JP6544933B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、印字媒体に情報を印字する印字ヘッドを有するプリンタに関する。
従来、印字媒体に情報を印字する印字ヘッドを有するプリンタとして、例えば、印字ヘッドを印字媒体に押し付けるように、印字ヘッドを保持する保持部材を弾性部材によって付勢するプリンタが知られている(例えば、特許文献1)。このようなプリンタでは、弾性部材の両端が、保持部材と、保持部材が取り付けられるフレームと、によって支持された構造を採用している。
特開2012−210800号公報
上記のようなプリンタは、一般に、印字ヘッドや、印字ヘッドに対向する位置に設けられるプラテンローラを覆う開閉カバーと、開閉カバーを開放状態にするときに押下される開放用押しボタンと、を備える。
開放カバーを開放状態にするためには、弾性部材を縮ませる程度の力(つまり、弾性部材によって圧力解除機構に加えられる付勢力に対抗する力)で開放用押しボタンを押下する必要がある。
したがって、弾性部材によって加えられる付勢力が大きくなる(例えば、弾性部材の数が多くなる)ほど、開放用押しボタンが押下しにくくなる。
特に、幅の広い印字媒体を取り扱うプリンタでは、印字ヘッドの幅、および、保持部材の幅も広くなる。保持部材の幅が広くなるほど、保持部材に加える付勢力を幅方向に均一化するため、弾性部材の数を増やす必要がある。このようなプリンタでは、特に、開放用押しボタンが押下しにくくなる。
本発明の目的は、上記課題を解決するものであり、開放用押しボタンを押下し易くしたプリンタを提供することである。
本発明の第1態様は、開放用押しボタンと、前記開放用押しボタンに加えられた押下力に応じて開放状態になる開閉カバーと、印字媒体を搬送するプラテンローラと、前記開閉カバーが閉鎖状態のときに前記プラテンローラの軸を保持し、かつ、前記押下力に応じた回動動作によって前記プラテンローラの軸の保持を解除する保持部材と、前記保持部材上に設けられ、かつ、前記プラテンローラによって搬送された印字媒体に情報を印字する印字ヘッドと、前記保持部材を保持するフレームと、一端が前記フレームによって支持され、他端が前記保持部材によって支持され、かつ、前記開閉カバーが閉鎖状態のときに、前記保持部材に付勢力を加えることによって前記印字ヘッドを前記印字媒体に押し付ける弾性部材と、を備え、前記フレームは、前記弾性部材の一端を支持する支持面を有し、前記保持部材は、前記弾性部材の他端を支持する支持部と、前記支持部から前記回動動作の回動軸に延びる延伸部と、を有し、前記回動軸は、前記プラテンローラの軸に直交する面で見た時に、前記付勢力の作用点を通る仮想線であり、前記付勢力の方向に沿った仮想線である第1仮想線に対して前記押下力の作用点の反対側の領域であって、かつ、前記押下力の作用点を通る仮想線であり、前記付勢力の方向に沿った仮想線である第2仮想線に対して前記フレームの支持面の反対側の領域に位置する、プリンタである。
本発明の第2態様は、第1態様において、前記保持部材は、前記回動動作によって前記押下力の方向に変位し、前記フレームは、前記回動動作によって前記弾性部材の外縁が接触しないように、前記押下力の方向に階段形状を有する、プリンタである。
本発明の第3態様は、第1態様において、前記保持部材は、前記回動動作によって前記押下力の方向に変位し、前記フレームは、前記回動動作によって前記弾性部材の外縁が接触しないように、前記押下力の方向に向かって傾斜する形状を有する、プリンタである。
本発明によれば、保持部材の幅にかかわらず、開放用押しボタンを押下し易くすることができる。
本実施形態のプリンタの斜視図。 本実施形態のプリンタの開閉カバーを開放状態とした斜視図を、ロール体の一例であるロール紙RPとともに示す図。 本実施形態のプリンタの筐体の概略構成を示す分解斜視図。 本実施形態のプリンタの通紙ルートを説明するための図。 本実施形態のフレームおよびヘッドブラケットの概略構成を示す斜視図。 本実施形態のヘッドブラケットおよびプラテンローラの概略構成を示す上面図。 (a)は、図6のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図、(b)は、図6のヘッドブラケットの作用を説明する概略図。 本実施形態に対する比較例のヘッドブラケットおよびプラテンローラの概略構成を示す上面図。 (a)は、図8のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図、(b)は、図8のヘッドブラケットの作用を説明する概略図。 (a)および(b)は、本実施形態の変形例1のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図。 (a)および(b)は、本実施形態の変形例2のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図。 本実施形態の変形例3のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図。
(1)プリンタの全体構成
以下、本発明の一実施形態である携帯式のプリンタの全体構成について、図1〜4を参照して説明する。
図1は、本実施形態のプリンタ1の斜視図である。図2は、本実施形態のプリンタ1の開閉カバー5を開放状態とした斜視図を、ロール体の一例であるロール紙RPとともに示す図である。図3は、本実施形態のプリンタ1の筐体の概略構成を示す分解斜視図である。図4は、本実施形態のプリンタ1の通紙ルートを説明するための図である。
本実施形態のプリンタ1は、帯状の連続紙(印字媒体の一例)がロール状に巻かれたロール紙(ロール体の一例)を収容し、連続紙の印字面に印字するための携帯型プリンタである。図1に示すように、プリンタ1は、全体として直方体形状をなしている。
図3に示すように、プリンタ1は、フロントカバー2および本体ケース3がネジ(図示せず)によって相互に固定され、フロントカバー2および本体ケース3の間に、機能ユニットFUが搭載されたフレーム4を挟み込む構造となっており、それによって機能ユニットFUが保護されている。フレーム4はネジ(図示せず)によって本体ケース3に固定されている。
また、図1〜3に示すように、フロントカバー2は、開放用押しボタン11と、表示部19と、操作ボタン20a,20bを含む操作ボタン群20と、電源スイッチ21とを備え、後述するロール紙RPを収容する収容室SPを開放または閉鎖させる開閉カバー5が取り付けられている。
開放用押しボタン11は、開閉カバー5を開くためのボタンである。表示部19は、操作コマンドやメッセージ等を表示する画面であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)により構成されている。操作ボタン20a,20bは、オペレータがプリンタ1の動作を指示するためのボタンである。電源スイッチ21は、プリンタ1の電源をオンまたはオフするためのボタンである。
図1および図3に示すように、本体ケース3は、開閉カバー5と対向するようにフロントカバー2と連結され、フロントカバー2とともにプリンタハウジングを形成する。図3に示すように、本体ケース3には、プリンタ1の機能ユニットFUが設置されたフレーム4がネジ(図示せず)で締結されている。図1〜3に示すように、バッテリカバー12が開閉可能な状態で本体ケース3に取り付けられている。バッテリカバー12は、電源であるバッテリ(図示せず)を収容するフレーム4のバッテリハウジング42(図3参照)の開閉カバーである。
図2に示すように、プリンタ1に使用されるロール紙RPは、帯状の連続紙CPがロール状に巻かれたものであり、プリンタ1の開閉カバー5が開放状態のときに収容室SPにドロップイン方式で収容(装填)される。ドロップイン方式によれば、収容室SP内に設けられたロール紙ガイド部6,6’によって規定される支軸に対して、上から下に向けてロール紙RPを容易に装填することができる。
本実施形態の例では、ロール紙RPに芯材がなく、帯状の連続紙CPが所定の径の円筒状の中空部を有するように巻かれることでロール紙RPが形成されている。
連続紙CPには、その長手方向に沿って予め決められた間隔毎に検針票が設けられている。連続紙CPにおいて隣接する検針票同士は、ミシン目で区切られている。図示しないが、各検針票は、3又は4の複数の票のそれぞれに対応する印刷領域から構成されており、隣接する印刷領域はミシン目で区切られている。また、連続紙CPの印字面の裏面には、長手方向に沿って、各検針票の印字基準位置(つまり、第1票の印字基準位置)、および、第2票以降の各票の印刷領域の印字基準位置を示す位置検出マークM,M’が形成されている。位置検出マークM,M’は、連続紙CPの印字面の裏面に黒色で印刷された矩形状のマークである。各検針票では、第1票の印字基準位置と、第2票以降の各票の印刷領域の印字基準位置とで異なる位置検出マークを設けてもよい。
連続紙CPの印字面には、予め決められた温度領域に達すると特定の色に発色する感熱発色層が形成されている。
図2および図3に示すように、フレーム4はロール紙RPの収容室SPの一部を形成する。また、フレーム4には、収容室SP内においてロール紙RPの側部(つまり、幅方向の両端面)を両側から支持する一対のロール紙ガイド部6,6’が取り付けられている。ロール紙ガイド部6,6’は、ロール紙RPを回動自在にしつつロール紙RPの両側面をガイドする。
図3に示すように、機能ユニットFUは、サーマルヘッド15、ギア群16、ステッピングモータ17、および、回路基板18を含む。サーマルヘッド15は、開閉カバー5が閉鎖状態のときにプラテンローラ14に対向するようにして設けられ、プラテンローラ14によって搬送される連続紙CPの印字面の感熱発色層に熱を加えて印刷する発熱素子を有している。回路基板18は、印刷動作を制御するコントローラや、連続紙CPの搬送のためにステッピングモータ17を駆動し、サーマルヘッド15の発熱素子を駆動するための電子回路が実装されている。
開閉カバー5は、収容室SPを開閉するための開閉カバーであり、ヒンジ等によって開閉軸51に軸支されている。開閉カバー5は、開閉軸51に沿って配置されたトーションバネ52,52’(図4参照)により開放状態となるように付勢されている。
図2に示すように、開閉カバー5には、開閉軸51とは反対側の端部近傍に、開閉軸51と平行な軸に沿ってプラテンローラ14が備えられている。プラテンローラ14は、ロール紙RPから繰り出される連続紙CPを搬送するための搬送手段である。
開閉カバー5の両端には側片54,54’が設けられている。開閉カバー5を閉鎖状態とすることで連結用空間53,53’(図2参照)を閉鎖可能とする。連結用空間53,53’は、開閉カバー5が閉鎖状態のときに、プラテンローラ14のプラテンローラギア141をギア群16(図3参照)に係合させるための空間である。プラテンローラギア141がギア群16に係合することで、プラテンローラ14が動作可能となり、連続紙CPの印字面に印字することが可能な構成となっている。
図2および図4に示すように、開閉カバー5には、開閉カバー5を閉鎖状態としたときに通紙ルートに対向する面に、センサ13aおよびセンサ13bを含むセンサ群13が設置されている。
センサ13aは、例えば、各検針票の印字基準位置(すなわち、連続紙CPの位置検出マークM,M’の一方のマーク)を検出するためのセンサであり反射型光センサにより構成されている。反射型光センサは不図示の発光部と受光部を備えており、発光部は、連続紙CPの印字面の裏面に向けて光を出射し、受光部は、印字面の裏面から反射された光(反射光)を受光する。受光部は、反射光をその光強度(つまり、単位時間当たりの受光量)に応じた電気信号に光電変換し、回路基板18内の制御部(図示せず)へ出力する。黒色の位置検出マークからの反射光と、位置検出マーク以外の面(例えば白色の面)からの反射光とでは、反射光のレベル、すなわち、制御部へ出力される信号レベルが異なるため、制御部によって位置検出マークの有無を判別することができる。
センサ13bは、図2に示したロール紙RPとは異なり、帯状の台紙に複数のラベルが配列されて仮着された状態で当該台紙をロール状にしたロール紙を使用する場合に、ラベルの貼付開始位置を特定するために利用される。例えば、ラベルの有無(つまり、台紙においてラベルが仮着されている位置であるか、または隣接するラベルの間の、ラベルが仮着されていない位置であるか)を検出するためのセンサであり、透過型光センサにより構成されている。透過型光センサは、台紙のラベル貼付面側とその裏面側にそれぞれ設けられた不図示の受光部と発光部を備えており、発光部は、ラベル貼付面の裏面側から台紙に向けて光を出射し、受光部は、出射された光のうち台紙、または、台紙およびラベルを透過する成分の光(透過光)を受光する。受光部は、透過光をその光強度に応じた電気信号に光電変換し、回路基板18内の制御部へ出力する。台紙においてラベルが貼り付けられている部分とラベルが貼り付けられていない部分とでは、透過光のレベル、すなわち、制御部へ出力される信号レベルが異なるため、制御部によって、ラベルの貼付開始位置を特定することができる。
回路基板18内の制御部は、反射型センサまたは透過型センサから出力される信号レベルに基づいて、印字タイミングの制御を行う。
図2に示すように、開閉カバー5のカバー内面55は、プラテンローラ14の軸に沿った湾曲面55aおよびガイド面55bを含む。上述したセンサ13a,13bは、カバー内面55のガイド面55bに取り付けられている。また、フレーム4には、搬送ガイド部22が固定されている。搬送ガイド部22には、壁面22aとガイド面22bとが形成されている。
図4は、ロール紙RPが収容され、かつ開閉カバー5が閉鎖状態のときのプリンタ1の概略の側断面の一部を示している。図4では、プリンタ1の側面視にて連続紙CPが反時計回りに巻かれた状態でロール紙RPがプリンタ1の収容室SPに挿入された場合の通紙ルートを太線で示している。
図4に示すように、開閉カバー5が閉鎖状態であるときには、開閉カバー5の湾曲面55aと、搬送ガイド部22の壁面22aとが収容室SPの内壁の一部を構成するとともに、開閉カバー5のガイド面55bと、搬送ガイド部22のガイド面22bとが僅かな間隙をもって対向配置されている。この間隙は、ロール紙RPから繰り出される連続紙CPが収容室SPからプラテンローラ14へ向かう通紙ルートとなっている。なお、通紙ルートにおいて当該間隙では、開閉カバー5のガイド面55bにセンサ13a,13bが設置されており、当該間隙を連続紙CPが通過する位置検出マークM,M’の一方のマークの検出を行う。
図4に示すように、プリンタ1の側面視にて連続紙CPが反時計回りに巻かれた状態でロール紙RPがプリンタ1の収容室SPに挿入された場合、ロール紙RPから繰り出される連続紙CPの先端部は、搬送ガイド部22の壁面22aと、ガイド面22bおよびガイド面55bの間隙とに沿ってプラテンローラ14へ向かう。ここで、ガイド面22bおよびガイド面55bは、壁面22aを基準にして、ロール紙RPの巻き方向とは逆側に角度が付けられているため、反時計回りに巻かれている連続紙CPのカールが、プラテンローラ14へ向かう間に抑制される。
本実施形態のプリンタ1では、ロール紙RPから繰り出される連続紙CPが図4に示す通紙ルートによってプラテンローラ14へ搬送され、プラテンローラ14とサーマルヘッド15の間で連続紙CPを挟持しながら各検針票に印字を行う。このとき、各検針票に対する印字は、例えばセンサ13aによって検出される位置検出マークM,M’の一方のマークに基づいて印字タイミングを図りながら行われる。
(2)フレーム、ヘッドブラケット、および、バネの関係
本実施形態のヘッドブラケット(サーマルヘッド15を保持する「保持部材」の一例)の構成について、図5〜図7を参照して説明する。
図5は、本実施形態のフレームおよびヘッドブラケットの概略構成を示す斜視図である。図6は、本実施形態のヘッドブラケットおよびプラテンローラの概略構成を示す上面図である。図7の(a)は、図6のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図であり、(b)は、図6のヘッドブラケットの作用を説明する概略図である。
図5および図6に示すように、プリンタ1は、サーマルヘッド15を保持するヘッドブラケット30(「保持部材」の一例)と、プラテンローラ14が延伸する方向(Xa〜Xb方向)に所定の間隔を隔てて設けられた複数のバネ29(「弾性部材」の一例)と、を備える。
ヘッドブラケット30は、開閉カバー5が閉鎖状態のときにプラテンローラ14の主軸となるローラシャフト14aを保持するように構成される。
また、ヘッドブラケット30は、ユーザが開放用押しボタン11を押下する力(以下「押下力」という)に応じた回動動作によってローラシャフト14aの保持を解除するように構成される。
(2−1)ヘッドブラケットの構成
ヘッドブラケット30の構成について説明する。
図5および図6に示すように、ヘッドブラケット30は、プリンタの上面視において、略U字形状を有する。
ヘッドブラケット30は、延伸部30b,30b’と、ローラシャフト14aの保持および保持の解除を行う切り欠き部30a,30a’と、開放用押しボタン11と係合する突出部30cと、複数のバネ29を支持する支持部30dと、から構成される。延伸部30b,30b’は、開放用押しボタン11に対する押下力に応じて、切り欠き部30a,30a’、突出部30c、および支持部30dと共に、中心軸Cを回動軸とする回動動作を行う。
図5および図6に示すように、支持部30dは、略矩形の平板形状を有する。支持部30dのプラテンローラ14とは反対側(Yb側)の背面部P1には、各バネ29のサーマルヘッド15側(Ya側)の端部が支持される。
支持部30dのプラテンローラ14側(Ya側)の前面部P2には、サーマルヘッド15が設けられる。つまり、サーマルヘッド15は、ヘッドブラケット30によって保持される。
図6および図7の(a)に示すように、延伸部30b,30b’は、ローラシャフト14aに沿った方向(Xa〜Xb方向)における支持部30dの両端部に位置する。延伸部30b,30b’は、支持部30dの鉛直方向(Zb方向)の両端部から回動動作の回動軸となる中心軸Cに向かう方向(Ya方向)に延伸する形状を有する。つまり、プリンタ1の側面視にてヘッドブラケット30の支持部30dと延伸部30b,30b’とは、略L字形状を形成する。
延伸部30b,30b’には、中心軸Cを中心とする円形の挿通孔(不図示)が形成されている。挿通孔には、プリンタ1の内側から外側に向かう方向(Xa方向,Xb方向)に支持ピン31,31’が挿通される。支持ピン31,31’によって、ヘッドブラケット30の延伸部30b,30b’は、フレーム4に対して、中心軸Cを回動軸とする回動動作が可能に軸支される。
図6および図7の(a)に示すように、ヘッドブラケット30は、支持部30dの鉛直方向と逆方向(Za方向)の両端部から延伸部30b,30b’の延伸方向(Ya方向)と平行な方向に突出する略C字形状の切り欠き部30a,30a’を有する。切り欠き部30a,30a’の切り欠きは、プラテンローラ14のローラシャフト14aを保持するために、支持部30dを基準としてプラテンローラ14が位置する方向(つまり、Ya方向)を向くように形成されている。
開閉カバー5(図4)が閉鎖状態のとき、切り欠き部30a,30a’は、ローラシャフト14aの両端に係合される。これにより、ヘッドブラケット30によってローラシャフト14aが保持され、かつ、開閉カバー5が閉鎖状態に維持される。この状態は、複数のバネ29による付勢力によって、ヘッドブラケット30の支持部30dに保持されているサーマルヘッド15がプラテンローラ14上のロール紙RPのラベルLに押圧され、印字可能な状態である。
図6に示すように、ヘッドブラケット30は、ローラシャフト14aに沿った方向(Xa〜Xb方向)における支持部30dの中央近傍の上部から、プラテンローラ14とは反対側に向かう方向(Yb方向)に突出する突出部30cを有する。
図5に示すように、突出部30cの上面(Za側の面)には開放用押しボタン11が係合されており、それによって開放用押しボタン11に対する押下力が突出部30cに対する押下力として作用するようになっている。
(2−2)バネとヘッドブラケットの関係
フレーム4の構成のうちバネ29およびヘッドブラケット30と関連する部分について説明する。
図5、図6、および、図7の(a)に示すように、フレーム4には、複数のバネ29の各々を収容するための複数の溝部40が形成されている。従って、複数の溝部40は、複数のバネ29の配置に応じて、プラテンローラ14が延伸する方向(Xa〜Xb方向)に所定の間隔を隔てて設けられている。溝部40には、支持部30dの背面部P1に対向し、背面部P1と略平行な支持面4aを有する。
フレーム4には、延伸部30b,30b’の円形の挿通孔(不図示)に挿通される支持ピン31,31’を固定するための締結用の孔(不図示)が設けられている。例えば、支持ピン31,31’には雄ネジが形成されており、フレーム4に設けられる孔に雌ネジが形成され、それによって、延伸部30b,30b’が回動可能となるように支持ピン31,31’が固定されてもよい。
(2−3)バネの構成
バネ29の構成について説明する。
図5、図6、および、図7の(a)に示すように、各バネ29は、ヘッドブラケット30の支持部30dの背面部P1とフレーム4の溝部40の支持面4aとの間に配設される。ここで、各バネ29の両側の支持点のうち、フレーム4の溝部40の支持面4aの側の支持点を「第1支持点」といい、ヘッドブラケット30の支持部30dの背面部P1の側の支持点を「第2支持点」という。なお、第1支持点は、各バネ29の中心軸とフレーム4の支持面4aとの交点として定義され、第2支持点は、各バネ29の中心軸とヘッドブラケット30の背面部P1との交点として定義されてもよい。各バネ29は、第1支持点と第2支持点によって支持されている。
各バネ29は、ヘッドブラケット30の支持部30dに対して、バネ29の第1支持点から第2支持点へ向かう方向(つまり、フレーム4の支持面4aからヘッドブラケット30の支持部30dの背面部P1に向かう方向(Ya方向、以下「付勢方向」という)に付勢力を加える。当該付勢力によって、ヘッドブラケット30によって保持されたサーマルヘッド15が、プラテンローラ14上のロール紙RPのラベルL(図4)に押し付けられる。
(2−4)開放用押しボタンに対して押下力が加えられたときの作用
開放用押しボタン11に対して押下力が加えられたときの作用について、図7(b)を参照して説明する。図7の(b)は、図7の(a)に示した本実施形態のフレーム4、ヘッドブラケット30、および、バネ29に働く力とその作用点とを模式的に示している。
図7の(b)に示すように、開閉カバー5を開放状態にするためにユーザが開放用押しボタン11を押下すると、開放用押しボタン11に対して押下方向(Zb方向)の押下力Fが加えられる。
開放用押しボタン11に対する押下によって、各バネ29によってヘッドブラケット30の支持部30dに対して加えられる付勢方向(Ya方向)の付勢力fに対抗する力がバネ29に加えられると、ヘッドブラケット30は、押下力Fに応じた回動動作を行う。ヘッドブラケット30は、当該回動動作を行うことによって、切り欠き部30a,30a’によるローラシャフト14aの保持を解除する。切り欠き部30a,30a’によるローラシャフト14aの保持が解除されると、トーションバネ52,52’(図4)によって加えられる付勢力によって、開閉カバー5が開放状態になる。
図7の(a)および(b)に示すように、フレーム4の支持面4aにおける各バネ29の第1支持点をQ1とし、ヘッドブラケット30の支持部30dにおける各バネ29の第2支持点をQ2とする。このとき、各バネ29によってヘッドブラケット30の支持部30dに対して加えられる付勢力fは、第1支持点Q1と第2支持点Q2を結ぶ第1仮想線R1に沿って、第2支持点Q2を始点として作用する。第1仮想線R1は、付勢力fの作用点である第2支持点Q2を通る仮想線であり、かつ、付勢方向(Ya方向)に沿った仮想線である。
開放用押しボタン11が押下されたときにヘッドブラケット30に対して加えられる押下力Fによるヘッドブラケット30の突出部30cにおける作用点をQ3とする。
支持ピン31,31’の中心軸Cは、第1仮想線R1に対して押下方向(Zb方向)に距離hだけ離間しているものとする。また、支持ピン31,31’の中心軸Cは、第2仮想線R2に対してバネ29の支持部30dに対する付勢方向(Ya方向)に距離dだけ離間しているものとする。第2仮想線R2は、押下力Fの作用点Q3を通る仮想線であって、かつ、押下方向(Zb方向)に沿った仮想線である。
この場合、ヘッドブラケット30を回動させるために必要な押下力F(つまり、ユーザが開放用押しボタン11を押下する力)は、中心軸Cの回りの回転モーメントの釣り合いの関係から、式1によって表される。
Figure 0006544933
式1に示すように、押下力Fは、距離hおよび付勢力fに比例し、かつ、距離dに反比例する。したがって、各バネ29のバネ定数が、印字品質の観点からサーマルヘッド15によるプラテンローラ14に対する押圧力を確保する上で一定の値が必要となることを前提とした場合(つまり、付勢力fは固定値であるとした場合)、距離dが長いほど、押下力Fは小さくなる。
つまり、開放用押しボタン11は、距離dが短いほど押下しにくく、距離dが長いほど押下し易いことがわかる。かかる観点から、本実施形態のプリンタ1のヘッドブラケット30では、長い距離dを確保するために、延伸部30b,30b’を設けている。
(3)本実施形態に対する比較例(図8および図9)ならびに本実施形態の効果
本実施形態に対する比較例について、図8および図9を参照して説明する。
図8は、本実施形態に対する比較例のヘッドブラケットおよびプラテンローラの概略構成を示す上面図である。図9の(a)は、図8のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図であり、(b)は、図8のヘッドブラケットの作用を説明する概略図である。
図8および図9に示すように、本実施形態に対する比較例のヘッドブラケット300には、本実施形態の延伸部30b,30b’(図6および図7)が設けられていない。したがって、支持ピン31,31’の中心軸C’(つまり、ヘッドブラケット300の回動動作の中心)は、ヘッドブラケット300の前面部P2と背面部P1との間に位置する。
式1より、本実施形態に対する比較例の距離d’は本実施形態の距離dより短い。したがって、ヘッドブラケット300が回動するときに、十分な回転モーメントが作用しない。その結果、本実施形態に対する比較例の開放用押しボタン11を押下するには、十分な回転モーメントの作用なしにバネ29によってヘッドブラケット300の支持部300dに対して加えられる付勢力f(図9の(b))に対向する力を開放用押しボタン11に加える必要がある。つまり、本実施形態に対する比較例の開放用押しボタン11は、本実施形態の開放用押しボタン11より押しにくい。
これに対して、本実施形態のヘッドブラケット30では、図6および図7に示すように、延伸部30b,30b’が設けられているので、中心軸Cと第2仮想線R2との距離dが、本実施形態に対する比較例の距離d’より長い。したがって、ヘッドブラケット30が回動するときに、距離dに応じた回転モーメント(つまり、本実施形態に対する比較例より大きな回転モーメント)が作用する。これにより、本実施形態に対する比較例と比べて、開放用押しボタン11を押下するのに必要な力は、本実施形態に対する比較例と比べて小さい。つまり、本実施形態によれば、本実施形態に対する比較例と比べて、開放用押しボタン11が押下し易い。
本実施形態は、バネ29によってヘッドブラケット30の支持部30dに加えられる付勢力fが大きい(例えば、バネ29の数が多い、および/または、バネ29のバネ定数が大きい)場合に特に有効である。
とりわけ、幅の広いロール紙RPを取り扱うには、ロール紙RPの幅に対して十分に広い幅(図6のXa〜Xb方向の大きさ)を有するサーマルヘッド15およびヘッドブラケット30が必要である。そして、ヘッドブラケット30の幅が広いほど、ヘッドブラケット30を均等に付勢するために、より多くのバネ29が必要である。したがって、幅の広いロール紙RPを取り扱うプリンタでは、開放用押しボタン11が押下しにくくなる傾向にある。
しかし、本実施形態によれば、延伸部30b,30b’が設けられているので、ヘッドブラケット30の回転モーメントが得られ易く、幅の広いロール紙RPを取り扱うプリンタにおいても、開放用押しボタン11が押下し易い。
また、本実施形態では、図6に示すように、延伸部30b,30b’は、それぞれ、異なる支持ピン31,31’によって軸支されている。つまり、2つの支持ピン31,31’間には、空間S1が形成される。これにより、当該空間に様々な部材(例えば、ラベルLの位置を検出するセンサ)を設けることが可能になる。
(4)本実施形態の変形例
本実施形態の変形例について説明する。
(4−1)本実施形態の変形例1(図10)
本実施形態の変形例1について、図10を参照して説明する。
図10の(a)および(b)は、本実施形態の変形例1のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図である。
図10の(a)に示すように、フレーム4には、バネ29を収容するための溝部40が形成されている。溝部40は、支持面4aと、中段面4bと、下側壁面4cと、を含む。
支持面4aは、Za〜Zb方向に延びる面である。支持面4aは、バネ29の一端が固定される第1支持点Q1を含む。
中段面4bは、Ya〜Yb方向(つまり、支持面4aに直交する方向)に延びる面である。中段面4bは、ヘッドブラケット30が回動したときにバネ29を上方向(Za方向)に支持する。
下側壁面4cは、中段面4bに対して直交する方向に延びる面である。下側壁面4cとヘッドブラケット30の背面部P1との間には、空間S2が形成される。
すなわち、本変形例のフレーム4の溝部40は、支持面4aを基準にして開放用押しボタン11の押下方向に向けて階段形状を有している。
図10の(b)に示すように、ヘッドブラケット30が回動すると、バネ29は、後方向(Yb方向)および下方向(Zb方向)に縮む。このとき、下側壁面4cとヘッドブラケット30の背面部P1との間に形成された空間S2に、縮んだバネ29の一部が収容される。したがって、バネ29は、溝部40のいずれの面にも接触しない。
これにより、バネ29とフレーム4とが接触することによる異音の発生やバネ29またはフレーム4の損傷を防ぐことができる。
(4−2)本実施形態の変形例2(図11)
本実施形態の変形例2について、図11を参照して説明する。
図11の(a)および(b)は、本実施形態の変形例2のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図である。
図11の(a)に示すように、本実施形態の変形例2では、溝部40の下側壁面4cが、中段面4bに対して所定の傾斜角度α(0°<α<90°)で傾斜する面である点において、本実施形態の変形例1と異なる。すなわち、本変形例のフレーム4の溝部40は、支持面4aを基準にして開放用押しボタン11の押下方向に向けて傾斜する傾斜面4dを有している。
図11の(b)に示すように、ヘッドブラケット30が回動すると、バネ29は、後方向(Yb方向)および下方向(Zb方向)に縮む。このとき、下側壁面4cとヘッドブラケット30の背面部P1との間に形成された空間S3に、縮んだバネ29の一部が収容される。したがって、バネ29は、溝部40のいずれの面にも接触しない。
これにより、バネ29とフレーム4とが接触することによる異音の発生やバネ29またはフレーム4の損傷を防ぐことができる。
好ましくは、下側壁面4cの傾斜角度αは、ヘッドブラケット30の最大回動角度βより大きい。これにより、ヘッドブラケット30の回動に伴うバネ29の下方向の傾斜よりも傾斜面4dによる傾斜が急峻となるため、バネ29とフレーム4とが接触することによる異音の発生やバネ29またはフレーム4の損傷をより確実に防ぐことができる。
(4−3)本実施形態の変形例3(図12)
本実施形態では、図7の(a)に示すように、プリンタ1の側面視にてヘッドブラケット30の支持部30dと延伸部30b,30b’とが略L字形状を形成する場合について説明した。これに対して、本実施形態の変形例3では、プリンタ1の側面視にてヘッドブラケット30の支持部30dと延伸部30b,30b’とが略L字形状以外の形状を形成する例について説明する。
図12は、本実施形態の変形例3のフレーム、ヘッドブラケット、および、バネの位置関係を示す側面図である。
図12に示すように、本実施形態の変形例3は、ヘッドブラケット30の延伸部30b,30b’が、ヘッドブラケット30の支持部30dから中心軸Cに向かって傾斜して延びる点において、本実施形態(図7の(a))と異なる。
ヘッドブラケット30の支持部30dと延伸部30b,30b’とが略L字形状以外の形状を形成する場合であっても、図7の(b)に示すように、中心軸Cと第2仮想線R2との距離dが、本実施形態に対する比較例の距離d’より長い場合には、ヘッドブラケット30が回動するときに、距離dに応じた回転モーメント(つまり、本実施形態に対する比較例より大きな回転モーメント)が作用する。したがって、開放用押しボタン11を押下するのに必要な力は、本実施形態に対する比較例と比べて小さい。
(4−4)その他の変形例
その他の変形例について説明する。
本実施形態では、ヘッドブラケット30に付勢力を加えるバネの数が4本である例を示したが、バネ29の数は、いくつでもよい。なお、バネ29の数が多いほど、バネ29によってヘッドブラケット30に加えられる付勢力が大きくなる(つまり、開放用押しボタン11を押下しにくくなる)ため、本実施形態はより有効である。
本実施形態では、2個の支持ピン31,31’によってヘッドブラケット30が軸支される例を示したが、ヘッドブラケット30を軸支する部材の数は、これに限られない。例えば、1つの部材(一例として、延伸部30b,30b’を貫通する1本のシャフト)によってヘッドブラケット30が軸支されてもよい。
(5)本実施形態の小括
以下、本実施形態について小括する。
本実施形態のプリンタ1は、
開放用押しボタン11と、
開放用押しボタン11に加えられた押下力に応じて開放状態になる開閉カバー5と、
印字媒体を搬送するプラテンローラ14と、
開閉カバー5が閉鎖状態のときにプラテンローラ14の軸を保持し、かつ、押下力に応じた回動動作によってプラテンローラ14の軸の保持を解除するヘッドブラケット30と、
ヘッドブラケット30上に設けられ、かつ、プラテンローラ14によって搬送された印字媒体に情報を印字するサーマルヘッド15と、
ヘッドブラケット30を保持するフレーム4と、
一端がフレーム4によって支持され、他端がヘッドブラケット30によって支持され、かつ、開閉カバー5が閉鎖状態のときに、ヘッドブラケット30に付勢力を加えることによってサーマルヘッド15を印字媒体に押し付けるバネ29と、を備え、
フレーム4は、バネ29の一端を支持する支持面4aを有し、
ヘッドブラケット30は、バネ29の他端を支持する支持部30dと、支持部30dから回動動作の回動軸に延びる延伸部30b,30b’と、を有し、
回動軸は、プラテンローラ14の軸に直交する面で見た時に、付勢力の作用点を通る仮想線であり、付勢力の方向に沿った仮想線である第1仮想線に対して押下力の作用点の反対側の領域であって、かつ、押下力の作用点を通る仮想線であり、押下力の方向に沿った仮想線である第2仮想線に対してフレーム4の支持面4aの反対側の領域に位置する。
この場合、ヘッドブラケット30が回動するときに、距離に応じた回転モーメントが作用する。これにより、開放用押しボタン11を押下するのに必要な力は小さくなる。これにより、開放用押しボタン11が押下し易くなる。
また、好ましくは、本実施形態のプリンタ1では、
ヘッドブラケット30の支持部30dは、回動動作によって押下力の方向に変位し、
フレーム4は、回動動作によってバネ29の外縁が接触しないように、押下力の方向に階段形状を有する。
これにより、バネ29とフレーム4とが接触することによって生じる異音や損傷を防ぐことができる。
また、好ましくは、本実施形態のプリンタ1では、
ヘッドブラケット30の支持部30dは、回動動作によって押下力の方向に変位し、
フレーム4は、回動動作によってバネ29の外縁が接触しないように、押下力の方向に向かって傾斜する形状を有する。
これにより、バネ29とフレーム4とが接触することによって生じる異音や損傷を防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態および変形例は、組合せ可能である。
例えば、上述した実施形態では、印刷媒体が、検針票がミシン目で区切られた帯状の連続紙がロール状に巻かれたロール紙である場合について説明したが、印刷媒体はその場合に限られない。
前述したように、印刷媒体は、台紙の一方の面(ラベル貼付面)に複数のラベルが一定の間隔で仮着された連続紙がロール状に巻かれたロール紙であってもよい。その場合、連続紙のラベル貼付面には、ラベルを容易に剥離することが可能なようにシリコーンのような剥離剤が被覆されている。
代替的に、印刷媒体は、帯状の連続紙の印字面に感熱発色層を設け、印字面の裏面に粘着層を形成したもの(台紙がないラベル)であってもよいし、ジャーナル紙であってもよい。
1 :プリンタ
2 :フロントカバー
3 :本体ケース
4 :フレーム
4a :支持面
5 :開閉カバー
6,6’ :ロール紙ガイド部
11 :開放用押しボタン
12 :バッテリカバー
13 :センサ群
13a,13b :センサ
14 :プラテンローラ
14a :ローラシャフト
15 :サーマルヘッド
16 :ギア群
17 :ステッピングモータ
18 :回路基板
19 :表示部
20 :操作ボタン群
20a,20b :操作ボタン
21 :電源スイッチ
22 :搬送ガイド部
22a :壁面
22b :ガイド面
29 :バネ
30 :ヘッドブラケット
30a,30a’ :切り欠き部
30b,30b’ :延伸部
30c :突出部
30d :支持部
31,31’ :支持ピン
32 :センサ
40 :溝部
42 :バッテリハウジング
51 :開閉軸
52,52’ :トーションバネ
53,53’ :連結用空間
54,54’ :側片
55 :カバー内面
141 :プラテンローラギア

Claims (3)

  1. 開放用押しボタンと、
    前記開放用押しボタンに加えられた押下力に応じて開放状態になる開閉カバーと、
    印字媒体を搬送するプラテンローラと、
    前記開閉カバーが閉鎖状態のときに前記プラテンローラの軸を保持し、かつ、前記押下力に応じた回動動作によって前記プラテンローラの軸の保持を解除する保持部材と、
    前記保持部材上に設けられ、かつ、前記プラテンローラによって搬送された印字媒体に情報を印字する印字ヘッドと、
    前記保持部材を保持するフレームと、
    一端が前記フレームによって支持され、他端が前記保持部材によって支持され、かつ、前記開閉カバーが閉鎖状態のときに、前記保持部材に付勢力を加えることによって前記印字ヘッドを前記印字媒体に押し付ける弾性部材と、を備え、
    前記フレームは、前記弾性部材の一端を支持する支持面を有し、
    前記保持部材は、前記弾性部材の他端を支持する支持部と、前記支持部から前記回動動作の回動軸に延びる延伸部と、を有し、
    前記回動軸は、空間を挟んで第1の支持ピンと第2の支持ピンを有し、前記プラテンローラの軸に直交する面で見た時に、前記付勢力の作用点を通る仮想線であり、前記付勢力の方向に沿った仮想線である第1仮想線に対して前記押下力の作用点の反対側の領域であって、かつ、前記押下力の作用点を通る仮想線であり、前記押下力の方向に沿った仮想線である第2仮想線に対して前記フレームの支持面の反対側の領域に位置し、
    前記空間には、センサが設けられる、
    プリンタ。
  2. 前記保持部材は、前記回動動作によって前記押下力の方向に変位し、
    前記フレームは、前記回動動作によって前記弾性部材の外縁が接触しないように、前記押下力の方向に階段形状を有する、
    請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記保持部材は、前記回動動作によって前記押下力の方向に変位し、
    前記フレームは、前記回動動作によって前記弾性部材の外縁が接触しないように、前記押下力の方向に向かって傾斜する形状を有する、
    請求項1に記載のプリンタ。
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