JP6559874B1 - レーザー加工機及び顧客先でのレーザー加工機におけるアラインメント調整方法 - Google Patents

レーザー加工機及び顧客先でのレーザー加工機におけるアラインメント調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クラス4の赤外線領域レーザー光を照射可能なレーザー発振器を備え、加工空間が露出した状態で、クラス1の環境で(保守・サービス)を行うことが可能なクラス1のレーザー加工機を提供すること。【解決手段】開閉可能な加工機本体1の内部に設けられ、加工機本体1の内部のレーザー径路P1を通して、赤外線領域レーザー光を加工機本体1の内部に配置された被加工物へ照射するレーザー発振器71と、視認可能なレーザー光を照射するレーザーポインター73と、レーザーポインター73のレーザー光をレーザー径路P1に同軸化(一体化)させる複数レーザービーム一体化調整機構37と、加工機本体1が開かれた状態のときに、レーザー発振器71から赤外線領域レーザー光を照射不能とするレーザー照射不能部EC、Coと、を備えるレーザー加工機1である。【選択図】図3

Description

本発明は、JIS C 6802:2014(IEC60825―1:2014)「レーザ製品の安全基準」において規定するクラス1の条件を満たすレーザー加工機及び顧客先でのレーザー加工機におけるアラインメント調整方法に関する。
従来より、赤外線領域レーザー光を照射することにより板金を切断等するレーザー加工機が知られている(例えば、特許文献1参照)。レーザー加工機の加工テーブルの上面にはワーク支持面が形成されている。ワーク支持面は、網板、及び、網板の目から突出する多数の針状の支持ピンを備えており、支持ピンは被加工物である素材を支持する。
特開平06−246468号公報
小型炭酸ガスレーザー加工機においては、保護筐体により囲まれた小型レーザー加工機の内部空間である加工空間において、赤外線領域レーザー光が被加工物に対して照射される。従って、保護筐体の中に使用される赤外線領域レーザー光の出力がJIS C 6802:2014「レーザ製品の安全基準」において規定するクラス4に相当するものであっても、保護筐体により、赤外線領域レーザー光が保護筐体の外部へ漏れない条件を達成することができれば、レーザー加工機のシステム全体について、JIS C 6802:2014「レーザ製品の安全基準」において規定するクラス1に相当する安全性が実現できる(それ以外の条件があるが、保護筐体からクラス1の安全性を超えた赤外線領域レーザー光が漏れないことが前提条件となる)。
レーザー加工機の運転状態ではクラス1の安全性を持つレーザー加工機でも、レーザー加工機の「運転」時以外、例えば、レーザーアライメント調整・レーザー発振器交換・解体修理など「保守・サービス」と定義される作業を行う時には、保護筐体の一部を本体から取り外すため、加工空間が露出した状態となる。この状態では、レーザー加工機は、赤外線領域レーザー光を遮蔽する保護筐体がなく、クラス4の赤外線領域レーザー光を照射可能なレーザー発振器を備えており人体に危険なレベルの赤外線領域レーザー光を照射可能であるため、クラス4のレーザー加工機を取り扱う安全性を確保する保護措置が必要となる。このため、レーザー加工機の販売を行う会社のサービス部問の技術者が、お客様のお宅においてレーザー加工機の「保守・サービス」を行うことは容易にできない。
本発明は、クラス4の赤外線領域レーザー光を照射可能なレーザー発振器を備え、加工空間が露出した状態でも、クラス1のレーザー安全性条件を満たした状態で「保守・サービス」を行うことが可能なレーザー加工機及び顧客先でのレーザー加工機におけるアラインメント調整方法を提供することを目的とする。
本発明は、開閉可能な加工機本体の内部に設けられ、前記加工機本体の内部のレーザー径路を通して、赤外線領域レーザー光を前記加工機本体の内部に配置された被加工物へ照射するレーザー発振器と、視認可能なレーザー光を照射するレーザーポインターと、前記レーザーポインターのレーザー光を前記レーザー径路に一体化させる複数レーザービーム一体化調整機構と、前記加工機本体が開かれた状態のときに、前記レーザー発振器から赤外線領域レーザー光を照射不能とするレーザー照射不能部と、を備え、前記レーザーポインター及び前記複数レーザービーム一体化調整機構は、前記レーザー発振器において前記赤外線領域レーザー光を出力する照射部分に固定されて設けられ、前記レーザー発振器とユニット化されているレーザー加工機である。
ここで、前記レーザー照射不能部は、前記レーザー発振器が赤外線領域レーザー光を照射するための回路を開閉可能なコネクタにより構成されることが好ましい。
また、前記レーザー径路は、反射鏡により屈曲され、対物レンズによりフォーカスされ、前記加工機本体には、前記反射鏡の中心位置と、前記対物レンズの中心位置と、をそれぞれ表示するターゲットがそれぞれ固定されるターゲット被固定部を有することが好ましい。
また、前記レーザー発振器からの前記赤外線領域レーザー光、及び、前記レーザーポインターからの前記可視光レーザーを反射する前記反射鏡を有する第1反射ミラー部と、前記第1反射ミラー部の前記反射鏡に反射された、前記赤外線領域レーザー光及び前記可視光レーザーを反射する前記反射鏡を有する第2反射ミラー部と、前記第2反射ミラー部の前記反射鏡に反射された、前記赤外線領域レーザー光及び前記可視光レーザーを、前記対物レンズへ向けて反射する前記反射鏡を有する第3反射ミラー部と、を備え、前記第3反射ミラー部は、前記第3反射ミラー部の前記反射鏡を収容する支持部本体と、前記支持部本体に対して着脱可能に固定される固定部支持部と、前記固定部支持部に対して前記第3反射ミラー部の前記反射鏡を付勢するウェーブスプリングと、前記固定部支持部から前記第3反射ミラー部の前記反射鏡の方向へ突出量が可変に突出し、前記固定部支持部に対する前記第3反射ミラー部の前記反射鏡の角度、及び、前記固定部支持部から前記第3反射ミラー部の前記反射鏡までの距離、を可変とする複数の突出部材と、を備えることが好ましい。
また、前記複数レーザービーム一体化調整機構は、前記可視光レーザーと前記赤外線領域レーザー光とを一体化可能に、前記レーザーポインターの照射角度及び照射位置を可変とするレーザーポインター調整機構を有することが好ましい。
また、前記レーザーポインター調整機構は、ウェーブスプリング(コイルウェーブスプリング)と、前記ウェーブスプリングによる付勢力に抗して前記レーザーポインターの姿勢(角度)を変化させるネジと、を有することが好ましい。
また、前記レーザーポインターは、環状の前記ウェーブスプリングの中央を貫通することが好ましい。
また、前記ウェーブスプリングの内周面と、前記ウェーブスプリングの中央を貫通する前記レーザーポインターとは、1mm以上離れていることが好ましい。
また、前記レーザーポインター調整機構は、前記レーザー発振器からの前記赤外線領域レーザー光の軸方向に平行の方向と、前記赤外線領域レーザー光に直交する方向に平行の方向とに、それぞれ前記レーザーポインターを移動させるネジを有することが好ましい。
また、前記レーザーポインター調整機構は、前記レーザーポインターを支持する支持台と、前記ネジを回転可能に支持する基台と、を有し、前記支持台は、ボールプランジャーの圧力により前記基台に固定されることが好ましい。
上記レーザー加工機の前記加工機本体を開いた状態として、前記レーザー発振器から前記赤外線領域レーザー光を照射不能とする工程と、前記可視光レーザーと前記赤外線領域レーザー光とのレーザー径路を一体化させる前記複数レーザービーム一体化調整機構において前記一体化のための調整を行わずに、前記複数レーザービーム一体化調整機構と被加工物との間において前記可視光レーザー及び前記赤外線領域レーザー光の経路を屈曲させる反射鏡の中心位置と、前記経路をフォーカスする対物レンズの中心位置とに、前記経路をアラインメント調整する工程と、を有する、顧客先でのレーザー加工機1におけるアラインメント調整方法である。
より具体的には、本発明は、開閉可能な加工機本体の内部に設けられ、前記加工機本体の内部のレーザー径路を通して、赤外線領域レーザー光であるクラス4の不可視炭酸ガスレーザーを前記加工機本体の内部に配置された被加工物へ照射するレーザー発振器と、クラス1かつ視認可能な可視光レーザーを照射するレーザーポインターと、前記レーザーポインターの可視光レーザーを前記レーザー径路に一体化させ、かつガラス製炭酸ガスレーザー発振器に固定する複数レーザービーム一体化調整機構と、前記加工機本体が開かれた状態のときに、クラス4の炭酸ガスレーザーを照射不能とするレーザー照射不能部と、を備えるレーザー加工機に関する。
保護筐体をレーザー加工機から取り外し、「保守・サービス」を行うときは、クラス4の炭酸ガスレーザーを自動的に照射不能にし、レーザーアライメント調整時は同軸化(一体化)された補助用可視光レーザーポインター光を使用するレーザー加工機である。
ここで、前記レーザー照射不能部は、前記炭酸ガスレーザー発振器が赤外線領域レーザー光を照射するための回路を開閉可能なセーフティーインターロックとコネクタにより構成されることが好ましい。
また、前記レーザー径路は、反射ミラーにより屈曲され、対物レンズによりフォーカス(集光)され、前記加工機本体には、前記反射ミラーの中心位置と、前記対物レンズの中心位置と、をそれぞれ表示するターゲット部品がそれぞれ固定されるターゲット部品被固定部を有することが好ましい。
本発明によれば、クラス4の赤外線領域レーザー光を照射可能なレーザー発振器を備え、加工空間が露出した状態で、クラス1の安全性でサービスを行うことが可能なレーザー加工機を提供することができる。
本発明の実施形態によるレーザー加工機を示す前方斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の内部の赤外線領域レーザー光及びレーザーポインターの光路(レーザー径路)を示す後方斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の内部の赤外線領域レーザー光及びレーザーポインターの光路を示す側方斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の内部の赤外線領域レーザー光及びレーザーポインターの光路を示す前方斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の内部の複数レーザービーム一体化調整機構内のビームコンバイナにより炭酸ガスレーザーの光路とレーザーポインターの光路とが同軸化(一体化)した様子を示す説明図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の複数レーザービーム一体化調整機構を示す前方斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の複数レーザービーム一体化調整機構を示す後方斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の複数レーザービーム一体化調整機構の上部支持部を示す側面図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の複数レーザービーム一体化調整機構の上部支持部を示す断面図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の複数レーザービーム一体化調整機構の上部支持部を付勢するウェーブスプリングを示す斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の複数レーザービーム一体化調整機構の上部支持部を移動させる同軸調整部を示す斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の第3反射ミラー部を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の第3反射ミラー部のレーザーヘッド336が最も短い状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機の第3反射ミラー部のレーザーヘッド336が最も長い状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態によるレーザー加工機のレーザー照射不能部を構成する回路を示す回路図である。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、レーザー加工機1は、紙やアクリル等の様々な素材に対してレーザー加工を施すことが可能な、小型で家庭においても使用することが可能な、赤外線領域レーザー光を用いたレーザー加工機1である。
レーザー加工機1は、保護筐体10と、図示しないレーザー発振器71を収納する発振器ケース70とを備えている。以下の説明においては、保護筐体10の奥壁12から前壁11へと向かう方向を前方向として定義し、その反対の方向を後方向と定義し、これらを前後方向と定義する。また、図1における第2側壁16から第1側壁15へと向かう方向を左方向と定義し、その反対の方向を右方向と定義し、これらを左右方向と定義する。また、図1における下壁14から上壁13へと向かう方向を上方向と定義し、その反対の方向を下方向と定義し、これらを上下方向と定義する。
保護筐体10は、直方体形状に構成されており、図1に示すように、前壁11と奥壁12と上壁13と下壁14と第1側壁15と第2側壁16とを有する。奥壁12、上壁13、下壁14、第1側壁15、及び第2側壁16は、金属製の板金に塗装が施されて構成されている。
第1側壁15と第2側壁16とは対向しており、上壁13と下壁14とは対向している。前壁11の下端、奥壁12の下端、第1側壁15の下端、及び第2側壁16の下端は、全て下壁14に接続されている。上壁13の前側寄りの部分には、前壁11の上部にわたって本体開口部101が形成されている。上壁13の後部には、一対の蝶番131を介して上蓋(アクセスパネル)132が上壁13に対して回動可能に支持されている。上蓋(アクセスパネル)132は、本体開口部と略同一形状を有しており、上壁13に対して回動することにより、本体開口部101を閉塞可能である。
保護筐体10と加工機上蓋(アクセスパネル)132で形成した空間は加工機内部のレーザー一次反射光を遮ることができ、上蓋(アクセスパネル)132が閉じた状態でレーザー加工機本体はクラス1の安全性を有する。
前壁11の内面、奥壁12の内面、上壁13及び上蓋(アクセスパネル)132の内面、下壁14の内面、第1側壁15の内面、及び第2側壁16の内面は、これらによって取り囲まれた保護筐体10の内部の加工空間102を形成している。加工空間102には、レーザー加工される被加工物が配置されてレーザー加工される。奥壁12には、図示しない排気口が形成されている。奥壁12における外側には、図示しないホースの一端部が接続されている。ホースの他端部には、図示しないブロワが接続されており、レーザー照射をしている最中にブロワが駆動され、ブロワによって加工空間102の内部に空気を吸引し、加工空間102の外部へ排出する。下壁14は加工機本体を構成する。奥壁12、上壁13、第1側壁15、及び第2側壁16は、加工機本体の上側を覆う本体板金カバー(保護筐体10の一部)を構成する。
排気ファン(ブロワ)以外に、付属品としてのエアーコンプレッサーもある。エアーコンプレッサーは加工時に圧縮空気を提供し、レーザーヘッドの直下に送り、発火や煙を抑える目的として使われる。
加工空間102には、案内レール30が設けられている。案内レール30は、図1に示すように、加工空間102の左右両端にそれぞれ配置された前後方向レール31(Y軸)と、左右方向に延びて一対の前後方向レール31を掛け渡すように配置された左右方向レール32(X軸)とを有している。左右方向レール32は、左右方向に平行な位置関係を保ったまま、前後方向レール31に対して前後方向へ移動可能である。
左右方向レール32には、左右方向レール32に沿って移動可能な第3反射ミラー部33が設けられている。第3反射ミラー部33はミラー331(図4参照)を有しており、ミラー331は、後述のレーザー発振器71、レーザーポインターから照射された後に第2反射ミラー部34のミラー341により反射された可視光レーザーL1を反射して、加工空間102の内部に配置された被加工物へ可視光レーザーL1を照射させる。左右方向レール32及び第3反射ミラー部33は、被加工物の所定の位置に可視光レーザーが照射されるように、図示せぬモータにより駆動されて移動する。
また、左右方向レール32の左端部には、第2反射ミラー部34が左右方向レール32に対して固定されて設けられている。第2反射ミラー部34はミラー341を有しており、ミラーは、レーザー発振器71、レーザーポインターから照射された後に第1反射ミラー部35のミラーにより反射された可視光レーザーL1を反射して、第3反射ミラー部33へ可視光レーザーL1を照射させる。
また、前後方向において第2反射ミラー部34に対向する位置、且つ、左右方向においてレーザー発振器71に対向する位置であって、レーザー発振器71が収納されている発振器ケース70の左端部の位置には、第1反射ミラー部35が発振器ケース70に対して固定されて設けられている。第1反射ミラー部35はミラー351を有しており、ミラー351は、レーザー発振器71、レーザーポインターから照射された赤外線領域レーザー光と可視光レーザーL1を反射して、第2反射ミラー部34へ可視光レーザーL1を照射させる。即ち、レーザー発振器71は、レーザー加工機1の内部のレーザー径路P1を通して、図示しない被加工物に対して赤外線領域レーザー光又は可視光レーザーL1を垂直に照射する。
加工空間102の内部であって、奥壁12の近傍には、図1に示すように、それぞれ金属製の直方体形状を有する下部ケース40と、放熱部60と、発振器ケース70(図2等参照)と、レーザーポインター73(図6等参照)とが、下壁14から上方向にこの順で奥壁12に沿って設けられている。
発振器ケース70には、レーザー発振器71及びレーザーポインター73が収納されており、レーザー発振器71及びレーザーポインター73は、一体型として構成されている。レーザー発振器71は、赤外線領域レーザー光である波長が10600nmの片面COレーザー(以下「赤外線領域レーザー光」という)を照射するガラス製高電圧励起レーザー発振器により構成されている。レーザー発振器71は、図示しない一対の台座によって支持されて、金属製の直方体形状の発振器ケース70の内部において支持されている。レーザー発振器71から照射される不可視の炭酸ガスレーザーは、複数レーザービーム一体化調整機構(ビームコンバイナ部36)内のビームコンバイナ37(図5参照)により、レーザーポインター73からの可視光レーザーL1の径路に同軸化(一体化)させられ、第1反射ミラー部35、第2反射ミラー部34、第3反射ミラー部33を介して、後述のテーブル部51(図3参照)上又は被加工物に対して照射される。
図示しないレーザーポインターは、半導体レーザー発振器を備えており、波長がおおよそ635nm〜650nmの赤色可視光レーザーL1(図2参照)を照射する。レーザーポインターからの可視光レーザーL1は、複数レーザービーム一体化調整機構内のビームコンバイナ37により反射されて、レーザー径路P1に同軸化(一体化)させられ、第1反射ミラー部35、第2反射ミラー部34、第3反射ミラー部33を介して、後述のテーブル部51上又は被加工物に対して照射される。
加工空間102の内部であって、下壁14上には、図3に示すように、ピンテーブル50が設けられている。ピンテーブル50は、複数のピン固定部としてのピン固定穴511を有するテーブル部51と、ピン固定穴511に固定される図示しないピンとを有している。テーブル部51は、下壁14に対して着脱可能に固定されている。ピン固定穴511は、左右方向及び前後方向において等間隔で多数形成されている。ピンテーブル50に代えてハニカムテーブル、フラットテーブルが用いられてもよい。
次に、上記構成によるレーザー加工機1のビームコンバイナ部36、第1反射ミラー部35、第2反射ミラー部34、第3反射ミラー部33、ターゲット被固定部323、324、及び、レーザー照射不能部(回路EC)について説明する。ビームコンバイナ部36及びレーザーポインター73は、レーザー発振器71において赤外線領域レーザー光を出力する照射部分(図7に示すレーザー発振器71の右端部)に固定されて設けられ、図7等に示すように、前記レーザー発振器71とユニット化されている。
ビームコンバイナ部(複数レーザービーム一体化調整機構)36は、図6〜図7に示すように、上部支持部(レーザーポインター角度調整部:赤外線領域レーザー光と可視光レーザーとを平行にするまで調整可能)361と、X方向及びY方向の位置を調節して赤外線領域レーザー光に可視光レーザーが完全に重なるまで調整する同軸調整部362(支持台)と、基部支持部363(基台)と、略筒状本体部364と、ビームコンバイナ365とを有している。上部支持部361は、円盤形状を有している。上部支持部361の中央部には、貫通孔が形成されており、貫通孔には、レーザーポインター73が貫通した状態で挿入されて上部支持部361に固定されている。
同軸調整部362は対角に配置された2本のボールプランジャーにより押さえられて固定されている。
上部支持部361は、図8等に示すように、ウェーブスプリング(コイルウェーブスプリング)3611を介して同軸調整部362に支持されている。具体的には、上部支持部361と同軸調整部362との間には、図10に示すような、複数の環状の金属板が、その軸方向へ波状とされ互いに接合されて筒状に形成されたウェーブスプリング3611が設けられてり、ウェーブスプリング3611の上端部は、上部支持部361に当接し、ウェーブスプリング3611の下端部は、同軸調整部362に当接している。ウェーブスプリング3611は圧縮バネを構成し、上部支持部361を同軸調整部362に対して、図7の上方向へ付勢している。
レーザーポインター73はウェーブスプリング3611の軸心位置を貫通している。レーザーポインター73の太さは、可視光レーザーを角度調節可能とするため、ウェーブスプリング3611の内径より1mm以上小さい、ウェーブスプリング3611の中央を貫通する部品を有するレーザーポインター73が採用されることが好ましい。これにより、ウェーブスプリング3611の内周面と、ウェーブスプリング3611の中央を貫通するレーザーポインター73の部品とは、1mm以上離れている。
また、上部支持部361には、その円盤形状の周方向に等間隔で3つのネジ3612が、上部支持部361の軸方向に貫通して設けられており、ネジ3612が回転させられることにより、上部支持部361の下面から突出するネジ3612の突出量を変えることが可能である。即ち、ウェーブスプリング3611の付勢力を利用して、3つのネジ3612の突出量を変えて、同軸調整部362に対する上部支持部361及び上部支持部361に固定されているレーザーポインター73の姿勢(角度)を変化させることができるように構成されている。ここまで説明した構成により、可視光レーザーを赤外線領域レーザー光ビームと平行にするまで調整可能である。
同軸調整部362は、正方形の板状に形成されており、同軸調整部362の一の辺と、当該一の辺に隣接する他の辺とに、それぞれ当該一の辺、他の辺に沿った溝3621が形成されている。また、同軸調整部362の中央部には、貫通孔が形成されており、貫通孔には、レーザーポインター73が貫通した状態で挿入されている。
基部支持部363は、図7等に示すように、同軸調整部362よりも大きく且つ厚い正方形の板状に形成されており、略筒状本体部364の軸方向に対する側部に固定されている。また、基部支持部363の中央部には、略筒状本体部364の内部空間に連通する貫通孔が形成されており、貫通孔には、レーザーポインター73が貫通した状態で挿入されている。
基部支持部363の一の辺と、当該一の辺に隣接する他の辺とには、それぞれ当該一の辺、他の辺の長手方向の中央位置にネジ部3631が設けられている。ネジ部3631は、基部支持部363に対して回転可能に支持された円盤部3632と軸部3633とをそれぞれ有しており、軸部3633の端部は同軸調整部362の溝3621(図8参照)に挿入されており、溝3621内を溝3621の長手方向に沿って相対的に移動可能である。円盤部3632を回転させることにより、軸部3633がその軸方向に進退して軸部3633の端部に当接する同軸調整部362を移動させるように構成されている。
図7等に示すように、略筒状本体部364の軸方向における端部には、レーザー発振器71が固定されている。略筒状本体部364の軸方向における中央部には、ビームコンバイナ365(図5参照)が配置されている。具体的には、ビームコンバイナ365は、基部支持部363の下部が下方へ延びて略筒状本体部364の内部空間に位置しており、当該延びている部分の下端部に、ビームコンバイナ365が水平に対して45°の角度をなして固定されている。
レーザー発振器71は、図5に示すように、ビームコンバイナ365に対して、略筒状本体部364の軸心位置に赤外線領域レーザー光を照射する。これに対してレーザーポインターは、レーザー発振器71からの赤外線領域レーザー光に対して直交する方向である上から可視光レーザーをビームコンバイナ365に対して照射する。これにより、レーザーポインター73の可視光レーザーをレーザーの径路に同軸化(一体化)させる。
第1反射ミラー部35、第2反射ミラー部34は、同様の構成を有しているため、主に第1反射ミラー部35についてのみ説明し、第2反射ミラー部34については、説明を省略する。
図2に示すように、第1反射ミラー部35は、ミラー351が固定される反射ミラー固定部353と、固定部支持部354とを有している。ミラー351は、円盤形状に形成されている。ミラー351の表面は、赤外線領域レーザー光及び可視光レーザーL1を反射し、ミラー351の裏面は、反射ミラー固定部353に固定されている。第1反射ミラー部35は、発振器ケース70に固定されたコの字形状の固定台701に固定されている。また、第2反射ミラー部34は、左右方向レール32の左端部から前方向へ突出する板状の固定台321に固定されている。
反射ミラー固定部353、固定部支持部354は、それぞれ正方形の板状に形成されており、反射ミラー固定部353は、ウェーブスプリング3611を介して固定部支持部354に支持されている。具体的には、反射ミラー固定部353と固定部支持部354との間には、ウェーブスプリング3611(図10参照)が設けられてり、ウェーブスプリング3611の一端部は、反射ミラー固定部353に当接し、ウェーブスプリング3611の他端部は、固定部支持部354に当接している。ウェーブスプリング3611は圧縮バネを構成し、反射ミラー固定部353を固定部支持部354から離間する方向へ付勢している。なお、本実施形態においは、ウェーブスプリング3611を付勢部材として用いたが、付勢部材はウェーブスプリング3611に限定されず、他の付勢部材を用いてもよい。
固定部支持部354には、その正方形状の4つの角のうちの3つの角の位置に1つずつ、計3つのネジ3512が、固定部支持部354をその厚さ方向へ貫通して設けられており、ネジ3512が回転させられることにより、固定部支持部354から反射ミラー固定部353の方向へ突出するネジ3512の突出量を変えることが可能である。即ち、ウェーブスプリング3611の付勢力を利用して、3つのネジ3512の突出量を変えて、反射ミラー固定部353に固定されているミラー351の姿勢(角度)を変化させることができるように構成されている。
図4に示すように、第3反射ミラー部33は、ミラー331が固定される反射ミラー固定部333と、固定部支持部334とを有している。ミラー331は、円盤形状に形成されている。ミラー331の表面は、赤外線領域レーザー光及び可視光レーザーL1を反射し、ミラー331の裏面は、反射ミラー固定部333に固定されている。第3反射ミラー部33は、左右方向レール32に沿って図示せぬモータにより駆動されて移動可能な移動台322の上面に固定されたL字状のターゲット被固定部324に固定されている。
ミラー331の下側には、対物レンズとしての1枚のレンズ332が設けられており、レンズ332は、ミラー331が反射した赤外線領域レーザー光及び可視光レーザーをフォーカスし、細くてエネルギー密度の高いレーザースポットを生成する。レンズ332は、加工素材の厚さが異なっていても加工素材の表面に焦点を合わせられるために、上下調整できるように設計されている。
反射ミラー固定部333は円盤形状に形成され、固定部支持部334は、長方形の板状に形成されており、反射ミラー固定部333は、ウェーブスプリング3611(図10参照)を介して固定部支持部334に支持されている。具体的には、反射ミラー固定部333と固定部支持部334との間には、ウェーブスプリング3611が設けられてり、ウェーブスプリング3611の一端部は、反射ミラー固定部333に当接し、ウェーブスプリング3611の他端部は、固定部支持部334に当接している。ウェーブスプリング3611は圧縮バネを構成し、反射ミラー固定部333を固定部支持部334から離間する方向へ付勢している。
固定部支持部334には、その長方形状の一対の短辺近傍の位置に、固定部支持部334の中央に対してそれぞれ内側寄りに3つ、外側寄りに4つのネジ3312、3313が、固定部支持部334をその厚さ方向へ貫通して設けられている。突出部材としてのネジ3312が回転させられることにより、固定部支持部334から反射ミラー固定部333の方向へ突出するネジ3312の突出量を変えることが可能である。即ち、ウェーブスプリング3611の付勢力を利用して、3つのネジ3312の突出量を変えて、反射ミラー固定部333に固定されているミラー331の姿勢(角度)を変化させてミラー331による反射角を変化させることができるように構成されている。外側寄りの4個のネジ3313は、固定部支持部334を支持部本体3310へ固定する。
ターゲット被固定部323、324は、レーザーアラインメント調整のために用いられ、ターゲット被固定部323、324には、ターゲットT1、T2が固定される。従って、通常のレーザー加工を行う際には、ターゲットT1、T2は固定されず取り外された状態とされ、使用されない。
ターゲットT1、T2は、図2、図3に示すように、長方形状の板状に形成されている。ターゲット部品には、アルミニウムに黒の陽極酸化被膜加工(黒アルマイト加工)が施されている(黒アルマイト板においては、赤いレーザーポインターが見やすいためである)。ターゲット被固定部323、324は2箇所に設けられおり、その内の1箇所は、第1反射ミラー部35と第2反射ミラー部34との間であって第2反射ミラー部34の近傍の位置である。他の箇所は、第2反射ミラー部34と第3反射ミラー部33との間であって第3反射ミラー部33の近傍の位置である。
より具体的には、固定台321(図3参照)の基部に左右方向に延びる図示しない溝が形成されており、当該溝が形成されている固定台321の基部の部分がターゲット被固定部323を構成する。ターゲット被固定部323の溝には、長方形状のターゲットT1の下の辺の部分が係合して、ターゲットT1はターゲット被固定部323に固定される。
また、移動台322の上面に固定されたL字状の板状部材により構成されるターゲット被固定部324には、上下方向に延びる図示しない溝が形成されている。ターゲット被固定部324の溝には、ターゲットT2の下の辺の部分が係合して、ターゲットT2はターゲット被固定部324に固定される。ターゲットT1、T2には、それぞれ中心を示す目印が表示されている。ターゲットT1の目印は、第2反射ミラー部34のミラー341の中心を表示する。ターゲットT2の目印は、第3反射ミラー部33のミラー331の中心を表示する。ターゲットT1、T2の中心点は第2反射ミラー部34、第3反射ミラー部33の中心点である。
レーザー照射不能部は、保護筐体の一部10が開かれた状態、即ち、上蓋(アクセスパネル)132が開かれたときや、下壁14により構成される加工機本体Hから、奥壁12、上壁13、第1側壁15、及び第2側壁16により構成される本体板金カバー(保護筐体の一部)Cが取り外されたときに、レーザー発振器71から赤外線領域レーザー光を照射不能とする。なお、レーザー発振器71からレーザーは照射不能となるが、レーザーポインターからのレーザー光は、照射可能である。
具体的には、図15に示すように、上蓋(アクセスパネル)132と本体板金カバー(保護筐体の一部)Cとの間にスイッチS1、S2が設けられている。また、本体板金カバー(保護筐体の一部)Cと加工機本体Hとの間には、コネクタCoが設けられている。加工機本体Hには、電源が供給される電源部Pとレーザー発振器71とが電気的に接続されたノーマルオープン(NO)回路が形成されている。コネクタCoによって、本体板金カバー(保護筐体の一部)CにおけるONの状態のスイッチS1、S2が電気的に接続されることにより、回路ECが閉じた状態とされ、レーザー発振器71から赤外線領域レーザー光を照射可能な状態となる。逆に、上蓋(アクセスパネル)132が開かれてスイッチS1、S2のいずれかが開かれたり、本体板金カバー(保護筐体の一部)Cが加工機本体Hから取り外されてコネクタCoが加工機本体H側から取り外されたりしたときには、回路ECが開いた状態となり、レーザー発振器71から赤外線領域レーザー光を照射不能となる。
以上のような構成のレーザー加工機1においてレーザー発振器71を交換した場合の、顧客先でのアラインメント調整方法について説明する。
前述のように、本実施形態によるレーザー加工機1は、卓上XY走査型赤外線領域レーザー光加工機であり、X方向の軸とY方向の軸を有し、XY軸で形成する平面範囲内の被加工物に赤外線領域レーザー光の焦点を当て、加工するものである。
赤外線領域レーザー光は直線方向に進行し、反射鏡によって反射され、対物レンズによって集光される特性を持っている。レーザー加工機の中で使用されるレーザー発振器71から照射される赤外線領域レーザー光は、レーザー発振器71に対向する第1反射ミラー部35、Y軸の端に固定されている第2反射ミラー部34、X軸に配置される可動レーザーヘッド336に固定される第3反射ミラー部33によって反射され、最終的にレーザーヘッド336にある対物レンズ(レンズ332)に集光され、焦点距離を経て被加工物にレーザー焦点を照射する。
レーザー加工機1のX軸Y軸で形成される平面の加工エリアの全域に赤外線領域レーザー光を、位置正確に、かつ加工素材に垂直に照射するには、赤外線領域レーザー光アライメントを調整する必要がある。具体的には以下のとおりである。
先ず、上蓋(アクセスパネル)132を開き、コネクタCoを加工機本体H側から取り外す。これにより、上蓋(アクセスパネル)132と本体板金カバー(保護筐体の一部)Cとの間のスイッチS1、S2が確実に開かれ、また、コネクタCoの部分において、確実に回路ECが開いた状態となり、この結果、レーザー発振器71から赤外線領域レーザーを照射不能な状態となる。そして、本体板金カバー(保護筐体の一部)Cを加工機本体Hから取り外す。この状態では、レーザー発振器71から赤外線領域レーザーを照射不能であるため、JIS C 6802:2014「レーザ製品の安全基準」において規定するクラス1の安全性を満たした状態で作業を行うことが可能となる。従って、クラス4のレーザー加工機を取り扱う設備は不要となり、クラス1のレーザー加工機を取り扱う設備で、アラインメント調整を行うことが可能となり、顧客先、例えば、一般家庭におけるアラインメント調整が可能となる。なお、この状態であっても、レーザーポインターからの可視光レーザーは照射可能である。即ち、レーザーポインター73の可視光指示用レーザーを使用してレーザーアライメントを調整する。
より具体的には、以下のとおりである。
先ず、予めレーザー加工機1を製造等する工場で、ビームコンバイナ37、レーザーポインター73、及び、レーザー発振器71が組み合わされてユニット化された部品ユニットであって、可視光レーザーと赤外線領域レーザーとが同軸(一体)とされる調整が完了した部品ユニットを、顧客先に用意する。即ち、可視光レーザーと赤外線領域レーザーとを同軸(一体)とする調整については、顧客先においては行わず、クラス4のレーザー加工機を取り扱う安全性を確保する保護措置が採られた、レーザー加工機1を製造等する工場等において予め行う。
次に、第1反射ミラー部35の反射角度を調節し、第1反射ミラー部35により反射される可視光レーザーをY軸に平行とし、かつ第2反射ミラー部34がY軸のどの位置にあっても第2反射ミラー部34の反射面の中心に照射するように調整する。
具体的には、第1反射ミラー部35のミラー351の角度の調整を行い、レーザーポインターからの可視光レーザーが、第2反射ミラー部34のミラー341の中心に位置するようにする。より具体的には、ターゲット被固定部323にターゲットT1を固定する。そして、第1反射ミラー部35の3つのネジ3512を回転させることにより、3つのネジ3512の突出量を変えて、反射ミラー固定部353に固定されているミラー351の姿勢(角度)を変化させて、レーザーポインターからの可視光レーザーが、ターゲットT1の中央及び第2反射ミラー部34のミラー341の中心に位置するように調整する(Y軸が任意位置にあっても第1反射ミラーから反射された可視光レーザーがT1の中心に来るように調整する)。調整が完了したら、ターゲットT1をターゲット被固定部323から取り外す。
次に、第2反射ミラーの反射角度を調節し、第2反射ミラーから反射する可視光レーザーがX軸に平行し、かつレーザーヘッド336にある第3反射ミラーがX軸のどの位置でも反射面の中心に照射するように調整する。
具体的には、第2反射ミラー部34のミラー341の角度の調整を行い、レーザーポインターからの可視光レーザーが、第3反射ミラー部33のミラー331の中心に位置するようにする。具体的には、ターゲット被固定部324には、ターゲットT2を固定する。そして、第2反射ミラー部34の3つのネジ3412を回転させることにより、3つのネジ3412の突出量を変えて、反射ミラー固定部343に固定されているミラー341の姿勢(角度)を変化させて、レーザーポインターからの可視光レーザーが、第3反射ミラー部33のミラー331の中心に位置するように調整する。(レーザーヘッドが任意位置にあっても第2反射ミラーから反射された可視光レーザーがT2の中心に来るように調整する。)調整が完了したら、ターゲットT2をターゲット被固定部324から取り外す。
次に、レーザーヘッドにある第3反射ミラーの反射角度を調節し、第3反射ミラーから反射する可視光レーザーが対物レンズ(レンズ332)の中心に、かつレンズ332に対し垂直に照射するように調整する。対物レンズに対し垂直かつ中心に照射することができれば、対物レンズによって集光された可視光レーザーが加工素材に垂直に照射し、垂直な切断面が得られる。対物レンズに中心かつ垂直に照射するには対物レンズを一旦取り外し、図13、図14に示すようなターゲット部品T3を取り付け、レーザーヘッド336の可動部3362が、固定部3361に収容されて図14示すようにレーザーヘッド336が最も短い時でも、図13に示すようにレーザーヘッド336が最も長い時でも、可視光指示用レーザーがターゲット部品T3の中心を透過するまで調整する。可視光指示用レーザーの位置を正しく可視化するために、ターゲット部品は半透明(スモーク色)の樹脂など(可視光指示用レーザーの赤い点の場所を容易に視認可能な素材)を使用するのが好ましい。
具体的には、第3反射ミラー部33のミラー331の角度の調整を行い、レーザーポインターからの可視光レーザーが、レンズ332の中央を透過するようにする。より具体的には、第3反射ミラー部33の3つのネジ3312を回転させることにより、3つのネジ3312の突出量を変えて、反射ミラー固定部333に固定されているミラー331の姿勢(角度)を変化させて、レーザーポインターからの可視光レーザーが、対物レンズ332の中心から垂直に透過するようにする(前述のようにT3を取り付け、T3が第3反射ミラーの一番近いところでも一番遠いところでもレーザーポインター光がターゲットの中心から通るように調整する。)そして、最後にターゲット部品T3を取り外し、対物レンズ(レンズ332)を取り付ける。
以上により、レーザー加工機1における、顧客先でのアラインメント調整は完了する。
上述の構成によるレーザー加工機1は、以下のような効果を発揮することができる。前述のようにレーザー加工機1は、開閉可能な加工機本体Hの内部に設けられ、加工機本体Hの内部のレーザー径路P1を通して、赤外線領域レーザー光を加工機本体Hの内部に配置された図示しない被加工物へ照射するレーザー発振器71と、視認可能な可視光レーザーを照射するレーザーポインター73と、レーザーポインター73の可視光レーザーをレーザー径路P1に同軸化(一体化)させる複数レーザービーム一体化調整機構としてのビームコンバイナ37と、加工機本体Hが開かれた状態のときに、レーザー発振器71から赤外線領域レーザー光を照射不能とするレーザー照射不能部としての回路ECと、を備える。
この構成により、レーザー発振器71から赤外線領域レーザー光も可視光指示用レーザーも同軸した状態で照射可能であっても、回路ECによって加工機本体Hが開かれた状態のときに、レーザー発振器71から赤外線領域レーザー光を照射不能となるため、レーザーアライメントの調整の作業を、可視光指示用レーザーだけで行うことができ、クラス1のレーザー加工機1を取り扱う設備で、レーザー加工機1のアラインメント調整を行うことが可能となり、一般家庭等の顧客先でのアラインメント調整が可能となる。これにより、技術的な側面において、専門のレーザー技術者だけでなく、最終的にユーザー自身でも安全な状態で「保守・サービス」を行うことができるようになる。
また、レーザーポインター73及びビームコンバイナ部36は、レーザー発振器71において赤外線領域レーザー光を出力する照射部分に固定されて設けられ、レーザー発振器71とユニット化されている。このため、赤外線領域レーザー光と可視光レーザーとのレーザー一体化の調整作業を、レーザー発振器71の製造時に完了できるようになった。こうすることにより、ユーザー様のお宅でレーザー発振器71を交換する際に、レーザー一体化調整作業の必要性がなくなり、クラス1の安全性でアライメント調整できるようになり、安全性問題を解決できる。
従来では、赤外線領域レーザー光とレーザーポインターのビーム一体化機構(ビームコンバイナ)が解放状態であり、レーザーアライメント調整するときには、調整時にはクラス4の状態で、クラス4の炭酸ガスレーザーがダイレクトに加工機の外に放射するという課題があり、安全対策の整えられているレーザー管理区域で、レーザーアライメント調整作業をする必要があった。
本実施形態においては、可視光指示用レーザーポインター73、ビームコンバイナ365、及び、ビームコンバイナ365の角度調整機構(ビームコンバイナ部36の上部支持部(レーザーポインター角度調整部)361、同軸調整部362、基部支持部363、略筒状本体部364)を、ガラス炭酸ガスレーザー発振器の部品ユニットに組込み、部品を1つのユニットにまとめた。これにより炭酸ガスレーザーと可視光指示用レーザーの光軸(経路)を炭酸ガスレーザー発振器71の製造時に同軸化(一体化)するように調節することによりレーザー発振器71から照射される2種類のレーザーが常に同軸になる。すると、その後のレーザーアライメント調整はクラス4の炭酸ガスレーザーを使用せず、可視光指示用レーザーだけで全ての手順のレーザーアライメント調整作業を完了することが可能となる。
この結果、従来の安全性の低いクラス4の作業は、全て発振器製造工場で完結することができ、今までクラス4の作業であったレーザー発振器71の交換作業、レーザーアライメント調整作業等は、全てクラス1の安全性に変わり、ユーザーのお宅で作業することもできる。更には、専門家以外の方でもレーザーアライメント調整が可能になる。これにより小型炭酸ガスレーザー加工機1を、安全面で非常に取扱やすくなり、今まで出張訪問修理等、人件費の高価だった作業を大きく削減することができ、レーザー加工機をもっと普及することが可能となる。
また、レーザー照射不能部は、レーザー発振器71が赤外線領域レーザー光を照射するための回路ECを開閉可能なコネクタCoにより構成される。コネクタの片方はレーザー加工機本体に固定し、もう片方は保護筐体に固定している。保護筐体を加工機本体から取り外す際には、コネクタの部分が必ず分離する。この構成により、レーザー発振器71が保護筐体10及び上蓋(アクセスパネル)132によって周囲を取囲まれていない状態のときには、必ずレーザー照射不能となるため、レーザー加工機1のアラインメント調整を行う際にはレーザー照射不能となり、クラス1のレーザー加工機1を取り扱う設備で、レーザー加工機1のアラインメント調整を行うことが可能となり、顧客先でのアラインメント調整が可能となる。
また、レーザー径路P1は、反射鏡により構成されるミラー351、341、331により屈曲され、対物レンズであるレンズ332によりフォーカスされ、加工機本体1には、ミラー341、331の中心位置と、対物レンズの中心位置と、をそれぞれ表示するターゲットT1、T2、T3がそれぞれ固定されるターゲット被固定部323、324を有する。この構成により、ターゲットT1、T2、T3にレーザーポインター73の可視光レーザーを同軸化(一体化)させることにより、可視光レーザーを、第2反射ミラー部34のミラー341の中心や、第3反射ミラー部33のミラー331の中心に、容易に位置させることが可能となる。
複数レーザービーム一体化調整機構は、可視光レーザーと赤外線領域レーザー光とを一体化可能に、レーザーポインターの照射角度及び照射位置を可変とするレーザーポインター調整機構(上部支持部(レーザーポインター角度調整部)361、同軸調整部362、基部支持部363、ネジ3612、ネジ部3631、ウェーブスプリング3611)を有する。そして、レーザーポインター調整機構は、ウェーブスプリング3611と、ウェーブスプリング3611による付勢力に抗してレーザーポインター73の姿勢(角度)を変化させるネジ3612と、を有する。また、レーザーポインター73は、環状のウェーブスプリング3611の中央を貫通する。また、ウェーブスプリング3611の内周面と、ウェーブスプリング3611の中央を貫通するレーザーポインター73とは、1mm以上離れている。また、レーザーポインター調整機構は、レーザー発振器71からの赤外線領域レーザー光の軸方向に平行の方向と、赤外線領域レーザー光に直交する方向に平行の方向とに、それぞれレーザーポインター73を移動させるネジを有する。また、レーザーポインター調整機構は、レーザーポインター73を支持する支持台と、ネジを回転可能に支持する基台と、を有し、支持台は、ボールプランジャー3635の圧力により基台に固定される。以上より、ビームコンバイナとビームコンバイナの調整機構である複数レーザービーム一体化調整機構を小型にすることが可能となり、赤外線領域レーザー光と可視光レーザーとを一体化する構成を第1反射ミラー部の前に配置させることが可能となる。
また、第3反射ミラー部33は、前記支持部本体3310に対して着脱可能に固定される固定部支持部334を備える。このため、第3反射ミラー部33のミラー331を容易に第3反射ミラー部33から取り外して交換することが可能となる。
また、第3反射ミラー部33は、固定部支持部334から第3反射ミラー部33のミラー331の方向へ突出量が可変に突出し、固定部支持部334に対する第3反射ミラー部33のミラー331の角度、及び、固定部支持部334から第3反射ミラー部33のミラー331までの距離、を可変とする複数のネジ3312を備える。これにより、第3反射ミラー部33のミラー331を適切な角度及び位置として、精度の高いアラインメント調整を行うことが可能となる。
レーザーヘッド336はX軸レールに固定され、加工中に左右方向に高速かつ大きく往復移動する部品である。そのため、レーザーヘッド336は極力部品点数が少なく(剛性高く、軽く)、バネのような調整部品を使用しないシンプルの構造を採用することが好ましい。
本来、レーザーヘッド336にある第3反射ミラー部33のミラー331は角度調整や同軸調整できる機能があった方が良いが、これらの調整機能はレーザー発振器1、第1反射ミラー部35、第2反射ミラー部34の固定位置や姿勢(角度)を調整することにより、第3反射ミラー部33が調整不可能であっても、最終的に、赤外線領域レーザー光、可視光レーザーが対物レンズ(レンズ332)の中央にかつ垂直に透過するまで調整することができる。
またレーザーアライメント調整はほとんどレーザー安全クラス4の条件で調整することを想定されているため、今市販されている卓上型レーザー加工機の第3反射ミラー部のほとんどが調整できない構造になっている。
従来では、加工機の保護筐体を外した状態で赤外線領域レーザー光を出力しながら調整すればできるが、調整作業の安全性がクラス4になってしまう。
クラス1の条件で、レーザーポインターの可視光レーザーを補助として代用し、レーザー発振器、第1反射ミラー部、第2反射ミラー部の固定位置や姿勢(角度)を調整すれば最終的に調整することができるが、レーザー発振器、第1反射ミラー部、第2反射ミラー部の順番で調整してうまくいかない場合は最初の順からやり直さなければならない。重複の調整作業が発生し、難易度が高い。
このためレーザーアライメント調整の作業に限定する場合、第3反射ミラー部は、必ず第1反射ミラー部、第2反射ミラー部のような、角度と反射位置の調整できる構造を採用した方が良い。しかし加工機運転時の高速往復運動では下記の問題が起きる。
1. 第1反射ミラー部、第2反射ミラー部の構造をそのまま採用してしまうと部品が大きく、重くなってしまう。高速の往復運動に向かなくなる。
2. レーザーヘッド高速運動時の慣性が大きい。2個の小型コイルスプリング(コイルバネ)を使用する場合に力が足らず、運動時反射ミラーの姿勢が変わってしまう。
3. 第1ミラー部のような構造の機構を採用する場合、調整機構と支持部本体3310の間に隙間が存在する。レーザー加工機の加工時は素材からの粉塵が大量に発生するため、隙間があると反射ミラーが早く汚れてしまう。
これに対して本実施形態では、
1. コイルスプリングを使用する機構の場合はコイルバネ2本が必要、本発明はウェーブスプリング3611を1枚で調整機構を完成するため、部品点数が少なく、小型化や軽量化が容易に実現できる。
2. ウェーブスプリング3611は小型でありながら、大きな反力を持ち、高速往復移動時や振動時のミラー姿勢変化を防ぐことができる。
3. 本実施形態の調整機構は、ミラー331の角度と反射位置との両方を調整できる。角度を調整することで可視光レーザーの角度を対物レンズ332に対し垂直に調整し、3本のネジ3312を同時に回すことで垂直した状態のレーザー光を平行移動し、最終的に対物レンズ332の中央に調整することができる。
4. 4本のネジ3313を取り外せば、固定部支持部334を支持部本体3310から取り外すことができる。それができることにより第3反射ミラーのクリーニングや反射機構交換が容易に行うことができる。
5. 本実施形態の第3反射ミラー部33の調整機構には隙間がない、固定部支持部334は支持部本体3310に密着し、ネジ穴は全てネジ3312、3313で塞いでいる。汚れの大きい環境でも埃の侵入を防ぐことができる。
本発明は、上述した実施形態に制限されることなく、請求の範囲に記載した範囲において、様々な形態で実施することができる。例えば、レーザー発振器、レーザーポインター、複数レーザービーム一体化調整機構、レーザー照射不能部(回路、コネクタ)、反射鏡、ターゲット、ターゲット被固定部等の各部の構成は、本実施形態におけるレーザー発振器71、レーザーポインター73、ビームコンバイナ37、レーザー照射不能部(回路EC、コネクタCo)、ミラー331、341、351、ターゲットT1、T2、T3ターゲット被固定部323、324等の各部の構成に限定されない。
また、赤外線領域レーザー光としては、波長が10600nmの片面COレーザーが用いられたが、これに限定されず、他の赤外線領域レーザー光が用いられてもよい。
また、突出部材としてネジ3312が用いられたが、これに限定されない。例えば、伸縮可能な超小型のシリンダが突出部材として用いられてもよい。
1・・・レーザー加工機
10・・・保護筐体
37・・・ビームコンバイナ(複数レーザービーム一体化調整機構)
73・・・レーザーポインター
323、324・・・ターゲット被固定部
331、341、351・・・ミラー(反射鏡)
332・・・レンズ(対物レンズ)
3312・・・ネジ(突出部材)
Co・・・コネクタ
EC・・・回路(レーザー照射不能部)
L1・・・レーザー径路

Claims (11)

  1. 開閉可能な加工機本体の内部に設けられ、前記加工機本体の内部のレーザー径路を通して、CO レーザー光である赤外線領域レーザー光を、前記加工機本体の内部に配置された被加工物へ照射するレーザー発振器と、
    視認可能な可視光レーザーを照射するレーザーポインターと、
    前記レーザーポインターの可視光レーザーを前記レーザー径路に一体化させる複数レーザービーム一体化調整機構と、
    前記加工機本体が開かれた状態のときに、前記レーザー発振器から前記赤外線領域レーザー光を照射不能とするレーザー照射不能部と、を備え、
    前記レーザーポインター及び前記複数レーザービーム一体化調整機構は、前記レーザー発振器において前記赤外線領域レーザー光を出力する照射部分に直接固定されて設けられ、前記レーザー径路を屈曲する反射鏡とフォーカスする対物レンズとを含まない構成で前記レーザー発振器とユニット化され、前記ユニットは、前記加工機本体の内部に配置され、
    前記ユニットは、クラス4のレーザー加工機を取り扱う設備から、クラス1のレーザー加工機を取り扱う設備である顧客先へ搬送可能、且つ、一のレーザー加工機の前記ユニットと交換可能であり、
    X方向の軸とY方向の軸を有し、前記X方向の軸と前記Y方向の軸とには、前記反射鏡がそれぞれ支持されて設けられ、XY軸で形成する平面範囲内の被加工物に赤外線領域レーザー光の焦点を当てて加工するXY走査型赤外線領域レーザー光加工機により構成されるレーザー加工機。
  2. 前記レーザー照射不能部は、前記レーザー発振器が前記赤外線領域レーザー光を照射するための回路を開閉可能なコネクタにより構成される請求項1に記載のレーザー加工機。
  3. 前記加工機本体には、前記反射鏡の中心位置と、前記対物レンズの中心位置と、をそれぞれ表示するターゲットがそれぞれ固定されるターゲット被固定部を有する請求項1又は請求項2に記載のレーザー加工機。
  4. 前記レーザー発振器からの前記赤外線領域レーザー光、及び、前記レーザーポインターからの前記可視光レーザーを反射する前記反射鏡を有する第1反射ミラー部と、
    前記第1反射ミラー部の前記反射鏡に反射された、前記赤外線領域レーザー光及び前記可視光レーザーを反射する前記反射鏡を有する第2反射ミラー部と、
    前記第2反射ミラー部の前記反射鏡に反射された、前記赤外線領域レーザー光及び前記可視光レーザーを、前記対物レンズへ向けて反射する前記反射鏡を有する第3反射ミラー部と、を備え、
    前記第3反射ミラー部は、
    前記第3反射ミラー部の前記反射鏡を収容する支持部本体と、
    前記支持部本体に対して着脱可能に固定される固定部支持部と、
    前記固定部支持部に対して前記第3反射ミラー部の前記反射鏡を付勢するウェーブスプリングと、
    前記固定部支持部から前記第3反射ミラー部の前記反射鏡の方向へ突出量が可変に突出し、前記固定部支持部に対する前記第3反射ミラー部の前記反射鏡の角度、及び、前記固定部支持部から前記第3反射ミラー部の前記反射鏡までの距離、を可変とする複数の突出部材と、を備える請求項3に記載のレーザー加工機。
  5. 前記複数レーザービーム一体化調整機構は、前記可視光レーザーと前記赤外線領域レーザー光とを一体化可能に、前記レーザーポインターの照射角度及び照射位置を可変とするレーザーポインター調整機構を有する請求項1に記載のレーザー加工機。
  6. 前記レーザーポインター調整機構は、ウェーブスプリングと、前記ウェーブスプリングによる付勢力に抗して前記レーザーポインターの姿勢を変化させるネジと、を有する請求項5に記載のレーザー加工機。
  7. 前記レーザーポインターは、環状の前記ウェーブスプリングの中央を貫通する請求項6に記載のレーザー加工機。
  8. 前記ウェーブスプリングの内周面と、前記ウェーブスプリングの中央を貫通する前記レーザーポインターとは、1mm以上離れている請求項7に記載のレーザー加工機。
  9. 前記レーザーポインター調整機構は、前記レーザー発振器からの前記赤外線領域レーザー光の軸方向に平行の方向と、前記赤外線領域レーザー光に直交する方向に平行の方向とに、それぞれ前記レーザーポインターを移動させるネジを有する請求項5に記載のレーザー加工機。
  10. 前記レーザーポインター調整機構は、前記レーザーポインターを支持する支持台と、前記ネジを回転可能に支持する基台と、を有し、
    前記支持台は、ボールプランジャーの圧力により前記基台に固定される請求項9に記載のレーザー加工機。
  11. 請求項1に記載のレーザー加工機の前記加工機本体を開いた状態として、前記レーザー発振器から前記赤外線領域レーザー光を照射不能とする工程と、
    前記可視光レーザーと前記赤外線領域レーザー光とのレーザー径路を一体化させる前記複数レーザービーム一体化調整機構において前記一体化のための調整を行わずに、前記複数レーザービーム一体化調整機構と被加工物との間において前記可視光レーザー及び前記赤外線領域レーザー光の経路を屈曲させる反射鏡の中心位置と、前記経路をフォーカスする対物レンズの中心位置とに、前記経路をアラインメント調整する工程と、を有する顧客先でのレーザー加工機1におけるアラインメント調整方法。
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