JP6562255B2 - 料金収受機、料金収受システム、料金収受方法及びプログラム - Google Patents

料金収受機、料金収受システム、料金収受方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、料金収受機、料金収受システム、料金収受方法及びプログラムに関する。
高速道路等の有料道路における料金所では、走行する車両に対して行う料金収受処理の効率化の観点から、車両の車種区分を自動で判別する車種判別装置が設けられている場合がある。この場合、料金所は、上記車種判別装置を通じて走行する車両の車種区分を判別するとともに、判別された車種区分に応じた課金処理を行う。
上述の車種判別装置は、例えば、車両の通過を一台ずつ分離して検知可能な車両検知器、走行する車両のタイヤによる踏み付けを検知可能な踏板等を備えている(特許文献1参照)。
上述の料金所では、例えば、「軽自動車(二輪車含む)」、「普通車」、「中型車」、「大型車」及び「特大車」の5種類の車種区分別に課金額が設定され得る。
車種判別装置は、料金所の車線を走行する車両についての上記車種区分を特定するために、車線走行中に、当該車両のナンバープレート、車軸数、トレッド幅、車高、車長等の各種車両特徴情報を検知するとともに、検知された車両特徴情報の組み合わせに基づいて車種区分を一意に特定する。
特開平8−235487号公報
高速道路等における上記料金所の立地条件によっては、当該料金所を設置するための設置スペースを十分に確保できない場合が想定される。そうすると、当該料金所においては、走行する車両に対する車種判別処理、料金収受処理等を行うための車線長を短くせざるを得なくなる。
しかしながら、このようにすると、例えば、車両の車体後方端が車種判別装置を通過し終える前に、車両の車体前方側(運転座席)が料金収受処理を行うべき位置(有人ブース、料金自動収受機等)に到達する場合が想定される。そうすると、車種区分を特定するために必要な車両特徴情報を十分に取得できず、料金収受処理の段階で当該車両の車種区分を一意に特定することが困難となる。
料金収受処理の段階で当該車両の車種区分を一意に特定できなかった場合、例えば、有人ブース(又は、料金所事務所等)に駐在する収受員が、到来した車両の車体形状や構造的特徴を目視で確認し、当該収受員が車種区分を判断する。
しかしながら、収受員の目視による判断で車種区分を特定する場合、車体形状によっては、その特徴的な要素を直接的に目視することができないために、収受員が車種区分の判断を誤る場合が想定される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、十分な設置スペースを確保できない場所にも設置可能で、かつ、車種区分の指定操作の誤りを抑制可能な料金収受機、料金収受システム、料金収受方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様は、車線(L)を走行する車両(A)から当該車両の車種区分に応じた料金を収受するために用いられる料金収受機(11)であって、前記車両を撮影する撮影カメラ(30、203)からの映像情報を取得する映像情報取得部(111)と、前記車両を検知する検知センサ(201、202、204、205、130)からの検知信号を取得する検知信号取得部(112)と、前記検知信号の取得のタイミングに応じた前記映像情報を表示させる表示制御部(113)と、前記車両の前記車種区分を指定するための操作を受け付ける操作受付部(121)と、を備える料金収受機である。
このような料金収受機によれば、車両が到来したタイミングに連動した適切なタイミングで、車両の車体形状や構造等が映された映像が表示される。したがって、車種区分の指定操作を行う者(例えば、料金所に駐在する収受員等)が、自動的に表示される映像を確認することで、走行する車両の車種区分をより正確に判断することができる。
また、車両の車体後方端が車種判別装置を通過し終える前に、車体前方側が料金収受処理を行うべき位置に到達し、車両の車種区分を一意に特定できなかった場合であっても、収受員等による判断に基づいた車種区分の特定が可能となる。
以上より、十分な設置スペースを確保できない場所にも設置可能で、かつ、車種区分の指定操作の誤りを抑制できる。
また、本発明の一態様によれば、前記表示制御部は、連続に取得された前記映像情報を、前記検知信号の取得のタイミングを基準にして再生する。
このようにすることで、例えば、リアルタイムで表示される映像(ライブ映像)から車種区分の判断が困難となった場合等に、車両の走行に応じた適切なタイミングから、映像を再生(プレイバック)して確認することができる。したがって、複雑な操作を要することなく、迅速かつ正確に対象とする車両の車種区分を再確認することができる。
また、本発明の一態様によれば、上述の料金収受機は、前記車種区分の指定を受け付けた場合に、指定された車種区分と、連続に取得された前記映像情報のうち少なくとも前記検知信号の取得のタイミングに応じた一部と、を関連付けて記録する記録処理部(115)を更に備える。
このような料金収受機によれば、収受員等が判断した車種区分と、当該車種区分の判断に要した映像情報と、が関連付けられて記録されるので、収受員等の判断が誤っていたかどうかを事後的に確認することができる。
また、本発明の一態様によれば、前記記録処理部は、走行する前記車両が不正車両と認められた場合に、当該車両が不正車両であることを示す情報と、当該車両が撮影されている映像情報と、を関連付けて記録する。
このようにすることで、撮影カメラにより取得される膨大な量の映像情報の中から、対象とする不正車両が撮影された映像を容易かつ正確に見つけ出すことができる。
また、本発明の一態様によれば、前記映像情報取得部は、複数の前記撮影カメラから複数の前記映像情報を取得し、前記検知信号取得部は、前記検知センサから異なるタイミングで複数の前記検知信号を取得し、前記表示制御部は、連続に取得された複数の前記映像情報のうち、取得された複数の前記検知信号の各々に関連付けられた複数の前記映像情報を、複数の前記検知信号の取得のタイミング別に切り替えながら表示させる。
このようにすることで、車両の走行に応じた複数のタイミングに連動して、当該走行中の車両を異なる方向から撮影した複数の映像が、逐次切り替わって表示される。したがって、収受員等は、切り替わって表示された複数の映像を逐次確認することで、より正確に、車両Aの車種区分を判断することができる。
また、本発明の一態様によれば、前記表示制御部は、連続に取得された複数の前記映像情報のうち、各々に関連付けられた前記検知信号の取得のタイミングに応じた一部を一覧で表示させる。
このようにすることで、複数の映像情報のうち、車種区分の判断において要所となる部分を一度に把握することができるので、収受員等は、より迅速かつ正確に車種区分を判断することができる。
また、本発明の一態様によれば、上述の料金収受機は、前記検知センサからの前記検知信号、及び、前記撮影カメラからの前記映像情報の少なくとも何れか一方に基づく情報であって、前記車両の特徴を示す車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部(116)を更に備え、前記表示制御部は、取得された前記車両特徴情報に基づいて、前記車両についての前記車種区分を指定するために当該車両に対して注目すべき点を示す映像情報を表示させる。
このようにすることで、収受員等は、車種区分を指定するために必要な情報として、自動的に選択され、再生された映像情報を視認することができる。したがって、車両の車種区分を精度良く、かつ、迅速に把握することができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金収受機と、前記検知センサと、前記撮影カメラと、を備える料金収受システム(1)である。
また、本発明の一態様によれば、前記撮影カメラは、前記車両の車体正面を含む映像、前記車両の車体側面に配されたタイヤを含む映像、及び、前記車両の俯瞰映像のうちの少なくとも何れか一つを撮影可能なように一つ又は複数設けられている。
このようにすることで、撮影カメラを通じて、車両の車種区分を特定するために必要な映像情報を確実に取得することができる。
また、本発明の一態様は、車線を走行する車両から当該車両の車種区分に応じた料金を収受するための料金収受方法であって、前記車両を撮影する撮影カメラからの映像情報を取得するステップと、前記車両を検知する検知センサからの検知信号を取得するステップと、前記検知信号の取得のタイミングに応じた前記映像情報を表示させるステップと、前記車両の車種区分を指定するための操作を受け付けるステップと、を有する料金収受方法である。
また、本発明の一態様は、車線を走行する車両から当該車両の車種区分に応じた料金を収受するために用いられる料金収受機であって、前記車両の車種区分を指定するための操作を受け付ける操作受付部を備える料金収受機のコンピュータを、前記車両を撮影する撮影カメラからの映像情報を取得する映像情報取得手段、前記車両を検知する検知センサからの検知信号を取得する検知信号取得手段、前記検知信号の取得のタイミングに応じた前記映像情報を表示させる表示制御手段、として機能させるプログラムである。
上述の料金収受機、料金収受システム、料金収受方法及びプログラムによれば、十分な設置スペースを確保できない場所にも設置可能で、かつ、車種区分の指定操作の誤りを抑制できる。
第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る料金収受機の構造を示す図である。 第1の実施形態に係る表示制御部の第1の機能を説明する図である。 第1の実施形態に係る記録処理部の第1の機能を説明する図である。 第1の実施形態に係る表示制御部の第2の機能を説明する図である。 第1の実施形態に係る表示制御部の第3の機能を説明する図である。 第1の実施形態に係る記録処理部の第2の機能を説明する図である。 第1の実施形態に係る表示制御部の第4の機能を説明する図である。 第2の実施形態に係る料金収受機の構造を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る料金収受システムについて、図1〜図9を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
第1の実施形態に係る料金収受システム1は、有料道路である高速道路の出口料金所に設けられ、当該高速道路を利用する車両Aから、車両Aの車種区分に応じた料金の収受を行うための設備である。
また、本実施形態に係る料金収受システム1は、対距離料金制を採用し、入口料金所から出口料金所までの走行距離に応じた料金の収受を行う。なお、対距離料金制に際し、車両Aの運転者等は、入口料金所において当該入口料金所を示す情報が付された通行券を取得し、出口料金所で当該通行券を提出する。
図1に示す例では、高速道路を利用する車両Aの運転者等は、出口料金所に設けられた料金収受システム1において高速道路側から一般道路側へと通じる車線Lを走行している。車線Lの両側にはアイランドIが敷設されており、料金収受システム1を構成する各種設備が設置されている。
なお、以下の説明では、車線Lが延在する方向(図1における±X方向)を「車線方向」とも記載し、また、車線方向に水平に直交する方向(図1における±Y方向)を「車線幅方向」とも記載する。また、車線Lの車線方向における高速道路側(図1における+X方向側)を車線Lの「上流側」、又は、車両Aの「進行方向手前側」とも記載する。また、車線Lの車線方向における一般道路側(図1における−X方向側)を車線Lの「下流側」、又は、車両Aの「進行方向奥側」とも記載する。
図1に示すように、料金収受システム1は、有人ブース10と、料金収受機11と、車種判別装置20と、第1撮影カメラ30a、第2撮影カメラ30b及び第3撮影カメラ30c(以下、第1撮影カメラ30a、第2撮影カメラ30b及び第3撮影カメラ30cを総称して、「撮影カメラ30」とも表記する。)と、を備えている。
有人ブース10には、車線Lを走行する車両Aとの間で料金収受処理を行う収受員が駐在する。有人ブース10の内部には、車線Lを走行する車両Aに対する料金収受に用いる機械である料金収受機11が設置されている。収受員は、車両Aの運転者等と料金収受処理の過程において、有人ブース10内に設置された料金収受機11を操作する。
また、車両Aの運転者等は、車両Aの車体前方側(運転座席)が、料金収受処理を行うべき位置(有人ブース10の小窓(図1に示す車線L上の位置D2))に到達した時点で車両Aを停車し、有人ブース10に駐在する収受員と料金収受処理を行う。
車種判別装置20は、車線Lにおける有人ブース10の上流側に設けられ、アイランドI上に設けられた各種検知センサと、車両特徴情報生成部200と、を有してなる。
車両特徴情報生成部200は、以下に説明する各種検知センサ(車両検知器201、踏板202、車高検知器204及び車長検知器205等)を通じて取得される複数の検知信号、及び、撮影カメラの一態様であるナンバープレート撮影部203を通じて取得される映像情報に基づいて、走行する車両Aの車両特徴情報を生成する。ここで、車両特徴情報とは、車両Aの外観上、構造上の特徴を示す種々の情報であって、本実施形態においては、車両Aの車体の各種緒元(トレッド幅、車高、車長)、車軸数、及び、ナンバープレートに関する情報(プレートサイズ、分類番号等)である。
車両検知器201は、アイランドI上において高さ方向(±Z方向)に延在し、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光塔及び受光塔を通じて、車線Lを走行する車両Aの、位置D1における進入/退出に応じた検知信号を出力する。
踏板202は、車線Lの路面上において車線幅方向に延在して埋設され、内部に仕込まれた通電センサを通じて走行する車両Aのタイヤによる踏み付けに応じた検知信号を出力する。その際、踏板202は、延在方向(車線幅方向)におけるタイヤによる踏みつけ位置を特定可能な検知信号を出力することができる。
なお、踏板202の車線方向における設置位置は、上述の車両検知器201の車線方向における設置位置と同一(共に、図1に示す位置D1)とされている。
ナンバープレート撮影部203は、車線方向における所定位置(位置D1)に到達した車両Aの車体を正面側(車両Aの進行方向奥側)から撮影可能な位置に設けられている。ナンバープレート撮影部203は、車両検知器201から車両Aの進入を示す検知信号が出力されたタイミングで、車両Aを正面側から撮影し、当該車両Aのナンバープレートを含んだ映像情報を取得する。
車高検知器204は、アイランドI上に所定の高さ(±Z方向)に設けられ、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光器及び受光器を通じて、車線Lを走行する車両Aの車体の存在/非存在に応じた検知信号を出力する。
車長検知器205は、車線方向において車両検知器201よりも所定の距離だけ下流側に設けられ、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光器及び受光器を通じて、車線Lを走行する車両Aの、当該設置位置における進入/退出に応じた検知信号を出力する。
なお、第1の実施形態に係る料金収受システム1においては、車両検知器201及び踏板202が設置される位置D1から有人ブース10が設置される位置D2までの間隔ΔDは、出口料金所において走行が想定される車両の最大車長(例えば、18m前後)よりも短い距離であって、例えば、6〜7m前後とされる。
各撮影カメラ30(第1撮影カメラ30a、第2撮影カメラ30b及び第3撮影カメラ30c)は、車線Lを走行する車両Aを撮影可能なように、車線Lに沿って各所に設置された監視用の撮影カメラである。
各撮影カメラ30は、時系列で、映像情報である静止画像データを連続に取得して動画データを生成可能とする。具体的には、各撮影カメラ30は、例えば、30フレーム(1秒間に30回のペース)で静止画像データを連続に取得する。
なお、以下の説明では、各撮影カメラ30を通じて連続に取得された一連の静止画像データで構成される映像情報を「動画データ」とも表記する。また、本実施形態においては、「動画データ」の一部とは、当該動画データを構成する一つの「静止画像データ」を意味するものとして説明する。ただし、他の実施形態においては、「動画データ」の一部が、当該動画データに含まれる一部の「動画データ」(即ち、複数の静止画像データで構成される映像情報)であってもよい。
料金収受システム1の稼働中、各撮影カメラ30は、定常的に撮影処理を続けており、生成した動画データを、逐次、料金収受機11に向けて出力している。
図1に示すように、第1撮影カメラ30aは、アイランドI上において、車線Lにおける車両検知器201よりも下流側から上流側を向く方向に設置されている。第1撮影カメラ30aによれば、車両検知器201が設けられた位置(位置D1)に到来した車両Aの車体正面を含む映像(フロントビュー)を取得することができる。
また、第2撮影カメラ30bは、有人ブース10が設けられたアイランドIとは反対側のアイランドI(−Y方向側のアイランドI)から車線L側を向いて設置されている。より詳細には、第2撮影カメラ30bは、車線Lのうち車両検知器201が設けられている位置(位置D1)を含み、かつ、位置D1よりも上流側の部分が撮影範囲に含まれるように設置されている。第2撮影カメラ30bによれば、車線Lを走行する車両Aの車体側面に配された複数のタイヤのうち、少なくとも車両検知器201を通過していないタイヤを含む映像を取得することができる。
また、第3撮影カメラ30cは、車線L上における上空から下方を向くように設置されている。第3撮影カメラ30cによれば、車線Lを走行する車両Aの俯瞰映像を取得することができる。
(料金収受システムの機能構成)
図2は、第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示す図である。
図2を参照しながら、まず、車種判別装置20の機能構成について説明する。
図2に示すように、車種判別装置20は、車両特徴情報生成部200と、車両検知器201と、踏板202と、ナンバープレート撮影部203と、車高検知器204と、車長検知器205と、を有している。
車両特徴情報生成部200は、車両検知器201、踏板202、ナンバープレート撮影部203、車高検知器204及び車長検知器205の各々から検知される各種検知信号を取得して、車線Lを走行する車両A(図1)の車両特徴情報を生成する。
具体的には、車両特徴情報生成部200は、車両検知器201による車両Aの進入及び退出を示す検知信号を参照することで、車両Aの通過期間を取得する。ここで、車両Aの通過期間とは、具体的には、車線Lにおける走行中において、車両Aの進入時、即ち、車体前方端(−X方向側(図1)の端部)が車線方向における車両検知器201の位置(位置D1(図1))に到達してから、当該車両Aの退出時、即ち、車体後方端(+X方向側の端部)が位置D1を通り過ぎるまでの期間である。
また、車両特徴情報生成部200は、車体前方端が位置D1に到達したタイミング(車両検知器201が車両Aの進入を検知したタイミング)で、当該車両検知器201からの検知信号を料金収受機11に向けて出力する。
また、車両特徴情報生成部200は、踏板202より検知される踏み付けの回数と、車両検知器201を通じて取得される車両Aの通過期間と、を参照することで、当該車両Aの車両特徴情報の一つである車軸数情報(車両Aの車軸数を示す情報)を生成する。
また、車両特徴情報生成部200は、踏板202の延在方向(±Y方向)におけるタイヤ(一軸目)によって踏まれた位置に基づいて、車両Aの車両特徴情報の一つであるトレッド幅情報(車両Aのトレッド幅を示す情報)を生成する。
また、車両特徴情報生成部200は、車両Aの各軸(各タイヤ)が位置D1に到達したタイミング(踏板202が車両Aのタイヤによる踏み付けを検知したタイミング)で、当該踏板202からの検知信号を料金収受機11に向けて出力する。
また、車両特徴情報生成部200は、ナンバープレート撮影部203より取得された画像データに対し、所定の画像認識処理を施して、車両Aの車両特徴情報の一つであるナンバープレート情報(以下、「NP情報」と記載)を生成する。ここで、NP情報とは、具体的には、車両Aに取り付けられたナンバープレートの大きさ(プレートサイズ)、及び、当該ナンバープレートに刻印された分類番号である。
また、車両特徴情報生成部200は、車高検知器204による車両Aの車体の存在/非存在を示す検知結果を参照することで、車両特徴情報の一つである車高情報(車両Aの車高が、所定の高さに達しているか否かを示す情報)を生成する。
また、車両特徴情報生成部200は、車長検知器205及び車両検知器201による車両Aの進入/退出を示す検知結果を参照することで、車両特徴情報の一つである車長情報(車両Aの車長が、上記所定の距離に応じた長さに達しているか否かを示す情報)を生成する。
車両特徴情報生成部200は、上記のように生成した各種車両特徴情報を、逐次、有人ブース10(図1)内に設けられた料金収受機11に向けて出力する。
次に、図2を参照しながら、料金収受機11の機能構成について説明する。
図2に示すように、料金収受機11は、CPU110と、表示部120と、操作受付部121と、通行券読取部130と、記録媒体140と、を有してなる。
CPU110は、料金収受機11全体の動作を司るプロセッサである。本実施形態においてCPU110が発揮する各種機能については後述する。
表示部120は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であって、有人ブース10に駐在する収受員の操作を支援するための情報を表示して提供する画像表示デバイスである。
また、操作受付部121は、表示部120の表示画面と一体に設けられたタッチセンサである。本実施形態に係る操作受付部121は、特に、収受員による操作であって、料金収受の対象とする車両Aについての車種区分を指定するための操作(タッチ操作)を受け付ける。
通行券読取部130は、車両Aの運転者等から提出された通行券を取り込んで、入口料金所を示す情報(入口情報)を読み取る。なお、本実施形態においては、通行券読取部130は、運転者等から提出された通行券が挿入されたタイミングで、車両Aを検知する「検知センサ」の一態様であって、特に、当該車両Aの停止を示す検知信号を出力する検知センサであるものとして説明する。
記録媒体140は、例えば、大容量のHDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ)等であって、本実施形態においては、特に、後述する関連付け情報T(図8)が記録されている。
CPU110は、専用のプログラムを読み込むことで、図2に示す映像情報取得部111、検知信号取得部112、表示制御部113、記録処理部115及び車両特徴情報取得部116としての機能を発揮する。
映像情報取得部111は、各撮影カメラ30からの映像情報を取得する。より具体的には、映像情報取得部111は、3つの撮影カメラ30(第1撮影カメラ30a、第2撮影カメラ30b及び第3撮影カメラ30c)の各々において連続に取得される一連の映像情報(動画データ)を同時並列で逐次取得する。
検知信号取得部112は、車両Aを検知する各種検知センサ(車両検知器201、踏板202等)からの検知信号を取得する。具体的には、検知信号取得部112は、車種判別装置20を構成する複数の検知センサが出力する複数の検知信号を(車両特徴情報生成部200を介して)、異なるタイミングで複数回取得する。
表示制御部113は、表示部120に対し、映像情報取得部111を通じて取得される映像情報のうち、検知信号の取得のタイミングに応じた適切な映像情報を表示させる制御を行う。
具体的には、表示制御部113は、映像情報取得部111を通じて取得される動画データのうち、検知信号取得部112を通じて取得された(即ち、上記各種検知センサから出力された)検知信号の当該取得のタイミングに応じた一部を表示させる。
また、表示制御部113は、映像情報取得部111を通じて取得された複数の動画データのうち、各々に関連付けられた検知信号の取得のタイミングに応じた一部(静止画像データ)を一覧で表示させる。
また、表示制御部113は、映像情報取得部111を通じて取得され、記録媒体140に記録された動画データの一部を、検知信号取得部112を通じて取得された検知信号の取得のタイミングを基準に再生(プレイバック)する処理を行う。ここで、「再生」(プレイバック)とは、具体的には、連続に取得された一連の映像情報(より具体的には、記録媒体140に記録された映像情報)を、過去に遡って、取得された順に再度表示することを指す。
記録処理部115は、映像情報取得部111を通じて取得された複数の動画データを、逐次、記録媒体140に記録する。
また、記録処理部115は、操作受付部121を通じて車種区分の指定を受け付けた場合に、指定された車種区分と、映像情報取得部111を通じて取得された動画データのうち少なくとも上記各種検知信号の取得のタイミングに応じた一部と、を関連付けて記録する。
車両特徴情報取得部116は、車両検知器201、踏板202、車高検知器204及び車長検知器205(各種検知センサ)からの検知信号、及び、ナンバープレート撮影部203(撮影カメラ)からの映像情報に基づく車両特徴情報を取得する。
本実施形態においては、車両特徴情報取得部116が取得する車両特徴情報は、実際には、車種判別装置20の車両特徴情報生成部200が生成した車両特徴情報である。
なお、料金収受機11は、操作受付部121が受け付けた収受員の指定操作で指定された車種区分と、通行券読取部130が読み取った入口情報と、に基づいて、車両Aに対する課金額を特定し、収受員に表示する。これにより、収受員は、車両Aから収受すべき課金額を把握することができる。ここで、料金収受機11は、課金額を、車種区分と入口料金所との組み合わせ別に一意に定めた料金テーブルを予め有する態様であってもよい。
(料金収受機の構造)
図3は、第1の実施形態に係る料金収受機の構造を示す図である。
図3に示すように、料金収受機11は、表示部120及び操作受付部121が一体に設けられている。料金収受機11の通常の運用時においては、表示部120には、図3に示すような表示画面が表示されている。
具体的には、表示部120には、「軽自動車」、「普通車」、「中型車」、「大型車」及び「特大車」の各々に関連する車種指定用ボタン画像G01〜G05が表示されている。有人ブース10の収受員は、料金収受の対象とする車両Aの車体形状や構造等を直接目視、又は、表示部120に映される映像情報を視認することで当該車両Aの車種区分を判断するとともに、当該判断した車種区分に関連付けられた車種指定用ボタン画像G01〜G05をタッチする操作(車種区分の指定操作)を行う。
なお、料金収受機11は、収受員による車種指定用ボタン画像G01〜G05のタッチ操作を受け付けると、当該タッチされた車種指定用ボタン画像G01〜G05に関連付けられた車種区分(指定された車種区分)と入口情報とに応じた課金額(車両Aから収受すべき額)を表示部120に表示する。
また、表示部120には、訂正用のボタン画像G06が表示されている。収受員は、タッチ操作により指定した車種区分が間違っていると判断した場合には、当該訂正用のボタン画像G06にタッチする。訂正用のボタン画像G06のタッチ操作を受け付けると、料金収受機11は、車種区分の指定を解除して、再度指定できる状態に戻す。
また、表示部120には、年月日時刻、出口料金所及び車線No、通行券から読み取られた入口情報等も表示される。
また、図3に示すように、表示部120の映像用区画G10には、映像情報取得部111を通じて連続に取得された映像情報(動画データ)が表示される。
なお、後述するように、車両Aの車線Lへの進入時においては、各撮影カメラ30による複数の動画データのうちの一つが、ライブ映像として映像用区画G10に表示される。収受員は、料金所に到来する車両Aの車体形状や構造等を、映像用区画G10に表示されるライブ映像を視認することで判断する。
また、図3に示すように、表示部120には、プレイバック一覧表示用ボタン画像G110と、不足情報確認用ボタン画像G111と、が表示されている。
プレイバック一覧表示用ボタン画像G110は、収受員が、到来した車両Aの車種区分を映像用区画G10に表示されるライブ映像から判断できなかった場合(例えば、見逃した場合等)に、所望する映像情報をプレイバックする目的で指定操作(タッチ操作)される。
また、不足情報確認用ボタン画像G111は、収受員が、到来した車両Aの車種区分を簡便に把握したい場合に指定操作(タッチ操作)される。
上述した「プレイバック一覧表示用ボタン画像G110」、「不足情報確認用ボタン画像G111」の各々が指定操作された場合の具体的な処理内容については後述する。
(表示制御部の第1の機能)
図4は、第1の実施形態に係る表示制御部の第1の機能を説明する図である。
第1の実施形態に係る表示制御部113は、映像情報取得部111を通じて取得された映像情報(ライブ映像)を表示部120に表示する際に、図4に示す処理フローに従って、表示させるライブ映像を選択する。
具体的には、まず、表示制御部113は、検知信号取得部112を通じて、車両検知器201からの、車両Aの進入に応じた検知信号が取得されたか否かを判定する(ステップS01)。
車両検知器201からの、車両Aの進入に応じた検知信号が取得されない(車両Aの進入が検知されない)場合(ステップS01:NO)、表示制御部113は、車両Aの進入が検知されるまで待機する。
一方、車両検知器201からの、車両Aの進入に応じた検知信号が取得された(車両Aの進入が検知された)場合(ステップS01:YES)、表示制御部113は、そのタイミングで、第1撮影カメラ30aからの映像情報(ライブ映像)を、表示部120の映像用区画G10(図3)に表示させる(ステップS02)。これにより、車両Aの車線Lへの進入のタイミングに合わせて、当該車両Aの車体正面を含む映像(フロントビュー)が表示部120に表示される。
次に、表示制御部113は、検知信号取得部112を通じて、踏板202からの、車両Aのタイヤによる踏み付けに応じた検知信号が取得されたか否かを判定する(ステップS03)。
踏板202からの検知信号が取得されない(車両Aのタイヤによる踏み付けが検知されない)場合(ステップS03:NO)、表示制御部113は、踏板202からの検知信号が取得されるまで待機する(この間、映像用区画G10には、第1撮影カメラ30aからの映像情報が表示され続けている)。
一方、踏板202からの検知信号が取得された(車両Aのタイヤによる踏み付けが検知された)場合(ステップS03:YES)、表示制御部113は、そのタイミングで、第2撮影カメラ30bからの映像情報(ライブ映像)を、表示部120の映像用区画G10に表示させる(ステップS04)。これにより、車両Aの踏板202の踏み付けのタイミングに合わせて、当該車両Aの車体側面に配されたタイヤであって、かつ、踏板202を通過していないタイヤを少なくとも含む映像が表示部120に表示される。
次に、表示制御部113は、検知信号取得部112を通じて、通行券読取部130からの、車両Aの停止に応じた検知信号(具体的には、通行券の挿入に応じた検知信号)が取得されたか否かを判定する(ステップS05)。
通行券読取部130からの検知信号が取得されない(車両Aの停止が検知されない)場合(ステップS05:NO)、表示制御部113は、通行券読取部130からの検知信号が取得されるまで待機する(この間、映像用区画G10には、第2撮影カメラ30bからの映像情報が表示され続けている)。
一方、通行券読取部130からの検知信号が取得された(車両Aの停止が検知された)場合(ステップS05:YES)、表示制御部113は、そのタイミングで、第3撮影カメラ30cからの映像情報(ライブ映像)を、表示部120の映像用区画G10に表示させる(ステップS06)。これにより、車両Aの停止のタイミングに合わせて、当該車両Aの俯瞰映像が表示部120に表示される。
以上のように、表示制御部113は、対象とする車両Aの車線Lにおける走行中において、連続に取得された複数の映像情報(動画データ)のうち、取得された複数の検知信号の各々に関連付けられた複数の映像情報を、複数の検知信号の取得のタイミング別に切り替えながら表示させる。
(記録処理部の第1の機能)
図5は、第1の実施形態に係る記録処理部の第1の機能を説明する図である。
第1の実施形態に係る記録処理部115は、各撮影カメラ30の各々により、時刻の経過とともに連続に取得される映像情報(動画データ)を、逐次、記録媒体140に記録する(図5に示す矢印参照)。
このとき、記録処理部115は、検知信号取得部112を通じて取得される各種検知信号の取得のタイミングに合わせて、記録中の動画データの各々に頭出しフラグf1、f2、・・・を付加する処理を行う。
例えば、図5に示すように、記録処理部115は、車両検知器201からの、車両Aの進入を示す検知信号が時刻t1で取得された場合に、第1撮影カメラ30aにおいて同時刻t1に取得された映像情報に対し、頭出しフラグf1を付加して記録する。
また、記録処理部115は、踏板202からの、タイヤによる1軸目の踏み付けを示す検知信号が時刻t2で取得された場合に、第2撮影カメラ30bにおいて同時刻t2に取得された映像情報に対し、頭出しフラグf2を付加して記録する。
同様に、記録処理部115は、踏板202からの、タイヤによる2、3軸目の踏み付けを示す検知信号が時刻t3、t4で取得された場合に、第2撮影カメラ30bにおいて同時刻t3、t4に取得された映像情報に対し、頭出しフラグf3、f4を付加して記録する。
更に、記録処理部115は、通行券読取部130からの、車両Aの停止を示す検知信号が時刻t5で取得された場合に、第3撮影カメラ30cにおいて同時刻t5に取得された映像情報に対し、頭出しフラグf5を付加して記録する。
なお、上述した頭出しフラグf1〜f5は、表示制御部113による動画データの再生時において、再生開始の基準とされる。
(表示制御部の第2の機能)
図6は、第1の実施形態に係る表示制御部の第2の機能を説明する図である。
第1の実施形態に係る表示制御部113は、収受員によって、図3に示したプレイバック一覧表示用ボタン画像G110がタッチ操作された場合に、図6に示す表示画面を表示部120に表示させる。
具体的には、車両Aの進入時から停止するまでに、各撮影カメラ30によって取得された動画データをサムネイルで一覧表示させる。
表示部120には、例えば、図6に示すようなサムネイル画像G121〜G125が表示される。
ここで、サムネイル画像G121は、第1撮影カメラ30aより取得された一連の映像情報(動画データ)のうち、時刻t1(図5)のタイミングで取得された映像情報(静止画像データ)である。
また、サムネイル画像G122、G123、G124は、それぞれ、第2撮影カメラ30bより取得された動画データのうち、時刻t2、t3、t4(図5)の各々のタイミングで取得された静止画像データである。
更に、サムネイル画像G125は、第3撮影カメラ30cより取得された動画データのうち、時刻t5(図5)のタイミングで取得された静止画像データである。
このように、表示制御部113は、記録処理部115によって付加された頭出しフラグf1〜f5(図5)を参照して、複数の撮影カメラ30より取得された複数の動画データのうち、各々に関連付けられた検知信号の取得のタイミング(時刻t1〜t5)に応じた一部(静止画像データ)を一覧で表示させる。
表示部120に一覧表示されたサムネイル画像G121〜G125を視認して、車両Aの車種区分を判断できた場合には、この段階で、収受員は、当該判断した車種区分に関連付けられた車種指定用ボタン画像G01〜G05のタッチ操作(車種区分の指定操作)を行う。
一方、サムネイル画像G121〜G125を視認しても車両Aの車種区分に確証を持てない場合、収受員は、一覧表示されたサムネイル画像G121〜G125のうち所望するものをタッチ操作する。
(表示制御部の第3の機能)
図7は、第1の実施形態に係る表示制御部の第3の機能を説明する図である。
第1の実施形態に係る表示制御部113は、一覧表示されたサムネイル画像G121〜G125(図6)のうちの何れかが収受員によりタッチ操作された場合に、タッチ操作されたサムネイル画像に関連付けられた動画データを再生する処理を行う。
具体的には、図7に示すように、表示制御部113は、上記関連付けられた動画データを再生映像用区画G130に表示して再生する。このとき、表示制御部113は、各サムネイル画像G121〜G125に関連付けられた頭出しフラグf1〜f5(図5)を、動画データの再生の開始位置とする。つまり、表示制御部113は、各種検知信号の取得のタイミング(時刻t1〜t5(図5))を基準にして、収受員より指定された動画データを再生する。
また、表示制御部113は、再生操作用画像G131を通じての収受員からの指示に基づいて、再生中の動画データに対して各種処理を実行する。具体的には、表示制御部113は、再生操作用画像G131から“一時停止”、“早戻し”、“早送り”、“頭出し”等の処理の指示を受け付ける。
これにより、収受員は、表示部120に表示された再生操作用画像G131へのタッチ操作を通じて、再生中の動画データに対し、所望する処理(“一時停止”、“早送り”等)を適用することができる。したがって、収受員は、車種区分を判断するために必要な映像情報を容易に探索し、確認することができる。例えば、収受員は、再生操作用画像G131を通じて“早戻し”を行うことで、頭出しフラグf1〜f5(再生開始位置)よりも前の動画データを確認することもできる。
収受員は、再生映像用区画G130に再生された動画データを確認して車両Aの車種区分を判断できた場合には、この段階で、当該判断した車種区分に関連付けられた車種指定用ボタン画像G01〜G05のタッチ操作(車種区分の指定操作)を行う。
なお、タッチ操作で指定した動画データと異なる動画データの再生を改めて行いたい場合には、収受員は、“戻る”用のボタン画像G132をタッチ操作することで、サムネイル画像G121〜G125の一覧表示(図6)に戻ることができる。
(記録処理部の第2の機能)
図8は、第1の実施形態に係る記録処理部の第2の機能を説明する図である。
図8は、記録処理部115が記録媒体140に記録する関連付け情報Tの一例を示している。
記録処理部115は、収受員による車種区分の指定操作(車種指定用ボタン画像G01〜G05のタッチ操作)を受け付けた段階で、対象とする車両Aに関する各種情報を関連付けてなる関連付け情報Tを記録、更新する処理を行う。
具体的には、図8に示すように、関連付け情報Tには、“料金所/車線No.”及び“年月日時刻”が関連付けられて記録されている。
“料金所/車線No.”は、有人ブース10(図1)に駐在する収受員が担当する料金所及び車線Lを識別するための情報である。また、“年月日時刻”は、収受員が車両Aに対して料金収受処理を行った年月日時刻(具体的には、収受員による車種区分の指定操作を受け付けた時点の年月日時刻)を示す情報である。
また、関連付け情報Tには、“車種区分”、“入口情報”及び“課金額”が関連付けられて記録されている。
“車種区分”は、収受員が操作受付部121(図3)を通じて指定操作(タッチ操作)した車種区分を示す情報である。また、“入口情報”は、通行券読取部130により、通行券から読み取られた入口料金所を示す情報である。また、“課金額”は、“車種区分”に示される車種区分(指定された車種区分)と、“入口情報”に示される入口情報(利用した入口料金所)と、の組み合わせ別に一意に定められた課金額を示す情報である。
また、関連付け情報Tには、車両Aについて取得された複数の動画データのうちの一部をなす静止画像データが、上記各種情報に関連付けられて記録される。これらの静止画像データは、各動画データのうち、記録処理部115によって頭出しフラグf1〜f5(図5)が付加された映像情報(サムネイル画像G121〜G125)の各々に対応する。
以上のように、記録処理部115は、収受員による車種区分の指定を受け付けた場合に、指定された車種区分と、取得された動画データのうち少なくとも各種検知信号の取得のタイミング(時刻t1〜t5(図5))に応じた一部(静止画像データ)と、を関連付けて記録媒体140に記録する。
(表示制御部の第4の機能)
図9は、第1の実施形態に係る表示制御部の第4の機能を説明する図である。
まず、第1の実施形態に係る表示制御部113の第4の機能についての説明の前に、車両特徴情報取得部116、及び、車種判別装置20の車両特徴情報生成部200の機能について説明する。
車両特徴情報取得部116は、車種判別装置20の車両特徴情報生成部200が、車両検知器201、踏板202、ナンバープレート撮影部203、車高検知器204及び車長検知器205の各々から出力される検知信号に基づいて生成した車両特徴情報(NP情報、トレッド幅情報、車高情報、車長情報及び車軸数情報)を取得する。
ここで、車両特徴情報生成部200は、例えば、ナンバープレート撮影部203が撮影して得た画像データに対し所定の画像認識処理を施して、車両特徴情報の一つであるNP情報を生成する。これにより、車両特徴情報取得部116は、ナンバープレートのプレートサイズ及びナンバープレートに刻印された分類番号を示すNP情報を取得する。
また、車両特徴情報生成部200は、踏板202による、車両Aの一軸目のタイヤの踏み付けに応じた検知信号に基づいて、車両特徴情報の一つであるトレッド幅情報を生成する。これにより、車両特徴情報取得部116は、車両Aのトレッド幅を示すトレッド幅情報を取得する。
また、車両特徴情報生成部200は、車高検知器204からの検知信号に基づいて車高情報を生成する。これにより、車両特徴情報取得部116は、車両特徴情報の一つであって、車両Aの車高が所定の高さ(車高検知器204が配置されている高さ)以上か否かを示す車高情報を取得する。
また、車両特徴情報生成部200は、車両検知器201及び車長検知器205からの検知信号の組み合わせに基づいて車長情報を生成する。これにより、車両特徴情報取得部116は、車両Aの車長が所定の長さ(車両検知器201と車長検知器205との間の距離)以上か否かを示す車長情報を取得する。例えば、車両検知器201による検知結果が“OFF”となった後(車両Aの車体後方端が位置D1を通過し終えた後)に、車長検知器205が“ON”となった場合には、車両Aの車長は、少なくとも車両検知器201と車長検知器205との間の距離未満であることが分かる。
なお、本実施形態においては、車両特徴情報取得部116を通じて取得された各種車両特徴情報から、以下のように、車両Aの車種区分を特定、又は、絞り込むことができるものとする。
例えば、NP情報において、“小”、“中”、“大”等と分類されるナンバープレートのプレートサイズが“中”に属する場合、車両Aの車種区分を「軽自動車」、「普通車」、「中型車」の何れかに絞り込むことができ、また、プレートサイズが“大”に属する場合、車両Aの車種区分を「大型車」、「特大車」の何れかに絞り込むことができるものとする。
また、例えば、NP情報において、ナンバープレートに刻印された分類番号の上一桁目が“1”又は“2”であった場合、車両Aの車種区分を「中型車」、「大型車」、「特大車」のいずれかに絞り込むことができ、また、例えば、分類番号の上一桁目が“3”であった場合、車両Aの車種区分を「普通車」と特定することができるものとする。
また、トレッド幅情報において、例えば、トレッド幅が1500mm未満の場合、車両Aの車種区分を「軽自動車」と特定することができ、また、トレッド幅が1500mm以上、2000mm未満の場合、車両Aの車種区分を「普通車」、「中型車」の何れかに絞り込むことができるものとする。更に、例えば、トレッド幅が2000mm以上の場合、車両Aの車種区分を「大型車」、「特大車」の何れかに絞り込むことができるものとする。
また、例えば、車高情報が“OFF”(車両Aの車高が上記所定の高さ未満)を示している場合、車両Aの車種区分を「軽自動車」、「普通車」、「中型車」の何れかに絞り込むことができるものとする。一方、車高情報が“ON”(車両Aの車高が上記所定の高さ以上)を示している場合、車両Aの車種区分を「中型車」、「大型車」、「特大車」の何れかに絞り込むことができるものとする。
また、例えば、車長情報が“OFF”(車両Aの車長が上記所定の長さ以上)を示している場合、車両Aの車種区分を「普通車」、「中型車」、「大型車」、「特大車」の何れかに絞り込むことができるものとする。一方、車長情報が“ON”(車両Aの車長が上記所定の長さ未満)を示している場合、車両Aの車種区分を「軽自動車」に特定することができるものとする。
更に、例えば、車軸数情報が“4”以下である場合、車両Aの車種区分を「軽自動車」、「普通車」、「中型車」、「大型車」の何れかに絞り込むことができるものとする。一方、車軸数情報が“5”以上である場合、車両Aの車種区分を「特大車」に特定することができるものとする。
次に、表示制御部113の第4の機能について詳細に説明する。
第1の実施形態に係る表示制御部113は、収受員によって、図3に示した不足情報確認用ボタン画像G111がタッチ操作された場合に、図9に示す表示画面を表示部120に表示させる。不足情報確認用ボタン画像G111は、収受員が、車両Aの車種区分を一つに特定するために不足している情報を確実に把握したい場合に指定される。
ここで、例として、「大型車」(貨物自動車)に分類される車両Aが、第1の実施形態に係る料金収受システム1に到来した場合を説明する。なお、当該「大型車」である車両Aの車長は、間隔ΔD(図1)よりも大きいものとする。
この場合、車両特徴情報取得部116は、「大型車」である車両Aの車体前方側(運転座席)が位置D2(図1)に設けられた有人ブース10に到達するまでに、NP情報、トレッド幅情報、車高情報及び車長情報を逐次取得している。しかし、車両Aの車体前方側が位置D2(図1)に到達した段階では、車両Aの車体後方端が、車両検知器201が設置される位置D1を通過し終えていない状態にあるため、車両特徴情報取得部116は、車両Aについての車軸数情報を取得することができていない。したがって、ここまでの車両特徴情報に基づいては、「大型車」、「特大車」の何れか一方には特定することができない。
ここで、不足情報確認用ボタン画像G111がタッチされた場合、表示制御部113は、「大型車」、「特大車」の特定のために必要な車両特徴情報である車軸数情報を、収受員に正確に把握させるのに適した表示画面(図9)を表示させる。
具体的には、表示制御部113は、車両Aのタイヤのうち、車両検知器201(踏板202)よりも上流側に配されているタイヤが映されている動画データを自動的に選択して、再生映像用区画G130に表示させる。例えば、踏板202によって3軸目までが検出されていたとすると、表示制御部113は、第2撮影カメラ30bによる動画データを、3軸目の検知のタイミングで付加された頭出しフラグf4(図5)から再生する。ここで、第2撮影カメラ30bによる動画データのうち頭出しフラグf4以降の映像情報には、車両Aの車体のうち踏板202を通過していない部分が確実に映されているはずである。
このように、表示制御部113は、車種判別装置20を通じて取得された車両特徴情報に基づいて、車両Aについての車種区分を指定するために当該車両Aに対して注目すべき点を示す映像情報を表示させる。
なお、表示制御部113は、更に、車種区分を特定するために注目すべき点(具体的には、車両特徴情報と車種区分とを関連付ける情報)を明記した案内情報G133を表示部120に表示させてもよい。本例においては、図9に示すように、案内情報G133には、「大型車」か「特大車」か、の判断のために具体的に注目すべき点(4軸以下の場合は「大型車」、5軸以上の場合は「特大車」等の情報)が表示される。
(作用効果)
以上の通り、第1の実施形態に係る料金収受機11は、撮影カメラ30を通じて連続に取得された映像情報のうち、検知センサ(車種判別装置20)からの検知信号の取得のタイミングに応じた一部を表示させる表示制御部113を備えている。
このようにすることで、車両Aが到来したタイミングに連動した適切なタイミングで、車両Aの車体形状や構造等が映された映像が表示される。したがって、収受員は、適切なタイミングで自動的に表示された映像(撮影カメラ30より取得された映像)を確認することで、煩雑な操作を要さずに、車両Aの車種区分を迅速かつ正確に判断することができる。
また、車両Aの車体後方端が車種判別装置を通過し終える前に、車体前方側(運転座席)が料金収受処理を行うべき位置(有人ブース10)に到達したために、車両特徴情報によって車両Aの車種区分を一意に特定できなかった場合も、収受員の目視による判断(指定操作)に基づいて車種区分が特定される。
以上より、十分な設置スペースを確保できない場所にも設置可能で、かつ、車種区分の指定操作の誤りを抑制することができる。
また、第1の実施形態に係る料金収受機11によれば、対象とする車両Aの車線Lにおける走行中において、連続に取得された複数の映像情報のうち、取得された複数の検知信号の各々に関連付けられた複数の映像情報を、複数の検知信号の取得のタイミング別に切り替えながら表示させる。
このようにすることで、車両Aの走行に応じた複数のタイミングに連動して、当該走行中の車両Aを異なる方向から撮影した複数の映像が、逐次切り替わって表示される。また、この際、走行に応じた各タイミング別に、車種区分の判別に適した方向から撮影された映像が逐次選択される。
ここで、例えば、図4に示すような処理フローに従えば、上記の通り、表示部120には、車両Aの車体正面(フロントビュー)、車両Aの車体側面に配されたタイヤ、及び、車両Aの俯瞰映像が、走行の各段階に応じて順に表示される。
この場合、収受員は、まず、車両Aの進入時において、そのフロントビュー(第1撮影カメラ30aによる映像)を通じて当該車両Aの車体形状やナンバープレートの色等を確認し、当該車両Aについての車種区分の特定、絞込みを行うことができる。
また、例えば、上記フロントビューにより車両Aが「大型車」、「特大車」の何れかに絞り込むことができた場合に、収受員は、続いて表示される映像(第2撮影カメラ30bによる映像)を通じて当該車両Aの車体側面に配されたタイヤの数(車軸数)を確認し、車両Aの車種区分を一意に特定する。
更に、収受員は、車両Aの停止時において、当該車両Aの俯瞰映像(第3撮影カメラ30cによる映像)を通じて、車両Aの全体構造、特に、被牽引車を牽引しているか否かを確認し、ランクアップが必要か否かを判断する。
以上のように、収受員は、切り替わって表示された複数の映像を逐次確認することで、より正確に、車両Aの車種区分を判断することができる。
また、第1の実施形態に係る料金収受機11は、連続に取得された映像情報を、検知信号の取得のタイミング(時刻t1〜t5(図5))を基準にして再生する。
このようにすることで、収受員は、リアルタイムで表示されるライブ映像を見逃すなどして車種区分の判断が困難となった場合に、車両Aの走行に応じた適切なタイミング(時刻t1〜t5)から、映像を再生(プレイバック)して確認することができる。したがって、収受員は、余計な操作を要することなく、迅速かつ正確に車両Aの車種区分を再確認することができる。
また、第1の実施形態に係る料金収受機11によれば、収受員から車両Aについての車種区分の指定を受け付けた場合に、当該指定された車種区分と、取得された動画データのうち各種検知センサからの検知信号の取得のタイミング(時刻t1〜t5(図5))に応じた一部(静止画像データ)と、を関連付けて記録する(関連付け情報T(図8)参照)。
このようにすることで、収受員が判断した車種区分と、当該車種区分の判断に要した映像情報と、が関連付けられて記録されるので、収受員の判断が誤っていたかどうかを事後的に確認することができる。したがって、収受員のスキル向上及び不正行為の抑制を図ることができる。
また、第1の実施形態に係る料金収受機11によれば、複数の撮影カメラ30より取得された複数の動画データのうち、各々に関連付けられた検知信号の取得のタイミングに応じた一部を一覧で表示させる(サムネイル画像G121〜G125(図6)参照)。
このようにすることで、複数の映像情報のうち、車種区分の判断において要所となる部分を一度に把握することができるので、収受員は、より迅速かつ正確に車種区分を判断することができる。また、収受員は、一覧表示されたサムネイル画像を参照することで、プレイバックしようとする映像を正確に指定することができる。
また、第1の実施形態に係る料金収受機11によれば、車種判別装置20を通じて取得された車両特徴情報に基づいて、車両Aについての車種区分を指定するために当該車両Aに対して注目すべき点を示す映像情報(例えば、「大型車」、「特大車」のいずれかを判別すべき場合に、当該車両Aの車体後方におけるタイヤが映されている映像情報(図9の再生映像用区画G130参照))を表示させる。そして、料金収受機11は、更に、当該注目すべき点を明記してなる案内情報G133を表示して、収受員に対し、その注目すべき点(例えば、「大型車」、「特大車」のいずれかを判別するために、表示された映像情報を通じて「車軸数」を確認すべきこと)を通知する。
これにより、収受員は、車種区分を指定するために必要な情報(不足している情報)として自動的に選択され、再生された動画データを迅速に視認することができる。したがって、収受員は、車両Aの車種区分を判別するために必要な情報を確認可能となり、これにより、当該車種区分を精度良く、かつ、迅速に把握することができる。
例えば、上述したように、車両Aの車種区分が「大型車」、「特大車」の何れかまで絞り込みができている場合には、表示制御部113は、自動的に、車軸数を確認するのに適した映像(第2撮影カメラ30bによる映像)を再生する。
また、例えば、ナンバープレートの汚れ、傷等によりNP情報を正しく取得することができなかった場合は、表示制御部113は、当該NP情報を確認するのに適したフロントビュー(第1撮影カメラ30aによる映像)を自動的に再生する。なお、この場合、NP情報に基づく車種区分の判断方法(例えば、「分類番号の上一桁目が“3”・・・普通車」など)が案内情報G133として表示されてもよい。また、この場合、表示制御部113は、第1撮影カメラ30aによるフロントビューに替えて、ナンバープレート撮影部203が取得した静止画像データ(車両Aのナンバープレートがより鮮明に写されている映像情報)を表示してもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る料金収受システムについて、図10を参照しながら説明する。なお、第2の実施形態に係る料金収受システムの全体構成及び機能構成については、第1の実施形態と同様である(図1、図2参照)。ただし、第2の実施形態に係る記録処理部115は、新たな機能を有している。
(料金収受機の構造)
図10は、第2の実施形態に係る料金収受機の構造を示す図である。
図10に示すように、表示部120には、更に、不正車両記録用ボタン画像G112が表示されている。
ここで、不正車両記録用ボタン画像G112は、不正車両(例えば、料金収受を行うことなく料金所を強行突破した車両)が収受員により発見された際に、当該収受員が指定(タッチ操作)するボタン画像である。
第2の実施形態に係る記録処理部115は、収受員によって不正車両記録用ボタン画像G112が指定されると、直ちに、走行する車両Aが不正車両であることを示す不正車両フラグと、当該不正車両記録用ボタン画像G112が指定された年月日時刻と、当該車両Aが撮影されている映像情報と、を関連付けて記録媒体140に記録する。ここで、「車両Aが撮影されている映像情報」とは、例えば、車両検知器201によって車両A(不正車両)の進入が検知されたタイミング(時刻t1(図5))から、収受員によって不正車両記録用ボタン画像G112が指定されるまでの間に、各撮影カメラ30に取得された映像情報とされる。
(作用効果)
以上、第2の実施形態に係る料金収受システム1によれば、走行する車両Aが不正車両と認められた場合(本実施形態においては、収受員による不正車両記録用ボタン画像G112の指定がなされた場合)に、直ちに、当該車両Aが不正車両であることを示す情報(不正車両フラグ)と、当該車両Aが撮影されている映像情報と、を関連付けて記録する。
このようにすることで、撮影カメラにより常時取得される膨大な量の映像情報(動画データ)の中から、対象とする不正車両が撮影された映像を容易かつ正確に見つけ出すことができる。
(第1、第2の実施形態の変形例)
以上、第1、第2の実施形態に係る料金収受システム1について詳細に説明したが、第1、第2の実施形態に係る料金収受システム1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、第1の実施形態に係る記録処理部115は、収受員から車両Aについての車種区分の指定を受け付けた場合に、当該指定された車種区分と、取得された動画データのうち各種検知センサからの検知信号の取得のタイミングに応じた一部と、を関連付けて記録するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態に係る記録処理部115は、特定の動画データのプレイバック中(図7参照)に、車種区分の指定操作(車種指定用ボタン画像G01〜G05へのタッチ操作)を受け付けた場合には、更に、当該指定操作を受け付けた時点で、現に再生映像用区画G130に表示されていた映像を関連付けて記録してもよい。
このようにすることで、収受員が車種区分の指定の根拠とした映像をより適切に抽出して記録することができる。
また、他の実施形態に係る記録処理部115は、対象とする車両Aに関する関連付け情報Tの記録を完了した場合には、当該車両Aについて取得した動画データを消去してもよい。
このようにすることで、必要最小限の静止画像データのみが車種区分に関連付けられて記録されるので、記録媒体の140の容量を節約することができる。
また、記録処理部115は、関連付け情報Tの記録に際し、静止画像データではなく、例えば、各頭出しフラグf1〜f5(図5)の前後数秒間に取得された動画データを関連付けて記録する態様であってもよい。
また、第1の実施形態に係る表示制御部113は、車両Aの停止検知を、通行券の挿入に応じた検知信号に基づいて把握する(ステップS05(図4)参照)ものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態に係る表示制御部113は、有人ブース10(位置D2)に設けられた別途の検知センサによる検知信号に基づいて車両Aの停止を把握してもよい。また、更に別の実施形態に係る表示制御部113は、アイランドI上に別途設けられたスピード計測器の計測結果に基づいて車両Aの停止を検知してもよい。
また、第1の実施形態に係る表示制御部113は、表示部120に表示された不足情報確認用ボタン画像G111(図3)がタッチされた場合に、車両Aに対して注目すべき点を示す映像情報を自動的に表示させるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、表示制御部113は、車両特徴情報に基づいて車種区分を2つ程度の候補に絞り込むことができた場合には、自動的に図9の状態に移行して、車種区分特定のために注目すべき点、及び、当該注目すべき点を確認できる映像情報を再生させてもよい。
また、第1の実施形態に係る表示制御部113は、3つの撮影カメラ30(第1撮影カメラ30a、第2撮影カメラ30b及び第3撮影カメラ30c)の各々からのライブ映像を、複数の検知信号の取得のタイミング別に切り替えながら表示させるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、表示制御部113は、更に、「撮影カメラ」の一態様であるナンバープレート撮影部203が車両Aのナンバープレートを含む静止画像データを取得したタイミングで、当該静止画像データを一定時間、表示部120(映像用区画G10)に表示させてもよい。
ここで、ナンバープレート撮影部203が取得する静止画像データは、画像解析に基づくNP情報の自動読み取りに用いられるものであるから、車両Aのナンバープレートが鮮明に撮影されている。したがって、収受員は、表示された上記静止画像データを視認することで、車両Aのナンバープレートに関する情報をより正確に把握することができる。
また、第1の実施形態に係る表示制御部113は、映像情報取得部111を通じて取得された複数の動画データのうち、各々に関連付けらた検知信号の取得のタイミングに応じた一部(静止画像データ、即ち、サムネイル画像G121〜G125(図6))を一覧で表示させるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態に係る表示制御部113は、各動画データに含まれる一部として、検知信号の取得のタイミングに応じた一部の「動画データ」を一覧表示するものとしてもよい。この場合、当該一部(動画データ)の各々が、サムネイル画像G121〜G125の各々の表示箇所で再生される。
また、第1の実施形態に係る表示制御部113では、タッチ操作で指定した動画データの再生中(図7参照)に、当該指定した動画データとは異なる動画データの再生を行いたい場合には、“戻る”用のボタン画像G132をタッチ操作して一覧表示(図6)に戻っった後、所望する画像データの選択を再度行う旨を説明した。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態においては、選択した動画データの再生中の画面(図7)に、別途、“カメラ切り替え”用ボタン画像が表示されていてもよい。この場合、当該他の実施形態に係る表示制御部113は、この“カメラ切り替え”用ボタン画像がタッチ操作された場合に、再生中の動画データを、即座に、他の動画データに切り替える。このようにすることで、収受員は、他の動画データを再生するに際し、その都度、一覧表示(図6)に戻らなくとも良くなるので、より効率的に車種を判断することができる。
この場合、更に、表示制御部113は、“カメラ切り替え”用ボタン画像がタッチされて他の動画データに切り替えた際に、当該他の動画データを、タッチ時における切り替え前の動画データの再生時刻と同じ再生時刻から再生してもよい。例えば、最初のタッチ操作により第3撮影カメラ30cで撮影された動画データの再生が選択された場合、当該動画データは、頭出しフラグf5(図5)が付された再生時刻(車両Aの停止を示す検知信号を取得した時刻t5)から再生される(図5参照)。当該動画データの再生中に、収受員が上記“カメラ切り替え”用ボタン画像をタッチした場合、表示制御部113は、再生する動画データを、第1撮影カメラ30a(又は第2撮影カメラ30b)で撮影された動画データへと切り替える。この際、表示制御部113は、第1撮影カメラ30a(又は第2撮影カメラ30b)で撮影された動画データを、第3撮影カメラ30cで撮影された動画データのタッチ時における再生時刻と同じ再生時刻(頭出しフラグf5が示す再生時刻以降)から再生する。このようにすることで、収受員は、現在再生中の動画データの再生時刻と同時刻の、他のカメラによる映像を即座に確認することができるので、状況に応じて、更に、効率的に車種を判断することができる。
また、第2の実施形態に係る料金収受システム1によれば、「走行する車両が不正車両と認められた場合」の具体的態様として、収受員による不正車両記録用ボタン画像G112の指定がなされた場合に、不正車両であることを示す情報(不正車両フラグ)と、当該不正車両が撮影されている映像情報と、を関連付けて記録するものとして説明した。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態に係る料金収受システム1において、特に、車両Aの運転者等との間で料金収受のやり取りを自動で行う料金自動収受機や、通行券を自動で発行する通行券自動発行機が設けられている場合、車線Lの下流側に、車両Aの発進を制御するための発進制御機が設けられている場合がある。この発進制御機は、開閉バー(阻止棒)の開閉によって車線Lにおける車両Aの発進を制御する。
ここで、他の実施形態に係る料金収受システム1の記録処理部115は、「走行する車両が不正車両と認められた場合」として、例えば、車両Aの走行に応じて上述の発進制御機の強行突破が検知された場合に、当該車両Aが不正車両であることを示す情報(不正車両フラグ)と、当該車両Aが撮影されている映像情報と、を関連付けて記録するものとしてもよい。具体的には、記録処理部115は、発進制御機における、開閉バーと車両Aとの接触によるバーリリースが検知された場合に、直ちに、車両Aが不正車両であることを示す不正車両フラグと、当該バーリリースが検知された年月日時刻と、当該車両Aが撮影されている映像情報と、を関連付けて記録媒体140に記録する。
また、更に他の実施形態においては、「走行する車両が不正車両と認められた場合」の態様として、例えば、料金収受システム1を構成する種々の装置への異常な接触が検知された場合や、走行速度計を用いた走行速度の計測の結果、予め規定された制限速度の超過が検知された場合等であってもよい。
また、第1、第2の実施形態に係る料金収受システム1は、高速道路の出口料金所に設置されるものとして説明したが、他の実施形態においては、有料道路の料金形式に応じて、入口料金所に設置されてもよい。
また、第1、第2の実施形態に係る料金収受システム1は、有料道路の入口料金所に設置され、到来した車両Aに対し通行券の発行を行う際に、収受員が、車両Aについての車種区分の指定操作を行う態様であってもよい。
また、第1、第2の実施形態に係る料金収受システム1において、料金収受機11は、表示部120及び操作受付部121は、タッチセンサ式のディスプレイであるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
他の実施形態において、例えば、操作受付部121は、車種指定用ボタン画像G01〜G05、プレイバック一覧表示用ボタン画像G110、不足情報確認用ボタン画像G111、不正車両記録用ボタン画像G112の各々に対応する押下式のボタン等であってもよい。
また、第1、第2の実施形態に係る料金収受システム1において、「検知センサ」とは、具体的には、車種判別装置20を構成する車両検知器201、踏板202、車高検知器204、車長検知器205、及び、車両の停止を検知する検知センサ(第1の実施形態においては通行券読取部130)であるものとして説明した。
ここで、他の実施形態に係る表示制御部113は、車両検知器201、踏板202からの検知信号だけでなく、更に、車高検知器204、車長検知器205からの検知信号の取得のタイミングに合わせて、表示すべき映像情報(ライブ映像)を切り替えてもよい。
また、他の実施形態に係る記録処理部115は、更に、車高検知器204、車長検知器205からの検知信号の取得のタイミングに応じて、取得された映像情報に頭出しフラグf1〜f5(図5)を付加するものとしてもよい。
また、車種判別装置20の構成は、第1、第2の実施形態に示した構成に限定されない。即ち、他の実施形態に係る車種判別装置20は、車両検知器201、踏板202、ナンバープレート撮影部203、車高検知器204及び車長検知器205のうちの何れか一つ又は複数を具備しない態様であってもよいし、逆に、更に別の構成(例えば、オーバーハング検知器等)を具備する態様であってもよい。
また、車種判別装置20の機能構成は、第1、第2の実施形態で説明した態様には限定されない。例えば、第1、第2の実施形態では、ナンバープレート撮影部203が撮影して得た画像データを車両特徴情報生成部200が取得し、この車両特徴情報生成部200が当該画像データからNP情報を抽出(生成)するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態に係る車種判別装置20は、単独でナンバープレートの撮影からNP情報の抽出(生成)までを実行可能なナンバープレート読取機を有する態様であってもよい。この場合、上記ナンバープレート読取機は、撮影により得た画像データに対し所定の画像認識処理を施してNP情報を抽出するとともに、当該抽出したNP情報を、料金収受機11の車両特徴情報取得部116に直接出力してもよい。
また、車種判別装置20の車高検知器204についても同様である。即ち、他の実施形態に係る車高検知器204は、単独で、車両Aの車体の存在/非存在に係る検知結果に基づいて、当該車両Aについての車高情報を生成する機能を有していてもよい。この場合、車高検知器204は、生成した車高情報を、料金収受機11の車両特徴情報取得部116に直接出力してもよい。
また、他の実施形態に係る料金収受システム1は、単一の検知センサ(例えば、車両検知器201)のみを有する態様であってもよい。
このような態様としても、常時、連続にされる映像情報の中から、当該単一の検知センサからの検知信号の取得のタイミングに応じた一部を表示させることで、同様の効果を得ることができる。
また、第1、第2の実施形態に係る料金収受機11は、撮影カメラ30を通じて連続に取得された映像情報のうち、各種検知センサからの検知信号の取得のタイミングに応じた一部を表示させる表示制御部113を有するものとして説明したが、他の実施形態においては、この態様に限定されない。
例えば、料金収受機11は、表示制御部113による映像情報の表示を行わずに、単に映像情報の記録のみを行う態様であってもよい。
具体的には、他の実施形態に係る料金収受機11は、映像情報取得部111と、検知信号取得部112と、操作受付部121と、車種区分の指定を受け付けた場合に、指定された車種区分と、連続に取得された映像情報(動画データ)のうち少なくとも上記検知信号の取得のタイミングに応じた一部と、を関連付けて記録する記録処理部115と、を備える態様であってもよい。
なお、上述の各実施形態においては、料金収受機11の各種機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種処理を行うものとしている。ここで、上述した料金収受機11の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、料金収受機11は、各種機能構成が単一の装置筐体に収められる態様に限定されず、料金収受機11が有する各種機能構成が、ネットワークで接続される複数の装置に渡って具備される態様であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 料金収受システム
10 有人ブース
11 料金収受機
110 CPU
111 映像情報取得部
112 検知信号取得部
113 表示制御部
115 記録処理部
116 車両特徴情報取得部
120 表示部
121 操作受付部
130 通行券読取部(検知センサ)
140 記録媒体
20 車種判別装置
200 車両特徴情報生成部
201 車両検知器(検知センサ)
202 踏板(検知センサ)
203 ナンバープレート撮影部(撮影カメラ)
204 車高検知器(検知センサ)
205 車長検知器(検知センサ)
30 撮影カメラ
30a 第1撮影カメラ
30b 第2撮影カメラ
30c 第3撮影カメラ
T 関連付け情報
A 車両
L 車線
I アイランド

Claims (11)

  1. 車線を走行する車両から当該車両の車種区分に応じた料金を収受するために用いられる料金収受機であって、
    前記車両を撮影する撮影カメラからの映像情報を取得する映像情報取得部と、
    前記車両を検知する検知センサからの検知信号を取得する検知信号取得部と、
    前記検知信号の取得のタイミングに応じた前記映像情報を表示させる表示制御部と、
    前記車両の前記車種区分を指定するための操作を受け付ける操作受付部と、
    を備え
    前記表示制御部は、
    連続に取得された前記映像情報を、前記検知信号の取得のタイミングを基準にして再生する
    料金収受機。
  2. 前記表示制御部は、
    連続に取得された前記映像情報に付加された頭出しフラグを参照し、当該頭出しフラグが付加された位置を前記映像情報の再生の開始位置としてプレイバックし、
    前記頭出しフラグは、前記検知信号の取得のタイミングで付加されている
    請求項1に記載の料金収受機。
  3. 前記車種区分の指定を受け付けた場合に、指定された車種区分と、連続に取得された前記映像情報のうち少なくとも前記検知信号の取得のタイミングに応じた一部と、を関連付けて記録する記録処理部を更に備える
    請求項1又は請求項2に記載の料金収受機。
  4. 前記記録処理部は、
    走行する前記車両が不正車両と認められた場合に、当該車両が不正車両であることを示す情報と、当該車両が撮影されている映像情報と、を関連付けて記録する
    請求項3に記載の料金収受機。
  5. 前記映像情報取得部は、
    複数の前記撮影カメラから複数の前記映像情報を取得し、
    前記検知信号取得部は、
    前記検知センサから異なるタイミングで複数の前記検知信号を取得し、
    前記表示制御部は、
    連続に取得された複数の前記映像情報のうち、取得された複数の前記検知信号の各々に関連付けられた複数の映像情報を、複数の前記検知信号の取得のタイミング別に切り替えながら表示させる
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の料金収受機。
  6. 前記表示制御部は、
    連続に取得された複数の前記映像情報のうち、各々に関連付けられた前記検知信号の取得のタイミングに応じた一部を一覧で表示させる
    請求項5に記載の料金収受機。
  7. 前記検知センサからの前記検知信号、及び、前記撮影カメラからの前記映像情報の少なくとも何れか一方に基づく情報であって、前記車両の特徴を示す車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部を更に備え、
    前記表示制御部は、
    取得された前記車両特徴情報に基づいて、前記車両についての前記車種区分を指定するために当該車両に対して注目すべき点を示す映像情報を表示させる
    請求項1から請求項6の何れか一項に記載の料金収受機。
  8. 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の料金収受機と、
    前記検知センサと、
    前記撮影カメラと、
    を備える料金収受システム。
  9. 前記撮影カメラは、
    前記車両の車体正面を含む映像、前記車両の車体側面に配されたタイヤを含む映像、及び、前記車両の俯瞰映像のうちの少なくとも何れか一つを撮影可能なように一つ又は複数設けられている
    請求項8に記載の料金収受システム。
  10. 車線を走行する車両から当該車両の車種区分に応じた料金を収受するための料金収受方法であって、
    前記車両を撮影する撮影カメラからの映像情報を取得するステップと、
    前記車両を検知する検知センサからの検知信号を取得するステップと、
    前記検知信号の取得のタイミングに応じた前記映像情報を表示させるステップと、
    前記車両の車種区分を指定するための操作を受け付けるステップと、
    を有し、
    前記映像情報を表示させるステップにおいては、
    連続に取得された前記映像情報を、前記検知信号の取得のタイミングを基準にして再生する
    料金収受方法。
  11. 車線を走行する車両から当該車両の車種区分に応じた料金を収受するために用いられる料金収受機であって、前記車両の車種区分を指定するための操作を受け付ける操作受付部を備える料金収受機のコンピュータを、
    前記車両を撮影する撮影カメラからの映像情報を取得する映像情報取得手段、
    前記車両を検知する検知センサからの検知信号を取得する検知信号取得手段、
    前記検知信号の取得のタイミングに応じた前記映像情報を表示させる表示制御手段、
    として機能させ、
    前記表示制御手段は、
    連続に取得された前記映像情報を、前記検知信号の取得のタイミングを基準にして再生する
    プログラム。
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