JP2019045529A - 光源装置、照明装置およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光体およびレンズの温度上昇を低減できる光源装置を提供する。また、前記光源装置を備える照明装置を提供する。また、前記光源装置を備えるプロジェクターを提供する。【解決手段】少なくとも一つの発光素子を有し、第1の成分を含む光を射出する光源部と、光の光路上に設けられた集光制御凹レンズと、集光制御凹レンズを透過した光の光路上に設けられた波長分離素子と、波長分離素子から射出された第1の成分の光路上に設けられた第1の集光光学系と、第1の集光光学系を透過した第1の成分が集光するように入射する第1面と第1面と対向する第2面とを有する蛍光体層と、蛍光体層の第2面側に設けられ、蛍光体層から射出された蛍光光を第1の集光光学系に向けて反射する反射部と、を備える光源装置である。第1面は、第1の成分の仮想集光点よりも第1の集光光学系側に設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、光源装置、照明装置およびプロジェクターに関するものである。
近年、半導体レーザー等の固体光源と、固体光源からの励起光を蛍光に変換する蛍光体とを用いた光源装置がある。例えば、下記特許文献1に開示の光源装置では、長焦点レンズを配置することで、励起光の集光位置を蛍光体からずらしている。これにより、蛍光体層の温度上昇を低減させるようにしている。
上記光源装置では、長焦点レンズとして凸レンズを用いるため、長焦点レンズを光路中に挿入することによって、励起光の集光位置は蛍光体からレンズ系側に移動する。すると、レンズ系を構成するレンズにおける励起光の集光度が高くなって該レンズの温度上昇を招くという問題が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、蛍光体およびレンズの温度上昇に伴う不具合を低減できる光源装置を提供することを目的の一つとする。また、前記光源装置を備える照明装置を提供することを目的の一つとする。また、前記光源装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、少なくとも一つの発光素子を有し、第1の成分を含む光を射出する光源部と、前記光の光路上に設けられた集光制御凹レンズと、前記集光制御凹レンズを透過した前記光の光路上に設けられた波長分離素子と、前記波長分離素子から射出された第1の成分の光路上に設けられた第1の集光光学系と、前記第1の集光光学系を透過した前記第1の成分が集光するように入射する第1面と、該第1面と対向する第2面と、を有する蛍光体層と、前記蛍光体層の前記第2面側に設けられ、前記蛍光体層から射出された蛍光光を前記第1の集光光学系に向けて反射する反射部と、を備え、前記第1面は、前記第1の成分の仮想集光点よりも前記第1の集光光学系側に設けられている光源装置が提供される。
本明細書において、蛍光体層と反射部とが存在しない場合に、第1の集光光学系の作用によって第1の成分が最も細くなる点を仮想集光点と称する。
第1態様に係る光源装置では、集光制御凹レンズを第1の成分の光路上に設けたことによって、第1の成分の仮想集光点と第1の集光光学系との間に蛍光体層の第1面が位置している。よって、第1の成分が蛍光体層の第1面上に集光している場合と比較して、蛍光体層の第1面における第1の成分の光密度が低い。そのため、蛍光体層の温度上昇が低減され、温度上昇による蛍光体層の変換効率の低下が低減される。よって、明るい蛍光光が生成される。また、第1の集光光学系における第1の成分の光密度が低減されるので、第1の集光光学系の温度上昇が低減される。したがって、蛍光体層および第1の集光光学系の温度上昇に伴う不具合が低減される。
上記第1態様において、前記光源部と前記波長分離素子との間に設けられた拡散部をさらに備えるのが好ましい。
この構成によれば、第1の成分が拡散されるので、蛍光体層の第1面上での第1の成分による照度分布の均一性が向上する。よって、蛍光体層の温度上昇がさらに低減される。
上記第1態様において、前記集光制御凹レンズは、互いに対向している平坦面と凹面とを含む平凹レンズで構成されており、前記平坦面に設けられているのが好ましい。
この構成によれば、集光制御凹レンズと拡散部とを一体に形成できるので、部品点数の削減および小型化を図ることができる。
上記第1態様において、前記拡散部は、前記平坦面に形成された曲面からなる凹凸構造で構成されているのが好ましい。
この構成によれば、例えば反射防止膜を拡散部の表面に良好に形成することができる。よって、光源部から射出された光が拡散部の表面で反射され難い。
上記第1態様において、前記少なくとも一つの発光素子は複数の発光素子からなり、
前記複数の発光素子は矩形状の領域に配置されているのが好ましい。
前記複数の発光素子は矩形状の領域に配置されているのが好ましい。
各発光素子から射出された光はデフォーカス状態で第1面に入射する。デフォーカス状態で入射する光が第1面上に形成する照明領域の形状は、複数の発光素子が配置される領域の形状に近づく。すなわち、照明領域の形状は略矩形状となるので、レンズインテグレーターを用いた場合に近い照度分布を持つ照明領域を形成できる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様の光源装置と、前記波長分離素子側からこの順に設けられた、位相差素子と第2の集光光学系と拡散反射素子と、を備え、前記光源部から射出された前記光は、前記第1の成分とは偏光状態が異なる第2の成分をさらに含み、前記波長分離素子は、前記第1の成分と前記第2の成分とを互いに分離する偏光分離機能を持ち、前記位相差素子と前記第2の集光光学系と前記拡散反射素子とは、前記波長分離素子によって分離された前記第2の成分の光路上に設けられており、前記拡散反射素子は、前記第2の成分を前記第2の集光光学系に向けて反射させるように設けられており、前記波長分離素子は、前記蛍光体層から射出された前記蛍光光と、前記拡散反射素子によって反射された前記第2の成分と、を合成して照明光を生成する照明装置が提供される。
第2態様に係る照明装置では、蛍光体層および第1の集光光学系の温度上昇に伴う不具合が低減されている。
本発明の第3態様に従えば、上記第1態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第3態様に係るプロジェクターでは、蛍光体層および第1の集光光学系の温度上昇に伴う不具合が低減されている。
本発明の第4態様に従えば、上記第2態様の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第4態様に係るプロジェクターでは、蛍光体層および第1の集光光学系の温度上昇に伴う不具合が低減されている。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第一実施形態)
まず、本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。
まず、本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。
色分離光学系3は、照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、ダイクロイックミラー7a及びダイクロイックミラー7bと、全反射ミラー8a、全反射ミラー8b及び全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bとを備えている。
ダイクロイックミラー7aは、照明装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。ダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過すると共に、その他の光を反射する。ダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過させる。
全反射ミラー8aは、赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。全反射ミラー8b及び全反射ミラー8cは、青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、ダイクロイックミラー7bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中におけるダイクロイックミラー7bの後段に配置されている。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色の画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色の画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色の画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側各々には、偏光板(図示せず。)が配置されている。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの各画像光が入射する。合成光学系5は、各画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学系6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
(照明装置)
続いて、本発明の一実施形態に係る照明装置2について説明する。図2は照明装置2の概略構成を示す図である。なお、図2では図を単純にするため、照明装置2内における光の光路をすべて直線で模式的に図示した。
続いて、本発明の一実施形態に係る照明装置2について説明する。図2は照明装置2の概略構成を示す図である。なお、図2では図を単純にするため、照明装置2内における光の光路をすべて直線で模式的に図示した。
図2に示すように、照明装置2は、光源装置2Aと、第2の位相差板28bと、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33とを備えている。
光源装置2Aは、光源部20と、集光制御光学系21と、波長分離素子25と、第1のピックアップ光学系26と、蛍光発光素子27と、を有している。光源部20は、光源ユニット20Aと第1の位相差板28aとを含む。
照明装置2において、光源ユニット20Aと、第1の位相差板28aと、集光制御光学系21と、波長分離素子25と、第2の位相差板28bと、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30とは、光軸ax1上に順次配置されている。
また、蛍光発光素子27と、第1のピックアップ光学系26と、波長分離素子25と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33とは、光軸ax2上に順次配置されている。光軸ax1と光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する。光軸ax2は照明装置2の照明光軸に相当する。
光源ユニット20Aは、基板50と、基板50上に配置された複数の発光素子51と、フレーム52と、カバーガラス53とを備えている。複数の発光素子51は、基板50とフレーム52とカバーガラス53とに囲まれた空間に収容されている。カバーガラス53には、複数のコリメーターレンズ53aが一体に設けられている。
図3は基板50上に配置された複数の発光素子51を光軸ax1と平行な方向に見た図である。図3に示すように、複数の発光素子51は、基板50上の素子配置領域Sにマトリクス状(例えば、5行4列で合計20個)に配置されている。素子配置領域Sとは、複数の発光素子51のうち最も外側に配置される発光素子51の外形を結んで形成される領域である。本実施形態において、素子配置領域Sは矩形状となっている。
図2に示すように、発光素子51は、例えば青色の直線偏光である光線B(例えばピーク波長が460nmのレーザー光)を射出する半導体レーザーからなる。複数のコリメーターレンズ53aは、複数の光線Bの各々の光路に設けられている。コリメーターレンズ53aは、凸レンズで構成されている。コリメーターレンズ53aは、対応する発光素子51から射出された光線Bを平行化する。
このような構成に基づいて、本実施形態の光源ユニット20Aは平行化された複数の光線Bからなる光BLを射出するようになっている。
このような構成に基づいて、本実施形態の光源ユニット20Aは平行化された複数の光線Bからなる光BLを射出するようになっている。
第1の位相差板28aは、例えば、光学軸を光軸ax1の周りに回転可能とされた1/2波長板である。第1の位相差板28aの回転角度を適切に設定することにより、第1の位相差板28aを透過した光BLを、波長分離素子25に対するS偏光成分とP偏光成分BLpとを所定の比率で含む光とすることができる。以下、S偏光成分を光線束BLsと称し、P偏光成分を光線束BLpと称する。本実施形態において、第1の位相差板28aは、後述する集光制御光学系21の前段に配置されるが、集光制御光学系21の後段に配置されていてもよい。
光線束BLsおよび光線束BLpを含む光BLは集光制御光学系21を透過して波長分離素子25に入射する。なお、集光制御光学系21の構成については後述する。
波長分離素子25は、光軸ax1および光軸ax2に対してそれぞれ45°の角度をなすように配置される。波長分離素子25は、光BLを光線束BLsと光線束BLpとに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、波長分離素子25は、S偏光成分の光線束BLsを反射させ、P偏光成分の光線束BLpを透過させる。本実施形態において、光線束BLsは特許請求の範囲に記載の「第1の成分」に相当し、光線束BLpは特許請求の範囲に記載の「第2の成分」に相当し、光BLは特許請求の範囲に記載の「光」に相当する。
波長分離素子25は、光BLとは波長帯が異なり、蛍光体層34から射出される蛍光光YLを透過させる色分離機能を有している。
波長分離素子25で反射されたS偏光成分の光線束BLsは、第1のピックアップ光学系26に入射する。本実施形態において、第1のピックアップ光学系26は、例えば第1レンズ26a及び第2レンズ26bから構成されている。第1のピックアップ光学系26を透過した光線束BLsは、集光しながら蛍光発光素子27に入射する。本実施形態において、第1のピックアップ光学系26は特許請求の範囲の「第1の集光光学系」に相当する。
蛍光発光素子27は、蛍光体層34と、反射部35と、支持部材36と、放熱部材37とを有する。蛍光体層34は、複数のYAG蛍光体粒子が焼結された焼結体である。蛍光体層34は、光線束BLsが入射する光入射面34Aと、該光入射面34Aに対向する下面34Bとを有する。光入射面34Aは特許請求の範囲に記載の「第1面」に相当し、下面34Bは特許請求の範囲に記載の「第2面」に相当する。
蛍光体層34は、光線束BLsによって励起され、例えば500〜700nmの波長域にピーク波長を有する蛍光光(黄色光)YLを射出する。この蛍光体層34は、有機のバインダーを含む蛍光体層に比べて耐熱性に優れている。
反射部35は蛍光体層34の下面34B側に設けられる。蛍光体層34で生成された蛍光光YLのうち一部は光入射面34Aから外部へと射出される。また、蛍光体層34で生成された蛍光光YLのうち残りの蛍光光YLは反射部35によって反射され、光入射面34Aから外部へと射出される。反射部35としては反射率が高いものが好ましく、本実施形態では誘電体多層膜を用いた。
このような構成に基づき、蛍光光YLが蛍光体層34から第1のピックアップ光学系26に向けて射出される。
このような構成に基づき、蛍光光YLが蛍光体層34から第1のピックアップ光学系26に向けて射出される。
支持部材36は、反射部35を形成した蛍光体層34を支持する。支持部材36としては熱伝導性に優れたものが好ましく、本実施形態では、例えば銅板やアルミニウム板を用いた。
放熱部材37は、支持部材36における蛍光体層34の支持面と反対側に設けられている。放熱部材37は、複数のフィン37aを有するヒートシンクから構成される。
蛍光体層34からの熱は支持部材36および放熱部材37を介して放出し、蛍光体層34の温度が低下する。
蛍光体層34からの熱は支持部材36および放熱部材37を介して放出し、蛍光体層34の温度が低下する。
第1のピックアップ光学系26は蛍光体層34から射出された蛍光光YLを平行化するために、第1のピックアップ光学系26の合成焦点は蛍光体層34の光入射面34Aの近傍に位置している。仮に光線束BLsが平行光として第1のピックアップ光学系26に入射した場合、光線束BLsは光入射面34Aにピントが合った状態で入射する。この場合、該光線束BLsは光入射面34A上に一つのスポットを形成する。そのため、光入射面34A上における光線束BLsの光密度が高くなって蛍光体層34の温度が上昇し、蛍光光YLの変換効率が低下する。
これに対し、本実施形態では、集光制御光学系21を設けたことにより、光線束BLsの仮想集光点Pと第1のピックアップ光学系26との間に蛍光体層34の光入射面34Aが位置している。
すなわち、蛍光体層34の光入射面34Aにピントが合わない状態(デフォーカス状態)で光線束BLsを光入射面34Aに入射させることで、光入射面34Aにおける光線束BLsの光密度を低減している。
具体的に、本実施形態の光源装置2Aは、光線束BLsの仮想集光点Pを制御する手段として集光制御光学系21を備えている。以下、集光制御光学系21の構成およびその作用効果について説明する。
図2に示すように、集光制御光学系21は、集光制御凹レンズ21Aと、拡散部21Bとを有する。
集光制御凹レンズ21Aは平凹レンズで構成され、凹面21aを波長分離素子25側に向けるように配置されている。拡散部21Bは、集光制御凹レンズ21Aを構成する平凹レンズの平坦面に形成されている。集光制御凹レンズ21Aと拡散部21Bとが一体に形成されているので、部品点数の削減および小型化を図ることができる。
集光制御凹レンズ21Aは平凹レンズで構成され、凹面21aを波長分離素子25側に向けるように配置されている。拡散部21Bは、集光制御凹レンズ21Aを構成する平凹レンズの平坦面に形成されている。集光制御凹レンズ21Aと拡散部21Bとが一体に形成されているので、部品点数の削減および小型化を図ることができる。
拡散部21Bは、例えば、曲面からなる凹凸構造で構成されている。本実施形態において、拡散部21Bの表面はなめらかな曲面で構成されている。そのため、拡散部21Bの表面には、例えば反射防止膜22が良好に形成されている。これにより、光源部20から射出された光BLが拡散部21Bの表面で反射され難く、集光制御光学系21に効率良く入射する。
なお、拡散部21Bは集光制御凹レンズ21Aと別部材で構成されていても良い。拡散部21Bを集光制御凹レンズ21Aと別体で構成する場合において、拡散部21Bは光源部20と波長分離素子25との間であればいずれの位置に配置してもよい。また、集光制御凹レンズ21Aは平坦面を波長分離素子25側に向け、凹面21aを光源部20側に向けて配置されていてもよい。
以下、集光制御光学系21による作用効果について説明する。ここで、第1のピックアップ光学系26を透過した光線束BLsが光入射面34Aを含む面上に形成する照明領域について考える。
図4Aは比較例として集光制御光学系21を用いない場合の光線束BLsの集光状態を示す図であり、図4Bは集光制御光学系21が拡散部21Bを備えていない場合の光線束BLsの集光状態を示す図であり、図4Cは集光制御光学系21が拡散部21Bを備えている場合の光線束BLsの集光状態を示す図である。図4A、図4B及び図4Cでは、光BLの光路上において集光制御光学系21と第1のピックアップ光学系26との間に位置する波長分離素子25の図示を省略している。
蛍光体層34は光線束BLsを散乱させる。図4B及び図4Cでは、散乱光を模式的に符号BSで示した。既に述べたように本明細書では、蛍光体層34と反射部35とが存在しない場合に、第1のピックアップ光学系26の作用によって光線束BLsが最も細くなる点を仮想集光点Pと定義している。図4B及び図4Cでは、蛍光体層34と反射部35とが存在しない場合の光線束BLsの集光状態を破線で示した。
図5Aは比較例における光線束BLsによる照明領域を示す図であり、図5Bは集光制御光学系21が拡散部21Bを備えていない場合の照明領域を示す図であり、図5Cは集光制御光学系21が拡散部21Bを備えている場合の照明領域を示す図である。
比較例では、図4Aに示すように、平行光として第1のピックアップ光学系26に入射した光線束BLsは、光入射面34A上に集光する。そのため、図5Aに示すように光線束BLsは矩形状の1つのスポットからなる照明領域SAを光入射面34A上に形成する。このようにして形成された照明領域SAの光密度は非常に高く、ピーク強度も高いため、蛍光体層34の変換効率を低下させる。なお、光線束BLsが光入射面34A上に集光するということは、光入射面34Aが第1のピックアップ光学系26の焦点に位置している、ということである。このことは、蛍光体層34から射出された蛍光光YLが第1のピックアップ光学系26によって平行化されるためには必要な条件である。
一方、図4Bに示すように、平行光として集光制御凹レンズ21Aに入射した光BLは、集光制御凹レンズ21Aによって発散光に変換され、第1のピックアップ光学系26に入射する。そのため、光入射面34Aは光線束BLsの仮想集光点Pと第1のピックアップ光学系26との間に位置している。
このように、複数の光線Bからなる光線束BLsはデフォーカス状態で光入射面34Aに入射する。そのため、図5Bに示すように、複数の光線B各々が光入射面34A上に形成するスポットは互いに部分的に重なっているが、全体としては離散的に分布した照明領域SA1を形成している。なお、ここでも光入射面34Aは第1のピックアップ光学系26の焦点に位置している。図2に示したように、集光制御光学系21は蛍光光YLの光路上には存在しないため、蛍光光YLは第1のピックアップ光学系26によって平行化され、平行光としてインテグレーター光学系31に入射する。
複数の発光素子51が配置されている素子配置領域S(図3参照)の形状は略矩形状であるため、照明領域SA1の形状も略矩形状である。この照明領域SA1における光密度は、照明領域SAにおける光密度よりも低く、かつ、光線束BLsのピーク強度も低い。すなわちレンズインテグレーターを用いることなく、レンズインテグレーターを用いた場合の分布に近い分布を持つ照明領域SA1が得られる。
本実施形態の集光制御光学系21は拡散部21Bをさらに備えるため、図4Cに示すように、凹面21aによる発散作用に加え、拡散部21Bによる拡散作用が得られる。そのため、図5Bに示した照明領域SA1を構成する離散的に分布する複数のスポット同士の隙間は、拡散部21Bによる拡散効果によって埋められる。これにより、図5Cに示すように、照度分布の均一性が更に高い照明領域SA2を形成できる。
なお、照明領域SA1の大きさが被照明領域(蛍光体層34の光入射面34A)の大きさよりも小さい場合、拡散部21Bによって光線束BLsを拡散させた場合でも、図5Cに示したような略矩形状の照明領域SA2を得ることは容易ではない。
そのため、本実施形態の凹面21aは、照明領域SA1の大きさが被照明領域の大きさと同程度になるような屈折力を備えている。これにより、図5Cに示した照明領域SA2を光入射面34A上に形成できる。
以上述べたように、本実施形態の光源装置2Aは集光制御光学系21を備えているため、光線束BLsの仮想集光点Pと第1のピックアップ光学系26との間に蛍光体層34の光入射面34Aが位置している。よって、従来技術とは異なり、第1のピックアップ光学系26を構成しているレンズ、例えば第2レンズ26bにおける光密度が高くなるのを防止できる。よって、第1のピックアップ光学系26を構成する第1レンズ26aおよび第2レンズ26bの温度上昇を低減できる。
また、本実施形態の光源装置2Aによれば、デフォーカス状態で光線束BLsを蛍光体層34の光入射面34Aに入射させるので、光入射面34Aにおける光密度を低減することができる。これにより、温度上昇による蛍光体層34の変換効率の低下を低減することができるので、よって、蛍光体層34は明るい蛍光光YLを生成できる。
また、本実施形態の光源装置2Aによれば、集光制御光学系21によって蛍光体層34の光入射面34Aの光密度を低減させつつ、均一な照度分布を得ることができる。よって、従来のようにレンズインテグレーターを用いる場合に比べてコストを低減できる。
図2に戻って、蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、第1のピックアップ光学系26に入射する。第1のピックアップ光学系26は、蛍光光YLをピックアップするとともに平行光に変換し、蛍光光YLを波長分離素子25に入射させる。蛍光光YLは、波長分離素子25を透過してインテグレーター光学系31に向けて進む。
一方、波長分離素子25を透過したP偏光の光線束BLpは、第2の位相差板28bによって右回り円偏光の青色光BLc1に変換され、第2のピックアップ光学系29に入射する。第2の位相差板28bは、1/4波長板から構成されている。
第2のピックアップ光学系29は、例えば、2つのレンズ29aおよびレンズ29bから構成され、青色光BLc1を集光させた状態で拡散反射素子30に入射させる。本実施形態において、第2のピックアップ光学系29は特許請求の範囲に記載の「第2の集光光学系」に相当し、第2の位相差板28bは特許請求の範囲に記載の「位相差素子」に相当する。
本実施形態において、青色光BLc1を構成する光線束BLpは光線束BLsと同様、集光制御光学系21の作用によって、デフォーカス状態で拡散反射素子30に入射する。そのため、青色光BLc1は拡散反射素子30上に略均一な照度分布のスポットを形成することができる。これにより、青色光BLc1は拡散反射素子30にダメージを与えることがない。
拡散反射素子30は、第2のピックアップ光学系29から射出された青色光BLc1を波長分離素子25に向けて拡散反射させる。拡散反射素子30としては、青色光BLc1をランバート反射させつつ、且つ、偏光状態を乱さないものを用いることが好ましい。
以下、拡散反射素子30によって拡散反射された光を青色光BLc2と称する。本実施形態によれば、青色光BLc1を拡散反射させることで略均一な照度分布の青色光BLc2が得られる。右回り円偏光の青色光BLc1は左回り円偏光の青色光BLc2として反射される。
青色光BLc2は第2のピックアップ光学系29によって平行光に変換された後に再び第2の位相差板28bを透過してS偏光の青色光BLs1に変換される。青色光BLs1は、波長分離素子25によってインテグレーター光学系31に向けて反射される。
青色光BLs1及び蛍光光YLは、波長分離素子25から互いに同一方向に向けて射出され、青色光BLs1と蛍光光YLとが混ざった白色の照明光WLが生成される。すなわち、波長分離素子25は、蛍光体層34から射出された蛍光光YLと、拡散反射素子30によって反射された青色光BLs1とを合成して照明光WLを生成する。
照明光WLは、インテグレーター光学系31に入射する。インテグレーター光学系31は、例えば、レンズアレイ31a,レンズアレイ31bから構成されている。レンズアレイ31a,31b各々は、アレイ状に配列された複数の小レンズを備えている。
インテグレーター光学系31を透過した照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、複数の偏光分離膜と複数の位相差板とから構成されている。偏光変換素子32は、非偏光の蛍光光YLを含む照明光WLを直線偏光に変換する。
偏光変換素子32を透過した照明光WLは、重畳レンズ33に入射する。重畳レンズ33はインテグレーター光学系31と協同して、被照明領域における照明光WLによる照度分布を均一化する。このようにして、照明装置2は照明光WLを射出する。
本実施形態の照明装置2は、明るい蛍光光YLを含んだ照明光WLを射出することができる。したがって、この照明装置2を備える本実施形態のプロジェクター1は、明るく良質な画像を表示することができる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係るプロジェクターについて説明する。以下の説明では、第一実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細については省略若しくは簡略化する。
続いて、第二実施形態に係るプロジェクターについて説明する。以下の説明では、第一実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細については省略若しくは簡略化する。
図6は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態のプロジェクター101は、第1光源装置102Aと、第2光源装置102Bと、色分離光学系103と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。第1光源装置102Aは特許請求の範囲に記載の「光源装置」に相当する。
図6に示すように、本実施形態のプロジェクター101は、第1光源装置102Aと、第2光源装置102Bと、色分離光学系103と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。第1光源装置102Aは特許請求の範囲に記載の「光源装置」に相当する。
第1光源装置102Aは、赤色光LR及び緑色光LGを含む蛍光光YLを色分離光学系103に向けて射出する。第2光源装置102Bは、青色光B1を色分離光学系103に向けて射出する。
色分離光学系103は、ダイクロイックミラー7aと、全反射ミラー8bと、全反射ミラー8aと、全反射ミラー8cとを備える。色分離光学系103は、第1光源装置102Aから射出された黄色の蛍光光YLを赤色光LRと緑色光LGとに分離し、対応する光変調装置4R、光変調装置4Gに導く。また、色分離光学系103は、第2光源装置102Bから射出された青色光LBを光変調装置4Bに導く。
図7は第1光源装置102Aの概略構成を示す図である。図7に示すように、第1光源装置102Aは、光源ユニット20Aと、集光制御光学系21と、波長分離素子125と、ピックアップ光学系126と、蛍光発光素子27と、第1レンズアレイ16と、第2レンズアレイ17と、偏光変換素子18と、重畳レンズ19とを備える。
本実施形態において、光源ユニット20Aは、複数の光線Bを含む平行光束からなる励起光BL1を射出する。
波長分離素子125は、光軸ax1および光軸ax2に対してそれぞれ45°の角度をなすように配置される。波長分離素子125は、青色光からなる励起光BL1を反射し、黄色光からなる蛍光光YLを透過する色分離機能を有したダイクロイックミラーから構成される。本実施形態において、光源ユニット20Aから射出された励起光BL1は特許請求の範囲に記載の「第1の成分」に相当する。
図8は励起光BL1の集光状態を示す図である。
本実施形態においても、図8に示したように、励起光BL1の仮想集光点P1と第1のピックアップ光学系126との間に光入射面34Aが位置しているので、ピックアップ光学系126における光密度を低減できる。よって、ピックアップ光学系126を構成するピックアップレンズ126a,126bの温度上昇を低減できる。
本実施形態においても、図8に示したように、励起光BL1の仮想集光点P1と第1のピックアップ光学系126との間に光入射面34Aが位置しているので、ピックアップ光学系126における光密度を低減できる。よって、ピックアップ光学系126を構成するピックアップレンズ126a,126bの温度上昇を低減できる。
また、本実施形態の第1光源装置102Aによれば、デフォーカス状態で励起光BL1を蛍光体層34の光入射面34Aに入射させるので、光入射面34Aにおける光密度が低減される。よって、蛍光体層34の変換効率の低下を低減できる。したがって、蛍光体層34は明るい蛍光光YLを生成できる。
蛍光体層34から射出された蛍光光YLはピックアップ光学系126に入射する。ピックアップ光学系126は、蛍光光YLを平行化し、第1レンズアレイ16と第2レンズアレイ17とからなるインテグレーター光学系131へと導く。
蛍光光YLは、インテグレーター光学系131に入射する。第1レンズアレイ16はアレイ状に配列された複数の第1小レンズ16aを備え、第2レンズアレイ17はアレイ状に配列された複数の第2小レンズ17aを備えている。
インテグレーター光学系131を透過した蛍光光YLは、偏光変換素子18に入射する。偏光変換素子18は、複数の偏光分離膜と複数の位相差板とから構成されている。偏光変換素子18は、非偏光の蛍光光YLを直線偏光に変換する。
偏光変換素子18を透過した蛍光光YLは、重畳レンズ19に入射する。重畳レンズ19はインテグレーター光学系131と協同して、被照明領域(光変調装置4R又は光変調装置4G)における蛍光光YLによる照度分布を均一化する。
図9は第2光源装置102Bの概略構成を示す図である。図9に示すように、第2光源装置102Bは、第2光源部70、コリメート光学系71、集光光学系72、拡散板73、ピックアップ光学系74、インテグレーター光学系75及び重畳レンズ76を備える。
第2光源部70は、レーザー光からなる青色光B1を射出する半導体レーザー70aを有する。なお、第2光源部70を構成する半導体レーザー70aは1つでも複数でもよい。
コリメート光学系71はコリメートレンズ71aを有する。コリメートレンズ71aは、半導体レーザー70aに対応して配置されている。すなわち、半導体レーザー70aが複数設けられている場合、各半導体レーザー70aに対応してコリメートレンズ71aが複数設けられる。
集光光学系72は、第1レンズ72a及び第2レンズ72bを備える。集光光学系72は、全体として、青色光B1を略集光した状態で拡散板73に入射させる。第1レンズ72a及び第2レンズ72bは、凸レンズからなる。
拡散板73は、第2光源装置102Bからの青色光B1を所定の散乱度で散乱し、青色光B1の配光分布を蛍光光YLの配光分布に似たものにする。拡散板73としては、例えば、光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
ピックアップ光学系74は、レンズ74a、74bを備える。レンズ74a、74bはそれぞれ凸レンズからなる。ピックアップ光学系74は拡散板73で散乱された青色光B1を平行化してインテグレーター光学系75に入射させる。
インテグレーター光学系75は、レンズアレイ75a,75bを有する。レンズアレイ75aは青色光B1を複数の部分光束に分割するための複数の小レンズ75amを有する。レンズアレイ75aは、レンズアレイ75aの複数の小レンズ75amに対応する複数の小レンズ75bmを有する。レンズアレイ75bは、後段の重畳レンズ76とともに、レンズアレイ75aの小レンズ75amの像を光変調装置4Bの画像形成領域もしくはその近傍に結像させる。
本実施形態において、第2光源装置102Bから射出された青色光B1は、全反射ミラー8cで反射され、フィールドレンズ3Bを通過して青色光用の光変調装置4Bの画像形成領域に入射する。
本実施形態のプロジェクター101によれば、明るい蛍光光YLを射出する第1光源装置102Aを備えるため、明るく良質な画像を表示することができる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、集光制御光学系21が拡散部21Bを備えている場合について説明したが、集光制御光学系21は拡散部21Bを備えていなくてもよい。
上記実施形態において、光源ユニット20Aから射出した第1の成分が波長分離素子25あるいは波長分離素子125で反射されて蛍光発光素子27に入射する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の成分が波長分離素子25あるいは波長分離素子125を透過して蛍光発光素子27に入射する構成であってもよい。この場合、波長分離素子25および波長分離素子125は蛍光光YLを反射させる色分離機能を有する。
また、上記実施形態において、光源装置2Aに対して集光制御光学系21を着脱可能な構成としてもよい。光源部20の、例えば実装精度のばらつきによって、光BLの進行方向に僅かにずれが生じている場合がある。そのため、例えば、レンズパワーの異なる凹面21aを有する集光制御光学系21を何種類か用意しておき、光BLの進行方向のずれに応じて最適な集光制御光学系21を選択してもよい。このようにすれば、光源部20に個体差がある場合でも、光線束BLsの仮想集光点Pの位置を最適化して、光入射面34A上の照度分布の均一性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1,101…プロジェクター、2…照明装置、2A…光源装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学系、20…光源部、21A…集光制御凹レンズ、21B…拡散部、25,125…波長分離素子、26…第1のピックアップ光学系(第1の集光光学系)、28b…第2の位相差板(位相差素子)、29…第2のピックアップ光学系(第2の集光光学系)、30…拡散反射素子、34…蛍光体層、34A…光入射面(第1面)、34B…下面(第2面)、35…反射部、51…発光素子、72…集光光学系、BL…光、BLs…光線束(第1の成分)、BLp…光線束(第2の成分)、BL1…励起光、P,P1…仮想集光点、YL…蛍光光、WL…照明光。
Claims (8)
- 少なくとも一つの発光素子を有し、第1の成分を含む光を射出する光源部と、
前記光の光路上に設けられた集光制御凹レンズと、
前記集光制御凹レンズを透過した前記光の光路上に設けられた波長分離素子と、
前記波長分離素子から射出された第1の成分の光路上に設けられた第1の集光光学系と、
前記第1の集光光学系を透過した前記第1の成分が集光するように入射する第1面と、該第1面と対向する第2面と、を有する蛍光体層と、
前記蛍光体層の前記第2面側に設けられ、前記蛍光体層から射出された蛍光光を前記第1の集光光学系に向けて反射する反射部と、を備え、
前記第1面は、前記第1の成分の仮想集光点よりも前記第1の集光光学系側に設けられている
光源装置。 - 前記光源部と前記波長分離素子との間に設けられた拡散部をさらに備える
請求項1に記載の光源装置。 - 前記集光制御凹レンズは、互いに対向している平坦面と凹面とを含む平凹レンズで構成されており、
前記拡散部は前記平坦面に設けられている
請求項2に記載の光源装置。 - 前記拡散部は、前記平坦面に形成された曲面からなる凹凸構造で構成されている
請求項3に記載の光源装置。 - 前記少なくとも一つの発光素子は複数の発光素子からなり、
前記複数の発光素子は矩形状の領域に配置されている
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光源装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光源装置と、
前記波長分離素子側からこの順に設けられた、位相差素子と第2の集光光学系と拡散反射素子と、を備え、
前記光源部から射出された前記光は、前記第1の成分とは偏光状態が異なる第2の成分をさらに含み、
前記波長分離素子は、前記第1の成分と前記第2の成分とを互いに分離する偏光分離機能を持ち、
前記位相差素子と前記第2の集光光学系と前記拡散反射素子とは、前記波長分離素子によって分離された前記第2の成分の光路上に設けられており、
前記拡散反射素子は、前記第2の成分を前記第2の集光光学系に向けて反射させるように設けられており、
前記波長分離素子は、前記蛍光体層から射出された前記蛍光光と、前記拡散反射素子によって反射された前記第2の成分と、を合成して照明光を生成する
照明装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
プロジェクター。 - 請求項6に記載の照明装置と、
前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
プロジェクター。
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JP2017164729A JP2019045529A (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 光源装置、照明装置およびプロジェクター |
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JP2021189395A (ja) * | 2020-06-04 | 2021-12-13 | セイコーエプソン株式会社 | 照明装置およびプロジェクター |
-
2017
- 2017-08-29 JP JP2017164729A patent/JP2019045529A/ja active Pending
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