JP6560286B2 - 蓄電システム - Google Patents

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    • Y02B10/70Hybrid systems, e.g. uninterruptible or back-up power supplies integrating renewable energies

Description

本発明は、電力を充放電可能に構成される蓄電池を備える蓄電システムに関する。
近年、環境対応又は災害対策の一環として、エネルギー消費量の削減を目的とする取り組みが重要視されている。このような背景から、需要地で消費される電力を貯蔵すると共に、必要に応じて電力を供給する蓄電システムが普及しつつある。例えば、停電の発生により、蓄電システムを構成する電子機器に対して商用電源からの給電が停止された場合、バックアップ用としての蓄電池から給電する技術が種々提案されている。
特許文献1には、商用電源から供給される電力を変換する第1電力変換部(AC/DC変換器)と、蓄電池から供給される電力を変換する第2電力変換部(DC/DC変換器)とが出力側で接続されており、第1電力変換部での出力電圧は、第2電力変換部での出力電圧よりも高く設定されている蓄電システムが提案されている。
国際公開第2013/128986号パンフレット(図1等)
ところで、蓄電システム向けの蓄電池は、一般的には数百V程度の高い定格電圧を有する。これに対して、特許文献1で提案される蓄電システムは、蓄電池全体の電源電圧がDC/DC変換器に入力される接続形態を採用しているため、この電圧に耐え得る高電圧部品を搭載する必要がある。
この種の高電圧部品は、汎用的な電子部品と比べて高額であり、耐久性・耐環境性の観点から高い頻度での部品交換を必要とする。その結果、蓄電システムの製造・維持管理に関わるコストが高騰するという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、そのシステムの一部を構成する電子機器に対して、商用電源からの給電が停止された後に引き続き給電可能であると共に、高電圧部品の取扱いの観点から製造・維持管理に関わるコストを抑制可能な蓄電システムを提供することを目的とする。
本発明に係る「蓄電システム」は、電力を充放電可能に構成される蓄電池と、商用電源から供給される電力を変換する第1電力変換部と、前記蓄電池から供給される電力を変換する第2電力変換部と、前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部の出力側接続点を経由して出力される電力により作動し、かつ前記蓄電池の動作に関与する電子機器を備え、前記第1電力変換部から出力される電力の電圧は、前記第2電力変換部から出力される電力の電圧よりも高く設定されており、前記蓄電池は、複数の蓄電要素が直列接続されてなり、前記第2電力変換部は、前記蓄電要素の総数よりも少ない個数の前記蓄電要素が入力側に接続された少なくとも1つの電力変換器を含んで構成される。
このように、第1電力変換部から出力される電力の電圧は、第2電力変換部から出力される電力の電圧よりも高く設定されているので、蓄電池の動作に関与する電子機器に対して商用電源からの給電が停止された場合、商用電源の代わりに蓄電池から給電されるようになる。
しかも、第2電力変換部に含まれる電力変換器には、蓄電池を構成する蓄電要素の総数よりも少ない個数の蓄電要素が入力側に接続されるので、蓄電池全体の電源電圧よりも低い電圧がこの電力変換器に入力される。耐電圧仕様の緩和により、比較的低廉な電子部品を搭載可能となると共に、部品交換の頻度が少なく済む。これにより、蓄電システムを構成する電子機器に対して、商用電源からの給電が停止された後に引き続き給電可能であると共に、高電圧部品の取扱いの観点から製造・維持管理に関わるコストを抑制できる。
また、前記第2電力変換部は、各々の入力側には前記蓄電要素が1つずつ接続され、かつ出力側が並列接続された複数の前記電力変換器を含んで構成されることが好ましい。複数の電力変換器のうち1つ以上が正常に作動すれば、第2電力変換部から電力が出力されるので、蓄電池からの給電の冗長性が高くなる。
また、前記蓄電池は、出力電圧が互いに等しい複数の前記蓄電要素が直列接続されてなることが好ましい。蓄電池から第2電力変換部側に向けて給電する際の消費電力が蓄電要素毎に略均等化されるので、各々の蓄電要素の劣化程度が略一様となり、蓄電池全体の寿命が長くなる。
また、前記電子機器は、前記蓄電池の充放電制御を行う充放電制御部として機能し、前記充放電制御部は、前記商用電源からの給電が停止されている場合、前記蓄電池の充電状態及び出力電圧に応じて前記蓄電池の放電制御を行うことが好ましい。
商用電源からの給電が停止した場合、蓄電池からの給電を常に優先してしまうと、性能の劣化を引き起こす蓄電池の状態にもかかわらず給電を継続することになる。そこで、蓄電池の充電状態のみならず出力電圧も併せて考慮することで、適切な作動範囲内において蓄電池から給電可能となり、蓄電池の性能の劣化を防止できる。
また、前記充放電制御部は、前記蓄電池のSOC値が第1閾値を上回り、かつ前記蓄電池の電圧値が第2閾値を上回る場合に前記第2電力変換部に対して給電し、それ以外の場合に前記第2電力変換部に対する給電を停止する放電制御を行うことが好ましい。蓄電池の電圧値が第2閾値を上回らない場合には、SOC値が第1閾値を上回るにもかかわらず蓄電池からの給電を停止するので、蓄電池が過放電状態のまま給電するのを防止できる。
また、前記出力側接続点と前記電子機器の間に設けられたリレー回路を更に備え、前記蓄電池は、前記蓄電池とは別の発電設備から供給される電力を用いて充電可能に構成され、前記リレー回路は、該リレー回路の入力側及び出力側の間に配されたノーマリオープン型の第1リレーと、前記第1リレーが開状態となって前記電子機器に対する電力の出力が停止した後、停止時点からの経過時間又は指定時刻に応じて前記第1リレーを閉状態にするための第2リレーを有することが好ましい。
このように、リレー回路の入力側及び出力側の間に配されたノーマリオープン型の第1リレーと、電子機器に対する電力の出力が停止した後、停止時点からの経過時間又は時刻に応じて第1リレーを閉状態にするための第2リレーを設けたので、リレー回路の作動を通じて電子機器に対する給電を自動的かつ適時に再開できる。
ところで、蓄電池の電力残量が不十分な状態下にリレー回路の閉動作を行った場合、一旦起動した電子機器を電力不足のために再度停止しなければならない状況が起こり得る。そこで、リレー回路の作動時間を制限することで、電子機器の起動及び停止の繰り返しに起因する蓄電池の電力残量の浪費を防止できる効果もある。
また、前記充放電制御部は、前記第2リレーの作動によって前記第1リレーが閉状態である間に、前記発電設備の状態に関する判定条件を満たす場合、前記第2電力変換部に対する給電を開始する放電制御を行うことが好ましい。例えば、蓄電池の電力残量が少なくなって給電を一時的に停止した場合であっても、時間の経過によって発電設備からの給電が見込める状態であれば、蓄電池の放電制御を開始しても差し支えない。これにより、蓄電システムの運用を早期に復旧できる。
また、前記発電設備は、太陽光発電設備であり、前記第2リレーは、1日のうち昼間のいずれかの時刻から所定時間が経過するまでの間に閉状態になるよう制御されることが好ましい。昼間であれば太陽光発電設備が充電可能な状態になっている可能性が高いので、電子機器に対する給電を適時に再開できる。
また、前記第2電力変換部は、前記蓄電池の電圧を別の電圧に変換するDC/DCコンバータを含み、前記DC/DCコンバータは、前記電子機器への給電が停止している場合に、前記蓄電池の電圧を別の電圧に変換する動作を停止することが好ましい。これによれば、蓄電システムのシャットダウン時の、蓄電池の蓄電池容量の無駄な消費を抑えることが可能となる。
また、前記蓄電システムは、前記蓄電池と前記DC/DCコンバータとの間に設けられたスイッチ回路を更に備え、スイッチ回路は、前記電子機器への給電が停止している場合に、前記蓄電池から前記DC/DCコンバータへ給電を遮断することが好ましい。これによれば、DC/DCコンバータの動作を容易に停止させることができる。
本発明に係る蓄電システムによれば、そのシステムの一部を構成する電子機器に対して、商用電源からの給電が停止された後に引き続き給電可能であると共に、高電圧部品の取扱いの観点から製造・維持管理に関わるコストを抑制できる。
第1実施形態に係る蓄電システムの電気ブロック図である。 図1に示す蓄電池及び第2電力変換部の電気回路図である。 図1に示すEMSによるリレーの制御方法に関する説明図である。 第2実施形態に係る蓄電システムの電気ブロック図である。 図4に示すリレー回路の電気回路図である。 第1〜第4リレーの開閉条件を示す図である。 蓄電システムの通常起動時におけるリレー回路の動作シーケンスを示す図である。 停電後のシャットダウン時におけるリレー回路の動作シーケンスを示す図である。 蓄電システムのタイマ起動時におけるリレー回路の動作シーケンスを示す図である。 第3実施形態に係る蓄電システムの電気ブロック図である。 図10に示すスイッチ回路の構成を示す図である。
以下、本発明に係る蓄電システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態に係る蓄電システム10について、図1〜図3を参照しながら詳細に説明する。
<蓄電システム10の電気ブロック図>
図1は、第1実施形態に係る蓄電システム10の電気ブロック図である。蓄電システム10は、蓄電池12と、PCS(Power Conditioning System)14と、BMU(Battery Monitoring Unit)16と、EMS(Energy Management System)18と、第1電力変換部20と、第2電力変換部22を基本的に備える。
蓄電池12は、電力を充放電可能に構成された二次電池、例えば、鉛蓄電池やリチウムイオン電池である。蓄電池12は、単一のセル、或いは複数のセルを直列に接続して構成される蓄電モジュールである。なお、蓄電池12の構成はこれ以外であってもよく、ナトリウム−硫黄電池、ニッケル水素電池を含む他の種類の二次電池、電気二重層タイプを含むキャパシタ、又はこれらを組み合わせた複合電池であってもよい。
PCS14は、交流電力(AC)及び直流電力(DC)の間で双方向に変換し、蓄電池12と分電盤28の間で電力の授受(蓄電池12の充電/放電)を行う装置である。BMU16は、図示しない測定手段により測定された蓄電池12の状態を示す物理量を逐次取得し、当該物理量に基づいて蓄電池12の状態を診断する。
EMS18は、蓄電システム10の各構成要素の制御を司る装置であり、例えばPCS14を介した蓄電池12の充放電制御、或いはリレー24、26に対するリレー制御を行う。EMS18は、PCS14及びBMU16との間で相互に通信可能であると共に、リレー24、26に対して開閉動作を指示する信号を出力する。なお、リレー24は、第2電力変換部22と後述する出力側接続点Pの間に設けられると共に、リレー26は、蓄電池12とPCS14の間に設けられている。
第1電力変換部20は、分電盤28を通じて商用電源30から供給される電力を変換する。具体的には、第1電力変換部20は、交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換器32と、電力の逆流を防止するための逆流防止ダイオード34を有する。ここでは、逆流防止ダイオード34による電圧降下を含め、電圧がV1[V](例えば、V1=24.5V)である電力が出力される。
第2電力変換部22は、蓄電池12から供給される電力を変換することで、電圧がV2[V](V2<V1;例えば、V2=24.0V)である電力を出力する。なお、第1電力変換部20及び第2電力変換部22の出力側同士は、1つの接続点(以下、出力側接続点P)にて合流接続されている。
PCS14、BMU16又はEMS18は、出力側接続点Pを経由して出力される電力により作動し、かつ蓄電池12の動作に関与する電子機器である。なお、出力側接続点PとPCS14(或いは、BMU16、EMS18)の間には、開閉自在なスイッチ36が設けられている。
<蓄電システム10の給電動作>
続いて、蓄電システム10の給電動作について図1を参照しながら説明する。ここで、スイッチ36が「閉」状態である場合を想定する。
[1]通常時(非停電時)
第1電力変換部20は、分電盤28を通じて商用電源30から供給される電力を変換した後、電圧がV1[V]である電力を出力する。また、第2電力変換部22は、蓄電池12から供給される電力を変換した後、電圧がV2[V]である電力を出力する。ここで、V1>V2を満たすため、出力側接続点Pの下流側には、電圧が高い方である商用電源30のみから電力が出力される。そうすると、PCS14、BMU16又はEMS18は、出力側接続点Pを経由して出力される商用電源30側の電力により作動し、蓄電池12の動作に関与する。
[2]停電時
停電の発生により商用電源30からの給電が停止されるので、第1電力変換部20は電力を出力しない(実質的に0V)。一方、第2電力変換部22は、蓄電池12から供給される電力を変換した後、電圧がV2[V]である電力を出力する。これにより、出力側接続点Pの下流側には、電圧が高い方である蓄電池12のみから電力が出力される。そうすると、PCS14、BMU16又はEMS18は、出力側接続点Pを経由して出力される蓄電池12側の電力により作動し、蓄電池12の動作に関与する。
<第2電力変換部22の電気回路図>
図2は、図1に示す蓄電池12及び第2電力変換部22の電気回路図である。この蓄電池12は、出力電圧が同一の又は異なるN個(N≧2)の蓄電要素38が直列接続されてなる。蓄電要素38は、1つ又は2つ以上のセルから構成されており、本図例では、出力電圧が互いに略等しい1つのセルである。
第2電力変換部22は、入力側には蓄電要素38が1つずつ接続されたN個のDC/DC変換器40(電力変換器)と、各々のDC/DC変換器40の出力側に設けられたN個の逆流防止ダイオード42を有する。各々のDC/DC変換器40の出力側が逆流防止ダイオード42を介して並列接続されている。これにより、逆流防止ダイオード42による電圧降下を含め、電圧がV2[V]である電力が出力される。
蓄電池12全体の電源電圧(定格電圧)はV3[V]であり、具体的には数百V程度である。この場合、各々のDC/DC変換器40には、電圧がV3/N[V]に分割された電力が入力される。この回路構成によれば、N個のDC/DC変換器40のうち1つ以上が正常に作動すれば、第2電力変換部22から電力が出力される。
つまり、故障により一部のDC/DC変換器40が作動しない場合であっても、第2電力変換部22は、電圧がV2[V]である電力を正常に出力可能である。また、一部のDC/DC変換器40の作動を一時的に停止することで、第2電力変換部22の作動に要する消費電力を低減可能である。また、蓄電池12から第2電力変換部22側に向けて給電する際の消費電力が蓄電要素38毎に略均等化されるので、各々の蓄電要素38の劣化程度が略一様となる。
<第2電力変換部22による効果>
以上のように、この蓄電システム10は、[1]商用電源30から供給される電力を変換する第1電力変換部20と、[2]蓄電池12から供給される電力を変換する第2電力変換部22と、[3]第1電力変換部20及び第2電力変換部22の出力側接続点Pを経由して出力される電力により作動し、かつ蓄電池12の動作に関与する電子機器(PCS14、BMU16又はEMS18)と、を備える。
また、[4]第1電力変換部20から出力される電力の電圧は、第2電力変換部22から出力される電力の電圧よりも高く設定されており、[5]蓄電池12は、複数の蓄電要素38が直列接続されてなり、[6]第2電力変換部22は、蓄電要素38の総数(N個)よりも少ない個数の蓄電要素38が入力側に接続された1つ又は2つ以上のDC/DC変換器40(電力変換器)を含んで構成される。
このように、V1>V2を満たすように設定することで、蓄電池12の動作に関与する電子機器に対して商用電源30からの給電が停止された場合、商用電源30の代わりに蓄電池12から給電されるようになる。
しかも、第2電力変換部22に含まれるDC/DC変換器40には、N個よりも少ない個数(M個;1≦M<N)の蓄電要素38が入力側に接続されるので、蓄電池12全体の電源電圧(V3)よりも低い電圧(=V3/N)がこのDC/DC変換器40に入力される。耐電圧仕様の緩和により、比較的低廉な電子部品を搭載可能となると共に、部品交換の頻度が少なく済む。これにより、蓄電システム10を構成する電子機器に対して、商用電源30からの給電が停止された後に引き続き給電可能であると共に、高電圧部品の取扱いの観点から製造・維持管理に関わるコストを抑制できる。
また、第2電力変換部22は、各々の入力側には蓄電要素38が1つずつ接続され、かつ出力側が並列接続された複数のDC/DC変換器40を含んで構成されてもよい。複数のDC/DC変換器40のうち1つ以上が正常に作動すれば、第2電力変換部22から電力が出力されるので、蓄電池12からの給電の冗長性が高くなる。
また、蓄電池12は、出力電圧が互いに等しい複数の蓄電要素38が直列接続された構成であってもよい。蓄電池12から第2電力変換部22側に向けて給電する際の消費電力が蓄電要素38毎に略等しいので、各々の蓄電要素38の劣化程度が略一様となり、蓄電池12全体の寿命が長くなる。
<EMS18によるリレー24、26の制御方法>
図3は、図1に示すEMS18によるリレー24、26の制御方法に関する説明図である。より詳しくは、図3(A)は蓄電池12の充電状態に基づく開閉制御の決定例を示すと共に、図3(B)は蓄電池12の出力電圧に基づく開閉制御の決定例を示す。
図3(A)に示すように、リレー26の開閉状態は、蓄電池12の充電状態、つまり蓄電池12の「SOC」(State Of Charge;単位は%)と「第1閾値Th1」の大小関係に応じて制御される。本図から理解されるように、SOC>Th1の関係を満たす場合は「閉」状態であり、SOC≦Th1の関係を満たす場合は「開」状態である。
ここで、第1閾値Th1は、Cs<Th1≦Crを満たす任意の設定値である。なお、推奨下限値Crは、業者が推奨するSOC運用範囲の下限値である。シャットダウン判断値Csは、蓄電システム10のシャットダウンが必要と判断される上限値である。
また、ブール値Bcはリレー24の開閉制御に関する第1論理値であり、値が1である場合は「真」であり、値が0である場合は「偽」である。ブール値Bcは、蓄電池12の充電状態、つまり蓄電池12の「SOC」と「シャットダウン判断値Cs」の大小関係に応じて決定される値である。本図から理解されるように、SOC>Csの関係を満たす場合はBc=1であり、SOC≦Csの関係を満たす場合はBc=0である。
図3(B)に示すように、ブール値Bvはリレー24の開閉制御に関する第2論理値であり、値が1である場合は「真」であり、値が0である場合は「偽」である。ブール値Bvは、蓄電池12の出力電圧、つまり蓄電池12の「電圧値V3」と「第2閾値Th2」の大小関係に応じて決定される値である。本図から理解されるように、V3>Th2の関係を満たす場合はBv=1であり、V3≦Th2の関係を満たす場合はBv=0である。ここで、第2閾値Th2は、業者が推奨する電圧運用範囲の下限値であり、蓄電池12の過放電状態を引き起こさない程度に高い電圧値に相当する。
リレー24の開閉状態は、蓄電池12の充電状態及び出力電圧の組み合わせに応じて制御される。具体的には、リレー24の状態値は(Bc)AND(Bv)と表される。ここで、「1」の状態値は「閉」状態を示すと共に、「0」の状態値は「開」状態を示す。
<蓄電池12の放電制御>
続いて、蓄電池12の放電制御について図1及び図3を参照しながら説明する。ここでは、停電の発生により商用電源30からの給電が停止されており、蓄電池12を用いて電力を賄う場合を想定する。
[1]SOC>Th1の場合
EMS18は、リレー24、26を共に閉状態にしながら蓄電池12の放電制御を行う。これにより、蓄電池12は、PCS14、BMU16及びEMS18に、或いは必要に応じて外部の需要地(分電盤28)に対する給電を行う。
[2]Cs<SOC≦Th1の場合
EMS18は、リレー24を閉状態に、かつリレー26を開状態にしながら蓄電池12の放電制御を行う。これにより、蓄電池12は、PCS14、BMU16及びEMS18に対する給電を行うと共に、外部の需要地(分電盤28)に対する給電を停止する。
ここで、EMS18は、ユーザ(例えば、蓄電システム10の管理者)による操作に応じて、第1閾値Th1を任意の適正値に設定可能である。例えば、ユーザの裁量により推奨下限値Crよりも小さい第1閾値Th1を設定することで、停電時であっても蓄電システム10の動作を継続するための電力を自らの蓄電池12で賄うことができる。特に、リレー24の状態値が(Bc)AND(Bv)=1を満たす場合、つまりV3>Th2を満たす場合には、適切な電圧運用範囲内にて蓄電池12の放電制御が行われる。
ただし、EMS18は、リレー24の状態値が(Bc)AND(Bv)=0を満たす場合、つまりV3≦Th2を満たす場合には、リレー24を開状態にする動作(後述するシャットダウン動作)を例外的に行う。これにより、蓄電池12が過放電状態になるのを事前に防止することができる。
[3]SOC≦Csの場合
EMS18は、蓄電システム10のシャットダウン動作を行う。これにより、リレー24、26は共に開状態になるので、PCS14、BMU16及びEMS18に対する給電を停止する。
<リレー24、26の制御方法による効果>
以上のように、この蓄電システム10は、[1]商用電源30から供給される電力を変換する第1電力変換部20と、[2]蓄電池12から供給される電力を変換する第2電力変換部22と、[3]第1電力変換部20及び第2電力変換部22の出力側接続点Pを経由して出力される電力により作動し、かつ蓄電池12の充放電制御を行うEMS18と、を備える。
そして、[4]第1電力変換部20から出力される電力の電圧は、第2電力変換部22から出力される電力の電圧よりも高く設定されており、[5]EMS18は、商用電源30からの給電が停止されている場合、蓄電池12の充電状態及び出力電圧に応じて蓄電池12の放電制御を行う。
商用電源30からの給電が停止した場合、蓄電池12からの給電を常に優先してしまうと、性能の劣化を引き起こす蓄電池12の状態にもかかわらず給電を継続することになる。そこで、蓄電池12の充電状態(例えば、SOC値)のみならず出力電圧(例えば、電圧値V3)も併せて考慮することで、適切な作動範囲内において蓄電池12から給電可能となり、蓄電池12の性能の劣化を防止できる。
特に、EMS18は、蓄電池12のSOC値が第1閾値Th1を上回り、かつ蓄電池12の電圧値V3が第2閾値Th2を上回る場合に第2電力変換部22に対して給電し、それ以外の場合に第2電力変換部22に対する給電を停止する放電制御を行うことが好ましい。蓄電池12の電圧値V3が第2閾値Th2を上回らない場合には、SOC値が第1閾値Th1を上回るにもかかわらず蓄電池12からの給電を停止するので、蓄電池12が過放電状態のまま給電するのを防止できる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態に係る蓄電システム50について、図4〜図9を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素に対して同一の参照数字を付すると共に、その説明を省略する場合がある。
<蓄電システム50の電気ブロック図>
図4は、第2実施形態に係る蓄電システム50の電気ブロック図である。この蓄電システム50は、[1]外付けの発電設備52と接続可能であり、[2]スイッチ36の代わりにリレー回路54が設けられ、[3]EMS56がリレー回路54に対してリレー制御を行う点で、第1実施形態(図1の蓄電システム10)の構成とは異なっている。
発電設備52は、需要地に分散配置される小規模電源であり、この実施形態では太陽光を電気エネルギーに変換する太陽光発電設備である。発電設備52は、太陽光発電に限られず、風力発電、地熱発電を含む再生可能エネルギー、又はガス発電を利用する発電設備であってもよい。或いは、発電設備52は、蓄電部を備える電気自動車、燃料電池であってもよい。
EMS56は、蓄電システム50の各構成要素の制御を司る装置であり、例えばPCS14を介した蓄電池12の充放電制御、或いはリレー24、26に対するリレー制御を行う。また、EMS56は、リレー回路54の一部を構成する第2リレー62(図5)の開閉制御を行う。
蓄電システム50の周辺には、上記した分電盤28、商用電源30、発電設備52の他に、外部変換器58が設けられている。外部変換器58は、発電設備52から入力された直流電力を別の直流電力に変換するDC/DC変換器である。外部変換器58の出力側は、蓄電システム50に含まれる蓄電池12に接続されている。すなわち、蓄電池12は、発電設備52から供給される電力を用いて充電可能に構成される。
<リレー回路54の説明>
(1.電気回路図)
図5は、図4に示すリレー回路54の電気回路図である。図6は、第1リレー61〜第4リレー64の開閉条件を示す図である。このリレー回路54は、出力側接続点PとEMS56の間に設けられており、第1リレー61、第2リレー62、第3リレー63、第4リレー64、及び入力部66を有する。
図5及び図6に示すように、第1リレー61は、ノーマリオープン型のリレー対であり、互いに連動する接続用リレー61a及び入力用リレー61bから構成される。第1リレー61は、入力部66の通電中に「閉」状態となり、入力部66の非通電中に「開」状態となる。
第2リレー62は、ノーマリオープン型のリレーである。第2リレー62は、指定された所定の時刻(以下、指定時刻ともいう)から一定時間だけ「閉」状態となり、それ以外の時間には「開」状態となる。
第3リレー63は、ノーマリオープン型のリレーである。第3リレー63は、商用電源30からの給電がある場合(つまり、商用電源30による給電時)に「閉」状態となり、商用電源30からの給電がない場合(つまり、商用電源30による非給電時)に「開」状態となる。
第4リレー64は、ノーマリクローズ型のリレーである。第4リレー64は、EMS56による開閉制御に応じて「開」状態又は「閉」状態となる。なお、EMS56に対する給電が停止しており、非制御時には第4リレー64は「閉」状態である。
図5に示すように、接続用リレー61aは、リレー回路54の入力側及び出力側の間に配されている。この接続用リレー61aの上流側には、分岐点を経由して、入力部66が分岐接続されている。この分岐点と入力部66の間には、第2リレー62、第3リレー63、及び入力用リレー61bが並列接続されている。なお、第4リレー64は、分岐点とこの並列リレーの上流側接続点の間に配されている。
(2.通常起動時)
図7は、蓄電システム50の通常起動時におけるリレー回路54の動作シーケンスを示す図である。図5に示すリレー回路54の開閉状態から、この動作シーケンスに従ってEMS56に対して電力が供給される。なお、図7〜図9において、1点鎖線の矢印は、電力の供給路(すなわち、通電経路)を示す点に留意する。
先ず、図7(A)に示すように、商用電源30からの給電に伴い、開状態の第3リレー63は、閉状態に遷移する。これにより、リレー回路54の入力側から第4リレー64及び第3リレー63を経由し、入力部66に至る通電経路が確立されるので、入力部66に電力が供給される。
次いで、図7(B)に示すように、入力部66の通電に伴い、開状態の第1リレー61は、閉状態に遷移する。これにより、リレー回路54の入力側から接続用リレー61a及びリレー回路54の出力側を経由し、EMS56に至る通電経路が確立されるので、EMS56に電力が供給される。これと併せて、リレー回路54の入力側から第4リレー64及び入力用リレー61bを経由し、入力部66に至る通電経路も確立される。
(3.停電後のシャットダウン時)
図8は、停電後のシャットダウン時におけるリレー回路54の動作シーケンスを示す図である。図7(B)に示すリレー回路54の開閉状態から、この動作シーケンスに従って蓄電システム50のシャットダウン動作が行われる。
先ず、図8(A)に示すように、商用電源30からの給電の停止に伴い、閉状態の第3リレー63は、開状態に遷移する。これにより、リレー回路54の入力側から第4リレー64及び第3リレー63を経由し、入力部66に至る通電経路が切断される。ところが、入力用リレー61bを経由する通電経路により、入力部66に電力が引き続き供給される。その結果、EMS56に対する給電がそのまま継続される。
次いで、図8(B)に示すように、EMS56の開閉制御に応じて、閉状態の第4リレー64は、開状態に遷移する。これにより、リレー回路54の入力側から第4リレー64及び入力用リレー61bを経由し、入力部66に至る通電経路が切断されるので、入力部66に対する給電が停止される。
次いで、図8(C)に示すように、入力部66の非通電に伴い、閉状態の第1リレー61は、開状態に遷移する。これにより、リレー回路54の入力側から接続用リレー61a及びリレー回路54の出力側を経由し、EMS56に至る通電経路も切断されるので、EMS56に対する給電が停止される。これと併せて、開状態の第4リレー64は、EMS56の非制御時にて閉状態に遷移する。
(4.タイマ起動時)
図9は、蓄電システム50のタイマ起動時におけるリレー回路54の動作シーケンスを示す図である。図5又は図8(C)に示すリレー回路54の開閉状態から、この動作シーケンスに従って蓄電システム50のタイマ動作が行われる。
先ず、図9(A)に示すように、図示しないタイマで計測された指定時刻にて、開状態の第2リレー62は、一時的に閉状態に遷移する。これにより、リレー回路54の入力側から第4リレー64及び第2リレー62を経由し、入力部66に至る通電経路が確立されるので、入力部66に電力が供給される。
この指定時刻は、第1リレー61が開状態となってEMS56に対する電力の出力が停止した後の、直近の日における時刻(例えば、前日の夜間に停電があった場合、翌日の朝8時)である。特に、発電設備52が太陽光発電設備である場合、1日のうち昼間のいずれかの時刻を指定してもよい。昼間であれば太陽光発電設備が充電可能な状態になっている可能性が高いので、EMS56に対する給電を適時に再開できるからである。
なお、第2リレー62の遷移トリガは、指定時刻の到来に限られない。例えば、第1リレー61が開状態となった時点(給電の停止時点)からの経過時間に応じて、第2リレー62の開閉状態を遷移させてもよい。
次いで、図9(B)に示すように、入力部66の通電に伴い、開状態の第1リレー61は、閉状態に遷移する。これにより、リレー回路54の入力側から接続用リレー61a及びリレー回路54の出力側を経由し、EMS56に至る通電経路が確立されるので、EMS56に電力が供給される。これと併せて、リレー回路54の入力側から第4リレー64及び入力用リレー61bを経由し、入力部66に至る通電経路も確立される。
また、EMS56は、第1リレー61が閉状態である間に、発電設備52の状態に関する判定条件を満たす場合、第2電力変換部22に対する給電を開始する放電制御を行ってもよい。例えば、EMS56は、外部変換器58にて測定された電圧値が所定値を上回っている場合、発電設備52が給電可能な状態であるとして、第2電力変換部22に対する給電を開始してもよい。
次いで、図9(C)に示すように、指定時刻から所定時間が経過した後、閉状態の第4リレー64は、開状態に遷移する。これにより、リレー回路54の入力側から第4リレー64及び第2リレー62を経由し、入力部66に至る通電経路が切断される。ところが、入力用リレー61bを経由する通電経路により、入力部66に電力が引き続き供給される。その結果、EMS56に対する給電がそのまま継続される。
<リレー回路54による効果>
以上のように、この蓄電システム50は、[1]商用電源30から供給される電力を変換する第1電力変換部20と、[2]蓄電池12から供給される電力を変換する第2電力変換部22と、[3]第1電力変換部20及び第2電力変換部22の出力側接続点Pを経由して出力される電力により作動し、かつ蓄電池12の動作に関与する電子機器(PCS14、BMU16又はEMS56)と、[4]出力側接続点Pと電子機器の間に設けられたリレー回路54と、を備える。
そして、[5]第1電力変換部20から出力される電力の電圧は、第2電力変換部22から出力される電力の電圧よりも高く設定されており、[6]蓄電池12は、蓄電池12とは別の発電設備52から供給される電力を用いて充電可能に構成され、[7]リレー回路54は、(7a)リレー回路54の入力側及び出力側の間に配されたノーマリオープン型の第1リレー61と、(7b)第1リレー61が開状態となって電子機器に対する電力の出力が停止した後、停止時点からの経過時間又は指定時刻に応じて第1リレー61を閉状態にするための第2リレー62を有する。
このように、リレー回路54の入力側及び出力側の間に配されたノーマリオープン型の第1リレー61と、電子機器に対する電力の出力が停止した後、停止時点からの経過時間又は指定時刻に応じて第1リレー61を閉状態にするための第2リレー62を設けたので、リレー回路54の作動を通じて電子機器に対する給電を自動的かつ適時に再開できる。
ところで、蓄電池12の電力残量が不十分な状態下にリレー回路54の閉動作を行った場合、一旦起動した電子機器を電力不足のために再度停止しなければならない状況が起こり得る。そこで、リレー回路54の作動時間を制限することで、電子機器の起動及び停止の繰り返しに起因する蓄電池12の電力残量の浪費を防止できる効果もある。
また、EMS56は、第2リレー62の作動によって第1リレー61が閉状態である間に、発電設備52の状態に関する判定条件を満たす場合、第2電力変換部22に対する給電を開始する放電制御を行ってもよい。例えば、蓄電池12の電力残量が少なくなって給電を一時的に停止した場合であっても、時間の経過によって発電設備52からの給電が見込める状態であれば、蓄電池12の放電制御を開始しても差し支えない。これにより、蓄電システム50の運用を早期に復旧できる。
また、発電設備52は、太陽光発電設備であり、第2リレー62は、1日のうち昼間のいずれかの時刻から所定時間が経過するまでの間に閉状態になるよう制御されてもよい。昼間であれば太陽光発電設備が充電可能な状態になっている可能性が高いので、EMS56に対する給電を適時に再開できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る蓄電システム60について、図10〜図11を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素に対して同一の参照数字を付すると共に、その説明を省略する場合がある。
<蓄電システム60の電気ブロック図>
図10は、第3実施形態に係る蓄電システム60の電気ブロック図である。この蓄電システム60は、EMS16およびBMU18等の電子機器の給電が停止している場合(シャットダウン時)に、第2電力変換部22を構成するDC/DCコンバータ40による蓄電池12の電圧を別の電圧に変換する動作を停止させる点で、第1実施形態(図1の蓄電システム10)の構成とは異なっている。
具体的に、図10に示される蓄電システム60は、蓄電池12と第2電力変換部22との間に設けられたスイッチ回路81と、スイッチ回路81の開閉を制御するスイッチ制御部82とを更に備える。
図11は、図10に示すスイッチ回路81の構成を示す図である。
同図に示されるように、スイッチ回路81は、各DC/DCコンバータ40の入力端子と蓄電池12との間に接続された複数のスイッチ610から構成されている。ここで、各スイッチ610は、例えばリレーである。なお、各スイッチ610は、通常時において、オン状態となっている。
スイッチ制御部82は、スイッチ回路81のオン/オフを制御する機能部である。スイッチ制御部82は、通常時にスイッチ回路81をオンさせ、蓄電システム60のシャットダウン時、すなわちBMU16およびEMS18への給電が停止している時に、スイッチ回路81をオフさせる。具体的には、スイッチ制御部82は、蓄電システム10のシャットダウン後、所定時間が経過したら、スイッチ回路81をオン状態からオフ状態に遷移させる。より具体的には、スイッチ制御部82は、例えばタイマ回路を含んで構成され、シャットダウン後、上記タイマ回路に設定された時間が経過したら、制御信号を出力してスイッチ回路81をオフさせる。
これにより、蓄電システム60のシャットダウン時には、蓄電池12から各DC/DCコンバータ40へ給電が遮断され、各DC/DCコンバータ40の動作が停止する。
第3実施形態に係る蓄電システム60によれば、以下に説明するように、蓄電池12の劣化を抑えることが可能となる。
蓄電システム60では、シャットダウン時であっても、各DC/DCコンバータ40が動作している場合には、蓄電池12から各DC/DCコンバータにわずかながら暗電流が流れる。そのため、蓄電システム60のシャットダウン中の蓄電池12の放電により、蓄電池容量が放電下限値よりも小さくなった場合、蓄電池12が劣化するおそれがある。
また、各DC/DCコンバータ40間の特性の個体差により、各DC/DCコンバータ40の消費電力は、わずかながら相違する。そのため、蓄電システム10のシャットダウン時に各DC/DCコンバータ40が動作していると、蓄電池12を構成する各蓄電要素38間で蓄電池容量のばらつきが生じるおそれがある。各蓄電要素38間の蓄電池容量のばらつきが生じている状態において蓄電池12の充放電を繰り返し行った場合、一部の蓄電要素38が劣化するおそれがある。
これに対し、第3実施形態に係る蓄電システム60によれば、蓄電システム60のシャットダウン時に、スイッチ回路81によって蓄電池12と各DC/DCコンバータ40とを解列させて、各DC/DCコンバータ40の動作を停止させるので、蓄電池12から各DC/DCコンバータ40に流れる暗電流の発生を防止することができる。これにより、蓄電システム60のシャットダウン時に蓄電池容量の無駄な消費を抑えることができるので、上述した蓄電池12の劣化を抑えることが可能となる。
[備考]
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、上記実施形態において、第1閾値Th1がCs<Th1≦Crの条件を満たすとして説明したが、これに限られず、Th1=Csとしてもよい。この場合、SOC≦Csの関係を満たしたとき、リレー24とリレー26が共に「開」状態となる。
また、上記実施形態では、出力側接続点Pと第2電力変換部22との間にリレー24を設け、そのリレー24を制御することによって蓄電池の充放電を制御する手法を例示したが、これに限られない。例えば、スイッチ36を制御することによって蓄電池の充放電を制御してもよいし、図1において出力側接続点Pと第2電力変換部22とを短絡するとともにスイッチ36の位置にリレー24を設け、そのリレー24を制御することによって蓄電池の充放電を制御してもよい。
第3実施形態において、スイッチ回路81によって蓄電池12と各DC/DCコンバータ40とを解列させることで、各DC/DCコンバータ40の動作を停止させる場合を例示したが、これに限られない。例えば、各DC/DCコンバータ40として、動作停止機能付きDC/DCコンバータを採用してもよい。この場合、蓄電システム60のシャットダウン後、所定時間が経過したら、スイッチ制御部82が各DC/DCコンバータに対して、動作停止の指示を送信する。これによれば、スイッチ回路81を用いる場合と同様に、蓄電システム60のシャットダウン時に各DC/DCコンバータ40の動作を停止させことができるので、蓄電池12の蓄電池容量の無駄な消費を防ぐことが可能となる。
また、第3実施形態では、第1実施形態に係る蓄電システム10の基本構成に、スイッチ回路81およびスイッチ制御部82を追加する場合を例示したが、第2実施形態に係る蓄電システム50の基本構成に、スイッチ回路81およびスイッチ制御部82を追加してもよい。
10、50、60‥蓄電システム 12‥蓄電池
14‥PCS(電子機器) 16‥BMU(電子機器)
18、56‥EMS(電子機器、蓄電池制御部)
20‥第1電力変換部 22‥第2電力変換部
24、26‥リレー 28‥分電盤
30‥商用電源 32‥AC/DC変換器
34、42‥逆流防止ダイオード 36‥スイッチ
38‥蓄電要素 40‥DC/DC変換器(電力変換器)
52‥発電設備(太陽光発電設備) 54‥リレー回路
58‥外部変換器 61‥第1リレー
61a‥接続用リレー 61b‥入力用リレー
62‥第2リレー 63‥第3リレー
64‥第4リレー 66‥入力部
P‥出力側接続点
81・・スイッチ回路
82・・スイッチ制御部
610・・スイッチ

Claims (9)

  1. 電力を充放電可能に構成される蓄電池と、
    商用電源から供給される電力を変換する第1電力変換部と、
    前記蓄電池から供給される電力を変換する第2電力変換部と、
    前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部の出力側接続点を経由して出力される電力により作動し、かつ前記蓄電池の動作に関与する電子機器と
    前記出力側接続点と前記電子機器の間に設けられたリレー回路と、
    を備え、
    前記第1電力変換部から出力される電力の電圧は、前記第2電力変換部から出力される電力の電圧よりも高く設定されており、
    前記蓄電池は、複数の蓄電要素が直列接続されてなり、
    前記第2電力変換部は、前記蓄電要素の総数よりも少ない個数の前記蓄電要素が入力側に接続された少なくとも1つの電力変換器を含んで構成され
    前記蓄電池は、前記蓄電池とは別の発電設備から供給される電力を用いて充電可能に構成され、
    前記リレー回路は、
    該リレー回路の入力側と出力側の間に配されたノーマリオープン型の第1リレーと、
    前記第1リレーが開状態となって前記電子機器に対する電力の出力が停止した後、停止時点からの経過時間又は指定時刻に応じて前記第1リレーを閉状態にするための第2リレーとを有する
    ことを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記第2電力変換部は、各々の入力側には前記蓄電要素が1つずつ接続され、かつ出力側が並列接続された複数の前記電力変換器を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記蓄電池は、出力電圧が互いに等しい複数の前記蓄電要素が直列接続されてなることを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記電子機器は、前記蓄電池の充放電制御を行う充放電制御部として機能し、
    前記充放電制御部は、前記商用電源からの給電が停止されている場合、前記蓄電池の充電状態及び出力電圧に応じて前記蓄電池の放電制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のれか1項に記載の蓄電システム。
  5. 前記充放電制御部は、前記蓄電池のSOC値が第1閾値を上回り、かつ前記蓄電池の電圧値が第2閾値を上回る場合に前記第2電力変換部に対して給電し、それ以外の場合に前記第2電力変換部に対する給電を停止する放電制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
  6. 前記充放電制御部は、前記第2リレーの作動によって前記第1リレーが閉状態である間に、前記発電設備の状態に関する判定条件を満たす場合、前記第2電力変換部に対する給電を開始する放電制御を行うことを特徴とする、請求項4または5に記載の蓄電システム。
  7. 前記発電設備は、太陽光発電設備であり、
    前記第2リレーは、1日のうち昼間のいずれかの時刻から所定時間が経過するまでの間に閉状態になるよう制御される
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
  8. 前記第2電力変換部は、前記蓄電池の電圧を別の電圧に変換するDC/DCコンバータを含み、
    前記DC/DCコンバータは、前記電子機器への給電が停止している場合に、前記蓄電池の電圧を別の電圧に変換する動作を停止する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の蓄電システム。
  9. 前記蓄電池と前記DC/DCコンバータとの間に設けられたスイッチ回路を更に備え、
    前記スイッチ回路は、前記電子機器への給電が停止している場合に、前記蓄電池から前記DC/DCコンバータへの給電を遮断する
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
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