JP6558230B2 - 車両用冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の荷室を冷却する車両用冷凍装置に関する。
車両の荷室を冷却する車両用冷凍装置として、下記特許文献1に記載のものが知られている。下記特許文献1に記載の技術では、複数の区画に区分された荷室のそれぞれにエバポレータが設けられている場合に、全てのエバポレータを運転する同時運転制御モードと、運転するエバポレータを順次切り替えて運転する切替運転制御モードとを使い分けるものとしている。
特開2009−103394号公報
上記従来の技術では、荷室は複数に区画されていることを前提とし、それぞれの荷室にそれぞれエバポレータを配置した場合において、目標温度に対する温度追従を見ながら同時運転制御モードと切替運転制御モードとを使い分けている。
しかしながら、車両の荷室を冷却して用いる場合、荷室を複数に区画して用いる場合もあれば、区画板を取り外して単一の荷室として用いる場合もある。車両という各機器が取り付けられる場所に制約のある環境においては、区画された荷室それぞれに単純にエバポレータを配置するという態様では冷凍能力の効率的な利用の観点から改善すべき点がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の荷室を冷却する車両用冷凍装置であって、車両の荷室を区分して使用する場合にも区分せずに使用する場合にも、冷凍能力を効率的に利用することが可能な車両用冷凍装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用冷凍装置は、車両の荷室(20)を冷却する車両用冷凍装置(10)であって、第1圧縮機(111)、及び第1圧縮機が圧送した冷媒を蒸発させる第1エバポレータ(114)を有する第1冷凍サイクル(11)と、 第2圧縮機(121)、並びに第2圧縮機が圧送した冷媒を蒸発させる第2エバポレータ(124)及び第3エバポレータ(144)を有する第2冷凍サイクル(12)と、を備える。第1エバポレータ及び第2エバポレータは荷室の一端側に設けられ、第3エバポレータは荷室の他端側に設けられている。第2冷凍サイクルは、第2圧縮機が圧送した冷媒を第2エバポレータ及び第3エバポレータの少なくとも一方に供給する振分部(126,146)を有する。
第1エバポレータ及び第2エバポレータは荷室の一端側に設けられているので、荷室の一端側を冷却する場合に2つのエバポレータを利用することができ、素早く冷却することができる。第3エバポレータは、荷室の他端側に設けられているので、荷室の他端側を冷却することができる。第2圧縮機が圧送した冷媒を第2エバポレータ及び第3エバポレータの少なくとも一方に供給する振分部を設けているので、荷室を仕切った場合には、例えば第3エバポレータに冷媒を流すことで、一端側は第1エバポレータによって冷却し他端側は第3エバポレータによって冷却することができる。
本発明によれば、車両の荷室を冷却する車両用冷凍装置であって、車両の荷室を区分して使用する場合にも区分せずに使用する場合にも、冷凍能力を効率的に利用することが可能な車両用冷凍装置を提供することができる。
本実施形態に係る車両用冷凍装置を示す概略構成図である。 本実施形態に係る車両用冷凍装置が備える制御装置の機能的な構成を示すブロック構成図である。 図1に示される第1冷凍サイクルの具体的な構成を示す図である。 図1に示される第2冷凍サイクルの具体的な構成を示す図である。 図1に示される第1冷凍サイクルの別例を示す図である。 図1に示される第2冷凍サイクルの別例を示す図である。 本実施形態に係る車両用冷凍装置の動作を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る車両用冷凍装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、本発明の実施形態である車両用冷凍装置10は、車両の荷室20を冷却するものである。車両の荷室20は、第1荷室201と第2荷室202とを有している。第1荷室201と第2荷室202とは区分されて使用することも、区分せずに単一の荷室として使用することも可能なように構成されている。
車両用冷凍装置10は、第1冷凍サイクル11と、第2冷凍サイクル12と、を備えている。第1冷凍サイクル11は、第1圧縮機111と、第1コンデンサ112と、第1膨張弁113と、第1エバポレータ114と、を備えている。
第1圧縮機111で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、第1コンデンサ112に送り込まれる。第1コンデンサ112では、高温高圧のガス冷媒と外気とが熱交換され、冷媒を凝縮させている。第1コンデンサ112に外気を送り込むために、ファン115が設けられている。
第1コンデンサ112で凝縮された冷媒は、第1膨張弁113に送られる。第1膨張弁113は、第1エバポレータ114の上流側に設けられる絞り機構である。第1コンデンサ112を通過して凝縮した高温高圧の冷媒は、第1膨張弁113によって急速に断熱膨張させられ、冷媒の圧力及び温度が低下する。
第1エバポレータ114は、液冷媒と荷室20内の空気とを熱交換させることにより、冷媒を蒸発させている。冷媒が蒸発する際には気化熱を奪うので、荷室20内の空気が冷却される。第1エバポレータ114に、荷室20内の空気を送り込むために、ファン152が設けられている。ファン152は、後述する第2エバポレータ124にも空気を送り込むことができるように設けられている。ファン152の近傍には、荷室20内、特に第1荷室201側の室温を測定するための、室内温度センサ127が設けられている。
第1エバポレータ114は、荷室20を区分した場合の第1荷室201側に設けられている。図1の紙面に向かって上方は、車両の前方となっている。車両の前方を荷室20の一端側とした場合、第1エバポレータ114を含め、第1冷凍サイクル11全体が荷室20の一端側に配置されている。
第1冷凍サイクル11のより具体的な構成を、図3に示す。図3に示されるように、第1コンデンサ112の後段には、レシーバ112a及び第1冷凍弁V1が設けられている。冷凍サイクル運転をしている場合は、第1冷凍弁V1は開かれており、除霜運転の場合は閉じられる。
第1エバポレータ114の後段には、第1温度センサT1が設けられている。第1温度センサT1の測定温度に応じて、第1膨張弁113の開度が調整される。第1エバポレータ114と第1圧縮機111との間には、アキュムレータ117が設けられている。第1圧縮機111と第1コンデンサ112との間には、オイルセパレータ116が設けられている。オイルセパレータ116と第1コンデンサ112との間と、第1膨張弁113と第1エバポレータ114との間と、を繋ぐ流路には第1除霜弁V2が設けられている。冷凍サイクル運転をしている場合は、第1除霜弁V2は閉じられており、除霜運転の場合は開かれる。
図5に示される第1冷凍サイクル11Aも、本実施形態として用いられるものである。第1冷凍サイクル11Aは、第1冷凍弁V1の後段に、エコノマイザ熱交換器118が設けられている。エコノマイザ熱交換器118には、分岐された冷凍回路が繋がれている。この分岐された冷凍回路には、膨張弁119が設けられている。膨張弁119によって急速に断熱膨張させられて、圧力及び温度が更に低下した冷媒がエコノマイザ熱交換器118に供給される。膨張弁119の開度は、エコノマイザ熱交換器118に設けられた温度センサT2が検出する温度によって調整される。このような構成とすることで、第1エバポレータ114に供給する冷媒を過冷却することができる。
図1に戻って説明を続ける。第2冷凍サイクル12は、第2圧縮機121と、第2コンデンサ122と、第2膨張弁123と、第2エバポレータ124と、第1切替電磁弁126と、第3膨張弁143と、第3エバポレータ144と、第2切替電磁弁146と、を備えている。
第1切替電磁弁126及び第2切替電磁弁146は、本発明の振分部に相当する。第1切替電磁弁126が開かれ、第2切替電磁弁146が閉じられると、第2膨張弁123及び第2エバポレータ124側に冷媒が流れる。第2膨張弁123は、第2エバポレータ124の上流側に設けられる絞り機構である。第2コンデンサ122を通過して凝縮した高温高圧の冷媒は、第2膨張弁123によって急速に断熱膨張させられ、冷媒の圧力及び温度が低下する。
第2エバポレータ124は、液冷媒と荷室20内の空気とを熱交換させることにより、冷媒を蒸発させている。冷媒が蒸発する際には気化熱を奪うので、荷室20内の空気が冷却される。第2エバポレータ124に、荷室20内の空気を送り込むために、上記したファン152が設けられている。
第2エバポレータ124は、荷室20を区分した場合の第1荷室201側に設けられている。図1の紙面に向かって上方は、車両の前方となっている。車両の前方を荷室20の一端側とした場合、第2エバポレータ124を含め、第2冷凍サイクル12を構成する、第2圧縮機121と、第2コンデンサ122と、が荷室20の一端側に配置されている。
第1切替電磁弁126が閉じられ、第2切替電磁弁146が開かれると、第3膨張弁143及び第3エバポレータ144側に冷媒が流れる。第3膨張弁143は、第3エバポレータ144の上流側に設けられる絞り機構である。第2コンデンサ122を通過して凝縮した高温高圧の冷媒は、第3膨張弁143によって急速に断熱膨張させられ、冷媒の圧力及び温度が低下する。
第3エバポレータ144は、液冷媒と荷室20内の空気とを熱交換させることにより、冷媒を蒸発させている。冷媒が蒸発する際には気化熱を奪うので、荷室20内の空気が冷却される。第3エバポレータ144に、荷室20内の空気を送り込むために、ファン145が設けられている。ファン145の近傍には、荷室20内、特に第2荷室202側の室温を測定するための、室内温度センサ148が設けられている。
第3エバポレータ144は、荷室20を区分した場合の第2荷室202側に設けられている。図1の紙面に向かって上方は、車両の前方となっている。車両の前方を荷室20の一端側とし、車両の後方を荷室20の他端側とした場合、第3エバポレータ144が荷室20の他端側に配置されている。
第2冷凍サイクル12のより具体的な構成を、図4に示す。図4に示されるように、第2コンデンサ122の後段には、レシーバ122a、第2冷凍弁V1a、及び第3冷凍弁V1bが設けられている。冷凍サイクル運転をしている場合は、第2冷凍弁V1a及び第3冷凍弁V1bは開かれており、除霜運転の場合は閉じられる。
第2エバポレータ124の後段には、第2温度センサT1aが設けられている。第2温度センサT1aの測定温度に応じて、第2膨張弁123の開度が調整される。第3エバポレータ144の後段には、第3温度センサT1bが設けられている。第3温度センサT1bの測定温度に応じて、第3膨張弁143の開度が調整される。
第2エバポレータ124及び第3エバポレータ144と第2圧縮機121との間には、アキュムレータ129が設けられている。第2圧縮機121と第2コンデンサ122との間には、オイルセパレータ128が設けられている。オイルセパレータ128と第2コンデンサ122との間と、第2膨張弁123と第2エバポレータ124との間と、を繋ぐ流路には第2除霜弁V2aが設けられている。オイルセパレータ128と第2コンデンサ122との間と、第3膨張弁143と第3エバポレータ144との間と、を繋ぐ流路には第3除霜弁V2bが設けられている。冷凍サイクル運転をしている場合は、第2除霜弁V2a及び第3除霜弁V2bは閉じられており、除霜運転の場合は開かれる。
図6に示される第2冷凍サイクル12Aも、本実施形態として用いられるものである。第2冷凍サイクル12Aは、第2コンデンサ122の後段に、エコノマイザ熱交換器130が設けられている。エコノマイザ熱交換器130には、分岐された冷凍回路が繋がれている。この分岐された冷凍回路には、膨張弁131が設けられている。膨張弁131によって急速に断熱膨張させられて、圧力及び温度が更に低下した冷媒がエコノマイザ熱交換器130に供給される。膨張弁131の開度は、エコノマイザ熱交換器130に設けられた温度センサT2aが検出する温度によって調整される。このような構成とすることで、第2エバポレータ124及び第3エバポレータ144に供給する冷媒を過冷却することができる。
続いて、図2を参照しながら、本実施形態の制御装置30について説明する。図2に示されるように、本実施形態の制御装置30は、操作入力部31、室内温度センサ127、及び室内温度センサ148から指示信号及び測定信号を受信し、第1冷凍サイクル11及び第2冷凍サイクル12に駆動信号を出力する。
制御装置30は、機能的な構成要素として、運転条件受付部301と、運転条件判断部302と、運転駆動部303とを有している。制御装置30は、ハードウェア的な構成としては、CPUといった演算部、RAM及びROMといった記憶部、及びインターフェイスを備えるものである。
運転条件受付部301は、操作入力部31から入力された運転条件を受け付けて、運転条件判断部302に出力する部分である。運転条件の具体例としては、荷室20の設定温度が含まれる。
運転条件判断部302は、運転条件受付部301が受け付けた運転条件に基づいて、第1冷凍サイクル11及び第2冷凍サイクル12をどのように駆動するかを判断して決定する部分である。
運転駆動部303は、運転条件判断部302が判断決定した、第1冷凍サイクル11及び第2冷凍サイクル12の運転態様に基づいて、第1冷凍サイクル11及び第2冷凍サイクル12に駆動信号を出力する部分である。
続いて、図7を参照しながら、本実施形態の制御装置30の動作について説明する。ステップS101では、第1荷室201に対する冷却指示があるか否かを判断する。第1荷室201に冷却指示があればステップS102の処理に進み、第1荷室201に冷却指示が無ければステップS103の処理に進む。
ステップS102では、第1冷凍サイクル11の運転を開始し、ステップS104の処理に進む。第1冷凍サイクル11の運転を開始するとは、第1圧縮機111、ファン152,115を駆動し、第1冷凍弁V1を開く駆動信号を出力することに相当する。ステップS103では、第1冷凍サイクル11の運転を停止し、運転をそもそも開始していなければ運転を開始せずに、ステップS104の処理に進む。
ステップS104では、第2荷室202に対する冷却指示があるか否かを判断する。第2荷室202に冷却指示があればステップS106の処理に進み、第2荷室202に冷却指示が無ければステップS105の処理に進む。
ステップS106では、第1荷室201の設定温度と第2荷室202の設定温度が同等か否かを判断する。第1荷室201の設定温度と第2荷室202の設定温度が同等であれば、ステップS108の処理に進み、第1荷室201の設定温度と第2荷室202の設定温度が同等でなければ、ステップS107の処理に進む。
ステップS107では、第2冷凍サイクル12の運転を開始し、第1切替電磁弁126を閉じて、第2切替電磁弁146を開く。第1荷室201の設定温度と第2荷室202の設定温度が同等でないので、第1荷室201と第2荷室202とは仕切られているものと推定されるので、第2荷室202側の第3エバポレータ144に冷媒を送り込む運転を実行する。この場合における、第2冷凍サイクル12の運転を開始するとは、第2圧縮機121、ファン151、ファン145を駆動し、第3冷凍弁V1bを開く駆動信号を出力することに相当する。
ステップS105では、第1荷室201に対する冷却指示があるか否かを判断する。第1荷室201に冷却指示があればステップS108の処理に進み、第1荷室201に冷却指示が無ければステップS112の処理に進む。
ステップS108では、第2冷凍サイクル12の運転を開始し、第1切替電磁弁126を開いて、第2切替電磁弁146を閉じる。第1荷室201の設定温度と第2荷室202の設定温度が同等なので、第1荷室201と第2荷室202とは仕切られていないものと推定される。又は、第1荷室201にのみ冷却指示が出されていることになる。従って、第1荷室201側の第2エバポレータ124に冷媒を送り込む運転を実行する。この場合における、第2冷凍サイクル12の運転を開始するとは、第2圧縮機121、ファン151、ファン152を駆動し、第2冷凍弁V1aを開く駆動信号を出力することに相当する。
ステップS108に続くステップS109では、第2荷室202の温度判定に問題があるか否かを判断する。温度判定に問題があるか否かは、第2荷室202内の実測温度に基づいて判断される。具体的には、外気温度と第2圧縮機121の回転数とから、現状の第2荷室202内の温度を推定し、第2荷室202内の実測温度との乖離幅が一定以上の場合は問題ありと判断することができる。また、冷却運転開始後、所定時間経過後の第2荷室202内の実測温度と、当初温度との差分が閾値よりも小さい場合に、問題ありと判断することもできる。第2荷室202の温度判定に問題があれば、ステップS110の処理に進み、問題がなければステップS111の処理に進む。
ステップS110では、ユーザーによってキャンセル設定がなされているか否かを判断する。これは、ユーザーが何らかの意図をもって、第2荷室202側の温度が上がっても良いと考える場合に対応するものである。例えば、第1荷室201と第2荷室202の設定温度は同じにしながらも、第2荷室202には何も積載せず、単に省エネのために荷室20を狭くして使うような場合に対応することができる。ユーザーによってキャンセル設定がなされていなければステップS107の処理に進み、ユーザーによってキャンセル設定がなされていればステップS111の処理に進む。
ステップS111では、運転停止指示があったか否かを判断する。運転停止指示がなければ、ステップS111の処理を繰り返す。運転停止指示があれば、ステップS112の処理に進み、車両用冷凍装置10の運転を停止する。
上述したように本実施形態の車両用冷凍装置10は 第1圧縮機111、及び第1圧縮機111が圧送した冷媒を蒸発させる第1エバポレータ114を有する第1冷凍サイクル11と、第2圧縮機121、並びに第2圧縮機121が圧送した冷媒を蒸発させる第2エバポレータ124及び第3エバポレータ144を有する第2冷凍サイクル12と、を備えている。第1エバポレータ114及び第2エバポレータ124は荷室20の一端側に設けられ、第3エバポレータ144は荷室20の他端側に設けられている。第2冷凍サイクル12は、第2圧縮機121が圧送した冷媒を第2エバポレータ124及び第3エバポレータ144の少なくとも一方に供給する振分部としての、第1切替電磁弁126及び第2切替電磁弁146を有する。
第1エバポレータ114及び第2エバポレータ124は荷室20の一端側に設けられているので、荷室20の一端側を冷却する場合に2つのエバポレータを利用することができ、素早く冷却することができる。第3エバポレータ144は、荷室20の他端側に設けられているので、荷室20の他端側を冷却することができる。第2圧縮機121が圧送した冷媒を第2エバポレータ124及び第3エバポレータ144の少なくとも一方に供給する振分部として、第1切替電磁弁126及び第2切替電磁弁146を設けているので、荷室20を仕切った場合には、例えば第3エバポレータ144に冷媒を流すことで、一端側は第1エバポレータ114によって冷却し他端側は第3エバポレータ144によって冷却することができる。また、第1冷凍サイクル11及び第2冷凍サイクル12の各構成部を、図1に示されるように、車両の一端側に集中配置することができ、第1エバポレータ114及び第2エバポレータ124の冷却効率を上げることができる。そのため、荷室20を仕切らない場合は、例えば第2エバポレータ124に冷媒を流すことで、一端側から第1エバポレータ114及び第2エバポレータ124を用いた冷却を行うことができる。特に、図6に示されるような過冷却機構を設ける場合は、第3エバポレータ144に冷媒を送って外気温によって過冷却効果を低減させてしまうことが考えられるので、このような冷媒の回し方が有効である。
本実施形態では、第1エバポレータ114及び第2エバポレータ124は第1荷室201側に配置され、第3エバポレータ144は第2荷室202側に配置されている。上記したように、第1荷室201を冷却する場合及び荷室20全体を冷却する場合は、第1エバポレータ114及び第2エバポレータ124を利用し、第2荷室202を区分して冷却する場合には第3エバポレータ144を利用することができるので、分割可能な荷室20の冷却を効率よく行うことができる。
本実施形態では、第1圧縮機111及び第2圧縮機121が、第1荷室201側に配置されている。第1荷室201側には、第1エバポレータ114及び第2エバポレータ124が配置されているので、それらと第1圧縮機111及び第2圧縮機121との距離を短くすることができるので、冷却効果を高めることができる。
本実施形態では、第1荷室201の設定温度入力を受け付けると共に、第2荷室202の設定温度入力も受け付けることが可能な操作入力部31と、操作入力部31に入力された設定温度に基づいて、第1冷凍サイクル11及び第2冷凍サイクル12を駆動制御する制御装置30と、を備えている。第1荷室201の設定温度に応じた第1冷凍サイクル11及び第2冷凍サイクル12の駆動、第2荷室202の設定温度に応じた第2冷凍サイクル12の駆動が可能となる。
本実施形態では、第1荷室201の設定温度と第2荷室202の設定温度が同等である場合に、制御装置30が、第1冷凍サイクル11を駆動させると共に、第2冷凍サイクル12を駆動させ、第2圧縮機121が圧送した冷媒を第2エバポレータ124に供給するように振分部としての第1切替電磁弁126及び第2切替電磁弁146を制御する。第1荷室201の設定温度と第2荷室202の設定温度が同等である場合とは、荷室20を区分せずに使用する可能性が高いので、冷却効率の高い第1エバポレータ114及び第2エバポレータ124を用いることで、迅速な冷却が可能になる。
本実施形態では、運転開始から所定時間経過後に、第2荷室202の実測温度と設定温度との乖離が所定値以上の場合に、制御装置30が、第2圧縮機121が圧送した冷媒を第3エバポレータ144に供給する。荷室20を区分せずに使用する可能性が高いとはいえ、荷室20を区分して同じ温度設定にし、別の品物を収容する使用態様もあり得る。そこで、第2荷室202の実測温度と設定温度との乖離が所定値以上の場合には、荷室20を区分して使っていると判断し、第3エバポレータ144を利用した冷却を行うものとする。
この実施形態の考え方を派生させると、「とりあえずは荷室20を区切らずに使用しているものと推測し、実測温度に基づいて区切っているか否かを判断する」という実施形態も好ましいものである。この考え方を実現するには、図1を参照しながら説明したような第1冷凍サイクル11と第2冷凍サイクル12との組み合わせのみならず、例えば第2冷凍サイクル12のみでも対応することができる。
このような態様の一例を、図8を参照しながら説明する。以下の説明においては、第1冷凍サイクルは、第1荷室201及び荷室20全体を冷却するように構成され、第2冷凍サイクルは第2荷室202のみを冷卻するように構成されている。
図8に示されるように、ステップS201では、第1荷室201に対する冷却指示があるか否かを判断する。第1荷室201に冷却指示があればステップS202の処理に進み、第1荷室201に冷却指示が無ければステップS203の処理に進む。
ステップS202では、第1冷凍サイクルの運転を開始し、ステップS204の処理に進む。ステップS203では、第1冷凍サイクルの運転を停止し、運転をそもそも開始していなければ運転を開始せずに、ステップS204の処理に進む。
ステップS204では、第2荷室202に対する冷却指示があるか否かを判断する。第2荷室202に冷却指示があればステップS209の処理に進み、第2荷室202に冷却指示が無ければステップS205の処理に進む。
ステップS205では、第1荷室201に対する冷却指示があるか否かを判断する。第1荷室201に冷却指示があればステップS209の処理に進み、第1荷室201に冷却指示が無ければステップS212の処理に進む。
ステップS209では、第2荷室202の温度判定に問題があるか否かを判断する。温度判定に問題があるか否かは、第2荷室202内の実測温度に基づいて判断される。具体的には、外気温度と第2圧縮機の回転数とから、現状の第2荷室202内の温度を推定し、第2荷室202内の実測温度との乖離幅が一定以上の場合は問題ありと判断することができる。また、冷却運転開始後、所定時間経過後の第2荷室202内の実測温度と、当初温度との差分が閾値よりも小さい場合に、問題ありと判断することもできる。第2荷室202の温度判定に問題があれば、ステップS210の処理に進み、問題がなければステップS211の処理に進む。
ステップS210では、ユーザーによってキャンセル設定がなされているか否かを判断する。これは、ユーザーが何らかの意図をもって、第2荷室202側の温度が上がっても良いと考える場合に対応するものである。例えば、第1荷室201と第2荷室202の設定温度は同じにしながらも、第2荷室202には何も積載せず、単に省エネのために荷室20を狭くして使うような場合に対応することができる。ユーザーによってキャンセル設定がなされていなければステップS207の処理に進み、ユーザーによってキャンセル設定がなされていればステップS211の処理に進む。
ステップS207では、第2冷凍サイクル13の運転を開始する。
ステップS211では、運転停止指示があったか否かを判断する。運転停止指示がなければ、ステップS211の処理を繰り返す。運転停止指示があれば、ステップS212の処理に進み、車両用冷凍装置の運転を停止する。
このように、第1エバポレータは第1荷室201側に配置され、第2エバポレータは第2荷室202側に配置されているとした場合に、第1エバポレータを含む第1冷凍サイクルを駆動させ、運転開始から所定時間経過後に、第2荷室202の実測温度と設定温度との乖離が所定値以上の場合に、第2冷凍サイクルを駆動させることも好ましい。
10:車両用冷凍装置
11:第1冷凍サイクル
111:第1圧縮機
114:第1エバポレータ
12:第2冷凍サイクル
121:第2圧縮機
124:第2エバポレータ
144:第3エバポレータ
126:第1切替電磁弁
146:第2切替電磁弁
30:制御装置
31:操作入力部

Claims (6)

  1. 車両の荷室(20)を冷却する車両用冷凍装置(10)であって、
    第1圧縮機(111)、及び前記第1圧縮機が圧送した冷媒を蒸発させる第1エバポレータ(114)を有する第1冷凍サイクル(11)と、
    第2圧縮機(121)、並びに前記第2圧縮機が圧送した冷媒を蒸発させる第2エバポレータ(124)及び第3エバポレータ(144)を有する第2冷凍サイクル(12)と、を備え、
    前記第1エバポレータ及び前記第2エバポレータは前記荷室の一端側に設けられ、前記第3エバポレータは前記荷室の他端側に設けられ、
    前記第2冷凍サイクルは、前記第2圧縮機が圧送した冷媒を前記第2エバポレータ及び前記第3エバポレータの少なくとも一方に供給する振分部(126,146)を有する、車両用冷凍装置。
  2. 請求項1記載の車両用冷凍装置は、
    前記荷室は、第1荷室(201)と第2荷室(202)とに区分して使用することも、区分せずに単一の荷室として使用することも可能なように構成されており、
    前記第1エバポレータ及び前記第2エバポレータは前記第1荷室側に配置され、前記第3エバポレータは前記第2荷室側に配置される。
  3. 請求項2記載の車両用冷凍装置は、
    前記第1圧縮機及び前記第2圧縮機が、前記第1荷室側に配置されている。
  4. 請求項2又は3記載の車両用冷凍装置は、更に、
    前記第1荷室の設定温度入力を受け付けると共に、前記第2荷室の設定温度入力も受け付けることが可能な操作入力部(31)と、
    前記操作入力部に入力された設定温度に基づいて、前記第1冷凍サイクル及び前記第2冷凍サイクルを駆動制御する制御装置(30)と、を備える。
  5. 請求項4記載の車両用冷凍装置では、
    前記第1荷室の設定温度と前記第2荷室の設定温度が同等である場合に、
    前記制御装置が、前記第1冷凍サイクルを駆動させると共に、前記第2冷凍サイクルを駆動させ、前記第2圧縮機が圧送した冷媒を前記第2エバポレータに供給するように前記振分部を制御する。
  6. 請求項5記載の車両用冷凍装置では、
    運転開始から所定時間経過後に、前記第2荷室の実測温度と前記設定温度との乖離が所定値以上の場合に、
    前記制御装置が、前記第2圧縮機が圧送した冷媒を前記第3エバポレータに供給する。
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