JP6546019B2 - 路側システム及び路側システムの制御方法 - Google Patents

路側システム及び路側システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、路側システム及び路側システムの制御方法に関する。
従来、有料道路の料金を電子的に収受する料金収受システム(ETC(Electronic Toll Collection System))において料金等の情報を車両に表示する路側表示器を備える技術が存在する。この料金収受システムでは、5.8GHz(ギガヘルツ)ISM(Industry Science Medical)帯のDSRC(Dedicated Short Range Communication(狭域通信))を用いた通信によるサービスが行われている。近年、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)における周波数逼迫に伴い、WiFi通信のチャンネルを5.8GHzISM帯へ拡大することが検討されている。WiFi通信のチャンネルが5.8GHzISM帯へ拡大されることにより、車両内で、例えば、PC(Personal Computer)とスマートフォンとの間でWiFi通信が行われていると、その通信がETCのDSRC通信と干渉する可能性があった。これにより、ETCにおけるDSRC通信が正常に行われない場合があった。
特開2005−269517号公報 特開2011−211686号公報 特開2011−34129号公報 特開2011−29952号公報 特開2004−120081号公報 特開2004−56734号公報
本発明が解決しようとする課題は、ETCにおける通信を正常に確立することができる路側システム及び路側システムの制御方法を提供することである。
実施形態の路側システムは、車両に搭載された車載器と通信することで料金を収受する。実施形態の路側システムは、路側通信機、無線モニター及び終了促進部を持つ。路側通信機は、第1の無線通信により車両に搭載された車載器と通信を行う。無線モニターは、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を検知する。終了促進部は、前記車両の走行において前記路側通信機よりも上流に設置される。終了促進部は、前記無線モニターが前記第2の無線通信を検知すると、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促す。
第1の実施形態の路側システムの外観構成を模式的に示す側面図。 第1の実施形態の路側システムの一部の構成を示すブロック図。 第1の実施形態の路側システムを複数備える料金収受システムの構成を示すブロック図。 第1の実施形態の路側システムの動作手順を示すフローチャート。 WiFi通信で使用される周波数帯とDSRC通信で使用される周波数帯との概要を示す図である。 第2の実施形態の路側システムの外観構成を模式的に示す側面図。 第3の実施形態の路側システム(路側システム60)の外観構成を模式的に示す側面図である。 第3の実施形態の路側システム60の装置および機能の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の路側システム10の動作手順を示すフローチャートである。
以下、実施形態の路側システム及び路側システムの制御方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の路側システムの外観構成を模式的に示す側面図である。
図1に示すように、実施形態の路側システム10は、WiFiモニター(無線モニター)11と、警告表示器12(終了促進部)と、第1上流側検知器13と、第1下流側検知器14と、ETC路側通信機15と、表示器16と、第2下流側検知器17と、発進制御装置18と、車線サーバー20とを備える。路側システム10は、例えば、有料道路の料金を電子的に収受し、また、その料金等の情報を表示する路側表示器を備える料金収受システムの一部を構成する。料金収受システムは、ETC(Electronic Toll Collection System)である。路側システム10は、料金収受システムにおいて、車線毎に設けられる。以下の説明において、路側システム10が設けられた車線をETC車線という場合もある。RTは車両の走行路を示している。車両は、走行路RTの上流側から下流側へ走行する。この図において、左側が走行路RTの上流側である。右側が走行路RTの下流側である。なお、図1において矢印90は車両の進行方向を示す。矢印90が示すように、車両は図1の左側から右側へ進行する。
WiFiモニター11は、走行路RTの上流側に配置されている。WiFiモニター11は、例えば走行路RTの最も上流側に配置されてもよい。2本の破線を用いて示している領域P1は、WiFiモニター11が、WiFi(Wireless Fidelity)による通信(第2の無線通信)が行われているか否かを検知する領域である。なお、WiFiモニター11がWiFi通信を検知する領域には、WiFiモニター11が設置された車線の領域のみではなく、1以上の他の車線(例えば隣接する車線)の領域が含まれてもよい。WiFiモニター11が検知すべきWiFi通信とは、ETCにおけるDSRC(Dedicated Short Range Communication)通信(第1の無線通信)に干渉する可能性のある無線通信である。ETCにおけるDSRC通信は、5.8GHz(ギガヘルツ)ISM(Industry Science Medical)帯を用いた通信である。第2の無線通信は、例えば、5.8GHzISM帯に含まれるWiFi(Wireless Fidelity)チャンネルによる通信である。警告表示器12は、走行路RTの、WiFiモニター11よりも下流側に配置されている。第1上流側検知器13は、走行路RTの、警告表示器12よりも下流側に配置されている。第1下流側検知器14は、走行路RTの、第1上流側検知器13よりも下流側に配置されている。ETC路側通信機15(通信機)は、例えば、走行路RTの、第1下流側検知器14よりも下流側に配置されている。2本の破線を用いて示している領域P2は、ETC路側通信機15が無線通信する領域である。表示器16は、走行路RTの、ETC路側通信機15よりも下流側に配置されている。表示器16は、支柱を介して配置されてもよい。第2下流側検知器17は、走行路RTの最も下流側に配置されている。発進制御装置18は、表示器16と第2下流側検知器17との間に配置されている。路側システム10において、車線サーバー20は、任意の場所に配置されてよい。
以下の説明では、WiFiモニター11がすべきWiFi通信のことを、単に、WiFi通信という場合もある。領域P1を、WiFi検知領域という場合もある。領域P2を、ETC通信領域という場合もある。
図2は、路側システム10の装置および機能の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、路側システム10は、WiFiモニター11と、警告表示器12と、第1上流側検知器13と、第1下流側検知器14と、ETC路側通信機15と、表示器16と、第2下流側検知器17と、発進制御装置18と、車線サーバー20とを備える。
WiFiモニター11は、車両がWiFi検知領域に進入している間、車両内において、WiFi通信が行われているか否かを検知する。WiFiモニター11は、WiFi通信を検知した場合、WiFi通信を検知したことを示すWiFi検知信号を車線サーバー20へ出力する。
警告表示器12は、WiFiモニター11がWiFi通信を検知すると、WiFi通信の終了を促す情報を表示する。警告表示器12は、例えば、「WIFI使用禁止」等のメッセージを表示する。表示される情報は、WiFi通信の終了を車両のユーザに促すことを示す情報である。表示される情報は、車線サーバー20に予め記憶された情報である。表示される情報は、車両のユーザに対し、WiFiの使用を終了させないといけないことを示す警告であってもよい。以下の説明では、このような警告の情報(以下「警告情報」という。)が表示されることを想定したシステムについて説明する。警告表示器12は、WiFiモニター11から車線サーバー20へWiFi検知信号が入力すると、車線サーバー20による制御にしたがって、表示を開始する。警告表示器12は、車線サーバー20がWiFi検知信号を入力しなくなったときに、車線サーバー20による制御にしたがって、表示を終了する。
第1上流側検知器13は、例えば、鉛直方向に配列される複数の透過型センサーを備えている。これらの透過型センサーの各々は、一対の投光部および受光部を備えている。一対の投光部および受光部は、走行路RTの幅方向において対向するように、同一高さに配置される。投光部から出力される照射光は、走行路RTの幅方向の光軸上に車両が存在しない場合に受光部により受光される。各透過型センサーは、投光部から出力される照射光の光軸上に車両が存在し、受光部による照射光の受光が中断される場合にON信号を出力する。各透過型センサーは、投光部から出力される照射光の光軸上に車両が存在せず、受光部による照射光の受光が継続される場合にOFF信号を出力する。第1上流側検知器13は、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー20へ出力する。
第1下流側検知器14は、例えば、第1上流側検知器13と同一の構成を有している。第1下流側検知器14は、例えば、第1上流側検知器13と同様に、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー20へ出力する。
ETC路側通信機15は、料金収受システムにおいて、車両が搭載する料金収受用の車載器とDSRC通信を行う。ETC路側通信機15は、車載器との無線通信用のアンテナなどを備えている。ETC路側通信機15は、車両がETC通信領域に進入している間、車載器とのDSRC通信によって車両および車載器の情報を受信する。車両および車載器の情報は、車両が発進制御装置18を通過するために必要な情報である。車両の情報は、例えば、車種、車両ナンバー、および所有者などの情報である。車載器の情報は、例えば、ETCカードなどのICカードの有無やICカードの番号などの情報である。ETC路側通信機15は、第1上流側検知器13が車両の検知を開始すると、車線サーバー20による制御にしたがって、車両の車載器とのDSRC通信を開始する。また、ETC路側通信機15は、第1下流側検知器14が車両の検知を終了すると、車線サーバー20による制御にしたがって、車両の車載器とのDSRC通信を終了する。ETC路側通信機15は、受信した車両および車載器の情報を、車線サーバー20へ出力する。
表示器16は、各種情報を表示する。各種情報とは、例えば、有料道路の料金、および通行可否等、ETC路側通信機15が受信した車両および車載器の情報と、車線サーバー20が有する情報とに基づいて、車線サーバー20が作成した情報である。表示器16は、第1下流側検知器14が車両の検知を開始または終了したときに、車線サーバー20による制御にしたがって、表示を開始する。
第2下流側検知器17は、例えば、第1上流側検知器13と同一の構成を有している。第2下流側検知器17は、例えば、第1上流側検知器13と同様に、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー20に出力する。
発進制御装置18は、例えば、車両の通行を規制する発進制御バーを備えている。発進制御装置18は、ETC路側通信機15と車両の料金収受用の車載器とが正常にDSRC通信を行った場合に、車線サーバー20による制御にしたがって、発進制御バーを開放する。発進制御装置18は、第2下流側検知器17が車両を検知したときに、車線サーバー20による制御にしたがって、発進制御バーを閉鎖する。つまり、発進制御装置18は、発進制御バーを開閉することにより、車両の通行を規制する。ETC路側通信機15と車両の車載器とが正常にDSRC通信を行った場合とは、ETC路側通信機15が車載器とのDSRC通信によって車両および車載器の情報を適正に受信した場合である。また、発進制御装置18は、発進制御バーは、WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに、そのときの発進制御バーの状態に応じて、車線サーバー20による制御にしたがって、発進制御バーを制御する。具体的には、WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに発進制御バーが開放されている状態(開放状態)である場合、発進制御装置18は、車線サーバー20による制御にしたがって、発進制御バーを閉鎖する。WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに発進制御バーが閉鎖されている状態(閉鎖状態)である場合、発進制御装置18は、車線サーバー20による制御にしたがって、発進制御バーを閉鎖した状態で維持する。
車線サーバー20は、WiFi通信部201と、ETC通信部202と、記憶部203と、制御部204とを備える。WiFi通信部201は、WiFiモニター11と通信を行う。WiFi通信部201は、WiFiモニター11がWiFi通信を検知した場合、WiFiモニター11からWiFi検知信号を受信する。ETC通信部202は、ETC路側通信機15と通信を行い、ETC路側通信機15が車両から取得した情報を受信する。記憶部203は、例えば、ETC路側通信機15が受信する情報などを記憶する。
制御部204は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を備える。制御部204は、車線サーバー20を統括的に制御するとともに、WiFiモニター11、警告表示器12、ETC路側通信機15、表示器16、および発進制御装置18の動作を制御する。
制御部204は、第1上流側検知器13が車両の検知を開始したときに、ETC路側通信機15によって車両の車載器との通信を開始する。制御部204は、第1下流側検知器14が車両の検知を終了したときに、ETC路側通信機15による車両の車載器との通信を終了する。
制御部204は、第1下流側検知器14が車両の検知を開始または終了したときに、表示器16が表示を開始するように、表示器16を制御する。制御部204は、ETC路側通信機15が受信した車両および車載器の情報などに基づいて、車両に表示すべき各種情報を作成する。各種情報は、例えば、有料道路の料金、および通行可否等の情報である。
制御部204は、第1上流側検知器13が車両の検知を開始した後に、ETC路側通信機15と車両の料金収受用の車載器とが正常にDSRC通信を行った場合に、発進制御装置18が発進制御バーを開放するように、発進制御装置18を制御する。
制御部204は、WiFi通信部201がWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信したときに、警告表示器12が警告の表示を開始するように、警告表示器12を制御する。制御部204は、記憶部203が予め記憶した警告メッセージの情報を、記憶部203から入力する。制御部204は、入力した警告メッセージを警告表示器12が表示するように、警告表示器12を制御する。制御部204は、WiFi通信部201がWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信しなくなったときに、警告表示器12が警告の表示を終了するように、警告表示器12を制御する。
制御部204は、WiFi通信部201がWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信した場合、そのときの発進制御バーの状態に応じて、発進制御装置18を制御する。制御部204は、WiFi通信部201がWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信したときに発進制御バーが開放状態である場合、発進制御装置18が発進制御バーを閉鎖するように、発進制御装置18を制御する。制御部204は、WiFi通信部201がWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信したときに発進制御バーが閉鎖状態である場合、発進制御装置18が発進制御バーを閉鎖した状態で維持するように、発進制御装置18を制御する。
図3は、路側システム10を複数備える料金収受システム30の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、料金収受システム30は、複数の路側システム10と、料金所サーバー31とを備える。路側システム10は、車線サーバー20を備える。なお、この図では、2つの路側システム10が図示されているが、料金収受システム30が備える路側システム10の数は、これに限らない。料金収受システム30は、2より多い数の路側システム10を備えてよい。
料金所サーバー31は、各車線サーバー20から、ETC路側通信機15がDSRC通信を行っているか否かを示すDSRC通信情報を取得する。料金所サーバー31は、取得したDSRC通信情報に基づいて、少なくとも1つの路側システム10のETC路側通信機15がDSRC通信を行っているか否かを判定する。料金所サーバー31が、少なくとも1つの路側システム10のETC路側通信機15がDSRC通信を行っていると判定した場合を説明する。この場合、料金所サーバー31は、そのDSRC通信が行われている期間に亘って、WiFiモニター11によるWiFi通信の検知を停止するように、各路側システム10の車線サーバー20に指示する。料金所サーバー31は、WiFi通信の検知の停止を指示するWiFi検知停止信号を、各路側システム10の車線サーバー20へ出力する。料金所サーバー31が、路側システム10のETC路側通信機15がDSRC通信を行っていないと判定した場合、WiFiモニター11は、WiFi通信の検知を行う。
車線サーバー20は、DSRC通信情報を料金所サーバー31へ出力する。車線サーバー20は、少なくとも1つの路側システム10のETC路側通信機15がDSRC通信を行っている場合、料金所サーバー31からWiFi検知停止信号を入力する。車線サーバー20は、WiFi検知停止信号を入力している間、WiFiモニター11によるWiFi通信の検知を停止する。車線サーバー20は、料金所サーバー31からWiFi検知停止信号を入力しなくなると、WiFiモニター11によるWiFi通信の検知を行う。
以下に、第1の実施形態の路側システム10の動作について説明する。
図4は、路側システム10の動作手順を示すフローチャートである。車線サーバー20の制御部204は、図4に示すステップS401からステップS404までのWiFi通信の検知処理を、適宜のタイミングで繰り返し実行する。
図4に示すように、先ず、車線サーバー20の制御部204は、WiFiモニター11が車両においてWiFi通信を検知したか否かを判定する(ステップS401)。
この判定結果が「NO」の場合(ステップS401:NO)、制御部204は、処理をステップS404へ進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ステップS401:YES)、制御部204は、処理をステップS402に進める。
次に、制御部204は、警告表示器12が警告を表示するように、警告表示器12を制御する(ステップS402)。
次に、制御部204は、発進制御装置18の発進制御バーを、そのときの発進制御バーの状態に応じて制御する(ステップS403)。制御部204は、WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに発進制御バーが開放状態である場合、発進制御バーを閉鎖するように、発進制御装置18を制御する。制御部204は、WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに発進制御バーが閉鎖状態である場合、発進制御バーを閉鎖した状態で維持するように、発進制御装置18を制御する。
次に、制御部204は、ETC路側通信機15によって車両の車載器との通信を開始する(ステップS404)。
そして、制御部204は、処理を終了に進める。
以上説明した第1の実施形態によれば、路側システム10は、ETC車線に車両が進入した際にWiFi通信が行われているか否かを検知するWiFiモニター11を持つ。これにより、路側システム10は、ETCのDSRC通信に干渉するWiFi通信を検知できる。路側システム10は、WiFiモニター11がWiFi通信を検知した場合に警告を表示する警告表示器12を持つ。これにより、路側システム10は、ETC路側通信機15と車両の車載器とのDSRC通信と干渉するWiFi通信の終了を促すことができる。これらにより、WiFi通信が終了するので、路側システム10は、ETC路側通信機15と車両の車載器とのDSRC通信を正常に確立できる。
WiFi通信とDSRC通信との干渉について説明する。図5は、WiFi通信で使用される周波数帯とDSRC通信で使用される周波数帯との概要を示す図である。上述のように、WiFi通信のチャンネルを5.8GHzISM帯へ拡大することが検討されている。一方、DSRC通信でも5.8GHz帯(例えば、5775MHz〜5845MHz)で無線通信が行われている。そのため、WiFi通信のチャンネルが5.8GHzISM帯へ拡大されることにより、WiFi通信がETCのDSRC通信と干渉する可能性があった。これにより、ETCにおけるDSRC通信が正常に行われない場合があった。第1の実施形態はこのような問題を解決する。
路側システム10は、DSRC通信が完了しない場合に、閉鎖した状態を維持する発進制御装置18を持つ。これにより、ETC車線における車両の進入速度を遅くできる。つまり、路側システム10は、車両がETC路側通信機15と車両の車載器とがDSRC通信を行うETC通信領域を通過する時間を長くできる。つまり、路側システム10は、ETC路側通信機15と車両の車載器とがDSRC通信する時間を長くできる。これにより、路側システム10は、例えば車両のユーザがWiFi機器の電源を落とすなどする時間を設け、ETC路側通信機15と車両の車載器とのDSRC通信を正常に確立できる可能性を高めることができる。
上述した第1の実施形態では、料金収受システム30は2つの路側システム10を備えるとしたが、料金収受システム30が備える路側システム10の数は、これに限定されない。料金収受システム30が備える路側システム10の数は、2より大きい数でもよい。また、料金収受システム30が複数の路側システム10を備える場合、各路側システム10の備えるWiFiモニター11のWiFi検知領域は、複数のETC車線に跨ってもよい。
路側システム10を複数備える料金収受システム30において、ある路側システム10のWiFiモニター11がWiFi通信を検知した場合、1以上の他の車線(例えば隣接する車線)に設置された路側システム10の警告表示器12もWiFi通信に関する警告情報を表示してもよい。一の車線を走行している車両においてWiFi通信が行われている場合、他の車線までWiFi信号が到達する場合がある。このような場合、WiFi通信を検知したWiFiモニター11の路側システム10における警告表示器12のみで警告情報が表示されたとしても、実際にWiFi通信が行われている車両は他の車線を走行しているために警告情報が伝わらない可能性がある。このような問題に対し、上記のように構成された料金収受システム30では、他の車線の路側システム10警告表示器12にも警告情報が表示されるため、実際にWiFi通信が行われている車両に対して警告情報が伝わる可能性を高めることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態の路側システムおよび路側システムの制御方法を、図面を参照して説明する。第1の実施形態との相違点は、WiFi通信を検知することなく、WiFi通信の妨害を行うことである。なお、第1の実施形態の路側システムおよび路側システムの制御方法と同様の構成を有する部分については、詳細な説明を省略する。
図6は、第2の実施形態の路側システムの外観構成を模式的に示す側面図である。
図6に示すように、路側システム40は、WiFi妨害器41(終了促進部,無線妨害器)と、第1上流側検知器42と、第1下流側検知器43と、ETC路側通信機44と、表示器45と、第2下流側検知器46と、発進制御装置47と、車線サーバー50とを含んで構成される。路側システム40は、例えば、有料道路の料金を電子的に収受し、また、その料金等の情報を表示する路側表示器を備える料金収受システムの一部を構成する。料金収受システムは、ETCである。路側システム40は、料金収受システムにおいて、車線毎に設けられる。以下の説明において、路側システム40が設けられた車線をETC車線という場合もある。RT2は車両の走行路を示している。車両は、走行路RT2の上流側から下流側へ走行する。この図において、左側が走行路RT2の上流側である。右側が走行路RT2の下流側である。
WiFi妨害器41は、走行路RT2の最も上流側に配置されている。2本の破線を用いて示している領域P3は、WiFi妨害器41が、WiFi通信(第2の無線通信)を妨害する領域である。WiFi通信とは、ETCにおけるDSRC通信(第1の無線通信)に干渉する可能性のある無線通信である。ETCにおけるDSRC通信は、5.8GHzISM帯を用いた通信である。WiFi妨害器41は、ETCにおけるDSRC通信に干渉するWiFi通信を妨害する。WiFi妨害器41は、例えば、WiFi通信において使用される周波数帯域のうち、DSRC通信でも使用される周波数帯域(例えば、5775MHz〜5845MHz)の通信を妨害する。
第1上流側検知器42は、走行路RT2の、WiFi妨害器41よりも下流側に配置されている。第1上流側検知器42は、例えば、鉛直方向に配列される複数の透過型センサーを備えている。これらの透過型センサーの各々は、一対の投光部および受光部を備えている。一対の投光部および受光部は、走行路RT2の幅方向において対向するように、同一高さに配置される。投光部から出力される照射光は、走行路の幅方向の光軸上に車両が存在しない場合に受光部により受光される。各透過型センサーは、投光部から出力される照射光の光軸上に車両が存在し、受光部による照射光の受光が中断される場合にON信号を出力する。各透過型センサーは、投光部から出力される照射光の光軸上に車両が存在せず、受光部による照射光の受光が継続される場合にOFF信号を出力する。第1上流側検知器42は、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー50へ出力する。
第1下流側検知器43は、走行路RT2の、第1上流側検知器42よりも下流側に配置されている。第1下流側検知器43は、例えば、第1上流側検知器42と同一の構成を有している。第1下流側検知器43は、例えば、第1上流側検知器42と同様に、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー50へ出力する。
ETC路側通信機44は、例えば、走行路RT2の、第1下流側検知器43よりも下流側に配置されている。2本の破線を用いて示している領域P4は、ETC路側通信機44が無線通信する領域である。ETC路側通信機44は、車両が搭載する料金収受用の車載器とDSRC通信を行う。ETC路側通信機44は、車載器との無線通信用のアンテナなどを備えている。ETC路側通信機44は、車両が領域P4に進入している間、車載器とのDSRC通信によって車両および車載器の情報を受信する。車両および車載器の情報は、車両が発進制御装置47を通過するために必要な情報である。車両の情報は、例えば、車種、車両ナンバー、および所有者などの情報である。車載器の情報は、例えば、ETCカードなどのICカードの有無やICカードの番号などの情報である。ETC路側通信機44は、第1上流側検知器42が車両の検知を開始すると、車線サーバー50による制御にしたがって、車両の車載器とのDSRC通信を開始する。また、ETC路側通信機44は、第1下流側検知器43が車両の検知を終了すると、車線サーバー50による制御にしたがって、車両の車載器とのDSRC通信を終了する。ETC路側通信機44は、受信した車両および車載器の情報を、車線サーバー50へ出力する。
表示器45は、例えば、走行路RT2の、ETC路側通信機44よりも下流側に配置されている。表示器45は、支柱を介して配置されてもよい。表示器45は、各種情報を表示する。各種情報とは、例えば、有料道路の料金、および通行可否等、ETC路側通信機44が受信した車両および車載器の情報と、車線サーバー50が有する情報とに基づいて、車線サーバー50が作成した情報である。表示器45は、第1下流側検知器43が車両の検知を開始または終了したときに、車線サーバー50による制御にしたがって、表示を開始する。
第2下流側検知器46は、走行路RT2の最も下流側に配置されている。第2下流側検知器46は、例えば、第1上流側検知器42と同一の構成を有している。第2下流側検知器46は、例えば、第1上流側検知器42と同様に、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー50に出力する。
発進制御装置47は、表示器45と第2下流側検知器46との間に配置されている。発進制御装置47は、例えば、車両の通行を規制する発進制御バーを備えている。発進制御バーは、ETC路側通信機44と車両の料金収受用の車載器とが正常にDSRC通信を行った場合に、車線サーバー50による制御にしたがって、発進制御バーを開放する。発進制御装置47は、第2下流側検知器46が車両を検知したときに、車線サーバー50による制御にしたがって、発進制御バーを閉鎖する。つまり、発進制御装置47は、発進制御バーを開閉することにより、車両の通行を規制する。ETC路側通信機44と車両の車載器とが正常にDSRC通信を行った場合とは、ETC路側通信機44が車載器とのDSRC通信によって車両および車載器の情報を適正に受信した場合である。
車線サーバー50は、ETC路側通信機44、表示器45、発進制御装置47を制御する。その制御内容は、ETC路側通信機44、表示器45、発進制御装置47の説明として既に述べたとおりである。路側システム40において、車線サーバー50は、任意の場所に配置されてよい。
以上説明した第2の実施形態によれば、路側システム40は、ETCにおけるDSRC通信(第1の無線通信)に干渉するWiFiによる通信(第2の無線通信)を妨害するWiFi妨害器41を持つ。WiFi妨害器41は、例えば、WiFi通信において使用される周波数帯域のうち、DSRC通信でも使用される周波数帯域(例えば、5775MHz〜5845MHz)に干渉する電波を発信する。これにより、WiFi妨害器41は、ETCにおけるDSRC通信に干渉するWiFi通信を妨害する。これにより、その車両内でWiFi通信を行っていた機器は、5.8GHzISM帯でのWiFi通信を終了し、通信が可能な周波数帯のWiFiチャンネルを探索する。この場合におけるWiFiによる通信が可能な周波数帯は、5.8GHzISM帯以外の周波数帯である。これにより、その車両内でWiFi通信を行っていた機器は、5.8GHzISM帯以外の周波数帯のWiFiチャンネルによってWiFiによる通信を確立する。新たに確立されたWiFiによる通信は、5.8GHzISM帯以外の周波数帯のWiFiチャンネルによるものなので、路側システム40におけるETCのDSRC通信には干渉しない。これにより、路側システム40は、ETC路側通信機44と車両の車載器とのDSRC通信を正常に確立できる。
なお、上述した第2の実施形態において、料金収受システムが複数の路側システム40を備える場合、各路側システム40の備えるWiFi妨害器41がWiFi通信を妨害する領域P3は、複数のETC車線に跨ってもよい。なお、1つの車線サーバー50が複数のETC車線についての処理を行うようにしてもよい。
以下、上述した各実施形態の変形例について説明する。
上述した各実施形態では、第1上流側検知器13(42)および第1下流側検知器14(43)を備えるとしたが、これに限定されず、第1下流側検知器14(43)は省略されてもよい。このように省略されることによって、システム構成を簡素化することが可能となる。
各実施形態の変形例において、路側システム10(40,60)は、第1上流側検知器13(42)が車両の検知を開始または終了したときに、表示器16(45)による表示を開始する。表示器16(45)による表示の開始は、どのようなタイミングで行われてもよい。表示器16(45)による表示の開始は、例えば第1上流側検知器13(42)と表示器16(45)との間の距離に応じて適宜設計されてもよい。このような設計がなされることにより、より適したタイミングで表示を行い、車両のユーザに対して有用な情報を提供することが可能となる。
各実施形態の変形例において、路側システム10(40)は、第1上流側検知器13(42)が車両の検知を開始したときに、所定期間に亘ってETC路側通信機15(44)によって車両の車載器との通信を行う。
各実施形態の変形例において、路側システム10(40)は、例えば、有料駐車場、および有料施設などに設けられる入口装置または出口装置の一部を構成してもよい。
上述した各実施形態では、第1上流側検知器13(42)と、第1下流側検知器14(43)と、第2下流側検知器17(46)とは、透過型センサーを備えるとしたが、これに限定されない。すなわち、他のセンサーを用いて第1上流側検知器13(42)と、第1下流側検知器14(43)と、第2下流側検知器17(46)とが構成されてもよい。例えば、反射型センサーを用いて構成されてもよい。このように、各センサーが設置される場所や状況などに応じて適宜センサーを選択することによって、より精度良く検出を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態の路側システム(路側システム60)の外観構成を模式的に示す側面図である。
図7に示すように、第3の実施形態の路側システム60は、WiFiモニター(無線モニター)11と、警告表示器12と、第1上流側検知器13と、第1下流側検知器14と、ETC路側通信機15と、表示器16と、第2下流側検知器17と、発進制御装置18と、車線サーバー20aと、WiFi妨害器111(終了促進部,無線妨害器)とを備える。第3の実施形態の路側システム60は、妨害器111をさらに備える点、車線サーバー20に代えて車線サーバー20aを備える点、において第1の実施形態の路側システム10と異なる。上述した以外の構成に関しては、第1の実施形態の路側システム10と第3の実施形態の路側システム60とは構成は同じである。
図8は、第3の実施形態の路側システム60の装置および機能の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、路側システム60は、WiFi妨害器111と、WiFiモニター11と、警告表示器12と、第1上流側検知器13と、第1下流側検知器14と、ETC路側通信機15と、表示器16と、第2下流側検知器17と、発進制御装置18と、車線サーバー20aとを備える。これらの機器のうち、WiFi妨害器111及び車線サーバー20aを除く機器は第1の実施形態における同名称の機器と同じであるため説明を省略する。
WiFi妨害器111は、走行路RTの上流側に配置されている。WiFi妨害器111は、例えば走行路RTの最も上流側に配置されてもよいし、WiFiモニター11の付近やWiFiモニター11の下流に配置されてもよい。2本の破線を用いて示している領域P5は、WiFi妨害器111が、WiFi通信(第2の無線通信)を妨害する領域である。WiFi妨害器111は、WiFiモニター11がWiFi通信を検出したことに応じてWiFi通信を妨害する。WiFi妨害器111が妨害する対象のWiFi通信は、ETCにおけるDSRC通信(第1の無線通信)に干渉する可能性のある無線通信である。ETCにおけるDSRC通信は、5.8GHzISM帯を用いた通信である。WiFi妨害器111は、ETCにおけるDSRC通信に干渉するWiFi通信を妨害する。WiFi妨害器111は、例えば、WiFi通信において使用される周波数帯域のうち、DSRC通信でも使用される周波数帯域(例えば、5775MHz〜5845MHz)に干渉する電波を発信することで、WiFi通信を妨害する。WiFi妨害器111は、例えばWiFi通信のフォーマットにしたがったデータを変調することによって生成される信号を、上記の周波数帯域で送信することによってWiFi通信を妨害してもよい。
車線サーバー20aは、WiFi通信部201に代えてWiFi通信部201aを備える点、制御部204に代えて制御部204aを備える点で第1の実施形態の車線サーバー20と異なる。上述した以外の構成に関しては、第1の実施形態の車線サーバー20と第3の実施形態の車線サーバー20aとは構成は同じである。
WiFi通信部201aは、WiFi妨害器111及びWiFiモニター11と通信を行う。WiFi通信部201aは、WiFiモニター11がWiFi通信を検知した場合、WiFiモニター11からWiFi検知信号を受信する。WiFi通信部201aは、制御部204aがWiFi妨害の実行を示す信号(以下「妨害指示信号」という。)を出力した場合、妨害指示信号をWiFi妨害器111に送信する。WiFi妨害器111は、WiFi通信部201aから妨害指示信号を受信すると、上述したようにWiFi通信の妨害を行う。
制御部204aは、第1の実施形態における制御部204が行う処理に加えてさらに以下に示す処理を行う。制御部204aは、WiFi通信部201aがWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信したときに、WiFi妨害器111が妨害を行うように妨害指示信号を出力する。
以下に、第3の実施形態の路側システム60の動作について説明する。
図9は、第3の実施形態の路側システム10の動作手順を示すフローチャートである。車線サーバー20aの制御部204aは、この図に示すステップS501からステップS504までのWiFi通信の検知処理を、適宜のタイミングで繰り返し実行する。
先ず、車線サーバー20aの制御部204aは、WiFiモニター11が車両においてWiFi通信を検知したか否かを判定する(ステップS501)。
この判定結果が「NO」の場合(ステップS501:NO)、制御部204aは、処理をステップS504へ進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ステップS501:YES)、制御部204aは、処理をステップS502に進める。
次に、制御部204aは、警告表示器12が警告を表示するように、警告表示器12を制御する。さらに、制御部204aは、WiFi妨害器111がWiFi通信を妨害する電波を発信するように、妨害指示信号を出力することによってWiFi妨害器111を制御する(ステップS502)。
次に、制御部204aは、発進制御装置18の発進制御バーを、そのときの発進制御バーの状態に応じて制御する(ステップS503)。制御部204aは、WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに発進制御バーが開放状態である場合、発進制御バーを閉鎖するように、発進制御装置18を制御する。制御部204aは、WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに発進制御バーが閉鎖状態である場合、発進制御バーを閉鎖した状態で維持するように、発進制御装置18を制御する。
次に、制御部204aは、ETC路側通信機15によって車両の車載器との通信を開始する(ステップS504)。
そして、制御部204aは、処理を終了に進める。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、路側システム60は、WiFi通信が検知された場合に、WiFi通信を妨害するWiFi妨害器111を持つ。例えば、WiFi通信において使用される周波数帯域のうち、DSRC通信でも使用される周波数帯域(例えば、5775MHz〜5845MHz)に干渉する電波を発信することで、WiFi通信を妨害する。これにより、WiFi通信を行っていた機器は、DSRC通信で使用される周波数帯域でWiFi通信をしていた場合には、WiFi通信を終了する。そして、WiFi通信を行っていた機器は、通信が可能な他の周波数帯のWiFiチャンネルを探索する。この場合におけるWiFiによる通信が可能な周波数帯は、DSRC通信で使用されていない周波数帯である。つまり、WiFi通信を行っていた機器は、DSRC通信で使用されていない周波数帯のWiFiチャンネルによってWiFi通信を新たに確立する。これにより、路側システム60は、ETC路側通信機15と車両の車載器とのDSRC通信を正常に確立できる。
上述した各実施形態において、車線サーバー20(50)が実行する機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、ETC車線に進入した車両においてWiFi通信が行われているか否かを検知するWiFiモニター11を持つことにより、ETCのDSRC通信に干渉するWiFi通信を検知することができる。WiFiモニター11がWiFi通信を検知した場合に警告を表示する警告表示器12を持つことにより、ETC路側通信機15と車両の車載器とのDSRC通信と干渉するWiFi通信の終了を促すことができる。
また、路側システム10は、DSRC通信が完了しない場合に閉鎖した状態を維持する発進制御装置18を持つことにより、ETC路側通信機15と車両の車載器とがDSRC通信するための時間を長くできる。これにより、路側システム10は、たとえ上記の警告によって速やかに車両のユーザがWiFi機器の電源を落とすことができなかったとしても、そのための時間を設け、ETC路側通信機15と車両の車載器とのDSRC通信を正常に確立できる可能性を高めることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…路側システム、11…WiFiモニター、12…警告表示器、13…第1上流側検知器、14…第1下流側検知器、15…ETC路側通信機、16…表示器、17…第2下流側検知器、18…発進制御装置、20…車線サーバー、201…WiFi通信部、202…ETC通信部、203…記憶部、204…制御部、30…料金収受システム、31…料金所サーバー、40…路側システム、41…WiFi妨害器(無線妨害器)、42…第1上流側検知器、43…第1下流側検知器、44…ETC路側通信機、45…表示器、46…第2下流側検知器、47…発進制御装置、50…車線サーバー、60…路側システム

Claims (10)

  1. 両に搭載された車載器と通信することで料金を収受する路側システムにおいて、
    第1の無線通信により車両に搭載された車載器と通信を行う路側通信機と、
    前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を検知する無線モニターと、
    前記車両の走行において前記路側通信機よりも上流に設置され、前記無線モニターが前記第2の無線通信を検知すると、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促す終了促進部と、
    を備える、路側システム。
  2. 前記無線モニターが検知する信号の帯域は5.8GHz帯である、請求項1に記載の路側システム。
  3. 前記終了促進部は、前記車両のユーザに対し、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促すための情報を表示する表示部である、請求項1に記載の路側システム。
  4. 前記路側システムは、車両が走行可能な複数のレーンが設けられており、
    前記表示器は、前記レーンに対応付けて設けられ、
    いずれかの前記レーンにおいて前記第2の無線通信が検知された場合には、前記第2の無線通信を検出したレーンの表示部、及び他のレーンの表示部に、前記第2の無線通信の終了を前記車両のユーザに促すための情報を表示する、請求項3に記載の路側システム。
  5. 前記終了促進部は、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を妨害する妨害信号を送信する無線妨害器である、請求項1記載の路側システム。
  6. 前記路側システムは、車両が走行可能な複数のレーンが設けられており、
    前記無線妨害器は、前記複数のレーンの内、何れかのレーンの無線モニターで、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を検出した時に、複数のレーンに跨がって前記妨害信号を送信する、請求項5に記載の路側システム。
  7. 前記終了促進部は、
    前記車両のユーザに対し前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促すための情報を表示する表示部と、
    前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を妨害する妨害信号を送信する無線妨害器と、
    を備える請求項1に記載の路側システム。
  8. 両に搭載された車載器と通信することで料金を収受する路側システムが行う制御方法において、
    無線モニターが前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を検知する検知ステップと、
    前記第2の無線通信が検知されると、前記車両の走行において前記路側通信機よりも上流に設置された終了促進部が、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促す終了促進ステップと、
    路側通信機が、車両に搭載された車載器と第1の無線通信により通信する路側通信ステップと、
    を有する路側システムの制御方法。
  9. 前記終了促進ステップにおいて、表示部に、前記車両のユーザに対し、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促すための情報を表示する、請求項に記載の路側システムの制御方法。
  10. 前記終了促進ステップにおいて、無線妨害器が前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を妨害する妨害信号を送信する、請求項に記載の路側システムの制御方法。
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