JP6556049B2 - 歩行型ブレード作業機 - Google Patents
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Description
操縦ハンドルと、
前記操縦ハンドルを支持する機体フレームと、
前記機体フレームを支持する左右一対の走行装置と、
前記走行装置の前方において前記機体フレームに支持されるブレード部と、
前記走行装置を駆動する電動モータと、
前記電動モータから伝達される駆動力を前記走行装置に伝達する動力伝達機構と、が備えられ、
前記電動モータが、前記動力伝達機構と前後に並ぶように前記動力伝達機構の後方に配置されており、
前記電動モータの駆動用のバッテリが備えられ、
前記電動モータ、前記動力伝達機構、及び、前記バッテリを覆うカバーが備えられ、
前記カバーに、前記バッテリの上方に位置する開閉式の蓋部が備えられ、
前記蓋部を前記機体フレームに支持される支持部材に揺動自在に連結するヒンジ部材が備えられ、
前記ヒンジ部材が、前記蓋部を閉姿勢にした状態で、前記バッテリを上方から押さえるように構成されているものである。
これにより、例えば、ブレード部の後部側に位置し、ブレード部の姿勢をロックするロック状態とブレード部の姿勢をロック解除する解除状態とに切り換え可能な連結ロック機構を、操縦ハンドルを操作する操縦者の位置から視認しやすくなり、連結ロック機構の状態を視認しながらブレード部の操作を行うことができる。さらに、ブレード部によるすくい作業を行う際に、操縦ハンドルを操作する操縦者の位置からブレード部の前方の領域に位置する雪等の被処理物を視認しやすくなる。
このように、本発明であれば、操縦ハンドルを操作する操縦者の位置からブレード部の後部やブレード部の前方の領域を視認しやすいものにできる。
本構成によれば、ヒンジ部材によってカバーの蓋部を開姿勢にすることにより、例えば、バッテリの着脱等を行うことができる。そして、カバーの蓋部を閉姿勢にすることにより、蓋部に連結されたヒンジ部材が、バッテリを上方から押さえるので、バッテリを安定して保持できる。このように、蓋部に連結されたヒンジ部材を、バッテリの押さえ部材に兼用するので、専用の押さえ部材が必要なく、部品点数が削減され、構成を簡素化できる。
前記電動モータの駆動を制御する制御ユニットが備えられ、
前記制御ユニットが、前記電動モータの上方に配置されていると好適である。
前記制御ユニットが、前方に向かうほど下方に位置する前下がり姿勢で配置されていると好適である。
前記バッテリが、前記電動モータの後方に配置されていると好適である。
前記カバーの上面が、前方に向かうほど下方に位置するように前下がりに傾斜していると好適である。
図2に示されるように、機体フレーム11は、上面視で略四角枠状の形状となっている。機体フレーム11は、底面が開放されている。図1、図2等に示されるように、機体フレーム11には、左右方向に沿って延びる縦板状の前部15、前部15の後方に位置する左右方向に沿って延びる縦板状の後部16、前部15と後部16とに亘って連結される前後方向に沿って延びる左右一対の側部17等が備えられている。
図2等に示されるように、原動部14は、上面視で機体フレーム11の枠内に略収まるように、機体フレーム11に支持されている。原動部14には、電動モータ21、動力伝達機構22、電動モータ21を制御する制御ユニット23、電動モータ21に給電するバッテリ24、カバー25等が備えられている。
図2に示されるように、左右のクローラ走行装置12は、それぞれ、機体フレーム11の左右両外側に備えられている。図1、図2等に示されるように、各クローラ走行装置12には、電動モータ21の駆動力が動力伝達機構22を介して伝達される駆動輪26と、駆動輪26の後方に位置し、遊転する従動輪27と、駆動輪26と従動輪27とに亘って巻回され、駆動輪26の駆動に伴い回動駆動されるクローラベルト28と、が備えられている。電動モータ21の駆動により、左右のクローラ走行装置12が駆動され、走行機体が自走するようになっている。
図1、図2等に示されるように、左右一対の操縦ハンドル10には、それぞれ、対応する支持フレーム20の後端部に固定される固定杆部29、固定杆部29の前端部から左右方向内側に折り曲げられてから左右方向内側に向けて延びる折り曲げ部30、固定杆部29から後方に向かうにつれて上方に位置するように斜め後ろ上がりに延びる操作杆部31、操作杆部31の後端部に設けられるグリップ部32等が備えられている。左右の操縦ハンドル10のグリップ部32は、それぞれ、前後方向に沿って延びている。
図1、図2等に示されるように、ブレード部13は、原動部14、及び、機体フレーム11の前方に配置されている。ブレード部13は、枢支軸18、連結フレーム19、及び、支持フレーム20を介して機体フレーム11に支持されている。ブレード部13は、クローラ走行装置12の前方において機体フレーム11に支持されている。
走行機体には、操縦ハンドル10側の支持フレーム20に対するブレード部13の姿勢の変更をロックするロック状態A1(図1〜図4、図6参照)と、操縦ハンドル10側の支持フレーム20に対するブレード部13の姿勢変更をロック解除する解除状態A2(図5参照)と、に切り換え可能な連結ロック機構45が備えられている。
図1、図2等に示されるように、電動モータ21は、左右方向に沿ったモータ軸心P1を中心にして回転駆動されるように構成されている。電動モータ21は、クローラ走行装置12を駆動するように構成されている。電動モータ21は、動力伝達機構22と前後に並ぶように動力伝達機構22の後方に配置されている。また、図1等に示されるように、電動モータ21は、側面視で、クローラ走行装置12のクローラベルト28の上側の巻回経路の上端よりも下方に配置されている。
図1、図2等に示されるように、動力伝達機構22には、ギヤ機構と、ギヤ機構を格納するケース部56と、が備えられている。動力伝達機構22の前部から駆動軸57が、左右にそれぞれ延びている。左右の駆動軸57の端部は、それぞれ、対応する駆動輪26に連結されている。動力伝達機構22は、ギヤ機構により電動モータ21の駆動力を減速して左右の駆動軸57に出力するように構成されている。言い換えると、電動モータ21の出力部と、左右のクローラ走行装置12の駆動輪26とは、動力伝達機構22を介して連動連結されている。動力伝達機構22のケース部56の下端部は、機体フレーム11の側部17の下端部よりも下方に位置している。
図1、図2等に示されるように、制御ユニット23は、支持ステー59を介して、機体フレーム11に支持されている。支持ステー59は、前後方向に沿って延びる固定支持部60と、固定支持部60の後端部から斜め後ろ上がりに延びる支持部61と、が備えられている。制御ユニット23の前面には、排熱のための襞状のヒートシンク62が設けられている。
図1、図2、図7等に示されるバッテリ24は、電動モータ21や制御ユニット23に電力を供給可能となっている。バッテリ24は、機体フレーム11に支持される支持台63に着脱自在に支持されている。支持台63にバッテリ24を載置すると、バッテリ24のコネクタ部(図示なし)と、支持台63内の被コネクタ部(図示なし)と、が接続され、バッテリ24の電力を、電動モータ21、及び、制御ユニット23に供給可能となる。
図1、図2、図7等に示されるように、カバー25には、本体部65と、本体部65に対して開閉可能な蓋部66と、が備えられている。カバー25の上面は、全体として、前後中央部の後側寄りの箇所が最も高い位置になっており、最も高い位置から前方に向かうほど下方に位置し、最も高い位置から後方に向かうほど下方に位置する形状になっている。つまり、カバー25の上面は、前後中央部の後側寄りの箇所から前方に向かうほど下方に位置するように前下がりに傾斜している。
図1、図2、図6等に示されるように、連結ロック機構45をロック状態A1にして、操縦ハンドル10のグリップ部32から手を離して第一位置B1にすると、ブレード部13の下面を地面に略設置する下降作業姿勢C1となる。ブレード部13が下降作業姿勢C1の状態で、クローラ走行装置12を駆動すると、走行機体が前進し、走行機体の前方に位置する雪等の被処理物がブレード部13の収容空間Sに収容される。なお、連結ロック機構45をロック状態A1にしている状態では、保護フレーム42の上面部の後端部と、架設フレーム44の前端部とが上下方向に重複し、保護フレーム42内の空間に、ピンケース46とロックピン47が収容される。これにより、ピンケース46やロックピン47に雪等が上方から侵入しにくくなっている。
図8に示されるように、歩行型ブレード除雪機の使用状態(例えば、ブレード部13が下降作業姿勢C1の場合、原動部14のカバー25は、操縦ハンドル10を持った操縦者からブレード部13の後部側の連結ロック機構45を見下ろした目線L1に、干渉しないようになっている。また、原動部14のカバー25は、操縦ハンドル10のグリップ部32の後端部とブレード部13の後部側の連結ロック機構45とを結ぶ直線L2に、干渉しないようになっている。
図7等に示されるように、カバー25の内側には、蓋部66と機体フレーム11との間には、ヒンジ部材67が備えられている。ヒンジ部材67は、蓋部66を機体フレーム11の後部16に連結支持され、縦方向に沿って延びる棒状の支持部材68に揺動自在に連結されている。ヒンジ部材67は、左右方向に沿った開閉軸心Q周りに揺動可能となっており、バッテリ24の上方を覆う閉姿勢D1と、バッテリ24の上方を開放する開姿勢D2と、の間で状態変更可能に構成されている。ヒンジ部材67は、蓋部66を閉姿勢D1にした状態で、バッテリ24を上方から押さえるように構成されている。
図2に示されるように、バッテリ24の上面には、充電状態、使用状態等の状態をランプ等により表示するインジケータ部76が設けられている。蓋部66を閉姿勢D1にすると、蓋部66におけるインジケータ部76に対応する箇所に設けられた開口77を通じて、インジケータ部76を上方から視認できる。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて上記実施形態に適用してもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
11 :機体フレーム
12 :クローラ走行装置(走行装置)
13 :ブレード部
21 :電動モータ
22 :動力伝達機構
23 :制御ユニット
24 :バッテリ
25 :カバー
66 :蓋部
67 :ヒンジ部材
68 :支持部材
D1 :閉姿勢
Claims (6)
- 操縦ハンドルと、
前記操縦ハンドルを支持する機体フレームと、
前記機体フレームを支持する左右一対の走行装置と、
前記走行装置の前方において前記機体フレームに支持されるブレード部と、
前記走行装置を駆動する電動モータと、
前記電動モータから伝達される駆動力を前記走行装置に伝達する動力伝達機構と、が備えられ、
前記電動モータが、前記動力伝達機構と前後に並ぶように前記動力伝達機構の後方に配置されており、
前記電動モータの駆動用のバッテリが備えられ、
前記電動モータ、前記動力伝達機構、及び、前記バッテリを覆うカバーが備えられ、
前記カバーに、前記バッテリの上方に位置する開閉式の蓋部が備えられ、
前記蓋部を前記機体フレームに支持される支持部材に揺動自在に連結するヒンジ部材が備えられ、
前記ヒンジ部材が、前記蓋部を閉姿勢にした状態で、前記バッテリを上方から押さえるように構成されている歩行型ブレード作業機。 - 前記電動モータの駆動を制御する制御ユニットが備えられ、
前記制御ユニットが、前記電動モータの上方に配置されている請求項1に記載の歩行型ブレード作業機。 - 前記制御ユニットが、前方に向かうほど下方に位置する前下がり姿勢で配置されている請求項2に記載の歩行型ブレード作業機。
- 前記バッテリが、前記電動モータの後方に配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の歩行型ブレード作業機。
- 前記カバーの上面が、前方に向かうほど下方に位置するように前下がりに傾斜している請求項1〜4のいずれか一項に記載の歩行型ブレード作業機。
- 前記電動モータが、側面視で、前記走行装置の上端よりも下方に配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の歩行型ブレード作業機。
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