JP6550970B2 - エンジンの吸気供給構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの吸気管とシリンダヘッドとの間に設けられるインマニ部にインタークーラを内蔵した吸気供給構造に関する。
従来、エンジンの吸気通路に吸気冷却用のインタークーラを装備し、インタークーラによって吸気を冷却することで充填効率を高めて、エンジンの出力を向上させることが行われている。インタークーラには、走行風により吸気を冷却する空冷式のものと、冷媒により吸気を冷却する水冷式のものとがあり、後者の方が前者よりも配置の自由度が高いことが知られている。すなわち、水冷式のインタークーラであれば、できるだけ吸気ポートに近い位置に設けて吸気管の長さを短くすることが可能である。例えば、水冷式のインタークーラをインテークマニホールドのサージタンク内に配置することで、システム全体の小型化を図るようにしたエンジンが提案されている(特許文献1参照)。
特開2014−051907号公報
ところで、吸気がインタークーラの一部に片寄らずに通過すれば、インタークーラ全体で熱交換が行われるため、吸気が効率よく冷却される。すなわち、インタークーラによる冷却効率は、インタークーラに対してできるだけ均一に吸気が供給された方が高くなる。しかしながら、インタークーラがインテークマニホールドの内部に配置される場合は、インテークマニホールドに流入する吸気の流れ方向の影響を受け、インタークーラの一部に片寄って吸気が供給されるおそれがある。
また、インタークーラで吸気が冷却されると、吸気に含まれる水蒸気が凝縮して水(以下、凝縮水という)が生成される。この凝縮水が吸気と共に一気に筒内へ導入されてしまうと、燃焼安定性の低下やエンジンの耐久信頼性の低下等を招くことになる。インタークーラが吸気通路上に介装される場合には、インタークーラの下流側の吸気通路に凝縮水を分離するための構造を設けて凝縮水を処理することができるが、インテークマニホールドに内蔵される場合には、凝縮水を分離する構造を設けることは非常に困難である。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、エンジンの吸気供給構造に関し、凝縮水を適切に処理しながら吸気の冷却効率を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示するエンジンの吸気供給構造は、吸気が流通する吸気管と、前記吸気管と接続され、シリンダヘッド内に並設された複数の吸気ポートに前記吸気を導入するインマニ部と、前記インマニ部に内蔵され、前記吸気を冷却するインタークーラと、を備える。前記インマニ部は、前記吸気を取り入れる入口が、前記インタークーラよりも下方に設けられ、前記吸気を排出する出口が形成された出口部の底面が、前記インタークーラが設置される底面よりも下方に設けられるとともに、前記インタークーラが設置される前記底面と前記出口部の前記底面との間を滑らかに接続する傾斜面と、前記入口から前記インタークーラの下面まで延設された入口部と、を有する。前記インタークーラは、その吸気流入面と前記入口部の側面部との距離が、前記吸気管の下流端部における流路の輪郭を前記下流端部の軸中心に沿って前記インマニ部側に延長したときの範囲の直径よりも短くなるように、前記側面部寄りに配置されている
(2)また、ここで開示するエンジンの吸気供給構造は、吸気が流通する吸気管と、前記吸気管と接続され、シリンダヘッド内に並設された複数の吸気ポートに前記吸気を導入するインマニ部と、前記インマニ部に内蔵され、前記吸気を冷却するインタークーラと、を備える。前記インマニ部は、前記吸気を取り入れる入口が、前記インタークーラよりも下方に設けられ、前記吸気を排出する出口が形成された出口部の底面が、前記インタークーラが設置される底面よりも下方に設けられるとともに、前記インタークーラが設置される前記底面と前記出口部の前記底面との間を滑らかに接続する傾斜面、前記入口から前記インタークーラの下面まで延設された入口部と、前記入口部の側面部に内方へ突設され、前記側面部の内面と前記インタークーラの吸気上流側の下縁部とを滑らかに接続する突出部と、を有し、前記インタークーラは、吸気上流側の一部が、前記吸気管の下流端部における流路の輪郭を前記下流端部の軸中心に沿って前記インマニ部側に延長したときの範囲内に入り込むように配置され、前記突出部は、前記内面から上方にいくほどその突出量が大きくなるとともに、前記インタークーラの前記範囲内に入り込んだ部分の下面全体を下方から支持することが好ましい。
(3)前記インマニ部は、前記入口部の下面部に外方へ膨出形成された第一拡張部を有することが好ましい。
)前記インマニ部は、前記インタークーラの吸気流入面に対向する側面部に外方へ膨出形成された第二拡張部を有することが好ましい。
開示のエンジンの吸気供給構造では、インタークーラで生成された凝縮水を、生成されたそばからシリンダヘッドの吸気ポートへと流すことができ、凝縮水を適切に処理することができる。また、インマニ部の入口がインタークーラよりも下方に設けられるため、吸気の流れがインタークーラの吸気上流側で変化し、インタークーラの上部まで吸気を行き渡らせることができる。これにより、インタークーラの全体に吸気を供給でき、吸気の冷却効率を高めることができる。
吸気供給構造を備えたエンジンの全体構成を示すシステム図である。 吸気供給構造の外観を示す模式的な斜視図である。 図2及び図5のA−A矢視断面図である。 図3のB−B矢視断面図である。 図3及び図4のC−C矢視断面図である。 図4のD−D矢視断面の分解斜視図から吸気管を省略した図である。 突起部の模式的な拡大斜視図である。 変形例に係る吸気供給構造の断面図(図3に対応する図)である。
図面を参照して、実施形態としてのエンジンの吸気供給構造について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.エンジン]
本実施形態の吸気供給構造は、図1に示す車載のエンジン1に適用される。本実施形態のエンジン1は直列四気筒のディーゼルエンジンであり、二つのEGR(Exhaust Gas Recirculation)システム13,14とターボチャージャ10とを備える。図1にはエンジン1のシリンダブロック1Bに形成される複数の気筒5のうちの一つを示す。
エンジン1のシリンダヘッド1Hには、気筒5毎に吸気ポート3と排気ポート4とが設けられる。複数の吸気ポート3のそれぞれは、一端が燃焼室に向けて開口し、他端がシリンダヘッド1Hの吸気側側面に並んで開口する。また、各排気ポート4は、一端が燃焼室に向けて開口し、他端がシリンダヘッド1Hの排気側側面に並んで開口する。以下、複数の吸気ポート3の開口(吸気が流入する上流側,入口側の開口)が並ぶ方向(並設方向)を「ポート並設方向L」と呼ぶ。本実施形態のポート並設方向Lは、直列四気筒エンジンの場合、四つの気筒5が並ぶ方向(シリンダ列方向)と同一であり、エンジン1のクランク軸中心に平行な方向である。吸気ポート3の上流側には、後述のインマニ部2(インテークマニホールド)を介して吸気通路6(吸気管)が接続され、排気ポート4の下流側には、エキマニ部(エキゾーストマニホールド)を介して排気通路7が接続される。
吸気通路6には、上流側から順にエアフィルタ8,低圧スロットル弁9,ターボチャージャ10のコンプレッサが介装される。また、吸気通路6の下流端部にはスロットルボディ6A(吸気管)が設けられ、このスロットルボディ6Aには高圧スロットル弁11(スロットル弁)が内蔵される。一方、排気通路7には、上流側から順にターボチャージャ10のタービン,排気浄化装置12が介装される。
エンジン1には、排気通路7を流通する排気を吸気通路6へ還流させる低圧EGRシステム13と高圧EGRシステム14とが設けられる。低圧EGRシステム13には、排気通路7の排気浄化装置12よりも下流部分と吸気通路6のコンプレッサよりも上流部分とを接続する通路13Aが含まれるとともに、この通路13A上に介装されるフィルタ13B,クーラ13C,バルブ13Dが含まれる。通路13Aを流通する排気の流量(低圧EGR量)は、バルブ13Dの開度と低圧スロットル弁9の開度とに応じて変化する。高圧EGRシステム14には、排気通路7のタービンよりも上流部分とインマニ部2とを接続する通路14Aが含まれるとともに、この通路14A上に介装されるバルブ14Dが含まれる。通路14Aを流通する排気の流量(高圧EGR量)は、バルブ14Dの開度と高圧スロットル弁11の開度とに応じて変化する。
インマニ部2は、吸気通路6を流通してきた吸気と高圧EGR用の通路14Aを流通してきた高圧EGRガスとを取り入れ、これらが混合された吸気をシリンダヘッド1Hの複数の吸気ポート3に導入するものである。以下、図1に示すように、インマニ部2のうち吸気通路6に接続されて吸気を取り入れる開口のことを「入口21」と呼び、シリンダヘッド1Hの吸気側側面に接続されて吸気を排出する開口のことを「出口34」と呼ぶ。本実施形態のインマニ部2は、一般的なインテークマニホールド(多岐管)のように吸気ポート3に接続される出口部分が分岐しておらず、横長形状の一つの出口34で全ての吸気ポート3の開口を覆う。
インマニ部2には、冷媒により吸気を冷却する水冷式のインタークーラ15が内蔵される。インタークーラ15は、インマニ部2の内部に形成される吸気流路の全断面に亘って設けられる。したがって、インマニ部2を通過する全ての吸気はインタークーラ15を通過し、冷却される。
エンジン1は、エンジン1の冷却系統とは別に、インタークーラ15で用いられる冷媒が流通する循環路16Aと、循環路16A上に介装された電動ポンプ16B及びラジエータ16Cとを備える。電動ポンプ16Bにより圧送された冷媒は、インタークーラ15内を流通するときに吸気を冷却し、その後ラジエータ16Cにおいて冷却されて、再び電動ポンプ16Bへと戻る。
[2.吸気供給構造]
図2は、本実施形態の吸気供給構造の外観を示す模式的な斜視図である。図3は図2及び図5のA−A矢視断面図,図4は図3のB−B矢視断面図,図5は図3及び図4のC−C矢視断面図である。これらの図において、吸気通路6は下流端部(すなわちスロットルボディ6A)のみを示す。また、図6は、図4の吸気供給構造をD−D断面で切断するとともに矢印Dの方向から見た分解斜視図であり、吸気通路6を省略した図である。なお、図4には、B−B矢視断面の反対側に位置するインタークーラ15の下面15bを二点鎖線で示す。
本実施形態の吸気供給構造は、上述した吸気通路6,インマニ部2,インタークーラ15を備える。まず、インマニ部2に内蔵されるインタークーラ15の構成について説明する。インタークーラ15は、吸気を冷却するコア部15Cと、固定用のフランジ部15Fと、循環路16Aに接続されるニップル部15Nとを有する。
図3,図5及び図6に示すように、コア部15Cは、冷媒が流通する経路と吸気が流通する経路とを有し、冷媒と吸気との間で熱交換させることで吸気を冷却する部分である。コア部15Cは、ポート並設方向Lに長い略直方体状に形成され、インマニ部2の上面に形成された天井開口部29eから内部に収容される。コア部15Cは、入口21から流入した全ての吸気がコア部15Cを通過するように、インマニ部2の内部に形成される吸気流路の全断面に亘って設置される。
以下、コア部15Cに吸気が流入する面を「吸気流入面15a」と呼び、コア部15Cから吸気が流出する面を「吸気流出面15d」と呼ぶ。これら二つの面15a,15dは平行である。また、インタークーラ15内を吸気が通過する方向を「吸気通過方向F」と呼ぶ。吸気通過方向Fは、吸気流入面15aから吸気流出面15dに向かう方向であって、これら二つの面15a,15dに直交する方向である。吸気通過方向Fは、上面視でポート並設方向Lに対して略直交方向となる。
図2〜図4及び図6に示すように、フランジ部15Fは、インタークーラ15をインマニ部2に固定するための部位である。本実施形態のフランジ部15Fは、天井開口部29eよりも一回り大きい長方形状の薄い一枚板として設けられる。フランジ部15Fは、周縁部を除いた部分にコア部15Cの上面が固定されて、コア部15Cと一体化される。インタークーラ15は、コア部15Cがインマニ部2に収容されるとともに、フランジ部15Fが天井開口部29eを覆うようにインマニ部2の上面に載置される。
フランジ部15Fの周縁部と天井開口部29eを囲むインマニ部2の上面との間には、シート状のガスケット17が介装される。また、フランジ部15Fの上面には、平板状の天板18が載置される。天板18は、インタークーラ15のフランジ部15Fを押さえる部材であり、上面視でフランジ部15Fと同一形状をなし、フランジ部15Fよりも厚みが大きく形成される。インタークーラ15は、天板18の上方から複数のボルト19によって、天板18,フランジ部15F,ガスケット17が共締めされることにより、インマニ部2に固定される。本実施形態では、天板18のポート並設方向Lに延びる両端部のそれぞれに、四つのボルト19が略等間隔に並んで配置される。
ニップル部15Nは、コア部15Cが有する冷媒流路(図5中の太破線で示す矢印)の上流端及び下流端にそれぞれ設けられた接続部であり、天板18を貫通して上方に延設される。
次に、吸気通路6に内蔵される高圧スロットル弁11について説明する。高圧スロットル弁11は、電子制御式のバルブであり、図3及び図4に示すように、吸気通路6の下流側の開口6eの近傍に配置される。高圧スロットル弁11は、図3〜図5に示すように、軸部11Aを中心として弁体11Bを回転させるバタフライ式のバルブである。弁体11Bの開度(角度)は、流量が最小となる全閉位置や流量が最大となる全開位置にオンオフ制御可能である。また、制御信号に応じて、図4に示すような任意の中間開度にも制御可能である。本実施形態の弁体11Bの回転角度範囲は90度であり、全閉位置から一方向に90度回転することで全開位置となり、そこから逆方向に90度回転することで全閉位置となる。また、これらの間の中間開度で流量を微調整可能である。軸部11Aは、吸気通過方向Fに沿う方向(ポート並設方向Lに直交する方向)に延設される。
次に、吸気供給構造の具体的な構成について詳述する。図2に示すように、インマニ部2は、インタークーラ15を内蔵する部位と、この部位の一部から下方に突設された部位とを有する。図2〜図6に示すように、前者の部位は、ポート並設方向Lに延設される部分であり、インタークーラ15のコア部15Cが設置される設置部29と、コア部15Cの吸気直上流部である上流部23と、コア部15Cの吸気直下流部である下流部30と、インマニ部2の最下流部となる出口部33と、を有する。出口34は、この出口部33における下流側の端面33aに開口する。
一方、後者の部位は、吸気通路6に接続される部分であり、インマニ部2の最上流部となる入口部22を有する。入口21は、この入口部22における上流側の端面22eに開口する。本実施形態の入口21は、インタークーラ15の下面15bよりも下方に設けられる。すなわち、入口部22の端面22eは、インタークーラ15の下面15bよりも下方に位置する。
図3及び図4に示すように、入口部22は、入口21が形成された端面22eからインタークーラ15の下面15bまで延設された部分であり、端面22eにはスロットルボディ6Aが固定される。入口部22は、入口21から上方へ行くほど流路面積がポート並設方向Lに沿って広がるように設けられ、その上方に上流部23が連続して設けられる。上流部23は、インタークーラ15の吸気流入面15aに沿って設けられた部分であり、入口21から流入した吸気の流れの向きが吸気通過方向Fに変わる部分である。本実施形態の吸気通路6は、インタークーラ15の吸気通過方向Fに対して交差する方向である下方向から、インマニ部2の入口部22に接続される。
図4に示すように、入口21は、吸気通路6の開口6eと同一形状に形成され、入口部22の端面22eにおいて下方に向かって開口する。本実施形態の入口21は、吸気通過方向Fに沿うとともにポート並設方向Lと交差する方向に延在するインマニ部2の二つの側面2a,2bのうち、一方の側面2aに寄って設けられる。以下、入口21に近接する一方の側面2aを「第一側面2a」と呼び、他方の側面2bを「第二側面2b」と呼ぶ。本実施形態の入口21は、インマニ部2のポート並設方向Lの中心から、ポート並設方向Lに沿って第二側面2bよりも第一側面2aに近接して(オフセットして)設けられる。
第一側面2aは、高圧スロットル弁11が中間開度のときに二分される二つの流路61,62のうち、軸部11Aよりも上流側の流路面積が狭い一方の流路61が存在する側の面である。図4に示すように、高圧スロットル弁11が中間開度の場合、吸気通路6は、ポート並設方向Lにおいて、弁体11Bの一方の面側を通る流路61と他方の面側を通る流路62とに分けられる。入口21は、軸部11Aよりも上流側の流路面積が狭くなる一方(図中左方)の流路61側に位置する第一側面2aに片寄って設けられる。吸気は、軸部11Aよりも上流側の流路面積が広い他方(図中右方)の流路62に流れやすいことから、高圧スロットル弁11が中間開度である場合(全閉又は全開でない場合)には、インマニ部2の第二側面2bに向かって流入する吸気の流量が増大する。
また、入口部22の端面22eは、第一側面2aから第二側面2bに向かう方向に下降傾斜して設けられ、この端面22eにスロットルボディ6Aの下流側の端面が当接する。吸気通路6は、その下流端部(すなわちスロットルボディ6A)の端面が第二側面2bに向く姿勢で入口部22の端面22eに当接し、ポート並設方向Lに対して傾いた状態で入口部22に接続される。吸気通路6の接続部分の傾斜方向は、スロットルボディ6Aの軸中心S(図4中の一点鎖線)が吸気下流側ほど第二側面2bに接近する方向とされる。すなわち、スロットルボディ6Aの傾斜方向は、高圧スロットル弁11の中間開度での弁体11Bの傾きと同様である。これにより、インマニ部2に流入する吸気が、第二側面2b側により流れやすくなる。
インマニ部2には、入口21から流入した吸気をポート並設方向Lの両側に(すなわち二つの側面2a,2bのそれぞれに向かうように)分離,分散させる突起部25が設けられる。突起部25は、インタークーラ15よりも吸気上流側におけるインマニ部2の内面に突設される。本実施形態の突起部25は、図3〜図5に示すように、インタークーラ15の吸気流入面15aと対向する上流部23の側面部23aであって、高圧スロットル弁11と上下方向に重なる位置に設けられる。
具体的には、突起部25は、スロットルボディ6Aの流路面積(軸中心Sに直交する断面積)や断面形状が変化しないように、流路の輪郭を軸中心Sに沿ってインマニ部2側に延長したときの範囲P内(図3,図4中の二本の破線の間)に設けられる。図5に示すように、突起部25は、上面視で入口21と重なって配置される。また、側面視での突起部25の位置は、図4に示すように、スロットルボディ6Aから流入した吸気が衝突する位置に設定される。
なお、本実施形態における範囲Pの形状は円筒状であり、その断面形状の大きさは高圧スロットル弁11の近傍での流路断面形状に対応するものとされる。すなわち、高圧スロットル弁11が取り付けられた位置でスロットルボディ6Aの流路を軸中心Sに直交する断面で切断したときの切り口が、範囲Pの断面形状に対応する。また、突起部25は、スロットルボディ6Aの軸中心Sの方向(軸方向)に沿う方向に細長く形成された形状とされる。本実施形態の突起部25は、上下方向に細長い形状とされ、その下端部が入口21に向かって先細りの形状に形成される。
このような構成により、入口21からインマニ部2に流入した吸気は、図4及び図5中に白抜き矢印で示すように、突起部25に当たることで第一側面2a側へ向かう流れと第二側面2b側へ向かう流れとに分離される。このとき、上述したような入口21の位置とスロットルボディ6Aの傾きとによって、第二側面2bに向かう吸気の流量の方が第一側面2aに向かう吸気の流量よりも多くなる。
図3〜図5に示すように、本実施形態の突起部25は、上流部23の側面部23aに形成された開口部24を塞ぐ蓋26Aを締結するためのボス部を兼ねている。開口部24は、組み立て作業やメンテナンス作業を行うための作業用の貫通孔である。本実施形態の開口部24は、インマニ部2をシリンダヘッド1Hの吸気側側面に固定するためのボルトを締め付ける工具(何れも図示略)を通すためのものであり、ポート並設方向Lにおいて互いに間隔をあけて二箇所に設けられる。各開口部24は、後述するボルト孔33hの軸中心(すなわちボルトの挿通方向)の延長線Q(図3中のC−C断面を示す二点鎖線)上に形成され、工具が通る大きさの略円形状に形成される。この延長線Qに沿って、インマニ部2を取り付けるための工具が差し込まれる。
図2,図3及び図6に示すように、蓋26Aは、側面部23aの外面に固定されて各開口部24を外部から塞ぐものである。本実施形態の蓋26Aは、略ひし形状に形成され、長い方の対角線が上下方向に延びる姿勢で側面部23aに取り付けられる。蓋26Aは、その上端,下端のそれぞれにおいてボルト26Bが締結されることで側面部23aに固定される。本実施形態のインマニ部2には、ポート並設方向Lに互いに間隔をあけて同一の蓋26Aが二つ設けられる。突起部25は、一方の蓋26Aを固定するボルト26Bを締結するためのボス部となる。
本実施形態の突起部25は、図3に示すように、インタークーラ15の吸気流入面15aに対向する面(出口34側を向いた面)に凹設された凹部25bを有する。本実施形態の突起部25の模式的な拡大斜視図を図7に示す。凹部25bは、突起部25の長手方向(すなわち上下方向)の中間部に位置し、突起部25をポート並設方向Lに貫通するように設けられる。これにより、凹部25bの上方,下方のそれぞれには、凹部25bに対して相対的に凸となる凸部25a,25cが形成される。二つの凸部25a,25cは、側面部23aから内方に向かって突設された部位である。すなわち突起部25は、上下方向に間隔をあけて並設された二つの凸部25a,25cと、これらの凸部25a,25cの間に凹設された凹部25bとを有する。
本実施形態の凹部25bは、ボルト孔33hの軸中心の延長線Qの方向に延びる略円筒形状に形成され、その底面に開口部24が形成される。すなわち凹部25bは、突起部25と側面部23aとを延長線Qの方向に貫通した貫通孔として設けられる。一方、二つの凸部25a,25cは、蓋26Aが取り付けられる外面側に穿設された孔部を有する。この孔部には、ボルト26Bを螺合するためのねじ溝が切られている。
二つの凸部25a,25cは、入口21から流入してきた吸気を拡散させる機能を持つ。特に、凸部25a,25cと凹部25bとのエッジ部分において吸気がより拡散される。また、凹部25bの下方の凸部25aは、その下端部が入口21に向かって先細りの形状に形成され、入口21からインマニ部2に流入した吸気の流れを二方向に分ける機能も持つ。すなわち、入口21から流入した吸気は、下方の凸部25aに当たってポート並設方向Lの一方と他方とに向かう流れに分離されるとともに拡散される。これにより、インタークーラ15への吸気の流入が均一化される。
図3及び図5に示すように、インタークーラ15は、吸気上流側の一部が入口部22の流路面積を狭めるように、インマニ部2内に配置される。具体的には、インタークーラ15の吸気上流側の一部が、スロットルボディ6Aの流路の輪郭を延長した範囲P内に入り込むように配置される。すなわち、インタークーラ15の吸気流入面15aと上流部23の側面部23aとの距離が範囲Pの直径よりも短くなるように、インタークーラ15が側面部23a寄りに配置される。
本実施形態のインマニ部2には、インタークーラ15の範囲P内に入り込んだ部分の直下方に突出部22dが設けられる。突出部22dは、入口部22の側面部22aに内方へ突設された部分であり、端面22eの近傍における入口部22の内面22hと、インタークーラ15の吸気上流側の下縁部15eとを滑らかに接続する。すなわち突出部22dは、内面22hから上方に行くほどその突出量が大きくされ、インタークーラ15の範囲P内に入り込んだ部分の下面全体を下方から支持する。これにより、入口21からインマニ部2に流入した吸気が、突出部22dにより側面部22a側へと偏流し、上流部23の上部にも行き渡る。
ところで、インマニ部2は、上述したインタークーラ15の配置及び突出部22dによって吸気の流路面積が絞られることから、インマニ部2において圧力損失が発生する可能性がある。これに対し、インマニ部2には、圧力損失を低減するための二つの拡張部27,28が設けられる。第一拡張部27は、図4に示すように、入口部22の下面部22bに外方へ膨出形成された部分である。第一拡張部27は、スロットルボディ6Aの流路の輪郭を延長した範囲Pの外側に広がった部分である。これにより、吸気の流路面積が上下方向に拡張され、圧力損失の発生が抑制される。
第二拡張部28は、図3及び図6に示すように、インタークーラ15の吸気流入面15aに対向する面部に外方へ膨出形成された部分である。本実施形態の第二拡張部28は、上流部23の側面部23aと入口部22の側面部22aとにまたがって設けられる。これにより、吸気の流路面積が吸気通過方向Fに沿う方向にも拡張され、圧力損失の発生がより効果的に抑制される。なお、第一拡張部27,第二拡張部28の何れか一方のみを設けてもよい。
設置部29は、入口部22よりも上方に位置し、インタークーラ15のコア部15Cが略隙間なく収容される部分である。設置部29の上部には、コア部15Cをインマニ部2の内部に収容するための天井開口部29eが設けられる。天井開口部29eは上面視で長方形状に形成され、コア部15Cがぴったりと収まる形状とされる。設置部29の底面29bにはコア部15Cの下面15bが接触配置される。また、設置部29の天井開口部29eを囲む上面には、ガスケット17を介してフランジ部15Fが載置される。
図3及び図5に示すように、下流部30は、インタークーラ15の吸気流出面15dに沿って設けられた部分であり、インタークーラ15を通過した吸気に高圧EGRガスが混合される部分である。下流部30の上部には、ポート並設方向Lに沿って延びるEGR導入路31が設けられる。EGR導入路31は、高圧EGRガスをインマニ部2の内部に導入する流路であり、その下面部にポート並設方向Lに沿って形成されたスリット状のEGR導入口32を有する。
EGR導入路31におけるポート並設方向Lの一端には、図2に示すように接続口31aが設けられる。接続口31aには、高圧EGRシステム14の通路14Aが接続される。通路14Aを流通した高圧EGRガスは、接続口31aからEGR導入路31に流入し、EGR導入路31内を流通してEGR導入口32から下流部30内に流入する。下流部30では、インタークーラ15を通過して冷却された吸気と高圧EGRガスとが混ざり合う。
図3,図4及び図6に示すように、上流部23,下流部30の各上部には、複数の締結ボス23d,30dが上流部23,下流部30の各空間内に突設される。これらの締結ボス23d,30dは、インタークーラ15を固定するためのボルト19が締結されるものである。上流部23に設けられる締結ボス23dは、上流部23に流入した吸気に乱れを発生させる機能を有し、これにより、インタークーラ15への吸気の流入が均一化される。一方、下流部30に設けられる締結ボス30dは、一部がEGR導入路31にも突設され、インタークーラ15を通過した吸気とEGR導入路31を流通する高圧EGRガスとに乱れを発生させて、これらの混合を促進する機能を有する。
出口部33は、シリンダヘッド1Hの吸気側側面に固定される部分であり、出口34が開口した端面33aが吸気側側面に当接する。出口部33には、インマニ部2をシリンダヘッド1Hに固定するための複数の固定部33e,33fが設けられる。本実施形態の出口部33は、出口34の上縁に沿って設けられた二つの固定部33eと、出口34の下縁に沿って設けられた五つの固定部33fとを有する。各固定部33e,33fは、端面33aに直交する方向に穿設されたボルト孔33hを有する。上側の固定部33eのボルト孔33hは出口部33の内部に設けられ、下側の固定部33fのボルト孔33hは出口部33の外部に設けられる。
二つの固定部33eは、出口34の上縁のポート並設方向Lにおける中心を通る鉛直面に対して面対称に配置される。本実施形態の固定部33eは、図5に示すように、第一気筒(#1)及び第二気筒(#2)の間と、第三気筒(#3)及び第四気筒(#4)の間とに設けられる。上述した開口部24は、これらの固定部33eに穿設されたボルト孔33hの軸中心の延長線Q上に設けられる。インマニ部2をシリンダヘッド1Hに固定する場合は、シリンダヘッド1Hに端面33aを当接させた状態で開口部24から工具を挿入し、固定部33eのボルト孔33hにボルトを通して締結する。なお、インタークーラ15は、インマニ部2をシリンダヘッド1Hに固定した後に収容される。
五つの固定部33fは、両端の二つが出口34の下縁のポート並設方向Lにおける両端部に配置され、中央の一つがポート並設方向Lの中心に配置され、残りの二つが中央の一つを挟んで面対称に配置される。なお、下側の五つの固定部33fは、全てがボルト締結されなくてもよく、必要に応じてボルト締結する部分を選択してもよい。例えば、五つの固定部33fのうち、両端の二つと中央とを選択して三箇所でボルト締結してもよいし、ボルトの挿通方向において入口部22と重なる固定部33fを除いた四箇所でボルト締結してもよい。
出口部33の底面33bは、設置部29の底面29bよりも下方に設けられ、下流部30の底面30bによって設置部29の底面29bと滑らかに接続されている。すなわち、下流部30の底面30bは、吸気下流側に向かって下降傾斜した傾斜面として設けられる。これにより、インタークーラ15で生成された凝縮水は、その底面29bに溜まることなく、生成されたそばから底面30bを伝って出口部33側へ流れ、出口34から吸気ポート3へと排出される。気筒5に対して極僅かな量の凝縮水が導入されると、エンジン1の出力が向上するとともに、燃焼温度が下がることから排ガス性能が向上する。
[3.効果]
(1)上述の吸気供給構造では、出口部33の底面33bが設置部29の底面29bよりも下方に設けられることから、インタークーラ15で生成された凝縮水を、生成されたそばからシリンダヘッド1Hの吸気ポート3へと流すことができる。すなわち、生成された凝縮水がインマニ部2内に溜まらないように適切に処理することができる。このため、溜まった凝縮水が一度に吸気ポート3を介して気筒5内へ流入することにより生じる、燃焼安定性の低下やエンジン1の耐久信頼性の低下等を防ぐことができる。また、極僅かな量の凝縮水が気筒5に導入されることから、エンジン1の出力を向上させることができる。さらに、凝縮水が気筒5に導入されると燃焼温度が低下するため、窒素酸化物(NOx)を低減でき、排ガス性能の向上に寄与することができる。
また、出口部33の底面33bをインタークーラ15が設置される設置部29の底面29bよりも下方に設けることで、インタークーラ15を通過する吸気がインタークーラ15の下部に集中しやすくなる。これに対し、上述の吸気供給構造では、入口21がインタークーラ15よりも下方に設けられ、吸気の流れがインタークーラ15の吸気上流側(具体的には上流部23)で変化するようになっている。このため、インタークーラ15の上部まで吸気を行き渡らせることができる。また、吸気の流通方向が変化することから、吸気を拡散させることができる。これらによって、インタークーラ15の全体に吸気を供給でき、吸気の冷却効率を高めることができる。
(2)上述の吸気供給構造では、下流部30の底面30bが傾斜面として設けられ、設置部29の底面29bと出口部33の底面33bとの間を滑らかに接続するため、インタークーラ15で生成された凝縮水をスムーズにシリンダヘッド1Hの吸気ポート3側へと流すことができる。すなわち、インマニ部2内に凝縮水が滞留することを確実に防止でき、凝縮水を適切に処理することができる。
(3)上述の吸気供給構造では、インタークーラ15の吸気上流側の一部が、スロットルボディ6Aの流路の輪郭を延長した範囲P内に入り込むように配置されるため、インマニ部2のサイズをコンパクトにすることができる。さらに、上述の吸気供給構造では、インタークーラ15の吸気上流側の下縁部15eと端面22eの近傍における入口部22の内面22hとが、突出部22dによって滑らかに接続される。このため、入口21から流入した吸気の向きを、突出部22dに沿わせて変えることができ、インタークーラ15の上部まで吸気を行き渡らせることができる。したがって、インタークーラ15の全体に吸気を供給でき、吸気の冷却効率をより高めることができる。また、突出部22dによってインタークーラ15の吸気上流側の一部を下方から支持することができるため、インマニ部2内でのインタークーラ15の位置を安定させることができる。
(4)上述の吸気供給構造では、インタークーラ15の吸気上流側の一部が範囲P内に入り込むように配置されるとともに突出部22dが設けられるため、吸気の流路面積が絞られ、インマニ部2において圧力損失が発生する可能性がある。これに対し、インタークーラ15の吸気上流側には第一拡張部27及び第二拡張部28が設けられ、吸気の流路面積が上下方向,吸気通過方向Fに沿う方向にそれぞれ拡張されることから、圧力損失を低減することができる。
(5)本実施形態の吸気供給構造では、インマニ部2の入口21が二つの側面2a,2bのうちの一方に寄って設けられる。すなわち入口21は、インマニ部2のポート並設方向Lの中心から、ポート並設方向Lに沿って第二側面2bよりも第一側面2aに近接して(オフセットして)設けられる。さらに、吸気通路6は、その下流端部(スロットルボディ6A)の軸中心Sが吸気下流側ほど第二側面2bに接近する方向に傾斜した状態でインマニ部2に接続される。
これらのような構成により、インマニ部2に流入する吸気が第二側面2bに向かって流れやすくなる。すなわち、入口21がオフセットされた方向と逆方向に存在する第二側面2bに向かう吸気の流量が増大するため、インマニ部2に流入する吸気の流速を保つことができる。これにより、インタークーラ15の端まで吸気を行き渡らせることができ、インタークーラ15の全体に吸気を供給できる。したがって、吸気の冷却効率をさらに高めることができる。
(6)また、本実施形態の吸気供給構造では、高圧スロットル弁11が中間開度のときに二分される二つの流路61,62のうち、軸部11Aよりも上流側の流路面積が狭い一方の流路61側に位置する第一側面2aに寄って入口21が設けられる。このため、高圧スロットル弁11が中間開度である場合には、吸気が他方の流路62に流れやすくなり、インマニ部2の第二側面2bに向かって流入する吸気の流量を増大させることができる。これにより、インマニ部2の両端まで吸気を到達させることができ、冷却効率をより高めることができる。
(7)さらに、本実施形態の吸気供給構造では、突起部25によって、入口21から流入してきた吸気をポート並設方向Lの両側へ分離,分散させることができ、インタークーラ15の両端まで吸気を到達させることができる。また、突起部25に吸気が当たる(衝突する)ことで渦(乱流)が発生するため、インタークーラ15への吸気の流入を均一化することができ、冷却効率をさらに高めることができる。また、この突起部25が、開口部24を塞ぐ蓋26Aを締結固定するためのボス部を兼ねていることから、部品点数を増大させることなく、インタークーラ15の端まで吸気を行き渡らせることができる。
[4.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上述したインマニ部2は、入口部22に設けられた突出部22dを有しているが、この突出部22dが省略されていてもよい。すなわち、図8に示すように、インタークーラ15の吸気上流側の一部が範囲P内に入り込むように配置され、下方の入口21から流入した吸気がインタークーラ15の下面に衝突するように構成されたインマニ部2であってもよい。この場合であっても、インタークーラ15の吸気上流側の一部の下面に当たった吸気が、分散されながらその下面から離れる方向に流れの向きを変える。これにより、インタークータ15の上部にまで吸気が行き渡ることから、上述の実施形態と同様に、吸気の冷却効率を高めることができる。
上述の実施形態では、入口21が一方の側面2a寄りに設けられているが、入口21の位置は上記の場所に限定されず、ポート並設方向Lの中心であってもよいし、他方の側面2b寄りに設けられていてもよい。また、吸気通路6は、スロットルボディ6Aが傾斜した状態で接続されていなくてもよい。すなわち、スロットルボディ6Aの軸中心Sとポート並設方向Lとが直交するように吸気通路6がインマニ部2に接続されていてもよい。
また、インマニ部2の具体的な構成は上述のものに限られない。例えば、インマニ部2が、一般的なインテークマニホールドと同様に、吸気ポート3の開口と同数の出口を有する分岐形状に形成されていてもよい。
上述の実施形態では、突起部25がボス部としての機能も有するものとして説明したが、突起部25が吸気を分離させる専用の部位として設けられていてもよい。この場合、突起部25の形状は上述のように細長い形状でなくてもよく、吸気を分離させうる形状であればよい。なお、突起部25を省略してもよい。
上述の吸気供給構造は、上述のエンジン1以外のエンジンにも適用可能である。すなわち、直列四気筒エンジンに限らず、単気筒エンジンやV型多気筒エンジンにも適用可能である。少なくとも、二つ以上の吸気ポートを備えたエンジンであればよく、もちろんガソリンエンジンであってもよいし、EGRシステム13,14やターボチャージャ10を備えていないエンジンであってもよい。
1 エンジン
1H シリンダヘッド
2 インマニ部
3 吸気ポート
6 吸気通路(吸気管)
6A スロットルボディ(吸気管,下流端部)
15 インタークーラ
15a 吸気流入面
15b 下面
15e 下縁部
21 入口
22 入口部
22a 側面部
22b 下面部
22d 突出部
22h 側面部の内面
23 上流部
23a 側面部
27 第一拡張部
28 第二拡張部
29 設置部
29b 底面
30 下流部
30b 傾斜面
33 出口部
33b 底面
34 出口
P 下流端部の流路の輪郭を延長したときの範囲
S スロットルボディ(下流端部)の軸中心

Claims (4)

  1. 吸気が流通する吸気管と、
    前記吸気管と接続され、シリンダヘッド内に並設された複数の吸気ポートに前記吸気を導入するインマニ部と、
    前記インマニ部に内蔵され、前記吸気を冷却するインタークーラと、を備え、
    前記インマニ部は、
    前記吸気を取り入れる入口が、前記インタークーラよりも下方に設けられ、
    前記吸気を排出する出口が形成された出口部の底面が、前記インタークーラが設置される底面よりも下方に設けられるとともに、
    前記インタークーラが設置される前記底面と前記出口部の前記底面との間を滑らかに接続する傾斜面と、前記入口から前記インタークーラの下面まで延設された入口部と、を有し、
    前記インタークーラは、その吸気流入面と前記入口部の側面部との距離が、前記吸気管の下流端部における流路の輪郭を前記下流端部の軸中心に沿って前記インマニ部側に延長したときの範囲の直径よりも短くなるように、前記側面部寄りに配置されている
    ことを特徴とする、エンジンの吸気供給構造。
  2. 吸気が流通する吸気管と、
    前記吸気管と接続され、シリンダヘッド内に並設された複数の吸気ポートに前記吸気を導入するインマニ部と、
    前記インマニ部に内蔵され、前記吸気を冷却するインタークーラと、を備え、
    前記インマニ部は、
    前記吸気を取り入れる入口が、前記インタークーラよりも下方に設けられ、
    前記吸気を排出する出口が形成された出口部の底面が、前記インタークーラが設置される底面よりも下方に設けられるとともに、
    前記インタークーラが設置される前記底面と前記出口部の前記底面との間を滑らかに接続する傾斜面と、前記入口から前記インタークーラの下面まで延設された入口部と、前記入口部の側面部に内方へ突設され、前記側面部の内面と前記インタークーラの吸気上流側の下縁部とを滑らかに接続する突出部と、を有し、
    前記インタークーラは、吸気上流側の一部が、前記吸気管の下流端部における流路の輪郭を前記下流端部の軸中心に沿って前記インマニ部側に延長したときの範囲内に入り込むように配置され、
    前記突出部は、前記内面から上方にいくほどその突出量が大きくなるとともに、前記インタークーラの前記範囲内に入り込んだ部分の下面全体を下方から支持する
    ことを特徴とする、エンジンの吸気供給構造。
  3. 前記インマニ部は、前記入口部の下面部に外方へ膨出形成された第一拡張部を有する
    ことを特徴とする、請求項又は記載のエンジンの吸気供給構造。
  4. 前記インマニ部は、前記インタークーラの吸気流入面に対向する側面部に外方へ膨出形成された第二拡張部を有する
    ことを特徴とする、請求項の何れか1項に記載のエンジンの吸気供給構造。
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