JP6557834B1 - 梳き鋏 - Google Patents

梳き鋏 Download PDF

Info

Publication number
JP6557834B1
JP6557834B1 JP2018219839A JP2018219839A JP6557834B1 JP 6557834 B1 JP6557834 B1 JP 6557834B1 JP 2018219839 A JP2018219839 A JP 2018219839A JP 2018219839 A JP2018219839 A JP 2018219839A JP 6557834 B1 JP6557834 B1 JP 6557834B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
comb
blade
tip
piece
hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018219839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019155069A (ja
Inventor
俊輔 麻生
俊輔 麻生
Original Assignee
俊輔 麻生
俊輔 麻生
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 俊輔 麻生, 俊輔 麻生 filed Critical 俊輔 麻生
Application granted granted Critical
Publication of JP6557834B1 publication Critical patent/JP6557834B1/ja
Publication of JP2019155069A publication Critical patent/JP2019155069A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】頭皮近傍の癖毛を梳かすと共に、頭髪を切断できる梳き鋏を提供する。【解決手段】梳き鋏は、櫛刃102と棒刃104が支軸106を支点にハサミ切り可能に組み合わされている。櫛刃102は櫛刃基部102bと、当該櫛刃基部102bから横方向に延在する複数の櫛片102pからなる。櫛刃基部102bの櫛刃峰部102rと最先端の第一櫛刃片峰部によって形成される角部は平面視において半径2.5mm以下の弧状に形成され、かつ、櫛刃峰部102r及び第一櫛片102p1の第一櫛刃片峰部は、半径0.5mm以下の丸みをもって構成されている。整髪する際は、角部を頭皮に接触させた状態で頭髪整列方向に移動させ、約5mm間隔で頭髪全体に対し梳かし作業を行う。頭髪密度が高い部分は、第一櫛片102p1の櫛片刃と棒刃104によって頭髪根元部において切断し、頭髪密度を適正化し整髪する。【選択図】図1

Description

本発明は、梳き鋏に関する。
詳しくは、頭髪の根元近傍において纏い付いている頭髪を分離して一本ずつ一方向に整列させ、又は、頭髪密度が大きい部位においては、一部の頭髪を根元部において切断することにより、見栄え良く髪型を整えることができる梳き鋏に関する。
また、安全性に優れ、かつ、高級感がある梳き鋏に関する。
さらには、利き手に拘わらず使用することができる梳き鋏に関する。
頭髪は、一つの毛穴から数本生えており、一本一本が様々な方向に向くと共にまとわりついて伸びている。人、特に女性は頭髪の長さが一般的には男性よりも長く、外出をする際には、頭髪ブラシや櫛によって頭髪を梳くことにより、頭髪についたゴミ等を取り除くと共に、頭髪を一方向に整列させて整髪することが一般的である。断面が円形である直毛である場合、頭髪ブラシや櫛等を用いて梳く(ブラッシング)ことにより、比較的短時間でまとわりついている頭髪を分離し、一方向に整列させることができる。しかしながら、所謂縮毛等の癖毛は、一方向に整列させるには長時間を要したり、極端な場合は整列させることが出来なかったりする。癖毛は断面が円形ではないため、蔓状に丸まっていたり、複雑に屈曲しているため、頭髪どうしのまとわり力が大きく、まとわりつきを解くことが困難であったり、まとわりつきを解くことが出来ないためである。この情況は、整髪を業とする美容師・理容師であっても同様である。そこで癖毛であっても、容易に解きほぐすことができるように種々の提案がなされている。
第一の従来技術として、櫛刃と棒刃とを備えたヘアカット用すきバサミにおいて、前記櫛刃は、多数の切込みが間隔を開けて設けられており、当該切込みと切込みとの間に歯を有しており、さらに、前記櫛刃は、前記棒刃よりも長く、その先端が角丸め処理されており、当該先端は1mm以下の幅の歯になっており、当該歯の先端には凹部が設けられており、前記櫛刃の先端を頭皮に当てて髪の毛の生えている向きに向けて移動させながら使うことにより、頭皮に沿うように他とは異なる向きに生えている癖毛を前記凹部に捕らえて切ることができることを特徴とするすきヘアカット用すきバサミが知られている(特許文献1)。この第一の従来技術のヘアカット用すきバサミは、美容院において美容師が顧客に施術するために用い、所謂癖毛を根元近傍において切断することにより、癖毛を除去し、以て本人が整髪しやすいようにしたものである。
第二の従来技術として、平刃形の刃物とくし刃形の刃物を枢着軸により刃先が互いに摺れ合うように開閉自在に連結した調髪用梳鋏において、前記くし刃形の刃物の先端に、前記平刃形の刃物の先端部よりも前方に突出する適宜の長さのガイド部を設けて、このガイド部を、調髪用梳鋏の鋏使いの際にくし刃形の刃物の先端部が毛髪内に挿入されるときのガイドになるようにしたことを特徴とする調髪用梳鋏が知られている(特許文献2)。この第二の従来技術の調髪用梳鋏は、美容師が当該ガイド部を顧客の頭皮に沿わせて一方向へ移動させることにより根元近傍でまとわりついている頭髪を解きほぐすことにより本人が整髪しやすいようにするものである。
特許第5950379号(図1〜図10、段落0012〜0014) 特開2003−62364(図1〜図7、段落0007)
第一の従来技術においては、櫛刃が棒刃よりも長く、また、櫛刃の先端が角丸め処理されており、当該先端は1mm以下の幅の歯に形成されている。丸め処理とは、頭皮に当てられる先端部分に角張っている部分が無いように丸みをつける処理を言い、具体的には、櫛刃の先端を円弧状に丸く面取りし、さらに、この先端部分について、角部を頭皮を傷つけないように(Rは小さいが)丸く滑らかに面取り処理され、先端部分を頭皮に軽く接触させた状態で櫛刃先端の凹部に係止された癖毛を棒刃によって切断することにより、整髪している。すなわち、この梳き鋏は癖毛を根元近くで切断することにより、整髪するものである。したがって、この梳き鋏を使用する場合、先端櫛刃の凹部が極力頭皮の近くに位置するようにして整髪施術する必要がある。具体的には、櫛刃の長手が頭皮に対し大凡直角になるようにしつつ頭皮に沿って移動させる必要がある。これにより、先端櫛刃の幅が1mm以下であるから、理論的には、頭皮から1mm以内において癖毛を切断し、もって、整髪することができる。この整髪施術の際、櫛刃先端を頭皮に接触させることができるといえども、櫛刃を頭皮に対し略直角状態を維持しつつ移動させることは相当疲れる作業であり、作業負担を軽減することが強く要望されていた。
また、第二の従来技術においては、櫛刃の先端に平刃形の刃物の先端部よりも前方に突出する適宜の長さのガイド部を設け、このガイド部を、調髪用梳鋏の鋏使いの際にくし刃形の刃物の先端部が頭髪内に挿入されるときのガイドになるようにしたので、ガイド部を頭皮に沿わせて移動させることにより、頭皮近傍においてまとわりついている癖毛を梳かして一方向に頭髪の流れを整えて整髪することができる。しかし、ガイド部の先端が長いので、頭髪密度が高い部位において、頭皮近傍においてまとわりついている癖毛を切断することができず、異なるハサミを用いなければならず、煩雑である。よって、一本のハサミで頭髪の根元部で切断と癖毛のまとわりつきの解除ができる梳き鋏が強く要望されていた。
本発明は、これらの要望に基づいてなされたものであり、本発明の目的は、一本の梳き鋏によって、頭皮近傍において頭髪を梳(解)かすことができると共に、頭皮近傍において頭髪を切断できる梳き鋏を提供することである。
この目的を達成するため、請求項1に係る第1の発明は以下のように構成されている。
細長矩形板状の櫛刃と棒刃とが支軸を支点に回動されることにより、切断動作を行なうように構成され、前記櫛刃は、前記支軸から離れる方向に直線状に延在する櫛刃基部と、前記櫛刃基部から棒刃側に横向きに片持ち状態で延在するフォーク状に櫛片が形成され、前記櫛刃基部における櫛片が設けられた反対側に位置する直線状の櫛刃峰部の峰部延長線と前記櫛片の内の先端櫛片の直線状の先端縁の延長線が大凡直角をなすように形成された梳き鋏であって、前記櫛刃の基部峰部と前記先端櫛片の先端縁により構成される角部が平面視において半径3.0mm以下の円弧状に形成され、前記先端櫛片の横断面が三角形状にされ、その一の頂点が前記先端縁を構成すると共に、前記先端櫛片の伸長方向において直線状に延在し、前記基部峰部に連なる先端櫛片峰部が形成され、前記角部に連なる前記櫛刃の櫛刃内面、及び、櫛刃外面、並びに、前記先端櫛片の先端櫛片峰部に連なる先端櫛片内面、及び、先端櫛片外面は滑らかな面で接続されてなることを特徴とする梳き鋏である。
本発明に係る第2の発明は、以下のように構成されている。
前記角部の角部峰部を横断する角部凹溝が、少なくとも1以上形成されてなることを特徴とする第1の発明の梳き鋏である。
本発明に係る第3の発明は、以下のように構成されている。
前記角部近傍の櫛刃内面、及び、櫛刃外面、並びに、前記先端櫛片内面、及び、先端櫛片外面に頭髪係止部が形成されてなることを特徴とする第1の発明の梳き鋏である。
本発明に係る第4の発明は、以下のように構成されている。
前記頭髪係止部は複数であることを特徴とする第2の発明の梳き鋏である。
本発明に係る第5の発明は、以下のように構成されている。
少なくとも、前記櫛刃及び棒刃はチタンコーティングされていることを特徴とする第1〜4の発明の何れかの梳き鋏である。
本発明に係る第6の発明は、以下のように構成されている。
前記櫛刃及び前記棒刃の櫛刃柄部及び棒刃柄部が左利き、及び、右利き両者用に形成されていることを特徴とする第1〜5の発明の何れかの梳き鋏である。
第1の発明によれば、櫛刃の角部を頭皮に接触させつつ頭髪を揃える方向に移動させる。この移動の際、先端櫛片峰部がまとわりついている頭髪の間に侵入する。先端櫛片峰部の頭皮側の端部は、櫛刃の櫛刃基部の峰部と先端縁とにより構成される角部が半径3.0mm以下の円弧状に形成されているので、頭皮から3.0mm程度離れた位置から存在しており、頭髪の根元近傍においてまとわりついている頭髪間に進行し、頭髪のまとわりつきを解除し、分離することが出来る。また、先端櫛片の断面は略三角形であるので、まとわりついている頭髪の間に進行しやすい。これにより、角部は半径が3.0mm以下であるので、頭皮近傍の頭髪の間に入り込むことができる。よって、頭髪近傍においてまとわりついている頭髪を分離し、頭髪の流れ方向へ梳いて揃えることができる。また、比較的頭髪密度が高い部位においては、櫛刃を頭皮に対し直角になるようにし、先端櫛片刃の頭髪係止部部に係止して頭髪を頭皮近傍において切断することにより、頭髪密度を低下させ、整髪することができる。例えば、ハチマキをするラインよりも上部においては、一つの毛穴から生えている頭髪が3〜5本であり、下方は5本以上が多い。したがって、比較的頭髪密度が低いハチマキラインよりも上方においては、櫛刃の角部によって頭皮を擦るように直線的に移動させることにより、頭髪を梳かすことができる。比較的密度が高いハチマキラインよりも下方においては、先端櫛片の頭皮に沿わせた梳き動作、及び、先端櫛片刃と棒刃によって頭髪を切断することにより梳くことが出来る。したがって、第1の発明によれば、1本の梳き鋏によって、整髪できることから、本発明の目的を達成できる利点がある。
第2の発明は、第1の発明と基本的構成は同一であり、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第2の発明においては、角部峰部を横断する角部凹溝が形成されていることから、当該角部凹溝に係止された頭髪は櫛刃と共に移動されるように、力を受けるので、より一層、角部によって掻き分けられることから、一層効率的に頭髪を梳くことができる利点がある。また、角部凹溝によって微細な凹凸が構成されるので、微細な凹凸で頭皮を擦ることになり、頭皮のマッサージ効果が増し、頭皮の血行をよくする利点がある。
第3の発明は、第1の発明と基本的構成は同一であり、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第2の発明においては、先端櫛刃峰部の左右及び角部の左右に連なる内面及び外面に前記櫛刃基部に対し頭髪係止部が形成されていることから、当該頭髪係止部に係止された頭髪は櫛刃と共に移動されるように、力を受けるので、より一層受け先端櫛刃峰部によって掻き分けられることから、一層効率的に頭髪を梳くことができる利点がある。
第4の発明によれば、第1の発明と基本的構成は同一であり、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第4の発明においては、前記先端櫛片に形成された頭髪係止部が複数である。これにより、頭髪は櫛刃と共に移動される機会が少なくとも複数回あるので、一層効率的に頭髪を整髪できる利点がある。
第5の発明は、第1の発明と基本的構成は同一であるので、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第5の発明においては、少なくとも、前記櫛刃及び棒刃はチタンコーティングされている。チタンは金属アレルギーが少ないので頭髪施術者(美容師等)、及び、被頭髪施術者(顧客等)の金属アレルギー反応を防止できる利点がある。また、チタンは、硬度(Hv)1200〜1900を有するので、鋏の耐久性向上を図ることができる利点がある。さらには、黄金色に着色されるため、梳き鋏に高級感を持たせることができる利点がある。
第6の発明は、第1の発明と基本的構成は同一であるので、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第6の発明においては、櫛刃及び前記棒刃の櫛刃柄部及び棒刃柄部が左利き、及び、右利き両者用に形成されている。よって、整髪施術者が左利き又は右利きである場合、若しくは、左手又は右手で施術できる利点がある。
図1は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の正面図である。 図2は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の櫛刃先端部拡大図であり、(A)は正面図、(B)は(A)におけるB―B線断面図である。 図3は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の形状を説明するための櫛刃先端部拡大図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は(A)中X―X線断面図、(D)は(A)中Y―Y断面図、(E)はZ―Z線断面図、(F)は拡大背面図である。 図4は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の外側上方からの先端部拡大斜視図である。 図5は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の櫛刃先端側、かつ、外側上方からの先端部拡大斜視図である。 図6は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の櫛刃の角部上方からの斜視図である。 図7は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の櫛刃先端側、かつ、内側上方からの先端部拡大斜視図である。 図8は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の頭部の前後方向に梳く場合の使用法の説明図である。 図9は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏の頭部の左右方向に梳く場合の使用法の説明のための説明図である。 図10は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏を作用を説明するための説明図である。 図11は、本発明にかかる実施例1の梳き鋏を用いて頭髪を梳く場合の使用法の説明のための頭頂部写真であり、(B)は梳く前、(A)は梳いた後である。 図12は、本発明にかかる実施例2の梳き鋏の櫛刃先端部拡大図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は右側面図の拡大図、(D)は頭髪係止部の一例である凹溝の一例であり、(E)は凹溝の他の例であり、(F)は頭髪係止部の他の例である。 図13は、本発明にかかる実施例3の梳き鋏の櫛刃先端部拡大図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 図14は、従来例を説明するための説明図である。
本発明に係る梳き鋏の最良の形態は、
細長矩形板状の櫛刃と棒刃とが支軸を支点に回動されることにより、切断動作を行なうように構成され、前記櫛刃は、前記支軸から離れる方向に直線状に延在する櫛刃基部と、前記櫛刃基部から棒刃側に横向きに片持ち状態で延在するフォーク状に櫛片が形成され、前記櫛刃基部における櫛片が設けられた反対側に位置する直線状の櫛刃峰部の峰部延長線と前記櫛片の内の先端櫛片の直線状の先端峰部の延長線が大凡直角をなすように形成された梳き鋏であって、
前記櫛刃の基部峰部と前記先端櫛片峰部により構成される角部が
平面視において半径3.0mm以下の円弧状に形成され、
前記先端櫛片の横断面が三角形状にされ、その一の頂点が前記先端櫛片峰部を構成すると共に、
前記角部の角部峰部を横断する複数の凹溝が形成され、
少なくとも、前記櫛刃及び棒刃はチタンコーティングされ、
前記櫛刃及び前記棒刃の棒刃柄部及び櫛刃柄部が左利き、及び、右利き両者用に形成されていることを特徴とする梳き鋏である。
本実施例1は、施術場所である美容室において、施術者としての美容師が整髪のために用いる梳き鋏の例である。しかし、美容師の外、理容師が理容用に、又は、一般人が友人用等に用いることができる。
まず、図1を参照して実施例1の梳き鋏100を説明する。
図1の梳き鋏100は、大凡原寸大の寸法であって、少なくとも、櫛刃102、棒刃104、及び、支軸106を含んでいる。櫛刃102と棒刃104は、中間を支軸106周りに回動自在に構成されることにより、切断動作を行なうように構成されている。これら櫛刃102と棒刃104は通常、ステンレス材、例えばSUS440Cによって作られている。
まず櫛刃102を主に図1を参照して説明する。
櫛刃102は、刃部に相当する部分が櫛状に形成され、棒刃104との協働によって一部の頭髪HHを切断できると共に、先端部を頭皮SCに沿わせて一方向へ移動させることにより、頭髪HHを一方向へ梳かすことができる機能を有し、本実施例1においては、櫛刃部102cと櫛刃柄部102hにより略細長板状の櫛刃102が構成されていている。
次に櫛刃部102cを主に図2〜図7を参照しつつ説明する。
櫛刃部102cは、櫛片102p、角部102e、及び、先端櫛片峰部102p1rが形成される機能を有し、棒刃104に対し遠い側に位置する細長板状であって、支軸106から離れる方向に直線状に延在する櫛刃基部102bと、櫛刃基部102bから棒刃104側に横向きに片持ち状態で所定の長さで延在された複数の櫛片102pとにより形成されている。したがって、櫛刃基部102bと複数の櫛片102pは、棒刃104と摺接する側に位置する平面状の櫛刃内面102i、及び、櫛刃内面102iと対面し、緩やかな弧状に形成された櫛刃外面102o、それらの間の棒刃104側に形成された細幅の櫛片刃102cuと、櫛片刃102cuに相対する櫛刃峰部102rによって、大凡平板状に形成されている。図1に示すように、櫛刃基部102bは支軸106近傍から先端櫛片(第一櫛片)102p1の櫛刃先端部102tまでほぼ同一の幅w1に形成され、支軸106から第一櫛片102p1の櫛刃先端部102tから支軸106に近い櫛刃部102cの約三分の一は櫛刃基部102bに対し傾斜、換言すれば、櫛刃中心線102clに対し支軸106側に鋭角をなすように傾斜されている。櫛刃基部102bの幅w1は、櫛刃部102cの支軸よりの幅w0の約三分の一〜四分の一である。櫛刃基部102bの棒刃104に対し最も遠くに位置する縁である櫛刃峰部102rも、櫛刃部102cの中間から櫛刃先端部102tに近づくににしたがって、棒刃104に近づくように形成されている。換言すれば、支軸106の中心106cと最先端の第一櫛片102p1の中央点102mを結んだ直線である櫛刃中心線102clに対し、櫛刃部102cの先端に近づくに従い、櫛刃峰部102rが櫛刃中心線102clに近づくように弧状に形成されている。櫛刃部102cの支軸106近傍の厚み(長手方向に対し直角方向の寸法)は約3.5mmであり、後述の第二櫛片列102pl2から櫛刃先端部102tにかけて徐々に厚みが減少され、櫛刃先端部102tにおける厚みは約2.0mmに形成されている。
次に櫛刃内面102iを主に図3(F)を参照しつつ説明する。
櫛刃内面102iは、棒刃104の棒刃内面104iと密接しつつ摺動し、かつ第一櫛片102p1の先端櫛片峰部102p1rの近傍においては、頭髪HHを当該櫛刃内面102iに沿わせて案内する機能を有する。櫛刃内面102iは、棒刃内面104iとの間では、少なくともその櫛片刃102cuの部位においては密接しつつ摺動する関係にあり、その大部分は同一平面内に位置するが、先端櫛片峰部102p1rに対しては図3(E)に図示するように、断面が外方へ僅かに凸状になった第一櫛片内面102p1iに形成されている。角部102e、及び、櫛刃峰部102rに相対する先端部櫛刃内面102irは、先端櫛片内面102giとして形成され、緩やかな弧状を描いての櫛刃峰部102rに接続されている。しかし、先端部櫛刃内面102irは、直線であっても良い。
次に先端櫛片峰部102p1rを説明する。
先端櫛片峰部102p1rは、後述する第一櫛片102p1の櫛刃先端部102tに、第一櫛片102p1の伸長方向に沿って形成された直線状の頂点部分であり、第一櫛片102p1の幅の中心より僅かに内側(棒刃104側)にずれて形成されている。先端櫛片峰部102p1rに角部102eを介して櫛刃峰部102rが形成されている。
次に櫛刃外面102oを説明する。
櫛刃外面102oは、櫛刃内面102iと相対する面であり、角部102eの近傍においては、頭髪HHを当該櫛刃外面102oに沿わせて案内する機能を有する。角部102e近傍の櫛刃外面102oは、先端櫛片外面102goに形成され、緩やかな弧状に形成されている。
第一櫛片内面102p1iと第一櫛刃外面102p1oとは、図3(E)に図示するように、先端櫛片峰部102p1rを頂点とする三角形状に形成されている。先端櫛片峰部102p1rの近傍は、まとわりついている頭髪HHの間に進入しやすいように可及的に鋭角の断面が好ましい。しかし、頭皮SCを傷つけないようにする必要があり、丸みをつけて形成される。先端櫛片峰部102p1rを構成する丸みは、半径0.5mm程度が好ましい。
次に櫛片102pを説明する。
櫛片102pは櫛状を呈し、棒刃104との間に位置する一部の頭髪HHを切断する機能を有し、少なくとも最先端の第一櫛片102p1を有することが必須の構成であるが、本実施例1においては、櫛刃部102cの大凡全長にわたって第一櫛片102p1〜第n櫛片102pnまで所定の間隔で整列形成され、フォーク状に形成されている。本実施例1において、櫛片102pの列は、大きく分けて第一櫛片列102pl1、第二櫛片列102pl2、及び、第三櫛片列102pl3に三区分されている。第一櫛片列102pl1は櫛刃基部102bの先端に位置する第一櫛片102p1から所定数の櫛片102pによって構成され、本実施例1においては、第一櫛片102p1から第五櫛片102p5によって構成されている。しかし、本発明においては、少なくとも第一櫛片102p1が形成されていれば良い。これら第一櫛片列102pl1における第一櫛片102p1〜第五櫛片102p5は、図2(A)に示すように、各櫛片102pの第一櫛片中心線c1から第五櫛片中心線c5が櫛刃中心線102clに対し、支軸106側において鋭角をなすと共に、刃先先端にそれぞれ保持凹部102d(第一保持凹部102d1〜第五保持凹部102d5)が形成されている。櫛片中心線clとは、図2(A)に示すように、保持凹部102dの最凹部を通り、各櫛片102pの大凡中心に位置する直線である。また、櫛片中心線cが櫛刃中心線102clに対し鋭角をなすとは、櫛刃中心線102clと櫛片中心線cが交差し、棒刃104及び支軸106側に形成される角Aが鋭角であることである。本実施例1において、第二櫛片102p2〜第五櫛片102p5は、櫛刃部102cの長手方向の寸法Dが略1.5mmであり、先端部の厚みT(図2において紙面に対し直角方向)は略1mmである。最先端の第一櫛片102p1は、その櫛刃部102cの長手方向の寸法D1が略1.5mmであり、厚みTは略1mmである。
次に保持凹部102dを説明する。
保持凹部102dは、当該保持凹部102dに位置した頭髪HHを保持し、棒刃104との協働によって、当該頭髪HHを切断する機能を補助する機能、具体的には頭髪HHが櫛片102pの先端から滑り落ちないように保持する機能を有し、本実施例1においては、櫛片102pの先端に形成された、櫛片102pの長手方向に対し直交する方向に延在する溝によって構成されている。第一櫛片102p1の先端の第一保持凹部102d1は、図2において第一櫛片102p1の先端から櫛刃中心線102cl側へ急角度で近づくように斜めに形成された第一斜面s1と、当該第一斜面s1に対し略直角をなし、櫛刃中心線102cl側へ第一斜面s1よりも緩い角度で傾斜する第二斜面s2によって角溝を形成し、当該角溝の角部が最も櫛刃中心線102cl側に位置するように形成することにより、溝状に構成されている。この第一保持凹部102d1には頭髪HHが2本〜3本程度保持される寸法である。第一保持凹部102d1に保持された頭髪HHは、棒刃104による切断動作によって横方向にずらされる力が作用しても溝を形成する面、具体的には第二斜面s2によってその移動が阻止されることにより、第一保持凹部102d1から抜け出すことができず、棒刃104によって切断される。第二櫛片102p2〜第五櫛片102p5においても同様に第二保持凹部102d2〜第五保持凹部102d5が形成されている。保持凹部102dは、第一保持凹部102d1〜第五保持凹部102d5の総称であり、説明上特に特定の必要がない場合、総称の保持凹部102dを用いる。本実施例1において、保持凹部102dはその断面が角溝状であるが、半円形溝状その他の形状であってもよい。即ち、棒刃104によって頭髪HHに櫛片102pの先端に対し、櫛刃部102cの櫛刃先端部102t側へ移動させる力が作用しても、頭髪HHが櫛片102pに対しずらされず、棒刃104と櫛片102pの先端との間で切断される構成であれば良い。
次に、第二櫛片列102pl2を説明する。
第二櫛片列102pl2は、本実施例1においては、第一櫛片列102pl1と同様の間隔で第六櫛片102p6〜第十三櫛片102p13が設けられている。しかし、第六櫛片102p6〜第十三櫛片102p13は、櫛刃中心線102clに対し大凡直角をなし、その先端が槍状に尖っておいる。したがって、第二櫛片列102pl2を構成する第六櫛片102p6〜第十三櫛片102p13は、棒刃104と協同して頭髪HHを切断せず,櫛のように梳かす機能を有する。しかし、第二櫛片列102pl2の櫛片102pを設けずに櫛刃基部102bのみとし、又は、櫛片102pの長さを実施例1よりも短く形成しても良い。
次に、第三櫛片列102pl3を説明する。
第三櫛片列102pl3は、本実施例1においては、第二櫛片列102pl2の間隔よりも大きい所定の間隔で第十四櫛片102p14〜第二十四櫛片102p24が設けられている。第十四櫛片102p14〜第二十四櫛片102p24は先端が槍状に尖っており、その延在方向は、櫛刃中心線102clに対し略直角をなしている。従って、第二櫛片列102pl2と第三櫛片列102pl3を利用して、頭髪を梳かすことができる。しかし、第三櫛片列102pl3の櫛片102pを設けずに櫛刃基部102bのみとし、又は、櫛片102pの長さを実施例1よりも短く形成しても良い。第二櫛片列102pl2、又は第三櫛片列102pl3を設けない場合、櫛刃基部102bの長さを短縮し、支軸106を先端櫛片(第一櫛片)102p1に近い位置に配置することもできる。
次に櫛刃先端部102tを説明する。
櫛刃先端部102tは、頭皮SCにおける毛穴近傍においてまとわりついている頭髪HHの間に分け入って、当該纏わり付きを強制的に分離させ(梳かす)ると共に、一方向へ整列させ、以て、絡み合っている頭髪を梳かす機能を有し、本実施例1においては、角部102eと当該角部102e周辺の案内面102gによって構成されている。換言すれば、櫛刃先端部102tは、櫛刃102の稜線状の角部102e、先端櫛片内面102gi、及び、先端櫛片外面102goによって、第一櫛片102p1の先端、及び、櫛刃基部102bの先端部に櫛刃峰部102rとそれに連なる外面は滑らかな曲面で接続され、断面形状は大略三角形(ウエッジ型)の刃物状に形成されている(図3(C))。このように、櫛刃先端部102tをウエッジ形状とすることにより、絡んでいる頭髪HH間に進行して掻き分けることにより、頭髪HHの纏わり付きを解消させることができる。
まず角部102eを主に図2を参照しつつ説明する。
角部102eは、頭皮SC近傍における頭髪HHの纏わり付き部に分け入る機能を有し、本実施例1においては、約90度の範囲で円弧状に形成されている。図2(A)に示すように、角部102eは櫛刃基部102bの先端部であって、直線状の櫛刃峰部102rの峰部延長線102reと、第一櫛片102p1の直線状の先端櫛片峰部102p1rの先端櫛片峰部延長線102meとが大凡直角をなすように形成された角部である。
角部102eは、図2(A)に示す平面視において、半径3.0mm以下、好ましくは半径2.5mmの円弧状に形成されている。詳述すれば、第二櫛片102p2における保持凹部102dの中心を通る第二櫛刃片中心線C2上であって、かつ、櫛刃102の大凡根元部を通る櫛刃根元線102blとの交点に中心cを有する半径2.5mmの仮想円VCと一部が重なるように形成されている。本実施例1において、仮想円VCと重なる一部は、大凡90度の範囲である。角部102eの半径が2.5mm以下である場合、当該角部102eが頭髪根元において纏わり付いている部分の下方へ侵入し、梳き分けることができるからである。角部102eの半径が3.0mmを超える場合、角部102eの下向き弧状部によって纏わり付き部を頭皮SCに押しつけて、纏わり付きを解消できないことがあり、梳かす作業が効率的でない。角部102eは、櫛刃102の先端側から見た場合、図3(B)に示すように、櫛刃102の先端において稜線のように延在しているが、頭皮SCを傷つけないように、丸みをつけると共に滑らかに形成されている。丸みをつけるとは、例えば、図3(C)に示すように、断面状態において、先端に丸みをつけることであり、本実施例1においては半径0.5mm程度の円弧に形成されている。しかし、丸みは半径0.3〜0.8mmであっても良い。換言すれば、角部102eの断面における丸みは、被施術者が角部102eが押しつけられた場合に、頭皮scが傷つけられることなく、かつ、痛みとして感じない範囲である。
次に案内面102gを説明する。
案内面102gは角部102eによって掻き分けられた頭髪HHを櫛刃102の櫛刃基部102bに沿わせて左右に分離し、さらに、一方向に整列させる機能、換言すれば、頭髪HHを梳く機能を有する。本実施例1においては、角部102eから櫛刃内面102iにおける一定の厚みとなる部位まで滑らかな弧状に形成された先端櫛片内面102giと、角部102eから櫛刃外面102oにおける一定の厚みとなる部位まで滑らかな弧状に形成された先端櫛片外面102goによって構成されている。
次に先端櫛片内面102giを説明する。
先端櫛片内面102giは、角部102eによって掻き分けられた頭髪HHを櫛刃102の側面に沿わせて案内することにより、掻き分けた頭髪HHを確実に分離させる機能を有し、本実施例1においては、図3(C)に図示するように、櫛刃基部102bの櫛刃峰部102rに沿って延在した後、第一櫛片102p1に近づくにしたがって櫛刃峰部102rから遠ざかるように湾曲した内側境界線102ilから櫛刃峰部102rに緩やかな曲面によって接続されている。この構成によって角部102eによって根元部を掻き分けられた頭髪HHは、先端櫛片内面102giに沿ってさらに引き離され、確実に分離される。
次に先端櫛片外面102goを説明する。
先端櫛片外面102goは、角部102eによって掻き分けられた頭髪HHを櫛刃102の側面に沿わせて案内することにより、掻き分けた頭髪HHを確実に分離させる機能を有し、本実施例1においては、図3(A)に図示するように、櫛刃基部102bの櫛刃峰部102r側に沿って延在した後、第一櫛片102p1に近づくにしたがって櫛刃峰部102rから遠ざかるように湾曲した外側境界線102olから櫛刃峰部102rへ緩やかな曲面によって接続されている。この構成によって角部102eによって根元部を掻き分けられた頭髪HHは、先端櫛片外面102goに沿ってさらに引き離され、確実に分離される。
先端櫛片外面102goは、支軸106側に近づくに従って縮小され、本実施例1においては、図2(A)に示すように、第二櫛片列102pl2の中間、具体的には第九櫛片102p9よりも支軸106側においては設けられず、図2(B)に示すように、櫛刃峰部102rから櫛刃外面102o側へ下向きの丸みを帯びた斜面に形成される。これより、外観上、柔らかさを出すことが出来、また、頭皮SCを傷つけないという安全性も高めることができる。先端櫛片内面102giは、図3(E)に示すように、第七櫛片102p7よりも支軸106に近い部位には設けられない。
次に櫛刃柄部102hを主に図1を参照しつつ説明する。
櫛刃柄部102hは、櫛刃部102cに対し、支軸106の反対側に延在した部位に形成され、先端部に形成された櫛刃側リング102rgによって櫛刃側指穴102feが形成され、櫛刃側リング102rgの棒刃柄部104h側に向かってヒットポイント102hpが突出形成されている。
次に棒刃104を主に図1を参照しつつ説明する。
棒刃104は、櫛刃102の櫛片刃102cuとの共同によって、保持凹部102dに保持された頭髪を切断する機能を有する。本実施例1において棒刃104は細長板状の棒刃部104cと棒刃柄部104hにより構成されていている。棒刃部104cの長さは、櫛刃部102cと同一に構成されている。同一とは、図1に示すように、支軸106を中心として半径Rの第二仮想円VC2を描いたとき、櫛刃102及び棒刃104の先端が当該仮想円VC2上に大凡位置することをいう。なお、棒刃104の先端は、図1に示すように、弧状に形成することが好ましい。被施術者を保護するためである。
次に棒刃柄部104hを説明する。
棒刃柄部104hは、棒刃部104cに対し、支軸106の反対側に延在するように形成され、先端部に形成した棒刃側リング104rgによって棒刃側指穴104eが形成され、棒刃側リング104rgには棒刃小指掛け部104pが突出形成されている。
櫛刃柄部102hと棒刃柄部104hとは、通常、右利き用又は左利き用に形成されるが、本実施例1においては、右利き又は左利きであっても違和感なく使用出来るように形成されている。すなわち、櫛刃102が上側、棒刃104が下側に位置した状態において左親指を櫛刃側指穴102feに、左薬指を棒刃側指穴104eに挿入することにより、左利き用として用いることが出来る。また、逆に棒刃104が上側、櫛刃102が下側に位置した状態において、右親指を棒刃側指穴104eに、右薬指を櫛刃側指穴102feに挿入することにより、右利き用として用いることが出来るように形成されている。このように、左手又は右手の何れかによって操作できるようにすることにより、一人の施術者が左手、又は、右手を用いて頭髪HHを梳くことができ、整髪を効率的に行える利点がある。
櫛刃102及び棒刃104にはチタンコーティングをすることが好ましい。耐摩耗性の向上のためである。すなわち、櫛刃102及び棒刃104をチタンコーティングした後、支軸106によって一体化する。チタンコーティングは、大凡黄金色になるので外観品質を向上させることができる。さらに、チタンは金属アレルギーを起こしにくい金属として知られているので、施術者又は被施術者に対する金属アレルギー対策になる。
次に本実施例1に係る梳き鋏100を用いた梳き方法を主に図8を参照しつつ説明する。
基本的には、角部102eを頭皮SCに接触させた状態で櫛刃102を軽く押すようにして頭髪HHを整列させる方向へ移動させる。具体的には、図8に示すように、頭皮SCの接線clに対し櫛刃102が約30度の角度Bをなすようにしつつ角部102eを頭皮SCに接触させつつ頭皮SCを擦るように直線的に移動させる梳き動作を行う。櫛刃102の移動方向は、例えば、右側から左側へほぼ水平方向に移動させた後、その約5mm下方を同様に右側から左側へ移動させる梳き動作を所定の範囲で行う。次に、同じ頭髪HHの範囲において、逆方向、すなわち、左側から右側へ直線的に約5mm間隔で移動させる梳き動作を行う。最後に、同じ頭髪HHの範囲において、上から下方へ直線的に約5mm間隔で移動させる梳き動作を行う。例えば、図9における後頭部BHの所定の範囲PRにおける頭髪HHを梳く場合、例えば、最初に矢印Lで示す右側から左側へ櫛刃102を移動させる第一方向への梳き動作を行い、次いで、約5mm下方位置に置いて同様に矢印L方向に移動させる第一横方向への梳き動作を行い、この第一横方向への梳き動作を所定範囲PRにおける上下方向の範囲で繰り返す。次いで、櫛刃102を移動させる方向を矢印Rで示す左から右方向に移動させる反第一横方向である第二横方向へ換え、所定範囲PRの範囲で上側から下側へ約5mm間隔で梳き動作を行う。次いで、頭頂HT側から項Nへ向かって下方(矢印D方向)へ直線的に移動させる下方向への梳き動作を行う。この下方向への梳き動作を、所定範囲PRの全幅において約5mm間隔毎に行う。この矢印R、L、及びD方向、換言すれば、第一横方向、第二横方向、及び、下方向への櫛刃102の梳き動作を1単位として複数単位、例えば5〜6単位繰り返すことにより所定範囲PRにおける頭髪HHは大凡整列される。この後、通常の櫛を用いて頭髪HHを一方向へ整列させることにより、整髪処理が終了する。この作業を頭髪HHが生えている全範囲において行うことにより、全体の整髪が終了する。前述した所定範囲PRは、一辺が約8cm以下の正方形に設定することが好ましい。梳き鋏100の移動距離が短く、梳き鋏100を直線的に容易に移動できるからである。頭髪HHの密度が高い場合、第一櫛片102p1又は第二櫛片102p2の櫛片刃102cuと棒刃104とにより、頭髪の一部を頭皮SC近傍において切断する。具体的には、櫛刃102を頭皮SCに対し大凡直角になるようにした状態で棒刃104にハサミ切り運動を行わせ、一部の頭髪HHをその根元部において切断し、頭髪HHの見かけ上の本数を減少させる。図11は実施例1における梳き鋏100を用いて本発明に係る梳き動作を行う前と、梳き動作を行った後の写真であり、(B)が施術前であり、赤の矢印は角部102eの移動方向である。(A)は施術後であり、(A)の施術後の方が(B)の接術前に比し、頭髪HHの整列方向が揃っていると共にふわふわ感も減少している。すなわち、頭髪根元部における頭髪HHの纏わり付きが解消されたことにより、頭髪HHの伸長方向が揃うと共に、根元部の密度が低下することにより、すっきり感が増し、また、頭髪HHの根元部での他の頭髪HHによるサポートが減少するので、頭髪HHが根元部で湾曲しやすくなるためである。
次に、本発明の作用を主に図10及び図11を参照しつつ説明する。
図10は頭皮SC及び頭髪HHの拡大写真に実施例1の櫛刃102を追加した説明図であって、角部102eは頭皮SCに接している。この状態で櫛刃102を図10における矢印A方向に頭皮SCを擦るように押動することにより、梳き動作を行う。この梳き動作は、第一横方向、第二横方向、又は、下方向の何れであっても基本的には同一である。この梳き動作によって、まず、第一櫛片102p1の先端櫛片峰部102p1rが纏わり付いている頭髪HHの間に分け入り、当該先端櫛片峰部102p1rの左右に形成された内側案内面102p1i又は外側案内面102p1oによって離され、さらに、連続する先端櫛片内面102gi又は先端櫛片外面102goによって案内されて確実に分離される。角部102eの半径は、3.0mm(好ましくは2.5mm)以下であるから、頭皮SCから大凡3.0mm以上離れた位置での頭髪HHの纏わり付き部には、先端櫛片峰部102p1rが分け入るように作用するので、大凡の纏わり付き部が先端櫛片峰部102p1rによって分離される。頭皮SCから3.0mm未満の位置での纏わり付き部は、角部102eによって分離される場合もあるが、角部102eの下敷きになって頭皮SCに押しつけられ、分離されない場合もある。次に、矢印Aの反対方向に梳き動作を行う。更に、矢印Aに対し直角方向への梳き動作を前述のように行い、所定範囲PRの梳き動作を終了する。次いで次の所定範囲PRにおいて同様に梳き動作を行い、最終的に全範囲の頭髪HHに対し梳き動作を行うことにより整髪を終了する。
次に櫛片刃102cuの使用法を説明する。
櫛片刃102cuは、第一櫛片102p1〜第五櫛片102p5に形成されている。しかし、本実施例1における櫛刃102においては、通常、第一櫛片102p1又は第二櫛片102p2における櫛片刃102cuによってのみ、頭髪HHを切断する。すなわち、頭髪密度が高い部位において、第一櫛片102p1又は第二櫛片102p2の櫛片刃102cuと棒刃104を用いて、頭髪HHを切断することにより、頭髪HHの密度を低減させることにより、頭髪HHを一方向に整列させやすくするものである。したがって、第一櫛片102p1又は第二櫛片102p2の櫛片刃102cuと棒刃104を用いて頭髪HHを切断する場合、櫛刃102の角部102eを頭皮SCに対して大凡直角にした状態で主に棒刃104を動かして頭髪HHの根元部を切断する。
図11は、本実施例1に示す梳き鋏100を用い、櫛片刃102cuと棒刃104による頭髪切断を行わず、櫛刃102の角部102eによる梳き動作のみによって整髪した事例の写真であり、(B)は梳く前であり、(A)は梳いた後である。具体的には、頭頂HTに対する左側HLの頭髪HHに対しては(B)に示すように第一横方向の矢印L方向、反矢印L方向である第二横方向、及び、矢印L方向に直交する下方向へ、右側HRの頭髪HHに対しては第一横方向の矢印R方向、反矢印R方向である第二横方向、及び、矢印R方向に対し直交する下方向へ、後側の頭髪HBに対しては第一横方向の矢印B方向、反矢印B方向である第二横方向、及び、矢印B方向に直交する下方向へ、並びに、前側HFの頭髪HHに対しては第一横方向の矢印F方向、及び反矢印F方向である第二横方向、及び、矢印F方向に対し直交する下方向へ、櫛刃102の角部102eを移動させる梳き動作を大凡5mm間隔で5回繰り返した結果が写真(A)である。写真(A)と(B)との対比により、梳き動作後の方が、頭髪HHが一方向に直線的に整列され、また、フワフワ感も減少している。なお、つむじ部T(本実施例1においては頭頂部HTにおいては、第一横方向、第一横方向に対し反対の第二横方向、及び、第一横方向に対し直交する下方向の基本単位梳く動作に加え、第一横方向に対し左側に約45度傾いた左斜め方向、及び、第一横方向に対し約45度傾いた右斜め方向から梳き動作することが好ましい。また、特許文献1に開示された技術が具現化された梳き鋏と本発明における梳き鋏とを比較した場合、同一美容師が行ったにも拘わらず、従来例で説明した梳き鋏に対し、本実施例1の梳き鋏100を用いた場合、三分の二の時間で整髪することができた。
次に実施例2の梳き鋏100を図12を参照して説明する。図12は櫛刃102の先端部の拡大図であるが、その他の部分の構成は、実施例1と同様である。
実施例2は、実施例1における梳き鋏100における角部102eの近傍に、頭髪係止部108を設けた例である。
頭髪係止部108は、頭髪HHとの摩擦係合によって頭髪HHに対し引きずる力を付与し、もって、纏わりついている頭髪HHを引き離す力を増大する機能を有する。本実施例2において、頭髪係止部108は、凹溝108gによって構成されている。本実施例2の凹溝108gは、図12(D)に示すように、断面が三角形状であって、第一櫛片内面102p1i、第一櫛片外面102p1o、先端櫛片内面102gi、及び、先端櫛片外面102goの一部に形成されている。凹溝108gの延在方向は、櫛刃102を頭皮SCに沿って移動させた場合、頭髪HHに対し交差する方向である。交差する方向は直交方向が最も好ましいが、斜めであってもよい。また、断面形状は、図12(E)に図示するように、角形であっても、半円形であってもよい。凹溝108gの断面形状が角形である場合、その寸法は、幅及び深さとも0.25mm程度であることが好ましいが、これに限定されない。また、凹溝108gは櫛刃102の鍛造材を成形する際に構成することが好ましい。換言すれば、鋼材を櫛刃102の大まかな形状に鍛造成形する工程において、鍛造型を用いて成形することが好ましい。後工程の機械加工及び磨き工程において、頭髪と係合する凹溝108gのエッジを丸みの無い角張った形状に形成できるからである。更に、頭髪係止部108としては、図12(F)に図示するように、凸部108pであっても良い。凸部108pは、筋状であっても、鮫肌状であっても良い。また、頭髪係止部108は少なくとも一カ所に配置されていれば良い。
次に実施例3の梳き鋏100を図13を参照しつつ説明する。図13は櫛刃102の先端部の拡大図であるが、その他の部分の構成は、実施例1と同様である。実施例3は、実施例1における梳き鋏100における角部102eの角部峰部102erを横断する角部凹溝108egを1以上設けた例である。本実施例3は、特に、角部峰部102erにのみ角部凹溝108egを形成した例である。
角部峰部102erは、角部102eに形成された峰部であり、先端櫛片峰部102p1rと櫛刃峰部102rとをつなぐ弧状部に形成され、櫛刃基部102bよりも狭幅の峰部であり、実施例1又は実施例2と同等乃至それらよりも幅広の幅Wに形成されている。幅Wは、本実施例3においては大凡1mmであるが、頭髪の性質等に適合させるため適宜の寸法に設定することができる。角部凹溝108egの幅Wは、0.2mm〜1.5mmが好ましく、より好ましくは、0.5mm〜1.2mmである。本実施例3において角部凹溝108egは、第1角部凹溝108eg1、第2角部凹溝108eg2、第3角部凹溝108eg3、第4角部凹溝108eg4、及び第5角部凹溝108eg5の5本が形成されているが、5本を超え、又は1本以上5本未満であっても良い。これら角部凹溝108egのピッチは、0.5mm〜1.5mm、好ましくは大凡0.5mm〜1mmであり、角部凹溝108egの底と頂部108etとの高低差、換言すれば角部凹溝108egの深さは0.1〜0.4mm程度が好ましい。したがって、第1角部凹部108eg1と第2角部凹部108eg2との間には第1角部頂部108et1、第2角部凹部108eg2と第3角部凹部108eg3との間には第2角部頂部108et2、第3角部凹部108eg3と第4角部凹部108eg4との間には第3角部頂部108et3、及び第4角部凹部108eg4と第5角部凹部108eg5との間には第4角部頂部108et4が形成され、滑らかな曲面によって波形に形成されている。第1角部凹部108eg1、第2角部凹部、第3角部凹部108eg3、第4角部凹部108eg4、及び第5角部凹部108eg5の各ピッチが小さい場合、頭髪を十分に係止できず、梳き効果が小さく、大きすぎる場合、頭皮において痛みを感じるようになるから、頭髪の性質を考慮し、頭皮に痛みを感じない範囲で梳き効果が大きいピッチが選択される。ピッチとは、図13(A)における仮想円VCの周方向の長さである。角部凹溝108egの深さは、0.1mm〜0.4mmが好ましい。深さとは仮想円VCの半径方向の長さである。本実施例3において、角部凹溝108egは、仮想円VCに重なる弧状部の全体に相対して形成されるように、第1角部凹溝108eg1〜第5角部凹溝108eg5の5個設けられているが、少なくとも1つ以上形成されていれば良い。角部凹溝108egの形状は、図13(A)に示すように、角部頂部108etの長さよりも、角部凹溝108egの長さが長くなるようにし、滑らかな波形にすることが好ましい。このように、角部凹溝108egが形成されることにより、角部凹溝108egに係止された頭髪は櫛刃102と共に移動されるように力を受けるので、より一層、角部102eによって掻き分けられることから、一層効率的に頭髪を梳くことができる利点がある。また、角部102eによって頭皮を擦る際、角部頂部108etと角部凹溝108egによって構成される微細な凹凸によって頭皮を擦ることになり、頭皮のマッサージ効果が増し、頭皮の血行をよくする利点がある。
実施例3の梳き鋏100の製造方法は、まず、櫛刃102を鍛造にて製造する場合、成型した後の型抜き工程後の切削加工によって、又は素材からレーザー加工にて切り出す場合は、当該レーザー加工工程において、図13(C)に図示するように、角部102eの周縁側から仮想円VCの中心へ向かって矩形の原形凹溝108o(第1原形凹溝108o1〜第5原形凹溝108o5)を形成する。その後、当該箇所を研削して先端外側案内面102go及び先端内側案内面102giに丸みを付した後バフ研磨し、同図(A)(B)に図示するように、第1角部凹部108eg1、第2角部凹部108eg2、第3角部凹部108eg3、第4角部凹部108eg4、及び第5角部凹部108eg5に相対する先端外側案内面102goと先端内側案内面102giは、実施例1と同様に滑らかな弧状にバフ研磨等によって形成される。本実施例3においても、梳き鋏100にチタンコーティングをすることが好ましい。
100 梳き鋏
102 櫛刃
102b 櫛刃基部
102e 角部
102er 角部峰部
102gi 先端櫛片内面
102go 先端櫛片外面
102h 櫛刃柄部
102i 櫛刃内面
102me 先端櫛片峰部延長線
102o 櫛刃外面
102p 櫛片
102p1 先端櫛片
102p1r 先端櫛片峰部
102r 櫛刃峰部
102re 峰部延長線
104 棒刃
104h 棒刃柄部
106 支軸
108 頭髪係止部
108eg 角部凹溝

Claims (7)

  1. 細長矩形板状の櫛刃(102)と棒刃(104)とが支軸(106)を支点に回動されることにより、切断動作を行なうように構成され、前記櫛刃(102)は、前記支軸(106)から離れる方向に直線状に延在する櫛刃基部(102b)と、前記櫛刃基部(102b)から棒刃(104)側に横向きに片持ち状態で延在するフォーク状に櫛片(102p)が形成され、前記櫛刃基部(102b)における櫛片(102p)が設けられた反対側に位置する直線状の櫛刃峰部(102r)の峰部延長線(102re)と前記櫛片(102p)内の先端櫛片(102p1)の直線状の先端櫛片峰部(102p1r)の先端櫛片峰部延長線(102me)が大凡直角をなすように形成された梳き鋏(100)であって、
    前記櫛刃(102)の櫛刃峰部(102r)と前記先端櫛片(102p1)により構成される角部(102e)が平面視において半径3mm以下の円弧状に形成され、
    前記先端櫛片峰部(102p1r)は、前記角部(102e)に連なる前記先端櫛片(102p1)の一部において、前記先端櫛片(102p1)の伸長方向に直線状に延在されると共に、横断面が先端すぼまり形状に形成され、
    前記角部(102e)に連なる前記櫛刃(102)の櫛刃内面(102i)、及び、櫛刃外面(102o)、並びに、前記先端櫛片(102p1)の先端櫛片峰部(102p1r)に連なる先端櫛片内面(102gi)、及び、先端櫛片外面(102go)は滑らかな面で接続されてなることを特徴とする梳き鋏。
  2. 細長矩形板状の櫛刃(102)と棒刃(104)とが支軸(106)を支点に回動されることにより、切断動作を行なうように構成され、前記櫛刃(102)は、前記支軸(106)から離れる方向に直線状に延在する櫛刃基部(102b)と、前記櫛刃基部(102b)から棒刃(104)側に横向きに片持ち状態で延在するフォーク状に櫛片(102p)が形成され、前記櫛刃基部(102b)における櫛片(102p)が設けられた反対側に位置する直線状の櫛刃峰部(102r)の峰部延長線(102re)と前記櫛片(102p)内の先端櫛片(102p1)の直線状の先端櫛片峰部(102p1r)の先端櫛片峰部延長線(102me)が大凡直角をなすように形成された梳き鋏(100)であって、
    前記櫛刃(102)の櫛刃峰部(102r)と前記先端櫛片(102p1)により構成される角部(102e)が平面視において半径3mm以下の円弧状に形成され、
    前記先端櫛片峰部(102p1r)は、前記角部(102e)に連なる前記先端櫛片(102p1)において、前記先端櫛片(102p1)の伸長方向に直線状に延在されると共に、横断面が先端すぼまり形状に形成され、
    前記角部(102e)の角部峰部(102er)を横断する角部凹溝(108eg)が、少なくとも1以上形成され、
    前記角部(102e)に連なる前記櫛刃(102)の櫛刃内面(102i)、及び、櫛刃外面(102o)、並びに、前記先端櫛片(102p1)の先端櫛片峰部(102p1r)に連なる先端櫛片内面(102gi)、及び、先端櫛片外面(102go)は滑らかな面で接続されてなることを特徴とする梳き鋏。
  3. 前記角部(102e)の角部峰部(102er)を横断する角部凹溝(108eg)が、少なくとも1以上形成されてなることを特徴とする請求項1の梳き鋏。
  4. 前記角部(102e)近傍の櫛刃内面(102i)、及び、櫛刃外面(102o)、並びに、前記先端櫛片内面(102gi)、及び、先端櫛片外面(102go)に頭髪係止部(108)が形成されてなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の梳き鋏。
  5. 前記頭髪係止部(108)は複数であることを特徴とする請求項4の梳き鋏。
  6. 少なくとも、前記櫛刃(102)及び棒刃(104)はチタンコーティングされていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の梳き鋏。
  7. 前記櫛刃(102)及び前記棒刃(104)の櫛刃柄部(102h)及び棒刃柄部(104h)が左利き、及び、右利き両者用に形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の梳き鋏。
JP2018219839A 2018-03-10 2018-11-26 梳き鋏 Active JP6557834B1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018043669 2018-03-10
JP2018043669 2018-03-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6557834B1 true JP6557834B1 (ja) 2019-08-14
JP2019155069A JP2019155069A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67614895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018219839A Active JP6557834B1 (ja) 2018-03-10 2018-11-26 梳き鋏

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6557834B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10905103B1 (en) * 2017-11-15 2021-02-02 Kyle Edward McKiver Device for assisting application of medicaments to pets

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019155069A (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8925560B2 (en) Comb
CN108235957A (zh) 宠物梳子的梳体及宠物梳子
JP6557834B1 (ja) 梳き鋏
TWI636750B (zh) 打薄剪
US6079421A (en) Taper comb set
JP2020081856A (ja) 毛髪調整器
CN208175739U (zh) 宠物梳子的梳体及宠物梳子
US20140137886A1 (en) Assist device for cutting bangs
JP4596993B2 (ja) ヘアカット用カミソリ
JP6332713B1 (ja) ヘアカット方法
US20220183439A1 (en) Beard and Hair Comb in Shape of Axe
JP6711970B1 (ja) 毛髪調整器
KR101970826B1 (ko) 이미용 듀얼커팅가위를 사용한 이미용방법
JP7174461B1 (ja)
KR102648929B1 (ko) 클리퍼용 빗
CA2856998C (en) A comb
JP4020404B2 (ja) ヘアーカット用剃刀およびヘアーカット交換用剃刀
CN210704930U (zh) 一种新型牙剪美发剪刀
JP4587226B2 (ja) 梳き鋏
JP3119191U (ja) シャギーカット櫛
JP3339973B2 (ja) 梳きハサミ
JPS6316332Y2 (ja)
JP3144950U (ja) 襟足カット専用櫛
KR100890858B1 (ko) 수염 커팅가이드가 구비된 면도기
JPS5940940Y2 (ja) 整髪用かみそり

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181128

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181128

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6557834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250