JP6552335B2 - クライオポンプの再生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真空装置の排気系として用いられるクライオポンプに関し、特にクライオポンプの使用に際し、ポンプ内に溜め込んだ多量の水分を効率良くポンプ外に排出するための技術に関する。
真空装置において、真空槽を大気解放すると、その内壁面や各種構造物に大気中の水分が付着し、真空にすると付着した水分は脱離しにくく到達圧力を悪くすることが知られている。
またスパッタリング、蒸着、イオン注入等を行う真空処理装置では処理に必要なガラス基板や樹脂基板及びそのキャリアが加熱され、その際に水蒸気等が大量に発生することがある。これらによる水蒸気の分圧が高いと真空処理によって得られる製品の品質の歩留まりが悪くなることがあり、水蒸気分圧を低くすることが通常行われている。
このような水蒸気分圧を低減するために最も効率の良い真空ポンプはクライオポンプやクライオトラップと呼称されるもので(以下、「クライオポンプ」という。)、気体または液体冷媒により、バッフル、シールド、クライオパネル、クライオコイルといった呼称で代表されるクライオ面と呼ばれる極低温の面が設けられ、プロセスガスや水蒸気はクライオ面に直接凝縮し、水素をはじめとする蒸気圧の高い気体はクライオ面に接着された吸着材で吸着され、これにより高真空を実現している。
クライオポンプにおいて、特に水蒸気分圧を低くするために必要なクライオ面の温度は、真空処理の操作圧力にもよるが、飽和蒸気圧曲線によれば1×10-8Pa程度の水蒸気分圧である150K以下に冷却されていればよく、この場合、クライオ面に衝突した水はほぼ全て跳ね返ることなく捕捉され凝縮して氷となる。
クライオポンプの排気原理によれば、氷の表面温度は、水蒸気が凝縮するのに十分な温度に冷えていれば、次々と凝縮し、厚みを増していき、最終的には数百g〜数kgの氷に成長する。
クライオポンプは、溜め込み式ポンプであるが故に、一定期間毎に極低温のクライオ面を室温に戻すことで気体を排出した後、クライオ面を再び極低温まで冷却させてポンプとして機能させる操作が必要で、これを再生操作と呼称している。
この再生操作は、ポンプ停止からガスパージや加熱ヒータなどで凝縮した気体を昇華または液化させて排出しながら室温まで戻す昇温工程、クライオポンプに対して立ち上げに必要な圧力まで真空引きする粗引き工程、残存している気体成分による圧力上昇が規定範囲内であるかどうか確認する圧力上昇工程、最後に冷凍機を起動してクライオポンプを必要な温度まで冷却する冷却工程から構成される。
クライオポンプのケース(ポンプ容器)の表面にはヒータが巻き付けられており、このヒータからの輻射熱と、パージガスの持ち込む熱によってクライオ面の温度が上昇し、クライオ面に捕捉されていた気体は、蒸気圧の高い気体から順次クライオポンプ内に昇華、液化することでガス排出口からクライオポンプ外に排出されるが、水蒸気は3重点以下では氷とともに、室温付近では液体とともにクライオポンプ内に存在し、容易に排出されにくい。
クライオポンプ内に凝縮した氷の量が少なければ、クライオポンプのケース表面に巻き付けられたヒータによる輻射熱とガスパージにより大部分はクライオポンプ外に排出され、残存した水分はその後の粗引きにより容易にクライオポンプの外に排出させることが可能であるが、氷の量が多い場合には、液化した水がクライオポンプ内部のあらゆる場所に一様に存在もしくは点在することがあり、存在する場所によっては蒸発し難く、その後の粗引き工程で凍結し、圧力上昇工程に時間が掛かることがある。
従来の再生方法は、一定時間ガスパージを行った後に粗引きポンプで減圧させて水分を除去するものであるが、蒸発潜熱で沸点が下がり凍結するため圧力上昇工程に合格するまでに数時間を要していた。
そのため、凍結した後もしくは凍結する前に一旦ガスパージによりポンプ内の圧力を大気圧に戻すことによって解氷し、再び粗引きポンプで減圧する操作を繰り返す手法も従来行われているが、水の量が多い場合、このような操作を行っても圧力上昇工程に合格するまでに数時間必要とする場合があった。
また、クライオポンプ内部をヒータや冷凍機の逆サイクル運転により直接加熱する機構により凍結を予防する方法も知られているが、そのような機構を具備しない場合には載せ替えを含め大幅な改造を必要とし、コストアップになるという問題があった。
さらに、従来の再生方法では、溜め込む水の量が不明である場合に、どの程度パージを行ったらよいか判らず、数時間にわたりパージすることがあった。
国際公開2005−052369号公報
本発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡素な構成で、ポンプ容器内に溜め込んだ多量の水分を効率良くポンプ容器外に排出して再生工程の時間を短縮することができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明は、冷凍機によって冷却されるクライオ面が内部に設けられ、パージ用のガスが導入可能で且つ粗引きポンプに接続されるポンプ容器と、前記ポンプ容器内に設けられ、前記ポンプ容器の内部の温度を測定する温度センサと、前記温度センサによって測定された温度に基づいて前記粗引きポンプによる排気量を制御する制御部とを有し、前記ポンプ容器内に前記パージ用のガスを導入しつつ、前記温度センサによって測定された前記ポンプ容器の内部の温度に基づいて前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の排気量を制御するように構成されているクライオポンプを再生する方法であって、前記ポンプ容器の内部の温度を上昇させる昇温工程を開始した後、前記ポンプ容器内に前記パージ用のガスを導入しつつ、前記ポンプ容器の内部の温度を測定し、当該測定された温度に基づいて前記ポンプ容器内の粗引きを行うことにより、前記ポンプ容器の圧力が予め定めた圧力以上で、かつ、前記ポンプ容器の内部の温度が予め定めた温度範囲内となるように制御する工程を有するクライオポンプの再生方法である。
本発明では、前記ポンプ容器の内部の温度が予め定めた温度範囲の上限値になった時点で前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の粗引きを開始し、前記ポンプ容器の内部の温度が予め定めた温度範囲の下限値になった場合に前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の粗引きを停止し、その後、前記ポンプ容器の内部の温度が前記予め定めた温度範囲の上限値になった時点で前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の粗引きを再び開始し、前記ポンプ容器の内部の温度が前記予め定めた温度範囲の下限値になった場合に前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の粗引きを停止する工程を繰り返す場合にも効果的である。
本発明では、前記ポンプ容器の内部の圧力が3000Pa以上になるように制御する場合にも効果的である。
本発明では、前記ポンプ容器の内部の温度が、273Kより高く、かつ、当該ポンプ容器内において予め定めた水蒸気圧差が存在する範囲となるように制御する場合にも効果的である
本発明では、前記制御部が、前記粗引きポンプに接続された粗引きバルブを、前記温度センサにおいて測定された温度に基づいてオープン又はクローズするように構成されている場合にも効果的である。
以上述べた本発明によれば、再生工程において、昇温工程の後、ガスパージしながら粗引きポンプで排気することにより、ポンプ容器内で発生する乱流により水蒸気の蒸発効率を向上させることができる。
特に、本発明では、ポンプ容器の圧力が予め定めた圧力以上の下においてガスパージしながら粗引きを行うことにより、より効率良く水蒸気の蒸発を行うことができる。
また、本発明では、ポンプ容器の内部の温度を測定し、当該測定された温度に基づいてポンプ容器内の粗引きを行うことにより、ポンプ容器の内部の温度が予め定めた温度範囲内となるように制御するが、この温度範囲をポンプ容器内において予め定めた水蒸気圧差が生ずる温度範囲とすることにより、水分除去に寄与しない無駄なパージを無くし、迅速に粗引き工程に移行することで、再生工程の時間短縮が実現することができる。
さらに、本発明によれば、既に稼働している真空排気装置において、運用条件の変更等により水の溜め込み量が変わった場合であってもポンプ容器の内部にヒータを追加するといった大掛かりな改造を必要とせずに再生時間を短縮することができる。
以上述べたように、本発明によれば、簡素な構成で、ポンプ容器内に溜め込んだ多量の水分を効率良くポンプ容器外に排出して再生工程の時間を短縮することができるクライオポンプ及びこれを用いた真空装置を提供することができる。
本発明に係るクライオポンプの例を示す概略構成図 本発明に係るクライオポンプの再生方法の一例を示すフローチャート 本発明の再生方法の例におけるポンプ容器内の圧力の推移と温度の推移を示すグラフ 従来例におけるポンプ容器内の圧力の推移と温度の推移を示すグラフ 本発明の再生方法の例及び従来例におけるポンプ容器内の圧力の推移と温度の推移を示すグラフ
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るクライオポンプの例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のクライオポンプ1は、図示しない真空(処理)装置の真空槽2に図示しない仕切り弁を介して取り付けられるもので、冷凍機3と、冷凍機3の1段ステージ4及び2段ステージ5が配置されるポンプ容器6を有している。
ポンプ容器6内には、冷凍機3の2段ステージ5によって冷却されるクライオパネル7が設けられ、冷凍機3の1段ステージ4によって冷却されるシールド8が、このクライオパネル7を取り囲むように設けられている。
なお、クライオパネル7には、図示しない吸着材が設けられている。
また、シールド8の開口部側である例えば上部には、バッフル9が設けられている。
本例の場合、冷凍機3の1段ステージ4には、例えば熱電対からなる温度センサ4aが設けられ、この温度センサ4aは、ポンプ容器6の外部に設けられた温度計10に接続されている。
また、冷凍機3の2段ステージ5には、例えば熱電対からなる温度センサ5aが設けられ、この温度センサ5aは、上述した温度計10に接続されている。
そして、この温度計10は、後述する制御部20に接続されており、温度センサ4aによって測定された冷凍機3の1段ステージ4の温度情報と、温度センサ5aによって測定された冷凍機3の2段ステージ5の温度情報が、それぞれ制御部20に送られるようになっている。
さらに、バッフル9には、温度計10とは別の例えば熱電対からなる温度センサ22が設けられ、この温度センサ22によって測定された温度情報は、温度計10を介さず直接制御部20に送られるようになっている。
一方、ポンプ容器6内の例えば上部の開口部側には、ポンプ容器6内の圧力を測定するための真空計11が設けられている。
また、ポンプ容器6内の例えば上部の開口部側には、水分を含んだ湿潤な気体をポンプ容器6の外部に排出するための排出ノズル12が設けられている。
この排出ノズル12は、制御部20に接続されポンプ容器6内の圧力が例えば大気圧に到達した場合にオープンするように構成された排出バルブ13によって開閉するようになっている。
ポンプ容器6内の例えば下部には、後述するパージ用のガス(以下、「パージガス」という。)をポンプ容器6に導入するためのパージガス導入ノズル14が設けられている。
このパージガス導入ノズル14は、ポンプ容器6の外部において導入配管25及びパージバルブ15を介してパージガス供給源16に接続されている。
また、ポンプ容器6の例えば下部には、粗引き排出口17が設けられている。
この粗引き排出口17は、ポンプ容器6の外部において粗引き配管26と、例えば速度制御弁からなる粗引きバルブ18を介して粗引きポンプ19に接続されている。
一般に粗引き用の真空ポンプとしては、メカニカルブースターポンプ、ロータリーポンプ、ドライポンプ等があるが、本発明の場合は、多量の水を排気することになるので、粗引きポンプ19として、水の排出機構を備えたドライポンプが最適である。
もっとも、油水分離器を併用すればメカニカルブースターポンプやロータリーポンプを用いることもでき、また機種も限定されない。
パージガス導入ノズル14のガス導入口と粗引き排出口17の配管径の大きさは、ガス導入口の導入配管25は1/4”(インチ=6.35mm)以上、粗引き排出口17の粗引き配管26は3/8”(インチ=9.53mm)以上で、できるだけ大きくすることが好ましい。
パージガス導入ノズル14の導入口と粗引き排出口17の幾何学的な位置関係は問わないが、大部分の水はシールド8上に局所的ないしは一様に存在しており、その水面がある側からパージを行い、水の蒸発を促進しながら、ポンプ容器6の吸気口6a上部に接続されたマニホルド23から排出することが好ましい。
粗引き排出口17の粗引き配管26の取付位置は、本例のようにポンプ容器6下部の粗引き排出口17側でも、ポンプ容器6の吸気口6aに接続されたマニホルド23側からでもよい。必要に応じて粗引き排出口17の粗引き配管26に直接水が流れ込まないようにポンプ容器6内に堰を設けてもよい。
本例において、真空排気のオン・オフを行う粗引きバルブ18は、制御部20からの命令に従って開閉するように構成されている。
さらに、本例では、ポンプ容器6の外面に、例えば正の温度係数を有する抵抗体を用いたバンドヒータからなる外部ヒータ21が設けられている。
この外部ヒータ21は、ポンプ容器6の内部の加熱を行うもので、特にバンドヒータを用いると、正の温度係数を有する抵抗体の特性により発熱量が温度上昇とともに減り、予め設定した温度(例えば80±5℃)に保持できる機能を有していることから温度調節不要となり好ましい。
図2は、本発明に係るクライオポンプの再生方法の一例を示すフローチャートで、図1に示すクライオポンプ1の再生を行うものである。
また、図3は、本例におけるポンプ容器内の圧力の推移と温度の推移を示すグラフである。
図1に示すように、本例の冷凍機3の2段ステージ5は、クライオパネル7を冷却するものであるから、温度センサ5aによって測定された冷凍機3の2段ステージ5の温度情報は、クライオパネル7の温度を示すものである。
本明細書では、このクライオパネル7の温度を、本発明における「ポンプ容器の内部の温度」とする。また、図3の温度推移曲線は、ポンプ容器6内のクライオパネル7の温度を示すものである。
本例においては、まず、ステップS1において、上述したパージバルブ15をオープンにしてパージガスをポンプ容器6内に導入するとともに、クライオポンプ1の冷凍機3のコンプレッサ(図示せず)を停止し、さらに、外部ヒータ21をオンにする(昇温工程)。
本発明では、パージガスとして、一般的な窒素ガスを用いるが、長時間に渡りパージを行う操作であるため、露点温度が−40℃以下の乾燥空気を単独もしくは窒素ガスと併用してもよい。
また、パージガスの温度は、室温で使用することも加熱機構により温めて使用することもできる。
次に、ステップS2、S3において、ポンプ容器6内の圧力が大気圧になった時点で排出バルブ13をオープンにする。
これにより、図3の圧力推移曲線に示すように、ポンプ容器6内の圧力は大気圧になるとともに、温度推移曲線に示すように、ポンプ容器6内の温度は時間の経過とともに上昇する。
次のステップS4においては、ポンプ容器6内の温度、すなわち、クライオパネル7の温度が予め設定した290Kに到達したか否かを判断し、290Kに到達したと判断した場合には、ステップS5に進み、粗引きバルブ18をオープンにする。
すなわち、この時点から、ポンプ容器6内にパージガスを導入するとともに、粗引きポンプ19によってポンプ容器6内の粗引きを行う(パージ粗引き工程)。
本例において、パージ粗引き工程を開始する温度の上限値を290Kに設定したのは、ポンプ容器6内の残存水分表面と粗引き排出口17との間で所定値以上の水蒸気圧差が生じ、クライオパネル7の吸着材に吸着される水分量が急激に増えない湿度となる温度の例として設定したものである。
したがって、この条件を満たせば、290Kと異なる温度でもよい。
本発明において、パージ粗引き工程を開始するタイミングをポンプ容器6内の温度によって定めるようにしたのは、以下の知見に基づくものである。
まず、前提として、図1に示すように、本例の冷凍機3の1段ステージ4は、ポンプ容器6の下部に位置するシールド8の底部を冷却するものであるから、温度センサ4aによって測定された冷凍機3の1段ステージ4の温度情報は、シールド8の底部の温度即ちシールド8の底部に溜まった水分の温度を示すものとみなすことができる。
また、本例のバッフル9は、ポンプ容器6の上部に設けられていることから、温度センサ22によって測定されたバッフル9の温度情報は、ポンプ容器6の上部の雰囲気の温度を示すものとみなすことができる。
その上で、温度センサ4aによって測定された冷凍機3の1段ステージ4の温度と等しいとしたシールド8の底部の残存水分の温度と、温度センサ22によって測定されたバッフル9の温度と等しいとしたポンプ容器6の上部の雰囲気の温度とから、それぞれの温度における飽和蒸気圧を算出し、各飽和蒸気圧の差をポンプ容器6内における水蒸気圧差とする。
本発明者の実験によれば、この水蒸気圧差は、ポンプ容器6内の昇温開始時では十分大きいが、外部ヒータ21による加熱に伴いシールド8の底部の温度とバッフル9の温度差が小さくなって水蒸気圧差が小さくなり、その結果、ガスパージによる水分の蒸発が促進されにくくなることが判明した。
かかる知見に基づき、本発明者は、所定値以上の水蒸気圧差が存在する状態で粗引きを行うと再生時間が短縮されることを確認した上で、さらに当該水蒸気圧差が存在する状態でガスパージをしながら粗引きを行うことにより更なる再生時間の短縮が可能になることを見い出した。
本例では、実験により上記所定値以上の水蒸気圧差が存在するポンプ容器6内の温度(クライオパネル7の温度)の上限値を求め、290Kという値を得たものである。
一方、本発明では、パージ粗引き工程を行うことによりポンプ容器6の圧力が予め定めた基準圧力以上となるようにする。
この場合、ポンプ容器6の内部の基準圧力は、3000Pa以上となるようにすることが好ましく、より好ましくは、3000Pa以上4000Pa以下である。
ポンプ容器6の内部の基準圧力を3000Pa以上に設定すると、パージガスを導入しつつ粗引きを行う際、減圧下であっても残存水分の温度降下速度が小さく、さらに、3000Pa以上4000Pa以下に設定することにより、上記残存水分の温度降下速度が小さく、かつ、水分の排出効率を最も大きくすることができるからである。
この条件は、本発明者による実験によって見い出されたものである。
なお、パージ粗引き工程時におけるガスパージの流量は、予め計算または実測により粗引き系の圧力流量特性を取得しておき、水蒸気の蒸発量による圧力増加分を加味した上で粗引きポンプ19の排気速度ができるだけ大きい圧力領域で運転できるように決定する。この場合、昇温工程で用いた流量と同一のパージ流量のままでもよく、また加減してもよい。
本発明では、ポンプ容器6へのパージガスの導入とポンプ容器6内の粗引きを行う際に、ポンプ容器6の内部の温度を測定し、当該測定された温度が予め定めた温度範囲内となるようにポンプ容器6の内部の温度を制御する。
本例では、温度センサ22によってポンプ容器6の内部のバッフル9の温度を測定し、この測定された温度に基づいて粗引きバルブ18を動作させてポンプ容器6内の粗引きを行う。
ここでは、ポンプ容器6内にパージガスを導入しつつ、粗引きバルブ18をオープンにしてポンプ容器6内の粗引きを開始し、上述したようにポンプ容器6内の圧力を3000Pa以上4000Pa以下にする(図3の圧力推移曲線の圧力(1)参照)。
これにより、ポンプ容器6内の温度が上限値である290Kから低下する(図3の温度推移曲線の温度変化(1)参照)。
そして、ステップS6において、ポンプ容器6内の温度が予め設定した280Kまで低下したか否かを判断し、280Kになったと判断した場合には、ステップS7に進み、粗引きバルブ18をクローズにしてポンプ容器6内の粗引きを停止する。
本例において、ポンプ容器6内の粗引きを停止する温度の下限値を280Kに設定したのは、ポンプ容器6内において残存水分が凍結しない温度の例として設定したものである。
したがって、この条件を満たせば、280Kと異なる温度でもよいが、ポンプ容器6内において残存水分を確実に凍結させない観点からは、273Kより高い温度であることが必要である。
本例では、粗引きバルブ18をクローズにしてポンプ容器6内の粗引きを停止すると、ポンプ容器6内の圧力が上昇して大気圧に近くなる。
そこで、ステップS8において、ポンプ容器6内の圧力が大気圧になったか否かを判断し、ポンプ容器6内の圧力が大気圧になったと判断した時点で、ステップS9において、排出バルブ13をオープンにして湿潤な気体を排出する。
これにより、図3に示すように、ポンプ容器6内の圧力が大気圧に保たれるとともに、ポンプ容器6内の温度が上昇する(図3の圧力推移曲線の圧力(2)、温度推移曲線の温度変化(2)参照)。
次のステップS10においては、ポンプ容器6内の温度が予め設定した上限値である290Kに到達したか否かを判断し、290Kに到達したと判断した場合には、ステップS11に進み、粗引きバルブ18をオープンにしてポンプ容器6内の粗引きを再開する。
その後、次のステップS12において、ポンプ容器6内の温度の下降が止まり温度上昇に転じたか否かを判断し、温度上昇に転じていない場合には、ステップS6に戻り、上述したステップS6〜S11の動作を繰り返す。
すなわち、上述したガスパージとポンプ容器6内の粗引きを行い、この粗引きによりポンプ容器6内の温度が低下して280Kになったら粗引きを停止して排出バルブ13をオープンにした後、粗引きの停止によりポンプ容器6内の温度が上昇してポンプ容器6内の温度が290Kになったら粗引きバルブ18をオープンにする動作を繰り返す。
その後、上述したステップS12において、ポンプ容器6内の温度下降が停止し、温度上昇に転じたと判断した場合には、ステップS13に進み、パージバルブ15をクローズにするとともに、排出バルブ13をクローズにする。
この時点は、吸着材を除きポンプ容器6内に液体の水が存在しなくなったと判断されるものであり(図3の温度推移曲線の温度変化(3)参照)、ステップS13により、ポンプ容器6内へのパージガスの導入を停止するとともに、空気の排出を停止する(粗引き工程)。
この時点以降でガスパージを停止して粗引きを行うと、もはやポンプ容器6内の水の残渣は凍結することなく気化し、あわせて吸着材に吸着された水分も僅かであり、圧力上昇工程に必要な真空圧力まで直ちに達し、圧力上昇試験で合格しやすくなる。この現象は、本発明者によって確認されているものである。
その後、ステップS14において、真空計11の圧力が規定値に到達したか否かを判断し、規定値に到達したと判断した時点において、ステップS15において、粗引きバルブ18をクローズにする。
そして、ステップS16において、ポンプ容器6内の圧力が上昇しているか否かを判断し(圧力上昇工程)、ポンプ容器6内の圧力が上昇していると判断した場合には、ステップS17において、粗引きバルブ18をオープンにし、さらに、ステップS18において、外部ヒータ21をオフにする。
その後、ステップS19において、冷凍機3のコンプレッサ(図示せず)を起動して冷却工程を開始し、ステップS20において、冷凍機3の2段ステージ5が規定値になったと判断した時点において再生工程を終了する。
以上述べたように、本実施の形態によれば、再生工程において、昇温工程の後、ガスパージしながら粗引きポンプ19で排気することにより、ポンプ容器6内で発生する乱流により水蒸気の蒸発効率を向上させることができる。
特に、本実施の形態では、ポンプ容器6の圧力が予め定めた圧力(上記例では、3000Pa以上、好ましくは3000Pa以上4000Pa以下)の下においてガスパージしながら粗引きを行うことにより、より効率良く水蒸気の蒸発を行うことができる。
また、本実施の形態では、ポンプ容器6の内部の温度を測定し、当該測定された温度に基づいてポンプ容器6内の粗引きを行うことにより、ポンプ容器6の内部の温度が予め定めた温度範囲内となるように制御するが、この温度範囲をポンプ容器6内において残存水分が凍結せず、かつ、所定値以上の水蒸気圧差が存在する温度に着目して定めることにより(上記例では、280K以上290K以下)、水分除去に寄与しない無駄なガスパージを無くし、迅速に粗引き工程に移行することで、従来技術に比べて再生工程の時間短縮を実現することができる(図3〜5参照)。
さらに、本実施の形態によれば、既に稼働している真空排気装置において、運用条件の変更等により水の溜め込み量が変わった場合であってもポンプ容器6の内部にヒータを追加するといった大掛かりな改造を必要とせずに再生時間を短縮することができる。
以上述べたように、本実施の形態によれば、簡素な構成で、ポンプ容器6内に溜め込んだ多量の水分を効率良くポンプ容器6外に排出して再生工程の時間を短縮することができるクライオポンプ1及びこれを用いた真空処理装置を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られず、種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施の形態においては、外部ヒータ21として、正の温度係数を有する抵抗体を用いたバンドヒータを用いたが、ポンプ容器6に表面温度を直接的ないしは間接的に温度制御する機構を具備したヒータであれば、ニクロム線に代表される発熱体を無機絶縁材と金属配管で被覆したシーズタイプのヒータでも、ニクロム線に代表される発熱体をシリコンゴムシートで挟み込んだシリコンラバーヒータでも、ニクロム線に代表される発熱体をガラスクロス(耐熱布)で保護した帯形状のヒータでもよい。
この場合、外部ヒータ21の取付位置はポンプ容器6の胴体に巻き付けても、ポンプ容器6の底板側に取り付けても、あるいは胴体と底板の両方に取り付けてもよい。
また、外部ヒータ21は通常は昇温工程から圧力上昇試験合格まで通電するが、省電力化の観点からガスパージ排気終了時点で停止してもよい。
さらに、上記実施の形態では、粗引きバルブ18として速度制御弁を用いてオープン(全開)及びクローズ(全閉)を行うようにしたが、水分量が多い段階では粗引きバルブ18の開度を小さく調整することで温度低下の割合を小さくし、水分量が少ない段階では開度を大きく調整することもできる。
また、開度の異なるバルブを2個以上設け、水が多い段階ではコンダクタンスが小さい側を、水が抜けてきたらコンダクタンスが大きい側を使用するといった使い分けを行ってもよい。
さらに、上記実施の形態では、ポンプ容器6の内部に加熱機構を設けない場合を例にとって説明したが、ポンプ容器6の内部に加熱機構を有する場合にも同様な短縮効果が得られることは勿論である。
加えて、本発明は、スパッタリング、蒸着、イオンプレーティング、凍結乾燥など水分除去を目的とした種々のクライオポンプの再生過程に適用できるものである。
以下、本発明の実施例を比較例とともに説明する。
本発明の実施例として、口径20型のクライオポンプを用い、水の溜め込み量は100cc、200ccとした。
粗引きポンプはドライポンプ(コンダクタンスの影響を加味した有効排気速度 28m3/hr)を用い、粗引き配管長さ3m(口径50A)、ガス導入量30NL/min、パージ粗引き開始及び上限温度290K、パージ粗引き下限温度280Kとした。再生工程のフローは、図2に示すものである。
本実施例によれば、図4に示す従来の再生工程と比較して、約1時間程度短縮された(水の溜め込み量が100ccの場合は、360分→308分、水の溜め込み量が200ccの場合は、427分→366分)。
従来例と本実施例による温度推移の比較を図5に示す。
図5から理解されるように、本実施例によれば、圧力上昇工程に合格するまでの時間が短縮されている。
一方、有効排気速度を18m3/hrに能力低下させて本発明の再生操作を試行した結果、再生終了までの時間は、上記有効排気速度を28m3/hrとした場合と同等であり、ガスパージ粗引きが可能であれば、排気速度の小さい粗引き系でも効果があることが判明した。
1…クライオポンプ
2…真空槽
3…冷凍機
4…1段ステージ
4a…温度センサ
5…2段ステージ
5a…温度センサ
6…ポンプ容器
7…クライオパネル
8…シールド
9…バッフル
10…温度計
11…真空計
12…排出ノズル
13…排出バルブ
14…パージガス導入ノズル
15…パージバルブ
16…パージガス供給源
17…粗引き排出口
18…粗引きバルブ
19…粗引きポンプ
20…制御部
21…外部ヒータ
22…温度センサ

Claims (5)

  1. 冷凍機によって冷却されるクライオ面が内部に設けられ、パージ用のガスが導入可能で且つ粗引きポンプに接続されるポンプ容器と、前記ポンプ容器内に設けられ、前記ポンプ容器の内部の温度を測定する温度センサと、前記温度センサによって測定された温度に基づいて前記粗引きポンプによる排気量を制御する制御部とを有し、前記ポンプ容器内に前記パージ用のガスを導入しつつ、前記温度センサによって測定された前記ポンプ容器の内部の温度に基づいて前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の排気量を制御するように構成されているクライオポンプを再生する方法であって、
    前記ポンプ容器の内部の温度を上昇させる昇温工程を開始した後、前記ポンプ容器内に前記パージ用のガスを導入しつつ、前記ポンプ容器の内部の温度を測定し、当該測定された温度に基づいて前記ポンプ容器内の粗引きを行うことにより、前記ポンプ容器の圧力が予め定めた圧力以上で、かつ、前記ポンプ容器の内部の温度が予め定めた温度範囲内となるように制御する工程を有するクライオポンプの再生方法。
  2. 前記ポンプ容器の内部の温度が予め定めた温度範囲の上限値になった時点で前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の粗引きを開始し、前記ポンプ容器の内部の温度が予め定めた温度範囲の下限値になった場合に前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の粗引きを停止し、その後、前記ポンプ容器の内部の温度が前記予め定めた温度範囲の上限値になった時点で前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の粗引きを再び開始し、前記ポンプ容器の内部の温度が前記予め定めた温度範囲の下限値になった場合に前記粗引きポンプによる前記ポンプ容器内の粗引きを停止する工程を繰り返す請求項記載のクライオポンプの再生方法。
  3. 前記ポンプ容器の内部の圧力が3000Pa以上になるように制御する請求項記載のクライオポンプの再生方法。
  4. 前記ポンプ容器の内部の温度が、273Kより高く、かつ、当該ポンプ容器内において予め定めた水蒸気圧差が存在する範囲となるように制御する請求項又はのいずれか1項記載のクライオポンプの再生方法。
  5. 前記制御部は、前記粗引きポンプに接続された粗引きバルブを、前記温度センサにおいて測定された温度に基づいてオープン又はクローズするように構成されている請求項1乃至4のいずれか1項記載のクライオポンプの再生方法

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