JP6548028B2 - 光源装置 - Google Patents
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Description
この光源装置では、楕円鏡53の第一焦点(楕円鏡53の2つの焦点のうち、楕円鏡53の反射面531に近い側の焦点)F1は放物面鏡52の焦点Fと一致し、また、楕円鏡53の第二焦点(楕円鏡53の2つの焦点のうち、楕円鏡から離れている側の焦点)F2は、放物面鏡52の反射面521とは反対側の背面側に位置している。
レーザ光源51から放射されたレーザ光は、レーザ光源51の前方に設けられたコリメートレンズ511を通過することにより平行光となる。このレーザ光源51とコリメートレンズ511は、放物面鏡52の回転中心軸と平行な方向にレーザ光を放射するよう設けられている。
そのため、この光源装置を照明として利用する場合には、照射領域中で大きく明るさが異なることになり、好ましくない。また、この光源装置を、光硬化反応を生じさせる光源として利用する場合には、照射領域中で硬化速度に差が生じることになり、同様に好ましくない。
楕円鏡53の第一焦点F1を通過した光は、理想的には第二焦点F2で一点に集光されるものとしているが、実際にはそうならず、ある程度の大きさ(広がり)をもった状態で第二焦点F2に集光される。これは、光源が完全な点光源ではないことに起因する。つまり、光源がある程度の大きさをもつため、そこから放射されたレーザ光は、放物面鏡52で焦点Fに集光される際、完全に一点に集光されず、ある程度の大きさをもった状態で、放物面鏡52の焦点F、つまり楕円鏡53の第一焦点F1位置に集光される。
ロッドレンズの径が大きくなると、ロッドレンズの光出射面も大きくなり、その結果、ロッドレンズを通過した光のエテンデュも大きくなる。
ここで、エテンデュとは、(光源の発光している面積)×(光源から発散していく光の立体角)により算出される値であって、本ケースの場合、光源は「ロッドレンズの光出射面」に相当する。
エテンデュが大きな光を効率良く利用するためには、大きな光学系(例えば、径の大きなレンズ)を用いなければならず、光学系の大型化、光学系のコスト増加につながってしまう。
このように、光源装置から放射される光がエテンデュの大きなものである場合には、装置全体が大型化するといった問題がある。
また、前記楕円鏡と前記導光棒を一体保持する保持部材を備えていることを特徴とする。
また、前記放物面鏡が、前記保持部材が取り付けられた枠部材に支持されており、該枠部材には、前記放物面鏡の前記楕円鏡に対する位置を調整する位置調整機構が備えられていることを特徴とする。
また、前記位置調整機構は、前記放物面鏡の位置を3方向に調整する機構を備えていることを特徴とする。
なお、発光素子2は、発光部を一つずつ有するCANタイプの半導体レーザでもよく、また、LEDでもよい。
そして、この放物面鏡3に同一光軸上で対向して楕円鏡4が配置されている。即ち、放物面鏡3と楕円鏡4は、それぞれの回転中心軸を一致させて、開放前面を向い合せるように対向されている。
前記放物面鏡3の焦点Fは、発光素子2よりも前方に位置していて、前記楕円鏡4の第一焦点F1と一致している。
ここで、前記放物面鏡3は、発光素子2からの平行光の全てを受光する大きさであることが望ましい。また、前記楕円鏡4は、発光素子2から放物面鏡3に向かう光を遮蔽することのないような大きさであることが望ましい。
なお、ここで、前方あるいは前面とは、光の出射方向あるいは反射方向をいい、後方もしくは背面とはこれと反対方向を意味するものとして使用される。
前記したように、放物面鏡3と楕円鏡4の回転中心軸が一致し、導光体5がこれら放物面鏡3と楕円鏡4の光軸(回転中心軸)上に位置するとしたが、こうすることで、発光素子2からの光を導光体5の入射端51の中心に入射させることができるので、導光体5に対して光を効率的に入射させることができる。
ただ、導光体5としては、ロッドレンズに限定されるものではなく、楕円鏡によって反射された光が少なくとも透過乃至通過するものであればよく、内面に反射面が形成されたパイプ等も利用可能である。また、導光体5は、円柱型のものでもよく、角柱型のものでもよい。
発光素子2から放射された光は、コリメートレンズ22を通過して平行光L1となった状態で、放物面鏡3の反射面31の方向へ進む。このとき、この平行光L1の進行方向は、放物面鏡3の回転中心軸と平行である。
放物面鏡3の反射面31に到達した光はここで反射されて、該放物面鏡3の焦点Fに向けて進行する。焦点F(の近傍)を通過した光は、対向配置された楕円鏡4の反射面41に到達する。ここで、楕円鏡4の第一焦点F1は、前記放物面鏡3の焦点Fと一致するような構成であることから、楕円鏡4の反射面41により反射された光は、その第二焦点F2の方向へと向かう。
出射された光は、そのまま照明光として利用しても良いし、あるいは、例えば、図1(A)に示すように、導光体5の出射端52に対向配置された蛍光板6に照射して、光源装置1から放射された光の少なくとも一部を蛍光に変換するように構成してもよい。また更には、集光レンズ等の光学系に入射させるように構成してもよい。
図2には、楕円鏡4と導光体5を保持部材7によって一体的に保持する構造が示されている。保持部材7は、導光体5を保持する第1部材71と、一対の支持アーム72、72と、これに連結された楕円鏡4を保持する第2部材73とからなり、全体として四辺形の枠体形状となっている。
図3も参照して、第1部材71には導光体載置部材74が設けられ、この上に載置された導光体5は、上部から押え部材75によって押圧支持されている。
このような構造とすることで、楕円鏡4と導光体5の相対位置が位置決めされて保持され、導光体5の入射端51が楕円鏡4に正確に対向配置されるとともに、出射端52が第1部材71を貫通する形で延在配置される。
この位置調整は、例えば、前後調整ネジ91により放物面鏡3を前後(x)方向、即ち、楕円鏡4と光軸方向での相対位置調整をすることができ、上下調整ネジ92によって、上下(y)方向の調整を行い、また、左右調整ネジ93によって左右(z)方向の調整を行うことができる。これにより、保持部材7に保持された楕円鏡4に対して、放物面鏡3の位置を移動調整して、これらの相対位置を適正に維持することができるものである。
なお、放物面鏡3の支持は、その上下端部に限られず、左右端部であっても、更にはその両者端部であってもよいことは勿論である。
2 発光素子
21 発光素子アレイ
22 コリメートレンズ
3 放物面鏡
31 反射面
32 頂部開口
F 放物面鏡の焦点
4 楕円鏡
41 反射面
F1 楕円鏡の第一焦点
F2 楕円鏡の第二焦点
5 導光体
51 入射端
52 出射端
6 蛍光板
7 保持部材
8 枠部材
91 前後調整ネジ
92 上下調整ネジ
93 左右調整ネジ
Claims (5)
- 発光素子と、
前記発光素子から放射された光を反射する放物面鏡と、
前記放物面鏡で反射された光をさらに反射するように同一光軸上で対向配置された楕円鏡と、
からなる光源装置において、
前記楕円鏡の第一焦点が前記放物面鏡の焦点と一致するとともに、第二焦点が前記放物面鏡の前面側に位置し、
前記放物面鏡を光軸上で貫通するように導光体が設けられ、該導光体の入射端が前記楕円鏡の第二焦点に位置し、出射端が前記放物面鏡の背面側に位置している、
ことを特徴とする光源装置。 - 前記楕円鏡と前記導光体を一体保持する保持部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記放物面鏡が、前記保持部材が取り付けられた枠部材に支持されており、該枠部材には、前記放物面鏡の前記楕円鏡に対する位置を調整する位置調整機構が備えられていることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
- 前記位置調整機構は、前記放物面鏡の位置を3方向に調整する機構を備えていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
- 前記導光体の出射端からの光が入射するように設けられ、その光の少なくとも一部を蛍光に変換する蛍光板を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光源装置。
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