JP5147529B2 - ケーブル引き寄せ具 - Google Patents
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Description
ここで、ケーブルを予め環状に押し曲げるなどしてループを作っておけばフックにケーブルを引っ掛け易いが、ケーブルがストレートに延びているときにはフックに引っ掛け難かった。そこで、従来のケーブル引き寄せ具では、例えば、特許文献1に開示されているように、U字形のフックに係合突起が複数設けられた回転体を回動自在に支持させ、回転体とフックが形成するケーブル挿入用の隙間が挿入方向の奥側に至る程小さくなるように形成することでケーブルを確実に把持できるようにしていた。ケーブルを引っ掛けるときは、フックの手元側の開放端側からケーブルをフックと回転体の間に挿入させる。この状態でケーブル引き寄せ具を手元側に引き戻すと、ケーブルがフックと回転体の間に引き込まれ、回転体の回転によってケーブル挿入用の隙間が狭くなる奥側に相対的に送り込まれ、フックと回転体とに狭持される。ケーブル引き寄せ具を手元側にさらに引き戻すと、フックと回転体とに狭持されたケーブルが手繰り寄せられる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ループ等が形成されていないケーブルであっても簡単に引っ掛けることができるケーブル引き寄せ具を提供することを主な目的とする。
図1に本実施の形態に係るケーブル引き寄せ具を示す。ケーブル引き寄せ具1は、棒状で長さ調整が可能な本体部2の先端にケーブルに係合させられる係合部3が設けられている。
本体部2は、伸竿と同様の構成、即ち複数本の円筒を突没可能に嵌挿させることで全体として長軸方向に伸縮自在に構成され、最大径の円筒部2Aを使用者が掴んで使用し、最小径の円筒部2Bに係合部3が取り付けられている。
さらに、各ローラ13の外周面には、ケーブルの滑りを防止するための溝14が多数刻まれている。溝14は、ケーブル引き寄せ具1の進退方向に対して交差する方向に刻まれている。なお、溝14の代わり突条を設けても良い。
天井裏等にケーブル21を引き回す際、本体部2を伸ばし、手の届かないところにあるケーブル21の端部まで係合部3を送り出す。図3及び図4に実線で示すように、ケーブル21を二又に分岐している一対の支持部12のローラ13の間に通させる。このとき、支持部12が傾斜しているので、ケーブル21の一部が一対のローラ13の接触ポイントP1に当接させられる。この後、ケーブル引き寄せ具1を引き戻したり、本体部2を収縮させたりすると、係合部3が後退する。ケーブル21はローラ13に接触しているだけなので、ケーブル21の位置は殆ど動かない。しかしながら、ローラ13には滑り防止の溝14が刻まれているので、接触ポイントP1に生じるケーブル21との摩擦力によってローラ13が図3及び図4の矢印に示す方向、つまり相対向する向きに回転する。
さらに、引っ掛け金具15でローラ13の間に挿入し易いようにケーブル21の向きを調整すると、狭い空間内でもケーブル21をケーブル引き寄せ具1にスムーズに係合させることが可能になる。
さらに、ケーブル引き寄せ具1の進退方向と、ケーブル21の向きとが略一致する状態でケーブル21を係合させられるようになるので作業が簡単になる。一対のローラ13が略V字型に開いているので、ケーブル21をローラ13間に配置し易く、係合部3の向きとケーブル21の向きが多少ずれていた場合でも、ケーブル21を一対のローラ13間に案内し易い。
このケーブル引き込み具31は、本体部2の先端に係合部33が取り付けられている。係合部33は、基部11から一対の支持部34が傾斜して設けられている。支持部34の傾斜角度αは、前記した支持部12と同様である。
一対の支持部34は平行に配置されており、その各々にローラ35が1つずつ回転自在に取り付けられている。ローラ35は、基部11側の上端が大径に、反対側の下端が小径になるようなテーパ状の外周面を有し、外周面には滑り止めの溝14が複数刻まれている。ローラ35の上端間の距離はケーブル21の幅より狭く、下端側の距離はケーブル21の幅より十分に大きくなっており、下端から上端に至るまでの間はローラ35間の距離が漸次狭くなっている。
また、ケーブル引き寄せ具1において、一対のローラ13を先端側が拡径するようなテーパ形にしても良い。ローラ13間の距離が大きい領域でローラ径が大きくなることで、ケーブル引き寄せ具1を引き寄せたときのケーブル21の接触ポイントP1の移動量が大きくなり、ケーブル21を係合させ易くなる。
2 本体部
3,33 係合部
11 基部
12,34 支持部
13,35 ローラ
14 溝
15 引っ掛け金具
15A 凹部
Claims (6)
- 細長の本体部の先端にケーブルに係合可能な係合部が取り付けられたケーブル引き寄せ具において、
前記係合部は、前記本体部の軸線方向に対して傾斜して配置される一対の支持部と、前記支持部のそれぞれに回転自在に取り付けられたローラとを有し、前記支持部の軸線方向の先端側から前記本体部側の基端側にかけて前記ローラ間の距離が漸次狭くなっていることを特徴とするケーブル引き寄せ具。 - 前記ローラの外径がその全長に亘って略一定で、前記一対の支持部を先端側が開くように傾斜して配置させたことを特徴とする請求項1に記載のケーブル引き寄せ具。
- 前記一対の支持部が略平行で、前記ローラをテーパ状に形成することで前記ローラ間の距離を先端側から基端側にかけて漸次狭くしたことを特徴とする請求項1に記載のケーブル引き寄せ具。
- 前記ローラの外周面に滑り防止用の溝が複数刻まれていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のケーブル引き寄せ具。
- 前記支持部が相対向する方向に弾性力を生じるように前記基端部を形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のケーブル引き寄せ具。
- 前記係合部には、前記係合部を手元側に引き戻すときに前記ケーブルに係合するような凹部を形成された引っ掛け部を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のケーブル引き寄せ具。
Priority Applications (1)
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JP2008126789A JP5147529B2 (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | ケーブル引き寄せ具 |
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2008
- 2008-05-14 JP JP2008126789A patent/JP5147529B2/ja not_active Expired - Fee Related
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