JP6557761B2 - 残高確認システム - Google Patents
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Description
通常、監査対象企業の経理担当者等は、取引先とはいえども、通常の経理業務・財務業務の担当者でもない取締役等の連絡先を入手することができない場合は多い。
本発明は、承認者と直接連絡が取れなくても、信頼性のある回答を電子的に取得することを目的とする。
この際、端末200は、端末300と取引を行う都合上、経理ないし財務部門などの現場担当者の電子的な連絡先(例えば電子メールアドレス)を端末300に通知しているが、現場担当者を監督する立場の取締役等の電子メールアドレスその他の直接電子的に連絡する方法については、社外に公表していないものと仮定する。また、依頼先企業について、少なくとも代表者や住所は公開されており、郵便やFAX等の通信手段を用いて、代表者を宛先として書面による通知を行うことは可能であるとする。
電子メール作成部436は、電子メールの自動作成および送信を行うアプリケーションとして実装され、文書作成部437から供給された情報に基づいて自動的に電子メールの作成および送信を行う。
電子メール以外の電子的方法でログイン情報を通知する場合は、当該方法に対応する宛先の表記となる。
取引先、回答者の氏名、属性、電子メールアドレスは、残高確認処理の依頼時に端末300から提供された情報に基づいて記憶される。サーバ400は、端末300または端末200から回答者の変更や追加の連絡を受けた場合、データベースDB1を更新する。
なお、ログイン情報は、アクセス管理部432にて生成された、アクセス先を示す情報(URL等)と合わせて端末200へ通知されてもよい。
認証コードが発行されると、当該認証コードを通知する文書が印刷部440にて作成され、認証者を宛先として郵送される(すなわち、非電子的に通知される)。認証コードには有効期限が設定されてもよい。この有効期限は、監査対象の項目、監査対象の金額、および過去に同一の依頼先企業の端末200から取得した回答の実績の少なくともいずれか1つに基づいて定められる有効期限が設定されてもよい。あるいは、認証コードは使用回数についての制限(例えば1回、いわゆるワンタイムパスワード)が設定されていてもよい。
要するに、データベースDB2は、1つの依頼元企業と1つの依頼先企業の組に対応付けて1つの認証コードが記憶されていればよい。それ以外の情報については、全部または一部を省略してもよい。なお、監査内容に係る項目や額については一例に過ぎない。
実績は、例えば、過去の所定期間において取得した回答の状況を蓄積し、所定のアルゴリズムを用いてサーバ400が数値化してもよい。図5は、サーバ400が生成した実績を記憶したデータベースDB3の例を示す。この例では、依頼先を行った企業に対応付けて、実績の指標の例として、依頼回数、返答率、平均変更期間、項目記入率、および金額の照合の結果サーバ400で算出した差額が記憶される。例えば、返答率が高いほどまたは返答期間が短いほど、有効期限を短く設定する。これにより、不必要に長い有効期限を設定して認証コードが他人に承認者や回答者以外の人物に漏えいするリスクを低減することができる。あるいは、1つの依頼元企業に係る複数の残高確認処理の中で、監査対象の額や金額などに基づいて確認の重要性ないし優先度の指標を算出し、より重要性が高い残高確認処理については、有効期限をそれ以外の残高確認処理に比べてより短く設定してもよい。
なお、実績の状況は、リマインド管理部435による催促通知のタイミングの決定に利用してもよい。
実行管理部439は、残高確認処理を実行するタイミングが到来すると、残高確認処理に係る依頼先企業の電子メールアドレスを特定し、アクセス管理部432および発行部431にそれぞれログイン情報の発行およびアクセス情報の設定の指示を出力する。
端末200からログイン情報および認証コードを受信した場合、認証部433は照合を実行する。具体的には、それぞれデータベースDB1およびデータベースDB2を参照し、受信したログイン情報および認証コードが真正なものかを判定する。
あるいはウェブページが存在しないまたは無効化されていることを示す情報を、端末200へ送信する。
残高確認依頼時に、サーバ400は担当者の氏名やメールアドレスを端末300から取得しておく(S102)。サーバ400は、ログイン情報および端末200用のURLを発行し(S104)、回答者へ電子メールで通知する(S106)。なお、1つの依頼先企業に回答者が複数登録されている場合は、全ての回答者へ通知する。
図8は、このページデータを受信した端末200に表示される画面S1の例を示す。画面S1は、ID、パスワード、および認証コードの入力を促すメッセージとともに、ID、パスワード、認証コードを入力するためのフィールド(F2、F3、F4)を含む。回答者が、ID、パスワード、および認証コードを入力してオブジェクトOB1をクリックすると(S403)、入力された内容がサーバ400へ送信される(S404)。F2、
F3、F4は、同一ページでも、別々のページで入力されてもよい。
回答を入力するための欄F5が生成される。なお、回答者は、金額に加えて、差額が出る理由などについての意見の入力や、参考となる文書データの添付を行うことができるようになっている。回答者は、必要な情報を入力し(S413)、オブジェクトOB4をクリックすると、回答の内容が全てサーバ400に送信される(S415)。図9、図10は、同一ページで、他の方法での回答は無効である旨に対する同意と回答入力が併せて行われても良い。
ページ閉鎖処理を行う(S419)。これにより、この残高確認処理については二度と端末200から回答を入力できないようにする。この後に端末200からアクセスがあった場合は、アクセス先が存在しないことを示すパラメータを内包するHTTPレスポンス、
または所定のエラーメッセージを示すページデータを生成し、端末200に送信する。このとき端末200に表示される画面S4の例を図12に示す。
さらに、回答後に、承認者に報告書が届くので、入力内容の正当性を依頼先企業において確認したものと合理的に推定することができ、一度提出した回答の内容に反するような主張や意思表示を依頼先企業が事後的に行うといった可能性が減少する。
承認者の電子メールアドレスなど、サーバ400が承認者と電子的に連絡を取ることができる場合は、全てのやり取りを電子的に実行してもよい。図13に残高確認システム100の他の動作例を示す。図13において、図6に示す動作と共通する動作は同一の符号で表わしている。図13の動作が図6の動作と異なるのは、承認者が使用する端末201とサーバ400との間で情報を電子的にやり取りする点である。具体的には、認証コードを、郵送ではなく、サーバ400が端末300から取得したメールアドレスへ送信する(S202A)。端末201に表示される画面S5の例を図14に示す。この例では、残高確認依頼とともにサーバ400へのアクセス情報が記載されている。
まずログイン情報を要求し、ログイン情報が確認できたらメッセージM1を提示し、メッセージ内容に同意を受信したら認証コードを要求し、認証コードが正しいものであることが確認できたら、入力画面S3を表示してもよい。
大規模な企業などの場合、「代表取締役社長」、「財務・管理担当取締役」等の承認者と、経理担当者といった実際の回答者は、物理的に拠点が異なっていたり、組織形態上、距離があり、認証コードの迅速な共有が困難な場合がある。そのような場合は、認証コードについては、「財務部長」、「経理部長」等の、承認者でもなく実際に入力を担当する者でもない者(典型的には、入力担当者を監督する立場の者)に郵送または電子メールで通知を行う一方(図6のS201、S202)、完了通知書については、本来の承認者に郵送または電子メールで通知する流れでもよい(図6のS421、S423)。
サーバ400が回答者の電子メールアドレスを取得する方法は、依頼元企業からの提供に限らず、依頼先企業から直接取得してもよい。例えば、依頼先企業の「財務・管理担当取締役」等を宛先としてアクセス情報およびログインパスワードを記載した通知書を郵送する。そして、財務・管理担当取締役自身または財務・管理担当取締役が任命した依頼先企業の従業者は、当該依頼先企業のデータベース等によって回答者の電子メールアドレスを調べ、依頼先企業の端末から当該ログイン情報およびアクセス情報を用いてサーバ400へアクセスし、当該電子メールアドレスをサーバ400に送信する。サーバ400は、
該取得した電子メールアドレスを用いて、当該ログイン情報および当該アクセス情報を送信する。こうすれば、依頼先企業の回答者が誰であるかを依頼元企業が把握している必要がない。
図17は、残高確認システム100Aの概要を示す。以下、残高確認システム100Aが残高確認システム100と異なる点についてのみ、説明する。
残高確認システム100Aはサーバ400-1、サーバ400-2、サーバ400-3、および管理サーバ500を有する。サーバ400-1、サーバ400-2、サーバ400-3は、典型的には、それぞれ異なる監査法人によって運営・管理されている。各サーバ400は、データベースDB2およびデータベースDB3を保有するが、データベースDB1を保有しない。その代わり、図3にて各サーバ400が保有するデータベースDB1に記憶されている情報は、管理サーバ500が保有するデータベースDB1Aに記憶される。各サーバ400は、必要に応じて、管理サーバ500にアクセスしてデータベースDB1Aに情報を書き込むとともに、データベースDB1Aから情報を読み出す。なお、同図におけるサーバ400の数は例示である。
共有フラグとは、その回答者に関する情報を複数のサーバ400の間で共有することの可否を示す。
情報提供元とは、最初に残高確認依頼先に関する情報を書き込んだサーバ400を示す。好ましい態様において、管理サーバ500は情報提供元に対してのみ、データベースDB1Aの各レコードの情報を書き換えることを許可する。
同図の例では、回答者(A様)に関しては、共有が許可され、この情報の供給元はサーバ400-およびサーバ400-2であり、この回答者に関する情報を共有できるのはサーバ400-1、サーバ400-1、サーバ400-3の全てあることを示している。一方、回答者(B様)についてはサーバ400-1によって情報登録がなされているが、この情報にアクセスできるのはサーバ400-1のみとなっている。
一方、例えばY社がサーバ400-1のクライアントである等の理由によってデータベースDB4にY社の担当者に関する情報が存在した場合、共有フラグが設定されている(情報共有が許可されている)か否かを確認する。情報共有が許可されていない場合は、管理サーバ500はサーバ400-3へその旨を通知する。
情報共有が許可されている場合は、共有範囲に規定されている範囲で、当該レコードの情報をサーバ400-3に送信する(RES3:S507)。
サーバ400-3はメールアドレスおよびログイン情報を取得すると(S508)、認証コードを発行する(図6のS106)。以降の処理は図6と同様であるので説明を省略する。
換言すると、本発明のシステムは、残高確認処理に関して、回答依頼先の事業体の端末のユーザに対してはログイン情報を発行し、当該ユーザ以外の当該事業体に属する人物に対しては認証コードを発行する発行手段と、前記端末にて入力された、ログイン情報と認証コードとを受信する受信手段と、該受信された、ログイン情報および認証コードの認証を実行する認証手段と、前記認証が完了すると、前記端末に残高情報の回答の要求を送信する送信手段と、前記要求に応じて入力された回答を取得する取得手段とを有し、これらの手段は、1以上の装置(ノード)に実装することができる。
Claims (11)
- 残高確認処理に関して、回答依頼先の事業体の端末のユーザに対してはログイン情報を発行し、当該ユーザ以外の当該事業体に属する人物に対しては認証コードを発行する発行手段と、
前記端末にて入力された、ログイン情報と認証コードとを受信する受信手段と、
該受信された、ログイン情報および認証コードの認証を実行する認証手段と、
前記認証が完了すると、前記端末に残高情報の回答の要求を送信する送信手段と、
前記要求に応じて入力された回答を取得する取得手段と
を有するサーバ。 - 前記認証コードは、一の残高確認処理に対して固有に発行され、前記人物を宛先として送付され、
前記ログイン情報は、回答依頼元の事業体から通知された、前記回答依頼先の事業体の端末のユーザの電子メールアドレスに対応付けて発行され、当該電子メールアドレスに送信される、
請求項1に記載のサーバ。 - 前記端末から前記サーバにアクセスするためのアクセス情報を前記端末に送信する送信手段を更に備え、
前記認証手段は、前記回答が完了した後に前記端末から前記アクセス情報を用いてアクセス要求があった場合、当該アクセス要求を拒絶する、
請求項1記載のサーバ。 - 前記認証コードおよび前記ログイン情報を通知してから所定期間を経過しても前記端末からアクセスがなかった場合、回答を促す通知を前記端末に送信する、
請求項2または3に記載のサーバ。 - 前記通知を送信するタイミングは、監査対象の項目、監査対象の金額、および過去に前記端末から取得した回答の実績のうち少なくともいずれか1つに基づいて決定される、
請求項4に記載のサーバ。 - 前記サーバへアクセスした前記端末が用いた通信アドレスの同一性を監視する、
請求項1ないし5のいずれか1つに記載のサーバ。 - 前記認証コードには、監査対象の項目、監査対象の金額、および過去に前記回答依頼先の事業体の端末から取得した回答の実績の少なくともいずれか1つに基づいて定められる有効期限が設定される、
請求項1ないし5のいずれか1つに記載のサーバ。 - 前記残高確認処理の実施を依頼した回答依頼元の事業体が次に残高確認処理を実行するタイミングは、当該回答依頼元の事業体に関して行われた過去の残高確認処理において取得した残高情報の回答の実績に基づいて決定される、
請求項1ないし7のいずれか1つに記載のサーバ。 - 前記サーバは、前記回答依頼先に関する情報を回答先記憶したデータベースから、当該回答依頼先が情報の共有について同意している場合に、当該情報を取得する、
請求項1ないし8のいずれか1つに記載のサーバ。 - サーバが、残高確認処理に関して、回答依頼先の事業体の端末のユーザに対してはログイン情報を発行する一方、当該ユーザ以外の当該事業体の属する人物に対しては認証コードを発行するステップと、
前記端末にて入力されたログイン情報とコードとを前記サーバへ送信するステップと、
前記サーバにて、受信したログイン情報と認証コードとを認証するステップと、
前記サーバが、前記認証が完了すると、前記端末に残高情報の入力を要求するステップ
と、
前記要求に応じて入力された残高情報を、前記端末から前記サーバに送信するステップと
を有する、残高確認処理を実施する方法。 - コンピュータに、
残高確認処理に関して、回答依頼先の事業体の端末のユーザに対してはログイン情報を発行する一方、当該ユーザ以外の当該事業体の属する人物に対しては認証コードを発行するステップと、
残高確認処理に関し、端末のユーザに対してログイン情報を発行する一方、端末ユーザ以外のユーザに対して認証コードを発行するステップと、
前記端末にて入力された、ログイン情報と認証コードとを受信するステップと、
該受信された、ログイン情報と認証コードとを認証するステップと、
前記認証が完了すると、前記端末に残高情報の入力を要求するステップと、
前記要求に応じて入力された残高情報を前記端末から受信するステップと
を実行させるためのプログラム。
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