JP6366065B2 - スライディングハンマー - Google Patents

スライディングハンマー Download PDF

Info

Publication number
JP6366065B2
JP6366065B2 JP2014192228A JP2014192228A JP6366065B2 JP 6366065 B2 JP6366065 B2 JP 6366065B2 JP 2014192228 A JP2014192228 A JP 2014192228A JP 2014192228 A JP2014192228 A JP 2014192228A JP 6366065 B2 JP6366065 B2 JP 6366065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hammer
groove
shaft
pin
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014192228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016060026A (ja
Inventor
康司 左武
康司 左武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2014192228A priority Critical patent/JP6366065B2/ja
Publication of JP2016060026A publication Critical patent/JP2016060026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6366065B2 publication Critical patent/JP6366065B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)

Description

本発明は、ハンマー部を軸部に沿ってスライドさせて打撃受け面に衝突させて打撃力を生じさせ、この打撃力を所定の作業に利用するスライディングハンマーに関する。
従来、ハンマー部を軸部に沿ってスライドさせて打撃受け面に衝突させて打撃力を発生し、この打撃力を押圧力や引張力として作用させる手工具として、スライディングハンマーがある(例えば、特許文献1,2参照)。図4に、従来のスライディングハンマー(工具100)の一例を示す。工具100は、所定の重量を有する円筒状のハンマー部101と、ハンマー部101をスライド自在に支持する丸棒状の軸部103と、軸部103の先端側に固定されて、軸部103をスライドさせたハンマー部101に打撃される大径の打撃受け面1032fと、軸部103の先端側に取り付けられて、作用対象に対して所定の作業を行う作用部105とを備える。
図4に示す作用部105は、図5に示すドリル装置200の本体210に、図5の下方から上方に向かって設けられた取付穴212に挿入されたドリル220を本体210から抜き取るときに用いられる刃状部材である。抜き取り作業は以下のように行う。本体210に、図5の右方から左方に向かって設けられた工具用スリット214に、作用部105の先端部を挿入する。この位置決め後、ハンマー部101を作用部105側にスライドさせて、打撃受け面1032fに打ち付ける。このときの打撃力が打撃受け面1032f及び軸部103を介して作用部105に伝達されて、作用部105の先端部がドリル220の端面を押圧することで、本体210から作用対象であるドリル220を抜き取れる。この工具100では、ハンマー部101自体を作業者の握り部として利用する。そのため、作業者は、ハンマー部101のスライド動作を片手で容易に行える。
特開平09−192741号公報 登録実用新案第3051699号公報
上述の従来のスライディングハンマーに対して作業性の改善が望まれている。
従来の工具100では、常時、ハンマー部101が軸部103に対して回転自在かつスライド自在であり、固定されない。そのため、打撃前に作用部105を位置決めする際、作業者が握るハンマー部101に対して作用部105の位置、特に先端部の位置を安定させることが難しい。
そのため、狭いスリット214に作用部105の先端部を挿入するには、図5に示すようにハンマー部101を一方の手で握ると共に、作用部105の先端部近くを他方の手で支えるなどする必要がある。即ち、作業者は、作用部105の位置決めを両手で行う必要があり、作業性に劣る。
また、従来の工具100では、ハンマー部101の移動量の調整を作業者の感覚によって行う。そのため、特に移動量を小さくする場合、作業者によって移動量にばらつきがあり、打撃力にばらつきが生じて、所望の作業を効率よく行い難い。移動量を高精度に調整しようとすると時間が掛かり、作業性に劣る。
そこで、本発明の目的の一つは、作業性に優れるスライディングハンマーを提供することにある。
本発明は、筒状のハンマー部と、前記ハンマー部をスライド自在に支持する軸部と、前記軸部に固定されて、スライドさせた前記ハンマー部に打撃される打撃受け面とを備え、前記打撃受け面が受けた打撃力を、前記軸部を介して作用対象に伝達するスライディングハンマーに係るものである。このスライディングハンマーは、前記軸部の軸方向に沿って設けられ、前記軸方向に沿った長さが異なる複数の溝部と、前記ハンマー部における前記軸部に対する回転及びスライドを規制可能な位置規制部とを備える。前記位置規制部は、前記ハンマー部の内外に貫通する貫通孔と、前記貫通孔に挿通されて、先端部の位置が、前記溝部の底部に接触した固定段階、前記溝部がつくる空間内に位置した回転規制段階、前記溝部に嵌っていない自由段階の三段階に変化可能に設けられたピン部とを備える。
上記のスライディングハンマーは作業性に優れる。
実施形態1のスライディングハンマーを示す概略斜視図である。 実施形態1のスライディングハンマーを示す分解斜視図である。 実施形態1のスライディングハンマーについて、図1に示す(III)−(III)切断線で切断した横断面図であり、ピン部と溝部との嵌合状態を示す。 従来のスライディングハンマーの一例を示す概略構成図である。 図4に示す従来のスライディングハンマーを用いて、ドリル装置からドリルを取り外す状態を説明する説明図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図3を参照して、本発明のスライディングハンマーを具体的に説明する。図面において、同一符号は同一名称物を示す。
・全体構成
実施形態1のスライディングハンマー1(以下、工具1と呼ぶ)は、筒状のハンマー部11と、ハンマー部11をスライド自在に支持する軸部13と、軸部13に固定されて、軸部13に沿ってスライドさせたハンマー部11に打撃される打撃受け面132fとを備える。この工具1は、打撃受け面132fが受けた打撃力を、軸部13を介して、作用対象に伝達して、作業部15によって所定の作業を行う。工具1の基本的構成及び基本的動作は、従来のスライディングハンマーと同様である。工具1は、軸部13に複数の溝部130を備える点、ハンマー部11における軸部13に対する回転及びスライドを規制可能な位置規制部を備える点を特徴の一つとする。位置規制部は、溝部130に対して進退可能に設けられたピン部20を備える。そして、この位置規制部によって、ハンマー部11が軸部13に対する一時的な固定を可能にする。以下、各要素の詳細を説明する。
・・ハンマー部
ハンマー部11は、軸部13をその軸方向に沿ってスライドして作用対象に付与する打撃力(ここでは押圧力)を発生するための筒状の錘であり、所定の重量を有する。工具1では、このハンマー部11の中間領域を作業者の握り部110として利用する。そのため、握り部110を作業者が握り易い形状及び大きさとしている。図1では、ハンマー部11を円筒状とし、中間領域の外径を両端部の外径よりも小さくしている(細くしている)。握り部110の外形は円形以外でもよく、例えば、四角形や六角形などの多角形状、楕円などの曲面状などとすると滑り難く握り易いと期待される。ハンマー部11の各端部に設けられた大径部112,114はそれぞれ、打撃受け面132fに当接する打撃発生部、ハンマー部11の抜け止め17に当接する当て止めとして機能する。
握り部110を含むハンマー部11における軸部13の挿通孔は、円柱状の軸部13の外形に沿った円孔である。この挿通孔の内径は、軸部13との間の間隔ができるだけ小さくなるように選択すると、ハンマー部11と軸部13との間のがたつきを低減できて好ましい。図3の断面図では分かり易いように上記間隔を誇張して大きく示す。
ハンマー部11は、更に、握り部110にその内外に貫通して、ピン部20が挿通される貫通孔11hを有する。貫通孔11hにおける外周側開口部近傍には、ピン部20の頭部24の当て止めを備える。詳細は、ピン部20の項で説明する。
・・軸部
軸部13は、ハンマー部11を軸部13の軸方向に沿って直線的に移動させるための案内部材であると共に、作用部15を介して作用対象に打撃力を伝達する打撃伝達部材の一つである。軸部13は、中空の円筒材を利用すると軽量化が図れるが、中実の丸棒材とすると強度に優れる。
軸部13の長さは、所望のハンマー部11の移動量を確保できるように選択するとよく、少なくともハンマー部11の長さよりも長くする。軸部13の外径は、上述のようにハンマー部11との間の間隔が小さくなるように選択する。
・・・溝部
軸部13は、更に、その軸方向に延設されて、その軸方向に沿った長さ(溝長さ)が異なる複数の溝部130(130〜130)を備える。溝部130には、ピン部20の先端部が挿入及び抜去される。ピン部20の先端部の位置によって、溝部130の溝長さに応じたハンマー部11のスライドを可能にして、溝部130及びピン部20はハンマー部11の移動量調整部として機能する。また、ピン部20の先端部の位置によって、ハンマー部11の回転規制やスライド規制を可能にして、溝部130及びピン部20は、ハンマー部11の位置規制部とし機能する。
溝部130の個数、溝長さ(軸部13の軸方向に沿った長さ)、溝深さ、溝の断面形状などは適宜選択できる。
溝部130の個数について述べると、ハンマー部11の最大移動量となる長さを有する溝部130maxと、最大移動量よりも少ない所望の移動量となる長さを有する溝部130anyとの合計2つの溝部を少なくとも備える。この例では合計6つの溝部130〜130を備える例を示す(n=6)。
溝長さについて述べると、最大移動量に対応する溝部130maxの長さは、軸部13における先端部から後端部に概ね至る長さである。その他の溝部130の長さは、軸部13の先端部から軸部13の中間部であって、所望の位置に至るまでの長さである。この例では、ハンマー部11を軸部13の先端側(作用部15側)に移動させて押圧力を生じさせるため、各溝部130〜130の一端部は、先端側で揃えられている(図1,図2)。また、ハンマー部11が打撃受け面132fに当接したときに、ピン部20が溝部130の端面に接触しない位置に、各溝部130〜130の一端部が設けられるように溝長さを調整している。
溝深さについて述べると、溝部130とピン部20との係合によるハンマー部11の固定を十分に行えて、かつ軸部13の強度の低下を実質的に招かない範囲で選択するとよい。
溝部130の断面形状について述べると、図3に示すように断面長方形状が挙げられる。溝部130の底面130dが平面であることで、ピン部20の先端面との接触面積が大きく、溝部130とピン部20との接触摩擦によるハンマー部11の固定を行い易く好ましい。
この例の各溝部130〜130はいずれも、断面矩形状であり、軸部13の長手方向に沿って一様な形状かつ一様な溝深さを有しており、溝長さのみ異なる。こうすることで、いずれの溝部130に対しても、ピン部20の先端部の挿入によるハンマー部11の回転規制やスライド規制などを安定して行える。
・・・取付部
この例の工具1は、軸部13の先端側に作用部15を取り付ける装着部132を一体に備える。装着部132は、一方が開口した有底円筒体であり、その外径が軸部13の外径よりも大きく、底部をつくる円環板部が軸部13の外周面から突出している。装着部132の開口部に作用部15に備える取付部152(図2)を挿入し、ボルトやねじなどの締結部材50によって両者を連結することで、軸部13に作用部15を固定する。装着部132の底部の一面は、ハンマー部11の一方の大径部112が当接する打撃受け面132fである。そのため、装着部132は、軸部13と共に、作用部15への打撃力伝達部材の一つとして機能する。
・・・抜け止め
この例の工具1は、軸部13の後端側にハンマー部11が軸部13から脱落することを防止する抜け止め17を備える。抜け止め17は、適宜な形状、大きさのものを利用できる。抜け止め17の軸部13への固定は、例えば、抜け止め17を内周面に雌ねじを有するリング体とし、軸部13の端部に雄ねじを設けて、抜け止め17を軸部13の端部にねじ込んで締結したり、抜け止め17をリング体として軸部13の端部に嵌入し、重ね合せた箇所に別途ねじを締め付けたりすることが挙げられる。
・・ピン部
ピン部20は、上述のように軸部13の溝部130と共に、ハンマー部11の移動量調整部及び位置規制部の構成要素である。ピン部20は、図2に示すように溝部130に挿入される先端部を有する軸棒22と、軸棒22に連結され、軸棒22よりも大径である頭部24とを備え、ばね25によって弾性支持される。
軸棒22は、ハンマー部11の貫通孔11hの内径以下の大きさを有する柱体又は筒体であって、ピン部20を貫通孔11hに押し込んだときに、その先端部が溝部130の底部130d(図3)に接する長さを有するものであればよい。ここでは軸棒22は、貫通孔11hの内径よりも小径の円柱体である。
頭部24は、作業者が、ピン部20を貫通孔11hに押し込むときの押圧部、押し込んだときの当て止め、ピン部20の先端部を軸部13の溝部130から引き抜くときの摘み部として機能する。これらの機能を奏するために、頭部24は、軸棒22の外径及び上述の貫通孔11hの内径よりも大きくしている。
この例のピン部20は、ばね25によってハンマー部11に弾性支持されて、先端部の位置が図3(B)〜図3(D)に示すように三段階に変化可能に取り付けられている。ばね25の一端部は、ハンマー部11の貫通孔11hをつくる内周面に、ばね25の他端部は軸棒22に、それぞれ差込孔などを設けて差し入れるなどして固定している。ピン部20の先端位置が段階的に変化可能なように、軸棒22の長さ、ばね25の自然長などを選択する。
以下、図3を参照して、ピン部20の先端部の位置と、ハンマー部11の状態との関係を説明する。図3は、工具1においてハンマー部11及び軸部13をその軸方向と直交方向に切断した横断面図であり、ピン部20の近傍を部分的に示す。図3(B)〜図3(D)は、軸棒22の先端位置が異なる状態を説明するために、軸棒22の先端部近傍を拡大して示す。
ばね25が自然長であるとき、図3(C)に示すように、ピン部20の軸棒22の端面22dが、溝部130がつくる空間内の途中に位置するように、即ち軸棒22の端面22dが溝部130の深さ方向の途中に位置して、溝部130の底面130dに接しないようにピン部20が支持される。この状態では、ハンマー部11は、軸部13に対する回転が溝部130の幅内に規制されるものの、スライドは規制されない。即ち、この状態では、ハンマー部11は、軸部13をスライド可能であり、打撃動作が行える。以下、ピン部20におけるこの配置位置を回転規制段階と呼ぶ。
ピン部20を手の指などで押し込むと、図3(D)に示すように、ばね25が頭部24とハンマー部11の貫通孔11hにおいて内周側開口部寄りに設けられた受け部との間で圧縮されて、軸棒22の先端部が溝部130に嵌り込み、軸棒22の端面22dが溝部130の底面130dに接触する。頭部24の押し込みを維持することで(指などで押し続けることで)、軸棒22と溝部130との接触状態を維持できる。この状態では、ハンマー部11は、接触摩擦によって、軸部13に対する回転及びスライドの双方が阻止される。以下、ピン部20におけるこの配置位置を固定段階と呼ぶ。ピン部20から指などを離すと、ばね25が自身の弾性によって自動的に自然長に戻り、上述の図3(A),(C)に示す回転規制段階になる。
ばね25が自然長である回転規制段階から、ピン部20の頭部24を手の指などで摘まんで引っ張ると、図3(B)に示すように、ばね25が伸びて、軸棒22の先端部が溝部130から抜ける。溝部130の開口縁よりも外方にまで引っ張ることで、軸棒22が軸部13に接触しなくなる。この状態、即ち軸棒22が溝部130に嵌っていない状態では、ハンマー部11は、軸部13に対する回転及びスライドの双方が可能である。以下、ピン部20におけるこの配置位置を自由段階と呼ぶ。工具1では、頭部24を離して、ピン部20の引っ張りを解除すると、上述のようにばね25によって自動的に回転規制段階になる。
ハンマー部11におけるピン部20の取付位置は、適宜選択できる。例えば片手の小指が作用部15側になるように握り部110を握って打撃操作を行う場合、図1に示すように、ハンマー部11における後端側(抜け止め17に近い側)にピン部20を配置すると、親指などの太い指でピン部20を押し込めるため、使い勝手がよい。片手の親指側が作用部15側になるように握り部110を握って打撃操作を行う場合には、抜け止め17を取り外して、ハンマー部11の前後を入れ替える。即ちピン部20の取付位置が近い大径部114が先端側、大径部112が後端側に位置するように軸部13にハンマー部11を挿入する。こうすることで、上述のように親指などの太い指でピン部20を押し込めるため、使い勝手がよい。工具1は、このようなハンマー部11の付け替えを容易に行えて作業性が良い。
・・作用部
作用部15は、作用対象に対して所定の作業を行う種々の形状を有するものが利用でき、特に問わない。この例の作用部15は、軸部13に対して着脱可能な部材であり、図2に示すようにその一端側に軸部13の装着部132に嵌め込まれる大径の取付部152を備える。図1に示す作用部15Aは、図4で説明した刃型形状のものである。図2に示す棒状体の作用部15Bは、図示しないスリーブなどの筒状体(作用対象)を収納孔に打ち込む際などに利用する。具体的には、筒状体の孔に作用部15Bの先端部を挿入し、打撃受け面132fが受けた打撃力を、取付部152の一面(筒状体の端面との対向面)を介して筒状体の端面に作用させ、取付部152の一面で筒状体を打ち付ける。
・使用方法
上述の溝部130とピン部20とを備える工具1は、以下のように使用する。まず、打撃操作前に作用部15の位置決めを行う。例えば、図5に示すドリル装置200の本体210に設けられたスリット214に作用部15Aの先端部を挿入する場合、ピン部20の頭部24を手の指などで押し込んで、図3(D)に示す上述の固定段階とする。こうすることで、作業者が握るハンマー部11(握り部110)が軸部13に対して滑らず、ハンマー部11と軸部13とを一時的に一体の剛体として取り扱えるため、作用部15Aの先端部の位置決めを安定して行える。
上述の位置決めが終わって打撃操作を行う場合、指などを離してピン部20の押し込みを解除して、図3(A)、図3(C)に示す上述の回転規制段階とする。こうすることで、作業者が握るハンマー部11(握り部110)の回転が規制されて、スライド操作を良好に行える。また、溝部130とピン部20とをスライド操作の案内に利用できるため、ハンマー部11のスライド操作を安定して行え、溝部130の長さに応じた打撃力を発生できる。
ハンマー部11の移動量を変更する調整操作を行う場合、ピン部20の頭部24を手の指などで摘まんで引っ張り、図3(B)に示す上述の自由段階とする。そして、現在の溝部130の位置から、所望の打撃力に応じた長さを有する別の溝部130にハンマー部11を回転させて、ピン部20を移動させる。その後、指などを離してピン部20の引っ張りを解除して、この溝部130に対して回転規制段階とすることで、上述のように所望の打撃力を発生できる。例えば、上述の作用部15Bを利用して筒状体を打ち込むにあたり、小さな打撃力が必要な場合、上述の手順(ピン部20を引っ張る⇒ハンマー部11の回転⇒ピン部20の引っ張り解除)によって、溝部130の変更を行うとよい。
(効果)
実施形態1の工具1は、軸部13に対するハンマー部11の回転及びスライドを規制可能な位置規制部を備えることで、作用対象に対して作用部15の位置決めを容易に行える。例えば、図4に示す従来の工具100では、作用部105の位置決めを両手で行う必要があるが、実施形態1の工具1では、ピン部20の押し込み状態を維持すればよく、片手で行える。上述の作用部15Bも同様に、筒状体への挿入を片手で安定して行える。
また、工具1は、ハンマー部11の移動量が所望量となる溝長さを有する溝部130を選択して、ピン部20を抜き差しするだけで、上記移動量を精度よくかつ簡単に調整でき、作業者による移動量のばらつきが実質的に生じない。溝長さが異なる溝部130を2つ以上、好ましくは3つ以上備えることで、種々の移動量に対応できながらも、移動量の調整が容易である。特に、上述のような小さい打撃力でよい場合などでも、ハンマー部11の移動量を精度よく、短時間で簡単に調整できる。更に、この工具1では、ピン部20をばね25によって支持しているため、作業者はピン部20の引っ張り操作とハンマー部11の回転操作という非常に簡単な操作を行うだけで移動量の変更を行え、特許文献2に記載される止めねじを利用する場合に比較して、作業性に優れる。
このように実施形態1の工具1は、作業性に優れる。また、工具1は、複数の溝部130を備えると共に、ピン部20を備える簡単な構成であるため、低コストである上に、壊れ難く、長期に亘り利用できる。
[変形例1]
実施形態1では、ハンマー部11の打撃力を作用対象に押圧力として作用させる例を説明した。その他、軸部13の後端側に設けられた抜け止め17において、軸部13側の一面を打撃受け面とし、軸部13を介して伝達されるハンマー部11の打撃力を作用対象に引張力として作用させる形態とすることができる。この場合、ハンマー部11における抜け止め17側への移動量を調整できるように、軸部13に延設する各溝部130〜130の一端部は、抜け止め17に近い後端側に揃える。また、この場合、作用部は、フックや折り曲げ片状のものなどが挙げられる。このような屈曲形状の作用部を作用対象、例えば、自動車のドアなどの板金に引っ掛けることで、打撃力によって作用対象を引っ張って凹みの補修などができる。
[変形例2]
実施形態1では、作用部15が軸部13に対して着脱可能な例を説明した。作用部15が軸部13に一体に設けられた形態や、軸部13の端面自体を作用部とする形態とすることができる。これらの場合、打撃受け面132fを軸部13に一体に備えるとよい。
[変形例3]
実施形態1では、ピン部20が円柱体であり、ばね25によって支持された例を説明した。その他、ピン部20をねじとし、貫通孔11hをねじ孔とする形態とすることができる。この場合、ばねを省略できる。
[変形例4]
実施形態1では、軸部13の先端側に固定される装着部132に打撃受け面132fを備える例を説明した。その他、ピン部20の軸棒22の外周面が当接する軸部13の溝部130の端面を打撃受け面とすることができる。この場合、ピン部20は、打撃に耐え得る強度を有する材料によって構成する。溝部130の一端部は、軸部13の中間部に設ける。そして、ハンマー部11をスライドして、溝部130の端部にピン部20の軸棒22を押し当てたり、溝部130の端部の近傍でピン部20を押し込んでこの状態で溝部130の端面に押し当てたりするとよい。
本発明のスライディングハンマーは、ハンマー部の重量に応じた打撃力を作用対象に伝えて種々の作業を行う場合に利用できる。
1 工具(スライディングハンマー)
11 ハンマー部 11h 貫通孔 110 握り部 112,114 大径部
13 軸部 130,130〜130 溝部 132 装着部
132f 打撃受け面 130d 底面
15,15A,15B 作用部 152 取付部 17 抜け止め
20 ピン部 22 軸棒 22d 端面 24 頭部 25 ばね 50 締結部材
100 工具(スライディングハンマー) 101 ハンマー部 103 軸部
1032f 打撃受け面 105 作用部
200 ドリル装置 210 本体 212 取付穴 214 工具用スリット
220 ドリル

Claims (1)

  1. 筒状のハンマー部と、
    前記ハンマー部をスライド自在に支持する軸部と、
    前記軸部に固定されて、スライドさせた前記ハンマー部に打撃される打撃受け面とを備え、前記打撃受け面が受けた打撃力を、前記軸部を介して作用対象に伝達するスライディングハンマーであって、
    前記軸部の軸方向に沿って設けられ、前記軸方向に沿った長さが異なる複数の溝部と、
    前記ハンマー部における前記軸部に対する回転及びスライドを規制可能な位置規制部とを備え、
    前記位置規制部は、
    前記ハンマー部の内外に貫通する貫通孔と、
    前記貫通孔に挿通されて、先端部の位置が、前記溝部の底部に接触した固定段階、前記溝部がつくる空間内に位置した回転規制段階、前記溝部に嵌っていない自由段階の三段階に変化可能に設けられたピン部とを備えるスライディングハンマー。
JP2014192228A 2014-09-22 2014-09-22 スライディングハンマー Active JP6366065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192228A JP6366065B2 (ja) 2014-09-22 2014-09-22 スライディングハンマー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192228A JP6366065B2 (ja) 2014-09-22 2014-09-22 スライディングハンマー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016060026A JP2016060026A (ja) 2016-04-25
JP6366065B2 true JP6366065B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=55796572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014192228A Active JP6366065B2 (ja) 2014-09-22 2014-09-22 スライディングハンマー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6366065B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102368410B1 (ko) * 2020-12-28 2022-02-25 박정만 드릴비트 분리용 공구
CN114914848B (zh) * 2022-05-31 2024-04-05 广东电网有限责任公司 一种振捣式插拔销器

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3203668A (en) * 1964-03-25 1965-08-31 Marley T Pitsenbarger Floor jack
JPS49150100U (ja) * 1973-04-20 1974-12-25
JPS5158257U (ja) * 1974-10-31 1976-05-07
JPS5598436U (ja) * 1978-12-27 1980-07-09
JPS5773073U (ja) * 1980-10-20 1982-05-06
US5245737A (en) * 1992-09-21 1993-09-21 Perea Charles R Cotter pin extractor kit apparatus
JP3051699U (ja) * 1997-12-05 1998-09-02 石原機械工業株式会社 手動式衝撃工具
US6036073A (en) * 1998-08-20 2000-03-14 Newhouse; Richard D. Nail holding and driving tool
JP2012206193A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Kitz Corp スライドハンマ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016060026A (ja) 2016-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2518994A (en) Forceps
US3900058A (en) Multipurpose impact hand tool
JP5997078B2 (ja) 医療用ネジを取り付けるためのドライバー
US20210331303A1 (en) Multi-Use Hammer Device and Method
JP6366065B2 (ja) スライディングハンマー
JP5513286B2 (ja) ピン着脱工具
KR101670323B1 (ko) 이탈방지 드라이버
CN110916750A (zh) 克氏针夹持装置和钻孔装置
US8770069B2 (en) Automatically-configurable screwdriver assembly
US4872231A (en) Impact blade tool
EP2402095A1 (en) Universal blind rivet and threaded rivet nut setting system
US11213898B2 (en) Drilling device for enlarged-diameter hole
US1754739A (en) Screw-holding screw driver
CN103707264B (zh) 一种射钉枪打钉深度调控装置
EP2551065B1 (en) Adjustable depth stop mechanism
JP6713500B2 (ja) アンカー抜取具
TW200624227A (en) Clamped structure of screwdriver head
US3334509A (en) Mandrel separable fastener inserting tools
JP4235627B2 (ja) 万能オートポンチ
KR101669949B1 (ko) 나사못 용 가압장치
KR101565118B1 (ko) 절골장치
JP3173386U (ja) ロッドパッキン取り外し治具
JP3178214U (ja) 下穴あけ工具
US20200353607A1 (en) Fastener Holding Driver
JP2008194822A (ja) 遠隔操作用ヤットコに用いるアダプタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6366065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250