JP6548178B2 - ガスセンサ及びガスセンシングシステム - Google Patents

ガスセンサ及びガスセンシングシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6548178B2
JP6548178B2 JP2017556332A JP2017556332A JP6548178B2 JP 6548178 B2 JP6548178 B2 JP 6548178B2 JP 2017556332 A JP2017556332 A JP 2017556332A JP 2017556332 A JP2017556332 A JP 2017556332A JP 6548178 B2 JP6548178 B2 JP 6548178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
detection unit
gas sensor
molecule detection
sensor according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017556332A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017104130A1 (ja
Inventor
徹 沖野
徹 沖野
廣瀬 裕
裕 廣瀬
加藤 剛久
剛久 加藤
沖 明男
明男 沖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2017104130A1 publication Critical patent/JPWO2017104130A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6548178B2 publication Critical patent/JP6548178B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/0004Gaseous mixtures, e.g. polluted air
    • G01N33/0009General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment
    • G01N33/0027General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment concerning the detector
    • G01N33/0031General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment concerning the detector comprising two or more sensors, e.g. a sensor array
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/414Ion-sensitive or chemical field-effect transistors, i.e. ISFETS or CHEMFETS
    • G01N27/4148Integrated circuits therefor, e.g. fabricated by CMOS processing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/414Ion-sensitive or chemical field-effect transistors, i.e. ISFETS or CHEMFETS
    • G01N27/4141Ion-sensitive or chemical field-effect transistors, i.e. ISFETS or CHEMFETS specially adapted for gases

Description

本開示は、ガスセンサ及びそれを用いたガスセンシングシステムに関する。
ガスセンサは、半導体工場、化学プラントなどの工業分野だけでなく、家庭にも導入され、ガス事故を未然に防ぐデバイスとして、幅広く用いられている。ガス事故を未然に防ぐデバイスは、検出するガスの種類がH、フロン、一酸化炭素(CO)、一酸化窒素(NO)など使用用途によって限られており、さらに検出に必要な濃度もppm(parts per million:100万分の1)オーダー〜%オーダーと高いため、既に様々な方式のガスセンサが商品化されている(例えば、酸化スズ(SnO)を用いた半導体式、触媒を用いた接触燃焼式、電気化学式など)。
近年は、ガス事故の未然防止用途だけではなく、環境保全に向けた環境モニタリング用途や、呼気に含まれる疾病と関連する揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)の検出用途の開発が進められている。当該用途においては、検出すべきガス種が多く、さらに検出に必要な濃度がppt(parts per trillion:1兆分の1)オーダー〜ppb(parts per billion:10億分の1)オーダーと低く、高感度の検出が必要である。
特許文献1には、金属酸化物の抵抗値の変動を算出することによって、目的化学物質の有無及び含有量を検出するセンサ素子が開示されている。
また、特許文献2には、絶縁膜ゲート電界効果トランジスタのゲート絶縁膜上に金属ゲートを設け、その延長上にイオン感応膜を形成したイオンセンサが開示されている。
また、特許文献3には、ゲート電極上に炭素元素線状構造体が構成された電界効果トランジスタを利用した化学センサが開示されている。
特開2012−112651号公報 特開昭59−142452号公報 特開2004−085392号公報
特許文献1に開示されているセンサ素子では、目的化学物質に対する十分な検出感度を得るために、温度制御手段が設けられる。これは、抵抗値変化が大きい環境、すなわち、反応が多い環境を作るために、センサ素子を目的化学物質の反応に適した温度に制御する必要があるからである。また、特許文献1のセンサ素子では、リセット動作をするために、可逆反応の平衡状態を保つ必要があり、リセット動作も温度制御手段によって行っていると考えられる。
従って、温度制御手段の必要な特許文献1のガスセンサは、サイズが大きくなり、持ち運びが可能な小型な製品を作ることは困難である。さらに、温度制御をするための電力コストもかかる。
また特許文献2に開示されているセンサ素子では、イオン感応膜の表面にイオン濃度に見合った電気二重層(電位差)が形成され、その電位差の変化に応じたソースドレイン間の電流の変化を読み取る。電流の熱ノイズ成分に対して信号成分を高くするため、電位差を大きくする必要があり、イオン感応膜、つまりはセンサの面積を大きくする必要がある。従って、特許文献2のセンサの構造を用いた場合も、特許文献1のセンサの構造と同様にサイズが大きくなり、持ち運びが可能な小型製品を作ることは困難になる。
また、特許文献3に開示されているセンサ素子は、ゲート電極の平面的な表面積を増大することなく検出感度を実効的に上昇させるため、アスペクト比が非常に大きいナノ材料であるカーボンナノチューブに代表される炭素元素線状構造体をゲート電極上に用いている。特許文献3のセンサの構造を用いた場合も、ゲート電極の平面的な表面積は大きくはならないが、十分な感度を得るため、一定の面積が必要であり、さらに小型化を図ることは困難になる。
本開示は、上記従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、低コスト、且つ、小型なガスセンサを提供することを目的とする。
上記従来技術の課題を解決するために、本開示の一形態に係るガスセンサは、行列状に配置された複数のセルを有するセルアレイと、前記複数のセルからの信号を読み出す読み出し回路と、読み出された前記信号を処理する信号処理部と、第1の制御回路と、を備え、前記複数のセルは、それぞれ、隣接するセル間で電気的に分離されたガス分子検出部と、前記ガス分子検出部と電気的に接続されたアンプ回路とを有し、前記セルアレイは、前記複数のセルのうち少なくとも1つの第1セルを含む第1領域と、前記第1セルとは異なる少なくとも1つの第2セルを含む第2領域とを有し、前記第1の制御回路は、前記第1セルの前記ガス分子検出部と、前記第2セルの前記ガス分子検出部とに異なる極性の電位を与える
本開示によれば、低コスト、且つ、小型なガスセンサを提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係るガスセンサの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るガスセンサのセル構成の一例を示す回路図である。 図3は、第1の実施形態の変形例に係るガスセンサのセル構成の一例を示す回路図である。 図4は、第1の実施形態に係るガスセンサの3セル分の領域の構造の一例を示す断面図である。 図5Aは、第2の実施形態に係るガスセンサのセル構成の一例を示す回路図である。 図5Bは、第2の実施形態に係るガスセンサのセル構成の一例を示す回路図である。 図6Aは、第3の実施形態に係るガスセンサのセル構成の一例を示す回路図である。 図6Bは、第3の実施形態に係るガスセンサのセル構成の一例を示す回路図である。 図6Cは、第3の実施形態に係るガスセンサの3セル分の領域の構造の一例を示す断面図である。 図7は、第4の実施形態に係るガスセンサのセル構成の一例を示す回路図である。 図8Aは、第4の実施形態に係るガスセンサの3セル分の領域の構造の一例を示す断面図である。 図8Bは、第4の実施形態の変形例に係るガスセンサの3セル分の領域の構造の一例を示す断面図である。 図8Cは、第4の実施形態の変形例に係るガスセンサのガス分子検出部の一例を示す平面図である。 図9Aは、第4の実施形態に係るガスセンサの中空部の形成方法の一例を示す断面図である。 図9Bは、第4の実施形態に係るガスセンサの中空部の形成方法の一例を示す断面図である。 図9Cは、第4の実施形態に係るガスセンサの中空部の形成方法の一例を示す断面図である。 図9Dは、第4の実施形態に係るガスセンサの中空部の形成方法の一例を示す断面図である。 図9Eは、第4の実施形態に係るガスセンサの中空部の形成方法の一例を示す断面図である。 図9Fは、第4の実施形態に係るガスセンサの中空部の形成方法の一例を示す断面図である。 図9Gは、第4の実施形態に係るガスセンサの中空部の形成方法の一例を示す断面図である。 図9Hは、第4の実施形態に係るガスセンサの中空部の形成方法の一例を示す断面図である。 図10Aは、セルアレイにおける複数のセルの配置の一例を示す平面図である。 図10Bは、複数のセルのリセットトランジスタの電源電位の極性を示すタイミングチャートである。 図11は、第5の実施形態に係るガスセンシングシステムの構成の一例を示すブロック図である。
以下、本開示に係るガスセンサ及びそれを用いたガスセンシングシステムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本開示について、以下の実施の形態及び添付の図面を用いて説明を行うが、これは例示を目的としており、本開示がこれらに限定されることを意図しない。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。本開示は、請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本開示の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るガスセンサについて説明する。
図1は、ガスセンサの機能的な構成の一例を示すブロック図である。ガスセンサ100は、ガス分子検出部101aとアンプ回路101bとで構成されたセル10が行列状に複数個(例えば、10行10列から1000行1000列程度の規模で)配置されたセルアレイ101と、各セル10から出力された信号を読み出す読み出し回路102と、読み出した信号を処理する信号処理部103とを備えている。セル10の数に特に制限はなく、必要に応じて適宜調整すればよい。
セル10では、ガス分子検出部101aにガス分子が吸着された際の電荷の授受による出力の変化をアンプ回路101bで増幅する。増幅された信号は、行と列に配置された読み出し回路102によって読み出され、読み出された信号は、信号処理部103によって、所望のデータとして出力される。例えば、信号処理部103が画像処理部の場合は、読み出された信号を画像化することができる。
図2は、セル10の構成の一例を示す回路図である。各セル10は、ガス分子検出部101aと、ガス分子検出部101aと電気的に接続された電荷蓄積領域200と、電荷蓄積領域200をリセットするリセットトランジスタ201とを備えている。ガス分子検出部101aの電位は、リセットトランジスタ201の電源電位に設定される。
図2の例では、アンプ回路101bの一例として増幅トランジスタ202を用いている。ガス分子検出部101aにガス分子が吸着された際に授受された電荷は、電荷蓄積領域200に蓄積される。電荷蓄積領域200に蓄積された電荷量の変化による電圧の変化を、増幅トランジスタ202が増幅し、信号として出力する。出力された信号は、列信号線(図示せず)によって、信号処理部103へ送られる。列信号線は、列ごとに1本であってもよいし、セル10ごとに1本の列信号線を設けてもよいし、同列の複数のセル10ごとに1本の列信号線を設けてもよい。
電荷蓄積領域200に蓄積された電荷は、リセットトランジスタ201によって、リセットされる。隣接するセル10間でガス分子検出部101aは、電気的に分離されている。各セル10からの出力を読み出す場合、セル10内に選択トランジスタをさらに備えていてもよい。読み出し回路102によって、出力するセル10を特定することができる。
ガス分子検出後は、リセットトランジスタ201をオンし、ガス分子検出部101aの電位を変化させる。その結果、ガス分子とガス分子検出部101aとのクーロン斥力によって、ガス分子を脱離させることができるため、特許文献1のような温度制御手段がなくともリセット動作が可能になる。
以上のように、本実施形態に係るガスセンサ100によるガス分子の検出方法は、特許文献1のような抵抗値変化型ではなく、電荷読み出し型である。従って、ガスセンサ100では、ガス分子に応じた温度に制御する必要がないため、特許文献1のような温度制御手段は不要であり、ガスセンサ100の小型化、及び、低コスト化が可能になる。また、リセットトランジスタ201に印加する電圧パルスの制御でリセットをするため、従来の温度制御によるリセットに対して、時間を短縮することができる。
また、出力を大きくするためには、電荷蓄積領域200の容量を小さくすればよいため、特許文献2のように感応部を大きくする必要や、特許文献3のように構造体を追加する必要はなく、小型化が可能となる。
なお、セル10が複数個ある場合だけでなく、セル10単体でも同様にガス分子の検出および脱離が可能であることは言うまでもない。
図3は、変形例に係るセル11の構成の一例を示す回路図である。セル11は、ガス分子検出部101aと、電荷蓄積領域200と、リセットトランジスタ201と、増幅トランジスタ202と、選択トランジスタ300と、フィードバックアンプ回路301と、列信号線302と、帰還線303とを備える。
選択トランジスタ300のソース端子は、増幅トランジスタ202のソース端子に接続され、選択トランジスタ300のドレイン端子は、列信号線302に接続されている。リセットトランジスタ201のソース端子は、電荷蓄積領域200に接続され、リセットトランジスタ201のドレイン端子は、帰還線303に接続されている。
列ごとに配置されたフィードバックアンプ回路301に関しては、反転入力が列信号線302に接続され、非反転入力が固定電圧に接続され、出力が帰還線303に接続されているため、セルからの信号を反転増幅して得られるフィードバック信号を出力する。この構成であれば、電荷蓄積領域200に蓄積された信号電荷をリセットトランジスタ201によってリセットする際に、フィードバックアンプ回路301を介してリセットトランジスタ201のドレイン端子に出力信号に応じたフィードバック信号を供給する。その結果、リセットトランジスタ201の熱ノイズに起因するkTCノイズが抑制され、高感度検出が可能となる。
図4は、ガスセンサ100の3セル分の領域の構造の一例を示す断面図である。図4を用いて、セル10の断面構造を説明する。同様の断面構造は、セル11に適用されてもよい。半導体基板400上に、電荷蓄積領域200と、電荷蓄積領域200をリセットするリセットトランジスタ201と、電荷蓄積領域200に蓄積された電荷を増幅する増幅トランジスタ202とを備えている。電荷蓄積領域200は、リセットトランジスタ201のソース部201aとしても機能する。電荷蓄積領域200は、コンタクトプラグ401を介して、増幅トランジスタ202のゲート端子202a、及び、ガス分子検出部101aと電気的に接続されている。図示はされていないが、セル11では、同一セル内に選択トランジスタ300を備えていてもよい。
各トランジスタは、例えば、SiOよりなるシャロウトレンチ分離(STI)領域である素子分離領域402によって電気的に分離されている。また、ガス分子検出部101aと各トランジスタとの間には、層間絶縁膜403が配置されている。コンタクトプラグ401は、銅(Cu)やタングステン(W)等の金属又はポリシリコン等の半導体で構成される。コンタクトプラグ401をポリシリコンで構成する場合、コンタクトプラグ401の導電型は、電荷蓄積部200の導電型と同一であってもよい。この場合、コンタクトプラグ401から電荷蓄積部200へ不純物が拡散し、オーミックコンタクトをとることが可能となる。また、電荷蓄積部200の不純物濃度を低くすれば、リークを抑制することができる。
また、コンタクトプラグ401を高抵抗の材料で構成した場合、ガス検出時にコンタクトプラグ401が温度制御手段として機能することも可能となる。単位時間あたりの発熱量(Q)と抵抗値(R)の関係はQ=R×I×I(I:電流量)となる。
ガス分子検出部101aは、平坦化された絶縁膜404(一例として窒化シリコン(SiN))上に配置されている。ガス分子検出部101aの上面と絶縁膜404の上面は同一の面であっても、ガス分子検出部101aの上面が絶縁膜404の上面より高い位置にあってもよい。ここで、「同一」とは、製造上の誤差を含む実質同一を含む意味である。ガス分子検出部101aは、隣接するセルのガス分子検出部と電気的に分離されている。
ガス分子検出部101aは、ガス分子吸着時に酸化還元反応で電荷の授受がおきる材料で構成されており、例えば、SnO、WO、ZnO、ZrO、TiNなどの酸化物や窒化物からなる。この構成であれば、ガス分子検出部101aにガス分子が吸着された際に、酸化還元反応により、ガス分子とガス分子検出部101aとの間で電荷が授受される。電荷蓄積領域200に蓄積された電荷量の変化による電圧の変化を信号出力として検出することができる。
ガス分子検出部101aの表面には、成膜時の物理的な表面処理により、凹凸が形成されていることが望ましい。この構成であれば、ガス分子の吸着表面積が拡大し、感度を高くすることができる。
ガス分子検出部101aがTiNの場合、通常の使用環境下では、最表面のTiは酸化されているため、酸化チタン(TiO)となっている。ガス分子が最表面のTiOを通過できない場合、当該ガス分子は検出されない。よって、最表面のTiOは、検出すべきガス分子を分別するフィルタとして用いることができる。
絶縁膜404は、例えば、シリカやアルミナなどの酸化物からなる吸着材であることが好ましい。一例として、検出すべきガス分子がマイナスに電離しており、同一空間内に検出不要ガスがプラスに電離して存在しているケースを考える。絶縁膜404がシリカの場合、シリカの表面はマイナスに帯電しているため、検出すべきガス分子は、絶縁膜404には吸着されず、プラスに帯電したガス分子検出部101aに吸着される可能性が高くなる。検出不要ガスはプラスに帯電しているため、ガス分子検出部101aに吸着されず、絶縁膜404に吸着される可能性が高くなる。
その結果、検出不要ガスによる出力変化を抑制し、検出すべきガスの検出感度が高くなる。アルミナの表面はプラスに帯電しているため、検出すべきガス分子がプラスに電離しており、検出不要ガスがマイナスに電離している場合、絶縁膜404としてアルミナを用いれば、検出すべきガス分子の検出感度が高くなる。
このように、検出すべきガスの電離状態により、絶縁膜404の材料を選択することで、検出するガス分子を特定することができる。絶縁膜404自体が吸着材として機能する構成に限らず、絶縁膜404上のガス分子検出部101a間に別途、吸着材を形成しても同様の効果を得ることができる。
絶縁膜404は、金属酸化物などから構成される触媒であってもよい。例えば、TiOは、酸化力の強い活性酸素を形成する。検出すべきガス分子の結合が、活性酸素で酸化分解されにくく、検出不要なガス分子の結合が活性酸素で酸化分解されやすい場合であって、それぞれのガスが同一環境内に存在している場合を考える。酸化チタンが形成した活性酸素によって、検出不要なガス分子は酸化分解されるため、ガス分子検出部101aに吸着されにくくなり、検出すべきガス分子の検出感度が高くなる。
絶縁膜404自体が触媒として機能する構成に限らず、絶縁膜404上のガス分子検出部101a間に別途、触媒を形成しても同様の効果を得ることができる。さらに、ガス分子検出部間に触媒を形成する構成に限らず、少なくとも1つのセルのガス分子検出部101aが触媒と同様な効果を持つ材料(例えばTiO)から構成されていても同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図5A及び図5Bは、第2の実施形態に係るガスセンサ100a及び100bの構成の一例を示すブロック図である。各セル10は、ガス分子検出部101aと、増幅トランジスタ202と、電荷蓄積領域200と、リセットトランジスタ201とを有し、ガスセンサ100a及び100bは、リセットトランジスタ201と接続された電源電位制御回路(第1の制御回路)500を備えている。
図5Aに示すように、電源電位制御回路500は、各セル10のリセットトランジスタ201のドレイン端子に接続されているため、電源電位制御回路500によって、セル10ごとに所望のリセット電位を設定することができる。図5Bに示すように、リセットトランジスタ201のドレイン端子と電源電位制御回路500との接続配線を列ごとに共通にした場合、列ごとに所望のリセット電位を設定することができる。
上記の構成であれば、電荷蓄積領域200と電気的に接続されているガス分子検出部101aの電位をセル10ごと、又は、列ごとに制御できる。セル10ごとに制御する場合、列ごとに制御する場合よりも配線数は増加するものの、セルアレイ101のリセット電位設定の自由度が上がる。
電源電位制御回路500によるリセット電位の設定例について説明する。
(例1)
検出すべきガス分子が、例えば、マイナスに帯電しており、同一環境内にプラスに帯電した検出不要なガス分子が存在している場合を考える。セルアレイ101のうち、検出に用いる少なくとも1つのセル10を含む第1領域におけるガス分子検出部101aの電位をプラスとし、それ以外のセル10を含む第2領域におけるガス分子検出部101aの電位をマイナスとすると、検出不要なガス分子は当該第2領域におけるガス分子検出部101aにクーロン力でひきつけられ、検出すべきガス分子は当該第1領域におけるガス分子検出部101aにクーロン力でひきつけられる。よって、このケースでは、検出すべきガス分子に対する検出感度を高くすることができる。
マイナス極性のガス分子の中に、検出不要なガス分子が含まれている場合は、以下の方法で分離する。ガス分子をガス分子検出部101aへ引き付けるクーロン力は、分子の構成に応じて、ガス分子ごとに差がある。よって、ガス分子検出部101aの電位をプラス側にわずかに変化させ、ガス分子を検出するタイミングを可能な限り短くすると、クーロン力が強い分子は、先にガス分子検出部101aに引き寄せられ、出力変化に寄与する。これに対して、クーロン力が弱い分子は、ガス分子検出部101aに引き寄せられて出力変化に寄与するまでに、より時間がかかるため、出力変化のピークに差が発生する。検出すべき分子の出力変化時間のデータを事前に取得することで、分子を特定することができる。ガス同定方法の他の例としては、ガスセンサのパッケージにガス分子を選択するフィルタを備えていてもよい。
(例2)
酸化還元反応を繰り返すガス分子(一例として、p−アミノフェノール)を検出する場合、プラスに帯電したガス分子検出部101aにガス分子が吸着されると、ガス分子は酸化され、別のガス分子(p−キノンイミン)となる。別のガス分子(p−キノンイミン)は、マイナスに帯電したガス分子検出部101aに吸着された際に還元され、元のガス分子(p−アミノフェノール)に変化する。
この構成であれば、ガス分子は、一度のガス分子検出部101aへの吸着で終わることなく、酸化還元反応が継続的におこるため、ガス分子1個あたりの電荷変化量を増加させ、感度を高くすることができる。
この場合、隣接する列ごと、又は、隣接するセルごとでリセットトランジスタの電源電位の極性が異なる、すなわち、ガス分子検出部101aの電位の極性が異なることが好ましい。近傍のセルとの間で酸化還元反応を繰り返することができれば、検出に必要な量の電荷を短時間で蓄積することができる。
(第3の実施形態)
図6Aは、第3の実施形態に係るガスセンサ100cのセル12の構成の一例を示すブロック図である。各セル12は、リセットトランジスタ201の動作時にガス分子検出部101aの電荷の移動を抑制するための電荷転送制御手段600を有している。
ガスセンサ100cの具体例に関して、図6Bにセル12の回路構成、図6Cに3セル分の領域の断面構造を示す。各セル12は、ガス分子検出部101aと電荷蓄積部200との間に電荷転送制御手段600の一例としての転送トランジスタ601を備える。ガス分子検出部101aは、転送トランジスタ601の拡散領域601aと、導電性のコンタクトプラグ401により接続されている。リセットトランジスタ201がオン状態のとき、転送トランジスタ601はオフ状態に制御される。電荷転送制御手段600は、転送トランジスタ601に限らず、リセットトランジスタ200の動作時にガス分子検出部101aの電荷の移動が抑制できれば、他の素子を用いてもよい。
この構成であれば、リセット動作終了後だけでなく、リセット動作開始からリセット動作終了までのガス分子検出部101aにおける電荷変化も検出することができるため、検出したいガス分子が低濃度である場合に特に有効である。また、相関二重サンプリングを用いれば、ノイズを除去することもできる。
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係るガスセンサ100dのセル13の構成の一例を示す回路図である。
セル13は、ガス分子検出部101aと電気的に接続した電荷蓄積領域200と、電荷蓄積領域200をリセットするリセットトランジスタ201と、出力を増幅する増幅トランジスタ202と、ガス分子検出部101aの上方に対向する上部電極700と、上部電極(第1の電極)700の電位を制御する電極電位制御回路(第2の制御回路)701とを備えている。
図8Aは、ガスセンサ100dの3セル分の領域の構造の一例を示す断面図である。ガスセンサ100dは、図4に示すガスセンサ100に、電極700を追加して構成される。電極700は、図8Aには示されない別断面に設けられた支持部で支えられている。ガス分子検出部101aと上部電極700との間の領域(中空部710)は、中空であり検出すべきガス分子が存在する環境と連通している。
検出すべきガス分子がマイナスに帯電し、検出不要なガス分子がプラスに帯電しており、それぞれのガス分子が同一環境内に存在するとする。セルアレイ101の外周部に配置されたセル13のリセットトランジスタ201の電源電位と上部電極700の電位とをプラス極性とすると、検出すべきガス分子はマイナスに帯電しているため、中空部710に誘導される。これに対して、検出不要のプラス極性のガス分子は、クーロン斥力により、中空部710への導入をブロックされる。
図8B、図8Cは、それぞれ、本実施形態の変形例に係るガスセンサ100eの断面図及び平面図である。ガスセンサ100eは、平面視において、上部電極700を囲み、上部電極700と電気的に分離(絶縁)されている外周電極(第2の電極)700aをさらに備えている。上部電極700、及び、外周電極700aは、それぞれ電極電位制御回路701との接続のための接続配線を有する。
この構成であれば、例えば、プラスに帯電させた上部電極700に、マイナスに帯電した検出すべきガス分子を吸着した後、上部電極700の電位をプラスからマイナスに変更し、吸着されているガス分子をクーロン斥力で脱離させることで、ガス分子検出部101aに吸着する分子数を増やし、感度を上げることができる。その間、外周電極700aはプラス極性を維持しておけば、マイナスに帯電した検出すべきガス分子を、継続的に中断することなく、中空部710に導入することができる。
ガスセンサ100d及び100eにおける中空部710の形成方法について説明する。
図9Aから図9Hは、ガスセンサ100d及び100eにおける中空部710の形成方法の一例を示すプロセスフロー図である。中空部710は、例えば図9Aから図9Hに従って、次のようにして形成される。
第1の実施形態に係るガスセンサ100を形成する(図9A)。ガスセンサ100の形成方法は、特には限定しない。ガスセンサ100は、例えば、一般的なイメージセンサの製造方法を用いて形成され得る。
ガス分子検出部101a上に、犠牲層711(例えば、アモルファスシリコン)を形成する(図9B)。犠牲層711は、後にエッチングによって除去される。犠牲層711が除去された領域が中空部710を構成する。上部電極700を支える支持部を形成するために、図9Bには示されない別断面における犠牲層711の一部(例えば、セルのコーナー部分)を除去する。
犠牲層711上及び犠牲層711を除去した部分に保護膜712(例えば、シリコン酸化膜)を形成(平坦化を含む)する(図9C)。このとき、別断面において犠牲層711を除去した部分に埋め込まれた保護膜が、後に支持部712aとなる。
保護膜712上に電極材料702としてAl等を成膜する(図9D)。
電極材料702をパターニングすることによって、上部電極700を形成する。ガスセンサ100eでは、上部電極700を囲む外周電極700aも形成する(図9E)。
上部電極700(及び外周電極700a)の上に、保護膜713(例えば窒化膜)を成膜する(図9F)。
保護膜713及び保護膜712を貫通する導入孔713aをリソグラフィで形成する(図9G)。
導入孔713aを介して、犠牲層711の材料と保護膜712の材料とに選択比のあるガスエッチャント(例えば、ClF)を導入して、犠牲層711を除去し、中空部710を形成する(図9H)。このとき、上部電極700(及び外周電極700a)の下面は、保護膜712によって、ガスエッチングから保護される。上部電極700(及び外周電極700a)は、支持部712aによって支えられる。中空部710は、導入孔713a及びガスセンサ100eの側面に形成された開口で、検出すべきガス分子が存在する環境と連通する。
以上の工程を経て、中空部710、上部電極700(及び外周電極700a)を有するガスセンサ100d、100eが形成される。
中空部710を有するガスセンサ100d、100eでは、隣接するセルごとにリセットトランジスタの電源電位の極性を時間変化させることで、中空部710におけるガス分子の動きを操作することができる。ガスセンサ100d、100eにおけるガス分子の動きの操作について、説明する。
図10Aは、セルアレイ101のX−X’ライン上における9つのセル(a、b、c、d、e、f、g、h、i)の配置を示す平面図である。X−X’方向に、セルaがセルアレイ101の外周部側に位置し、セルiがセルアレイ101の中央部側に位置する。
図10Bは、時刻t0〜t14における、当該9つのセル(a、b、c、d、e、f、g、h、i)のリセットトランジスタ201の電源電位の極性、すなわち、セルa〜iのガス分子検出部101aの電位の極性の変化を示したタイミングチャートの一例である。当該タイミングチャートによれば、t7以降、外周部側のセルaのリセットトランジスタ201の電源電位はマイナス極性であり、プラスに帯電した検出すべきでないガス分子に対してブロック状態となる。
検出すべきガス分子を中空部710に誘導後、外周部側のセルaのリセットトランジスタ201の電源電位を、検出すべきガス分子と同一極性にすることで、ガス分子を中空部710に継続的に滞留させることが可能となる。
その後、セルアレイ101の外周部から中央部に向かって、リセットトランジスタ201の電源電位の極性を順に変化させる。この構成であれば、クーロン引力とクーロン斥力の発生タイミングが変わり、最外周から導入したガス分子をセルアレイ101の中央部に誘導することができる。その結果、ポンプなどのガス導入のための設備が不要となるため、ガスセンサの小型化を実現することができる。
(第5の実施形態)
図11は、第5の実施形態に係るガスセンシングシステムの構成の一例を示すブロック図である。ガスセンシングシステム1000は、ガスセンサ1002と、ガスセンサ1002のセルアレイ101に層流で被検出ガス1009を導入する整流装置1001と、ガスセンサ1002の出力を表示する表示装置1003とを備える。ガスセンサ1002には、上記の実施形態のガスセンサ100、100a〜100eの何れを用いてもよい。
整流装置1001は、層流を作り出すことができるため、遠方の被検出ガス1009を、ガス分子の分布を崩さず、ガスセンサ1002に導入することができる。その結果、ガスセンシングシステム1000は、ガス分子の空間分布を検出することができる。層流は、レイノルズ数Reを2000以下にすることで作ることができる。レイノルズ数Reは、流体の密度ρ(kg/m)、流体の速度v(m/s)、直径L(m)、流体の粘性係数μ(kg/ms)を用いて、Re=ρvL/μと表される。
以上、本開示の実施の形態に係るガスセンサ及びそれを用いたガスセンシングシステムについて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。
また、上記実施の形態に係るガスセンサに含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、上記の断面図において、各構成要素の角部及び辺を直線的に記載しているが、製造上の理由により、角部及び辺が丸みをおびたものも本開示に含まれる。
また、上記実施の形態に係る、ガスセンサ100、100a〜100e、及びそれらの変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベル又はオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本開示を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、上記で示した各構成要素の材料は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された材料に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、上記説明では、MOSトランジスタを用いた例を示したが、他のトランジスタを用いてもよい。
更に、本開示の主旨を逸脱しない限り、本実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本開示に含まれる。
本開示は、ガスセンサ、及びそれを用いたガスセンシングシステムに適用できる。
10〜13 セル
100、100a〜100e ガスセンサ
101 セルアレイ
101a ガス分子検出部
101b アンプ回路
102 読み出し回路
103 信号処理部
200 電荷蓄積領域
201 リセットトランジスタ
202 増幅トランジスタ
300 選択トランジスタ
301 フィードバックアンプ回路
302 列信号線
303 帰還線
400 半導体基板
401 コンタクトプラグ
402 素子分離領域
403 層間絶縁膜
404 絶縁膜
500 電源電位制御回路
600 リセット時電荷蓄積手段
601 転送トランジスタ
700 上部電極
700a 外周電極
701 電極電位制御回路
702 電極材料
710 中空部
711 犠牲層
712 保護膜
712a 支持部
713 保護膜
713a 導入孔
1000 ガスセンシングシステム
1001 整流装置
1002 ガスセンサ
1003 表示装置
1009 被検出ガス

Claims (17)

  1. 行列状に配置された複数のセルを有するセルアレイと、
    前記複数のセルからの信号を読み出す読み出し回路と、
    読み出された前記信号を処理する信号処理部と、
    第1の制御回路と、を備え、
    前記複数のセルは、それぞれ、
    隣接するセル間で電気的に分離されたガス分子検出部と、
    前記ガス分子検出部と電気的に接続されたアンプ回路とを有し、
    前記セルアレイは、少なくとも1つのセルを含む第1領域と、それ以外のセルを含む第2領域とを有し、
    前記第1の制御回路は、前記第1領域におけるセルの前記ガス分子検出部と、前記第2領域におけるセルの前記ガス分子検出部とに、異なる極性の電位を与える、
    ガスセンサ。
  2. 前記複数のセルは、それぞれ、
    前記ガス分子検出部と電気的に接続された電荷蓄積領域と、
    前記電荷蓄積領域をリセットするリセットトランジスタと、を備え、
    前記アンプ回路は、前記電荷蓄積領域に蓄積された電荷を増幅する増幅トランジスタである
    請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記ガス分子検出部は、前記電荷蓄積領域の上方に配置されており、且つ、前記電荷蓄積領域と導電性のコンタクトプラグにより接続されている
    請求項2に記載のガスセンサ。
  4. 前記ガス分子検出部と前記電荷蓄積領域とを電気的に接続し、又は、分離するスイッチを更に備える
    請求項2に記載のガスセンサ。
  5. 前記スイッチは、転送トランジスタであり、
    前記ガス分子検出部は、前記電荷蓄積領域の上方に配置されており、且つ、前記転送トランジスタの拡散領域と導電性のコンタクトプラグにより接続されている
    請求項4に記載のガスセンサ。
  6. 前記第1の制御回路は、前記セルアレイの列ごとに前記リセットトランジスタの電源電位を制御する
    請求項2から5のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  7. 前記第1の制御回路は、前記セルアレイの隣接する列ごとの前記ガス分子検出部に異なる極性の電位を与える
    請求項6に記載のガスセンサ。
  8. 前記第1の制御回路は、前記セルアレイのセルごとに前記リセットトランジスタの電源電位を制御する
    請求項2から5のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  9. 前記第1の制御回路は、前記セルアレイの隣接するセルごとの前記ガス分子検出部に異なる極性の電位を与える
    請求項8に記載のガスセンサ。
  10. 前記第1の制御回路は、前記セルアレイの外周部側のセルの前記ガス分子検出部に一定の電位を与えながら、前記外周部側のセルよりも内側の複数のセルの前記ガス分子検出部に与える電位の極性を外周部から中央部に向かって順に変化させる
    請求項に記載のガスセンサ。
  11. 前記リセットトランジスタのドレイン端子に前記増幅トランジスタの出力信号に応じたフィードバック信号を供給するフィードバックアンプ回路をさらに備える
    請求項2から10のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  12. 前記ガス分子検出部の上方に配置された第1の電極と、
    前記第1の電極の電位を制御する第2の制御回路と、をさらに備え、
    前記ガス分子検出部と前記第1の電極との間は中空である
    請求項1から11のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  13. 前記ガス分子検出部の上方に配置され、且つ、
    平面視において前記第1の電極を囲み、且つ、
    前記第1の電極と電気的に分離されている第2の電極とをさらに備える
    請求項12に記載のガスセンサ。
  14. 前記第1の電極の電位の極性は、前記第2の電極の電位の極性と異なる
    請求項13に記載のガスセンサ。
  15. 隣接する前記ガス分子検出部間に配置された吸着材をさらに備え、
    前記吸着材の表面に帯電している電荷の極性が、前記ガス分子検出部の極性と異なる
    請求項1から14のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  16. 隣接する前記ガス分子検出部間に配置された触媒をさらに備え、
    前記触媒は、所定のガス分子を分解する
    請求項1から15のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載のガスセンサと、
    層流を生成する整流装置と、を備え、
    前記整流装置により、前記ガスセンサにガス分子を導入する
    ガスセンシングシステム。
JP2017556332A 2015-12-16 2016-12-13 ガスセンサ及びガスセンシングシステム Active JP6548178B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015245716 2015-12-16
JP2015245716 2015-12-16
PCT/JP2016/005115 WO2017104130A1 (ja) 2015-12-16 2016-12-13 ガスセンサ及びガスセンシングシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017104130A1 JPWO2017104130A1 (ja) 2018-06-07
JP6548178B2 true JP6548178B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=59056306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017556332A Active JP6548178B2 (ja) 2015-12-16 2016-12-13 ガスセンサ及びガスセンシングシステム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10845348B2 (ja)
JP (1) JP6548178B2 (ja)
CN (1) CN108369200B (ja)
WO (1) WO2017104130A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102227957B1 (ko) * 2019-04-02 2021-03-16 엘지전자 주식회사 후각센서 어셈블리 및 그 제어방법
CN110252079B (zh) * 2019-05-08 2022-03-15 天津大学 一种气味远程传输的方法
WO2021100790A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 バイオセンサーユニット、アレイ化バイオセンサー及び計測方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59142452A (ja) 1983-02-02 1984-08-15 Nec Corp イオンセンサ
SE505040C2 (sv) * 1995-07-25 1997-06-16 Nordic Sensor Technologies Ab Mätcell för gasavkänning
JP3920763B2 (ja) * 2001-11-29 2007-05-30 株式会社東芝 センサ装置
JP2004085392A (ja) 2002-08-27 2004-03-18 Fujitsu Ltd 炭素元素線状構造体を用いた電界効果トランジスタ化学センサー
US8519726B2 (en) * 2002-09-09 2013-08-27 Yizhong Sun Sensor having integrated electrodes and method for detecting analytes in fluids
CN2622700Y (zh) * 2003-04-25 2004-06-30 江苏大学 气体传感器阵列信号调理电路
JP2006133083A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 抵抗型センサの製造方法
CN100403021C (zh) * 2005-12-29 2008-07-16 上海交通大学 基于微电子加工技术的电离气体传感器微阵列结构
JP2012112651A (ja) 2009-03-24 2012-06-14 Sharp Corp 化学物質検出装置
CN102918577B (zh) 2010-06-03 2014-10-08 夏普株式会社 显示装置
AU2011226767B1 (en) * 2010-06-30 2011-11-10 Life Technologies Corporation Ion-sensing charge-accumulation circuits and methods
CN114019006A (zh) * 2010-06-30 2022-02-08 生命科技公司 阵列列积分器
JP5876044B2 (ja) * 2010-07-03 2016-03-02 ライフ テクノロジーズ コーポレーション 低濃度ドープドレインを有する化学的感応性センサ
US9322798B2 (en) 2011-12-15 2016-04-26 Intel Corporation Diamond electrode nanogap transducers
BR112015008202B1 (pt) * 2012-10-16 2021-02-09 Koninklijke Philips N.V dispositivo para a detecção quantitativa de uma substância em uma amostra de fluido e uso de um dispositivo
EP3011327A4 (en) * 2013-06-20 2017-03-01 K. Eklund Innovation An integrated sensor device for charge detection
JP6344555B2 (ja) * 2014-05-28 2018-06-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20180292347A1 (en) 2018-10-11
US10845348B2 (en) 2020-11-24
JPWO2017104130A1 (ja) 2018-06-07
CN108369200B (zh) 2020-10-27
CN108369200A (zh) 2018-08-03
WO2017104130A1 (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6548178B2 (ja) ガスセンサ及びガスセンシングシステム
US11008611B2 (en) Double gate ion sensitive field effect transistor
JP5893603B2 (ja) アクティブマトリクス型の誘電体エレクトロウェッティング装置、およびその駆動方法
JP6740160B2 (ja) 気体センサ装置、気体センサモジュール、及び気体検知方法
TW201225304A (en) Chemically sensitive sensor with lightly doped drains
JP4426806B2 (ja) 有機半導体センサー装置
KR101427348B1 (ko) 수평형 플로팅 게이트를 갖는 fet형 가스 감지소자
JP2006138846A (ja) 核酸検出センサ、核酸検出チップ及び核酸検出装置
JP2009287989A (ja) センサ及びその製造方法
US20170350853A1 (en) Sensor platform
KR20180118205A (ko) 퀀텀 닷 광검출기 장치 및 이와 연관된 방법
US10036717B2 (en) Nanostructured lanthanum oxide humidity sensor
US20120206156A1 (en) Sensor and method for sensing at least one analyte using such sensor
US20200041447A1 (en) Sensor with nanowire heater
WO2016176216A1 (en) Motft and array circuit for chemical/biochemical applications
US9553131B2 (en) Semiconductor device and forming method
KR101495627B1 (ko) 수평형 플로팅 게이트를 갖는 3차원 핀펫형 가스 감지소자
JP4139688B2 (ja) サイリスタ構造、および、そのようなサイリスタ構造を有する過電圧保護装置
EP3822627A1 (en) Bio-fet sensor array with matrix controlled on-chip electrode
US20220299465A1 (en) Manufacturing process for multi-pixel gas microsensors with multiple sensing capabilities
US11467123B2 (en) Double-gate field-effect-transistor based biosensor
JP2008294271A (ja) 情報書込方法、情報読出方法、半導体装置、及び半導体装置の製造方法
US9362108B2 (en) Silicon nanowire bio-chip structure
JP2020197414A (ja) 匂いセンサ及び匂い検出方法
Ruediger et al. 3D INTEGRATION OF SINGLE ELECTRON TRANSISTORS IN THE BACK-END-OF-LINE OF 28 nm CMOS TECHNOLOGY FOR THE DEVELOPMENT OF ULTRA-LOW POWER SENSORS

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190617

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6548178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151