JP6554234B2 - 最適化された熱膨張係数及び/又は熱伝達を用いたヒートスプレッダ - Google Patents

最適化された熱膨張係数及び/又は熱伝達を用いたヒートスプレッダ Download PDF

Info

Publication number
JP6554234B2
JP6554234B2 JP2018528197A JP2018528197A JP6554234B2 JP 6554234 B2 JP6554234 B2 JP 6554234B2 JP 2018528197 A JP2018528197 A JP 2018528197A JP 2018528197 A JP2018528197 A JP 2018528197A JP 6554234 B2 JP6554234 B2 JP 6554234B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
cte
order
rotation angle
heat spreader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018528197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018527759A5 (ja
JP2018527759A (ja
Inventor
サンダース,ウォルター
カンスカール,マノジュ
Original Assignee
エヌライト,インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌライト,インコーポレーテッド filed Critical エヌライト,インコーポレーテッド
Publication of JP2018527759A publication Critical patent/JP2018527759A/ja
Publication of JP2018527759A5 publication Critical patent/JP2018527759A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6554234B2 publication Critical patent/JP6554234B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/34Arrangements for cooling, heating, ventilating or temperature compensation ; Temperature sensing arrangements
    • H01L23/36Selection of materials, or shaping, to facilitate cooling or heating, e.g. heatsinks
    • H01L23/373Cooling facilitated by selection of materials for the device or materials for thermal expansion adaptation, e.g. carbon
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/34Arrangements for cooling, heating, ventilating or temperature compensation ; Temperature sensing arrangements
    • H01L23/36Selection of materials, or shaping, to facilitate cooling or heating, e.g. heatsinks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/024Arrangements for thermal management
    • H01S5/02476Heat spreaders, i.e. improving heat flow between laser chip and heat dissipating elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本願は、2015年8月17日に出願された、米国特許仮出願第62/205,853号の利益を主張するものであり、上記仮出願は、参照によりあらゆる目的で本明細書に組み込まれる。
概して、ここで開示される技術の分野は、半導体パッケージングである。より具体的には、開示される技術は、パッケージングに使用される材料の熱膨張係数と熱源の熱膨張係数を一致させることに関連する。
半導体デバイスは、壊れやすく、典型的には熱的及び機械的応力、腐食、汚染などによる損傷からデバイスを保護するためにパッケージに組み入れられている。半導体パッケージングは、典型的には、放熱層、ヒートスプレッダ及び/又はヒートシンクなどの放熱コンポーネントを含む。
レーザーダイオードは、半導体デバイスの一種である。ヒ化ガリウム(GaAs)及びリン化インジウム(InP)ベースのレーザーパッケージでは、GaAs及びInP上に成長したレーザーをCTEマッチしたサブマウントに接合して、熱を放散させる。このようなサブマウントは、典型的には窒化アルミニウム(AlN)、及び/又は酸化ベリリウム(BeO)から作製される。しかしながら、これらの材料は、炭化ケイ素(SiC)、銅(Cu)、立方晶窒化ホウ素(c−BN)、グラファイト、グラフェン、グラフェン複合体、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ複合体、ダイヤモンド、及びカプセル化された熱分解グラファイトと比較して熱伝導率が劣っている。上記のより高い熱伝導率材料の使用は、明らかな性能優位性を有するが、CTEミスマッチしたサブマウントは、半導体デバイスの信頼性を損なう原因になり得る。
SiC、Cu、立方晶BN、グラファイト、グラフェン、ダイヤモンド及びカプセル化された熱分解グラファイトなどの材料のより高い熱伝導率の優位性を得るためには、CTEミスマッチしたヒートスプレッダと半導体デバイスなどの熱源との組合せは、CTEミスマッチによる、高熱伝導性材料から熱源への機械的応力の伝達を低減するための追加の手段を要することがある。そのような手段は、信頼性を欠く恐れがあり、機械的応力を低減するための手段を実装する時間及びコストが非常にかかる場合がある。
必要とされるものは、エレクトロニクスパッケージングで用いる熱源と実質的に同様のCTEを有する高熱伝導性材料である。一例において、高熱伝導性材料は、必要とされる電気的分離性も有することが望ましい。実質的に材料の熱伝導性を維持しつつ、高熱伝導性材料を調節して熱源のCTEにマッチさせることを可能にすることは有利にもなる。
本明細書で開示されるのは、熱源の熱膨張係数(HS CTE)を有するヒートスプレッダの例であり、このヒートスプレッダは、高膨張軸(high expansion axis)を有する異方性材料、熱源に結合するヒートスプレッダの表面を含み、異方性材料の高膨張軸は、ヒートスプレッダの表面に対して斜めになってもよく、異方性材料の高膨張軸は、ヒートスプレッダの第1の軸の周りに第1の回転角度で配向されてもよく、第1の回転角度は、ヒートスプレッダの第1のCTEとHS CTEのマッチを最適化するように選択されてもよい。異方性材料の高膨張軸は、ヒートスプレッダの第2の軸の周りに第2の回転角度で配向されてもよく、第2の回転角度は、ヒートスプレッダの第1のCTEとHS CTEのマッチを最適化するように選択されてもよい。更に、異方性材料は、高膨張軸がヒートスプレッダの第3の軸の周りに第3の回転角度だけ回転することができるようにヒートスプレッダ内部に配向されてもよく、第3の回転角度は、ヒートスプレッダの第1のCTEとHS CTEとのマッチを最適化するように選択されてもよい。第1の回転角度、第2の回転角度、若しくは第3の回転角度、又はそれらの組み合わせは、ヒートスプレッダの第1のCTEとHS CTEとのマッチの最適化に従いヒートスプレッダの熱伝導率を最適化し得る。第1の回転角度、第2の回転角度若しくは第3の回転角度、又はそれらの組み合わせは、ヒートスプレッダの第1のCTE又は第2のCTEと、熱源の第1のHS軸に沿った第1のCTE、若しくは熱源の第2のHS軸に沿った第2のCTE、又はそれらの組み合わせのうちの対応のもののマッチを最適化し得る。第1の回転角度、第2の回転角度若しくは第3の回転角度、又はそれらの組み合わせは、熱源の第1のHS軸に沿った第1のCTE、若しくは熱源の第2のHS軸に沿った第2のCTE、又はそれらの組み合わせのマッチングに従い、ヒートスプレッダの熱伝導率を最適化し得る。ヒートスプレッダは、異方性材料の配向に基づいて実質的に直交異方性であってもよい。異方性材料は、炭化ケイ素(SiC)、銅(Cu)、立方晶窒化ホウ素(c−BN)、グラファイト、グラフェン、グラフェン複合体、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ複合体、ダイヤモンド、及び熱分解グラファイトのうち少なくとも1つを含んでもよい。ヒートスプレッダは、表面で熱源に、また熱源と反対側の表面でヒートシンクに結合されてもよい。
本明細書で開示されるのは、線熱膨張係数(CTE)を有する熱源と、異方性材料を含む熱源に結合されるヒートスプレッダであって、異方性材料が、1次軸であって、1次軸に沿って1次熱膨張係数(CTE)を有し、1次CTEがその異方性材料中で最高CTEであってもよい1次軸と、2次軸であって、2次軸に沿って2次CTEを有し、2次軸が1次軸に直交してもよく、1次CTEが2次CTEと異なってもよい2次軸と、3次軸であって、3次軸に沿って3次CTEを有し、3次軸が2次軸及び1次軸に直交していてもよい3次軸と、を含むヒートスプレッダと、を備えるシステムの例である。熱源と接触するヒートスプレッダの表面は、1次軸に対して斜めの平面内に配向されていてもよい。ヒートスプレッダは、4次軸に沿って4次CTEを有する斜面に直交する4次軸、5次軸に沿って5次CTEを有する斜面にある5次軸、及び6次軸に沿って6次CTEを有する斜面にある6次軸を含んでもよく、異方性材料は、1次軸が5次軸の周りで4次軸に対して第1の回転角度で回転できるようにヒートスプレッダ内に配向されてもよく、第1の回転角度は、4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと熱源とのCTEのマッチを最適化する。第1の回転角度は、4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと熱源のCTEとのマッチの最適化に従い、4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化し得る。異方性材料は、1次軸が6次軸の周りで5次軸に対して第2の回転角度だけ回転できるようにヒートスプレッダ内に配向されてもよく、第2の回転角度は、4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと熱源のCTEとのマッチを最適化し得る。第2の回転角度は、4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと熱源のCTEのマッチとの最適化に従い、4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化し得る。異方性材料は、1次軸が4次軸の周りで6次軸に対して第3の回転角度だけ回転できるようにヒートスプレッダ内に配向されてもよく、第3の回転角度は、4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと熱源のCTEとのマッチを最適化し得る。第3の回転角度は、4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと熱源のCTEとのマッチの最適化に従い、4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化し得る。3次CTEは、1次CTE及び2次CTEと異なってもよい。異方性材料は、炭化ケイ素(SiC)、銅(Cu)、立方晶窒化ホウ素(c−BN)、グラファイト、グラフェン、グラフェン複合体、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ複合体、ダイヤモンド、及びカプセル化された熱分解グラファイトのうち少なくとも1つを含んでもよい。熱源は、レーザーダイオード、集積回路、若しくは発光ダイオード、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。
ここで開示されるのは、熱源の第1の熱膨張係数(CTE)を、異方性材料を含むヒートスプレッダに結合される熱源の第1の軸において特定することと、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと第1のCTEとのマッチを最適化するように異方性材料の高膨張軸の第1の回転角度を選択することであって、その角度がヒートスプレッダの第1の軸を基準とすることと、第1の回転角度に対して異方性材料の高膨張軸を回転させることと、を行うための方法である。方法は、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと第1のCTEとのマッチを最適化するように異方性材料の高膨張軸の第2の回転角度を選択することであって、その角度がヒートスプレッダの第2の軸を基準とすることと、第2の回転角度に対して異方性材料の高膨張軸を回転させることと、を更に含み得る。方法はまた、熱源の第2の軸において熱源の第2のCTEを特定することと、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと第2のCTEとのマッチングを最適化するように第2の回転角度だけ異方性材料の高膨張軸を回転させることと、も含み得る。方法は、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと第1のCTEとのマッチの最適化に従い、ヒートスプレッダの1つ又は2つ以上の軸に沿って熱伝導率を最適化するように第1の回転角度を選択することを追加的に含み得る。
開示された技術の前述(forgoing)及びその他の目的、特徴、及び利点は、添付図面を参照して進められる以下の「発明を実施するための形態」から、より明確になるであろう。
同様の参照番号が同様の要素を表す添付図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、記述とともに現在開示されている技術の利点及び原理を説明する。図面は以下の通りである。
レーザーダイオード及びサブマウントアセンブリの例を図示する。 カスタムサブマウントを形成することができる(熱伝導率及び熱膨張係数において)異方性の材料の例を図示する。 再配向された異方性材料から形成されたサブマウントの例を図示する。 熱源に結合されるサブマウントを含む例示のアセンブリを図示する。 サブマウント上の0.1mm×5.0mmの寸法を有するレーザーダイオード熱源の例を図示する。 サブマウントを含むアセンブリの初期基準となる温度マップを図示する。 熱分解グラファイトを含むサブマウントの例を図示する。 サブマウントを含むアセンブリの温度マップを図示する。 熱分解グラファイトを含むサブマウントの例を図示する。 レーザーダイオード用のサブマウントを含むアセンブリの温度マップを図示する。 サブマウントのグローバル軸に対して回転した熱分解グラファイトを含むサブマウントの例を図示する。 サブマウントを含むアセンブリの温度マップを図示する。 サブマウントのグローバル軸に対して2方向に回転した熱分解グラファイトから形成されたサブマウントの例を図示する。 サブマウントを含むアセンブリの模擬温度上昇を図示する。 異方性材料からサブマウントを形成するプロセスを図示する。
本出願及び「特許請求の範囲」において使用される場合、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈上別途明らかに示されない限り、複数の形態を含む。加えて、用語「含む(includes)」は、「含む(comprises)」を意味する。更に、用語「結合した」は、結合したアイテム間の中間要素の存在を除外しない。
本明細書で記載されたシステム、機器、及び方法は、いかなるようにも限定するものと解釈すべきでない。むしろ、本開示は、様々な開示された実施形態の、単独並びに相互の様々な組み合わせ及び部分的組み合わせでの、全ての新規かつ自明でない特徴及び態様に向けられる。開示されたシステム、方法、及び機器は、特定の態様若しくは特徴又はそれらの組み合わせに一切限定されず、また開示されたシステム、方法、及び機器は、1つ若しくは2つ以上の特定の利点が存在すること、又は1つ若しくは2つ以上の特定の問題が解決されることも必要としない。あらゆる動作の理論は、説明を容易にすることができるが、開示されたシステム、方法、及び機器は、そのような動作の理論に限定されない。
開示された方法のいくつかの動作は、利便性の良い表示のために特定の順序で説明されているが、下記に説明される特定の言語によって特定の順序が必要とされない限り、この説明の方法が並べ替えを包含することを理解するべきである。例えば、順番に記載された動作は、場合によっては、並べ替えるか又は同時に実行してもよい。更に、簡略化のために、添付図面は、開示されたシステム、方法、及び機器を他のシステム、方法、及び機器と併用できる様々な方法を示さない場合がある。加えて、その説明は時として、「生じさせる」及び「提供する」などの用語を使用して、開示された方法を説明する。これらの用語は、実行される実際の動作の高度な抽象概念である。これらの用語に対応する実際の動作は、特定の実装に応じて変化することになり、当業者によって認識可能である。
いくつかの例において、値、手順、又は機器の、は、「最低の」、「最良の」、「最小の」などと表現される。そのような説明は、多数の用いられる機能的選択肢から選択が行われ得ること、及びそのような選択が、他の選択より良い、小さい、ないしは別の方法で好ましい必要はないことを示すことを意図していることが理解されよう。例は、「上方」、「下方」、「上部」、「下部」などと示される方向を基準にして説明される。これらの用語は、利便性の良い説明のために使用されるが、何らかの特定の空間的定位を意味するものではない。
一般に、材料は、温度の変化に応じて伸縮する。材料の膨張又は収縮は、1つ又は2つ以上の方向に異なる比率で発生し得る。熱膨張係数(CTE)は、1つ又は2つ以上の他の変数が一定に保たれている場合、寸法の単位あたりの寸法、及び温度の一単位変化あたりの寸法において、どのくらい材料が膨張するかの測度である。体積、面積、及び線熱膨張のCTEが存在する。本説明において、線熱膨張係数は、様々な例で論じられる。しかしながら、面積熱膨張係数(coefficient of area thermal expansion)及び/又は体積熱膨張係数は、使用される材料及び本明細書に記載される技術の適用に依存して適切かつ適用可能であり得る。
ヒートスプレッダは、熱源から熱を逃がすことによって熱源を冷却するのに用いられる熱交換器である。熱伝導率は、材料が熱をどのくらいよく伝導するかの測度である。材料の熱伝導率が高ければ高いほど、材料にわたる伝熱速度が大きくなる。ヒートスプレッダは、様々なデバイスを冷却するために、またヒートシンクなどの他の熱伝導性デバイスに熱を伝達する、かつ/又は拡散させるために使用される。ヒートスプレッダは、熱源が結合される基材又はサブマウントであってもよい。例えば、集積回路、ダイオードレーザー、発光ダイオード(LED)などの半導体デバイス、又はそれらの任意の組合せは、多くの場合、ヒートスプレッダに結合することによって冷却される。ヒートスプレッダの熱伝達容量は様々であり、ヒートスプレッダと接触する熱拡散材料及び他の導電性表面の熱伝導率、熱源をヒートスプレッダに結合する方法、並びに/又は冷却媒体と接触するヒートスプレッダの表面積の量を含む、多くの要因に依存する。
ヒートスプレッダは、多くの場合、熱源に接合されている、かつ/又は直接接触若しくは密着している。集積回路、ダイオードレーザー、LEDなどの熱源、又はそれらの任意の組み合わせは、壊れやすく、したがって機械的応力に影響されやすい。加えて、そのようなデバイスは、熱をあまりよく伝導しない傾向にあり、低いCTEを有する傾向にある。当然のことだが、CTEミスマッチは、壊れやすい半導体材料に伝達される傾向にある機械的応力を与えるので、ヒートスプレッダ材料のCTEは、そこに結合される熱源の信頼性に重大な影響を及ぼすことがある。
ヒートスプレッダより低いCTEを有する熱源に結合される特定のCTEを有するヒートスプレッダを含むアセンブリは、動作中に複数の加熱サイクル及び冷却サイクルを繰り返してもよい。加熱は、熱源の膨張よりも大幅にヒートスプレッダの膨張を引き起こし得るので、熱源を変形及び/又は破壊させる。理想的には、ヒートスプレッダのCTEは、実質的に熱源のCTEとマッチする。ヒートスプレッダのCTEの熱源のCTEに対するマッチングは、一般にヒートスプレッダの熱伝達能力において犠牲を伴う。逆に、より熱伝導性の良い材料を使用することによってヒートスプレッダの熱的性能を向上させることは、通常、機械的応力をアセンブリに導入する、ヒートスプレッダと熱源との間のCTEミスマッチを増大させる。
場合によっては、熱源とCTEミスマッチのヒートスプレッダとの間にインジウムなどの軟質はんだ材料を使用することによって、CTEミスマッチを管理することができる。しかしながら、軟質はんだを使用することの短所は、熱源が連続熱サイクルと不一致になる恐れがあること、はんだが落ちて壊れやすくなる恐れがあること、及び/又は軟質はんだが更にCTEミスマッチしたヒートシンクから熱源に機械的応力を伝達する恐れがあることである。別の例では、ヒートスプレッダは、締め付け又はヒートスプレッダを熱源に結合する他の一時的な方法によって熱源に取り付けることができる。
ヒートスプレッダ材料は、等方性又は異方性である熱伝導性材料を含んでもよい。等方性材料は、全ての軸に沿って実質的に同じである材料特性を有する傾向にある。したがって、等方性材料は、全ての方向にほぼ同じ比率で膨張する。異方性材料は、少なくとも2つの異なる軸において異なる材料特性を有する。したがって、異方性材料は、少なくとも2つの異なる方向において異なる比率で膨張する。この議論は、均質である材料に関するが、それらに限定されず、特許請求される主題は、それほど限定されない。
一例において、ヒートスプレッダとして異方性材料を使用することは、多くの異方性材料が少なくとも1つの方向において熱伝導性が非常に高いという点で有利になり得る(即ち、少なくとも1つの軸に沿って)。そのような熱伝導性材料を使用することの短所は、1つ又は2つ以上の軸においてCTEが、同様に高い場合があることである。このことは、少なくとも1つの軸においてヒートスプレッダと熱源との間のCTEミスマッチにつながるであろう。
一例において、ヒートスプレッダ中の異方性材料の再配向は、ヒートスプレッダが熱源から効率よくかつより良好なCTEマッチを用いて熱を放散できるようにし得る。一例において、異方性材料の軸は、ヒートスプレッダの表面及び/又はヒートスプレッダの表面に対して平行かつ/若しくは垂直の1つ若しくは2つ以上の軸に対して再配向することができ、その結果、異方性材料の再配向された軸が、ヒートスプレッダの表面に対して平行な平面に斜めになる。異方性材料の軸は、任意の軸であってもよい。例えば、最高のCTEを有する軸(即ち、高膨張軸)は、再配向する軸として使用されてもよい。しかしながら、再配向のために高膨張軸を選択する必要はない。異方性材料の別の軸を使用してもよい。異方性材料の再配向は、ヒートスプレッダの1つ又は2つ以上の軸の周りで選択した軸を1回又は2回以上回転することによって達成され得る。このようにして異方性材料の再配向は、異方性材料の高い熱伝導率の利点を利用し続けながら、熱源/ヒートスプレッダアセンブリにおける機械的応力を低減し得る。異方性材料の再配向は、様々な方法で達成され得る。
図1は、レーザーダイオード及びサブマウントアセンブリ100の例を図示する。サブマウント110は、レーザーダイオード114に結合されてもよい。一例において、サブマウント110は、異方性材料118を含む。自然形態の異方性材料118は、熱伝導率及び熱膨張係数において高い異方性であってもよい。異方性材料118は、次の材料特性を有し得る。
熱伝導率:
x軸104=kX=1700.0W/m−K
y軸106=kY=1700.0W/m−K
z軸102=kZ=7.0W/m−K
線熱膨張係数(CTE):
x軸104=αx=0.5E−6m/m−C
y軸106=αy=0.5E−6m/m−C
z軸102=αz=25.0E−6m/m−C
例において、元の配向190から、異方性材料118のz軸102は、サブマウント110のY軸156の周りで90度回転する。したがって、サブマウント110の軸、X軸154、Y軸156、及びZ軸152は、次の特性を有する。
熱伝導率:
X軸154=kX=7W/m−K
Y軸156=kY=1700W/m−K
Z軸102=kZ=1700W/m−K
線熱膨張係数(CTE):
X軸154=αX=25.0E−6m/m−C
Y軸156=αY=0.5E−6m/m−C
Z軸152=αZ=0.5E−6m/m−C
代表的な例において、サブマウント110におけるZ−Y平面122(異方性材料118のx−y平面)の高い熱伝導率の利点を利用すること、及びZ−Y平面122をレーザーダイオード114の下面に向けて垂直に揃えることが望ましい場合がある。Z−Y平面122は、例えば動作中にレーザーダイオード114からの熱伝達を促進するために、レーザーダイオード114の長さ120にわたって配置されてもよい。レーザーダイオード114から伝達された熱は、サブマウント110を通じて、レーザーダイオードアセンブリ100内の次の導電インタフェース(図示せず)へ放散し得る。残念ながら、異方性材料118の熱拡散容量の利点を利用するために、レーザーダイオード114の長さ120に沿ってサブマウント110のZ−Y平面122を揃えることはまた、異方性材料118の高膨張軸(z軸102)も、X軸154方向にレーザーダイオード114の長さ120に沿って平行に揃える。
一例において、レーザーダイオード114は、GaAsから作製されてもよく、異方性材料118は、熱分解グラファイトであってもよい。この構成では、サブマウント110は、X軸154方向のサブマウント110のCTEと、X軸154方向のレーザーダイオード114のCTEとの間の差により、動作中に著しい機械的応力をレーザーダイオード114に伝達する場合がある。完全に等方性ではないが、GaAsは、5.4E−6m/m−Cの概算のCTE及び約85.0GPaの弾性率を有するのに対し、熱分解グラファイトは、z軸又は高膨張軸において50.0GPa未満の報告された弾性率を有する。サブマウント110は、レーザーダイオード114よりも著しく大きな断面積を有する。したがって、サブマウント110対レーザーダイオード114の断面積の差に起因して、熱分解グラファイトのサブマウント110は、GaAsレーザーダイオード114より更に数倍硬い。したがって、アセンブリ100における機械的歪みの大部分は、レーザーダイオード114によって吸収されるであろう。したがって、自然配向での熱分解グラファイトは、高性能ダイオードレーザーの動作には実用的でない。
例において、CTEミスマッチ及び場合によっては熱源によって吸収された機械的歪みを最小化するために、異方性材料118の軸、x軸104、y軸106又はz軸102のうち1つ又は2つ以上は、図2Aに示されるように、サブマウント110の1つ又は2つ以上の軸に対して再配向することができる。
図2Aは、カスタムサブマウントを形成することができる異方性の材料の例を図示する。サブマウントは、ダイオードレーザー又は他の半導体デバイスなどの熱源を固定するためのものであり得る。異方性材料218は、z軸202に沿って第1のCTEを有するz軸202、x軸204に沿って第2のCTEを有するx軸204、及びy軸206に沿って第3のCTEを有するy軸206を含む。z軸202、x軸204、及びy軸206は、相互に直交する。一例では、異方性材料は、第1のCTE、第2のCTE、及び第3のCTEが全て互いに異なる直交異方性であってもよい。別の例では、異方性材料218は、3つの軸のうち2つで同一又は同様のCTEを有してもよいが、第3の軸は、異なるCTEを有する。
異方性材料は、様々な物質のいずれかを含んでもよい。異方性材料218から形成されるサブマウントが、熱源に結合される場合、異方性材料218は、熱伝導率、CTE及びサブマウントが結合される熱源の他の物理特性に基づいて選択されてもよい。そのような用途で使用され得る異方性材料のいくつかの例として、炭化ケイ素(SiC)、銅(Cu)、立方晶窒化ホウ素(c−BN)、グラファイト、グラフェン、グラフェン複合体、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ複合体、ダイヤモンド及びカプセル化された熱分解グラファイトBNなど、又はそれらの組み合わせが挙げられるがそれらに限定されない。
一例において、x軸204及びy軸206は、異方性材料218の最も高い熱伝導率及び最も低いCTEを有し得る。しかしながら、z軸202は、3つの軸のうち最も低い熱伝導率を有してもよく、最も高いCTEを有してもよい。しかしながら、別の例では、最も高い熱伝導率を有する軸はまた、最も大きなCTEも有し得る。
現在の例では、z軸202は、異方性材料218の軸のうち最も大きなCTEを有し、本明細書において「z軸」の表記と互換的に「高膨張軸」と呼ばれる。サブマウントは、異方性材料218から形成され、基材の表面で熱源に結合するように構成され得る。半導体材料を含む多くの熱源が、低いCTEを有する。z軸202は、CTEが、熱源のCTEより大きくなると予想される高膨張軸であるため、z軸202を熱源の表面に沿って揃えることは、CTEミスマッチによって誘発される機械的応力により、熱源の壊れやすいコンポーネントを損傷する恐れがある。
図2Bは、再配向された異方性材料218から形成されたサブマウント210を示す。一例では、z軸202を再配向して、z軸202に対して斜めの表面212を有するサブマウント210を形成することができる。サブマウント210の軸は、Z軸252、X軸254、及びY軸256である。表面212は、X−Y平面258内にある。Z軸252、X軸254、及びY軸256は、相互に直交する。
z軸202を再配向することによって、サブマウント210が、z軸202の高いCTEを軽減しつつ、表面212におけるx軸204及び/又はy軸206の高い熱伝導率の大部分を保持できるようにする。例において、最適な配向に達するために、z軸202は、サブマウント210の様々な平面及び/又は軸に対して1回又は2回以上回転し得る。z軸202の再配向の結果として、Z軸252は、Z軸252に沿って第4のCTEを有し、X軸254は、X軸254に沿って第5のCTEを有し、Y軸256は、Y軸256に沿って第6のCTEを有する。
一例において、z軸202は、サブマウント210の第1の軸を中心に第1の角度だけ回転し、またサブマウント210の第2の軸を中心に第2の角度だけ回転し得る。そうすることによって、放熱を改善し、熱源とサブマウント210とのCTEマッチを更に最適化することができる。z軸202が、Y軸256の周りだけを回転するとき、Z軸252は、z軸202に対して斜めであり、X軸254は、x軸204に対して斜めであり、Y軸256は、y軸256に対して平行である。z軸202が、X軸254及びY軸256の周りを回転するとき、Z軸252は、z軸202に対して斜めであり、X軸254は、x軸204に対して斜めであり、Y軸256は、y軸206に対して斜めである。
図2Cは、表面212で熱源214に結合されるサブマウント210を含むアセンブリ200の例を図示する。熱源214は、集積回路、ダイオードレーザー、LED、超光発光ダイオード(SLED)、太陽電池など、又はそれらの任意の組み合わせを含む半導体デバイスなど様々な熱源のいずれかを備え得る。
図2Bを再度参照すると、X軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252を軸とするz軸202の1つ又は2つ以上の回転角度は、第4、第5、及び/又は第6のCTEと熱源214のCTEとのマッチングを最適化するようにそれぞれ選択され得る。このように、CTEミスマッチが低減され、したがってアセンブリ200における機械的応力もまた低減されることになる。
一例において、サブマウント210は、X軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252を軸とするz軸202の1つ又は2つ以上の回転角度(z軸202が複数の回転角度について回転するとき)を選択することによるCTEマッチの最適化に従い、熱伝導率に関して最適化され得る。CTEマッチの最適化は、基材210のCTEと熱源214のマッチを最大化することへの2次的考慮事項として表面212で又はサブマウント210を通じて熱伝導率を最適化する。
X軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252を軸とするz軸202の回転角度は、熱源214とサブマウント210とのCTEマッチングのために最初に最適化するように選択され得る。X軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252を軸とするz軸202の回転角度は、サブマウント210において軸の熱伝導率を向上するように修正され得る。
一例では、CTEミスマッチ許容性は、特定することができ、CTEミスマッチ許容性レベル内でz軸202に対する回転角度の範囲が、決定され得る。z軸202の回転角度は、X軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252を軸とするz軸202に対する回転角度の決定された範囲内で、サブマウント210の1つ又は2つ以上の軸の熱伝導率を最適化するように修正され得る。別の例では、z軸202は、X軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252に対して1つ又は2つ以上の回転角度だけ回転することができ、複数の回転角度は、サブマウント210での、又はこのサブマウントを通じた熱伝導率の最適化に従いCTEと熱源CTEとのマッチングを最適化するように選択される。
一例において、CTEミスマッチ許容性は、X軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252を軸とするz軸202の回転角度の変化が、サブマウント210と熱源212とのCTEマッチの近さに著しい変化をもたらさないように選択され得る。「著しい変化」は、業界標準に従って、かつ/又は個々の場合に応じて定義されてもよく、適用例、材料、並びに/又はCTEミスマッチ及び/若しくは機械的歪みに耐えるアセンブリの能力に影響を及ぼす他の要因に依存してもよい。
例において、熱源214は、様々な軸に沿って異なるCTEを有する異方性であり得る。X軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252を軸とするz軸202の回転角度は、サブマウント210のX軸254、Y軸256、及び/又はZ軸252のCTEと熱源214の対応の軸がマッチするように選択され得る。対応の軸は、サブマウント210の軸と整列する熱源214の軸である。
例示的実施形態
以下の図は、熱源に結合されるサブマウントを含むアセンブリの例の高度な熱伝達モデリングを図示する。熱伝達モデリングは、異方性材料が、サブマウントの1つ又は2つ以上のグローバル軸に対して1回又は2回回転するチップオンサブマウント(COS)構成の熱的性能を評価するために実行された。以下の例は、開示された技術の実例となるように、かつ決して限定しないように意図されている。
図3Aは、レーザーダイオードなどの熱源(図示せず)に結合されるサブマウント310の区域を特定するフットプリント350を含むサブマウント310を含む例示のアセンブリ300を図示する。フットプリント350は、約5.0mm×0.1mmである。サブマウント310は、約0.5mmの厚さである。サブマウント310は、約3.0mmの厚さである熱伝達構造体344の導電性表面に結合されている。熱伝達構造体344は、1層又は2層以上の等方性及び/又は異方性材料を含み得る。
図3Bは、初期基準となる温度でのアセンブリ300の初期基準となる温度マップを図示する。基準ランにおいて、サブマウント310は、AlNの伝導率を有する等方性材料で作られている。この分析では、フットプリント区域350で示された最大温度は、約57.0℃であり、30℃のヒートシンク温度の場合に得られた実験結果に厳密に一致する。
図4Aは、熱分解グラファイト418を含むサブマウント410の例を図示する。一例において、元の配向490から、熱分解グラファイト418は、サブマウント410のY軸456を軸として高膨張軸(z軸402)を90度回転させて配向される。換言すれば、材料のzベクトルは、サブマウントのグローバル軸、Z軸452、X軸454、及びY軸456に対して配向される(1,0,0)。したがって、図4Aにおいて、サブマウント410は、以下の特性を有する。
熱伝導率:
X軸454=kX=7.0W/m−K
Y軸456=kY=1700.0W/m−K
Z軸452=kZ=1700.0W/m−K
線熱膨張係数(CTE):
X軸454=αX=2.5e−5/K
Y軸456=αY=5.0e−7/K
Z軸452=αZ=5.0e−7/K
図4Bは、アセンブリ400の温度マップを図示する。サブマウント410は、図4Aに関して記載されたように回転した熱分解グラファイトを含む。フットプリント区域450で示される最大温度は、約50.0℃である。
図5Aは、熱分解グラファイト518を含むサブマウント510の例を図示する。一例において、元の配向590から、熱分解グラファイト518は、サブマウント510のX軸554を軸として高膨張軸(z軸502)を90度回転させて配向される。換言すれば、材料のzベクトルは、サブマウント510のグローバル軸、Z軸552、X軸554、及びY軸556に対して配向される(0,1,0)。したがって、図5Aにおいて、サブマウント510は、以下の特性を有する。
熱伝導率:
X軸554=kX=1700.0W/m−K
Y軸556=kY=7.0W/m−K
Z軸552=kZ=1700.0W/m−K
線熱膨張係数(CTE):
X軸554=αX=5.0e−7/K
Y軸556=αY=2.5e−5/K
Z軸552=αZ=5.0e−7/K
図5Bは、アセンブリ500の温度マップを図示する。サブマウント510は、図5Aに関して記載されたように回転した熱分解グラファイトを含む。フットプリント区域450で示される最大温度は、約38.0℃である。
図6Aは、グローバル軸、X軸654、Y軸656、及び/又はZ軸652に対して回転した熱分解グラファイト618を含むサブマウント610の例を図示する断面図である。熱分解グラファイト618は、熱分解グラファイト618の最も高い膨張軸、z軸602、及びx軸604又はy軸606のうち1つ又は2つ以上が、サブマウント610の表面612に対して斜めであるように配向されている。サブマウント610は、ヒ化ガリウム(GaAs)を含む熱源に結合される。一例において、サブマウント610は、サブマウント610のZ軸652に対して102.5度の角度α622でz軸602を再配向することによって形成され得る。再配向の角度は、表面612でサブマウント610のCTEとGaAs熱源のCTEがX軸654の方向で実質的にマッチするように選択される。
このようにして熱分解グラファイト618の再配向は、サブマウント610のZ軸652及びX軸654を通じてCTE及び熱伝導率の両方に影響を及ぼす。この例において、X軸654の熱伝導率は、約1033.0W/m−K及びZ軸652で374.0W/m−Kである。Y軸656を通じた熱伝導率は、1700.0W/m−Kで高いままである。Z軸652のCTEは、2.44E−5/℃であり、X軸654は、5.4E−6/℃であるが、一方Y軸656のCTEは、5.0E−7/℃である。一例において、熱源がレーザーダイオードである場合、フットプリント650におけるレーザー光軸は、X軸654と一致し得る。この方向にCTEミスマッチを低減することは、フットプリント650におけるレーザーダイオード光軸上の機械的応力を低減するであろう。
図6Bは、サブマウント610を含むアセンブリ600の温度マップを図示する。フットプリント650は、GaAs熱源に結合されるサブマウント610の区域を特定する。サブマウント610は、熱伝達構造体644の表面に結合されている。熱伝達構造体644は、1層又は2層以上の等方性及び/又は異方性材料を含み得る。図4Bの温度マップは、熱源から約16.0Wの放熱で、GaAs熱源における模擬温度上昇を図示する。温度上昇は、約40.0℃である。対照的に、異方性のサブマウントではなく、AlNサブマウントを使用すると、約57.0℃の温度上昇をもたらす。
図7Aは、サブマウント710のグローバル軸に対して2方向に回転した熱分解グラファイト718から形成されたサブマウント710の例を図示する。サブマウント710は、軸、Z軸752、X軸754、及びY軸756を有する。サブマウント710は、表面712及びレーザーダイオードに結合される区域を特定するフットプリント750を含む。レーザーダイオードは、フットプリント750の長さ758に沿ってレーザーを放出する。
一例において、熱分解グラファイト718は、最も高い膨張軸、z軸702、及びx軸704又はy軸706のうち1つ又は2つ以上が、表面712に対して斜めであるように配向されている。異方性材料718のz軸702は、Z軸752を軸として約153.2度だけ最初に回転し、次にY軸756を軸として約153.2度だけ回転する。この二重の回転は、長さ758に沿って、レーザー発振光軸(lasing optical axis)において所望のCTEを実現する。Z軸752及びY軸756の周りの約153.2度の等しい回転に関して、熱分解グラファイト718の熱伝導率は、サブマウント710のグローバル軸、Z軸752、X軸754、及びY軸756に対して約790W/m−Kの熱伝導率で本質的に等方性になることが数学的に示され得る。上記のように、X軸754方向におけるCTEは、5.4E−6/℃のままであるが、この場合、Y軸756のCTEは、22.4E−6/℃である。
図7Bは、熱源(図示せず)に結合されたサブマウント710を含むアセンブリ700の模擬温度上昇を図示する。アセンブリ700は、熱源(例えば、レーザーダイオード)に結合されるサブマウント702の区域を特定する熱源フットプリント750を含む。サブマウント710は、熱伝達構造体744の表面に結合されている。模擬温度上昇は、16Wの放熱で熱源を仮定し、サブマウント710を使用して約40℃の温度上昇を示す。
図8は、高膨張軸(z軸202)がサブマウント210の表面212に対して斜めになるように、サブマウント210の軸に対して異方性材料218の最も高い膨張軸204を配向することによって異方性材料218からサブマウント210を形成するプロセス800を図示する。プロセス800は、熱源214の第1の熱膨張係数(CTE)を、異方性材料218を含むヒートスプレッダ210に結合される熱源の第1の軸において特定するブロック802で開始する。プロセス800は、異方性材料218の高膨張軸(z軸202)の第1の回転角度が、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸(z軸202、x軸204及び/又はy軸206)の1つ又は2つ以上のCTEと第1のCTEのマッチを最適化するように選択することができ、その角度が、ヒートスプレッダ210の第1の軸(Z軸252)を基準とするブロック804に進んでもよい。ブロック806で、異方性材料の高膨張軸は、第1の角度まで回転してもよい。ブロック808で、異方性材料の高膨張軸(z軸202)の第2の回転角度は、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸(z軸202、x軸204、及び/又はy軸206)の1つ又は2つ以上のCTEと第1のCTEのマッチを最適化するように選択されてもよく、その角度は、ヒートスプレッダ210の第2の軸(Y軸256)を基準とする。ブロック810で、異方性材料の高膨張軸は、第2の回転角度まで回転してもよい。ブロック812で、熱源の第2の軸において熱源の第2のCTEを特定してもよい。第1又は第2の回転角度のどちらかが、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸(z軸202、x軸204、及び/又はy軸206)の1つ又は2つ以上のCTEと第2のCTEのマッチも最適化するように選択され得る。ブロック814で、異方性材料の高膨張軸(z軸202)の第3の回転角度は、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸(z軸202、x軸204、及び/又はy軸206)の1つ又は2つ以上のCTEと第2とのマッチを最適化するように選択されてもよい。ブロック816で、異方性材料の高膨張軸は、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと第2のCTEのマッチングを最適化するように第3の回転角度だけ回転してもよい。第1、第2及び/又は第3の回転角度は、1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと第1のCTE及び/又は第2のCTEのマッチの最適化に従い、ヒートスプレッダの1つ又は2つ以上の軸に沿って熱伝導率を最適化するように選択されてもよい。
プロセス800は、幾つかの工程を有するように説明されてきたが、プロセスの工程の全てが実行される必要はなく、また想到される主題の範囲内で工程が実行されるべき特定の順序も存在しない。更に、未確認の介在工程が想到され、ここに開示された技術の範囲内で実行され得る。
ここに開示された技術の例の一般的又は特定の原理について説明し、例示してきたが、
これらの例は、そのような原理から逸脱することなく構成及び細部を変更できることが明
らかとなるはずである。出願人らは、次の「特許請求の範囲」の趣旨及び範囲内に入る全
ての修正及び変形を特許請求する。
[形態1]
熱源の熱膨張係数(HS CTE)を有するヒートスプレッダであって、前記ヒートスプレッダが、高膨張軸を有する異方性材料を含む、ヒートスプレッダと、
熱源に結合される前記ヒートスプレッダの表面であって、前記異方性材料の前記高膨張軸が、前記ヒートスプレッダの前記表面に対して斜めであり、前記異方性材料の前記高膨張軸が、前記ヒートスプレッダの第1の軸の周りに第1の回転角度で配向され、前記第1の回転角度が前記ヒートスプレッダの第1のCTEと前記HS CTEとのマッチを最適化するように選択される、前記ヒートスプレッダの表面と、を備える機器。
[形態2]
前記異方性材料の前記高膨張軸が、前記ヒートスプレッダの第2の軸の周りに第2の回転角度で配向され、前記第2の回転角度が、前記ヒートスプレッダの前記第1のCTEと前記HS CTEとのマッチを最適化するように選択される、形態1に記載の機器。
[形態3]
高膨張軸が前記ヒートスプレッダの第3の軸の周りに第3の回転角度だけ回転するように前記ヒートスプレッダの内部に前記異方性材料が配向され、前記第3の回転角度が、前記ヒートスプレッダの前記第1のCTEと前記HS CTEとの前記マッチを最適化するように選択される、形態2に記載の機器。
[形態4]
前記第1の回転角度、前記第2の回転角度、若しくは前記第3の回転角度、又はそれらの組み合わせが、前記ヒートスプレッダの前記第1のCTEと前記HS CTEとの前記マッチの最適化に従い前記ヒートスプレッダの熱伝導率を最適化する、形態3に記載の機器。
[形態5]
前記第1の回転角度、前記第2の回転角度若しくは前記第3の回転角度、又はそれらの組み合わせが、前記ヒートスプレッダの前記第1のCTE又は第2のCTEと、前記熱源の第1のHS軸に沿った第1のCTE、若しくは前記熱源の第2のHS軸に沿った第2のCTE、又はそれらの組み合わせのうちの対応のものとのマッチを最適化する、形態4に記載の機器。
[形態6]
前記第1の回転角度、前記第2の回転角度若しくは前記第3の回転角度、又はそれらの組み合わせが、前記熱源の第1のHS軸に沿った前記第1のCTE、若しくは前記熱源の第2のHS軸に沿った第2のCTE、又はそれらの組み合わせとのマッチングに従い、前記ヒートスプレッダの熱伝導率を最適化する、形態5に記載の機器。
[形態7]
前記ヒートスプレッダが、前記異方性材料の配向に基づいて実質的に等方性である、形態1に記載の機器。
[形態8]
前記異方性材料が、炭化ケイ素(SiC)、銅(Cu)、立方晶窒化ホウ素(c−BN)、グラファイト、グラフェン、グラフェン複合体、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ複合体、ダイヤモンド、及び熱分解グラファイトのうち少なくとも1つを含む、形態1に記載の機器。
[形態9]
前記ヒートスプレッダが、前記表面で前記熱源に、また前記熱源と反対側の表面でヒートシンクに結合される、形態1に記載の機器。
[形態10]
線熱膨張係数(CTE)を有する熱源と、
異方性材料を含む前記熱源に結合されるヒートスプレッダであって、前記異方性材料が、
1次軸であって、前記1次軸に沿って1次熱膨張係数(CTE)を有し、前記1次CTEが前記異方性材料中で最も高いCTEである1次軸と、
2次軸であって、前記2次軸に沿って2次CTEを有し、前記2次軸が前記1次軸に直交し、前記1次CTEが前記2次CTEと異なる2次軸と、
3次軸であって、前記3次軸に沿って3次CTEを有し、前記3次軸が前記2次軸及び前記1次軸に直交する3次軸と、を含む、ヒートスプレッダと、
前記熱源と接触する前記ヒートスプレッダの表面であって、前記表面が前記1次軸に対して斜めの平面内に配向され、前記ヒートスプレッダが、
4次軸であって、前記4次軸に沿って4次CTEを有する前記斜面に直交する4次軸と、
5次軸であって、前記5次軸に沿って5次CTEを有する前記斜面にある5次軸と、
6次軸であって、前記6次軸に沿って6次CTEを有する前記斜面にある6次軸と、
を含み、
前記1次軸が前記5次軸の周りで前記4次軸に対して第1の回転角度で回転するように前記ヒートスプレッダ内に前記異方性材料が配向され、前記第1の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源のCTEとのマッチを最適化する、表面と、を備えるシステム。
[形態11]
前記第1の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源の前記CTEの前記マッチの最適化に従い、前記4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化する、形態10に記載のシステム。
[形態12]
前記1次軸が前記6次軸の周りで前記5次軸に対して第2の回転角度だけ回転するように前記ヒートスプレッダ内に前記異方性材料が配向され、前記第2の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源とのCTEの前記マッチを最適化する、形態10に記載のシステム。
[形態13]
前記第2の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源の前記CTEとの前記マッチの最適化に従い、前記4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化する、形態12に記載のシステム。
[形態14]
前記1次軸が前記4次軸の周りで前記6次軸に対して第3の回転角度だけ回転するように前記ヒートスプレッダ内に前記異方性材料が配向され、前記第3の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源のCTEとの前記マッチを最適化する、形態12に記載のシステム。
[形態15]
前記第3の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源の前記CTEとの前記マッチの最適化に従い、前記4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化する、形態14に記載のシステム。
[形態16]
前記3次CTEが、前記1次CTE及び前記2次CTEとは異なる、形態10に記載のシステム。
[形態17]
前記異方性材料が、炭化ケイ素(SiC)、銅(Cu)、立方晶窒化ホウ素(c−BN)、グラファイト、グラフェン、グラフェン複合体、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ複合体、ダイヤモンド、及びカプセル化された熱分解グラファイトのうち少なくとも1つを含む、形態10に記載のシステム。
[形態18]
前記熱源が、レーザーダイオード、集積回路、若しくは発光ダイオード、又はそれらの任意の組み合わせである、形態14に記載のシステム。
[形態19]
熱源の第1の熱膨張係数(CTE)を、異方性材料を含むヒートスプレッダに結合される前記熱源の第1の軸において特定することと、
1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと前記第1のCTEとのマッチを最適化するように前記異方性材料の高膨張軸の第1の回転角度を選択することであって、前記角度が前記ヒートスプレッダの第1の軸を基準とすることと、
前記第1の回転角度に対して前記異方性材料の前記高膨張軸を回転させることと、を含む方法。
[形態20]
1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと前記第1のCTEとの前記マッチを最適化するように前記異方性材料の高膨張軸の第2の回転角度を選択することであって、前記角度が前記ヒートスプレッダの第2の軸を基準とすることと、
前記第2の回転角度に対して前記異方性材料の前記高膨張軸を回転させることと、を更に含む、形態19に記載の方法。
[形態21]
前記熱源の第2の軸において前記熱源の第2のCTEを特定することと、
1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の前記1つ又は2つ以上のCTEと前記第2のCTEとのマッチングを最適化するように第2の回転角度だけ前記異方性材料の前記高膨張軸を回転させることと、を更に含む、形態19に記載の方法。
[形態22]
1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の前記1つ又は2つ以上のCTEと前記第1のCTEとの前記マッチの最適化に従い、前記ヒートスプレッダの1つ又は2つ以上の軸に沿って熱伝導率を最適化するように前記第1の回転角度を選択することを更に含む、形態19に記載の方法。

Claims (21)

  1. 熱源の熱膨張係数(HS CTE)を有するヒートスプレッダであって、前記ヒートスプレッダが、高膨張軸と前記高膨張軸に対して傾いた低膨張軸を有する異方性材料を含む、ヒートスプレッダと、
    熱源に結合されるように構成された前記ヒートスプレッダの表面であって、前記異方性材料の前記高膨張軸が、前記ヒートスプレッダの前記表面に対して斜めであり、前記異方性材料の前記高膨張軸が、前記ヒートスプレッダの第1の軸の周りに第1の回転角度で配向され、前記第1の回転角度が前記ヒートスプレッダの第1のCTEと前記HS CTEとのマッチを最適化するように選択される、前記ヒートスプレッダの表面と、を備える機器。
  2. 前記異方性材料の前記高膨張軸が、前記ヒートスプレッダの第2の軸の周りに第2の回転角度で配向され、前記第2の回転角度が、前記ヒートスプレッダの前記第1のCTEと前記HS CTEとのマッチを最適化するように選択される、請求項1に記載の機器。
  3. 高膨張軸が前記ヒートスプレッダの第3の軸の周りに第3の回転角度だけ回転するように前記ヒートスプレッダの内部に前記異方性材料が配向され、前記第3の回転角度が、前記ヒートスプレッダの前記第1のCTEと前記HS CTEとの前記マッチを最適化するように選択される、請求項2に記載の機器。
  4. 前記第1の回転角度、前記第2の回転角度、若しくは前記第3の回転角度、又はそれらの組み合わせが、前記ヒートスプレッダの前記第1のCTEと前記HS CTEとの前記マッチの最適化に従い前記ヒートスプレッダの熱伝導率を最適化する、請求項3に記載の機器。
  5. 前記第1の回転角度、前記第2の回転角度若しくは前記第3の回転角度、又はそれらの組み合わせが、前記ヒートスプレッダの前記第1のCTE又は第2のCTEと、前記熱源の第1のHS軸に沿った第1のCTE、若しくは前記熱源の第2のHS軸に沿った第2のCTE、又はそれらの組み合わせのうちの対応のものとのマッチを最適化する、請求項4に記載の機器。
  6. 前記第1の回転角度、前記第2の回転角度若しくは前記第3の回転角度、又はそれらの組み合わせが、前記熱源の第1のHS軸に沿った前記第1のCTE、若しくは前記熱源の第2のHS軸に沿った第2のCTE、又はそれらの組み合わせとのマッチングに従い、前記ヒートスプレッダの熱伝導率を最適化する、請求項5に記載の機器。
  7. 前記異方性材料が、炭化ケイ素(SiC)、銅(Cu)、立方晶窒化ホウ素(c−BN)、グラファイト、グラフェン、グラフェン複合体、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ複合体、ダイヤモンド、及び熱分解グラファイトのうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の機器。
  8. 前記ヒートスプレッダが、前記表面で前記熱源に、また前記熱源と反対側の表面でヒートシンクに結合される、請求項1に記載の機器。
  9. 熱膨張係数(CTE)を有する熱源と、
    異方性材料を含む前記熱源に結合されるヒートスプレッダであって、前記異方性材料が、
    1次軸であって、前記1次軸に沿って1次熱膨張係数(CTE)を有し、前記1次CTEが前記異方性材料中で最も高いCTEである1次軸と、
    2次軸であって、前記2次軸に沿って2次CTEを有し、前記2次軸が前記1次軸に直交し、前記1次CTEが前記2次CTEと異なる2次軸と、
    3次軸であって、前記3次軸に沿って3次CTEを有し、前記3次軸が前記2次軸及び前記1次軸に直交する3次軸と、を含む、ヒートスプレッダと、
    前記熱源と接触する前記ヒートスプレッダの表面であって、前記表面が前記1次軸に対して斜めの平面内に配向され、前記ヒートスプレッダが、
    4次軸であって、前記4次軸に沿って4次CTEを有する前記平面に直交する4次軸と、
    5次軸であって、前記5次軸に沿って5次CTEを有する前記平面にある5次軸と、
    6次軸であって、前記6次軸に沿って6次CTEを有する前記平面にある6次軸と、
    を含み、
    前記1次軸が前記5次軸の周りで前記4次軸に対して第1の回転角度で回転するように前記ヒートスプレッダ内に前記異方性材料が配向され、前記第1の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源のCTEとのマッチを最適化する、表面と、を備えるシステム。
  10. 前記第1の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源の前記CTEの前記マッチの最適化に従い、前記4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化する、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記1次軸が前記6次軸の周りで前記5次軸に対して第2の回転角度だけ回転するように前記ヒートスプレッダ内に前記異方性材料が配向され、前記第2の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源とのCTEの前記マッチを最適化する、請求項9に記載のシステム。
  12. 前記第2の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源の前記CTEとの前記マッチの最適化に従い、前記4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化する、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記1次軸が前記4次軸の周りで前記6次軸に対して第3の回転角度だけ回転するように前記ヒートスプレッダ内に前記異方性材料が配向され、前記第3の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源のCTEとの前記マッチを最適化する、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記第3の回転角度が、前記4次CTE、5次CTE、若しくは6次CTE又はそれらの任意の組み合わせと前記熱源の前記CTEとの前記マッチの最適化に従い、前記4次軸、5次軸、若しくは6次軸、又はそれらの任意の組み合わせに沿って熱伝導率を最適化する、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記3次CTEが、前記1次CTE及び前記2次CTEとは異なる、請求項9に記載のシステム。
  16. 前記異方性材料が、炭化ケイ素(SiC)、銅(Cu)、立方晶窒化ホウ素(c−BN)、グラファイト、グラフェン、グラフェン複合体、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ複合体、ダイヤモンド、及びカプセル化された熱分解グラファイトのうち少なくとも1つを含む、請求項9に記載のシステム。
  17. 前記熱源が、レーザーダイオード、集積回路、若しくは発光ダイオード、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項13に記載のシステム。
  18. 高膨張軸と前記高膨張軸に対して傾いた低膨張軸を有する異方性材料を含むヒートスプレッダに結合される熱源の第1の軸において前記熱源の第1の熱膨張係数(CTE)を特定することと、
    1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと前記第1のCTEとのマッチを最適化するように前記異方性材料の高膨張軸の第1の回転角度を選択することであって、前記第1の回転角度が前記ヒートスプレッダの第1の軸を基準とすることと、
    前記第1の回転角度に前記異方性材料の前記高膨張軸を回転させることと、を含む方法。
  19. 1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の1つ又は2つ以上のCTEと前記第1のCTEとの前記マッチを最適化するように前記異方性材料の高膨張軸の第2の回転角度を選択することであって、前記第2の回転角度が前記ヒートスプレッダの第2の軸を基準とすることと、
    前記第2の回転角度に前記異方性材料の前記高膨張軸を回転させることと、を更に含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記熱源の第2の軸において前記熱源の第2のCTEを特定することと、
    1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の前記1つ又は2つ以上のCTEと前記第2のCTEとのマッチングを最適化するように第2の回転角度だけ前記異方性材料の前記高膨張軸を回転させることと、を更に含む、請求項18に記載の方法。
  21. 1つ又は2つ以上の異方性材料の軸の前記1つ又は2つ以上のCTEと前記第1のCTEとの前記マッチの最適化に従い、前記ヒートスプレッダの1つ又は2つ以上の軸に沿って熱伝導率を最適化するように前記第1の回転角度を選択することを更に含む、請求項18に記載の方法。
JP2018528197A 2015-08-17 2016-08-16 最適化された熱膨張係数及び/又は熱伝達を用いたヒートスプレッダ Expired - Fee Related JP6554234B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562205853P 2015-08-17 2015-08-17
US62/205,853 2015-08-17
PCT/US2016/047208 WO2017031130A1 (en) 2015-08-17 2016-08-16 Heat spreader with optimized coefficient of thermal expansion and/or heat transfer

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018527759A JP2018527759A (ja) 2018-09-20
JP2018527759A5 JP2018527759A5 (ja) 2019-02-21
JP6554234B2 true JP6554234B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=58051242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018528197A Expired - Fee Related JP6554234B2 (ja) 2015-08-17 2016-08-16 最適化された熱膨張係数及び/又は熱伝達を用いたヒートスプレッダ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10217691B2 (ja)
JP (1) JP6554234B2 (ja)
CN (1) CN108028240B (ja)
DE (1) DE112016003739T5 (ja)
WO (1) WO2017031130A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104851860B (zh) * 2015-04-30 2018-03-13 华为技术有限公司 一种集成电路管芯及制造方法
EP3533117B1 (en) 2016-10-28 2023-09-13 NLIGHT, Inc. Method, system and apparatus for higher order mode suppression
JP7035377B2 (ja) * 2017-03-27 2022-03-15 ウシオ電機株式会社 半導体レーザ装置
US11114817B2 (en) * 2017-03-27 2021-09-07 Ushio Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor laser device
JP7174046B2 (ja) * 2018-05-29 2022-11-17 京セラ株式会社 電子素子搭載用基板、電子装置および電子モジュール
WO2020100187A1 (ja) * 2018-11-12 2020-05-22 シャープ株式会社 表示デバイス
CN110263421A (zh) * 2019-06-18 2019-09-20 贵州正业工程技术投资有限公司 基于传递系数法的群拉力作用球冠型边坡稳定性评价方法
JP2023513938A (ja) * 2020-02-18 2023-04-04 ラム リサーチ コーポレーション ヒートスプレッダを備えた高温基板支持体

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5028106A (en) * 1990-09-24 1991-07-02 United Technologies Corporation Environmentally stable integrated optic chip mount
US5420472A (en) * 1992-06-11 1995-05-30 Motorola, Inc. Method and apparatus for thermal coefficient of expansion matched substrate attachment
JPH07162177A (ja) * 1993-12-09 1995-06-23 Toshiba Electron Eng Corp 放熱体
US5577060A (en) * 1994-02-04 1996-11-19 Spectra Physics Lasers, Inc. Diode pumped laser using crystals with strong thermal focussing
US5834337A (en) * 1996-03-21 1998-11-10 Bryte Technologies, Inc. Integrated circuit heat transfer element and method
US5868887A (en) * 1996-11-08 1999-02-09 W. L. Gore & Associates, Inc. Method for minimizing warp and die stress in the production of an electronic assembly
US6160663A (en) * 1998-10-01 2000-12-12 3M Innovative Properties Company Film confined to a frame having relative anisotropic expansion characteristics
US6933531B1 (en) * 1999-12-24 2005-08-23 Ngk Insulators, Ltd. Heat sink material and method of manufacturing the heat sink material
JP2001294676A (ja) * 2000-04-13 2001-10-23 Jsr Corp 熱伝導性シート、熱伝導性シートの製造方法および熱伝導性シートを用いた放熱構造
US6292367B1 (en) * 2000-06-22 2001-09-18 International Business Machines Corporation Thermally efficient semiconductor chip
JP2002080280A (ja) * 2000-06-23 2002-03-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 高熱伝導性複合材料及びその製造方法
US6845111B2 (en) * 2002-09-20 2005-01-18 Hrl Laboratories, Llc Laser apparatus with improved thermal stress resistance
US20060113546A1 (en) 2002-10-11 2006-06-01 Chien-Min Sung Diamond composite heat spreaders having low thermal mismatch stress and associated methods
US6793009B1 (en) * 2003-06-10 2004-09-21 Thermal Corp. CTE-matched heat pipe
US7679145B2 (en) * 2004-08-31 2010-03-16 Intel Corporation Transistor performance enhancement using engineered strains
US7686224B2 (en) * 2006-08-30 2010-03-30 Coherent, Inc. Lensed dual diode-laser bar package
US8063484B2 (en) 2006-11-02 2011-11-22 Nec Corporation Semiconductor device and heat sink with 3-dimensional thermal conductivity
US20100012354A1 (en) * 2008-07-14 2010-01-21 Logan Brook Hedin Thermally conductive polymer based printed circuit board
US20100177796A1 (en) * 2009-01-09 2010-07-15 Newport Corporation Laser device and heat sink with core to manage stress due to thermal expansion
US8883564B2 (en) * 2009-02-12 2014-11-11 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Substrate comprising aluminum/graphite composite, heat dissipation part comprising same, and LED luminescent member
US8114712B1 (en) * 2010-12-22 2012-02-14 General Electric Company Method for fabricating a semiconductor device package
US8537553B2 (en) * 2011-02-14 2013-09-17 Futurewei Technologies, Inc. Devices having anisotropic conductivity heatsinks, and methods of making thereof
US8441111B2 (en) * 2011-10-03 2013-05-14 Invensas Corporation Stub minimization for multi-die wirebond assemblies with parallel windows
JP5788760B2 (ja) * 2011-10-19 2015-10-07 日東電工株式会社 熱伝導性シート、led実装用基板およびledモジュール
CN104756329A (zh) * 2012-12-03 2015-07-01 三菱电机株式会社 平面波导型激光激励模块及平面波导型波长变换激光装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN108028240B (zh) 2020-06-09
CN108028240A (zh) 2018-05-11
US20170055365A1 (en) 2017-02-23
US10217691B2 (en) 2019-02-26
WO2017031130A1 (en) 2017-02-23
JP2018527759A (ja) 2018-09-20
DE112016003739T5 (de) 2018-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6554234B2 (ja) 最適化された熱膨張係数及び/又は熱伝達を用いたヒートスプレッダ
Ye et al. A review of passive thermal management of LED module
US8890312B2 (en) Heat dissipation structure with aligned carbon nanotube arrays and methods for manufacturing and use
US20080008216A1 (en) Laser device including heat sink with insert to provide a tailored coefficient of thermal expansion
US20100177796A1 (en) Laser device and heat sink with core to manage stress due to thermal expansion
US20070252268A1 (en) Thermally controllable substrate
Chao et al. A new high power GaN-on-diamond HEMT with low-temperature bonded substrate technology
US11686907B2 (en) Thermal interface for riding heatsink
US7095111B2 (en) Package with integrated wick layer and method for heat removal
US11493708B2 (en) Thermal management system for multi-chip-module and associated methods
US20060266496A1 (en) Method and apparatus for dissipating heat
JP2017123379A (ja) 半導体装置
US20060043579A1 (en) Transistor performance enhancement using engineered strains
US9482477B2 (en) Nano-thermal agents for enhanced interfacial thermal conductance
Yuxi et al. Finite element analysis of expansion-matched submounts for high-power laser diodes packaging
US9613882B2 (en) Nanoparticle thermal interface agents for reducing thermal conductance resistance
Fan et al. Thermal pyrolytic graphite composite with coefficient of thermal expansion matching for advanced thermal management
Fan et al. How can millions of aligned graphene layers cool high power microelectronics?
Darveaux et al. Thermal analysis of a multi-chip package design
JP2013143526A (ja) 半導体装置及びその製造方法、電子装置
Dhavaleswarapu et al. Challenges and opportunities in thermal management of multi-chip packages
TWI329255B (en) Heat spreader and heat dissipation apparatus
Bao et al. Thermal design and analysis of power LED packaging based on graphene
US9706655B2 (en) Packaging for high power integrated circuits and infrared emitter arrays
JP2005026248A (ja) 電気部品用放熱部材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190107

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190107

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6554234

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees