JP6549686B2 - 水電解装置 - Google Patents

水電解装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6549686B2
JP6549686B2 JP2017245164A JP2017245164A JP6549686B2 JP 6549686 B2 JP6549686 B2 JP 6549686B2 JP 2017245164 A JP2017245164 A JP 2017245164A JP 2017245164 A JP2017245164 A JP 2017245164A JP 6549686 B2 JP6549686 B2 JP 6549686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
communication hole
hydrogen
inner member
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017245164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019112658A (ja
Inventor
忠志 西山
忠志 西山
新海 洋
洋 新海
明宏 野田
明宏 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017245164A priority Critical patent/JP6549686B2/ja
Priority to US16/223,213 priority patent/US10947627B2/en
Priority to CN201811570717.4A priority patent/CN109943858B/zh
Publication of JP2019112658A publication Critical patent/JP2019112658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6549686B2 publication Critical patent/JP6549686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B1/00Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals
    • C25B1/01Products
    • C25B1/02Hydrogen or oxygen
    • C25B1/04Hydrogen or oxygen by electrolysis of water
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B15/00Operating or servicing cells
    • C25B15/02Process control or regulation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B15/00Operating or servicing cells
    • C25B15/08Supplying or removing reactants or electrolytes; Regeneration of electrolytes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • C25B9/05Pressure cells
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • C25B9/70Assemblies comprising two or more cells
    • C25B9/73Assemblies comprising two or more cells of the filter-press type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

本発明は、水を電気分解して水素を発生させる水電解装置に関する。
水を電気分解して水素(及び酸素)を発生させる水電解装置として、固体高分子からなる電解質膜を用いるものが知られている。具体的には、電解質膜の両面に電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、該電解質膜・電極構造体の両側に給電体及びセパレータが設けられて水電解セルが構成される。この水電解セルが複数積層されることで水電解装置が構成される。
この種の水電解装置では、カソード側の電極触媒層で発生させた水素の流路として水素連通孔が形成されている。水素連通孔と、酸素を発生させるアノード側の電極触媒層や給電体等との間はシール部材によってシールされている。このシール部材が収容される収容室は水素連通孔と連通することになるため、水素が流入して昇圧した水素連通孔を減圧(脱圧)する際、収容室内も減圧される。この減圧時に、シール部材が損傷することを抑制しつつ、収容室から水素連通孔に水素を円滑に流通させるべく、例えば、特許文献1では、水素連通孔と収容室との間に多孔質性の材料からなる多孔質部材を介在させ、この多孔質部材の細孔を介して、水素連通孔と収容室とを連通させることが提案されている。
特開2016−89220号公報
本発明は、この種の技術に関連してなされたものであり、多孔質性の材料に代えて、該多孔質性の材料より簡便に得ることができる経済的な材料を用いたとしても、水素連通孔の減圧時に、シール部材の損傷を抑制しつつ、収容室のガスを水素連通孔へと円滑に流通させることが可能な水電解装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、電解質膜を挟んで積層されるアノードセパレータ及びカソードセパレータと、前記アノードセパレータと前記電解質膜との間に介在するアノード給電体と、前記電解質膜と前記カソードセパレータとの間に介在するカソード給電体と、を備え、水を電気分解することで、前記カソード給電体側に水素を発生させる水電解装置であって、前記アノードセパレータと前記電解質膜と前記カソードセパレータとの積層方向に沿って貫通形成され、前記水素を流通させる水素連通孔と、前記アノード給電体と前記水素連通孔との間に配置される連通孔体と、をさらに備え、前記連通孔体は、前記水素連通孔に臨む内側部材と、前記内側部材と前記アノード給電体の間に配置される外側部材と、を有し、前記外側部材の前記内側部材に臨む側には、該外側部材と前記内側部材との間に介在して前記水素連通孔と前記アノード給電体側とをシールするシール部材を収容する収容室と、前記内側部材に前記シール部材を介さずに対向する対向面とが設けられ、前記内側部材に、一端の開口部が前記対向面に臨み且つ他端の開口部が前記水素連通孔に臨むように形成された貫通孔を介して、前記収容室と前記水素連通孔とが連通することを特徴とする。
この水電解装置では、例えば、水素連通孔を減圧(脱圧)した場合に、収容室内の水素等のガスは、外側部材の対向面と内側部材との間から、内側部材に形成された貫通孔を介して水素連通孔へと導かれる。貫通孔の一端の開口部は、対向面に臨み、シール部材に臨むことが回避されている。このため、貫通孔がシール部材によって閉塞されることを回避できる。また、シール部材の一部が貫通孔の内部に進入するように変形したり、貫通孔の開口部の周縁等に押圧されたりして、シール部材に局所的に大きな応力が生じることを抑制できる。
従って、この水電解装置によれば、内側部材を多孔質性の材料から構成するか否かに関わらず、水素連通孔の減圧時に、シール部材の損傷を抑制しつつ、収容室のガスを水素連通孔へと円滑に流通させることができる。つまり、例えば、ガス不透過性の材料や、多孔質性の材料よりもガス透過性が小さい材料等のように、多孔質性の材料よりも簡便に得ることができる経済的な材料から内側部材を構成しても、上記の作用効果を良好に得ることができる。
上記の水電解装置において、前記貫通孔の前記一端の開口部は、前記積層方向の長さが、前記対向面の前記積層方向の長さより小さいことが好ましい。この場合、貫通孔の一端の開口部と収容室とを、前記積層方向に離間させることができる。これによって、水素連通孔の減圧時に、シール部材が貫通孔を閉塞することや、シール部材に局所的に大きな応力が生じることをより確実に回避できる。
上記の水電解装置において、前記収容室の前記積層方向の長さは、該収容室に収容された前記シール部材が前記積層方向に圧縮された状態で維持されるように設定され、前記貫通孔は、その延在方向に直交する断面が円形であり、前記貫通孔の直径は、前記収容室の前記積層方向の長さよりも小さいことが好ましい。収容室の前記積層方向の長さが上記のように設定されることで、シール部材のシール性を良好に発揮することが可能になる。また、このように設定した収容室の前記積層方向の長さよりも貫通孔の直径を小さくして、該貫通孔を通過するガスの流量を調整することで、上記の作用効果を一層良好に得ることが可能になる。
上記の水電解装置において、前記対向面と前記内側部材とは、前記貫通孔の直径よりも小さい距離離間することが好ましい。この場合、シール部材が、対向面と内側部材との間を閉塞することを抑制しつつ、該対向面と内側部材との間を介して収容室のガスを貫通孔の一端の開口部へと良好に導くことができる。その結果、上記の作用効果を一層良好に得ることが可能になる。
上記の水電解装置において、前記内側部材に対して前記貫通孔は、前記水素連通孔の周方向に間隔をおいて複数形成されることが好ましい。この場合、水素連通孔の減圧時に、複数の貫通孔を介して収容室から水素連通孔に流通するガスの流量を容易に適切な大きさに調整することができるため、上記の作用効果を一層良好に得ることが可能になる。
上記の水電解装置において、前記内側部材は樹脂からなることが好ましい。この場合、内側部材をより簡単且つ経済的な構成とすることが可能になる。
本発明の水電解装置によれば、水素連通孔の減圧時に、シール部材の損傷を抑制しつつ、収容室のガスを水素連通孔へと円滑に流通させることができる。
本発明の実施形態に係る水電解装置の斜視説明図である。 図1の水電解装置を構成する水電解セルの分解斜視説明図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 図3の連通孔体の要部拡大図である。
本発明に係る水電解装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図において、同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素に対しては同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
本実施形態では、図1に示すように、水電解装置10が、水の電気分解によりアノード側に酸素を製造する一方、カソード側に前記酸素よりも高圧な水素を製造する差圧式高圧水電解装置である場合を例に挙げて説明するが、特にこれに限定されるものではない。
水電解装置10は、複数の水電解セル12が鉛直方向(矢印A方向)又は水平方向(矢印B方向)に積層された積層体14を備える。積層体14の積層方向一端(上端)には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及びエンドプレート20aが、上方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向他端(下端)には、同様にターミナルプレート16b、絶縁プレート18b及びエンドプレート20bが、下方に向かって、順次、配設される。
水電解装置10は、押圧機構、例えば、矢印A方向に延在する4本のタイロッド22を介して円盤状のエンドプレート20a、20b間が一体的に締め付け保持され、積層方向に締結される。なお、水電解装置10は、エンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持される構成を採用してもよい。また、水電解装置10は、全体として略円柱体形状を有しているが、立方体形状等の種々の形状に設定可能である。
ターミナルプレート16a、16bの側部には、端子部24a、24bが外方に突出して設けられる。端子部24a、24bは、配線26a、26bを介して電解電源28に電気的に接続される。
図2及び図3に示すように、水電解セル12は、略円盤状の電解質膜・電極構造体30と、該電解質膜・電極構造体30を挟持するアノードセパレータ32及びカソードセパレータ34とを備える。アノードセパレータ32とカソードセパレータ34との間には、電解質膜・電極構造体30を囲繞するように樹脂枠部材36が配置される。
樹脂枠部材36は、略リング形状であるとともに、該樹脂枠部材36の両面には、シール部材37a、37bが設けられる。樹脂枠部材36の径方向一端には、積層方向(矢印A方向)に互いに連通して、水(純水)を供給するための水供給連通孔38aが設けられる。樹脂枠部材36の径方向他端には、反応により生成された酸素及び未反応の水(混合流体)を排出するための水排出連通孔38bが設けられる。
図1に示すように、積層方向最下位に配置される樹脂枠部材36の側部には、水供給連通孔38a(図3参照)に連通する水供給口39aが接続される。積層方向最上位に配置される樹脂枠部材36の側部には、水排出連通孔38b(図3参照)に連通する水排出口39bが接続される。
水電解セル12の中央部には、電解領域の略中央を積層方向に沿って貫通する水素連通孔38cが設けられる(図2〜図4参照)。水素連通孔38cは、反応により生成された高圧な水素(生成された酸素よりも高圧な水素、例えば、1MPa〜80MPa)を排出する。
アノードセパレータ32及びカソードセパレータ34は、略円盤状であるとともに、例えば、カーボン部材等で構成される。アノードセパレータ32及びカソードセパレータ34は、その他、鋼板、ステンレス鋼板、チタン板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板をプレス成形してもよい。あるいは、切削加工した後に防食用の表面処理を施して構成してもよい。
電解質膜・電極構造体30は、略リング形状の固体高分子電解質膜(電解質膜)40を備える。電解質膜40は、リング形状を有する電解用のアノード給電体42及びカソード給電体44により挟持される。電解質膜40は、例えば、炭化水素(HC)系の膜又はフッ素系の膜により構成される。
電解質膜40は、略中央部に水素連通孔38cが形成される。電解質膜40の一方の面には、リング形状を有するアノード電極触媒層42aが設けられる。電解質膜40の他方の面には、リング形状を有するカソード電極触媒層44aが形成される。アノード電極触媒層42aは、例えば、Ru(ルテニウム)系触媒を使用するとともに、カソード電極触媒層44aは、例えば、白金触媒を使用する。
アノード給電体42及びカソード給電体44は、例えば、球状アトマイズチタン粉末の焼結体(多孔質導電体)により構成される。アノード給電体42及びカソード給電体44は、研削加工後にエッチング処理される平滑表面部を設けるとともに、空隙率が10%〜50%、より好ましくは、20%〜40%の範囲内に設定される。アノード給電体42の外周縁部には、枠部42eが嵌め込まれる。枠部42eは、アノード給電体42よりも緻密に構成する。なお、アノード給電体42の外周部を緻密に構成することにより、該外周部を枠部42eとすることもできる。
アノードセパレータ32は、アノード給電体42が収容されるアノード室45anを形成する。カソードセパレータ34は、カソード給電体44が収容されるカソード室45caを形成する。
アノードセパレータ32とアノード給電体42との間(アノード室45an)には、水流路部材46が介装されるとともに、該アノード給電体42とアノード電極触媒層42aとの間には、保護シート部材48が介装される。図2に示すように、水流路部材46は、略円盤状を有し、その外周部には、互いに径方向に対向する入口突起部46a及び出口突起部46bが形成される。
入口突起部46aには、水供給連通孔38aに連通する供給連結路50aが形成されるとともに、該供給連結路50aは、水流路50bに連通する(図3参照)。水流路50bには、複数個の孔部50cが連通しており、該孔部50cは、アノード給電体42に向かって開口する。出口突起部46bには、水流路50bに連通する排出連結路50dが形成され、該排出連結路50dは、水排出連通孔38bに連通する。
保護シート部材48は、内周がアノード給電体42及びカソード給電体44の内周よりも内方に配置されるとともに、外周位置が電解質膜40、アノード給電体42及び水流路部材46の外周位置と同一位置に設定される。保護シート部材48は、アノード電極触媒層42aの積層方向に対向する範囲(電解領域)に設けられる複数の貫通孔48aを有する。保護シート部材48は、電解領域の外方に枠部48bを有する。枠部48bには、例えば、長方形状の孔部(図示せず)が形成される。
図3及び図4に示すように、積層方向におけるアノードセパレータ32と電解質膜40との間には、水素連通孔38cを囲繞する略円筒状の連通孔体52が配置される。なお、以下では、水流路部材46と、アノード給電体42と、保護シート部材48とをアノード側部材53と総称することとする。この場合、連通孔体52は、水素連通孔38cの径方向において、該水素連通孔38cとアノード側部材53との間に配置される。
連通孔体52は、水素連通孔38cに臨み且つ樹脂からなる内側部材54と、該内側部材54とアノード側部材53との間に配置される外側部材55とを有する。内側部材54の樹脂材料について、耐久性や経済的な観点から好適な例としては、ガラスエポキシ等の繊維強化プラスチック(FRP)等が挙げられるが、特にこれには限定されず、水素連通孔38cに満たされた水素の圧力に耐え得るものであればよい。なお、内側部材54は、ガス不透過性又は多孔質性の部材よりも小さいガス透過性を示すように構成されてもよい。
本実施形態では、内側部材54には、水素連通孔38cの周方向に間隔をおいて、貫通孔54aが4個設けられている。これらの貫通孔54aは、水素連通孔38cの径方向に沿って延在し、その延在方向に直交する断面がそれぞれ円形状となっている。
外側部材55の内側部材54に臨む側には、収容室55a、55bと、対向面55cが設けられる。収容室55a、55bは、外側部材55の軸方向(積層方向)の両端をリング状に切り欠いて形成され、水素連通孔38cを周回するシール部材(Oリング)56a、56bが配置される。これによって、水素連通孔38cと、アノード室45an(アノード給電体42側)とがシールされている。図4に示すように、収容室55a、55bの積層方向の長さ(シールギャップ)L1は、シール部材56a、56bが積層方向に圧縮された状態で維持され、且つ貫通孔54aの直径L2よりも大きくなるように設定されている。
対向面55cは、積層方向における収容室55a、55b同士の間に設けられ、シール部材56a、56bを介さずに内側部材54に対向する。図4に示すように、対向面55cと内側部材54との間には、貫通孔54aの直径L2よりも小さい間隔L3が形成されている。内側部材54に設けられた複数の貫通孔54aのそれぞれは、一端の開口部57aが対向面55cに臨み、且つ他端の開口部57bが水素連通孔38cに臨む。また、対向面55cの積層方向の長さL4は、貫通孔54aの一端の開口部57aの直径(本実施形態では貫通孔54aの直径L2と同じ)より大きい。
図2及び図3に示すように、外側部材55のアノード側部材53に臨む側には、電解質膜40に対向する端面に、保護シート部材48が配置される溝部55sが形成される。
カソード室45caには、カソード給電体44及び該カソード給電体44を電解質膜40に押圧する荷重付与機構58が配置される。荷重付与機構58は、弾性部材、例えば、板ばね60を備えるとともに、該板ばね60は、金属製の板ばねホルダ(シム部材)62を介してカソード給電体44に荷重を付与する。なお、弾性部材としては、板ばね60の他、皿ばねやコイルスプリング等を使用することができる。
カソード給電体44と板ばねホルダ62との間には、導電シート66が配置される。導電シート66は、例えば、チタン、SUS又は鉄等の金属シートにより構成されるとともに、リング形状を有し、カソード給電体44と略同一の直径に設定される。
カソード給電体44の中央部には、導電シート66と電解質膜40との間に位置する絶縁部材として、例えば、樹脂シート68が配置される。樹脂シート68は、カソード給電体44の内周面に嵌合する。樹脂シート68は、カソード給電体44と略同一の厚さに設定される。樹脂シート68としては、例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)やポリイミドフィルム等が使用される。
樹脂シート68とカソードセパレータ34との間には、筒部材70が配置される。筒部材70は、円筒形状を有し、中央部に水素連通孔38cが形成される。筒部材70の軸方向一端には、カソード室45caと水素連通孔38cとを連通する水素排出通路71が形成される。
カソード室45caには、カソード給電体44、板ばねホルダ62及び導電シート66の外周を周回してシール部材(Oリング)72が配置される。シール部材72の外周には、耐圧部材74が配置される。耐圧部材74は、略リング形状を有するとともに、外周部が樹脂枠部材36の内周部に嵌合する。
基本的には上記のように構成される水電解装置10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、水供給口39aから水電解装置10の水供給連通孔38a(図2参照)に水が供給されるとともに、ターミナルプレート16a、16bの端子部24a、24bに電解電源28を介して電圧が付与される。このため、図3に示すように、各水電解セル12では、水供給連通孔38aから供給連結路50aを通って水流路部材46の水流路50bに水が供給される。水は、複数個の孔部50cからアノード給電体42に供給され、前記アノード給電体42内に移動する。
従って、水は、アノード電極触媒層42aで電気により分解され、水素イオン、電子及び酸素が生成される。この陽極反応により生成された水素イオンは、電解質膜40を透過してカソード電極触媒層44a側に移動し、電子と結合して水素が得られる。
このため、カソード給電体44の内部の水素流路に沿って水素が流動し、該水素は、水素排出通路71から水素連通孔38cに排出される。水素は、水供給連通孔38aよりも高圧に維持された状態で、水素連通孔38cを流れて水電解装置10の外部に取り出し可能となる。一方、反応により生成した酸素と未反応の水とは、水排出連通孔38bから水排出口39bを介して水電解装置10の外部に排出される。
次いで、水電解装置10の運転が停止される際、常圧側のアノード室45anと高圧側のカソード室45caとの差圧を解消させるために、該カソード室45caに減圧(脱圧)処理が施される。
この場合、本実施形態では、図4に一点鎖線の矢印で示すように、収容室55a、55b内の水素は、外側部材55の対向面55cと内側部材54との間から、内側部材54に形成された貫通孔54aを介して水素連通孔38cへと導かれる。貫通孔54aの一端の開口部57aは、対向面55cに臨み、シール部材56a、56bに臨むことが回避されている。このため、貫通孔54aがシール部材56a、56bによって閉塞されることを回避できる。また、シール部材56a、56bの一部が貫通孔54aの内部に進入するように変形したり、貫通孔54aの開口部57aの周縁等に押圧されたりして、シール部材56a、56bに局所的に大きな応力が生じることを抑制できる。
従って、この水電解装置10によれば、内側部材54を多孔質性の材料から構成するか否かに関わらず、水素連通孔38cの減圧時に、シール部材56a、56bの損傷を抑制しつつ、収容室55a、55bのガスを水素連通孔38cへと円滑に流通させることができるという作用効果が得られる。つまり、例えば、ガス不透過性の材料や、多孔質性の材料よりもガス透過性が小さい材料等のように、多孔質性の材料よりも簡便に得ることができる経済的な材料から内側部材54を構成しても、上記の作用効果を良好に得ることができる。
上記の通り、この水電解装置10では、貫通孔54aの一端の開口部57aの積層方向の長さL2が、対向面55cの積層方向の長さL1より小さい。これによって、貫通孔54aの一端の開口部57aと収容室55a、55bとを、積層方向に離間させることができるため、水素連通孔38cの減圧時に、シール部材56a、56bが貫通孔54aを閉塞することや、シール部材56a、56bに局所的に大きな応力が生じることをより確実に回避できる。
上記の通り、この水電解装置10では、収容室55a、55bの積層方向の長さL1が、該収容室55a、55bに収容されたシール部材56a、56bが積層方向に圧縮された状態で維持されるように設定されるため、シール部材56a、56bのシール性を良好に発揮することが可能になる。また、このように設定した収容室55a、55bの積層方向の長さL1よりも貫通孔54aの直径L2を小さくして、該貫通孔54aを通過するガスの流量を調整することにより、上記の作用効果を一層良好に得ることが可能になる。
上記の通り、この水電解装置10では、対向面55cと内側部材54とが、貫通孔54aの直径L2よりも小さい間隔L3をおいて対向することとした。これによって、シール部材56a、56bが、対向面55cと内側部材54との間を閉塞することを抑制しつつ、該対向面55cと内側部材54との間を介して収容室55a、55bのガスを貫通孔54aの一端の開口部57aへと良好に導くことができる。その結果、上記の作用効果を一層良好に得ることが可能になる。
上記の通り、この水電解装置10では、貫通孔54aが水素連通孔38cの周方向に間隔をおいて複数形成されるため、水素連通孔38cの減圧時に、複数の貫通孔54aを介して収容室55a、55bから水素連通孔38cに流通するガスの流量を容易に適切な大きさに調整して、上記の作用効果を一層良好に得ることが可能になる。
上記の通り、この水電解装置10では、内側部材54が樹脂からなることとしたため、内側部材54をより簡単且つ経済的な構成とすることが可能になる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態に係る水電解装置10では、貫通孔54aの延在方向が水素連通孔38cの径方向(矢印B方向)に沿うこととしたが、特にこれに限定されるものではなく、貫通孔54aの延在方向は水素連通孔38cの径方向に対して傾斜していてもよいし、延在方向の途中で屈曲していてもよい。また、貫通孔54aの延在方向に直交する断面の形状も特に円形状に限定されるものではない。
上記の実施形態に係る水電解装置10では、貫通孔54aの直径L2を、収容室55a、55bの積層方向の長さL1よりも小さくしたが、貫通孔54aの直径L2は、該貫通孔54aを通過するガスの流量が適切な値となるように適宜調整することができる。内側部材54に対して形成する貫通孔54aの個数も4個に限定されず、1個又は4個以外の複数個としてもよい。対向面55cと内側部材54との間隔L3も、該対向面55cと内側部材54との間を介して収容室55a、55bのガスを貫通孔54aの一端の開口部57aへと良好に導くことが可能となるように、適宜調整することができる。
上記の実施形態に係る水電解装置10では、内側部材54の軸方向の一端面(上端面)が電解質膜40に当接し、他端面(下端面)がアノードセパレータ32に当接することとした。しかしながら、内側部材54は、複数個の水電解セル12の水素連通孔38cを一体に囲繞するように、積層方向の長さが、複数個の水電解セル12の積層方向の長さと略等しくなるように設けられてもよい。この場合、水電解セル12は、アノードセパレータ32とカソードセパレータ34との間に、水素連通孔38cと同心上に且つ水素連通孔38cよりも大径な孔部(不図示)が一体に設けられ、該孔部に内側部材54が挿入される。
水電解装置10では、樹脂に限らず、内側部材54をどのような材料から構成した場合であっても、水素連通孔38cの減圧時に、シール部材56a、56bの損傷を抑制しつつ、収容室55a、55bのガスを水素連通孔38cへと円滑に流通させることができる。
10…水電解装置 12…水電解セル
14…積層体 30…電解質膜・電極構造体
32…アノードセパレータ 34…カソードセパレータ
38c…水素連通孔 40…電解質膜
42…アノード給電体 42a…アノード電極触媒層
44…カソード給電体 44a…カソード電極触媒層
52…連通孔体 54…内側部材
54a…貫通孔 55…外側部材
55a、55b…収容室 55c…対向面
56a、56b…シール部材 57a、57b…開口部

Claims (6)

  1. 電解質膜を挟んで積層されるアノードセパレータ及びカソードセパレータと、前記アノードセパレータと前記電解質膜との間に介在するアノード給電体と、前記電解質膜と前記カソードセパレータとの間に介在するカソード給電体と、を備え、水を電気分解することで、前記カソード給電体側に水素を発生させる水電解装置であって、
    前記アノードセパレータと前記電解質膜と前記カソードセパレータとの積層方向に沿って貫通形成され、前記水素を流通させる水素連通孔と、
    前記アノード給電体と前記水素連通孔との間に配置される連通孔体と、
    をさらに備え、
    前記連通孔体は、前記水素連通孔に臨む内側部材と、前記内側部材と前記アノード給電体の間に配置される外側部材と、を有し、
    前記外側部材の前記内側部材に臨む側には、該外側部材と前記内側部材との間に介在して前記水素連通孔と前記アノード給電体側とをシールするシール部材を収容する収容室と、前記内側部材に前記シール部材を介さずに対向する対向面とが設けられ、
    前記内側部材に、一端の開口部が前記対向面に臨み且つ他端の開口部が前記水素連通孔に臨むように形成された貫通孔を介して、前記収容室と前記水素連通孔とが連通することを特徴とする水電解装置。
  2. 請求項1記載の水電解装置において、
    前記貫通孔の前記一端の開口部は、前記積層方向の長さが、前記対向面の前記積層方向の長さより小さいことを特徴とする水電解装置。
  3. 請求項1又は2記載の水電解装置において、
    前記収容室の前記積層方向の長さは、該収容室に収容された前記シール部材が前記積層方向に圧縮された状態で維持されるように設定され、
    前記貫通孔は、その延在方向に直交する断面が円形であり、
    前記貫通孔の直径は、前記収容室の前記積層方向の長さよりも小さいことを特徴とする水電解装置。
  4. 請求項3記載の水電解装置において、
    前記対向面と前記内側部材とは、前記貫通孔の直径よりも小さい距離離間することを特徴とする水電解装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の水電解装置において、
    前記内側部材に対して前記貫通孔は、前記水素連通孔の周方向に間隔をおいて複数形成されることを特徴とする水電解装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の水電解装置において、
    前記内側部材は樹脂からなることを特徴とする水電解装置。
JP2017245164A 2017-12-21 2017-12-21 水電解装置 Active JP6549686B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017245164A JP6549686B2 (ja) 2017-12-21 2017-12-21 水電解装置
US16/223,213 US10947627B2 (en) 2017-12-21 2018-12-18 Water electrolysis apparatus
CN201811570717.4A CN109943858B (zh) 2017-12-21 2018-12-21 水电解装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017245164A JP6549686B2 (ja) 2017-12-21 2017-12-21 水電解装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019112658A JP2019112658A (ja) 2019-07-11
JP6549686B2 true JP6549686B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=66949498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017245164A Active JP6549686B2 (ja) 2017-12-21 2017-12-21 水電解装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10947627B2 (ja)
JP (1) JP6549686B2 (ja)
CN (1) CN109943858B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK3356575T3 (da) * 2015-09-28 2021-07-12 Hydrogenics Corp Højtryks- eller differenstrykelektrolysecelle
CN112875809A (zh) * 2019-11-29 2021-06-01 无锡小天鹅电器有限公司 电解装置及衣物处理设备

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4796639B2 (ja) * 2009-02-26 2011-10-19 本田技研工業株式会社 電気化学装置
CN102086520B (zh) * 2009-12-08 2012-10-10 本田技研工业株式会社 水电解装置
JP6081431B2 (ja) 2014-11-05 2017-02-15 本田技研工業株式会社 差圧式高圧水電解装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20190194813A1 (en) 2019-06-27
US10947627B2 (en) 2021-03-16
CN109943858A (zh) 2019-06-28
CN109943858B (zh) 2021-08-06
JP2019112658A (ja) 2019-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6081431B2 (ja) 差圧式高圧水電解装置
JP5781490B2 (ja) 高圧水電解装置
US10053784B2 (en) Differential pressure water electrolysis system
US8337678B2 (en) Electrochemical apparatus
US10053783B2 (en) Differential pressure water electrolysis system
US9828682B2 (en) Differential pressure water electrolysis apparatus
US9783897B2 (en) High pressure water electrolysis device
JP6549686B2 (ja) 水電解装置
JP2015086454A (ja) 差圧式高圧水電解装置
JP6025691B2 (ja) 差圧式高圧水電解装置
US20110180398A1 (en) Water electrolysis apparatus
CN209906895U (zh) 水电解装置
JP2019157164A (ja) 水電解装置
JP6607977B2 (ja) 水電解装置
JP2015113497A (ja) 差圧式高圧水電解装置
JP6649414B2 (ja) 水電解装置
JP2014065927A (ja) 高圧水電解装置
JP6426655B2 (ja) 水電解装置
JP7014615B2 (ja) 水電解装置
JP2013036068A (ja) 高圧水電解システム及びその運転方法
JP2011127210A (ja) 電気化学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6549686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150