JP6544283B2 - 直流モータの制御装置、及び、産業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、直流モータの制御装置、及び、産業車両に関する。
直流モータの制御装置としては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の直流モータの制御装置は、4つのスイッチング素子で構成されたHブリッジ回路を備え、各スイッチング素子をデューティ制御することで直流モータのアーマチャの電流を制御している。
特開平9−18313号公報
ところで、直流モータを停止させるべく、各スイッチング素子をオフにしても、直流モータのアーマチャは惰性などの影響で回転を続けている場合がある。アーマチャが回転を続けている状態で各スイッチング素子のデューティ制御を再開すると、過電流が生じるおそれがある。
本発明の目的は、過電流を抑止することができる直流モータの制御装置、及び、産業車両を提供することにある。
上記課題を解決する直流モータの制御装置は、指示部材による駆動開始の指示により、直流電源を電力源として駆動する直流モータの制御装置であって、互いに直列接続された第1スイッチング素子、及び、第2スイッチング素子を有し、前記第1スイッチング素子に前記直流モータのアーマチャが並列接続されるハーフブリッジ回路と、前記第1スイッチング素子、及び、前記第2スイッチング素子のうち一方がオンのときに、他方がオフとなるようにデューティ制御を行う制御部と、前記直流電源の電圧を検出する電源電圧検出部と、を備え、前記制御部は、前記指示部材により前記直流モータの駆動開始が指示されたときに、前記電源電圧検出部によって検出された前記直流電源の電圧に対する前記アーマチャの両端電圧の比に応じて前記第2スイッチング素子のデューティを設定し、当該デューティを初期値としてソフトスタートを実行する。
制御部は、指示部材により直流モータの駆動開始が指示されると、第2スイッチング素子のデューティを徐々に上昇させていくソフトスタートを実行する。仮に、常に初期値を0%としてソフトスタートを実行する場合、アーマチャの両端に電圧が生じている状態でソフトスタートを実行すると、第1スイッチング素子の両端電圧とアーマチャの両端電圧の差が大きく、過電流が生じる場合がある。これに対して、直流電源の電圧に対するアーマチャの両端電圧の比に応じてソフトスタートの初期値を設定することで、第1スイッチング素子の両端電圧とアーマチャの両端電圧との差を小さくすることができ、過電流の発生を抑止することができる。
上記直流モータの制御装置について、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との中点の電位を検出する中点電位検出部を備え、前記アーマチャの両端電圧は、前記電源電圧検出部により検出された前記直流電源の電圧から前記中点電位検出部によって検出された電位を減算することで得られてもよい。
これによれば、直流電源の電圧と中点の電位からアーマチャの両端電圧を得ることができる。
上記直流モータの制御装置について、前記直流モータは、昇降装置の駆動源であってもよい。
上昇動作及び下降動作を行う昇降装置は、重力を利用して下降動作を行う。このため、昇降装置は、上昇動作を行うときにのみ直流モータを駆動させればよく、直流モータのアーマチャを一方向のみにしか回転させることができない直流モータの制御装置を用いても、上昇動作及び下降動作を行うことができる。
上記課題を解決する産業車両は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の直流モータの制御装置を備える。
本発明によれば、過電流を抑止することができる。
フォークリフトの概略構成図。 直流モータの制御装置を示す回路図。 第1スイッチング素子と第2スイッチング素子のデューティ制御を説明するためのタイムチャート。 (a)は荷役用モータに流れる電流を示すタイムチャート、(b)はバッテリの電圧を示すタイムチャート、(c)は中点電位を示すタイムチャート、(d)は第2スイッチング素子のデューティを示すタイムチャート。
以下、産業車両の一実施形態について説明する。
図1に示すように、産業車両としてのフォークリフト10は、車体11の前下部に駆動輪12を備える。フォークリフト10は、車体11の後下部に操舵輪13を備える。フォークリフト10は、車体11の前部に、荷役装置14を備える。荷役装置14は、左右一対のアウタマスト15aとインナマスト15bとからなる多段式のマスト15を備える。アウタマスト15aには油圧式のティルトシリンダ16が連結されている。インナマスト15bには油圧式のリフトシリンダ17が連結されている。
マスト15は、ティルトシリンダ16に対する作動油の給排によって前傾動作及び後傾動作を行う。インナマスト15bは、リフトシリンダ17に対する作動油の給排によって昇降動作を行う。インナマスト15bには、リフトブラケット18を介してフォーク19が設けられている。フォーク19は、リフトシリンダ17の作動によってインナマスト15bがアウタマスト15aに沿って昇降動作を行うことにより、リフトブラケット18とともに昇降動作を行う。
車体11には、駆動輪12を駆動させる走行用モータM1と、荷役装置14を駆動させる荷役用モータM2と、直流電源としてのバッテリ30とが搭載されている。バッテリ30としては、例えば、鉛蓄電池やリチウムイオン二次電池などの二次電池をスタック化したものが用いられる。走行用モータM1及び荷役用モータM2は、バッテリ30を電力源として駆動する。
本実施形態の荷役用モータM2は、永久磁石式の直流モータであり、ティルトシリンダ16、及び、リフトシリンダ17の駆動源となる。荷役用モータM2は、図示しないポンプを駆動し、このポンプからはティルトシリンダ16、及び、リフトシリンダ17を作動させるための作動油が吐出される。作動油は、ティルトシリンダ16、及び、リフトシリンダ17に作動油の給排を行うコントロール弁を含む油圧機構に供給され、油圧機構を介してティルトシリンダ16、及び、リフトシリンダ17に供給される。
ティルトシリンダ16は、ピストンの下方にボトム室を備え、ボトム室への作動油の供給により上昇する。ティルトシリンダ16は、重力(自重)を利用してボトム室から作動油を排出することで下降する。
リフトシリンダ17は、ピストンを挟んで両側にボトム室とロッド室とを備え、コントロール弁の動作により、ボトム室及びロッド室のうちの一方に作動油を供給し、他方から作動油を排出することで前傾又は後傾する。
車体11の中央には、運転室20が設けられている。運転室20には、運転者が着座可能な運転シート21が設けられている。運転室20には、荷役レバー22が設けられている。荷役レバー22は、ティルトシリンダ16を作動させることでマスト15(荷役装置14)に前傾動作及び後傾動作を行わせるティルトレバー22aと、リフトシリンダ17を作動させることで荷役装置14に昇降動作を行わせるリフトレバー22bとを含む。ティルトレバー22aは、中立位置(ニュートラル)にてティルトシリンダ16の動作停止を指示するとともに、中立位置からの操作方向に応じてティルトシリンダ16の前傾動作又は後傾動作を指示する。また、リフトレバー22bは、中立位置(ニュートラル)にてリフトシリンダ17の動作停止を指示するとともに、中立位置からの操作方向に応じてリフトシリンダ17の上昇動作又は下降動作を指示する。
図2に示すように、フォークリフト10は、荷役レバー22の操作位置を検出する荷役レバーセンサ31を備える。荷役レバーセンサ31は、ティルトレバー22a、及び、リフトレバー22bのそれぞれに個別に設けられている。
フォークリフト10は、荷役用モータM2を駆動させる直流モータの制御装置40(以下、単に制御装置40という)を備える。制御装置40は、互いに直列接続された第1スイッチング素子Q1、及び、第2スイッチング素子Q2を有するハーフブリッジ回路41と、第1スイッチング素子Q1、及び、第2スイッチング素子Q2をデューティ制御する制御部42と、を備える。制御部42には、荷役レバーセンサ31が接続され、荷役レバーセンサ31の検出結果(操作位置)が出力される。制御部42は、荷役レバー22により荷役用モータM2の駆動開始が指示されている場合、荷役用モータM2を駆動し、荷役レバー22により荷役用モータM2の駆動停止が指示されている場合、荷役用モータM2を停止させる。具体的にいえば、ティルトレバー22aによりティルトシリンダ16の前傾動作又は後傾動作が指示されている場合、及び、リフトレバー22bによりリフトシリンダ17の上昇動作が指示されている場合、制御部42は、荷役用モータM2を駆動する。また、ティルトレバー22a及びリフトレバー22bにより荷役装置14の動作停止が指示されている場合、制御部42は、荷役用モータM2を停止する。本実施形態のティルトレバー22a及びリフトレバー22bは、荷役用モータM2の駆動開始を指示する支持部材として機能する。
本実施形態では、両スイッチング素子Q1,Q2として、MOSFETを用いている。第1スイッチング素子Q1は、上アームを構成しており、第2スイッチング素子Q2は下アームを構成している。各スイッチング素子Q1,Q2には、それぞれ、ダイオードD1,D2が並列に接続されている。各ダイオードD1,D2は、寄生ダイオードである。
第1スイッチング素子Q1のドレインは、バッテリ30の正極に接続されており、第2スイッチング素子Q2のソースは、バッテリ30の負極に接続されている。第1スイッチング素子Q1のソースと第2スイッチング素子Q2のドレインとは、互いに接続されている。第1スイッチング素子Q1には、荷役用モータM2のアーマチャ43が並列接続されており、バッテリ30を電力源として、荷役用モータM2は駆動する。各スイッチング素子Q1,Q2のゲートは、制御部42に接続されている。
制御装置40は、バッテリ30の電圧(両端電圧)を検出する電源電圧検出部としての第1電圧センサ44を備える。第1電圧センサ44は、バッテリ30の正極と負極に接続されている。制御装置40は、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2の中点P1の電位である中点電位(第2スイッチング素子Q2の両端電圧)を検出する中点電位検出部としての第2電圧センサ45を備える。第2電圧センサ45は、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2の中点P1と、バッテリ30の負極に接続されている。第1電圧センサ44、及び、第2電圧センサ45は、制御部42に接続されており、検出結果を制御部42に出力する。なお、バッテリ30の電圧から中点電位を減算することで、アーマチャ43の両端電圧を算出することができる。本実施形態の制御部42は、これによりアーマチャ43の両端電圧を得ている。
図3に示すように、制御部42は、第1スイッチング素子Q1、及び、第2スイッチング素子Q2のうち、一方がオンのときには、他方はオフとなるように各スイッチング素子のデューティ制御を行う。制御部42は、両スイッチング素子Q1,Q2がオンとなり短絡が生じることを防止するため、第1スイッチング素子Q1のオンと、第2スイッチング素子Q2のオンとを切り替える際に、一時的に両スイッチング素子Q1,Q2がオフとなるように制御を行っている。
第1スイッチング素子Q1のデューティ(1周期におけるオンとなる時間の割合)、第2スイッチング素子Q2のデューティ、及び、1周期における両スイッチング素子Q1,Q2が共にオフとなる時間の割合は合計で100%となる。1周期における両スイッチング素子Q1,Q2が共にオフとなる時間の割合は予め定められているため、第1スイッチング素子Q1のデューティと、第2スイッチング素子Q2のデューティとが合計で何%になるかは予め把握することができる。換言すれば、一方のスイッチング素子のデューティを定めることで、他方のスイッチング素子のデューティも定まる。1周期のうち、両スイッチング素子Q1,Q2が共にオフとなる時間は僅かである。このため、本実施形態では、説明の便宜上、第1スイッチング素子Q1のデューティと第2スイッチング素子Q2のデューティの合計を100%とする。すなわち、両スイッチング素子Q1,Q2が共にオフとなる時間を考慮せずに説明を行う。
制御部42は、荷役レバー22の操作により、荷役用モータM2の駆動開始が指示された場合、第2スイッチング素子Q2のデューティを初期値から徐々に上昇させるソフトスタートを実行する。なお、この際、第1スイッチング素子Q1のデューティは、第2スイッチング素子Q2のデューティの上昇に伴い、徐々に下降する。
制御部42は、ソフトスタートを実行するときの第2スイッチング素子Q2のデューティの初期値を、バッテリ30の電圧に対するアーマチャ43の両端電圧の比に基づいて設定することで、ソフトスタート実行時に過電流が生じることを抑制している。以下、詳細に説明する。
制御部42は、荷役レバー22の操作によって、荷役用モータM2の駆動開始が指示された場合、以下の(1)式から算出される値を第2スイッチング素子Q2のデューティとして設定し、設定されたデューティを初期値として徐々にデューティを上昇させていく。
デューティの初期値=(バッテリの電圧−中点電位)/バッテリの電圧…(1)
(1)式は、バッテリ30の電圧に対するアーマチャ43の両端電圧の比を示す。なお、本実施形態では、(1)式から算出された値の近似値をデューティの初期値として設定する。すなわち、(1)式から算出されるデューティは、過電流を抑止できる範囲内での近似値を許容するものである。
次に、本実施形態の制御装置40の作用について説明する。一例として、電圧が24[V]のバッテリ30を用いた場合について説明する。
まず、アーマチャ43の回転が完全に停止した状態から荷役用モータM2の駆動が開始される場合について説明する。
図4(d)に示すように、時刻T0では、荷役用モータM2の駆動開始が指示されておらず、第2スイッチング素子Q2はオフに維持され、デューティは0%である。また、図4(c)に示すように、中点電位は24[V]となっている。中点電位が24[V]の場合、バッテリ30の電圧と同一の値であり、逆起電力が生じていない状態である。
時刻T1で、荷役レバー22の操作に伴い、荷役用モータM2の駆動開始が指示されると、制御部42は(1)式からデューティの初期値を算出する。中点電位が24[V]の場合、(1)式から求められるデューティは、0%となる。したがって、制御部42は、0%を初期値として、第2スイッチング素子Q2のデューティを徐々に上昇させていくソフトスタートを実行する。
図4(d)に示すように、第2スイッチング素子Q2のデューティが徐々に上昇していくことで、図4(a)に示すように、荷役用モータM2のアーマチャ43に流れる電流も徐々に上昇していく。また、図4(c)に示すように、中点P1とバッテリ30の負極との電位差が小さくなっていくことで、第2スイッチング素子Q2の両端電圧(中点電位)は低下していく。
時刻T2で第2スイッチング素子Q2のデューティが100%になると、第2スイッチング素子Q2の両端の電位差が0となり、中点電位は0[V]となる。
次に、アーマチャ43の回転が停止する前に荷役用モータM2の駆動が開始される場合について説明する。
図4(d)に示すように、時刻T3で荷役用モータM2の駆動停止が指示されると、第2スイッチング素子Q2のデューティは0%になる。この際、惰性などの影響により、アーマチャ43が回転を続けていると、アーマチャ43の両端に電圧が生じる。第2スイッチング素子Q2のデューティが0%の場合、アーマチャ43が回転していなければバッテリ30の電圧と中点電位は同一の値になるが、アーマチャ43の回転中には、中点電位とバッテリ30の電圧が異なる値となる。このため、中点電位から逆起電力が生じているか否かを把握することができる。
仮に、常に0%を初期値としてソフトスタートを実行する制御装置を用いる場合、逆起電力が生じている状態で第2スイッチング素子Q2のデューティを0%とすると、第1スイッチング素子Q1のデューティは100%になる。第1スイッチング素子Q1のデューティが100%の場合、短絡が生じ、図4(a)に二点鎖線で示すように、荷役用モータM2に過電流が流れる場合がある。これに対して、本実施形態の制御装置40は、以下の制御により過電流を抑止している。
時刻T4で、逆起電力が生じている状態で荷役レバー22が操作され、荷役用モータM2の駆動開始が指示されると、制御部42は、第2スイッチング素子Q2のデューティの初期値を算出する。図4(c)に示すように、時刻T4での中点電位は10[V]であり、図4(b)に示すように、時刻T4でのバッテリ30の電圧は24[V]である。これらの値から、第2スイッチング素子Q2のデューティの初期値を(1)式から算出すると、約58%となる。本実施形態では、この値を近似させた60%を第2スイッチング素子Q2のデューティの初期値として設定する。これにより、図4(d)に示すように、第2スイッチング素子Q2のデューティの初期値は60%となり、第1スイッチング素子Q1のデューティの初期値は40%となる。
ここで、アーマチャ43の両端電圧は、14[V]であり、第1スイッチング素子Q1のデューティを40%にすると、アーマチャ43の両端に生じている電圧と、第1スイッチング素子Q1の両端に生じる電圧との差が、第1スイッチング素子Q1のデューティを0%にする場合に比べて小さくなる。
アーマチャ43の両端に生じている電圧と、第1スイッチング素子Q1の両端に生じる電圧との差が小さいほど、アーマチャ43に流れる電流は小さくなるため、過電流を抑止することができる。この状態から、第2スイッチング素子Q2のデューティを上昇させていくことで、過電流が生じることを抑制しつつ、ソフトスタートを実行することができる。
なお、本実施形態の制御装置40は、一方向にのみアーマチャ43を回転させることができる。したがって、制御装置40は、リフトシリンダ17のように、上昇時にのみ荷役用モータM2の駆動力を利用し、下降時には重力を利用する昇降装置に用いることができる。また、制御装置40は、本実施形態のティルトシリンダ16のように、コントロール弁を利用することで、荷役用モータM2が一方向にしか回転できない場合であっても、ボトム室とロッド室への作動油の給排を切り替えることができる装置に用いることができる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ソフトスタートを実行する際に、第2スイッチング素子Q2のデューティの初期値を、バッテリ30の電圧に対するアーマチャ43の両端電圧の比に基づいて設定している。このため、逆起電力が発生している状態でのソフトスタート実行時に、アーマチャ43の両端電圧と第1スイッチング素子Q1の両端電圧との差を小さくすることができる。結果として、アーマチャ43に流れる電流を小さくすることができ、過電流を抑止することができる。
(2)アーマチャ43の両端電圧は、第1電圧センサ44と、第2電圧センサ45との検出結果から算出することができる。このため、アーマチャ43の両端電圧を検出する電圧センサを設けることなく、アーマチャ43の両端電圧を検出することができる。
(3)リフトシリンダ17は、重力を利用して下降動作を行う。このため、アーマチャ43を一方向のみにしか回転させることができない制御装置40であっても、上昇動作及び下降動作の両方を行わせることができる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○荷役用モータM2は、電磁石式の直流モータであってもよい。この場合、例えば、直巻式や、他励式のモータが用いられる。
○産業車両は、パワーショベルなどの建設機械であってもよい。この場合、直流モータとしては、油圧モータなどの油圧機器に作動油を供給するポンプを駆動するために用いられる。
○アーマチャ43の両端に接続される電圧センサを用いてアーマチャ43の両端電圧を検出してもよい。これによれば、より信頼性高くアーマチャ43にかかる電圧を求めることができる。
○各スイッチング素子Q1,Q2として、IGBT(絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ)やパワーバイポーラトランジスタを使用してもよい。
○リフトシリンダ17以外の昇降装置に制御装置40を搭載してもよい。例えば、正転時には駆動に寄与し、逆転時には空回りするような装置に利用可能である。
M2…荷役用モータ、P1…中点、Q1…第1スイッチング素子、Q2…第2スイッチング素子、10…フォークリフト、16…ティルトシリンダ、17…リフトシリンダ、22…荷役レバー、30…バッテリ、40…直流モータの制御装置、41…ハーフブリッジ回路、42…制御部、43…アーマチャ、44…第1電圧センサ、45…第2電圧センサ。

Claims (6)

  1. 指示部材による駆動開始の指示により、直流電源を電力源として駆動する直流モータの制御装置であって、
    互いに直列接続された第1スイッチング素子、及び、第2スイッチング素子を有し、前記第1スイッチング素子に前記直流モータのアーマチャが並列接続されるハーフブリッジ回路と、
    前記第1スイッチング素子、及び、前記第2スイッチング素子のうち一方がオンのときに、他方がオフとなるようにデューティ制御を行う制御部と、
    前記直流電源の電圧を検出する電源電圧検出部と、を備え、
    前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子は、前記制御部からの入力によってオン又はオフに切り替えられ、
    前記制御部は、前記指示部材により前記直流モータの駆動開始が指示されたときに、前記電源電圧検出部によって検出された前記直流電源の電圧に対する前記アーマチャの両端電圧の比に応じて前記第2スイッチング素子のデューティを設定し、当該デューティを初期値としてソフトスタートを実行する直流モータの制御装置。
  2. 前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子は、MOSFET又はIGBTである請求項1に記載の直流モータの制御装置。
  3. 前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との中点の電位を検出する中点電位検出部を備え、
    前記アーマチャの両端電圧は、前記電源電圧検出部により検出された前記直流電源の電圧から前記中点電位検出部によって検出された電位を減算することで得られる請求項1又は請求項2に記載の直流モータの制御装置。
  4. 前記直流モータは、前記直流電源と前記中点電位検出部との間に接続されている請求項3に記載の直流モータの制御装置。
  5. 前記直流モータは、昇降装置の駆動源である請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の直流モータの制御装置。
  6. 請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の直流モータの制御装置を備える産業車両。
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