JP6550288B2 - サーバー装置、ライフログシステムおよび注意情報出力方法 - Google Patents

サーバー装置、ライフログシステムおよび注意情報出力方法 Download PDF

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本発明は、サーバー装置、ライフログシステムおよび注意情報出力方法に関するものである。
特許文献1には、「車両に搭載されるとともに、前記車両の乗員の身体データを収集する身体データ収集手段を備え、前記身体データ収集手段で収集した身体データをもとに、前記乗員の健康状態を診断する車載器を含む健康管理支援システムであって、前記車両の外部に存在し、ユーザの身体データを利用した健康管理に関するアプリケーションを実行するコンピュータ機器を含み、前記車載器は、前記コンピュータ機器との間でデータのやり取りを行うことが可能な通信手段と、前記身体データ収集手段で収集した身体データをもとに前記乗員の状態を推定する推定手段と、前記推定手段で推定した前記乗員の状態に応じて、少なくともその状態に関する質問を音声出力するとともに、その質問に対する前記乗員からの回答の入力を受け付けることによって、少なくとも前記乗員の状態に関するデータを収集する対話手段と、を備え、前記身体データ収集手段で収集した身体データおよび前記対話手段で収集した前記乗員の状態に関するデータをもとに、前記乗員の健康状態を診断するとともに、少なくとも前記身体データ収集手段で収集した身体データを、前記通信手段を介して前記コンピュータ機器との間で共有することを特徴とする健康管理支援システム」について記載されている。
特開2012−24482号公報
上記技術では、運転者の運転中の健康データを取得し、運転者の健康状態を推定し、危険度合いを察知する。しかし、運転中以外の状態で取得される健康データは考慮されておらず、事故の影響の緩和において必ずしも効果が高いものではなかった。
本発明の目的は、より簡便な方法により事故の影響を緩和する技術を提供することにある。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記課題を解決すべく、本発明に係るサーバー装置は、生体の状態を示す情報である生体状態情報を受け付けるライフログデータ処理部と、上記生体状態情報を用いて当該生体が車両を運転する場合の危険度を特定し、注意情報を提供する注意情報提供部と、を備え、上記注意情報提供部は、交通事故の発生前日における当該交通事故の当事者の上記生体状態情報と、上記交通事故の発生前の所定期間における上記交通事故を起こした車両の挙動を示す運転挙動情報と、の相関関係に基づく所定の分類ツリーにより上記生体状態情報に基づく運転挙動を特定し、該運転挙動と事故の関係から上記危険度を特定する。
また、上記のサーバー装置においては、上記生体の状態を示す情報は、上記生体の睡眠に関する情報であってもよい。
また、上記のサーバー装置においては、上記生体状態情報を用いた所定の分類と、運転免許の種類と、年齢層と、の組み合わせに応じて、自動車保険料を割り引く保険料算出部、を備えるものであってもよい。
また、本発明に係るライフログシステムは、サーバー装置と、クライアント装置と、を含むライフログシステムであって、上記サーバー装置は、生体の状態を示す情報である生体状態情報を受け付けるライフログデータ処理部と、上記生体状態情報を用いて当該生体が車両を運転する場合の危険度を特定し、注意情報を提供する注意情報提供部と、を備え、上記注意情報提供部は、交通事故の発生前日における当該交通事故の当事者の上記生体状態情報と、上記交通事故の発生前の所定期間における上記交通事故を起こした車両の挙動を示す運転挙動情報と、の相関関係に基づく所定の分類ツリーにより上記生体状態情報に基づく運転挙動を特定し、該運転挙動と事故の関係から上記危険度を特定し、上記クライアント装置は、上記生体状態情報を所定の外部装置から取得し上記サーバー装置へ送信する運転情報管理部と、上記サーバー装置から提供された上記危険度と上記注意情報とを表示する注意情報出力制御部と、を備えるものであってもよい。
また、本発明に係る通位情報出力方法は、コンピュータを用いて注意情報を出力する手順を実施する注意情報出力方法であって、上記コンピュータが備える制御手段は、生体の状態を示す情報である生体状態情報を受け付けるライフログデータ処理ステップと、上記生体状態情報を用いて当該生体が車両を運転する場合の危険度を特定し、注意情報を提供する注意情報提供ステップと、を実行し、上記注意情報提供ステップにおいては、交通事故の発生前日における当該交通事故の当事者の上記生体状態情報と、上記交通事故の発生前の所定期間における上記交通事故を起こした車両の挙動を示す運転挙動情報と、の相関関係に基づく所定の分類ツリーにより上記生体状態情報に基づく運転挙動を特定し、該運転挙動と事故の関係から上記危険度を特定するものであってもよい。

本発明によると、より簡便な方法により事故の影響を緩和する技術を提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態に係るライフログ保険システムの構成の概要を示す図である。 実施形態に係るライフログ保険システムのブロック図である。 顧客マスタ記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。 ライフログ記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。 運転挙動データ記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。 事故データ記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。 解析結果履歴記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。 安全運転支援装置のハードウェア構成例を示す図である。 携帯電話端末のハードウェア構成例を示す図である。 注意情報特定処理のフローを示す図である。 運転予測処理のフローを示す図である。 分類ツリーの例を示す図である。 注意情報表示画面(その1)の例を示す図である。 注意情報表示画面(その2)の例を示す図である。 注意情報表示画面(その3)の例を示す図である。 注意情報表示画面(その4)の例を示す図である。 リスクグループ分類処理のフローを示す図である。 リスクグループの分類ツリーの例を示す図である。 更新保険料算出処理のフローを示す図である。 更新保険料試算画面の例を示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態を適用したライフログ保険システム1を用いた実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を適用したライフログ保険システム1の構成例を示す図である。利用者は、ライフログ保険システム1を用いて、任意のタイミングでライフログ情報を提供して、注意情報あるいは保険料の割引試算を得る。本実施形態において想定するライフログ保険システム1においては、データセンタ100Dに設けられた安全運転支援装置100と、携帯電話端末200と、移動体400Mに設けられたテレマティクス装置400と、保険サーバー装置500と、が含まれる。携帯電話端末200には、ライフログセンサー300が通信可能に接続されるが、ライフログセンサー300はテレマティクス装置400にも通信可能に接続されうる。なお、安全運転支援装置100は、ネットワーク50を介して携帯電話端末200と、テレマティクス装置400と、保険サーバー装置500と、のそれぞれと通信することが可能である。
しかし、これに限られず、安全運転支援装置100と、携帯電話端末200と、テレマティクス装置400とは、ネットワーク50により互いに通信可能に接続されるものではなく、同一の装置において実現されるものであってもよい。また、携帯電話端末200と、テレマティクス装置400と、安全運転支援装置100との間のデータの交換は、不揮発性記憶媒体を介して行われるものであってもよい。
ここで、安全運転支援装置100は、例えば、いわゆるサーバー装置である。しかし、これに限られず、安全運転支援装置100は、パソコンやスマートフォン、ワークステーション、PDA(Personal Data Assistant)、タブレット装置等各種の情報処理装置であってもよい。
携帯電話端末200は、例えば、いわゆる携帯電話や、無線通信装置である。しかし、これに限られず、携帯電話端末200は、パソコンやスマートフォン、ワークステーション、PDA、タブレット装置、GPS(Global Positioning System)/GLONASS(Global Navigation Satellite System)ロガー装置、スマートウォッチ等各種の情報処理装置であってもよい。
当該システムにおいては、利用者は、基本的にはテレマティクス装置400に対して入出力を行うものとする。また、テレマティクス装置400と、安全運転支援装置100とは、ネットワーク50を介して通信を行う際に、所定のプロトコル(例えば、携帯電話、Bluetooth(登録商標)や無線LAN、NFC(Near Field communication)、RFID(Radio Frequency Identifier)等)の無線通信路を介して互いに通信可能に接続する。
テレマティクス装置400は、所定のタイミングで衛星電波(例えば、GPSまたはGLONASS等の電波)を受信して、テレマティクス装置400と衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することでテレマティクス装置400の現在地、進行速度および進行方位および時刻を特定するとともに、位置等を特定した年月日時刻に関連付けて記憶部に記録する。
ネットワーク50は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、携帯電話網等の通信網である。なお、携帯電話通信網等の無線通信網上のVPN(Virtual Private Network)等であってもよい。
図2は、実施形態に係るライフログ保険システム1のブロック図である。
安全運転支援装置100には、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、が含まれる。制御部110には、ライフログデータ処理部111と、運転挙動データ処理部112と、事故データ処理部113と、データ相関解析部114と、注意情報提供部115と、運転診断情報提供部116と、保険料割引算出部117と、が含まれる。記憶部120には、顧客マスタ記憶部121と、ライフログ記憶部122と、運転挙動データ記憶部123と、事故データ記憶部124と、解析結果履歴記憶部125と、が含まれる。
ライフログデータ処理部111は、ライフログデータを受け付けると顧客ごとに名寄せを行い、顧客ごとに生体の状態を示す情報を時系列に記憶し管理する。
運転挙動データ処理部112は、車両の運転に伴う車両の挙動を示すデータを受け付けるとテレマティクス装置400と顧客の組合せごとにデータを統合し、テレマティクス装置400と顧客の組合せごとに車両の挙動を示す情報を時系列に記憶し管理する。
事故データ処理部113は、車両の事故内容を示すデータを受け付けると保険金が支払われた保険の損害保険会社と顧客の組合せごとにデータを統合し、事故に関して保険金を供出した損害保険会社と顧客の組合せごとに事故内容を示す情報を時系列に記憶し管理する。なお、ここでは、保険料とは、損害保険等の保険に加入するために保険の契約者が保険会社に支払う金銭の額をいい、保険金とは、損害保険等の保険会社が事故による損害の填補を主な目的として被保険者に支払う金銭の額をいう。
データ相関解析部114は、ライフログデータと、運転挙動データと、事故データと、の間の相関関係を解析する。また、データ相関解析部114は、相関関係の解析により得られた一定程度以上の相関のある関係を用いて、ライフログデータの現状の値が関連する事故およびその回避のために必要なライフログデータの改善点を、注意情報として特定する。
注意情報提供部115は、データ相関解析部114から注意情報を受け取ると、注意対象のライフログデータを送信したテレマティクス装置400へ送信する。
運転診断情報提供部116は、データ相関解析部114から注意情報と、ライフログデータを、を受け取ると、後述するライフログ診断書の書式に従って出力情報を生成し、注意対象のライフログデータを送信したテレマティクス装置400へ送信する。
保険料割引算出部117は、ライフログデータと、運転挙動データと、を用いて、利用者のリスクの度合いを所定のグループに分別し、さらに免許種類と年齢層とに応じた保険料の増減率を特定する。
記憶部120には、顧客マスタ記憶部121と、ライフログ記憶部122と、運転挙動データ記憶部123と、事故データ記憶部124と、解析結果履歴記憶部125と、が含まれる。
図3は、顧客マスタ記憶部121に格納されるデータ構造を示す図である。顧客マスタ記憶部121には、顧客識別子121Aと、氏名121Bと、性別121Cと、生年月日121Dと、センサー識別子121Eと、テレマティクス識別子121Fと、加入損害保険121Gと、が対応付けられて格納されている。
顧客識別子121Aは、ライフログ保険システム1の利用者である顧客を特定する情報である。氏名121Bは、顧客識別子121Aにより特定される顧客の氏名を特定する情報である。性別121Cは、顧客識別子121Aにより特定される顧客の性別を特定する情報である。生年月日121Dは、顧客識別子121Aにより特定される顧客の生年月日を特定する情報である。センサー識別子121Eは、顧客識別子121Aにより特定される顧客が使用するライフログセンサー300を特定する情報である。テレマティクス識別子121Fは、顧客識別子121Aにより特定される顧客が使用するテレマティクス装置400を特定する情報である。加入損害保険121Gは、顧客識別子121Aにより特定される顧客が加入している損害保険を特定する情報、例えば保険の契約番号等である。
図4は、ライフログ記憶部122に格納されるデータ構造を示す図である。ライフログ記憶部122には、センサー識別子122Aと、氏名122Bと、日時122Cと、体温122Dと、心拍数122Eと、加速度122Fと、運動強度122Gと、就寝時刻122Hと、起床時刻122Jと、歩数122Kと、が対応付けられて格納されている。
センサー識別子122Aは、ライフログセンサー300を特定する情報である。氏名122Bは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーの利用者の氏名を特定する情報である。日時122Cは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーにより計測された日時を特定する情報である。体温122Dは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーにより計測された体温を特定する情報である。心拍数122Eは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーにより計測された心拍数を特定する情報である。加速度122Fは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーにより計測された加速度を特定する情報である。運動強度122Gは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーにより計測された運動強度を特定する情報である。就寝時刻122Hは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーにより計測された就寝時刻を特定する情報である。起床時刻122Jは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーにより計測された起床時刻を特定する情報である。歩数122Kは、センサー識別子122Aにより特定されるセンサーにより計測された歩数を特定する情報である。
なお、ライフログ記憶部122には、ライフログセンサー300により計測された情報が格納されるものであればよく、必ずしも上述の計測項目に限られるものではない。
図5は、運転挙動データ記憶部123に格納されるデータ構造を示す図である。運転挙動データ記憶部123には、テレマティクス識別子123Aと、顧客識別子123Bと、発車日時123Cと、停車日時123Dと、位置123Eと、高度123Fと、加速度123Gと、速度123Hと、アクセル開度123Jと、連続運転時間123Kと、が対応付けられて格納されている。
テレマティクス識別子123Aは、顧客が使用するテレマティクス装置400を特定する情報である。顧客識別子123Bは、ライフログ保険システム1の利用者である顧客を特定する情報である。発車日時123Cは、車両の運転を開始した日時を特定する情報である。停車日時123Dは、車両の運転を終了した日時を特定する情報である。位置123Eは、運転挙動が計測された位置を特定する情報である。高度123Fは、運転挙動が計測された位置の高度を特定する情報である。加速度123G、速度123H、アクセル開度123Jは、それぞれ、運転挙動として計測された加速度、速度、アクセル開度を特定する情報である。なお、運転挙動に関しては、加速度、速度、アクセル開度に限られず、例えば舵角や、遠心力、前後加重比等、様々な計測可能な項目が含まれてもよい。連続運転時間123Kは、休憩を挟まずに運転を継続している時間を特定する情報である。
図6は、事故データ記憶部124に格納されるデータ構造を示す図である。事故データ記憶部124は、損害保険会社124Aと、顧客識別子124Bと、氏名124Cと、事故日時124Dと、事故内容124Eと、過失度合124Fと、支払保険金124Gと、が対応付けられて格納されている。
損害保険会社124Aは、事故の際に適用された保険の損害保険会社を特定する情報である。顧客識別子124Bは、ライフログ保険システム1の利用者である顧客を特定する情報である。氏名124Cは、顧客識別子124Bにより特定される顧客の氏名を特定する情報である。事故日時124Dは、事故が発生した日時を特定する情報である。事故内容124Eは、事故の内容を特定する情報である。過失度合124Fは、事故に関して顧客識別子124Bにより特定される顧客が負う過失の割合を特定する情報である。支払保険金124Gは、損害保険会社124Aにより支払われた保険金の額を特定する情報である。
図7は、解析結果履歴記憶部125に格納されるデータ構造を示す図である。解析結果履歴記憶部125は、顧客識別子125Aと、氏名125Bと、解析日時125Cと、健康状況125Dと、運転適正度125Eと、注意情報125Fと、が対応付けられて格納されている。
顧客識別子125Aは、ライフログ保険システム1の利用者である顧客を特定する情報である。氏名125Bは、顧客識別子125Aにより特定される顧客の氏名を特定する情報である。解析日時125Cは、解析を行った日時を特定する情報である。健康状況125Dは、健康状態を特定する情報である。運転適正度125Eは、顧客識別子125Aにより特定される顧客が運転を行うにあたって安全に運転できる度合いを特定する所定の指標情報である。注意情報125Fは、顧客識別子125Aにより特定される顧客に対する注意情報を特定する情報である。
通信部130は、ネットワーク50を介して他の装置、例えばテレマティクス装置400との通信を行う。
携帯電話端末200は、音声回線による他の携帯電話端末との音声通信が可能である。携帯電話端末200には、制御部210と、表示部220と、通信部230と、が含まれる。制御部210は、ライフログセンサー300と接続し、ライフログ情報を受信することができる。また、制御部210は、安全運転支援装置100またはインターネット上の所定のサーバー装置へのライフログデータのアップロードや、画面情報の生成、ブラウザアプリケーションソフトウェア等によるWebサーバーが提供するウェブサイトの取得等において、通信部230を介して通信を制御する。
表示部220は、表示情報を出力する。通信部230は、ネットワーク50に接続された他の装置と通信を行う。
ライフログセンサー300は、生体情報を取得するセンサー装置である。ライフログセンサー300は、生体情報として、体温、心拍数、加速度、運動強度、就寝時刻、起床時刻、歩数を計測および算出する機能がある。なお、算出される生体情報はこれらに限られるものではなく、例えば食事時間、体重、位置等であってもよい。また、ライフログセンサー300は、有線あるいは無線により接続した他の機器に、計測したあるいは算出した生体情報を送出する。
テレマティクス装置400は、いわゆるカーナビゲーション装置や車載装置である。テレマティクス装置400は、設定した目的地への経路を案内するいわゆる経路誘導を行ったり、事故発生時に所定の通報手段により事故の発生と位置を伝える等の機能を有する。
テレマティクス装置400には、制御部410と、表示部420と、通信部430と、が含まれる。制御部410には、運転情報管理部411と、注意情報出力制御部412と、が少なくとも含まれる。
運転情報管理部411は、運転情報を管理する。具体的には、運転情報管理部411は、テレマティクス装置400が搭載されている車両の運転挙動を取得して記録し、取得した運転挙動の情報を所定の他の装置へ通信部430を介して送信する。例えば、運転情報管理部411は、運転挙動データ記憶部123に含まれる各項目の情報を固有のセンサーや車両に取り付けられたセンサーから取得して、安全運転支援装置100へ送信する。
注意情報出力制御部412は、注意情報の出力を制御する。注意情報とは、テレマティクス装置400が搭載されている車両の運転者に対して注意をはらうべき点についてのメッセージを含む情報である。
表示部420は、表示情報を出力する。通信部430は、ネットワーク50に接続された他の装置と通信を行う。
保険サーバー装置500は、保険会社が提供するサーバー装置である。保険サーバー装置500には、制御部510と、記憶部520と、通信部530と、が少なくとも含まれる。制御部510は、損害保険の加入の見積りの提供、更新の見積りの提供、契約変更、解約、支払等の各種申込み、手続きを行うための画面情報を生成する。
記憶部520は、各種の情報を記憶する。通信部530は、ネットワーク50に接続された他の装置と通信を行う。
図8は、安全運転支援装置100のハードウェア構成例を示す図である。安全運転支援装置100は、演算装置102と、外部記憶装置103と、主記憶装置104と、出力装置105と、通信装置106と、各装置をつなぐバス107と、を少なくとも備える。また、他に、安全運転支援装置100は、入力装置101を備える。
演算装置102は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
外部記憶装置103は、デジタル情報を記憶可能な、いわゆるハードディスク(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。
主記憶装置104は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
出力装置105は、例えば液晶ディスプレイや、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。
通信装置106は、ネットワーク50等を介してテレマティクス装置400等の他の装置と通信経路を確立し、情報を送受信するネットワークカード等の装置である。
入力装置101は、キーボードやマウス、タッチパネル等の各種入力装置である。
入力装置101と、演算装置102と、外部記憶装置103と、主記憶装置104と、出力装置105と、通信装置106とは、バス107等の接続導線により互いに接続される。
上記した安全運転支援装置100のライフログデータ処理部111と、運転挙動データ処理部112と、事故データ処理部113と、データ相関解析部114と、注意情報提供部115と、運転診断情報提供部116と、保険料割引算出部117とは、演算装置102に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、主記憶装置104、外部記憶装置103または図示しないROM装置内に記憶され、実行にあたって主記憶装置104上にロードされ、演算装置102により実行される。
また、安全運転支援装置100の記憶部120は、主記憶装置104及び外部記憶装置103により実現される。また、安全運転支援装置100の通信部130は、通信装置106により実現される。以上が、安全運転支援装置100のハードウェア構成例である。なお、保険サーバー装置500についても、図8に示すハードウェア構成例と略同様の構成を備える。
図9は、携帯電話端末200のハードウェア構成例を示す図である。携帯電話端末200は、演算装置201と、主記憶装置202と、外部記憶装置203と、衛星電波受信装置204と、通信装置205と、入出力装置206と、各装置をつなぐバス207と、を少なくとも備える。
演算装置201は、例えばCPUなどの演算装置である。
主記憶装置202は、例えばRAMなどのメモリ装置である。
外部記憶装置203は、デジタル情報を記憶可能な、いわゆるハードディスクやSSDあるいはフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。
衛星電波受信装置204は、GPS、GLONASSのいずれか又は両方による衛星からの電波を受信して、携帯電話端末200の位置を、座標により特定する。
通信装置205は、ネットワーク50等を介して安全運転支援装置100等の他の装置と通信経路を確立し、情報を送受信するネットワークモジュール等の装置である。
入出力装置206は、例えば液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等の表示装置と、それらの表示装置に取り付けられ、あるいは組み込まれ、タッチされた位置を入力として受け付けるタッチパネル等の各種入力装置とを含む入力および出力処理を担う装置である。
演算装置201と、主記憶装置202と、外部記憶装置203と、衛星電波受信装置204と、通信装置205と、入出力装置206とは、バス207等の接続導線により互いに接続される。
上記した携帯電話端末200の制御部210は、演算装置201に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、主記憶装置202、外部記憶装置203または図示しないROM装置内に記憶され、実行にあたって主記憶装置202上にロードされ、演算装置201により実行される。
また、携帯電話端末200の表示部220は、入出力装置206により実現される。また、携帯電話端末200の通信部230は、通信装置205により実現される。以上が、携帯電話端末200のハードウェア構成例である。なお、テレマティクス装置400についても、図9に示すハードウェア構成例と略同様の構成を備える。また、ライフログセンサー300についても図9に示すハードウェア構成例と略同様の構成を備えるが、各種の体温測定用の温度センサー、心拍数測定用の脈拍センサー、加速度測定用の加速度センサー等の複数の各種センサーを備える点で相違する。
安全運転支援装置100、携帯電話端末200、ライフログセンサー300、テレマティクス装置400、保険サーバー装置500のそれぞれの構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
また、各制御部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各制御部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
[動作の説明]次に、本実施形態におけるライフログ保険システム1の動作を説明する。
図10は、注意情報特定処理のフローを示す図である。注意情報特定処理では、安全運転支援装置100は、携帯電話端末200からライフログデータを受け付けて、テレマティクス装置400から運転挙動データを受け付ける。そして、安全運転支援装置100は、保険サーバー装置500から事故データを受け付ける。そして、運転挙動データと事故データとを用いて、事故発生内容と運転挙動との相関関係を解析し、安全運転支援装置100は、解析して得られた相関関係とライフログデータとの間の関連を検出する。関連が検出された場合には、安全運転支援装置100は、当該関連を断ち切るようなライフログデータ上の項目とその変更すべき量を特定し、注意情報を決定する。
まず、携帯電話端末200は、ライフログセンサー300からライフログデータを受信すると、安全運転支援装置100へ送信する(ステップS101)。具体的には、制御部210が、ライフログセンサー300から送信されたライフログデータを受信すると、通信部230を介して安全運転支援装置100へライフログデータを送信する。
安全運転支援装置100は、ライフログデータを受信すると、格納する(ステップS102)。具体的には、ライフログデータ処理部111は、携帯電話端末200からライフログデータを受信すると、ライフログ記憶部122に格納する。
テレマティクス装置400は、運転挙動データを測定すると、安全運転支援装置100へ送信する(ステップS103)。具体的には、運転情報管理部411が、各種のセンサーを介して車両の運転挙動を測定すると、通信部230を介して安全運転支援装置100へ運転挙動データを送信する。
安全運転支援装置100は、運転挙動データを受信すると、格納する(ステップS104)。具体的には、運転挙動データ処理部112は、テレマティクス装置400から運転挙動データを受信すると、運転挙動データ記憶部123に格納する。
保険サーバー装置500は、事故データを安全運転支援装置100へ送信する(ステップS105)。具体的には、制御部510が、記憶部520に格納されている事故データを、通信部530を介して安全運転支援装置100へ送信する。
安全運転支援装置100は、事故データを受信すると、格納する(ステップS106)。具体的には、事故データ処理部113は、保険サーバー装置500から事故データを受信すると、事故データ記憶部124に格納する。
そして、安全運転支援装置100は、相関関係の解析と注意情報の決定を行う(ステップS107)。具体的には、データ相関解析部114は、ライフログデータと、運転挙動データと、事故データとを用いて、各データの日時や共通する当事者の関係から、ライフログデータと事故の発生およびその原因となる運転挙動の相関関係を解析する。また、データ相関解析部114は、相関関係の解析により得られた一定程度以上の相関のある関係を用いて、ライフログデータの現状の値が関連する事故およびその回避のために必要なライフログデータの改善点を、注意情報として特定する。その処理においては、後述するライフログデータを提供した利用者の平常の値から逸脱する項目がある場合に、その項目と関連する相関関係を用いる。なお、本実施形態においては、注意情報は、事故が発生しやすい傾向にある運転挙動に共通するライフログデータのうち、事故発生と強い因果関係があるデータ項目の過不足を知らせる内容とする。すなわち、例えば睡眠時間が短いことが事故発生と強い因果関係がある場合を想定すると、データ相関解析部114は、受け付けたライフログデータの睡眠時間が通常よりも短い場合には睡眠時間の不足を補うよう促すメッセージを注意情報として特定する。
そして、注意情報提供部115は、注意情報が有れば携帯電話端末200およびテレマティクス装置400へ送信する(ステップS108)。そして、注意情報提供部115は、解析結果履歴記憶部125に、注意情報等の情報を履歴として記録する。
そして、携帯電話端末200の表示部220は、送信された注意情報について、表示する画面情報を構成して出力する(ステップS109)。
また、テレマティクス装置400の注意情報出力制御部412は、表示部420に、送信された注意情報について、表示する画面情報を構成して出力するよう指示する(ステップS110)。
以上が、注意情報特定処理のフローである。注意情報特定処理によれば、ライフログデータから想定される注意点を、運転開始前あるいは運転開始後間もなく提示することができる。そのため、運転者が運転する上で注意すべきことを運転開始時期に近い時期に認識することが可能となり、安全運転への意識付けを行うことができる。
図11は、運転予測処理のフローを示す図である。運転予測処理は、注意情報特定処理のステップS107において、相関関係の解析が終了した後、開始される。交通事故の発生前日における当該交通事故の当事者の上記生体状態情報と、上記交通事故の発生前の所定期間における上記交通事故を起こした車両の挙動を示す運転挙動情報と、上記生体状態情報と、を用いて、上記危険度を特定する
まず、データ相関解析部114は、図示しない記憶部120から分類ツリーの読出しを行う(ステップS201)。なお、分類ツリーは、図12に示すように例えば3層階層構造をしており、ライフログデータに含まれる生体情報の項目ごとに分岐を有するツリー構造のデータである。また、分類ツリーは、ライフログデータと、運転挙動データと、事故データとを用いて導き出された相関関係に基づいて特定され構成される。
そして、データ相関解析部114は、分類ツリーの第一層の判定および第二層の判定内容の読出しを行う(ステップS202)。具体的には、データ相関解析部114は、第一層の判定項目と、その判定基準とを読み出してライフログデータと突き合わせることで判定を行う。そして、次に読み出すべき第二層の項目のうち判定の結果と関連する項目を特定して読み出す。
そして、データ相関解析部114は、分類ツリーの第二層の判定および第三層の判定内容の読出しを行う(ステップS203)。具体的には、データ相関解析部114は、第二層の判定項目と、その判定基準とライフログデータと突き合わせることで判定を行う。そして、次に読み出すべき第三層の項目のうち判定の結果と関連する項目を特定して読み出す。
そして、データ相関解析部114は、分類ツリーの第三層の判定および危険度の特定を行う(ステップS204)。具体的には、データ相関解析部114は、第三層の判定項目と、その判定基準とライフログデータと突き合わせることで判定を行う。そして、判定の結果と予め関連付けられた危険度を特定する。
そして、データ相関解析部114は、特徴的な項目の特定と危険度に応じた注意情報の特定を行う(ステップS205)。具体的には、データ相関解析部114は、取得したライフログデータの各項目について、当該ライフログデータを提供した利用者の平常の値から逸脱する項目がある場合に、当該項目を特徴的な項目であるとして、その危険度に応じた注意情報の特定を行う。
以上が、運転予測処理である。運転予測処理によれば、所定の分類ツリーに従ってライフログデータを解析して、運転の危険度合と注意情報を特定することができる。
図12は、分類ツリーの例を示す図である。分類ツリーは、第一層610と、第二層620と、第三層630に分かれており、各層には一つ又は複数のライフログデータの生体情報に関する項目が含まれている。そして、当該項目には分類のための閾値が設けられており、閾値を境に、各領域はさらなる下層の項目に関連づけられる構造をしている。
例えば、第一層610には、睡眠時間611の項目が含まれ、6時間以上である場合には、第二層620に含まれる起床時刻621に関連付けられている。また、6時間未満である場合には、第二層620に含まれる就寝時刻622に関連付けられている。
第二層620の起床時刻621の項目は、6時前である場合には、第三層630に含まれる体温631に関連付けられている。また、6時以降である場合には、第三層630に含まれる運動強度632に関連付けられている。
第二層620の就寝時刻622の項目は、12時前である場合には、第三層630に含まれる心拍数633に関連付けられている。また、12時以降である場合には、第三層630に含まれる歩行数634に関連付けられている。
例えばこのように分類ツリーは構成されるが、上述の例は説明のための例であり、本発明に係る実施形態はこれに限られないことは言うまでもない。また、分類ツリーは三層構造以外の多層構造であってもよい。いずれにしろ、相関性のある生体情報に基づいて事故が発生する蓋然性の高さに応じて分類ツリーが構成されていればよい。
図13は、注意情報表示画面(その1)の例を示す図である。注意情報表示画面240は、複数のメッセージ表示領域を含む。第一のメッセージ表示領域241は、主たるメッセージを表示する領域であり、注意情報表示画面240のレイアウト上目立つ位置に配置される。例えば、第一のメッセージ表示領域241は画面最上段に配置され、「昨夜の睡眠は、いつもより浅い眠りでした。運転危険度合いは☆☆☆(星三つ)です。」等のメッセージが表示される。
また、注意情報表示画面240には、第二のメッセージ表示領域241Aと、第三のメッセージ表示領域241Bと、が含まれる。第二のメッセージ表示領域241Aには、第一のメッセージ表示領域241の補足・詳細情報が表示される。例えば、「充分な睡眠時と比較して横ブレの回数が2倍になる傾向があります。」等の、運転危険度合いを補足する具体的な情報が表示される。
第三のメッセージ表示領域は241Bは、第一のメッセージ表示領域241の関連情報、主に注意状態を解消する情報が表示される。例えば、「休憩を15分とると、危険度合いは☆(星ひとつ)に低減されます。」等の、運転危険度合いを減らす具体的な情報が表示される。
図14は、注意情報表示画面(その2)の例を示す図である。注意情報表示画面250は、複数のメッセージ表示領域を含む。第一のメッセージ表示領域251は、主たるメッセージを表示する領域であり、注意情報表示画面250のレイアウト上目立つ位置に配置される。例えば、第一のメッセージ表示領域251は画面最上段に配置され、「起床してから1時間未満です。運転危険度合いは☆☆☆☆(星四つ)です。」等のメッセージが表示される。
また、注意情報表示画面250には、第二のメッセージ表示領域251Aが含まれる。第二のメッセージ表示領域251Aには、第一のメッセージ表示領域251の補足・詳細情報が表示される。例えば、「8:00までは、車間距離に注意して慎重に運転してください。」等の、運転危険度合いを補足する具体的な情報が表示される。
図15は、注意情報表示画面(その3)の例を示す図である。注意情報表示画面260は、ライフログ診断書表示領域261を含む。ライフログ診断書表示領域261には、利用者の就寝時刻、起床時刻、睡眠時間、体温、心拍数、歩行数、運動強度等、ライフログデータと、メッセージと、が表示される。メッセージは、ライフログデータを用いた身体状態の異常があればその異常の度合いに応じた異常を解消するためのテキストメッセージである。例えば、メッセージは、「運転に支障はありませんが注意して運転してください。」等である。
図16は、注意情報表示画面(その4)の例を示す図である。注意情報表示画面260´は、基本的に注意情報表示画面260と同様の画面であり、ライフログ診断書表示領域261および表示されるメッセージの表示内容が異なる場合の例である。注意情報表示画面260´においては、ライフログ診断書表示領域261´には、利用者の就寝時刻、起床時刻、睡眠時間、体温、心拍数、歩行数、運動強度等、ライフログデータと、メッセージと、が表示される。メッセージは、ライフログデータを用いた身体状態の異常があればその異常の度合いに応じた異常を解消するためのテキストメッセージである。例えば、メッセージは、「定期的な休憩をとり安全運転を心がけてください。」等である。
以上が、運転予測処理により特定された危険度、注意情報を出力する画面の例である。
図17は、リスクグループ分類処理のフローを示す図である。リスクグループ分類処理は、例えば、保険サーバー装置500において、既存の自動車保険の契約を更新する場合の更新保険料の算出時、あるいは既存の自動車保険契約の免責事項の判定時に、処理が開始される。
まず、保険料割引算出部117は、図示しない記憶部120から分類ツリーの読出しを行う(ステップS301)。なお、分類ツリーは、図18に示すように例えば4層階層構造をしており、ライフログデータに含まれる生体情報の項目あるいは運転挙動データに含まれる項目ごとに分岐を有するツリー構造のデータである。また、分類ツリーは、ライフログデータと、運転挙動データと、事故データとを用いて導き出された相関関係に基づいて特定され構成される。
そして、保険料割引算出部117は、分類ツリーの第一層の判定および第二層の判定内容の読出しを行う(ステップS302)。具体的には、保険料割引算出部117は、第一層の判定項目と、その判定基準とを読み出してライフログデータあるいは運転挙動データと突き合わせることで判定を行う。そして、次に読み出すべき第二層の項目のうち判定の結果と関連する項目を特定して読み出す。
そして、保険料割引算出部117は、分類ツリーの第二層の判定および第三層の判定内容の読出しを行う(ステップS303)。具体的には、保険料割引算出部117は、第二層の判定項目と、その判定基準とライフログデータあるいは運転挙動データと突き合わせることで判定を行う。そして、次に読み出すべき第三層の項目のうち判定の結果と関連する項目を特定して読み出す。
そして、保険料割引算出部117は、分類ツリーの第三層の判定および第四層の判定内容の読出しを行う(ステップS304)。具体的には、保険料割引算出部117は、第三層の判定項目と、その判定基準とライフログデータあるいは運転挙動データと突き合わせることで判定を行う。そして、次に読み出すべき第四層の項目のうち判定の結果と関連する項目を特定して読み出す。
そして、保険料割引算出部117は、分類ツリーの第四層の判定およびリスクグループの決定を行う(ステップS305)。具体的には、保険料割引算出部117は、第四層の判定項目と、その判定基準とライフログデータあるいは運転挙動データと突き合わせることで判定を行う。そして、判定の結果と関連するリスクグループを決定する。
以上が、リスクグループ分類処理である。リスクグループ分類処理によれば、所定の分類ツリーに従ってライフログデータあるいは運転挙動データを解析して、運転の危険度合に応じたリスクグループを特定することができる。
図18は、リスクグループの分類ツリーの例を示す図である。分類ツリーは、第一層710と、第二層720と、第三層730と、第四層740とに分かれており、各層には一つ又は複数のライフログデータの生体情報に関する項目または運転挙動データの項目が含まれている。そして、当該項目には分類のための閾値が設けられており、閾値を境に、各領域はさらなる下層の項目に関連づけられる構造をしている。
例えば、第一層710には、横ぶれ711の項目が含まれ、所定未満である場合には、第二層720に含まれる睡眠時間721に関連付けられている。また、所定以上である場合には、第二層720に含まれる急制動722に関連付けられている。
第二層720の睡眠時間721の項目は、6時間以上である場合には、第三層730に含まれる起床時刻731に関連付けられている。また、6時間未満である場合には、第三層730に含まれる無意識の減速732に関連付けられている。
第二層720の急制動722の項目は、所定未満である場合には、第三層730に含まれる急加速733に関連付けられている。また、所定以上である場合には、第三層730に含まれる就寝時刻734に関連付けられている。
第三層730の起床時刻731の項目は、6時前である場合には、第四層740に含まれる体温741に関連付けられている。また、6時以降である場合には、第四層740に含まれるアクセル開度742に関連付けられている。
第三層730の無意識の減速732の項目は、所定未満である場合には、第四層740に含まれる連続運転時間743に関連付けられている。また、所定以上である場合には、第四層740に含まれる歩行数744に関連付けられている。
第三層730の急加速733の項目は、所定未満である場合には、第四層740に含まれるブレーキ頻度745に関連付けられている。また、所定以上である場合には、第四層740に含まれる運動強度746に関連付けられている。
第三層730の就寝時刻734の項目は、12時前である場合には、第四層740に含まれる心拍数747に関連付けられている。また、12時以降である場合には、第四層740に含まれる急ハンドル748に関連付けられている。
例えばこのように分類ツリーは構成されるが、上述の例は説明のための例であり、本発明に係る実施形態はこれに限られないことは言うまでもない。また、分類ツリーは四層構造以外の多層構造であってもよい。いずれにしろ、相関性のある生体情報あるいは運転挙動データに基づいて事故が発生する蓋然性の高さに応じて分類ツリーが構成されていればよい。
図19は、更新保険料算出処理のフローを示す図である。更新保険料算出処理は、保険の更新を行う際に、更新後の保険料の算出を行う処理である。更新保険料算出処理は、保険サーバー装置500において実施される保険の更新手続を行う処理において開始される。
まず、保険サーバー装置500の制御部510は、更新保険料を算出する(ステップS401)。この処理は、更新後の保険料を算出する処理であればよく、どのような保険商品についての保険料の算出であってもよいが、望ましくは自動車保険の更新保険料の算出であることが望ましい。そして、制御部510は、安全運転支援装置100に対して、増減率特定依頼を送信する。この増減率特定依頼には、少なくとも自動車保険契約を更新しようとする者を特定する情報が含まれる。
そして、安全運転支援装置100の保険料割引算出部117は、増減率特定依頼に含まれる自動車保険契約を更新しようとする者を特定する情報のリスクグループと、免許種類と、年齢層と、に応じた増減率を特定する(ステップS402)。この増減率の特定については、予め定められた3次元のパラメータの組合せに応じて割引率を導き出す方法が考えられるが、これに限られず、例えば所定の重み付けを行って指標化した値を用いて増減率を算出するようにしてもよい。そして、保険料割引算出部117は、特定した増減率を保険サーバー装置500へ送信する。
保険サーバー装置500の制御部510は、更新保険料に増減率を適用する(ステップS403)。具体的には、制御部510は、ステップS401にて特定した更新保険料に対してステップS402において特定した増減率を適用した額を算出し、更新保険料として確定する。
以上が、更新保険料算出処理である。更新保険料算出処理によれば、リスクグループ、免許種類、年齢層、に応じて割引を行った更新保険料を容易に算出することができる。とくに、車両を運転している状態ではないその他の生活行動におけるライフログデータに基づくリスクグループを増減率の特定に含めているため、より正確なリスク傾向の分析が可能となり、より細やかで適切な保険料の設定に反映させることができるといえる。
図20は、更新保険料試算画面の例を示す図である。更新保険料試算画面270は、上述の更新保険料算出処理における出力画面の例である。更新保険料試算画面270には、更新後の保険料を示す保険料表示領域271に加えて、割引の試算を表示する割引表示領域272が含まれる。割引表示領域272には、例えば、「ライフログ情報の提供による割引率の試算結果は、30%割引です。(割引適用の場合の更新後の保険料は、YYY円(年額)です。)」のような、生体情報に基づく割引率を明示するメッセージが表示される。
以上、本発明に係る実施形態を適用したライフログ保険システム1について説明した。当該実施形態によると、利用者は、より簡便な方法により事故の影響を緩和することができる。具体的には、例えば、利用者は、運転時以外も含む日常の活動に係るライフログに基づいて、運転の危険度を運転開始前であっても知覚することができる。
本発明は、上記の実施形態に制限されない。上記の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記の実施形態においては、携帯電話端末200とライフログセンサー300とは、無線通信等により生体情報等の授受を行っているが、これに限られない。例えば、有線通信であってもよいし、記憶媒体あるいはパーソナルコンピュータやタブレット等の他の装置を介した授受であってもよい。また、直接的な通信に限られず、電子メールやチャット、ホームページ、ウェブログ、SNS(Social Network Service)等の通信による授受であってもよい。
また例えば、ライフログセンサー300は、上記の実施形態においては、センサー情報を他の装置へ送出することを主とする端末を想定しているが、これに限られない。例えば、単体でインターネット等へ接続して安全運転支援装置100へデータを送信するものであってもよい。このようにすることで、より利便性高く、最新の生体情報を安全運転支援装置100へ送信することができる。
また、上記した実施形態の技術的要素は、単独で適用されてもよいし、プログラム部品とハードウェア部品のような複数の部分に分けられて適用されるようにしてもよい。
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。
1・・・ライフログ保険システム、50・・・ネットワーク、100・・・安全運転支援装置、110・・・制御部、111・・・ライフログデータ処理部、112・・・運転挙動データ処理部、113・・・事故データ処理部、114・・・データ相関解析部、115・・・注意情報提供部、116・・・運転診断情報提供部、117・・・保険料割引算出部、120・・・記憶部、121・・・顧客マスタ記憶部、122・・・ライフログ記憶部、123・・・運転挙動データ記憶部、124・・・事故データ記憶部、125・・解析結果履歴記憶部、130・・・通信部、200・・・携帯電話端末、210・・・制御部、220・・・表示部、230・・・通信部、300・・・ライフログセンサー、310・・・制御部、320・・・記憶部、330・・・通信部、400・・・テレマティクス装置、410・・・制御部、411・・・運転情報管理部、412・・・注意情報出力制御部、420・・・表示部、430・・・通信部、500・・・保険サーバー装置、510・・・制御部、520・・・記憶部、530・・・通信部

Claims (5)

  1. 生体の状態を示す情報である生体状態情報を受け付けるライフログデータ処理部と、
    前記生体状態情報を用いて当該生体が車両を運転する場合の危険度を特定し、注意情報を提供する注意情報提供部と、
    を備え
    前記注意情報提供部は、交通事故の発生前日における当該交通事故の当事者の前記生体状態情報と、前記交通事故の発生前の所定期間における前記交通事故を起こした車両の挙動を示す運転挙動情報と、の相関関係に基づく所定の分類ツリーにより前記生体状態情報に基づく運転挙動を特定し、該運転挙動と事故の関係から前記危険度を特定する、
    ことを特徴とするサーバー装置。
  2. 請求項1に記載のサーバー装置であって、
    前記生体の状態を示す情報は、前記生体の睡眠に関する情報である、
    ことを特徴とするサーバー装置。
  3. 請求項1に記載のサーバー装置であって、
    前記生体状態情報を用いた所定の分類と、運転免許の種類と、年齢層と、の組み合わせに応じて、自動車保険料を割り引く保険料算出部、
    を備えることを特徴とするサーバー装置。
  4. サーバー装置と、クライアント装置と、を含むライフログシステムであって、
    前記サーバー装置は、
    生体の状態を示す情報である生体状態情報を受け付けるライフログデータ処理部と、
    前記生体状態情報を用いて当該生体が車両を運転する場合の危険度を特定し、注意情報を提供する注意情報提供部と、
    を備え、
    前記注意情報提供部は、交通事故の発生前日における当該交通事故の当事者の前記生体状態情報と、前記交通事故の発生前の所定期間における前記交通事故を起こした車両の挙動を示す運転挙動情報と、の相関関係に基づく所定の分類ツリーにより前記生体状態情報に基づく運転挙動を特定し、該運転挙動と事故の関係から前記危険度を特定し、
    前記クライアント装置は、
    前記生体状態情報を所定の外部装置から取得し前記サーバー装置へ送信する運転情報管理部と、
    前記サーバー装置から提供された前記危険度と前記注意情報とを表示する注意情報出力制御部と、を備える、
    ことを特徴とするライフログシステム。
  5. コンピュータを用いて注意情報を出力する手順を実施する注意情報出力方法であって、
    前記コンピュータが備える制御手段は、
    生体の状態を示す情報である生体状態情報を受け付けるライフログデータ処理ステップと、
    前記生体状態情報を用いて当該生体が車両を運転する場合の危険度を特定し、注意情報を提供する注意情報提供ステップと、
    を実行し、
    前記注意情報提供ステップにおいては、交通事故の発生前日における当該交通事故の当事者の前記生体状態情報と、前記交通事故の発生前の所定期間における前記交通事故を起こした車両の挙動を示す運転挙動情報と、の相関関係に基づく所定の分類ツリーにより前記生体状態情報に基づく運転挙動を特定し、該運転挙動と事故の関係から前記危険度を特定する
    ことを特徴とする注意情報出力方法。
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