JP4520434B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡用処置具に関する。
内視鏡とともに使用する、例えば、鉗子のような内視鏡用処置具は、手元側の操作部のスライダを進退させることによって、操作ワイヤをシースに対して進退させ、先端に配された鉗子片を開閉操作するようになっている。(例えば、特許文献1参照。)。しかし、このような内視鏡用処置具では、例えば、内視鏡のチャンネルに挿入する際、スライダを積極的に操作しなくてもスライダが勝手に進退してしまい、先端の鉗子片が挿入途中で開閉してしまう可能性がある。そこで、スライダが勝手に移動しないように操作部本体に対して固定するための機構が設けられた内視鏡用処置具が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
米国特許第6,299,630号明細書 特開平8−126648号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の内視鏡用処置具におけるような固定機構は複雑であり、操作も容易ではない。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、簡易な操作によってスライダの相対移動を規制することができる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る内視鏡用処置具は、細長のシースの先端に配された処置部を操作する操作部を備え、該操作部が、直線状に延びるレール部材が基端側に設けられた操作部本体と、前記レール部材が挿通されるレール挿通孔を有し、前記レール部材に摺動自在に配されたスライダと、前記レール部材を変形して前記レール部材を前記レール挿通孔に押圧することにより、前記レール部材に対する前記スライダの摺動を規制するスライダ固定部と、を備えていることを特徴とする。
この発明は、スライダ固定部を備えているので、レール部材を変形してレール部材をレール挿通孔に押圧することによって、レール部材とレール挿通孔との間に摩擦力を発生させることができる。従って、スライダに外力が加えられない限り、スライダを操作部本体に固定させることができる。また、レール部材の変形を復元して、再びスライダを操作部本体に対して進退移動させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用処置具は、前記内視鏡用処置具であって、前記レール部材が、対になって互いに略平行に設けられ、前記レール部材が平行状態のまま挿入可能な長軸を有する凹部又は長孔が、前記スライダ固定部に形成されていることを特徴とする。
この発明は、スライダ固定部を操作部本体に対して回転して、長孔の短軸方向をレール部材が接近又は離間する方向にすることによって、長孔によってレール部材を互いに接近させる方向に押圧して曲げることができ、レール部材とレール挿通孔との間に摩擦力を発生させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用処置具は、前記内視鏡用処置具であって、前記スライダ固定部が、前記凹部又は長孔に対して回転自在に接続されていることを特徴とする。
この発明は、スライダ固定部を凹部又は長孔に対して回転させることによって、レール部材を曲げることができ、レール挿通孔との間に摩擦力を発生させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用処置具は、前記内視鏡用処置具であって、前記スライダ固定部が、前記レール部材の基端に回転自在に接続されていることを特徴とする。
この発明は、スライダ固定部をレール部材に対して回転させることによって、レール部材を曲げることができ、レール挿通孔との間に摩擦力を発生させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用処置具は、前記内視鏡用処置具であって、前記レール部材が、対になって互いに略平行に設けられ、前記スライダ固定部が、前記レール部材が平行状態のまま挿入可能な短軸、かつ、前記レール部材が平行状態のときの前記レール部材の基端間の距離を越える長さの長軸を有して、前記レール部材の基端側から前記レール部材間に挿通される扁平断面の軸部材を備えていることを特徴とする。
この発明は、軸部材の短軸方向がレール部材が接近又は離間する方向と一致した状態からスライダ固定部をレール部材に対して回転させることによって、レール部材を曲げることができ、レール挿通孔との間に摩擦力を発生させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用処置具は、前記内視鏡用処置具であって、前記レール部材が対になって配され、基端に向かって互いの外側の幅が漸次狭められた係合部が、前記レール部材の基端側に設けられ、前記スライダ固定部に、前記係合部と嵌合する貫通孔が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る内視鏡用処置具は、前記内視鏡用処置具であって、前記スライダ固定部が、前記係合部の軸方向に移動可能に配されていることを特徴とする。
この発明は、スライダ固定部の貫通孔に係合部を挿通した状態で、スライダ固定部を係合部に対して進退移動させることによって、レール部材を曲げることができ、レール挿通孔との間に摩擦力を発生させることができる。
本発明に係る内視鏡用処置具は、細長のシースの先端に配された処置部を操作する操作部を備え、該操作部が、直線状に延びるレール部材が基端側に設けられた操作部本体と、前記レール部材が挿通するレール挿通孔が、周方向に沿って所定の長さに設けられたスライダと、を備え、前記レール挿通孔に、径方向の幅が前記レール部材の径方向の板厚と略同一の大きさとされて前記レール部材と嵌合する嵌合部が設けられていることを特徴とする。
この発明は、スライダをレール部材に対して回転させることによって、レール部材を嵌合部と嵌合させることができ、レール挿通孔との間に摩擦力を発生させることができる。従って、スライダに外力が加えられない限り、スライダを操作部本体に固定させることができる。また、スライダを反対方向に回転させることによって、再びスライダを操作部本体に対して進退移動させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用処置具は、前記内視鏡用処置具であって、前記レール部材が、対になって互いに略平行に設けられ、前記レール挿通孔が、前記スライダの同一円周上に設けられて、周端部に前記嵌合部が設けられていることを特徴とする。
この発明は、スライダを操作部本体回りに回転してレール部材をレール挿通孔の周端部に移動させたときに、嵌合部にてレール部材とレール挿通孔とを嵌合させることができる。
本発明によれば、簡易な操作によって操作部本体に対するスライダの移動を規制することができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
本実施形態に係る内視鏡用処置具1は、図1に示すように、細長のシース2と、シース2の先端に配された一対の鉗子片(処置部)3A,3Bと、先端が一対の鉗子片3A,3Bと接続されて、シース2内を進退自在に配された操作ワイヤ5と、操作ワイヤ5をシース2に対して進退操作させる操作部6とを備えている。
操作部6は、それぞれ所定の板厚を有して対になり、互いが略平行に直線状に延びるレール部材7,8が基端側に設けられた操作部本体10と、レール部材7,8に摺動自在に配されたスライダ11と、レール部材7,8を曲げて、レール部材7を第一レール挿通孔11aに及びレール部材8を第二レール挿通孔11bに、それぞれ押圧させるスライダ固定部12とを備えている。ここで、レール部材7,8は、互いに接近又は離間する方向に弾性変形して曲がるようになっている。
操作部本体10には、シース2の基端が先端に接続されている。操作部本体10の基端には、指掛部13が設けられている。
スライダ11には、スライダ中央部15を間に挟んで離隔され、レール部材7が挿通される第一レール挿通孔(レール挿通孔)11a、及びレール部材8が挿通される第二レール挿通孔(レール挿通孔)11bが設けられている。スライダ11の基端には、スライダ固定部12の後述する溝部12Aと係合する外方凸部17が形成されている。なお、内視鏡用処置具が高周波処置具の場合には、図1に示すように、スライダ中央部15に、操作ワイヤ5と電気的に接続されて、図示しない高周波電源と接続される電極端子16が立設されてもよい。
スライダ固定部12は、略円筒状に形成され、中心部には、レール部材7,8が平行状態で所定の隙間を介して挿通可能な長さの長軸を有する長孔18が形成されている。長孔18の短軸方向の長さは、レール部材7,8を所定の距離まで互いに接近させる方向に曲げたときのレール部材7,8の外側の幅と同一となっている。スライダ固定部12の内面には、スライダ11の基端に設けられた外方凸部17と回転自在に係合された溝部12Aが周方向に設けられている。スライダ固定部12は、レール部材7,8が接近又は離間する方向(図1に方向Tとして示す。)が長孔18の長軸方向になるようにして操作部本体10に挿通されている。
次に、本実施形態に係る内視鏡用処置具1の作用について説明する。
まず、スライダ11を操作部本体10の基端側に移動して、操作ワイヤ5を操作部本体10の基端側に移動させ、一対の鉗子片3A,3Bを閉じた状態とする。
続いて、図2に示す状態から図3に示す状態まで、即ち、長孔18の長軸方向が、レール部材7,8が接近又は離間する方向と一致する方向から、これに直交する方向と一致するまで、操作ワイヤ5を回転中心としてスライダ固定部12をスライダ11に対して回転する。この際、レール部材7,8が長孔18の内面によって長孔18の径方向内方に押圧され、レール部材7,8が互いに接近する方向に曲げられる。そのため、レール部材7,8が、それぞれ第一レール挿通孔11a及び第二レール挿通孔11bの内面に当接して壁面を押圧する。この結果、スライダ11と操作部本体10との間に摩擦力が発生する。
この状態で、図示しない内視鏡のチャンネル内に一対の鉗子片3A,3B側から内視鏡用処置具1を挿入する。この際、スライダ11が操作部本体10に固定された状態となるので、一対の鉗子片3A,3Bは、閉じた状態のままチャンネル内を移動して、開口端から突出される。高周波処置具の場合には、スライダ11の電極端子16に高周波電源と接続された図示しない接続コードを接続する。
所定の処置を行う際には、長孔18の長軸方向が、レール部材7,8が接近又は離間する方向と一致する方向になるまで、スライダ固定部12をスライダ11に対して再び回転する。このとき、長孔18からのレール部材7,8への押圧力が次第に弱くなり、レール部材7,8が互いに離間する方向に移動して曲げが解消される。
そのため、レール部材7,8が、それぞれ第一レール挿通孔11a及び第二レール挿通孔11bの内面から離間して、スライダ11と操作部本体10との間の摩擦力が消滅する。こうして、スライダ11を操作部本体10に対して進退させて一対の鉗子片3A,3Bを開閉操作して処置を行う。
この内視鏡用処置具1によれば、レール部材7,8を曲げてレール部材7を第一レール挿通孔11aに、及びレール部材8を第二レール挿通孔11bにそれぞれ押圧することによって、レール部材7,8と第一レール挿通孔11a及び第二レール挿通孔11bとの間に摩擦力を発生させることができる。従って、スライダ11にこの摩擦力以上の大きさの外力が加えられない限り、スライダ11を操作部本体10に固定させておくことができる。また、レール部材7,8の曲げが元の状態に戻ることによって、再びスライダ11を操作部本体10に対して進退移動させることができる。従って、簡易な操作によってスライダ11の操作部本体10に対する相対移動を規制することができる。
この際、スライダ固定部12をスライダ11に対して回転して、長孔18の短軸方向をレール部材7,8が接近又は離間する方向に一致させることによって、長孔18によってレール部材7,8を互いに接近させる方向に押圧して曲げることができ、レール部材7,8とスライダ11との間に摩擦力を容易に発生させることができる。
次に、第2の実施形態について図4から図6を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る鉗子(内視鏡用処置具)20のスライダ固定部21が、スライダ22から離間して配されているとした点である。
即ち、図4に示すように、スライダ固定部21は、スライダ22と指掛部13との間に配されている。スライダ22は、電極端子16が設けられていない以外は、第1の実施形態に係るスライダ11と同一の構成要素となっている。
この鉗子20によれば、スライダ固定部21を図5に示す状態から、図6に示す状態に回転させることによって、第1の実施形態と同様の作用により、レール部材7,8とスライダ22の長孔18との間に摩擦力を発生させることができる。従って、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、第3の実施形態について図7から図9を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る鉗子30のスライダ固定部31が、レール部材32,33の基端に回転自在に配されているとした点である。
図7に示すように、レール部材32,33の基端には、指掛部13の代わりに、径方向外方に突出して配された鍔部35が設けられている。
スライダ固定部31は、略円柱状に形成された柱状部36と、柱状部36の基端面36aから突出した指掛部37とを備えている。柱状部36の先端面36bには、レール部材32,33の基端が挿入される有底の凹部36Aが形成されている。
柱状部36の中心軸線に直交する面における凹部36Aの断面は、レール部材32,33が平行状態のときに、レール部材32,33が所定の隙間を介して挿入可能な大きさの長軸を有する扁平形状に形成されている。凹部36Aの断面における短軸の長さは、レール部材32,33を曲げて互いに所定の距離まで接近させたときのレール部材32,33の外側の幅と同一となっている。凹部36Aの開口端には、鍔部35と回転自在に係合する内方凸部38が径方向内方に突設されている。なお、凹部の開口端における内方凸部のみの内面形状が、上述した扁平形状となるように形成されていても構わない。
次に、本実施形態に係る鉗子30の作用について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、操作部本体39に対してスライダ22を所定の位置まで移動しておく。そして、図示しないチャンネル内に挿入する際、図8に示す状態から図9に示す状態まで、即ち、凹部36Aの断面長軸方向が、レール部材32,33が接近又は離間する方向からこれに対して直交する方向に一致するまで、スライダ中央部15を中心としてスライダ固定部31を操作部本体39に対して回転する。
この際、レール部材32,33が内方凸部38によって凹部36Aの径方向内方に押圧され、レール部材32,33が互いに接近する方向に曲げられる。そのため、第1の実施形態と同様に、レール部材32,33が、それぞれ第一レール挿通孔22a及び第二レール挿通孔22bの内面に当接して壁面を押圧する。この結果、スライダ22と操作部本体39との間に摩擦力が発生する。
所定の処置を行う際には、凹部36Aの断面長軸方向が、レール部材32,33が接近又は離間する方向に一致するまでスライダ固定部31を操作部本体39に対して回転する。このとき、内方凸部38からレール部材32,33への押圧力が弱まるので、レール部材32,33が互いに離間する方向に移動して曲げが解消される。
そのため、レール部材32,33が、それぞれ第一レール挿通孔22a及び第二レール挿通孔22bの内面から離間して、スライダ22と操作部本体39との間の摩擦力が消滅する。こうして、スライダ22を操作部本体39に対して進退させて一対の鉗子片3A,3Bを開閉操作して患部を把持し、所定の処置を行う。
この鉗子30によれば、第1の実施形態に係る内視鏡用処置具1と同様の効果を奏することができる。この際、指掛部37を把持して回転させることにより、レール部材32,33を容易に曲げることができる。
次に、第4の実施形態について図10から図12を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第3の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る鉗子40のスライダ固定部41が、レール部材42,43が平行状態のときにおける基端間の距離以下の長さの短軸、かつ、レール部材42,43が平行状態のときにおける基端間の距離を越える長さの長軸を有して、レール部材42,43の基端側からレール部材42,43間に挿通される扁平断面の軸部材45を備えているとした点である。
軸部材45の先端には、レール部材42,43からの抜け止め部46が設けられ、軸部材45の基端には、軸部材45と同様に断面が扁平なリング部材47が設けられている。
レール部材42,43の基端には、レール部材42,43が互いに接近する方向に突出した顎部48がそれぞれ設けられている。この顎部48は、軸部材45の先端に設けられた抜け止め部46と係合されている。
次に、本実施形態に係る鉗子40の作用について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、操作部本体49に対してスライダ22を所定の位置まで移動しておく。そして、図示しないチャンネル内に挿入する際、図11に示す状態から図12に示す状態まで、即ち、軸部材45の断面長軸方向が、レール部材42,43が接近又は離間する方向と一致するまで、軸部材45を回転中心としてスライダ固定部41を操作部本体49に対して回転する。
この際、レール部材42,43の顎部48が軸部材45によって径方向外方に押圧され、レール部材42,43が互いに離間する方向に曲げられる。そのため、レール部材42,43が、それぞれ第一レール挿通孔22a及び第二レール挿通孔22bの内面に径方向内側から当接して壁面を押圧する。この結果、スライダ22と操作部本体49との間に摩擦力が発生する。
所定の処置を行う際には、軸部材45の断面長軸方向が、レール部材42,43が接近又は離間する方向に対して直交する方向に一致するまで、スライダ固定部41を回転する。このとき、軸部材45からのレール部材42,43への押圧力が弱められ、レール部材42,43が互いに接近する方向に移動して曲げが解消される。
そのため、レール部材42,43が、それぞれ第一レール挿通孔22a及び第二レール挿通孔22bの内面から離間して、スライダ22と操作部本体49との間の摩擦力が消滅する。こうして、スライダ22を操作部本体49に対して進退させて図示しない一対の鉗子片を開閉操作して患部を把持し、所定の処置を行う。
この鉗子40によれば、第1の実施形態に係る内視鏡用処置具1と同様の効果を奏することができる。この際、リング部材47を把持して回転させることにより、レール部材42,43を容易に曲げることができる。
次に、第5の実施形態について図13を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用処置具50の操作部本体51のレール部材52,53の表面に、レール部材52,53と図示しないスライダとの摩擦力を高めるための凹凸状の抵抗部55が設けられているとした点である。
この内視鏡用処置具50によれば、スライダが操作部本体51に対して相対移動する際、抵抗部55上を移動するときの摩擦力が他の場所を移動する場合よりも大きくなるので、抵抗部55の摩擦係数を調整することにより、スライダが勝手に移動してしまうのを好適に抑えることができる。
次に、第6の実施形態について図14及び図15を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第6の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る鉗子60の操作部本体61におけるレール部材62,63の基端側に、基端に向かって互いの外側の幅が漸次狭められた係合部65が設けられ、スライダ固定部66が、係合部65と嵌合されるとした点である。
スライダ固定部66には、レール部材62,63が挿通され、係合部65と所定の範囲L内で嵌合するための貫通孔67が設けられている。貫通孔67の内径は、レール部材62,63が曲がっていないときにおける、係合部65の所定の範囲Lにおけるレール部材62,63の外側の幅と同一となるように漸次変化するように形成されている。すなわち、スライダ固定部66は、操作部本体61に挿通された際、所定の範囲Lよりも基端側のレール部材62,63に対しては進退自在とされ、所定の範囲Lにて係合部65と嵌合される。
次に、本実施形態に係る鉗子60の作用について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、操作部本体61に対してスライダ22を所定の位置まで移動しておく。そして、図示しないチャンネル内に挿入する際、図14に示す状態から図15に示す状態まで、即ち、スライダ固定部66を係合部65の所定の範囲Lを超える位置まで先端側に移動する。
この際、スライダ固定部66が所定の範囲Lを超えた時点で、レール部材62,63の係合部65がスライダ固定部66の貫通孔67によって徐々に径方向内方に押圧され、レール部材62,63が互いに接近する方向に曲げられる。そのため、レール部材62,63が、それぞれ第一レール挿通孔22a及び第二レール挿通孔22bの内面に径方向外側から当接して壁面を押圧する。この結果、スライダ22と操作部本体61との間に摩擦力が発生する。
所定の処置を行う際には、スライダ固定部66を係合部65の所定の範囲Lよりも操作部本体61の基端側に移動する。このとき、貫通孔67からレール部材62,63への押圧力が弱められ、レール部材62,63が離間する。
そのため、レール部材62,63が、それぞれ第一レール挿通孔22a及び第二レール挿通孔22bの内面から離間して、スライダ22と操作部本体61との間の摩擦力が消滅する。こうして、スライダ22を操作部本体61に対して進退させて図示しない一対の鉗子片を開閉操作して患部を把持し、所定の処置を行う。
この鉗子60によれば、スライダ固定部66を係合部65上で進退移動させることによって、第1の実施形態に係る内視鏡用処置具1と同様の効果を奏することができる。
次に、第7の実施形態について図16から図18を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第7の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る鉗子70の操作部71のスライダ72における、第一レール挿通孔73及び第二レール挿通孔75が、スライダ72の周方向に沿って所定の長さに設けられているとした点である。
第一レール挿通孔73及び第二レール挿通孔75は、スライダ中央部15を挟んで同一円周上の対称位置に設けられている。第一レール挿通孔73及び第二レール挿通孔75の周端部には、径方向の幅がレール部材7,8の径方向の板厚と略同一の大きさとされてレール部材7,8のそれぞれと嵌合する嵌合部76が設けられている。嵌合部76を除く第一レール挿通孔73及び第二レール挿通孔75の径方向の幅は、レール部材7,8の径方向の厚さよりも大きくなるように形成されている。
次に、本実施形態に係る鉗子70の作用について説明する。
まず、レール部材7,8が、それぞれスライダ72の第一レール挿通孔73及び第二レール挿通孔75の中央部分に位置するようにスライダ72を操作部本体10に対して回転して、スライダ72が操作部本体10に対して移動可能な状態としておく。そして、第1の実施形態と同様に、操作部本体10に対してスライダ72を所定の位置まで移動する。
図示しないチャンネル内に挿入する際、図17に示す状態から図18に示す状態まで、スライダ72を操作部本体10に対して回転して、レール部材7,8と嵌合部76とを嵌合させる。この際、スライダ72と操作部本体10との間に摩擦力が発生して、スライダ72が操作部本体10に固定される。
所定の処置を行う際には、スライダ72を操作部本体10に対して回転して、嵌合部76におけるレール部材7,8との嵌合状態を解除する。このとき、第一レール挿通孔73及び第二レール挿通孔75とレール部材7,8との摩擦力が消滅する。こうして、スライダ72を操作部本体10に対して進退させて図示しない一対の鉗子片を開閉操作して患部を把持し、所定の処置を行う。
この鉗子70によれば、スライダ固定部を設けなくても、第一レール挿通孔73及び第二レール挿通孔75の形状によって、操作部本体10との間の摩擦力を高めることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、内視鏡用処置具が、一対の鉗子片3A,3Bを開閉操作するものに限らず、図19に示すように、操作ワイヤ5の先端に処置部としてループワイヤ80が接続された、高周波スネア(内視鏡用処置具)81であっても構わない。
本発明の第1の実施形態に係る内視鏡用処置具を示す全体概要図である。 図1のA−A断面図である。 図2においてスライダ固定部を回転した状態を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る鉗子を示す全体概要図である。 図4のB−B断面図である。 図5においてスライダ固定部を回転した状態を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る鉗子を示す全体概要図である。 図7のC−C断面図である。 図8においてスライダ固定部を回転した状態を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る鉗子を示す全体概要図である。 図10のD−D断面図である。 図11においてスライダ固定部を回転した状態を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る鉗子を示す全体概要図である。 本発明の第6の実施形態に係る鉗子を示す全体概要図である。 図14においてスライダ固定部を移動した状態を示す説明図である。 本発明の第7の実施形態に係る鉗子を示す全体概要図である。 図16のE−E断面図である。 図17においてスライダを回転した状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡用処置具の変形例としての高周波スネアを示す全体概要図である。
符号の説明
1,50 内視鏡用処置具
2 シース
3A,3B 鉗子片(処置部)
6,71 操作部
7,8,32,33,42,43,52,53,62,63 レール部材
10,39,61 操作部本体
11,22,72 スライダ
11a,22a,73 第一レール挿通孔(レール挿通孔)
11b,22b,75 第二レール挿通孔(レール挿通孔)
12,21,31,41,66 スライダ固定部
18 長孔
20,30,40,60,70 鉗子(内視鏡用処置具)
36A 凹部
45 軸部材
55 抵抗部
65 係合部
67 貫通孔
76 嵌合部
80 ループワイヤ(処置部)
81 高周波スネア(内視鏡用処置具)

Claims (9)

  1. 細長のシースの先端に配された処置部を操作する操作部を備え、
    該操作部が、
    直線状に延びるレール部材が基端側に設けられた操作部本体と、
    前記レール部材が挿通されるレール挿通孔を有し、前記レール部材に摺動自在に配されたスライダと、
    前記レール部材を変形して前記レール部材を前記レール挿通孔に押圧することにより、前記レール部材に対する前記スライダの摺動を規制するスライダ固定部と、
    を備えていることを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 前記レール部材が、対になって互いに略平行に設けられ、
    前記レール部材が平行状態のまま挿入可能な長軸を有する凹部又は長孔が、前記スライダ固定部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  3. 前記スライダ固定部が、前記凹部又は長孔に対して回転自在に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用処置具。
  4. 前記スライダ固定部が、前記レール部材の基端に回転自在に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用処置具。
  5. 前記レール部材が、対になって互いに略平行に設けられ、
    前記スライダ固定部が、前記レール部材が平行状態のまま挿入可能な短軸、かつ、前記レール部材が平行状態のときの前記レール部材の基端間の距離を越える長さの長軸を有して、前記レール部材の基端側から前記レール部材間に挿通される扁平断面の軸部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  6. 前記レール部材が対になって配され、
    基端に向かって互いの外側の幅が漸次狭められた係合部が、前記レール部材の基端側に設けられ、
    前記スライダ固定部に、前記係合部と嵌合する貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  7. 前記スライダ固定部が、前記係合部の軸方向に移動可能に配されていることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用処置具。
  8. 細長のシースの先端に配された処置部を操作する操作部を備え、
    該操作部が、
    直線状に延びるレール部材が基端側に設けられた操作部本体と、
    前記レール部材が挿通するレール挿通孔が、周方向に沿って所定の長さに設けられたスライダと、
    を備え、
    前記レール挿通孔に、径方向の幅が前記レール部材の径方向の板厚と略同一の大きさとされて前記レール部材と嵌合する嵌合部が設けられていることを特徴とする内視鏡用処置具。
  9. 前記レール部材が、対になって互いに略平行に設けられ、
    前記レール挿通孔が、前記スライダの同一円周上に設けられて、周端部に前記嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用処置具。
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