JP6558782B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、近年のスロットマシンにおいては、リールの他に画像表示装置を備えて、画像表示装置においてゲームに関連した演出を行うようにしたものが増えている。
従来の遊技機においては、演出の実行中に、遊技者が操作可能な演出ボタンを模した演出ボタン画像を表示して、演出ボタンの操作を促す表示を行うとともに、遊技者が演出ボタンを操作した場合に、演出の結果を報知するものが知られている(特許文献1)。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのスロットマシンについて説明を行う。
スロットマシン10は、遊技場等に設置されるものである。
図1〜図3に示すように、スロットマシン10は、本体10a、メダル投入口11、ベットボタン12、スタートレバー13、停止ボタン14(停止操作手段)、入力操作部33、上演出ボタン15a(演出操作手段、第2演出操作手段)、下演出ボタン15b(演出操作手段、第1演出操作手段)、役物装置32、有利状態ランプ16、ランプ17、スピーカ18(音声出力手段)、メダル払出装置19、リール表示部20(変動表示手段)、主表示器22(表示手段)、副表示器28(表示手段、報知手段)、パネル表示器30、主制御基板25(抽選手段)、副制御基板26を備える。
ベットボタン12、スタートレバー13、停止ボタン14、上演出ボタン15a、下演出ボタン15bは、後述するように、遊技者がゲームを開始したり、演出動作を開始したりするために操作する操作部である。なお、ベットボタン12は、ベット数がそれぞれ異なる複数のボタンを備えていてもよい。
ランプ17、スピーカ18は、発光、音による演出等を行う。
図1に示すように、スロットマシン10を手前側から見た状態で、主表示器22(表示手段)は、スロットマシン10の上方における左右方向の中央から左側にずれた位置に配置され、その右側に主表示器22と並んだ状態で副表示器28が配置される。したがって、主表示器22と副表示器28とを合わせて一つの表示部とした場合に、この表示部がスロットマシン10の上方における左右方向中央に配置される状態となっている。また、主表示器22の右側であって副表示器28の下側には上演出ボタン15aが配置されている。
主表示器22、副表示器28、及び上演出ボタン15aは、透明な保護カバー36(図2参照)で覆われて保護されている。
また、主表示器22、副表示器28は、遊技中の各種情報の表示、演出のための表示等を行う。主表示器22、副表示器28の表示内容の詳細は後述する。
リール表示部20は、スロットマシン10の略中央に配設される前面パネル23に形成された透明部材からなる表示窓24と、表示窓24の後方に配設されるリール27から構成される。リール27は、同一の回転中心を有し、左右方向に並んで配設される左リール27a、中リール27b、右リール27cから構成されている。リール27(27a〜27c)は、周面に連続する図柄(識別情報)を有し、これらの図柄が表示窓24を透して機外から識別可能に構成される。各リール27a〜27cの図柄は、複数(例えば20個)表されている。図柄の種類は、例えば、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「7」、「BAR」等である。
なお、リール27の形態は、これに限定されず、例えば、周面の図柄の個数は、20個以外でもよい。また、リール表示部20は、機械的なリール以外でもよく、液晶表示装置等から構成されるものでもよい。
役物装置32は、例えば、遊技状態が遊技者にとって有利な状態となったときに回転及び発光することで、当該状態の報知や装飾効果を高めるようになっている。
パネル表示器30には、遊技者が操作可能なパネル表示器ボタン30aが設けられている。
パネル表示器ボタン30aは、パネル表示器30を前方から覆う透明カバー30bを備え、パネル表示器30の表示内容は、透明カバー30bを透して手前側から視認可能となっている。
なお、パネル表示器ボタン30aが常態位置にある状態を維持するロック機構を設け、電気的駆動源の作用によりロック機構を作動状態に変換することで、パネル表示器ボタン30aの押圧操作を不能にするようにしてもよい。
下演出ボタン15bは、上演出ボタン15aがリール表示部20の上方に配設されているのに対して、リール表示部20の下方に配設されていて、リール表示部20の下方に配設される停止ボタン14やベットボタン12の近傍位置に配設されている。したがって、上演出ボタン15aは、下演出ボタン15bよりも停止ボタン14との間隔が大きく設けられている。
図2(a)に示すように、スロットマシン10の本体10aの内部側方(正面視右側)であって、主表示器22の右側には、前方が開口した箱形状で副表示器28を収納する収納部材34aが形成されている。副表示器28は、この収納部材34aの前方開口端部に配設されている。そして、副表示器28は、常態においては収納部材34aの前方開口部を塞ぐ状態で表示面を前面側に臨ませて配設されることから、常態においては、主表示器22の右側に並んだ状態で設けられることとなっている。
メダル払出装置19は、ホッパ(図示せず)に貯留されたメダルを、メダル払出口19aに払い出す装置である。
制御部25bは、記憶部25aのプログラムによって動作する。これにより、制御部25bは、スロットマシン10の遊技の進行に関する処理等を行う。
制御部25bの詳細な処理は、後述する。
制御部26bは、主制御基板25の制御部25bからのコマンド(制御情報)に応じて、スロットマシン10の遊技に同期した演出等の処理、制御を行う。制御部26bは、例えば、遊技状態の移行を示す画像演出、エンディング音の出力、ランプ演出等を、各表示器、ランプ17、スピーカ18等の報知手段の制御を行う。
主制御基板25及び副制御基板26は、主表示器22及び副表示器28の表示制御を実行可能な表示制御手段、演出制御手段、操作演出制御手段、表示角度変更手段、報知制御手段を構成する。
制御部25bの詳細な処理は、後述する。
主制御基板25、副制御基板26は、以下のように、ゲームの基本動作を行う。
最初に、基本的な遊技状態であるRT、AT、ARTについて説明する。
RTは、リプレイタイムの略称である。実施形態では、リプレイ役の当選確率が定められた低RT状態、高RT状態がRT種別として存在する。
低RT状態の状態は、内部抽選処理におけるリプレイ役の当選確率が低い低リプレイ確率であり、遊技を継続しても、遊技者の獲得メダルが増加しにくい遊技状態(リプレイ低確率遊技状態)である。
低RT状態から高RT状態へは、昇格リプレイ役に当選し昇格リプレイ役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されることにより移行する。同様に、高RT状態から低RT状態へは、転落リプレイ役に当選し転落リプレイ役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されることにより移行する。
ARTは、アシストリプレイタイムの略称であり、RTとATとが組み合されることにより、リプレイ役の当選確率が高く設定されつつ、小役やリプレイ役等の入賞をアシストされる遊技状態となっている。
ベット数の設定は、メダル投入口11から直接メダルを投入して設定する方法と、ベットボタン12を押下操作して設定する方法とがある。
なお、ベット数の上限は、「1」、「2」、又は「4」以上でもよい。
そして、ベット数が所定数(例えば、3枚)になったときに、1回の遊技を実行可能な権利を保有するゲーム開始可能な状態となる。
内部抽選処理では、複数の当選役の中から今回ゲームの当選役を所定の当選確率に基づいて抽選により決定する。
なお、本実施形態では、内部抽選処理は、リール27a〜27cが定常回転に達する前に完了するものとするが、リール27a〜27cが回転を開始する前に完了するようにしてもよい。
なお、第3リールとは、3つのリール27a〜27cの停止操作が各1回ずつ計3回された場合において、その最後である3操作目に停止操作をされたリールをいう。また、第3リール停止操作後とは、遊技者が第3リールを停止するために停止操作した停止ボタン14から指等を離した時点後のことをいう。
なお、メダルの払出は、クレジットメダルの上限数を超える分のみが払い出されるように構成することもできるが、所定のボタン等を事前に操作することにより、入賞が発生するごとに、入賞に対応するメダルが払い出されるように構成することもできる。
制御部25bは、中段(上下方向に連続する3つの図柄のうち中央)の入賞ライン上に停止した図柄の組み合わせに基づいて、入賞の判定を行う。なお、入賞ラインは、これに限定されず、例えば、上段、中段、下段3つのラインと斜め2つのラインの計5ラインにしてもよく、また、これら5ラインのうち1以上の任意のラインにしてもよい。
小役に対応する図柄の組み合わせとして、例えば、ベル役、レア役等を有する。
ベル役に対応する図柄の組み合わせとして、入賞ライン上の「リール27a(左)・リール27b(中)・リール27c(右)」の順に、「ベル・ベル・ベル」が設定されている。ベル役については、ART中において、1ゲーム当りメダルが2枚増加するような当選確率に設定されていてもよい。
レア役に対応する図柄の組み合わせとして、例えば、チェリー役、スイカ役等が設定されている。チェリー役の図柄の組み合わせは、「チェリー・ANY・ANY」(ただしANYは任意の図柄)、スイカ役の図柄の組み合わせは、「スイカ・スイカ・スイカ」である。また、チェリー役には、左リール27aの中段に「チェリー」の図柄が停止する中段チェリー役と、左リール27aの上段若しくは下段に「チェリー」の図柄が停止する上・下段チェリー役が設定されている。
リプレイ役に対応する図柄の組み合わせは、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」(通常リプレイ役)、「BAR・BAR・BAR」(昇格リプレイ役)、「リプレイ・リプレイ・ベル」(転落リプレイ役)などがある。なお、各リール27a〜27cにおける「BAR」図柄の数によっては、昇格リプレイ役を入賞させるために「BAR」図柄の目押し操作が必要となるが、この場合に、代替え図柄の組合せとして、例えば、「リプレイ・ベル・リプレイ」も昇格リプレイ役に設定することで、目押し操作に失敗して「BAR・BAR・BAR」の図柄の組み合わせが入賞しなかった場合に、「リプレイ・ベル・リプレイ」の図柄の組み合わせが入賞するようにしてもよい。
押し順とは、停止ボタン14a〜14cに対する操作順序である。
ベル役は、押し順を報知する当選役として、複数の押し順(例えば、「14a→14b→14c」、「14c→14b→14a」等)のうちの1通りの押し順に従って操作することにより、ベル役に対応した図柄の組み合わせ(「ベル・ベル・ベル」)が停止する押し順ベル役を有する。
さらに、押し順ベル役は、例えば、6通りの押し順に対応する押し順ベル役1〜6を設けることができる。この場合、各押し順ベル役1〜6に当選したときのそれぞれに対応する押し順の報知は、ART中(AT中を含む)に行われる。
なお、AT中には、押し順ベル役の当選に基づいて、停止ボタン14a〜14cの操作順序が報知され、ART中には、これに加えて、リプレイ役が揃いやすい状態になる。
このように、主表示器22、スピーカ18等の操作情報報知手段は、停止ボタン14に対する操作をナビゲートする。
遊技者が、このナビゲートに応じて、停止ボタン14を操作することにより、「押し順ベル1」に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、規定枚数のメダルが払い出され、遊技者に利益が付与される。
さらに、押し順リプレイ役は、例えば、6通りある押し順それぞれに対応する押し順リプレイ役1〜6を設けることができる。この場合、各押し順リプレイ役1〜6に当選したときのそれぞれに対応する押し順の報知は、ART中(AT中を含む)に行われる。
そして、ART中において、各押し順リプレイ役に当選した場合に、それぞれに対応する押し順の報知を、前述した押し順ベル役と同様な方法によって行うことができる。
この場合にも遊技者がこのナビゲートに応じて停止ボタン14を操作することにより、押し順リプレイ役に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、遊技者に利益が付与される。
また、前述した転落リプレイ役の当選時に一の押し順で停止表示された場合には、転落リプレイ役に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、他の押し順で停止表示された場合には、通常リプレイ役の当選時に停止する図柄の組み合わせと同一の図柄の組み合わせが停止表示される。
図4は、本実施形態に係るスロットマシン10における遊技状態を説明するための図である。スロットマシン10は、図4に示すように通常状態、ボーナス状態、CZ状態、ART状態を有している。
主制御基板25、副制御基板26は、スロットマシン10を、複数の遊技状態に制御可能であり、各遊技状態における各種処理、遊技状態間の移行の制御(以下単に「移行」ともいう)等を、以下のように行う。
通常状態、ボーナス状態、CZ状態では、非ARTに制御される。CZ状態では、基本的にATに制御される。ART状態では、基本的にARTに制御される。
通常区間は、通常状態において遊技可能な区間が含まれる。
有利区間は、通常区間から他の遊技状態に移行後、再度通常区間に戻るまで継続して滞在する。
有利区間は、ボーナス状態、CZ状態、ART状態の前兆状態、ART状態において遊技可能な区間が含まれる。制御部25bは、有利区間に滞在中に、連続して実行されたゲームの回数をカウント(計数)する。遊技状態が有利区間中である場合には、有利状態ランプ16が点灯される。
なお、有利区間の上記終了条件は、一例であり、例えば、「少なくとも1回の押し順ベルの報知がされたこと」を含めてもよい。また、有利区間の上記終了条件は、例えば、「ボーナス役に対応した図柄の組み合わせが停止表示されたこと」、「第一種特別役物(レギュラーボーナス)の当選役に対応した図柄の組み合わせが停止表示されたこと」等を含めてもよい。また、有利区間での連続ゲーム回数の上限は、1500回以外でもよい。
以下、特に説明がない場合には、各遊技状態から他の遊技状態への移行時点は、基本的に、移行条件が成立した遊技の第3リール停止操作後である。但し、これに限定されず、移行条件が成立後、次ゲームから移行してもよい。なお、RT種別は、同じ遊技状態に滞在中であっても、昇格リプレイ等によって変化するが、基本的には、以下のように設定されている。
通常状態のRT種別は、基本的に低RT状態である。つまり、通常状態は、低RT状態に滞在しやすい遊技状態である。このため、通常状態の遊技は、遊技者にとっては、不利である。
図4に示すように、主制御基板25は、通常状態に滞在中には、CZ状態、ART状態への移行抽選処理を行う。なお、スロットマシン10の仕様等に応じて、通常状態からART状態に直接移行しないようにしてもよい。
主制御基板25は、通常状態においては、所定のレア役の当選に基づいて、ART状態への移行抽選処理を行う。例えば、中段チェリー役当選時の所定の確率(例えば、1/10)で、ART状態への移行処理を行う。ART状態への移行条件が成立した場合には、基本的な遊技状態がATに制御され、昇格リプレイ役に当選して、昇格リプレイ役に対応する図柄の組み合わせが停止するとARTに制御される。また、遊技者にART状態の移行権利としてのセット数が1つ付与されるとともに、ART状態中の実行可能ゲーム数として初期ゲーム数(例えば、50ゲーム)が付与される。なお、主制御基板25は、付与する初期ゲーム数を複数の異なるゲーム数のうちからいずれか1つを抽選する抽選処理を行ってもよい。
主制御基板25は、通常状態においては、所定のレア役に当選したことに基づいて、CZ状態への移行抽選処理を行う。例えば、スイカ役当選時の所定の確率(例えば、1/3)で、CZ状態への移行処理を行う。CZ状態へ移行条件は、この移行抽選に当選したことである。
なお、通常状態の遊技状態は、CZ状態への当選確率が異なる低確率状態、高確率状態を有していてもよい。移行抽選の当選確率は、高確率状態の方が低確率状態よりも高い。この場合、所定のレア役(例えば、上・下段チェリー役)に当選時の所定の確率(例えば、1/4)で、低確率状態から高確率状態に移行させ、一方、所定の転落条件が成立したことに基づいて(例えば、リプレイ役当選時の所定の確率で)、高確率状態から低確率状態に移行させるようにしてもよい。
主制御基板25は、ボーナス役の抽選を行う抽選手段として機能し、ゲームの実行に基づき、ボーナス役の抽選を所定の確率で行う。ボーナス役の抽選確率値は、確率設定装置31で設定可能な設定1〜6に応じた複数段階の確率値(例えば、設定1の1/250〜設定6の1/200)で制御可能であり、確率設定装置31で設定されている確率値に基づく抽選により、ボーナス役に当選すると、リール表示部20(リール27)においてボーナス役に対応した図柄の組み合わせである「7・7・7」を停止可能となり、遊技者の操作によりボーナス役に対応した図柄の組み合わせが停止すると、ボーナス状態への移行処理を行う。
なお、ボーナス役の当選は、ボーナス役に単独で当選する他、所定の小役(例えば、中段チェリー役)に当選した場合の一部で、ボーナス役に重複当選するようにしてもよい。この場合、所定の小役に当選してもボーナス役には当選しなかった場合に、最終的にボーナス役に当選しなかったことを報知するボーナスのガセ発生演出を実行すれば、遊技の興趣性を高めることができるようになる。
CZ状態のRT種別は、基本的に低RT状態である。但し、CZ状態は、押し順リプレイ役当選時には押し順ナビを報知しないものの、押し順ベル役当選時には押し順ナビを報知するATに制御される。また、CZ状態滞在中は、各ゲームにおいてART移行抽選処理(後述する)が行われるので、通常状態に滞在中よりも、ART状態へ移行しやすい。このため、一連の遊技の流れにおいて、CZ状態は、通常状態よりも有利に位置付けられている。
CZ状態の遊技可能回数は、最大で5回である。
なお、制御部25bは、CZ状態では、ATに制御されるが、昇格リプレイ役に当選した場合でも、押し順を報知しないので、基本的に低RT状態が維持される。
CZ状態中においては、主制御部10から副制御部20に対して、CZ状態に関する制御情報が送信され、主制御基板25及び副制御基板26の制御により、主表示器22及び副表示器28において、CZ状態中の各種演出、残ゲーム数が、主表示器22或いは副表示器28に表示される。
CZ状態では、各ゲームにおいて、ART移行抽選処理を行う。
ART移行抽選処理の当選確率は、各ゲームの当選役に応じて、当選確率が設定されている。ART移行抽選処理の当選確率は、例えば、レア役当選時が90%、ベル役当選時及びリプレイ役当選時が30%、ハズレ役当選時が5%である。ART移行抽選はCZ状態中のゲーム毎に行われるが、ART状態への移行の有無は最終ゲームで行われ、最終ゲームでART状態への移行が報知された場合には、通常状態のときと同様に、遊技状態がART状態へ移行することとなる。
なお、各当選役の一部又は全部についてのART移行抽選処理の当選確率は、上記以外でもよい。また、ベル役の当選時にART移行抽選処理を行うようにしたが、ベル役に対応する図柄が入賞することに基づいてART移行抽選処理を行うようにしてもよい。ただし、確率設定装置31で変更可能な当選役(例えば、ボーナス役等)ではART移行抽選処理を行わないようにすることが好ましい。
CZ状態において、ART移行抽選に当選しなかった場合には、CZ状態中のゲーム数の実行の後、通常状態に移行する。このとき、CZ演出において、主人公キャラクタが敗北してART状態へ移行しないことが報知される。
CZ状態においては、前述した通常状態と同様にゲーム毎にボーナス役の抽選が行われる。したがって、主制御基板25は、通常状態と同様に確率設定装置31での設定値に基づいてボーナス役の抽選を行い、ボーナス役に当選すると、リール表示部20(リール27)においてボーナス役に対応した図柄の組み合わせである「7・7・7」を停止可能な状態となる。このとき、CZ状態は一旦中断され、遊技者の操作によりボーナス役に対応した図柄の組み合わせが停止すると、遊技状態がボーナス状態への移行することとなる。なお、後述するように一旦中断されたCZ状態は、ボーナス状態の終了後に復帰することとなる。
また、ボーナス役に当選した場合、通常状態とは異なりボーナス役に当選したゲームにおいてボーナス役に当選したことの報知が主表示器22及び副表示器28において実行される。
ART状態へ最初に移行した時点でのRT種別は、基本的に低RT状態であるが、ART状態では、昇格リプレイ役の入賞によって、高RT状態に昇格しやすい。高RT状態は、獲得メダルの増加が見込めるため、ART状態は、遊技者にとっては、通常状態、CZ状態よりも有利である。
なお、ART状態における押し順リプレイ役の当選確率は、基本的に、高RT状態に対応した一定の確率となる。
ART状態中においては、主制御部10から副制御部20に対して、ART状態に関する制御情報が送信され、副制御基板26の制御により、主表示器22及び副表示器28において、ART状態中の各種演出の画像表示が行われる。また、ART状態中の、残ゲーム数、一連のART状態中に獲得したメダルの総数、ART状態中に実行された総ゲーム数が、主表示器22或いは副表示器28に表示される。
ART状態において、ART状態を継続させる残ゲーム数が無くなるとART状態は終了し、遊技状態は通常状態に移行することとなる。
ART状態においては、前述した通常状態、CZ状態と同様にゲーム毎にボーナス役の抽選が行われる。したがって、主制御基板25は、通常状態、CZ状態と同様に確率設定装置31での設定値に基づいてボーナス役の抽選を行い、ボーナス役に当選すると、リール表示部20(リール27)においてボーナス役に対応した図柄の組み合わせである「7・7・7」を停止可能な状態となる。このとき、ART状態は一旦中断され、遊技者の操作によりボーナス役に対応した図柄の組み合わせが停止すると、遊技状態がボーナス状態への移行することとなる。なお、後述するように一旦中断されたART状態は、ボーナス状態の終了後に復帰することとなる。
また、ART状態中にボーナス役に当選した場合、最終的にボーナス役に当選したことを報知する所定ゲーム数(例えば、1〜3ゲーム)のボーナスの発生演出が主表示器22及び副表示器28において実行されて、遊技者のボーナス役の当選に対する期待感が高められる。
ボーナス状態は、各ゲームにおいてベル役の抽選が高確率で行われ、遊技者が多数のメダルを獲得可能な状態となる。また、ボーナス役の当選時、ボーナス役の当選からボーナス状態が発生するまでの間のゲーム、及びボーナス状態中のゲームにおいては、ARTの抽選は行われない。
また、主制御部10から副制御部20に対して、ボーナス状態に関する制御情報が送信され、副制御基板26の制御により、主表示器22及び副表示器28において、ボーナス状態中の各種演出、獲得枚数情報等の画像表示が行われる。
ボーナス状態中において、払い出されたメダル数が所定数(例えば、200枚)に達した場合、ボーナス状態は終了して、遊技状態がボーナス状態から通常状態に移行される。
また、ボーナス状態の終了時には、後述する所定期間(例えば、5秒)のエンディング状態が設定され、エンディング状態中においては、主制御基板25及び副制御基板26の制御により、確率設定装置31で設定された設定値を示唆可能な設定関連情報が報知手段により報知される。例えば、所定の画像が副表示器28により表示されるとともに、所定の音声がスピーカ18により出力される。
CZ状態から移行したボーナス状態中において、払い出されたメダル数が所定数(例えば、200枚)に達した場合、ボーナス状態は終了して、遊技状態がボーナス状態からCZ状態に移行される。この場合、CZ状態は中断された時点の状態から再開することとなる。また、CZ状態の中断時には、それまでのART状態の移行抽選に関する情報は記憶保持されて、記憶保持された情報に基づきCZ状態が再開することとなる。
ART状態から移行したボーナス状態中において、払い出されたメダル数が所定数(例えば、200枚)に達した場合、ボーナス状態は終了して、遊技状態がボーナス状態からART状態に移行される。この場合、ART状態は中断された時点の状態から再開することとなる。したがって、ART状態の中断時の残ゲーム数からART状態が再開することとなる。また、獲得メダル数は、ART状態とボーナス状態が一連して発生した場合には、それらの総数となるので、ART状態の再開時には、ボーナス状態中に獲得したメダル数が加算されて獲得メダル数が表示される。
以上のようにスロットマシン10において遊技状態の移行が行われる。
主表示器22及びリール表示部20は、図5に示すようにスロットマシン10における左右方向中心aよりも正面視左側にずれた位置に配設されている。したがって、スロットマシン10の左右方向中心aよりも主表示器22及びリール表示部20の左右方向中心bが左側にずれた位置に設定されている。
図5(a)に示すように、本来ならば主表示器22で表示する報知画像50aは、主表示器22の左右方向中心bが基準となるように表示されるべきであるが、副制御基板26は、表示位置を特定する予め定められたデータに基づいて、報知画像50aの表示を行うと、スロットマシン10の左右方向中心aが基準となるように報知画像50aが表示されることとなっている。より詳しくは、報知画像50aを構成するキャラクタの左右方向中心がスロットマシン10の左右方向中心aと略一致した位置に表示されることとなっている。
また、図5(b)に示す状態は、主制御基板25及び副制御基板26の制御により副表示器28が、特典の付与を報知可能な情報として報知画像50bを第1表示角度で表示する第1状態となっている。
前述したようにリール表示部20は、主表示器22と同様に、スロットマシン10における左右方向の中心aよりも正面視左側にずれた位置に配設されている。したがって、リール27の左右方向中心は主表示器22の左右方向中心bと同じ位置に設定されることとなっている。
また、文字情報50cの略中央にある文字と、中リール27bに対応する矢印画像50dは主表示器22の左右方向略中央に表示されることから、文字情報50c及び矢印画像50dの全体は、主表示器22の左右方向略中心bを基準に表示されて、矢印画像50dは各リール27a〜27cの直上位置に各々表示されることとなる。
文字情報50cと矢印画像50dは、主表示器22の左右方向略中心bを基準に表示される第1表示画像として捉えることもできるし、変動表示手段としてのリール表示部20を表示対象として表示される第1対象画像として捉えることもできる。
なお、リール27に関連した画像としては、前述した画像以外でもよく、例えば、リール27a〜27cのうちの一部に狙う図柄を指示する画像や、図柄「7」ではなくレア役に対応する図柄を狙う画像等であってもよい。
また、リール27a〜27cの何れかに異なる図柄を狙う場合、例えば、ボーナス役に対応する図柄の組み合わせを「7、BAR、7」等にした場合には、左リール27a及び右リール27cの各々の上部に、矢印画像50dと「7」を示す文字情報50cを表示するとともに、中リール27bの上部に、矢印画像50dと「BAR」を示す文字情報を表示することが好ましい。このようにリール27a〜27cの一部或いは全部で狙う図柄を異ならせた場合には、リール毎に的確な位置で狙うべき図柄の指示が行えるので、リール27a〜27cの停止操作で遊技者がミスをしてしまうことをより防止可能となる。
停止ボタン14(14a〜14c)は、その左右方向の中心がスロットマシン10の左右方向中心aと同様に設定されている。すなわち、中停止ボタン14bの中心が中心aと同様に設定されて、結果的に停止ボタン14の全体がスロットマシン10の左右方向の中央に配設されている。
停止ボタン14は、スロットマシン10の左右方向中心aを基準に配設されていることから、停止ボタン14に対応して表示される押し順画像50eも、スロットマシン10の左右方向中心aが基準となるように表示されることとなる。
また、第2対象画像としての押し順画像50eは、スロットマシン10の左右方向中心aを基準に表示され、一方、前述した第1対象画像としての文字情報50c及び矢印画像50dは、主表示器22の左右方向略中心bを基準に表示されることから、押し順画像50eと、文字情報50c及び矢印画像50dは、リール表示部20と停止ボタン14の相互の配設位置に応じて左右方向にずれるように表示されることとなる。
また、主制御基板25及び副制御基板26は、第2表示画像として、停止操作手段としての停止ボタン14の停止操作に関連した情報を主表示器22に表示させる制御を実行可能となっているのである。
また、主制御基板25及び副制御基板26は、第2表示画像(特定画像)が主表示器22及び補助表示手段としての副表示器28に亘って表示されるように、第2表示画像を主表示器22及び副表示器28に表示させる制御を実行可能となっているのである。
また、主制御基板25及び副制御基板26は、第2対象画像がスロットマシン10の左右方向略中心を基準に表示されるように第2対象画像を前記表示手段に表示させる制御を実行可能となっているのである。
前述したように、ART状態中に所定のレア役(上・下段中段チェリー役、スイカ役、中段チェリー役)に当選した場合には、主制御基板25の制御により、ART状態を継続可能なゲーム数の上乗せ抽選が行われる。上乗せ抽選が行われた場合には、主制御基板25からの制御情報に基づく副制御基板26の制御により、主表示器22と副表示器28において上乗せ演出の演出画像が表示される。また、上乗せ演出時にはスピーカ18から所定の効果音が出力されるとともに、ランプ17を所定の態様で発光させる制御が行われる。
図6(a)は、ART状態中にレア役に当選した場合に、ART状態を継続可能なゲーム数の上乗せ抽選の当選確率と、上乗せされるゲーム数の選択率を決定するための表の一例を示す図である。
図6(a)に示すように、上・下段チェリー役に当選した場合には、0ゲームが上乗せされる確率(上乗せが行われない確率)が50%、10ゲームが上乗せされる確率が45%、30ゲームが上乗せされる確率が5%、50ゲームが上乗せされる確率が0%に設定されている。
また、中段チェリー役に当選した場合には、0ゲームが上乗せされる確率(上乗せが行われない確率)が0%、10ゲームが上乗せされる確率が50%、30ゲームが上乗せされる確率が40%、50ゲームが上乗せされる確率が10%に設定されている。
したがって、レア役に当選した場合には、遊技者の期待感を高められ、また、当選したレア役の種類に応じて上乗せに対する期待度が変化するような興趣性の高い遊技を実現することが可能となる。
図6(b)に示すように、図6(a)に示した表により上乗せゲーム数として、0ゲームが選択された場合には、上乗せ演出Aが選択される確率が80%、上乗せ演出Bが選択される確率が20%、上乗せ演出Cが選択される確率が0%に設定されている。
また、上乗せゲーム数として、10ゲームが選択された場合には、上乗せ演出Aが選択される確率が60%、上乗せ演出Bが選択される確率が40%、上乗せ演出Cが選択される確率が0%に設定されている。
また、上乗せゲーム数として、50ゲームが選択された場合には、上乗せ演出Aが選択される確率が10%、上乗せ演出Bが選択される確率が60%、上乗せ演出Cが選択される確率が30%に設定されている。
また、上乗せ演出Bが行われる最後のゲーム終了後に、ボタン演出無しが選択される確率が95%、下演出ボタン15bの使用が選択される確率が0%、上演出ボタン15aの使用が選択される確率が5%に設定されている。
また、上乗せ演出Bが行われる最後のゲーム終了後に、ボタン演出無しが選択される確率が90%、下演出ボタン15bの使用が選択される確率が2%、上演出ボタン15aの使用が選択される確率が8%に設定されている。
また、上乗せ演出Cが行われる最後のゲーム終了後に、ボタン演出無しが選択される確率が80%、下演出ボタン15bの使用が選択される確率が5%、上演出ボタン15aの使用が選択される確率が15%に設定されている。
また、上乗せ演出Cが行われる最後のゲーム終了後に、ボタン演出無しが選択される確率が60%、下演出ボタン15bの使用が選択される確率が10%、上演出ボタン15aの使用が選択される確率が30%に設定されている。
また、遊技者に対して停止操作手段(停止ボタン14)の停止操作に関わる指示情報(押し順画像50e)を報知することによりゲームが遊技者にとって有利に実行させることとなる特定遊技状態(ART状態)を発生可能に構成し、操作演出制御手段は、操作演出を特定遊技状態中に実行するのである。
図8(a)に示すように、下演出ボタン15bは、スロットマシン10の前面において前方に突出した段部の上面に配設され、停止ボタン14は段部の前面に配設されている。また、下演出ボタン15bは、上下方向の押圧操作で操作する形態であるのに対して、停止ボタン14は前後方向の押圧操作で操作する形態となっている。
図8(c)に示すように、上演出ボタン15aは、リール27の上方であって停止ボタン14とは、比較的間隔を空けた位置に配設されている。また、図8(d)に示すように、上演出ボタン15aの前後位置は、主表示器22と同等の位置となっていて、段部の前面に配設されている停止ボタン14よりも後方側に配設されることとなっている。また、上演出ボタン15aは、停止ボタン14と同様に、上下方向の押圧操作で操作する形態となっている。
また、図8(b)及び(d)に示すように、停止ボタン14は、上演出ボタン15aやパネル表示器30(パネル表示器ボタン30a)よりも前方に配設され、スロットマシン10の最も前方に位置している。
また、上演出ボタン15a及び下演出ボタン15bの使用に関しては、ART状態以外で使用するようにしてもよく、例えば、通常状態中のART状態或いはCZ状態の発生を報知するときや、CZ状態中のART状態の発生を報知するときに使用するようにしてもよい。この場合も、ゲーム開始時に使用する場合には、上演出ボタン15aよりも下演出ボタン15bの選択率が高くなる一方、ゲーム終了後に使用する場合には、下演出ボタン15bのよりも上演出ボタン15aの選択率が高くなるように設定すれば、前述と同様の効果を得ることができる。
また、上演出ボタン15aを模した操作画像40c、及び下演出ボタン15bを模した操作画像40bの各々を、大きさの異なる複数種類の画像で表示可能にし、ART状態の発生に対する期待度が高い場合や、上乗せに対する期待度が高い場合に、大きい操作画像を表示するようにしてもよい。
したがって、パネル表示器ボタン30aを使用した上乗せ演出を行う場合にも、その操作時には、遊技者は、下方に腕を伸ばしたり、少し屈む姿勢をとったりすることとなるが、この際に、上演出ボタン15aと同様に、伸ばした腕や肩等により、最前方に突出している停止ボタン14を誤操作してしまう虞があるが、このような事態を防止でき、ゲーム実行中の停止操作に支障を来さずにゲームを迅速に進行することが可能となる。
エンディング画像は、所定のキャラクタを含む静止画から構成され、表示されるキャラクタの異なるエンディング画像A〜Dの4種類設けられている。また、エンディング音は、所定のセリフ音からなる音声音から構成され、出力されるセリフ音の異なるエンディング音A〜Dの4種類の音がエンディング画像A〜Dに対応して設けられている。
図9に示すように、確率設定装置31の設定値が設定1の場合には、エンディング画像A(表中の画像A)が選択される確率が40%、エンディング画像B(表中の画像B)が選択される確率が30%、エンディング画像C(表中の画像C)が選択される確率が25%、エンディング画像D(表中の画像D)が選択される確率が5%、となっている。
また、設定3の場合には、エンディング画像Aが選択される確率が33%、エンディング画像Bが選択される確率が30%、エンディング画像Cが選択される確率が25%、エンディング画像Dが選択される確率が12%、となっている。
また、設定5の場合には、エンディング画像Aが選択される確率が27%、エンディング画像Bが選択される確率が30%、エンディング画像Cが選択される確率が25%、エンディング画像Dが選択される確率が18%、となっている。
また、設定6の場合には、エンディング画像Aが選択される確率が25%、エンディング画像Bが選択される確率が25%、エンディング画像Cが選択される確率が30%、エンディング画像Dが選択される確率が20%、となっている。
エンディング画像及びエンディング音の選択の傾向としては、確率設定装置31の設定値が高くなるほどエンディング画像A(エンディング音A)の選択確率が低くなり、確率設定装置31の設定値が高くなるほどエンディング画像D(エンディング音D)の選択確率が高くなっている。また、エンディング画像B(エンディング音B)とエンディング画像C(エンディング音C)の選択率に関しては、数字が奇数となる設定1、設定3、設定5で同じ選択率となり、数字が偶数となる設定2、設定4、設定6でも同じ選択率となっているが、設定1、設定3、設定5では、エンディング画像C(エンディング音C)よりもエンディング画像B(エンディング音B)の方が選択率が高くなっていて、逆に、数字が偶数となる設定2、設定4、設定6では、エンディング画像B(エンディング音B)よりもエンディング画像C(エンディング音C)の方が選択率が高くなっている。
したがって、遊技者は、エンディング画像やエンディング音が、遊技するスロットマシン10を選定する際の目安となり、遊技者に対して満足感を与えることが可能となる。また、エンディング画像やエンディング音が、ボーナス状態の発生とは別の特典にもなるので、遊技者の遊技意欲を向上させることが可能となるし、エンディング画像やエンディング音は、あくまでも設定値の示唆であるので、遊技店側が多大な不利益となることもない。
また、エンディング音A〜Dをエンディング画像A〜Dに対応して設けずに、エンディング画像A〜Dの選択とは別個に、エンディング音A〜Dの選択を独立して行うようにしてもよい。この場合、エンディング音A〜Dの選択率は上記したエンディング画像A〜Dの選択時の傾向と同等の傾向となるように設定する。このようにすれば、エンディング画像とエンディング音の組み合わせがより多くなり、興趣性が向上するとともに、設定値の示唆パターンを多彩化することが可能となる。
また、設定関連情報としては、確率設定装置31の設定値を示唆する情報としたが、確率設定装置31の設定値をそのまま報知するものとしてもよい。この場合には、ART状態が継続上限値となった場合等の、比較的難易度の高い条件が成立した場合に、設定値の示唆情報から、設定値をそのまま報知する情報に報知態様を切り替えるようにしてもよい。
設定関連情報の報知は、遊技者にとってスロットマシン10を選定する上で有用な情報となるが、一方で、実際に遊技している遊技者に対して、その遊技の代償として提供されるものであるので、当該遊技者以外の遊技者にはあまり知られたくないといった秘匿性を有する情報でもある。そこで、本実施形態のスロットマシン10においては、遊技者の入力操作部33の操作により、設定関連情報の報知態様を変更可能にしている。
したがって、副表示器28が第1状態においてエンディング画像が表示されると、スロットマシン10で遊技している遊技者以外の遊技者もエンディング画像を比較的見易い状態となるが、副表示器28が第2状態でエンディング画像が表示されると、副表示器28に表示された主要な表示を視認できる角度α(図2(b)参照)が狭められて、スロットマシン10で遊技している遊技者以外の遊技者はエンディング画像を比較的見辛い状態となる。
本実施形態のスロットマシン10においては、遊技者による入力操作部33の操作(外部操作)により、第1報知態様にするか第2報知態様にするかを選択可能となっている。
図10(a)は、設定関連情報の報知態様を変更する際に表示される、副表示器28における選択メニューの画像を示している。この選択メニューには、例えば、通常状態中に出力される各種効果音のボリュームを変更する際に選択される音量調整画像60a、主表示器22と副表示器28の光量を調整する際に選択される光量調整画像60b、設定関連情報の報知態様を変更する際に選択される演出変更画像60c、各種調整を終了する際に選択される終了画像60dが表示される。また、選択メニューには選択した項目を示すカーソル画像60eが表示される。
図10(b)に示すシークレットモードの選択画面には、シークレットモードに設定する際に選択されるシークレットモード設定画像60f、シークレットモードを解除する際に選択されるシークレットモード解除画像60g、カスタム設定を行う際に選択されるカスタム画像60hが表示される。
すなわち、外部操作に基づき、報知制御手段としての主制御基板25及び副制御基板26は、報知手段としての副表示器28及びスピーカ18における設定関連情報の報知態様を変更させることで、設定値の報知に対する明確性を変更可能となっているのである。
なお、音量調整画像60aにより、主に通常状態の音量が調整可能となっているが、このときの調整可能な最小音量と第2音量を同じ音量としてもよいし、第2音量を最小音量よりもさらに小さい音量にしてもよい。また、音量調整画像60aにおいて音量調整を行っても、ボーナス状態中の音量は音量調整に影響を受けずに常に最大の音量となるように設定され、シークレットモードが設定されていてもエンディング音以外の音(ファンファーレ音等)に関しては最大の音量で出力されて、エンディング音に関してのみシークレットモードの設定により変化可能となっている。
設定関連情報の第2報知態様での報知では、スロットマシン10で遊技する遊技者以外の遊技者に対しては、認識し辛い画像の表示、及び聞き取りし辛い音の出力が行われるが、例えば、他の遊技者が設定関連情報を報知しているスロットマシン10のすぐ近くに居た場合には、他の遊技者に画像を見られたり、音声を聞かれたりする場合もあり、他の遊技者が設定関連情報を得ることを防止できないこともある。このような課題を解決するために本実施形態では、設定関連情報の報知態様を第3報知態様に変更するカスタム設定を可能にしている。
図11(a)に示すように、シークレットモードの選択画面において、カスタム画像60hを選択して決定ボタン33aを操作すると、図11(b)に示すカスタム選択画面が表示される。
図11(b)に示すように、カスタム選択画面では、確率設定装置31の設定値に対する設定示唆の信頼度の基準となるエンディング画像A〜Dの選択率の高低関係を変更可能にしている。すなわち、図9に示す表に基づきエンディング画像の選択が行われる結果、デフォルト設定において、エンディング画像A及びDに対する設定値の高低の信頼度は、エンディング画像A<エンディング画像Dの関係性を有し、一方、エンディング画像B及びCに対する設定値の偶数の信頼度は、エンディング画像B<エンディング画像Cの関係性を有するとともに、エンディング画像B及びCに対する設定値の奇数の信頼度は、エンディング画像C<エンディング画像Bの関係性を有するようになっているが、カスタム設定においては、副制御基板26において行われる図9に示した各エンディング画像A〜Dの入れ替えを行うことにより、これらの関係性を変更可能にしている。
副制御基板26は、カスタム設定において、設定されたランク1〜4の画像に対応して新たなエンディング画像の選択を、図9に示した表と同様の選択率に基づき行うようになっている。例えば、ランク1にエンディング画像Bを新たに設定した場合には、デフォルト設定においてエンディング画像Aと同様の選択率でエンディング画像Bの選択を行い、同様に、ランク2〜4に関しても、入れ替えられた画像による選択が行われる。
カスタム設定の手順としては、まず、カスタム選択画面の上方に表示されているランク決定領域において、操作ボタン33b〜33eの操作により、カーソル画像60eを移動してランク入力画像60i〜60lのうちの何れかを選択して決定ボタン33aを操作すると、カスタム選択画面の下方に表示されているランク選択領域が有効となる。
ランク選択領域が有効となると、操作ボタン33b〜33eの操作により、カーソル画像60eを移動してランク選択領域のランク選択画像60m〜60оのうちの何れかを選択して決定ボタン33aを操作すると、ランク決定領域において選択したランク入力画像60i〜60lに、該当するエンディング画像が設定されることとなる。図11(b)は、ランク決定領域におけるランク2のランク入力画像60jに、ランク選択領域のランク選択画像60m内のエンディング画像Aが選択可能な状態を示している。
図11(c)の選択画面では、ランク1にエンディング画像Bが、ランク2にエンディング画像Cが、ランク3にエンディング画像Aが、ランク4にエンディング画像Dが各々設定されている。
副制御基板26は、新たに設定されたランク1〜4の画像に対して、図9に示した選択率でエンディング画像の選択を行う。すなわち、ランク1のエンディング画像Bは、デフォルト設定のエンディング画像Aと同様の選択率で選択が行われ、ランク2のエンディング画像Cは、デフォルト設定のエンディング画像Bと同様の選択率で選択が行われ、ランク3のエンディング画像Aは、デフォルト設定のエンディング画像Cと同様の選択率で選択が行われ、ランク4のエンディング画像Dは、デフォルト設定のエンディング画像Dと同様の選択率(エンディング画像Dは選択率の変更なし)で選択が行われる。
その結果、設定示唆の信頼度の関係性が、エンディング画像B及びDに対する設定値の高低の信頼度が、エンディング画像B<エンディング画像Dの関係性を有するものに変更され、一方、エンディング画像C及びAに対する設定値の偶数の信頼度が、エンディング画像C<エンディング画像Aの関係性を有するものに変更されるとともに、エンディング画像C及びAに対する設定値の奇数の信頼度が、エンディング画像A<エンディング画像Cの関係性を有するものに変更され、以降は、この関係性でボーナス状態の終了時のエンディング画像が表示されることとなる。
また、エンディング画像A〜Dのカスタム設定に応じて、エンディング音A〜Dも対応するエンディング画像のカスタム設定と同様に変更されることとなる。
したがって、スロットマシン10で遊技している遊技者以外に設定関連情報が知られてしまうことをより防止することが可能となるのである。すわなち、設定示唆の関係性の変更により、設定値を推測する基準が不正確となるので、仮にエンディング画像を視認できたとしても、カスタム設定に変更した当事者以外が設定示唆の情報を正確に得ることを防止できるのである。
また、カスタム設定にした後で、該当遊技者が遊技を終えた場合に、その設定変更に気付かずに、次の遊技者が遊技を行ってしまうことを防止するために、カスタム設定中である旨を報知する情報を、例えば、副表示器28で表示したり、或いは、ゲームの実行が所定期間無い場合に、カスタム設定を自動的に解除したりするようにしてもよい。
副制御基板26の記憶部26aには、各種処理の手順を制御するプログラムや、主制御基板25から受信したデータ(制御情報)等が記憶されており、このプログラムを副制御基板26の制御部26bがデータを参照しながら実行することにより、以上説明したような特徴的な動作が実現される。
最初に、ステップS1で、遊技データが規定値に達しているか否かの判定を行う。具体的には、主制御基板25から送信されたデータ(制御情報)に基づき、当日に実行されたゲーム回数が1000ゲームに達しているか否かの判定を行う。そして、規定値に達していた場合は、ステップS2に移行し、規定値に達していない場合は、シークレットモード設定処理を終了する。
なお、シークレットモードの設定処理の条件である、遊技データとしては、ゲームの実行回数以外でもよく、例えば、当日のボーナス状態の発生回数を計数して、発生回数が規定値(例えば、5回)に達した場合を条件にしてもよい。
また、スロットマシン10に個人を登録する機能を有し、この個人登録した遊技者に限って特定の遊技データを提供する情報提供サービス機能を備えるようにして、個人登録をシークレットモードの設定を許容する条件にしてもよい。
最初に、ステップS11で、ボーナス状態が発生して、ボーナス状態がエンディング状態であるか否かの判定を行う。そして、エンディング状態である場合は、ステップS12に移行し、エンディング状態でない場合は、エンディング報知処理を終了する。
次に、ステップS14で、エンディング音の音量が第1音量から第2音量となる音声データに切り替える音量変更処理を行う。ステップS14での音量変更処理が終了すると、ステップS15に移行する。
また、シークレットモードの設定によりカスタム設定が行われていた場合には、ステップS15でのエンディング画像の表示、及びエンディング音の出力は、第3報知態様で実行されることとなる。
また、シークレットモードが設定されている場合には、ステップS15において、エンディング画像を縮小した画像で表示して、スロットマシン10の遠くにいる遊技者に対しては、画像を認識し辛くなるようにしてもよい。
また、表示角度変更手段は、副表示器28と、副表示器28の周辺に配設される所定の部材(収納部材34a)とにより形成される死角が大きくなるように、前記表示手段の表示角度を第2表示角度に変更可能に構成されるのである。
次に、本発明の第1変形例について、図13を参照して説明する。
前述した実施形態においては、主表示器22とリール表示部20の両方をスロットマシン10の左右方向にずらして配設していたが、第1変形例においては、表示器を主表示器22wの1つだけにするととともに、スロットマシンの左右方向中心に配設し、リール表示部20のみをスロットマシン10の左右方向にずらした点が異なっている。また、上演出ボタン15cも主表示器22wの形状の変更に応じて左側にずらした位置に変更しているとともに、形状も変更(縦長の楕円形状に変更)している。
図13は、このような配置構成となっているスロットマシン10に関して、主制御基板25からの制御情報に基づき副制御基板26の制御により実行される主表示器22wの画像表示例を示している。
図13(a)に示すように、副制御基板26は、表示位置を特定する予め定められたデータに基づいて報知画像70aの表示を行うと、スロットマシン10の左右方向中心aが基準となるように報知画像70aが表示されることとなっている。より詳しくは、報知画像70aを構成するキャラクタの左右方向中心がスロットマシン10及び主表示器22wの左右方向中心aと略一致した位置に表示されることとなっている。
停止ボタン14(14a〜14c)は、その左右方向の中心がスロットマシン10の左右方向中心aと同様に設定されている。すなわち、中停止ボタン14bの中心が中心aと同様に設定されて、結果的に停止ボタン14の全体がスロットマシン10の左右方向の中心に配設されている。
停止ボタン14及び主表示器22wは、スロットマシン10の左右方向中心aを基準に配設されていることから、停止ボタン14に対応して表示される押し順画像70bも、スロットマシン10及び主表示器22wの左右方向中心aが基準となるように表示されることとなる。
リール表示部20は、スロットマシン10における左右方向の中心aよりも正面視左側にずれた位置に配設されている。したがって、リール27の左右方向中心cはスロットマシン10及び主表示器22の左右方向中心aよりも左側にずれた位置に設定されている。
また、第2対象画像としての押し順画像70bは、スロットマシン10の左右方向中心aを基準に表示され、一方、第1対象画像としての文字情報70c、70e及び矢印画像70d、70fは、スロットマシン10の左右何れかにずれて配設されるリール表示部20に対応した位置に表示されることから、文字情報70c、70e及び矢印画像70d、70fと、押し順画像70bとは、リール表示部20と停止ボタン14の相互の配設位置に応じて左右方向にずれるように表示されることとなる。
なお、リール表示部20(リール27)に関連した画像としては、前述した画像以外でもよく、例えば、リール27a〜27cのうちの一部に狙う図柄を指示する画像や、図柄「7」ではなくレア役に対応する図柄を狙う画像等であってもよい。
また、リール27a〜27cの何れかに異なる図柄を狙う場合、例えば、ボーナス役に対応する図柄の組み合わせを「7、BAR、7」等にした場合には、左リール27a及び右リール27cの各々の上部に、矢印画像50dと「7」を示す文字情報50cを表示するとともに、中リール27bの上部に、矢印画像50dと「BAR」を示す文字情報50cを表示することが好ましい。このようにリール27a〜27cの一部或いは全部で狙う図柄を異ならせた場合には、リール毎に的確な位置で狙うべき図柄の指示が行えるので、リール27a〜27cの停止操作で遊技者がミスをしてしまうことをより防止可能となる。
次に、本発明の第2変形例について、図14、図15を参照して説明する。
前述した実施形態においては、副表示器28を主表示器22の右側に配設していたが、第2変形例においては、主表示器22の左右両側に一対の副表示器28L、副表示器28Rを備えた点が異なっている。すなわち、副表示器を、所定の表示面積からなる表示面を有する主表示手段(主表示器22)とは別個に、主表示手段よりも面積の小さい表示面積からなる表示面を有する副表示器28L及び副表示器28Rから構成している。
また、図14に示すように、第2変形例におけるスロットマシン10は、主表示器22の正面視左側に副表示器28Lを備える一方、主表示器22の正面視右側に副表示器28Rを備えている。
また、スロットマシン10の前面側には、主表示器22の周辺部前方を覆うクリア部材36が備えられ、副表示器28L、副表示器28Rは、主表示器22とクリア部材36の間に形成される空間部において、移動及び回動を可能に構成されている。
また、副表示器28L及び副表示器28Rが第1状態に変換された状態で、エンディング画像を表示することで第1報知態様での報知が実現され、設定関連情報が遊技者に明確に報知されることとなる。また、第1報知態様においては、エンディング音も音量の大きい第1音量でスピーカ18から出力されることとなる。
なお、副表示器28L及び副表示器28Rは、図15(a)に示す状態の他、例えば、副表示器28L及び副表示器28Rの各々の表示面28b、28cが、主表示器22の表示面22aと略平行となる状態や、平行のまま副表示器28L及び副表示器28Rの各々が中央に移動し、主表示器22の前方を覆う状態にも変換可能となっていて、通常状態、CZ状態、ART状態時の各種演出表示を実行するようになっている。
第2報知態様では、副表示器28L、副表示器28Rの各々は、各表示面28b、28cが対向する向きとなるように回動しているので、スロットマシン10の前方に対して、副表示器28に表示された主要な表示を視認できる角度が狭められることとなる。すなわち、第2報知態様では、スロットマシン10で遊技している遊技者以外の遊技者には、設定関連情報を明確に報知しない状態となるのである。
なお、副表示器28L及び副表示器28Rの両方を移動及び回動させて、表示面28b、28cの各々が対向状態となるように内側に向く第2状態に変換しているが、何れか一方の副表示器のみを移動及び回動させることにより第2状態に変換するようにしてもよい。
図15(c)に示すように、例えば、ART状態の発生を報知するときには、副表示器28L及び副表示器28Rの各々は、主表示器22の前方において、背合わせ状態で近接する位置に移動し、副表示器28L及び副表示器28Rの各々の表示面28b、28cが、主表示器22の表示面22aと略直角を形成して、表示面28b、28cの各々が外側に向く第3状態に変換される。
また、副表示器28L及び副表示器28Rが第3状態に変換されると、副表示器28L及び副表示器28Rの前方部分は、本体10aの膨出部10bよりも前方に突出した状態となる。
したがって、主表示器22での表示により、主にスロットマシン10で遊技している遊技者に対して、ART状態の発生が報知され、副表示器28L及び副表示器28Rでの表示により、主に他の遊技者に対しても、ART状態の発生が報知されることとなる。また、副表示器28L及び副表示器28Rの前方部分は膨出部10bよりも前方に突出しているので、膨出部10bに遮られることなく、周りに情報が表示されることとなる。
なお、副表示器28L及び副表示器28Rが第3状態に変換された状態で、エンディング画像を表示するようにしてもよく、この場合には、副表示器28L及び副表示器28Rが第3状態に変換された状態での報知も、第1報知態様の一例となる。
また、表示手段(副表示器28L及び副表示器28R)の所定部が、表示角度変更手段により表示角度が第1表示角度に変更された場合には、表示手段(副表示器28L及び副表示器28R)の側方に位置する当該スロットマシン10の側方部材(膨出部10b)における前端部よりも前方に突出するのである。
また、設定関連情報の報知を行う場合には、副表示器28L及び副表示器28Rの表示面28b、28cが対向する向きに変換された状態となるので、スロットマシン10で遊技している遊技者に対して、よりピンポイントで報知を行うことが可能となり、該当する遊技者以外の遊技者には、設定関連情報が知られてしまい、遊技者が不満となることを防止できる。
また、ゲームの終了前に実行とは、ゲームが終了するまでの間のいずれの時期でもよく、ゲーム開始から1番目のリールを停止させるまでの間、1番目のリールを停止させてから2番目のリールを停止させるまでの間、2番目のリールを停止させてから3番目のリールを停止させるまでの間、のいずれでもよい。
また、操作演出とは、演出ボタンを模した画像(静止画、動画)や演出ボタンの操作を促す文字情報等が挙げられる。また、画像の種類としてはCG画像、写真画像等の画像が例示される。
また、ゲームの途中で遊技者に大きな動作が必要となる第2演出操作手段の操作を強いてしまうと、遊技者は、誤って未停止の変動表示手段に対応する停止操作手段を誤操作してしまう虞があるが、このような事態も極力防止することが可能となる。
したがって、配置構成上、ゲームの進行にさらに支障を来す可能性が高く、また、第2演出操作手段の操作により上に伸ばした腕等のより、停止操作手段に対する誤操作の可能性が高くなるが、このような配置構成においても、スムーズにゲームを進行でき、また、停止操作手段に対する誤操作も防止できる。
したがって、配置構成上、ゲームの進行にさらに支障を来す可能性が高く、また、第2演出操作手段の操作により下に伸ばした腕や肩等のより、停止操作手段に対する誤操作の可能性が高くなるが、このような配置構成においても、スムーズにゲームを進行でき、また、停止操作手段に対する誤操作も防止できる。
ここで、特定遊技状態は、ART状態の他、ATの状態も含む。
また、指示情報は、押し順ナビの画像や停止すべき図柄を特定する画像などが例示され、押し順ナビの画像としては、押し順を指示する数字画像、次に停止すべきではない停止ボタンを特定可能な画像、押し順ベル役或いは押し順リプレイ役に当選したことのみを報知し、押し順は遊技者に選択させることを報知する画像などが例示される。
したがって、ART状態中等の無作為に停止操作手段を操作してしまうと遊技者が不利益となってしまう状態において、操作演出に起因する停止操作手段の誤操作を防止できるので、遊技者に不満感を与えることを防止できる。
しかしながら、従来の遊技機においては、演出ボタンを伴う演出を効果的に実行できておらず、興趣性を高めるものではなかった。
このように、本実施形態のスロットマシン10によれば、従来の遊技機が改善すべき、このような課題の全部又は一部などを解決することができる。
例えば、本実施形態では、特典としてART状態(ART)を付与するものとしたが、AT又はRTを付与するようにしてもよい。
また、上記の制御を、上乗せ演出においてゲームの終了時に上演出ボタン15a或いは下演出ボタン15bを使用する場合に実行するようにしてもよい。
また、副表示器28の周辺に、電気的駆動源の作用により、常態位置から前方に突出する位置に状態変換可能な役物装置を設け、状態変換した役物装置により副表示器28の主要部に対する死角が形成されるようにしてもよい。
また、反対に、副制御基板26が実行する動作を、主制御基板25がその一部又は全部を行い、主制御基板25が各種手段として動作することもできる。
また、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機にも、本発明を適用することができる。
14:停止ボタン
15a:上演出ボタン
15b:下演出ボタン
20:リール表示部
22:主表示器
25:主制御基板
26:副制御基板
27:リール
28:副表示器
30a:パネル表示器ボタン
Claims (4)
- 複数の識別情報を変動表示可能な変動表示手段と、遊技者が押圧操作可能な停止操作手段と、を備え、遊技者による前記停止操作手段の操作に基づき前記変動表示手段の変動表示を停止させることによりゲームの結果を導出するように構成された遊技機において、
前記ゲームに対応して実行される演出の制御を実行可能な演出制御手段と、
遊技者の操作を受け付け可能な操作手段と、
遊技者に対して前記停止操作手段の停止操作に関わる指示情報を報知することにより前記ゲームが遊技者にとって有利に実行されることとなる特定遊技状態を発生させる特定遊技状態制御手段と、
を備え、
前記停止操作手段は、遊技機の前方側に突出した位置に設けられ、
前記操作手段は、
前記停止操作手段と所定間隔を設けて配設される第1操作手段と、
前記第1操作手段よりも前記停止操作手段との間隔を大きく設けて配設される第2操作手段と、を含み、
前記演出制御手段は、前記ゲームの実行に応じた所定の時期に、前記操作手段の操作を伴う操作演出を実行可能な操作演出制御手段を備え、
前記操作演出制御手段は、前記ゲームの終了前に実行される第1操作演出と、前記ゲームの終了に応じて実行される第2操作演出と、を実行可能であるとともに、前記特定遊技状態においては、前記第1操作手段を操作対象とする前記操作演出における前記第1操作演出の実行を許容し、前記第2操作手段を操作対象とする前記操作演出における前記第1操作演出の実行を規制し、前記第2操作手段を操作対象とする前記操作演出における前記第2操作演出の実行を許容する
ことを特徴とする遊技機。 - 前記停止操作手段を前記変動表示手段の下方に配設する一方、前記第2操作手段を前記変動表示手段の上方に配設する
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記停止操作手段を前記変動表示手段の下方に配設する一方、前記第2操作手段を前記停止操作手段の下方に配設する
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 複数の識別情報を変動表示可能な変動表示手段と、遊技者が押圧操作可能な停止操作手段と、を備え、遊技者による前記停止操作手段の操作に基づき前記変動表示手段の変動表示を停止させることによりゲームの結果を導出するように構成された遊技機において、
前記ゲームに対応して実行される演出の制御を実行可能な演出制御手段と、
遊技者の操作を受け付け可能な操作手段と、
遊技者に対して前記停止操作手段の停止操作に関わる指示情報を報知することにより前記ゲームが遊技者にとって有利に実行されることとなる特定遊技状態を発生させる特定遊技状態制御手段と、
を備え、
前記操作手段は、
前記停止操作手段と所定間隔を設けて配設される第1操作手段と、
前記第1操作手段よりも前記停止操作手段との間隔を大きく設けて配設される第2操作手段と、を含み、
前記演出制御手段は、前記ゲームの実行に応じた所定の時期に、前記操作手段の操作を伴う操作演出を実行可能な操作演出制御手段を備え、
前記操作演出制御手段は、前記ゲームの終了前に実行される第1操作演出と、前記ゲームの終了に応じて実行される第2操作演出と、を実行可能であるとともに、前記特定遊技状態における前記第2操作手段を操作対象とする前記操作演出における前記第2操作演出の割合が、前記第1操作手段を操作対象とする前記操作演出における前記第2操作演出の割合よりも高くなるように前記操作演出を実行可能である
ことを特徴とする遊技機。
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