JP6547492B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来のヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、特許文献1に開示されるように、表示器から発せられる表示光を凹面鏡で拡大し、この拡大した表示光をフロントガラスに照射する。視認者は、フロントガラスに反射した表示光を受けることで、フロントガラスを通じて見える背景に、その表示光に係る虚像を重ねて視認可能である。
特開2006−91489号公報
特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、表示器として液晶表示素子を備える。この液晶表示素子からの表示光は、フロントガラスでの反射率を高めるために、P偏光成分よりもS偏光成分が多くなるように設定されている。ここで、偏光サングラスは、その機能から一般的に、表示光のS偏光成分をカットするように構成されている。そのため、視認者が偏光サングラスを着用した場合には、表示光が偏光サングラスを透過する際に、その表示光の輝度(表示輝度)が大きく低下する。従って、視認者が偏光サングラスを着用するか否かによって、虚像の見え方が大きく変わってしまうことから、視認者に違和感を与えるおそれがある。
例えば、液晶表示素子に代えてDMD(Digital Micromirror Device)素子を用いた表示器が提案されている。DMD素子を用いた表示器は、通常、略無偏光の表示光を照射する。フロントガラスにおける偏光サングラスの透過軸に対応するP偏光成分の反射率はS偏光成分の反射率に比べて小さいものの、フロントガラスに反射した表示光にはP偏光成分が含まれている。このため、DMD素子を用いた表示器を採用することで、偏光サングラスの着用による表示輝度の低下は、液晶表示素子を用いた表示器に比べて小さくなる。
しかしながら、偏光サングラスの着用による表示輝度の低下は依然として小さくなく、
特に、偏光サングラスの着用による、表示輝度の低下と背景輝度の低下とのバランスが悪いことが問題となる。具体的には、背景輝度に対応する自然光は無偏光であるためフロントガラスに反射した表示光に比べてP偏光成分が多い。従って、偏光サングラスの非着用時を基準とした偏光サングラスの着用時の表示輝度の比率は、背景輝度の比率に比べて大きくなる。視認者は表示と背景とを重畳的に視認することから、偏光サングラスの着用に伴う背景輝度の低下と表示輝度の低下とのバランスが悪くなることで、視認者に違和感を与えるおそれがある。この課題は、DMD素子を用いた表示器に限らず、LED(Light Emitting Diode)及びVFD(Vacuum Fluorescent Display)等の自発光素子等を用いた表示器においても生じうる。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、偏光サングラスの着用による視認者に与える違和感を低減したヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、ガラスに対して、前記ガラスの反射面に対応付けられたP偏光成分及びS偏光成分を所定の割合で含む表示光を照射するヘッドアップディスプレイ装置において、無偏光の光を発する表示器と、前記ガラスを反射した前記表示光における前記P偏光成分が前記ガラスを透過した自然光における前記P偏光成分に近づくように、前記無偏光の光において前記S偏光成分より前記P偏光成分を多く透過させる偏光部材と、を備える。
本発明によれば、偏光サングラスの着用による視認者に与える違和感を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置が搭載された車両の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成及びフロントガラスへの表示光の入射角度を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る表示器及び偏光部材を示した斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る偏光サングラス着用による背景輝度及び表示輝度の比率を示した図である。
(第1の実施形態)
以下に、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置の第1の実施形態について図1〜図4を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10は、図1に示すように、例えば、車両200のダッシュボード内に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置10は、車両200のフロントガラス201に向けて画像を表す表示光Lを出射する。視認者1(主に車両200の運転者)は、フロントガラス201で反射した表示光Lを受けて、フロントガラス201を通して見える背景に重畳した虚像Vを視認可能となる。
(ヘッドアップディスプレイ装置10の構成)
詳しくは、ヘッドアップディスプレイ装置10は、図2に示すように、ケース11と、表示器12と、偏光部材13と、折り返しミラー14と、凹面鏡15と、を備える。
ケース11は、非透光性樹脂材料又は金属材料で形成されるとともに、中空の略直方体をなす。ケース11には、そのフロントガラス201に対向する位置にケース11の厚さ方向に貫通した開口部11aが形成されている。開口部11aには、表示光Lが透過するアクリルなどの透光性樹脂材料からなる湾曲板状の透光部材11bが嵌め込まれている。ケース11の内部には、ヘッドアップディスプレイ装置10の各構成が収容されている。
表示器12は、制御部(図示略)による制御のもと、所定の画像を表す表示光Lを出射する。詳しくは、表示器12は、光を放射するバックライト12aと、バックライト12aからの光に基づき所定の画像を表す表示光Lを生成するDMD素子12bと、DMD素子12bによって生成された表示光Lを拡大する投射レンズ12cと、投射レンズ12cからの表示光Lを投影するスクリーン12dと、を備える。表示器12は、液晶表示素子を備えた表示器と異なり、偏光板を有しない。このため、表示器12から射出される表示光Lは略無偏光状態である。
偏光部材13は偏光板であって、表示器12からの表示光Lの光路上に設置されるとともに、略無偏光状態の表示光Lを、所定の偏光状態に変える機能を有する。偏光部材13については後で詳述する。
折り返しミラー14は平面反射鏡からなる。折り返しミラー14は、表示器12からの偏光部材13を通過する表示光Lに対して略45度の角度で配置されており、表示光Lを凹面鏡15に向けて反射させる。
凹面鏡15は、表示光Lをフロントガラス201に向けて反射させる。凹面鏡15は表示光Lを拡大させつつ反射させる。
(フロントガラスの構成及び作用)
フロントガラス201は、図2に示すように、表示光Lを視認者1に向けて反射させる。フロントガラス201を反射面として考えた場合、表示光Lは、図3に示すように、フロントガラス201に対してS偏光軸100Sに沿って振動するS偏光成分と、フロントガラス201に対してP偏光軸100Pに沿って振動するP偏光成分とに分けることができる。S偏光軸100S及びP偏光軸100Pは、互いに直交している。S偏光成分及びP偏光成分は、表示光Lのフロントガラス201への入射角θによってそれぞれ反射率が異なる。入射角θは、図2に示すように、表示光Lとフロントガラス201の法線との間の角度を指す。入射角θと反射率との関係はフレネルの反射の法則により算出される。一般的に、フロントガラス201への表示光Lの入射角θは、車種に依って異なるが、概ね50度から75度の範囲内である。本実施例では、フロントガラス201への表示光Lの入射角θは70度である。
P偏光成分は、フレネルの反射の法則からもわかるように、入射角θに依って反射率が大きく増減する。例えば、フロントガラス201の屈折率が約1.5である場合、およそ入射角θ57度がブリュースター角となる。フロントガラス201への表示光Lの入射角θは、ブリュースター角の近辺に該当する。このため、P偏光成分の反射率は、S偏光成分の反射率に比べて小さくなる。本実施例では、フロントガラス201での反射率はS偏光成分で41%、P偏光成分で7%である。
視認者1は、虚像V及び背景を視認する際、偏光サングラス30を着用することが想定される。一般的に、偏光サングラス30は、その特性上、光のうちS偏光成分を透過させない機能を有する。本実施例では、偏光サングラス30は、自然光透過率33%、偏光度95%であり、偏光サングラス30の透過軸の透過率は64%、非透過軸の透過率は1.7%である。
(偏光部材13の構成及び機能)
上述のように、フロントガラス201におけるP偏光成分の反射率が小さいため、一般的に、フロントガラス201を反射する表示光Lにおいて、P偏光成分はS偏光成分に比べて少なくなり易い。よって、従来の構成では、フロントガラス201を反射する表示光LのP偏光成分と、無偏光状態にある自然光のP偏光成分との差が大きくなり易い。本実施形態における偏光部材13は、フロントガラス201を反射した表示光LのP偏光成分が自然光のP偏光成分に近づくように、S偏光成分よりもP偏光成分を多く通過させる。好ましくは、偏光部材13は、フロントガラス201に対してのP偏光成分を75%以上透過し、フロントガラス201に対してのS偏光成分を5%〜50%の範囲で透過する。
例えば、偏光部材13における自然光の透過率は60%であって、偏光度は45%である。偏光部材13は、図3に示すように、偏光透過軸113を持つ。偏光透過軸113は、フロントガラス201のP偏光軸100Pに沿って延び、かつフロントガラス201のS偏光軸100Sに直交する。
(偏光サングラスの着用に伴う輝度低下)
図4に示す表は、偏光サングラス30を着用していないときの視認者1から見た背景輝度及び表示輝度を100%(基準)とした場合における、偏光サングラス30の着用したときの背景輝度及び表示輝度の比率を示す。この背景輝度は、車両外側からの自然光がフロントガラス201を透過した光に基づき決まる輝度である。すなわち、背景輝度を決定する光は、フロントガラス201を透過する光であるため、単純な自然光に比べると、P偏光成分の占める割合が多くなる。本実施例では、自然光透過率33%の偏光サングラス30を取り挙げて説明するが、前述したように背景輝度を決定する光は自然光と比べてP偏光成分を多く含むため、本実施形態では、偏光サングラス30の非着用時を基準とした偏光サングラス30の着用時の背景輝度の比率は42%となる(偏光サングラス30の自然光透過率33%より大きくなる)。一方、表示輝度は、フロントガラス201に反射した表示光Lに基づき決まる輝度である。比較例としての本実施形態の偏光部材13を設置しない構成の場合、偏光サングラス30の非着用時を基準とした偏光サングラス30の着用時の表示輝度の比率は11%である。この比較例においては、偏光サングラス30の着用による表示輝度の比率(11%)と、背景輝度の比率(42%)との比が約0.26となる。これに対して、本実施形態では、偏光サングラス30の非着用時を基準とした偏光サングラス30の着用時の表示輝度の比率を21%に留めることができる。すなわち、本実施形態では、偏光サングラス30の着用による表示輝度の比率(21%)と、背景輝度の比率(42%)との比が約0.50となる。この比は、偏光サングラス30の着用による視認者1に与える違和感を低減するために、0.5〜1の範囲内となることが好ましい。
(効果)
以上、説明した第1の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ヘッドアップディスプレイ装置10は、フロントガラス201に対して、フロントガラス201の反射面に対応付けられたP偏光成分及びS偏光成分を所定の割合で含む表示光Lを照射する。ヘッドアップディスプレイ装置10は、無偏光の光を発する表示器12と、フロントガラス201を反射した表示光LのP偏光成分がフロントガラス201を通過した自然光のP偏光成分に近づくように、表示器12からの無偏光の光におけるS偏光成分よりP偏光成分を多く透過させる偏光部材13と、を備える。
この構成によれば、視認者1に照射される表示光LのP偏光成分を多くすることができる。偏光サングラス30におけるP偏光成分の透過率はS偏光成分に比べて十分に高い。このため、偏光サングラス30の非着用時を基準とした、偏光サングラス30の着用時の表示輝度の比率を、偏光サングラス30の着用時の背景輝度の比率に近づけることができる。これにより、偏光サングラス30の着用に伴う背景輝度の低下と表示輝度の低下とのバランスを改善することができ、ひいては、視認者1に与える違和感を低減することができる。
(2)偏光部材13は、表示器12からの無偏光の光におけるP偏光成分を75%以上透過し、表示器12からの無偏光の光におけるS偏光成分を5%〜50%の範囲で透過する。この構成によれば、視認者1に照射される表示光LにS偏光成分が混ぜられる。このS偏光成分は偏光サングラス30によりほぼカットされるため、偏光サングラス30の着用によって表示輝度を適度に低下させることができる。例えば、偏光サングラスを着用したのにも関わらず、表示輝度が全く低下しない場合には、背景輝度との関係で、視認者1に違和感を与える。この点、本実施形態においては、偏光サングラス30の着用によって表示輝度を低下させることができるため、視認者1に与える違和感を低減することができる。
(3)偏光部材13は、偏光サングラス30の非着用時を基準とした場合において、偏光サングラス30の着用時の視認者1から見た表示光Lの輝度(表示輝度)の比率と、偏光サングラス30の着用時の視認者1から見た自然光の輝度(背景輝度)の比率との比が0.5〜1(本実施形態では約0.50)の範囲内となるように、表示器12からの光を透過させる。この構成によれば、偏光サングラス30の着用に伴う背景輝度の低下と表示輝度の低下とのバランスを、視認者1に大きな違和感を与えない程度に設定することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態においては、偏光部材13は、偏光サングラス30の非着用時を基準とした偏光サングラス30の着用時における背景輝度及び表示輝度の比率が同等となるように設定されている。本実施形態において、ヘッドアップディスプレイ装置10は、偏光部材13の偏光度等の諸条件を除いて、第1の実施形態と同様の構成を備える。
(計算式の説明)
具体的には、偏光度Pは、一般的に、以下の式(1)から算出される。
偏光度P=((H0−H90)/(H0+H90))1/2・・・(1)
なお、上記式(1)において、パラレルニコル透過率H0及びクロスニコル透過率H90は以下の式(2)及び(3)から導出される。
H0=0.5×(K1+K2)・・・(2)
H90=K1×K2・・・(3)
ここで、K1は、透過軸方向偏光透過率であって、K2は非透過軸方向偏光透過率である。
また、自然光透過率Yは以下の式(4)から算出される。
Y=(K1+K2)/2・・・(4)
(偏光サングラス30及び偏光部材13の諸条件)
まず、本実施形態における偏光サングラス30の条件について説明する。
偏光サングラス30において、K1=0.6379、K2=0.0174である場合、上記式(4)により、自然光透過率Yは0.3277(32.77%)となる。なお、背景輝度を決定するフロントガラス201を透過した光は、上述したようにP偏光成分の割合が多い。具体的には、フロントガラス201が、表示光Lの入射角θが70度となる角度に傾けられ、屈折率が1.5、内部透過率が0.85とした場合、フロントガラス201を透過した光の光強度のうちP偏光成分の比率は0.6419(64%)となる。この場合、偏光サングラス30の非着用時を基準とした偏光サングラス30の着用時の背景輝度の比率は42%となる。
次に、本実施形態における偏光部材13の条件について説明する。なお、透過軸方向偏光透過率K1は、偏光部材13の偏光透過軸113における透過率を表す。非透過軸方向偏光透過率K2は、偏光部材13の偏光透過軸113に直交する方向における透過率を表す。
偏光部材13において、K1=0.9000、K2=0.0842である場合、上記式(2)及び(3)により、H0=0.4085、H90=0.0758となり、さらに、上記式(1)により偏光度P=0.8289となる。すなわち、偏光部材13の偏光度は、小数点以下第2位を四捨五入することで約0.8に設定されている。
フロントガラス201への表示光Lの入射角θが70度であって、偏光部材13の偏光度Pが0.8289(小数点以下第2位を四捨五入することで約0.8)に設定された場合、上記条件の偏光サングラス30の着用による偏光サングラス30の非着用時を基準とした表示輝度の比率が0.41549(約42%)と算出される。従って、偏光サングラス30の非着用時を基準とした、偏光サングラス30の着用時の輝度の比率を、背景輝度及び表示輝度で同一に設定することができる。
(効果)
以上、説明した第2の実施形態によれば、特に以下の効果を奏する。
(4)フロントガラス201への表示光Lの入射角は70度であって、偏光部材13の偏光度は約0.8に設定される。従って、偏光サングラス30の非着用時を基準とした、偏光サングラス30の着用時の表示輝度の比率と偏光サングラス30の着用時の背景輝度の比率とを同一に設定することができる。これにより、偏光サングラス30の着用によって背景輝度及び表示輝度のバランスが変化することがいっそう抑制され、ひいては視認者1へ与える違和感を最小限とすることができる。
(変形例)
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態においては、DMD素子12bを備えた表示器12であったが、LED、VFDのような自発光素子を備えた表示器であってもよい。
第1の実施形態においては、偏光部材13は、P偏光成分を75%以上透過し、S偏光成分を5%〜50%の範囲で透過していたが、偏光サングラス30の着用によって視認者1に大きな違和感を与えない限り、P偏光成分及びS偏光成分の透過率を変更してもよい。例えば、偏光部材13は、S偏光成分を完全に透過させないようにしてもよい。
第1の実施形態においては、偏光サングラス30の非着用時を基準とした、偏光サングラス30の着用時の表示輝度の比率と背景輝度の比率との比が0.5〜1の範囲内の約0.50であったが、この比は、偏光サングラス30の着用によって視認者1に大きな違和感を与えない範囲内であれば、0.5〜1の範囲外に設定されてもよい。
第1及び第2の実施形態においては、偏光部材13は、表示器12と別に設けられていたが、表示器12の一部として設けられていてもよい。
第1及び第2の実施形態においては、ヘッドアップディスプレイ装置10は、フロントガラス201に表示光Lを投射していたが、フロントガラス201以外のガラスに表示光Lを投射してもよい。
第1及び第2の実施形態では、ヘッドアップディスプレイ装置10は車載されていたが、車載用に限らず、飛行機、船等の乗り物に搭載されてもよい。
1…視認者
10…ヘッドアップディスプレイ装置
11…ケース
12…表示器
12a…バックライト
12b…DMD素子
12c…投射レンズ
12d…スクリーン
13…偏光部材
14…折り返しミラー
15…凹面鏡
30…偏光サングラス
100S…S偏光軸
100P…P偏光軸
113…偏光透過軸
200…車両
201…フロントガラス(ガラス)

Claims (3)

  1. ガラスに対して、前記ガラスの反射面に対応付けられたP偏光成分及びS偏光成分を所定の割合で含む表示光を照射するヘッドアップディスプレイ装置において、
    無偏光の光を発する表示器と、
    前記ガラスを反射した前記表示光における前記P偏光成分が前記ガラスを透過した自然光における前記P偏光成分に近づくように、前記無偏光の光において前記S偏光成分より前記P偏光成分を多く透過させ、偏光サングラスの非着用時を基準とした場合における、前記偏光サングラスの着用時の視認者から見た前記表示光の輝度の比率と、前記偏光サングラスの着用時の前記視認者から見た自然光の輝度の比率との比が0.5〜1の範囲内となるように、前記無偏光の光を透過させる、偏光部材と、を備える、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記偏光部材は、前記無偏光の光のP偏光成分を75%以上透過し、前記無偏光の光のS偏光成分を5%〜50%の範囲で透過する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記ガラスへの前記表示光の入射角は70度であって、
    前記偏光部材の偏光度は約0.8に設定される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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