JP3051699U - 手動式衝撃工具 - Google Patents

手動式衝撃工具

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正博 石原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力を用いることなく、また狭い場所での作
業を容易にする。 【構成】 先端面を打撃面12a とするスライドハンマー
12a を、ロッド状本体14の回りにスライド自在に配設す
るとともに、衝撃作業片16をロッド状本体の先端に一体
的に設けて、スライドハンマーと衝撃作業片とをユニッ
ト化している。そして、ロッド状本体14の先端方向への
スライドハンマー12のスライド、およびスライドハンマ
ー先端の打撃面12a による被打撃面22a の衝突、打撃の
もとで、対応する衝撃力を衝撃作業片16の先端に発生可
能としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、被打撃面の打撃により生じる衝撃によって、衝撃作業片の先端形 状に対応した所定の作業を被作業体に施す手動式衝撃工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、ビル等のコンクリート壁、コンクリート床や岩盤等のような比較的 高硬度な被作業体の部分的な破砕、はつり、あるいは切断等の作業は、一般に、 コンプレッサー、エンジン、またはモータ等を駆動源とした駆動式の携帯用作業 機械、特に所定の衝撃を発生可能な衝撃作業機械を用いた、いわゆる衝撃作業に よって行われる。
【0003】 しかし、このような駆動式の作業機械は、携帯可能であるとはいえ、それ相応 の大きさ、重量を持つため、携帯した状態での頻繁な移動は容易でない。そして 、このような作業機械は、電源の取れない場所、あるいは被災地等のような電気 の使用の不能な場所、およびコンプレッサー、エンジン、またはモータ等の駆動 源の使用の危険な場所等では使用できない。
【0004】 そこで、このような電気の使用不能な地域、場所等における破砕、はつり等の 衝撃作業を、たがね等の衝撃工具を使用し、このたがねをハンマー等で打撃する ことによって行うことが、通常考えられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、被災地等においては、作業スペースの制限を受けることが多く 、ハンマーを振り回すことの容易でない場所での作業も要求される。そのため、 ハンマーと衝撃工具とを利用した破砕、はつり等の衝撃作業も、作業場所の制限 を受けざるを得ない。
【0006】 そして、このようなハンマーと衝撃工具とでの作業においては、衝撃工具を支 持する作業者、およびハンマーを使用する作業者の、少なくとも2名の作業者が 必要となるため、作業者数が増員化する。
【0007】 更に、ハンマーによる打撃作業は、作業者の技術力に頼るところが大きい。つ まり、作業経験の浅い、あるいは作業経験のない作業者にとっては、ハンマーに よる打撃作業が容易でなく、作業効率の低下を招くばかりでなく、危険性も伴い やすい。
【0008】 この考案は、動力を用いることのない、また狭い場所での作業の容易な手動式 衝撃工具の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、先端面を打撃面とする所定の 重さのスライドハンマーを、後端に把持部の規定されたロッド状本体の回りにス ライド自在に配設するとともに、所定の先端形状を持つ衝撃作業片をロッド状本 体の先端に一体的に設けて、スライドハンマーと衝撃作業片とをユニット化して いる。そして、ロッド状本体の先端方向へのスライドハンマーのスライド、およ びスライドハンマー先端の打撃面による、ロッド状本体の先端部回りに規定され た対向する所定の被打撃面の衝突、打撃のもとで、対応する衝撃力を衝撃作業片 の先端に発生可能としている。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】 図1、図2に示すように、この考案に係る手動式衝撃工具10においては、先端 面を打撃面12a としたスライドハンマー12が、ロッド状本体14の回りにスライド 自在に配設されるとともに、所定の先端形状を持つ衝撃作業片16が、ロッド状本 体の先端に一体的に設けられている。
【0012】 スライドハンマー12は、たとえば、中心軸線上に貫通孔18を有する約6Kg 程度 の鋼材からなり、この実施の形態においては、作業者の把持可能な小径把持部12 b を先端部(図中左方)、後端部(図中右方)間の中間部に有して形成されてい る。そして、貫通孔18へのロッド状本体14の遊挿のもとで、スライドハンマー12 は、ロッド状本体14の回りにスライド自在に配設される。
【0013】 ロッド状本体14は、たとえば、断面略円形の中実棒体として形成されている。 そして、このロッド状本体14の後端(図中右端)は、たとえば、フランジ20a 付 きのゴム製グリップ20の被装によって把持部として規定され、この把持部から図 中左方の部分、グリップから所定の先端位置までの間において、スライドハンマ ー12はロッド状本体に対してスライド可能となっている。
【0014】 ここで、この考案の実施の一形態においては、ロッド状本体14より大径の略有 底筒状の保持片(大径保持片)22が、衝撃作業片16の後端(図中右端)に一体に 設けられ、この大径保持片内への先端の挿入、係止のもとで、衝撃作業片がロッ ド状本体14の先端に一体的に配設、固定可能となっている。たとえば、大径保持 片22の内部に形成されためねじ24へのロッド状本体14の対応するおねじ26の螺着 のもとで、ロッド状本体14の先端と衝撃作業片16の後端とが着脱可能に連結、固 定されている。
【0015】 なお、大径保持片22の側壁に穿設されたねじ孔28に止めねじ30を螺着するとと もに、この止めねじをロッド状本体14の先端部の小径段部14a に当接、係合させ れば、ロッド状本体に対する衝撃作業片16の回転阻止により、ロッド状本体から の衝撃作業片の脱落は確実に防止できる。
【0016】 この考案の実施の形態においては、衝撃作業片16として、たとえば、尖鋭な角 錐、または円錐形状の先端を持つ、いわゆるモイルポイントを例示する。
【0017】 図1に示すように、大径保持片22への先端の挿入、係止のもとで衝撃作業片16 をロッド状本体14の先端に固定するこの実施の形態の構成においては、大径保持 片の開口端面22a が、スライドハンマーの打撃面12a に対向する被打撃面として 規定される。
【0018】 このような手動式衝撃工具10において、図1に実線で示すロッド状本体14にお ける後端位置から、スライドハンマー12を矢印で示す先端方向にスライドさせる と、スライドハンマーは、そのスライドの際の勢いのもとで、大径保持片の被打 撃面(開口端面)22a に衝突する(図1の一点鎖線参照)。そして、大径保持片 の被打撃面22a に対するスライドハンマー先端の打撃面12a の衝突、打撃による 衝撃を、衝撃作業片16の先端から、コンクリート壁、コンクリート床、あるいは 岩盤等の比較的高硬度な被作業体表面に伝達させることによって、この間に対応 する衝撃力が発生し、これによって、被作業体の破砕、はつり等の衝撃作業が可 能となっている。
【0019】 なお、ロッド状本体のグリップ20から衝撃作業片16の先端までの長さは、たと えば、1600〜1800mm程度とされる。
【0020】 たとえば、図3(A) に示すように、この手動式衝撃工具10は、衝撃作業片16の 先端を作業対象となる被作業体に当てがい、グリップ20を片手で把持し、適当な 力でロッド状本体14を立てて支持することによって、所定の作業位置に位置決め した状態で保持される。そして、このようにロッド状本体14を支持した状態にお いて、スライドハンマーの小径把持部12a を他方の手で把持し、スライドハンマ ー12をロッド状本体14の後端位置から下方、つまりに先端方向に投げつけるよう に付勢下降させれば、図3(B) に示すように、大径保持片22の被打撃面へのスラ イドハンマー12の打撃面の衝突、打撃により生じる、スライドハンマーの自重に 付勢力の加わった衝撃力が、衝撃作業片16の先端、つまりはこの先端と被作業体 との間に作用して、被作業体の破砕、はつり等の衝撃作業が行われる。
【0021】 そして、下降位置のスライドハンマー12を引き上げ、再度同様に付勢下降させ れば、被作業体の破砕、はつり等の衝撃作業が、コンプレッサー、エンジン、お よびモータ等の動力を用いることなく、手動のもとで繰り返し得られる。
【0022】 上記のように、この考案の手動式衝撃工具10においては、スライドハンマー12 を衝撃作業片の被打撃面22a に手動のもとで打ちつければ足りるため、衝撃作業 片による被作業体の破砕、はつり等の衝撃作業が、コンプレッサー、エンジン、 モータ等の駆動源、ひいては電気等の動力源を要することなく行える。従って、 電源の取れない場所、あるいはコンプレッサー、エンジン、モータ等の駆動源の 使用の危険な被災地等での衝撃作業が容易に可能となる。
【0023】 そして、ロッド状本体14の把持部、つまりグリップ20を一方の手で保持し、ス ライドハンマー12を他方の手によって被打撃面方向に投げつけるように付勢下降 させれば足りるため、作業の容易化も同時に得られる。
【0024】 更に、ハンマーを振り回すことなく、ロッド状本体14に沿ってスライドハンマ ー12を付勢下降させれば足りるため、スライドハンマーによる打撃作業、ひいて は衝撃作業が、狭いスペースでも容易に行える。
【0025】 ここで、従来のようなハンマーを衝撃作業片に打ちつける作業においては、そ の作業の熟練者と、経験の浅い、あるいは経験のない作業者とではその作業性、 作業の確実性に著しい差異が生じる。しかし、この考案の手動式衝撃工具10にお いては、把持したスライドハンマー12を下方の被打撃面方向に投げつけるように 付勢下降させれば足り、そのスライドハンマーの軌道は、ロッド状本体14に沿っ たものとして画一化されるため、スライドハンマーによる被打撃面22a の打撃作 業が、誰にでも一様、かつ画一的に行える。従って、経験の有無を問わず、確実 な衝撃作業が容易、かつ安全に行え、作業性、作業の確実性、ならびに作業の安 全性が向上する。
【0026】 そして、この手動式衝撃工具10は、ロッド状本体14を基体としてスライドハン マー12、衝撃作業片16を一体的に組み付けたユニットであるため、持ち運び、お よび作業準備等が容易となり、機動力が著しく向上する。そして、一人で作業で きるため、作業人員が削減できる。
【0027】 ここで、図1、図2に示すように、スライドハンマー12の側壁に穿設されたね じ孔32に止めねじ34を螺着し、この止めねじをロッド状本体14に当接、締結させ れば、ロッド状本体に対するスライドハンマーのスライド阻止により、手動式衝 撃工具10の持ち運びの際の安全性が確保できる。この手動式衝撃工具10の持ち運 びの際においては、スライドハンマー12を図1に一点鎖線で示す下降位置に配置 、設定することが好ましい。
【0028】 なお、実施の形態においては、止めねじ34をスライドハンマー12の先端部サイ ド、後端部サイドの2箇所に配置している。しかし、スライドハンマー12をその 止めねじ34の螺着のもとでロッド状本体14に係止可能であれば足りるため、止め ねじの数、位置等はこれに限定されない。
【0029】 ここで、この考案の実施の形態においては、ロッド状本体14の後端をゴム製グ リップ20の被装のもとで把持部として規定しているが、作業者が片手で把持可能 な部分を規定すれば足りるため、このグリップの有無は特に限定されない。
【0030】 しかし、このようなゴム製グリップ20の被装のもとで把持部を規定すれば、衝 撃作業の際の衝撃がグリップによって吸収され、作業者への衝撃の伝達が十分に 抑制されるため、衝撃作業の際の作業者の安全性が確保できる。そして、このグ リップ20は、フランジ20a を有する形態であるため、グリップを把持した手の指 と、上方、つまりロッド状本体14の後端方向に引き上げたスライドハンマー12と が、このフランジによって確実に隔離できる。そのため、スライドハンマー12の 引き上げの際等における作業者の手の安全性が十分に確保される。
【0031】 なお、この考案の実施の形態においては、グリップ20がフランジ20a を一体に 有する構成として具体化されているが、これに限定されず、別体のフランジをゴ ム製グリップの開口端部に一体的に設ける構成、あるいは別体のフランジ、グリ ップをロッド状本体14に連続的に装着する構成等としてもよい。
【0032】 そして、この考案の実施の形態においては、ロッド状本体14を断面略円形の中 実棒体として具体化しているが、中実に限定されず、その剛性が十分であれば、 中空のパイプ体をロッド状本体として利用してもよい。また、ロッド状本体14は 、断面略円形に限定されず、たとえば、断面略楕円形、断面略六角形、および断 面略四角形等の種々の形状としてもよい。なお、この場合において、スライドハ ンマーの貫通孔18は、各種断面形状のロッド状本体14の遊挿可能な断面略円形、 あるいはロッド状本体の断面形状に対応した断面形状とされる。
【0033】 更に、この考案の実施の形態においては、大径保持片22のめねじ24とロッド状 本体のおねじ26との組み合わせのもとで、ロッド状本体と衝撃作業片16とを着脱 自在に固定している。しかし、相互に連結、係止可能であれば足りるため、おね じとめねじとの組み合わせに限定されず、たとえば、軸線に対する直交方向での 係止ピンの貫通等のような他の係止手段によって、ロッド状本体14と衝撃作業片 16とを連結してもよい。
【0034】 また、この考案の実施の形態においては、スライドハンマー12を約6Kg 程度の 重さとして具体化しているが、スライドハンマーの重さは、衝撃作業に要する衝 撃力を発生可能な重さ、かつ付勢下降を行いやすい重さであればよいため、これ に限定されず、他の重さとしてもよい。
【0035】 更に、スライドハンマー12は、先端に打撃面12a を有する形状であれば足りる ため、図示の形状に限定されず、他の形状、たとえば、寸胴の略円柱形状、断面 略四角形等の多角柱形状、あるいは略球形状等としてもよい。しかしながら、こ の考案の実施の形態で示すような、作業者の把持可能な小径把持部12b をその中 間部に有する形状とすれば、ロッド本体14の先端方向に投げつけるような付勢下 降が容易に可能となるため、打撃作業が容易となり、作業性が向上する。
【0036】 ところで、この考案の実施の形態においては、衝撃作業片16を着脱可能にロッ ド状本体14の先端に固定しているが、これに限定されず、たとえば、衝撃作業片 をロッド状本体の先端に着脱不能に固定する、あるいは一体に設ける構成として もよい。しかしながら、衝撃作業片16を着脱可能とすれば、図1に示すモイルポ イント(衝撃作業片16)を、図4(A) のチゼル(たがね)、図4(B) の切断刃、 図4(C) の掘削用ショベル等に交換することができ、これらに対応する種々の衝 撃作業が手動のもとで容易に行える。
【0037】 また、図4(D) に示すような、略有底筒状の杭ホルダとしてなる衝撃作業片16 をモイルポイントに代えてロッド状本体14の先端に設ければ、狭い場所での杭36 の打設作業が容易に可能となる。なお、この図4(A) 〜(D) に示す衝撃作業片の 形態は、交換用となる衝撃作業片の一例にすぎないため、これに限定されず、他 の先端形状を持つ衝撃作業片を、交換用衝撃作業片としてもよいことはいうまで もない。
【0038】 なお、この考案の実施の形態においては、ロッド状本体14の先端に予め設けら れた衝撃作業片16をモイルポイントとして具体化しているが、これに限定されず 、上記図4(A) 〜(D) のいずれかの衝撃作業片をロッド状本体の先端に予め設け る構成としてもよい。
【0039】 ここで、この考案の実施の形態においては、大径保持片22を衝撃作業片16の後 端に設け、この大径保持片内への先端の挿入、係止のもとで、衝撃作業片をロッ ド状本体14の先端に固定する構成を具体化している。しかし、これに限定されず 、図5に示すように、たとえば、略有底筒状の大径保持片122 をロッド状本体11 4 の先端に一体に設け、この大径保持片内への後端の挿入、係止のもとで、衝撃 作業片116 をロッド状本体の先端に連結、固定してもよい。
【0040】 図5に示すこの考案の実施の形態の変形例においては、衝撃作業片116 の後端 におねじ26が設けられるとともに、ロッド状本体先端の大径保持片122 の内部に 、対応するめねじ24が形成されている。
【0041】 なお、ロッド状本体14の回りにスライドハンマー12をスライド自在に配設する 点、およびロッド状本体の後端にゴム製グリップ20を被装して把持部とする点等 においては、この手動式衝撃工具110 も図1、図2等に示す前述の実施の形態と 同様である。
【0042】 そして、この手動式衝撃工具110 においては、ロッド状本体先端の大径保持片 122 の底背面122aが、スライドハンマー先端の打撃面12a に対向する被打撃面と して規定されている。
【0043】 このような構成においても、スライドハンマー12をロッド状本体114 に沿って 付勢下降させれば、被打撃面(底背面)122aへの打撃面12a の打ちつけのもとで 、その衝撃力は衝撃作業片116 の先端に伝達、作用するため、前記実施の形態と 同様の効果が、この手動式衝撃工具110 においても適切に確保できる。
【0044】 上述した実施の形態においては、いずれも、大径保持片22、122の対応する面を 被打撃面22a、122aとして規定しているが、スライドハンマーの打撃面12a に対向 し、スライドハンマー12での打撃による衝撃を衝撃作業片16、116に伝達可能であ れば足りるため、これに限定されず、たとえば、大径保持片とは別個のフランジ 状突起をロッド状本体14、114の先端部に一体に突設し、スライドハンマーに対向 するその面を、被打撃面として規定してもよい。このようなフランジ状突起をロ ッド状本体の先端部に設ける構成は、ロッド状本体の先端に衝撃作業片を一体に 形成する構成において、特に有効に利用できる。
【0045】 上述した考案の実施の形態は、この考案を説明するためのものであり、この考 案を何等限定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施された ものも全てこの考案に包含されることはいうまでもない。
【0046】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係る手動式衝撃工具によれば、スライドハンマーを 所定の被打撃面に打ちつければ足りるため、電源の取れない場所、被災地のよう な電気の使用の不可能な場所、およびコンプレッサー、エンジン、あるいはモー タ等の駆動源の使用の危険な場所等での衝撃作業が手動のもとで容易に行える。 そして、重量が十分に抑制できるとともに、その形態が略棒状のユニット体であ るため、持ち運びが容易となり、機動性に優れた手動式衝撃工具が容易に確保で きる。
【0047】 そして、ロッド状本体の把持部を一方の手で保持し、スライドハンマーを他方 の手によって被打撃面方向に投げつけるように付勢下降させれば足りるため、ス ライドハンマーによる打撃作業が狭いスペースにおいても容易に可能となるとと もに、作業の容易化も同時に得られる。また、一人で作業できるため、作業人員 が削減できる。
【0048】 更に、スライドハンマーの軌道はロッド状本体の回りに規定されるため、スラ イドハンマーによる打撃作業、ひいては衝撃作業片による衝撃作業が、作業経験 に拘らず画一的、かつ一様に可能となる。従って、作業経験とは無関係に、スラ イドハンマーによる確実な打撃作業が容易、かつ安全に行え、衝撃作業の作業性 、作業の確実性、ならびに作業の安全性が向上する。
【0049】 また、ロッド状本体の後端をゴム製グリップで被装して把持部を規定すれば、 衝撃作業の際の衝撃がグリップによって吸収され、作業者への衝撃の伝達が十分 に抑制されるため、衝撃作業の際の作業者の安全性が確保できる。そして、この グリップとフランジとを設けて把持部とすることにより、グリップを把持した手 の指と、ロッド状本体の後端方向に引き上げたスライドハンマーとが隔離される ため、スライドハンマーの引き上げの際等における作業者の手の安全性が十分に 確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施の一形態に係る手動式衝撃工具
の一部破断の概略正面図である。
【図2】実施の一形態に係る手動式衝撃工具の概略分解
斜視図である。
【図3】手動式衝撃工具の作業例を示す作動図である。
【図4】交換用衝撃作業片の一例を示す各正面図であ
る。
【図5】この考案の実施の形態の変形例に係る、手動式
衝撃工具の一部破断の概略正面図である。
【符号の説明】
10、110 手動式衝撃工具 12 スライドハンマー 12a スライドハンマーの打撃面 14、114 ロッド状本体 16、116 衝撃作業片 20 ゴム製グリップ 22、122 大径保持片 22、122a 被打撃面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端面を打撃面とする所定の重さのスラ
    イドハンマーを、後端に把持部の規定されたロッド状本
    体の回りにスライド自在に配設するとともに、所定の先
    端形状を持つ衝撃作業片を当該ロッド状本体の先端に一
    体的に設けて、スライドハンマーと衝撃作業片とをユニ
    ット化し、 ロッド状本体の先端方向へのスライドハンマーのスライ
    ド、およびスライドハンマー先端の打撃面による、ロッ
    ド状本体の先端部回りに規定された対向する所定の被打
    撃面の衝突、打撃のもとで、対応する衝撃力を衝撃作業
    片の先端に発生可能とした手動式衝撃工具。
  2. 【請求項2】 先端面を打撃面とする所定の重さのスラ
    イドハンマーを、後端に把持部の規定されたロッド状本
    体の回りにスライド自在に配設するとともに、所定の先
    端形状を持つ衝撃作業片を、その後端に一体に設けられ
    た略有底筒状の大径保持片内への対応する先端の挿入、
    係止のもとでロッド状本体に着脱可能に固定して、スラ
    イドハンマーと衝撃作業片とをユニット化し、 ロッド状本体の先端方向へのスライドハンマーのスライ
    ド、および、スライドハンマー先端の打撃面による、被
    打撃面として規定された前記大径保持片の対向する開口
    端面の衝突、打撃のもとで、対応する衝撃力を衝撃作業
    片の先端に発生可能とした手動式衝撃工具。
  3. 【請求項3】 先端面を打撃面とする所定の重さのスラ
    イドハンマーを、後端に把持部の規定されたロッド状本
    体の回りにスライド自在に配設するとともに、所定の先
    端形状を持つ衝撃作業片を、ロッド状本体の先端に一体
    に設けられた略有底筒状の大径保持片内への後端の挿
    入、係止のもとで、ロッド状本体に着脱可能に固定し
    て、スライドハンマーと衝撃作業片とをユニット化し、 ロッド状本体の先端方向へのスライドハンマーのスライ
    ド、および、スライドハンマー先端の打撃面による、被
    打撃面として規定された前記大径保持片の対向する底背
    面の衝突、打撃のもとで、対応する衝撃力を衝撃作業片
    の先端に発生可能とした手動式衝撃工具。
  4. 【請求項4】 先端を打撃面とし、作業者の把持可能な
    小径把持部を中間部に有して形成された所定の重さのス
    ライドハンマーを、フランジとゴム製グリップとによっ
    て後端に把持部の規定されたロッド状本体の回りにスラ
    イド自在に配設するとともに、所定の先端形状を持つ衝
    撃作業片を、衝撃作業片の後端、ロッド状本体の先端の
    いずれか一方に一体に設けられた略有底筒状の大径保持
    片への他方の対応端の挿入、係止のもとで、当該ロッド
    状本体の先端に一体的、かつ着脱可能に固定して、スラ
    イドハンマーと衝撃作業片とをユニット化し、 ロッド状本体の先端方向へのスライドハンマーのスライ
    ド、および、スライドハンマー先端の打撃面による、前
    記大径保持片に規定された対向する被打撃面の衝突、打
    撃のもとで、対応する衝撃力を衝撃作業片の先端に発生
    可能とした手動式衝撃工具。
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