JP6544706B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Description
そして、便蓋における本体との接続部(回動軸取付部)は、便蓋回動軸に同心円となるような円筒形状で構成され、便蓋の立壁部(側面板)から突出している(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載の衛生洗浄装置の便蓋構造においては、便蓋の立壁部を手で押し広げると、立壁部は変形するものの、便蓋回動軸を接続部から外せるほどに開くには、かなりの力が必要となり、便蓋を本体から取り外し難いという課題があった。
さらに、便蓋を開いた状態において補強部材が、本体の外郭と面一であることにより、便蓋と本体との境界が清掃しやすい衛生洗浄装置を提供することができることに加え、便蓋を開いた状態において回動軸取付部周辺に埃が溜まりにくくなるため、本体と回動軸取付部とが入り組んだ形状となっていて両者の外観が不連続である衛生洗浄装置に比べて清掃の手間を削減することができる。
以下に、本発明の実施形態である、衛生洗浄装置100について、図1乃至図9に基づいて説明する。
なお、便座は使用者の臀部を暖める暖房便座である。
これにより、便蓋110と本体120との間に埃が溜まるような段差がないため、便蓋110を閉じた状態において衛生洗浄装置100を簡便に清掃することができる。
図2は、本発明の実施形態の便蓋110を開いた状態における外観斜視図である。
また、便蓋110は、本体120の側面を挟持するように本体120に取り付けられている(なお、詳細な挟持構造については後述する。)。
便蓋110は、本体120の前後方向のおおよそ中央で本体120に取り付けられている。
すなわち、便蓋110は本体120の後端部より前方で本体120に取り付けられている。
前述のように、便蓋110は、本体120の側面を挟持するように本体120に取り付けられている。
本体120の左方側面からは、本体120から円筒形状の回動軸121が左方に向けて突出している。
また、本体120の右方側面には、開閉ユニット回動軸131を有し便蓋110を電動開閉する開閉ユニット130が本体120内に備えられている。
そして、開閉ユニット回動軸131の中心軸は、本体120の左方に設けられた回動軸121の中心軸と一致している。
そして、回動軸挿入穴113aの中心は、回動軸121の中心軸と一致している。
そして、開閉ユニット回動軸挿入穴114aの中心は、開閉ユニット回動軸131の中心軸と一致している。
図6における(a)部は、図6におけるE部の拡大図である。
本体120から突出した開度規制部122が、開閉ユニット回動軸取付部114から下方に突出した突起114cと接触している。
これにより、便蓋110の開き角θが規定され、便蓋110が必要以上に後ろに倒れることを抑制している。
なお、本実施形態において、開度規制部122が突起114cと係合して便蓋110の開いている状態(以下、「便蓋110を開いた状態」という。)における便蓋の開き角θはおおよそ106度であるが、便蓋の開き角θはこの角度に限定されるものではない。
図7は、本発明の実施形態の便蓋110の回動軸取付部113周辺の構造を示す断面図である。
これにより、使用者が便蓋110を本体120から取り外すために回動軸取付部113を掴んで回動軸121の軸方向(すなわち外方)に便蓋110の側面板112を広げる時に、上面板111と側面板112との境界部を支点とする側面板112の外方への曲げが抑制される。
また、上面板111と接続されている補強部材115が、便蓋110を開いた状態において回動軸取付部113より上方で側面板112の前後方向における一端(前端112a)から上面板111と接続されている他端(後端112b)まで側面板112と接続されている。
すなわち、図2および図5に示すように、便蓋110を開いた状態において補強部材115が、本体120の外郭の一部である本体上面部123と前後方向及び左右方向で面一となっている。
換言すれば、別部材である補強部材115と本体上面部123とが一つの仮想的な曲面を形成している。
これにより、便蓋110を開いた状態において回動軸取付部113周辺に埃が溜まりにくくなる。
化粧部材116と本体前面部124とが、ほぼ同一の曲率で湾曲していることにより、化粧部材116と本体前面部124との間の隙間Aがほぼ同じ幅で形成されるようになる。
このように、隙間Aを極力狭くすることで、便座が配置される衛生洗浄装置100の前方部と後方部とをより確実に隔離している。
これにより、回動軸取付部113と補強部材115との間が複数の空間Vに小分割されている。
なお、この空間Vは内部で熱対流が起こりにくい程度の空間となっている。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
本発明は、使用者が着座する便座と、該便座を覆うと共に上面板および該上面板に接続された側面板から少なくとも構成される便蓋と、該便蓋の回動軸を有する本体とを備えており大便器に載置される衛生洗浄装置において、前記便蓋が、該便蓋の側面板から内方に突出している回動軸取付部を有し、前記本体の後端部より前方に設けられる前記回動軸の端部が、前記回動軸取付部の挿入穴に挿入され、前記上面板が、前記便蓋の曲げ強度を増す補強部材により前記側面板と更に接続され、前記補強部材が、前記回動軸取付部と一体となっているものであり、使用者が便蓋に印加した力が便蓋を回動軸の軸方向に集約されて、簡便に便蓋を本体から取り外すことができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本実施形態においては、開閉ユニットは便蓋を電動開閉するものであったが、便蓋を開く時の速度と便蓋を閉じる時の速度を変えるようなダンパー機構を有するものであってもよいし、便蓋の左方に取り付けられていた単なる回動軸であってもよい。
このような形状においては、本体120の後端部より前方に設けられる回動軸121の端部が、便蓋110の回動軸取付部113の挿入穴113aに挿入される場合、補強部材115が回転軸取付部113と一体になっていないため、簡便に便蓋110を本体120から取り外すことはできないものの、本体と回動軸取付部とが入り組んだ形状となっていて両者の外観が不連続である衛生洗浄装置に比べて清掃の手間を削減することはできる。
110 ・・・ 便蓋
111 ・・・ 上面板
112 ・・・ 側面板
112a・・・ 前端(一端)
112b・・・ 後端(他端)
112c・・・ 下端
113 ・・・ 回動軸取付部
113a・・・ 回動軸挿入穴(挿入穴)
113b・・・ 回動軸挿入穴外壁
114 ・・・ 開閉ユニット回動軸取付部
114a・・・ 開閉ユニット回動軸挿入穴
114b・・・ 開閉ユニット回動軸挿入穴外壁
114c・・・ 突起
115 ・・・ 補強部材
116 ・・・ 化粧部材
117 ・・・ 接続部材
120 ・・・ 本体
121 ・・・ 回動軸
121a・・・ 端部
122 ・・・ 開度規制部
123 ・・・ 本体上面部(外郭)
124 ・・・ 本体前面部
130 ・・・ 開閉ユニット
131 ・・・ 開閉ユニット回動軸
A ・・・ 隙間
T ・・・ 大便器
θ ・・・ 便蓋の開き角
Claims (1)
- 使用者が着座する便座と、該便座を覆う上面板および該上面板の外周縁から下方に延伸する側面板から少なくとも構成される便蓋と、該便蓋を回動可能に取り付ける回動軸を両側面に一つずつ設けた本体とを備えた大便器に載置される衛生洗浄装置において、
前記便蓋は、弾性変形可能な材質によって構成されるとともに、該便蓋の前記側面板は、前記本体の前記回動軸のそれぞれに対向する位置から一体的に内方に突出させるようにそれぞれ形成された回動軸取付部を有し、
該一対の回動軸取付部には、筒形状に形成された挿入穴がそれぞれ形成され、
前記便蓋は、該便蓋を弾性変形させることによって、前記本体の後端部より前方に設けられた前記回動軸の端部に対して、前記挿入穴が抜き差しされることで、前記便蓋が前記本体に対して着脱可能に支持され、
前記便蓋の前記側面板には、該側面板及び前記回動軸取付部と一体成型されるとともに、前記回動軸を前記回動軸取付部の挿入穴から抜く際に前記側面板に作用する曲げ力に伴う変形を抑制するための補強部材が前記便蓋の両側の前記側面板の内側にそれぞれ独立して設けられ、
前記補強部材は、前記便蓋の前記側面板と前記上面板の境界部を跨いで該境界部付近の前記上面板裏面に固定されているとともに、前記便蓋を開いた状態において、前記側面板の前後方向における後端から前方に延伸するように設けられることによって、前記側面板の曲げ強度および前記便蓋の前記側面板と前記上面板の境界部付近の曲げ強度が前記上面板の中央部に対して高くなるよう構成する一方で、
前記便蓋の前記上面板は、前記一対の回動軸取付部間の前記上面板が切り欠かれており、
前記便蓋は更に、前記回動軸取付部に対応する前記便蓋の幅方向長さが、前記便蓋を開いた状態において、前記便蓋の上方に向かうに従って拡大するようその外形形状が形成されていることを特徴とする衛生洗浄装置。
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