JPH0916194A - 音声信号の雑音低減方法 - Google Patents
音声信号の雑音低減方法Info
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Abstract
定の帯域の抑圧を抑えることが可能である音声信号の雑
音低減方法を提供する。 【構成】 信号特性計算部31にて入力音声信号のピッ
チ強度を求め、adj計算部32にて上記ピッチ強度に
応じたadj値を求め、CE値及びNR値計算部にて上
記ピッチ強度に応じたNR値を求め、Hn値計算部7に
て上記NR値に応じたHn値を求めて、上記入力音声信
号の雑音抑圧量を設定し、スペクトラム修正部10にて
上記雑音抑圧量に基づいて上記入力音声信号中の雑音を
低減する。
Description
所定の周波数帯域を抑圧するフィルタを有する音声符号
化装置に音声信号を供給する音声信号の雑音低減方法に
関する。
て、収音された音声信号に含まれる環境雑音や背景雑音
等の雑音を抑圧し、音声成分を強調することが必要とさ
れている。
技術として、減衰ファクタの調整のために条件付き確率
関数を用いる例が、文献「軟判定雑音抑圧フィルタを用
いる音声強調」(Speech Enhancement Using a Soft-De
cision Noise Suppression Filter, R.J.McAulay, M.L.
Malpass, IEEE Trans. Acoust., Speech, Signal Proce
ssing, Vol.28, pp.137-145, April 1980 )や、「移動
電話システムにおける周波数領域雑音抑圧研究」(Freq
uency Domain Noise Suppression Approach inMobil Te
lephone Systems, J.Yang, IEEE ICASSP, Vol.II, pp.3
63-366, April1993 )等に開示されている。
の雑音抑圧技術においては、不適切な固定のSNR(信
号対雑音比)に基づく動作をするため、または不適切な
抑圧フィルタにより、音色の不自然さや歪んだ音声を生
ずることがある。実際の運用の際に、最適の性能を得る
ために雑音抑圧装置のパラメータの1つであるSNRを
調整することは、ユーザにとって望ましいことではな
い。さらに、従来の音声信号強調技術は、短時間SNR
の大きな変動がある音声信号に対して副作用として発生
してしまう歪を持たせずに充分雑音を除去することは困
難である。
低減方法においては、雑音区間検出の技術が用いられ、
入力レベルやパワー等を所定の閾値で比較することによ
り、雑音区間判別を行っているが、音声にトラッキング
することを防ぐために閾値の時定数を大きくすると、ノ
イズレベルが変化するとき、特に増加するときに追従で
きなくなり、誤判別が生じ易くなる。
するために、特願平6−99869号に記載の明細書及
び図面において、音声信号の雑音低減方法を提案してい
る。
信号に基づいて算出された信号レベルと雑音レベルとの
比いわゆるSN比及び音声存在確率に基づいて、音声成
分を算出するための最尤フィルタを適応的に制御するこ
とで雑音抑圧を行う音声信号の雑音低減方法であって、
上記音声存在確率の算出に、入力信号のスペクトルから
推定雑音スペクトルを減算したものを用いることを特徴
とするものである。
ば、上記最尤フィルタが上記入力音声信号のSN比に応
じて最適の抑圧フィルタに調整されるため、上記入力音
声信号に対して充分な雑音除去を行うことが可能であ
る。
に、複雑な演算を有すると共に、膨大な演算量が要求さ
れるため、演算の簡略化が望まれる。
減装置にて処理を施した音声信号を入力する場合を考え
ると、上記音声信号符号化装置は予め高域通過フィルタ
を有していたり、高域側をブーストするフィルタを有し
ているため、上記雑音低減装置で低域側の抑圧が既にな
されていると上記音声信号符号化装置においてさらに低
域側が抑圧され周波数特性が変化し、聴覚上不自然な音
声が出力される虞がある。
処理は、入力される音声信号の強さ例えばピッチ強度に
基づいてではなく、単に推定される雑音レベルに応じて
行われるため、やはり聴覚上不自然な音声が出力される
虞がある。
ずピッチラグを時間波形のピーク値とピーク値との間で
求め、このピッチラグで自己相関値を求める方法が知ら
れているが、この場合高速フーリエ変換処理における自
己相関関数を用いており、(NlogN)の項の計算が
必要で、さらにNの算出も必要となるため演算が複雑に
なってしまう。
なされたものであり、入力信号の雑音抑圧を行うのに演
算を簡略化することが可能である音声信号の雑音低減方
法を提供することを目的とする。
ピッチ強度の大きいときに所定の帯域の抑圧を抑えるこ
とが可能である音声信号の雑音低減方法を提供すること
も目的とする。
解決するために、入力される音声信号の所定の周波数帯
域を抑圧するフィルタを有する音声符号化装置に音声信
号を供給する音声信号の雑音低減方法において、上記所
定の周波数帯域における雑音抑圧量を小さくするように
周波数特性が制御されるものである。
上記入力される音声信号のピッチ強度に応じて抑圧量が
変化するものであり、上記雑音抑圧量を上記入力される
音声信号のピッチ強度に応じて変化させることが挙げら
れる。
の低域側であり、上記雑音抑圧量は、上記入力される音
声信号の低域側の雑音抑圧を小さくするように変化する
ことが挙げられる。
めに、入力される音声信号の所定の周波数帯域を抑圧す
るフィルタを有する音声符号化装置に音声信号を供給す
る音声信号の雑音低減方法において、上記入力される音
声信号のピッチ強度に応じて、雑音抑圧を行う際の各周
波数帯域毎の信号レベルと雑音レベルとの比に対する雑
音抑圧特性を変化させるものである。
めに、入力される音声信号の所定の周波数帯域を抑圧す
るフィルタを有する音声符号化装置に音声信号を供給す
る音声信号の雑音低減方法において、雑音抑圧の特性を
決定する各パラメータをニューラルネットに入力し、上
記入力される音声信号の音声区間及び雑音区間の判別が
行われるものである。
めに、入力される音声信号の所定の周波数帯域を抑圧す
るフィルタを有する音声符号化装置に音声信号を供給す
る音声信号の雑音低減方法において、雑音抑圧する際の
特性に基づいて処理される最大抑圧量は、dB領域で略
線形的に変化するものである。
めに、入力される音声信号の所定の周波数帯域を抑圧す
るフィルタを有する音声符号化装置に音声信号を供給す
る音声信号の雑音低減方法において、上記入力される音
声信号のピッチ強度は、信号レベルのピークを選出して
得られるピッチ位置の近傍での自己相関を計算すること
で求められ、雑音抑圧する際の特性は、上記ピッチ強度
に基づいて制御されるものである。
めに、入力される音声信号の所定の周波数帯域を抑圧す
るフィルタを有する音声符号化装置に音声信号を供給す
る音声信号の雑音低減方法において、上記入力される音
声信号のフレーム化処理は、当該音声信号の特徴を示す
パラメータの算出用フレームと、算出されたパラメータ
を用いてスペクトルの修正を行うフレームとでそれぞれ
独立して行われるものである。
音低減に用いるフィルタの特性を制御し、入力される音
声信号の所定の周波数帯域における雑音抑圧量を小さく
することで、入力される音声信号の所定の周波数帯域を
抑圧するフィルタを有する音声符号化装置に音声信号を
供給する。
低域側を抑圧するフィルタを有している場合、入力され
る音声信号の低域側の雑音抑圧を小さくするように雑音
抑圧量を制御する。
よれば、入力される音声信号のピッチが検出され、検出
されたピッチのピッチ強度が得られる。得られたピッチ
強度に応じて、雑音抑圧する際の周波数特性が制御され
る。
よれば、雑音抑圧する際の周波数特性を決定する各パラ
メータをニューラルネットワークに入力すると、入力さ
れる音声信号の音声区間及び雑音区間の判別が行われ、
この判別は処理を行う回数が増加する程正確になる。
よれば、入力される音声信号のピッチ強度は、例えば1
つの位相内で2つのピークを選出し、各ピークにおける
自己相関値とピーク間の相互相関値とを算出し、これら
自己相関値及び相互相関値に基づいて得られる。また、
上記ピッチ強度に応じて、雑音抑圧する際の周波数特性
が制御される。
よれば、入力される音声信号のフレーム化処理をスペク
トルの修正用と、当該音声信号の特徴を示すパラメータ
の算出用とでそれぞれ独立して行い、例えば上記パラメ
ータの算出用のフレーム化処理を上記スペクトルの修飾
用のフレーム化処理よりもサンプル数を多くとるように
する。
いて、図面を参照しながら説明する。
音声信号の雑音低減方法の一例を図1に示す。
性生成部35において音声信号入力端子13からの入力
音声信号の雑音抑圧量を設定し、スペクトラム修正部1
0にて後述するように、上記雑音抑圧量に基づいて上記
入力音声信号中の雑音を低減する。また、音声信号出力
端子14から出力される音声信号は、例えば符号励振線
形予測符号化のアルゴリズムにより動作する符号化装置
に送られる。
端子13には、音声(Speech)成分と雑音(Noise )成
分とを含む入力音声信号y[t]が供給されている。こ
の入力音声信号y[t]は、例えば標本化周波数がFS
のディジタル信号である。り、フレーム化処理部21に
送られて、フレーム長がFLサンプルのフレームに分割
され、以下各フレーム毎に処理が行われる。
号のフレーム化処理を、スペクトルの修飾用の処理を行
う第1フレーム化処理部22と、当該音声信号の特徴を
示すパラメータの算出用の処理を行う第2フレーム化処
理部1とでそれぞれ独立して行う部分であり、一方は後
述するように雑音抑圧フィルタ特性生成部35に送られ
上記入力音声信号の信号特性を示すパラメータを算出す
るのに用いられ、もう一方は後述するようにスペクトラ
ム修正部10にて上記信号特性を示すパラメータに基づ
いて得られる雑音抑圧の特性に応じてスペクトルを修正
するのに用いられる。
えば図2のAに示すように、上記入力音声信号を168
サンプル単位すなわち上記フレーム長FLが168サン
プルのフレームに分割化するいわゆるフレーム化処理を
行っており、k番目のフレームをframe1k として取り出
して窓掛け処理部2に出力している。なお、第1フレー
ム化処理22にて得られる各フレームframe1k は160
サンプルを周期として取り出され、前後のフレームとは
8サンプルのオーバーラップを有している。
図2のBに示すように、上記入力音声信号を200サン
プル単位すなわち上記フレーム長FLが200サンプル
となるようにフレーム化処理しており、k番目のフレー
ムをframe2k として取り出して信号特性計算部31とフ
ィルタ処理部8とに出力している。なお、第2フレーム
化処理部1にて得られる各フレームframe2k は、160
サンプルを周期として取り出され、1つ前のフレームで
あるframe2k+1 とは8サンプル、また、1つ後のフレー
ムであるframe2k-1 とは40サンプルのオーバーラップ
を有している。
挙げると、標本化周波数FSを8000Hz、すなわち
8kHzとすると、上記第1フレーム化処理部22及び
第2フレーム化処理部1ともに、フレーム間隔FIが1
60サンプルであるため、20ms毎にフレーム化処理
が行われることになる。
直交変換である、例えば高速フーリエ変換処理部3での
計算に先立って、上記第1フレーム化処理部22より送
られる各フレーム化信号y-frame1j,k に対して、窓関
数winput による窓かけ処理が施される。なお、各フレ
ーム毎の信号処理の終段での後述する逆高速フーリエ変
換処理のあとには、出力信号に対して窓関数woutputに
よる窓かけ処理が施される。このような各窓関数w
input 及びwoutputの一例を、次の(1)式及び(2)
式にそれぞれ示す。
関数winput による窓かけ処理が施されたフレーム化信
号y-frame1j,kに対して、256ポイントの高速フーリ
エ変換処理が施され、得られた周波数スペクトル振幅値
は、バンド分割部4及びスペクトラム修正部10に出力
される。
は、信号特性計算部31、上記adj値計算部32、C
E値及びNR値計算部36及びHn計算部7を有して成
る部分である。
いて、バンド分割部4は、高速フーリエ変換処理部3か
ら出力される入力音声信号を高速フーリエ変換処理して
得られる周波数スペクトルの振幅値を、例えば18バン
ドに分割して、バンドを識別するバンド番号をwとし
て、各バンドの振幅Y[w,k]を、信号特性計算部3
1と雑音スペクトル推定部26と初期フィルタ応答計算
部33とに出力する。ここで、バンド分割する際の周波
数レンジの一例を次の表に示す。
ムが高域ほど知覚分解能が劣化することに基づいてい
る。各帯域の振幅として、対応する周波数レンジ内の最
大FFT(高速フーリエ変換処理における周波数帯域
の)振幅を用いる。
ム化処理部1にて出力されるy-frame2j,kとバンド分割
部4にて出力されるY[w,k]とからフレーム毎のR
MS値であるRMS[k]、フレーム毎の相対エネルギ
であるdBrel [k]、フレーム毎の推定雑音レベル値
であるMinRMS[k]、フレーム毎の最大RMS値
であるMaxRMS[k]、フレーム毎の最大SNR値
であるMaxSNR[k]を算出する。また、y-frame
2j,kから後述するピッチを検出し、このピッチ強度を求
める。
出について説明する。
ように、入力音声信号y-frame2j,kの各フレーム中で1
番強いピークがピークx[m1]として検出され、ピー
ク[m1]と同じ位相内で2番目に強いピークがピーク
x[m2]として検出される。なお、m1及びm2は、
各ピークに対応する時間tの値である。また、ピッチp
の距離がピークx[m1]及びピークx[m2]間の距
離|m1−m2|として得られる。このピッチpの最大
ピッチ強度max_Rxx は、(6)式に示すように、
(3)式乃至(5)式にて求められるピークx[m1]
とピークx[m2]との相互相関値nrg0、ピークx
[m1]の自己相関値nrg1及びピークx[m2]の
自己相関値nrg2に基づいて得ることができる。
RMS値であって、例えば次式で計算される。
rel [k]は、前フレームframe2k-1 からの減衰エネル
ギに関連する第kフレームの相対エネルギを示すもので
あって、このdB表示の相対エネルギdBrel [k]
は、例えば次の(8)式により計算され、この(8)式
中のエネルギ値E[k]及び減衰エネルギ値Edecay
[k] は、それぞれ次の(9)式及び(10)式によ
り求められる。
間(ディケイタイム)を0.65秒とした例を示してい
る。
ネルギEdecay [k]の具体例を、図4に示す。
値MaxRMS[k]は、後述する各フレームの推定雑
音レベル値と最大SN比とを見積もるのに必要な値であ
って、以下の(11)式にて算出される。(11)式
で、θは減衰定数(decay constant)であり、例えば
3.2秒で最大RMS値が1/eだけ減衰するような
値、すなわちθ=0.993769が用いられる。
MinRMS[k]は、バックグラウンドノイズ、ある
いは背景雑音のレベルを評価するのに好適な最小のRM
S値であって、現時点から前に5個の局所極小値(loca
l minimum )、すなわち(12)式を満たす値の内で最
小となる値である。
は、音声(Speech)無しの背景雑音、いわゆるバックグ
ラウンドノイズのときに上昇してゆくように設定されて
いる。ノイズレベルが高いときの上昇レートは指数関数
的であるが、低いノイズレベルのときには、より大きな
上昇を得るために固定の上昇レートが用いられる。
レベル値MinRMS[k]及び最大RMS値MaxR
MS[k]の具体例を、図5に示す。
SNR[k]は、MaxRMS[k]とMinRMS
[k]とに基づいて、以下の(13)式により推定され
る値である。
は、相対ノイズレベルを示す0から1までの範囲の正規
化パラメータNR_level[k]が算出される。このNR
_level[k]には、以下の関数が用いられる。
S[k]、dBrel [k]、NR_level[k]、Min
RMS[k]及びMaxSNR[k]に基づいて、音声
(speech)を背景雑音(background noise)から区別す
る。すなわち、次の条件が正しいとき、第kフレーム中
の信号は背景雑音として分類される。こうして分類され
た背景雑音が示す振幅値は、ノイズスペクトルの時間平
均推定値N[w,k]として算出され、初期フィルタ応
答計算部33に出力される。
示の相対エネルギdBrel [k]と、最大SN比Max
SNR[k]と、雑音判別の閾値の1つであるdBthre
srel[k]との具体例を示している。
NR[k]の関数としてのNR_level[k]を示してい
る。
として分類される場合、上記ノイズスペクトルの時間平
均推定値N[w,k]は、現在フレームの信号の入力信
号スペクトルの振幅Y[w,k]によって、次の(1
6)式のように更新される。なお、wは上記バンド分割
のバンド番号を示すものである。
して分類された場合、N[w,k]はN[w,k−1]
の値をそのまま用いる。
[k]、MinRMS[k]及びMaxRMS[k]に
基づいて、後述するadj1[k]、adj2[k]及
びadj3[w,k]を用いて、(17)式によりad
j[w,k]を算出し、CE値及びNR値計算部36に
出力する。
は、全ての帯域において、高いSN比における後述する
フィルタ処理による雑音抑圧動作を抑える効果を有する
値であり、以下の(18)式にて定義される。
非常に低いノイズレベルや非常に高いノイズレベルに対
して、上記フィルタ処理による雑音抑圧レートを抑える
効果を有する値であり、以下の(19)式にて定義され
る。
は、図3で示したような入力音声信号のピッチpの強
度、特に最大ピッチ強度max_Rxx が大きいときに、
低域側と高域側とにおける雑音抑圧量を低減するように
制御する値であり、例えばピッチ強度が所定値より大き
くかつ入力音声信号レベルが雑音レベルより大きい場合
は、図8のAに示すような低域側で所定値をとり高域側
で周波数wに対して線形的に変化するとともに他の周波
数帯域では0である値であり、また、その他の場合は、
図8のBに示すように低域側で所定値をとるとともに他
の周波数帯域では0である値である。
(20)式に示す。
max_Rxx[t] は、最初の最大ピッチ強度max_
Rxx[0] で規格化して用いており、また、入力音声
レベルと雑音レベルとの比較は、MinRMS[k]及
びMaxRMS[k]を用いて得られる値を用いて行わ
れる。
ィルタ特性を制御するNR値を求めてHn値計算部7に
出力する。
[w,k]は、以下の(21)式で定義される。
dj値計算部32から送られるadj[w,k]を用い
て(22)式にて求められる値である。
は、(21)式で用いるCE[k]の算出も行ってい
る。このCE[k]は、上記入力信号スペクトルの振幅
Y[w,k]中に含まれる子音成分をフレーム毎に検出
した子音検出結果を表す値である。この子音検出処理の
具体例について説明する。
力音声信号レベルが雑音レベルより大きい場合、すなわ
ち(20)式の最初に示されている条件が満たされる場
合、CE[k]は、例えば0.5をとる。また、上記条
件を満たさない場合は、以下の方法で決定されるCE
[k]を用いる。
プル間で符号が、例えば正から負、あるいは負から正と
いうように逆転する箇所、または、逆の符号を有するサ
ンプル間で0という値を有するサンプルが存在する箇所
がゼロクロスとして検出される。このゼロクロスの数
が、フレーム毎に検出され、この値がゼロクロス数ZC
[k]として以下の処理に用いられる。
の周波数成分の分布を表す値、例えば、図9に示すよう
に、高域における上記入力信号スペクトルの平均レベル
t′と低域における上記入力信号スペクトルの平均レベ
ルb′との比t′/b´(=tone[k])が検出さ
れる。この値t′及び値b´は、以下の(23)式にて
定義される誤差関数ERR(fc,b,t)が最小値を
とるような値t及び値bである。(23)式において、
NBはバンド数を表し、Ymax [w,k]はバンドwに
おけるY[w,k]の最大値を表し、fcは高域と低域
とを分離する点を表す。また、図9において、周波数f
cにおいて、低域側のY[w,k]の平均値を値bとし
て、また、高域側のY[w,k]の平均値を値tとして
いる。
いて、有声音声が検出されたフレームの近傍のフレー
ム、すなわち音声近接フレームが検出され、このフレー
ム数として音節近接フレーム数spch_prox[k]が、以
下の(24)式に基づいて得られ、出力される。
フレーム数、上記トーン及びRMS値に基づいて、各フ
レームのY[w,k]中の子音成分の検出が行われる。
この子音検出結果としてCE[k]が、以下の(25)
式に基づいて得られる。
4.1乃至C4.7は、以下の表にて定義される。
CDS2、T、Zlow及びZhighの各値は、子音
検出の感度を決定する定数であり、例えばCDS0=C
DS1=CDS2=1.41、T=20、Zlow=2
0、Zhigh=75の値をとる。また、(25)式の
Eは、0から1までの値をとるもので、0に近いほど通
常の子音抑圧量に近くなるように後述するフィルタ応答
が調整され、また、1に近いほど子音抑圧量が最低量と
なるように上記フィルタ応答が調整される値であり、例
えば0.7が用いられる。
おいて、シンボルC1が成立することは上記フレームの
信号レベルが最低ノイズレベルより大きいことを示し、
シンボルC2が成立することは上記フレームのゼロクロ
ス数が所定のゼロクロス数Zlow、本実施例では20
より大きいことを示し、また、シンボルC3が成立する
ことは上記フレームが有声音声が検出されたフレームよ
りTフレーム以内、本実施例では20フレーム以内であ
ることを示している。
上記フレームにおいて信号レベルが変化することを示
し、シンボルC4.2が成立することは上記フレームが
音声信号が変化して1フレーム後であって信号レベルが
変化するフレームであることを示し、また、シンボルC
4.3が成立することは上記フレームが音声信号が変化
して2フレーム後であって信号レベルが変化するフレー
ムであることを示している。また、シンボルC4.4が
成立することは、上記フレームにおいて、ゼロクロス数
が所定のゼロクロス数Zhigh、本実施例では75よ
り大きいことを示している。また、シンボルC4.5が
成立することは上記フレームにおいてトーン値が変化す
ることを示し、シンボルC4.6が成立することは上記
フレームが音声信号が変化して1フレーム後であってト
ーン値が変化するフレームであることを示し、シンボル
C4.7が成立することは上記フレームが音声信号が変
化して2フレーム後であってトーン値が変化するフレー
ムであることを示している。
が子音成分を含んでいることの条件は、上述のシンボル
C1乃至C3の条件を満たすこと、tone[k]が
0.6より大きいこと及び上述のC4.1乃至C4.7
の条件の内の少なくとも1つが満たされることである。
音スペクトル推定部26から出力される雑音時間平均値
N[w,k]と、バンド分割部4から出力されるY
[w,k]とをフィルタ抑圧曲線テーブル部34に送
り、フィルタ抑圧曲線テーブル部34に収納されるY
[w,k]とN[w,k]とに応じたH[w,k]の値
を探し出し、このH[w,k]をHn値計算部7に出力
する。なお、フィルタ抑圧曲線テーブル部34は、H
[w,k]に関する表が格納されている。
信号スペクトルの振幅Y[w,k]と、ノイズスペクト
ルの時間平均推定値N[w,k]と、上記NR[w,
k]とから、上記バンド分割された入力信号スペクトル
の振幅Y[w,k]から雑音成分を低減するためのプレ
フィルタである。ここでは、Y[w,k]がN[w,
k]に応じてHn[w,k]に変換され、このフィルタ
応答Hn[w,k]が出力される。なお、このHn
[w,k]値は、以下の(26)式に基づいて算出され
る。
/N=r]は、SN比をある値rに固定したとき最適な
ノイズ抑圧フィルタ特性に当たり、この値は、Y[w,
k]/N[w,k]の値に応じてテーブル化されてお
り、上記フィルタ抑圧曲線テーブル部34に格納されて
いる。なお、上記H[w][S/N=r]は、dB領域
で直線的に変化する値である。
うに変形すると、最大抑圧量の関数である左辺は、NR
[w,k]と直線関係にあることが示され、両者の関係
を図10のように示すことができる。
[w,k]値が周波数軸方向と時間軸方向とについて円
滑化するフィルタ処理を行い、得られる信号として円滑
化信号Ht_smooth[w,k]が出力される。上記周波数
軸方向へのフィルタ処理は、Hn[w,k]の有効イン
パルス応答長を短くする効果がある。これにより周波数
領域での乗算によるフィルタの実現に起因する環状畳み
込みによるエリアシングの発生を未然に防いでいる。ま
た、上記時間軸方向へのフィルタ処理は、突発的な雑音
を抑えるフィルタの変化の速さを制限する効果がある。
についての説明を行う。上記各バンドのHn[w,k]
に、メディアン(中央値)フィルタ処理が施される。次
の(28)式及び(29)式にて、この方法を示す。
て、H1[w,k]は、単一の、あるいは孤立した0の
バンドを無くしたHn[w,k]であり、(29)式の
第2段階(Step2 )において、H2[w,k]は、単一
の、あるいは孤立した突出したバンドを無くしたH1
[w,k]である。このようにして、上記Hn[w,
k]は、H2[w,k]に変換される。
ついての説明を行う。この時間軸方向へのフィルタ処理
を施す際において、入力信号には、音声(speech)、バ
ックグラウンドノイズ、そして音声(speech)の立ち上
がり部分である過度的状態の3種あることを考慮に入れ
る。音声の信号Hspeech[w,k]に対しては、次の
(30)式に示すように、時間軸での円滑化、あるいは
スムージングを行う。
(31)式に示すような時間軸での円滑化、あるいはス
ムージングを行う。
時間軸でのスムージングを行われない。
用いて、(32)式により円滑化出力信号H
t_smooth[w,k]を得る。
3)式から、αtrは次の(34)式からそれぞれ求めら
れる。
理部8からの、例えば18バンド分の円滑化信号H
t_smooth[w,k]が、例えば128バンド分の信号H
128 [w,k]に、補間処理により拡張変換され、この
変換された信号H128 [w,k]が出力される。この変
換は、例えば2段階で行っており、18バンドから64
バンドへの拡張はゼロ次ホールドにより、64バンドか
ら128バンドへの拡張はローパスフィルタ型の補間処
理により、それぞれ行っている。
フーリエ変換処理部3で得られたフレーム化信号y−f
ramej,k の高速フーリエ変換処理にて得られるFF
T係数の実部と虚部とに各々上記信号H128 [w,k]
を乗じてスペクトラム修正、すなわち雑音成分を低減す
る処理が行われ、得られた信号が出力される。この結
果、スペクトルの振幅は修正されるが位相は変形を受け
ない。
スペクトラム修正部10にて得られた信号を用いて、逆
高速フーリエ変換処理が行われ、得られたIFFT信号
が出力される。
フレーム毎のIFFT信号のフレーム境界部分について
の重ね合わせが行われ、得られた出力音声信号が音声信
号出力端子14より出力される。
測符号化のアルゴリズムに用いた場合を考える。
ルゴリズムによる符号化装置を図11に、また、復号化
装置を図12にそれぞれ示す。
入力端子61から入力音声信号が入力され、線形予測符
号分析またはLPC(linear pridictive coding)分析
部62及び減算器64に送られる。
線形予測を行いこの予測フィルタ係数を合成フィルタ6
3に出力する。合成フィルタ63は、2つのコードブッ
クの1つである固定コードブック67からのコードワー
ドに乗算器81の利得を掛けたデータと、ダイナミック
コードブック68からのコードワードに乗算器82の利
得とを掛けたデータとを加算器69にて加算された出力
が、上記LPC分析部62から送られる予測フィルタ係
数を持つLPC合成フィルタに入力され、その合成出力
が、減算器64に出力する。
合成フィルタ63からの合成出力との差を取り出し聴覚
重み付けフィルタ65に出力する。聴覚重み付けフィル
タ65は、周波数帯域毎に入力音声信号のスペクトルに
応じた重みを付けて、誤差検出部66に出力する。誤差
検出部66は、聴覚重み付けフィルタ65からの出力の
重み付き誤差のエネルギを算出して、固定コードブック
67及びダイナミックコードブック68のコードブック
サーチにおいて、この重み付き誤差エネルギが最小にな
るような各コードブックのコードワードが取り出され
る。
ク67のコードワードのインデックス、ダイナミックコ
ードブック68のコードワードのインデックス、各乗算
器に対応する利得のインデックス、LPC分析部62か
らフィルタ係数を生成する各パラメータの量子化インデ
ックス等が復号化装置に伝送され、復号化装置にて各イ
ンデックスを用いた復号化処理がなされる。
ように、固定コードブック71は上記符号化装置から送
られる上記固定コードブック67のコードワードのイン
デックスに基づいて、ダイナミックコードブック72は
上記ダイナミックコードブック68のコードワードのイ
ンデックスに基づいて、各コードワードを固定コードブ
ック71あるいはダイナミックコードブック72より取
り出す。また、乗算器83、84は、各対応する利得イ
ンデックスに基づいて動作し、合成フィルタ74は、上
記量子化インデックス等の各パラメータが送られ、これ
らパラメータを用いて、2つのコードブックからのコー
ドワードに利得が乗算されたデータを励起信号と合成し
た合成出力をポストフィルタ75に出力する。ポストフ
ィルタ75では、いわゆるフォルマント強調を行い、信
号の谷間と山とをより明確にする操作が行われる。フォ
ルマント強調がなされた音声信号が出力端子76より出
力される。
音声信号を得るために、上記アルゴリズムでは、符号化
する音声信号の低域側を抑圧したり、高域側をブートす
るフィルタ処理が含まれており、上記復号化装置からの
デコーダ出力信号は、低域側が抑圧された音声信号とな
っている。
雑音低減方法では、上記フィルタ処理に応じて、adj
値計算部32におけるadj3[w,k]の値を、特に
ピッチが大きい音声信号に対しては低域側で所定値を有
し、さらに高域側で周波数に対して線形関係を有するよ
うに見積もることで、結果的に低域側の音声信号の抑圧
が抑えられるため、上記アルゴリズムの処理によるフォ
ルマント強調がなされた音声信号の低域側は、過度な抑
圧を受ける虞がない、すなわち符号化処理等により本来
の周波数特性の変化を減少させることができる。
域側の音声信号を抑圧したり、高域側ブーストするよう
なフィルタ処理を行う音声符号化装置に出力する例を挙
げたが、雑音抑圧する際の高域側の音声信号の抑圧を抑
えるようにadj3[w,k]を設定することで、例え
ば高域側の音声信号を抑圧するような音声符号化装置に
出力する場合にも用いることが可能である。
て、CE値をピッチの大きさに応じて計算方法を変え
て、このCE値に応じてNR値を決定するため、ピッチ
強度に応じたNR値を得ることが可能であり入力される
音声信号に即したNR値により雑音抑圧を行うことが可
能になるため、スペクトル量子化誤差を減少させること
ができる。
[w,k]を入力されるNR[w,k]に対して、dB
領域で略直線的に変化させることで、Hn値の変化に対
するNR値の寄与は常に連続しており、急激にNR値が
変化してもHn値の変化はこれに対応する。
強度を算出するのに、例えば高速フーリエ変換処理にお
いて用いる(N+logN)といった自己相関関数によ
る複雑な計算を行う必要がなくなり、例えば200サン
プルの処理を行った場合、上記自己相関関数では500
00回の処理が必要であったのに対して、本発明では3
000回の処理で済むため、演算処理の速度を上げるこ
とができる。
ーム化処理部22のフレーム化処理ではフレーム長FL
が168サンプル、各フレームは前後のフレームと8サ
ンプルずつオーバーラップ部分を有するようにサンプリ
ングされ、また、図2のBに示したように、第2フレー
ム化処理部1のフレーム化処理をフレーム長FLが20
0サンプル、各フレームは1つ手前のフレームとは40
サンプル、1つ先のフレームとは8サンプルのオーバー
ラップ部分を有するようにサンプリングさせて、かつ、
第1フレーム化処理部22と第2フレーム化処理部1と
で各フレームの開始位置を同じにして、上記第2フレー
ム化処理部1の方が上記第1フレーム化処理部22より
も32サンプル分だけ後ろにずらすことで、第1フレー
ム化処理部22及び第2フレーム化処理部1間で、遅延
が生じることがなく、信号特性値を算出するためのサン
プル数を多くとることができる。
MS[k]と、上記tone[w,k]と、上記ZC
[w,k]と、上記Rxxとを、図13に示すように、例
えばバックプロパゲーションタイプのニューラルネット
ワークの入力として用いて、雑音区間推定を行ってもよ
い。
記RMS[k]、上記MinRMS[k]、上記ton
e[w,k]、上記ZC[w,k]、上記Rxxの各値が
入力層の各端子に入力される。
層に出力されるが、この際にシナプス荷重いわゆる重み
が付けられる。すなわち、重みが乗ぜられる。
られた各値と、バイアス51からバイアス値が入力さ
れ、所定の処理が行われた後、処理結果が出力される。
この処理結果には重みが付けられる。
付けられた処理結果にバイアス52からバイアス値が入
力され、所定の処理が行われた後、雑音区間推定の結果
が出力される。
各バイアス値及び各出力に付けられる重みは、いわゆる
望ましい変換を実現させるために適応的に決定される。
従って、処理されるデータが多ければ多いほど確からし
さが向上する。すなわち、処理が行われれば行われる
程、音声と雑音との分類において、より入力音声信号に
即した推定雑音レベル及びスペクトルが定まり、正確な
Hn値の算出を行うことができるようになる。
の雑音低減方法によれば、入力される音声信号のピッチ
強度に応じて雑音低減に用いるフィルタの特性を制御
し、上記入力される音声信号の所定の周波数帯域、例え
ば高域側や低域側における雑音抑圧量を小さくすること
で、上記雑音抑圧量に基づいて処理された音声信号を音
声符号化しても聴覚上不自然な音声となる虞がなくな
る、すなわち音質が向上する。
音低減装置の要部を示すブロック図である。
フレーム化処理を説明する図である。
ッチ検出処理を説明する図である。
び減衰エネルギEdecay[k]の具体例を示す図であ
る。
[k]、推定雑音レベル値MinRMS[k]及び最大
RMS値MaxRMS[k]の具体例を示す図である。
ルギdBrel[k] 、最大SN比MaxSNR[k]、
及び雑音判別の閾値の1つであるdBthresrel[k]の
具体例を示す図である。
NR[k]に対して定義される関数としてのNR_level
[k]を示すグラフである。
るadj3[w,k]と周波数との関係を示すグラフで
ある。
の周波数領域の分布を示す値を求める方法を説明する図
である。
にて得られるNR[w,k]と、Hn値計算部にて得ら
れる最大抑圧量との関係を表すグラフである。
符号励振線形予測符号化のアルゴリズムによる符号化装
置の要部を示すブロック図である。
を復号化するための復号化装置の要部を示すブロック図
である。
雑音区間推定を行う実施例を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 入力される音声信号の所定の周波数帯域
を抑圧するフィルタを有する音声符号化装置に音声信号
を供給する音声信号の雑音低減方法において、 上記所定の周波数帯域における雑音抑圧量を小さくする
ように周波数特性が制御されることを特徴とする音声信
号の雑音低減方法。 - 【請求項2】 上記音声符号化装置のフィルタは、上記
入力される音声信号のピッチ強度に応じて抑圧量が変化
するものであり、上記雑音抑圧量を上記入力される音声
信号のピッチ強度に応じて変化させることを特徴とする
請求項1記載の音声信号の雑音低減方法。 - 【請求項3】 上記雑音抑圧量は、上記入力される音声
信号の高域側の雑音抑圧を小さくするように変化するこ
とを特徴とする請求項2記載の音声信号の雑音低減方
法。 - 【請求項4】 上記所定の周波数帯域は、音声信号の低
域側であり、 上記雑音抑圧量は、上記入力される音声信号の低域側の
雑音抑圧を小さくするように変化することを特徴とする
請求項1記載の音声信号の雑音低減方法。 - 【請求項5】 入力される音声信号の所定の周波数帯域
を抑圧するフィルタを有する音声符号化装置に音声信号
を供給する音声信号の雑音低減方法において、 上記入力される音声信号のピッチ強度に応じて、雑音抑
圧を行う際の各周波数帯域毎の信号レベルと雑音レベル
との比に対する雑音抑圧特性を変化させることを特徴と
する音声信号の雑音低減方法。 - 【請求項6】 雑音抑圧特性は、雑音抑圧量が上記ピッ
チ強度が大きいときに小さくなるように制御されること
を特徴とする請求項5記載の音声信号の雑音低減方法。 - 【請求項7】 入力される音声信号の所定の周波数帯域
を抑圧するフィルタを有する音声符号化装置に音声信号
を供給する音声信号の雑音低減方法において、 雑音抑圧の特性を決定する各パラメータをニューラルネ
ットに入力し、上記入力される音声信号の音声区間及び
雑音区間の判別が行われることを特徴とする音声信号の
雑音低減方法。 - 【請求項8】 上記ニューラルネットに入力されるパラ
メータは、少なくとも上記入力される音声信号の自乗平
均の平方根及び推定雑音レベルであることを特徴とする
請求項7記載の音声信号の雑音低減方法。 - 【請求項9】 入力される音声信号の所定の周波数帯域
を抑圧するフィルタを有する音声符号化装置に音声信号
を供給する音声信号の雑音低減方法において、 雑音抑圧する際の特性に基づいて処理される最大抑圧量
は、dB領域で略線形的に変化することを特徴とする音
声信号の雑音低減方法。 - 【請求項10】 入力される音声信号の所定の周波数帯
域を抑圧するフィルタを有する音声符号化装置に音声信
号を供給する音声信号の雑音低減方法において、 上記入力される音声信号のピッチ強度は、信号レベルの
ピークを選出して得られるピッチ位置の近傍での自己相
関を計算することで求められ、 雑音抑圧する際の特性は、上記ピッチ強度に基づいて制
御されることを特徴とする音声信号の雑音低減方法。 - 【請求項11】 入力される音声信号の所定の周波数帯
域を抑圧するフィルタを有する音声符号化装置に音声信
号を供給する音声信号の雑音低減方法において、 上記入力される音声信号のフレーム化処理は、当該音声
信号の特徴を示すパラメータの算出用フレームと、算出
されたパラメータを用いてスペクトルの修正を行うフレ
ームとでそれぞれ独立して行われることを特徴とする音
声信号の雑音低減方法。
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