JP6559576B2 - 雑音抑圧装置、雑音抑圧方法及びプログラム - Google Patents

雑音抑圧装置、雑音抑圧方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は雑音抑圧装置、雑音抑圧方法及びプログラムに関する。
音声認識及び映像制作等では、マイクロホンにより音が取得され、音響信号に変換されている。マイクロホンから出力される音響信号には、ユーザの音声を示す音声信号だけでなく、背景に流れる背景音(雑音)が雑音信号として含まれている。音声信号と雑音信号とが混入した音響信号(入力信号)から雑音信号を抑圧する技術として、雑音抑圧技術が従来から知られている。
従来の雑音抑圧技術には、例えばスペクトルサブトラクション法及びウィーナーフィルタリング法等がある。スペクトルサブトラクション法は、非音声区間の平均スペクトルを雑音推定値と仮定し、入力信号のスペクトルから雑音推定値を引いた値を雑音抑圧後のスペクトルとする雑音抑圧技術である。またウィーナーフィルタリング法は、雑音抑圧後のスペクトル、及び、入力信号のスペクトルの比から、入力信号から雑音信号を抑圧するための雑音抑圧係数を導出し、入力信号に雑音抑圧係数を掛け合わせることで雑音抑圧信号を求める雑音抑圧技術である。
特許第4423300号公報 特開2010−102199号公報
しかしながら従来の雑音抑圧技術では、入力信号に実際に含まれる雑音と雑音推定値との間に大きな誤差があったり、雑音抑圧係数に大きな変動があったりする場合、雑音成分の過剰な抑圧、及び、雑音成分の抑圧不足が生じる問題があった。すなわち従来の雑音抑圧技術では、ミュージカルノイズが発生したり、音が不自然になったりする等の出力音の劣化を生じさせてしまう場合があった。
実施形態の雑音抑圧装置は、推定部と算出部と第1減衰部と第2減衰部と生成部とを備える。推定部は、音を示す第1音響信号の周波数帯域毎の特徴を示す特徴量から、前記特徴量の雑音成分を推定する。算出部は、前記特徴量と前記雑音成分とから、前記第1音響信号に含まれる雑音を抑圧する第1抑圧係数を周波数帯域毎に算出する。第1減衰部は、前記第1抑圧係数を時間領域で減衰させることにより、第2抑圧係数を算出する。第2減衰部は、前記第2抑圧係数を周波数領域で減衰させることにより、第3抑圧係数を算出する。生成部は、前記特徴量と前記第3抑圧係数とから、前記特徴量の音声成分を推定し、推定された音声成分から、前記第1音響信号に含まれる雑音が抑圧された第2音響信号を生成する。前記第1減衰部は、処理対象の時刻よりも過去に算出された前記第2抑圧係数の重み付け和と、処理対象の時刻の前記第1抑圧係数と、のうち、小さい方の値に基づいて、処理対象の時刻の前記第2抑圧係数を算出する。
第1実施形態の雑音抑圧装置の機能構成の例を示す図。 音響信号の例を示す図。 第1実施形態の第2抑圧係数の算出方法の例を示す概念図。 第1実施形態の第1抑圧係数及び第2抑圧係数の比較図。 第1実施形態の第3抑圧係数の算出方法の例を示す概念図。 第1実施形態の第2抑圧係数及び第3抑圧係数の比較図。 第1実施形態の雑音抑圧方法の例を示すフローチャート。 第2実施形態の雑音抑圧装置の機能構成の例を示す図。 第2実施形態の雑音抑圧方法の例を示すフローチャート。 第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置のハードウェア構成の例を示す図。
以下に添付図面を参照して、雑音抑圧装置、雑音抑圧方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の雑音抑圧装置100の機能構成の例を示す図である。第1実施形態の雑音抑圧装置100は、特徴量算出部1、推定部2、第1抑圧係数算出部3、第1減衰部4、第2減衰部5及び生成部6を備える。
特徴量算出部1は、音を示す音響信号を周波数分析し、当該音響信号の特徴を示す特徴量を、音響信号の周波数帯域毎に算出する。なお特徴量の算出の単位とする周波数帯域の大きさは任意に定めてよい。
音響信号は、例えば16kHzでサンプリングされたデジタル信号である。音響信号には、ユーザの音声を示す音声信号だけでなく、雑音を示す雑音信号も含まれる。雑音信号は、ユーザにより音が取得された際の環境、音響信号の通信過程、及び、音響信号を処理する装置等の影響により生じる。
なお音響信号の取得方法は任意でよい。雑音抑圧装置100は、例えばマイクを使用して音響信号を取得してもよい。また例えば、雑音抑圧装置100は、記憶装置に記憶された音響信号を読み取ることにより音響信号を取得してもよい。また例えば、雑音抑圧装置100は、有線又は無線の通信装置を介して音響信号を受信することにより音響信号を取得してもよい。
特徴量算出部1は、例えば以下のようにして特徴量を算出する。まず、特徴量算出部1は、音響信号を長さ128のサンプル、間隔64サンプルのフレームに分割する。次に、特徴量算出部1は、窓関数を各時刻のフレームに適用する。窓関数は、例えばハニング窓及びハミング窓等である。次に、特徴量算出部1は、窓関数が適用された各時刻のフレームから、周波数に関する特徴を示す特徴ベクトルを取得する。具体的には、特徴ベクトルの各成分のスカラー値が、当該スカラー値に対応する周波数帯域の特徴量を示す。
なお特徴ベクトルは、各フレームのサンプル系列をフーリエ変換して得られるスペクトル領域の特徴ベクトルとして算出されてもよいし、LPCケプストラム及びMFCC等のケプストラム領域の特徴ベクトルとして算出されてもよい。
特徴量算出部1は、周波数帯域毎に算出された特徴量を、推定部2、第1抑圧係数算出部3及び生成部6に入力する。
推定部2は、特徴量算出部1から、周波数帯域毎に算出された特徴量を受け付けると、当該特徴量の雑音成分を推定する。なお雑音成分の推定方法は任意でよい。
推定部2は、例えば雑音成分が時刻毎に変わらずに一定だと仮定して、雑音区間の特徴量の平均値を雑音成分として推定する。雑音区間は、例えば音声区間が検出された際に、音声区間として検出されなかった区間である。また例えば推定部2は、雑音成分が時刻毎に変動すると仮定して、カルマンフィルタを用いることにより、時刻毎に雑音成分を推定してもよい。また例えば推定部2は、雑音成分が時刻毎に変わらずに一定だと仮定して推定した雑音成分と、雑音成分が時刻毎に変動するとして仮定して推定した雑音成分との重み付き和により、雑音成分を推定してもよい。なお重みの付与の仕方は任意に定めてよい。
推定部2は、雑音成分を示す雑音成分情報を第1抑圧係数算出部3に入力する。
第1抑圧係数算出部3は、特徴量算出部1から、周波数帯域毎に算出された特徴量を受け付け、推定部2から雑音成分情報を受け付ける。第1抑圧係数算出部3は、特徴量と雑音成分とから、第1音響信号に含まれる雑音を抑圧する第1抑圧係数を周波数帯域毎に算出する。
第1抑圧係数は、雑音を抑圧するために、特徴量に掛け合わせる係数である。なお第1抑圧係数の決定方法は任意でよい。
第1抑圧係数は、例えば音声成分Mと特徴量Xとの比M/Xである。ここで第1抑圧係数算出部3は、例えばスペクトルサブトラクション法により特徴量Xから雑音成分Bの値を引くことにより、音声成分M=X−Bを推定する。また例えば、第1抑圧係数算出部3は、音声成分Mと雑音成分Bとを別々に推定し、M=X−Bが成立しなければ、第1抑圧係数をM/(M+B)としてもよい。
また特徴量算出部1が、フーリエ変換だけでなく、フィルタバンク処理等により細分化された周波数帯域の状態から、より広い周波数帯域を代表する特徴量を算出する処理をしていた場合、第1抑圧係数算出部3は、再び細分化する処理を行ってもよい。すなわち第1抑圧係数算出部3は、フィルタバンク処理の逆変換等により、周波数帯域を再び細分化し、細分化された音声成分M、及び、細分化された雑音成分Bを用いて第1抑圧係数を算出してもよい。
第1抑圧係数算出部3は、音響信号の周波数帯域毎に算出された第1抑圧係数を、第1減衰部4に入力する。
第1減衰部4は、第1抑圧係数算出部3から、音響信号の周波数帯域毎に算出された第1抑圧係数を受け付けると、第1抑圧係数を時間領域で減衰させることにより、第2抑圧係数を、音響信号の周波数帯域毎に算出する。第2抑圧係数の具体的な算出方法の例は後述する。第1減衰部4は、音響信号の周波数帯域毎に算出された第2抑圧係数を第2減衰部5に入力する。
第2減衰部5は、第1減衰部4から、音響信号の周波数帯域毎に算出された第2抑圧係数を受け付けると、第2抑圧係数を周波数領域で減衰させることにより、第3抑圧係数を、音響信号の周波数帯域毎に算出する。第3抑圧係数の具体的な算出方法の例は後述する。第2減衰部5は、音響信号の周波数帯域毎に算出された第3抑圧係数を生成部6に入力する。
生成部6は、特徴量算出部1から、音響信号の周波数帯域毎に算出された特徴量を受け付け、第2減衰部5から、音響信号の周波数帯域毎に算出された第3抑圧係数を受け付けると、特徴量と第3抑圧係数とから、雑音が抑圧された音響信号を生成する。具体的には、生成部6は、特徴量に第3抑圧係数を掛け合せることにより、特徴量の音声成分を推定する。そして生成部6は、推定された音声成分を音響信号に変換する処理を行うことにより、雑音が抑圧された音響信号を生成する。
推定された音声成分を音響信号に変換する処理は、例えば逆フーリエ変換等の処理である。なお生成部6は、音響信号の連続性を保つために、ハニング窓又はハミング窓に基づいて設計された窓関数を適用する処理を行ってもよいし、前フレームとオーバーラップしている部分は、それぞれのフレームの音響信号の和をとる処理を行ってもよい。
次に第2抑圧係数及び第3抑圧係数の具体的な算出方法について説明する。
図2は音響信号20の例を示す図である。図2(a)の例は、音響信号20に、非音声区間21、音声区間22、ショートポーズ23、音声区間24及び非音声区間25が含まれる場合を示す。図2(b)は、音響信号20を周波数で表した場合を示す。
第1減衰部4は、第1抑圧係数算出部3により、音響信号20の周波数帯域毎に算出された第1抑圧係数を、時間方向26の関数とみなし、時間領域で減衰させる。第2減衰部5は、第1減衰部4により第1抑圧係数から算出された第2抑圧係数を、周波数方向27の関数とみなし、周波数領域で減衰させる。
まず第2抑圧係数の算出方法について説明する。
図3Aは第1実施形態の第2抑圧係数R2の算出方法の例を示す概念図である。第1減衰部4は、音響信号の周波数帯域毎に算出された第1抑圧係数R1を減衰させることにより、第2抑圧係数R2を算出する。図3Aは、第1抑圧係数R1t1の値を示す点41、時刻t1よりも過去の第2抑圧係数R2の値(例えば点43及び点44)に基づいて、第2抑圧係数R2t1の値を示す点51が算出される例を概念的に示す。また図3Aは、第1抑圧係数R1t2の値を示す点42、時刻t2よりも過去の第2抑圧係数R2の値(例えば点45及び点46)に基づいて、第2抑圧係数R2t2の値を示す点52が算出される例を概念的に示す。
具体的には、まず、第1減衰部4は、過去のN個のフレームで算出された第2抑圧係数R2の重み付き和R2aを算出する。
なお重み付き和R2aの算出方法は任意でよい。第1減衰部4は、例えば処理対象の時刻tに近いフレームで算出された第2抑圧係数R2ほど、重みが大きくなるようにして重みを付与してもよい。
なお第1減衰部4は、重み付き和R2aの算出に必要な過去のN個のフレームがない場合、過去のN個のフレームが取得可能となる時刻tから処理を開始する。
また重み付き和R2aの算出に使用されるフレームの数Nは任意でよい。例えばN=1とし、重み付き和R2aを、時刻t−1の第2抑圧係数R2t−1とすることもできる。また、1フレームに含まれるサンプルの数に応じて、重み付き和R2aの算出に使用されるフレームの数Nを変更してもよい。例えば1フレームに含まれるサンプルの数が少ないほど、重み付き和R2aの算出に使用されるフレームの数Nを多くしてもよい。
次に、第1減衰部4は、重み付き和R2aと第1抑圧係数R1のうち、小さい方の値により、最小値R1minを算出する。
次に、第1減衰部4は、最小値R1minと、処理対象の時刻の第1抑圧係数R1と、のうち、小さい方の値に基づいて、処理対象の時刻の第2抑圧係数R2を算出する。第1減衰部4は、例えば下記式(1)による重み付き和により第2抑圧係数R2を算出する。
αR1min+(1−α)R1 ・・・(1)
なおαの値の範囲は、0<α<1である。またαの値は1フレームに含まれるサンプルの数に応じて変更してもよい。例えば1フレームに含まれるサンプルの数が少ないほど、αの値を大きくしてもよい。言い換えると、1フレームに含まれるサンプルの数が多いほど、αの値を小さくしてもよい。これにより第1減衰部4は、1フレームに含まれるサンプルの数が多いほど、第1抑圧係数R1を時間領域で減衰させる際の減衰量を小さくすることができるので、過剰な減衰を防ぐことができる。
図3Bは第1実施形態の第1抑圧係数R1及び第2抑圧係数R2の比較図である。上述の式(1)による重み付き和により、第1抑圧係数R1よりも値が減衰された第2抑圧係数R2が算出される。
次に第3抑圧係数の算出方法について説明する。
図4Aは第1実施形態の第3抑圧係数R3の算出方法の例を示す概念図である。第2減衰部5は、音響信号の周波数帯域毎に、時間領域の関数として算出された第2抑圧係数R2を、周波数領域の関数として表された第2抑圧係数R2に変換し、当該第2抑圧係数R2を減衰させることにより、第3抑圧係数R3を算出する。図4Aは、第2抑圧係数R2f1の値を示す点61、周波数f1周辺の第2抑圧係数R2の値(例えば点63及び点64)に基づいて、第3抑圧係数R3f1の値を示す点71が算出される例を概念的に示す。また図3Aは、第2抑圧係数R2f2の値を示す点62、周波数f2周辺の第2抑圧係数R2の値(例えば点65及び点66)に基づいて、第3抑圧係数R3f2の値を示す点72が算出される例を概念的に示す。
具体的には、まず、第2減衰部5は、処理対象の周波数fの周辺帯域の第2抑圧係数R2の重み付き和R2bを算出する。第2減衰部5は、例えば周波数fの低域側のNlow個のフレームで算出された第2抑圧係数R2lowと、周波数fの高域側のNhigh個のフレームで算出された第2抑圧係数R2highと、の重み付き和R2bを算出する。
なおNlow及びNhighは任意に定めてよい。例えば図4Aの概念図の例では、Nlow=2、Nhigh=0である。また、1フレームに含まれるサンプルの数に応じて、重み付き和R2bの算出に使用されるNlow及びNhighの数を変更してもよい。例えばサンプルの数が少ないほど、重み付き和R2bの算出に使用されるフレームの数Nlow及びNhighを多くしてもよい。
また重み付き和R2bの算出方法は任意でよい。第2減衰部5は、例えば処理対象の周波数fに近い第2抑圧係数R2ほど、重みが大きくなるようにして重みを付与してもよい。
次に、第2減衰部5は、重み付き和R2bと第2抑圧係数R2のうち、小さい方の値により、最小値R2minを算出する。
次に、第2減衰部5は、最小値R2minと、処理対象の周波数の第2抑圧係数R2と、のうち、小さい方の値に基づいて、処理対象の周波数の第3抑圧係数R3を算出する。第2減衰部5は、例えば下記式(2)による重み付き和により第3抑圧係数R3を算出する。
βR2min+(1−β)R2 ・・・(2)
なおβの値の範囲は、0<β<1である。またβの値は1フレームに含まれるサンプルの数に応じて変更してもよい。例えば1フレームに含まれるサンプルの数が少ないほど、βの値を大きくしてもよい。言い換えると、1フレームに含まれるサンプルの数が多いほど、βの値を小さくしてもよい。これにより第2減衰部5は、1フレームに含まれるサンプルの数が多いほど、第2抑圧係数R2を周波数領域で減衰させる際の減衰量を小さくすることができるので、過剰な減衰を防ぐことができる。
図4Bは第1実施形態の第2抑圧係数R2及び第3抑圧係数R3の比較図である。上述の式(2)による重み付き和により、第2抑圧係数R2よりも値が減衰された第3抑圧係数R3が算出される。
ここで上述の図2の音響信号20を例にして、第1実施形態の雑音抑圧装置100の効果について説明する。
従来の雑音抑圧技術では、例えば音声区間22からショートポーズ23に移行する際、及び、音声区間24から非音声区間25に移行する際に、第1抑圧係数R1を急に増幅させた場合、雑音の抑圧量を高める反面、不自然さが生じる問題がある。しかしながら、第1抑圧係数R1の平滑化等の単純な処理では、音声区間22及び24の冒頭の第1抑圧係数R1を逆に高めてしまうことにより、音響信号20の音声成分を失うことになる。
第1実施形態の雑音抑圧装置100によれば、図3A及び図3Bに示すように、過去の第2抑圧係数R2に基づいて第2抑圧係数R2を減衰させるため、音声成分を失うような第2抑圧係数R2の増幅を起こさないので、第2抑圧係数R2を滑らかに変動させることができる。これにより、音声区間22からショートポーズ23に移行する際、及び、音声区間24から非音声区間25に移行する際の不自然さを改善することができる。
また、周波数軸方向での変動も、雑音抑圧後の音響信号の自然性劣化に繋がるが、第1実施形態の雑音抑圧装置100によれば、図4A及び図4Bに示すように、周辺帯域の第2抑圧係数R2に基づいて第3抑圧係数R3を減衰させるため、音声成分を失うことなく、雑音抑圧後の音響信号の自然性を改善することができる。
次に、第1実施形態の雑音抑圧方法の例について説明する。
図5は第1実施形態の雑音抑圧方法の例を示すフローチャートである。はじめに、特徴量算出部1が、処理対象の音響信号として、1フレーム分の音響信号(例えば128サンプル)を取得し、当該音響信号の周波数帯域毎に、当該音響信号の特徴を示す特徴量を取得する(ステップS1)。
次に、推定部2が、特徴量算出部1から、周波数帯域毎に算出された特徴量を受け付けると、当該特徴量の雑音成分を推定する(ステップS2)。
次に、第1抑圧係数算出部3が、ステップS1の処理で算出された特徴量と、ステップS2の処理で推定された雑音成分とから、第1音響信号に含まれる雑音を抑圧する第1抑圧係数R1を周波数帯域毎に算出する(ステップS3)。
次に、第1減衰部4が、過去のN個のフレームで算出された第2抑圧係数R2の重み付き和R2aを算出する(ステップS4)。
次に、第1減衰部4が、重み付き和R2aと第1抑圧係数R1とから、第2抑圧係数R2を、音響信号の周波数帯域毎に算出する(ステップS5)。具体的には、第1減衰部4は、重み付き和R2aと第1抑圧係数R1のうち、小さい方の値により、最小値R1minを算出する。次に、第1減衰部4は、上述の式(1)による重み付き和により第2抑圧係数R2を算出する。
次に、第2減衰部5が、周波数fの周辺帯域の第2抑圧係数R2の重み付き和R2bを算出する(ステップS6)。具体的には、第2減衰部5は、音響信号の周波数帯域毎に、時間領域の関数として算出された第2抑圧係数R2を、周波数領域の関数として表された第2抑圧係数R2に変換する。そして第2減衰部5は、周波数fの低域側のNlow個のフレームで算出された第2抑圧係数R2lowと、周波数fの高域側のNhigh個のフレームで算出された第2抑圧係数R2highと、の重み付き和R2bを算出する。
次に、第2減衰部5が、重み付き和R2bと第2抑圧係数R2とから、第3抑圧係数R3を、音響信号の周波数帯域毎に算出する(ステップS7)。具体的には、第2減衰部5は、重み付き和R2bと第2抑圧係数R2のうち、小さい方の値により、最小値R2minを算出する。次に、第2減衰部5は、上述の式(2)による重み付き和により第3抑圧係数R3を算出する。
次に、生成部6が、ステップS1の処理で音響信号の周波数帯域毎に算出された特徴量と、ステップS7の処理で周波数領域の関数として算出された第3抑圧係数R3とから、特徴量の音声成分を推定する(ステップS8)。具体的には、生成部6は、周波数領域の関数として算出された第3抑圧係数R3を、時間領域の関数として表された第3抑圧係数R3に変換する。そして生成部6は、ステップS1の処理で音響信号の周波数帯域毎に算出された特徴量に、音響信号の周波数帯域毎に算出された第3抑圧係数R3を掛け合せることにより、特徴量の音声成分を推定する。
次に、生成部6は、ステップS8の処理で推定された音声成分を、音響信号に変換する処理を行うことにより、雑音が抑圧された音響信号を生成する(ステップS9)。次に、特徴量算出部1が、音響信号を全て処理したか否かを判定する(ステップS10)。音響信号を全て処理していない場合(ステップS10、No)、処理はステップS1に戻る。音響信号を全て処理した場合(ステップS10、Yes)、処理は終了する。
以上、説明したように、第1実施形態の雑音抑圧装置100では、第1抑圧係数算出部3が、特徴量算出部1により算出された特徴量と、推定部2により推定された雑音成分とから、音響信号に含まれる雑音を抑圧する第1抑圧係数R1を、周波数帯域毎に算出する。第1減衰部4は、第1抑圧係数R1を時間領域で減衰させることにより、第2抑圧係数R2を算出する。第2減衰部5は、第2抑圧係数R2を周波数領域で減衰させることにより、第3抑圧係数R3を算出する。そして生成部6が、特徴量と第3抑圧係数R3とから、特徴量の音声成分を推定し、推定された音声成分から、雑音が抑圧された音響信号を生成する。
これにより第1実施形態の雑音抑圧装置100によれば、過剰な雑音抑圧を改善することができるので、音声成分の抑圧を防ぐことができ、聞き取りやすい音響信号を生成することができる。例えば、第1実施形態の雑音抑圧装置100により雑音が抑圧された音響信号を、音声認識装置に入力することにより、雑音の影響を取り除いた音声認識処理を行うことができる。また例えば、携帯電話等を用いた音声通話の際に、第1実施形態の雑音抑圧装置100により雑音が抑圧された音声を再生することにより、音声を聴き取り易くすることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態の雑音抑圧装置100は、平滑化部7を更に備える点が、第1実施形態の雑音抑圧装置100と異なる。第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の説明については省略する。
図6は第2実施形態の雑音抑圧装置100の機能構成の例を示す図である。第2実施形態の雑音抑圧装置100は、特徴量算出部1、推定部2、第1抑圧係数算出部3、第1減衰部4、第2減衰部5、生成部6及び平滑化部7を備える。特徴量算出部1、推定部2、第1抑圧係数算出部3及び第1減衰部4の動作の説明は、第1実施形態と同じなので省略する。第2実施形態の第2減衰部5は、第1実施形態と同じ方法で第3抑圧係数R3を算出し、当該第3抑圧係数R3を平滑化部7に入力する。
平滑化部7は、時間領域の関数として表された第3抑圧係数R3を時間平滑化する処理(時間方向で平滑化する処理)を行うことにより、第4抑圧係数R4を算出する。また平滑化部7は、周波数領域の関数として表された第3抑圧係数R3を周波数平滑化する処理(周波数方向で平滑化する処理)を行うことにより、第4抑圧係数R4を算出する。
なお時間平滑化の処理及び周波数平滑化の処理の順序は任意でよい。また時間平滑化の処理及び周波数平滑化の処理は、少なくともどちらか一方が実施されればよい。また時間平滑化の処理及び周波数平滑化の処理の実行回数は任意でよい。
まず時間平滑化の処理について具体的に説明する。平滑化部7は、処理対象の時刻t1の第3抑圧係数R3t1と、処理対象の時刻t1よりも過去の時刻tに算出された第3抑圧係数R3の重み付き和により、時刻t1の第4抑圧係数R4t1を算出する。
なお重みの付け方は任意でよい。平滑化部7は、例えば処理対象の時刻t1に近いフレームで算出された第3抑圧係数R3ほど、重みが大きくなるようにして重みを付与してもよい。
また平滑化部7は、処理対象の時刻t1よりも過去の時刻tに算出された第3抑圧係数R3ではなく、処理対象の時刻t1よりも過去の時刻tに算出された第4抑圧係数R4を使用して、時刻t1の第4抑圧係数R4t1を算出してもよい。
次に周波数平滑化の処理について具体的に説明する。平滑化部7は、処理対象の周波数f1の第3抑圧係数R3f1と、処理対象の周波数f1の低域及び高域の周波数fで算出された第3抑圧係数R3と、の重み付き和により、周波数f1の第4抑圧係数R4f1を算出する。
なお重みの付け方は任意でよい。平滑化部7は、例えば処理対象の周波数f1に近い第3抑圧係数R3ほど、重みが大きくなるようにして重みを付与してもよい。
また平滑化部7は、処理対象の周波数f1の低域及び高域の周波数fで算出された第3抑圧係数R3ではなく、処理対象の周波数f1の低域及び高域の周波数fで算出された第4抑圧係数R4を使用して、周波数f1の第4抑圧係数R4f1を算出してもよい。なお平滑化部7は、時間平滑化の処理の後に周波数平滑化の処理を行う場合、時間平滑化の処理により得られた第4抑圧係数R4を、周波数領域の関数に変換した第4抑圧係数R4に対して、周波数平滑化の処理を行う。
次に、第2実施形態の雑音抑圧方法の例について説明する。
図7は第2実施形態の雑音抑圧方法の例を示すフローチャートである。ステップS21〜ステップS27の説明は、第1実施形態の雑音抑圧方法のステップS1〜ステップS7の説明(図5参照)と同じなので省略する。
平滑化部7は、時間領域の関数として表された第3抑圧係数R3を、上述の方法により時間平滑化する処理を行うことにより、第4抑圧係数R4を算出する(ステップS28)。
次に、平滑化部7は、ステップS28で得られた第4抑圧係数R4を、周波数領域の関数として表された第4抑圧係数R4に変換し、当該第4抑圧係数R4を周波数平滑化する処理を行う(ステップS29)。
次に、生成部6が、ステップS21の処理で音響信号の周波数帯域毎に算出された特徴量と、ステップS29の処理で周波数領域の関数として算出された第4抑圧係数R4とから、特徴量の音声成分を推定する(ステップS30)。具体的には、生成部6は、周波数領域の関数として算出された第4抑圧係数R4を、時間領域の関数として表された第4抑圧係数R4に変換する。そして生成部6は、ステップS21の処理で音響信号の周波数帯域毎に算出された特徴量に、音響信号の周波数帯域毎に算出された第4抑圧係数R4を掛け合せることにより、特徴量の音声成分を推定する。
ステップS31及びステップS32の説明は、第1実施形態の雑音抑圧方法のステップS9及びステップS10の説明(図5参照)と同じなので省略する。
以上、説明したように、第2実施形態の雑音抑圧装置100では、平滑化部7が、時間方向で平滑化する処理と、周波数方向で平滑化する処理とのうち、少なくとも一方の処理を行うことにより、第4抑圧係数R4を算出する。そして、生成部6が、音響信号の特徴量と、第4抑圧係数R4とから、音響信号の特徴量の音声成分を推定し、推定された音声成分から、雑音が抑圧された音響信号を生成する。
これにより第2実施形態の雑音抑圧装置100によれば、第4抑圧係数R4(第4抑圧係数R4)は時間方向(周波数方向)により滑らかに変動するため、第1実施形態の雑音抑圧装置100の効果に加え、より自然性の高い音響信号を生成することができる。
最後に第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100のハードウェア構成の例について説明する。
図8は第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100のハードウェア構成の例を示す図である。第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100は、制御装置201、主記憶装置202、補助記憶装置203、表示装置204、入力装置205、通信装置206及びマイク207を備える。制御装置201、主記憶装置202、補助記憶装置203、表示装置204、入力装置205、通信装置206及びマイク207は、バス208を介して接続されている。
制御装置201は補助記憶装置203から主記憶装置202に読み出されたプログラムを実行する。主記憶装置202はROM及びRAM等のメモリである。補助記憶装置203はメモリカード及びSSD(Solid State Drive)等である。
表示装置204は情報を表示する。表示装置204は、例えば液晶ディスプレイである。入力装置205は、情報の入力を受け付ける。入力装置205は、例えばキーボード及びマウス等である。なお表示装置204及び入力装置205は、表示機能と入力機能とを兼ねる液晶タッチパネル等でもよい。通信装置206は他の装置と通信する。マイク207は周囲の音を取得する。
第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、メモリカード、CD−R及びDVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
また第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100が実行するプログラムを、ダウンロードさせずにインターネット等のネットワーク経由で提供するように構成してもよい。
また第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100で実行されるプログラムは、上述の第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100の機能構成のうち、プログラムにより実現可能な機能を含むモジュール構成となっている。
プログラムにより実現される機能は、制御装置201が補助記憶装置203等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、プログラムにより実現される機能が主記憶装置202にロードされる。すなわちプログラムにより実現される機能は、主記憶装置202上に生成される。
なお第1及び第2実施形態の雑音抑圧装置100の機能の一部又は全部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 特徴量算出部
2 推定部
3 第1抑圧係数算出部
4 第1減衰部
5 第2減衰部
6 生成部
7 平滑化部
100 雑音抑圧装置
201 制御装置
202 主記憶装置
203 補助記憶装置
204 表示装置
205 入力装置
206 通信装置
207 マイク
208 バス

Claims (8)

  1. 音を示す第1音響信号の周波数帯域毎の特徴を示す特徴量から、前記特徴量の雑音成分を推定する推定部と、
    前記特徴量と前記雑音成分とから、前記第1音響信号に含まれる雑音を抑圧する第1抑圧係数を周波数帯域毎に算出する算出部と、
    前記第1抑圧係数を時間領域で減衰させることにより、第2抑圧係数を算出する第1減衰部と、
    前記第2抑圧係数を周波数領域で減衰させることにより、第3抑圧係数を算出する第2減衰部と、
    前記特徴量と前記第3抑圧係数とから、前記特徴量の音声成分を推定し、推定された音声成分から、前記第1音響信号に含まれる雑音が抑圧された第2音響信号を生成する生成部と、を備え、
    前記第1減衰部は、処理対象の時刻よりも過去に算出された前記第2抑圧係数の重み付け和と、処理対象の時刻の前記第1抑圧係数と、のうち、小さい方の値に基づいて、処理対象の時刻の前記第2抑圧係数を算出する、
    雑音抑圧装置。
  2. 前記第1減衰部は、前記特徴量の算出に使用される前記第1音響信号のフレームに含まれるサンプルの数が多いほど、前記第1抑圧係数を時間領域で減衰させる際の減衰量を小さくする、
    請求項1に記載の雑音抑圧装置。
  3. 前記第2減衰部は、処理対象の周波数の周辺帯域で算出された前記第2抑圧係数の重み付け和と、処理対象の周波数の第2抑圧係数と、のうち、小さい方の値に基づいて、処理対象の周波数の前記第3抑圧係数を算出する、
    請求項1に記載の雑音抑圧装置。
  4. 前記第2減衰部は、前記特徴量の算出に使用される前記第1音響信号のフレームに含まれるサンプルの数が多いほど、前記第2抑圧係数を周波数領域で減衰させる際の減衰量を小さくする、
    請求項1に記載の雑音抑圧装置。
  5. 前記第3抑圧係数に、時間方向で平滑化する処理と、周波数方向で平滑化する処理とのうち、少なくとも一方の処理を行うことにより、第4抑圧係数を算出する平滑化部を更に備え、
    前記生成部は、前記特徴量と前記第4抑圧係数とから、前記特徴量の音声成分を推定し、推定された音声成分から、前記第1音響信号に含まれる雑音が抑圧された第2音響信号を生成する、
    請求項1に記載の雑音抑圧装置。
  6. 前記第1音響信号を周波数分析することにより、前記第1音響信号の周波数帯域毎に前記特徴量を算出する特徴量算出部、
    を更に備える請求項1に記載の雑音抑圧装置。
  7. 雑音抑圧装置が、音を示す第1音響信号の周波数帯域毎の特徴を示す特徴量から、前記特徴量の雑音成分を推定するステップと、
    雑音抑圧装置が、前記特徴量と前記雑音成分とから、前記第1音響信号に含まれる雑音を抑圧する第1抑圧係数を周波数帯域毎に算出するステップと、
    雑音抑圧装置が、前記第1抑圧係数を時間領域で減衰させることにより、第2抑圧係数を算出するステップと、
    雑音抑圧装置が、前記第2抑圧係数を周波数領域で減衰させることにより、第3抑圧係数を算出するステップと、
    雑音抑圧装置が、前記特徴量と前記第3抑圧係数とから、前記特徴量の音声成分を推定し、推定された音声成分から、前記第1音響信号に含まれる雑音が抑圧された第2音響信号を生成するステップと、を含み、
    前記第2抑圧係数を算出するステップは、処理対象の時刻よりも過去に算出された前記第2抑圧係数の重み付け和と、処理対象の時刻の前記第1抑圧係数と、のうち、小さい方の値に基づいて、処理対象の時刻の前記第2抑圧係数を算出する、
    雑音抑圧方法。
  8. コンピュータを、
    音を示す第1音響信号の周波数帯域毎の特徴を示す特徴量から、前記特徴量の雑音成分を推定する推定部と、
    前記特徴量と前記雑音成分とから、前記第1音響信号に含まれる雑音を抑圧する第1抑圧係数を周波数帯域毎に算出する算出部と、
    前記第1抑圧係数を時間領域で減衰させることにより、第2抑圧係数を算出する第1減衰部と、
    前記第2抑圧係数を周波数領域で減衰させることにより、第3抑圧係数を算出する第2減衰部と、
    前記特徴量と前記第3抑圧係数とから、前記特徴量の音声成分を推定し、推定された音声成分から、前記第1音響信号に含まれる雑音が抑圧された第2音響信号を生成する生成部、として機能させ、
    前記第1減衰部は、処理対象の時刻よりも過去に算出された前記第2抑圧係数の重み付け和と、処理対象の時刻の前記第1抑圧係数と、のうち、小さい方の値に基づいて、処理対象の時刻の前記第2抑圧係数を算出する、
    プログラム。
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