JP6544629B2 - コンセントボックス - Google Patents

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本発明は、デスクやテーブルなどの什器の上面に取り付けられるコンセントボックスに関する。
電源用コンセントとしては、壁面や床面など建物の構造面に設置されるものの他に、机やテーブルなどの什器に取り付けられるものが存在する。什器に取り付けられるコンセントとしては、什器の内部に埋め込まれる埋込型と、什器の上面に取り付けられる露出型との2種類があり、埋込型は什器から突出しないことで、什器上面のスペースを有効活用できるため、より一般的に用いられる。
しかし埋込型のコンセントは、什器の一部として設置されるため、あらかじめ什器の内部に設置する空間を確保する必要がある、設置の手間がかかる、設置箇所が限定される、設置後に設置箇所を変更できない、などの短所を有する。一方、露出型のコンセントは、箱状の筐体を備えたコンセントボックスとして什器から独立することが可能である。したがって、露出型のコンセントは、什器の内部に空間を確保する必要がなく後付可能であり、什器への取付が簡単であり、取付箇所の限定が少なく、取付後にも取付箇所を変更することができる。
露出型のコンセントとしては、例えば特許文献1のようなコンセントボックスが開示されている。当該コンセントボックスは、箱状の筐体(コンセントボックスA)と、取付装置Bとを備え、筐体の下部に固定された取付装置Bが什器の天板を挟持することによって、什器の上面に取り付けられる。また、特許文献1のコンセントボックスでは、近年様々な接続端子、接続方法が採用されているスマートフォンやタブレットPCなどの携帯機器にも対応している。具体的には、当該コンセントボックスは、電源用コンセントだけではなく、LAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)、15ピンコネクタなどの規格に対応したコンセントを備えている。
特開2010−160902号公報
特許文献1のようなコンセントボックスは、主にオフィス用の什器に取り付けられることが想定されており、飲食店や宿泊施設など、その他の施設用の什器での使用には不向きである。例えば、当該コンセントボックスは、コンセントを塞ぐカバーを備えているが、当該カバーはすべてのコンセントを塞ぐことはできず、多くのコンセントは露出している。よって、当該コンセントボックスを飲食物や水分などの異物が飛散する恐れのある什器に取り付けた場合、異物がコンセント内に付着し、コンセントとしての機能を損なう可能性がある。また、例えば、当該コンセントボックスは、露出する筐体により、取り付けられた什器の上面のスペースをかなり占有してしまう。よって、当該コンセントボックスは、例えば、飲食物や雑貨などが多数配置される飲食店や宿泊施設用の什器や、上面サイズが限定される小型の什器などに対して、取り付けが敬遠される。
そこで、本発明の目的は、幅広い什器にも対応可能なコンセントボックスを提供することにある。
本発明の一態様に係るコンセントボックスは、什器の上面に取り付けられる箱状の筐体と、前記筐体の表面に配置され、携帯機器が接続可能なコンセントと、開閉可能に前記筐体の表面に連結され、閉状態において前記コンセントを塞ぎ、開状態において前記コンセントを露出させるカバーと、を備え、前記カバーが、前記開状態において前記カバーに載置された前記携帯機器を立て掛けた状態で固定する固定部材を有する。
上記態様に係るコンセントボックスは、閉状態においてコンセントを塞ぐカバーを備えるため、閉状態において異物がコンセント内に侵入、付着することを抑制できる。また、上記態様に係るコンセントボックスは、カバーが、開状態においてカバーに載置された携帯機器を立て掛けた状態で固定する固定部材を有するため、開状態において携帯機器の良好な載置台となり、什器の上面におけるスペースを有効活用できる。したがって、上記態様に係るコンセントボックスは、例えば、飲食店用や宿泊施設用の什器や、上面サイズが限定される小型の什器など、幅広い什器に対応可能である。
はコンセントボックス1の什器Fへの取付状態を示す斜視図であって、(a)は閉状態を示す斜視図、(b)は開状態を示す斜視図である。 筐体11の分解斜視図である。 コンセントボックス1に携帯機器Mを載置した状態を示す斜視図である。 コンセントボックス1に携帯機器Mを載置した状態を示す右側面図である。
<実施の形態>
以下では、本発明の一態様に係るコンセントボックス1について、図面を参照しながら説明する。なお、図面は模式的なものを含んでおり、各部材の縮尺や縦横の比率などが実際とは異なる場合がある。
1.コンセントボックス1の外観構成
まず、図1を用いて、コンセントボックス1の外観構成を説明する。図1は、コンセントボックス1の什器Fへの取付状態を示す斜視図であって、(a)は閉状態を示す斜視図、(b)は開状態を示す斜視図である。コンセントボックス1は露出型のコンセントであって、例えば、飲食店や宿泊施設に設置されるテーブルなどの什器Fの上面F1に取り付けられる。なお、以下では、コンセントボックス1の前方を図1の逆Y方向とし、図1のY、X、逆X、Z、逆Zで示す各方向を、それぞれ後、右、左、上、下と表現する。
図1(a)に示すように、コンセントボックス1は、什器Fの上面F1に取り付けられる箱状の筐体11と、筐体11の表面に連結されたカバー12と、を備える。
筐体11は、箱状の各面として、前方に前面111、上方に天面112を有する。また、筐体11は、後方、下方、左方、右方に、それぞれ後面、底面、左側面、右側面を有し、略直方体形の箱状となっている。さらに、筐体11の天面112には、回転軸保持部112a及び凹部112bが形成されている。回転軸保持部112aは、天面112のY方向中央部付近の左右方向両端にそれぞれ配置された円柱状の部材である。凹部112bは、回転軸保持部112aの後方に形成され、天面112の後方に向かうにつれて深さが小さくなる形状となっている。筐体11の内部構成を含めた詳細は後述する。
カバー12は、筐体11の前面111及び天面112の一部を覆う部材であって、筐体11の天面112に連結されている。カバー12は、例えば、樹脂材料などの電気絶縁性材料で形成することにより、漏電の可能性を低減することができる。ただし、カバー12は、金属材料などで形成してもよく、この場合はメッキ加工により漏電を抑制してもよい。カバー12は、筐体11の前面111及び天面112を覆う板状部121と、板状部121に連結されるとともに、筐体11の回転軸保持部112aに連結された回転軸122と、を有する。
板状部121は、前面111、天面112とそれぞれ平行な2つの平板部121a、平板部121bが側面視L字状に連結された形状の板状部材であり、平板部121aと平板部121bとの間は湾曲して連結されている。平板部121a及び平板部121bは、略長方形状の平面を有する板状部材であり、平板部121a及び平板部121bの板厚(平面に直交する方向の厚み)はほぼ同一である。
回転軸122は、板状部121のL字の一端(平板部121bの後方端)に沿って板状部121に連結された円柱状の部材であり、平板部121bの板厚よりも大きい軸径を有する。また、回転軸122は、回転軸保持部112aの間となる筐体11の天面112において、筐体11の前面111と平行に(X方向に)配置され、回転軸保持部112aに保持される。この際、回転軸122は、回転軸保持部112aにより、筐体11に対して回転可能に連結されている。なお、以上のとおり、平板部121bは、本実施の形態におけるL字の一端側の平板部に相当し、平板部121aは、本実施の形態におけるL字の他端側の平板部に相当する。
ここで、図1(b)に示すように、コンセントボックス1では、回転軸122が筐体11に対して回転することにより、回転軸122を中心に板状部121を筐体11の天面112側へ回転させることができる。この回転は、平板部121bが回転軸122の後方で筐体11の天面112と接することにより止まり、このとき、平板部121aは、回転軸122の後方となる筐体11の天面112から上方に向かって立ち上がる状態で固定される。
上記回転により、コンセントボックス1では、平板部121aが覆っていた筐体11の前面111が露出するとともに、前面111に配置されたコンセントブロック13も露出する。以下、図1(a)のように、カバー12が前面111を覆う状態を閉状態、図1(b)のように、カバー12(平板部121a)が天面112の上方で立ち上がり、前面111が露出する状態を開状態とする。なお、閉状態においては、板状部121(平板部121a)が、前面111よりも前方に多少突出しており、板状部121の下部を持ち上げるか押し上げることにより、開状態へ移行させることができる。
コンセントブロック13は、AC(Alternating Current:交流)用コンセントブロック131と、USB用コンセントブロック132と、の2種類からなる。AC用コンセントブロック131は、一対の差込口131a、131bからなるAC用コンセント131Aを有し、USB用コンセントブロック132は、2つのUSB用コンセント132Aを有する。すなわち、コンセントボックス1は、筐体11の表面(前面111)に配置され、携帯機器などの電気機器が接続可能なAC用コンセント131A及びUSB用コンセント132Aを備える。なお、AC用コンセント131A及びUSB用コンセント132Aは、それぞれ本実施の形態におけるコンセントに相当し、以下、まとめてコンセント131A、132Aと記載する場合がある。また、本願において、「コンセント」とは、電気機器や電子機器の電気的な接続に用いられる差込接続器のうち、プラグの受け側を指し、差込口と、差込口内でプラグと電気的に接続される端子とを含む部分のことを指す。AC用コンセントブロック131及びUSB用コンセントブロック132の詳細については、後述する。
以上のように、コンセントボックス1では、カバー12が、閉状態においてコンセント131A、132Aを塞ぎ、開状態においてコンセント131A、132Aを露出させる。具体的には、板状部121が回転軸122を中心に回転することにより、カバー12が回転可能であり、閉状態では、平板部121aがコンセント131A、132Aを含む筐体11の前面111を覆う。これにより、板状部121がコンセント131A、132Aを塞ぐ。
2.筐体11の内部構成
次に、図2を用いて、筐体11の内部構成を説明する。図2は筐体11の分解斜視図である。筐体11は、本体部11a、後面部11b及び底面部11cからなり、本体部11a、後面部11b及び底面部11cが組み合わされることによって箱状に構成される。また、筐体11の内部には、AC用コンセントブロック131及びUSB用コンセントブロック132(以下、特に区別しない場合はコンセントブロック13と記載する。)と、取付枠14と、配線15と、が配置される。
(1)本体部11a、後面部11b、底面部11c
本体部11aは、筐体11の前面111、天面112及び左右側面を構成する部材であり、板状の前面、天面及び左右側面からなる。本体部11aの前面中央には開口部11a1が形成され、筐体11の内部に配置されたコンセントブロック13を、図1(b)に示すように、開口部11a1から露出させることができる。
後面部11b、底面部11cは、それぞれ筐体11の後面、底面を構成する板状の部材である。底面部11c中央には開口部11c1が形成され、後述するように、当該開口部11c1を介し、商用交流電源とコンセントブロック13とを配線接続することができる。
本体部11a及び後面部11bは下方側にフランジ状の部分を有し、それぞれ当該フランジ状の部分にねじ孔11a2、11b2が形成されている。さらに、底面部11cにはねじ孔11c2が形成されている。これらねじ孔11a2、11b2、11c2は、本体部11a、後面部11b及び底面部11cを箱状に組み合わせた際に、互いに重なる位置に配置されており、ねじ11dによってねじ止めされることで、筐体11が箱状に構成される。また、底面部11cには、ねじ孔11c2とは別に、木ねじ16を上方から挿入可能な挿入孔を有し、当該挿入孔に挿入された木ねじ16が、什器Fの上面F1にねじ止めされることで、筐体11が什器Fの上面F1に固定される(図4参照)。
本体部11a、後面部11b、底面部11cは、例えば樹脂材料や金属材料によって成形される。この際、例えば本体部11a及び後面部11bを安価かつ成形容易な樹脂材料で成形し、底面部11cを放熱性や強度に優れた金属材料で成形するなど、各部を異なる部材で成形してもよい。
(2)コンセントブロック13
コンセントブロック13は、例えば樹脂材料などの絶縁体で箱状に成形されたブロック状の部材であり、図1(b)に示すように、長方形状の前面側にコンセント131A、132Aが形成されている。コンセント131A、132Aは、差込口及び差込口内に配置された端子から構成される。コンセント131A、132Aの端子は、例えば金属材料などの導電体からなり、差込口に差し込まれたプラグと接触することで、プラグと電気的に接続される。
AC用コンセントブロック131は、いわゆる配線用差込接続器であり、AC用コンセント131Aに接続された電気機器と商用交流電源とを電気的に接続することで、電気機器に電力を供給する機能を有する。AC用コンセント131Aは、ACアダプタのプラグ形状に対応した一対の差込口131a、131bからなる。また、一対の差込口131a、131bは上下方向に並び、一対の差込口131a、131bのうち、下方側の差込口131bが、接地側(いわゆるW端子)となっている。AC用コンセントブロック131の内部では、AC用コンセント131Aの一対の差込口131a、131b内の端子が、後述するように、それぞれ商用交流電源の活線、接地線と電気的に接続されるとともに、配線15とも電気的に接続されている。
USB用コンセントブロック132は、スマートフォンなどの携帯機器が採用するUSB充電に対応するものであり、USB規格に対応するプラグ形状(いわゆるAタイプなど)に対応した差込口として、USB用コンセント132Aを左右方向に2つ有する。USB用コンセントブロック132には、整流平滑回路や、充電制御回路などの電気回路が構成された回路基板(不図示)が内蔵され、USB用コンセント132A内の端子は、当該電気回路を介して、後述するように、配線15と電気的に接続されている。
ここで、図1(b)や図2に示すように、AC用コンセントブロック131のAC用コンセント131Aが配置された面(前面)の長辺の長さと、USB用コンセントブロック132のUSB用コンセント132Aが配置された面(前面)の短辺の長さはほぼ等しい。よって、筐体11内で、AC用コンセントブロック131の上記長辺と、USB用コンセントブロック132の上記短辺とが、上下方向と平行になるように配置すれば、開口部11a1から露出するコンセントブロック13の上下方向の長さを揃えることができる。これにより、コンセントボックス1の開状態における外観を整えることができる。
なお、AC用コンセントブロック131及びUSB用コンセントブロック132は、壁面や床面などの造営材に設置される一般のコンセントブロックを流用してもよい。
(3)取付枠14
取付枠14は、コンセントブロック13を整列させた状態で固定するための枠状の部材であり、例えば樹脂材料や金属材料などで形成される。取付枠14は中央の開口にコンセントブロック13の前面側をはめ込むことで、コンセント131A、132Aを露出させた状態でコンセントブロック13を固定することができる。コンセントブロック13と同様に、取付枠14は、壁面や床面などの造営材に設置される一般の取付枠を流用してもよい。
(4)配線15
配線15は、例えばVVF(ビニル絶縁ビニルシース平型)ケーブルなどの電線であって、AC用コンセント131AとUSB用コンセント132Aとを電気的に接続する内部配線である。具体的には、配線15は、その一端がAC用コンセント131Aの差込口131b(接地側)内の端子と、その他端がUSB用コンセント132A内の接地側の端子と、それぞれ電気的に接続されている。また図示は省略するが、配線15はもう一本存在し、その一端がAC用コンセント131Aの差込口131a(活線側)内の端子と、その他端がUSB用コンセント132A内の活線側の端子と、それぞれ電気的に接続されている。
さらに、図示は省略するが、コンセントボックス1では、商用交流電源に接続された外部ケーブルを用いて、商用交流電源とAC用コンセントブロック131とが電気的に接続されている。具体的には、例えば、什器Fの上面F1に形成された開口及び開口部11c1を介して、外部ケーブルがAC用コンセントブロック131に接続され、商用交流電源の活線、接地線がそれぞれ、一対の差込口131a、131b内の端子と接続されている。これにより、AC用コンセント131Aに差し込まれたプラグに対しては、例えば100V〜240Vの交流電力が供給される。
また、上記のように、外部ケーブル、AC用コンセント131A及び配線15を介してUSB用コンセント132Aも商用交流電源と電気的に接続されている。この際、USB用コンセントブロック132では、商用交流電源からの交流電力が、前述の電気回路を介することで、例えば5V/1Aなどの直流電力に変換され、当該直流電力が、USB用コンセント132Aに差し込まれたプラグに対して供給される。
なお、上記に説明した構成はあくまで例示であって、適宜変更は可能である。例えば、コンセントボックス1では、筐体11を、本体部11a、後面部11b、底面部11cの3部材で構成したが、これらの一部又は全部を一体に成型してもよい。また、例えば本体部11aを前面部、天面部、側面部に分けるなど、4つ以上の部材で筐体11を構成してもよい。また、コンセントブロック13や取付枠14などが、本体部11a、後面部11b、底面部11cなどと一体に形成されていてもよい。
3.コンセントボックス1の有する特徴
コンセントボックス1は、前述のとおり、閉状態においてコンセント131A、132Aを塞ぐカバー12(板状部121、平板部121a)を備える。これにより、閉状態において異物がコンセント131A、132Aの差込口内に侵入し、端子などに付着することを抑制できる。
次に、図3及び図4を用いて、コンセントボックス1の開状態における特徴を説明する。図3は、コンセントボックス1に携帯機器Mを載置した状態を示す斜視図である。図4は、コンセントボックス1に携帯機器Mを載置した状態を示す右側面図である。
図3に示すように、携帯機器Mは、例えば、携帯電話やスマートフォンなどの平板状の小型機器であって、充電用ケーブルMCを用いることによって、コンセントボックス1のコンセントと電気的に接続される。具体的には、充電用ケーブルMCの一端が携帯機器Mのコネクタ部(不図示)に接続されるとともに、充電用ケーブルMCの他端に配置されたプラグMPがUSB用コンセント132Aに接続される。この際、商用交流電源の交流電力が、コンセントボックス1の回路基板により、直流電力に変換されるとともに、当該直流電力が、USB用コンセント132A及び充電用ケーブルMCを介して携帯機器Mに供給され、携帯機器Mを充電することができる。なお、図4においては、充電用ケーブルMC及びプラグMPは図示を省略している。
コンセントボックス1では、カバー12が、開状態においてカバー12に載置された携帯機器Mを立て掛けた状態で固定する固定部材を有する。以下、具体的に説明する。
まず、図4に示すように、回転軸122は、平板部121bの板厚よりも大きい軸径を有することで、平板部121bよりも突出する。また、開状態では、平板部121aが筐体11の天面112から上方に向かって立ち上がる状態で固定される。
ここで、図3及び図4に示すように、開状態において、携帯機器Mの表面M1を前方側に向け、携帯機器Mを立て掛けた状態でカバー12に載置した場合を考える。この場合、携帯機器Mの下端M3が平板部121b上で回転軸122と接し、携帯機器Mの裏面M2が平板部121aと接する状態で携帯機器Mが静止する。すなわち、携帯機器Mの左右方向を軸とした回転について、平板部121aが図4における時計回り方向の回転を規制するとともに、回転軸122が携帯機器Mの下端M3の前方側への滑りを規制することにより、携帯機器Mの向き及び位置が固定される。よって、板状部121(平板部121a)及び回転軸122は、開状態においてカバー12に載置された携帯機器Mを立て掛けた状態で固定する固定部材を構成する。
このように、コンセントボックス1は、開状態において、カバー12に載置された携帯機器Mを立て掛けた状態で固定できるため、携帯機器Mを安定して載置することができ、開状態において携帯機器Mの良好な載置台となる。また、これにより、携帯機器Mを充電する場合、従来は必要であった、什器Fの上面F1における携帯機器Mの載置場所分のスペースを、コンセントボックス1上に確保でき、什器Fの上面F1におけるスペースを有効活用できる。
以上、整理すると、コンセントボックス1は、什器Fの上面F1に取り付けられる箱状の筐体11と、筐体11の表面(前面111)に配置され、携帯機器Mが接続可能なコンセント131A、132Aと、を備える。また、コンセントボックス1は、開閉可能に筐体11の表面(天面112)に連結され、閉状態において、コンセント131A、132Aを塞ぎ、開状態においてコンセント131A、132Aを露出させるカバー12を備える。そして、カバー12が、開状態においてカバー12に載置された携帯機器Mを立て掛けた状態で固定する固定部材(板状部121及び回転軸122)を有する。
より具体的には、コンセントボックス1では、カバー12が、板状部121と、板状部121に連結されるとともに、筐体11に対して回転可能に連結された回転軸122と、を有する。また、板状部121が回転軸122を中心に回転することにより、カバー12が開閉可能である。さらに、閉状態では、板状部121がコンセント131A、132Aを塞ぎ、開状態では、板状部121が、固定部材の一部を構成する。
さらに具体的には、コンセントボックス1では、コンセント131A、132Aが、筐体11の前面111に配置され、板状部121が、2つの平板部121a、121bが側面視L字状に連結した形状である。また、回転軸122が、L字の一端に沿って板状部121に連結された円柱状であり、当該一端側の平板部121bの板厚よりも大きい軸径を有し、筐体11の天面112において筐体11の前面111と平行に配置される。さらに、閉状態では、L字の他端側の平板部121aがコンセント131A、132Aを含む筐体11の前面111を覆う。そして、開状態では、一端側の平板部121bが筐体11の天面112と接することにより、他端側の平板部121aが、回転軸122の後方となる筐体11の天面112から上方に向かって立ち上がる状態で固定される。
このように、コンセントボックス1は、閉状態においてコンセント131A、132Aを塞ぐカバー12(板状部121)を備えるため、閉状態において異物がコンセント131A、132A内に侵入、付着することを抑制できる。また、コンセントボックス1は、カバー12が、開状態においてカバー12に載置された携帯機器Mを立て掛けた状態で固定する固定部材(板状部121及び回転軸122)を有するため、開状態において携帯機器Mの良好な載置台となる。また、これにより、什器Fの上面F1におけるスペースを有効活用できる。
したがって、コンセントボックス1は、例えば、飲食物や雑貨などが多数配置される飲食店や宿泊施設用の什器や、上面サイズが限定される小型の什器などにも取り付けが可能であり、幅広い什器にも対応可能である。特に、コンセントボックス1は、スペースを占有するという消極的な理由で露出型のコンセントが敬遠されていた什器に対して、携帯機器Mを良好に載置可能という積極的な取付理由を提供することができる。
4.備考
コンセントボックス1では、上記に説明した特徴以外にも、複数の特徴を備えている。これらの特徴はコンセントボックス1に必須のものではなく、コンセントボックス1の機能を追加・向上させるものである。以下に当該特徴について説明する。
(1)平板部121b
図4に示すように、コンセントボックス1では、板状部121が側面視L字状である。すなわち、固定部材となる平板部121aと回転軸122との間に平板部121bを有する。よって、平板部121bの大きさ(及び回転軸保持部112aの形成位置)を変えることにより、平板部121aと回転軸122との間隔を調節できる。
このとき、コンセントボックス1では、平板部121aと回転軸122との間隔により、カバー12に載置された携帯機器Mの向きを調整できる。したがって、例えば、カバー12に載置された携帯機器Mの表面M1を携帯機器Mの所有者に向けて、携帯機器Mの向きを固定することができ、当該所有者は、自らの手で保持することなく、携帯機器Mの画像表示面(表面M1)を見ることができる。この場合、携帯機器Mの使用者は、例えば什器Fの前方で飲食や休息を行いながら、快適に携帯機器Mによる動画や静止画の視聴を行うことができる。つまり、この場合、コンセントボックス1は、開状態において、さらに良好な携帯機器Mの載置台となる。
また、コンセントボックス1では、平板部121aと回転軸122との間隔を一定以下にすることにより、開状態において、当該間隔よりも大きな底面幅を有する物をカバー12に安定して載置することができなくなる。よって、開状態において、携帯機器M以外の物、例えば飲食物の皿や調味料などがコンセントボックス1上に載置されることを抑制できる。このように、想定外の物の載置を抑制することができる場合、コンセントボックス1や什器Fの破損、汚損などを防止することができる。なお、平板部121aと回転軸122との間隔は、15mm以下であることが特に好ましい。
(2)回転軸122の天面112における突出
図1、図3、図4に示すように、コンセントボックス1では、回転軸122が筐体11の天面112において突出する。特に、閉状態においても回転軸122が天面112において突出している。これにより、閉状態において、コンセントボックス1の天面112は平坦とならない。よって、閉状態において、例えば、飲食物や調味料などの物を天面112に安定して載置することができず、想定外の物の載置を抑制することができる。
(3)凹部112b
図1(a)及び図4に示すように、コンセントボックス1では、筐体11が回転軸122の後方となる筐体11の天面112に凹部112bを有し、開状態において、一端側の平板部121bが、凹部112bと面接触する。これにより、カバー12に携帯機器Mが載置された際、カバー12に対する携帯機器Mの荷重の一部を、凹部112bで受けることができ、カバー12の耐荷重強度を向上させることができる。
特に、コンセントボックス1では、平板部121aと平板部121bとの間にある湾曲部121cが凹部112bと面接触している。この場合、カバー12に対する携帯機器Mの下方への荷重だけでなく、後方への荷重、特に湾曲部121cへの荷重も凹部112bで受けることができる。したがって、カバー12の耐荷重強度をより向上させることができる。
(4)差込口131a、131bの配置
図1(b)に示すように、コンセントボックス1では、コンセント131Aが、一対の差込口131a、131bからなるAC用コンセント131Aであり、一対の差込口131a、131bが上下方向に並ぶ。また、一対の差込口131a、131bのうち、下方側の差込口131bが、接地側(いわゆるW端子)である。
これにより、コンセントボックス1の開状態における信頼性及び安全性をより向上させることができる。具体的には、開状態において、例えば、AC用コンセント131Aに向かって液体や固体などの異物が飛散した場合、重力による落下や垂れなどの影響により、当該異物は、下方側の差込口131bに付着する可能性が高い。これに対し、コンセントボックス1では、下方側の差込口131bが、接地側であるため、下方側の差込口131bの内部に異物が侵入しても感電や漏電などが発生しにくく、異物付着による信頼性及び安全性への影響を低減、抑制することができる。
(5)平板部121aの前面における表示
コンセントボックス1では、開状態において、他端側の平板部121aの前面側に、載置可能な携帯機器Mが表示される。具体的には、例えば、図1(b)に示すように、開状態における平板部121aの前面に、スマートフォンの図とともに、載置可能を意味する文字を印刷するなどにより、載置可能な携帯機器Mが表示される。これにより、開状態では、使用者に対し、コンセントボックス1に載置可能な携帯機器Mを伝達することができ、想定外の物の載置を抑制することができる。
なお、上記表示はスマートフォンの図及び載置可能の文字の組み合わせに限られず、図面のみ又は文字のみであってもよいし、図面や文字の内容を適宜変更してもよい。文字を表示する場合は、英語を用いることにより、日本語が分からない海外からの旅行者など、より広い範囲の使用者にも使用方法を伝えることができる。また、上記表示の方法は、平板部121aへの印刷に限られず、平板部121aにLEDやディスプレイを配置して、当該LEDやディスプレイにより表示を行ってもよい。
また、コンセントボックス1では、閉状態において、コンセントボックス1がコンセント131A、132Aを備えることが表示される。具体的には、例えば、図1(a)に示すように、閉状態における平板部121aの前面に、充電器を意味する文字を印刷するなどにより、コンセント131A、132Aを備えることが表示される。これにより、コンセント131A、132Aが露出していない閉状態においても、使用者に対し、コンセントボックス1の使用方法を伝達することができる。
(6)板状部121の表面状態
図1(a)に示すように、コンセントボックス1は、閉状態において、板状部121の表面が平坦である。このように、板状部121の表面に不要な凹凸を形成しないことで、閉状態における板状部121の表面に、飲食物などによる汚れが堆積しにくくなるとともに、付着した汚れを除去しやすい構造とできる。したがって、コンセントボックス1は、商業施設などの清潔さが要求される施設用の什器へも対応可能である。
(7)コンセントブロック13の突出
図1(b)に示すように、コンセントボックス1では、コンセントブロック13が、筐体11の前面111から突出している。すなわち、コンセント131A、132Aを含む部分(コンセントブロック13)が、筐体11の表面(前面111)から突出する。これにより、例えば図3に示すように、比較的大型のプラグMPをコンセント131A、132Aに接続する場合でも、筐体11の前面111によるプラグMPの引っ掛かりを抑制でき、プラグMPの挿入が邪魔をされない。したがって、プラグMPの挿入が不十分であることによる短絡や接続不良、プラグMPの変形などの不具合の発生を抑制することができる。
(8)幅Wの制限
図1に示すように、筐体11の左右方向の全長を筐体11の幅Wとするとき、コンセントボックス1では、筐体11の幅Wが13cm以下である。このように、筐体11の幅Wを一定以下に制限することにより、携帯機器Mのうち、携帯電話やスマートフォンなどの小型携帯機器は良好に載置できるが、タブレットや薄型ノートパソコンなどの大型携帯機器は載置しづらくなる。つまり、コンセントボックス1では、幅Wの制限により載置可能な携帯機器Mを限定し、想定外の物の載置を抑制することができる。
5.変形例
以上、本実施の形態であるコンセントボックス1について説明したが、本発明の一態様に係るコンセントボックスは上記実施の形態の内容に限定されず、本質的な内容を除いて各種の変更を行ってもよい。そのような変形の例について、下記に説明する。
(1)携帯機器の載置場所
コンセントボックス1では、開状態において、携帯機器Mは筐体11の天面112上に載置されたが、これに限られず、例えば筐体11の前面111と天面112の構造を入れ替えることにより、筐体11の前面111側に携帯機器Mが載置されてもよい。
具体的には、例えば、コンセント131A、132Aが、筐体11の天面112に配置され、回転軸122が、筐体11の前面111において天面112と平行に配置され、閉状態では、平板部121aが天面112を覆う構成とする。そして、開状態では、平板部121aが、筐体11の前面111から前方側の斜め上方に突出する状態で固定される構成としてもよい。この場合であっても、開状態においてカバー12に載置された携帯機器Mを立て掛けた状態で固定できる。具体的には、上記構成において、カバー12に携帯機器Mを立て掛けた状態で載置すると、携帯機器Mの下端M3が湾曲部121c上で平板部121aと接し、携帯機器Mの裏面M2が筐体11の前面111と接する状態で携帯機器Mが静止する。このとき、携帯機器Mの左右方向を軸とした回転を、前面111及び平板部121aが規制し、携帯機器Mの向きが固定される。このように、前面111及び平板部121a(板状部121)が、固定部材を構成することにより、筐体11の前面111側において、カバー12に載置された携帯機器Mを立て掛けた状態で固定することができる。
なお、同様にして、携帯機器Mを筐体11の側面側や後面側に載置する構成であってもよい。
(2)携帯機器の固定方法
コンセントボックス1では、開状態においてカバー12に載置された携帯機器Mを立て掛けた状態で固定する固定部材を、板状部121(平板部121a)及び回転軸122で構成したが、固定部材はこの構成に限られない。例えば、前述の筐体11の前面111と天面112との構造を入れ替えた構成のように、板状部121と回転軸以外の部材(カバー12の部分以外も含む)とが固定部材を構成してもよく、すなわち板状部121が、固定部材の一部を構成してもよい。
また、例えば、コンセントボックス1の構成において、板状部121と回転軸保持部112aとが固定部材を構成してもよい。また、回転軸122や回転軸保持部112aとは別に、天面112から上方に突出する部材を配置し、板状部121と当該部材とが固定部材を構成してもよい。これらの場合、回転軸122は固定部材の一部である必要はなく、例えば、回転軸122が、平板部121bの板厚以下の軸径を有してもよく、また、回転軸122が平板部121bより突出する必要は無い。
また、コンセントボックス1では、携帯機器Mを立て掛けた状態で固定する方法として、カバー12の固定部材(板状部121及び回転軸122)の当接を用いたが、固定方法はこれに限定されない。例えば板状部121に、適切な材料や加工を用いて表面の摩擦係数が高い状態とし、当該板状部121表面の摩擦力により携帯機器Mを立て掛けた状態で固定してもよい。また、例えば、板状部121の携帯機器Mを載置する面に、負圧や電磁気力による吸着力を発生させ、携帯機器Mを規制してもよい。この場合、固定部材は板状部121のみで構成してもよく、回転軸122や筐体11などにより携帯機器Mの下端M3を当接保持する必要は無い。
(3)充電方法
コンセントボックス1による携帯機器Mの充電方法は、例えば充電用ケーブルMCなどを用いた有線充電に限られない。例えば、カバー12が、携帯機器Mを非接触充電する送電部を有してもよい。これにより、携帯機器Mの充電においてケーブル接続の手間を省けるとともに、コンセント131A、132Aの空きを増やすことで、携帯機器Mの接続可能数を増やすことができる。
(4)扉付差込口
コンセントボックス1では、さらに、コンセント131A、132Aの差込口(一対の差込口131a、131bなど)を塞ぐ扉を備えていてもよい。これにより、開状態においても携帯機器Mが接続されていないコンセント131A、132Aへの異物付着を抑制することができるとともに、誤って又は故意に金属製のフォークなどがコンセント131A、132Aへ差し込まれることを抑制することができる。なお、この際、当該扉は、公知の方法により、コンセント131A、132Aに対応するプラグMPが挿入された際は、差込口を開口し、携帯機器Mの接続を妨げないようにする。
(5)導通遮断
コンセントボックス1では、閉状態では、コンセント131A、132Aへの導通が切断され、開状態では、コンセント131A、132Aが導通される構成であってもよい。これにより、コンセントボックス1が使用されない閉状態における待機電力を低減し、コンセントボックス1を設置する施設の電力消費を抑制することができる。
(6)漏電遮断回路
コンセントボックス1では、例えばコンセントブロック13内などに、さらにコンセント131A、132Aに接続された漏電遮断回路を備えていてもよい。これにより、コンセント131A、132Aへ異物が付着又は挿入された場合であっても、漏電遮断回路により、漏電を防止することができ、コンセントボックス1の安全性をより高めることができる。
(7)コンセントの種類
コンセントボックス1では、コンセントとして、AC用コンセント131A及びUSB用コンセント132Aを有したが、これに限られず、コンセントは他の種類のものを含んでいてもよい。例えば、LAN端子やモジュラージャック、HDMI(登録商標)端子、VGA端子などの通信用コンセントを含んでいてもよい。また、コンセントは複数種類である必要はなく、例えばコンセントボックスが、AC用コンセント131AやUSB用コンセント132A、通信用コンセントなどのいずれかのみを有していてもよい。さらに、コンセントの数は1つであっても複数であってもよい。また、AC用コンセント131Aは、図1(b)、図2、図3に示すような2極コンセントに限られず、接地極を有する3極コンセントであってもよいし、また、海外で用いられるプラグに対応した形状、電気仕様を有してもよい。なお、コンセントが複数存在し、コンセントが少なくともAC用コンセント131A及びUSB用コンセント132Aを含む場合は、スマートフォンなどの携帯機器Mに対して必要な充電手段を確保でき、特に好ましい。
(8)その他
コンセントボックス1では、図3に示すように携帯機器Mが、充電用ケーブルMCのプラグMPをUSB用コンセント132Aに差し込むことによりコンセントボックス1に接続されたが、携帯機器の接続方法はこれに限られない。例えば、充電用ケーブルMCのプラグMPにACアダプタなどを接続し、ACアダプタをAC用コンセント131Aに差し込むことにより携帯機器Mを接続してもよい。また、コンセントボックスがその他の種類のコンセントを有する場合、当該コンセントに対応したプラグを用いてコンセントボックスと携帯機器とが接続される構成であってもよい。
また、コンセントボックス1では、回転軸保持部112aと回転軸122とは、回転軸122が筐体11に対して回転可能に連結されたが、この連結方法は特に限定されない。例えば、回転軸122の左右両側面に凹部を形成するとともに、回転軸保持部112aの中央側の側面に凸部を形成し、これらをはめ込むことによって回転可能に接続してもよい。また、上記方法に限られず、回転軸保持部112aと回転軸122とにおいて、凹凸を逆にしてもよいし、シャフトやベアリングを用いるなど、その他の公知の方法を用いることができる。さらに、例えば、回転軸122の前方側や回転軸保持部112aの後方側に上記凸部の逃がし溝を形成するなどにより、開状態において、カバー12に過大な荷重が加わった場合に、回転軸保持部112aから回転軸122が外れるようにし、破損を抑制してもよい。
また、実施の形態において、什器Fとして、飲食店や宿泊施設に設置されるテーブルを例示したが、什器Fはこれに限られない。例えば、什器Fは、オフィスや住宅、その他の商業施設内に設置されるものであってもよいし、例えば、屋外に設置されるものであってもよい。また、例えば、什器Fはデスク、机、棚など、上面F1として、地面と平行な平面を有するものであってもよい。
また、コンセントボックス1は、什器Fの上面F1に木ねじ16により固定(ねじ止め)されていたが、什器Fへの固定方法は、これに限定されず、面ファスナー、突起による嵌合など、公知の方法を用いることができる。また、コンセントボックス1は什器Fに固定されず、単に什器Fの上面F1に置かれているだけであってもよい。ただし、コンセントボックス1が内線規定(JEAC8001−2011)などの規格が適用される機器に該当する場合は、実施の形態のように、例えばねじ止めなどにより、什器Fの上面F1に固定する必要がある。
また、コンセントボックス1では、筐体11は略直方体(略四角錐台)の箱状であったが、筐体の箱形状はこれに限られない。箱状とは、内部に空間を有する形状を意味し、これを満たす形状であれば良く、例えば、立方体や逆四角錐台、多角形柱、多角形錐台、円柱、円錐台などの箱状であってもよい。また、箱状とは、厳密に内部空間を仕切る形状である必要ではなく、適宜開口や切込みなどが形成された形状であってもよい。
また、コンセントボックス1では、外部ケーブルが底面部11cの開口部11c1を介して接続される構成であったが、これに限られず、例えば後面部11bに開口を形成し、後面側から外部ケーブルが接続される構成であってもよい。なお、後面部11bから外部ケーブルが接続される場合は、什器Fに配線用の開口を設ける必要が無く、コンセントボックス1の設置がより容易となる。一方、底面部11cの開口部11c1から外部ケーブルが接続される構成においては、外部ケーブルが露出しないため、コンセントボックス1の意匠性が向上する。さらに、後面部11b及び底面部11cの両方に開口を設け、設置する什器Fごとに外部ケーブルの接続方法を選択できる構成としてもよい。この場合、後面部11bの開口はノックアウトとし、必要な場合にのみ開口できるようにしてもよい。
さらに、後面部11bから外部ケーブルが接続される場合、後面部11bが什器Fの上面F1に対して鉛直となる形状とすれば、コンセントボックス1を壁際に施工した際に、壁とコンセントボックス1との間にできる隙間を低減できる。これにより、埃などが当該隙間に堆積したり、当該隙間から後面部11b側の外部ケーブルが露出したりすることを低減でき、メンテナンス性や意匠性を向上させることができる。
また、実施の形態において、カバー12は充電器の文字や載置可能な携帯機器Mが表示される外観であったが、カバー12の外観はこれに限られない。例えばカバー12を透明な部材で構成することにより、閉状態において、直接コンセントボックス1がコンセント131A、132Aを有することを示してもよい。一方、実施の形態のようにカバー12を非透明な部材で構成すれば、閉状態において、コンセントボックス1はコンセントとして認識されず、什器Fの装飾部材に見せることもできる。さらに、例えば、カバー12の板状部121の外面にロゴや広告を付すことにより、カバー12の閉状態におけるコンセントボックス1を広告媒体として使用することも可能である。このように、コンセントボックス1に、装飾や広告といった積極的な付加価値を追加することで、スペースを占有するという露出型の短所を長所に変換することもできる。
また、実施の形態では、携帯機器Mの例示として、携帯電話やスマートフォンとしたが、携帯機器Mはこれに限られず、例えばタブレットPCやノートパソコンなど、二次電池を内蔵する機器であればよい。なお、大型の携帯機器を載置する場合は、筐体11の幅Wは適切に変更される。また、実施の形態では、携帯機器Mを平板状としたが、携帯機器Mの形状はこれに限られず、立て掛けることが可能な形状であればよい。なお、本願において「カバーに載置された携帯機器を立て掛けた状態」とは、携帯機器における最も短い方向(短手方向)を鉛直以外の方向に向けた状態でカバー12に載置することを意味する。
1 コンセントボックス
11 筐体
12 カバー
111 前面(表面)
112 天面(表面)
121 板状部(固定部材)
122 回転軸(固定部材)
131A AC用コンセント(コンセント)
132A USB用コンセント(コンセント)
F 什器
F1 上面
M 携帯機器

Claims (13)

  1. 状の筐体と、
    前記筐体の前面に配置され、携帯機器が接続可能なコンセントと、
    開閉可能に前記筐体の表面に連結され、閉状態において前記コンセントを塞ぎ、開状態において前記コンセントを露出させるカバーと、を備え、
    前記カバーは、第1の平板部と前記第1の平板部と角度をなす第2の平板部とからなり側面視L字状の形状を有する板状部と、前記第1の平板部に連結されるとともに、前記筐体に対して回転可能に連結された回転軸と、を有し、
    前記板状部を前記回転軸を中心に回転させることにより、前記カバーが開閉可能であり、
    前記閉状態では、前記第2の平板部が前記コンセントを覆い、
    前記開状態では、前記第2の平板部が、前記回転軸より後方の位置において前記筐体の天面上で上方に向かって立ち上がる状態に維持され、当該立ち上がった第2の平板部に前記携帯機器が立て掛けられた状態で載置される構成である
    コンセントボックス。
  2. 前記回転軸が、円柱状であり、第1の平板部の板厚よりも大きい軸径を有し、前記カバーが開状態にあるときに、前記筐体の天面において突出する、
    請求項に記載のコンセントボックス。
  3. 前記筐体が、前記回転軸の後方となる前記筐体の天面に凹部を有し、
    前記開状態において、前記第1の平板部が、前記凹部と面接触する、
    請求項に記載のコンセントボックス。
  4. 前記コンセントが、一対の差込口からなるAC用コンセントであり、
    前記一対の差込口が上下方向に並び、
    前記一対の差込口のうち、下方側の差込口が、接地側である、
    請求項から請求項のいずれかに記載のコンセントボックス。
  5. 前記開状態において、前記第2の平板部の前面側に、載置可能な前記携帯機器が表示される、
    請求項から請求項のいずれかに記載のコンセントボックス。
  6. 前記閉状態において、前記板状部の表面が平坦である、
    請求項から請求項のいずれかに記載のコンセントボックス。
  7. 前記コンセントを含む部分が、前記筐体の表面から突出する、
    請求項1から請求項のいずれかに記載のコンセントボックス。
  8. 前記カバーが、前記携帯機器を非接触充電する送電部を有する、
    請求項1から請求項のいずれかに記載のコンセントボックス。
  9. さらに、前記コンセントの差込口を塞ぐ扉を備える、
    請求項1から請求項のいずれかに記載のコンセントボックス。
  10. 前記閉状態では、前記コンセントへの導通が切断され、前記開状態では、前記コンセントが導通される、
    請求項1から請求項のいずれかに記載のコンセントボックス。
  11. さらに、前記コンセントに接続された漏電遮断回路を備える、
    請求項1から請求項10のいずれかに記載のコンセントボックス。
  12. 前記コンセントが複数存在し、
    前記コンセントが少なくとも、AC用コンセント及びUSB用コンセントを含む、
    請求項1から請求項11のいずれかに記載のコンセントボックス。
  13. 前記筐体の幅が、13cm以下である、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載のコンセントボックス。
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