JP6366065B2 - スライディングハンマー - Google Patents
スライディングハンマー Download PDFInfo
- Publication number
- JP6366065B2 JP6366065B2 JP2014192228A JP2014192228A JP6366065B2 JP 6366065 B2 JP6366065 B2 JP 6366065B2 JP 2014192228 A JP2014192228 A JP 2014192228A JP 2014192228 A JP2014192228 A JP 2014192228A JP 6366065 B2 JP6366065 B2 JP 6366065B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hammer
- groove
- shaft
- pin
- shaft portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
Description
以下、図1〜図3を参照して、本発明のスライディングハンマーを具体的に説明する。図面において、同一符号は同一名称物を示す。
実施形態1のスライディングハンマー1(以下、工具1と呼ぶ)は、筒状のハンマー部11と、ハンマー部11をスライド自在に支持する軸部13と、軸部13に固定されて、軸部13に沿ってスライドさせたハンマー部11に打撃される打撃受け面132fとを備える。この工具1は、打撃受け面132fが受けた打撃力を、軸部13を介して、作用対象に伝達して、作業部15によって所定の作業を行う。工具1の基本的構成及び基本的動作は、従来のスライディングハンマーと同様である。工具1は、軸部13に複数の溝部130を備える点、ハンマー部11における軸部13に対する回転及びスライドを規制可能な位置規制部を備える点を特徴の一つとする。位置規制部は、溝部130に対して進退可能に設けられたピン部20を備える。そして、この位置規制部によって、ハンマー部11が軸部13に対する一時的な固定を可能にする。以下、各要素の詳細を説明する。
ハンマー部11は、軸部13をその軸方向に沿ってスライドして作用対象に付与する打撃力(ここでは押圧力)を発生するための筒状の錘であり、所定の重量を有する。工具1では、このハンマー部11の中間領域を作業者の握り部110として利用する。そのため、握り部110を作業者が握り易い形状及び大きさとしている。図1では、ハンマー部11を円筒状とし、中間領域の外径を両端部の外径よりも小さくしている(細くしている)。握り部110の外形は円形以外でもよく、例えば、四角形や六角形などの多角形状、楕円などの曲面状などとすると滑り難く握り易いと期待される。ハンマー部11の各端部に設けられた大径部112,114はそれぞれ、打撃受け面132fに当接する打撃発生部、ハンマー部11の抜け止め17に当接する当て止めとして機能する。
軸部13は、ハンマー部11を軸部13の軸方向に沿って直線的に移動させるための案内部材であると共に、作用部15を介して作用対象に打撃力を伝達する打撃伝達部材の一つである。軸部13は、中空の円筒材を利用すると軽量化が図れるが、中実の丸棒材とすると強度に優れる。
軸部13は、更に、その軸方向に延設されて、その軸方向に沿った長さ(溝長さ)が異なる複数の溝部130(1301〜130n)を備える。溝部130には、ピン部20の先端部が挿入及び抜去される。ピン部20の先端部の位置によって、溝部130の溝長さに応じたハンマー部11のスライドを可能にして、溝部130及びピン部20はハンマー部11の移動量調整部として機能する。また、ピン部20の先端部の位置によって、ハンマー部11の回転規制やスライド規制を可能にして、溝部130及びピン部20は、ハンマー部11の位置規制部とし機能する。
この例の工具1は、軸部13の先端側に作用部15を取り付ける装着部132を一体に備える。装着部132は、一方が開口した有底円筒体であり、その外径が軸部13の外径よりも大きく、底部をつくる円環板部が軸部13の外周面から突出している。装着部132の開口部に作用部15に備える取付部152(図2)を挿入し、ボルトやねじなどの締結部材50によって両者を連結することで、軸部13に作用部15を固定する。装着部132の底部の一面は、ハンマー部11の一方の大径部112が当接する打撃受け面132fである。そのため、装着部132は、軸部13と共に、作用部15への打撃力伝達部材の一つとして機能する。
この例の工具1は、軸部13の後端側にハンマー部11が軸部13から脱落することを防止する抜け止め17を備える。抜け止め17は、適宜な形状、大きさのものを利用できる。抜け止め17の軸部13への固定は、例えば、抜け止め17を内周面に雌ねじを有するリング体とし、軸部13の端部に雄ねじを設けて、抜け止め17を軸部13の端部にねじ込んで締結したり、抜け止め17をリング体として軸部13の端部に嵌入し、重ね合せた箇所に別途ねじを締め付けたりすることが挙げられる。
ピン部20は、上述のように軸部13の溝部130と共に、ハンマー部11の移動量調整部及び位置規制部の構成要素である。ピン部20は、図2に示すように溝部130に挿入される先端部を有する軸棒22と、軸棒22に連結され、軸棒22よりも大径である頭部24とを備え、ばね25によって弾性支持される。
作用部15は、作用対象に対して所定の作業を行う種々の形状を有するものが利用でき、特に問わない。この例の作用部15は、軸部13に対して着脱可能な部材であり、図2に示すようにその一端側に軸部13の装着部132に嵌め込まれる大径の取付部152を備える。図1に示す作用部15Aは、図4で説明した刃型形状のものである。図2に示す棒状体の作用部15Bは、図示しないスリーブなどの筒状体(作用対象)を収納孔に打ち込む際などに利用する。具体的には、筒状体の孔に作用部15Bの先端部を挿入し、打撃受け面132fが受けた打撃力を、取付部152の一面(筒状体の端面との対向面)を介して筒状体の端面に作用させ、取付部152の一面で筒状体を打ち付ける。
上述の溝部130とピン部20とを備える工具1は、以下のように使用する。まず、打撃操作前に作用部15の位置決めを行う。例えば、図5に示すドリル装置200の本体210に設けられたスリット214に作用部15Aの先端部を挿入する場合、ピン部20の頭部24を手の指などで押し込んで、図3(D)に示す上述の固定段階とする。こうすることで、作業者が握るハンマー部11(握り部110)が軸部13に対して滑らず、ハンマー部11と軸部13とを一時的に一体の剛体として取り扱えるため、作用部15Aの先端部の位置決めを安定して行える。
実施形態1の工具1は、軸部13に対するハンマー部11の回転及びスライドを規制可能な位置規制部を備えることで、作用対象に対して作用部15の位置決めを容易に行える。例えば、図4に示す従来の工具100では、作用部105の位置決めを両手で行う必要があるが、実施形態1の工具1では、ピン部20の押し込み状態を維持すればよく、片手で行える。上述の作用部15Bも同様に、筒状体への挿入を片手で安定して行える。
実施形態1では、ハンマー部11の打撃力を作用対象に押圧力として作用させる例を説明した。その他、軸部13の後端側に設けられた抜け止め17において、軸部13側の一面を打撃受け面とし、軸部13を介して伝達されるハンマー部11の打撃力を作用対象に引張力として作用させる形態とすることができる。この場合、ハンマー部11における抜け止め17側への移動量を調整できるように、軸部13に延設する各溝部1301〜130nの一端部は、抜け止め17に近い後端側に揃える。また、この場合、作用部は、フックや折り曲げ片状のものなどが挙げられる。このような屈曲形状の作用部を作用対象、例えば、自動車のドアなどの板金に引っ掛けることで、打撃力によって作用対象を引っ張って凹みの補修などができる。
実施形態1では、作用部15が軸部13に対して着脱可能な例を説明した。作用部15が軸部13に一体に設けられた形態や、軸部13の端面自体を作用部とする形態とすることができる。これらの場合、打撃受け面132fを軸部13に一体に備えるとよい。
実施形態1では、ピン部20が円柱体であり、ばね25によって支持された例を説明した。その他、ピン部20をねじとし、貫通孔11hをねじ孔とする形態とすることができる。この場合、ばねを省略できる。
実施形態1では、軸部13の先端側に固定される装着部132に打撃受け面132fを備える例を説明した。その他、ピン部20の軸棒22の外周面が当接する軸部13の溝部130の端面を打撃受け面とすることができる。この場合、ピン部20は、打撃に耐え得る強度を有する材料によって構成する。溝部130の一端部は、軸部13の中間部に設ける。そして、ハンマー部11をスライドして、溝部130の端部にピン部20の軸棒22を押し当てたり、溝部130の端部の近傍でピン部20を押し込んでこの状態で溝部130の端面に押し当てたりするとよい。
11 ハンマー部 11h 貫通孔 110 握り部 112,114 大径部
13 軸部 130,1301〜130n 溝部 132 装着部
132f 打撃受け面 130d 底面
15,15A,15B 作用部 152 取付部 17 抜け止め
20 ピン部 22 軸棒 22d 端面 24 頭部 25 ばね 50 締結部材
100 工具(スライディングハンマー) 101 ハンマー部 103 軸部
1032f 打撃受け面 105 作用部
200 ドリル装置 210 本体 212 取付穴 214 工具用スリット
220 ドリル
Claims (1)
- 筒状のハンマー部と、
前記ハンマー部をスライド自在に支持する軸部と、
前記軸部に固定されて、スライドさせた前記ハンマー部に打撃される打撃受け面とを備え、前記打撃受け面が受けた打撃力を、前記軸部を介して作用対象に伝達するスライディングハンマーであって、
前記軸部の軸方向に沿って設けられ、前記軸方向に沿った長さが異なる複数の溝部と、
前記ハンマー部における前記軸部に対する回転及びスライドを規制可能な位置規制部とを備え、
前記位置規制部は、
前記ハンマー部の内外に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔に挿通されて、先端部の位置が、前記溝部の底部に接触した固定段階、前記溝部がつくる空間内に位置した回転規制段階、前記溝部に嵌っていない自由段階の三段階に変化可能に設けられたピン部とを備えるスライディングハンマー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014192228A JP6366065B2 (ja) | 2014-09-22 | 2014-09-22 | スライディングハンマー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014192228A JP6366065B2 (ja) | 2014-09-22 | 2014-09-22 | スライディングハンマー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016060026A JP2016060026A (ja) | 2016-04-25 |
JP6366065B2 true JP6366065B2 (ja) | 2018-08-01 |
Family
ID=55796572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014192228A Active JP6366065B2 (ja) | 2014-09-22 | 2014-09-22 | スライディングハンマー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6366065B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102368410B1 (ko) * | 2020-12-28 | 2022-02-25 | 박정만 | 드릴비트 분리용 공구 |
CN114914848B (zh) * | 2022-05-31 | 2024-04-05 | 广东电网有限责任公司 | 一种振捣式插拔销器 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3203668A (en) * | 1964-03-25 | 1965-08-31 | Marley T Pitsenbarger | Floor jack |
JPS49150100U (ja) * | 1973-04-20 | 1974-12-25 | ||
JPS5158257U (ja) * | 1974-10-31 | 1976-05-07 | ||
JPS5598436U (ja) * | 1978-12-27 | 1980-07-09 | ||
JPS5773073U (ja) * | 1980-10-20 | 1982-05-06 | ||
US5245737A (en) * | 1992-09-21 | 1993-09-21 | Perea Charles R | Cotter pin extractor kit apparatus |
JP3051699U (ja) * | 1997-12-05 | 1998-09-02 | 石原機械工業株式会社 | 手動式衝撃工具 |
US6036073A (en) * | 1998-08-20 | 2000-03-14 | Newhouse; Richard D. | Nail holding and driving tool |
JP2012206193A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Kitz Corp | スライドハンマ |
-
2014
- 2014-09-22 JP JP2014192228A patent/JP6366065B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016060026A (ja) | 2016-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2518994A (en) | Forceps | |
US3900058A (en) | Multipurpose impact hand tool | |
JP5997078B2 (ja) | 医療用ネジを取り付けるためのドライバー | |
US20210331303A1 (en) | Multi-Use Hammer Device and Method | |
JP6366065B2 (ja) | スライディングハンマー | |
JP5513286B2 (ja) | ピン着脱工具 | |
KR101670323B1 (ko) | 이탈방지 드라이버 | |
CN110916750A (zh) | 克氏针夹持装置和钻孔装置 | |
US8770069B2 (en) | Automatically-configurable screwdriver assembly | |
US4872231A (en) | Impact blade tool | |
EP2402095A1 (en) | Universal blind rivet and threaded rivet nut setting system | |
US11213898B2 (en) | Drilling device for enlarged-diameter hole | |
US1754739A (en) | Screw-holding screw driver | |
CN103707264B (zh) | 一种射钉枪打钉深度调控装置 | |
EP2551065B1 (en) | Adjustable depth stop mechanism | |
JP6713500B2 (ja) | アンカー抜取具 | |
TW200624227A (en) | Clamped structure of screwdriver head | |
US3334509A (en) | Mandrel separable fastener inserting tools | |
JP4235627B2 (ja) | 万能オートポンチ | |
KR101669949B1 (ko) | 나사못 용 가압장치 | |
KR101565118B1 (ko) | 절골장치 | |
JP3173386U (ja) | ロッドパッキン取り外し治具 | |
JP3178214U (ja) | 下穴あけ工具 | |
US20200353607A1 (en) | Fastener Holding Driver | |
JP2008194822A (ja) | 遠隔操作用ヤットコに用いるアダプタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170821 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180629 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180627 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6366065 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |