JP6554137B2 - 測定装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、送信機の特性測定を行う測定装置およびプログラムに関する。
FM(Frequency Modulation)変調された信号を出力するFM送信機には、所定の期間毎に点検(特性測定)を行い、報告することが法令(電波法および無線設備規則など)により義務付けられている。従来、FM送信機の特性測定は、信号発生器、直線検波器、ステレオ復調器などの複数の機器を用いて行うのが一般的であった(例えば、非特許文献1参照)。
「最新の放送技術−カラーテレビ・UHFテレビ・FM放送−」, p.420-432,付録3 ステレオ放送の送信設備特性測定方法,昭和43年11月25日
上述したように、従来、FM送信機の特性測定には、複数の機器が用いられていた。そのため、特性測定の際には、各機器の操作に加えて、機器間の接続変更などを行う必要があり、特性測定の作業の煩雑化を招いていた。また、特性測定に用いられる機器には、大型・高重量のものが多く、FM送信機毎に測定環境を構築するには、機器の運搬や設置が困難であった。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、送信機の特性測定の簡素化および測定環境の小型化を図ることができる測定装置およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る測定装置は、FM変調された信号またはAM(Amplitude Modulation)変調された信号を出力する送信機の特性測定を行う測定装置であって、任意の波形、振幅および周波数を有するデジタル音声信号を生成する信号発生部と、前記信号発生部により生成されたデジタル音声信号に基づく試験信号の前記送信機への入力に応じて、前記送信機から出力された信号が直交復調された直交復調データに基づき、前記特性測定を行い、測定結果を出力する測定処理部と、を備え、前記信号発生部および前記測定処理部が、同じコンピュータ上に実装されている。
また、本発明に係る測定装置において、前記送信機は、FM変調された信号を出力するFM送信機であり、前記測定処理部は、前記直交復調データをI軸信号とQ軸信号とに分離するIQ分離部と、前記IQ分離部により分離されたI軸信号とQ軸信号との偏角の計算、および、該計算した偏角の数値微分により、前記I軸信号および前記Q軸信号のFM復調を行うFM復調部と、前記FM復調部によるFM復調により得られたFM復調信号から周波数偏移量を計算し、該計算した周波数偏移量を前記測定結果として出力する周波数偏移量計算部と、を備えることが好ましい。
また、本発明に係る測定装置において、前記送信機は、FM変調された信号を出力するFM送信機であり、前記FM送信機は、前記試験信号に対するステレオ変調を行った後、前記FM変調を行い、前記測定処理部は、前記直交復調データをI軸信号とQ軸信号とに分離するIQ分離部と、前記IQ分離部により分離されたI軸信号とQ軸信号との偏角の計算、および、該計算した偏角の数値微分により、前記I軸信号および前記Q軸信号のFM復調を行うFM復調部と、前記FM復調部によるFM復調により得られたFM復調信号に対してステレオ復調を行い、測定音声信号を取得するステレオ復調部と、前記ステレオ復調部により取得された測定音声信号の音声レベル、および、前記測定音声信号から前記試験信号に相当する基準信号を減算したノイズ成分の二乗平均平方根(RMS:Root Mean Square)と、前記基準信号との比である第1の全高調波歪率(THD+N(Total Harmonic Distortion plus Noise))の少なくとも一方を計算し、前記測定結果として出力する第1の計算部と、を備えることが好ましい。
また、本発明に係る測定装置において、前記FM送信機は、前記ステレオ変調により、前記試験信号を、パイロット信号と、ステレオ音声の左音声信号と右音声信号との和信号と、前記左音声信号と前記右音声信号との差信号に基づき、前記パイロット信号の2倍の周波数の副搬送波を変調した信号とを重畳した信号に変換し、前記測定処理部は、前記FM復調信号に対するダウンサンプリング処理を行う第1のリサンプリング部と、前記第1のリサンプリング部によるダウンサンプリング処理後の信号に対して、ポリフェーズフィルタ処理を行い、所定周波数よりも高周波成分を除去する第1のポリフェーズフィルタ部と、前記第1のポリフェーズフィルタ部によるポリフェーズフィルタ処理後の信号から前記パイロット信号を検出するパイロット信号検出部と、前記第1のポリフェーズフィルタ部によるポリフェーズフィルタ処理後の信号から、前記パイロット信号検出部により検出されたパイロット信号を除去するパイロット信号除去部と、前記パイロット信号検出部により検出されたパイロット信号と振幅および位相が同期し、前記パイロット信号の周波数の2倍の周波数のステレオ復調用信号を生成するステレオ復調用信号生成部と、前記パイロット信号除去部によるパイロット信号の除去後の信号に対するダウンサンプリング処理を行う第2のリサンプリング部と、前記第2のリサンプリング部によるダウンサンプリング処理後の信号に対して、ポリフェーズフィルタ処理を行い、所定周波数よりも高周波成分を除去する第2のポリフェーズフィルタ部と、をさらに備え、前記ステレオ復調部は、前記第2のポリフェーズフィルタ部によるポリフェーズフィルタ処理後の信号に対して、前記ステレオ復調用信号生成部により生成されたステレオ復調用信号を用いてステレオ復調を行うことが好ましい。
また、本発明に係る測定装置において、前記ステレオ復調部は、前記FM復調信号として前記左音声信号と前記右音声信号とを取得し、前記左音声信号の音声レベルと前記右音声信号の音声レベルとの差であるステレオ左右分離度を計算し、該計算したステレオ左右分離度を前記測定結果として出力することが好ましい。
また、本発明に係る測定装置において、前記送信機は、FM変調された信号を出力するFM送信機であり、前記測定処理部は、前記直交復調データをI軸信号とQ軸信号とに分離するIQ分離部と、前記IQ分離部により分離されたI軸信号およびQ軸信号の絶対値を計算する絶対値計算により振幅データを取得する振幅変換部と、前記振幅変換部により取得された振幅データからキャリア成分を計算するキャリア成分計算部と、前記振幅変換部により取得された振幅データから、前記キャリア成分計算部により計算されたキャリア成分を除去したAM復調信号を取得するキャリア成分除去部と、前記キャリア成分除去部により取得されたAM復調信号の信号レベルを計算する信号レベル計算部と、前記キャリア成分計算部により計算されたキャリア成分のレベルと、前記信号レベル計算部により計算された前記AM復調信号の信号レベルとに基づき、残留振幅変調雑音を計算し、該計算した残留振幅変調雑音を前記測定結果として出力する残留振幅変調雑音計算部と、をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係る測定装置において、前記送信機は、AM変調された信号を出力するAM送信機であり、前記測定処理部は、前記直交復調データをI軸信号とQ軸信号とに分離するIQ分離部と、前記IQ分離部により分離されたI軸信号およびQ軸信号の絶対値を計算する絶対値計算により振幅データを取得する振幅変換部と、前記振幅変換部により取得された振幅データからキャリア成分を計算するキャリア成分計算部と、前記振幅変換部により取得された振幅データから、前記キャリア成分計算部により計算されたキャリア成分を除去したAM復調信号を取得するキャリア成分除去部と、前記キャリア成分除去部により取得されたAM復調信号の音声レベル、および、前記AM復調信号から前記試験信号に相当する基準信号を減算したノイズ成分の二乗平均平方根と、前記基準信号との比である第2の全高調波歪率の少なくとも一方を計算し、前記測定結果として出力する第2の計算部と、を備えることが好ましい。
また、本発明に係る測定装置において、前記試験信号を設定するための試験信号設定画面、および、前記測定結果を示す測定結果画面の少なくとも一方を表示部に表示することが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明のプログラムは、FM変調された信号またはAM変調された信号を出力する送信機の特性測定を行うためのプログラムであって、コンピュータに、任意の波形、振幅および周波数を有するデジタル音声信号を生成する処理と、
前記生成されたデジタル音声信号に基づく試験信号の前記送信機への入力に応じて、前記送信機から出力された信号が直交復調された直交復調データに基づき、前記特性測定を行い、測定結果を出力する処理と、を実行させる。
本発明に係る測定装置およびプログラムによれば、送信機の特性測定の簡素化および測定環境の小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る測定装置の構成例を示す機能ブロック図である。 図1に示す信号発生部の構成例を示す機能ブロック図である。 図1に示す測定処理部の構成例を示す機能ブロック図である。 図1に示す測定装置が表示する試験信号設定画面の一例を示す図である。 図1に示す測定装置が表示する測定結果画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る測定装置1の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係る測定装置1は、FM送信機2の特性測定を行うための試験信号をFM送信機2に入力し、試験信号の入力に応じてFM送信機2から出力された信号により特性測定を行う。上述したように、FM送信機2の特性測定は法令により定められており、測定すべき種々の項目が定められている。本実施形態に係る測定装置1は、FM送信機2の特性測定で測定すべき種々の項目のうち、特に、周波数偏移量、復調音声レベル、全高調波歪率、残留振幅変調雑音およびステレオ左右分離度の少なくとも1つを測定する。
なお、周波数偏移量とは、FM変調による搬送波の周波数の無変調時からの変化分である。また、復調音声レベルとは、FM送信機2から出力された信号を復調して得られる音声信号のレベルである。また、全高調波歪率とは、FM送信機2に試験信号を入力した際に出力される信号を、FM復調、ステレオ復調することによって得られる測定音声信号から試験信号に相当する基準信号を減算したノイズ成分の二乗平均平方根と、基準信号との比をとったものである。また、残留振幅変調雑音とは、無変調時の搬送波に含まれる振幅変調雑音である。また、ステレオ左右分離度とは、ステレオ音声の左音声信号または右音声信号のいずれか一方をFM送信機2に入力したときに、FM送信機2から出力される左音声信号の信号レベルと右音声信号の信号レベルとの差である。
図1に示す測定装置1は、信号発生部11と、DD変換器12と、DA変換器13と、周波数コンバータ14と、ソフトウェア受信機15と、測定処理部16とを備える。
信号発生部11は、任意の波形、振幅および周波数を有するデジタル音声信号(WAVE(Waveform Audio File Format)音声信号)を生成し、DD変換器12に出力する。
DD変換器12は、信号発生部11から出力されたWAVE音声信号を、DD変換(デジタル−デジタル変換)により所定の方式の信号、具体的には、AES/EBU(Audio Engineering Society/European Broadcasting Union)方式の信号に変換する。そして、DD変換器12は、試験信号としてデジタル音声信号をFM送信機2に入力する場合には、生成したAES/EBU信号をFM送信機2に入力する。また、DD変換器12は、試験信号としてアナログ音声信号をFM送信機2に入力する場合には、生成したAES/EBU信号をDA変換器13に出力する。
DA変換器13は、DD変換器12から出力されたデジタル音声信号であるAES/EBU信号を、DA変換(デジタル−アナログ変換)によりアナログ音声信号に変換し、FM送信機2に入力する。
信号発生部11、DD変換器12およびDA変換器13は、特性測定を行うための試験信号を生成し、FM送信機2に入力する信号生成部17を構成する。また、DD変換器12およびDA変換器13は、信号発生部11により生成されたデジタル音声信号(WAVE音声信号)を、DD変換により所定の方式のデジタル音声信号(AES/EBU信号)に変換して試験信号としてFM送信機2に入力する、または、DD変換器12により生成されたデジタル音声信号をDA変換してアナログ音声信号に変換し、試験信号としてFM送信機2に入力する変換部18を構成する。
周波数コンバータ14は、信号生成部17からの試験信号の入力に応じてFM送信機2から出力された無線周波数帯のRF信号を、中間周波数帯の信号である中間周波数信号に変換して、ソフトウェア受信機15に出力する。
ソフトウェア受信機15は、周波数コンバータ14から出力された中間周波数信号から直交復調データを生成し、測定処理部16に出力する。
測定処理部16は、ソフトウェア受信機15から出力された直交復調データ(FM送信機2から出力された信号が直交復調されたデータ)に対してデジタル信号処理を行うことにより、FM送信機2の特性測定を行う。具体的には、測定処理部16は、周波数偏移量、復調音声レベル、全高調波歪率、残留振幅雑音およびステレオ左右分離度の少なくとも1つを測定する。そして、測定処理部16は、測定結果を図1においては不図示の表示部に表示するなどして出力する。
周波数コンバータ14、ソフトウェア受信機15および測定処理部16は、試験信号の入力に応じてFM送信機2から出力される信号に基づき、FM送信機2の特性測定を行い、測定結果を出力する測定部19を構成する。
上述したように、信号発生部11は、任意の波形、振幅および周波数を有するデジタル音声信号(WAVE音声信号)を出力する。また、測定処理部16は、直交復調データに対してデジタル信号処理を行うことにより、FM送信機2の特性測定を行う。このように、本実施形態においては、信号発生部11および測定処理部16はデジタル信号を処理対象とする。このようなデジタル信号を対象とする処理は、汎用的なコンピュータでも処理可能である。そのため、信号発生部11および測定処理部16の処理を規定したプログラム(ソフトウェア)を、汎用的なコンピュータ20(例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ)に実装することで、信号発生部11および測定処理部16の処理を汎用的なコンピュータ20上で実行することができる。
したがって、本実施形態においては、信号発生部11および測定処理部16の処理を実行するためのプログラムが実装されたコンピュータ20、DD変換器12、DA変換器13、周波数コンバータ14およびソフトウェア受信機15を用いることで、FM送信機2の特性測定を行うことができる。
そのため、従来のFM送信機2の特性測定のように、信号発生器、直線検波器、ステレオ復調器などの機器を用いる必要が無い。したがって、各機器の操作、および、機器間の接続変更などの煩雑な作業を行う必要がなくなり、特性測定の簡素化を図ることができる。
また、DD変換器12、DA変換器13、周波数コンバータ14およびソフトウェア受信機15は一般に、市販の小型・軽量な装置で構成することができる。そのため、測定装置1は、例えば、汎用的なノート型のパーソナルコンピュータであるコンピュータ20と、これらの小型・軽量な装置とで構成することができるので、測定環境の小型化を図ることができる。
次に、信号発生部11および測定処理部16の構成について説明する。なお、上述したように、DD変換器12、DA変換器13、周波数コンバータ14およびソフトウェア受信機15は、市販の装置で構成することができるため、説明を省略する。
まず、信号発生部11の構成について説明する。図2は、信号発生部11の構成例を示す機能ブロック図である。
図2に示す信号発生部11は、波形選択部101と、振幅選択部102と、周波数選択部103と、WAVEフォーマット音声データ生成部104とを備える。
波形選択部101は、例えば、後述する試験信号設定画面上で設定された試験信号の波形に対応する波形を選択し、WAVEフォーマット音声データ生成部104に出力する。波形は、例えば、正弦波、方形波、三角波、ノコギリ波などから選択することができる。振幅選択部102は、例えば、後述する試験信号設定画面上で設定された試験信号の振幅に対応する振幅を選択し、WAVEフォーマット音声データ生成部104に出力する。周波数選択部103は、例えば、後述する試験信号設定画面上で設定された試験信号の周波数に対応する周波数を選択し、WAVEフォーマット音声データ生成部104に出力する。
WAVEフォーマット音声データ生成部104は、波形選択部101により選択された波形、振幅選択部102により選択された振幅および周波数選択部103により選択された周波数を有するデジタル音声信号を生成し、WAVE音声信号としてDD変換器12に出力する。
次に、測定処理部16の構成について説明する。図3は、測定処理部16の構成例を示す機能ブロック図である。なお、FM送信機2は、試験信号に対するステレオ変調およびFM変調を行う。ステレオ変調により、試験信号からステレオ複合信号(コンポジット信号)が生成される。コンポジット信号は、パイロット信号と、主チャンネル信号と、副チャンネル信号とを重畳した信号である。パイロット信号は、19kHzの信号である。主チャンネル信号は、ステレオ音声の左音声信号と右音声信号との和信号である。副チャンネル信号は、38kHzの副搬送波を左音声信号と右音声信号との差信号で変調した信号である。
図3に示す測定処理部16は、IQ分離部201と、RF変換部202と、FM復調部203と、アパーチャ補正部204,209と、周波数偏移量計算部205と、フィルタ部206と、リサンプリング部207,213,225と、ポリフェーズフィルタ部208,214と、パイロット信号検出部210と、パイロット信号除去部211と、38kHz信号生成部212と、ステレオ復調部215と、ディエンファシス部216と、FM音声信号データ生成部217と、FM音声レベル計算部218と、FM音声歪率計算部219と、振幅変換部220と、キャリア成分計算部221と、キャリア成分除去部222と、AM復調信号レベル計算部223と、残留振幅変調雑音計算部224と、HPF(High Pass Filter)部226と、遅延処理部227と、AM音声信号データ生成部228と、AM音声レベル計算部229と、AM音声歪率計算部230とを備える。
IQ分離部201は、ソフトウェア受信機15から出力された直交復調データを、I軸信号とQ軸信号とに分離し、分離したI軸信号およびQ軸信号をRF変換部202、FM復調部203および振幅変換部220に出力する。
RF変換部202は、IQ分離部201から出力されたI軸信号およびQ軸信号に対する絶対値計算に基づき、RF信号データに変換する。
FM復調部203は、IQ分離部201から出力されたI軸信号とQ軸信号との偏角(Arctan(Q/I))を計算する偏角計算処理および計算した偏角を数値微分する数値微分処理を行うことで、I軸信号およびQ軸信号のFM復調を行う。偏角計算処理および数値微分処理によりFM復調を行うことで、従来の直線検波器と同等以上の直線性を得ることができる。FM復調部203は、FM復調により得られたFM復調信号をアパーチャ補正部204に出力する。
アパーチャ補正部204は、FM復調部203から出力されたFM復調信号に対して、アパーチャ補正を行う。FM復調信号では、高周波帯域の信号が減衰することがある(アパーチャ効果)。アパーチャ補正部204は、高周波帯域における信号の減衰を補正するような補正(アパーチャ補正)を行う。アパーチャ補正部204は、アパーチャ補正後のFM復調信号を周波数偏移量計算部205およびフィルタ部206に出力する。
周波数偏移量計算部205は、アパーチャ補正部204から出力された信号(アパーチャ補正後のFM復調信号)から周波数偏移量を計算し、計算した周波数偏移量をFM送信機2の特性測定の測定結果として出力する。
フィルタ部206は、アパーチャ補正部204から出力された信号(アパーチャ補正後のFM復調信号)に対して、LPF(Low Pass Filter)処理およびHPF処理を行い、処理後の信号をリサンプリング部207に出力する。
リサンプリング部207(第1のリサンプリング部)は、以降のブロックでの処理に適したデータにするため、フィルタ部206から出力された信号に対して、リサンプリング処理(ダウンサンプリング処理)を行い、リサンプリング処理後の信号をポリフェーズフィルタ部208に出力する。
ポリフェーズフィルタ部208(第1のポリフェーズフィルタ部)は、リサンプリング部207から出力された信号(リサンプリング部207によるリサンプリング処理後の信号)に対して、リサンプリング処理で生じたエイリアシング(折り返し信号)を除去するために、ポリフェーズフィルタ処理を行い、所定周波数よりも高周波成分を除去する(LPF処理を行う)。
所定周波数よりも高周波成分を除去する場合、LPFを用いることも考えられる。しかしながら、LPFを用いてエイリアシングを除去する場合、複数段のLPFを設ける必要がある。複数段のLPF処理は、処理負荷が大きいため、汎用的なコンピュータ20上で実行しようとすると、コンピュータの処理能力が不足してしまう。一方、本実施形態のように、LPF型のポリフェーズフィルタ処理を行うことで、LPF一段あたりの処理負荷は約1/4に軽減する。そのため、汎用的なコンピュータ20上でも測定処理部16の処理を実行させることが可能となる。
ポリフェーズフィルタ部208は、ポリフェーズフィルタ処理後の信号をアパーチャ補正部209に出力する。
アパーチャ補正部209は、ポリフェーズフィルタ部208から出力された信号に対して、アパーチャ補正を行う。リサンプリング部207によるリサンプリング処理により、高周波帯域の信号が減衰することがある。アパーチャ補正部209は、リサンプリング処理による高周波帯域の信号の減衰を補正するような補正(アパーチャ補正)を行う。アパーチャ補正部209は、アパーチャ補正後の信号をパイロット信号検出部210およびパイロット信号除去部211に出力する。
パイロット信号検出部210は、アパーチャ補正部209から出力された信号からパイロット信号を検出し、検出したパイロット信号をパイロット信号除去部211および38kHz信号生成部212に出力する。ここで、パイロット信号検出部210は、ソフトウェア処理により実現されるPLL(Phase Locked Loop)を用いて、パイロット信号を検出する。具体的には、PLLのフィードバックを、パイロット信号と同じ周波数および位相に同期するように制御することで、パイロット信号を検出する。
パイロット信号除去部211は、アパーチャ補正部209から出力された信号から、パイロット信号検出部210により検出されたパイロット信号を除去して、リサンプリング部213に出力する。
38kHz信号生成部(ステレオ復調用信号生成部)212は、パイロット信号検出部210により検出されたパイロット信号と振幅および位相が同期し、パイロット信号の周波数の2倍の周波数(38kHz)のステレオ復調用信号を生成し、ステレオ復調部215に出力する。
リサンプリング部213(第2のリサンプリング部)は、以降のブロックでの処理に適したデータにするため、パイロット信号除去部211から出力された信号に対して、リサンプリング(ダウンサンプリング)処理を行い、リサンプリング処理後の信号をポリフェーズフィルタ部214に出力する。
このように本実施形態においては、複数回のリサンプリング処理(ダウンサンプリング処理)を行うマルチレートサンプリング処理を行っている。マルチレートサンプリング処理を行うことで、各ブロックでの処理対象の信号のサンプリングレートを適切に設定することができ、測定精度を維持しつつ、汎用的なコンピュータ20上で特性測定が行うことができる。
ポリフェーズフィルタ部214(第2のポリフェーズフィルタ部)は、リサンプリング部213から出力された信号(リサンプリング部213によるリサンプリング処理後の信号)に対して、リサンプリング処理で生じたエイリアシング(折り返し信号)を除去するために、ポリフェーズフィルタ処理を行う。そして、ポリフェーズフィルタ部214は、ポリフェーズフィルタ処理後の信号をステレオ復調部215に出力する。上述したように、ポリフェーズフィルタ処理を用いることで、処理負荷の増加を抑制することができる。
ステレオ復調部215は、ポリフェーズフィルタ部214から出力された信号に対して、38kHz信号生成部212により生成されたステレオ復調用信号を用いてステレオ復調を行い、ステレオ復調データ(ステレオ音声の左音声信号および右音声信号)を取得する。ステレオ復調部215は、取得したステレオ復調データをディエンファシス部216に出力する。なお、図3においては記載を省略するが、ステレオ復調により得られた左音声信号の信号レベルと、右音声信号の信号レベルとの差により、ステレオ左右分離度を求めることができる。
ディエンファシス部216は、ステレオ復調部215から出力されたステレオ復調データに対して、高周波成分を抑制するディエンファシス処理を行い、ディエンファシス処理後の信号(測定音声信号)をFM音声信号データ生成部217、FM音声レベル計算部218およびFM音声歪率計算部219に出力する。
FM音声信号データ生成部217は、ディエンファシス部216から出力された測定音声信号(ディエンファシス処理後のステレオ復調データ)をFM音声信号データに変換する。
FM音声レベル計算部218は、ディエンファシス部216から出力された測定音声信号の復調音声レベル(FM音声レベル)を計算し、計算したFM音声レベル(第1の音声レベル)をFM送信機2の特性測定の測定結果として出力する。
FM音声歪率計算部219は、ディエンファシス部216から出力された測定音声信号の全高調波歪率(FM音声歪率(THD+N))を計算する。具体的には、FM音声歪率計算部219は、測定音声信号から信号生成部17の出力(試験信号)に相当する基準信号を減算してノイズ成分を求める。そして、FM音声歪率計算部219は、ノイズ成分の二乗平均平方根と、基準信号との比を全高調波歪率(FM音声歪率(THD+N))として計算する。
全高調波歪率を求める場合、測定音声信号に対するFFT(Fast Fourier Transform)により得られるスペクトルを用いて、全高調波歪率を計算する方法もある。しかしながら、この方法では、分解能周波数の倍数でないと、精度よく測定することができない。一方、本実施形態のように、測定音声信号から基準信号を減算してノイズ成分を求め、ノイズ成分のRMSと、全波(ノイズ成分および基準信号)のRMSとの比により全高調波歪率を求めることで、精度よく測定することができる。
さらに、本実施形態においては、FM音声歪率計算部219は、基準信号の生成にソフトウェア処理により実現されるPLLを用いる。PLLの設定周波数は、測定音声信号のFFT結果から最も振幅の大きい周波数に設定する。こうすることで、任意の基準信号に対して全高調波歪率を求めることができる。
FM音声歪率計算部219は、計算したFM音声歪率(第1の全高調波歪率)をFM送信機2の特性測定の測定結果として出力する。
FM音声レベル計算部218およびFM音声歪率計算部219は、測定音声信号の復調音声レベル(FM音声レベル)および全高調波歪率(FM音声歪率(THD+N))の少なくとも一方を計算し、測定結果として出力する第1の計算部231を構成する。
振幅変換部220は、IQ分離部201から出力されたI軸信号およびQ軸信号の絶対値を計算する絶対値計算により振幅データを取得する。振幅変換部220は、所得した振幅データをキャリア成分計算部221およびキャリア成分除去部222に出力する。
キャリア成分計算部221は、振幅変換部220から出力された振幅データからキャリア成分(搬送波成分)を計算し、キャリア成分除去部222および残留振幅変調雑音計算部224に出力する。
キャリア成分除去部222は、振幅変換部220から出力された振幅データから、キャリア成分計算部221により計算されたキャリア成分を除去し、キャリア成分除去後の信号(AM復調信号)をAM復調信号レベル計算部223およびリサンプリング部225に出力する。
AM復調信号レベル計算部(信号レベル計算部)223は、キャリア成分除去部222から出力されたAM復調信号の信号レベルを計算し、残留振幅変調雑音計算部224に出力する。
残留振幅変調雑音計算部224は、キャリア成分計算部221により計算されたキャリア成分のレベルおよびAM復調信号レベル計算部223により計算されたAM復調信号の信号レベルに基づき、残留振幅変調雑音を計算する。残留振幅変調雑音計算部224は、計算した残留振幅変調雑音をFM送信機2の特性測定の測定結果として出力する。
上述した各ブロックの処理により、FM送信機2の特性測定において測定すべき項目に含まれる周波数偏移量、復調音声レベル、全高調波歪率(THD+N)、残留振幅変調雑音およびステレオ左右分離度を測定することができる。ここで、本実施形態に係る測定装置1は、AM変調された信号を出力するAM送信機の特性測定にも用いることができる。以下で説明する各ブロックは主に、AM送信機の特性測定に用いられるブロックである。なお、AM送信機の特性測定の場合には当然、FM送信機2ではなく、測定対象のAM送信機に試験信号が入力される。
リサンプリング部225は、以降のブロックでの処理に適したデータにするため、キャリア成分除去部222から出力されたAM復調信号に対して、リサンプリング(ダウンサンプリング)処理を行い、リサンプリング処理後の信号をHPF部226に出力する。
HPF部226は、リサンプリング部225から出力された信号(リサンプリング部225によるリサンプリング処理後のAM復調信号)に対して、HPF処理を行い、HPF処理後の信号を遅延処理部227に出力する。
遅延処理部227は、FM音声信号データ生成部217、FM音声レベル計算部218およびFM音声歪率計算部219の動作と、AM音声信号データ生成部228、AM音声レベル計算部229およびAM音声歪率計算部230の動作とを同期させるために、HPF部226から出力された信号に対する遅延処理を行う。そして、遅延処理部227は、遅延処理後の信号をAM音声信号データ生成部228、AM音声レベル計算部229およびAM音声歪率計算部230に出力する。
AM音声信号データ生成部228は、遅延処理部227から出力された信号(AM復調信号)をAM音声信号データに変換する。
AM音声レベル計算部229は、遅延処理部227から出力された信号(AM復調信号)の復調音声レベル(AM音声レベル)を計算し、計算したAM音声レベル(第2の音声レベル)を測定結果として出力する。
AM音声歪率計算部230は、遅延処理部227から出力された信号(AM復調信号)に基づき、全高調波歪率(AM音声歪率(THD+N))を計算する。具体的には、AM音声歪率計算部230は、遅延処理部227から出力されたAM復調信号から信号生成部17の出力(試験信号)に相当する基準信号を減算してノイズ成分を求める。そして、AM音声歪率計算部230は、ノイズ成分のRMSと、基準信号との比を全高調波歪率(AM音声歪率(THD+N))として計算する。AM音声歪率計算部230は、計算したAM音声歪率(第2の全高調波歪率)を測定結果として出力する。
AM音声レベル計算部229およびFM音声歪率計算部230は、AM復調信号の復調音声レベル(AM音声レベル)および全高調波歪率(AM音声歪率(THD+N))の少なくとも一方を計算し、測定結果として出力する第2の計算部232を構成する。
なお、上述した各種のフィルタ処理および補正処理は、後段のブロックでの処理に影響がない、あるいは、影響が小さければ、適宜、省略してもよい。
測定装置1は、測定処理部16で得られた測定結果を示す測定結果画面や、FM送信機2に入力する試験信号を設定するための試験信号設定画面を、信号発生部11および測定処理部16の処理を実行するためのプログラムが実装されたコンピュータ20が備える表示部あるいはコンピュータ20に接続された表示部などに表示してもよい。
図4は、測定装置1が表示する試験信号設定画面の一例を示す図である。
図4では、試験信号としてデジタル音声信号を設定する場合の試験信号設定画面401、および、試験信号としてアナログ音声信号を設定する場合の試験信号設定画面402を示している。
図4に示すように、試験信号設定画面401,402には、試験信号の出力レベルを設定するためのレベル設定部403、試験信号の周波数を設定するための周波数設定部404、試験信号の波形(例えば、正弦波、三角波、方形波あるいはノコギリ波など)を設定するための波形設定部405、左音声信号および右音声信号の位相を反転させるか否かを設定する位相反転設定部406、および、左音声信号および右音声信号の出力のON/OFFを設定する出力ON/OFF設定部407などが含まれる。
試験信号設定画面401,402の表示に従い、試験信号の波形、周波数などがキーボード、タッチパネルなどの入力装置を介して入力されることで、信号生成部17から入力に応じた試験信号が出力される。
図5は、測定装置1が表示する測定結果画面501の一例を示す図である。
図5に示すように、測定結果画面501には、周波数偏移量を示す周波数偏移量表示部502、復調音声レベルおよび全高調波歪率を示す復調音声レベル/全高調波歪率表示部503、残留振幅変調雑音を示す残留振幅変調雑音表示部504、フィルタ処理のフィルタ周波数やディエンファシス処理の有無などの測定条件を設定する測定条件設定部505、および、FM音声信号データおよびAM音声信号データの波形の記録および記録の停止を設定するための波形収録設定部506などを含む。
なお、測定装置1は、測定音声信号に対するFFTにより得られるスペクトルの波形を表示部に表示させる機能を備えていてもよい。また、測定装置1は、測定項目に応じて自動的に試験信号や測定条件を設定する機能を備えていてもよい。また、測定装置1は、プリンタに接続され、測定結果を所定の様式(法令で定められた様式)に変換してプリントアウトする機能を備えていてもよい。また、上述したように、本実施形態に係る測定装置1は、AM音声レベル、AM音声歪率なども測定することができるので、AM送信機の特性測定に用いることも可能である。
このように本実施形態においては、測定装置1は、任意の波形、振幅および周波数を有するデジタル音声信号を生成する信号発生部11と、信号発生部11により生成されたデジタル音声信号に基づく試験信号のFM送信機2への入力に応じて、FM送信機2から出力された信号が直交復調された直交復調データに基づき、特性測定を行い、測定結果を出力する測定処理部16とを備える。そして、信号発生部11および測定処理部16が、同じコンピュータ20上に実装されている。
そのため、試験信号を生成するための信号発生器や、特性測定を行うための直線検波器、ステレオ復調器などの大型・高重量の機器が不要となるので、測定環境の小型化を図ることができるとともに、機器間の接続変更などが不要となるので、特性測定の操作の簡素化を図ることができる。
実施形態では特に触れていないが、コンピュータ20に実装されるプログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体であってもよい。
本発明を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロックなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロックを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 測定装置
2 FM送信機(送信機)
11 信号発生部
12 DD変換器
13 DA変換器
14 周波数コンバータ
15 ソフトウェア受信機
16 測定処理部
17 信号生成部
18 変換部
19 測定部
20 コンピュータ
101 波形選択部
102 振幅選択部
103 周波数選択部
104 WAVEフォーマット音声データ生成部
201 IQ分離部
202 RF変換部
203 FM復調部
204,209 アパーチャ補正部
205 周波数偏移量計算部
206 フィルタ部
207 リサンプリング部(第1のリサンプリング部)
208 ポリフェーズフィルタ部(第1のポリフェーズフィルタ部)
210 パイロット信号検出部
211 パイロット信号除去部
212 38kHz信号生成部
213 リサンプリング部(第2のリサンプリング部)
214 ポリフェーズフィルタ部(第2のポリフェーズフィルタ部)
215 ステレオ復調部
216 ディエンファシス部
217 FM音声信号データ生成部
218 FM音声レベル計算部
219 FM音声歪率計算部
220 振幅変換部
221 キャリア成分計算部
222 キャリア成分除去部
223 AM復調信号レベル計算部
224 残留振幅変調雑音計算部
225 リサンプリング部
226 HPF部
227 遅延処理部
228 AM音声信号データ生成部
229 AM音声レベル計算部
230 AM音声歪率計算部
231 第1の計算部
232 第2の計算部
401,402 試験信号設定画面
403 レベル設定部
404 周波数設定部
405 波形設定部
406 位相反転設定部
407 出力ON/OFF設定部
501 測定結果画面
502 周波数偏移量表示部
503 復調音声レベル/全高調波歪率表示部
504 残留振幅変調雑音表示部
505 測定条件設定部
506 波形収録設定部

Claims (9)

  1. FM変調された信号またはAM変調された信号を出力する送信機の特性測定を行う測定装置であって、
    任意の波形、振幅および周波数を有するデジタル音声信号を生成する信号発生部と、
    前記信号発生部により生成されたデジタル音声信号に基づく試験信号の前記送信機への入力に応じて、前記送信機から出力された信号が直交復調された直交復調データに基づき、前記特性測定を行い、測定結果を出力する測定処理部と、を備え、
    前記信号発生部および前記測定処理部が、同じコンピュータ上に実装されていることを特徴とする測定装置。
  2. 請求項1に記載の測定装置において、
    前記送信機は、FM変調された信号を出力するFM送信機であり、
    前記測定処理部は、
    前記直交復調データをI軸信号とQ軸信号とに分離するIQ分離部と、
    前記IQ分離部により分離されたI軸信号とQ軸信号との偏角の計算、および、該計算した偏角の数値微分により、前記I軸信号および前記Q軸信号のFM復調を行うFM復調部と、
    前記FM復調部によるFM復調により得られたFM復調信号から周波数偏移量を計算し、該計算した周波数偏移量を前記測定結果として出力する周波数偏移量計算部と、を備えることを特徴とする測定装置。
  3. 請求項1に記載の測定装置において、
    前記送信機は、FM変調された信号を出力するFM送信機であり、
    前記FM送信機は、前記試験信号に対するステレオ変調を行った後、前記FM変調を行い、
    前記測定処理部は、
    前記直交復調データをI軸信号とQ軸信号とに分離するIQ分離部と、
    前記IQ分離部により分離されたI軸信号とQ軸信号との偏角の計算、および、該計算した偏角の数値微分により、前記I軸信号および前記Q軸信号のFM復調を行うFM復調部と、
    前記FM復調部によるFM復調により得られたFM復調信号に対してステレオ復調を行い、測定音声信号を取得するステレオ復調部と、
    前記ステレオ復調部により取得された測定音声信号の音声レベル、および、前記測定音声信号から前記試験信号に相当する基準信号を減算したノイズ成分の二乗平均平方根と、前記基準信号との比である第1の全高調波歪率の少なくとも一方を計算し、前記測定結果として出力する第1の計算部と、を備えることを特徴とする測定装置。
  4. 請求項3に記載の測定装置において、
    前記FM送信機は、前記ステレオ変調により、前記試験信号を、パイロット信号と、ステレオ音声の左音声信号と右音声信号との和信号と、前記左音声信号と前記右音声信号との差信号に基づき、前記パイロット信号の2倍の周波数の副搬送波を変調した信号とを重畳した信号に変換し、
    前記測定処理部は、前記FM復調信号に対するダウンサンプリング処理を行う第1のリサンプリング部と、
    前記第1のリサンプリング部によるダウンサンプリング処理後の信号に対して、ポリフェーズフィルタ処理を行い、所定周波数よりも高周波成分を除去する第1のポリフェーズフィルタ部と、
    前記第1のポリフェーズフィルタ部によるポリフェーズフィルタ処理後の信号から前記パイロット信号を検出するパイロット信号検出部と、
    前記第1のポリフェーズフィルタ部によるポリフェーズフィルタ処理後の信号から、前記パイロット信号検出部により検出されたパイロット信号を除去するパイロット信号除去部と、
    前記パイロット信号検出部により検出されたパイロット信号と振幅および位相が同期し、前記パイロット信号の周波数の2倍の周波数のステレオ復調用信号を生成するステレオ復調用信号生成部と、
    前記パイロット信号除去部によるパイロット信号の除去後の信号に対するダウンサンプリング処理を行う第2のリサンプリング部と、
    前記第2のリサンプリング部によるダウンサンプリング処理後の信号に対して、ポリフェーズフィルタ処理を行い、所定周波数よりも高周波成分を除去する第2のポリフェーズフィルタ部と、をさらに備え、
    前記ステレオ復調部は、前記第2のポリフェーズフィルタ部によるポリフェーズフィルタ処理後の信号に対して、前記ステレオ復調用信号生成部により生成されたステレオ復調用信号を用いてステレオ復調を行うことを特徴とする測定装置。
  5. 請求項4に記載の測定装置において、
    前記ステレオ復調部は、前記FM復調信号として前記左音声信号と前記右音声信号とを取得し、
    前記左音声信号の音声レベルと前記右音声信号の音声レベルとの差であるステレオ左右分離度を計算し、該計算したステレオ左右分離度を前記測定結果として出力することを特徴とする測定装置。
  6. 請求項1に記載の測定装置において、
    前記送信機は、FM変調された信号を出力するFM送信機であり、
    前記測定処理部は、
    前記直交復調データをI軸信号とQ軸信号とに分離するIQ分離部と、
    前記IQ分離部により分離されたI軸信号およびQ軸信号の絶対値を計算する絶対値計算により振幅データを取得する振幅変換部と、
    前記振幅変換部により取得された振幅データからキャリア成分を計算するキャリア成分計算部と、
    前記振幅変換部により取得された振幅データから、前記キャリア成分計算部により計算されたキャリア成分を除去したAM復調信号を取得するキャリア成分除去部と、
    前記キャリア成分除去部により取得されたAM復調信号の信号レベルを計算する信号レベル計算部と、
    前記キャリア成分計算部により計算されたキャリア成分のレベルと、前記信号レベル計算部により計算された前記AM復調信号の信号レベルとに基づき、残留振幅変調雑音を計算し、該計算した残留振幅変調雑音を前記測定結果として出力する残留振幅変調雑音計算部と、をさらに備えることを特徴とする測定装置。
  7. 請求項1に記載の測定装置において、
    前記送信機は、AM変調された信号を出力するAM送信機であり、
    前記測定処理部は、
    前記直交復調データをI軸信号とQ軸信号とに分離するIQ分離部と、
    前記IQ分離部により分離されたI軸信号およびQ軸信号の絶対値を計算する絶対値計算により振幅データを取得する振幅変換部と、
    前記振幅変換部により取得された振幅データからキャリア成分を計算するキャリア成分計算部と、
    前記振幅変換部により取得された振幅データから、前記キャリア成分計算部により計算されたキャリア成分を除去したAM復調信号を取得するキャリア成分除去部と、
    前記キャリア成分除去部により取得されたAM復調信号の音声レベル、および、前記AM復調信号から前記試験信号に相当する基準信号を減算したノイズ成分の二乗平均平方根と、前記基準信号との比である第2の全高調波歪率の少なくとも一方を計算し、前記測定結果として出力する第2の計算部と、を備えることを特徴とする測定装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の測定装置において、
    前記試験信号を設定するための試験信号設定画面、および、前記測定結果を示す測定結果画面の少なくとも一方を表示部に表示することを特徴とする測定装置。
  9. FM変調された信号またはAM変調された信号を出力する送信機の特性測定を行うためのプログラムであって、コンピュータに、
    任意の波形、振幅および周波数を有するデジタル音声信号を生成する処理と、
    前記生成されたデジタル音声信号に基づく試験信号の前記送信機への入力に応じて、前記送信機から出力された信号が直交復調された直交復調データに基づき、前記特性測定を行い、測定結果を出力する処理と、を実行させるプログラム。
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