JP2015122841A - 蓄電システムおよび発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】直流負荷と交流負荷とに対して効率的に電力を供給する技術を提供する。
【解決手段】蓄電システム300において、蓄電池310は、発電装置である太陽電池200が発電する直流電力を充電可能である。双方向インバータ320は、太陽電池200と蓄電池310とを結合するための直流ノード380に接続する第1端322と、系統電源500と交流負荷700とを結合するための交流ノード390に接続する第2端324とを含む。制御部330は、双方向インバータ320の動作を制御する。双方向インバータ320の第1端322に接続された直流ノード380には、直流負荷600も結合されている。
【選択図】図2
【解決手段】蓄電システム300において、蓄電池310は、発電装置である太陽電池200が発電する直流電力を充電可能である。双方向インバータ320は、太陽電池200と蓄電池310とを結合するための直流ノード380に接続する第1端322と、系統電源500と交流負荷700とを結合するための交流ノード390に接続する第2端324とを含む。制御部330は、双方向インバータ320の動作を制御する。双方向インバータ320の第1端322に接続された直流ノード380には、直流負荷600も結合されている。
【選択図】図2
Description
本発明は蓄電システムおよび発電システムに関し、特に再生可能エネルギーの発電装置に接続された蓄電池と、商用の系統電源とが併存するシステムに関する。
蓄電池と双方向インバータとを備える蓄電システムが普及してきている。この蓄電システムは商用の系統電源に接続され、停電時のバックアップやピークシフトに利用される。このようなシステムの中には再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置を備えるものも存在する(例えば、特許文献1参照)。
再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置の一例として、太陽電池がある。一般に太陽電池が発電する電力は直流電力である。また、蓄電池が放電する電力も直流電力である。これに対し、上記のような蓄電システムにおいて、停電時のバックアップやピークシフトの対象としている負荷は、一般に交流負荷である。このため上記のような蓄電システムにおいては、太陽電池が発電する電力や蓄電池が放電する電力を交流電力に変換してから負荷に供給する。ゆえに、このようなシステムは、交流電力を出力するための交流出力端子を有する。
交流出力端子を有する蓄電システムを直流負荷のバックアップのために使用する場合、直流電力を交流電力に変換した後に、変換後の交流電力を直流電力に再度変換することになる。しかしながら、電力の変換には損失が伴うので、電力を変換することでシステム全体として電力の損失が増加してしまう。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、直流負荷と交流負荷とに対して効率的に電力を供給する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の蓄電システムは、発電装置が発電する直流電力を充電可能な蓄電池と、発電装置と蓄電池とを結合するための直流ノードに接続する第1端と、系統電源と交流負荷とを結合するための交流ノードに接続する第2端とを含む双方向インバータと、双方向インバータの動作を制御する制御部とを備える。双方向インバータの第1端に接続された直流ノードには、直流負荷も結合されている。
制御部は、(1)系統電源が停電の場合、双方向インバータの第1端に入力される直流電力を交流電力に変換して第2端から出力させ、(2)系統電源が通電時の場合、(2−1)蓄電池の蓄電量が所定の充電開始閾値を下回るとき、双方向インバータの第2端に入力される交流電力を直流電力に変換して第1端に出力させ、(2−2)蓄電池の蓄電量が所定の充電開始閾値以上のとき、双方向インバータの動作を停止させてもよい。
制御部は、系統電源が停電の場合、交流負荷で消費される電力量を、双方向インバータの第1端に入力される直流電力を交流電力に変換して第2端から出力させてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の発電システムは、再生可能エネルギーをもとに直流電力を発電する発電装置と、上述の蓄電システムを備える。
本発明によれば、直流負荷と交流負荷とに対して効率的に電力を供給する技術を提供することができる。
実施の形態に係る発電システムの概要を述べる。実施の形態に係る発電システムは、太陽電池が発電する電力または蓄電池が放電する電力によって直流負荷が消費する電力をまかなえる場合には、系統電源の電力を直流負荷に供給しない。系統電源の交流電力は、交流負荷への電力供給に利用する。このとき、双方向インバータの動作は停止させる。太陽電池が発電する電力または蓄電池が放電する電力で直流負荷が消費する電力をまかなえなくなったときは、双方向インバータを動作させて系統電源の交流電力を直流電力に変換する。
図1は、本発明の実施の形態に係る発電システム100の構成を模式的に示す図である。実施の形態1に係る発電システム100は、太陽電池200、蓄電システム300、および直流電源装置400を含む。ここで蓄電システム300は、蓄電池310、双方向インバータ320、制御部330、記憶部360、およびトランス370を含む。直流電源装置400は、DC/DCコンバータ410とAC/DCコンバータ420とを含む。
発電システム100は、系統電源500と接続している。なお、本明細書において、発電システム100は、太陽電池200を発電装置として利用する場合を例に説明する。しかしながら、発電システム100が備える発電装置は太陽電池200に限られない。例えば直流電力を発電する風力発電装置やマイクロ水力発電装置等を含んでもよく、またこれらが併存していてもよい。
太陽電池200は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直流電力に変換する発電装置である。太陽電池200として、シリコン太陽電池、さまざまな化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感型(有機太陽電池)等が使用される。
直流電流計210は、太陽電池200が発電した直流電流を計測する。図1に示す例では、太陽電池200と直流電流計210とが分離して設置されている。この他、太陽電池200自身が、発電している直流電流を計測するモジュールを含む構成としてもよい。
太陽電池スイッチ220は、直流ノード380と太陽電池200との間に設けられる。これにより、太陽電池スイッチ220は、太陽電池200と直流ノード380との間を接続したり切断したりする。
直流ノード380は、太陽電池200と蓄電池310とを結合するためのノードである。蓄電池スイッチ312は、直流ノード380と蓄電池310との間に設けられる。これにより、蓄電池スイッチ312は、蓄電池310と直流ノード380との間を接続したり切断したりする。
蓄電池310は、太陽電池200が発電した直流電力を充電可能である。蓄電池310はまた、双方向インバータ320が直流電力に変換した系統電源500の交流電力も充電可能である。蓄電池310としては、例えばリチウムイオン2次電池が用いられる。なお系統電源500は、電力会社が供給する交流電源である。
制御部330は、双方向インバータ320の動作を統括的に制御する。制御部330はまた、蓄電池310の蓄電量や温度等、蓄電池310の様々な物理量を測定する。制御部330はまた、蓄電池310を温めるためのヒーター(図示せず)を制御して蓄電池310を温めたり、蓄電池310を冷やすためのファン(図示せず)を制御して蓄電池310を冷やしたりする等の制御も行う。制御部330はさらに、蓄電池310を充電するための電力および蓄電池310が放電する電力も計測する。記憶部360は、制御部330が双方向インバータ320の制御に利用する情報を格納する。
制御部330は、例えばCPU(Central Processing Unit)やメモリ等で実現でき、基板上に実装される。制御部330を実装する基板はひとつでもよいし、複数あってもよい。なお、制御部330が実行する制御の詳細および記憶部360については後述する。
双方向インバータ320は、直流ノード380に接続する第1端322を含む。双方向インバータ320はまた、系統電源500と交流負荷700とを結合するための交流ノード390に接続する第2端324も含む。双方向インバータ320は、第1端322に入力された直流電力を交流電力に変換して第2端324から出力する。双方向インバータ320はまた、第2端324に入力された交流電力を直流電力に変換して第1端322から出力する。前者がDC/AC変換に相当し、後者がAC/DC変換に相当する。
双方向インバータ320の第1端322に接続された直流ノード380には、直流電源装置400を介して直流負荷600も結合されている。直流負荷600は直流電力で駆動する直流駆動型の電気機器であり、一例としてはLED(Light Emitting Diode)ライト等が挙げられる。直流ノード380に直流負荷が結合されているため、実施の形態に係る蓄電システム300は、太陽電池200が発電した直流電力を、直流電力のまま直接直流負荷600に供給することができる。同様に、蓄電システム300は蓄電池310が放電した直流電力を、直流電力のまま直接直流負荷600に供給することができる。
直流電源装置400はDC/DCコンバータ410を備える。DC/DCコンバータ410は、直流ノード380と直流負荷600との間に配置されている。これにより、DC/DCコンバータ410は、太陽電池200が発電した直流電力または蓄電池310が放電した直流電力の少なくともいずれか一方を、直流負荷600に供給するための電圧に変換することができる。なお、直流電源装置400が備えるAC/DCコンバータ420は、非常用に備えられている。このため、AC/DCコンバータ420は、例えば蓄電システム300が何らかの原因で直流電力を供給できないときに、直流負荷600に系統電源500から電力を供給させるために用いられる。
トランス370は、系統電源500から供給される交流電力を、交流負荷700に供給するための電圧に変換する。トランス370はまた、双方向インバータ320の第2端324から出力された交流電力を、交流負荷700に供給するための電圧に変換する。交流負荷700は、交流電力で駆動する交流駆動型の電気機器である。
ここで、交流負荷700が単相交流電力で駆動し、系統電源500が供給する交流電力が3相交流電力の場合には、トランス370はスコットトランスであってもよい。また、系統電源500と交流負荷700の電圧および相数が同じであるときは、トランス370を省略してもよい。
系統連系用スイッチ340aは、交流ノード390と系統電源500との間に設けられる。これにより、系統連系用スイッチ340aは、交流ノード390と系統電源500との間を接続したり切断したりすることができる。自立運転用スイッチ340bは、交流ノード390とトランス370との間に設けられる。これにより、自立運転用スイッチ340bは、交流ノード390とトランス370との間を接続したり切断したりすることができる。系統/自立切替スイッチ350は、トランス370を系統連系用スイッチ340aと接続させるか、またはトランス370を自立運転用スイッチ340bと接続させるかを切り換える。系統連系用スイッチ340a、自立運転用スイッチ340b、および系統/自立切替スイッチ350を組み合わせることにより、双方向インバータ320の運転モードに合わせた回路構成を実現することができる。
以下本明細書において、双方向インバータ320の「自立運転」とは、双方向インバータ320が系統電源500から切り離された状態で交流負荷に電力を供給している状態を意味する。また、説明の便宜上、双方向インバータ320の「系統連系運転」とは、双方向インバータ320が系統電源500の交流電力を直流電力に変換し、第1端322から出力している状態を意味する。さらに、双方向インバータ320が動作を停止している状態を「運転停止」ということがある。
双方向インバータ320は、制御部330の制御の下、「系統連系運転」、「自立運転」、および「運転停止」の3つの運転モードを切り替えながら運転する。運転モードの切替条件は、記憶部360に格納されている。制御部330は、記憶部360を参照して取得した切替条件をもとに、双方向インバータ320の動作と、系統連系用スイッチ340a、自立運転用スイッチ340b、および系統/自立切替スイッチ350の切替を制御する。制御部330はさらに、太陽電池スイッチ220や蓄電池スイッチ312の切替も制御する。
図2(a)は、系統電源500が通電中であり、かつ太陽電池200が発電中の場合における、蓄電システム300の電気的な接続関係を示す模式図である。図2(b)は、系統電源500が通電中であり、かつ太陽電池200が発電していない場合における、蓄電システム300の電気的な接続関係を示す模式図である。図2(a)および図2(b)において、通電している箇所は実線で示され、通電していない箇所は点線で示されている。また、両端に矢印が付された破線は、制御信号や計測値の流れを示している。以下、図3、図4(a)、図4(b)、図7においても同様である。
図2(a)に示すように、系統電源500が通電時の場合には、制御部330は系統連系用スイッチ340aをオンとし、系統/自立切替スイッチ350を系統連系用スイッチ340a側に接続させる。これにより、系統電源500の交流電力は、トランス370を介して交流負荷700に供給される。
ここで蓄電池310には、蓄電池310を充電するか否かを判定するために用いられる蓄電量である「充電開始閾値」が設定されている。制御部330は、蓄電池310から現在の蓄電量を取得して、その値を充電開始閾値と比較する。制御部330は、取得した蓄電量が充電開始閾値を下回るときは、双方向インバータ320の第2端324に入力された交流電力を直流電力に変換させ、蓄電池310を充電する。「充電開始閾値」の具体的な値は蓄電池310の特性等を考慮して実験で定めればよいが、例えば蓄電池310の満充電時の50%の容量である。
図2(a)は、蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値以上の場合における蓄電システム300の電気的な接続関係を示している。系統電源500が通電時の場合において蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値以上のとき、制御部330は、双方向インバータ320の動作を停止させる。これにより直流ノード380と交流ノード390とが電気的に切断される。結果として、太陽電池200、蓄電池310、および直流負荷600を含む直流ラインと、系統電源500および交流負荷700とを含む交流ラインとが電気的に切断される。太陽電池200が発電した直流電力および蓄電池310が放電した直流電力は、双方向インバータ320を介さずに直接直流負荷600に供給される。このように、実施の形態に係る蓄電システム300においては、スイッチ等の電機部品を用いずに、双方向インバータ320の動作を停止することで、直流ラインと交流ラインとを電気的に切断する。
図2(b)も、図2(a)と同様に、蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値以上の場合における蓄電システム300の電気的な接続関係を示している。図2(b)においては、太陽電池200は発電していない。しかしながら、蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値以上であるため、制御部330は双方向インバータ320の動作を停止させている。
なお図2(a)に示す場合において、太陽電池200の発電量が直流負荷600の消費電力を上回る場合、その差分の電力が余剰電力となる。双方向インバータ320の動作は停止しているので、余剰電力を交流負荷700や系統電源500に流すことはできない。さらに蓄電池310が満充電のときは、余剰電力を蓄電池310の充電に充てることもできない。このような場合、制御部330は太陽電池スイッチ220をオフにする。これにより、蓄電池310が過充電となることを抑制できる。直流負荷600や交流負荷700により蓄電池310の電力が消費され、蓄電量が充電開始閾値を下回ると、再び太陽電池スイッチ220をオンにする。
図3は、系統電源500が通電中であり、かつ太陽電池200の発電では蓄電池310を充電できない場合において、さらに蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値を下回るときの蓄電システム300の電気的な接続関係を示す模式図である。蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値を下回っているため、蓄電池310は充電を要する。しかしながら、太陽電池200が発電をしていないか、発電をしていても蓄電池310の充電電力に満たない場合は、太陽電池200の電力を用いて蓄電池310を充電することができない。この場合、制御部330は、双方向インバータ320の第2端324に入力される交流電力を直流電力に変換して第1端322から出力させる。これにより、系統電源500の電力を用いて蓄電池310を充電することができる。
系統電源500の電力を用いて蓄電池310を充電することにより、やがて蓄電池310蓄電量は充電開始閾値以上となる。この場合、制御部330は双方向インバータ320の動作を停止させ、蓄電システム300の電気的な接続関係は図2(b)に示す状態となる。また、系統電源500の電力を用いて蓄電池310を充電中に、太陽電池200の発電によって蓄電池310を充電できるようになれば、制御部330は双方向インバータ320の動作を停止させる。これにより、蓄電システム300の電気的な接続関係は図2(a)に示す状態となる。
なお、蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値に到達した時点で充電を停止すると、蓄電池310が放電するとすぐに蓄電量が充電開始閾値を下回ることになりかねない。そこで制御部330は、蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値よりも大きな「充電停止閾値」となるまで、系統電源500の電力を用いて蓄電池310を充電するように双方向インバータ320を制御してもよい。これにより、蓄電池310が短い間隔で充放電を繰り返すことを抑制でき、蓄電池310の寿命低下も抑制できる。
したがって、「充電停止閾値」とは、蓄電池310の充電を停止するか否かを判定するために用いられる蓄電量である。蓄電池310から取得した蓄電量が充電停止閾値以上となった場合、制御部330は蓄電池310の充電を停止する。充電停止閾値の具体的な値は蓄電池310の特性等を考慮して実験で定めればよいが、例えば蓄電池310の満充電時の90%の容量である。充電停止閾値を用いて蓄電池310の充電を制御することにより、蓄電池310が過充電となることも抑制できる。
図4(a)は、系統電源500が停電の場合において、かつ太陽電池200が発電中の場合における、蓄電システム300の電気的な接続関係を示す模式図である。図4(b)は、系統電源500が停電の場合において、かつ太陽電池200が発電していない場合における、蓄電システム300の電気的な接続関係を示す模式図である。
系統電源500が停電の場合、制御部330は、系統連系用スイッチ340aをオフとし、自立運転用スイッチ340bをオンとし、系統/自立切替スイッチ350を自立運転用スイッチ340b側に接続させる。これにより、系統電源500は交流負荷700から切り離される。
直流負荷600は直流ノード380と結合しているため、系統電源500が停電しているか否かに関わらず、太陽電池200が発電する直流電力と蓄電池310が放電する直流電力との、少なくともいずれか一方は直流負荷600に供給される。これに対し、系統電源500が停電している場合、制御部330は、双方向インバータ320の第1端322に入力される直流電力を交流電力に変換して第2端324から出力させる。ここで、双方向インバータ320の第2端324は、自立運転用スイッチ340bを介してトランス370および交流負荷700に接続されている。このため、双方向インバータ320の第2端324から出力された交流電力は、交流負荷700に供給される。双方向インバータ320の運転モードは、上述した「自立運転」となる。
図4(b)は太陽電池200が発電していない場合を示すが、この場合も制御部330は、双方向インバータ320の第1端322に入力される直流電力を交流電力に変換して第2端324から出力させる。この場合、蓄電池310が放電する電力が、交流負荷700に供給されることになる。
ここで制御部330は、系統電源500が停電の場合、双方向インバータ320から交流負荷700で消費される電力量を取得してもよい。これにより、制御部330は、交流負荷700で現在消費される電力量を、双方向インバータにDC/AC変換させることが可能となる。蓄電池310の放電量を適切に設定できるので、蓄電池310の電力の使用効率を向上することができる。
以上のように、系統電源500が停電の場合、制御部330は蓄電池310の電力を直流負荷600および交流負荷700に供給する。電力の供給を継続することで、やがて蓄電池310の蓄電量は充電開始閾値を下回る。蓄電池310の蓄電量が充電開始閾値を下回ったとしても、太陽電池200が発電していない場合には、蓄電池310を充電することはできない。そうであっても、直流負荷600および交流負荷700への電力供給を優先し、制御部330は、蓄電池310に電力の供給を継続させる。
しかしながら、電力を供給することで蓄電池310の蓄電量が、充電開始閾値よりもさらに低い値である放電停止閾値を下回った場合、制御部330は蓄電池スイッチ312をオフにする。すなわち、「放電停止閾値」は、蓄電池310の放電を停止するか否かを判定するために用いられる蓄電量である。これにより、直流負荷600および交流負荷700への電力供給はできなくなるが、蓄電池310が過放電となることを抑制できるので、蓄電池310の寿命低下を抑制できる。放電停止閾値の具体的な値は蓄電池310の特性等を考慮して実験で定めればよいが、例えば蓄電池310の満充電時の10%の容量である。なお、充電開始閾値、充電開始閾値、および放電停止閾値は、記憶部360に格納されている。
図5は、実施の形態に係る記憶部360が格納する、双方向インバータ320の運転モードの切替条件を表形式で示す図である。図5に示す切替条件は、上述した制御部330による双方向インバータ320の制御がまとめられている。制御部330は、記憶部360から取得した切替条件にもとづいて、双方向インバータ320を制御する。
図5に示すように、系統電源500が停電のときは、蓄電池310の蓄電量が放電停止閾値以上のとき、制御部330は双方向インバータ320をDC/AC変換器として動作させる。系統電源500が通電中の場合は、制御部330は、蓄電池310から取得した現在の蓄電量が充電開始閾値未満の場合、制御部330は双方向インバータ320をAC/DC変換器として動作させる。取得した蓄電量が充電開始閾値以上の場合、制御部330は双方向インバータ320の動作を停止させる。
図6は、実施の形態に係る制御部330が実行する双方向インバータ320の制御処理の流れを説明するフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば蓄電システム300の電源が投入されたときに開始する。
制御部330は、双方向インバータ320の第2端324の電圧を取得することにより、系統電源500が停電中か否かを判定する。系統電源500が停電中の場合(S2のY)、制御部330は、双方向インバータ320の第1端322に入力される直流電力を交流電力に変換して第2端324から出力させる(S4)。すなわち、系統電源500が停電中の場合は、双方向インバータ320はDC/AC変換を実行することになる。
系統電源500が通電中の場合(S2のN)、制御部330は、蓄電池310の現在の蓄電量を取得する。取得した蓄電量が充電開始閾値未満の場合(S6のY)、制御部330は、双方向インバータ320の第2端324に入力される交流電力を直流電力に変換して第1端322から出力させる(S8)。すなわち、制御部330は、双方向インバータ320にAC/DC変換を実行させる。
取得した蓄電量が充電開始閾値以上の場合(S6のN)、制御部330は、双方向インバータ320の動作を停止させる(S10)。制御部330が、双方向インバータ320にDC/AC変換を実行させるか、DC/AC変換を実行させるか、あるいは動作を停止させると、本フローチャートにおける処理は終了する。
以上、実施の形態に係る発電システム100において、蓄電システム300が正常に動作している場合について説明した。これに対し、例えば直流ノード380と直流電源装置400とを電気的に接続する導線が切断されているような場合、蓄電システム300は正常に動作できなくなる。結果として、蓄電システム300は直流負荷600に直流電力を供給できない。
図7は、蓄電システム300が正常に動作していない場合における蓄電システム300の電気的な接続関係を示す図である。図7に示すように、蓄電システム300が直流電源装置400に直流電力を出力していない場合には、直流電源装置400は、AC/DCコンバータ420を動作させる。これにより、系統電源500の交流電力がAC/DCコンバータ420によって直流電力に変換され、直流負荷600に供給される。このように、直流電源装置400内のAC/DCコンバータ420は、蓄電池ステムの異常時におけるバックアップ装置として用いられる。
なお、図7において交流負荷700には系統電源500の電力が供給されている。これは、蓄電システム300が正常に動作している場合と同様である。
以上説明したように、実施の形態に係る発電システム100によれば、直流負荷と交流負荷とに対して効率的に電力を供給する技術を提供することができる。
特に、太陽電池200が発電した直流電力を直接直流負荷600に供給することができる。このため、AC/DC変換またはDC/AC変換に伴う損失を減らすことができる。また、太陽電池200で発電した直流電力のうち、直流負荷600に供給した分の残りの電力を蓄電池310に蓄電することができる。このため、太陽電池200で発電した直流電力では直流負荷600への電力供給がまかなえないときは、蓄電池310の電力を直流負荷600に供給することができる。この際も、蓄電池310が放電した直流電力を電力変換することなく直接直流負荷600に供給することができるので、電力変換に伴う損失を減らすことができる。
さらに、系統電源500が停電時には、直流負荷600に加えて交流負荷700にも、太陽電池200が発電する直流電力や蓄電池310が放電する直流電力を供給することができる。なお、系統電源500が通電中の場合は、制御部330は、双方向インバータ320にDC/AC変換をさせない。これにより、系統電源500が通電中の場合には、太陽電池200が発電する直流電力や蓄電池310が放電する直流電力は直流負荷600に供給される。結果として、電力変換に伴う損失を減らすことができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(第1の変形例)
上記は、蓄電池310の充電開始閾値が固定値である場合について説明した。充電開始閾値は固定値である場合に限られず、条件に応じて変更させてもよい。例えば、太陽電池200の発電量の変動傾向に応じて、充電開始閾値を変更してもよい。以下この場合について説明する。
上記は、蓄電池310の充電開始閾値が固定値である場合について説明した。充電開始閾値は固定値である場合に限られず、条件に応じて変更させてもよい。例えば、太陽電池200の発電量の変動傾向に応じて、充電開始閾値を変更してもよい。以下この場合について説明する。
第1の変形例に係る発電システム100も、図1に示す実施の形態に係る発電システム100と同様の構成である。変形例に係る発電システム100においては、十分な日照があるときの太陽電池200の開放電圧は蓄電池310の開放電圧より高い。したがって、太陽電池スイッチ220と蓄電池スイッチ312とがオンとなっている場合、太陽電池200から蓄電池310に充電電流が流れることになる。
太陽電池200は太陽光を利用して発電するので、発電量は時間とともに変動する。そこで制御部330は、所定の間隔(例えば10分)毎に、直流電流計210から太陽電池200の発電電流を取得し、時系列データとして記憶部360に格納する。これにより、制御部330は、太陽電池200の発電量の時間変動を取得できる。制御部330は、太陽電池200の発電量の時間変動をもとに、太陽電池200の発電量を推定することも可能となる。
例えば、現在の太陽電池200の発電電力が、蓄電池310の充電電力に満たない場合を考える。このとき、過去の所定期間(例えば1時間)の太陽電池200の発電量の時間変動が増加傾向にあれば、その後も太陽電池200の発電量が増加することが見込まれる。そこで、所定期間における太陽電池200の発電量の時間変動が増加傾向にあれば、制御部330は、充電開始閾値をより小さな値に設置する。
より具体的には、太陽電池200の発電量の時間変動が増加傾向の場合に使用する発電時充電開始閾値が、記憶部360に格納されている。制御部330は、太陽電池200の発電量の増加が見込める場合、記憶部360から発電時充電開始閾値を読み出して、蓄電池310の充電を制御する。これにより、仮に蓄電池310の蓄電量が減少しても、その後に太陽電池200が発電する電力で充電することが見込める。結果として、太陽電池200が発電する電力を有効に利用することができる。
(第2の変形例)
第1の変形例では、制御部330が直流電流計210から太陽電池200の発電電流を取得し、時系列データとして記憶部360に格納する場合について説明した。太陽電池200の発電量の時間変動を推定するデータは、太陽電池200の発電電流には限られない。太陽電池200が太陽光を利用して発電することに鑑み、日照計を用いて太陽光量を計測してもよい。
第1の変形例では、制御部330が直流電流計210から太陽電池200の発電電流を取得し、時系列データとして記憶部360に格納する場合について説明した。太陽電池200の発電量の時間変動を推定するデータは、太陽電池200の発電電流には限られない。太陽電池200が太陽光を利用して発電することに鑑み、日照計を用いて太陽光量を計測してもよい。
第2の変形例に係る発電システム100は、図示しない日照計を備える。制御部330は、所定の間隔で日照計から光量を取得し、時系列データとして記憶部360に格納する。過去の所定期間に光量の時間変動が増加傾向にあれば、その後も太陽電池200の発電量が増加することが見込まれる。そこで、所定期間における太陽光の光量の時間変動が増加傾向にあれば、制御部330は、記憶部360から発電時充電開始閾値を読み出して、蓄電池310の充電を制御する。これにより、仮に蓄電池310の蓄電量が減少しても、その後に太陽電池200が発電する電力で充電することが見込める。結果として、太陽電池200が発電する電力を有効に利用することができる。
100 発電システム、 200 太陽電池、 210 直流電流計、 220 太陽電池スイッチ、 300 蓄電システム、 310 蓄電池、 312 蓄電池スイッチ、 320 便宜上双方向インバータ、 320 双方向インバータ、 322 第1端、 324 第2端、 330 制御部、 340a 系統連系用スイッチ、 340b 自立運転用スイッチ、 350 系統/自立切替スイッチ、 360 記憶部、 370 トランス、 380 直流ノード、 390 交流ノード、 400 直流電源装置、 410 DC/DCコンバータ、 420 AC/DCコンバータ、 500 系統電源、 600 直流負荷、 700 交流負荷。
Claims (4)
- 発電装置が発電する直流電力を充電可能な蓄電池と、
前記発電装置と前記蓄電池とを結合するための直流ノードに接続する第1端と、系統電源と交流負荷とを結合するための交流ノードに接続する第2端とを含む双方向インバータと、
前記双方向インバータの動作を制御する制御部とを備え、
前記双方向インバータの第1端に接続された直流ノードには、直流負荷も結合されていることを特徴とする蓄電システム。 - 前記制御部は、
(1)前記系統電源が停電の場合、前記双方向インバータの第1端に入力される直流電力を交流電力に変換して前記第2端から出力させ、
(2)前記系統電源が通電時の場合、
(2−1)前記蓄電池の蓄電量が所定の充電開始閾値を下回るとき、前記双方向インバータの第2端に入力される交流電力を直流電力に変換して前記第1端から出力させ、
(2−2)前記蓄電池の蓄電量が所定の充電開始閾値以上のとき、前記双方向インバータの動作を停止させる
ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。 - 前記制御部は、前記系統電源が停電の場合、前記交流負荷で消費される電力量を、前記双方向インバータの第1端に入力される直流電力を交流電力に変換して前記第2端から出力させることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の蓄電システム。
- 再生可能エネルギーをもとに直流電力を発電する発電装置と、
請求項1から3のいずれか一項に記載の蓄電システムを備える発電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013264341A JP2015122841A (ja) | 2013-12-20 | 2013-12-20 | 蓄電システムおよび発電システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110148955A (zh) * | 2018-02-12 | 2019-08-20 | 北京普能世纪科技有限公司 | 一种供电系统及供电方法 |
US10700527B2 (en) | 2016-03-25 | 2020-06-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | Power generation system, power conditioner, power control device, power control method, and power control program |
JP2020114160A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-27 | 株式会社ゼロフィールド | 制御装置、システム及びプログラム |
JP7050260B1 (ja) * | 2022-03-03 | 2022-04-08 | 有限会社本郷工業 | 蓄電池の充放電制御システム |
-
2013
- 2013-12-20 JP JP2013264341A patent/JP2015122841A/ja active Pending
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