JP6556027B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents

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Description

この発明は、業務用飲料サーバー等から飲料を補給して収容し、飲食者のテーブル等に運んで卓上においてそれぞれの飲食者に飲料を分配することのできる小型の飲料ディスペンサに関し、さらに詳しくは、発泡性飲料から効率よく微細泡の生成を行うことができる泡発生室を備え、泡と飲料とを選択的に注出してそれぞれの注出量を調整することのできる飲料ディスペンサに関するものである。
飲食店等において、客である飲食者に生ビール等の飲料を提供するには、飲食店等に備え付けの業務用飲料サーバー等からグラス等に飲料を注出し、飲料を収容した複数のグラス等を飲料を注文したそれぞれの飲食者のテーブルまで人間が運ぶことが一般的であった。ただし、それぞれの飲食者の注文を受けて、数多くのグラス等を間違いなく飲食者のテーブルまで運ぶことはなかなか困難な作業である。また、店内が混雑している場合は、このようなグラス等の運搬が困難であるばかりでなく、運搬中の飲料を落下させたりこぼしたりする危険もあり、客とのトラブルが発生する場合もある。
店内での飲料等の運搬の頻度を減少させるために、ピッチャーと呼ばれる取っ手の付いた大型の容器も使用されている。飲料を大型のピッチャーに収容して飲食者のテーブルまで運び、各飲食者はピッチャーから自分のグラス等に注出して飲用に供するのである。従来ピッチャーはガラス製、樹脂製のものがあった。ガラス製は重く、取り扱いの点では問題があった。樹脂製のものであっても飲料が入ると相当に重いので飲料をグラスに注ぐためにはかなり大きな力が必要であった。保温性の点では樹脂製は2重容器にして保温性を高めたものがあった。ただし、いずれも上部が開放されているので保温・保冷効果は限定されていた。また、どちらも上部は開放なので発泡性飲料のガス抜けは避けられなかった。
このような飲料等の運搬の頻度を減少させるためには、テーブル上に配置して使用できる小型の飲料サーバーあるいは飲料ディスペンサを使用することが考えられる。テーブル上に配置して使用できる飲料注出装置としては、下記の特許文献1のようなものが公知である。特許文献1には、2〜3リットルの缶入りビールなどの缶容器をセットして使用する飲料注出装置が記載されている。この飲料注出装置では、缶容器の内部を電動ポンプによって加圧して、容器内部の飲料を外部に注出するようにしている。
また、ビール系の飲料では、飲料の上部にきめ細かい泡の部分が存在することが、飲料の味わいや口当たりに影響する。飲料注出するにあたり、飲料の上部に適度の量のきめ細かい泡を配置することが極めて重要である。このような、飲料の上部に適度の量の泡を配置することのできる飲料サーバーとしては、下記の特許文献2のようなものが公知である。特許文献2には、飲料と泡を独立に注出することのできる発泡性飲料サーバーが記載されている。また、特許文献2の飲料サーバーでは、発泡性飲料を十分に加圧して噴出させることにより、直径が均一で微細な泡の生成が可能となっている。
特開2000−85890号公報 特許第4859757号公報
前述の特許文献1のような飲料注出装置によって、店内での飲料等の運搬の頻度を減少させることができる。ただし、特許文献1の飲料注出装置は市販の2〜3リットルの大型缶入りビールなどをそのまま利用するものであるため、飲食店等に備え付けられた業務用飲料サーバーとの連携ができない。2〜3リットルの缶入りビールを別途適温に冷却しておく必要があり、飲料の冷却を効率的に行うことができない。
この特許文献1には、ハンドルの操作により飲料と泡の注出量の調整が行える旨が記載されている。ただし、ハンドルの微妙な操作により、飲料と泡の注出量の調整を行うため、直径が均一で微細な泡の生成は困難である。また、飲料の噴出圧力が比較的低圧であるため、効率的な微細泡の生成は困難である。
また、特許文献2のような、発泡性飲料を衝突面に向けて噴出させて微細径の泡を生成するものでは、飲料を噴出するために高圧の加圧圧力が必要である。特許文献2の飲料サーバーでは、泡生成用の飲料を加圧するためにピストン・シリンダ等が設けられている。一般に、業務用の飲料サーバーなどでは、飲料に対して0.1〜0.3MPa(ゲージ圧:大気圧基準の相対圧力)の加圧を行って泡を生成している。
このように、従来の泡生成方法では、飲料に対して0.1〜0.3MPaの加圧を行うことが必要であった。このために加圧用の高圧ガスボンベや加圧用のピストン・シリンダ機構等が必要となり、飲料サーバー等の装置の製造コストが上昇してしまうという問題点があった。
飲料を噴出させての泡生成以外では、飲料に超音波を照射して泡を生成することも行われている。しかし、超音波による泡生成には、超音波振動子やその駆動回路が必要となり、飲料サーバー等の装置の製造コストが上昇してしまうという問題点があった。また、超音波振動子から飲料に効率よく超音波を伝達することが必要であるが、そのような伝達機構を実装することも装置の製造コスト上昇を招くものである。
そこで、本発明は、泡生成のための飲料加圧用高圧ガスや加圧機構を不要として、また、超音波振動子やその駆動回路なども使用せずに、効率よく微細泡の生成を行うことができる泡発生室を備え、泡と飲料とを選択的に注出してそれぞれの注出量を調整することのできる飲料ディスペンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の飲料ディスペンサは、発泡性飲料を収容するための飲料容器と、発泡性飲料を注出するための飲料注出口と、発泡状態とされた発泡性飲料が注出される泡注出口と、前記飲料容器内部の発泡性飲料を外部に流出させるためのダウンチューブと、略直方体形状の内部空間と、前記内部空間に発泡性飲料を流入させるための流入オリフィスと、前記内部空間から発泡状態の発泡性飲料を流出させるための流出オリフィスとを備えた泡発生室と、前記ダウンチューブから流出した発泡性飲料を前記飲料注出口から注出させるための飲料注出管路と、前記ダウンチューブから流出した発泡性飲料を前記泡発生室を介して前記泡注出口から注出させるための泡注出管路と、前記飲料注出管路を通る発泡性飲料の通過を開閉するとともに、前記泡注出管路を通る発泡性飲料の通過を開閉するための開閉部と、前記開閉部を操作するための注出レバーとを有し、前記泡発生室の前記内部空間は、前記流入オリフィスおよび前記流出オリフィス以外では外部から閉鎖されたものである。
また、上記の飲料ディスペンサにおいて、前記泡発生室は、前記流入オリフィスの中心軸方向と前記流出オリフィスの中心軸方向がともに、内部空間の直方体形状の一辺の方向に平行な方向とされており、かつ、前記流入オリフィスの中心軸と前記流出オリフィスの中心軸とが同一直線上に揃わないように所定距離を隔てて配置されたものであることが好ましい。
また、上記の飲料ディスペンサにおいて、前記泡発生室は、前記流入オリフィスおよび前記流出オリフィスが上下方向の中央位置よりも下方に位置するように配置されたものであることが好ましい。
また、上記の飲料ディスペンサにおいて、前記流入オリフィスおよび前記流出オリフィスは、高さ0.5mm以上、横幅2mm以上の横長形状のものであることが好ましい。
また、上記の飲料ディスペンサにおいて、前記泡発生室に流入する飲料の圧力を、大気圧基準の相対圧力で30kPa以下とすることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下のような効果を奏する。
本発明の飲料ディスペンサによれば、泡発生室による泡生成を行うことにより、均一な微細泡を効率よく生成することができる。泡発生室は構造も簡素であり、飲料ディスペンサの製造コストを低減することができる。泡発生室を使用することにより、加圧用の高圧ガスボンベや加圧用のピストン・シリンダ機構等が必要なくなり、超音波振動子やその駆動回路なども必要ない。
図1は、本発明の飲料ディスペンサ1の全体構成を示す側面図である。 図2は、飲料ディスペンサ1の全体構成を示す正面図である。 図3は、飲料ディスペンサ1を上方から見た平面図である。 図4は、飲料ディスペンサ1の内部構成を示す断面図である。 図5は、飲料ディスペンサ1の外蓋14を取り外す第1の手順を示す断面図である。 図6は、外蓋14を取り外す第2の手順を示す断面図である。 図7は、外蓋14を取り外す第3の手順を示す断面図である。 図8は、外蓋14を取り外す第4の手順を示す断面図である。 図9は、ダウンチューブ131から注出口までの飲料経路を模式的に示す図である。 図10は、泡発生室137の構成を示す平面図である。 図11は、図10における泡発生室137のX−X矢視断面図である。 図12は、泡発生室137を右側方から見た図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の飲料ディスペンサ1の全体構成を示す側面図である。また、図2は飲料ディスペンサ1の全体構成を示す正面図であり、図3は飲料ディスペンサ1を上方から見た平面図である。飲料ディスペンサ1は、飲食店等において、飲食者のテーブル等の卓上で飲料を分配することのできる小型の飲料ディスペンサである。飲料ディスペンサ1から各飲食者のグラス等に飲料を注出分配することができるため、飲料等の運搬の頻度を大幅に減少させることができ、各飲食者への飲料の提供を効率的に行うことができる。
また、飲料ディスペンサ1の飲料を収容する部分は密封型の真空断熱容器となっており、収容している飲料の温度を長時間適温に保つことができる。また、密封容器となっているため生ビール等の発泡性の飲料を収容しても二酸化炭素ガスが飲料から抜けにくくなっている。
飲料ディスペンサ1は、ディスペンサ本体11と外蓋14を備えている。外蓋14はディスペンサ本体11に対して着脱可能に固定されている。外蓋14の取り外し手順については後に詳しく説明する。ディスペンサ本体11は真空断熱容器12を含むものである。真空断熱容器12は容器を構成する壁面が2重壁になっており、2重壁の中間部分が十分な低圧状態とされている。真空断熱容器12は保温性に優れており、適温状態の飲料を収容した場合でも、飲料の温度を長時間適温に保つことができる。真空断熱容器12はほぼ円筒形状の容器であり、ステンレス材によって形成されている。
ディスペンサ本体11の後方には取っ手111が固定されている。取っ手111を手で持つことにより、飲料ディスペンサ1全体を容易に運搬することができる。飲料ディスペンサ1には、飲食店内の業務用飲料サーバーから適温の飲料を注出して収容することができる。業務用飲料サーバーから注出した飲料をそのまま利用できるため、ビール飲料などの冷却も他容器のビール飲料を別途冷却する必要が無いなど効率的に行うことができる。飲料を収容した飲料ディスペンサ1は取っ手111を持って飲食者のテーブルまでそのまま運ぶことができる。飲料が密封状態で収容されているため、飲料をこぼしたりすることもない。
ディスペンサ本体11の前方上部には注出口16が設けられている。また、飲料ディスペンサ1の頭頂部には注出レバー15が突出して設けられている。この飲料ディスペンサ1は生ビール等のビール飲料用として最適化されたものである。注出口16は後述するダウンチューブ131と図示しない軟質材料からなる流路ホースで連結されており、流路ホースは注出レバー15により押し潰すことで平時は閉鎖されており、注出口16から飲料が注出されないようになっている。注出レバー15を前方または後方に操作することで、注出レバー15による流路ホースの閉鎖が解除され、注出口16とダウンチューブ131が連通する。
本実施例では注出レバー15を前方に倒すように操作すると、注出口16からほぼ泡無しのビール飲料が注出される。注出レバー15を後方に倒すように操作すると、注出口16からほぼ泡のみのビール飲料が注出される。なお、ビール飲料を泡立てる構造としては、超音波による構造やオリフィスの原理を用いた構造などが公知である。各飲食者がビール飲料等をグラス等に注出する際に、それぞれの注出量を調整することによって、ビール飲料等の泡と液状の部分の割合を最適な状態とすることができる。
このように、注出レバー15の操作方向により、注出口16から注出される飲料の性質を切り換えることができるので、ビール飲料等の泡の量などを最適な状態に調整することができる。なお、図2に示すように、注出口16は左右に2連の注出口を備えており、向かって右側の飲料注出口161からはほぼ泡無しのビール飲料が注出され、向かって左側の泡注出口162からはほぼ泡のみのビール飲料が注出される。なお、これら2連の注出口は左右逆の配置でもよく、さらには前後に並ぶ配置としてもよい。
ディスペンサ本体11の前方下部にはトレイ部112が配置されている。トレイ部112の上面には楕円形状の凹部が形成されている。注出口16からしたたり落ちた飲料は、この凹部に溜まって周囲に流出することはない。
図3に示すように、飲料ディスペンサ1の頭頂部には、外蓋14を取り外す際に使用する操作部1412と安全ボタン143とが配置されている。これらの構成の機能や外蓋14の取り外し手順については後に詳しく説明する。
図4は、飲料ディスペンサ1の内部構成を示す断面図である。なお、取っ手111、トレイ部112は点線で示している。真空断熱容器12の上端の開放部にはディスペンサ本体11が接続されており、そのディスペンサ本体11の開放部に注出蓋13が取り付けられている。真空断熱容器12とディスペンサ本体11の間、ディスペンサ本体11と注出蓋13の間は密封状態となるように封止部材等によって封止されている。これにより真空断熱容器12は密封容器となっている。
注出蓋13にはダウンチューブ131が設けられている。真空断熱容器12の内部の飲料はダウンチューブ131を通して外部に注出される。外蓋14の内部には加圧ポンプ144と、加圧ポンプ144を駆動するための電池145が配置されている。加圧ポンプ144を駆動することにより、外部の空気を加圧して真空断熱容器12の内部に送り、容器内部の圧力を上昇させて飲料をダウンチューブ131を通して外部に注出することができる。
外蓋14がディスペンサ本体11に取り付けられている場合は、加圧ポンプ144の加圧ガス供給口1441と、注出蓋13に設けられた加圧ガス通路133とが気密状態で接続されている。加圧ポンプ144によって加圧された加圧ガスは、加圧ガス供給口1441から加圧ガス通路133を通って真空断熱容器12の内部に送られる。なお、ここでは加圧ポンプ144および電池145を外蓋14に配置するようにしているが、これらは外蓋14ではなく注出蓋13上に配置することもできるし、ディスペンサ本体11の内部に配置することもできる。
加圧ポンプ144は、注出レバー15の操作によって駆動が開始される。注出レバー15を前方または後方に倒すと加圧ポンプ144の駆動が開始され、注出レバー15を直立状態に戻すと加圧ポンプ144の駆動が停止される。つまり、注出レバー15を前方または後方に倒すことで加圧ポンプ144が駆動され、外部の空気を加圧して、加圧ガス供給口1441から加圧ガス通路133を通って真空断熱容器12の内部に送り、容器内部の圧力を上昇させて飲料をダウンチューブ131から流路ホースへと導く。
また、注出レバー15を前方または後方に倒すことで流路ホースの閉鎖が解除されて注出口16とダウンチューブ131が連通するので、飲料を注出口16より注ぐことができる。注出レバー15を直立状態に戻すと加圧ポンプ144の駆動が停止されるとともに、流路ホースが閉鎖されて飲料の注出は停止される。このとき真空断熱容器12は密封状態となる。
また、加圧ポンプ144から真空断熱容器12への加圧ガス通路133には逆止弁が設けられており、加圧ポンプ144が停止しても容器内部の加圧ガスが通路を逆流して外部に放出されることはない。すなわち、真空断熱容器12は内部が高圧状態になれば、その高圧状態をずっと保つことになる。
注出蓋13には、真空断熱容器12の内部の加圧ガスを外部に解放するための内圧解放弁132が設けられている。真空断熱容器12は内部が高圧状態に保たれているため、その状態で外蓋14を取り外すことには問題がある。すなわち、高圧状態のまま外蓋14を取り外すと内部の圧力によって注出蓋13が上昇してしまい、それによって生じた隙間から飲料が吹き出して周囲に飛散したり、注出蓋13が飛び出してしまうおそれがある。
したがって、飲料ディスペンサ1から外蓋14を取り外す際には、その前に真空断熱容器12の内部の加圧ガスを外部に解放する必要がある。外蓋14に設けられた安全ボタン143はそのために設けられた安全機構である。安全ボタン143を下方に押圧すると、内圧解放弁132を開放状態として容器内部の加圧ガスを外部に解放することができる。なお、安全ボタン143は弾性部材によって上方に付勢されており、内圧解放弁132は弾性部材によって閉鎖方向(上方)に付勢されている。したがって、通常使用時は内圧解放弁132は閉鎖状態となっている。
外蓋14には、回動部材141が回動可能に設けられている。回動部材141の下端部には固定爪1411が形成されており、その固定爪1411がディスペンサ本体11の突出部に係合して、外蓋14をディスペンサ本体11に固定している。回動部材141は固定爪1411が突出部に係合する方向に図示しない弾性部材によって付勢されている。外蓋14とディスペンサ本体11とは、ディスペンサ本体11前方側の係合部と、後方側のこの固定爪1411の係合によって互いに固定されている。
回動部材141の上端側には操作部1412が設けられている。操作部1412を上方に引き上げることにより、固定爪1411の係合を外して外蓋14をディスペンサ本体11から取り外すことができる。この操作部1412を操作するためには、その前に安全ボタン143を下方に押し込むことが必要である。
安全ボタン143を下方に押し込むと、安全ボタン143上面と操作部1412との間にできた隙間から指を挿入して、操作部1412を上方に引き上げることができるようになる。安全ボタン143を下方に押し込んでいない状態では、操作部1412を上方に引き上げることはできない。このような構成により、外蓋14を取り外す際には、必ずその前に真空断熱容器12の内部の加圧ガスを外部に解放することとなり、安全に外蓋14を取り外すことができる。
次に、外蓋14を取り外す際の手順を図面を参照して説明する。外蓋14を取り外す際には、まず、図5に示すように、注出レバー15を取り外す。注出レバー15は根元から簡単に取り外すことができる構造になっている。そして、安全ボタン143を下方に押し込む。その際に安全ボタン143の下端部が内圧解放弁132を開放状態として容器内部の加圧ガスを外部に解放することになる。
次に、図6に示すように、安全ボタン143上面と操作部1412との間にできた隙間から指を挿入して、操作部1412を上方に引き上げる。すると、回動部材141が係合解除方向に回動して、回動部材141の下端の固定爪1411と突出部の係合が外れることになる。この状態では、外蓋14をディスペンサ本体11から取り外すことが可能となる。
次に、図7に示すように、外蓋14の後端側をディスペンサ本体11から引き上げる。これにより、ディスペンサ本体11前方側の係合部を外すことが可能となる。そして、ディスペンサ本体11前方側の係合部を外し、図8に示すように、外蓋14全体をディスペンサ本体11から引き離す。以上の手順によって、外蓋14をディスペンサ本体11から取り外すことができる。このように、外蓋14を取り外す際には、必ずその前に真空断熱容器12の内部の加圧ガスを外部に解放することとなり、安全に外蓋14を取り外すことができる。外蓋14を取り外せば、さらに注出蓋13を取り外すことができ、真空断熱容器12への新たな飲料の補充や、容器内部の洗浄作業等を行うことができる。
なお、外蓋14をディスペンサ本体11に取り付けるには、まず外蓋14とディスペンサ本体11前方側の係合部を係合させ、それから外蓋14の後方側をディスペンサ本体11に係合させる。飲料ディスペンサ1の使用開始時には、ディスペンサ本体11から外蓋14を取り外し、次いで注出蓋13を取り外して真空断熱容器12内部に飲料を収容する。そして、ディスペンサ本体11の開放部に注出蓋13を取り付け、続いてディスペンサ本体11に外蓋14を取り付ける。これで、飲料ディスペンサ1が使用可能となる。
次に、飲料がダウンチューブ131を通って注出口16から注出されるまでの飲料注出経路について説明する。図9は、ダウンチューブ131から注出口16までの飲料注出経路を模式的に示す図である。ダウンチューブ131を上昇した飲料は、ダウンチューブ131上端に接続された分岐部134に到達し、ここで飲料注出管路135と泡注出管路136とに分岐する。
飲料注出管路135はビール飲料等をほぼ泡無しの状態で飲料注出口161から注出するための流通管路である。泡注出管路136はビール飲料等を発泡させてほぼ泡のみの状態で泡注出口162から注出するための流通管路である。開閉部138は、注出レバー15によって動作され、飲料注出管路135と泡注出管路136を開閉して、飲料と泡の注出を開閉制御する部分である。
飲料注出管路135と泡注出管路136は、柔軟性材料からなる流路ホースにより構成されている。これらの流路ホースは開閉部138内部のカム状部材によってそれぞれ別個に流路の閉鎖および開放状態とされる。流路の閉鎖はカム状部材によって流路ホースを外部から押しつぶすことによってなされる。注出レバー15が直立状態では、開閉部138内の飲料注出管路135および泡注出管路136は閉鎖状態となっており飲料も泡も注出されない。
注出レバー15を前方(図1の左方向)に倒すと、開閉部138内の飲料注出管路135が開放され、泡注出管路136は閉鎖状態のままなので、飲料注出口161から飲料が注出される。注出レバー15を後方(図1の右方向)に倒すと、開閉部138内の泡注出管路136が開放され、飲料注出管路135は閉鎖状態となるので、泡注出口162から泡が注出される。
泡注出管路136の中間位置には泡発生室137が配置されている。泡発生室137によって効率よく微細泡の生成を行うことができる。この泡発生室137の詳細な構成については後述する。泡発生室137内で、飲料は発泡状態とされほぼ均一な微細泡のみの状態で開閉部138を介して泡注出口162に送られる。注出レバー15の操作により均一な微細泡を泡注出口162から注出することができる。
図10は、泡発生室137の構成を示す平面図である。泡発生室137は、内部に空間を有し片側が開放された第1部材137aおよび第2部材137bを液密状態で結合して構成されている。図10(a)は第1部材137aを示し、図10(b)は第2部材137bを示す。図10(c)は第1部材137aと第2部材137bを結合した状態の泡発生室137を示している。また、図11は、図10(c)の泡発生室137におけるX−X矢視断面図である。そして、図12は、図10(c)の泡発生室137を右側方から見た図である。
第1部材137aにはダウンチューブ131側の泡注出管路136を接続するための第1接続部1371が設けられている。第2部材137bには注出口16側の泡注出管路136を接続するための第2接続部1372が設けられている。そして、第1接続部1371の中央部壁面には発泡性飲料を内部空間に流入させるための流入オリフィス1373が形成され、第2接続部1372の中央部壁面には発泡性飲料を内部空間から流出させるための流出オリフィス1374が形成されている。
泡発生室137の内部空間はほぼ直方体形状となっている。また、泡発生室137の内部空間は、流入オリフィス1373および流出オリフィス1374以外では外部から閉鎖されている。流入オリフィス1373の形状は、図12に示すように水平方向の横幅が広く垂直方向の幅が狭い横長のスリット形状としている。流出オリフィス1374の形状も流入オリフィス1373と同様である。なお、両オリフィスはスリット方向を垂直方向とした縦長のスリット形状としてもよい。
流入オリフィス1373の中心軸方向と流出オリフィス1374の中心軸方向がともに、内部空間の直方体形状の一辺の方向(図10では左右方向)に平行な方向とされている。そして、流入オリフィス1373の中心軸と流出オリフィス1374の中心軸とが同一直線上に揃わないように所定距離を隔てて配置されている。また、図11に示すように、流入オリフィス1373および流出オリフィス1374は、泡発生室137の上下方向の中央位置よりも下方に位置するように配置されている。
このような構成の泡発生室137において、内部空間にビール等の飲料が流入していない状態では、飲料が泡発生室137の下方に貯留されている。図11ではこの状態の飲料の上面が点線で示されている。飲料よりも上部の泡発生室137には飲料から発生した気体(二酸化炭素ガス)で満たされている。
注出レバー15の操作により、流入オリフィス1373から飲料が流入すると、飲料はオリフィスによって流速が増大し、泡発生室137の対向する壁面に向かって噴出される。そして、流入オリフィス1373と流出オリフィス1374の中心軸が所定距離を隔てて配置されているので、飲料の流れは直線的に流出オリフィス1374から出ていくことができず、泡発生室137の内部空間で乱流を伴う旋回流となる。
このような旋回流として発泡性飲料が泡発生室137の内部空間を移動することにより効率よく均一な微細泡を生成する。また、この旋回流は、泡発生室137上部の二酸化炭素ガスを巻き込むことにより、微細泡生成の効率がさらに向上する。このような微細泡を生成した飲料は、流出オリフィス1374を通過して注出口16側に流出するが、流出オリフィス1374から高速度で噴出されるため、このときにも微細泡が生成される。
以上のようにして、泡発生室137を通過した発泡性飲料は、均一な微細泡が効率よく生成され、均一な微細泡からなるほぼ泡のみの状態となる。そして、この泡が泡注出口162から注出される。このような泡発生室137によって泡を生成することにより、従来の飲料を噴出・衝突させる泡生成方法に比べて、飲料の加圧圧力を大幅に低減することができる。
前述のように、従来の泡生成方法では0.1〜0.3MPa(ゲージ圧:大気圧基準の相対圧力)の加圧圧力が必要であったが、本発明の泡発生室137を使用した場合は、泡発生室137に流入する飲料の圧力、すなわち飲料に対する加圧圧力が20kPa(ゲージ圧)程度でも均一な微細泡を効率よく生成することができた。すなわち、泡発生室137に流入する飲料の圧力は30kPa(ゲージ圧)以下で十分である。
また、本発明の泡発生室137は構造も簡素であり、製造コストを低減することができる。泡発生室137を使用することにより、泡生成のための加圧用高圧ガスボンベや加圧用のピストン・シリンダ機構等が必要なくなり、超音波振動子やその駆動回路なども必要ない。
なお、泡発生室137の寸法例としては、内部空間の寸法が横(図11の左右方向)27mm、高さ(図11の上下方向)12mm、奥行き(図11の紙面垂直方向)18mm程度とすることができる。また、第1接続部1371の内径(直径)は7mm、第2接続部1372の内径(直径)は5mm程度とすることができる。流入オリフィス1373および流出オリフィス1374の寸法例としては、高さ0.5mm、横幅3mmとすることができる。
これらのオリフィス形状は高さ0.5mm以上、横幅2mm以上の横長のスリット形状とすることが好ましい。オリフィス形状をこのような形状とすることにより、通常の円形等とした場合よりも泡生成の効率が向上する。
以上のように、本発明の飲料ディスペンサ1によれば、泡発生室137による泡生成を行うことにより、均一な微細泡を効率よく生成することができる。泡発生室137は構造も簡素であり、飲料ディスペンサの製造コストを低減することができる。泡発生室137を使用することにより、泡生成のための加圧用高圧ガスボンベや加圧用のピストン・シリンダ機構等が必要なくなり、超音波振動子やその駆動回路なども必要ない。
本発明によれば、泡発生室による泡生成を行うことにより、均一な微細泡を効率よく生成することが可能な飲料ディスペンサを提供することができる。さらに、飲料ディスペンサの製造コストを低減することができる。
1 飲料ディスペンサ
11 ディスペンサ本体
12 真空断熱容器
13 注出蓋
14 外蓋
15 注出レバー
16 注出口
111 取っ手
112 トレイ部
131 ダウンチューブ
132 内圧解放弁
133 加圧ガス通路
134 分岐部
135 飲料注出管路
136 泡注出管路
137 泡発生室
138 開閉部
141 回動部材
143 安全ボタン
144 加圧ポンプ
145 電池
161 飲料注出口
162 泡注出口
1371 第1接続部
1372 第2接続部
1373 流入オリフィス
1374 流出オリフィス
137a 第1部材
137b 第2部材
1411 固定爪
1412 操作部
1441 加圧ガス供給口

Claims (5)

  1. 発泡性飲料を収容するための飲料容器(12)と、
    発泡性飲料を注出するための飲料注出口(161)と、
    発泡状態とされた発泡性飲料が注出される泡注出口(162)と、
    前記飲料容器(12)内部の発泡性飲料を外部に流出させるためのダウンチューブ(131)と、
    略直方体形状の内部空間と、前記内部空間に発泡性飲料を流入させるための流入オリフィス(1371)と、前記内部空間から発泡状態の発泡性飲料を流出させるための流出オリフィス(1372)とを備えた泡発生室(137)と、
    前記ダウンチューブ(131)から流出した発泡性飲料を前記飲料注出口(161)から注出させるための飲料注出管路(135)と、
    前記ダウンチューブ(131)から流出した発泡性飲料を前記泡発生室()を介して前記泡注出口(162)から注出させるための泡注出管路(136)と、
    前記飲料注出管路(135)を通る発泡性飲料の通過を開閉するとともに、前記泡注出管路(136)を通る発泡性飲料の通過を開閉するための開閉部(138)と、
    前記開閉部(138)を操作するための注出レバー(15)とを有し、
    前記泡発生室(137)の前記内部空間は、前記流入オリフィス(1373)および前記流出オリフィス(1374)以外では外部から閉鎖されたものである飲料ディスペンサ。
  2. 請求項1に記載した飲料ディスペンサであって、
    前記泡発生室(137)は、前記流入オリフィス(1373)の中心軸方向と前記流出オリフィス(1374)の中心軸方向がともに、内部空間の直方体形状の一辺の方向に平行な方向とされており、かつ、前記流入オリフィス(1373)の中心軸と前記流出オリフィス(1374)の中心軸とが同一直線上に揃わないように所定距離を隔てて配置されたものである飲料ディスペンサ。
  3. 請求項1,2のいずれか1項に記載した飲料ディスペンサであって、
    前記泡発生室(137)は、前記流入オリフィス(1373)および前記流出オリフィス(1374)が上下方向の中央位置よりも下方に位置するように配置されたものである飲料ディスペンサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した飲料ディスペンサであって、
    前記流入オリフィス(1373)および前記流出オリフィス(1374)は、高さ0.5mm以上、横幅2mm以上の横長形状のものである飲料ディスペンサ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した飲料ディスペンサであって、
    前記泡発生室(137)に流入する飲料の圧力が、大気圧基準の相対圧力で30kPa以下である飲料ディスペンサ。
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