JP6546431B2 - 挿入治具 - Google Patents
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Description
さらに、一般的に本管の内壁面は凹凸が激しく、あれていることが多く、装置の挿入の際に、当該凹凸により装置の挿入が阻害される場合がある。
一局面に従う挿入治具は、管路内に装置を挿入するために用いられ、第1の挿入部材および第2の挿入部材により構成される挿入治具であって、第2の挿入部材の一部よりも剛直に構成される支持部および第2の挿入部材の一部を前記管路内に案内する案内部を含む第1の挿入部材と、第1の挿入部材に沿うようにして構成されるとともに、一部の曲げ剛性が1,200,000(N・mm2)以下で形成される第2の挿入部材と、を含んでもよい。
その結果、第2の挿入部材の一部または先端部の曲げ剛性が柔らかい部材により形成されているので、案内部に沿って円滑な曲面を形成する。したがって、挿入治具を用いることにより、装置を円滑に管路内の奥まで容易に挿入することができる。
特に第2の挿入部材の先端部が、曲げ剛性が17,000(N・mm2)以上1,200,000(N・mm2)以下の範囲内で形成されてもよく、なお、曲げ剛性が60,000(N・mm2)以上1,126,000(N・mm2)以下で形成されることがより好ましい。
第2の発明にかかる挿入治具は、一局面に従う挿入部材において、第2の挿入部材は、17,000(N・mm2)以上で形成されてもよい。
第3の発明にかかる挿入治具は、一局面または第2に従う挿入部材において、第2の挿入部材は、平板状で形成されてもよい。
一方、平板状で形成され、かつ円滑な曲面からなるので、装置を管理内に誘導することができる。
第4の発明にかかる挿入治具は、一局面から第3の発明のいずれかにかかる挿入治具において、第2の挿入部材は、装置用のガイド部を設けてもよい。
第5の発明にかかる挿入治具は、一局面から第4の発明にかかる挿入治具において、第2の挿入部材は、端部に回転部を設けてもよい。
第5の発明にかかる挿入治具は、一局面から第4の発明にかかる挿入治具において、回転部の回転軸より偏心した位置に第2の挿入部材の端部が配設されてもよい。
第7の発明にかかる挿入治具は、第5または第6の発明にかかる挿入治具において、回転部は、複数の回転部材から構成され、少なくとも第2の挿入部材の端部両側に配設されてもよい。
第8の発明にかかる挿入治具は、一局面から第7の発明にかかる挿入治具において、第2の挿入部材の長手方向および厚み方向を含む断面において端部を面取り形状としてもよい。ここで、面取り形状は、曲面(R面)形状またはC面(45度となる平面)形状を含むものである。
図1は、本実施の形態にかかる挿入治具100の一例を示す模式図である。挿入治具100は、挿入サポート治具200および挿入部材300を含む。
図2は挿入サポート治具200の詳細を説明するための模式図であり、図3は挿入部材300の詳細を説明するための模式図である。表1は、第2挿入板部320の曲げ剛性の一例を示す図である。
案内板220は、挿入サポート板210の一端側に形成されたバネ鋼からなる。また、案内板220は、バネ弾性を有し、矢印R10の方向に撓むことで幅を狭めることができる。なお、案内板220の材質は、第2挿入板部320と同様であってもよい。
次いで、図3に示すように、挿入部材300は、第1挿入板部310、第2挿入板部320、車輪350、回転軸360、フック370および固定フック380を含む。
第1挿入板部310の端部に第2挿入板部320の端部が溶接で接続されている。なお、第1挿入板部310の端部の一部と第2挿入板部320の端部の一部とを重ね合わせて溶接してもよく、接着してもよい。
第1挿入板部310の曲げ剛性EIは、1,200,000(N・mm2)超過であることが好ましい。たとえば、ステンレス鋼(SUS304)の場合、下記の厚みtおよび幅bの部材を使用することができる。
この場合、第2挿入板部320が撓むことで副管から本管へ向かう滑らかな曲面を形成することができる。したがって、分岐管内に挿入される装置は、第2挿入板部320の表面を伝って分岐管内を滑らかに方向変換することができる。
さらにこの場合、挿入された第2挿入板部320の端部を本管の端まで到達させることが容易である。これによって、分岐管内に挿入される装置は、第2挿入板部320の表面を伝って本管の端まで滑らかに誘導される。多くの分岐管には、ライニングが施されていないことによる内部表面の荒れが認められるが、第2挿入板部320によって、挿入される装置は、当該内部表面の荒れによる影響を受けることなく、容易に、分岐管に連結する管路内に導入される。
下記表2では、所定の厚みtおよび幅bのステンレス鋼(SUS304CSP)部材の諸物性を併せて示す。さらに、下記表2では、それぞれの部材を第2挿入板部320として用い、口径φ150の水平管510および口径φ75の縦管520で構成される分岐管、ならびに、口径φ300の水平官510および口径φ100の縦管520で構成される分岐管に適用した場合の、所望の曲面(つまり機材を挿入可能な円滑曲面)の形成性に関する判定結果も併せて示す。
なお、幅40mmの第2挿入板部320はφ75の縦管520に好適であり、幅70mmの第2挿入板部320はφ100の縦管520に好適である。
この場合、第2挿入板部320が曲がりすぎず、水平管510の径が小さい場合にも対応することができる。すなわち、第2挿入板部320は、小さなR(曲げ半径)となるので、径が小さい場合でも対応することができる。
その結果、回転軸360は、第2挿入板部320の中央部に配設されるのではなく、距離HCだけ偏心した位置に設けられる。すなわち、車輪350の接地側に偏心して設けられる。
まず、水平管510の縦管520から装置を挿入するために、挿入治具100を設置する方法について説明を行う。
図4から図12は、挿入治具100を設置する一例を説明するための模式図である。特に、図4から図7は、挿入治具100の挿入サポート治具200を設置するための模式図である。
その結果、縦管520の内径が、挿入サポート板210および案内板220の離間距離よりも小さい場合でも、挿入サポート板210に対して案内板220を矢印−R10の方向に撓ませることができるので、縦管520に挿入サポート治具200を挿入することができる。
ここで、案内板220を撓ませて挿入する理由は、案内板220の端部を、縦管520の端部近くまで延在させたいからである。すなわち、上述したように、縦管520の内壁は、凹凸が激しくあれている場合があり、装置の挿入の際に、装置を縦管520の内壁に接触する量を低減させるためである。
続いて、図13は、挿入部材300の他の例を示す模式図である。
また、挿入部材300の第2挿入板部320の素材は、これに限定されず、挿入部材300の第1挿入板部310、挿入サポート治具200の挿入サポート板210の剛性よりも低いことが好ましく、案内板220は、バネ弾性を有すれば、任意の素材を用いてもよい。
続いて、図14は、挿入部材300のさらに他の例を示す模式図である。
また、ガイド部390の代わりにガイド部390cをさらに有する。本実施の形態においては、ガイド部390cは、樹脂により形成される。
また、挿入部材300の第2挿入板部320は、1,200,000(N・mm2)以下で形成されているので、円滑に案内板220に沿って管路500内に挿入することができる。
その結果、第2挿入板部320が案内板220に沿って円滑なR面を形成する。したがって、挿入治具100を用いることにより、装置を円滑に管路500内に挿入することができる。
本発明においては、管路500が「管路」に相当し、挿入サポート治具200が「第1の挿入部材」に相当し、挿入部材300,3000aが「第2の挿入部材」に相当し、挿入治具100が「挿入治具」に相当し、挿入サポート板210が「支持部」に相当し、案内板220が「案内部」に相当し、ガイド部390,390cが「ガイド部」に相当し、一対の車輪350が「回転部」に相当し、距離HCの位置が「軸芯より偏心した位置」に相当し、R形状340が「R形状」に相当する。
200 挿入サポート治具
210 挿入サポート板
220 案内板
300 挿入部材
340 R形状
350 一対の車輪
500 管路
HC 距離
Claims (7)
- 管路内に装置を挿入するために用いられ、第1の挿入部材および第2の挿入部材により構成される挿入治具であって、
前記第2の挿入部材の一部よりも剛直に構成される支持部および前記第2の挿入部材の一部を前記管路内に案内する案内部を含む前記第1の挿入部材と、
前記第1の挿入部材に沿うようにして構成されるとともに、前記第2の挿入部材の一部の曲げ剛性が17,000(N・mm 2 )以上1,200,000(N・mm2)以下で形成される第2の挿入部材と、を含む、挿入治具。 - 前記第2の挿入部材は、平板状で形成されている、請求項1に記載の挿入治具。
- 前記第2の挿入部材は、前記装置用のガイド部を設けた、請求項1または2に記載の挿入治具。
- 前記第2の挿入部材は、端部に回転部を設けた、請求項1から3のいずれか1項に記載の挿入治具。
- 前記回転部の回転軸より偏心した位置に前記第2の挿入部材の前記端部が配設された、請求項4に記載の挿入治具。
- 前記回転部は、複数の回転部材から構成され、少なくとも前記第2の挿入部材の前記端部両側に配設された、請求項4または5に記載の挿入治具。
- 前記第2の挿入部材の長手方向および厚み方向を含む断面において前記端部を面取り形状とした、請求項4から6のいずれか1項に記載の挿入治具。
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