以下、図面を用いて、本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<<実施形態1>>
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、図1はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサが設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサも設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる不図示の開放レバーを押すことによって開く。なお、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサを設けてもよい。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(不図示)と、を備える。また、図1に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作キーユニット137も備えている。操作キーユニット137は、例えば、十字キーと、OKボタンと、キャンセルボタンとを有しており、これらを操作することにより、各種の設定を行うことができるようになっている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。なお、球発射ハンドル134が操作された状態で押下操作されることにより発射強度を最大にすることが可能な右打ちボタンを備えてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面視右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流入した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図4参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図4参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図4参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図4参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニット608(図4参照)との信号の送受信を行うCRインターフェース部606を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本実施形態に係る遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206よりも右側の右側経路と演出装置206よりも左側の左側経路とに打ち分けることができる。本実施形態では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232、可変入賞口234等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232及び可変入賞口234のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232及び可変入賞口234が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230については、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b及び右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。本実施形態において、装飾図柄表示装置208は、複数種類の演出を実行可能な演出手段の一例として機能している。また、装飾図柄表示装置208は、複数種類の演出表示を実行可能な表示手段の一例としても機能している。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置(以下、「第1特図表示装置」ということがある。)212と、第2特別図柄表示装置(以下、「第2特図表示装置」ということがある。)214と、普通図柄表示装置(以下、「普図表示装置」ということがある。)210と、第1特別図柄保留ランプ(以下、「特図1保留ランプ」ということがある。)218と、第2特別図柄保留ランプ(以下、「特図2保留ランプ」ということがある。)220と、普通図柄保留ランプ(以下、「普図保留ランプ」ということがある。)216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLED(Light Emitting Diode)によって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、図柄表示手段の一例である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、図柄表示手段の一例としてもよい。また、本実施形態では、特図表示装置が2つ設けられるものとしたが、1つだけ設けられたものであってもよいし、3つ以上設けられたものであってもよい。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用とを合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234とを配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この特図1始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」ということがある。)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この特図1始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
特図2始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、特図2始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この特図2始動口232は、ソレノイドによって開閉自在なベロ部材2321が設けられており、このベロ部材2321と特図2始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)とも呼ばれる。ベロ部材2321は、特図2始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、ベロ部材2321が閉じたままでは特図2始動口232への入球は不可能であり、ベロ部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合にベロ部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2始動口232への球の入球が可能になる。すなわち、ベロ部材2321が閉じた状態(第一の状態)は遊技球の進入困難状態であり、ベロ部材2321が開いた開状態(第二の状態)は遊技球の進入容易状態である。換言すれば、特図2始動口232は、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、2個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある。)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では、遊技盤200の右斜め下方に配設されている。可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。したがって、可変入賞口234は、可変入賞開口と扉部材2341とを備えたアタッカである。扉部材2341は、閉状態(入球困難状態、入賞困難状態及び入賞不可能状態ということがある。)、およびその閉状態よりも遊技球の可変入賞開口への進入が容易な開状態(入球容易状態、入賞容易状態及び入賞可能状態ということがある。)のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技のラウンド中において開状態となる。なお、閉状態には、完全に閉塞している状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、開状態には、完全に開放している状態の他、遊技球の進入が可能な程度に少し閉まっている状態であってもよい。また、可変入賞口234は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図3に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234に入球した球は、所定の排出通路によってパチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。この排出通路における所定の通過領域を遊技球が通過すると、カウントスイッチSW1により検出される。カウントスイッチSW1により遊技球の通過が検出された場合、払出装置152が駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球が賞球として上皿126に排出される。このように、可変入賞口234は、遊技球が入球容易な入球容易状態と、遊技球が入球困難な入球困難状態とに変化可能な可変入賞手段の一例として機能している。なお、可変入賞口234が電動チューリップ(電チュー)の形態であってもよい。なお、本実施形態では、可変入賞口を1つだけ設けた態様としたが、可変入賞口を2つ設け、2つの可変入賞口をラウンド毎に交互に開放させるようにしてもよいし、ラウンド毎に予め定められた可変入賞口を開放させるようにしてもよい。また、可変入賞口を3つ以上設けるようにしてもよい。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左側中央に配置されたワープ入口242aと、ワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244に排出するワープ出口242bとを備えている。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本実施形態の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示されるやや楕円形状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
また、本実施形態では、格子状の左扉および右扉からなる遮蔽装置246(図4参照)が、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設されている。この遮蔽装置246は、左扉および右扉を閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉および右扉を開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉および右扉は、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉および右扉は、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。また、遮蔽装置246は、左扉および右扉を閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成してもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660とを備えて構成されている。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、乱数値生成回路318は、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している。なお、乱数値生成回路318は、基本回路302に内蔵したものとしているが、基本回路302に対して接続されるものであってもよい。
また、基本回路302には、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を基本回路302におけるCPU304や乱数値生成回路318等に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば、普通電動役物としての第2特図始動口232のベロ部材2321を駆動する駆動手段や、特別電動役物としての可変入賞口234の扉部材2341を駆動する駆動手段等を含む各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を基本回路302における乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介し、図示しない外部端子板を経由して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信である。主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、払出制御部600は、主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、シリアル通信制御回路424とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。また、ROM406が基本回路402に備えらえた構成であってもよい。シリアル通信制御回路424は、遊技盤用ランプ442の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路440と、遊技台枠用ランプ452の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路450とを接続し、遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450との間でシリアル通信による点灯制御を行う。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、演出可動体224及び遮蔽装置246等の駆動制御を行うための駆動回路422と、センサ回路428と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量スイッチ163と、を接続している。センサ回路428は、遮蔽装置246や演出可動体224等の現在位置を検出する各種可動体センサ430や、演出ボタン136や操作キーユニット137を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力する。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出してVRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)516と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が接続されている。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、図示しない外部端子板を経由して、情報入力回路350に出力する。また、払出制御部600には、枠センサ605が接続されている。枠センサ605には、本体104が開いたことを検出する本体開放センサや、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ等が含まれており、本体104や前面枠扉106が開放されている場合にはこれらのセンサが検知し、開放信号を出力する。払出制御部600は、枠センサ605からの開放信号を出力すると、主制御部300に扉開放情報を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射ソレノイド632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧の電源を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧の電源を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧の電源を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図5(a)は特図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は特図2の変動表示」を開始してから特図1又は特図2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」及び「特図B」は15ラウンド(R)大当り図柄であり、「特図C」及び「特図D」は6R大当り図柄であり、「特図E」及び「特図F」は2R大当り図柄である。これらの図柄(特図A〜F)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。本実施形態では、特図A〜Fのいずれで大当りした場合も、大当り遊技の終了後、所定回数(例えば、14回)の特図の変動停止表示が行われると、特図高確率状態から特図低確率状態に移行するように構成されている。この回数を、ST(Special Time)回数という場合がある。また、特図A〜Fのいずれで大当りした場合も、大当り遊技の終了後、所定回数(例えば、100回、14回又は10回)の特図の変動停止表示が行われると、普図高確率状態から普図低確率状態に移行するように構成されている。この回数を、電サポ回数や時短回数という場合がある。本実施形態では、特図1で大当りした場合には、いずれの大当り図柄であっても、大当り終了後に、電サポ10回が付与される。一方、特図2で大当りした場合には、詳しくは後述するが、大当りしたときの遊技状態に応じて、大当り遊技の終了後に付与される電サポ回数が100回、14回及び10回のいずれかとなるように構成されている。なお、ST回数や電サポ回数については、任意に設定することができ、例えば、ST回数と電サポ回数とを一致させてもよいし、異ならせてもよい。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図3に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、大当り図柄の種類の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。本実施形態では、大当り遊技が終了すると、大当り図柄のいかんにかかわらず、大当りに当選する確率が高い特図高確率状態に移行するようにしたが、大当り図柄によって、大当りに当選する確率が低い特図低確率状態に移行するように構成されてもよい。また、本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、大当り遊技終了後、所定のST回数の特図の変動表示が行われるまで特図高確率状態が維持される。大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例、あるいは、制御手段の一例に相当する。
また、本実施形態では、大当り遊技終了後、大当り図柄のいかんにかかわらず、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232のベロ部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、ベロ部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の通過につき非電サポ状態では1回しか開かないベロ部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、大当り遊技終了後、所定の電サポ回数の特図の変動表示が行われるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、その次の特図の変動表示が開始されると非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
さらに、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図5(a)に示す、特図Gは第1小当り図柄であり、特図Hは第2小当り図柄である。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば2回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。なお、本実施形態では、小当り遊技を実行可能に構成したが、小当り遊技を行わない構成としてもよい。
また、本実施形態では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図5(a)に示す、特図Iは第1ハズレ図柄であり、特図Jは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図I」と「特図J」以外のハズレ図柄(例えば、第3のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよく、本実施形態ではハズレ図柄は複数種類の図柄を含むものである。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、パチンコ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材2341が開閉動作を行うものの、可変入賞口234への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜と特図J)を停止表示するまでの図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。15R大当りである「特図A」及び「特図B」や、6R大当りである「特図C」及び「特図D」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、15R大当りである「特図A」及び「特図B」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、特定の装飾図柄(例えば、「装飾3」や「装飾7」等)が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、2R大当りである「特図E」及び「特図F」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”を停止表示し、小当りである「特図G」及び「特図H」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾3−装飾5」といった“装飾図柄の組合せ4”を停止表示する。また、ハズレである「特図I」,「特図J」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ1”〜“装飾図柄の組合せ4”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様(例えば、“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。なお、本実施形態では、特図1の図柄態様と特図2の図柄態様とを共通で用いるようにしたが、特図1の停止図柄態様と特図2の停止図柄態様とで異なるようにしてもよい。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜208cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図5(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、特図乱数値および特図図柄決定乱数等が記憶される。また、このRAM308には、これら各種の乱数値を生成する乱数カウンタが設けられている。さらに、RAM308には、特図の保留数、特図当選乱数値、および各種の判定(抽選)結果等が記憶される。以下、RAM308における特図の保留数を記憶する領域を特図保留数記憶領域と称することがある。またさらに、RAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図用の始動情報記憶部が用意されているとともに、普図用の乱数値記憶領域も用意されている。特図用の始動情報記憶部には、後述するように、複数種類の始動情報を1セットにしてこれらの始動情報が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をタイマ回路312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、特図乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた特図乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマカウンタ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動ゲート228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234,226やこれらの始動口230,232,228への入賞あるいは通過があったと判定する。例えば、第1特図始動口230への入球を検出する第1始動口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、第1特図始動口230へ入賞があった、すなわち所定領域を通過する遊技媒体を検出したと判定し、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値および特図乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、特図乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた特図乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、特図乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234,226や始動口230,232に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。入賞受付処理では、所定の条件が満足されていれば、複数種類の始動情報を取得する。ここで取得された複数種類の始動情報は、RAM308に設けた始動情報記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。
ステップS217に続いて実行されるステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図4に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(例えば、図5(c)に示す「普図A」)およびハズレ図柄(例えば、図5(c)に示す「普図B」)のいずれかの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば、500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば、5.8秒間)、第2特図始動口232のベロ部材2321の駆動手段に、ベロ部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、ベロ部材2321の開閉駆動用の駆動手段に、ベロ部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。なお、当り判定の結果に関わらず、所定の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。特図先読み処理の詳細については後述する。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特図表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、6R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、特図Bのいずれか、6R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には、特図C、特図Dのいずれか、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には、特図E、特図Fのいずれか、小当りフラグがオンの場合には、特図G、特図Hのいずれか、はずれフラグがオンの場合には特図I、特図Jのいずれかの態様となるように、第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特図表示装置214は、15R大当り図柄(特図A,特図B)、6R大当り図柄(特図C,特図D)、2R大当り図柄(特図E,特図F)、小当り図柄(特図G、特図H)、ハズレ図柄(特図I、特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。なお、本実施形態では、時短フラグがオンからオフに切り替わったタイミングで、残存保留フラグをオンにし、保留中の特図2の変動表示の回数分の値(残存保留数)を設定する。その後、特図2の確定表示毎に残存保留数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、残存保留フラグをオフにする。また、RAM308に設けられたST回数記憶部に記憶されたST回数が1以上であれば、そのST回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグ(確変フラグ)をオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材2341の開放・閉鎖制御を所定回数(本例示形態では、15ラウンド、6ラウンド又は2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回、14回又は10回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232のベロ部材2321の1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、ベロ部材2321は多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400及び第2副制御部500によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本例示形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。なお、特図1関連抽選処理と特図2関連抽選処理の順番は逆でもよい。
以上の説明では、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、特図1変動遊技が特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別個に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本例示形態では、基本コマンド、特図変動開始コマンド、普図変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ442,452・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ442,452・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、HALT状態となる。
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図8に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図J」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図J」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図A」(15R大当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図J」(はずれ)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図J」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
本実施形態では、上述した停止図柄情報の他、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信することができる。
次に、図7に示される主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)で用いられる当否判定用テーブル、及び、特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)において決定した当否判定結果などに基づいて行われる停止図柄の決定に用いられる特図決定用テーブルについて、図10を参照しながら説明する。ここで、図10(a)は、当否判定用テーブルの一例を示した図であり、図10(b)は、小当り判定用テーブルの一例を示した図であり、図10(c)は、特図1図柄決定用テーブルの一例を示した図であり、図10(d)は、特図2図柄決定用テーブルの一例を示した図である。特図1の当否判定を行う場合には、図10(a)に示す当否判定用テーブルにおける、遊技状態(特図高確率状態、特図低確率状態)に対応するフィールド(高確率フィールド、低確率フィールド)を参照し、参照したフィールドの示す数値範囲と取得した当否判定用乱数値とに基づいて、特図1変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図1変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り又ははずれが選択される。
また、特図2の当否判定を行う場合も同様に、図10(a)に示す当否判定用テーブルにおける、遊技状態に対応するフィールドを参照し、参照したフィールドの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図2変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図2変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り又ははずれが選択される。
また、本実施形態では、特図1及び特図2のいずれも、当否判定結果としてはずれが選択された場合には、図10(b)に示す小当り判定用テーブルを参照し、参照した小当り判定用テーブルの示す数値範囲と取得した小当り判定用乱数値とに基づいて、特図小当り抽選の当否判定結果を選択する。
本実施形態では、当否判定結果(抽選結果)が高確率状態の場合には、特図1及び特図2のいずれも、3278/65536の確率で大当りが選択され、62258/65536の確率ではずれが選択され、低確率状態の場合には、特図1及び特図2のいずれも、328/65536の確率で大当りが選択され、65208/65536の確率ではずれが選択される。そして、当否判定結果がはずれの場合、遊技状態及び特図1であるか特図2であるかにかかわらず、328/65536の確率で小当りが選択され、65208/65536の確率ではずれ(完全はずれ)が選択される。
続いて、特図1の停止図柄を決定する場合には、図10(c)に示す特図1図柄決定用テーブルを参照し、特図1の当否判定結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図1の停止図柄を選択する。本実施形態では、特図1の当否判定結果が大当りの場合には、特図A〜特図Fのうちからいずれか一つが選択される。より具体的には、特図1の当否判定結果が大当りの場合には、10/100の確率で特図Aが選択され、10/100の確率で特図Bが選択され、10/100の確率で特図Cが選択され、10/100の確率で特図Dが選択され、30/100の確率で特図Eが選択され、30/100の確率で特図Fが選択される。すなわち、特図1では、大当りとなる場合、20%の確率で15R大当りとなり、20%の確率で6R大当りとなり、60%の確率で2R大当りとなる。そのため、特図1では、2R大当りが開始されやすいということができる。また、特図1の当否判定結果が小当りの場合には、特図G及び特図Hのうちからいずれかが選択され、特図1の当否結果がハズレの場合には、特図I及び特図Jのうちからいずれかが選択される。
また、特図2の停止図柄を決定する場合には、図10(d)に示す特図2図柄決定用テーブルを参照し、特図2の当否判定結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図2の停止図柄を選択する。本実施形態では、特図2の当否判定結果が大当りの場合には、特図A〜特図Fのうちからいずれか一つが選択される。より具体的には、特図2の当否判定結果が大当りの場合には、30/100の確率で特図Aが選択され、20/100の確率で特図Bが選択され、20/100の確率で特図Cが選択され、20/100の確率で特図Dが選択され、5/100の確率で特図Eが選択され、5/100の確率で特図Fが選択される。すなわち、特図2では、大当りとなる場合、50%の確率で15R大当りとなり、40%の確率で6R大当りとなり、10%の確率で2R大当りとなる。そのため、特図2では、15R大当りとなりやすいということができる。また、特図2では、90%の確率で6R以上の大当りとなる一方、特図1では、40%の確率で6R以上の大当りとなるので、特図1で大当りとなるよりも特図2で大当りとなった方が有利であるということができる。また、特図1の当否判定結果が小当りの場合には、特図G及び特図Hのうちからいずれかが選択され、特図1の当否結果がハズレの場合には、特図I及び特図Jのうちからいずれかが選択される。停止表示される図柄が決定された後、特図表示装置に停止表示される図柄データが設定される。なお、本実施形態では、特図1と特図2とで各図柄の選択率を異ならせるようにしたが、同じ選択率としてもよい。
次に、図7に示される主制御タイマ割り込み処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)で用いられる特図2変動時間決定用テーブルについて、図11を参照しながら説明する。ここで、図11(a)は、特図2変動時間決定用テーブルの一例を示した図であり、図11(b)は、リーチAで登場するキャラクタを示す図であり、図11(c)は、リーチBで登場するキャラクタを示す図である。この特図2変動時間決定用テーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図2変動時間決定用テーブルは、テーブル1〜5で構成されており、テーブル1は特図2決定結果が15Rの大当り図柄(特図A、特図B)又は、6Rの大当り図柄(特図C、特図D)であったときに用いられるテーブルであり、テーブル2は特図2決定結果が2R大当り図柄(特図E、特図F)や小当り図柄(特図G、特図H)であった場合に用いられるテーブルであり、テーブル3〜5は特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であったときに用いられるテーブルである。
テーブル1〜5の各テーブルは、変動時間と、特図2変動時間決定用乱数値の乱数選択範囲との対応関係が規定されている。また、この図11(a)に示す各テーブルには、各変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を表す変動パターンの名称も参考までに示されている。本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられている。主制御部300が、特図の変動時間に対応した装飾図柄表示装置208の演出態様まで決定してもよいが、本実施形態では、ここで決定された変動時間を表す情報を、第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を決定する。本実施形態では、10種類の変動パターンが用意されている。これらの変動パターンには、リーチ演出を伴う変動パターンと、リーチ演出を伴わない変動パターンとがある。本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ、スーパーリーチA、およびスーパーリーチBが用意されている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図5(b)に示す“装飾図柄の組合せ1”や“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示することとなる状態のことである。
スーパーリーチA(以下、単に“リーチA”と称する場合がある)やスーパーリーチB(以下、単に“リーチB”と称する場合がある)は、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種であり、特定キャラクタが登場する。
図11(b)はリーチAで登場するキャラクタを示す図であり、同図(c)はリーチBで登場するキャラクタを示す図である。
詳しくは後述するようにリーチ状態で中図柄表示領域208bに、リーチAでは図11(b)に示す女子ボクサーのキャラクタが登場し、リーチBでは同図(c)に示す姫のキャラクタが登場する。
なお、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
特図2決定結果が特図A〜特図Dのいずれかであった場合(テーブル1参照)には、ともに電サポ付きの15R又は6Rの大当り図柄であり、テーブル1に示すように、65秒の最長変動時間が最も選ばれやすく、15秒の変動時間が最も選ばれにくい。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチ演出が行われ、装飾図柄表示装置208で、スーパーリーチBに発展すると15R大当り又は6R大当りの可能性が高くなり、スーパーリーチAに発展しても15R大当り又は6R大当りの可能性があることになる。すなわち、スーパーリーチBやスーパーリーチAは15R大当り及び6R大当りの信頼度が他のリーチ態様よりも高いリーチ態様である。
特図2決定結果が2R大当り図柄(特図E、特図F)や、小当り図柄(特図G、特図H)であった場合(テーブル2参照)には、一律に12秒の変動時間が選ばれる。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチなしの変動後に停止表示された装飾図柄の組合せ(装飾図柄の組合せ3,装飾図柄の組合せ4)で停止表示するとともに背景画像を一旦消灯させる、いわゆるチャンス目全消灯が行われる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であった場合には、電サポ状態であるか否かと、特図2の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。主制御部300のCPU304は、時短フラグと、RAM308に記憶されている特図2の保留数を参照して、使用するテーブルを決定する。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が1〜3である場合には、テーブル3を使用する。この場合には、電サポ状態であり、特図2の消化を早めるため、1.5秒の最短変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、超短縮変動が行われることになる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が0である場合には、テーブル4を使用する。この場合には、特図2の保留を貯めるため、ある程度長めの8秒の変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われない。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であって、非電サポ状態である場合には、特図2の保留数に関わらず、テーブル5を使用する。非電サポ状態で第2特図始動口232への入賞があった場合は、普図低確率状態のもと普図変動遊技に当選したという稀なケースであり、特図2優先変動機では、特図1変動遊技が連続して行われている状態で特図2変動遊技が割り込んで優先消化されるケースになる。この場合には、特図2の変動時間を短縮したり超短縮することなく、テーブル5に示すように、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われる。
次に、図7に示される主制御タイマ割り込み処理における特図1関連抽選処理(ステップS231)で用いられる特図1変動時間決定用テーブルについて、図12を参照しながら説明する。ここで、図12は、特図1変動時間決定用テーブルの一例を示した図である。この特図1変動時間決定用テーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図1変動時間決定用テーブルは、テーブル6〜9で構成されており、テーブル6は特図1決定結果が15Rの大当り図柄(特図A、特図B)又は6Rの大当り図柄(特図C、特図D)であったときに用いられるテーブルであり、図11(a)に示すテーブル1の内容と同じ内容である。テーブル7は、特図1決定結果が2R大当り図柄(特図E、特図F)や小当り図柄(特図G、特図H)であった場合に用いられるテーブルであり、図11(a)に示すテーブル2の内容と同じ内容である。
テーブル8及び9は、特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であったときに用いられるテーブルである。特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であった場合にも、電サポ状態であるか否かと、特図1の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が3である場合には、テーブル8を使用する。この場合には、特図1の消化を早めるため、3秒の短い変動時間が選択される確率が高く、3秒の変動時間が選択されると、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、短縮変動が行われることになる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、特図J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が0〜2である場合あるいは電サポ状態である場合(保留数は無関係)には、テーブル9を使用する。このテーブル9は、図11(a)に示すテーブル5の内容と同じ内容である。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図13(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図13(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、演出ボタン136や操作キーユニット137の操作を検出し、その検出結果に応じて、ステップS409で更新した演出データを演出ボタン136や操作キーユニット137の操作に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS413の次のステップS415では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ442,452への命令がある場合には、この命令を遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、可動体制御処理を行う。例えば、ステップS409で読みだした演出データの中に演出可動体224及び遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図13(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS431では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図13(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS441では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS441の次のステップS443では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS419)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図14(a)は、第2副制御部500の図示しないCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図14(a)のステップS501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM(不図示)内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS501の次のステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS505の次のステップS507では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPUは、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS507の次のステップS509では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(装飾図柄表示装置208による演出データ)をROM(不図示)から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS509の次のステップS511では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS509で読み出した演出データの中にVDP516への命令がある場合には、この命令をVDP516に出力する(詳細は後述)。その後、ステップS503に戻る。
図14(b)は、第2副制御部500のCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS531では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAMに設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図14(c)は、第2副制御部500のCPUが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS541では、第2副制御部メイン処理のステップS503において説明したRAMのタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS541の次のステップS543では、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図14(d)は、第2副制御部メイン処理のステップS511における画像制御処理のフローチャートである。ステップS551では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM518のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS551の次のステップS553では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS553:Yes)、ステップS555に進み、そうでない場合は(ステップS553:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS555では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS551でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP516に指示する。VDP516は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS555の次のステップS557では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS557の次のステップS559では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS559:Yes)、ステップS561に進み、そうでない場合は(ステップS559:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS561では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100のゲーム性について、図15を参照しながら説明する。ここで、図15(a)は、本実施形態に係るパチンコ機100のゲーム性の概要について説明する図であり、同図(b)は、ゲームフローについて説明する図である。
図15(a)に示すように、本実施形態のパチンコ機100では、少なくとも遊技状態1、遊技状態2及び遊技状態3に移行することが可能に構成されており、それぞれ、有利度合いが異なっている。具体的には、本実施形態では、遊技状態1は、非電サポ状態であり、遊技状態2及び遊技状態3は、いずれも電サポ状態である。ただし、遊技状態2と遊技状態3とは、移行した際に付与される電サポ回数が異なっており、遊技状態2よりも遊技状態3の方が電サポ回数の点で有利である。
本実施形態では、ある遊技状態であることを基準とし、大当りとなった時期によって大当り遊技終了後に移行する遊技状態が異なるように構成されている。すなわち、ある遊技状態において大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後に遊技状態3に移行し、ある遊技状態が終了した後、当該ある遊技状態が終了した時点で保留されている特図2の変動表示(残存保留)で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後に遊技状態2に移行し、ある遊技状態が終了した後、当該ある遊技状態が終了した時点で保留されている特図2の変動表示でも大当りとならなかった場合には、遊技状態1に移行するように構成されている。すなわち、本実施形態では、ある遊技状態が終了した場合であっても、そのときに残存する保留があれば、当該保留に基づく図柄変動表示において大当りとなった場合には、その大当り遊技の終了後に有利となる遊技状態に移行する点に特徴を有している。ここで、ある遊技状態とは、本実施形態では、電サポ状態(すなわち、遊技状態2あるいは遊技状態3)のことを示しているが、例えば、確変状態であってもよい。また、ある遊技状態とは、遊技状態2のことであってもよいし、遊技状態3のことであってもよいし、遊技状態1のことであってもよいし、その他の遊技状態(例えば、遊技状態3とは電サポ回数が異なる電サポ状態(遊技状態4という場合がある)等)であってもよい。
次に、図15(b)を参照しながら、本実施形態に係るパチンコ機100におけるゲームフローについて説明する。
本実施形態に係るパチンコ機100では、まず最初に、非電サポ状態としての遊技状態1から開始する。なお、遊技状態1は、特図低確率状態の場合もあるし、特図高確率状態の場合もある。そして、遊技状態1において、特図の変動表示の結果が、特図A〜特図Fのいずれかである場合、すなわち、大当りとなった場合は、大当り遊技の終了後、電サポ状態の一つとしての遊技状態3に移行する。この場合では、遊技状態1(非電サポ状態)で大当り(初回大当り)となったので、遊技状態3に移行したときに付与される電サポ回数は10回となる。また、本実施形態では、大当り遊技の終了後、14回の特図の変動表示が行われるまで特図高確率状態(ST)となるため、遊技状態3では大当りとなるチャンスが高まる。遊技状態3は電サポ状態であるので、右打ちすることにより、第2特図始動口232に入賞しやすくなり、主として特図2の変動表示が行われるようになる。そして、遊技状態3において大当りとなった場合は、大当り遊技の終了後、再び遊技状態3に移行するが、この場合では、電サポ中に大当り(連荘)となったので、遊技状態3に移行したときに付与される電サポ回数は100回となる。そのため、初回大当りから遊技状態3に移行した場合よりも大当りとなるチャンスが飛躍的に高まる。
一方、遊技状態3に移行した後、付与された電サポ回数(10回又は100回)の特図の変動表示が行われると、電サポ状態(普図高確率状態)が終了(電サポ抜け)し、遊技状態1に移行する。しかしながら、遊技状態3における最後の特図の変動表示の実行中において特図2の変動表示が保留されている場合、遊技状態1に移行した後もこれが維持される場合がある。すなわち、特図2の保留が遊技状態1に移行した後にも残存する場合がある。例えば、10回の電サポ回数が付与された遊技状態3に移行した後、10回の特図の変動表示が終了した時点では、特図2の保留が最大で4つ残存する場合がある。本実施形態では、このようにして残存した保留に基づく特図の変動表示において大当りとなった場合には、初回の大当りとなった場合よりも有利となる点に特徴を有している。なお、本実施形態では、特図1で大当りとなるよりも特図2で大当りとなった方が有利となっている。特図1での大当りよりも特図2での大当りの方が有利とは、例えば、1回の大当りにおいて期待できる獲得出玉の平均が特図1よりも特図2での大当りの方が多いものや、実質出玉が多いものなどが挙げられる。特図1で大当りとなった場合に得られる利益と特図2で大当りとなった場合に得られる利益とが同じであってもよい。本実施形態では、例えば、特図2で大当りとなった場合に6ラウンド以上の大当りとなる確率が、特図1で大当りとなった場合に6ラウンド以上の大当りとなる確率よりも高いので、特図2は特図1よりも有利ということができる。
すなわち、上述した残存した保留に基づく特図の変動表示において大当りとなった場合は、大当り遊技の終了後、電サポ状態の一つとしての遊技状態2に移行する。この場合に付与される電サポ回数は14回となる。すなわち、ST回数と電サポ回数とが一致することとなる。一方、上述した残存した保留に基づく特図の変動表示で大当りとならなかった場合は、遊技状態1が維持されるが、ここで大当りとなった場合でも、遊技状態2には移行せず、初回大当りとして、大当り遊技の終了後は電サポ回数が10回である遊技状態3に移行することとなる。
また、遊技状態2において大当りとなった場合は、大当り遊技の終了後、遊技状態3に移行するが、この場合も、電サポ中に大当り(連荘)となったとして、遊技状態3に移行したときに付与される電サポ回数は100回となる。
一方、遊技状態2に移行した後、付与された電サポ回数(14回)の特図の変動表示が行われると、電サポ状態(普図高確率状態)が終了(電サポ抜け)し、遊技状態1に移行する。ここでも、上述したように、特図2の保留が残存している場合には、当該保留に基づく特図の変動表示において大当りとなったことを条件に、遊技状態2に移行可能となる。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図16は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図16には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218及び特図2保留ランプ220が示されている。なお、普通図柄表示装置210及び普図保留ランプ216は、図示を省略している。
図16(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾1−装飾6」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、ここでの背景は非表示であるが、デフォルトの背景画像が表示されている。以下の説明においても、背景が非表示の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。
装飾図柄表示装置208には、右上隅に、特図1第4図柄t1と、特図2第4図柄t2とが表示されている。特図1第4図柄t1は、特図1が変動表示中であるか否かを報知するとともに、特図1の停止図柄を報知する。特図2第4図柄t2は、特図2が変動表示中であるか否かを報知するとともに、特図2の停止図柄を報知する。特図1が変動表示中の場合には、特図1第4図柄t1は、例えば、「−」の図柄を点滅表示し、特図2が変動表示中の場合には、特図2第4図柄t1は、例えば、「−」の図柄を点滅表示する。このように、遊技者は、第4図柄を一目見ただけで、特図1と特図2のいずれが変動表示中であるかが判別可能である場合がある。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させることで、先読み予告を行ってもよい。
また、装飾図柄表示装置208には、左下隅に、特図1の保留を表す保留アイコンが表示されており、図16(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が3つ保留されており、そのため、3つの保留アイコンh11〜h13が表示されている。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数の他、特図1の保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコンh11〜h13は、横並びに表示され、左側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図16(a)には、3つの特図1の保留アイコンh11〜h13が表示されており、これら3つの特図1の保留アイコンh11〜h13はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。
一方、特図2の保留を表す保留アイコンが表示されていない。これは、上述のごとく、図16に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)であるため、電チューが開きにくく第2特図始動口232への入賞が困難な状態であるためである。
本実施形態では、特図の図柄変動表示の開始は、特図表示装置における変動開始→第4図柄の点滅開始又は消灯→保留アイコンの移動アニメーション開始又は消去→装飾図柄の変動開始の順で行われるが、この順番は前後してもよい。
図16(b)では、特図1の変動表示が開始され、第1特図表示装置212における図柄変動が開始される。そして、特図1第4図柄t1の変動表示が開始され、保留アイコンが1つ消去される。続いて、装飾図柄の変動表示が開始される。
図16(c)では、特図1の変動表示中の様子が示されている。その後、同図(d)に示すように、左図柄表示領域208aに第1停止図柄として「装飾3」が停止表示し、続いて、同図(e)に示すように、右図柄表示領域208cに第2停止図柄として「装飾8」が停止表示し、続いて、同図(f)に示すように、中図柄表示領域208bに第3停止図柄として「装飾2」が停止表示し、各装飾図柄は揺れ変動している。
その後、図16(g)に示すように、変動期間が経過すると、第1特図表示装置212では、ハズレの表示結果である「特図I」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の揺れ変動が終了して装飾図柄が「装飾3−装飾2−装飾8」で停止表示し、特図1第4図柄t1は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
そして、図16(h)に示すように、同図(b)〜同図(c)に示す要領で、特図1の変動表示が開始される。その後、同図(i)に示すように、左図柄表示領域208aに第1停止図柄として「装飾3」が停止表示し、続いて、同図(j)に示すように、右図柄表示領域208cに第2停止図柄として「装飾3」が停止表示する。すると、同図(k)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左右の装飾図柄が「装飾3」で揃ってリーチ状態が形成されたので、リーチとなったことを報知し、リーチ演出が開始される。
リーチ演出が開始され、例えば、所定のノーマルリーチ演出が行われた後、図16(l)に示すように、装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ(討伐リーチ)に発展している様子が示されている。このスーパーリーチは、例えば、上述したリーチBに対応している。図16(l)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪が出現し、決闘シーンのアニメーションが開始される。
図16(m)では、決闘シーンのアニメーションが継続している。そして、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136を押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pは、演出ボタン136を模した画像とともに、演出ボタン136の押下を促す「Push」の文字表示を含んで構成されている。図16(m)では、演出ボタン136を模した画像が振動するアニメーション表示が行われており、大当りへの信頼度が相当高いことを示している。このとき、演出ボタン136は、振動モータが駆動することにより振動している。ここで、振動していない演出ボタン136を模した画像の表示が行われる場合があってもよく、この場合は、振動している演出ボタン136を模した画像の表示が行われる場合よりも大当りへの信頼度が低いことを表してもよい。なお、操作促進報知画像136Pとともに、演出ボタン136の操作有効期間を示す残時間表示バーを表示するようにしてもよい。
その後、図16(n)に示されるタイミングで、振動している演出ボタン136が遊技者によって押下されると、図16(o)に示すように、装飾図柄表示装置208では、カットイン画像が決闘シーンのアニメーションの前面側に重ねて表示されるとともに、スピーカ120からは、予告音が出力されている。遊技者は、この演出を見ることにより、大当りへの期待感が高いことを認識することができる場合がある。なお、カットイン画像と予告音の出力のタイミングは、同時であってもよいし、カットイン画像が表示された後で予告音が出力されてもよいし、予告音が出力された後にカットイン画像が表示されてもよい。
その後、決闘シーンのアニメーションが引き続き行われた結果、図16(p)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利した旨の表示が行われ、大当りとなることを報知するとともに、中図柄表示領域208bに第3停止図柄として「装飾3」が停止表示される。
その後、図16(q)に示すように、装飾図柄表示装置208では、決闘シーンのアニメーションが終了してデフォルトの背景画像に切り替わるとともに、「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄の組合せでの揺れ変動が表示される。また、討伐リーチが行われている間に消去されていた保留アイコンの表示もデフォルトの背景画像への切り替わりとともに表示が再開される。なお、決闘シーンのアニメーションからデフォルトの背景画像に切り替わるときに、第4図柄を残して一旦全てを非表示にするようにしてもよい。また、デフォルトの背景画像とは異なる背景画像を表示するようにしてもよい。また、決闘シーンのアニメーションが終了して背景画像が切り替わったときに保留アイコンを表示しないようにしてもよい。
その後、図16(r)に示すタイミングとなると、第1特図表示装置212では、特図Aで確定表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、「装飾3−装飾3−装飾3」の15R大当り確定の装飾図柄の組合せが停止表示される。また、特図1第4図柄t1でも、特図1が特図Aで停止表示したことが報知される。
図17は、図16に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図16(r)から続く図17(a)では、15R大当り遊技が開始した旨の大当り開始演出が行われている。このとき、装飾図柄表示装置208では、表示画面の左上隅部に、大当りとなったときの装飾図柄の組合せである「装飾3−装飾3−装飾3」が表示されるとともに、表示画面の中央上部には、遊技者に右打ちを指示する右打ち表示が表示されている。
その後、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図17(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示される。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、初回大当りが開始してからの獲得賞球数を示す表示が行われており、図17(b)に示されるタイミングでは、1個の遊技球が可変入賞口234に入賞したので、可変入賞口234への入賞に対する賞球数(10個)に入賞数(1個)を乗じて得た10個の賞球を獲得した旨を示す「10get」の表示が行われている。なお、獲得賞球数は、可変入賞口234への入賞により獲得した賞球数を示しているが、発射球数を差し引いた数を表示するようにしてもよいし、他の入賞口への入賞により獲得した賞球数も含めて表示するようにしてもよい。
図17(c)では、7ラウンド目における演出内容が示されている。図17(c)に示されるタイミングでは、大当りが開始してから61個の遊技球が可変入賞口234に入賞したので、賞球数(10個)×入賞数(61個)で610個の賞球を獲得した旨を示す「710get」の表示が行われている。なお、図17(b)に示されるタイミングから、図17(c)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に2個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、2つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が2回分保留されていることが示されている。
図17(d)では、15ラウンド目(最終ラウンド)における演出内容が示されている。図17(d)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、大当りが開始してから150個の遊技球が可変入賞口234に入賞したので、賞球数(10個)×入賞数(150個)で1500個の賞球を獲得した旨を示す「1500get」の表示が行われている。また、図17(d)に示されるタイミングでは、可変入賞口234は、15ラウンド目が開始してから10個の遊技球が入賞したので、閉状態に変化している。なお、図17(c)に示されるタイミングから、図17(d)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に1個の遊技球がさらに入賞し、特図2保留ランプ220では、3つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が3回分保留されていることが示されている。
その後、15ラウンド目が終了すると、図17(e)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述したように、今回の大当りは、初回大当りであるので、大当り遊技の終了後は、特図の変動表示が10回(電サポ10回)行われるまで継続する電サポ状態(遊技状態3)に移行する。今回移行する遊技状態3は、電サポ10回の電サポ状態であるということもできる。また、大当り遊技の終了後は、特図の変動表示が14回行われるまで特図高確率状態となる。そのため、図17(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、電サポ10回の電サポ状態において大当りとなった場合には、より有利な遊技状態に移行する可能性がある旨を示す「10回転以内に当たればスーパーチャンス」の文字表示が行われる。具体的には、電サポ10回の電サポ状態において大当りとなると、その大当り遊技の終了後には、電サポ100回の電サポ状態に移行することとなる。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、獲得賞球数の表示が引き続き行われている。さらに、右打ち表示も引き続き行われている。また、図17(d)に示されるタイミングから、図17(e)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に1個の遊技球がさらに入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が4回分保留されている(すなわち、保留満タンである)ことが示されている。
図17において破線で囲まれた図17(f)〜同図(l)の期間は、電サポ10回の電サポ状態の期間を示している。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、図17(f)に示すように、装飾図柄表示装置208において「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄の組合せで停止表示された状態で、確変付き電サポ状態に移行される。このとき、電サポ状態が終了するまでの残り図柄変動回数である「残り10回」という残回数表示がなされる。また、装飾図柄表示装置208では、1つの特図1の保留アイコンh11と、4つの特図2の保留アイコンh21〜h24が表示されており、これら保留アイコンh11、h21〜h24はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。なお、装飾図柄表示装置208では、右打ち表示が終了しているが、例えば、所定の右打ちランプを点灯させることにより、右打ち指示を引き続き行うようにしてもよいし、右打ち表示を終了しないようにしてもよい。また、電サポ状態では、特図1の保留アイコンを表示しないようにしてもよい。また、電サポ状態が開始された後も、上述した獲得賞球数の表示を引き続き行うようにしてもよい。
その後は、特図2が特図1に優先して変動が開始されるため、図17(g)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が開始される。
その後、図17(h)に示すように、特図2の変動期間が経過すると、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾4−装飾1−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
その後、図17(i)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。このとき、残回数表示は、電サポ状態が残り9回であることを示す「残り9回」となっている。なお、図17(i)に示されるタイミングでは、特図2の保留数が2つであることが示されている。
図17(j)は、大当り遊技が終了してから9回目の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。すなわち、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾2−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。このとき、残回数表示は、電サポ状態が今回の特図の変動表示を含めて残り2回であることを示す「残り2回」となっている。なお、図17(j)に示されるタイミングでは、特図2の保留数が3つであることが示されている。
その後、図17(k)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。なお、今回の特図の変動表示が大当り遊技が終了してから10回目であるため、今回の特図の変動表示が終了すると、電サポ状態が終了する旨を示す「ラスト」の文字表示が残回数表示として装飾図柄表示装置208の表示画面の上部中央に表示されている。
図17(l)は、大当り遊技が終了してから10回目の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。すなわち、電サポ状態である最後の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。具体的には、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾2−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。このとき、残回数表示としての「ラスト」の文字表示が継続して表示されている。なお、図17(l)に示されるタイミングでは、特図2の保留数が2つであることが示されている。
以上のようにして、電サポ状態が終了すると、遊技状態3としての電サポ状態から遊技状態1としての非電サポ状態に移行する。図17(m)は、電サポ状態が終了してから1回目の特図の変動表示が行われている様子が示されている。この場合も、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。非電サポ状態に移行すると、第2特図始動口232への遊技球の入賞が困難となるので、図17(m)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者に左打ちすることを指示する左打ち表示が表示される。なお、特図の遊技状態は、あと4回の図柄の変動表示が行われるまで、特図高確率状態が維持される。
本実施形態では、上述したように、電サポ状態が終了した時点において残存する特図2の保留に基づく図柄の変動表示の結果が大当りとなった場合には、当該大当りの終了後、遊技状態2としての電サポ状態に移行するという特典が付与されるように構成されている。
その後、図17(n)に示すように、特図2の変動期間が経過すると、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾4−装飾1−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
その後、図17(o)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。なお、図17(o)に示されるタイミングでは、特図2の保留数が0であることが示されている。つまり、今回の特図2の変動表示が、遊技状態2に移行する最後のチャンスとなる図柄の変動表示となる。
その後、図17(p)に示すように、特図2の変動期間が経過すると、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾4−装飾1−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
その後、遊技状態は遊技状態1のままであるが、大当りとなっても遊技状態2に移行するチャンスはなくなる。すなわち、初期の遊技状態1あるいは通常状態に移行する。なお、本実施形態では、電サポ状態が終了したときにおいて残存する特図2の保留に基づく図柄の変動表示の結果が大当りとなった場合に遊技状態2に移行し、電サポ状態が終了したときにおいて残存する特図1の保留に基づく図柄変動表示の結果が大当りとなった場合でも遊技状態2に移行することなく遊技状態1に移行するように構成されているが、電サポ状態が終了したときにおいて残存する特図2の保留に加え、電サポ状態が終了したときにおいて残存する特図1の保留に基づく図柄の変動表示の結果が大当りとなった場合にも遊技状態2に移行することができるように構成されてもよい。
また、本実施形態において、例えば、電サポ状態の最後の図柄の変動表示(電サポ最終変動)における変動時間を当該電サポ最終変動専用の変動時間としてもよいし、当該電サポ最終変動専用の演出を行うようにしてもよい。また、電サポ状態や電サポ状態が終了したときにおいて残存する特図2の保留に基づく図柄変動表示がすべて消化されるまでの期間では、特図2の先読みを実行可能である場合があるが、このような期間における図柄の変動表示では、特殊な演出や特殊な変動時間を用いた演出を行ってもよいし、このような期間でのみ発生する演出があってもよい。
次に、図18を参照して、電サポ状態における他の演出例について説明する。ここで、図18は、図17(d)に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。なお、図18(a)〜同図(c)は、図17(e)〜同図(g)と同じなので、説明を省略する。
図18(c)に続く図18(d)では、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cのそれぞれに「装飾3」が停止表示してリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始されている。その後、図18(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、プッシュ演出が開始されて、操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pは、演出ボタン136を模した画像が振動するアニメーションとともに、演出ボタン136の押下を促す「押せ」の文字表示を含んで構成されている。図18(e)では、演出ボタン136を模した画像を大きく表示することにより、大当りへの信頼度が高いことを表している。このとき、演出ボタン136は、振動モータが駆動することにより振動している。ここで、振動していない演出ボタン136を模した画像の表示が行われる場合があってもよく、この場合は、振動している演出ボタン136を模した画像の表示が行われる場合よりも大当りへの信頼度が低いことを表してもよい。なお、操作促進報知画像136Pとともに、演出ボタン136の操作有効期間を示す残時間表示バーを表示するようにしてもよい。
そして、図18(f)に示されるタイミングで、振動している演出ボタン136を遊技者によって押下されると、図18(g)に示すように、遮蔽装置246が駆動して、格子状の左扉246a及び右扉246bが互いに近接する位置まで移動して閉扉状態となり、装飾図柄表示装置208の表示状態を視認困難としている。本実施形態では、遮蔽装置246が閉扉状態とされることにより、大当りとなることを報知するようにしている。遊技者は、これを見ることにより、大当りが導出表示されることを認識することができる場合がある。
その後、図18(h)に示すように、遮蔽装置246の左扉246a及び右扉246bがそれぞれ離間する位置まで移動して開扉状態となり、装飾図柄表示装置208の表示状態を視認容易としている。このとき、装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bに第3停止図柄として「装飾3」が表示画面の中央に大きく表示され、揺れ変動している。
その後、図18(i)に示すように、第2特図表示装置212では、特図Bで確定表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、「装飾3−装飾3−装飾3」の15R大当り確定の装飾図柄の組合せが停止表示される。また、特図2第4図柄t2でも、特図2が特図Bで停止表示したことが報知される。
すると、図18(j)に示すように、装飾図柄表示装置208では、15R大当り遊技が開始した旨の大当り開始演出が行われる。このとき、装飾図柄表示装置28では、表示画面の左上隅部に、大当りとなったときの装飾図柄の組合せである「装飾3−装飾3−装飾3」が表示されるとともに、表示画面の中央上部には、遊技者に右打ちを指示する右打ち表示が表示されている。なお、この場合、電サポ状態において遊技者はすでに右打ちを行っていることから、遊技者は、改めて右打ちをし直す必要がない場合がある。
図18(k)では、2ラウンド目における演出内容が示されている。図18(k)に示されるタイミングでは、今回の大当りが開始されてから15個の遊技球が可変入賞口234に入賞したので、可変入賞口234に入賞して獲得した賞球数は、150個となる。そして、図18(k)に示される装飾図柄表示装置208では、初回の大当りにおいて獲得した獲得賞球数に今回の大当りにおいて獲得した賞球数が加算されるので、獲得賞球数を示す表示として「1650get」の表示が行われている。また、図18(k)では、装飾図柄表示装置208の表示画面の右側に、番長のキャラクタが表示されている。この番長のキャラクタは、上述したようにして特図2の先読みを行った結果、特図2の保留において、大当りとなる図柄の変動表示が含まれている可能性があることを報知するものである。なお、番長のキャラクタを表示することによって、特図2の保留において、大当りとなる図柄の変動表示が含まれていることが確定していることを報知するものであってもよい。すなわち、保留連荘が確定することを報知するものであってもよい。
図18(l)では、15ラウンド目(最終ラウンド)における演出内容が示されている。図18(l)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、大当りが開始してから150個の遊技球が可変入賞口234に入賞したので、可変入賞口234に入賞して獲得した賞球数は、1500個となる。そして、図18(l)に示される装飾図柄表示装置208では、初回の大当りにおいて獲得した獲得賞球数に今回の大当りにおいて獲得した賞球数が加算されるので、獲得賞球数を示す表示として「3000get」の表示が行われている。また、図18(l)に示されるタイミングでは、可変入賞口234は、15ラウンド目が開始してから10個の遊技球が入賞したので、閉状態に変化している。
その後、15ラウンド目が終了すると、図18(m)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述したように、今回の大当りは、電サポ中に発生した大当りであるので、大当り遊技の終了後は、特図の変動表示が100回(電サポ100回)行われるまで継続する電サポ状態(遊技状態3)に移行する。今回移行する遊技状態3は、電サポ100回の電サポ状態であるということもできる。また、大当り遊技の終了後は、特図の変動表示が14回行われるまで特図高確率状態となる。すなわち、大当り遊技の終了後から、14回目の図柄の変動表示が行われるまでは、特図高確率普図高確率状態となり、15回目の図柄の変動表示から100回目の図柄の変動表示が行われるまでは、特図低確率普図高確率状態となる。そのため、図18(m)に示すように、装飾図柄表示装置208では、電サポ100回の電サポ状態に移行する旨を示す「スーパーチャンス突入」「100回転」の文字表示が行われる。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、獲得賞球数の表示が引き続き行われている。さらに、右打ち表示も引き続き行われている。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、図18(n)に示すように、装飾図柄表示装置208において「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄の組合せで停止表示された状態で、確変付き電サポ状態に移行される。このとき、電サポ状態が終了するまでの残り図柄変動回数である「残り100回」という残回数表示がなされる。また、装飾図柄表示装置208では、1つの特図1の保留アイコンh11と、3つの特図2の保留アイコンh21〜h23が表示されており、これら保留アイコンh11、h21〜h23はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。なお、装飾図柄表示装置208では、右打ち表示が終了しているが、例えば、所定の右打ちランプを点灯させることにより、右打ち指示を引き続き行うようにしてもよいし、右打ち表示を終了しないようにしてもよい。また、電サポ状態では、特図1の保留アイコンを表示しないようにしてもよい。また、電サポ状態が開始された後も、上述した獲得賞球数の表示を引き続き行うようにしてもよい。
その後は、特図2が特図1に優先して変動が開始されるため、図18(o)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が開始される。また、このとき、装飾図柄表示装置208では、特図高確率状態であることを示す「確変中」の文字表示が表示画面の右下部に表示されている。この表示は、ST回数である14回の図柄の変動表示が終了するまで継続して表示される。なお、「確変中」の表示を行わないようにしてもよいし、「確変中」の文字表示に換えて、例えば、キャラクタを表示したり、背景色を変更する等、他の表示を行うようにしてもよい。
図18(p)は、大当り遊技が終了してから14回目の図柄の変動表示が終了して、ハズレの表示結果で確定表示されている様子が示されている。本実施形態では、上述したように、14回目の図柄の変動表示が終了した後は、特図低確率状態に移行するので、「確変中」の文字表示は消去されている。なお、「確変中」の文字表示の消去とともに、「時短中」や「電サポ中」等の文字表示を行うようにしてもよい。
その後、図18(q)に示すように、特図2が特図1に優先して変動が開始されるため、図18(o)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が開始される。
次に、図19を参照して、電サポ状態における他の演出例について説明する。ここで、図19は、図17(d)に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。なお、図19(a)〜同図(c)は、図17(e)〜同図(g)と同じであり、図19(d)〜同図(e)は、図17(j)〜同図(k)と同じなので、説明を省略する。
図19(f)は、大当り遊技が終了してから10回目の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。すなわち、電サポ状態である最後の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。具体的には、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾2−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。このとき、残回数表示としての「ラスト」の文字表示が継続して表示されている。なお、図19(e)に示されるタイミングから、図19(f)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に2個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、また、装飾図柄表示装置208では、これに応じて、特図2の4つの保留アイコンh21〜h24が表示され、特図2の保留数が4つであることが示されている。
以上のようにして、電サポ状態が終了すると、遊技状態3としての電サポ状態から遊技状態1としての非電サポ状態に移行する。図19(g)は、電サポ状態が終了してから1回目の特図の変動表示が行われている様子が示されている。この場合も、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。非電サポ状態に移行すると、第2特図始動口232への遊技球の入賞が困難となるので、図19(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者に左打ちすることを指示する左打ち表示が表示される。なお、左打ち表示は、非電サポ状態(遊技状態1)に移行してから、所定時間(例えば、5秒間)表示した後に消去するようにしてもよいし、非電サポ状態に移行して1回目の図柄の変動表示が終了するまで表示するようにしてもよいし、遊技領域124の左側を遊技球が流下したことを検出するまで表示するようにしてもよいし、第1特図始動口230に遊技球が入賞するまで表示するようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208では、電サポ状態が終了したときの保留に基づく特図2の変動表示の消化中であることを示す「プチチャンス中」の表示が行われており、この「プチチャンス中」において大当りとなった場合には、遊技状態2に移行するチャンスがあることを報知してている。なお、本実施形態では、ST14回の仕様となっており、残り4回の図柄の変動表示が行われるまでは特図高確率状態が維持されるようになっているが、ST10回の仕様として、電サポ状態が終了するとともに特図高確率状態から特図低確率状態に移行するようにしてもよい。
図19(g)に続く図19(h)では、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cのそれぞれに「装飾3」が停止表示してリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始されている。その後、図19(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、プッシュ演出が開始されて、上述した操作促進報知画像136Pが表示される。
そして、図19(j)に示されるタイミングで、振動している演出ボタン136を遊技者によって押下されると、図19(k)に示すように、遮蔽装置246が駆動して、格子状の左扉246a及び右扉246bが互いに近接する位置まで移動して閉扉状態となり、装飾図柄表示装置208の表示状態を視認困難としている。
その後、図19(l)に示すように、遮蔽装置246の左扉246a及び右扉246bがそれぞれ離間する位置まで移動して開扉状態となり、装飾図柄表示装置208の表示状態を視認容易としている。このとき、装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bに第3停止図柄として「装飾3」が表示画面の中央に大きく表示され、揺れ変動している。
その後、図19(m)に示すように、第2特図表示装置212では、特図Bで確定表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、「装飾3−装飾3−装飾3」の15R大当り確定の装飾図柄の組合せが停止表示される。また、特図2第4図柄t2でも、特図2が特図Bで停止表示したことが報知される。
すると、図19(n)に示すように、装飾図柄表示装置208では、15R大当り遊技が開始した旨の大当り開始演出が行われる。このとき、装飾図柄表示装置28では、表示画面の左上隅部に、大当りとなったときの装飾図柄の組合せである「装飾3−装飾3−装飾3」が表示されるとともに、表示画面の中央上部には、遊技者に右打ちを指示する右打ち表示が表示されている。なお、この場合、遊技者は非電サポ状態であったことから左打ちを行っており、遊技者は、この右打ち表示を視認することにより、右打ちするようになる場合がある。
図19(o)は、15ラウンド目が終了して大当り遊技の終了演出が行われている様子が示されている。上述したように、今回の大当りは、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示にて大当りとなったものであるので、大当り遊技の終了後は、特図の変動表示が14回(電サポ14回)行われるまで継続する電サポ状態(遊技状態2)に移行する。すなわち、遊技状態2は、特図高確率状態である期間と電サポ状態である期間とが一致する。したがって、図19(o)に示すように、装飾図柄表示装置208では、電サポ14回の電サポ状態において大当りとなった場合には、より有利な遊技状態に移行する可能性がある旨を示す「14回転以内に当たればスーパーチャンス」の文字表示が行われる。具体的には、電サポ14回の電サポ状態において大当りとなると、その大当り遊技の終了後には、電サポ100回の電サポ状態に移行することとなる。なお、遊技状態2における電サポ回数は上述したものに限定されず適宜設定することができ、必ずしも特図高確率状態である期間と一致させなくてもよい。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、獲得賞球数の表示が引き続き行われている。この場合、初回の大当りにおいて獲得した獲得賞球数に今回の大当りにおいて獲得した賞球数が加算されるので、獲得賞球数を示す表示として「3000get」の表示が行われている。すなわち、本実施形態では、プチチャンス中において大当りが発生した場合も連荘として扱われている。なお、プチチャンス中に大当りした場合は、初回の大当りであるとして、獲得賞球数の表示をリセットするようにしてもよい。また、図19(o)に示される装飾図柄表示装置208では、さらに、右打ち表示も引き続き行われている。また、図19(n)に示されるタイミングから、図19(o)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に1個の遊技球がさらに入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が4回分保留されている(すなわち、保留満タンである)ことが示されている。
次に、図20を参照して、電サポ状態における他の演出例について説明する。ここで、図20は、図17(d)に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。なお、図20(a)〜同図(c)は、図19(a)〜同図(c)と同じなので、説明を省略する。
図20(d)は、大当り遊技が終了してから9回目の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。すなわち、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾2−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。このとき、残回数表示は、電サポ状態が今回の特図の変動表示を含めて残り2回であることを示す「残り2回」となっている。なお、図20(d)に示されるタイミングでは、特図2の保留数が2つであることが示されている。
その後、図20(e)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。なお、今回の特図の変動表示が大当り遊技が終了してから10回目であるため、今回の特図の変動表示が終了すると、電サポ状態が終了する旨を示す「ラスト」の文字表示が残回数表示として装飾図柄表示装置208の表示画面の上部中央に表示されている。
図20(f)は、大当り遊技が終了してから10回目の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。すなわち、電サポ状態である最後の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。具体的には、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾2−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。このとき、残回数表示としての「ラスト」の文字表示が継続して表示されている。なお、図17(l)に示されるタイミングでは、特図2の保留数が1つであることが示されている。
以上のようにして、電サポ状態が終了すると、遊技状態3としての電サポ状態から遊技状態1としての非電サポ状態に移行する。図20(g)は、電サポ状態が終了してから1回目の特図の変動表示が行われている様子が示されている。この場合も、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。非電サポ状態に移行すると、第2特図始動口232への遊技球の入賞が困難となるので、図20(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者に左打ちすることを指示する左打ち表示が表示される。また、装飾図柄表示装置208では、電サポ状態が終了したときの保留に基づく特図2の変動表示の消化中であることを示す「プチチャンス中」の表示が行われており、この「プチチャンス中」において大当りとなった場合には、遊技状態2に移行するチャンスがあることを報知してている。
図20(h)は、同図(g)に示される図柄の変動表示中が継続して行われている様子が示されている。なお、図20(g)に示されるタイミングから、図20(h)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に1個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、1つの保留ランプが点灯しており、また、装飾図柄表示装置208では、これに応じて、特図2の1つの保留アイコンh21が表示され、特図2の保留数が1つであることが示されている。すなわち、遊技状態3において電チューのロング開放が開始した後、遊技状態3から遊技状態1に遊技状態が移行すると、遊技状態1に移行した後も電チューのロング開放が継続している場合がある。このような状況においては、遊技状態1に移行した後で第2特図始動口232に遊技球が入賞する場合がある。この演出例では、プチチャンス中において第2特図始動口232へ遊技球が入賞して特図2の変動表示が保留された場合も、当該保留された図柄の変動表示に基づいて大当りとなった場合には、遊技状態2に移行することができるように構成されている。
その後、図20(i)に示すように、特図2の変動期間が経過すると、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾3−装飾2−装飾8」で停止表示し、特図2第4図柄t2は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
その後、図20(j)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。また、装飾図柄表示装置208では、「プチチャンス中」の文字表示が継続して行われている。
図20(j)に続く図20(k)では、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cのそれぞれに「装飾3」が停止表示してリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始されている。その後、図20(l)に示すように、装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bに第3停止図柄として「装飾3」が導出表示され、表示画面の中央に大きく表示されながら揺れ変動している。
その後、図20(m)に示すように、第2特図表示装置212では、特図Bで確定表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、「装飾3−装飾3−装飾3」の15R大当り確定の装飾図柄の組合せが停止表示される。また、特図2第4図柄t2でも、特図2が特図Bで停止表示したことが報知される。その後、図20(n)〜同図(o)に示されるようにして演出が行われるが、これらの演出は図19(n)〜同図(o)と同様であるので、詳しい説明は省略する。
本実施形態では、例えば、電サポ状態における最後の図柄の変動表示(大当り終了後、10回目の特図2の変動表示)における変動時間を長時間(例えば、10秒)とすると、「プチチャンス」の状態でより多くの図柄の変動表示を行わせることができるので、遊技性を高めることができる場合がある。
しかしながら、遊技の仕様によっては、「プチチャンス」の状態での図柄の変動表示の回数を過剰に付与することになって、射幸心を煽る結果となり、好ましくない状況となってしまう場合がある。
ここで、図21を参照して、遊技の仕様として好ましくない例を説明する。図21は、図20に示す演出例における動作の一例について説明するタイミングチャートである。なお、説明を容易にするため、図21における説明では、電サポ状態における電サポ回数を5回としている。
図21に示すように、t0のタイミングで大当り遊技が終了すると、非電サポ状態から電サポ状態に移行する。そして、例えば、当該大当り遊技が開始される前の遊技状態が電サポ状態であり、当該大当り遊技の終了時点ではすでに特図2の保留が4つとなっている。そのため、大当り遊技が終了すると、特図1に優先して特図2の変動表示が開始される。電サポ状態における特図2の変動時間は、電サポ状態における最後の図柄の変動表示よりも前に行われる図柄の変動表示(例えば、図21では、大当り遊技の終了後1〜4回目の図柄の変動表示)では極めて短い時間(例えば、0.5秒)の変動時間とされている。一方、普図は、電サポ状態に移行した後に開始した変動表示について電サポ状態としての特典(例えば、変動時間短縮・電チューロング開放・当選確率の向上等)を享受することができる。そして、図21に示される例では、電サポ状態で普図当りとなると、電チューは、例えば、0.5秒の短時間の開放を行った後、閉鎖時間T(例えば、1.5秒)だけ閉状態となり、その後、長時間(例えば、5秒)の開放が行われる。なお、電チューの開放時間と閉鎖時間は任意に設定可能である。
そのため、大当り遊技が終了すると、特図2による4回の変動表示が極めて短時間で行われ、その結果、電チューに入賞可能となる長時間の開放が開始される前に4回の特図2の変動表示が消化されてしまう。その後、電チューの長時間の開放が開始されると、遊技球が多く入賞し、5回目の特図2の変動表示が開始されるとともに、特図2の保留も一気に4つとなる。そのため、「プチチャンス」の状態(図21では、「プチチャンスモード」という場合がある。)において、少なくとも4回の特図2の変動表示を確保することができるようになる。
一方、普図当りによる電チューの開閉動作が終了し、1回の普図遊技が終了すると、続いて、保留されている普図の変動表示が開始される。ここでも、短時間の普図の変動表示が行われた後、普図当りとなって、上述した要領で電チューの開閉動作が行われる。
5回目の特図2の変動表示の変動時間は長時間であるので、例えば、図21に示すように、5回目の特図2の変動表示が終了する前に普図の変動表示が終了して普図当りとなり、電チューの開閉動作が開始され、その後、特図2の変動表示が終了した場合、当該特図2の変動表示が終了した時点(t1のタイミング)で電サポ状態から非電サポ状態に移行するが、電チューの開閉動作が開始された後で非電サポ状態に移行することから、非電サポ状態に移行した後も、電チューの長時間開放が行われることとなる。そのため、非電サポ状態に移行した後であっても、多数の特図2の保留を確保することができる場合がある。なお、5回目の特図2の変動表示が終了すると、非電サポ状態に移行するとともに、プチチャンスモードに移行することとなる。
例えば、図21に示すように、プチチャンスモードに移行した後の特図2の変動表示の変動時間について、4つの保留された特図2の変動表示のうちの1〜3回目に実行される特図2の変動表示(すなわち、大当り遊技の終了後、6〜8回目の図柄の変動表示)については、極めて短時間(例えば、0.5秒)で行われ、残り1つの保留である4回目に実行される特図2の変動表示(すなわち、大当り遊技の終了後、9回目の図柄変動表示)については、長時間行われるようにした場合、保留が0の状態で電チューが長時間開放されている場合がある。
すると、プチチャンスモード中に特図2の変動表示を最大で4つ保留させることができる場合がある。本来、非電サポ状態となると電チューに入賞しにくくなるため、通常であれば、プチチャンスモード中に行われる特図2の変動表示の回数は4回であり、t2のタイミングでプチチャンスモードが終了するわけであるが、図21に示すような場合では、プチチャンスモード中に保留された特図2の変動表示が消化されるまでプチチャンスモードが継続することとなる。すなわち、プチチャンスモード中に行われる特図2の変動表示の回数が8回と倍増することとなり、その期間もt3のタイミングまで延長されることとなる。その結果、遊技状態2に移行するチャンスが倍増し、射幸性が高まるといった問題が生じてしまう。
上述したような状況を発生しにくくするためには、例えば、プチチャンスモードに移行した後の特図2の変動表示の変動時間を短時間とせず、ある程度の長時間(例えば、通常遊技状態で選択され得る変動時間等)とし、また、普図遊技(普図の変動表示の開始から、普図当りとなって、電チューの開閉動作が終了するまでの遊技)の実行時間をあまり長くしないようにする(例えば、電チューの閉鎖時間Tを短くしたり、電チューの開閉動作を1回の長時間開放のみとする等)のが好ましい。このようにすると、射幸性が高まるのを抑制することができ、健全な遊技を行わせることができる場合がある。
<変形例1>
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行可能な演出の変形例について説明する。この変形例では、基本的構成については、上述した実施形態と同様であるが、大当り遊技の終了後に付与される電サポ回数が異なっている。具体的には、特図1で大当りした場合は、大当り遊技終了後に遊技状態3に移行するが、この場合において付与される電サポ回数は2回となっている。また、特図2で大当りとなった場合であって、電サポ状態において大当りとなった場合には、当該大当り遊技終了後に遊技状態3に移行し、この場合において付与される電サポ回数は100回となっている。また、特図2で大当りした場合であって、電サポ状態において大当りとならなかったが、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示(プチチャンス中)にて大当りとなった場合には、当該大当り遊技終了後に遊技状態2に移行し、この場合において付与される電サポ回数は10回となっている。なお、電サポ状態及びプチチャンス中のいずれでもない状態において特図2で大当りした場合には、当該大当り遊技終了後に遊技状態3に移行するが、この場合において付与される電サポ回数は2回となる。なお、ST回数は14回としているが、任意に設定することができる。
図22は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図22は、図17(d)に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図22(a)は、大当り遊技の終了演出が行われている様子が示されている。図22(a)に示される演出は、大当り遊技の終了後に移行する遊技状態3において付与される電サポ回数が2回であるため、電サポ2回の電サポ状態において大当りとなった場合には、より有利な遊技状態に移行する可能性がある旨を示す「2回転以内に当たればスーパーチャンス」の文字表示が行われる点を除き、図17(e)と同じである。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、図22(b)に示すように、装飾図柄表示装置208において「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄の組合せで停止表示された状態で、確変付き電サポ状態に移行される。このとき、電サポ状態が終了するまでの残り図柄変動回数である「残り2回」という残回数表示がなされる。また、装飾図柄表示装置208では、1つの特図1の保留アイコンh11と、4つの特図2の保留アイコンh21〜h24が表示されており、これら保留アイコンh11、h21〜h24はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
その後は、特図2が特図1に優先して変動が開始されるため、図22(c)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が開始される。
その後、図22(d)に示すように、特図2の変動期間が経過すると、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾2−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
その後、図22(e)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。なお、今回の特図の変動表示が大当り遊技が終了してから2回目であるため、今回の特図の変動表示が終了すると、電サポ状態が終了する旨を示す「ラスト」の文字表示が残回数表示として装飾図柄表示装置208の表示画面の上部中央に表示されている。
図22(f)は、大当り遊技が終了してから2回目の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。すなわち、電サポ状態である最後の特図の変動表示が終了したときの様子が示されている。具体的には、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾2−装飾6」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。このとき、残回数表示としての「ラスト」の文字表示が継続して表示されている。なお、図22(f)に示されるタイミングでは、特図2の保留数が2つであることが示されている。
以上のようにして、電サポ状態が終了すると、遊技状態3としての電サポ状態から遊技状態1としての非電サポ状態に移行する。図22(g)は、電サポ状態が終了してから1回目の特図の変動表示が行われている様子が示されている。この場合も、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。非電サポ状態に移行すると、第2特図始動口232への遊技球の入賞が困難となるので、図22(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者に左打ちすることを指示する左打ち表示が表示される。また、装飾図柄表示装置208では、電サポ状態が終了したときの保留に基づく特図2の変動表示の消化中であることを示す「プチチャンス中」の表示が行われており、この「プチチャンス中」において大当りとなった場合には、遊技状態2に移行するチャンスがあることを報知してている。
その後、図22(h)に示すように、特図2の変動期間が経過すると、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾3−装飾2−装飾8」で停止表示し、特図2第4図柄t2は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
その後、図22(i)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。また、装飾図柄表示装置208では、「プチチャンス中」の文字表示が継続して行われている。
図22(j)は、同図(i)に示される図柄の変動表示中が継続して行われている様子が示されている。なお、図22(i)に示されるタイミングから、図22(j)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に1個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、1つの保留ランプが点灯しており、また、装飾図柄表示装置208では、これに応じて、特図2の4つの保留アイコンh21が表示され、特図2の保留数が1つであることが示されている。この演出例では、図20に示される演出例とは異なり、電サポ状態が終了した後で第2特図始動口232に遊技球が入賞して、当該入賞に基づく特図2の変動表示の結果が大当りとなった場合には、遊技状態2には移行せず、電サポ回数が2回である遊技状態3に移行するように構成されている。
その後、図22(k)に示すように、特図2の変動期間が経過すると、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図J」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾3−装飾2−装飾8」で停止表示し、特図2第4図柄t2は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
その後、図22(l)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示す要領で、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。なお、「プチチャンス中」の文字表示は、特図2の変動表示が開始されるとともに終了している。
図22(l)に続く図22(m)では、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cのそれぞれに「装飾3」が停止表示してリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始されている。その後、図22(n)に示すように、装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bに第3停止図柄として「装飾3」が導出表示され、表示画面の中央に大きく表示されながら揺れ変動している。
その後、図22(o)に示すように、第2特図表示装置212では、特図Bで確定表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、「装飾3−装飾3−装飾3」の15R大当り確定の装飾図柄の組合せが停止表示される。また、特図2第4図柄t2でも、特図2が特図Bで停止表示したことが報知される。
すると、図22(p)に示すように、装飾図柄表示装置208では、15R大当り遊技が開始した旨の大当り開始演出が行われる。図22(p)に示される演出内容は、図19(n)と同様であるため、詳しい説明を省略する。
図22(q)は、15ラウンド目が終了して大当り遊技の終了演出が行われている様子が示されている。上述したように、今回の大当りは、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示(すなわち、電サポっ状態の終了後に保留された特図2の変動表示)にて大当りとなったものであるので、当該大当り遊技の終了後は電サポ回数が2回付与される遊技状態3に移行することとなる。したがって、図22(q)に示すように、装飾図柄表示装置208では、電サポ2回の電サポ状態において大当りとなった場合には、より有利な遊技状態に移行する可能性がある旨を示す「2回転以内に当たればスーパーチャンス」の文字表示が行われる。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、獲得賞球数の表示が行われている。この場合、プチチャンスが終了した後で発生した大当りであるので、初回の大当りとなり、したがって、今回の大当りにおいて獲得した賞球数が獲得賞球数を示す表示として表示される。すなわち、装飾図柄表示装置208では、「1500get」の表示が行われている。また、図22(q)に示される装飾図柄表示装置208では、さらに、右打ち表示も引き続き行われている。
<<実施形態2>>
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。以下、これまで説明した実施形態との相違点を中心に説明する。
図23は、第2実施形態に係るパチンコ機に適用される遊技盤200Aを正面側(遊技者側)から見た略示正面図である。なお、この遊技盤200Aは、第1実施形態におけるパチンコ機100に取り付けられる遊技盤200に換えて装着可能であるので、第1実施形態において説明した遊技盤200と機能・構成の共通する部分については符号を共通にして説明を省略する場合がある。
遊技盤200Aは、前面に遊技領域124を有し、図1で説明した本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200Aを本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
本体104に対する遊技盤200Aの取付構造は、様々な構造を採用可能であるが、例えば、本体104の正面視左側(ヒンジ部112側)に遊技盤200Aの正面視左側部200aを挿入し、ここを回動中心として遊技盤200Aを回動させつつ遊技盤200Aの正面視右側部200bを本体104に押圧し、セットする構造を採用可能であり、このような構造であれば作業性を向上できる場合がある。
遊技盤200Aは、板状の本体201に各種の部品が取り付けられたユニットである。本体201は、例えば、樹脂により形成され、その表面(正面)は、パチンコ機100のキャラクタ等を表示した装飾面を構成する。装飾面は、例えば、パチンコ機100のキャラクタ等を印刷したシート(化粧板)を貼り付けることで形成してもよい。本体201の右下方には振動センサSR3が配設されている。振動センサSR3で検出された場合、エラー処理(例えば画像や音による報知、遊技の継続を不能とする遊技停止等)を行うことができる。振動センサSR3は磁気センサ等、他の不正検出センサであってもよい。
遊技盤200Aには、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。外レール202の一部は、本体104に着脱自在なレール部材209により形成されている。遊技領域124のうち、外レール202と内レール204との間の領域は発射された遊技球を案内する案内領域201aを形成している。
遊技盤200Aの遊技領域124以外の領域を非遊技領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124と非遊技領域とは外レール202を境界として区別することができる。また、遊技球の発射強度を最大にした状態で遊技球が通過する領域よりも内側の領域は少なくとも遊技領域124と呼ぶことができる。遊技領域124は、遊技領域124内に演出装置等が存在することで遊技球が通過しない領域を含む場合がある。遊技中に遊技球が流下する点で遊技領域124を流下領域と呼び、メンテナンスやアクシデントを除いて遊技中に遊技球が流下しない点で非遊技領域を非流下領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124は、その全域を流下領域と呼ぶことも可能であるが、演出装置等の存在により遊技球が流下することがない領域は非流下領域と呼んでもよい。
遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設している。遊技領域124よりも下方には、普図表示装置210と、第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214と、普図保留ランプ216と、第1特図保留ランプ218と、第2特図保留ランプ220と、を配設している。なお、本実施形態では、特図表示装置が2つ設けられるものとしたが、1つだけ設けられたものであってもよいし、3つ以上設けられたものであってもよい。
装飾図柄表示装置208の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234や一般入賞口226等を有するアタッカユニット2340とを配設している。アタッカユニット2340は、詳しくは後述するが、遊技盤200Aの本体201に着脱自在に取付可能とされている。
一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200Aの右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200Aの中央下部に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態の場合、第1特図始動口230の配置上、右打ちした場合には、第1特図始動口230への遊技球の入球は困難な構成となっている。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態の場合、普図始動口228の配置上(不図示の遊技釘により)、左打ちした場合には、普図始動口228への遊技球の入球は困難な構成となっている。したがって、左打ち中は、普図変動遊技に当選することは原則として無く、したがって羽根部材232aが開閉することも原則とし無い。一方、右打ちした場合には、普図始動口228への遊技球の入球が期待できるため、普図変動遊技に当選して羽根部材232aが開閉する場合がある。
さらに、遊技領域124には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
また、本実施形態では、遊技領域124の上部に演出装置2が、下部に演出装置3が、それぞれ配置されると共に、左側、右側にそれぞれ演出装置4が配置されている。各演出装置4の背後には後述する演出装置5が配置されている。本実施形態の場合、これらは本体104に支持され、演出に応じて適宜動作を行う。すなわち、演出装置2〜5は、それぞれ演出可動体224を構成している。
次に、図23に示されるアタッカユニット2340の詳細について説明する。図24は、アタッカユニット2340の正面を表す図であり、図25は、アタッカユニット2340を背面から見た図である。
アタッカユニット2340は、第一の可変入賞手段の一例としての第1可変入賞口234と、第二の可変入賞手段の一例としての第2可変入賞口235と、一般入賞口226とを備えている。
アタッカユニット2340は、例えば、平板状からなり、遊技盤200Aの前面に取り付けるための取付ベース2340aと、この取付ベース2340aの前面に対して所定間隔をあけて取り付けられる装飾部材2340bとを備えている。
取付ベース2340aには、上端近傍の略中央に方形状の開口が開設されており、この開口を覆うように板状の第一の扉部材2341が取り付けられている。第一の扉部材2341は、その下端辺が取付ベース2340aに軸支されており、取付ベース2340aの後側に取り付けられたソレノイドSOL1の駆動によって、前方に開閉自在となっている。ソレノイドSOL1は、第1実施形態において上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。本実施形態では、上述したようにして第1可変入賞口234が構成されている。取付ベース2340aの裏側には、第1可変入賞口234に入球した遊技球を下方に排出する入賞通路が形成されており、入賞通路の所定位置には、遊技球の通過を検出する第1カウントスイッチSW1が設けられている。カウントスイッチSW1により遊技球の通過が検出された場合、払出装置152が駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球が賞球として上皿126に排出される。
また、取付ベース2340aの右側上端部には、一般入賞口226が設けられており、遊技球の上方からの進入を許容する。なお、一般入賞口226の前面側は、装飾部材2340bにより被覆されている。
また、取付ベース2340aと装飾部材2340bとの間には、第2可変入賞口235が形成されている。本実施形態では、第2可変入賞口235は、後述する小当り遊技においてのみ開放し、大当り遊技中の各ラウンドでは、第1可変入賞口234のみが開放し、第2可変入賞口235は開放しないように構成されているが、大当り遊技中において、第2可変入賞口235が開放するラウンドがあってもよい。以下に、第2可変入賞口235の構成について、図26(a)および図26(b)を参照しながら詳述する。図26は、第2可変入賞口235の内部構造について説明する図であって、図26(a)は、可変入球手段の一例としてのVシャッタ2352aが閉状態となっていること示す図であり、図26(b)は、Vシャッタ2352aが開状態となっていることを示す図である。なお、図26(a)および図26(b)では、第2可変入賞口235の内部構造について容易に説明するために、装飾部材2340bを透過して表している。
図26(a)および図26(b)に示すように、装飾部材2340bは、底面2340cと上面2340dと側面2340eとを有する壁面が板面2340fの裏面から後方に立設されてなる。装飾部材2340bは、壁面により遊技球が転動可能な第一の転動領域SP1と第二の転動領域SP2とが形成され、その後方の開放部分は取付ベース2340aの前面によって閉塞される。
第一の転動領域SP1は、上方が開放されており、当該開放部分を覆うように板状のシャッタ部材2351が取付ベース2340aに対して奥行き方向に進退自在に設けられている。シャッタ部材2351は、ソレノイドSOL2(図25参照)の駆動によって変位可能に構成されている。ソレノイドSOL2は、第1実施形態において上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。すなわち、本実施形態では、シャッタ部材2351が取付ベース2340aに対して前方に進出した状態(閉状態)となっているときは第一の転動領域SP1が閉塞されて、遊技球の第一の転動領域SP1への進入が阻止され、後方に後退した状態(開状態)となっているときは第一の転動領域SP1が開放されて、遊技球の第一の転動領域SP1への進入が許容される。
第一の転動領域SP1と第二の転動領域SP2とを連絡する位置には、遊技球の通過を検出する第2カウントスイッチSW2が配設されており、第一の転動領域SP1に進入した遊技球が、底面2340c上を転動して左方向に案内されると、この第2カウントスイッチSW2を通過する。第2カウントスイッチSW2は、第1実施形態において上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が第2カウントスイッチSW2への遊技球の通過を検出すると、第2可変入賞口235への入賞を検知するとともに、払出装置152が駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球が賞球として上皿126に排出される。
第2カウントスイッチSW2を通過した遊技球は、第二の転動領域SP2に案内される。第二の転動領域SP2は、下方にV通路2340gと一般通路2340hとを左右方向に並設し、受け入れた遊技球をいずれかの通路に案内して下方に排出するように構成されている。V通路2340gには、V通過スイッチSW3が配設されており、V通路2340gに案内された遊技球がこのV通過スイッチSW3を通過するように構成されている。このように、V通路2340gは、少なくとも第2可変入賞口235に進入した遊技球が進入可能な位置に設けられた領域であるということができる。V通過スイッチSW3は、第1実施形態において上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304がV通過スイッチSW3への遊技球の通過を検出すると、V通路2340gを遊技球が通過したと判定することができる。また、V通路2340gの上方を覆うように板状のVシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して奥行き方向に進退自在に設けられている。Vシャッタ2352aは、ソレノイドSOL3(図25参照)の駆動によって変位可能に構成されている。ソレノイドSOL3は、第1実施形態において上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。すなわち、本実施形態では、図26(a)に示すように、Vシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して前方に進出した状態(閉状態)となっているときは、V通路2340gへの遊技球の進入が阻止され、第二の転動領域SP2に進入した遊技球は、Vシャッタ2352aの上面を転動して一般通路2340hに案内される。一方、図26(b)に示すように、Vシャッタ2352aが取付ベース2340aに対して後方に後退した状態(開状態)となっているときは、V通路2340gへの遊技球の進入が許容され、第二の転動領域SP2に進入した遊技球は、V通路2340gに案内される。以下の説明において、ソレノイドSOL3を確変作動領域ソレノイドということがある。また、一般通路2340hには、排出球検出スイッチSW4が配設されており、一般通路2340hに案内された遊技球がこの排出球検出スイッチSW4を通過するように構成されている。排出球検出スイッチSW4は、第1実施形態において上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が排出球検出スイッチSW4への遊技球の通過を検出すると、一般通路2340hを遊技球が通過したことを検知する。
本実施形態では、上述したように構成することによって、例えば、第2カウントスイッチSW2の遊技球の通過数と、V通過スイッチSW3および排出球検出スイッチSW4の通過数とで遊技球の第2可変入賞口235へのイン/アウトを監視することにより、不正にV通路2340gへ遊技球を通過させることを監視することができる場合がある。具体的には、第2可変入賞口235の第2カウントスイッチSW2により検知された遊技球の数を第2可変入賞口235に受け入れられた数(IN数)としてカウントし、RAM308に記憶する。一方、V通過スイッチSW3と排出球検出スイッチSW4のそれぞれにより検知された遊技球の数の合計数を、第2可変入賞口235から排出された数(OUT数)としてカウントし、RAM308に記憶する。そして、これらのIN数とOUT数について、IN数とOUT数とが一致しているかを確認する処理を実行し、IN数>OUT数の場合には、入賞超過状態と判定し、IN数<OUT数の場合には、排出超過状態と判定することにより入賞エラー判定を行うことができる。不正な行為としては、例えば、糸付き球や規定よりもサイズの大きい遊技球(いわゆる、デカ球)を利用した行為等が挙げられる。
また、本実施形態では、上述した構成により、第2可変入賞口235に進入した遊技球のみがV通路2340gに進入可能であって、第1可変入賞口234に進入した遊技球は、V通路2340gに進入不可能に構成されている。
本実施形態では、例えば、小当りが発生すると開放する第2可変入賞口235に遊技球が入賞し、この遊技球がV通過スイッチSW3を通過すると大当りが発生し、第1可変入賞口234が所定の開閉パターンで開閉する大当り遊技が行われるように構成されている。
また、例えば、大当り遊技中において、第2可変入賞口235に進入した遊技球がV通路2340gを通過すると、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態(確変状態)に移行し、大当り遊技中においてV通過スイッチSW3を遊技球が通過しなかった場合には、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態(時短状態)に移行する遊技が行われるようにしてもよい。
<図柄の種類>
次に、図27(a)〜(d)を用いて、第2実施形態に係るパチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図27(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図27(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。なお、第2実施形態に係るパチンコ機100では、大当りに当選する確率が高くなる大当り(特別大当り)が無い遊技構成であるが、特別大当りがある遊技構成であってもよい。特別大当りに当選すると、次回の特図変動遊技で大当りに当選する確率が高くなる(特図高確率状態)。
図27(a)には、特図1に係る図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図G」までの7種類の特図が示されている。図27(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図1の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」〜「特図F」)が用意されている。「特図A」及び「特図B」は15R大当り図柄であり、「特図C」及び「特図D」は6R大当り図柄であり、「特図E」及び「特図F」は2R大当り図柄である。これらの図柄(特図A〜F)が停止表示されるとその後、制御状態は普図高確率状態(電サポ状態)になる。本実施形態では、特図A〜特図Fのいずれで大当りした場合も、大当り遊技の終了後、所定回数(例えば、4回)の特図の変動停止表示が行われると、普図高確率状態から普図低確率状態に移行するように構成されている。本実施形態では、特図1で大当りした場合には、いずれの大当り図柄であっても、大当り遊技の終了後に、電サポ4回が付与される。
「特図G」はハズレ図柄であり、大当り遊技が開始されない特図である。
図27(b)には、特図2に係る図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図c」までの3種類の特図が用意されている。図27(b)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図2の停止図柄態様として、1種類の大当り図柄(「特図a」)が用意されている。「特図a」は16R直撃大当り図柄であり、16ラウンドの大当り遊技の終了後は電サポ状態に移行する。この場合に付与される電サポ回数は4回(電サポ4回)である。
「特図b」は小当り図柄(15RV図柄)である。「特図b」に当選すると、当選しない場合よりもV通路2340gを遊技球が通過しやすくなり、V通路2340gに設けられたV通過スイッチSW3を遊技球が通過すると(以下、V入賞と呼ぶ場合がある)、15Rの大当り遊技に移行する。正確に言えば、特図2の変動表示の結果が「特図b」となると、第2可変入賞口235が所定の態様で開放する1ラウンド目の遊技が開始され、この1ラウンド目の遊技において遊技球が第2可変入賞口235に入賞し、この遊技球がV通過スイッチSW3を通過(V入賞)することを条件に、2ラウンド目から16ラウンド目まで(合計15R)行われる実質15R大当り遊技が開始されることとなる。本実施形態では、このように構成されているので、16R直撃大当りと小当りによるV入賞で発生した大当りとでは、16R直撃大当りの方が出玉が多い。なお、本実施形態では、小当りとなった場合に行われる小当り遊技では、第2可変入賞口235は、例えば、5秒間開放し、また、第2可変入賞口235に入球した遊技球が容易にV通過スイッチSW3を通過しやすいように、Vシャッタ2352aが開閉制御されるので、電サポ状態では右打ちをすることによって、小当りが発生した場合には容易にV入賞させることができる場合がある。なお、例えば、Vシャッタ2352aが開状態となっている時間を短時間としたり、第2可変入賞口235に入賞した遊技球をV通路2340gと一般通路2340hとに振り分ける振分装置を有する構成とし、第2可変入賞口235に入球した遊技球がV入賞したりV入賞しなかったりするように構成してもよい。
なお、特図2の小当り図柄は、特図1の大当り図柄よりも種類を多くしてもよい。V入賞した場合の大当りの種別が分り難くなり、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、図27(a)及び(b)に例示した図柄以外の図柄も用意されていてもよい。
図27(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。本実施形態の場合、装飾図柄の組み合わせは、特図1に対応しているが、特図2にも対応させてもよい。
第1特図始動口230に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」〜「特図D」の大当りを報知する場合、図柄表示領域208a〜208cに、装飾3と装飾7以外の同じ装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。
また、「特図A」又は「特図B」の大当りを報知する場合、装飾3又は装飾7が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。
また、「特図E」又は「特図F」の大当りを報知する場合、「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”を停止表示する。また、ハズレである「特図G」を報知する場合は、“装飾図柄の組合せ1”〜“装飾図柄の組合せ3”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
図27(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のハズレを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図27(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、特図1及び特図2の当否判定用テーブルについて、図28(a)を参照しながら説明する。この当否判定用テーブルは、例えば、図7を参照して上述した主制御部タイマ割り込み処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)で用いられるテーブルである。なお、上述した通り、本実施形態では特図の当選確率が変動する遊技は想定していない。同図の例では大当りの当否判定に用いる乱数の範囲は0〜65535とされており、乱数が0〜163の場合に大当りと決定し(大当り確率:約1/399.6)、乱数が164〜65535の場合にハズレと決定する。
続いて、小当り判定用テーブルについて、図28(b)を参照しながら説明する。小当りの当否判定は、特図2の当否判定でハズレと決定した場合に行われ、小当り判定用テーブルは、この小当りの当否判定で用いられるテーブルである。すなわち、本実施形態では、特図2でのみ小当りが発生する。同図の例では特図2の小当りの当否判定に用いる乱数の範囲は0〜65535とされており、乱数が0〜10919の場合に小当りと決定し(小当り確率:約1/6)、乱数が10920〜65535の場合にハズレと決定する。
続いて、特図1図柄決定用テーブルについて、図28(c)を参照しながら説明する。特図1の停止図柄を決定する場合には、図28(c)に示す特図1図柄決定用テーブルを参照し、特図1の当否判定結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図1の停止図柄を選択する。本実施形態では、特図1の当否判定結果が大当りの場合には、特図A〜特図Fのうちからいずれか一つが選択される。より具体的には、特図1の当否判定結果が大当りの場合には、30/100の確率で特図Aが選択され、30/100の確率で特図Bが選択され、15/100の確率で特図Cが選択され、15/100の確率で特図Dが選択され、5/100の確率で特図Eが選択され、5/100の確率で特図Fが選択される。すなわち、特図1では、大当りとなる場合、60%の確率で15R大当りとなり、30%の確率で6R大当りとなり、10%の確率で2R大当りとなる。そのため、特図1では、15R大当りが開始されやすいということができる。また、特図1の当否判定結果がハズレの場合には、特図Gが選択される。なお、特図1は小当りがないので、小当り図柄を決定するためのテーブルはない。
続いて、特図2図柄決定用テーブルについて、図28(d)を参照しながら説明する。特図2の停止図柄を決定する場合には、図28(d)に示す特図2図柄決定用テーブルを参照し、特図2の当否判定の結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図2の停止図柄を選択する。本実施形態では、特図2の当否判定結果が大当り(直撃大当り)の場合には、特図aが選択され、小当りの場合には、特図bが選択され、ハズレの場合には、特図cが選択される。なお、特図2の停止図柄を決定する場合に、乱数を抽出せず、テーブルを用いないようにしてもよい。
次に、図29を参照しながら、本実施形態に係るパチンコ機100におけるゲームフローについて説明する。
本実施形態に係るパチンコ機100では、まず最初に、非電サポ状態としての遊技状態1から開始する。そして、遊技状態1において、特図の変動表示の結果が、特図A〜特図Fのいずれかである場合、すなわち、大当りとなった場合は、大当り遊技の終了後、電サポ状態の一つとしての遊技状態3に移行する。遊技状態3に移行したときに付与される電サポ回数は4回となる。遊技状態3は電サポ状態であるので、右打ちすることにより、第2特図始動口232に入賞しやすくなり、主として特図2の変動表示が行われるようになる。そして、遊技状態3において16R直撃大当りとなったり、小当りとなってV入賞して大当りとなった場合は、大当り遊技の終了後、再び遊技状態3に移行する。
一方、遊技状態3に移行した後、付与された電サポ回数(4回)の特図の変動表示が行われると、電サポ状態(普図高確率状態)が終了(電サポ抜け)し、遊技状態1に移行する。しかしながら、遊技状態3における最後の特図の変動表示の実行中において特図2の変動表示が保留されている場合、遊技状態1に移行した後もこれが維持される場合がある。すなわち、特図2の保留が遊技状態1に移行した後にも残存する場合がある。例えば、4回の電サポ回数が付与された遊技状態3に移行した後、4回の特図の変動表示が終了した時点では、特図2の保留が最大で4つ残存する場合がある。本実施形態では、このようにして残存した保留に基づく特図の変動表示において小当りとなってV入賞して大当りとなった場合には、遊技状態3よりは大当りとなりにくいが、遊技状態1よりも大当りとなりやすい遊技状態2に移行する点に特徴を有している。
すなわち、上述した残存した保留に基づく特図の変動表示において小当りとなってV入賞して大当りとなった場合は、大当り遊技の終了後、電サポ状態の一つとしての遊技状態2に移行する。この場合に付与される電サポ回数は1回となる。一方、上述した残存した保留に基づく特図の変動表示で大当りとならなかった場合は、遊技状態1が維持されるが、ここで大当りとなった場合でも、遊技状態2には移行せず、初回大当りとして、大当り遊技の終了後は電サポ回数が4回である遊技状態3に移行することとなる。
また、遊技状態2において小当りとなってV入賞して大当りとなった場合は、大当り遊技の終了後、遊技状態3に移行する。
一方、遊技状態2に移行した後、付与された電サポ回数(1回)の特図の変動表示が行われると、電サポ状態(普図高確率状態)が終了(電サポ抜け)し、遊技状態1に移行する。ここでも、上述したように、特図2の保留が残存している場合には、当該保留に基づく特図の変動表示において小当りとなってV入賞して大当りとなったことを条件に、遊技状態2に移行可能となる。
また、本実施形態では、特図2の変動表示の結果が16R直撃大当りである場合には、遊技状態にかかわらず、大当り遊技の終了後は、電サポ回数が4回である遊技状態3に移行する。
次に、第2実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図30は、第2実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図30には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218及び特図2保留ランプ220が示されている。なお、普通図柄表示装置210及び普図保留ランプ216は、図示を省略している。なお、図30(a)〜同図(r)に示される演出内容は、第2特図表示装置214にハズレ図柄としての「特図c」が停止表示され、また、第1特図表示装置212において表示されるハズレ図柄として「特図G」が表示されること以外は、図16(a)〜同図(r)と同様であるので、説明を省略する。
図31は、図30に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図30(r)から続く図31(a)では、15R大当り遊技が開始した旨の大当り開始演出が行われている。このとき、装飾図柄表示装置208では、表示画面の左上隅部に、大当りとなったときの装飾図柄の組合せである「装飾3−装飾3−装飾3」が表示されるとともに、表示画面の中央上部には、遊技者に右打ちを指示する右打ち表示が表示されている。
その後、大当り開始演出が終了して1ラウンド目に移行すると、図31(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の1ラウンド目であることが表示される。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、初回大当りが開始してからの獲得賞球数を示す表示が行われており、図31(b)に示されるタイミングでは、1個の遊技球が第1可変入賞口234に入賞したので、第1可変入賞口234への入賞に対する賞球数(15個)に入賞数(1個)を乗じて得た15個の賞球を獲得した旨を示す「15get」の表示が行われている。なお、獲得賞球数は、第1可変入賞口234への入賞により獲得した賞球数を示しているが、発射球数を差し引いた数を表示するようにしてもよいし、他の入賞口への入賞により獲得した賞球数も含めて表示するようにしてもよい。
図31(c)では、7ラウンド目における演出内容が示されている。図31(c)に示されるタイミングでは、大当りが開始してから61個の遊技球が第1可変入賞口234に入賞したので、賞球数(15個)×入賞数(61個)で915個の賞球を獲得した旨を示す「915get」の表示が行われている。
図31(d)では、15ラウンド目(最終ラウンド)における演出内容が示されている。図31(d)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、大当りが開始してから150個の遊技球が第1可変入賞口234に入賞したので、賞球数(15個)×入賞数(150個)で2250個の賞球を獲得した旨を示す「2250get」の表示が行われている。また、図31(d)に示されるタイミングでは、第1可変入賞口234は、15ラウンド目が開始してから10個の遊技球が入賞したので、閉状態に変化している。
その後、15ラウンド目が終了すると、図31(e)に示すような態様で大当り遊技の終了演出が行われる。上述したように、大当り遊技の終了後は、特図2の変動表示が4回(電サポ4回)行われるまで継続する電サポ状態(遊技状態3)に移行する。今回移行する遊技状態3は、電サポ4回の電サポ状態であるということもできる。装飾図柄表示装置208では、その旨を表示する「チャンスタイム4回」の文字表示が行われるとともに、電サポ中に行われる演出(後述するボーリングリーチ演出)でストライクが出ると大当りとなりやすいことを示す「ストライクで大当り」の文字表示も行われる。なお、電サポ状態では、特図1の変動表示の結果では小当りとならず、そのため、第2可変入賞口235が開放しないので、本実施形態では、特図1の変動表示が行われても電サポの残り回数は減少しない(電サポ回数をカウントしない)ようにしているが、特図1の変動表示が行われた場合でも電サポの残り回数を減少するようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の中央上部では、右打ち表示が引き続き行われている。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、図31(f)に示すように、装飾図柄表示装置208において「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄の組合せで停止表示された状態で、電サポ状態に移行される。このとき、電サポ状態が終了するまでの残り図柄変動回数である「あと4回」という残回数表示がなされる。また、装飾図柄表示装置208では、1つの特図1の保留アイコンh11がデフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。なお、装飾図柄表示装置208では、右打ち表示が終了しているが、例えば、所定の右打ちランプを点灯させることにより、右打ち指示を引き続き行うようにしてもよいし、右打ち表示を終了しないようにしてもよい。また、電サポ状態では、特図1の保留アイコンを表示しないようにしてもよい。
その後、図31(g)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示して上述した要領で、特図1の変動表示が開始される。その後、図31(h)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにそれぞれ表示される装飾図柄が、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部に小さく表示される。なお、図31(g)に示されるタイミングから、図31(h)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に4個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が4回分保留されていることが示されている。
その後、図31(i)に示すように、特図1の変動期間が経過すると、第1特図表示装置212では、ハズレの表示結果である「特図G」で停止表示する。一方、このとき、主制御部300から第1副制御部400に図柄変動停止コマンドが送信され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾2−装飾6」で停止表示し、特図1第4図柄t1は、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示する。
その後、図31(j)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示して上述した要領で、特図2の変動表示が開始される。なお、第2実施形態においても、特図1及び特図2の両方に保留がある場合には、特図2の変動表示が特図1に優先して開始される。ここで、前回の図柄の変動表示が特図1の変動表示であったため、上述したように、電サポ回数は減少しない。そのため、残回数表示は、電サポ状態が残り4回であることを示す「あと4回」のままとなっている。図31(k)は、引き続き図柄の変動表示が行われている様子が示されている。
その後、図31(l)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ボーリングリーチ演出が開始され、主人公の殿様のキャラクタがボーリングの球を投げようとするアニメーション表示が行われる。そして、図31(m)に示すように、装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様のキャラクタが投じた球がレーン上を転動し、整列された10本のボーリングピンに向かっていく様子が示され、小当りあるいは大当りへの期待感を煽っている。その後、図31(n)では、ボーリングの球がまさにボーリングピンに衝突しようとする様子が表示され、小当りあるいは大当りへの期待感をより一層煽っている。
その後、図31(o)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ストライクが取れなかった場面の画像が「残念」の文字表示とともに表示され、今回の図柄の変動表示の結果がハズレであることが報知される。なお、本実施形態では、このボーリングリーチ演出は、通常の遊技状態(例えば、遊技状態1)では行われない演出であり、電サポ状態においてのみ実行される場合がある演出である。ここで、このボーリングリーチ演出は、電サポ状態における図柄の変動表示において必ず実行されるものであってもよいし、実行されない場合があってもよい。また、このボーリングリーチ演出は、後述する電サポ状態が終了したときの保留(残存保留)に基づく特図2の変動表示の消化中においても行われるものであってもよい。
その後、図31(p)に示すように、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図c」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾6−装飾2」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。
その後、図31(q)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示して上述した要領で、特図2の変動表示が開始される。このとき、電サポ回数が減少し、電サポ状態が残り3回であることを示す「あと3回」の文字表示が残回数表示として装飾図柄表示装置208の表示画面の上部中央に表示される。なお、小当りとなって小当り遊技が行われたが、V入賞することなく小当り遊技が終了した場合も、電サポ回数が減少して次回の図柄の変動表示が開始されることとなる。
図32は、図31に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図32(a)は、大当り遊技が終了してから3回目の特図2の変動表示が終了したときの様子が示されている。具体的には、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図c」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾図6−装飾2」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。このとき、残回数表示として電サポ状態が残り2回であることを示す「あと2回」の文字表示が装飾図柄表示装置208の表示画面の上部中央に表示されている。
続いて、図32(b)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示して上述した要領で、特図2の変動表示が開始される。なお、今回の特図2の変動表示が大当り遊技が終了してから4回目であるため、今回の特図2の変動表示が終了すると、電サポ状態が終了する旨を示す「ラスト」の文字表示が残回数表示として装飾図柄表示装置208の表示画面の上部中央に表示されている。
その後、図32(c)に示すように、ボーリングリーチ演出が開始される。なお、図32(c)〜同図(e)に示される演出は、図31(l)〜同図(m)と同様であるため、ここでの説明は省略する。
その後、図32(f)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ストライクが取れた場面の画像が「ストライク」の文字表示とともに表示され、今回の図柄の変動表示の結果が小当りであることが報知される。
続いて、図32(g)に示すように、第2特図表示装置214では、小当りの表示結果である「特図b」で停止表示するが、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が未だに変動表示している。今回の図柄の表示結果は、小当りであるので、第2可変入賞口235が開放することとなる。そして、大当りを発生させるためには、開放した第2可変入賞口235に入球させてV入賞させる必要があるが、電サポ状態で小当りが発生したため、遊技者はすでに右打ちを行っている。そのため、装飾図柄表示装置208では、遊技者に引き続き右打ちすることを指示する「そのまま右打ちだ」の表示が行われている。
その後、図32(h)に示されるタイミングでV入賞すると、装飾図柄表示装置208では、変動表示中の装飾図柄に換えてV入賞した旨の「V」の表示が表示画面の右下部分に表示され、遊技者にV入賞したことを報知し、続いて、図32(i)に示すように、大当りが発生したことの報知である大きな「V」の表示が表示画面の中央に表示されるV大当り開始演出が行われる。これにより、遊技者はV入賞による大当りが発生したことを認識することができる場合がある。なお、上述したように、本実施形態では、小当りが発生して小当り遊技が開始されてからV入賞するまでが大当り遊技の1ラウンド目とされる。
図32(j)は、V大当り開始演出が終了し、大当り遊技の2ラウンド目が開始された様子が示されている。具体的には、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の2ラウンド目であることが表示される。なお、上述したように、2ラウンド目以降は、第2可変入賞口235は開放せず、第1可変入賞口234が開放することとなる。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、初回大当りが開始してからの獲得賞球数を示す表示が行われ、図32(j)に示されるタイミングでは、前回の大当り遊技(初回の大当り遊技)において獲得した賞球数(2250個)に、小当り遊技の実行中において第2可変入賞口235に2個の遊技球が入賞したので、第2可変入賞口235への入賞に対する賞球数(15個)に入賞数(2個)を乗じて得た30個の賞球数を加えた2280個の賞球を獲得した旨を示す「2280get」の表示が行われている。また、今回の大当りは、V入賞により発生した大当りであるので、装飾図柄表示装置208の左上隅部には、装飾図柄の表示結果に換えて「V」の表示が行われている。
図32(k)では、6ラウンド目における演出内容が示されている。図32(k)に示されるタイミングでは、大当り遊技が開始してから41個の遊技球が第1可変入賞口234に入賞したので、賞球数(15個)×入賞数(41個)で615個の賞球数に、前回の大当りにおいて獲得した賞球数である2250個と小当り遊技の実行中において獲得した賞球数である30個を加えた2895個の賞球を獲得した旨を示す「2895get」の表示が行われている。なお、図32(j)に示されるタイミングから、図32(k)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に2個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が4回分保留されていることが示されている。また、本実施形態では、第1実施形態において上述した要領で、特図2の先読みを行った結果、小当りとなる保留が含まれている場合には、図31(k)に示すように、装飾図柄表示装置208に番長のキャラクタが表示される場合がある。遊技者は、この番長のキャラクタの表示を見ることにより、小当りとなる図柄の変動表示が保留されており、大当りが連荘する可能性が高いことを認識することができる場合がある。なお、本実施形態では、大当り遊技のラウンド中に小当りの先読み予告を行うようにしたが、大当り遊技のラウンド中に小当りの先読み予告を行わないようにしてもよい。また、番長のキャラクタの表示は、保留されている図柄の変動表示の結果が小当りであることを100%報知するものであるが、100%報知するものでなくてもよく、いわゆる偽の先読み予告も行う場合があってもよい。また、保留されている図柄の変動表示に小当りの結果が含まれている場合に、必ず先読み予告を行うようにしてもよいし、先読み予告を行わない場合があってもよい。また、本実施形態では、小当り遊技において遊技球が第2可変入賞口235に入球すれば、ほぼV入賞するように構成されているため、大当り確定の先読み予告であることを報知する態様であってもよい。また、Vシャッタ2352aの開閉制御やV通路2340gと一般通路2340hとに振り分ける振分装置を備えている場合には、V入賞は約束されないので、大当り確定の先読み予告でない先読み予告を行うようにしてもよい。また、本実施形態では、装飾図柄表示装置208による先読み予告を行うようにしたが、スピーカ120からの音声出力による先読み予告や、遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452による所定の発光態様による先読み予告や、演出可動体224や遮蔽装置246の動作による先読み予告を行うようにしてもよい。
図32(l)は、16ラウンド目が終了して大当り遊技の終了演出が行われている様子が示されている。上述したように、大当り遊技の終了後は、特図2の変動表示が4回(電サポ4回)行われるまで継続する電サポ状態(遊技状態3)に移行する。通常であれば、装飾図柄表示装置208に、その旨を表示する「チャンスタイム4回」の文字表示が行われるとともに、電サポ中に行われる演出(後述するボーリングリーチ演出)でストライクが出ると大当りとなりやすいことを示す「ストライクで大当り」の文字表示が行われるが、上述したように、先読みの結果、保留されている図柄の変動表示に小当りとなる図柄の変動表示が含まれていると判定されたので、これに基づき、「スーパーチャンスタイム」、「右打ち継続」の文字表示が装飾図柄表示装置208に表示される。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の中央上部では、右打ち表示が引き続き行われている。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、図32(m)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示して上述した要領で、特図2の変動表示が開始される。通常であれば、装飾図柄表示装置208の上部中央に残回数表示が表示されるが、保留されている図柄の変動表示に小当りとなる図柄の変動表示が含まれているか、当該図柄の変動表示の結果が小当りである場合には、残回数表示に換えてその旨を予告する「激アツ中」の文字表示が行われる場合がある。なお、この「激アツ中」の文字表示は、小当りが発生するまで継続的に表示させるようにして連続予告として機能するようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208では、右打ち表示が終了しているが、例えば、所定の右打ちランプを点灯させることにより、右打ち指示を引き続き行うようにしてもよいし、右打ち表示を終了しないようにしてもよい。
その後、図32(n)〜同図(q)に示すように、ボーリングリーチ演出が行われた後、図32(r)に示すように、第2特図表示装置214では、小当りの表示結果である「特図b」が停止表示し、装飾図柄表示装置208では、遊技者に引き続き右打ちすることを指示する「そのまま右打ちだ」の表示が行われる。
なお、本実施形態において、電サポ状態中において、先読みを行った結果、複数の小当りが存在すると判定した場合には、装飾図柄の変動表示において、特殊な装飾図柄を停止表示させることにより、先読み予告を行うようにしてもよい。これにより、遊技者は、保留されている図柄の変動表示において複数の小当りが存在することを認識することができる場合がある。
図33は、図32に示す演出の一例の続きを段階的に示す図であり、図34は、図33に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図33(a)は、特図2の表示結果が小当りとなり、小当り遊技において第2可変入賞口235に入球した遊技球がV入賞して大当りが発生した様子が示されている。すなわち、図32(i)に示して上述した演出が行われる。
図33(b)は、V大当り開始演出が終了し、大当り遊技の2ラウンド目が開始された様子が示されている。具体的には、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の2ラウンド目であることが表示される。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、初回大当りが開始してからの獲得賞球数を示す表示が行われ、図33(b)に示されるタイミングでは、初回大当り遊技の開始から前回の大当り遊技の終了までに獲得した賞球数(例えば、大当り2回分の4530個)に、小当り遊技の実行中において第2可変入賞口235に2個の遊技球が入賞したので、第2可変入賞口235への入賞に対する賞球数(15個)に入賞数(2個)を乗じて得た30個の賞球数を加えた4560個の賞球を獲得した旨を示す「4560get」の表示が行われている。また、今回の大当りは、V入賞により発生した大当りであるので、装飾図柄表示装置208の左上隅部には、装飾図柄の表示結果に換えて「V」の表示が行われている。
図33(c)では、6ラウンド目における演出内容が示されている。図33(c)に示されるタイミングでは、大当り遊技が開始してから41個の遊技球が第1可変入賞口234に入賞したので、賞球数(15個)×入賞数(41個)で615個の賞球数に、初回大当りから前回の大当りまでに獲得した賞球数である4530個と小当り遊技の実行中において獲得した賞球数である30個を加えた5175個の賞球を獲得した旨を示す「5175get」の表示が行われている。なお、図33(b)に示されるタイミングから、図33(c)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に2個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が4回分保留されていることが示されている。
図33(d)は、15ラウンド目が終了して大当り遊技の終了演出が行われている様子が示されている。図33(d)に示される大当り遊技の終了演出の内容は、図31(e)に示して上述したのと同様である。
図33(e)は、大当り遊技が終了して電サポ状態(遊技状態3)に移行してから特図2の4回目の変動表示が行われている様子が示されている。装飾図柄表示装置208の中央上部には、残回数表示として「ラスト」の文字表示が行われている。
その後、図33(f)〜同図(h)に示すように、ボーリングリーチ演出が行われ、その結果の表示として、図33(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ストライクが取れなかった場面の画像が「残念」の文字表示とともに表示され、今回の図柄の変動表示の結果がハズレであることが報知される。なお、図33(f)〜同図(i)の演出の内容については、図31(l)〜同図(o)に示して上述したのと同様である。なお、図33(g)に示されるタイミングから、図33(h)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に1個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が4回分保留されていることが示されている。
その後、図33(j)に示すように、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図c」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾6−装飾2」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。さらに、電サポ状態に移行してから特図2の4回目の変動表示が終了したことから、電サポ状態が終了する旨の「チャンスタイム終了」の文字表示が行われる。また、このとき、初回の大当り遊技が開始されてから前回の大当り遊技の終了までの獲得賞球数が6810個であることを示す「6810get」の表示が行われ、今回の連荘で獲得した遊技球の数を報知する。
その後、遊技状態が電サポ状態(遊技状態3)から非電サポ状態(遊技状態1)に移行するため、図33(k)に示すように、装飾図柄表示装置208では、電サポ状態における表示からデフォルトの表示に切り替わる。このとき、装飾図柄表示装置208では、特図2の変動表示が4つ保留されており、そのため、4つの保留アイコンh21〜h24が表示されている。これらの保留アイコンh21〜h24はいずれも、デフォルトの表示態様で表示されている。
以上のようにして、電サポ状態が終了すると、遊技状態3としての電サポ状態から遊技状態1としての非電サポ状態に移行する。図33(l)は、電サポ状態が終了してから1回目の特図の変動表示が行われている様子が示されている。非電サポ状態に移行すると、第2特図始動口232への遊技球の入賞が困難となるので、図33(l)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者に左打ちすることを指示する左打ち表示が表示される。以降、電サポ状態が終了した時点において保留(残存保留)されている特図2の変動表示が行われることとなる。
その後、図33(m)〜(r)及び図33(r)に続く図34(a)では、図30(i)〜同図(o)に示して上述した要領で、装飾図柄の変動表示を行った後、スーパーリーチ(討伐リーチ)が行われる。討伐リーチに移行した際、特図2の変動表示の結果が大当りである場合の他、小当りとなる場合もあるので、装飾図柄は、「装飾3」のリーチ状態を維持せず、3つの装飾図柄のすべてが再び変動表示を開始する。これにより、例えば、小当りとなった場合に同じ装飾図柄が3つ揃ってしまい、大当りとなったと勘違いするおそれを防止することができる場合がある。本実施形態では、残存保留に基づく図柄の変動表示では、電サポ状態において行われる演出(ボーリングリーチ演出)ではなく、通常の遊技状態における演出(討伐リーチ演出)と同じ演出が行われる。なお、残存保留に基づく図柄の変動表示では、当該残存保留に基づく図柄の変動表示においてのみ実行される専用の演出が行われるようにしてもよいし、電サポ状態において行われる演出が行われるようにしてもよい。
図34(b)は、決闘シーンのアニメーションが行われた結果、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利した旨の表示が行われる。ただし、図30(p)に示される演出とは異なり、今回の特図2の変動表示の結果は小当りであり、そのため、遊技者に混乱を与えないようにするため、3つの装飾図柄はいずれも変動表示したままとなっている。
その後、図34(c)に示すように、第2特図表示装置214では、小当りの表示結果である「特図b」で停止表示するが、装飾図柄表示装置208では、3つの装飾図柄が未だに変動表示している。今回の図柄の表示結果は、小当りであるので、第2可変入賞口235が開放することとなる。そして、大当りを発生させるためには、開放した第2可変入賞口235に入球させてV入賞させる必要があるが、非電サポ状態で小当りが発生したため、遊技者は左打ちを行っている。そのため、装飾図柄表示装置208では、遊技者に右打ちして第2可変入賞口235に入球させ、V入賞させることを指示する「右打ちでVを狙え」の表示が行われている。このように、小当りとなる図柄の変動表示において実行される演出は、大当りとなる図柄の変動表示において実行される演出と少なくとも一部が同じであるということができる。また、換言すれば、小当りとなる図柄の変動表示において実行される演出は、大当りとなる図柄の変動表示において実行される演出と一部が異なるということもできる。
図34(d)は、小当り遊技において遊技球が第2可変入賞口235に入球し、この入球した遊技球がV入賞したときの様子が示されている。すなわち、図34(d)に示すように、V入賞すると、装飾図柄表示装置208では、大当りが発生したことの報知である大きな「V」の表示が表示画面の中央に表示されるV大当り開始演出が行われる。この「V」の表示は、電サポ中に小当りし、当該小当り遊技においてV入賞した場合に表示される表示と同じである。すなわち、残存保留に基づく図柄の変動表示の結果が小当りとなり、当該小当り遊技においてV入賞した場合に表示される表示は、電サポ中に小当りし、当該小当り遊技においてV入賞した場合に表示される表示と一部が同じであるということができる。
図34(e)は、V大当り開始演出が終了し、大当り遊技の2ラウンド目が開始された様子が示されている。具体的には、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の2ラウンド目であることが表示される。なお、上述したように、2ラウンド目以降は、第2可変入賞口235は開放せず、第1可変入賞口234が開放することとなる。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部には、初回大当りからの獲得賞球数を示す表示が行われ、図34(e)に示されるタイミングでは、初回の大当り遊技の開始から前回の大当り遊技の終了までに獲得した賞球数(6810個)に、小当り遊技の実行中において第2可変入賞口235に2個の遊技球が入賞したので、第2可変入賞口235への入賞に対する賞球数(15個)に入賞数(2個)を乗じて得た30個の賞球数を加えた6840個の賞球を獲得した旨を示す「6840get」の表示が行われている。また、今回の大当りは、V入賞により発生した大当りであるので、装飾図柄表示装置208の左上隅部には、装飾図柄の表示結果に換えて「V」の表示が行われている。
図34(f)は、15ラウンド目が終了して大当り遊技の終了演出が行われている様子が示されている。上述したように、今回の大当りは、残存保留に基づく図柄の変動表示の結果、小当りとなり、当該小当り遊技においてV入賞したことにより発生した大当りであるため、当該大当り遊技の終了後は、電サポ回数が1回である遊技状態2としての電サポ状態に移行する。今回移行する遊技状態2は、電サポ1回の電サポ状態であるということもできる。換言すれば、遊技状態2は、遊技状態3よりも電サポ回数が少ないチャンスタイムが付与される遊技状態であるということもできる。装飾図柄表示装置208では、その旨を表示する「プチチャンスタイム1回」の文字表示が行われるとともに、電サポ中に行われる演出(ボーリングリーチ演出)でストライクが出ると大当りとなりやすいことを示す「ストライクで大当り」の文字表示も行われる。なお、図34(e)に示されるタイミングから、図34(f)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に1個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が4回分保留されていることが示されている。
上述したようにして大当り遊技が終了すると、図34(g)に示すように、図16(b)〜図16(c)に示して上述した要領で、特図2の変動表示が開始される。通常であれば、装飾図柄表示装置208の上部中央に残回数表示が表示されるが、今回の大当り遊技の終了後に移行する遊技状態が電サポ回数が1回である遊技状態2としての電サポ状態であるので、残回数表示に換えて、今回の図柄の変動表示でストライクが出ないと電サポ状態が終了する旨の「ストライクを出せ」という文字表示が行われる。
その後、図34(h)〜同図(k)に示すように、ボーリングリーチ演出が行われ、その結果の表示として、ストライクが取れなかった場面の画像が「残念」の文字表示とともに表示され、今回の図柄の変動表示の結果がハズレであることが報知される。なお、図34(h)〜同図(k)の演出の内容については、図33(f)〜同図(i)に示して上述したのと同様である。
その後、図34(l)に示すように、第2特図表示装置214では、ハズレの表示結果である「特図c」で停止表示し、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄が「装飾1−装飾6−装飾2」で停止表示し、特図2第4図柄t2では、ハズレであることを示す「×」の図柄で停止表示している。さらに、電サポ状態に移行してから特図2の1回目の変動表示が終了したことから、遊技状態2としての電サポ状態が終了する旨の「プチチャンスタイム終了」の文字表示が行われる。また、このとき、初回の大当り遊技が開始されてから前回の大当り遊技の終了までの獲得賞球数が9090個であることを示す「9090get」の表示が行われ、今回の連荘で獲得した遊技球の数を報知する。なお、図34(k)に示されるタイミングから、図34(l)に示されるタイミングの間に、第2特図始動口232に1個の遊技球が入賞し、特図2保留ランプ220では、4つの保留ランプが点灯しており、特図2の変動表示が4回分保留されていることが示されている。
<変形例2>
次に、第2実施形態に係るパチンコ機100において実行可能な演出の変形例について説明する。
図35は、第2実施形態に係るパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の他の例を段階的に示す図である。
図35(a)は、電サポ状態が終了し、電サポ状態の終了時において保留されている特図2の変動表示のうちの1つ目の特図の変動表示が開始されたときの様子が示されている。すなわち、電サポ状態が終了すると、遊技状態3あるいは遊技状態2としての電サポ状態から遊技状態1としての非電サポ状態に移行する。図35(a)は、電サポ状態が終了してから1回目の特図の変動表示が行われている様子が示されている。非電サポ状態に移行すると、第2特図始動口232への遊技球の入賞が困難となるので、図35(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者に左打ちすることを指示する左打ち表示が表示される。以降、電サポ状態が終了した時点において保留(残存保留)されている特図2の変動表示が行われることとなる。なお、この演出例では、上述した実施形態とは異なり、残存保留に基づく図柄の変動表示において、上述したボーリングリーチ演出が行われることとなる。そのため、3つの装飾図柄は、非電サポ状態に移行した後も、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部に小さく表示されたままとなっている。
その後、図35(b)に示すように、ボーリングリーチ演出が開始される。なお、図35(b)〜同図(e)に示される演出は、図32(c)〜同図(f)と同様であるため、ここでの説明は省略する。
その後、図35(f)に示すように、第2特図表示装置214では、小当りの表示結果である「特図b」で停止表示するが、装飾図柄表示装置208では、3つの装飾図柄が未だに変動表示している。今回の図柄の表示結果は、小当りであるので、第2可変入賞口235が開放することとなる。そして、大当りを発生させるためには、開放した第2可変入賞口235に入球させてV入賞させる必要があるが、非電サポ状態で小当りが発生したため、遊技者は左打ちを行っている。そのため、装飾図柄表示装置208では、遊技者に右打ちして第2可変入賞口235に入球させ、V入賞させることを指示する「右打ちでVを狙え」の表示が行われている。
図35(g)は、小当り遊技において遊技球が第2可変入賞口235に入球し、この入球した遊技球がV入賞したときの様子が示されている。すなわち、図35(g)に示すように、V入賞すると、装飾図柄表示装置208では、大当りが発生したことの報知である大きな「V」の表示が表示画面の中央に表示されるV大当り開始演出が行われる。なお、図35(g)に示される演出は、例えば、図32(i)に示される演出と同じである。
上述した実施形態では、小当りが発生して小当り遊技において遊技球が第2可変入賞口235に入球し、入球した遊技球がV入賞した場合に、図35(g)のような表示を行うようにしたが、これに換えて、例えば、図35(g´)に示すように、装飾図柄が3つ揃った態様で表示してV入賞を報知するようにしてもよい。これによっても、遊技者は、大当りが発生したことを容易に認識できる場合がある。
<変形例3>
次に、第2実施形態に係るパチンコ機100において実行可能な演出の変形例について説明する。
図36は、第2実施形態に係るパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の他の例を段階的に示す図である。
図36(a)は、電サポ状態が終了し、電サポ状態の終了時において保留されている特図2の変動表示のうちの1つ目の特図の変動表示が開始されたときの様子が示されている。すなわち、電サポ状態が終了すると、遊技状態3あるいは遊技状態2としての電サポ状態から遊技状態1としての非電サポ状態に移行する。図36(a)は、電サポ状態が終了してから1回目の特図の変動表示が行われている様子が示されている。非電サポ状態に移行すると、第2特図始動口232への遊技球の入賞が困難となるので、図36(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者に左打ちすることを指示する左打ち表示が表示される。以降、電サポ状態が終了した時点において保留(残存保留)されている特図2の変動表示が行われることとなる。なお、この演出例でも、残存保留に基づく図柄の変動表示において、上述したボーリングリーチ演出が行われることとなる。そのため、3つの装飾図柄は、非電サポ状態に移行した後も、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部に小さく表示されたままとなっている。図36に示される図柄の変動表示は、16R直撃大当りとなる特図2の変動表示である。
その後、図36(b)に示すように、ボーリングリーチ演出が開始される。なお、図36(b)〜同図(e)に示される演出は、図32(c)〜同図(f)と同様であるため、ここでの説明は省略する。
その後、図36(f)に示すように、第2特図表示装置214では、16R直撃大当りの表示結果である「特図a」で確定表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄の組合せが停止表示される。また、特図2第4図柄t2でも、特図2が「特図a」で停止表示したことが報知される。これにより、遊技者は、16R直撃大当りとなったことを認識することができる場合がある。このように、16R直撃大当りとなる場合にもボーリングリーチ演出が行われるようにしてもよい。なお、16R直撃大当りとなる図柄の変動表示が行われる場合に、ボーリングリーチ演出ではなく、その他のリーチ演出が行われてもよく、例えば、ノーマルリーチ演出や、上述した討伐リーチ演出等が行われてもよい。また、残存保留に基づく図柄の変動表示において、16R直撃大当りとなることは稀であって希少価値が高いので、残存保留に基づく図柄の変動表示において16R直撃大当りとなる場合には、当該図柄の変動表示において、残存保留に基づく図柄変動表示においてのみ実行可能な特別なリーチ演出が行われるようにしてもよい。
図36(g)は、16ラウンド目が終了して16R直撃大当りによる大当り遊技の終了演出が行われている様子が示されている。上述したように、今回の大当りは、残存保留に基づく図柄の変動表示の結果、16R直撃大当りとなったため、当該大当り遊技の終了後は、特別に、電サポ回数が1回ではなく、4回である遊技状態3としての電サポ状態に移行する。なお、電サポ回数が1回である遊技状態2としての電サポ状態に移行するようにしてもよい。装飾図柄表示装置208では、その旨を表示する「チャンスタイム4回」の文字表示が行われるとともに、電サポ中に行われる演出(ボーリングリーチ演出)でストライクが出ると大当りとなりやすいことを示す「ストライクで大当り」の文字表示も行われる。
これまでに説明した実施形態では、特図1よりも特図2を優先して変動表示を開始するようにしたが、特図1と特図2とが同時に変動表示可能に構成されたもの(同時変動機)であってもよい。すなわち、特図1の変動表示中に特図2の変動表示を開始可能とし、特図2の変動表示中に特図1の変動表示を開始可能に構成されてもよい。このとき、特図1の変動表示中に、特図2で大当りが発生した場合は、変動表示中の特図1の変動表示結果を破棄してもよいし、特図2で発生した大当りに係る大当り遊技が終了した後に特図1の変動表示結果を導出するようにしてもよい。また、特図2の変動表示中に、特図1で大当りが発生した場合は、変動表示中の特図2の変動表示結果を破棄してもよいし、特図1で発生した大当りに係る大当り遊技が終了した後に特図2の変動表示結果を導出するようにしてもよい。
この場合において、例えば、電サポ状態における特図1の変動表示時間(第一の時間:例えば、250秒)を、電サポ回数(例えば、10回や100回)分の特図2の変動表示時間(第二の時間:例えば、変動表示時間2秒×100回=200秒)よりも長くするようにしてもよい。また、電サポ状態における特図2の変動表示時間は1種類の変動時間(例えば、2秒)だけで行うようにしてもよいし、複数種類の変動時間を用意してもよい。複数種類の変動時間を用意する場合には、電サポ状態における特図1の変動表示時間(第一の時間)を、電サポ回数分の特図2の最長の変動表示時間(第二の時間)よりも長くするようにしてもよい。これにより、特図1の変動表示が終了するまでに、電サポ状態を消化させることができる場合がある。
また、特図2の変動表示中に特図1の変動表示が開始される場合には、特図1の変動表示を長時間にするようにしてもよい。また、特図1の変動表示を、例えば、電サポ状態が開始したときに1回だけ実行するようにしてもよい。このようにして、できるだけ特図2の変動表示によって大当りが発生するようにしてもよい。また、この他の図柄変動表示制御を適用して特図2の変動表示によって大当りが発生するようにしてもよい。
また、電サポ状態において、特図1の変動表示が行われた場合には、電サポの残り回数を減少しないようにしてもよいし、特図1の変動表示が行われた場合にも、電サポの残り回数を減少するようにしてもよい。
また、同時変動機において、電サポ状態が終了したときにおいて保留されている特図2の図柄変動表示に関連して大当りとなった場合に、当該大当り遊技の終了後に遊技状態2に移行するように構成してもよいが、電サポ状態が終了したときにおいて保留されている特図1の図柄変動表示の結果大当りとなった場合にも、当該大当り遊技の終了後に遊技状態2に移行するようにしてもよい。
また、これまでに説明した実施形態では、特図2優先変動や特図1と特図2とが同時変動するパチンコ機を例に説明したが、その他にも、大当り遊技の終了後に所定のST回数だけ確変状態となるST機や、確変状態に移行した後、図柄の変動表示が行われる毎に特図高確率状態から特図低確率状態に移行するための抽選(転落抽選)を行うパチンコ機にも本発明を適用することができる。
また、これまでに説明した実施形態では、第1特図表示装置212と第2特図表示装置214とを備えたパチンコ機を例に説明したが、特図表示装置が1つだけ設けられたパチンコ機にも本発明を適用することができる場合がある。
また、上述した実施形態では、大当りの図柄にかかわらず、電サポ状態において付与される電サポ回数は一定としたが、電サポ状態において付与される電サポ回数を複数種類用意し、電サポ状態において付与される電サポ回数を大当り図柄によって決定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、電サポ状態が終了したときにおいて保留された特図2の変動表示に関連して大当りとなった場合に、当該大当りの終了後に遊技状態2に移行するように構成されているが、例えば、電サポ状態が終了した後、予め定められた回数(例えば、1回)の図柄の変動表示で大当りとなった場合に当該大当り遊技の終了後に遊技状態2に移行するように構成されてもよい。これにより、変動表示の回数を固定することにより、特殊な演出が行いやすくなる場合がある。
また、普図の変動表示の結果が当りとなって開放される電チューなどの可変入賞口に入球した遊技球が通過可能な特定領域を備え、当該特定領域を遊技球が通過した場合に大当りとなるように構成されてもよい。
次に、図37を用いて本発明に適用可能な遊技台としてのスロットマシン(回胴遊技機)についてに説明する。ここで、図37は、本発明に適用可能なスロットマシン1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図37に示すスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図37において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010〜1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010〜1012が構成されている。リール1010〜1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010〜1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010〜1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010〜1012の背面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(図示省略)が配置されている。リールバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010〜1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010〜1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。以下、有効となる入賞ラインを有効ラインと呼ぶ場合がある。
告知ランプ1023は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
メダル投入ボタン1030〜1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン1031が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン1032はMAXメダル投入ボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1041は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン1030〜1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1041から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器1025、遊技情報表示器1026、および払出枚数表示器1027は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー1035は、リール1010〜1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1041に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン1030〜1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010〜1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1036には、操作手段の一例としてのストップボタン1037〜1039が設けられている。ストップボタン1037〜1039は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010〜1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010〜1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037〜1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン1037〜1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037〜1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1034は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
メダル投入ボタン1032の右側には、操作手段の一例としてのチャンスボタン1100が設けられている。チャンスボタン1100は、リール1010〜1012の動作に関連する操作が可能であったり、液晶表示装置1057の表示に関連する操作が可能であったりする。また、チャンスボタン1100は、上記実施例によるパチンコ機100と同様に複数の状態を取ることが可能であり、チャンスボタン1100の操作有効期間中に状態変化可能であってもよい。
情報表示ボタンユニット1050には、情報表示ボタン1046が設けられている。情報表示ボタン1046は、例えば、ユーザメニュー(例えば、遊技者個人の遊技履歴情報を設定するためのメニュー)を呼び出すための操作ボタンであり、複数のボタンから構成されている。本実施形態では、情報表示ボタン1046は、操作手段に相当する。
ストップボタンユニット1036の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1062が設けられており、タイトルパネルランプ1064は、タイトルパネル1062を点灯するランプである。タイトルパネル1062の下部には、メダル払出口1055、メダルの受皿1061が設けられている。
音孔1081はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1060が配設されており、演出装置1060の上部には音孔1043が設けられている。この演出装置1060は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1063a、左シャッタ1063bからなるシャッタ(遮蔽装置)1063と、このシャッタ1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ1063a、左シャッタ1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
以上の記載では、
『 図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]と、
図柄変動表示の実行を保留可能な保留手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の遊技状態を開始可能な制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第一の遊技状態[例えば、遊技状態1(非電サポ状態)等]であり、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第二の遊技状態[例えば、遊技状態2(電サポ14回の電サポ状態、電サポ1回の電サポ状態)等]であり、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第三の遊技状態[例えば、遊技状態3(電サポ10回あるいは100回の電サポ状態、電サポ4回の電サポ状態)等]であり、
前記第一の遊技状態と前記第二の遊技状態では、該第二の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態と前記第三の遊技状態では、該第三の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
ある遊技状態[例えば、電サポ状態(遊技状態3あるいは遊技状態2)等]において実行されている図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合は、該大当り遊技が終了した後で前記第三の遊技状態が開始され[例えば、図18に示すように、電サポ状態において大当りとなった場合には、大当り遊技の終了後、電サポ100回の電サポ状態に移行する、あるいは、図32に示すように、電サポ状態において小当りとなり、小当り遊技中にV入賞して大当りとなった場合には、大当り遊技の終了後、電サポ4回の電サポ状態に移行する等]、
少なくとも前記ある遊技状態が終了した時点で保留されている図柄変動表示[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示、あるいは、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示及び電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示等]に関連して大当り遊技が開始された場合[例えば、大当りとなって開始された大当り遊技が開始された場合や、小当りとなって開始された小当り遊技においてV入賞したことにより大当り遊技が開始された場合等]は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始される[例えば、図19(g)〜同図(o)や図20(j)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合、あるいは、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する、また、図33(k)〜図34(f)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ1回の電サポ状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、制御手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、制御手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、近年、様々なゲーム性に富んだ遊技台が提供されている。しかしながら、従来遊技台によれば、遊技状態のバリエーションに改良の余地があったが、この遊技台によれば、遊技状態に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、保留されている図柄変動表示に期待させることができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみ実行可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外にも実行可能なものがあってもよい。また、図柄表示手段は、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、保留手段は、図柄変動表示の実行のみを保留可能なものであってもよいし、図柄変動表示の実行以外にも保留可能なものがあってもよい。また、保留手段は、図柄変動表示を必ず保留するものであってもよいし、図柄変動表示を保留しない場合があってもよい。
また、制御手段は、複数の遊技状態のみ開始可能なものであってもよいし、複数の遊技状態以外にも開始可能なものがあってもよい。また、制御手段は、複数の遊技状態を必ず開始するものであってもよいし、複数の遊技状態を開始しない場合があってもよい。
また、ある遊技状態で実行中の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合にのみ、該大当り遊技が終了した後で第三の遊技状態が開始されてもよいし、ある遊技状態で実行中の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合以外の場合にも、第三の遊技状態が開始されてもよい。また、ある遊技状態で実行中の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合に、該大当り遊技が終了した後で必ず第三の遊技状態が開始されてもよいし、ある遊技状態で実行中の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合に、該大当り遊技が終了した後で第三の遊技状態が開始されない場合があってもよい。
また、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合にのみ、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されてもよいし、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合以外の場合にも、第二の遊技状態が開始されてもよい。また、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている図柄変動表示以外の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合にも、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されてもよい。また、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合は、該大当り遊技が終了した後で必ず第二の遊技状態が開始されてもよいし、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合に、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されない場合があってもよい。
また、『 前記第一の遊技状態は、非電サポ状態であり、
前記第二の遊技状態は、電サポ状態[例えば、電サポ14回の電サポ状態、電サポ1回の電サポ状態等]であり、
前記第三の遊技状態は、電サポ状態[例えば、電サポ100回の電サポ状態、電サポ4回の電サポ状態等]であり、
前記第二の遊技状態と前記第三の遊技状態では、該第三の遊技状態の方が前記電サポ状態である期間が長い、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている図柄変動表示で大当りした場合は、第三の遊技状態ほどではないが、第一の遊技状態よりも有利な第二の遊技状態を開始することができるので、遊技者を極度に落胆させないようにすることができる場合がある。
また、『 前記ある遊技状態とは、前記第三の遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第三の遊技状態から第一の遊技状態に移行してしまった後でも第二の遊技状態が開始される場合があり、第三の遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている図柄変動表示に対して遊技者の期待感を持続させることができる場合がある。
また、『 前記図柄表示手段は、複数の図柄表示手段によって構成された手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの一つは、第一の図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212等]であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの一つは、第二の図柄表示手段[例えば、第2特図表示装置214等]であり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示[例えば、特図1等]を実行可能な図柄表示手段であり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示[例えば、特図2等]を実行可能な図柄表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示以外の図柄変動表示も実行可能なものであってもよい。また、第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、第二の図柄変動表示以外の図柄変動表示も実行可能なものであってもよい。また、第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、第二の図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、『 前記第三の遊技状態は、該第三の遊技状態が開始されてから第一の回数[例えば、10回、100回あるいは4回等]の前記第二の図柄変動表示が実行されるまで継続する遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
換言すれば、『前記第三の遊技状態は、該第三の遊技状態が開始されてから、前記第一の図柄変動表示が実行される回数にかかわらず、第一の回数の前記第二の図柄変動表示が実行されるまで継続する遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
ということもできる。
この遊技台によれば、第一の図柄変動表示で大当りとなるよりも有利な第二の図柄変動表示で大当りとなる機会が増えるので、有利な大当りを付与することができる場合がある。
ここで、第三の遊技状態は、第三の遊技状態が開始されてから第二の図柄変動表示が第一の回数だけ実行されるまで継続するものであってもよいし、第三の遊技状態が開始されてから第二の図柄変動表示が第一の回数を超えた回数が実行されるまで継続するものであってもよい。また、第三の遊技状態は、第三の遊技状態が開始されてから第一の回数の第二の図柄変動表示が実行されるまで必ず継続するものであってもよいし、第三の遊技状態が開始されてから第一の回数の第二の図柄変動表示が実行されるまで継続しない場合があってもよい。
また、『 前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行される図柄変動表示であり[例えば、特図2優先変動等]、
少なくとも前記ある遊技状態が終了した時点で保留されている前記第二の図柄変動表示[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示、あるいは、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示及び電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示等]に関連して前記大当り遊技が開始された場合[例えば、大当りとなって開始された大当り遊技が開始された場合や、小当りとなって開始された小当り遊技においてV入賞したことにより大当り遊技が開始された場合等]は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始される[例えば、図19(g)〜同図(o)や図20(j)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合、あるいは、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する、また、図33(k)〜図34(f)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ1回の電サポ状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始された時点で保留されている第二の図柄変動表示で大当りした場合に有利な大当りを付与できる場合がある。
ここで、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合にのみ、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されてもよいし、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合以外の場合にも、第二の遊技状態が開始されてもよい。また、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示以外の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合にも、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されてもよい。また、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合は、該大当り遊技が終了した後で必ず第二の遊技状態が開始されてもよいし、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合に、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されない場合があってもよい。
また、『 前記ある遊技状態が終了した時点で保留されている前記第二の図柄変動表示の実行中に、新たに実行が保留された該第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始した場合も、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始される[例えば、図20(j)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の遊技状態に移行する機会が増加するので、遊技性を高めることができる場合がある。
ここで、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示の実行中に、新たに実行が保留された第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合にのみ、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されてもよいし、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示の実行中に、新たに実行が保留された第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合以外の場合にも、第二の遊技状態が開始されてもよい。また、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示の実行中に、新たに実行が保留された第二の図柄変動表示以外の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合にも、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されてもよい。また、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示の実行中に、新たに実行が保留された第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合は、該大当り遊技が終了した後で必ず第二の遊技状態が開始されてもよいし、ある遊技状態が終了して第一の遊技状態が開始した時点で保留されている第二の図柄変動表示の実行中に、新たに実行が保留された第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合に、該大当り遊技が終了した後で第二の遊技状態が開始されない場合があってもよい。
なお、『 前記ある遊技状態が終了した時点で保留されている前記第二の図柄変動表示の実行中に、新たに実行が保留された該第二の図柄変動表示に関連して小当り遊技が開始した場合も、該小当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始される、
ことを特徴とする遊技台。』
としてもよい。
また、『 前記第一の図柄変動表示は、前記第二の図柄変動表示の実行中において開始する場合がある図柄変動表示[例えば、同時変動等]であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示の実行中において開始する場合がある図柄変動表示[例えば、同時変動等]であり、
前記第三の遊技状態において開始される前記第一の図柄変動表示の実行時間は、第一の時間[例えば、250秒等]であり、
前記第三の遊技状態において開始される前記第一の回数の前記第二の図柄変動表示の実行時間の合計時間は、第二の時間[例えば、変動表示時間2秒×電サポ回数100回=200秒等]であり、
前記第一の時間と前記第二の時間では、前記第一の時間の方が長い、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の図柄変動表示が終了するよりも前に第二の図柄変動表示だけで電サポ状態を消化することができる場合がある。
ここで、第一の図柄変動表示は、第二の図柄変動表示の実行中にのみ開始する場合があるものであってもよいし、第二の図柄変動表示の実行中以外にも開始する場合があるものであってもよい。また、第一の図柄変動表示は、第二の図柄変動表示の実行中に必ず開始するものであってもよいし、第二の図柄変動表示の実行中に開始しない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示の実行中にのみ開始する場合があるものであってもよいし、第一の図柄変動表示の実行中以外にも開始する場合があるものであってもよい。また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示の実行中に必ず開始するものであってもよいし、第一の図柄変動表示の実行中に開始しない場合があってもよい。
また、『 前記第三の遊技状態において開始される前記第二の図柄変動表示の実行時間は、一の種類の実行時間のみ[例えば、電サポ状態では、特図2の変動表示時間は2秒のみ等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の図柄変動表示が終了するよりも前に、より確実に第二の図柄変動表示だけで電サポ状態を消化することができる場合がある。
ここで、第三の遊技状態以外の遊技状態において開始される第二の図柄変動表示の実行時間は、一の種類の実行時間のみであってもよいし、複数種類の実行時間があってもよい。また、第三の遊技状態以外の遊技状態において開始される第二の図柄変動表示の実行時間は、第三の遊技状態において開始される第二の図柄変動表示の実行時間と同じであってもよいし、異なってもよい。
また、『 遊技球が進入可能な可変入賞手段[例えば、第2可変入賞口235等]と、
前記可変入賞手段に進入した遊技球が通過可能な特定領域[例えば、V通路2340g等]と、
を備え、
前記可変入賞手段は、第一の状態[例えば、閉状態等]と第二の状態[例えば、開状態等]とに状態変化可能な手段であり、
前記第一の状態と前記第二の状態では、前記第一の状態の方が遊技球が進入困難な状態であり、
前記可変入賞手段は、前記第二の図柄変動表示の結果が小当り[例えば、「特図b」等]となった場合に、前記第二の状態となる手段であり、
遊技球が前記特定領域を通過した場合に前記大当り遊技が開始可能に構成されている[例えば、図32(b)〜同図(i)に示すように、特図2の変動表示の結果が小当りとなり、当該小当り遊技においてV通過すると大当り遊技が開始される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、大当りを獲得する機会が増加し、興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、可変入賞手段は、遊技球のみが進入可能なものであってもよいし、遊技球以外のものも進入可能なものであってもよい。また、可変入賞手段は、遊技球が必ず進入するものであってもよいし、遊技球が進入しない場合があってもよい。
また、特定領域は、可変入賞手段に進入した遊技球のみが通過可能なものであってもよいし、可変入賞手段に進入した遊技球以外の遊技球も通過可能なものであってもよい。また、特定領域は、可変入賞手段に進入した遊技球が必ず通過するものであってもよいし、可変入賞手段に進入した遊技球が通過しない場合があってもよい。
また、可変入賞手段は、第一の状態と第二の状態とにのみ状態変化可能なものであってもよいし、第一の状態と第二の状態以外の状態にも状態変化可能なものであってもよい。また、可変入賞手段は、第一の状態と第二の状態とに必ず状態変化するものであってもよいし、第一の状態と第二の状態とに状態変化しない場合があってもよい。
また、第一の状態は、可変入賞手段への遊技球の進入が不可能な状態であってもよいし、可変入賞手段への遊技球の進入の可能性がある状態であってもよい。
また、可変入賞手段は、第二の図柄変動表示の結果が小当りとなった場合にのみ、第二の状態となるものであってもよいし、第二の図柄変動表示の結果が小当りとなった場合以外の場合でも、第二の状態となるものであってもよい。また、可変入賞手段は、第二の図柄変動表示の結果が小当りとなった場合に、必ず第二の状態となるものであってもよいし、第二の図柄変動表示の結果が小当りとなった場合でも、第二の状態にならない場合があってもよい。
また、遊技球が特定領域を通過した場合にのみ大当り遊技が開始可能に構成されてもよいし、遊技球が特定領域を通過した場合以外の場合にも大当り遊技が開始可能に構成されてもよい。また、遊技球が特定領域を通過した場合に必ず大当り遊技が開始されるように構成されてもよいし、遊技球が特定領域を通過した場合に大当り遊技が開始されない場合があってもよい。
また、『 先読み予告を実行可能な先読み予告手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、遊技盤用ランプ442、遊技台枠用ランプ452、演出可動体224、遮蔽装置246等]を備え、
前記先読み予告手段は、前記大当り遊技の実行中において、前記小当りに関する先読み予告[例えば、図32(k)に示される番長のキャラクタの表示や、同図(l)に示される「スーパーチャンスタイム」「右打ち継続」の文字表示等]を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技者は、保留内で大当りが連荘することを認識することができる場合がある。
ここで、先読み予告手段は、先読み予告のみを実行可能なものであってもよいし、先読み予告以外の予告も実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、先読み予告を必ず実行するものであってもよいし、先読み予告を実行しない場合があってもよい。
また、先読み予告手段は、大当り遊技の実行中において、小当りに関する先読み予告のみを実行可能なものであってもよいし、大当り遊技の実行中以外においても、小当りに関する先読み予告を実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、大当り遊技の実行中において、小当りに関する先読み予告を必ず実行するものであってもよいし、大当り遊技の実行中において、小当りに関する先読み予告を実行しない場合があってもよい。
また、先読み予告手段は、大当り遊技の実行中においてのみ、小当りに関する先読み予告を実行可能なものであってもよいし、大当り遊技の実行中以外においても、小当りに関する先読み予告を実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、大当り遊技の実行中において、必ず小当りに関する先読み予告を実行可能なものであってもよい。
また、先読み予告手段は、小当りに関する先読み予告以外にも大当りに関する先読み予告も実行可能なものであってもよいし、大当りに関する先読み予告のみ実行可能なものであってもよい。大当りに関する先読み予告は、大当り遊技の実行中に行われてもよいし、図柄変動表示中に行われてもよい。
また、『 前記ある遊技状態が終了した時点で保留されている前記第一の図柄変動表示に関連して前記大当り遊技が開始した場合は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始されない[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図1の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は遊技状態2としての電サポ状態には移行しない等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記ある遊技状態[例えば、電サポ状態(遊技状態3あるいは遊技状態2)等]において実行されている図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合は、該大当り遊技が終了した後で前記第三の遊技状態が開始され[例えば、図18に示すように、電サポ状態において大当りとなった場合には、大当り遊技の終了後、電サポ100回の電サポ状態に移行する、あるいは、図32に示すように、電サポ状態において小当りとなり、小当り遊技中にV入賞して大当りとなった場合には、大当り遊技の終了後、電サポ4回の電サポ状態に移行する等]、
前記ある遊技状態において実行されている図柄変動表示において大当り遊技が開始されず、該ある遊技状態が終了した時点で保留されている図柄変動表示[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示、あるいは、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示及び電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示等]に関連して大当り遊技が開始された場合[例えば、大当りとなって開始された大当り遊技が開始された場合や、小当りとなって開始された小当り遊技においてV入賞したことにより大当り遊技が開始された場合等]は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始される[例えば、図19(g)〜同図(o)や図20(j)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合、あるいは、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する、また、図33(k)〜図34(f)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ1回の電サポ状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 遊技球が進入可能な可変入賞手段[例えば、第2可変入賞口235等]と、
前記可変入賞手段に進入した遊技球が通過可能な特定領域[例えば、V通路2340g等]と、
図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]と、
図柄変動表示の実行を保留可能な保留手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の遊技状態を開始可能な制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの一の遊技状態は、第一の遊技状態[例えば、遊技状態1(非電サポ状態)等]であり、
前記複数の遊技状態のうちの一の遊技状態は、第二の遊技状態[例えば、遊技状態2(電サポ14回の電サポ状態)等]であり、
前記複数の遊技状態のうちの一の遊技状態は、第三の遊技状態[例えば、遊技状態3(電サポ100回の電サポ状態)等]であり、
前記第一の遊技状態と前記第二の遊技状態では、該第二の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態と前記第三の遊技状態では、該第三の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
或る遊技状態[例えば、電サポ状態(遊技状態3あるいは遊技状態2)等]において実行されている図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始された場合は、該大当り遊技が終了した後で前記第三の遊技状態が開始される場合があり[例えば、図18に示すように、電サポ状態において大当りとなった場合には、大当り遊技の終了後、電サポ100回の電サポ状態に移行する等]、
前記或る遊技状態が終了した時点で保留されている図柄変動表示[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示等]に関連して大当り遊技が開始された場合[例えば、大当りとなって開始された大当り遊技が開始された場合や、小当りとなって開始された小当り遊技においてV入賞したことにより大当り遊技が開始された場合等]は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始され[例えば、図19(g)〜同図(o)や図20(j)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する等]、
前記可変入賞手段は、第一の状態[例えば、閉状態等]と第二の状態[例えば、開状態等]とに状態変化可能な手段であり、
前記第一の状態と前記第二の状態では、前記第二の状態の方が遊技球が進入しやすい状態であり、
前記可変入賞手段は、図柄変動表示の結果が小当りとなったこと[例えば、「特図b」が表示されたこと等]に関連して前記第二の状態に状態変化する手段であり、
遊技球が前記特定領域を通過した場合に大当り遊技が開始可能である[例えば、図32(b)〜同図(i)に示すように、特図2の変動表示の結果が小当りとなり、当該小当り遊技においてV通過すると大当り遊技が開始される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、『 遊技球が進入可能な可変入賞手段[例えば、第2可変入賞口235等]と、
前記可変入賞手段に進入した遊技球が通過可能な特定領域[例えば、V通路2340g等]と、
図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]と、
図柄変動表示の実行を保留可能な保留手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の遊技状態を開始可能な制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの一の遊技状態は、第一の遊技状態[例えば、遊技状態1(非電サポ状態)等]であり、
前記複数の遊技状態のうちの一の遊技状態は、第二の遊技状態[例えば、遊技状態2(電サポ14回の電サポ状態)等]であり、
前記複数の遊技状態のうちの一の遊技状態は、第三の遊技状態[例えば、遊技状態3(初回の大当り後に移行する電サポ10回の電サポ状態)等]であり、
前記第一の遊技状態と前記第二の遊技状態では、該第二の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態と前記第三の遊技状態では、該第二の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
或る遊技状態[例えば、電サポ状態(遊技状態3あるいは遊技状態2)等]が終了した時点で保留されている図柄変動表示[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示等]に関連して大当り遊技が開始された場合[例えば、大当りとなって開始された大当り遊技が開始された場合や、小当りとなって開始された小当り遊技においてV入賞したことにより大当り遊技が開始された場合等]は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始され[例えば、図19(g)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する等]、
前記可変入賞手段は、第一の状態[例えば、閉状態等]と第二の状態[例えば、開状態等]とに状態変化可能な手段であり、
前記第一の状態と前記第二の状態では、前記第二の状態の方が遊技球が進入しやすい状態であり、
前記可変入賞手段は、図柄変動表示の結果が小当りとなったこと[例えば、「特図b」が表示されたこと等]に関連して前記第二の状態に状態変化する手段であり、
遊技球が前記特定領域を通過した場合に大当り遊技が開始可能である[例えば、図32(b)〜同図(i)に示すように、特図2の変動表示の結果が小当りとなり、当該小当り遊技においてV通過すると大当り遊技が開始される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記図柄表示手段は、複数の図柄表示手段によって構成された手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの一の図柄表示手段は、第一の図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212等]であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの一の図柄表示手段は、第二の図柄表示手段[例えば、第2特図表示装置214等]であり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示[例えば、特図1における図柄変動表示等]を実行可能な図柄表示手段であり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示[例えば、特図2における図柄変動表示等]を実行可能な図柄表示手段であり、
前記或る遊技状態が終了した時点で保留されている前記第二の図柄変動表示[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示等]に関連して大当り遊技が開始された場合[例えば、大当りとなって開始された大当り遊技が開始された場合や、小当りとなって開始された小当り遊技においてV入賞したことにより大当り遊技が開始された場合等]は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始される[例えば、図19(g)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第二の図柄変動表示の結果が小当りとなったこと[例えば、「特図b」が表示されて小当りとなったこと等]に関連して前記可変入賞手段が前記第二の状態に状態変化する、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第三の遊技状態は、該第三の遊技状態が開始されてから第一の回数の前記第二の図柄変動表示が実行されるまで継続する遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記或る遊技状態が終了した時点で保留されている前記第二の図柄変動表示の実行中に、新たに実行が保留された該第二の図柄変動表示に関連して大当り遊技が開始した場合も、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始される[例えば、図20(j)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示中に保留された特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記或る遊技状態が終了した時点で保留されている前記第一の図柄変動表示に関連して前記大当り遊技が開始した場合は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始されない[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図1の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は遊技状態2としての電サポ状態には移行しない等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第一の遊技状態は、非電サポ状態であり、
前記第二の遊技状態は、電サポ状態[例えば、電サポ14回の電サポ状態等]であり、
前記第三の遊技状態は、電サポ状態[例えば、電サポ100回の電サポ状態、又は、電サポ10回の電サポ状態等]であり、
前記第二の遊技状態と前記第三の遊技状態では、前記電サポ状態である期間が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記或る遊技状態とは、前記第二の遊技状態と前記第三の遊技状態のいずれか一方の遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記或る遊技状態において実行されている図柄変動表示において大当り遊技が開始されず、該或る遊技状態が終了した時点で保留されている図柄変動表示[例えば、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示等]に関連して大当り遊技が開始された場合[例えば、大当りとなって開始された大当り遊技が開始された場合や、小当りとなって開始された小当り遊技においてV入賞したことにより大当り遊技が開始された場合等]は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始される[例えば、図19(g)〜同図(o)に示すように、電サポ状態の終了時点において保留されている特図2の変動表示で大当りとなった場合には、当該大当り遊技の終了後は電サポ14回の電サポ状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 遊技球が前記特定領域を通過することにより大当り遊技が開始される場合があり[例えば、「特図b」が停止表示して小当りとなって開始された小当り遊技においてV入賞すると大当り遊技が開始される等]、
前記図柄表示手段に大当り図柄態様が確定表示されたことにより大当り遊技が開始される場合もある[例えば、「特図a」が停止表示して大当りとなると大当り遊技が開始される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
図柄変動表示を開始可能な図柄表示手段と、
前記図柄変動表示の開始を保留可能な保留手段と、
複数の遊技状態を開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第二の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第三の遊技状態であり、
前記第一の遊技状態は、非電サポ状態であり、
前記第一の遊技状態と前記第二の遊技状態では、該第二の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
前記第二の遊技状態と前記第三の遊技状態では、該第三の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
ある遊技状態の実行中の前記図柄変動表示に関連して大当り遊技が発生した場合は、該大当り遊技が終了した後で、前記第三の遊技状態が開始されるものであり、
前記ある遊技状態の実行中の前記図柄変動表示に関連して大当り遊技が発生しなかった場合は、該ある遊技状態が終了した後で前記第一の遊技状態が開始されるものであり、
前記第一の遊技状態の開始時点で保留されている前記図柄変動表示に関連して大当り遊技が発生した場合は、該大当り遊技が終了した後で前記第二の遊技状態が開始されるものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記第二の遊技状態は、電サポ状態であり、
前記第三の遊技状態は、前記電サポ状態であり、
前記第二の遊技状態と前記第三の遊技状態では、該第三の遊技状態の方が前記電サポ状態となる期間が長い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
前記ある遊技状態は前記第三の遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
上述した実施形態では、パチンコ機100を例示して説明するものであったが、例えば、遊技球をパチンコ機の本体枠に封入し、封入した球をパチンコ機本体内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機にも本発明を適用することができ、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出しはクレジットによって実行されるものであってもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。なお、以上説明した実施形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や変形例や付記に適用してもよい。