JP6552147B1 - トレーニング装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなトレーニング装置として、下記特許文献1には、使用者が着座した状態で、ウェイトブロックとワイヤロープを介して連結された操作パッドを回動させて、ウェイトブロックを持ち上げることで脚部に負荷を与える構成が開示されている。
また、このようなトレーニング装置を用いずに、自重を用いて行うスクワットやランジと呼ばれる屈伸運動からなるエクササイズにより、下半身に負荷を与えることも行われている。
さらに、膝関節が前方スライドするという、本来意図していた動作とは異なる代償動作が生じ、膝関節周辺の靭帯、腱、筋組織に大きな負担をかけるリスクが高まるというおそれがあった。
このため、脚部のうち、膝の下側に位置する下腿が固定されていることで、股関節周辺の筋肉をうまく活動させて、これらの筋肉を効果的に鍛えることができる。
本実施形態に係るトレーニング装置1は、特に短距離走に必要な脚部や腰部周辺の筋肉を鍛えるために用いられる運動器具である。
図1は、トレーニング装置1の斜視図である。図2は、トレーニング装置1の平面図である。図3は、トレーニング装置1の左右方向Yから見た左側面図である。この説明では、図面に示す方向Xをトレーニング装置1の前後方向Xとし、図面に示す方向Yをトレーニング装置1の左右方向Yとする。
以下の説明では、主な使用方法である第1使用方法における使用態様に基づいて、トレーニング装置1の構造の一部を説明するが、副次的な使用方法である第2使用方法での使用を妨げるものではない。
支持板2は、平面視で2辺が前後方向Xに延びるとともに、残り2辺が左右方向Yに延びる正方形状を呈している。なお、支持板2の平面視形状は、長方形状や円形状等に任意に変更することができる。
図2に示すように、梁フレーム31は、左右方向Yに互いに間隔をあけて、一対配置されている。一対の梁フレーム31同士の間に、載置フレーム33が連結されている。載置フレーム33の上面に支持板2が載置されている。
脚フレーム32の左右方向Yの長さは、支持板2の左右方向Yの大きさよりも大きくなっている。このため、使用者が大きく体を動かすことで、重心の移動により支持板2の上面にかかる力が大きく変動した場合であっても、支持板2が傾くのを抑えることができる。
湾曲部35は、左右方向Yの外側に向かうに従い漸次、下方に向けて湾曲して延びている。湾曲部35の下端部には、地面に載置される脚先部36が設けられている。脚先部36は平面視で円形状をなし、合成樹脂材料で形成されている。
一対の脚フレーム32のうち、前後方向Xの他方側に位置する第2脚フレーム32Bの湾曲部35には、キャスター38が設けられている。キャスター38は、他方側の脚フレーム32における一対の湾曲部35にそれぞれ設けられ、前後方向Xの外側に向けて突出している。
トレーニング装置1全体をこのように傾けて、キャスター38が接触している状態で前後方向Xに移動させることで、トレーニング装置1を少ない力で容易に移動させることができる。
第1固定柱11は、外側筒11Aの高さを、内側筒11Bに対して変化させて固定する高さ調整部11Cを備えている。高さ調整部11Cを用いて、外側筒11Aの高さを変化させることで、脛支持部12の高さを調整することができる。
脛支持部12は、使用者の脛部の前方に位置する固定板21と、固定板21を支持する支持軸22と、固定板21の角度を調整する角度調整部23と、を備えている。
なお、固定板21の材質は、脛部に対して押し付けた際に痛みを感じない程度の柔らかさと、脛部を充分に支持できる程度の剛性がある素材であれば、任意に選択することができる。また、固定板21のうち、脛部が接触する部分を脛部の形状に合わせて湾曲させてもよい。
角度調整部23は、第1固定柱11に連結され、支持軸22を締結する締結部材である。角度調整部23による支持軸22の締結を緩めることで、支持軸22を固定板21とともに、軸回りに回転させることができる。これにより、固定板21が、上方に向かうに従い漸次、前方に向けて延びるように、固定板21の表裏面が向く向きを変更することができる。
図3に示すように、腓腹支持部14は、下腿の後方に位置する腓腹部を支持する部分である。腓腹支持部14は、軟質材料により形成されたローラ部材41と、ローラ部材41に連結され、ローラ部材41を支持する支持アーム42と、支持アーム42を第2固定柱13に連結する連結アーム43と、支持アーム42および連結アーム43を締結する位置調整部44と、を備えている。
ローラ部材41は、例えばウレタンマットを合成皮革により被覆したような軟質材料により形成されている。なお、ローラ部材41の材質は、腓腹部に対して押し付けた際に痛みを感じない程度の柔らかさと、腓腹部を充分に支持できる程度の剛性がある素材であれば、任意に選択することができる。
連結アーム43は、第2固定柱13のうち、前後方向Xの一方側を向く面に、例えば溶接接合等により固定されている。連結アーム43は、中空形状を呈し、内部に支持アーム42が挿入されている。
そして、位置調整部44を締結することにより、ローラ部材41とともに、支持アーム42の前後方向Xの位置を固定することができる。すなわち、位置調整部44を操作することにより、ローラ部材41の前後方向Xの位置を任意に変更することができる。
なお、上側ローラ41Aおよび下側ローラ41Bそれぞれの大きさは互いに異なっていてもよい。
上側ローラ41Aにおける位置調整部44は連結アーム43の上面に設けられ、下側ローラ41Bにおける位置調整部44は、連結アーム43の側面に設けられている。
なお、上側ローラ41Aにおける位置調整部44を、連結アーム43の側面や下面に設けてもよいし、下側ローラ41Bにおける位置調整部44を、連結アーム43の上面や下面に設けてもよい。
図4は、トレーニング装置1の第1使用方法における第1姿勢の状態を示す図である。図5は、第1使用方法における中間動作を示す図である。図6は、第1使用方法における第2姿勢の状態を示す図である。図7は、第1使用方法の状態を使用者の後方から見た図である。
ここで、固定板21の初期位置である、側面視で上下方向にまっすぐ延びた位置から傾斜させる傾斜角度については、使用者がトレーニングに求める負荷により選択することができる。すなわち、固定板21の傾斜角度が大きいほど、体全体の傾斜角度が大きくなり、第1使用方法における使用者に対するトレーニングの負荷方向が変わる。
そして、一対のローラ部材41それぞれの前後方向Xの位置を調整して、腓腹部を後方から前方に向けて押圧するように、ローラ部材41を押し付ける。この際、上側ローラ41Aの前後方向Xの位置と、下側ローラ41Bの前後方向Xの位置と、は互いに異なっている。このようにして、脛支持部12および腓腹支持部14により、使用者の右側の下腿が、前後方向Xに挟持されることで固定される。
この動作(腿上げ動作)を繰り返して、第1姿勢、中間動作、第2姿勢、中間動作、第1姿勢というサイクルとして、連続した運動を行う。
同時に、左右方向Yへの重心動揺を固定脚の片脚で支えなくてはいけないため、股関節の外転筋群や内転筋群も強く働く。
すなわち、下腿を物理的に固定することで、膝関節や足関節の動作を制限し、その結果股関節の動作を半強制的に促進することができる。
また、更に運動負荷を下げたい場合には、遊脚での跳躍を行うことなく、遊脚を地面から上方に向けて離間させた状態で、左右の骨盤の高さが互いに同等となっている状態を維持するだけでもよい。この場合にも、固定脚側の外転筋群や内転筋群に相当の負荷を与えることができる。
この説明では、使用者の前後方向Xの向きが、第1使用方法と逆になっている。すなわち、ローラ部材41側が前方、固定板21側を後方として説明する。
なお、固定板21は傾斜することなく、上下方向にまっすぐ伸びていてもよい。
ここで、膝とつま先との前後方向Xの位置が固定されることにより、膝関節の外転、内転、回旋動作が抑制され、膝関節や足関節部周囲の靭帯や腱、筋組織に対する負担を減少させることができる。
なお、図8および図9では、固定板21の下側が腓腹部と接触していないが、固定板21の上下方向の全域が腓腹部と接触するように、一対のローラ部材41により、下腿を前方から押圧してもよい。
このため、脚部のうち、膝の下側に位置する下腿が固定されていることで、股関節周辺の筋肉をうまく活動させて、これらの筋肉を効果的に鍛えることができる。
このため、仮に固定されていない方の脚部を、前後および上下に激しく動かしたとしても、足部が上下に変位する過程において、地面と接触するのを確実に防ぐことができる。
また、固定板21とローラ部材41との間の前後方向Xの間隔を調整することができるので、脚部のサイズに合わせて、ローラ部材41の最適な位置を調整することができ、様々な体格の使用者がトレーニングを行うことができる。
また、上記実施形態では、固定板21が左右方向Yに互いに間隔をあけて、一対配置された構成を示したが、このような態様に限れない。固定板21は一つだけ設けられてもよい。
2 支持板
10 下腿固定部
12 脛支持部
14 腓腹支持部
21 固定板
23 角度調整部
41 ローラ部材
44 位置調整部
Claims (3)
- 使用者の左右の下腿のうち、いずれか一方側の下腿のみを、膝が足部よりも前方に位置するように傾斜させて固定する下腿固定部と、
前記一方側の下腿における前記足部を下方から支持するとともに、地面から上方に向けて離間する位置に配置された支持板と、を備え、
前記下腿固定部は、
前記下腿の前方に位置する脛部を支持する脛支持部と、
前記下腿の後方に位置する腓腹部を支持する腓腹支持部と、を備え、
前記脛支持部および前記腓腹支持部により、前記下腿を前後方向に挟持することで固定し、
前記腓腹支持部は、軟質材料により形成されたローラ部材と、
前記ローラ部材の前後方向の位置を変更できる位置調整部と、を備え、
前記ローラ部材および前記位置調整部はそれぞれ、上下方向に互いに間隔をあけて、一対配置されているトレーニング装置。 - 前記脛支持部は、軟質材料により形成され、かつ側面視において上下方向に延びる固定板と、
固定板が、上方に向かうに従い漸次、前方に向けて延びるように、前記固定板の表裏面が向く向きを変更できる角度調整部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のトレーニング装置。 - 前記脛支持部は、左右方向に互いに間隔をあけて、一対配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトレーニング装置。
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