JP3868284B2 - 3次元形状データ閲覧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、3次元CADシステムを用いて設計された物品に関する情報を効率よく共有化するための3次元形状データ閲覧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
3次元CADシステムを用いて、例えば複写機やFAX、プリンタ等に代表される画像形成装置の設計を行い、その設計情報を複数のユーザ間で共有化することが考えられている。この際、3次元CADシステムにより生成される設計情報のデータ量は、例えば数百MBといった、大きなものになることがある。
他方、設計業務においては、設計中の情報の管理者による確認を容易にしたり、他の設計部署で作成された関連製品・ユニット・部品に関するデータの利用を容易にするなどの観点から、設計情報を効率よく共有化することが望まれている。さらに、サービスや営業業務における製品・ユニット・部品の形状確認を容易にする点からも、設計情報の共有化に対する強い要求が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、ネットワークのデータ転送速度や記憶装置における記憶容量、各ユーザが使用するコンピュータの処理性能等に基づく制約のため、大きなデータ量を有する設計情報の共有化が困難なものとなっていた。
【0004】
そこで、3次元CADシステムにより生成された設計情報を縮小するなどして、データ量を削減した情報の共有化を図ることが考えられる。この際、共有化された情報を取得するためのアクセス権限をどのようにして管理するかが問題となる。
【0005】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、3次元CADシステムにより生成された設計情報からの変換により作成した情報を共有化し、アクセス権限を適切に管理することができる3次元形状データ閲覧制御装置を、提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る3次元形状データ閲覧制御装置は、
3次元CADシステムにより生成される3次元CADデータからの変換により作成した3次元形状データを、ネットワークに接続されたクライアント端末に提示して閲覧可能とする3次元形状データ閲覧制御装置であって、
3次元CADデータの変換により作成された3次元形状データを記憶可能な第1及び第2の記憶手段と、
ユーザ毎に第1の認証記号を割り当てることにより、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を付与する第1のアクセス権限付与手段と、
前記クライアント端末にて入力された認証記号を検証することにより、前記第1のアクセス権限付与手段で割り当てられた第1の認証記号であるか否かを判別する第1の検証手段と、
前記第1の検証手段が第1の認証記号であると判別した場合に、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを、前記クライアント端末から送られた要求に応答して提示する第1の提示制御手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データに含まれる一部のデータを、圧縮された状態で前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段に転送して記憶させる転送手段と、
前記第1のアクセス権限付与手段によって割り当てられる第1の認証記号とは別個に、ユーザ毎に第2の認証記号を割り当てることにより、前記第2の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を付与する第2のアクセス権限付与手段と、
前記クライアント端末にて入力された認証記号を検証することにより、前記第2のアクセス権限付与手段で割り当てられた第2の認証記号であるか否かを判別する第2の検証手段と、
前記第2の検証手段が第2の認証記号であると判別した場合に、前記第2の記憶手段に記憶されているデータを、前記クライアント端末にて選択可能に表示させ、当該クライアント端末にて選択されたデータを圧縮されたままの状態で前記第2の記憶手段から読み出し、前記クライアント端末に送ってダウンロードさせる第2の提示制御手段とを備え、
前記第1のアクセス権限付与手段は、
前記クライアント端末から受けたアクセス権限取得の申請が一次審査者による一次審査を通過したか否かを判別する一次審査判別手段と、
前記一次審査判別手段により一次審査を通過したと判別された場合に、一次審査者に承認代行権限があるか否かを判別する承認代行権限判別手段と、
前記承認代行権限判別手段により承認代行権限があると判別された場合に、一次審査者によるアクセス権限付与の決裁がなされたか否かを判別する第1の決裁判別手段と、
前記承認代行権限判別手段により承認代行権限がないと判別された場合に、承認権限を有する管理者によるアクセス権限付与の決裁がなされたか否かを判別する第2の決裁判別手段と、
前記一次審査判別手段により一次審査を通過しなかったと判別された場合と、前記第1及び第2の決裁判別手段のいずれかにより決裁がなされなかったと判別された場合に、申請が却下された旨を通知する申請却下通知手段と、
前記第1及び第2の決裁判別手段のいずれかにより決裁がなされたと判別された場合に、第1又は第2の認証記号を通知する認証記号通知手段とを含む
ことを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、第2のアクセス権限付与手段は、ユーザ毎に第2の認証記号を割り当てることにより、第2の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を、第1のアクセス権限付与手段とは独立して付与する。
これにより、アクセス権限を適切に管理して、提供される情報のセキュリティを高めることができる。
また、この発明の第2の観点に係る3次元形状データ閲覧制御装置は、
3次元CADシステムにより生成される3次元CADデータからの変換により作成した3次元形状データを、ネットワークに接続されたクライアント端末に提示して閲覧可能とする3次元形状データ閲覧制御装置であって、
3次元CADデータの変換により作成された3次元形状データを、各3次元形状データを識別するための第1の識別記号、及び、3次元形状データで示す部品が採用されるユニット或いは製品を識別するための第2の識別記号と関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データに含まれる一部のデータを記憶可能な第2の記憶手段と、
ユーザ毎に第1の認証記号を割り当てることにより、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を付与する第1のアクセス権限付与手段と、
前記クライアント端末にて入力された認証記号を検証することにより、前記第1のアクセス権限付与手段で割り当てられた第1の認証記号であるか否かを判別する第1の検証手段と、
前記第1の検証手段が第1の認証記号であると判別した場合に、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを、前記クライアント端末から送られた要求に応答して提示する第1の提示制御手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データに含まれる一部のデータを、前記第2の記憶手段に転送して記憶させる転送手段と、
ユーザ毎に第2の認証記号を割り当てることにより、前記第2の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を付与する第2のアクセス権限付与手段と、
前記クライアント端末にて入力された認証記号を検証することにより、前記第2のアクセス権限付与手段で割り当てられた第2の認証記号であるか否かを判別する第2の検証手段と、
前記第2の検証手段が第2の認証記号であると判別した場合に、前記第2の記憶手段に記憶されているデータを、前記クライアント端末から送られた要求に応じて提示する第2の提示制御手段とを備え、
前記転送手段は、
前記第1の検証手段により第1の認証記号であると判別された認証記号を入力した前記クライアント端末にて、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データと関連付けられた第1及び第2の識別記号を選択して入力可能とする選択入力手段と、
前記選択入力手段により入力された第1及び第2の識別記号に関連付けられた3次元形状データを、前記第1の記憶手段から読み出し、前記第2の記憶手段に転送して記憶させる選択読出手段とを含む
ことを特徴とする。
さらに、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データの属性情報を、第1の識別記号と関連付けて記憶する属性情報記憶手段と、
前記選択読出手段が前記第1の記憶手段から読み出した3次元形状データと、前記属性情報記憶手段に記憶された属性情報との関連付けを削除する関連削除手段とを備え、
前記転送手段は、前記関連削除手段により関連付けが削除された3次元形状データを、前記第2の記憶手段に転送して記憶させることが望ましい。
【0008】
前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データから属性に関する一部のデータを削除するデータ削除手段を備え、
前記転送手段は、前記削除手段により一部のデータが削除された3次元形状データを、前記第2の記憶手段に転送して記憶させることが望ましい。
即ち、第2の記憶手段には、第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを簡略化したデータが記憶される。
【0009】
より具体的には、前記データ削除手段が削除するデータは、3次元形状データを識別するための識別番号を示すデータと、3次元形状データの作成者を示すデータとを含むことが望ましい。
【0012】
前記第1のアクセス権限付与手段は、予め割り当てた第3の認証記号が入力された場合に、当該第3の認証記号に関する設定を変更可能とすることが望ましい。
【0013】
前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを取得するためのアクセスがなされた履歴を記憶する履歴記憶手段を備えることが望ましい。
【0014】
前記クライアント端末にて前記第1の記憶手段に記憶されているデータの複写指令が入力されたことを検出する指令検出手段と、
前記指令検出手段が複写指令を検出したことに応答して、前記クライアント端末にて複写指令を入力したユーザに前記第1のアクセス権限付与手段が割り当てた第1の認証記号を、前記第1の提示制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した3次元形状データに付加する記号付加手段とを備え、
前記第1の提示制御手段は、前記第1の検証手段により第1の認証記号であると判別された認証記号を入力した前記クライアント端末に対して、前記第1の記憶手段から読み出した3次元形状データを、前記記号付加手段が付加した認証記号と共に提示することが望ましい。
これにより、3次元形状データが第三者に漏洩することを防止することができ、提供される情報のセキュリティを高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係るシステムについて詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るネットワークシステムの構成を模式的に示す。
図1に示すように、このシステムは、3次元CADシステム1と、情報閲覧システム2とから構成される。
【0016】
3次元CADシステム1は、企業・団体などの事業体にて部品の設計を担当する設計部門等に敷設されたLAN、WANなどを利用したイントラネット等から構成され、ネットワーク10を介して接続されたCAD端末11(111〜11m)と、CAD管理サーバ12と、変換処理装置13と、属性管理サーバ14とから構成される。
【0017】
CAD端末11は、各設計部門に設置されるワークステーション等から構成され、例えば複写機、FAX、プリンタ等の画像形成装置を構成する部品を設計するための端末である。
CAD端末11は、例えば図2に示すように、通信制御部111と、処理制御部112と、データ記憶部113と、入力処理部114と、表示処理部115とを備えている。
【0018】
通信制御部111は、処理制御部112の制御により、ネットワーク10を介して各種の情報を送受信するためのものである。
【0019】
処理制御部112は、入力処理部114から入力された指示に従って、設計の対象となる部品の形状を示す画像情報を作成して表示処理部115に供給し、3次元CADデータの作成を可能とする。また、処理制御部112は、通信制御部111を介して通信を行い、作成された3次元CADデータ等の送受信を制御する。
【0020】
データ記憶部113は、半導体メモリ、磁気ディスク記録装置等から構成され、各種の情報やプログラムを記録する。
【0021】
入力処理部114は、キーボード、ポインティングデバイス等から構成され、指示やデータを入力するためのものである。
【0022】
表示処理部115は、ディスプレイ装置、ビデオメモリ等から構成され、処理制御部112から供給された画像情報に対応する画面を表示することにより、設計部品の3次元形状や属性情報等を提示(出力)する。
【0023】
図1に示すCAD管理サーバ12は、3次元CADシステム1全体で作成された3次元CADデータを管理するためのコンピュータシステムである。
CAD管理サーバ12は、例えば図3に示すように、通信制御部121と、処理制御部122と、データ記憶部123と、入力処理部124と、表示処理部125とを備えている。通信制御部121と、処理制御部122と、データ記憶部123と、入力処理部124と、表示処理部125との構成は、基本的に、CAD端末11の通信制御部111と、処理制御部112と、データ記憶部113と、入力処理部114と、表示処理部115と同様である。但し、各部位の機能は、3次元CADシステム1全体の3次元CADデータ等を管理するための機能に特化している。
【0024】
例えば、データ記憶部123は、3次元CADシステム1で作成された3次元CADデータ等を記録する機能を有しており、3次元CADデータを記録するためのCADデータベース126と、属性情報を記録するための属性データベース127とを備えている。
【0025】
CADデータベース126は、設計部品の形状を特定するための位相情報や幾何情報を記録する。ここで、位相情報は、設計部品を示す画像の点と点、面と面のつながり方を示す情報等から構成される。また、幾何情報は、曲線や曲面の形状を示す曲線情報、曲線情報等から構成される。
【0026】
属性データベース127は、3次元CADデータに関連する各種の情報を記録するためのものであり、例えば、パーツ名称、パーツ部品番号、作成者、バージョン、3次元CADデータを登録した年月日、最後に3次元形状データへの変換を行った年月日、3次元形状データへの変換予定時刻、承認を受けた年月日、色、体積、重心、慣性モーメント、精度、アセンブリ構成等を示す情報を記録する。
また、属性データベース127は、3次元CADデータで示す部品に用いられている他の部品の部品番号であって、既に設計が完了している部品の部品番号を、当該3次元CADデータで示す部品の部品番号と関連付けて記録する。さらに、属性データベース127は、3次元CADデータで示す部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名を、当該3次元CADデータで示す部品の部品番号と関連付けて記録する。
【0027】
データ記憶部123は、図4に示すような論理的構成を備えることで、こうした各種の情報を記憶する。
図4に示すように、データ記憶部123は、最新データ記憶領域123aと、承認データ記憶領域123bと、登録日記憶領域123cと、変換日記憶領域123dと、予約時刻記憶領域123eと、第1及び第2の部品番号記憶領域123f、123gと、モデル名記憶領域123hとを備えている。
【0028】
最新データ記憶領域123aは、正式データとしての承認処理を受けていない3次元CADデータを記憶する領域であり、例えば承認を受けた年月日を示す情報がない3次元CADデータを記憶する。
承認データ記憶領域123bは、正式データとしての承認処理を受けた3次元CADデータを記憶する領域であり、承認を受けた年月日を示す情報が関連付けられた3次元CADデータを記憶する。
最新データ記憶領域123aと承認データ記憶領域123bは、例えば、それぞれに対応するフォルダを設け、上記の条件に従って3次元CADデータを分類して格納することで、実現される。また、最新データ記憶領域123aと承認データ記憶領域123bは、3次元CADデータで示す部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名と同一の名称が付けられたフォルダに、3次元CADデータを分類して記憶する。
【0029】
登録日記憶領域123cは、3次元CADデータがCADデータベース126に登録された年月日を示す情報を、対応する3次元CADデータと関連付けて記憶する領域である。
変換日記憶領域123dは、3次元CADデータから3次元形状データへの変換処理が最後に実行された年月日を示す情報を、対応する3次元CADデータと関連付けて記憶する領域である。
予約時刻記憶領域123eは、登録年月日が変換年月日よりも近時となる3次元CADデータから3次元形状データへの変換処理を定期的に実行するため、予め設定された時刻を記憶する領域である。
【0030】
第1の部品番号記憶領域123fは、3次元CADデータが示す部品の部品番号を、対応する3次元CADデータと関連付けて記憶する領域である。
第2の部品番号記憶領域123gは、3次元CADデータが示す部品に用いられている他の部品であって、既に設計が完了している部品の部品番号を、第1の部品番号記憶領域123fに記憶されている本体の部品番号と関連付けて記憶する領域である。
モデル名記憶領域123hは、3次元CADデータで示す部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名を、第1の部品番号記憶領域123fに記憶されている部品番号と関連付けて記憶する領域である。
【0031】
また、処理制御部122は、図3に示すように、日時計測部122aと、日付比較部122bと、時刻比較部122cと、端末入力制御部122dと、検索処理部122eとを、論理的構成として備えている。
【0032】
日時計測部122aは、現在の日付と時刻をカウントするためのカレンダー及び時計である。
日付比較部122bは、登録日記憶領域123cに記憶されている情報が示す登録年月日と、変換日記憶領域123dに記憶されている情報が示す変換年月日とを比較するためのものである。即ち、日付比較部122bは、CADデータベース126に記録されている3次元CADデータの登録年月日と変換年月日とを、対応する3次元CADデータごとに特定して比較する。
時刻比較部122cは、日時計測部122aにより示される現在の時刻と、予約時刻記憶領域123eに記憶されている時刻とを比較するためのものである。
【0033】
端末入力制御部122dは、通信制御部121によりCAD端末11との間で通信することで、CAD端末11にて各種の情報を入力可能とするためのものである。例えば、端末入力制御部122dは、最新データ記憶領域123aに記憶されている3次元CADデータを正式データとして承認するための要求を、CAD端末11にて入力可能とする。
検索処理部122eは、CADデータベース126を検索し、変換処理装置13による変換の対象となる3次元CADデータが示す部品で用いられている他の部品の3次元CADデータを、抽出するためのものである。
【0034】
図1に示す変換処理装置13は、3次元CADシステム1により作成された3次元形状データを、情報閲覧システム2において閲覧可能な形式の3次元形状データに変換するためのコンピュータシステムである。変換処理装置13は、例えば図5に示すように、通信制御部131と、処理制御部132と、データ記憶部133と、入力処理部134と、表示処理部135とを備えている。通信制御部131と、処理制御部132と、データ記憶部133と、入力処理部134と、表示処理部135との構成は、基本的に、CAD端末11の通信制御部111と、処理制御部112と、データ記憶部113と、入力処理部114と、表示処理部115と同様である。但し、各部位の機能は、3次元CADデータから3次元形状データへの変換処理を実行して配信するための機能に特化している。
【0035】
例えば、通信制御部131は、ネットワーク10を介してCAD管理サーバ12から送られた情報を受信し、ネットワーク20を介して、部内閲覧管理サーバ22や遠隔地閲覧管理サーバ24に、3次元形状データを含んだ各種の情報を送信する。
【0036】
また、処理制御部132は、図5に示すように、変換処理部132aと、配信制御部132bとを、論理的構成として備えている。
変換処理部132aは、3次元CADデータからの変換により、3次元形状データを作成するためのものである。
配信制御部132bは、CAD管理サーバ12から受け取った情報に基づいて3次元形状データの配信先を特定し、情報閲覧システム2が備える部内閲覧管理サーバ22や遠隔地閲覧管理サーバ24に各種の情報を配信して記憶させるためのものである。
【0037】
属性管理サーバ14は、情報閲覧システム2に対して公開される設計対象部品の属性を示す情報を管理するためのコンピュータシステムである。
属性管理サーバ14は、例えば図6(a)に示すように、通信制御部141と、処理制御部142と、データ記憶部143と、入力処理部144と、表示処理部145とを備えている。通信制御部141と、処理制御部142と、データ記憶部143と、入力処理部144と、表示処理部145との構成は、基本的に、CAD端末11の通信制御部111と、処理制御部112と、データ記憶部113と、入力処理部114と、表示処理部115と同様である。但し、各部位の機能は、情報閲覧システム2に対する公開情報を管理するための機能に特化し、例えば、部内閲覧管理サーバ22と協働して、ネットワーク20を介したクライアント端末21からのアクセスを管理するための処理を実行する機能などを有している。ここで、情報閲覧システム2に対して公開される属性情報としては、パーツ名称、パーツ部品番号、作成者、バージョン、作成年月日、表面積、体積、重心、慣性モーメントなどを示す情報がある。
【0038】
属性管理サーバ14は、こうした各種の属性情報を、例えばCAD管理サーバ12に設けられたCADデータベース126に記録されている3次元CADデータで示される部品の部品番号毎に関連付けて、データ記憶部143に記憶している。また、データ記憶部143は、CAD管理サーバ12のデータ記憶部123に設けられた第1及び第2の部品番号記憶領域123f、123g、モデル名記憶領域123hと同様の構造を有するデータを記憶し、各種の情報を関連付けて記憶する。属性管理サーバ14に記憶されている情報は、情報閲覧システム2に設けられた部内閲覧管理サーバ22に記憶されている3次元形状データとも関連付けられている。
【0039】
情報閲覧システム2は、3次元CADデータからの変換により作成された3次元形状データなどを閲覧するためのシステムであり、ネットワーク20を介して接続されたクライアント端末21(211〜21n)と、部内閲覧管理サーバ22と、一般閲覧管理サーバ23と、遠隔地閲覧管理サーバ24とを備えて構成される。
【0040】
クライアント端末21は、パーソナルコンピュータ等から構成されるコンピュータシステムであり、部内閲覧管理サーバ22や一般閲覧管理サーバ23にアクセスして設計部品の形状を示す画像を閲覧するための端末である。
クライアント端末21は、例えば図6(b)に示すように、通信制御部211と、処理制御部212と、データ記憶部213と、入力処理部214と、表示処理部215とを備えている。通信制御部211と、処理制御部212と、データ記憶部213と、入力処理部214と、表示処理部215との構成及び機能は、基本的に、CAD端末11の通信制御部111と、処理制御部112と、データ記憶部113と、入力処理部114と、表示処理部115と同様である。
【0041】
部内閲覧管理サーバ22は、例えば所定の事業部門に所属する担当者に限定された閲覧システムを提供するためのコンピュータシステムである。
部内閲覧管理サーバ22は、例えば図7に示すように、通信制御部221と、処理制御部222と、データ記憶部223と、入力処理部224と、表示処理部225とを備えている。通信制御部221と、処理制御部222と、データ記憶部223と、入力処理部224と、表示処理部225との構成は、基本的に、CAD端末11の通信制御部111と、処理制御部112と、データ記憶部113と、入力処理部114と、表示処理部115と同様である。但し、各部位の機能は、情報閲覧システム2において3次元形状データをクライアント端末21に提示するための機能に特化している。
【0042】
例えば、データ記憶部223は、変換処理装置13での変換により作成された3次元形状データを記憶するため、最新データ記憶領域223aと、承認データ記憶領域223bとを備えている。また、データ記憶部223は、クライアント端末21から部内閲覧管理サーバ22に対するアクセスの履歴を記憶するための履歴記憶領域223cを備えている。
【0043】
最新データ記憶領域223aは、正式データとしての承認処理を受けていない3次元CADデータからの変換により作成された3次元形状データを記憶する。承認データ記憶領域223bは、正式データとしての承認処理を受けた3次元CADデータからの変換により作成された3次元形状データを記憶する。
ここで、最新データ記憶領域223aと、承認データ記憶領域223bは、変換処理装置13により作成された3次元形状データを、各部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名と同一の名称が付けられたフォルダに分類して記憶する。
【0044】
また、処理制御部222は、図8に示すように、権限管理部222aと、検証処理部222bと、提示処理部222cと、転送処理部222dと、端末入力制御部222eとを、論理的構成として備えている。
【0045】
権限管理部222aは、最新データ記憶領域223aや承認データ記憶領域223bに記憶されている3次元形状データをクライアント端末21に提示する際のアクセス権限を管理するためのものである。
検証処理部222bは、クライアント端末21にて入力されたユーザIDやパスワードを検証して、部内閲覧管理サーバ22にアクセスしてきたクライアント端末21のユーザにアクセス権限が付与されているか否かを判別するためのものである。
提示処理部222cは、最新データ記憶領域223aや承認データ記憶領域223bに記憶されている3次元形状データを読み出してクライアント端末21に提供することにより、3次元形状データを用いた部品形状の閲覧を可能とするためのものである。
【0046】
転送処理部222dは、最新データ記憶領域223aや承認データ記憶領域223bに記憶されている3次元形状データに所定の処理を施して一般閲覧管理サーバ23に転送するためのものである。例えば、転送処理部222dは、選択入力処理部222fと、選択読出処理部222gと、データ削除部222hと、関連削除部222iとを備えている。
【0047】
選択入力処理部222fは、通信制御部によりクライアント端末21との間で通信することで、一般閲覧管理サーバ23に転送する3次元形状データを特定するための情報を、クライアント端末21や部内閲覧管理サーバ22にて入力可能とする。例えば、選択入力処理部222fは、所定の入力画面をクライアント端末21や表示処理部225に表示させ、3次元形状データが示す部品の部品番号や、その部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名を入力可能とする。
選択読出処理部222gは、選択入力処理部222fによりクライアント端末21や入力処理部224にて入力された情報に基づいて、データ記憶部223から3次元形状データを読み出すためのものである。
【0048】
データ削除部222hは、選択読出処理部222gがデータ記憶部223から読み出したデータのうち、一定のデータを削除するためのものである。例えば、データ削除部222hは、3次元形状データを識別するための識別番号を示すデータや、3次元形状データの作成者を示すデータを削除する。
関連削除部222iは、選択読出処理部222gがデータ記憶部223から読み出したデータと、属性管理サーバ14に記憶されている属性情報との関連付けを削除するためのものである。
【0049】
端末入力制御部222eは、通信制御部221によりクライアント端末21との間で通信することで、クライアント端末21にて各種の情報を入力可能とするためのものである。例えば、端末入力制御部222eは、クライアント端末21に提示する3次元形状データを特定するための部品番号や、ユニット或いは製品のモデル名を、クライアント端末21にて入力可能とする。
【0050】
一般閲覧管理サーバ23は、例えばグループウェア上に構築された情報管理システムを提供することにより、グループウェア上でのアクセス権限が付与された利用者による部品画像の閲覧等を可能とするためのコンピュータシステムである。
一般閲覧管理サーバ23は、例えば図9に示すように、通信制御部231と、処理制御部232と、データ記憶部233と、入力処理部234と、表示処理部235とを備えている。通信制御部231と、処理制御部232と、データ記憶部233と、入力処理部234と、表示処理部235との構成は、基本的に、CAD端末11の通信制御部111と、処理制御部112と、データ記憶部113と、入力処理部114と、表示処理部115と同様である。但し、各部位の機能は、グループウェアのサーバソフトを実行することにより実現される各種の機能に特化し、例えば、グループウェア上で利用可能なデータベースを構築するためのデータがデータ記憶部233に記憶されている。ここで、データ記憶部233には、グループウェア上で部品の形状を閲覧するためのデータとして、3次元形状データを簡略化して圧縮したデータが記憶される。
【0051】
また、処理制御部232は、権限管理部232aと、検証処理部232bと、提示処理部232cとを、論理的構成として備えている。
【0052】
権限管理部232aは、グループウェア上でクライアント端末21にデータを提示する際のアクセス権限を管理するためのものである。
検証処理部232bは、クライアント端末21にて入力されたユーザIDやパスワードを検証して、一般閲覧管理サーバ23にアクセスしてきたクライアント端末21のユーザにアクセス権限が付与されているか否かを判別するためのものである。
提示処理部232cは、データ記憶部233に記憶されているデータを読み出してクライアント端末21に提供することにより、グループウェア上で部品形状の閲覧を可能とするためのものである。
【0053】
遠隔地閲覧管理サーバ24は、部内閲覧管理サーバ22の設置場所とは異なる遠隔地の拠点において、3次元形状データを管理するためのコンピュータシステムである。
遠隔地閲覧管理サーバ24は、例えば図10に示すように、通信制御部241と、処理制御部242と、データ記憶部243と、入力処理部244と、表示処理部245とを備えている。通信制御部241と、処理制御部242と、データ記憶部243と、入力処理部244と、表示処理部245との構成は、基本的に、CAD端末11の通信制御部111と、処理制御部112と、データ記憶部113と、入力処理部114と、表示処理部115と同様である。但し、各部位の機能は、3次元形状データを管理するための機能に特化している。
【0054】
例えば、データ記憶部243は、最新データ記憶領域243aと、承認データ記憶領域243bと、履歴記憶領域243cとを備えている。
最新データ記憶領域243aは、正式データとしての承認処理を受けていない3次元CADデータからの変換により変換処理装置13が作成した3次元形状データを記憶する。
承認データ記憶領域243bは、正式データとしての承認処理を受けた3次元CADデータからの変換により変換処理装置13が作成した3次元形状データを記憶する。
【0055】
以下に、上記構成のシステムにおける動作について説明する。
このシステムでは、3次元CADシステム1により3次元CADデータを作成し、情報閲覧システム2にて3次元形状データを用いた部品形状の閲覧を可能とする。
【0056】
3次元CADシステム1により3次元CADデータを作成する際には、CAD端末11にて各種の情報を入力して、CAD管理サーバ12に送る。
ここで、CAD管理サーバ12の処理制御部122は、端末入力制御部122dにより、CAD端末11にて各種の情報を入力可能とする。即ち、端末入力制御部122dは、各種の情報を入力するための入力欄を備えた画像情報を作成して、通信制御部121によりネットワーク10を介してCAD端末11に送り、表示処理部115の画面上に表示させる。この入力画面では、例えば、3次元CADデータで示す部品の部品番号や、その部品で用いられている他の部品の部品番号であって既に設計が完了している部品の部品番号、今回設計した部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名といった情報の入力が要求される。CAD端末11では、入力処理部114を操作することにより、各種の情報を入力することができる。CAD端末11にて入力された情報は、ネットワーク10を介してCAD管理サーバ12や属性管理サーバ14に送られる。
【0057】
CAD管理サーバ12は、CAD端末11にて入力された各種の情報を受け取ると、受け取った情報を処理制御部122が分類してデータ記憶部123に記憶させる。即ち、処理制御部122は、新たに作成された3次元CADデータを受け取ると、このデータを最新データ記憶領域123aに記憶させる。この際、処理制御部122は、日時計測部122aにより特定した現在の時刻を、3次元CADデータの登録年月日として特定し、最新データ記憶領域123aに記憶させた3次元CADデータと関連付けて登録日記憶領域123cに記憶させる。また、処理制御部122は、CAD端末11にて入力された部品番号を受け取ると、今回受け取った3次元CADデータが示す部品に対応するものを第1の部品番号記憶領域123fに関連付けて記憶させ、その部品で用いられている他の部品に対応するものを第2の部品番号記憶領域123gに関連付けて記憶させる。
【0058】
処理制御部122は、CAD端末11にて入力されたモデル名を受け取ると、そのモデル名が既にモデル名記憶領域123hに記憶されているか否かを判別し、記憶されている場合には、そのモデル名と最新データ記憶領域123aに記憶させた3次元CADデータとを関連付ける。一方、未だモデル名記憶領域123hに記憶されていない場合には、新たにモデル名をモデル名記憶領域123hに記憶させ、そのモデル名と最新データ記憶領域123aに記憶させた3次元CADデータとを関連付ける。ここで、モデル名記憶領域123hにモデル名を記憶させて3次元CADデータと関連付ける動作は、そのモデル名と同一の名称を有するフォルダ(ディレクトリー)に3次元CADデータを分類して格納することと同等に履践される。即ち、モデル名記憶領域123hに記憶されたモデル名は、3次元CADデータを分類して格納するためのカタログとしての機能を有する。
【0059】
また、CAD端末11にて入力された部品の属性を示す情報は、属性管理サーバ14に送られて、CAD管理サーバ12に記憶された3次元CADデータと関連付けて記憶される。
【0060】
以上のようにして、3次元CADシステム1により作成されたデータが、CAD管理サーバ12や属性管理サーバ14に登録されて管理される。
即ち、図11に示すように、3次元CADシステム1により作成されたデータは、CAD端末11に提供されて確認可能である(L1)。また、設計対象部品の形状を示すデータ(CAD形状データ)及び構成情報(部品番号、CADデータファイル名、部品名称、モデル名等)は、CAD管理サーバ12に登録され(L2)、部品の材質や色、比重といった部品の属性を示す部品属性情報は、属性管理サーバ14に登録される(L3)。
【0061】
このようにして、CAD管理サーバ12の最新データ記憶領域123aには、設計中の部品を示す3次元CADデータや、未だ正式データとしての承認を受けていない3次元CADデータが記憶される。最新データ記憶領域123aに記憶されている3次元CADデータは、現在の時刻が予約時刻記憶領域123eに記憶されている時刻以後となることにより定期的に実行されるタイムスタンプによる変換の対象となり、変換処理装置13により、新たに登録された3次元CADデータから3次元形状データへの変換が行われる。
【0062】
タイムスタンプによる変換を行うため、図12のフローチャートに示す処理が実行される。CAD管理サーバ12が備える処理制御部122は、時刻比較部122cによる比較結果に基づいて、日時計測部122aにより特定される現在の時刻が予約時刻記憶領域123eに記憶されている時刻以後となったことを検出すると、データ記憶部123に記憶されている所定の動作プログラムを実行し、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
【0063】
図12のフローチャートに示す処理が開始されると、処理制御部122は、対応する3次元形状データが存在しない3次元CADデータを特定する。具体的には、処理制御部122が変換日記憶領域123dを検索し、変換年月日が無効な年月日となっている3次元CADデータを特定することにより、未だ変換処理装置13による3次元形状データへの変換がなされていない3次元CADデータが存在するか否かを判別する(ステップS1)。
【0064】
処理制御部122は、3次元形状データへの変換がなされていない3次元CADデータが存在すると判別すると、当該3次元CADデータを変換処理装置13に送り、3次元形状データへの変換を依頼する。即ち、処理制御部122は、3次元形状データへの変換がなされていない設計部品の部品番号を第1の部品番号記憶領域123fから特定し、その部品番号と関連付けられている3次元CADデータを最新データ記憶領域123aから読み出して変換処理装置13に送る。
【0065】
この際、処理制御部122は、変換の対象となる3次元CADデータが示す部品で用いられている他の部品の3次元CADデータを、変換対象の3次元CADデータと共に変換処理装置13に送る。具体的には、処理制御部122は、検索処理部122eにより第2の部品番号記憶領域123gを検索し、変換の対象となる3次元CADデータと関連付けられている部品番号を特定する。続いて、第1の部品番号記憶領域123fを検索し、第2の部品番号記憶領域123gで特定した部品番号を探す。第1の部品番号記憶領域123fで部品番号が見つかると、その部品番号と関連付けられた他の部品を示す3次元CADデータを抽出することができる。処理制御部122は、こうして検索処理部122eにより抽出された3次元CADデータを変換処理装置13に送り、タイムスタンプによる変換の対象となる3次元CADデータと共に、3次元形状データへの変換を依頼する。
【0066】
このようにして、3次元形状データへの変換がなされていない3次元CADデータが存在する場合には、変換処理装置13がCAD管理サーバ12から3次元CADデータを受け取る。変換処理装置13の処理制御部132は、所定の動作プログラムを実行することで、変換処理部132aにより、受け取った3次元CADデータに対応する3次元形状データを作成する(ステップS2)。即ち、変換処理部132aは、CAD管理サーバ12にて処理制御部122が第1の部品番号記憶領域123fで部品番号を特定することによって最新データ記憶領域123aから読み出した3次元CADデータと、検索処理部122eにより抽出された3次元CADデータとに対して、変換処理を施す。これにより、それぞれの3次元CADデータに対応する3次元形状データが作成される。
変換処理部132aによる変換が完了すると、CAD管理サーバ12の処理制御部122は、日時計測部122aにより特定した現在の日付を変換年月日として、変換の対象となった3次元CADデータと関連付けて変換日記憶領域123dに記憶させる。
【0067】
また、変換処理装置13は、3次元形状データへの変換を行う3次元CADデータで示す部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名を、CAD管理サーバ12から取得する(ステップS3)。CAD管理サーバ12の処理制御部122は、3次元形状データへの変換を行う3次元CADデータを送る際に、その3次元CADデータで示す部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名を、モデル名記憶領域123hから読み出して変換処理装置13に通知する。この際、処理制御部122は、変換処理装置13に送る3次元CADデータが示す部品の部品番号を、第1の部品番号記憶領域123fから読み出して変換処理装置13に送る。なお、処理制御部122は、タイムスタンプによる変換の対象となる3次元CADデータが示す部品の部品番号を、第1の部品番号記憶領域123fから読み出し、この3次元CADデータと関連付けられた部品番号を、第2の部品番号記憶領域123gから読み出して、変換処理装置13に送るようにしてもよい。
【0068】
変換処理装置13は、変換により作成した3次元形状データの配信先を示す情報を、CAD管理サーバ12から取得する(ステップS4)。ここで、CAD管理サーバ12の処理制御部122は、3次元形状データへの変換を行う3次元CADデータを変換処理装置13に送る際、その3次元CADデータが記憶されている記憶領域(最新データ記憶領域123a、承認データ記憶領域123b)を示す情報を、3次元CADデータと共に変換処理装置13に送る。また、3次元CADデータの作成時に、CAD端末11にて3次元形状データの配信先が指定された場合には、その配信先を示す情報を3次元CADデータと関連付けて属性データベース127に記録しておき、変換処理の際に、3次元CADデータと共に変換処理装置13へ送る。
【0069】
こうして変換処理部132aによる3次元CADデータの変換処理が終了すると、配信制御部132bにより、CAD管理サーバ12から通知された配信先に3次元形状データが転送される(ステップS5)。例えば、配信制御部132bは、CAD管理サーバ12からの情報に基づいて、変換の対象となった3次元CADデータが最新データ記憶領域123aに記憶されているものであると判別し、変換処理で作成された3次元形状データを、ネットワーク20を介して部内閲覧管理サーバ22に転送し、最新データ記憶領域223aに記憶させる。この際、配信制御部132bは、通信制御部131により部内閲覧管理サーバ22に対して指令を送り、最新データ記憶領域223a内で、上記ステップS3にて取得したモデル名と同一の名称が付けられたフォルダに、3次元形状データを記憶させる。また、配信制御部132bは、それぞれの3次元形状データが示す部品の部品番号を、部内閲覧管理サーバ22に通知する。
【0070】
部内閲覧管理サーバ22の処理制御部222は、変換処理装置13から3次元形状データを受け取ると、それぞれの3次元形状データが示す部品の部品番号と関連付けて、データ記憶部223に記憶させる。これにより、タイムスタンプによる変換の対象となった3次元CADデータに基づいて作成された3次元形状データは、そのデータが示す部品の部品番号と関連付けられて記憶される。また、CAD管理サーバ12にて検索処理部122eが抽出した3次元CADデータに基づいて作成された3次元形状データは、検索処理部122eが第2の部品番号記憶領域123gを検索することで特定した部品番号と関連付けられて記憶される。
この際、それぞれの3次元形状データは、上記したようにモデル名と同一の名称が付けられたフォルダに分類して記憶されることで、それぞれのデータで示す部品が採用されるユニット或いは製品のモデル名とも関連付けられる。
【0071】
配信制御部132bは、部内閲覧管理サーバ22に転送する場合と同様にして、3次元形状データを遠隔地閲覧管理サーバ24に転送し、CAD管理サーバ12からの情報に従った記憶領域(例えば、最新データ記憶領域243a)に記憶させる。
【0072】
処理制御部122は、上記ステップS1にて全ての3次元CADデータから3次元形状データへの変換がなされていると判別すると、日付比較部122bによる比較結果に基づいて、3次元CADデータの登録年月日の方が近時となるものがあるか否かを判別する(ステップS6)。この際、登録年月日の方が近時となるデータがない場合には、図12のフローチャートに示す処理を終了する。
【0073】
一方、登録年月日の方が近時となるデータが存在する場合には、その条件に該当する3次元CADデータを変換処理装置13に送り、3次元形状データへの変換を依頼する。CAD管理サーバ12から3次元CADデータを受けた変換処理装置13は、上記ステップS2からステップS5と同様に、3次元形状データへの変換処理を実行して部内閲覧管理サーバ22や遠隔地閲覧管理サーバ24などに転送する(ステップS7〜S10)。
【0074】
また、最新データ記憶領域123aに記憶されている3次元CADデータは、正式データとしての承認を受けると、承認データ記憶領域223bに記憶されることで、承認を受けたことが識別可能となる。
具体的には、CAD管理サーバ12の処理制御部122は、CAD端末11などからの要求に応答して所定の動作プログラムを実行する。これにより、端末入力制御部122dは、例えば3次元CADデータを特定して承認を要求するための入力が可能な画像情報を作成し、通信制御部121によりCAD端末11に送る。CAD管理サーバ12から画像情報を受けたCAD端末11は、表示処理部115が処理制御部112の制御に従って、承認要求を入力するための画面を表示して、入力処理部114の操作による要求の入力を可能とする。CAD端末11にて入力された承認要求は、ネットワーク10を介してCAD管理サーバ12に送られる。
【0075】
このようにして、最新データ記憶領域223aに記憶されている3次元CADデータを正式データとして承認するための要求が入力された際には、3次元形状データへの変換を行うため、図13のフローチャートに示す処理が実行される。CAD管理サーバ12が備える処理制御部122は、例えば、CAD端末11から3次元CADデータの承認要求を受けたことに応答して、データ記憶部123に記憶されている所定の動作プログラムを実行し、図13のフローチャートに示す処理を開始する。
【0076】
図13のフローチャートに示す処理が開始されると、処理制御部122は、通信制御部121により、承認が依頼された3次元CADデータを承認者が利用する端末などに送信し、承認者による承認肯定/否定の判断結果を受ける。処理制御部122は、受け取った判断結果に基づいて、承認者により承認が肯定されたか否かを判別する(ステップS11)。この際、承認が否定されたと判別すると、処理制御部122は、通信制御部121を制御して、承認が否定された3次元CADデータをCAD端末11に送るなどして、承認されなかったデータを承認を要求した依頼者に返送する(ステップS12)。
【0077】
一方、承認者により承認が肯定されたと判別すると、処理制御部122は、変換処理の対象となる3次元CADデータがシステム条件に基づく制約をクリアしているか否かを判別する(ステップS13)。この際、3次元CADデータに変換処理で必要なパラメータが不足しているなどして、システム条件に基づく制約をクリアしていないと判別すると、処理制御部122は、エラーメッセージをCAD端末11に送るなどして、依頼者及び承認者に変換処理が中止されたことを通知する(ステップS14)。
【0078】
一方、システム条件に基づく制約をクリアしていると判別すると、処理制御部122は、通信制御部121により、変換処理の対象となる3次元CADデータを変換処理装置13に転送する。この際、処理制御部122は、3次元CADデータと関連付けられてモデル名記憶領域123hに記憶されているモデル名を読み出し、3次元CADデータと共に変換処理装置13に送る(ステップS15)。また、処理制御部122は、変換の対象となる3次元CADデータが示す部品で用いられている他の部品の3次元CADデータを、変換対象の3次元CADデータと共に変換処理装置13に送る。この際、処理制御部122は、タイムスタンプによる変換の場合と同様に、それぞれの3次元CADデータが示す部品の部品番号を変換処理装置13に通知する。
【0079】
処理制御部122は、通信制御部121が変換処理装置13から受けた応答信号を監視するなどして、3次元CADデータ等の転送処理が正常に完了したか否かを判別する(ステップS16)。この際、転送が正常に完了しなかったと判別すると、処理制御部122は、管理者宛にエラーメッセージを含んだ電子メールを作成して送信するなどして、管理者に転送エラーの発生を通知する(ステップS17)。
【0080】
一方、3次元CADデータ等の転送が正常に完了すると、変換処理装置13の処理制御部132は、所定の動作プログラムを実行することで、変換処理部132aにより、CAD管理サーバ12から受け取った3次元CADデータに対応する3次元形状データへの変換を実行する(ステップS18)。この際、処理制御部132は、変換処理部132aによる変換処理が正常に完了したか否かを判別し(ステップS19)、正常に完了しなかった場合には、管理者宛の電子メールを作成して送信するなどして、管理者に変換エラーの発生を通知する(ステップS20)。
【0081】
一方、変換処理が正常に終了すると、変換処理装置13は、変換により作成した3次元形状データの配信先を示す情報を、CAD管理サーバ12から取得する(ステップS21)。ここで、CAD管理サーバ12の処理制御部122は、今回承認処理が施された3次元CADデータを変換処理装置13に送る際、その3次元CADデータが承認データ記憶領域123bに記憶される旨を示す情報を、3次元CADデータと共に変換処理装置13に送る。また、3次元CADデータの作成時や承認時等に、対応する3次元形状データの配信先が指定されている場合には、その配信先を示す情報を3次元CADデータと共に変換処理装置13に送る。
【0082】
こうして変換処理部132aによる3次元CADデータの変換処理が終了すると、配信制御部132bにより、CAD管理サーバ12から通知された配信先に3次元形状データが転送される(ステップS22)。ここで、今回承認処理が施された3次元CADデータからの変換により作成された3次元形状データは、対応する3次元CADデータが承認データ記憶領域123bに記憶されることから、例えば部内閲覧管理サーバ22の承認データ記憶領域223bに記憶される。
【0083】
部内閲覧管理サーバ22の処理制御部122は、タイムスタンプによる変換の場合と同様にして、変換処理装置13から受け取った3次元形状データをデータ記憶部223に記憶させる。
また、配信制御部132bは、部内閲覧管理サーバ22に転送する場合と同様にして、3次元形状データを遠隔地閲覧管理サーバ24に転送し、CAD管理サーバ12からの情報に従って、承認データ記憶領域243b等に記憶させる。
【0084】
以上のようにして、3次元CADデータからの変換により作成された3次元形状データが、部内閲覧管理サーバ22や遠隔地閲覧管理サーバ24に配信されて記憶される。
即ち、図14に示すように、CAD管理サーバ12と変換処理装置13とが協働して図12のフローチャートに示す処理を実行することにより、タイムスタンプ変換処理機能F1が実現される。また、CAD管理サーバ12と変換処理装置13とが協働して図13のフローチャートに示す処理を実行することにより、データ承認処理機能F2が実現される。変換処理装置13では、タイムスタンプ変換処理機能F1及びデータ承認処理機能F2で取得した3次元CADデータから3次元形状データへの変換が行われる(L11)。こうして作成された3次元形状データは、配信制御部132bで実現されるデータ配信機能F3により、部内閲覧管理サーバ22や遠隔地閲覧管理サーバ24に配信されて記憶される。
【0085】
部内閲覧管理サーバ22に記憶された3次元形状データは、部内閲覧管理サーバ22等が提供する閲覧システムへのアクセス権限が付与されたユーザによる操作に応答して、クライアント端末21に提示される。部内閲覧管理サーバ22等が提供する閲覧システムのユーザに対しては、例えば処理制御部222が備える権限管理部222aにより予めユーザ毎の認証記号を設定することで、アクセス権限が付与されている。ユーザは、クライアント端末21の入力処理部214を操作して、ユーザIDとパスワードからなる認証記号を入力することで、3次元形状データを用いた部品形状の閲覧ができるようになっている。
【0086】
ここで、ユーザが部内閲覧管理サーバ22等が提供する閲覧システムへのアクセス権限を取得する際には、例えば図15のフローチャートに示すような処理が実行される。
【0087】
即ち、部内閲覧管理サーバ22等が提供する閲覧システムへのアクセス権限の取得を希望するユーザは、例えばこの閲覧システムの管理者に対して、アクセス権限を求める申請を提出する(ステップS31)。この申請は、例えばクライアント端末21の表示処理部215に所定の入力欄を備えた申請画面を表示させ、入力処理部214の操作に応答して管理者宛の電子メールを作成することなどにより、提出可能である。
【0088】
部内閲覧管理サーバ22が備える処理制御部222は、クライアント端末21から受けたアクセス権限取得の申請に応答して所定の動作プログラムを実行し、権限管理部222aにより、一次審査者がユーザからの申請を審査するための情報を作成する。例えば、権限管理部222aは、上記ステップS31で提出された申請の内容を示す電子メールを作成し、一次審査の権限を有する管理者宛に送信して、申請の審査を可能とする。権限管理部222aは、一次審査者からの応答を受け取り、申請が一次審査を通過したか否かを判別する(ステップS32)。
【0089】
権限管理部222aは、一次審査を通過しなかったと判別すると、申請が却下された旨を通知するための電子メールを作成し、アクセス権限の取得を希望したユーザに宛てて送信するなどして(ステップS33)、図15のフローチャートに示す処理を終了する。
【0090】
一方、権限管理部222aは、一次審査を通過したと判別すると、一次審査者に承認代行権限があるか否かを判別する(ステップS34)。即ち、権限管理部222aは、予め登録されている一次審査者に関する情報をデータ記憶部223から読み出すなどして、一次審査者にアクセス権限の付与を承認するための代行権限が与えられているか否かを判別する。
【0091】
一次審査者に承認代行権限が与えられていると判別すると、一次審査者がユーザに対するアクセス権限の付与を決裁するための処理を実行し、決裁がなされたか否かを判別する(ステップS35)。より具体的には、権限管理部222aは、例えば表示処理部225に所定の決裁用画面を表示させ、入力処理部224からの入力に応答して、一次審査者によるアクセス権限付与の決裁を可能とする。この決裁用画面には、一次審査者を認証するためのユーザIDやパスワードを入力するための入力欄が設けられている。一次審査者は、入力処理部224を操作して決裁処理用のユーザIDやパスワードを入力した後、アクセス権限の付与を決裁することができる。
【0092】
権限管理部222aは、承認代行権限が与えられた一次審査者による承認の決裁がなされなかったと判別すると、処理を上記ステップS33に進めて申請の却下を通知し、図15のフローチャートに示す処理を終了する。
一方、権限管理部222aは、承認の決裁がなされたと判別すると、アクセス権限の取得を希望したユーザに割り当てるユーザIDやパスワードを設定し、これを通知するための電子メールをユーザに宛てて送信するなどして、アクセス権限を付与するための承認処理を実行する(ステップS36)。
【0093】
また、権限管理部222aは、上記ステップS34にて一次審査者に承認代行権限が与えられていないと判別すると、承認権限を有する管理者がユーザに対するアクセス権限の付与を決裁するための処理を実行し、決裁がなされたか否かを判別する(ステップS37)。より具体的には、権限管理部222aは、例えば表示処理部225に所定の決済用画面を表示させ、入力処理部224からの入力に応答して、承認者によるアクセス権限付与の決裁を可能とする。この決裁用画面には、承認者を認証するためのユーザIDやパスワードを入力するための入力欄が設けられている。承認者は、入力処理部224を操作して決裁処理用のユーザIDやパスワードを入力した後、アクセス権限の付与を決裁することができる。
【0094】
権限管理部222aは、承認者による承認の決裁がなされなかったと判別すると、処理を上記ステップS33に進めて申請の却下を通知し、図15のフローチャートに示す処理を終了する。
一方、権限管理部222aは、承認の決裁がなされたと判別すると、アクセス権限の取得を希望したユーザに割り当てるユーザIDやパスワードを設定し、これを通知するための電子メールをユーザに宛てて送信するなどして、アクセス権限を付与するための承認処理を実行する(ステップS38)。
【0095】
ここで、上記ステップS38にて承認者の決裁に基づいた承認処理が実行された場合には、権限管理部222aは、表示処理部225に所定の問い合わせ画面を表示させるなどして、承認者が一次審査者に承認代行権限を与えることを可能とする。この問い合わせ画面では、例えば「一次審査者に承認代行権限を与えますか?」といったメッセージや、承認者による入力処理部224の操作に応答して承認代行権限の付与を可能とするためのボタン等が表示される。権限管理部222aは、入力処理部224からの入力に基づいて、一次審査者に承認代行権限を与えるか否かを判別する(ステップS39)。この際、承認代行権限を与えないと判別すると、そのまま図15のフローチャートに示す処理を終了する。
【0096】
一方、権限管理部222aは、一次審査者に承認代行権限を与えると判別すると、一次審査者に対して決裁処理のために割り当てるユーザIDやパスワードを設定し、これを通知するための電子メールを一次審査者に宛てて送信するなどして、承認代行権限を付与するための登録処理を実行する(ステップS40)。
【0097】
このように、ユーザからアクセス権限取得の申請があった後、承認者から承認の決裁が得られた場合には、承認の決裁を行うためのユーザIDやパスワードに関する設定を変更可能とし、一次審査者に対して承認代行権限を与えることもできる。これにより、次回以降ユーザからアクセス権限取得の申請があった場合には、一次審査者が承認の決裁をするように設定を変更することも可能となる。従って、アクセス権限を付与するための処理を効率よく実行することができ、アクセス権限を適切に管理することができる。
【0098】
以上のようにして部内閲覧管理サーバ22等により提供される閲覧システムへのアクセス権限を取得したユーザは、例えば、クライアント端末21にて入力処理部214を操作して、閲覧システムを起動する旨の指令を入力することで、3次元形状データを用いた部品形状の閲覧などを指示することができる。
クライアント端末21にて閲覧システムを起動する旨の指令が入力されると、部内閲覧管理サーバ22の処理制御部222が所定の動作プログラムを実行し、図16のフローチャートに示す処理を開始する。
【0099】
図16のフローチャートに示す処理が開始されると、処理制御部222は、端末入力制御部222eにより、部内閲覧管理サーバ22が提供する閲覧システムにアクセスするための情報を、クライアント端末21にて入力可能とする。即ち、端末入力制御部222eは、図17に示すようにユーザIDやパスワードを入力するための入力欄を備えた画像情報を作成して、通信制御部221によりネットワーク20を介してクライアント端末21に送り、表示処理部215の画面上に表示させる。クライアント端末21では、入力処理部214を操作することにより、ユーザIDやパスワードを入力することができる。クライアント端末21にてユーザIDが入力され(ステップS41)、パスワードが入力されると(ステップS42)、ネットワーク20を介して部内閲覧管理サーバ22に送られる。
【0100】
部内閲覧管理サーバ22は、クライアント端末21からユーザIDとパスワードを受け取ると、処理制御部222が検証処理部222bによる検証処理を実行し、アクセスを許可するか否かを判別する(ステップS43)。この際、アクセスを許可しないと判別すると、そのまま図16のフローチャートに示す処理を終了する。
【0101】
一方、アクセスを許可すると判別すると、提示処理部222cがデータ記憶部223に記憶されているデータのリストを示す画像情報を作成してクライアント端末21に送り、表示処理部215にリスト画面を表示させる(ステップS44)。このリスト画面では、最新データ記憶領域223aに記憶されているデータと、承認データ記憶領域223bに記憶されているデータのうちのいずれかを、クライアント端末21にて選択することができる。
【0102】
クライアント端末21にてデータが選択されると、提示処理部222cは、次の選択に応じて閲覧可能な各種の情報をクライアント端末21に送り、表示処理部215に表示させる。これにより、クライアント端末21では、部内閲覧管理サーバ22に記憶されている3次元形状データで示される部品の形状や、属性管理サーバ14に記憶されている属性情報を選択して閲覧することができる。
【0103】
より具体的に、提示処理部222cは、クライアント端末21での選択結果に基づいて、クライアント端末21に提示する情報を判別する(ステップS45)。この際、クライアント端末21にて属性情報の閲覧が選択されたと判別すると(ステップS45にて属性情報)、提示処理部222cが属性管理サーバ14から対応する属性情報を読み出し、クライアント端末21に提示して閲覧可能とする(ステップS46)。これにより、クライアント端末21の表示処理部215には、例えば図18に示すような属性情報の参照表示欄が提示される。
一方、部品の形状を示す画像が選択されたと判別すると(ステップS45にて部品形状)、提示処理部222cがデータ記憶部223から対応する3次元形状データを読み出し、クライアント端末21に提示して閲覧可能とする(ステップS47)。これにより、クライアント端末21の表示処理部215には、例えば図19に示すような3次元形状の参照表示欄が提示される。
【0104】
ここで、端末入力制御部222eは、モデル名を指定可能な入力欄を備えた画像情報を作成してクライアント端末21に送り、表示処理部215の画面上に表示させる。クライアント端末21にてユニット或いは製品のモデル名が指定されると、部内閲覧管理サーバ22の提示処理部222cは、指定されたモデル名と同一の名称が付けられたフォルダに記憶されている3次元形状データをデータ記憶部223から読み出し、順次クライアント端末21に提示して閲覧を可能とする。即ち、提示処理部222cは、クライアント端末21にて入力されたモデル名に基づいて、そのユニット或いは製品で採用されている部品の3次元形状データを、当該部品で用いられている他の部品の3次元形状データも含めてクライアント端末21に提示することができる。
【0105】
また、部内閲覧管理サーバ22は、クライアント端末21からのアクセスがあると、アクセスしてきたクライアント端末21の識別情報(クライアント端末211〜21nの別を示す情報)、アクセス時刻、処理内容等を示す情報を履歴記憶領域223cに記憶させる。これにより、履歴記憶領域223cには、データ記憶部223に記憶されている3次元形状データを取得するためのアクセスがなされた履歴が記憶される。
【0106】
クライアント端末21にて部内閲覧管理サーバ22に記憶されている3次元形状データを複写(コピー)する旨の指令が入力されると、部内閲覧管理サーバ22の処理制御部222がこれを検出する。処理制御部222は、複写の指令を受けたことに応答して、その指令を送ったユーザに対して権限管理部222aが割り当てたユーザIDを、コピーの対象となる3次元形状データに付加する。例えば、処理制御部222は、コピーの対象となる3次元形状データに対してユーザIDを用いた鍵暗号化処理を施すことにより、3次元形状データにユーザIDを付加する。提示処理部222cは、こうしてユーザIDが付加された3次元形状データを、コピーの指令が入力されたクライアント端末21に提示する。クライアント端末21では、ユーザIDを用いた復号化処理により3次元形状データを復元可能とすることで、3次元形状データが第三者に漏洩することを防止できる。
【0107】
部内閲覧管理サーバ22に記憶された3次元形状データを用いることによりクライアント端末21にて閲覧可能な部品の形状は、一般閲覧管理サーバ23によってグループウェア上で閲覧可能に設定することもできる。
以下に、一般閲覧管理サーバ23によって部品の形状を閲覧可能とするための動作について説明する。
部内閲覧管理サーバ22は、例えば入力処理部224により入力された指令に応答して、一般閲覧管理サーバ23にデータを転送してグループウェア上で提示可能とするため、図20のフローチャートに示す処理を実行する。部内閲覧管理サーバ22の処理制御部222は、データ記憶部223に記憶されている所定の動作プログラムを実行し、図20のフローチャートに示す処理を開始する。
【0108】
図20のフローチャートに示す処理が開始されると、処理制御部222は、転送処理部222dにより、一般閲覧管理サーバ23に転送するデータの選択を可能とする。即ち、転送処理部222dでは、例えば、選択入力処理部222fが表示処理部225にアセンブリやパーツを指定して転送データを選択可能とする画面を表示させ、入力処理部224による入力を待つ。これにより、ユーザは、入力処理部224からの入力により転送するデータを選択することができる(ステップS51)。
【0109】
転送するデータが選択されると、選択読出処理部222gがデータ記憶部223を検索し、転送の対象となる3次元形状データを読み出す。この際、選択読出処理部222gは、3次元形状データが格納されているファイルの属性や3次元形状データ自体の形式等に基づいて、転送を指示された3次元形状データが一般公開可能なデータであるか否かを判別する(ステップS52)。
【0110】
この際、一般公開できないデータであると判別すると、表示処理部225に所定の確認画面を表示させるなどして、一般公開を行うか否かをユーザに問い合わせる。選択読出処理部222gは、入力処理部224からの入力情報に基づいて、一般公開を実施するか否かを判別する(ステップS53)。一般公開を実施しないと判別した場合には、そのまま図20のフローチャートに示す処理を終了する。一方、一般公開を実施すると判別した場合には、転送の対象となる3次元形状データの形式を変換するなどして、転送するデータを簡略化する(ステップS54)。より具体的には、データ削除部222hが転送を指示された3次元形状データの一部を削除するなどして、転送するデータの簡略化を図る。この際に削除されるデータには、3次元形状データを識別するための識別番号や、3次元形状データの作成者を示すデータなどが含まれている。
上記ステップS52にて一般公開可能なデータであると判別した場合には、上記ステップS53、S54の処理はスキップされる。
【0111】
この後、転送処理部222dは、関連削除部222iにより、転送する3次元形状データに関する全ての属性情報との関連付けを削除する(ステップS55)。属性情報との関連付けが削除された3次元形状データは、所定の圧縮処理により転送用のデータに変換され(ステップS56)、一般閲覧管理サーバ23に転送される(ステップS57)。
【0112】
一般閲覧管理サーバ23は、部内閲覧管理サーバ22から受け取ったデータをデータ記憶部233に記憶させ、グループウェア上での提示を可能とする。一般閲覧管理サーバ23がグループウェア上で提供する情報管理システムのユーザに対しては、例えば処理制御部232が備える権限管理部232aにより予めユーザ毎の認証記号を設定することで、アクセス権限が付与されている。権限管理部232aは、部内閲覧管理サーバ22の権限管理部222aとは独立してアクセス権限を管理し、別個にユーザ毎の認証記号を設定することができる。なお、権限管理部232aは、部内閲覧管理サーバ22の権限管理部222aにおけるアクセス権限に関する設定を承継してもよく、部内閲覧管理サーバ22が提供する閲覧システムのユーザに対して、一般閲覧管理サーバ23が提供する情報管理システムにおける情報の閲覧を許可するようにしてもよい。ユーザは、クライアント端末21の入力処理部214を操作して、ユーザIDとパスワードからなる認証記号を入力することで、グループウェア上に構築された情報管理システムを用いた部品形状の閲覧ができるようになっている。
【0113】
例えば、クライアント端末21にてグループウェアを起動する旨の指令が入力されると、一般閲覧管理サーバ23の処理制御部232が所定の動作プログラムを実行し、図21のフローチャートに示す処理を開始する。
【0114】
図21のフローチャートに示す処理が開始されると、処理制御部232は、一般閲覧管理サーバ23が提供する情報管理システムにアクセスするための情報を、クライアント端末21にて入力可能とする。即ち、処理制御部232は、図17に示したものと同様なユーザIDやパスワードを入力するための入力欄を備えた画像情報を作成して、通信制御部231によりネットワーク20を介してクライアント端末21に送り、表示処理部215の画面上に表示させる。クライアント端末21では、入力処理部214を操作することにより、ユーザIDやパスワードを入力することができる。クライアント端末21にてユーザIDが入力され(ステップS61)、パスワードが入力されると(ステップS62)、ネットワーク20を介して一般閲覧管理サーバ23に送られる。
【0115】
一般閲覧管理サーバ23は、クライアント端末21からユーザIDとパスワードを受け取ると、処理制御部232が検証処理部232bによる検証処理を実行し、グループウェア上でのアクセスを許可するか否かを判別する(ステップS63)。この際、アクセスを許可しないと判別すると、そのまま図21のフローチャートに示す処理を終了する。
【0116】
一方、アクセスを許可すると判別すると、提示処理部232cは、データ記憶部233に記憶されている情報に基づいて、例えば開発テーマ別に分類されたデータのリストを示す情報を作成してクライアント端末21に送り、図22(a)に例示するようなリスト画面を表示処理部215に表示させる(ステップS64)。このリスト画面では、開発テーマ別に分類されたデータのうちから、クライアント端末21にて取り出すものを選択することができる。
【0117】
クライアント端末21にてデータが選択されると、提示処理部232cは、選択されたデータに対応する文書ファイルをデータ記憶部233から読み出してクライアント端末21に送るなどの処理を実行する。これにより、グループウェア上で管理された文書を示す画面が表示処理部215に表示され、選択されたデータに対応する文書がユーザに提示される(ステップS65)。図22(b)は、この文書表示画面の一例を示す図である。図22(b)に示すように、この文書表示画面には、データ記憶部233に圧縮された状態で記憶されている3次元形状データを示すアイコンICが表示される。クライアント端末21では、入力処理部214の操作によりこのアイコンICをクリックすることで、3次元形状データの選択を指示することができる。
【0118】
クライアント端末21にて3次元形状データの選択が指示されると、提示処理部232cは、ダウンロードの指令を入力するためのボタンを備えた画像情報を作成してクライアント端末21に送り、図22(c)に例示するような確認画面を表示処理部215に表示させる。クライアント端末21にてダウンロードの指令が入力されると、提示処理部232cは、対応する3次元形状データを圧縮されたままの状態でデータ記憶部233から読み出し、クライアント端末21に送ってダウンロードさせる(ステップS66)。
【0119】
圧縮された3次元形状データをダウンロードしたクライアント端末21は、入力処理部214から入力された指令などに応答してデータの伸張処理を実行し(ステップS67)、表示処理部215に提示して閲覧可能とする(ステップS68)。これにより、クライアント端末21では、グループウェア上で管理されている圧縮された3次元形状データに基づいて、図19に示したものと同様な3次元形状の参照表示欄が提示される。
【0120】
以上説明したように、この発明によれば、3次元CADシステム1により生成された3次元CADデータは、変換処理装置13により3次元形状データに変換され、部内閲覧管理サーバ22によって閲覧可能に提示されることで共有化することができる。ここで、部内閲覧管理サーバ22に記憶された3次元形状データは、アクセス権限が管理された状態でクライアント端末21に提示することができる。
また、グループウェア上でアクセス権限が管理されている一般のユーザにも提示可能とする場合には、部内閲覧管理サーバ22に記憶されている3次元形状データを簡略化し、圧縮された状態で一般閲覧管理サーバ23に記憶させる。
ここで、一般閲覧管理サーバ23は、部内閲覧管理サーバ22とは独立してアクセス権限を管理するので、アクセス権限を適切に管理して、情報閲覧システム2で提供される情報のセキュリティを高めることができる。
【0121】
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、3次元CADシステム1や情報閲覧システム2に備えられた各種の装置(CAD管理サーバ12、変換処理装置13、属性管理サーバ14、部内閲覧管理サーバ22、一般閲覧管理サーバ23等)は、統合的に機能する1台のサーバから構成されてもよいし、協働して動作する複数台のサーバから構成されてもよい。さらに、データベースや記憶領域の構成も上記構成に限定されず、2以上のデータベースや記憶領域を統合してもよく、或いは、1つのデータベース或いは記憶領域を機能的に複数に分割してもよい。各データベースや記憶領域は、サーバ外部に設置された磁気ディスク記録装置等にデータを記録することによっても実現可能である。
【0122】
コンピュータ又はコンピュータ群を、上述のシステムとして機能させ、或いは、上述の工程を実行させるために必要なプログラムの全部又は一部を、記録媒体(ICメモリー、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ)等に記録して配布・流通させてもよい。
【0123】
【発明の効果】
この発明によれば、3次元CADシステムにより生成された3次元CADデータからの変換により3次元形状データを作成して提示することができ、アクセス権限を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】CAD端末の構成を示す図である。
【図3】CAD管理サーバの構成を示す図である。
【図4】CAD管理サーバが備えるデータ記憶部の論理的構成を示す図である。
【図5】変換処理装置の構成を示す図である。
【図6】(a)は属性管理サーバの構成を示す図であり、(b)はクライアント端末の構成を示す図である。
【図7】部内閲覧管理サーバの構成を示す図である。
【図8】部内閲覧管理サーバが備える処理制御部の論理的構成を示す図である。
【図9】一般閲覧管理サーバの構成を示す図である。
【図10】遠隔地閲覧管理サーバの構成を示す図である。
【図11】3次元CADシステムにより作成されたデータが登録される動作を説明するための図である。
【図12】タイムスタンプによる変換を行う処理について説明するためのフローチャートである。
【図13】正式データとして承認するための要求が入力された際に実行される処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】3次元CADデータからの変換により3次元形状データを作成して配信する動作を説明するための図である。
【図15】閲覧システムへのアクセス権限を取得する際に実行される処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】3次元形状データを用いて部品形状などの閲覧を可能にする処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】閲覧システムにアクセスするための情報を入力可能とする画面を示す図である。
【図18】属性情報の参照表示欄の一例を示す図である。
【図19】3次元形状の参照表示欄の一例を示す図である。
【図20】一般閲覧管理サーバにデータを転送してグループウェア上で提示可能とする処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】グループウェア上で部品形状の閲覧を可能にする処理を説明するためのフローチャートである。
【図22】(a)はリスト画面の一例を、(b)は文書表示画面の一例を、(c)は確認画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 3次元CADシステム
2 情報閲覧システム
10、20 ネットワーク
11 CAD端末
12 CAD管理サーバ
13 変換処理装置
14 属性管理サーバ
21 クライアント端末
22 部内閲覧管理サーバ
23 一般閲覧管理サーバ
24 遠隔地閲覧管理サーバ
Claims (8)
- 3次元CADシステムにより生成される3次元CADデータからの変換により作成した3次元形状データを、ネットワークに接続されたクライアント端末に提示して閲覧可能とする3次元形状データ閲覧制御装置であって、
3次元CADデータの変換により作成された3次元形状データを記憶可能な第1及び第2の記憶手段と、
ユーザ毎に第1の認証記号を割り当てることにより、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を付与する第1のアクセス権限付与手段と、
前記クライアント端末にて入力された認証記号を検証することにより、前記第1のアクセス権限付与手段で割り当てられた第1の認証記号であるか否かを判別する第1の検証手段と、
前記第1の検証手段が第1の認証記号であると判別した場合に、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを、前記クライアント端末から送られた要求に応答して提示する第1の提示制御手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データに含まれる一部のデータを、圧縮された状態で前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段に転送して記憶させる転送手段と、
前記第1のアクセス権限付与手段によって割り当てられる第1の認証記号とは別個に、ユーザ毎に第2の認証記号を割り当てることにより、前記第2の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を付与する第2のアクセス権限付与手段と、
前記クライアント端末にて入力された認証記号を検証することにより、前記第2のアクセス権限付与手段で割り当てられた第2の認証記号であるか否かを判別する第2の検証手段と、
前記第2の検証手段が第2の認証記号であると判別した場合に、前記第2の記憶手段に記憶されているデータを、前記クライアント端末にて選択可能に表示させ、当該クライアント端末にて選択されたデータを圧縮されたままの状態で前記第2の記憶手段から読み出し、前記クライアント端末に送ってダウンロードさせる第2の提示制御手段とを備え、
前記第1のアクセス権限付与手段は、
前記クライアント端末から受けたアクセス権限取得の申請が一次審査者による一次審査を通過したか否かを判別する一次審査判別手段と、
前記一次審査判別手段により一次審査を通過したと判別された場合に、一次審査者に承認代行権限があるか否かを判別する承認代行権限判別手段と、
前記承認代行権限判別手段により承認代行権限があると判別された場合に、一次審査者によるアクセス権限付与の決裁がなされたか否かを判別する第1の決裁判別手段と、
前記承認代行権限判別手段により承認代行権限がないと判別された場合に、承認権限を有する管理者によるアクセス権限付与の決裁がなされたか否かを判別する第2の決裁判別手段と、
前記一次審査判別手段により一次審査を通過しなかったと判別された場合と、前記第1及び第2の決裁判別手段のいずれかにより決裁がなされなかったと判別された場合に、申請が却下された旨を通知する申請却下通知手段と、
前記第1及び第2の決裁判別手段のいずれかにより決裁がなされたと判別された場合に、第1の認証記号を通知する認証記号通知手段とを含む
ことを特徴とする3次元形状データ閲覧制御装置。 - 3次元CADシステムにより生成される3次元CADデータからの変換により作成した3次元形状データを、ネットワークに接続されたクライアント端末に提示して閲覧可能とする3次元形状データ閲覧制御装置であって、
3次元CADデータの変換により作成された3次元形状データを、各3次元形状データを識別するための第1の識別記号、及び、3次元形状データで示す部品が採用されるユニット或いは製品を識別するための第2の識別記号と関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データに含まれる一部のデータを記憶可能な第2の記憶手段と、
ユーザ毎に第1の認証記号を割り当てることにより、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を付与する第1のアクセス権限付与手段と、
前記クライアント端末にて入力された認証記号を検証することにより、前記第1のアクセス権限付与手段で割り当てられた第1の認証記号であるか否かを判別する第1の検証手段と、
前記第1の検証手段が第1の認証記号であると判別した場合に、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを、前記クライアント端末から送られた要求に応答して提示する第1の提示制御手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データに含まれる一部のデータを、前記第2の記憶手段に転送して記憶させる転送手段と、
ユーザ毎に第2の認証記号を割り当てることにより、前記第2の記憶手段に記憶されている3次元形状データを提示するためのアクセス権限を付与する第2のアクセス権限付与手段と、
前記クライアント端末にて入力された認証記号を検証することにより、前記第2のアクセス権限付与手段で割り当てられた第2の認証記号であるか否かを判別する第2の検証手段と、
前記第2の検証手段が第2の認証記号であると判別した場合に、前記第2の記憶手段に記憶されているデータを、前記クライアント端末から送られた要求に応じて提示する第2の提示制御手段とを備え、
前記転送手段は、
前記第1の検証手段により第1の認証記号であると判別された認証記号を入力した前記クライアント端末にて、前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データと関連付けられた第1及び第2の識別記号を選択して入力可能とする選択入力手段と、
前記選択入力手段により入力された第1及び第2の識別記号に関連付けられた3次元形状データを、前記第1の記憶手段から読み出し、前記第2の記憶手段に転送して記憶させる選択読出手段とを含む
ことを特徴とする3次元形状データ閲覧制御装置。 - 前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データの属性情報を、第1の識別記号と関連付けて記憶する属性情報記憶手段と、
前記選択読出手段が前記第1の記憶手段から読み出した3次元形状データと、前記属性情報記憶手段に記憶された属性情報との関連付けを削除する関連削除手段とを備え、
前記転送手段は、前記関連削除手段により関連付けが削除された3次元形状データを、前記第2の記憶手段に転送して記憶させる
ことを特徴とする請求項2に記載の3次元形状データ閲覧制御装置。 - 前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データから属性に関する一部のデータを削除するデータ削除手段を備え、
前記転送手段は、前記データ削除手段により一部のデータが削除された3次元形状データを、前記第2の記憶手段に転送して記憶させる
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の3次元形状データ閲覧制御装置。 - 前記データ削除手段が削除するデータは、3次元形状データを識別するための識別番号を示すデータと、3次元形状データの作成者を示すデータとを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の3次元形状データ閲覧制御装置。 - 前記第1のアクセス権限付与手段は、予め割り当てた第3の認証記号が入力された場合に、当該第3の認証記号に関する設定を変更可能とする
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の3次元形状データ閲覧制御装置。 - 前記第1の記憶手段に記憶されている3次元形状データを取得するためのアクセスがなされた履歴を記憶する履歴記憶手段を備える
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の3次元形状データ閲覧制御装置。 - 前記クライアント端末にて前記第1の記憶手段に記憶されているデータの複写指令が入力されたことを検出する指令検出手段と、
前記指令検出手段が複写指令を検出したことに応答して、前記クライアント端末にて複写指令を入力したユーザに前記第1のアクセス権限付与手段が割り当てた第1の認証記号を、前記第1の提示制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した3次元形状データに付加する記号付加手段とを備え、
前記第1の提示制御手段は、前記第1の検証手段により第1の認証記号であると判別された認証記号を入力した前記クライアント端末に対して、前記第1の記憶手段から読み出した3次元形状データを、前記記号付加手段が付加した認証記号と共に提示する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の3次元形状データ閲覧制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001387435A JP3868284B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 3次元形状データ閲覧制御装置 |
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