〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[電話機1]
図1を用いて、本実施形態に係る電話機1の構成を説明する。図1は、電話機1の要部構成を示すブロック図である。図1に示すように、電話機1は、親機3及び子機4を備えている。電話機1は、接続部30を介してサーバ100に接続されている。親機3は、通信モジュール10及び通信管理モジュール20を含んでいる。電話機1は、例えば、ファクシミリ等であってもよい。
電話機1において、親機3と子機4とは、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)を介して通信可能に接続されている。また、親機3において、通信モジュール10と通信管理モジュール20とは、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)モジュールを用いて、通信することができるように構成されている。なお、通信管理モジュール20は、図1に示すように、通信モジュール10を搭載した電話機1に搭載されていてもよいし、電話機1とは別体であってもよい。また、親機3の構成要素は、通信モジュール10と通信管理モジュール20との2つのモジュールに分かれて含まれていなくてもよく、各構成要素が1つのモジュールにまとめて含まれていてもよい。
電話機1は、接続部30を介して、サーバ100に通信可能に接続されている。また、電話機1は、公衆交換電話網(PSTN;Public Switched Telephone Network)に接続されており、PSTNを介して、他の電話機と接続されている。なお、電話機1は、図1に示すように、1つの接続部30を介してサーバ100及びPSTNに接続されていてもよいが、電話機1とPSTNとを接続する接続部及び電話機1とサーバ100とを接続する接続部のように、別々の接続部を介してサーバ100及びPSTNと接続されていてもよい。
電話機1とPSTN及びサーバ100との接続は、例えば、PSTNを介して電話機1とサーバ100とを接続するような1回線による接続であってもよいし、電話機1とPSTNを接続する回線と、電話機1とサーバ100とを接続する回線とを用いる複数回線による接続であってもよい。PSTNを介さない電話機1とサーバ100との接続は、例えば、有線LAN、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)等により電話機1に接続されている他の機器を介して、サーバ100に接続することにより行うことができる。例えば、電話機1に接続部30として、WiFi(登録商標)の通信回路を設け、WiFiルーターを介してサーバ100に接続してもよい。
電話機1は、サーバ100が管理する迷惑番号リストL2を、他の電話機と共有する。電話機1及びサーバ100は、本発明に係る通信システムを構成する。サーバ100は、使用履歴情報L1及び迷惑番号リストL2が記録されたデータベースを管理する。なお、使用履歴情報L1を管理するサーバと、迷惑番号リストL2を管理するサーバとは、別であってもよい。
使用履歴情報L1は、子機4の使用履歴の情報を含むものである。また、使用履歴情報L1は、親機3の使用履歴の情報も含むことができる。迷惑番号リストL2は、迷惑電話の目的で使用されていると推定される電話番号(迷惑番号)のリストである。例えば、サーバ100は、PSTNを介して接続されている複数の電話機のうち、一定の割合以上の電話機の電話帳の拒否番号リストに登録されている電話番号を、迷惑番号リストL2に記載してもよい。なお、図1において、サーバ100の使用履歴情報L1は、後述する図2の電話機1、1a〜1cごとに記録されてもよいし、複数の電話機の使用履歴の情報がまとめて1つの使用履歴情報L1に記録されてもよい。
[通信システム]
図2を用いて、通信システムの一例を説明する。図2に示す通信システムは、迷惑電話拒否サービスを実現するものである。図2に示すように、通信システムは、電話機1、1a〜1c及びサーバ100を備えている。サーバ100は、インターネット回線網5経由でPC2(Personal Computer)と通信可能に接続されている。PC2は、インターネット回線網5に接続可能な通信端末であれば、携帯電話機(スマートフォン)、タブレット等であってもよい。迷惑電話拒否サービスは、電話機1、1a〜1cにおいて迷惑電話の着信を拒否するサービスである。また、通信システムは、電話機1、1a〜1cの使用履歴、使用状況等をユーザがPC2を用いて参照したり、当該情報をメールにてユーザに通知したりする、WEB管理サービスを実現する。
図2に示すように、通信システムにおいて、電話機1、1a〜1cは、PSTN経由でサーバ100と通信可能に接続される。電話機1、1a〜1cは、サーバ100で管理する迷惑番号リストL2のデータをサーバ100から取得して、自機の迷惑番号リストL2を管理している。具体的には、電話機1、1a〜1cは、所定期間ごと(例えば1日に1回)にサーバ100へアクセスして、最新版の迷惑番号リストL2に更新するためのデータを取得し、自機が管理する迷惑番号リストL2を更新する。これにより、最新の迷惑番号リストL2によって迷惑電話の着信を拒否できる。
また、電話機1、1a〜1cは、例えば上記アクセス時に、ユーザによる各電話機1、1a〜1cの使用履歴を示す使用履歴情報(子機による発信、着信、電話帳への番号追加若しくは削除動作、又はこれらの動作により生じるイベントに関わる情報を含む)等の各種情報(端末情報)を、サーバ100へ送信する。また、電話機1、1a〜1cは、例えば、各ユーザが使用する電話機1、1a〜1cに着信があった、迷惑電話であると判断した電話番号(迷惑番号)を示す迷惑電話情報を、PSTNを通じてサーバ100へ送信する。
サーバ100は、電話機1、1a〜1c又はPC2から受信した各種情報(使用履歴情報を含む)や、警察から提供されるブラックリスト(迷惑番号のリスト)等を用いて、迷惑番号リストL2等の迷惑番号に関する情報を作成する。また、サーバ100は、警察や業者等から提供された迷惑電話情報、又は電話機1、1a〜1cから受信した迷惑電話情報を用いて、迷惑番号リストL2を更新する。サーバ100は、作成した情報を、必要に応じて電話機1、1a〜1c又はPC2に提供する。
具体的には、サーバ100は、迷惑番号リストL2のデータを電話機1、1a〜1cに送信する。電話機1、1a〜1cは、サーバ100から迷惑番号リストL2のデータをダウンロードして、自機の拒否番号リストを更新する。例えば、電話機1、1a〜1cは、所定期間ごと(例えば1日に1回)にサーバ100へアクセスして、最新版の迷惑番号リストL2に更新するためのデータを取得し、自機が管理する拒否番号リストを更新してよい。これにより、電話機1、1a〜1cは、最新の拒否電話リストを参照して、迷惑電話の着信を拒否することができる。
また、サーバ100は、所定期間ごとに(例えば電話機1、1a〜1cからアクセスがあったときに)、迷惑番号リストL2のデータ(最初は迷惑番号リストL2のすべてのデータ、その後は、最新版の迷惑番号リストL2に更新するためのデータのみ)を電話機1、1a〜1cに送信する。これにより、サーバ100は、迷惑電話拒否サービスに加入するすべてのユーザの電話機1、1a〜1cに対して、最新の迷惑番号リストL2を提供できる。なお、サーバ100に登録される最初の迷惑番号リストL2は、警察や業者等から提供された迷惑電話情報に基づいて生成されてもよい。
さらに、サーバ100は、電話機1、1a〜1cから受信した使用履歴情報L1を、電話機1、1a〜1cのユーザとかかわりのある第三者(例えば、ユーザの家族)に提供する。第三者(例えば、ユーザの家族)は、PC2を用いてサーバ100にアクセスを行うことにより、電話機1等の使用履歴情報L1を確認できる。また、サーバ100は、電話機1等が拒否した電話番号の通知や、迷惑番号リストL2に対する操作があった旨の通知を、PC2に通知する。
なお、サーバ100は、複数のサーバで実現されてもよい。この場合、通信システムは、例えば、サーバ100の代わりに、迷惑番号リストL2を提供するサーバと、端末情報を提供するサーバとを備えてもよい。また、サーバ100による各種情報(使用履歴情報L1及び迷惑番号リストL2を含む)の使用方法は、上述した例に限定されない。
(子機4)
図1に示すように、子機4は、使用情報通知部31と操作部32とを備えている。子機4は、親機3が受けた着信の転送を、DECTを介して受ける。また、子機4による他の電話機の発信は、DECTを介して親機3に送られ、親機3から発信される。
使用情報通知部31は、ユーザの操作を操作部32が受け付けた場合に、その子機4の使用を示す使用情報を作成し、作成した使用情報を、DECTを介して親機3に送信する。なお、「使用」には、ユーザが子機4を用いて発信したり、発信動作(例えば、受話器を挙げる)をしたり、着信を受けたりすることの他、電話帳(親機記憶部)12に新しい電話番号を追加したり、電話帳12から電話番号を削除したりすることも含まれる。
また、「使用情報」には、例えば、相手の電話番号、使用種別(発信、着信、電話帳12への電話番号の登録又は削除等)、通話時間、着信日時、及び登録日時(そのイベントに関わる電話番号がリストに登録された日時)が含まれる。すなわち、使用情報には、発信情報(子機4による発信動作又は当該動作による発信に関わる情報を含む)、着信情報(子機4による着信動作又は当該動作による着信に関わる情報を含む)、電話帳12への番号追加又は削除情報(子機4による電話帳への番号追加若しくは削除動作、又は当該動作による電話帳への番号追加若しくは削除に関わる情報を含む)などが含まれ得るが、これらに限定されない。
操作部32は、ユーザからの、親機から転送された着信を受ける操作、他の電話機に発信する操作、電話帳12に電話番号を追加又は削除する操作等を受け付ける。
(親機3)
<通信モジュール10>
図1に示すように、親機3の通信モジュール10は、操作部11、電話帳12、使用情報通知部13、許否判定部14、及び、使用情報取得部15を備えている。通信モジュール10は、PSTNを介して、他の通信モジュールに発信したり、他の通信モジュールから着信を受けたりすることができる。
操作部11は、通信モジュール10から発信する操作、通信モジュール10への着信を許可又は拒否する操作や、電話帳12に電話番号を追加又は削除する操作等を受け付ける。
電話帳12には、許可番号リスト及び拒否番号リストが記録されている。許可番号リストには、ユーザが着信を許可した(あるいは拒否していない)電話番号、及び、通信モジュール10から発信した電話の発信先の電話番号が含まれる。また、拒否番号リストには、ユーザが着信を拒否した電話番号が含まれる。そのため、拒否番号リストに記載されている電話番号は、しつこい勧誘やいたずらなどを目的とする迷惑電話の発信元の電話番号等である可能性が高いと考えられる。
使用情報通知部13は、使用情報取得部15が取得した使用情報を、通信管理モジュール20の使用情報取得部21に送信する。
許否判定部14は、通信モジュール10が着信を受けた場合、その着信の許否を判定する。具体的な判定の方法については後述する。
使用情報取得部15は、子機4の使用情報通知部31から子機4の使用情報を取得し、使用情報通知部13に出力する。使用情報取得部15は、さらに、操作部11が操作を受け付けた場合に、その親機3の使用を示す使用情報を取得して、使用情報通知部13に出力する。また、使用情報取得部15は、使用情報が示す使用に関わる電話番号を電話帳12に出力し、電話帳12に追加したり、電話帳12から削除したりしてもよい。
なお、通信モジュール10は、通信管理モジュール20がサーバ100からダウンロードした迷惑番号リストL2を用いて、電話帳12の拒否番号リストを更新してもよい。例えば、迷惑番号リストL2に記載されている電話番号のうち、電話帳12の拒否番号リスト及び許可番号リストの両方に記載されていない電話番号を、拒否番号リストに追加してもよい。
<通信管理モジュール20>
親機3の通信管理モジュール20は、使用情報取得部21、使用履歴情報作成部22(使用履歴情報送信部)、及び迷惑番号判定部23を含んでいる。また、通信モジュール20は、使用履歴情報L1及び迷惑番号リストL2を記録したデータベースを含んでいる。
使用情報取得部21は、通信モジュール10の使用情報通知部13から使用情報を取得し、使用履歴情報作成部22に出力する。
使用履歴情報作成部22は、使用情報取得部21が取得した使用情報を用いて、使用履歴情報L1を作成し、作成した使用履歴情報L1をサーバ100に送信する。ここで、使用履歴情報作成部22が作成する使用履歴情報L1には、子機4の使用情報通知部31から取得した子機4の使用情報のみが含まれていてもよいし、子機4の使用情報と、親機3の使用を示す親機3の使用情報とが含まれていてもよい。
使用履歴情報L1が、子機4の使用情報と親機3の使用情報とを含む場合、子機4の使用情報と親機3の使用情報とが区別されていなくてもよい。すなわち、使用履歴情報L1には、子機4の使用情報と親機3の使用情報とが、電話機1の使用を示す使用情報として含まれていればよい。したがって、当該使用履歴情報L1を管理するサーバ100は、子機4の使用履歴と親機3の使用履歴とを区別して管理しなくてもよい。
なお、使用情報には、ユーザが自発的に電話機1を使用した場合における使用情報のみが含まれていればよい。例えば、電話機1が自動的に発信した場合における使用情報は、使用情報から除かれてもよい。この構成では、電話機1が使用履歴情報L1をサーバ100にアップロードするために発信した場合における使用情報が、電話機1の使用情報から除かれる。さらに、電話機1が迷惑番号リストL2をサーバ100からダウンロードするために発信した場合における使用情報も、電話機1の使用情報から除かれる。
使用履歴情報L1の例として、発信履歴情報(発信動作又は当該動作による発信に関わる情報を含む)、着信履歴情報(着信動作又は当該動作による着信に関わる情報を含む)、電話帳への番号追加又は削除履歴情報(電話帳への番号追加若しくは削除動作、又は当該動作による電話帳への番号追加若しくは削除に関わる情報を含む)などが挙げられるが、これらに限定されない。
ここで、使用履歴情報L1の例について、図3及び4を参照して説明する。図3は、使用履歴情報L1の一例を示す図である。図3に示すように、使用履歴情報L1には、例えば、電話番号、通話時間、着信日時、使用種別、電話帳種別、登録リスト、及び登録日時(そのイベントに関わる電話番号が電話帳に登録された日時)の各リストが含まれていてよい。
使用種別には、例えば、ユーザによる電話機1の使用が、発信、着信、電話帳12への番号追加又は削除等のうち、どのイベントであるかの情報が格納される。電話帳には、例えば、イベントの対象となった電話番号が、電話帳12の許可番号リスト及び拒否番号リストのうち、どのリストに一致するかの情報が格納される。登録リストには、例えば、イベントの対象となった電話番号が、電話帳12のどのリストに登録されたかの情報が格納される。
また、ユーザによる電話機1の使用が発信動作である場合、使用履歴情報L1は、例えば、図4に示すデータを含んでいてもよい。図4は、電話機1の使用が発信動作である場合の使用履歴情報L1の一例を示す図である。図4に示すように、使用履歴情報には、例えば、発信先の電話番号、発信回数、発信時の通話時間、発信日時、及び登録日時(イベントに関わる電話番号が電話帳に登録された日時)の各リストが含まれていてよい。
なお、電話機1の使用が発信動作である場合は、電話機1がPSTNに接続する動作(又はダイヤルアウトの動作)であってもよいし、受話器がオフフックされる動作であってもよい。あるいは、発信動作は、オフフックキー又はスピーカーホンキーが押下されることであってもよいし、タッチパネルがタッチされることであってもよい。受話器、オフフックキー、スピーカーホンキー、及びタッチパネルは、いずれも操作部11に含まれる。特に、電話機1がダイヤルアウトの回数をカウントすることができない場合、電話機1が備えた受話器のオフフックの回数が、発信回数として、使用履歴情報L1に含まれてもよい。また、電話機1が、インターネット回線網5を介して、他の電話機1と接続する場合にも、オフフックの回数が、発信回数として使用履歴情報L1に含まれていてもよい。
サーバ100は、使用履歴情報作成部22から受信した使用履歴情報L1を、サーバ100が管理するデータベース内に記録する。また、サーバ100は、通信管理モジュール20から受信した使用履歴情報L1を用いて、迷惑番号が記載された迷惑番号リストL2を作成する。
迷惑番号判定部23は、サーバ100から、迷惑番号リストL2を取得する。また、通信モジュール10が着信を受けた場合、迷惑番号判定部23は、通信モジュール10の許否判定部14から、着信番号(発信元の電話番号)を取得して、その着信番号が迷惑番号リストL2に記載されているか否かを判定する。そして、迷惑番号判定部23は、判定結果を許否判定部14に送信する。
(電話機1の動作1;着信の許否の判定)
図5を用いて、電話機1の動作を説明する。具体的には、通信モジュール10が着信を受けて、その着信の許否を判定する場合における電話機1の動作の流れを説明する。図5は、上記の場合における親機3(通信モジュール10及び通信管理モジュール20)と子機4との各動作の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、通信モジュール10が着信を受ける(S11)。
次に、許否判定部14は、電話帳12の拒否番号リスト及び許可番号リストを参照して、着信番号が、どちらかのリストに記載されているか否かを判定する(S12)。
着信番号が拒否番号リスト及び許可番号リストのどちらかに記載されている場合(S12でYes)、許否判定部14は、着信番号が拒否番号であるか否かを判定する(S13)。
着信番号が拒否番号でない場合(S13でB)、通信モジュール10は、その着信番号からの着信を許可する(S14A)。換言すれば、通信モジュール10は、着信を拒否しないことを決定する(なお、着信に応答するかしないかは、ユーザが判断する)。そして、通信モジュール10は、許可した着信を子機4に転送する(S18)。転送された着信を受けた子機4は、ユーザが着信に応答する操作をした場合には、通話を開始し(S61)、通話終了時(S62)にその旨を親機3の通信モジュール10に通知する。
一方、着信番号が拒否番号である場合(S13でA)、通信モジュール10は、その着信番号からの着信を拒否する(S14B)。例えば、通信モジュール10は、電話の発信元に対して、着信を受けない旨を通知してもよい。
S12において、着信番号が許可番号又は拒否番号ではない場合(S12でNo)、許否判定部14は、通信管理モジュール20の迷惑番号判定部23に対して、着信番号を送信する(S15)。
迷惑番号判定部23は、通信モジュール10の許否判定部14から、着信番号を受信する(S21)。次に、迷惑番号判定部23は、着信番号が迷惑電話の発信元の電話番号であるか否か、すなわち、着信番号が迷惑番号リストL2に記載されているか否かを判定する(S22)。そして、迷惑番号判定部23は、S22における判定の結果を、通信モジュール10の許否判定部14に通知する(S23)。
許否判定部14は、通信管理モジュール20の迷惑番号判定部23から、着信番号が迷惑番号であるか否かの判定結果を受信する(S16)。そして、許否判定部14は、着信番号が迷惑番号であるか否かを判定する(S17)。
着信番号が迷惑番号ではない場合(S17でNo)、通信モジュール10は、その着信番号からの着信を許可する(S14A)。一方、着信番号が迷惑番号である場合(S17でYes)、通信モジュール10は、その着信番号からの着信を拒否する(S14B)。
以上で、通信モジュール10が着信の許否を判定する場合における電話機1の動作は終了する。なお、上述した電話機1の動作の流れにおいて、拒否番号リスト及び許可番号リストに着信番号が記載されているか否かを判定するステップ(S12)と、許否判定部14が、着信番号が迷惑番号であるか否かを判定するステップ(S17)とは、入れ替わってもよい。この構成では、通信モジュール10は、S17の処理を実行した後、着信番号が迷惑番号であるならば、S13の処理を実行する一方、着信番号が迷惑番号ではないならば、S15の処理を実行する。
(電話機1の動作2;使用履歴情報L1のアップロード及び迷惑番号リストL2のダウンロード)
図6を用いて、電話機1及びサーバ100の動作を説明する。具体的には、親機3が、子機4の使用を示す使用情報を含む使用履歴情報L1をサーバ100にアップロードするとともに、サーバ100から、最新の迷惑番号リストL2をダウンロードする場合における電話機1及びサーバ100の動作の流れ(通信方法)を説明する。図6は、上記の場合における子機4、親機3、及びサーバ100の各動作の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、子機4が使用され、操作部32がユーザからの操作を受け付ける(S31)。ここで、「使用」には、子機4が着信を受けること、及び子機4が発信することの他、電話帳12に番号が追加又は削除されることも含まれる。ここでは、子機4が電話の発信のために使用されたとする。
次に、子機4の使用情報通知部31は、子機4の使用の様態(発信先の電話番号、通話時間、発信日時等)に基づいて、子機4の使用情報を作成し、作成した使用情報を、DECTを介して親機3の通信モジュール10に送信する(S32)。
通信モジュール10の使用情報取得部15は、子機4から使用情報を受信する(S41;使用情報取得ステップ)。そして、使用情報取得部15が受信した使用情報は、使用情報通知部13及び使用情報取得部21を介して使用履歴情報作成部22に送られる。使用履歴情報作成部22は、この使用情報を用いて、使用履歴情報L1を作成する(S42)。そして、使用履歴情報作成部22は、作成した使用履歴情報L1を、接続部30を介してサーバ100にアップロードする(S43;使用履歴情報送信ステップ)。
サーバ100は、通信管理モジュール20の使用履歴情報作成部22から、使用履歴情報L1を受信する(S51)。そして、サーバ100は、受信した使用履歴情報L1を、データベースに記録する(S52)。
また、サーバ100は、データベースに記録した使用履歴情報L1を用いて、迷惑番号リストL2を更新してもよい(S53)。例えば、使用履歴情報L1中に、現在の迷惑番号リストL2に含まれている電話番号が記載されていた場合、サーバ100は、その電話番号を、迷惑番号リストL2から削除してもよい。このように、使用履歴情報L1は、サーバ100によって、迷惑電話の発信元ではない電話番号の情報として利用される。
サーバ100の迷惑番号リストが更新された場合、サーバ100は、最新の迷惑番号リストL2を電話機1に送信する(S54)。通信管理モジュール20の迷惑番号判定部23は、サーバ100から、最新の迷惑番号リストL2をダウンロードする(S44)。
以上で、通信管理モジュール20の迷惑番号リストL2が更新される場合における電話機1の動作は完了する。図6に示すフローチャートにおいて、使用履歴情報作成部22が使用履歴情報L1をサーバ100にアップロードする(S43)タイミングは、毎日の決められた時間であってもよいし、サーバ100から指示された所定の時間でもよい。また、迷惑番号判定部23が迷惑番号リストL2をダウンロードする(S44)タイミングは、使用履歴情報L1の更新時であってもよいし、毎日の決められた時間でもよいし、サーバ100から指示された所定の時間であってもよい。なお、電話機1は、サーバ100に1回接続している間に、使用履歴情報作成部22による使用履歴情報L1のサーバ100へのアップロード、及び、迷惑番号判定部23による迷惑番号リストL2のサーバ100からのダウンロードを、どちらも行ってもよい。
(変形例1)
一変形例では、サーバ100は、PC2(図2参照)からのアクセスに応じて、電話機1の使用履歴情報L1を閲覧することを許可してもよい。その際、サーバ100は、電話機1ごとに付与されたアカウントを入力することを、サーバ100にアクセスしてきた人物(電話機1のユーザ、又は、当該ユーザとかかわりのある第三者)に対して要求してもよい。
本変形例によれば、電話機1のユーザから遠く離れた地域にいる人物であっても、サーバ100にアクセスし、電話機1の使用履歴を確認することによって、電話機1のユーザの状態(例えば、電話機1をどれぐらいの頻度で使用しているか、どの電話番号の相手とよく話をしているか)を知ることができる。
(変形例2)
他の変形例では、使用履歴情報作成部22は、一定期間(又は現在まで)に電話機1が応答した着信の情報に基づいた使用履歴情報(例えば、電話番号、着信回数、通話時間、着信日時、及び、着信が拒否されたか否か等の情報を含む)をさらに作成してもよい。そして、作成した着信に基づく使用履歴情報をサーバ100に送信してもよい。
本変形例では、サーバ100は、発信に基づく使用履歴情報L1の他に、着信に基づく使用履歴情報L1も用いて、迷惑番号リストL2を更新する。例えば、サーバ100は、電話機1のユーザが着信を拒否した電話番号を、迷惑番号リストL2に追加してもよい。
(変形例3)
他の変形例では、使用履歴情報作成部22は、一定期間(又は現在まで)にユーザにより電話帳12に電話番号が追加又は削除された情報に基づいた使用履歴情報(例えば、電話番号、その電話番号が追加されたリストの種類の情報等を含む)をさらに作成してもよい。
本変形例では、サーバ100は、発信に基づく使用履歴情報L1又は着信に基づく使用履歴情報L1の他に、電話帳12への電話番号の追加又は削除に基づく使用履歴情報L1も用いて、迷惑番号リストL2を更新する。例えば、サーバ100は、電話機1のユーザが拒否番号リストに追加した電話番号を、迷惑番号リストL2に追加してもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7及び8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図7は、実施形態2に係る電話機1の要部構成を示すブロック図である。図7に示すように、実施形態2に係る電話機1は、子機4が、電話帳(子機記憶部)33をさらに含んでおり、親機3の通信モジュール10が使用情報判定部16をさらに含んでいる点において、実施形態1の電話機1と異なっている。
子機4が備える電話帳33には、許可番号リストが記録されている。子機4の電話帳33の許可番号リストは、親機3の電話帳12からダウンロードした許可番号リストであってもよい。この場合に、ユーザが子機4を使用して電話番号を追加又は削除した許可番号リストを、親機3にアップロードして親機3と共有してもよいし、親機3にアップロードせずに子機4のみで参照するようにしてもよい。また、子機4の電話帳33の許可番号リストは、親機3の電話帳12とは独立しており、ユーザが子機4を使用して追加又は削除した電話番号のみを記録したものであってもよい。
通信モジュール10の使用情報判定部16は、使用情報取得部15が取得した使用情報に基づいて、使用履歴情報L1を作成するか否かを判定する。使用情報判定部16における判定の方法について、図8を参照して説明する。図8は、実施形態2に係る電話機1のデータアップロード処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、子機4が使用され、操作部32がユーザからの操作を受け付ける(S71)。次に、子機4の使用情報通知部31は、子機4の使用の様態に基づいて子機4の使用情報を作成し、作成した使用情報を、DECTを介して親機3の通信モジュール10に送信する(S72)。
通信モジュール10の使用情報取得部15は、子機4から使用情報を受信する(S81)。使用情報取得部15は、受信した使用情報を使用情報判定部16に出力する。使用情報判定部16は、使用情報に含まれる使用種別が、親機の電話帳12又は子機の電話帳33に電話番号を追加又は削除するイベントであるか否かを判定する(S82)。
使用情報に含まれる使用種別が、電話帳12又は電話帳33に番号を追加又は削除するイベントではない、すなわち、発信、着信等である場合(S82でNo)、使用情報判定部16は、使用情報通知部13及び使用情報取得部21介して、使用履歴情報作成部22に使用情報を送る。そして、使用履歴情報作成部22において、その使用情報を用いて、使用履歴情報L1を作成する(S83)。
使用情報に含まれる使用種別が、電話帳12又は電話帳33への電話番号の追加又は削除である場合(S82でYes)、使用情報判定部16は、さらに、当該使用種別が、電話帳12又は電話帳33への拒否番号及び許可番号の少なくとも一方の個別登録又は個別削除であるか否かを判定する(S85)。使用種別が、電話帳12又は電話帳33への拒否番号及び許可番号の少なくとも一方の個別登録又は個別削除である場合(S85でYes)、使用情報判定部16は、使用情報通知部13及び使用情報取得部21を介して、使用履歴情報作成部22に使用情報を送る。そして、使用履歴情報作成部22において、その使用情報を用いて使用履歴情報L1を作成する(S83)。
使用履歴情報作成部22は、作成した使用履歴情報L1を、接続部30を介してサーバ100にアップロードする(S84)。
使用情報に含まれる使用種別が、電話帳12又は電話帳33への拒否番号及び許可番号の少なくとも一方の個別登録又は個別削除でない場合(S85でNo)、使用情報判定部16は、使用情報を使用履歴情報作成部22に送らずに処理を終了する。
すなわち、ユーザによる電話機1の使用が、電話帳12又は電話帳33に拒否番号及び許可番号の少なくとも一方を個別に登録又は削除する使用である場合には、ユーザが意図的又は積極的にその電話番号を拒否又は許可しようとしていると考えられるため、使用履歴情報L1を作成してサーバ100にアップロードする。
一方、電話帳12又は電話帳33に拒否番号及び許可番号の少なくとも一方を個別に登録又は削除する使用ではない場合には、使用履歴情報L1を作成しない。したがって、ユーザによる電話機1の使用が、電話帳12又は電話帳33に拒否番号及び許可番号の少なくとも一方を個別に登録又は削除する使用ではない場合には、その使用を示す使用情報はサーバ100に通知されず、サーバ100において管理されない。
ここで、電話帳12又は電話帳33に拒否番号及び許可番号の少なくとも一方を個別に登録又は削除する使用ではない場合として、例えば、電話帳12に含まれる拒否番号及び許可番号の少なくとも一方又は電話帳33に含まれる許可番号を一括削除する場合、電話帳12又は電話帳33を他の電話機に移動させる場合、子機4の電話帳33を親機3に転送する場合等が挙げられる。
このような、電話帳12又は電話帳33に拒否番号及び許可番号の少なくとも一方を個別に登録又は削除する使用ではない場合、ユーザが意図的又は積極的にその電話番号を拒否又は許可しようとしているわけではないと考えられる。したがって、そのような場合にまで使用履歴情報を作成してサーバ100にアップロードしてしまうと、サーバ100にとって有益ではない情報までサーバ100に蓄積されてしまう。
本実施形態において、電話機1は、電話帳12又は電話帳33に拒否番号及び許可番号の少なくとも一方を個別に登録又は削除する使用ではない場合には、使用履歴情報を作成しないため、サーバ100にとって不必要な情報はアップロードせず、サーバ100にとって有益な情報のみをアップロードすることができる。その結果、サーバ100が管理する迷惑番号リストの精度が向上する。また、サーバ100にアップロードするデータ量及びアップロード通信時間を削減することができる。
なお、電話帳12に含まれる拒否番号及び許可番号の少なくとも一方又は電話帳33に含まれる許可番号を一括削除する場合とは、拒否番号又は許可番号を個別に選択することなく、すなわち、電話番号の許否を個別に判断することなく削除する場合を意味している。したがって、電話帳12に含まれる拒否番号及び許可番号の少なくとも一方又は電話帳33に含まれる許可番号を一括削除する場合には、電話帳12又は電話帳33に含まれる拒否番号又は許可番号の全てを削除する場合のみならず、複数の拒否番号又は許可番号をまとめて選択して削除する場合も含まれ得る。なお、電話帳12又は電話帳33に含まれる複数の拒否番号又は許可番号をまとめて削除する場合でも、番号を個別に選択する場合には、番号の許否を個別に判断していると考えられるため、一括削除ではないと判断する。
また、電話帳12又は電話帳33を他の電話機1に移動させる場合とは、電話機1に記憶された電話帳12又は電話帳33を、同じ回線で使用される他の電話機に引っ越しする場合を意味している。電話機1から他の電話機への電話帳12又は電話帳33の引っ越しは、例えば、電話機1の電話帳12又は電話帳33をUSB等によりメモリに移し、メモリに移された電話帳12又は電話帳33を他の電話機に読み込ませること等により行うことができる。また、電話機1を他の電話機と例えばシリアル通信によって接続して、電話帳12又は電話帳33を他の電話機に読み込ませてもよい。
さらに、子機4の電話帳33を親機3に転送する場合とは、子機4の電話帳33を、そのまま親機3に移動させる場合を意味している。
(変形例1)
実施形態2の一変形例では、子機4が電話帳33を含んでいなくてもよい。子機4が電話帳33を含んでいない構成においても、電話帳12に含まれる拒否番号及び許可番号の少なくとも一方を一括削除する場合や、電話帳12を他の電話機に移動させる場合に、使用情報判定部16は、使用情報を使用履歴情報作成部22に送らずに処理を終了する。
すなわち、本変形例においても、電話帳12に含まれる拒否番号及び許可番号の少なくとも一方を一括削除する場合や、電話帳12を他の電話機に移動させる場合には、使用履歴情報L1を作成せず、したがって、使用情報はサーバ100に通知されない。したがって、本変形例によれば、サーバ100にとって不必要な情報はアップロードせず、サーバ100にとって有益な情報のみをアップロードすることができる。その結果、サーバ100が管理する迷惑番号リストの精度が向上し、また、サーバ100にアップロードするデータ量及びアップロード通信時間を削減することができる。
(変形例2)
他の変形例では、ユーザが子機4を使用して、子機4の電話帳33に許可番号を追加又は削除する操作を行った場合に、当該使用を示す使用情報をサーバ100に通知する。本変形例のデータアップロード処理の流れについて、図9を参照して説明する。
図9は、実施形態2に係る電話機1における変形例のデータアップロード処理の流れを示すフローチャートである。なお、本変形例においては、実施形態2に係る電話機1は、使用情報判定部16を含んでいない。図9に示すように、まず、ユーザが子機4を使用し、操作部32が、ユーザが子機4の電話帳33に許可番号を追加又は削除する操作を受け付ける(S91)。次に、子機4の使用情報通知部31は、子機4の使用の様態に基づいて子機4の使用情報を作成し、作成した使用情報を、DECTを介して親機3の通信モジュール10に送信する(S92)。
使用情報取得部15は、子機4からの使用情報を受信する(S101)。この使用情報には、ユーザが電話帳33に追加又は削除した許可番号を含む許可番号リストの情報が含まれる。使用情報取得部15は、使用情報通知部13及び使用情報取得部21を介して、使用履歴情報作成部22に使用情報を送る。そして、使用履歴情報作成部22において、当該使用情報を含む使用履歴情報L1を作成する(S102)。使用履歴情報作成部22は、作成した使用履歴情報L1を、接続部30を介してサーバ100にアップロードする(S103)。
このように、ユーザが子機4を使用して、子機4の電話帳33に許可番号を追加又は削除する操作を行った場合には、当該使用を示す使用情報を含む使用履歴情報L1を作成し、サーバ100にアップロードするので、当該使用履歴情報L1に基づいてサーバ100が管理する迷惑番号リストL2を更新することができる。これにより、サーバ100が管理する迷惑番号リストの精度が向上する。
なお、変形例2において、使用情報取得部15は、取得した使用情報に含まれる許可番号リストの情報を、電話帳12の許可番号リストに追加する処理も合わせて行ってもよい。
(変形例3)
他の変形例では、ユーザが子機4を使用して、子機4の電話帳33に許可番号を追加又は削除する操作を行った場合に、当該使用に係る許可番号が親機3の電話帳12に含まれているか否かを判定する。本変形例のデータアップロード処理の流れについて、図10を参照して説明する。
図10は、実施形態2に係る電話機1における他の変形例のデータアップロード処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、まず、ユーザが子機4を使用し、操作部32が、子機4の電話帳33に許可番号を追加又は削除する操作を受け付ける(S111)。次に、子機4の使用情報通知部31は、子機4の使用の様態に基づいて子機4の使用情報を作成し、作成した使用情報を、DECTを介して親機3の通信モジュール10に送信する(S112)。
使用情報取得部15は、子機4からの使用情報を受信する(S121)。使用情報判定部16は、使用情報取得部15が受信した使用情報に含まれる許可番号リストの情報が、親機3の電話帳12の許可番号リストに含まれているか否かを判定する(S122)。使用情報に含まれる許可番号リストの情報が、電話帳12の許可番号リストに含まれていない場合(S122でNo)、使用情報判定部16は、使用情報通知部13及び使用情報取得部21を介して、使用履歴情報作成部22に使用情報を送る。そして、使用履歴情報作成部22において、この使用情報を用いて使用履歴情報L1を作成する(S123)。使用履歴情報作成部22は、作成した使用履歴情報L1を、接続部30を介してサーバ100にアップロードする(S124)。
そして、使用情報に含まれる許可番号リストの情報が、電話帳12の許可番号リストに含まれている場合(S122でYes)、使用情報判定部16は、使用情報を使用履歴情報作成部22に送らずに処理を終了する。
すなわち、ユーザが子機4の電話帳33に追加又は削除した許可番号リストの情報が、すでに電話帳12の許可番号リストに反映されている場合には、使用履歴情報L1を作成せず、したがって、使用情報はサーバ100に通知されない。このように、本変形例においては、サーバ100にとって不必要な情報はアップロードせず、サーバ100にとって有益な情報のみをアップロードすることができる。その結果、サーバ100にアップロードするデータ量及びアップロード通信時間を削減することができる。
なお、変形例3において、使用情報に含まれる許可番号の情報が、電話帳12の許可番号リストに含まれていない場合に、使用情報判定部16は、使用情報に含まれる許可番号リストの情報を、電話帳12の許可番号リストに追加する処理も合わせて行ってもよい。
(変形例4)
他の変形例では、ユーザが子機4を使用して、子機4の電話帳33に許可番号を追加又は削除する操作を行った場合に、当該操作時にはその使用情報を親機3には送信せず、ユーザが子機4の電話帳33を親機3に転送する操作を行った場合に、追加又は削除された許可番号の情報を親機3に送信する。本変形例のデータアップロード処理の流れについて、図11を参照して説明する。
図11は、実施形態2に係る電話機1における他の変形例のデータアップロード処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように、まず、ユーザが子機4を使用し、操作部32が、子機4の電話帳33に許可番号を追加又は削除する操作を受け付ける(S131)。このとき、追加又は削除された許可番号の情報は、電話帳33に反映されているが、その使用情報は親機3には通知されない。そして、ユーザが子機4を使用し、子機4の電話帳33を親機3に転送する操作を、操作部32が受け付ける(S132)。
子機4の使用情報通知部31は、子機4の使用の様態に基づいて子機4の使用情報を作成し、作成した使用情報を、DECTを介して親機3の通信モジュール10に送信する(S133)。
使用情報取得部15は、子機4からの使用情報を受信する(S141)。使用情報判定部16は、使用情報取得部15が受信した使用情報に含まれる許可番号リストの情報が、親機3の電話帳12の許可番号リストに含まれているか否かを判定する(S142)。使用情報に含まれる許可番号リストの情報が、電話帳12の許可番号リストに含まれていない場合(S142でNo)、使用情報判定部16は、使用情報通知部13及び使用情報取得部21を介して、使用履歴情報作成部22に使用情報を送る。そして、使用履歴情報作成部22において、この使用情報を用いて使用履歴情報L1を作成する(S143)。また、使用情報判定部16は、使用情報に含まれる許可番号リストの情報を、電話帳12の許可番号リストに追加する(S144)。そして、使用履歴情報作成部22は、作成した使用履歴情報L1を、接続部30を介してサーバ100にアップロードする(S145)。
使用情報に含まれる許可番号リストの情報が、電話帳12の許可番号リストに含まれている場合(S142でYes)、使用情報判定部16は、使用情報を使用履歴情報作成部22に送らずに処理を終了する。
すなわち、ユーザが子機4の電話帳33に追加又は削除した許可番号リストの情報が、すでに電話帳12の許可番号リストに反映されている場合には、使用履歴情報L1を作成せず、したがって、使用情報はサーバ100に通知されない。そして、ユーザが子機4の電話帳33に追加又は削除した許可番号リストの情報が、電話帳12の許可番号リストに反映されていない場合には、その情報を電話帳12の許可番号リストに追加すると共に、使用履歴情報L1を作成する。
このように、サーバ100にとって不必要な情報はアップロードせず、サーバ100にとって有益な情報のみをアップロードすることができる。その結果、サーバ100にアップロードするデータ量及びアップロード通信時間を削減することができる。
なお、変形例4において、使用情報判定部16による判定処理を行わずに、取得した使用情報を含む使用履歴情報L1を使用履歴情報作成部22において作成し、サーバ100にアップロードしてもよい。このとき、使用情報判定部16による判定処理を行わずに、取得した使用情報に含まれる許可番号リストの情報を、電話帳12の許可番号リストに追加する処理も合わせて行ってもよい。さらに、変形例4において、取得した使用情報に含まれる許可番号リストの情報を電話帳12の許可番号リストに追加する処理を行わずに、使用履歴情報作成部22において作成した使用履歴情報L1をサーバ100にアップロードしてもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施形態1では、通信モジュール10と通信管理モジュール20とが一体である場合における電話機1の構成(図1)を説明した。しかしながら、本実施形態では、通信管理モジュール20が通信モジュール10と着脱可能に構成されており、通信モジュール10と通信管理モジュール20とが異なるハードウェア装置を構成している。
本実施形態の構成によれば、通信管理モジュール20が通信モジュール10から着脱可能である。そのため、例えば、古い通信モジュール10から通信管理モジュール20を取り外し、新しい通信モジュール10に装着しなおすことができ、通信管理モジュール20を再利用することができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施形態1では、電話機1が、PSTNを介して、他の電話機及びサーバ100と接続されている構成を説明した(図2参照)。しかしながら、電話機1は、他の通信回線を使用して、他の電話機及びサーバ100と通信を行ってもよい。本実施形態では、電話機1は、インターネットプロトコルに対応しており、LAN(Local Area Network)及びインターネット回線網5を介して、他の電話機1及びサーバ100と接続される。
本実施形態では、使用履歴情報L1及び迷惑番号リストL2は、インターネット回線網5経由で、電話機1とサーバ100との間で送受信される。
本実施形態の構成によれば、電話機1は、IP(Internet Protocol)電話サービスを利用することができる。したがって、電話機1のユーザは、PSTNの使用権を取得する必要なしに、他の電話機1と通話(発信・着信)することができる。
さらに、電話機1は、他の電話機1とはPSTNを介して接続され、サーバ100とはインターネット回線網5などを介して接続されてもよい。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態において、子機4は、DECTを介して親機3に通信可能に接続されているが、親機3が受けた着信の転送は受けない。子機4は、その使用を示す使用情報を、DECTを介して親機3に送信する。子機4は、親機3からデータの転送を受けるようになっていてもよいし、受けないようになっていてもよい。親機3と子機4との間の通信形態及び電話機1とサーバ100との間の通信形態については、上述した各実施形態と同様である。なお、親機3と子機4との間の通信は、DECT以外のプロトコルを用いて行ってもよい。
このような子機4の例として、ドアセンサ、TV等のリモコン、カメラ、インターホン等が挙げられる。この場合、電話機1は、例えば、ドアセンサが検知したドアが開いたという履歴、リモコンが操作された(見守り)という履歴、カメラに誰かが写ったという履歴、インターホンが利用されたという履歴等を、使用履歴情報L1としてサーバ100に送信する。したがって、このような電話機1を、例えば自宅等に設置することによって、ユーザは、サーバ100にアクセスして電話機1の使用履歴情報L1を参照すれば、留守中の自宅のセキュリティ状況を確認することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
子機4の制御ブロック(特に、操作部32及び使用情報通知部31)、通信モジュール10の制御ブロック(特に、操作部11、使用情報通知部13、許否判定部14、及び使用情報取得部15)、及び、通信管理モジュール20の制御ブロック(特に、使用情報取得部21、使用履歴情報作成部22、及び迷惑番号判定部23)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、子機4、通信モジュール10、及び通信管理モジュール20は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電話機(1)は、公衆交換電話網に通信可能に接続されている親機(3)と、当該親機が受けた着信の転送を受ける子機(4)とを含む電話機であって、サーバ(100)と接続する接続部をさらに備え、親機は、ユーザが上記子機を使用した場合に、当該使用を示す情報である使用情報を取得する使用情報取得部(15)と、使用情報取得部が取得した使用情報を含む使用履歴情報を、上記接続部を介して上記サーバに送信する使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)とを備えている。
上記の構成によれば、ユーザによる親機の使用だけでなく、ユーザによる子機の使用を示す使用情報を含む使用履歴情報も、電話機の使用履歴情報を記録するサーバに送信される。そのため、サーバは、その情報を様々な用途に使用することができる。例えば、サーバは、子機の使用情報に基づいて、迷惑電話の発信先であると推定される迷惑番号リストを更新することによって、迷惑番号リストの精度を向上させることができる。また、第三者が、サーバにアクセスして、電話機の使用履歴情報を参照することによって、電話機のユーザが、電話機を用いて、どのような発信をしているのかを知ることができる。
本発明の態様2に係る電話機(1)は、態様1において、使用履歴情報は、使用情報取得部(15)が取得した使用情報と、ユーザが親機(3)を使用した場合に、当該使用を示す情報とを、当該電話機の使用を示す情報として含んでもよい。
上記の構成によれば、サーバは、子機の使用情報と共に、親機の使用情報に基づいて、迷惑番号リストを更新することができる。したがって、迷惑電話番号のリストの精度をより向上させることができる。
本発明の態様3に係る電話機(1)は、態様1又は2において、親機(3)は、ユーザが迷惑電話であると判断した電話番号である拒否番号を含む拒否番号リストと、ユーザが迷惑電話ではないと判断した電話番号である許可番号を含む許可番号リストとを記憶した親機記憶部(電話帳12)をさらに備え、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、使用情報が、親機記憶部への拒否番号及び許可番号の少なくとも一方の個別の登録又は削除を示す情報である場合、使用情報を含む使用履歴情報をサーバ(100)に送信してもよい。
上記の構成によれば、ユーザが意図的又は積極的にその電話番号を拒否又は許可しようとしている場合に、その使用情報を含む使用履歴情報をサーバに送信するので、サーバにとって有益な情報をアップロードすることができる。その結果、サーバが管理する迷惑番号のリストの精度がより向上する。
本発明の態様4に係る電話機(1)は、態様3において、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、使用情報が、親機記憶部(電話帳12)に記憶した拒否番号及び許可番号の少なくとも一方の一括削除を示す情報である場合、使用情報を含む使用履歴情報をサーバ(100)に送信しなくてもよい。
上記の構成によれば、ユーザが意図的又は積極的にその電話番号を拒否又は許可しようとしていない場合には、その使用情報を含む使用履歴情報をサーバに送信しないため、サーバにとって不必要な情報はアップロードせず、サーバにとって有益な情報のみをアップロードすることができる。その結果、サーバが管理する迷惑番号リストの精度が向上する。また、サーバにアップロードするデータ量及びアップロード通信時間を削減することができる。
本発明の態様5に係る電話機(1)は、態様3において、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、使用情報が、同じ回線で使用される他の電話機への拒否番号リスト及び許可番号リストの少なくとも一方の移動を示す情報である場合、上記使用情報を含む上記使用履歴情報を上記サーバに送信しなくてもよい。
上記の構成によれば、ユーザが意図的又は積極的にその電話番号を拒否又は許可しようとしていない場合には、その使用情報を含む使用履歴情報をサーバに送信しないため、サーバにとって不必要な情報はアップロードせず、サーバにとって有益な情報のみをアップロードすることができる。その結果、サーバが管理する迷惑番号リストの精度が向上する。また、サーバにアップロードするデータ量及びアップロード通信時間を削減することができる。
本発明の態様6に係る電話機(1)は、態様3において、子機(4)は、許可番号リストを記憶した子機記憶部(電話帳33)を備え、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、使用情報が、子機記憶部に記憶した許可番号リストの親機(3)への転送を示す情報である場合、使用情報を含む使用履歴情報をサーバ(100)に送信しなくてもよい。
上記の構成によれば、ユーザが意図的又は積極的にその電話番号を拒否又は許可しようとしていない場合には、その使用情報を含む使用履歴情報をサーバに送信しないため、サーバにとって不必要な情報はアップロードせず、サーバにとって有益な情報のみをアップロードすることができる。その結果、サーバが管理する迷惑番号リストの精度が向上する。また、サーバにアップロードするデータ量及びアップロード通信時間を削減することができる。
本発明の態様7に係る電話機(1)は、態様1又は2において、子機(4)は、ユーザが迷惑電話ではないと判断した電話番号である許可番号を含む許可番号リストを記憶した子機記憶部(電話帳33)を備え、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、ユーザが子機を使用して許可番号リストに追加又は削除した許可番号を、サーバ(100)に送信してもよい。
上記の構成によれば、ユーザが子機記憶部の許可番号リストに追加又は削除した許可番号を、サーバにアップロードする。したがって、サーバは、当該許可番号に基づいて迷惑番号リストを更新することが可能であり、サーバが管理する迷惑番号リストの精度が向上する。
本発明の態様8に係る電話機(1)は、態様7において、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、ユーザが子機(4)を使用して、許可番号リストに許可番号を追加又は削除した場合に、当該許可番号をサーバ(100)に送信してもよい。
上記の構成によれば、ユーザが子機記憶部の許可番号リストに許可番号を追加又は削除した場合に、当該許可番号をサーバにアップロードする。したがって、サーバは、当該許可番号に基づいて迷惑番号リストを更新することが可能であり、サーバが管理する迷惑番号リストの精度が向上する。
本発明の態様9に係る電話機(1)は、態様7において、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、ユーザが子機(4)を使用して、許可番号リストを親機(3)に転送した場合に、当該許可番号リストに含まれる許可番号をサーバ(100)に送信してもよい。
上記の構成によれば、ユーザが子機記憶部の許可番号リストに追加又は削除した許可番号を、子機から親機への許可番号リストの転送時に、サーバにアップロードする。したがって、サーバは、当該許可番号リストに基づいて迷惑番号リストを更新することが可能であり、サーバが管理する迷惑番号リストの精度が向上する。
本発明の態様10に係る電話機(1)は、態様7〜9のいずれかにおいて、親機(3)は、許可番号を含む許可番号リストを記憶した親機記憶部(電話帳12)を備え、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、子機記憶部(電話帳33)の許可番号リストに含まれる許可番号のうち、親機記憶部の許可番号リストに含まれていない許可番号をサーバ(100)に送信してもよい。
上記の構成によれば、子機記憶部の許可番号リストに追加又は削除された許可番号のうち、親機記憶部の許可番号リストに含まれていない許可番号のみをサーバにアップロードする。すなわち、サーバにとって不必要な情報はアップロードせず、サーバにとって有益な情報のみをアップロードすることができる。その結果、サーバが管理する迷惑番号リストの精度が向上すると共に、サーバにアップロードするデータ量及びアップロード通信時間を削減することができる。
本発明の態様11に係る電話機(1)は、態様10において、使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)は、サーバ(100)に送信する許可番号を、さらに親機記憶部(電話帳12)に送信してもよい。
上記の構成によれば、ユーザが子機記憶部の許可番号リストに追加又は削除した許可番号をサーバにおいて利用すると共に、親機においても利用することができる。
本発明の態様12に係る通信方法は、公衆交換電話網に接続されている親機(3)と、当該親機が受けた着信の転送を受ける子機(4)とを含む電話機(1)を用いた通信方法であって、電話機はサーバ(100)と接続する接続部(30)をさらに備え、ユーザが子機を使用した場合に、当該使用を示す情報である使用情報を親機において取得する使用情報取得ステップと、使用情報取得ステップにおいて取得した使用情報を含む使用履歴情報を、接続部を介してサーバに送信する使用履歴情報送信ステップと、を含む。上記の構成によれば、上記態様1に係る電話機と同様の効果を奏することができる。
本発明の態様13に係る電話機(1)は、公衆交換電話網に接続されている親機(3)と、当該親機と通信可能に接続された子機(4)とを含む電話機であって、サーバ(100)と接続する接続部(30)をさらに備え、親機は、ユーザが子機を使用した場合に、当該使用を示す情報である使用情報を取得する使用情報取得部(15)と、使用情報取得部が取得した使用情報を含む使用履歴情報を、接続部を介してサーバに送信する使用履歴情報送信部(使用履歴情報作成部22)とを備えている。
上記の構成によれば、ユーザによる親機の使用だけでなく、ユーザによる子機の使用を示す使用情報を含む使用履歴情報も、電話機の使用履歴情報を記録するサーバに送信される。そのため、サーバは、その情報を様々な用途に使用することができる。例えば、子機として、ドアセンサ、TV等のリモコン、カメラ、インターホン等を用いた場合、ドアセンサが検知したドアが開いたという履歴、リモコンが操作された(見守り)という履歴、カメラに誰かが写ったという履歴、インターホンが利用されたという履歴等を、使用履歴情報として電話機からサーバに送信する。このような電話機を、例えば自宅等に設置することによって、ユーザは、サーバにアクセスして電話機の使用履歴情報を参照すれば、留守中の自宅のセキュリティ状況を確認することができる。
本発明の態様14に係る通信システム(電話機1、サーバ100)は、態様1〜11、13のいずれかの電話機(1)と、サーバ(100)と、を含む。
上記の構成によれば、電話機と同様の効果を奏することができる。
本発明の各態様に係る電話機(1)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを電話機が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより電話機をコンピュータにて実現させる電話機の制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。