JP6546019B2 - 路側システム及び路側システムの制御方法 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態の路側システムの外観構成を模式的に示す側面図である。
図1に示すように、実施形態の路側システム10は、WiFiモニター(無線モニター)11と、警告表示器12(終了促進部)と、第1上流側検知器13と、第1下流側検知器14と、ETC路側通信機15と、表示器16と、第2下流側検知器17と、発進制御装置18と、車線サーバー20とを備える。路側システム10は、例えば、有料道路の料金を電子的に収受し、また、その料金等の情報を表示する路側表示器を備える料金収受システムの一部を構成する。料金収受システムは、ETC(Electronic Toll Collection System)である。路側システム10は、料金収受システムにおいて、車線毎に設けられる。以下の説明において、路側システム10が設けられた車線をETC車線という場合もある。RTは車両の走行路を示している。車両は、走行路RTの上流側から下流側へ走行する。この図において、左側が走行路RTの上流側である。右側が走行路RTの下流側である。なお、図1において矢印90は車両の進行方向を示す。矢印90が示すように、車両は図1の左側から右側へ進行する。
以下の説明では、WiFiモニター11がすべきWiFi通信のことを、単に、WiFi通信という場合もある。領域P1を、WiFi検知領域という場合もある。領域P2を、ETC通信領域という場合もある。
図2に示すように、路側システム10は、WiFiモニター11と、警告表示器12と、第1上流側検知器13と、第1下流側検知器14と、ETC路側通信機15と、表示器16と、第2下流側検知器17と、発進制御装置18と、車線サーバー20とを備える。
WiFiモニター11は、車両がWiFi検知領域に進入している間、車両内において、WiFi通信が行われているか否かを検知する。WiFiモニター11は、WiFi通信を検知した場合、WiFi通信を検知したことを示すWiFi検知信号を車線サーバー20へ出力する。
第1上流側検知器13は、例えば、鉛直方向に配列される複数の透過型センサーを備えている。これらの透過型センサーの各々は、一対の投光部および受光部を備えている。一対の投光部および受光部は、走行路RTの幅方向において対向するように、同一高さに配置される。投光部から出力される照射光は、走行路RTの幅方向の光軸上に車両が存在しない場合に受光部により受光される。各透過型センサーは、投光部から出力される照射光の光軸上に車両が存在し、受光部による照射光の受光が中断される場合にON信号を出力する。各透過型センサーは、投光部から出力される照射光の光軸上に車両が存在せず、受光部による照射光の受光が継続される場合にOFF信号を出力する。第1上流側検知器13は、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー20へ出力する。
第1下流側検知器14は、例えば、第1上流側検知器13と同一の構成を有している。第1下流側検知器14は、例えば、第1上流側検知器13と同様に、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー20へ出力する。
第2下流側検知器17は、例えば、第1上流側検知器13と同一の構成を有している。第2下流側検知器17は、例えば、第1上流側検知器13と同様に、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー20に出力する。
制御部204は、第1上流側検知器13が車両の検知を開始したときに、ETC路側通信機15によって車両の車載器との通信を開始する。制御部204は、第1下流側検知器14が車両の検知を終了したときに、ETC路側通信機15による車両の車載器との通信を終了する。
制御部204は、第1下流側検知器14が車両の検知を開始または終了したときに、表示器16が表示を開始するように、表示器16を制御する。制御部204は、ETC路側通信機15が受信した車両および車載器の情報などに基づいて、車両に表示すべき各種情報を作成する。各種情報は、例えば、有料道路の料金、および通行可否等の情報である。
制御部204は、WiFi通信部201がWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信した場合、そのときの発進制御バーの状態に応じて、発進制御装置18を制御する。制御部204は、WiFi通信部201がWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信したときに発進制御バーが開放状態である場合、発進制御装置18が発進制御バーを閉鎖するように、発進制御装置18を制御する。制御部204は、WiFi通信部201がWiFiモニター11からWiFi検知信号を受信したときに発進制御バーが閉鎖状態である場合、発進制御装置18が発進制御バーを閉鎖した状態で維持するように、発進制御装置18を制御する。
図3に示すように、料金収受システム30は、複数の路側システム10と、料金所サーバー31とを備える。路側システム10は、車線サーバー20を備える。なお、この図では、2つの路側システム10が図示されているが、料金収受システム30が備える路側システム10の数は、これに限らない。料金収受システム30は、2より多い数の路側システム10を備えてよい。
車線サーバー20は、DSRC通信情報を料金所サーバー31へ出力する。車線サーバー20は、少なくとも1つの路側システム10のETC路側通信機15がDSRC通信を行っている場合、料金所サーバー31からWiFi検知停止信号を入力する。車線サーバー20は、WiFi検知停止信号を入力している間、WiFiモニター11によるWiFi通信の検知を停止する。車線サーバー20は、料金所サーバー31からWiFi検知停止信号を入力しなくなると、WiFiモニター11によるWiFi通信の検知を行う。
図4は、路側システム10の動作手順を示すフローチャートである。車線サーバー20の制御部204は、図4に示すステップS401からステップS404までのWiFi通信の検知処理を、適宜のタイミングで繰り返し実行する。
図4に示すように、先ず、車線サーバー20の制御部204は、WiFiモニター11が車両においてWiFi通信を検知したか否かを判定する(ステップS401)。
この判定結果が「NO」の場合(ステップS401:NO)、制御部204は、処理をステップS404へ進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合(ステップS401:YES)、制御部204は、処理をステップS402に進める。
次に、制御部204は、警告表示器12が警告を表示するように、警告表示器12を制御する(ステップS402)。
次に、制御部204は、発進制御装置18の発進制御バーを、そのときの発進制御バーの状態に応じて制御する(ステップS403)。制御部204は、WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに発進制御バーが開放状態である場合、発進制御バーを閉鎖するように、発進制御装置18を制御する。制御部204は、WiFiモニター11がWiFi通信を検知したときに発進制御バーが閉鎖状態である場合、発進制御バーを閉鎖した状態で維持するように、発進制御装置18を制御する。
次に、制御部204は、ETC路側通信機15によって車両の車載器との通信を開始する(ステップS404)。
そして、制御部204は、処理を終了に進める。
以下、第2の実施形態の路側システムおよび路側システムの制御方法を、図面を参照して説明する。第1の実施形態との相違点は、WiFi通信を検知することなく、WiFi通信の妨害を行うことである。なお、第1の実施形態の路側システムおよび路側システムの制御方法と同様の構成を有する部分については、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、路側システム40は、WiFi妨害器41(終了促進部,無線妨害器)と、第1上流側検知器42と、第1下流側検知器43と、ETC路側通信機44と、表示器45と、第2下流側検知器46と、発進制御装置47と、車線サーバー50とを含んで構成される。路側システム40は、例えば、有料道路の料金を電子的に収受し、また、その料金等の情報を表示する路側表示器を備える料金収受システムの一部を構成する。料金収受システムは、ETCである。路側システム40は、料金収受システムにおいて、車線毎に設けられる。以下の説明において、路側システム40が設けられた車線をETC車線という場合もある。RT2は車両の走行路を示している。車両は、走行路RT2の上流側から下流側へ走行する。この図において、左側が走行路RT2の上流側である。右側が走行路RT2の下流側である。
第1下流側検知器43は、走行路RT2の、第1上流側検知器42よりも下流側に配置されている。第1下流側検知器43は、例えば、第1上流側検知器42と同一の構成を有している。第1下流側検知器43は、例えば、第1上流側検知器42と同様に、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー50へ出力する。
第2下流側検知器46は、走行路RT2の最も下流側に配置されている。第2下流側検知器46は、例えば、第1上流側検知器42と同一の構成を有している。第2下流側検知器46は、例えば、第1上流側検知器42と同様に、透過型センサーによる検知信号を、車線サーバー50に出力する。
車線サーバー50は、ETC路側通信機44、表示器45、発進制御装置47を制御する。その制御内容は、ETC路側通信機44、表示器45、発進制御装置47の説明として既に述べたとおりである。路側システム40において、車線サーバー50は、任意の場所に配置されてよい。
上述した各実施形態では、第1上流側検知器13(42)および第1下流側検知器14(43)を備えるとしたが、これに限定されず、第1下流側検知器14(43)は省略されてもよい。このように省略されることによって、システム構成を簡素化することが可能となる。
各実施形態の変形例において、路側システム10(40)は、例えば、有料駐車場、および有料施設などに設けられる入口装置または出口装置の一部を構成してもよい。
図7は、第3の実施形態の路側システム(路側システム60)の外観構成を模式的に示す側面図である。
図7に示すように、第3の実施形態の路側システム60は、WiFiモニター(無線モニター)11と、警告表示器12と、第1上流側検知器13と、第1下流側検知器14と、ETC路側通信機15と、表示器16と、第2下流側検知器17と、発進制御装置18と、車線サーバー20aと、WiFi妨害器111(終了促進部,無線妨害器)とを備える。第3の実施形態の路側システム60は、妨害器111をさらに備える点、車線サーバー20に代えて車線サーバー20aを備える点、において第1の実施形態の路側システム10と異なる。上述した以外の構成に関しては、第1の実施形態の路側システム10と第3の実施形態の路側システム60とは構成は同じである。
図8に示すように、路側システム60は、WiFi妨害器111と、WiFiモニター11と、警告表示器12と、第1上流側検知器13と、第1下流側検知器14と、ETC路側通信機15と、表示器16と、第2下流側検知器17と、発進制御装置18と、車線サーバー20aとを備える。これらの機器のうち、WiFi妨害器111及び車線サーバー20aを除く機器は第1の実施形態における同名称の機器と同じであるため説明を省略する。
図9は、第3の実施形態の路側システム10の動作手順を示すフローチャートである。車線サーバー20aの制御部204aは、この図に示すステップS501からステップS504までのWiFi通信の検知処理を、適宜のタイミングで繰り返し実行する。
この判定結果が「NO」の場合(ステップS501:NO)、制御部204aは、処理をステップS504へ進める。
次に、制御部204aは、警告表示器12が警告を表示するように、警告表示器12を制御する。さらに、制御部204aは、WiFi妨害器111がWiFi通信を妨害する電波を発信するように、妨害指示信号を出力することによってWiFi妨害器111を制御する(ステップS502)。
次に、制御部204aは、ETC路側通信機15によって車両の車載器との通信を開始する(ステップS504)。
そして、制御部204aは、処理を終了に進める。
Claims (10)
- 車両に搭載された車載器と通信することで料金を収受する路側システムにおいて、
第1の無線通信により車両に搭載された車載器と通信を行う路側通信機と、
前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を検知する無線モニターと、
前記車両の走行において前記路側通信機よりも上流に設置され、前記無線モニターが前記第2の無線通信を検知すると、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促す終了促進部と、
を備える、路側システム。 - 前記無線モニターが検知する信号の帯域は5.8GHz帯である、請求項1に記載の路側システム。
- 前記終了促進部は、前記車両のユーザに対し、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促すための情報を表示する表示部である、請求項1に記載の路側システム。
- 前記路側システムは、車両が走行可能な複数のレーンが設けられており、
前記表示器は、前記レーンに対応付けて設けられ、
いずれかの前記レーンにおいて前記第2の無線通信が検知された場合には、前記第2の無線通信を検出したレーンの表示部、及び他のレーンの表示部に、前記第2の無線通信の終了を前記車両のユーザに促すための情報を表示する、請求項3に記載の路側システム。 - 前記終了促進部は、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を妨害する妨害信号を送信する無線妨害器である、請求項1記載の路側システム。
- 前記路側システムは、車両が走行可能な複数のレーンが設けられており、
前記無線妨害器は、前記複数のレーンの内、何れかのレーンの無線モニターで、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を検出した時に、複数のレーンに跨がって前記妨害信号を送信する、請求項5に記載の路側システム。 - 前記終了促進部は、
前記車両のユーザに対し前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促すための情報を表示する表示部と、
前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を妨害する妨害信号を送信する無線妨害器と、
を備える請求項1に記載の路側システム。 - 車両に搭載された車載器と通信することで料金を収受する路側システムが行う制御方法において、
無線モニターが前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を検知する検知ステップと、
前記第2の無線通信が検知されると、前記車両の走行において前記路側通信機よりも上流に設置された終了促進部が、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促す終了促進ステップと、
路側通信機が、車両に搭載された車載器と第1の無線通信により通信する路側通信ステップと、
を有する路側システムの制御方法。 - 前記終了促進ステップにおいて、表示部に、前記車両のユーザに対し、前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信の終了を促すための情報を表示する、請求項8に記載の路側システムの制御方法。
- 前記終了促進ステップにおいて、無線妨害器が前記第1の無線通信と干渉する第2の無線通信を妨害する妨害信号を送信する、請求項8に記載の路側システムの制御方法。
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