JP6548476B2 - 波長選択素子及び波長選択素子の製造方法 - Google Patents

波長選択素子及び波長選択素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光フィルタなどの波長選択素子及びその製造方法に関する。
光フィルタは、例えば、入射された光の中から所定の波長(波長帯域)の光のみを選択的に出射するように構成された光学素子である。例えば、光フィルタのような波長選択素子は、互いに対向する一対の反射膜を配置した構成を有している。当該一対の反射膜は、例えば、間隙をおいて平行に配置される。また、反射膜間の間隔は、取出されるべき光の波長に応じて設定される。
例えば、特許文献1には、第1の光反射部を備える可動板がその厚さ方向に変位可能に設けられた第1の基体と、第1の光反射部に光学ギャップを隔てて対向する第2の光反射部が設けられた第2の基体とを有する光学デバイスが開示されている。また、当該第1及び第2の基体は、接合膜を介して接合されている。
特開2009-134025号公報
反射膜間の間隔(光学ギャップ)は、取出す光(電磁波)の波長、すなわち波長選択特性(フィルタリング特性)に密接に関連している。特定の波長の電磁波のみを確実に取出すことを考慮すると、反射膜間の光学ギャップは膜内方向において厳密に一定であることが好ましい。
一方、複数(例えば2つ)の基板にそれぞれ反射膜を形成し、当該基板同士が接合された構成を有する光学フィルタが一般に知られている。このような構成の場合、例えば、基板の接合領域には接合層が形成され、接合層によって当該2つの基板が接合される。ここで、光学ギャップの精度は、接合された基板間の位置関係(例えば2つの基板の平行度)の影響を受ける。
従って、フィルタリング特性を高めるためには、所望の光学ギャップが確実に形成されるように基板同士が接合されていることが好ましい。また、接合された基板間の位置が確実に確定されていることが好ましい。また、例えば、複雑な装置を必要とせず、容易に基板同士を接合することができることが好ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、基板同士が確実に所望の間隔で位置決めされて固定されることが可能な波長選択素子を提供することを目的としている。また、基板同士が確実かつ容易に所望の間隔で位置決めされて固定され、高い波長選択特性の波長選択素子を製造することが可能な波長選択素子の製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、透光性を有し、各々が間隙をおいて互いに対向する平面を有して配置された一対の基板と、一対の基板を互いに接合する接合部材と、互いに対向する平面の各々上に配置された一対の反射膜と、を有し、一対の基板は、互いに直接に突き当たって間隙を画定する突き当り部1の領域において互いに直接に突き当たって間隙を画定する突き当り部を形成し、他の領域において互いに離間して対向し、一対の基板の他の領域は、1の領域よりも大きいことを特徴としている。
また、請求項12に記載の発明は、第1の基板における第1の主面に第1の反射膜を形成する第1の反射膜形成工程と、凹部を有する第2の主面を有する第2の基板における凹部に第2の反射膜を形成する第2の反射膜形成工程と、第1及び第2の反射膜が間隙をおいて互いに対向し、1の領域において第1及び第2の基板が互いに直接に突き当たり、他の領域において第1及び第2の基板が互いに離間して対向するように、かつ他の領域が1の領域よりも大きくなるように、第1の主面を第2の主面に直接突き当てる突き当て工程と、第1及び第2の基板を接合する接合工程と、を有することを特徴としている。
(a)は実施例1に係る波長選択素子の模式的な上面図であり、(b)は実施例1に係る波長選択素子の断面図であり、(c)は実施例1に係る波長選択素子における部分拡大断面図である。 実施例1に係る波長選択素子の模式的な動作説明図である。 実施例2に係る波長選択素子の模式的な上面図である。 (a)及び(b)は、実施例3及びその変形例に係る波長選択素子の模式的な上面図である。 (a)は実施例4に係る波長選択素子の模式的な上面図であり、(b)は実施例4に係る波長選択素子の断面図である。 (a)〜(d)は、実施例4に係る波長選択素子の製造方法を示す図である。 実施例5に係る波長選択素子の断面図である。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1に係る波長選択素子10の上面を模式的に示す図である。波長選択素子10は、例えば、光学フィルタである。波長選択素子10は、透光性の一対の基板(以下、基板対と称する場合がある)11を有する。基板対11は、例えば、石英、ホウケイ酸ガラス、シリコンなどからなる。なお、本明細書において、透光性とは、光(可視光)を含む電磁波のうち、少なくとも一部の電磁波を透過する特性をいう。
波長選択素子10は、一対の基板11を互いに接合する接合部材12を有する。接合部材12は、例えば、硬化樹脂などからなる。図1(a)に示すように、本実施例においては、接合部材12は、基板対11に平行な方向において点在する複数の接合片12Aからなる。以下においては、接合部材12と称した場合、接合部材12及び接合片12Aの両方の意味を含むものとする。
波長選択素子10は、電磁波を選択的に透過する特性を有する一対の反射膜(以下、反射膜対と称する場合がある)13を有する。反射膜対13は、例えば、ファブリペローエタロンを構成する。反射膜対13の各々は、例えばAg及びAgを含む合金からなる薄膜である。本実施例においては、反射膜対13は、反射膜対13に垂直な方向から見たとき、円形の形状を有する。また、反射膜対13は、基板対11の中央部に設けられている。なお、接合部材12は、基板対11の周辺領域に形成されている。
図1(b)は、波長選択素子10の断面図である。図1(b)は、図1(a)におけるV−V線に沿った断面図である。また、図1(c)は、図1(b)の破線で囲まれた部分を拡大して示す部分拡大断面図である。図1(b)に示すように、基板対11は、平板形状の第1の基板11A及び第2の基板11Bが互いに対向して配置された構造を有する。また、基板対11は、各々が間隙GPをおいて互いに対向する平面(以下、平面対と称する場合がある)PPを有する。すなわち、一対の基板11は、各々が間隙GPをおいて互いに対向する一対の平面PPを有するように互いに対向して配置されている。平面対PPは、第1の基板11Aの第1の平面PL1と、第2の基板11Bの第1の平面PL2とからなる。本実施例においては、第1及び第2の平面PL1及びPL2は、互いに平行に配置されている。
また、図1(b)に示すように、本実施例においては、接合部材12は、第1及び第2の基板11A及び11Bに挟まれている。すなわち、基板対11は、第1及び第2の基板11A及び11B間において接合されている。
また、反射膜対13は、基板対11の互いに対向する平面PL1及びPL2の各々に配置されている。より具体的には、反射膜対13は、第1の基板11Aの第1の平面PL1上に設けられた第1の反射膜13Aと、第2の基板11Bの第2の平面PL2上に設けられた第2の反射膜13Bとからなる。本実施例においては、第1及び第2の反射膜13A及び13Bは、その互いに対向する表面が互いに平行に配置される。
本実施例においては、第1の基板11の主面(第1の主面)MS1が第1の平面PL1である。また、第2の基板11Bの主面(第2の主面)MS2の中央部には凹部が設けられ、当該凹部の底面が第2の平面PL2である。第2の反射膜13Bは、当該凹部の底面である第2の平面PL2に成膜されている。これによって、第1及び第2の反射膜13A及び13Bは、間隙をおいて互いに対向して配置されている。
図1(b)に示すように、一対の基板11は、互いに直接に突き当たって間隙GPを画定(定義)する突き当り部14を有する。第1及び第2の基板11A及び11Bは、突き当り部14によって、直接に突き当てられている(接触している)。間隙GPの高さ、すなわち第1及び第2の平面PL1及びPL2間の対向間隔は、突き当り部14によって確定される。従って、反射膜対13の距離(共振器間隔)が、確定される。
本実施例においては、突き当り部14は、反射膜対13の外周を取り囲むように環状に設けられている。なお、本実施例においては、突き当り部14は、環状に設けられた環状部である。また、本実施例においては、接合部材12は、突き当り部14の外側に形成されている。すなわち、突き当り部14は、反射膜対13に垂直な方向から見たとき、接合部材12と反射膜対13との間に設けられている。
突き当り部14は、基板対11(第1及び第2の基板11A及び11B)の対向方向(第1及び第2の基板11A及び11Bに垂直な方向)における位置決め部として機能する。一方、接合部材12は、基板対11に平行な方向における位置決め部として機能する。すなわち、基板対11に垂直な方向における基板間の位置は突き当り部14によって確定され、基板対11に平行な方向における基板間の位置は接合部材12によって確定されている。
また、本実施例においては、突き当り部14は、基板対11の一方の基板(本実施例においては第2の基板11B)の平面(第2の平面PL2)から突出する平坦な頂面の突起PJと、基板対11の他方の基板(本実施例においては第1の基板11A)の主面MS1(第1の平面PL1)とが互いに突き当たる部分である。また、本実施例においては、突き当り部14は、第1の平面PL1に平行な面内において第1の反射膜13Aの外周を取り囲むように形成されている。
図1(c)を用いて、第2の基板11B及び突起PJについて説明する。なお、図1(c)においては、第1の基板11Aの図示を省略している。本実施例においては、突起PJは、第2の基板11Bにおける接合部材12の形成領域及び第2の平面PL2から突出した部分である。突起PJは、その頂面において第1の基板11Aに突き当り、間隙GPを画定(形成)する。なお、本実施例においては、突起PJは、第2の基板11Bの第2の主面MS2に凹部を形成することによって残存した第2の主面MS2の部分である。
次に、図2を用いて波長選択素子10の動作について説明する。図2は、図1(b)と同様の断面図であるが、ハッチングを省略している。図2は、入力光ILが波長選択素子10に入射してから選択光SLとして外部に取出されるまでを模式的に示す図である。まず、入力光ILは、第1の基板11Aを介して波長選択素子10に入射する。入力光ILは、第1の基板11Aを透過した後、反射膜対13の第1の反射膜13Aを透過する。
入力光ILは、第1及び第2の反射膜13A及び13B間において多重反射を繰り返す。この際、入力光ILのうち、反射膜対13の間隔DT(光学ギャップ)に対応する波長の光は残存し、他の波長の光は減衰する。この残存した波長の光は、選択光SLとして第2の反射膜13Bを透過する。選択光SLは、第2の反射膜13Bを透過した後、第2の基板11Bから出射する。このようにして、波長選択素子10は、入射された光(電磁波)を選択的に出力(透過)する。
ここで、よりシャープな波長選択特性(フィルタリング特性)を得ることを考慮すると、反射膜対13の間隔DTは、反射膜対13のいずれの場所でも一定であることが好ましい。すなわち、第1及び第2の反射膜13A及び13Bは、厳密に平行に配置されることが好ましい。この第1及び第2の反射膜13A及び13B間の平行度は、第1及び第2の平面PL1及びPL2の平行度の影響を受ける。換言すれば、第1及び第2の反射膜13A及び13Bを平行に配置することを考慮すると、第1及び第2の平面PL1及びPL2が互いに厳密に平行に配置されることが好ましい。さらに、この第1及び第2の平面PL1及びPL2の位置(間隔)は、確実に確定されていることが好ましい。
本実施例においては、一対の基板11の各々、すなわち剛体同士が直接突き当たる突き当り部14を有する。従って、基板対11における平面対PPの対向方向における位置が確実に確定される。従って、一対の基板11の各々に設けられた一対の反射膜13の間隔(光学ギャップ)DTが確実に固定される。これによって、一対の反射膜13の膜内方向における光学ギャップDTを均一化することが可能となり、高い波長選択特性を得ることが可能となる。
また、本実施例においては、突き当たり部14が反射膜対13を取り囲むように環状に設けられている(環状部を有する)。従って、反射膜対13の全周に亘って基板11A及び11B間の位置、すなわち反射膜13A及び13Bの膜厚方向における位置を確定することができる。従って、確実に光学ギャップDTを反射膜対13の膜内で均一化することができる。
また、本実施例においては、突き当たり部14が接合部材12と一対の反射膜13との間に設けられている。従って、突き当たり部14によって、基板11A及び11B間の対向方向において基板11A及び11Bが位置決めされる。そして、突き当り部14の外側においては、接合部材12によって基板11A及び11Bに平行な方向において基板11A及び11Bが位置決めされる。これによって、一対の基板11の確実な基板間隔での接合と高い波長選択特性の両方を得ることができる。
また、本実施例においては、突き当たり部14は、第2の基板11B(一方の基板)における突起PJの平坦な頂面と、第1の基板11A(他方の基板)の主面MS1とが突き当たっている部分である。換言すれば、突き当たり部14は、面同士が直接に突き当たって形成された部分である。例えば、突起PJの頂面は、第2の基板11Bの主面MS2を平坦化(例えば化学機械研磨による平面研磨)を行い、この平坦面を部分的に残すことで形成することができる。すなわち、突起PJの頂面は、高い平坦性を有する。また、同様に、突起PJの頂面が突き当たる第1の基板11Aの主面(第1の平面PL1)も研磨するなどで高度に平坦化することができる。この高度に平坦化された剛体の面同士を直接突き当てることにより、平面PL1及びPL2間の高い平行度、すなわち反射膜13A及び13B間の高い平行度を得ることができる。
なお、本実施例においては、突き当り部14が基板対11の互いに直接に突き当たる部分である場合について説明した。これに関し、例えば、突き当り部14、すなわち基板11A及び11Bのいずれかの突き当たる部分(接触部)には、メッキなどの表面処理(表面加工)が施されていても良い。すなわち、基板11A及び11Bにおける剛体部分同士が突き当たっていればよい。なお、本実施例においては、基板11A及び11B同士が突き当たって突き当り部14が形成される場合について説明したが、突き当り部14は、接合部材12(すなわち接合剤)よりも高い剛性を有する部分が突き当たることによって形成されていればよい。
なお、本実施例においては、接合部材12を基板11A及び11B間に形成する場合について説明した。この接合部材12は、例えば、図1(c)に示すように、第2の基板11Bの主面の周辺領域に凹部を形成し、当該凹部に接合部材12となる接合剤を形成し、接合剤を介して第1の基板11Aに密着させることで形成することができる。すなわち、本実施例においては、突き当たり部14以外では基板11A及び11B同士が直接接触しない。従って、例えば、突き当たり部14の突出寸法を厳密に設計することで、基板11A及び11Bの確実な位置固定を行うことができる。
また、接合部材12は、一対の基板11の各々間に点在する複数の接合片12Aを有している。従って、本実施例においては、突き当たり部14の外側における接合片12Aの形成領域以外の領域には、基板11A及び11B間に間隙(非接触領域)が形成される。この非接触領域を形成することによって、製造時における基板11A及び11B間の接合強度や位置精度のばらつきを抑制することができる。具体的には、例えば、基板11A及び11Bの接合時において当該非接触領域に異物が混入した場合でも、基板11A及び11Bの接合強度や位置精度に影響が及ぶ可能性は小さい。従って、基板11A及び11B間の接合強度や位置精度のばらつきを抑制し、高い波長選択特性を安定して得ることができる。
本実施例においては、突き当たり部14が環状部を有する場合について説明したが、突き当り部14の形状はこれに限定されない。例えば、突き当り部14は、環状に点在する突き当り点として形成されていてもよい。また、突き当たり部14(環状部)が接合部材12及び一対の反射膜13間に設けられる場合について説明したが、突き当たり部14の形成位置はこれに限定されない。また、突き当たり部14が一方の基板11Bの突起PJの平坦な頂面と他方の基板11Aの主面とからなる面接触を形成する場合について説明したが、突き当たり部14の構成はこれに限定されない。例えば、突起PJの頂面は曲面形状を有し、点接触によって突き当たり部14が形成されていてもよい。
また、本実施例においては、反射膜対13が円形の平面形状を有する場合について説明したが、反射膜対13の平面形状はこれに限定されない。例えば反射膜対13は、矩形の平面形状を有していてもよい。また、基板対11が矩形の平面形状を有する場合について説明及び図示したが、基板対11の平面形状はこれに限定されない。
また、第2の基板11Bの主面に突起PJが形成される場合について説明したが、第1の基板11Aに突起PJが形成されていてもよい。また、第1及び第2の基板11A及び11Bの両方に突起PJが形成され、突起PJ同士が互いに突き当てられて突き当り部14を形成していてもよい。
また、本実施例においては、第1及び第2の平面PL1及びPL2が互いに平行に配置される場合について説明したが、第1及び第2の平面PL1及びPL2の配置形態はこれに限定されない。例えば、所望の波長選択特性を得るために、反射膜対13の一方が他方に対して(意図的に)傾けて形成されていてもよい。この場合、第1及び第2の平面PL1及びPL2は、互いに平行に配置されないように位置決めされる。この場合、突き当り部14は、第1及び第2の平面PL1及びPL2のいずれか一方に平行な面内において反射膜対13を取り囲むように形成されていればよい。なお、第1及び第2の平面PL1及びPL2が互いに平行に配置される場合は、突き当り部14は、第1及び第2の平面PL1及びPL2に平行な面内において反射膜対13を取り囲むように形成されていればよい。
本実施例においては、波長選択素子10は、各々が間隙GPをおいて互いに対向する平面PPを有するように互いに対向して配置された一対の基板11と、一対の基板11を互いに接合する接合部材12と、一対の基板11の互いに対向する平面PP各々上に配置された一対の反射膜13と、を有する。また、一対の基板11は、互いに直接に突き当たって間隙GPを画定する突き当たり部14を有する。従って、基板同士が確実かつ容易に所望の間隔で位置決めされて固定される。従って、一対の反射膜13における間隔高さにムラが生ずる(膜内に間隙高さの分布が生ずる)ことが抑制される。従って、高い波長選択特性を有する波長選択素子10を得ることができる。
図3は、実施例2に係る波長選択素子20の上面を模式的に示す図である。波長選択素子20は、突き当たり部24の構成を除いては、波長選択素子10と同様の構成を有している。本実施例においては、突き当たり部24は、平面対PPの面内方向において反射膜対13を取り囲むように環状に形成され、断裂部24Bによって分割された複数の環状片24Aを有する。断裂部24Bは、例えば、突き当り部14となる部分(例えば図1(b)における突起PJ)を部分的に除去することによって形成することができる。
本実施例においては、断裂部24Bにおいては、一対の基板11の主面が互いに突き当たらない。すなわち、突き当たる部分(環状片24A)の領域が小さくなる。これによって、突き当たり部24を形成する際(製造工程中)の突き当たり部24への異物の混入(基板間への介在)の可能性を低減することができる。従って、突き当たり部24は、環状片24Aによって反射膜対13の位置を確定するのみならず、上記した製造中の懸念を解消することができる。
図4(a)は、実施例3に係る波長選択素子30の上面を模式的に示す図である。波長選択素子30は、突き当たり部34の構成を除いては、波長選択素子10と同様の構成を有している。本実施例においては、突き当たり部34は、一対の反射膜13を取り囲むように形成された環状部34Aと、環状部34Aの外側に設けられた外側部34Bとを有する。本実施例においては、外側部34Bは、環状部34Aから一対の基板11の側部に延びて形成されている。
本実施例においては、突き当たり部34は、環状部34Aに加えて、一対の基板11の側部に設けられた外側部34Bを有する。従って、一対の反射膜13の間隙高さのみならず、一対の基板11の全体において基板11A及び11B間の対向方向における位置決めを確実に行うことができる。
図4(b)は、実施例3の変形例に係る波長選択素子30Aの上面を模式的に示す図である。波長選択素子30Aは、突き当り部35の構成を除いては、波長選択素子30と同様の構成を有している。突き当たり部35は、突き当たり部34の環状部34Aと同様の環状部35Aと、環状部35Aの外側に設けられた外側部35Bとを有する。本変形例においては、一対の基板11が一対の基板11に垂直な方向から見たときに矩形形状を有する。外側部35Bは、一対の基板11の面内方向における端部領域(矩形形状の頂点部分)に形成されている。
本変形例においても、実施例3と同様に、基板対11の全体に亘って、基板11A及び11B間の対向方向における位置決めを確実に行うことができる。なお、本実施例及び変形例における外側部34A及び35Bの形成位置は、これらに限定されない。外側部34B及び35Bは、環状部34A及び35Aの外側に設けられていればよい。
本実施例及びその変形例においては、突き当たり部34(35)は、環状部34A(35A)と、環状部34A(35A)の外側に設けられた外側部34B(35B)とを有する。従って、基板対11における全体の位置を確定しつつ、反射膜対13の位置を確定することができる。
図5(a)は、実施例4に係る波長選択素子40の上面を模式的に示す図である。図5(b)は、波長選択素子40の構造を示す断面図である。図5(b)は、図5(a)におけるW−W線に沿った断面図である。波長選択素子40は、支持部15及び一対の駆動電極16を有する点を除いては、波長選択素子10と同様の構成を有している。波長選択素子40は、第1の基板11Aに設けられ、第1の反射膜13Aを第1の反射膜13Aの膜厚方向に移動させるように第1の反射膜13Aを支持する支持部15を有する。
図5(a)に示すように、支持部15は、第1の反射膜13Aを取り囲むように形成されている。支持部15は、例えば、第1の基板11Aにおける第1の反射膜13Aの外周部に設けられた薄膜部からなる。例えば支持部15(薄膜部)は、第1の基板11Aにおける第1の反射膜13Aの形成領域の外側を部分的に除去することによって形成することができる。これによって、第1の基板11Aにおける支持部15の内側領域は、第1の反射膜13Aを膜厚方向に変位させる可動部15Aとして機能する。
また、支持部15と一対の反射膜13との間には、一対の基板11の互いに対向する平面PPに間隙をおいて各々配置された一対の駆動電極(以下、電極対と称する場合がある)16が設けられている。電極対16は、第1の基板11Aの第1の平面PL1に設けられた第1の駆動電極16Aと、第2の基板11Bの第2の平面PL2に設けられた第2の駆動電極16Bとからなる。第1及び第2の駆動電極16A及び16Bは、間隙をおいて互いに対向して配置されている。電極対16は、可動部15Aを動作させ、第1の反射膜13Aを変位させる静電気力を生成する。なお、図示していないが、波長選択素子40は、一対の駆動電極16に接続された駆動回路を有する。
電極対16は、一対の反射膜13の外周部に設けられている。電極対16に電圧が印加されると、電極対16に静電気力、例えば静電引力が生ずる。当該静電気力によって、支持部15(薄膜部)は弾性変形を起こす。これによって、可動部15Aは、第1の反射膜13A及び第1の駆動電極16Aと共に、例えば第2の基板11B側に移動(変位)する。電極対16への給電を停止すると、支持部15は元の形状に戻り、可動部15Aは元の位置に戻る。このようにして、波長選択素子40は、第1及び第2の反射膜13A及び13B間の間隙(図2における光学ギャップGP)を変化させることによって取出す電磁波の波長を調節する機能を有する。すなわち、波長選択素子40は、波長可変型の波長選択素子である。
本実施例においては、第1の基板11Aは、第1の基板11Aにおける第1の反射膜13Aを前記第1の反射膜13Aの膜厚方向に変位可能なように支持する支持部15を有する。突き当り部14は、支持部15と接合部材12との間に設けられている。従って、反射膜対13(本実施例においては第1の反射膜13A)が変位する場合でも、突き当り部14の内側に設けられた反射膜対13の間隔は確実に確定される。従って、正確な位置関係に基づいて反射膜対13の安定した変位を行うことができる。従って、波長可変型の波長選択素子50においても、突き当たり部14によって高い波長選択特性を得ることができる。
次に、図6(a)〜(d)を用いて、波長選択素子40の製造方法について説明する。なお、図6(a)及び(b)においては、加工前の第1及び第2の基板11A及び11Bの領域を破線で示している。図6(a)は、第1の反射膜13A、支持部15(可動部15A)及び第1の駆動電極16Aが形成された状態の第1の基板11Aの構造を示す断面図である。
[支持部15形成工程]
まず、両主面に化学機械研磨を行った平板形状の第1の基板11Aを準備する。次に、第1の基板11Aの主面に環状の溝TRを形成する。溝TRは、例えば、エッチングなどによって第1の基板11Aの主面の一部を除去することによって形成することができる。具体的には、フッ酸を用いたウェットエッチングや物理的な切削加工などによって、第1の基板11Aに環状の溝TRを形成する。これによって、第1の基板11Aに薄膜部が形成される。この薄膜部が支持部15となり、薄膜部の内側領域が可動部15Aとなる。
[第1の駆動電極16A形成工程]
次に、溝TRの反対側の第1の基板11Aの主面(第1の主面)MS1上に第1の駆動電極16Aを形成する。第1の駆動電極16Aは、例えば金属などの導電性材料からなる。本実施例においては、第1の主面MS1における溝TR(支持部15)の内側に環状の第1の駆動電極16Aを形成した。
[第1の反射膜13A形成工程]
次に、第1の基板11Aの主面(第1の主面)MS1に第1の反射膜13Aを形成する。本実施例においては、第1の駆動電極13Aの内側に円形の第1の反射膜13Aを形成した。第1の駆動電極16A及び第1の反射膜13Aは、化学機械研磨を行って平坦化された第1の主面MS1上に形成される。なお、本実施例においては、第1の主面MS1は第1の平面PL1である。
図6(b)は、第1及び第2の凹部RC1及びRC2(突起PJ)、第2の反射膜13B及び第2の駆動電極16Bが形成された第2の基板11Bの構造を示す断面図である。
[凹部RC1及びRC2形成工程、突起PJ形成工程]
次に、両主面に化学機械研磨を行った平板形状の第2の基板11Bを準備する。続いて、第2の基板11Bの主面(第2の主面)MS2の中央部に凹部(第1の凹部)RC1を形成する。また、第2の主面MS2の周辺領域に凹部(第2の凹部)RC2を形成する。凹部RC1及びRC2は、例えば、エッチングなどによって第2の基板11Bの主面MS2を部分的に除去することで形成することができる。次に、凹部RC1の底部に平坦化処理を行い、凹部RC1の底部に平面(第2の平面PL2)を形成する。
また、第2の基板11Bの第2の主面MS2に突起PJを形成する。例えば、第2の基板11Bの主面MS2に凹部RC1及びRC2が形成されない領域を残すことで、相対的に凹部RC1及びRC2から突出した突起PJを形成することができる。すなわち、突起PJは、凹部RC1又はRC2を形成することによって形成することができる。なお、このように突起PJを形成することで、突起PJの頂面は、化学機械研磨を行った平坦面として形成される。
[第2の駆動電極16B形成工程]
次に、第1の凹部RC1の底面である第2の平面PL2に第2の駆動電極16Bを形成する。第2の駆動電極16Bは、例えば金属などの導電性材料からなる。本実施例においては、第2の平面PL2上に環状の第2の駆動電極16Bを形成した。
[第2の反射膜13B形成工程]
次に、第1の凹部RC1の第2の平面PL2に第2の反射膜13Bを形成する。本実施例においては、第2の平面PL2上における第2の駆動電極16Bの内側領域に円形の第2の反射膜13Bを形成した。なお、本実施例においては、第2の駆動電極16B及び第2の反射膜13Bは、第1の駆動電極16A及び第2の反射膜13Bと同一の形状及びサイズに形成した。
図6(c)は、接合前の第1及び第2の基板11A及び11Bを示す断面図である。
[接合剤BD塗布工程]
次に、第2の基板11Bの第2の凹部RC2の底面上に接合剤BDを塗布する。本実施例においては、UV硬化樹脂からなる接合剤BDを、凹部RC2の底面の複数個所に塗布した。なお、この接合剤BD塗布工程は、大気中で行った。
図6(d)は、接合後の第1及び第2の基板11A及び11Bを示す断面図である。
[突き当て工程]
次に、第1及び第2の反射膜13A及び13Bが間隙をおいて互いに対向するように第1の基板11Aの第1の主面MS1を第2の基板11Bの第2の主面MS2に直接突き当てる。本実施例においては、第1及び第2の基板11A及び11Bに圧力を加え、第2の基板11Bの第2の主面MS2に設けられた突起PJを第1の基板11Aの第1の主面MS1に突き当てる。これによって一対の基板11の互いに対向する主面が直接に突き当り、突き当り部14が形成される。なお、この突き当て工程時には、第2の基板11Bの主面MS2(凹部RC2)に塗布した接合剤BDが第1の基板11Aの第1の主面MS1に接する。なお、この突き当て工程は、大気中で行った。
[接合工程]
次に、第1及び第2の基板11A及び11Bを接合する。本実施例においては、突き当り部14が形成された状態で接合剤BDに紫外線を照射し、接合剤BDを硬化させた。接合剤BDが硬化することで、第1及び第2の基板11A及び11Bを互いに接合する接合部材12が形成される。すなわち、本接合工程は、硬化樹脂からなる接合剤BDを用いて第1及び第2の基板11A及び11Bを接合する。なお、この接合工程は、大気中で行った。
上記した工程を経て、波長選択素子40を形成することができる。ここで、本実施例においては、接合剤BD塗布工程、突き当て工程及び接合工程を大気中で行う。すなわち、これらの工程は真空中で行わない。換言すれば、本実施例における波長洗濯素子40の製造方法は、接合剤BD塗布工程、突き当て工程及び接合工程時において、第1及び第2の基板11A及び11Bの周囲を真空状態にする真空装置を必要としない。硬化樹脂による接合剤BDによって基板11A及び11Bを接合することによって、複雑な工程や高価な装置、高度な製造環境を不要にすることができる。また、突き当て工程を行うことによって、確実に第1及び第2の基板11A及び11Bの対向方向における位置決めを行うことができる。従って、容易にかつ確実に高い波長選択特性を有する波長選択素子40を製造することができる。
なお、本実施例においては、波長選択素子40を製造する場合の製造方法について説明したが、同様の工程によって他の実施例に係る波長選択素子を製造することもできる。例えば、上記における支持部15形成工程と、第1及び第2の駆動電極16A及び16B形成工程と、を省略することで、波長選択素子10を製造することができる。
また、本実施例においては、接合剤BD塗布工程を有する場合について説明したが、接合剤BD塗布工程は必須の工程ではない。例えば、接合剤BDによらず、ねじによる締結によって第1及び第2の基板11A及び11Bを接合する場合、接合剤BD塗布工程を省略することができる。なお、この場合であっても、突き当て工程及び接合工程は大気中で行うことができ、さらに波長選択特性を犠牲にすることはない。
本実施例においては、第1及び第2の反射膜13A及び13Bが間隙をおいて互いに対向するように、第1の基板11Aの第1の主面MS1を第2の基板11Bの第2の主面MS2に直接突き当てる突き当て工程と、第1及び第2の基板11A及び11Bを接合する接合工程と、を有する。従って、基板同士が確実かつ容易に所望の間隔で位置決めされて固定される。従って、容易にかつ確実に高い波長選択特性を有する波長選択素子40(10、20、30)を形成することができる。
図7は、実施例5に係る波長選択素子50の構造を示す断面図である。図7は、波長選択素子50における図5(b)と同様の断面図である。波長選択素子50は、第3の基板51、接合部材52、検知部53及び突き当り部(接触部)54を有する点を除いては、波長選択素子40と同様の構成を有している。
波長選択素子50は、第1の基板11Aの第2の基板11Bとは反対側の主面に対向して設けられた透光性の第3の基板51を有する。第3の基板51は、例えば、第1の基板11Aと同様の材料からなる。第3の基板51は、接合部材52によって第1の基板11Aに接合されている。また、波長選択素子50は、第1及び第3の基板11A及び51に間隙をおいて各々配置され、第1の反射膜13Aの変位量を検知する検知部53を有する。
検知部53は、例えば、第1の基板11Aに設けられた第1の検知電極53Aと、第3の基板51に設けられた第2の検知電極53Bからなる一対の検知電極である。より具体的には、第3の基板51は、間隙をおいて前記第1の基板11Aの主面に対向して配置された第3の平面PL3を有する。第1の検知電極53Aは、第1の基板11Aの主面における可動部15A上の領域に設けられている。第2の検知電極53Bは、第3の平面PL3において第1の検知電極53Bに対向して設けられている。
検知部53は、第1及び第2の検知電極53A及び53B間の距離の変化、すなわち第1の反射膜13Aの変位量を計測する。例えば、一対の検知電極53は、第1及び第2の検知電極53A及び53B間の静電容量を監視する監視回路(図示せず)に接続されている。
また、第1及び第3の基板11A及び51は、互いに直接に突き当たる突き当り部(接触部)54を有する。突き当り部54によって、第1及び第3の基板11A及び51における対向方向の位置決めを確実に行うことができる。換言すれば、波長選択素子50は、第1及び第2の基板11A及び11Bが互いに突き当たる第1の突き当り部14と、第1及び第3の基板11A及び51が互いに突き当たる第2の突き当り部54と、を有する。
波長選択特性を調節する際には、一対の反射膜13における間隔が重要である。この間隔は、本実施例においては、初期状態の間隔及び第1の反射膜13Aの変位量に基づいて算出することができる。この間隔は、一対の駆動電極13に印加する電圧値に基づいて間接的に算出することができる。しかし、正確な変位量(すなわち正確な間隔)を算出することを考慮して、一般に、計測用の検知部(一対の検知電極)53が設けられる場合がある。
本実施例においては、検知部53によって、正確な第1の反射膜13Aの変位量を検知することができる。さらに、本実施例においては、検知部53は、第1の基板11Aと、第1の基板11Aに突き当てられた第3の基板51とにそれぞれ設けられる。従って、基準となる初期の第1及び第2の検知電極53A及び53B間の距離が定まる。従って、第1の反射膜13Aの変位量を安定して正確に計測することができる。
また、本実施例においては、第1の基板11Aの一方の主面に第2の基板11Bが固着され、第1の基板11Aの他方の主面に第3の基板51が固着されている。従って、第1の基板11Aの面内方向におけるサイズの増大が抑制される。一般に、光(電磁波)の入出射方向においては波長選択素子の配置スペースに十分な余裕がある場合が多い。一方、電磁波の入出射方向に無関係な方向(例えば基板11Aの面内方向)においては、素子の配置スペースに余裕がない場合がある。すなわち、電磁波の入出射方向に素子が拡大した場合、素子を搭載する装置全体のサイズ増大に直結する。これに対し、波長選択素子50は、第1〜第3の基板11A、11B及び51を光入射方向に沿って互いに配置した構造を有している。従って、光入射方向とは無関係な方向への実質的なサイズの増大が抑制される。従って、コンパクトな構成で波長選択特性を正確に監視することが可能となる。
本実施例においては、波長選択素子50は、第1の基板11Aに対向して設けられた第3の基板51と、第1及び第3の基板11A及び51に設けられて第1の基板11Aにおける第1の反射膜13Aの変位量を検知する検知部53と、を有する。また、第1及び第3の基板11A及び51は、互いに直接に突き当たる接触部54を有する。従って、コンパクトな構成で確実に安定した第1の反射膜13Aの変位量を検知することが可能となる。従って、第1乃至第3の基板11A、11B及び51が確実かつ容易に所望の間隔で位置決めされて固定される。従って、正確に波長選択特性を決めるのみならず、正確に波長選択特性を調節することが可能となる。
10、20、30、30A、40、50 波長選択素子
11 一対の基板
12、52 接合部材
PP 一対の平面
13 一対の反射膜
14、24、34,35、54 突き当り部(接触部)
24A、34A、35A 環状部
24B 断裂部
34B、35B 外側部
15 支持部
51 第3の基板
53 検知部

Claims (13)

  1. 透光性を有し、各々が間隙をおいて互いに対向する平面を有して配置された一対の基板と、
    前記一対の基板を互いに接合する接合部材と、
    前記互いに対向する平面の各々上に配置された一対の反射膜と、を有し、
    前記一対の基板は、1の領域において互いに直接に突き当たって前記間隙を画定する突き当り部を形成し、他の領域において互いに離間して対向し、
    前記一対の基板の前記他の領域は、前記1の領域よりも大きいことを特徴とする波長選択素子。
  2. 前記突き当り部は、前記一対の反射膜の外周を取り囲むように環状の領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の波長選択素子。
  3. 前記突き当り部は、所定の幅を有しつつ環状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の波長選択素子。
  4. 前記突き当り部は、円環状に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の波長選択素子。
  5. 前記突き当り部は、前記平面に平行な面内において前記接合部材と前記一対の反射膜との間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の波長選択素子。
  6. 前記突き当り部は、前記一対の反射膜の外周を取り囲むように形成され、断裂部によって分割された複数の環状片を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の波長選択素子。
  7. 前記突き当り部は、前記一対の反射膜の外周を取り囲むように形成された環状部と、前記環状部の外側において前記環状部から離間して設けられた外側部を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の波長選択素子。
  8. 前記突き当り部は、前記一対の基板のうちの一方の基板の前記平面から突出する平坦な頂面を有する突起と、前記一対の基板のうちの他方の基板の主面とが互いに突き当たる部分であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の波長選択素子。
  9. 前記接合部材は、前記一対の基板の各々間において点在する複数の接合片からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の波長選択素子。
  10. 前記一対の基板は第1及び第2の基板からなり、
    前記第1の基板は、前記第1の基板における前記反射膜を前記反射膜の膜厚方向に変位可能なように支持する支持部を有し、
    前記突き当り部は、前記支持部と前記接合部材との間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の波長選択素子。
  11. 前記第1の基板に対向して設けられた第3の基板と、前記第1及び第3の基板に設けられて前記第1の基板における前記反射膜の変位量を検知する検知部と、を有し、
    前記第1及び第3の基板は、互いに直接に突き当たる接触部を有することを特徴とする請求項10に記載の波長選択素子。
  12. 第1の基板における第1の主面に第1の反射膜を形成する第1の反射膜形成工程と、
    凹部を有する第2の主面を有する第2の基板における前記凹部に第2の反射膜を形成する第2の反射膜形成工程と、
    前記第1及び第2の反射膜が間隙をおいて互いに対向し、1の領域において前記第1及び第2の基板が互いに直接に突き当たり、他の領域において前記第1及び第2の基板が互いに離間して対向するように、かつ前記他の領域が前記1の領域よりも大きくなるように、前記第1の主面を前記第2の主面に直接突き当てる突き当て工程と、
    前記第1及び第2の基板を接合する接合工程と、を有することを特徴とする波長選択素子の製造方法。
  13. 前記接合工程において、硬化樹脂からなる接合剤を用いて前記第1及び第2の基板を接合することを特徴とする請求項12に記載の波長選択素子の製造方法。
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