JP6544728B2 - 電動化航空機及び電動化航空機の回生電力の制御方法 - Google Patents
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Description
これらの空力デバイスは、経路角と対気速度の両方を変化させてしまう。
このため、操作が複雑になりがちであり、さらに、突風を受けた場合等にはパイロットのワークロードが著しく増加し安全上の問題を生じる。
これは、既存空力デバイスが機体の抗力だけでなく揚力も変化させてしまい、経路角又は降下率を直接制御できないことが原因である。
したがって、抗力を制御して経路角及び降下率を速度と独立に、かつ、応答よく制御することは困難である。
また、このような方式では発電電力も小さいものとなり、省エネルギーの観点でも充分ではなかった。
本発明の一形態に係る電動化航空機は、前記操作部は、単一の操作部材からなる。
本発明の一形態に係る電動化航空機は、前記操作部は、前記操作部材を所定位置から所定方向及び逆方向に動作可能に構成され、前記操作部材の前記所定方向への動作に対して前記電動駆動モータの出力を増加させ、前記操作部材の前記逆方向への動作に対して前記電動駆動モータの出力を負の値を含んで減少させる。
本発明の一形態に係る電動化航空機は、前記操作部材を前記電動駆動モータの出力が負の値を含んで減少させる方向に操作し、同じ方向にさらに操作した場合に、モータを推進状態と逆方向に回転させる領域でモータ出力を増す。
本発明の一形態に係る電動化航空機は、前記操作部は、前記操作部材の位置を検出する複数の操作位置検出センサと、前記複数の操作位置検出センサの出力とを比較して操作位置検出センサのいずれかが不良であることを検知する不良検知機構とを有する。
本発明の一形態に係る電動化航空機は、前記電動駆動モータによる発電量をモータ出力の負の値として表示する表示部を更に具備する。
本発明の一形態に係る電動化航空機は、前記表示部は、前記電動駆動モータの発電により回収される回生エネルギーの回収可能な範囲を表示する。
本発明の一形態に係る電動化航空機の回生電力の制御方法は、電動化航空機のプロペラ又はファンを回転駆動し、前記プロペラ又はファンの回転により発電する電動駆動モータの推進系パラメータに基づき前記プロペラ若しくはファンの抗力又は前記電動駆動モータによる発電量を推定し、推定結果に基づき、前記プロペラ又はファンのトルク又は回転数を制御する。
さらに、ピッチを変化させる制御を加えることにより、さらに、発電効率を向上させることができる。
また、操作手段を操作して、降下時や上昇気流中に発電電力を目標に制御することも可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態に係る電動化航空機について説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る電動化航空機の推進駆動系の説明図である。
なお、上記のデータ群に代えて、データ群に近似した関数を持つものであっても勿論構わない。以下に示す各実施形態でも同様である。
航空機における機体進行方向の力のつり合いは、図3に示すように、
Da:機体抗力
Dp:プロペラ抗力
W:機体重量
θ:経路角
として、
W・sinθ=Dp+Da ・・・(1)
となる。
プロペラ抗力Dpは既存の空力デバイスと異なり揚力係数CLに影響しない、すなわち対気速度Vに影響しない。
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態に係る電動化航空機の推進駆動系の説明図である。
特にピッチ角βを離陸時に使用するピッチ角βTOより小さいピッチ角β0にすることでより大きな発電力を得ることができる。
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態に係る電動化航空機の推進駆動系の説明図である。
(第4実施形態)
図9は本発明の第4実施形態に係る電動化航空機の推進駆動系の説明図である。
航空機における機体進行方向の力のつり合いは、前述の図3に示すように、
Da:機体抗力
Dp:プロペラ抗力
W:機体重量
θ:経路角
として、
θが小さいとき
θ=1/(L/D)+Da/W
となる。
なお、推進時には、駆動制御手段420の推力制御部423から回転数あるいはトルクに応じた指令値をインバータ414に送る。
(第5実施形態)
図10は本発明の第5実施形態に係る電動化航空機の操作システムの説明図である。
電動駆動モータ513は、蓄電池等からなる電源515から供給される電力により駆動され、あるいは、発電により電源515に電力を供給し、その電力はインバータ514により制御される。
駆動制御手段520は、内部に、図12に示す個々の電動化航空機に特有の対気速度V、プロペラ回転数N、トルクτ(プロペラ抗力)の関係についてのデータ群を持ち、気流検出手段530から得られた対気速度Vを用い、操作部としての操作手段540の操作位置検出センサ541によって指示された抗力指令値Dpに対応したトルク指令値τgenを算出しインバータ514に入力する。
2個の操作位置検出センサ541は、レバー542と一体に回動するプーリ543に掛け回されたワイヤ546の変位を検出するものであり、正負逆に検出するように配置されている。
プロペラ抗力Dpは、2個の操作位置検出センサ541のセンサ出力の差の増加関数で指示される。
また、操作手段540は不良検知機構を有しており、センサ出力の和を監視して、ある値を超えた場合に、いずれかのセンサが故障したと判断する。
パイロット等の操作者は、レバー542を前後に操作して、プロペラ推力T又は抗力Dpを増減する。
この所定位置で、モータ出力P=0(ニュートラル位置)となるように設定され、この位置からP<0の発電状態に遷移する際には、レバー542はストッパ部545で一度止まる構成になっており、この位置でレバー542を横に動かすなどのストッパ部545を通過する別途の動作が要求される。
このことで、操作者の誤操作による意図しない発電状態への遷移を防止することができる。
(第6実施形態)
図13は本発明の第6実施形態に係る電動化航空機の操作システムの説明図である。
ある対気速度Uにおいてプロペラの回生する電力Pgenが最大値Pmaxとなるとき、進行率Jは、下記の式で定義される。
J=U/NPdP=Jpmax
J:進行率
U:対気速度
Np:プロペラの回転数
dP:プロペラの直径
この進行率Jは、図14に示すように、対気速度Uによらず、プロペラ形状・ピッチ角によって一定の値JPmaxとなる。
この進行率Jの関数であるパワー係数CPは、以下の式で定義される。
Cpmax=Pmax/ρNP 3dP 5=2πτPmax/ρNP 2dP 5
進行率Jが一定であるため、パワー係数CPも対気速度Uによらず一定(Cpmax)となるため、このときの回生トルクτPmaxは
τPmax=2πCpmaxρNP 2dP 5
と示されるように、プロペラの回転数NPの2乗に比例し、その結果プロペラの回生する電力の最大値PmaxはNPの3乗に比例する。
(第7実施形態)
図15は本発明の第7実施形態に係る電動化航空機の操作システムの説明図である。
電動駆動モータ613は、蓄電池等からなる電源615から供給される電力により駆動され、あるいは、発電により電源615に電力を供給し、その電力はインバータ614により制御される。
操作手段640は、前述の図11に示すものと同様なので、図示及び説明は省略する。
例えば対気速度V=25m/sにおいて、プロペラ611のトルクτは回転数N=9rps付近で最小値を取るが、回転数指示値Ngenがこれ未満の時、インバータ614がトルク制御を行う場合には電動駆動モータ613が回転数Ngenを維持できず、最悪プロペラ611が停止してしまう。
加えてプロペラ611に効果的に発電をさせるためには、図16の矢印に示した回転数制御範囲で回転数を維持するのが望ましく、図16に示す不安定領域でプロペラを動作させるメリットは薄い。
これに対応して、駆動制御手段620が対気速度Vの値に応じ、回転数Nの制御範囲を算出し、対応するモータ出力Pの範囲に出力指示値の設定範囲を変化させることでプロペラ611の不安定領域での動作を防止することができる。
なお、電流検出手段、回転数検出手段、気流検出手段は、機能的に電流、回転数、気流が検知できる手段であればいかなるものであってもよく、他のパラメータから演算で検知するものであってもよい。
(第8実施形態)
図17は本発明の第8実施形態に係る電動化航空機の表示システムの説明図である。
電動駆動モータ713は、駆動制御手段712により制御されて、蓄電池等からなる電源716から供給される電力により駆動され、あるいは、発電により電源716に電力を供給する。
駆動制御手段712は電源716から操作手段714の入力に対応した電力を電動駆動モータ713に供給し、モータ電流Iからトルクτを推定し、別途得られた回転数Nから現在の運用点におけるモータ出力Pを算出する。
また、駆動制御手段712は気流検出手段715から得られた対気速度U、対気密度ρの情報、あらかじめ備えた回転数Nとトルクτに関するデータ群及び、図18に示すモータ出力可能領域に関するデータ群から対気速度U、対気密度ρにおける最大出力点におけるモータ出力Pmaxを推定する。
また、航空機の上昇率は利用馬力Pηpに対し線形に増加し、これは図20に示すように電流Iの増加関数であると同時に、図21に示すように、電動駆動モータ713や電源716などは電流Iによって温度上昇率∂T/∂tが大きく変化する。
しかし、一般に航空機は機体の安全を確保する上で離陸後ある高度Hthまで早急に上昇しなければならず、このとき推進系は温度Tによらず最大出力を維持する必要がある。
そこで、機体高度検出手段717から得られた機体高度Hの情報から、機体高度H>Hthであるときは、図19(a)から温度Tによってモータ出力Pあるいは電流Iの維持可能な値の範囲が変化する図19(c)のように切り替えることで、どの飛行状態においても推進系出力の安全余裕がパイロットにとって明確になり、意図せず温度超過に陥るなどの不具合を防止することができる。
(第9実施形態)
図22は本発明の第9実施形態に係る電動化航空機の表示システムの説明図である。
内燃機関830は、操作手段814により制御され、電動駆動モータ813は、駆動制御手段812により制御されて、蓄電池等からなる電源816から供給される電力により駆動され、あるいは、発電により電源816に電力を供給する。
また、駆動制御手段812は気流検出手段815から得られた対気速度U、対気密度ρの情報、あらかじめ備えた回転数Nとトルクτに関するデータ群及び図23に示すプロペラ811のエネルギー回生特性に関するデータ群から対気速度U、対気密度ρにおける最大回生出力(電力)Pmaxを推定する。
また、一般にプロペラ811及び電動駆動モータ813を用いて回生した電力を電源816に充電する場合、電源816のState Of Charge(SOC)が高い場合には過充電を避けるため、安全上充電電力Pinを、図25に示すように、SOCが低い場合に比べ小さく抑える必要があるが、このような充電電力Pinの許容範囲はSOCをモニタしているだけではパイロットには容易に把握することができず、不用意な操作により意図せぬ過充電状態を発生させる危険がある。
こういった事態を避けるため、本発明では駆動制御手段812は電圧や電流量などから電源816のSOCをモニタし、充電電力Pinの許容範囲を図24(b)のように赤あるいは黄(図では制約上、グレースケールで表す)などの色で明示し、時々刻々変化するSOCの値によりこれらの表示を変化させることで、どの飛行状態においても回生電力の安全余裕をパイロットに直感的に通知することができ、上記危険を防止することができる。
(第10実施形態)
本発明の第10実施形態に係る電動化航空機の表示システムは、図17に示した第8実施形態と同様である。
電動駆動モータ713は、駆動制御手段712により制御されて、蓄電池等からなる電源716から供給される電力により駆動され、あるいは、発電により電源716に電力を供給する。
駆動制御手段712はプロペラ711を用いて発電した場合には操作手段714の入力に対応した電力を電動駆動モータ713から電源716へ充電するとともに、モータ電流Iからトルクτを推定し、別途得られた回転数Nから現在の運用点におけるモータ出力Pを算出する。
また、駆動制御手段712は気流検出手段715から得られた対気速度V、対気密度ρの情報、あらかじめ備えた回転数Nとトルクτに関するデータ群及び図26に示す回転数N、プロペラ抗力Dpの関係についてのデータ群を持ち、発電時においては電動駆動モータ713に回転数N又はトルクτの指令値を送りプロペラ抗力Dpを算出する。
図3に示したように、航空機100の降下時にエネルギー回生をした場合の機体進行方向の力のつり合いは、
Da:機体抗力、W:機体重量、θ:経路角として、
Wsinθ=Dp+Da
となり、プロペラ抗力Dpが増加することで経路角θが増加するが、経路角θが極端に大きくない通常の飛行状態では、プロペラ抗力Dpは揚力Lに影響しない、すなわち対気速度Vに影響しない。
このとき、次の式1から、プロペラ抗力Dpは経路角θに対し線形であり、プロペラ抗力Dpを算出することで経路角θを即座に推定できる。
また、航空機が着陸降下する際、一般にはある高度Hth以下では、安全上降下率Vθがある値以下を維持するよう要求されており、パイロットが不用意にプロペラ抗力Dpすなわち降下率Vθを増して意図せず高度を失うことのないように、プロペラ抗力Dp、降下率Vθ又はこれらに対応した回生電力Pshなどの制限値をパイロットに明確に通知する必要がある。
そこで本実施形態では、駆動制御手段712は機体高度検出手段717から得た高度情報に基づき、回生電力Pshの許容範囲を図27(a)、(b)のように赤あるいは黄(図では制約上、グレースケールで表す)などの色で明示し、時々刻々変化する高度によりこれらの表示を変化させることで、どの飛行状態においても回生電力Pshの安全余裕をパイロットに直感的に通知することができ、上記危険を防止することができる。
左上方には、電動駆動モータの出力の状態を「PWR」(プラス領域:推力制御)、「NTL」(中立)及び「RGN」(マイナス領域:回生制御あるいはプロペラ効力制御)のいずれであるかを表示している。
左下方には、モータ温度、バッテリ温度及び冷却水温度の実際値を表示している。
中央のメーター表示では、電動駆動モータの出力(PWR)、バッテリ容量(Battery)及び充電状態(FLW)のグラフを表示している。
電動駆動モータの出力(PWR)のグラフでは、マイナス領域(回生領域)において、現在の値(現在の回生量)の他に、安全に回生できる最大値も表示され、回生可能範囲を容易に認識できる。
まず、対地高度との関係では、回生の出力値は対地高度の増加関数であり、SOCの減少関数である。
すなわち、高度が高ければ高い程、SOCが低ければ低い程、回生可能範囲が広がり、可能範囲が広い。
また、昇降率との関係では、回生の出力値は、水平飛行中のプラスの昇降率(上昇気流)の増加関数である。
そこで、回生可能範囲を以下の計算式で計算し、その範囲を表示する。
回生可能範囲[%]=Psh/Pref(h,SOC,VS)×100
Psh:出力
Pref:出力制限値
h:対地高度
VS:水平飛行中のプラスの昇降率(上昇気流)
以上のように、本発明によれば、電動化航空機の推進駆動系の高い応答性を活かして、昇降率又は経路角と対気速度を独立に制御でき、容易に、推進駆動系の抗力を操作して経路角及び降下率を速度とは独立に応答よく制御することができるとともに、安全に制御するために必要な情報を、誤認を抑制し平易に通知することが可能となる。
なお、電流、回転数、トルク等の検出機構や、気流検出手段、機体高度検出手段は、機能的に検知できる手段であればいかなるものであってもよく、他のパラメータから演算で検知するものであってもよい。
110、210、310、410 ・・・ 推進駆動系
111、211、311、411 ・・・ プロペラ
212、312 ・・・ 可変ピッチ機構
113、213、313、413 ・・・ 電動駆動モータ
114、214、314、414 ・・・ インバータ
115、215、315、415 ・・・ 電源
120、220、320、420 ・・・ 駆動制御手段
121、221、321、421 ・・・ 駆動力演算部
122、222、322、422 ・・・ 抗力演算部
123、223、323、423 ・・・ 推力制御部
130、230、330、430 ・・・ 電流検出手段
140、240、340、440 ・・・ 回転数検出手段
150、250、350、450 ・・・ 気流検出手段
511、511A、611 ・・・ プロペラ
513、613 ・・・ 電動駆動モータ
514、514A、614 ・・・ インバータ
515、515A、615 ・・・ 電源
520、520A、620 ・・・ 駆動制御手段
530、630 ・・・ 気流検出手段
540、540A、640 ・・・ 操作装置
541 ・・・ 操作位置検出センサ
542 ・・・ レバー(操作部材)
543 ・・・ プーリ
544 ・・・ レバースリット
545 ・・・ ストッパ部
546 ・・・ ワイヤ
711、811 ・・・ プロペラ
712、812 ・・・ 駆動制御手段
713、813 ・・・ 電動駆動モータ
714、814 ・・・ 操作手段
715、815 ・・・ 気流検出手段
716、816 ・・・ 電源
717、817 ・・・ 機体高度検出手段
720、820 ・・・ 情報表示手段
830 ・・・ 内燃機関
Claims (16)
- 推進用の可変ピッチのプロペラ又はファンと、
前記プロペラ又はファンを回転駆動し、前記プロペラ又はファンの回転により発電する電動駆動モータと、
前記プロペラ又はファンを発電時と推進時とで同じ回転方向に回転させ、発電時に前記プロペラ又はファンのピッチ角を推進時よりも浅く、かつ、より大きな発電力を得るために離陸時に使用するピッチ角より浅くするように制御する制御部と
を具備する電動化航空機。 - 推進用の可変ピッチのプロペラ又はファンと、
前記プロペラ又はファンを回転駆動し、前記プロペラ又はファンの回転により発電する電動駆動モータと、
前記プロペラ又はファンを発電時と推進時とで同じ回転方向に回転させ、発電時に前記プロペラ又はファンのピッチ角を推進時よりも浅くする又は推進時より回転数を低くするように制御する制御部と、
前記電動駆動モータによるモータ出力を操作し、前記電動駆動モータのトルク又は発電電力をモータ出力の負の値として操作する操作部と
を具備する電動化航空機。 - 請求項1又は2に記載の電動化航空機であって、
前記制御部は、前記プロペラ又はファンを推進時と同じ方向に回転させ発電する場合と、推進時と逆方向に回転駆動させる場合を共に含む範囲まで前記電動駆動モータのトルクを制御する
電動化航空機。 - 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の電動化航空機であって、
主翼又は尾翼に装備された空力デバイスを操作して電動化航空機の対気速度を前記プロペラ又はファンの回転数及び回転方向と独立に制御する機能を有する
電動化航空機。 - 請求項2に記載の電動化航空機であって、
前記操作部は、前記電動駆動モータの発電電力をモータ回転数の3乗に比例、又は発電時のモータトルクをモータ回転数の2乗に比例させた値として操作する電動化航空機。 - 請求項2又は5に記載の電動化航空機であって、
対気速度又は動圧を検出する気流検知部を更に有し、
前記操作部によりモータ出力が負の値として操作されたときに、前記検出された対気速度又は動圧に応じて、前記電動駆動モータの出力を増減させる
電動化航空機。 - 請求項2、5、6のうちいずれか1項に記載の電動化航空機であって、
前記操作部は、単一の操作部材からなる
電動化航空機。 - 請求項7に記載の電動化航空機であって、
前記操作部は、前記操作部材を所定位置から所定方向及び逆方向に動作可能に構成され、
前記操作部材の前記所定方向への動作に対して前記電動駆動モータの出力を増加させ、
前記操作部材の前記逆方向への動作に対して前記電動駆動モータの出力を負の値を含んで減少させる
電動化航空機。 - 請求項8に記載の電動化航空機であって、
前記操作部材を前記電動駆動モータの出力が負の値を含んで減少させる方向に操作し、同じ方向にさらに操作した場合に、モータを推進状態と逆方向に回転させる領域でモータ出力を増す
電動化航空機。 - 請求項8又は9に記載の電動化航空機であって、
前記操作部は、前記操作部材を前記所定位置から前記逆方向に動作させた際に、操作者に付加動作を要求する誤操作防止機構を有する
電動化航空機。 - 請求項7〜10のうちいずれか1項に記載の電動化航空機であって、
前記操作部は、前記操作部材の位置を検出する複数の操作位置検出センサと、前記複数の操作位置検出センサの出力とを比較して操作位置検出センサのいずれかが不良であることを検知する不良検知機構とを有する
電動化航空機。 - 請求項1〜11のうちいずれか1項に記載の電動化航空機であって、
前記電動駆動モータのトルク又は発電電力をモータ出力の負の値として表示する表示部
を更に具備する電動化航空機。 - 請求項12に記載の電動化航空機であって、
前記表示部は、前記電動駆動モータの発電により回収される回生エネルギーの回収可能な範囲を表示する
電動化航空機。 - 請求項12又は13に記載の電動化航空機であって、
前記表示部は、その時点で推定される前記電動駆動モータの発電電力の最大値、モータ軸入力の最大値、電流の最大値及びトルクの最大値、発電時の抗力の推定値、機体昇降率の推定値、経路角の推定値及び揚抗比の推定値の少なくとも1つ以上の値又はその加工情報を表示する
電動化航空機。 - 請求項12〜14のうちいずれか1項に記載の電動化航空機であって、
前記電動駆動モータの温度を検出するためのモータ温度検出手段、当該電動化航空機が搭載するバッテリの温度を検出するためのバッテリ温度検出手段及び前記電動駆動モータより流れる電流を検出するための電流検出手段のうち少なくとも1つを備え、
前記表示部は、前記モータ温度検出手段、前記バッテリ温度検出手段及び/又は前記電流検出手段から得られたデータに基づいた表示をする電動化航空機。 - 推進用の可変ピッチのプロペラ又はファンを回転駆動し、前記プロペラ又はファンの回転により発電する電動化航空機にあって、
前記プロペラ又はファンを発電時と推進時とで同じ回転方向に回転させ、
発電時に前記プロペラ又はファンのピッチ角を推進時よりも浅く、かつ、より大きな発電力を得るために離陸時に使用するピッチ角より浅くするように制御する
電動化航空機の回生電力の制御方法。
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