<実施形態1>
本発明に係る情報配信システムの一実施形態について、図1〜図15を参照して説明する。但し、この実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
〔情報配信システム〕
図2は、本実施形態に係る情報配信システム1000の構成の一例を示す図である。情報配信システム1000は、ユーザの嗜好に合った情報を配信するためのシステムである。図2に示すように、情報配信システム1000は、写真シール作成装置1、解析装置500、情報配信装置600および広告関連情報データベース700を含む。図2に示すように、写真シール作成装置1、解析装置500および情報配信装置600は、それぞれ通信可能に接続されている。
写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームをユーザに提供する。具体的には、写真シール作成装置1は、ユーザの写真撮影、画像編集、および、画像を印画した写真シールの提供等を実行する。写真シール作成装置はゲームセンタなどの店舗に設置される。写真シール作成装置1を利用するユーザは1人であることもあるし、複数人であることもある。
1人または複数人のユーザは、所定の代金を写真シール作成装置1に支払い、写真シール作成ゲームを1回プレイする。1プレイの写真シール作成ゲームは、(1)ユーザが被写体となって撮影を行う撮影工程、(2)撮影によって得られた撮影画像に対して手書きの線画やスタンプ画像などを合成する編集機能を用いて編集を行う編集工程、及び、(3)編集済み画像(または撮影画像)が印刷されたシール紙を受け取る受取工程を含む。なお、写真シール作成ゲームを一緒に(つまり、同時に)行う1人以上のユーザを、「1グループ」とも呼称する。
上述のように、写真シール作成装置1は、ユーザから所定の料金を受け取ることにより、写真シール作成ゲームを1回実行する。換言すると、写真シール作成装置1は、課金に応じて画像を生成する画像生成装置である。
図2に示すように、写真シール作成装置1は、携帯端末300と通信接続することができる。携帯端末300は、写真シール作成装置1を利用するユーザが所有する通信装置であり、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、IC(Integrated Circuit)カード等である。本実施形態では、写真シール作成装置1は、後述する無線通信ユニット150(無線通信手段)を備えており、携帯端末300と近距離無線通信を行うことができる。
また、図2に示すように、写真シール作成装置1は、管理サーバ400と通信可能に接続されている。管理サーバ400は、ユーザ毎に、写真シール作成装置1が生成した画像を管理するものである。管理サーバ400は、ユーザが写真シール作成装置1において生成した画像を閲覧したり、編集したり、携帯端末300に保存したりするためのサービスを提供するための画像提供サイト(ウェブサイト)を管理する。ユーザは、画像提供サイトのサービスを利用するために、画像提供サイトにおいて会員登録を行う。管理サーバ400は、会員登録したユーザに対して、ユーザを一意に識別するための会員IDを付与する。
管理サーバ400および管理サーバ400が提供する画像提供サイトは、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者が管理している。すなわち、前記管理業者は、管理サーバ400が保持する情報を管理している。
解析装置500は、写真シール作成装置1および管理サーバ400等の外部装置からユーザの嗜好を推測するための情報(嗜好推測情報)を収集し、収集した嗜好推測情報を解析して、ユーザの嗜好を推定するものである。解析装置500は、例えば、DMP(Data Management Platform:データマネジメントプラットフォーム)で実現される。
情報配信装置600は、解析装置500が推定したユーザの嗜好に合った広告関連情報を特定し、特定した広告関連情報を前記ユーザが利用している写真シール作成装置1およびウェブサイト等の媒体に配信する。情報配信装置600は、例えば、アドサーバ、または、DSP(Demand-Side Platform:デマンドサイドプラットフォーム)およびSSP(Supply-Side Platform:サプライサイドプラットフォーム)で実現される。
広告関連情報データベース700は、広告関連情報を格納しているデータベースである。
〔写真シール作成装置の構成〕
まず、図3から図11を参照して、本実施形態に係る写真シール作成装置1の構成について説明する。図3は、ある角度から見た場合における本実施形態に係る写真シール作成装置1の外観を示す斜視図である。また、図4は、上記ある角度とは別の角度から見た場合における本実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の一例を示す斜視図である。
図3及び図4に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、事前接客部14、および、印刷部15を備えている。また、撮影ユニット11は、撮影部21及び背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは一定の距離だけ離れて設置される。そして、撮影部21と背景部22との間に形成される空間である撮影空間(図10に示す、A1)において撮影工程が行われる。
(撮影部)
撮影部21は、1プレイにおける撮影工程をユーザに実行させる。撮影部21は、撮影空間に入って撮影工程を行うユーザの正面に位置する。撮影部21の構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る撮影部21の外観の一例を示す斜視図である。
図5に示すように、撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、側面パネル42B、及び、ベース部43を備えている。また、ベース部43は、箱状の形状を有しており、正面パネル41、側面パネル42A、及び、側面パネル42Bは、それぞれベース部43に固定されている。
正面パネル41は撮影空間において撮影工程を行うユーザの正面に位置している。また、撮影空間において撮影工程を行うユーザから見て、側面パネル42Aは正面パネル41の左側に位置し、側面パネル42Bは正面パネル41の右側に位置している。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定されている。
正面パネル41のほぼ中央には、撮影・表示ユニット81が設けられている。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、及び、タッチパネルモニタ93を備えている。また、撮影・表示ユニット81のカメラ91の下方には、無線通信ユニット150(詳細については後述する)が備えられている。
カメラ91は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間にいるユーザを動画像又は静止画像として撮影する。カメラ91により撮影された動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザにより撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により撮影された画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
タッチパネルモニタ93は、カメラ91の下側に設けられ、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタ、及び、モニタに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により撮影された動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示してユーザの選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能と、を有している。また、タッチパネルモニタ93には、背景などの画像が合成された後の動画像が表示されてもよい。
また、正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置され、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置されている。撮影・表示ユニット81の下方には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。ベース部43には、ユーザの足元を照射する足元ストロボ86が設けられている。
上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、及び、足元ストロボ86は、内部に光源(例えば、LED及び蛍光灯など)が設けられており、後述する天井ストロボユニット24と共に、撮影空間内の照明として用いられる。
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。また、下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43A及びスペース43Bは、撮影工程を行うユーザが手荷物などを置くための荷物置き場として用いることができる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影工程に関する案内の音声、BDM(Back Ground Music)、及び効果音などの音を出力するスピーカ(不図示)がさらに設けられていてもよい。
(背景部)
背景部22は、正面(すなわち、撮影部21が配置されている方向)を向いて撮影工程を行うユーザの背面側に位置している。背景部22は、図3及び図4に示すように、板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅(短手方向)の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52Bを備えている。
撮影部21の側面パネル42A及び背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が、板状の部材である連結部23Aによって連結される。撮影部21の側面パネル42B及び背景部22の側面パネル52Bもまた、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が、板状の部材である連結部23Bによって連結される。
背景部22の構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る背景部22の外観の一例を示す斜視図である。図6に示すように、背景部22は、その上方に、背景カーテンユニット25、背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、及び、背面右ストロボ103を備えている。
背景カーテンユニット25は、背面パネル51、側面パネル52A、及び、側面パネル52Bに支持されている。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納されている。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ91等による撮影と連動して動作し、撮影工程の際に、例えばユーザにより選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。なお、背景カーテンは1枚でもよく、この場合、合成用クロマキーカーテンでもよい。
背面中央ストロボ101は、背景カーテンユニット25のほぼ中央に取り付けられ、撮影空間内で撮影工程を行うユーザを後方中央から照射する。また、背面左ストロボ102は背面パネル51の側面パネル42A側上方に取り付けられ、背面右ストロボ103は背面パネル51の側面パネル42B側上方に取り付けられ、それぞれ撮影工程を行うユーザを左後方、右後方から照射する。
図3及び図4に示すように、撮影部21の側面パネル42A、背景部22の側面パネル52A、及び、連結部23Aに囲まれて形成される開口が、ユーザが撮影空間の出入りを行う出入り口G1となる。また、撮影部21の側面パネル42B、背景部22の側面パネル52B、及び、連結部23Bに囲まれて形成される開口が、撮影空間の出入り口G2となる。
さらに、撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられている。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。
(編集部)
編集部12は、撮影工程によって得られた画像を編集する編集工程をユーザに実行させる。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。
また、編集部12は、ユーザが編集工程を行うための構成を2つ備えている。図3及び図4に示す構成を正面側とすると、編集部12は、正面側に構成を備え、背面側にも同様の構成を備えている。これにより、2組のグループのユーザが、それぞれ異なる撮影工程において撮影した撮影画像に対して、並行して編集工程を行うことができる(すなわち、写真シール作成装置1は、少なくとも2つの写真シール作成ゲームを並行して行うことができる)。
編集部12の構成について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る編集部12の外観の一例を示す斜視図である。図7に示すように、編集部12は、床面に対して垂直な面71、面71の上方に形成された斜面72、柱状の形状を有する支持部73A、支持部73B、支持部75、照明装置74、及び、カーテンレール26を備えている。
支持部73Aは照明装置74の一端を支持し、また、支持部73Bは照明装置74の他端を支持している。支持部75は、支持部73Aの上面に設けられ、カーテンレール26を支持している。
斜面72には、当該斜面72のほぼ中央に、タブレット内蔵モニタ131が設けられている。また、タブレット内蔵モニタ131を挟んで、左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられている。また、斜面72には、タブレット内蔵モニタ131の上方に、無線通信ユニット150Cを備えている(詳細については後述する)。
タブレット内蔵モニタ131は、例えば、LCDなどのモニタ、及び、モニタに積層されるタブレットであってタッチペン132A及び132Bを用いて操作入力が可能なタブレットにより構成されている。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、撮影工程において撮影された複数の撮影画像のうち、編集工程において編集対象となる画像としてユーザにより選択された画像が表示される(編集画面)。
カーテンレール26は、編集部12を上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A〜26Cを組み合わせて構成される。レール26A及び26Bの一端は連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール26Aの他端はレール26Cの一端に固定され、また、レール26Bの他端はレール26Cの他端に固定されている。また、カーテンレール26には、編集部12のタブレット内蔵モニタ131が外から見えないように、カーテン(不図示)が取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンと編集部12との間の空間が、ユーザが編集工程を行う編集空間(図10に示す、A2−1、及び、A2−2)となる。
(事前接客部)
事前接客部14は、事前接客工程をユーザに実行させる。事前接客部14の構成について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る事前接客部14の外観の一例を示す斜視図である。図8に示すように、事前接客部14は、タブレット内蔵モニタ141、タッチペン142A、142B、及び、無線通信ユニット150A(詳細は後述する)を備えている。
タブレット内蔵モニタ141は、事前接客部14のほぼ中央に設けられており、タブレット内蔵モニタ141を挟んで左側にタッチペン142Aが、右側にタッチペン142Bが設けられている。タブレット内蔵モニタ141は、タブレット内蔵モニタ131と同様の構成である。タブレット内蔵モニタ141には、事前接客工程に用いられる画面が表示される。
事前接客部14の正面前方の空間が、ユーザが事前接客工程を行う事前接客空間(図10に示す、A4)となる。
(印刷部)
印刷部15は、受取工程において、編集済み画像を印刷したシール紙をユーザに提供する。印刷部15の構成について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る印刷部15の外観の一例を示す斜視図である。図9に示すように、印刷部15は、シール紙排出口164、及び、スピーカ165を備えている。
印刷部15は、板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の一方の側面に接するように編集部12に連結して設けられる。印刷部15の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待つユーザが受取工程を行う事後接客空間(図10に示す、A3)となる。
シール紙排出口164は、編集工程においてユーザにより編集された編集済み画像が印刷されたシール紙が排出し、これにより、シール紙がユーザに提供される。なお、編集部12の内部にはプリンタが設けられており、編集済み画像のシール紙への印刷処理はそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、シール紙排出時の案内音声、BGM、及び、効果音などの音を出力する。
(無線通信ユニット)
上述したように、写真シール作成装置1は、無線通信ユニット150を備えている。より具体的には、事前接客部14に無線通信ユニット150Aが、撮影部21に無線通信ユニット150Bが、編集部12に無線通信ユニット150C、150D(後述)が備えられている。なお、ユニット150A〜Dは何れも同様の構成である。
無線通信ユニット150は、所定の範囲内に存在する携帯端末300を検出すると共に、検出した携帯端末300との間で近距離無線通信を行う。所定の範囲内とは、無線通信ユニット150を中心とし、当該無線通信ユニット150の仕様上の最大通信距離を半径とする範囲内のことを指す。なお、無線通信ユニット150は、所定の範囲内に携帯端末300が複数存在する場合には、複数の携帯端末300を略同時に検出することができる(換言すれば、無線通信ユニット150は、複数の携帯端末300を各個別に順次検出する必要がない)。
また、無線通信ユニット150を中心とした仕様上の最大通信距離を半径とする範囲内には、写真シール作成装置1全体が含まれている。
無線通信ユニット150としては、例えば、Beaconを挙げることができる。Beaconの仕様上(Bluetooth(登録商標) LowEnergyの規格上)の最大通信距離は約50mであり、推奨される通信距離の範囲は10mである。また、無線通信ユニット150は、フェリカ(登録商標)等のICカードを読み取り可能な読取装置であってもよい。
〔写真シール作成ゲームにおけるユーザの移動〕
ここで、写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について図10を参照して説明する。図10は、写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームの流れとユーザの移動とを模式的に示す図である。
写真シール作成装置1のユーザは、矢印#1で示すように出入り口G1から、または矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影工程を行う。
撮影工程を終えたユーザは、矢印#3で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、又は、矢印#4で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。
編集空間A2−1及び編集空間A2−2のいずれの空間に移動するかは、撮影部21のタッチパネルモニタ93に表示される案内画面などによって案内される。例えば2つの編集空間A2のうち他のグループのユーザに利用されていない編集空間A2が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動したユーザは編集工程を開始する。なお、編集空間A2−1を利用するグループのユーザと、編集空間A2−2を利用するグループのユーザとは、それぞれ並行して編集工程を行うことができる。
編集工程が終了した後、写真シール作成装置1において、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷処理が開始される。画像の印刷中、編集工程を終えたユーザは、矢印#5及び矢印#6で示すように編集空間A2−1又は編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動して、画像の印刷されたシール紙の提供を待つ。
画像の印刷が終了すると、ユーザは、受取工程においてシール紙排出口からシール紙を受け取る。これにより、写真シール作成装置1における一連の写真シール作成ゲーム(1プレイ)が終了する。
〔写真シール作成装置の機能〕
次に、写真シール作成装置1の機能構成について、図11を参照して説明する。図11は、写真シール作成装置1の機能の要部構成を示すブロック図である。図11に示すように、写真シール作成装置1は、制御部201、撮影処理部208、編集処理部209A、209B、印刷処理部211、及び、事前処理部212を備えている。
(制御部)
制御部201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などにより構成され、当該制御部201に接続されている記憶部202及びROM(Read Only Memory)206に記憶されているプログラムを実行することで写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。また、制御部201には、通信部203、ドライブ204、RAM(Random Access Memory)207が接続されており、さらに、撮影処理部208、編集処理部209A、209B、印刷処理部211、及び、事前処理部212の各構成が接続されている。
通信部203は、インターネットなどのネットワークを介して通信を行うインタフェースであり、管理サーバ400および解析装置500との間で通信を行う。ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。
(事前処理部)
事前処理部212は、事前接客空間A4における事前接客工程を実行するための構成であり、タブレット内蔵モニタ141、タッチペン142A、142B、及び、無線通信ユニット150Aを備えている。
タブレット内蔵モニタ141は、制御部201による制御に従い、事前処理に関するUI画面を表示し、ユーザ入力を受け付ける。
また、無線通信ユニット150Aは、事前処理空間A4に来たユーザの携帯端末300との間で通信を行うために使用される。
(撮影処理部)
撮影処理部208は、撮影空間A1における撮影工程を実行するための構成であり、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、スピーカ224、及び、無線通信ユニット150Bを備えている。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの予め定められた金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボ24、82〜86、101〜103の発光を制御する。また、照明制御部223は、各ストロボ24、82〜86、101〜103の内部に設けられている光源の発光量を調整することにより、又は、発光させる光源の数を調整することにより、ユーザが行っている撮影工程の内容に応じて撮影空間内の明るさを調整する。カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(撮影画像)を表す画像データを制御部201に出力する。
無線通信ユニット150Bは、撮影空間A1に来たユーザの携帯端末300との間で通信を行うために使用される。
(編集処理部)
編集処理部209Aは、編集空間A2−1における編集工程を実行するための構成であり、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B、スピーカ231、及び、無線通信ユニット150Cを備えている。また、編集処理部209Bは、編集処理部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集工程を実行する。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を受け付ける。ユーザの操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象となる撮影画像に対する編集が行われる。
無線通信ユニット150Cは、編集空間に来たユーザの携帯端末300との間で通信を行うために使用される。
(印刷処理部)
印刷処理部211は、印刷処理を行うプリンタ241、及び、シール紙ユニット242を備えている。プリンタ241は、編集部12に備えられており、撮影画像及び編集済み画像を当該プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。
(制御部の詳細な構成)
図1は、写真シール作成装置1が備える制御部201の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、制御部201は、認証部251、利用情報生成部252、送信部253、取得部(受信部)254および表示制御部255を備えている。
認証部251は、写真シール作成装置1を利用するユーザに対する認証処理を実行するものである。具体的には、認証部251は、無線通信ユニット150を介して、携帯端末300から、ユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報を取得する。認証部251は、記憶部202に記憶されているユーザ識別情報群261を読み出し、取得したユーザ識別情報と、読み出したユーザ識別情報群261とを照合する。認証部251は、読み出したユーザ識別情報群261内に取得したユーザ識別情報と一致するものがあれば、ユーザの認証成功とし、一方、読み出したユーザ識別情報群261内に取得したユーザ識別情報と一致するものがなければ、ユーザの認証失敗として、認証処理を終了する。認証部251は、認証が成功した場合、取得したユーザ識別情報を送信部253に出力する。
ここで、ユーザ識別情報は、例えば、ユーザのメールアドレス、画像提供サイトの会員ID、携帯端末300を一意に識別するための端末識別情報等である。また、ユーザ識別情報群とは、複数のユーザをそれぞれ示す複数のユーザ識別情報を含むものである。ユーザ識別情報が会員ID等の場合、認証部251は、認証処理を管理サーバ400に実行させてもよい。具体的には、認証部251は、取得した会員IDを管理サーバ400に送信し、認証処理を実行させる。そして、認証部251は、管理サーバ400から認証結果を受け取る。
なお、写真シール作成装置1は、硬貨処理部221が予め定められた金額分の硬貨が投入されたことを検出してから、無線通信ユニット150を起動させてもよい。また、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲーム終了後に、無線通信ユニット150を停止させてもよい。これにより、やみくもに認証部251が認証処理を実行することを防ぐことができる。
ユーザは、撮影工程、編集工程、事後接客工程、受取工程の何れかの工程において、携帯端末300からユーザ識別情報を写真シール作成装置1に送信する。なお、ユーザは、前記の何れかの工程において、タッチパネル等の入力部を操作して、ユーザ識別情報を写真シール作成装置1に入力してもよい。
利用情報生成部252は、ユーザ毎に、ユーザの写真シール作成装置1の利用に関する利用情報を生成するものである。利用情報生成部252は、生成した利用情報をユーザ毎に記憶部202に格納する。具体的には、利用情報生成部252は、生成した利用情報をユーザ識別情報に対応付けて記憶部202に格納する。ここで、複数のユーザにそれぞれ関する複数の利用情報を利用情報群と称する。
ここで、利用情報は、例えば、撮影場所(ユーザが利用した写真シール作成装置1の設置場所)、写真シール作成装置1のユーザの利用頻度、および、ユーザが写真シール作成装置1でプレイした写真シール作成ゲームの内容である。前記利用頻度とは、例えば、ユーザの写真シール作成装置1での認証回数、または、ユーザが写真シール作成装置1にメールアドレスもしくは会員IDを入力した回数である。また、写真シール作成ゲームの内容は、例えば、ユーザが選択した撮影コース、目・肌の加工の種類およびBGM、並びに、画像に対する編集内容(ユーザが選択した背景・スタンプ等、ユーザが入力した名前等の文字列)、並びに、写真シール作成装置1を利用したグループ内におけるユーザ間の関係(恋人、友人、家族等)など、ユーザがゲーム中に写真シール作成装置1に入力した内容である。
送信部253は、認証部251からユーザ識別情報を受け取り、記憶部202に格納されている利用情報群262の中から、受け取ったユーザ識別情報に対応付けられている利用情報を読み出す。送信部253は、受け取ったユーザ識別情報と、読み出した利用情報とを、通信部203を介して、解析装置500に送信する。
なお、送信部253は、予め利用情報群262を解析装置500に送信してもよい。具体的には、送信部253は、所定期間毎、または、利用情報生成部252が利用情報を生成する毎に、利用情報群262(または更新された利用情報)を解析装置500に送信してもよい。
取得部254は、複数のユーザの嗜好をそれぞれ推測するための複数の嗜好推測情報を含む嗜好推測情報群であって、或るユーザを示すユーザ識別情報が互いに異なる複数種類の嗜好推測情報群のうち、前記認証部が認証したユーザに関する複数種類の嗜好推測情報に基づいて特定された当該ユーザの嗜好に合った広告関連情報を、通信部203を介して、情報配信装置600から取得(受信)する。取得部254は取得した広告関連情報を表示制御部255に出力する。嗜好推測情報、嗜好推測情報群および広告関連情報について詳細は後述する。
表示制御部255は、取得部254から広告関連情報を受け取り、受け取った広告関連情報を表示部230に表示させる。ここで、表示部230とは、前記のタッチパネルモニタ93、タブレット内蔵モニタ131、または、タブレット内蔵モニタ141である。
表示部230が表示する広告関連情報は、例えば、(1)広告を表示するための広告情報、(2)クーポンをユーザに提供するためのクーポン情報、(3)ウェブサイトにアクセスするためのウェブサイト情報、(4)商品およびサービスの購入代金に使用可能なポイントをユーザに提供するためのポイント情報、または、(5)ゲームで利用可能なアイテムをユーザに提供するためのアイテム情報等である。このように、広告関連情報を、利用者がそのメリットを直感的に確認できる情報にすることにより、ユーザの満足度を高め、広告効果を向上させることができる。
広告関連情報は、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者、または、当該管理業者が提供する商品もしくはサービスについての情報であってよい。これにより、管理業者がユーザを囲い込むことができる。
また、ポイント情報は、写真シール作成装置(ユーザが利用している写真シール作成装置1およびユーザが利用している写真シール作成装置1以外の写真シール作成装置)において使用可能なポイントを提供するための情報であってよい。これにより、写真シール作成装置1の利用回数を向上させることができ、写真シール作成装置1毎の収入および写真シール作成装置1が設置されている店舗の収入を制御することができる。
また、ポイント情報は、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者が提供した写真シール作成装置において使用可能なポイントを提供するための情報であってよい。これにより、管理業者がユーザを囲い込むことができる。
例えば、写真シール作成装置1の機種に応じて、付与されるポイントの額またはポイント付与率を変えてもよい。また、写真シール作成装置1の機種が新しいほど、付与されるポイントの額またはポイント付与率を高くしてもよい。これにより新機種の利用を誘導することができる。また、写真シール作成装置1の機種が古いほど、付与されるポイントの額またはポイント付与率を高くしてもよい。これにより旧機種の利用を誘導することができる。また、ユーザ個人またはユーザ全体の利用回数が低い写真シール作成装置1の機種ほど、付与されるポイントの額またはポイント付与率を高くしてもよい。これにより、不人気機種の利用を誘導することができる。また、写真シール作成装置1が設置されている店舗によって、付与されるポイントの額またはポイント付与率を変えてもよい。例えば、人口が少ない地域に設置されている写真シール作成装置1(田舎の店舗の写真シール作成装置1)において付与されるポイントの額またはポイント付与率を高くしてもよい。これにより、田舎でのユーザの利用を促進させることができる。小規模の店舗(店舗面積または店舗を運営している会社が小規模)に設置されている写真シール作成装置1において付与されるポイントの額またはポイント付与率を高くしてもよい。これにより、特定の運営会社での利用を促進させることができる。また、天候に応じて付与されるポイントの額またはポイント付与率を変えてもよい。例えば、雨天時に付与されるポイントの額またはポイント付与率を高くすることにより、雨天時の利用を促進させることができる。
なお、例えば、写真シール作成装置1で生成した画像を、画像提供サイト(管理サーバ400)からユーザの携帯端末300にダウンロードするための費用にポイントを使用できるようにしてもよい。また、ポイントは、写真シール作成装置1以外の商品またはサービスであって、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者が提供する商品またはサービスに使用可能なポイントであってもよい。また、写真シール作成装置1において付与されるポイントは、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者とは異なる業者が提供する商品またはサービスに使用可能なポイントに変換可能であってもよい。
また、前記のポイントの額またはポイントの付与率が変動することに関して、下記のようにユーザに告知してもよい。例えば、写真シール作成装置1が設置されている店舗および/または写真シール作成装置1にのぼりまたはポップをつける。店舗への入店時等に、写真シール作成装置1が無線通信ユニット150を介して携帯端末300にプッシュ通知を行う。画像提供サイトの会員であるユーザに対しては、お気に入りの店舗および/またはお気に入りの写真シール作成装置1の機種におけるポイント数をメールで配信してもよい。
また、ユーザの嗜好を考慮して付与するポイントの額または付与率を変更してもよい。例えば、ユーザの写真シール作成装置1の利用として、新(旧)機種の利用が多い場合、新(旧)機種になるほどポイントの額または付与率を高くしてもよい。これにより、ユーザの嗜好に沿った利用を促進させることができる。また、ユーザの写真シール作成装置1の利用として、新(旧)機種の利用が多い場合、旧(新)機種になるほどポイントの額または付与率を高くしてもよい。これにより、ユーザの嗜好にはない、新しい価値観を提供することができる。ユーザの嗜好として、「人ごみが苦手」がある場合、設置場所が田舎である写真シール作成装置1(店舗)の利用時のポイントの額または付与率を高くしてもよい。これにより、ユーザが快適と考える利用環境を提供することができる。ユーザの嗜好として、「雨天はインドア派」がある場合、雨天の地域に設置された写真シール作成装置1(店舗)の利用時のポイントの額または付与率を高くしてもよい。これにより、ユーザの嗜好にはない、新しい価値観を提供することができる。
ユーザの嗜好として、「機種に対して特段の好みが無い(何れの機種も平均的に利用)」がある場合、利用回数(利用頻度)の低い写真シール作成装置1の利用時のポイントの額または付与率を高くしてもよい。これにより、不人気機種の利用を誘導することができる。
また、前記アイテムは、例えば、アバターまたはアバター用のアイテム(アバター用の装飾品等)であってよい。アバターとは、ゲーム上の仮想世界におけるユーザの分身となるキャラクターである。また、前記アイテムは、ゲーム内で利用できるコイン(貨幣)であってよい。
前記アイテムは、写真シール作成装置(ユーザが利用している写真シール作成装置1およびユーザが利用している写真シール作成装置1以外の写真シール作成装置)においてのみ入手可能な限定アイテムであってよい。これにより、写真シール作成装置1を利用するための動機付けをユーザに与えることができ、写真シール作成装置1毎の収入および写真シール作成装置1が設置されている店舗の収入を制御することができる。
また、写真シール作成装置1の機種によって、提供するアバターまたはアバター用のアイテムのプレミアム度を変えてもよい。具体的には、写真シール作成装置1の機種が新しいほど、提供するアバターまたはアバター用のアイテムのプレミアム度を高くしてもよい。また、写真シール作成装置1の機種が古いほど、提供するアバターまたはアバター用のアイテムのプレミアム度を高くしてもよい。ユーザの利用回数の低い写真シール作成装置1の機種ほど、提供するアバターまたはアバター用のアイテムのプレミアム度を高くしてもよい。写真シール作成装置1が設置されている店舗(その場所またはその運営会社など)によって、提供するアバターまたはアバター用のアイテムのプレミアム度を変えてもよい。ユーザが所定回数(例えば1000回)写真シール作成装置1を利用した時に、所定回数利用時限定のアバターまたはアバター用のアイテムを提供してもよい。またはこれらの組み合わせで、提供するアバターまたはアバター用のアイテムを変えてもよい。
また、ユーザの嗜好に合わせて、提供するアバターまたはアバター用のアイテムを変えてもよい。例えば、ユーザが男性の場合、戦略RPGのアバターまたはアバター用のアイテムを提供してもよい。一方、ユーザが女性の場合、恋愛RPGのアバターまたはアバター用のアイテムを提供してもよい。また、ユーザがゲームのヘビーユーザである場合、ゲームで利用可能なアバターまたはアバター用のアイテムを提供し、ユーザが写真シール作成装置1のヘビーユーザである場合、写真シール作成装置1で利用可能なポイントを付与してもよい。また、ユーザがゲームのヘビーユーザである場合、写真シール作成装置1で利用可能なポイントを付与し、ユーザが写真シール作成装置1のヘビーユーザである場合、ゲームで利用可能なアバターまたはアバター用のアイテムを提供してもよい。このとき、利用情報を管理する管理業者が提供する写真シール作成装置1で利用可能なポイントまたは当該管理業者が提供するゲームで利用可能なアバターまたはアバター用のアイテムを提供することが好ましい。これにより、管理業者が提供する写真シール作成装置1またはゲームへ誘導することができ、ひいては管理業者が提供する商品またはサービスの全体的な収入を向上させることができる。
〔解析装置の機能〕
次に、解析装置500の機能構成について、図12を参照して説明する。図12は、解析装置500の機能の要部構成を示すブロック図である。図12に示すように、解析装置500は、制御部510、記憶部520および通信部530を備えている。
通信部530は、インターネットなどのネットワークを介して通信を行うインタフェースであり、写真シール作成装置1、管理サーバ400および情報配信装置600等の外部装置との間で通信を行う。
記憶部520は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部510から供給された各種の設定情報を記憶する。
制御部510は、例えば、CPUなどにより構成され、当該制御部510に接続されている記憶部520に記憶されているプログラムを実行することで解析装置500の全体の動作を制御する。制御部510は、図12に示すように、取得部511、嗜好推測部(特定部)512および送信部(嗜好データ送信部)513を備える。
取得部511は、写真シール作成装置1から、通信部530を介して、ユーザ識別情報を取得する。取得部511は、取得したユーザ識別情報を嗜好推測部512に出力する。
また、取得部511は、写真シール作成装置1および管理サーバ400等の外部装置から、通信部530を介して、嗜好推測情報群を収集する。取得部511は、取得した嗜好推測情報群を記憶部520に格納する。嗜好推測情報群とは、或る外部装置が保持する嗜好推測情報であって、複数のユーザに関する嗜好推測情報を複数含むものである。なお、各嗜好推測情報には、各ユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報が対応付けられている。
取得部511は、複数の外部装置から、それぞれ複数種類の嗜好推測情報群を取得する。通常、異なる外部装置が保持する嗜好推測情報に対応付けられているユーザ識別情報は共通ではない。すなわち、或るユーザを示すユーザ識別情報は、外部装置毎に異なっている。換言すると、取得部511は、複数のユーザの嗜好をそれぞれ推測するための複数の嗜好推測情報を含む嗜好推測情報群であって、或るユーザを示すユーザ識別情報が互いに異なる複数種類の嗜好推測情報群を取得する。
具体的には、取得部511は、写真シール作成装置1から嗜好推測情報群として利用情報群を取得する。また、取得部511は、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者が管理する管理サーバ400から、嗜好推測情報群として、利用情報群と異なる第1嗜好推測情報群を取得する。また、取得部511は、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者とは異なる業者が管理する装置から、嗜好推測情報群として、利用情報群および第1嗜好推測情報群と異なる第2嗜好推測情報群を取得する。利用情報群、第1嗜好推測情報群および第2嗜好推測情報群は、或るユーザを示すユーザ識別情報が互いに異なっている。なお、利用情報群と第1嗜好推測情報群とは、ユーザ識別情報が共通、つまり、或るユーザを示すユーザ識別情報が同じであってもよい。
また、取得部511は、複数のユーザの嗜好をそれぞれ推測するための複数の嗜好推測情報を含む嗜好推測情報群であって、前記嗜好推測情報群を管理する管理業者が互いに異なる複数種類の嗜好推測情報群を取得するとも言える。また、取得部511が取得する複数種類の嗜好推測情報群は、いわゆるビッグデータである。
第1嗜好推測情報群は、複数のユーザに関する第1嗜好推測情報を含むものである。第1嗜好推測情報は、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者が管理するものであり、各ユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報が対応付けられている。第1嗜好推測情報は、例えば、画像提供サイトに登録している会員情報、会員が画像提供サイトに保存している画像枚数、会員が画像提供サイトに画像を保存した時間(帯)、会員が画像提供サイトにアクセスした回数および時間(帯)等である。会員情報とは、例えば、会員登録したユーザの年齢、メールアドレス、ニックネーム、職業等である。また、第1嗜好推測情報は、画像提供サイト以外のウェブサイトであって、写真シール作成装置1利用情報を管理する管理業者が管理するウェブサイトのアクセス回数、ユーザがアクセスした当該ウェブサイトの内容、当該ウェブサイト上での商品またはサービスのユーザの購入履歴等であってもよい。また、第1嗜好推測情報は、ユーザが購入した商品またはサービス(例えば、ゲーム)であって、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者が提供する商品またはサービスの内容(例えば、恋愛ゲームまたは戦略ゲーム等)であってもよい。
また、第2嗜好推測情報群は、複数のユーザに関する第2嗜好推測情報を含むものである。第2嗜好推測情報は、写真シール作成装置1の利用情報を管理する管理業者とは異なる業者が管理するものであり、各ユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報が対応付けられている。第2嗜好推測情報は、例えば、前記管理業者とは異なる業者が管理するウェブサイト上での商品またはサービスのユーザのアクセスログおよび購入履歴、当該業者が提供するゲームまたはゲーム機の利用履歴、並びに、当該業者が提供した商品またはサービスの購入履歴(例えば、ポイントカードなどから特定される情報)等である。
嗜好推測部512は、ユーザの嗜好を推定するものである。具体的には、嗜好推測部512は、取得部511からユーザ識別情報を受け取ると、記憶部520に格納されている複数種類の嗜好推測情報群(利用情報群521、第1嗜好推測情報群522および第2嗜好推測情報群523)から、受け取ったユーザ識別情報が示すユーザに関する複数種類の嗜好推測情報(例えば、利用情報と、第1嗜好推測情報および第2嗜好推測情報の少なくとも何れかと)を読み出す。嗜好推測部512は、読み出した複数種類の嗜好推測情報に基づいて、ユーザの嗜好を特定する。嗜好推測部512は、特定した嗜好を示す嗜好データを生成し、生成した嗜好データを送信部513に出力する。なお、嗜好推測部512は、公知の技術を用いて、ユーザの嗜好を特定する。
なお、上述のように、利用情報群521、第1嗜好推測情報群522および第2嗜好推測情報群523においてユーザ識別情報が共通ではない。そのため、嗜好推測部512は、例えば各嗜好推測情報群のユーザ識別情報の対応関係を特定するための情報を参照して、各嗜好推測情報群の中から、受け取ったユーザ識別情報が示すユーザに関する嗜好推測情報を抽出する。
送信部513は、嗜好推測部512から嗜好データを受け取り、受け取った嗜好データを、通信部530を介して、情報配信装置600に送信する。
なお、図12に示すように、本実施形態では、解析装置500の記憶部520に各嗜好推測情報群が格納されているがこれに限るものではない。各嗜好推測情報群は、解析装置500と通信可能な外部のデータベース(利用情報データベース、第1嗜好推測情報データベース、第2嗜好推測情報データベース)に格納されていてもよい。
〔情報配信装置の機能〕
次に、情報配信装置600の機能構成について、図13を参照して説明する。図13は、情報配信装置600の機能の要部構成を示すブロック図である。図13に示すように、情報配信装置600は、制御部610、記憶部620および通信部630を備えている。
通信部630は、インターネットなどのネットワークを介して通信を行うインタフェースであり、写真シール作成装置1、解析装置500および広告関連情報データベース700等との間で通信を行う。
記憶部620は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部610から供給された各種の設定情報を記憶する。
制御部610は、例えば、CPUなどにより構成され、当該制御部610に接続されている記憶部620に記憶されているプログラムを実行することで情報配信装置600の全体の動作を制御する。制御部610は、図13に示すように、取得部611、情報特定部612および送信部613を備える。
取得部611は、解析装置500から、通信部630を介して、嗜好データを取得する。取得部611は、取得した嗜好データを情報特定部612に出力する。また、取得部611は、情報特定部612からの指示に基づいて、広告関連情報データベース700から情報特定部612が特定した広告関連情報を取得する。取得部611は、取得した広告関連情報を送信部613に出力する。
情報特定部612は、嗜好データ示す嗜好に合った広告関連情報を特定する。情報特定部612は、特定した広告関連情報を広告関連情報データベースから取得するように取得部611に指示する。なお、情報特定部612は、例えば嗜好と広告関連情報との対応関係を特定するための情報を参照して、嗜好データ示す嗜好に合った広告関連情報を特定する。
例えば、情報特定部612は、ユーザの嗜好が「ファッション好き」であれば、広告関連情報として、衣服を購入可能なウェブサイト(例えば、ファッションコーディネイトサイトやフリーマーケットサイト等)で使用可能なポイントを提供するためのポイント情報を特定する。また、情報特定部612は、ユーザの嗜好が「利用情報を管理する管理業者が提供するゲームを少なくとも1つ購入している」であれば、広告関連情報として、そのゲームの特集を告知する情報や、そのゲームで利用可能なアバター用のアイテムを提供するためのアイテム情報を特定する。また、情報特定部612は、ユーザの嗜好が「利用情報を管理する管理業者とは異なる業者が提供するゲームを購入している」であれば、広告関連情報として、そのゲームに類似する当該管理業者が提供するゲームに関する情報や、当該ゲームで利用可能なアバター用のアイテムを提供するためのアイテム情報を特定する。また、情報特定部612は、ユーザの嗜好が「カラーコンタクトの購入経験あり」および「ゲームを購入している」であれば、広告関連情報として、そのゲームで利用可能なアバター用のアイテムとしてカラーコンタクトを提供するためのアイテム情報を特定する。また、情報特定部612は、衣服を購入可能なウェブサイトにおけるユーザの購入履歴から推定された当該ユーザのファッションに関する嗜好に基づいて、その嗜好に適したアバター用のアイテムを提供するためのアイテム情報を特定する。
送信部613は、取得部611から広告関連情報を受け取り、受け取った広告関連情報を、通信部630を介して、写真シール作成装置1に送信する。
〔情報配信システムの処理〕
図14に基づいて、情報配信システム1000が実行する情報配信処理について説明する。図14は、情報配信システム1000が実行する情報配信処理の一例を示すフローチャートである。
図14に示すように、まず、写真シール作成装置1の認証部251は、写真シール作成ゲームをプレイしているユーザを認証する(S1:認証ステップ)。送信部253は、認証部251が認証したユーザのユーザ識別情報を解析装置500に送信する(S2:送信ステップ)。そして、解析装置500の取得部511が、写真シール作成装置1からユーザ識別情報を取得する(S3:取得ステップ)。
また、写真シール作成装置1の送信部253は、記憶部202から利用情報群を読み出し、読み出した利用情報群を解析装置500に送信する(S4:送信ステップ)。そして、解析装置500の取得部511が、写真シール作成装置1等から利用情報群を含む複数種類の嗜好推測情報群を取得する(S5:取得ステップ)。なお、S4およびS5の処理は、次のS6の処理を開始するまでに完了していればよい。また、S4において、送信部253は、認証部251が認証したユーザのユーザ識別情報に対応付けられている利用情報を少なくとも解析装置500に送信すればよい。
解析装置500の嗜好推測部512は、複数種類の嗜好推測情報群から、取得部511が取得したユーザ識別情報が示すユーザに関する複数種類の嗜好推測情報を抽出し、抽出した複数種類の嗜好推測情報に基づいて、ユーザの嗜好を特定する(S6:特定ステップ)。送信部513は、嗜好推測部512が特定した嗜好を示す嗜好データを情報配信装置600に送信する(S7:嗜好データ送信ステップ)。
情報配信装置600の取得部611は、解析装置500から嗜好データを取得する(S8)。情報特定部612は、取得部611が取得した嗜好データ示す嗜好に合った広告関連情報を特定する(S9)。送信部613は、情報特定部612が特定した広告関連情報を写真シール作成装置1に送信する(S10)。
写真シール作成装置1の取得部254は、情報配信装置600から広告関連情報を受信する(S11:受信ステップ)。表示制御部255は、取得部254が取得した広告関連情報を表示部230に表示させる(S12:表示ステップ)。
〔広告関連情報の実施例〕
図15に基づいて、写真シール作成装置1に表示される広告関連情報の実施例について説明する。図15は、ユーザに関する複数種類の嗜好推測情報と、解析装置500による解析結果と、写真シール作成装置1に表示される広告関連情報との関係を示す図である。
(実施例A)
まず、図15の(A)に示す例について説明する。図15の(A)に示すように、複数種類の嗜好推測情報910は、利用情報911と、利用情報以外の嗜好推測情報912とを含む。利用情報911は、ユーザが利用した写真シール作成装置1の機種、写真シール作成ゲームにおいてユーザが選択した撮影コース、写真シール作成装置1を利用したグループ内におけるユーザ間の関係、および、写真シール作成装置1の利用頻度を含む。また、利用情報以外の嗜好推測情報912は、ユーザが購入したゲーム、ユーザが閲覧したウェブサイト、および、ユーザが利用しているSNS(Social Networking Service)の属性等を含む。
解析装置500は、この複数種類の嗜好推測情報910を解析してユーザの嗜好を推定する。解析装置500が推定したユーザの嗜好が、図15の(A)に示す解析結果920である。具体的に、解析装置500は、ユーザが利用した写真シール作成装置1の機種およびユーザが閲覧したウェブサイト(ファッション)等から、ユーザの嗜好を「個性派ファッション好き」と推定する。また、解析装置500は、ユーザが購入したゲームが恋愛RPGであることから、ユーザの嗜好を「恋愛RPGを利用」と推定する。また、解析装置500は、写真シール作成装置1を利用したグループ内におけるユーザ間の関係(恋人と利用)およびユーザが購入したゲーム(恋愛RPG)等から、ユーザの嗜好を「恋愛に関心が高い」と推定する。
情報配信装置600は、この解析結果920に合った広告関連情報を特定する。具体的に、情報配信装置600が図15の(A)に示す広告関連情報930を特定したとする。広告関連情報930は、ゲームで利用可能なアイテムをユーザに提供するためのアイテム情報である。より具体的には、広告関連情報930は、ユーザが購入した恋愛RPGゲームで利用可能なアバター用のアイテムを提供するためのアイテム情報である。また、ユーザの嗜好が「個性派ファッション好き」であることから、アバター用のアイテムとして、個性的なサングラスを提供している。
写真シール作成装置1の表示部230に、図15の(A)に示す広告関連情報930が表示されている状態において、ユーザが領域931を選択すると、写真シール作成装置1は、無線通信ユニット150を介して携帯端末300に、アイテムを取得するための情報(例えばアイテム取得用ページにアクセスするためのリンク情報)を送信する。携帯端末300は、写真シール作成装置1から取得したリンク情報を表示する。ユーザがリンクを選択することにより、携帯端末300は、所定のサーバからアイテムを取得する。
(実施例B)
次に、図15の(B)に示す例について説明する。図15の(B)に示すように、複数種類の嗜好推測情報940は、利用情報941と、利用情報以外の嗜好推測情報942とを含む。利用情報941は、ユーザが利用した写真シール作成装置1の機種および写真シール作成ゲームにおいてユーザがBGM(Background Music)を変更する頻度を含む。また、利用情報以外の嗜好推測情報942は、画像提供サイトに登録したユーザの職業、画像提供サイトにおいて画像を保存する時間帯、ユーザが利用したアーケードゲーム、および、ユーザがウェブサイト上で購入した商品もしくはサービス等を含む。
解析装置500は、この複数種類の嗜好推測情報940を解析してユーザの嗜好を推定する。解析装置500が推定したユーザの嗜好が、図15の(B)に示す解析結果950である。具体的に、解析装置500は、写真シール作成ゲームにおいてユーザがBGMを変更する頻度およびユーザがウェブサイト上で購入した商品もしくはサービス(音楽関係)等から、ユーザの嗜好を「音楽に関心が高い」と推定する。また、解析装置500は、ユーザがウェブサイト上で購入した商品もしくはサービス(音楽関係)等から、ユーザの嗜好を「音楽DLやCDをよく購入する」と推定する。また、解析装置500は、写真シール作成ゲームにおいてユーザがBGMを変更する頻度から、ユーザの嗜好を「よくBGM選択をする」と推定する。また、解析装置500は、画像提供サイトに登録したユーザの職業および画像提供サイトにおいて画像を保存する時間帯等から、ユーザの嗜好を「夜が自由時間」と推定する。
情報配信装置600は、この解析結果950に合った広告関連情報を特定する。具体的に、情報配信装置600が図15の(B)に示す広告関連情報960を特定したとする。広告関連情報960は、商品およびサービスの購入代金に使用可能なポイントをユーザに提供するためのポイント情報である。より具体的には、広告関連情報960は、ユーザが利用した音楽DL(Down Load)サイトで使用可能なポイントを提供するためのポイント情報である。また、ユーザの嗜好が「夜が自由時間」であることから、夜間(21時〜23時)限定で利用可能なポイントを提供している。
写真シール作成装置1の表示部230に、図15の(B)に示す広告関連情報960が表示されている状態において、ユーザが領域961を選択すると、写真シール作成装置1は、無線通信ユニット150を介して携帯端末300に、ポイントを取得するための情報(例えばポイント取得用ページにアクセスするためのリンク情報)を送信する。携帯端末300は、写真シール作成装置1から取得したリンク情報を表示する。ユーザがリンクを選択することにより、携帯端末300は、所定のサーバからポイントを取得する。
(実施例C)
次に、図15の(C)に示す例について説明する。図15の(C)に示すように、複数種類の嗜好推測情報970は、利用情報971と、利用情報以外の嗜好推測情報972とを含む。利用情報971は、ユーザが利用した写真シール作成装置1の機種および写真シール作成装置1の利用頻度を含む。また、利用情報以外の嗜好推測情報972は、画像提供サイトに登録したユーザの職業、画像提供サイトに保存している画像枚数、ユーザが閲覧したウェブサイト、および、ユーザがウェブサイト上で購入した商品もしくはサービス等を含む。
解析装置500は、この複数種類の嗜好推測情報970を解析してユーザの嗜好を推定する。解析装置500が推定したユーザの嗜好が、図15の(C)に示す解析結果980である。具体的に、解析装置500は、画像提供サイトに登録したユーザの職業から、ユーザの属性を「女子高校生」と推定する。また、解析装置500は、写真シール作成装置1の利用頻度および画像提供サイトに保存している画像枚数等から、ユーザの嗜好を「写真シール作成装置好き」と推定する。また、解析装置500は、ユーザが閲覧したウェブサイトおよびユーザがウェブサイト上で購入した商品もしくはサービス等から、ユーザの嗜好を「撮られるのが好き」と推定する。
情報配信装置600は、この解析結果980に合った広告関連情報を特定する。具体的に、情報配信装置600が図15の(C)に示す広告関連情報990を特定したとする。広告関連情報990は、ウェブサイトにアクセスするためのウェブサイト情報である。より具体的には、広告関連情報990は、ウェブサイト991と、ウェブサイト991にアクセスするためのウェブサイト情報992とを含む。また、ユーザの嗜好が「写真シール作成装置好き」および「撮られるのが好き」であることから、自撮りに関するウェブサイトを提示する。
写真シール作成装置1の表示部230に、図15の(C)に示す広告関連情報990が表示されている状態において、ユーザが領域992を選択すると、写真シール作成装置1は、無線通信ユニット150を介して携帯端末300に、ウェブサイト991にアクセスするための情報(例えばウェブサイト991にアクセスするためのリンク情報)を送信する。携帯端末300は、写真シール作成装置1から取得したリンク情報を表示する。ユーザがリンクを選択することにより、携帯端末300は、ウェブサイト991を表示する。
<実施形態2>
図16に基づいて、本発明の他の実施形態(実施形態2)について説明する。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図16は、本実施形態に係る情報配信システム1001の構成の一例を示す図である。情報配信システム1001は、実施形態1に係る情報配信装置600に代えて、第1情報配信装置601および第2情報配信装置602を含む。また、広告関連情報を配信する媒体800として、写真シール作成装置1以外に、任意のウェブサイト801およびアドネットワーク802がある。なお、アドネットワーク802は、複数のウェブサイトをネットワーク化した広告ネットワークである。
第1情報配信装置601は、広告主の広告効果の最大化を図るものである。第1情報配信装置601は、解析装置500が推定したユーザの嗜好に合った広告関連情報を特定して、オークション形式で広告を入札し、第2情報配信装置602へ特定した広告関連情報を配信する。例えば、第1情報配信装置601はDSPで実現される。
第2情報配信装置602は、媒体800を管理し、媒体側の広告利益の最大化を図るものである。第2情報配信装置602は、オークション形式で広告関連情報を配信する媒体(広告枠)を決定し、決定した媒体に広告関連情報を配信する。例えば、第2情報配信装置602はSSPで実現される。
〔情報配信システムの処理〕
本実施形態に係る情報配信システム1001が実行する処理について説明する。
まず、各媒体800(写真シール作成装置1、ウェブサイト801およびアドネットワーク802)が、ユーザ認証を行い、解析装置500にユーザ識別情報を送信する。解析装置500は、受信したユーザ識別情報が示すユーザの嗜好を特定し、嗜好データを第1情報配信装置601に送信する。
第1情報配信装置601は、受信した嗜好データに基づいて、広告主毎に、ユーザの嗜好に合った広告関連情報を特定する。
また、媒体800は、広告関連情報のリクエストを第2情報配信装置602に送信する。このとき、条件となる広告料も送信する。第2情報配信装置602は、各媒体800からそれぞれの広告料を収集し、第1情報配信装置601に各媒体800の広告料を送信する。
第1情報配信装置601は、受信した各媒体800の広告料を参照して、オークション形式で、各媒体800に入札する広告主を決定する。なお、第1情報配信装置601は、事前に各広告主から広告掲載に掛かる費用を収集しておく。第1情報配信装置601は、決定した広告主の広告関連情報を広告関連情報データベースから読み出し、第2情報配信装置602に送信する。そして、第2情報配信装置602は、各媒体800に広告関連情報を配信し、各媒体800において広告関連情報が表示される。
このように、媒体800でユーザ認証を行うこと(例えばユーザログイン)により、写真シール作成装置1だけではなく、任意のウェブサイト801およびアドネットワーク802においても、ユーザの嗜好に合った広告関連情報を表示することができる。
なお、前記の説明では便宜上、解析装置500または第2情報配信装置と、ウェブサイト801およびアドネットワーク802とが情報のやり取りを行うと記載したが、実際には、ウェブサイト801およびアドネットワーク802を表示する通信装置(携帯端末300やPC等)が解析装置500または第2情報配信装置と通信を行い、情報のやり取りを行う。
<変形例1>
前記の実施形態では、写真シール作成装置1によってユーザに広告関連情報を提示しているが、これに限るものではなく、例えば、クレーンゲーム機などの他のアーケードゲーム機によってユーザに広告関連情報を提示してもよい。例えば、クレーンゲーム機において、景品と共にカードを排出し、そのカードに広告関連情報にアクセスするためのQRコード(登録商標)等を印刷してもよい。または、クレーンゲーム機において、排出される景品のタグに広告関連情報にアクセスするためのQRコード(登録商標)等を印刷してもよい。または、景品の排出時に、クレームゲーム機が携帯端末300と通信を行い、ユーザの携帯端末300に直接広告関連情報を表示させてもよい。
<変形例2>
広告関連情報として、アルバイトなどの広告情報、クーポン情報、ウェブサイト情報等の他のサービスの利用を促進するものを提示した場合、いわゆる「アフィリエイト(成功報酬型)」の仕組みを適用してもよい。すなわち、公知の技術を用いて、ユーザが広告関連情報から他のサービスを利用したことを確認できた場合に、写真シール作成装置1が設置されている店舗および/または写真シール作成装置1を提供する提供業者に、広告主から報酬(広告料)が支払われるようにしてもよい。なお、前記の実施形態において、写真シール作成装置1を提供する提供業者と、利用情報を管理する管理業者は同一である。
<変形例3>
前記の実施例A〜Cでは、ポイントまたはアイテムの付与の前提条件として、そのサービスが利用できるウェブサイトの会員登録またはゲームアプリのダウンロートが完了しているものとしている。しかしながら、会員登録またはアプリのダウンロードをしていないユーザに対しては、まず、ユーザの携帯端末300にて、会員登録またはアプリのダウンロードを行うように促し、会員登録またはアプリのダウンロートが完了してからポイントまたはアイテムを付与してもよい。会員登録またはアプリのダウンロートが行われない場合は、ユーザに提示したポイントまたはアイテムを取得する権利を消滅させてもよい。
<変形例4>
広告関連情報として、ポイントまたはアイテムに代えて、写真シール作成装置1で生成された画像を複数用いて作成された3D(3次元)画像を提示してもよい。例えば、ユーザの顔または全身を模した3D画像を作成してもよい。写真シール作成装置1において、この3D画像から3Dプリンタで印刷して、3D模型のフィギュアをユーザに提供してもよい。また、3D画像をゲーム用のアバターに変換してユーザに提供してもよい。
<変形例5>
写真シール作成装置1は、無線通信ユニット150を介して、写真シール作成ゲーム中の待ち時間に、ミニゲーム、他の写真シール作成装置の稼働情報(混雑の程度など)、および、他の写真シール作成装置の利用予約受付ページ等を携帯端末300に送信してもよい。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
特に、利用予約受付ページを提示する場合、店舗に設置されている写真シール作成装置のうち、写真シール作成装置1の提供業者が提供した全ての写真シール作成装置の稼働状況を分析したうえで、次に利用可能と予測される他の写真シール作成装置の情報を提示することが好ましい。これにより、提供業者によるユーザの囲い込みをすることができる。
<変形例6>
写真シール作成装置1は、無線通信ユニット150を介して携帯端末300と通信を行い、以下のサービスを提供してもよい。
(1)写真シール作成装置1が生成した画像を直接的にSNSに掲載できるようにしてもよい。例えば、写真シール作成装置1においてユーザがSNSに投稿する画像を選択すると、当該画像が掲載されたSNSが携帯端末300に表示される。
(2)ユーザが画像提供サイトの会員である場合(会員登録が完了している場合)、写真シール作成装置1は、生成した画像を直接(画像提供サイトを介さず)携帯端末300に送信してもよい。
(3)任意のSNS(写真シール作成装置1の提供業者、画像提供サイトの管理業者およびその他の業者が管理するSNS)に掲載した画像を、携帯端末300から写真シール作成装置1に直接的に送信し、写真シール作成装置1がその画像を印刷してもよい。
(4)前記(1)〜(3)のサービスにおいて、写真シール作成装置1がユーザを一度認証したら、他の写真シール作成装置でも、ユーザの認証処理を行うことなく、前記(1)〜(3)のサービスを提供できるようにしてもよい。
<変形例7>
なお、前記の実施形態1および実施形態2では、広告関連情報を写真シール作成装置1または媒体800に表示させているがこれに限るものではない。例えば、写真シール作成装置1が情報配信装置600から取得した広告関連情報を無線通信ユニット150を介して携帯端末300に送信したり、情報配信装置600が携帯端末300に直接送信したりして、例えば図15に示す広告関連情報930、960、990を携帯端末300に表示させてもよい。
<ソフトウェアによる実現例>
写真シール作成装置1、解析装置500および情報配信装置600の制御ブロック(特に制御部201、制御部510および制御部610)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、写真シール作成装置1、解析装置500および情報配信装置600は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。