JP6548991B2 - プラズマ生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トロイダルプラズマを生成するプラズマ生成装置に関する。
プラズマ処理のためにプラズマを生成する装置として、電界結合型のプラズマ生成装置と誘導結合型のプラズマ生成装置とが知られている。電界結合型のプラズマ生成装置は、チャンバ内の材料ガスに、電極によって高周波電界を加えることで、プラズマ化する。一方、誘導結合型のプラズマ生成装置は、誘導コイルに高周波電流を流すことで高周波磁界を発生させ、高周波磁界によってチャンバ内に高周波電界を発生させて、チャンバ内の材料ガスをプラズマ化する。プラズマ化された材料ガスが、反応性ガスとして、プラズマ処理に用いられる。
例えば、特許文献1には、トロイダルプラズマを生成する誘導結合型のプラズマ生成装置が記載されている。なお、「トロイダルプラズマ」とは、トロイダル形状のプラズマである。当該プラズマ生成装置は、チャンバの一部を包囲する磁気コアに巻かれた一次巻線に高周波電流を流すことで、磁気コア内の磁束を変化させ、これにより、チャンバ内に高周波電界を発生させる。
特許第4070152号
しかしながら、特許文献1に記載のプラズマ生成装置の場合、チャンバと一次巻線とは、物理的に位置の離れた配置となり、チャンバ内でプラズマによって形成される二次回路と一次巻線とも位置が離れている。したがって、漏れ磁束によって、結合力が低下してしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、従来よりも結合を強めて、電力を有効利用できる誘導結合型のプラズマ生成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るプラズマ生成装置は、トロイダル形状の放電空間を有する導体製のチャンバであって、トロイダル方向の一部を絶縁するための絶縁部が設けられているチャンバと、高周波電流を出力する高周波電源と、前記高周波電源の一方の出力端子と、前記チャンバの前記絶縁部の近辺とを接続する第1の接続線と、前記高周波電源の他方の出力端子と、前記チャンバの、前記第1の接続線が接続された位置に対して前記絶縁部を挟んだ側の近辺とを接続する第2の接続線とを備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記チャンバは金属製である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記プラズマ生成装置は、前記チャンバの一部を取り囲むように配置された磁気コアをさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁部は、前記チャンバをトロイダル方向の一部で切り離した隙間を維持したものである。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記チャンバの前記絶縁部を挟んだ両側には、それぞれ外壁にフランジが設けられており、前記チャンバの切り離された部分が両側から挿入された状態で、2つの前記フランジの間に配置されて、前記隙間の大きさを規定する中継アダプタを、前記プラズマ生成装置は、さらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記中継アダプタの内面と前記チャンバの外壁との間に配置され、両者に密着するように変形することで前記チャンバを密封状態に保つ弾性リングを、前記プラズマ生成装置は、さらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記チャンバには、トロイダル方向の一部を絶縁するための第2の絶縁部がさらに設けられており、前記第2の絶縁部を挟んだ、前記チャンバの両側の間には、コンデンサが接続されており、前記コンデンサのリアクタンスは、プラズマが発生した後の状態における前記チャンバのリアクタンスの約2分の1である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記プラズマ生成装置は、前記放電空間に高電圧パルスを印加する電極、または、紫外線を照射する照射装置をさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記チャンバには、トロイダル方向の一部を絶縁するための第2の絶縁部がさらに設けられており、前記プラズマ生成装置は、前記第2の絶縁部を挟んだ、前記チャンバの両側の間に、第1のコンデンサおよび第2のコンデンサと、前記第1のコンデンサが接続された状態と、前記第2のコンデンサが接続された状態とを切る替えるスイッチとをさらに備えており、前記第1のコンデンサのリアクタンスは、プラズマが発生した後の状態における前記チャンバのリアクタンスの約2分の1であり、前記第2のコンデンサのリアクタンスは、プラズマが発生する前の状態における前記チャンバのリアクタンスと略同一である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記チャンバには、トロイダル方向の一部を絶縁するための第2の絶縁部がさらに設けられており、前記プラズマ生成装置は、前記第2の絶縁部を挟んだ、前記チャンバの両側の間に、コンデンサと、前記コンデンサが接続された状態と、短絡された状態とを切る替えるスイッチとをさらに備えており、前記コンデンサのリアクタンスは、プラズマが発生した後の状態における前記チャンバのリアクタンスの約2分の1である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記チャンバには、トロイダル方向の一部を絶縁するための第2の絶縁部がさらに設けられており、前記プラズマ生成装置は、前記第2の絶縁部を挟んだ、前記チャンバの両側の間に、コンデンサと、前記コンデンサに直列接続されたスイッチとをさらに備えており、前記コンデンサのリアクタンスは、プラズマが発生した後の状態における前記チャンバのリアクタンスの約2分の1である。
本発明によると、高周波電源が出力した高周波電流が、チャンバをトロイダル方向に流れる。これにより、チャンバの中心を通過する磁束が変化し、チャンバの内側の放電空間に、トロイダル方向の電界が発生する。当該電界によって、チャンバ内部の材料ガスがプラズマ化し、トロイダルプラズマが生成され、チャンバの内側の放電空間を、トロイダル方向にプラズマ電流が流れる。励磁電流である高周波電流が流れる経路の内側にプラズマ電流が流れる経路があり、両経路は近接して、両経路の中心軸がほぼ同じである。したがって、漏れ磁束を減少させることができ、結合を強めることができる。これにより、高周波電源が出力する電力を有効利用することができる。
第1実施形態に係るプラズマ生成装置の全体を示す簡略化した概念図である。 第1実施形態に係るチャンバを説明するための図である。 図2(b)の破線IIIで囲まれた部分の拡大図である。 図2(b)のIV-IV線断面図である。 チャンバの変形例を示す図である。 第2実施形態に係るプラズマ生成装置を説明するための図である。 第3ないし第5実施形態に係るプラズマ生成装置を説明するための図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、第1実施形態に係るプラズマ生成装置を説明するための図である。図1は、第1実施形態に係るプラズマ生成装置の全体を示す簡略化した概念図である。図2は、第1実施形態に係るチャンバを説明するための図である。図2(a)は、チャンバの外観斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のII-II線断面図である。図3は、絶縁ギャップを説明するための図である。図3(a)は、図2(b)の破線IIIで囲まれた部分の断面拡大図である。図3(b)は、当該部分の分解図である。図4は、図2(b)のIV-IV線断面図である。
プラズマ生成装置A1は、トロイダル形状の放電空間において、電磁誘導により高周波電界を発生させることで、放電空間に導入された材料ガスをプラズマ化し、トロイダルプラズマを発生させる、誘導結合型のプラズマ生成装置である。プラズマ生成装置A1は、プラズマ化された材料ガスを、反応性ガスとして、薄膜形成処理やエッチング処理などのプラズマ処理工程に排出する。図1に示すように、プラズマ生成装置A1は、チャンバ1、磁気コア2、高周波電源3、および、接続線4を備えている。
チャンバ1は、トロイダル形状の放電空間を有し、トロイダルプラズマを発生させるものである。図2に示すように、チャンバ1の本体11は、軸に直交する断面が略円形状の筒を長円形状に形成したトロイダル形状をなしている。チャンバ1は、材料ガスを本体11に導入するための開口であるインレットポート12、および、プラズマ化された材料ガスである反応性ガスを本体11から排出するための開口であるアウトレットポート13を備えている。本実施形態においては、材料ガスが通過する2つの経路が同等の長さになるように、インレットポート12の位置とアウトレットポート13の位置とは、チャンバ1の本体11における対角位置としている。なお、インレットポート12の位置とアウトレットポート13の位置は、これに限定されない。チャンバ1は、アルミニウムなどの金属製である。なお、チャンバ1の素材は限定されず、銅や鉄など他の金属であってもよい。また、ある程度強度があり、電流を流すものであればよく、例えば、超伝導セラミックやカーボンなどの導体であってもよい。また、チャンバ1の本体11の断面(トロイダル方向の軸に直交する断面)は、略円形状に限定されず、長円形状や楕円形状、四角形などの多角形状であってもよい。
チャンバ1の本体11には、トロイダル方向の一部で切り離された絶縁ギャップ11a(図1および図3参照)が設けられている。図3に示すように、絶縁ギャップ11aは、本体11の外壁11bに設けられた2つのフランジ11d、2つのフランジ11dの間に配置される絶縁スペーサ14および中継アダプタ15によって、隙間が維持されている部分であり、本体11の切り離された部分を電気的に絶縁するためのものである。
絶縁スペーサ14は、例えば絶縁性のセラミックのリングであり、チャンバ1の本体11の切り離された部分が挿入されて、フランジ11dに当接するように配置されている。絶縁スペーサ14は、本体11と中継アダプタ15とが接触しないようにして、本体11と中継アダプタ15とを電気的に絶縁する。本体11の切り離された部分の両側にそれぞれ配置されているので、2つの絶縁スペーサ14が、用いられている。なお、絶縁スペーサ14の素材は限定されず、本体11と中継アダプタ15との間に空間を生じさせられる剛性を有する絶縁体であればよい。
中継アダプタ15は、チャンバ1の本体11の切り離された部分を、絶縁ギャップ11aを維持した状態で、接続するものである。中継アダプタ15は、例えばアルミニウム製の幅広のリングであり、内側部分が階段状になっている。本体11の切り離された部分が、中継アダプタ15の両側から挿入され、両側のフランジ11d同士が、例えばボルトとナットで固定される。中継アダプタ15および2つの絶縁スペーサ14によって、両側のフランジ11dの間隔が規定され、本体11の切り離された部分が、所定の隙間を空けて固定される。当該所定の隙間が、絶縁ギャップ11aになる。「絶縁ギャップ11a」が、本発明の「絶縁部」に相当する。なお、「絶縁ギャップ11a」および「絶縁スペーサ14」をまとめて、本発明の「絶縁部」と考えることもできる。
また、チャンバ1の本体11を密封するために、中継アダプタ15と絶縁スペーサ14との間に、Oリング16およびOリング加圧リング17が配置されている。
Oリング16は、例えばフッ素系ゴム製のリングである。Oリング16は、絶縁スペーサ14と中継アダプタ15との間で、チャンバ1の本体11の切り離された部分が挿入されて、配置されている。Oリング16は、変形して、中継アダプタ15の内面および本体11の外壁11bに密着し、本体11を密封状態に保つ。なお、Oリング16の素材は限定されず、弾力があって、中継アダプタ15の内面と本体11の外壁11bとの間の隙間を密閉できるものであり、絶縁体であればよい。また、化学的に安定で耐熱性が高いものが望ましい。
Oリング加圧リング17は、例えばテフロン(登録商標)製のリングである。Oリング加圧リング17は、絶縁スペーサ14とOリング16との間で、チャンバ1の本体11の切り離された部分が挿入されて、配置されている。Oリング加圧リング17は、外側の方が内側より幅広になっており、Oリング16に接する側に傾斜が設けられている。Oリング加圧リング17は、当該傾斜によってOリング16を加圧して変形を促すことで、Oリング16の中継アダプタ15および本体11との密着性を高めている。なお、Oリング加圧リング17の素材は限定されず、Oリング16を加圧できる剛性を有する絶縁体であればよい。また、化学的に安定で耐熱性が高いものが望ましい。また、Oリング16に接する側の傾斜は、必ずしも必要ではない。
Oリング16およびOリング加圧リング17は、本体11の切り離された部分の両側にそれぞれ配置されているので、それぞれ2つずつ用いられている。なお、Oリング16およびOリング加圧リング17の構成は上述したものに限定されない。Oリング加圧リング17でOリング16を加圧することによってOリング16を変形させて、本体11を密封状態に保つように構成すればよい。また、Oリング16のみで本体11を密封状態に保てるのであれば、Oリング加圧リング17を備えないようにしてもよい。また、本体11の内部で生成された反応性ガスに対する耐性の高い部材を、Oリング16よりも絶縁ギャップ11a側に配置して、Oリング16を保護するようにしてもよい。
図3(a)に示すように、Oリング16およびOリング加圧リング17は、絶縁ギャップ11aから離れた位置に配置されるので、反応性ガスに晒されにくくなっており、反応性ガスによって劣化することを抑制されている。
本実施形態では、絶縁ギャップ11aを数mm程度の隙間としている。絶縁ギャップ11aが大きいほど、絶縁を保ちやすいが、反応性ガスが絶縁ギャップ11aの外側に侵入しやすくなるので、Oリング16およびOリング加圧リング17が劣化しやすくなる。したがって、絶縁ギャップ11aは、絶縁を保てる範囲で、できるだけ小さくするのが望ましい。本実施形態では、中継アダプタ15の軸方向の長さによって、絶縁ギャップ11aの大きさが決定される。したがって、中継アダプタ15を取り換えることで、容易に、絶縁ギャップ11aの大きさを変更することができる。
なお、絶縁ギャップ11aを維持するための構造は、これに限られない。本実施形態では、中継アダプタ15をアルミニウム製としたので、中継アダプタ15と本体11とが接触しないように絶縁スペーサ14を配置しているが、中継アダプタ15が絶縁体でできていれば、絶縁スペーサ14を配置しなくてもよい。この場合、「絶縁ギャップ11a」および「中継アダプタ15」が、本発明の「絶縁部」に相当する。また、他の構造であっても、絶縁ギャップ11aを維持し、本体11を密閉できるものであればよい。なお、本体11を密閉でき、かつ、電気的に絶縁できればよいので、絶縁ギャップ11aを設ける代わりに、例えば、反応性ガスに対する耐性の高い絶縁体の樹脂などで、本体11の切り離された部分を接続するようにしてもよい。この場合、当該「絶縁体の樹脂」が、本発明の「絶縁部」に相当する。
磁気コア2は、強磁性体のトロイダル形状のコアである。4つの磁気コア2は、それぞれがチャンバ1の本体11の一部を取り囲むように(各磁気コア2を本体11が貫通するように)設けられている。なお、磁気コア2の形状は限定されず、四角形の環形状であってもよい。
高周波電源3は、高周波電力を出力するものであり、電力系統からの交流電力を整流回路で直流電力に変換し、直流電力をインバータ回路で高周波電力に変換して出力する。また、高周波電源3は、制御回路を備えており、出力電力や出力電流を制御している。本実施形態では、高周波電源3は、例えば13.56MHzの高周波電力を出力する。なお、高周波電源3の構成および周波数は限定されない。
接続線4は、高周波電源3の出力端子と、チャンバ1とを接続するものである。一方の接続線4は、高周波電源3の一方の出力端子とチャンバ1の一方のフランジ11d(図1においては記載を省略)とを接続し、他方の接続線4は、高周波電源3の他方の出力端子とチャンバ1の他方のフランジ11d(図1においては記載を省略)とを接続する。チャンバ1の本体11は、2つのフランジ11dの間で、絶縁ギャップ11aによって、電気的に絶縁されている。したがって、図1の細線矢印で示す電流経路が形成され、高周波電源3が出力する高周波電流は、チャンバ1の本体11をトロイダル方向に流れる。なお、各接続線4は、各フランジ11dではなく、チャンバ1の外壁11bに接続するようにしてもよい。
なお、図示しないが、プラズマ生成装置A1は、プラズマを着火するための高電圧パルスを印加する電極を備えていてもよい。また、紫外線照射によって、プラズマを着火するようにしてもよい。これらの場合、プラズマの着火を容易に行うことができる。また、後述する第3ないし第5実施形態のようにして、プラズマを着火するようにしてもよい。
また、図示しないが、プラズマ生成装置A1は、チャンバ1の本体11内部のプラズマの電流や電力を検出するためのセンサや、プラズマの発光光を検出するためのセンサなども備えている。高周波電源3は、センサの検出結果に応じて出力を制御するようにしてもよい。
また、高周波電源3とチャンバ1との間にインピーダンス整合装置を配置して、高周波電源3から見た負荷全体のインピーダンスを所望のインピーダンスに調整するようにしてもよい。
次に、プラズマの発生方法について説明する。
チャンバ1の本体11内部には、インレットポート12より材料ガスが導入される。材料ガスは、例えばフッ素ガスなどであるが、限定されない。
高周波電流がチャンバ1の本体11をトロイダル方向に流れることにより、各磁気コア2の内部を通過する磁束が変化する。各磁気コア2の磁束の変化により、チャンバ1の本体11の内側の放電空間に、トロイダル方向の電界が発生する。当該電界によって、本体11内部の材料ガスがプラズマ化し、トロイダルプラズマが生成され、チャンバ1の本体11の内側の放電空間をトロイダル方向にプラズマ電流が流れる。
例えば、図4に示すチャンバ1の本体11の左側の断面において、本体11に紙面の手前側に向かって電流が流れると、磁気コア2の内部に反時計回りの主磁束(同図に示す太線矢印参照)が発生する。そして、本体11の内側の放電空間において、電磁誘導により、当該主磁束を打ち消そうとする逆起電力が誘起され、紙面の奥側に向かう電界が発生する。このとき、図4に示すチャンバ1の本体11の右側の断面においては、本体11に紙面の奥側に向かって電流が流れるので、磁気コア2の内部に時計回りの主磁束(同図に示す太線矢印参照)が発生し、本体11の内側の放電空間に紙面の手前側に向かう電界が発生する。つまり、チャンバ1の本体11の内側の放電空間に、トロイダル方向の電界が発生する。
プラズマ化された材料ガスは、反応性ガスとして、アウトレットポート13より排出される。
次に、本実施形態に係るプラズマ生成装置A1の作用および効果について説明する。
本実施形態によると、高周波電源3が出力した高周波電流が、チャンバ1の本体11をトロイダル方向に流れる。これにより、各磁気コア2の内部を通過する磁束が変化する。各磁気コア2の磁束の変化により、チャンバ1の本体11の内側の放電空間に、トロイダル方向の電界が発生する。当該電界によって、本体11内部の材料ガスがプラズマ化し、トロイダルプラズマが生成され、チャンバ1の本体11の内側の放電空間をトロイダル方向にプラズマ電流が流れる。
本実施形態においては、高周波電源3が出力した高周波電流がチャンバ1の本体11をトロイダル方向に流れ、プラズマ電流がチャンバ1の本体11の内側の放電空間をトロイダル方向に流れる。つまり、励磁電流である高周波電流が流れる経路の内側にプラズマ電流が流れる経路があり、両経路は近接して、両経路の中心軸がほぼ同じである。図4に示すように、漏れ磁束(細線矢印参照)は、チャンバ1の本体11の内壁11cと、トロイダルプラズマPとの間のプラズマシース部分にのみ発生する。プラズマシース部分は狭い領域である上に磁気抵抗が大きいので、漏れ磁束は、ごくわずかしか発生しない。したがって、漏れ磁束を減少させることができ、結合を強めることができる。これにより、高周波電源3が出力する電力を有効利用することができる。また、磁束を変化させるための一次巻線が必要ないので、一次次巻線のための設置スペースを省くことができ、プラズマ生成装置A1を小型化することができる。また、製造コストを削減することができる。
また、本実施形態においては、磁気コア2が設けられており、磁束が磁気抵抗の小さい磁気コア2内を通過するので、同じ磁束を発生させるために必要な励磁電流が小さくなる。したがって、高周波電源3から出力させる高周波電流を抑制することができる。また、チャンバ1の本体11を流れる電流を小さくできるので、チャンバ1での発熱を抑制することができる。
なお、上記第1実施形態においては、磁気コア2を4つ設けた場合について説明したが、これに限られず、磁気コア2の数は、その断面積に応じて、適宜設計すればよい。また、高周波電源3が周波数の高い高周波電流を出力する場合などには、磁気コア2を設けないようにしてもよい。この変形例の場合でも、高周波電流がチャンバ1の本体11をトロイダル方向に流れると、本体11のトロイダルの中心を貫く磁束が変化するので、チャンバ1の本体11の内側の放電空間に、トロイダル方向の電界が発生し、トロイダルプラズマが生成される。したがって、本変形例においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本変形例の場合、磁気コア2を設ける必要がないので、プラズマ生成装置A1をより小型化することができ、また、製造コストを削減することができる。
上記第1実施形態においては、チャンバ1の本体11が、長円形のトロイダル形状の場合について説明したが、これに限られない。本体11は、例えば、円形や楕円形のトロイダル形状であってもよい。また、図5に示すチャンバ1’のように、四角形の環形状としてもよいし、当該四角形の角部を曲線状とした略四角形の環形状としてもよい。また、その他の多角形の環形状としてもよい。これらの場合でも、本体11の内部の放電空間に、トロイダルプラズマを発生させることができる。したがって、本変形例においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
第1実施形態に係るプラズマ生成装置A1の場合、インレットポート12から導入された材料ガスは、二手に分かれて、本体11の内部のプラズマ中を通過し、アウトレットポート13から排出される。絶縁ギャップ11aの近傍では、電位差による高周波電界が発生し、電界結合も発生するので、プラズマ化されやすい。したがって、絶縁ギャップ11aを通過する場合(図1に示す本体11の右側の経路)と、絶縁ギャップ11aを通過しない場合(図1に示す本体11の左側の経路)とでは、材料ガスのプラズマ化の度合いが異なり、排出される反応性ガスが不均一になる。当該不均一を抑制するようにした場合を、第2実施形態として、以下に説明する。
図6は、第2実施形態に係るプラズマ生成装置を説明するための図でる。図6(a)は、第2実施形態に係るプラズマ生成装置の全体を示す簡略化した概念図である。図6(a)において、第1実施形態に係るプラズマ生成装置A1(図1参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。図6(a)に示すように、プラズマ生成装置A2は、チャンバ1の本体11に絶縁ギャップ11a’が追加され、当該絶縁ギャップ11a’を挟むように、チャンバ1の本体11にコンデンサ6が接続されている点で、第1実施形態に係るプラズマ生成装置A1と異なる。
絶縁ギャップ11a’は、絶縁ギャップ11aと同様、チャンバ1の本体11を電気的に絶縁するためのものである。絶縁ギャップ11a’は、絶縁ギャップ11aの、チャンバ1の本体11における対角位置に配置されている。絶縁ギャップ11a’の周囲の構造も、絶縁ギャップ11a(図3参照)と同様である。
コンデンサ6は、リアクタンスが、プラズマが発生した後の状態におけるチャンバ1のリアクタンスの約2分の1のコンデンサである。コンデンサ6は、絶縁ギャップ11a’を挟むように、接続線5によって、チャンバ1の本体11に接続されている。これにより、高周波電源3が出力する高周波電流は、接続線4、チャンバ1の本体11の半分、コンデンサ6、チャンバ1の本体11の半分、および、接続線4によって形成された電流経路(図6に示す細線矢印)を流れる。
図6(b)は、プラズマ生成装置A2の等価回路を示したものである。
チャンバ1のリアクタンスをX1、コンデンサ6のリアクタンスをX2とすると、X2=(1/2)X1なので、絶縁ギャップ11aの両端間の電位差V1、および、絶縁ギャップ11a’の両端間の電位差V2は、それぞれ下記式のようになる。なお、チャンバ1の本体11に流れる電流をIとしている。

V1=j(X1−X2)×I=j(1/2)X1×I
V2=−jX2×I=−j(1/2)X1×I
つまり、|V1|=|V2|となり、絶縁ギャップ11aの近傍と絶縁ギャップ11a’の近傍とでは、同じ大きさの高周波電界が発生する。したがって、絶縁ギャップ11a’の近傍でも、絶縁ギャップ11aの近傍と同様の電界結合が発生する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第2実施形態においては、絶縁ギャップ11aの近傍で発生する電界結合と、絶縁ギャップ11a’の近傍で発生する電界結合とが同程度なので、絶縁ギャップ11aを通過する場合(図6(a)に示す本体11の右側の経路)と、絶縁ギャップ11a’を通過する場合(図6(a)に示す本体11の左側の経路)とで、材料ガスのプラズマ化の度合いが同様になる。したがって、排出される反応性ガスが不均一になることを抑制することができる。
第2実施形態においては、絶縁ギャップ11aと絶縁ギャップ11a’の位置が、チャンバ1の本体11における対角位置である場合について説明したが、これに限られない。インレットポート12からアウトレットポート13に至る2つの経路のうちのいずれか一方の途中に絶縁ギャップ11aが設けられ、他方の途中に絶縁ギャップ11a’が設けられていればよい。
次に、プラズマの発生前後で切り替えを行うことで、プラズマの着火を容易にした場合について、第3ないし第5実施形態として、以下に説明する。
一般に高周波電力によってプラズマを発生させるプラズマ生成装置においては、プラズマが発生する前の状態とプラズマが発生した後の状態とでは、プラズマ生成装置のインピーダンスが大きく異なる。第1および第2実施形態に係るプラズマ生成装置A1,A2においても、プラズマが発生する前の状態とプラズマが発生した後の状態とでは、インピーダンスが大きく異なる。プラズマが発生した後の状態においては、第2実施形態において説明したように、絶縁ギャップ11aおよび絶縁ギャップ11a’において、電圧のバランスが取れている事が好ましい。一方、プラズマが発生する前の状態においては、高周波電圧の印加によってプラズマが容易に着火する事が要求される。
図7(a)は、第3実施形態に係るプラズマ生成装置の全体を示す簡略化した概念図である。図7(a)において、第2実施形態に係るプラズマ生成装置A2(図6(a)参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。図7(a)に示すように、プラズマ生成装置A3は、コンデンサ6に代えて、コンデンサ6とコンデンサ6’とを切り替える回路91が接続されている点で、第2実施形態に係るプラズマ生成装置A2と異なる。
回路91は、コンデンサ6とスイッチ7とを直列接続したものと、コンデンサ6’とスイッチ7’とを直列接続したものとを、並列接続したものである。コンデンサ6は、第2実施形態に係るコンデンサ6と同様のものであり、リアクタンスが、プラズマが発生した後の状態におけるチャンバ1のリアクタンスの約2分の1のコンデンサである。コンデンサ6’は、リアクタンスが、プラズマが発生する前の状態におけるチャンバ1のリアクタンスと略同一のコンデンサである。スイッチ7は、プラズマが発生する前はオフになり、プラズマが発生した後はオンになる。一方、スイッチ7’は、プラズマが発生する前はオンになり、プラズマが発生した後はオフになる。つまり、プラズマが発生する前は、コンデンサ6’が、接続線5によってチャンバ1の本体11に接続された状態(図7(a)に示す状態)となり、プラズマが発生した後は、コンデンサ6が、接続線5によってチャンバ1の本体11に接続された状態となる。なお、スイッチ7,7’は、チャンバ1の本体11内部のプラズマの状態(電流や電力、プラズマの発光光)を検出するセンサによる検出結果に基づいて切り替えるようにしてもよいし、高周波電源3が検出した負荷のインピーダンスの変化に基づいて切り替えるようにしてもよい。
第3実施形態においては、プラズマが発生した後は、コンデンサ6が接続された状態となり、第2実施形態と同様の構成になるので、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。また、プラズマが発生する前は、リアクタンスがチャンバ1のリアクタンスと略同一であるコンデンサ6’が接続された状態となる。チャンバ1のリアクタンスとコンデンサ6’のリアクタンスとが略同一なので、チャンバ1とコンデンサ6’とが直列共振状態になって、高周波電源3から見た負荷全体のインピーダンスはゼロに近くなる。したがって、絶縁ギャップ11a’の両端間に高電圧が印加され、プラズマの着火が容易になる。
なお、スイッチ7,7’に代えて単極双投形のスイッチを備えるようにして、接続線5にコンデンサ6を接続した状態と、接続線5にコンデンサ6’を接続した状態とを切り替えるようにしてもよい。
図7(b)は、第4実施形態に係るプラズマ生成装置の全体を示す簡略化した概念図である。図7(b)において、第2実施形態に係るプラズマ生成装置A2(図6(a)参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。図7(b)に示すように、プラズマ生成装置A4は、コンデンサ6に代えて、コンデンサ6との接続状態と短絡状態とを切り替える回路92が接続されている点で、第2実施形態に係るプラズマ生成装置A2と異なる。
回路92は、単極双投形のスイッチ8を備えており、当該スイッチ8によって、接続線5にコンデンサ6を接続した状態と、接続線5を短絡した状態とを切り替える。コンデンサ6は、第2実施形態に係るコンデンサ6と同様のものであり、リアクタンスが、プラズマが発生した後の状態におけるチャンバ1のリアクタンスの約2分の1のコンデンサである。スイッチ8は、プラズマが発生する前は、接続線5を短絡した状態(図7(b)に示す状態)に切り替え、プラズマが発生した後は、接続線5にコンデンサ6を接続した状態に切り替える。なお、スイッチ8の切り替えは、第3実施形態と同様にして行われる。
第4実施形態においては、プラズマが発生した後は、コンデンサ6が接続された状態となり、第2実施形態と同様の構成になるので、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。また、プラズマが発生する前は、接続線5が短絡されて、絶縁ギャップ11a’が短絡された状態になる。この場合、高周波電源3から見たインピーダンスはチャンバ1のリアクタンスのみになり、絶縁ギャップ11aの両端間に、高周波電源3の出力電圧が直接印加される。したがって、絶縁ギャップ11aの両端間に高電圧が印加され、プラズマの着火が容易になる。
なお、回路92に代えて、コンデンサ6とスイッチ7とを直列接続したものと、スイッチ7’とを、並列接続したもの(図7(a)に示す回路91において、コンデンサ6’の代わりに短絡したもの)としてもよい。また、回路92に代えて、コンデンサ6とスイッチ7とを並列接続したものとしてもよい。この場合、スイッチ7がオンのときに短絡状態となり、スイッチ7がオフのときにコンデンサ6が接続された状態になる。
図7(c)は、第5実施形態に係るプラズマ生成装置の全体を示す簡略化した概念図である。図7(c)において、第2実施形態に係るプラズマ生成装置A2(図6(a)参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。図7(c)に示すように、プラズマ生成装置A5は、コンデンサ6に直列接続するスイッチ7を追加した点で、第2実施形態に係るプラズマ生成装置A2と異なる。
回路93は、コンデンサ6とスイッチ7とを直列接続したものである。コンデンサ6は、第2実施形態に係るコンデンサ6と同様のものであり、リアクタンスが、プラズマが発生した後の状態におけるチャンバ1のリアクタンスの約2分の1のコンデンサである。スイッチ7は、プラズマが発生する前はオフになり、プラズマが発生した後はオンになる。つまり、プラズマが発生する前は、2つの接続線5の間が開放された状態(図7(c)に示す状態)となり、プラズマが発生した後は、コンデンサ6が、接続線5によってチャンバ1の本体11に接続された状態となる。なお、スイッチ7の切り替えは、第3実施形態と同様にして行われる。
第5実施形態においては、プラズマが発生した後は、コンデンサ6が接続された状態となり、第2実施形態と同様の構成になるので、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。また、プラズマが発生する前は、2つの接続線5の間が開放されて、高周波電源3から見たインピーダンスは無限大に近くなる。この場合、絶縁ギャップ11a’の両端間に、高周波電源3の出力電圧が直接印加される。したがって、高周波電源3の無負荷電圧が十分大きければ、絶縁ギャップ11a’の両端間に高電圧が印加され、プラズマの着火が容易になる。
本発明に係るプラズマ生成装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るプラズマ生成装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1,A2,A3,A4,A5 プラズマ生成装置
1 チャンバ
11 本体
11a,11a’ 絶縁ギャップ
11b 外壁
11c 内壁
11d フランジ
12 インレットポート
13 アウトレットポート
14 絶縁スペーサ
15 中継アダプタ
16 Oリング
17 Oリング加圧リング
2 磁気コア
3 高周波電源
4、5 接続線
6,6’ コンデンサ
7,7’,8 スイッチ
91,92,93 回路
P トロイダルプラズマ

Claims (6)

  1. トロイダル形状の放電空間を有する導体製のチャンバであって、トロイダルの周方向の一部分であり、かつ、前記周方向に直交する断面の全周にわたる絶縁部が設けられているチャンバと、
    高周波電流を出力する高周波電源と、
    前記高周波電源の一方の出力端子と、前記チャンバの前記絶縁部の近辺とを接続する第1の接続線と、
    前記高周波電源の他方の出力端子と、前記チャンバの、前記第1の接続線が接続された位置に対して前記絶縁部を挟んだ側の近辺とを接続する第2の接続線と、
    を備えていることを特徴とするプラズマ生成装置。
  2. 前記チャンバの一部を取り囲むように配置された磁気コアをさらに備えている、
    請求項1に記載のプラズマ生成装置。
  3. 前記絶縁部は、前記チャンバを前記周方向の一部で切り離した隙間を維持したものである、
    請求項1または2に記載のプラズマ生成装置。
  4. 前記チャンバの前記絶縁部を挟んだ両側には、それぞれ外壁にフランジが設けられており、
    前記チャンバの切り離された部分が両側から挿入された状態で、2つの前記フランジの間に配置されて、前記隙間の大きさを規定する中継アダプタをさらに備えている、
    請求項に記載のプラズマ生成装置。
  5. 前記中継アダプタの内面と前記チャンバの外壁との間に配置され、両者に密着するように変形することで前記チャンバを密封状態に保つ弾性リングをさらに備えている、
    請求項に記載のプラズマ生成装置。
  6. 前記チャンバには、前記周方向の一部分であり、かつ、前記断面の全周にわたる第2の絶縁部がさらに設けられており、
    前記第2の絶縁部を挟んだ、前記チャンバの両側の間には、コンデンサが接続されており、
    前記コンデンサのリアクタンスは、プラズマが発生した後の状態における前記チャンバのリアクタンスの約2分の1である、
    請求項1ないしのいずれかに記載のプラズマ生成装置。
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