JP6542564B2 - 寝袋 - Google Patents

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本発明は、室内、車室内あるいは、登山、ハイキング、キャンプなど屋外で使用する寝袋に関する。
一般的に、寝袋は、主にテントやキャンピングカー等で寝泊まりする所謂アウトドア活動において、就寝時に寒さを防ぐ為の寝具として利用されている。
そして、使用者にとっての快適性や利便性を向上させるために、各種構造の寝袋が開示されている。例えば、寝袋の寝袋頭部に、使用者の顔部分が露出可能な開口部を備え、使用者の顔部分周りのシール性を確保するために、開口部の周縁にヒモを設けたものが知られている。(特許文献1,2)
特開2001−046205号公報([0032]〜[0034]、図7) 特開2000−051040号公報(請求項4、[0015]、図3、図5)
特許文献1では、寝袋の開口部の周縁で使用者の顔部分の周囲をシールする場合に、開口縁であって、使用者の額側と顎側に相当する部分に設けたヒモを引っ張って開口部の周縁を縮めるようになっている。そのために、額側及び顎側のひもを引っ張っても、開口部は横長の形状になり、使用者の額と顎に相当する部分の間隔が直ぐに狭くなり、頬に対応する横の間隔が開いて十分にシールできないことになる。
また、特許文献2では、寝袋の開口部の周縁に設けたヒモと、この周縁から離れる方向に設けたヒモとを引っ張って顔部分周りをシールするようにしているが、2つのヒモを引っ張ることで操作性が悪く、しかも、両方のヒモを引っ張っても、顔部分周りを顔部分の形に相応して狭くすることが非常に難しい。
本発明では、上記問題に鑑みて、寝袋の使用者の顔部分周りを効果的にシールできるようにした寝袋を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明では、使用者の顔部分を露出可能な開口部の周縁部を該使用者の顔部分形状に似た形状に維持するようにした。
具体的には、第1の発明は、使用者の体部分を収容する寝袋本体部と、該寝袋本体部の上方側に該使用者の頭部分を収容する寝袋頭部とを有し、該寝袋頭部に該使用者の顔部分を露出可能な開口部を有する寝袋であって、該開口部の周縁は、該開口部の下端部から寝袋の左右両方向に拡がってから斜め上方に向かって曲線状に延びて一体に繋がるように形成され、該開口部の該周縁に該開口部の広さを変更可能な変更手段を備え、該変更手段が設けられた寝袋内側に、該開口部の該周縁に沿って、該使用者の該顔部分に当接可能な顔当て部が設けられ、該顔当て部は、内部に中綿を有する袋状になって、該開口部の周縁に縫製され、該周縁から寝袋外側へ向けて立ち上がっており、外側端部が該変更手段より外側に位置することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、上記寝袋本体部に、該開口部の該下端部から該寝袋本体部の足元方向にスライドして該寝袋本体部を開閉する本体ファスナーが設けられ、該本体ファスナーは、該寝袋本体部に縫製されたシート状基材と、該シート状基材に取り付けられた複数の噛合エレメント及びスライダとを備えることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、上記変更手段が、該本体ファスナーに一体に連続する開口部ファスナーで形成され、該本体ファスナーの該スライダが該開口部ファスナーにもスライドすることで、該開口部の広さが変更可能となっていることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、上記開口部の該開口部ファスナーは、該本体ファスナーを設けた該開口部の該下端部から、左右方向に拡がってから斜め上方に接近する方向に向かって延びて曲線状に一体に接続され、該開口部が縦長の楕円形状に形成されることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、該開口部ファスナーは、噛合エレメント及びシート状基材を備え、該開口部ファスナーの該噛合エレメント及び該シート状基材が、該本体ファスナーの該噛合エレメント及び該シート状基材の向きと異なる方向に向いて配置されていることを特徴とする。
第6の発明は、第3ないし第5の発明のいずれか1つにおいて、上記本体ファスナー及び上記開口部ファスナーは、1枚のシート状基材が、上記本体ファスナーの一方の下端部から上端部に延びて、該上端部から該開口部の周縁を回った後、上記本体ファスナーの他方の上端部から下端部まで連続して設けられ、このシート状基材に該本体ファスナー及び該開口部ファスナーの各噛合エレメントが連続して設けられ、本体ファスナーのスライダが該本体ファスナー及び該開口部ファスナーに連続してスライドするようになっていることを特徴とする。
第7の発明は、第2ないし第6の発明のいずれか1つにおいて、該本体ファスナーよりも寝袋内側に、該本体ファスナーの噛合エレメントの噛み合い部分からの空気漏れを防止する防寒裏縁片が設けられ、上記顔当て部は、該防寒裏縁片に連続して一体に設けられていることを特徴とする。
第8の発明は、第7の発明において、該顔当て部及び該防寒裏縁片は、中綿を有する袋体で形成されていることを特徴とする。
第1の発明によると、開口部の広さを、使用者の顔部分の大きさに応じて変えることで、顔部分周りのシール性が向上し、防寒性に優れる。防寒性とは、外部の冷気が侵入しないことと寝袋内部の暖まった空気が外に漏れないことを含む。また、顔部分に当たる顔当て部で、変更手段が顔部分に直接接触しないようにしているので、使用者の不快感を防止できる。
第2の発明によると、開口部に続く本体ファスナーを設けることで、この本体ファスナーを開けた部分と開口部とを出入口とすることができ、小さな開口部分で使用者の出入りがスムーズに行われる。
第3の発明によると、開口部の広さを狭くする場合には、開口部の下端部側から開口部ファスナーのスライダをスライドさせるので、このスライドに伴い、開口部は、左右方向の間隔が狭くなっていくとともに開口部の広さが狭くなり、開口部の上端部が、下端部方向に引かれないので、縦長の楕円形状が崩れにくい。ヒモであると、そのヒモを開口部の下端部で引っ張ると開口部の周縁全体が狭くなり、開口部の上端部も下端部方向に移動して、横長の楕円形状の開口状態になりやすい。
第4の発明によると、縦長の楕円形状に形成されるので、開口部の広さを狭めても、頬の両側が空くことなく、狭くでき、顔部分周りのシール性を維持できる。
第5の発明によると、該開口部ファスナーの該噛合エレメント及び該シート状基材が、該本体ファスナーの噛合エレメント及びシート状基材と異なる方向に向いて形成されている、即ち、本体ファスナーの噛合エレメント及びシート状基材が互いに向き合う方向であるのに対して、開口部ファスナーの噛合エレメント及びシート状基材が向き合う方向で無いので、開口部ファスナーのシート状基材が滑らかな楕円形状に形成される。
第6の発明によると、本体ファスナー及び開口部ファスナーの各噛合エレメントが等間隔で1枚のシート状基材に取り付けられたものを使用できるので、本体ファスナー及び開口部ファスナーの寝袋本体部及び寝袋頭部への取り付けが容易である。
第7の発明によると、防寒裏縁片を設けることによって、噛合エレメントの隙間を確実に閉塞でき、この隙間からの寒気の侵入を防止できるとともに、顔当て部が防寒裏縁片に連続して一体に設けられているので、顔当て部と防寒裏縁片とに隙間がないので、寒気の侵入をさらに防止できて保温性に優れる。
第8の発明によると、顔当て部及び防寒裏縁片が、中綿を有する袋体で形成されているので、防寒機能に優れる。
図1は、本発明の実施形態1に係る寝袋の閉じた状態を示す斜視図である。 図2は、図1の寝袋の一部を開いた状態の斜視図である。 図3は、図1の寝袋の上部の拡大斜視図である。 図4は、開口部ファスナーを説明するための拡大斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 図5の鎖線円I部の拡大図である。 図3のB−B線断面図である。 図7の鎖線円II部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、寝袋1は、袋状で所謂マミー型と呼ばれる形状からなり、一般的に知られているように、綿、ポリエステル、ナイロン等からなる2枚の布地の間に羽毛や中綿等の保温材が封入されて構成されている。図1及び図2に示すように、寝袋1は、その中で寝る使用者Nが仰向けで寝た場合に、背面側になって敷かれる敷部2(図5及び図6参照)と、この使用者Nの正面側(腹側)になり、使用者Nの上に掛けられる掛部3とを備えている。寝袋1は、足元側から上方に向けて各左右方向に拡がって広くなってから、寝た状態の使用者Nの肩に相当する部分から徐々に左右方向から滑らかな曲線状で狭くなっている一体形状のマミー型である。
以下の説明において、本発明では、使用者Nの首よりも下側を体部分(図示省略)と称し、首から上を頭部分Aと称す。図1及び図2に示すように、寝袋1において、寝袋1に入った使用者Nの頭部分Aが位置する部分を寝袋頭部5(図1及び図2では紙面の右上側)と称し、寝袋1に入った使用者Nの体部分が位置する部分を寝袋本体部4と称し、使用者Nの足元が位置する部分(図1及び図2の紙面の左下側)を寝袋下部4aと称す。また、図1及び図2の紙面において、右上と左下を結ぶ方向を寝袋の上下方向、左上と右下を結ぶ方向を寝袋の左右方向と称す。また、寝袋1の中に使用者Nの体部分が入る空間K側を寝袋内側1aと称し、逆を寝袋外側1bと称す(図5及び図6参照)。掛部3についても、使用者Nの体部分が入る空間K側を内側3aと称し、逆を外側3bと称す。
図3は、図1の寝袋の上部の拡大斜視図であり、図4は、開口部ファスナーを説明するための拡大斜視図である。図4では、開口部ファスナーを解りやすく説明するために、図3から顔当て部21を省いた図面としている。
図3にも示すように、寝袋頭部5には、使用者Nの顔部分Fを露出可能な縦長の楕円形状の開口部10が設けられている。開口部10の周縁11は、開口部10の下端部10aから寝袋1の左右両方向に拡がってから斜め上方に向かって曲線状に延びて一体に繋がるように形成されている。この開口部10の下端部10aから下方を寝袋本体部4とし、その上方を寝袋頭部5として、両者を区別して説明する。即ち、基本的には、寝袋本体部4と寝袋頭部5とは区別されること無く一体のものであり、寝袋本体部4と寝袋頭部5に明確な境界はないが、開口部10の位置を解りやすく説明する便宜上前述したように区別している。
寝袋本体部4の左右方向中央位置に、開口部10の下端部10aから、寝袋本体部4の足元方向にスライドして寝袋本体部4を開閉する本体ファスナー6が設けられている。本体ファスナー6には、上側スライダ7aと下側スライダ7bとからなるスライダ7が設けられている。上側スライダ7aを寝袋下方向にスライドさせて、掛部3を左右に開けることで、使用者Nが、敷部2と掛部3との空間Kに出入りできる一方、上側スライダ7aを寝袋上方向にスライドさせて、掛部3を閉じることで、使用者Nの体部分が包まれるようになっている。
図4に示すように、開口部10の周縁11に、開口部10の広さ(大きさ)を変更可能な変更手段として、開口部ファスナー12が設けられている。詳細は後述するが、開口部ファスナー12は、本体ファスナー6と連続する一体のファスナーとして設けられている。
開口部10の下端部10aと本体ファスナー6の上端部6aとの両位置を一致させて、開口部10の開口部ファスナー12と本体ファスナー6とを連続して設けることで、この上側スライダ7aを寝袋下方向にスライドさせて掛部3を左右に開いた部分と、それに連続する開口部10とを介して、使用者Nが出入りすることができる。このことにより、小さな出入り部分で使用者Nの出入りがスムーズに行われる。なお、本体ファスナー6は、使用者Nの出入りに支障が無ければ、掛部3をできるだけ大きく開けない方が良いので、足元方向の途中までとしているが、場合によっては、寝袋1の足元位置である寝袋下部4aまで設けてもよい。
周縁11に設けられた開口部ファスナー12よりも寝袋内側1a(掛部3の内側3a)に、開口部10の周縁11に沿って、使用者Nの顔部分Fに当接可能な顔当て部21が設けられている。この顔当て部21は、内部に中綿を有する袋状になって、開口部10の周縁11に縫製されて一体化されている。実際には、図1及び図2に示すように、顔当て部21は、開口部10から掛部3の外側3bに露出して使用されることで、顔部分Fへの接触感をソフトタッチにすることができる。それと共に、この顔当て部21を設けることで、開口部ファスナー12が直に顔部分Fに接触する場合の不快な感触を防止できると共に、クッション性を有するので、顔部分F周りのシール性を高め、顔当て部21が立ち上がりのあるフードとなり、ソフトに顔部分Fを包み込むことができる。
開口部10の詳細構造について、図3〜図6に基づいて説明する。
本体ファスナー6は、スライダ7、噛合エレメント8及びシート状基材9を備える。開口部ファスナー12は、本体ファスナー6のシート状基材9に連続する1枚のシート状基材9と、噛合エレメント13とを備える。即ち、本体ファスナー6及び開口部ファスナー12のシート状基材9は、左側(図1及び図2)の掛部3の端に、下端部6bから上端部6aまで縫製された後、開口部10の左側下端部10aから左方向に曲がって拡がって開口した周縁11に沿って縫製され、その後、楕円状を描くように形成された周縁11に沿って縫製され、開口部10の上端部でUターンして、左右対称に周縁11に沿って縫製されて、開口部10の右側下端部10aまで戻り、その後、右側(図1及び図2)の掛部3の端に、本体ファスナー6の上端部6aから下端部6bまで縫製されている。本体ファスナー6の上端部6aと開口部ファスナー12の下端部12aとは一致しており、1枚のシート状基材9に、噛合エレメント8及び噛合エレメント13とが連続して同一間隔で取り付けられており、本体ファスナー6のスライダ7が、噛合エレメント8と噛合エレメント13とを連続してスライドできるようになっている。
なお、本体ファスナー6の下端部6bから上端部6aまでは、左右のシート状基材9及び左右の噛合エレメント8,8が互いに向き合っている。しかし、開口部10の周縁11が開口部ファスナー12の下端部12aから寝袋1の左右方向に拡がって設けられているので、左右のシート状基材9が離れる方向になっている。この場合に、噛合エレメント13が噛合エレメント8と同じ一定の間隔に維持されるために、シート状基材9が折れ曲がるようになって左右に拡がっていく。その結果、左右のシート状基材9の端部同士が向かい合う状態から、内側面9b,9b同士が向かい合う状態、即ち、噛合エレメント8,8から噛合エレメント13になるに従って、噛合エレメント8,8が互いに向かい合う状態から、徐々に向きを変えて、噛合エレメント13は、互いに並置された状態になる。なお、シート状基材9が向きを変えて折れ曲がっていく場合に、噛合エレメント8,8の上端と噛合エレメント13の下端とは徐々に向きが変わってスムーズに変わっている。なお、9aはシート状基材9の外側面である。
その結果、噛合エレメント13は寝袋外側1b(掛部3の外側3b)を向くこととなる。この向きのままで、シート状基材9及び噛合エレメント13が開口部10の周縁11を回って開口部10の下端部10aまで戻り、シート状基材9が開口部10の周縁11に縫製されるようになる。シート状基材9及び噛合エレメント8は、本体ファスナー6では、左右が互いに向き合って対向している。一方、シート状基材9は、開口部10の周縁11では、寝袋1の内側1aに向いていた内側面9bが、徐々に向きを変えてほぼ90°向きを変える状態になり、それに応じて噛合エレメント13も徐々に寝袋外側1bの方向に向きを変えて、周縁11に縫製される。それによって、開口部10は、噛合エレメント13の向きの変更により滑らかな縦長の楕円形状を維持しやすくなっている。
また、開口部10の大きさを変更するために、スライダ7を、噛合エレメント8,8から噛合エレメント13に移るようにしてスライドさせる場合には、左右の噛合エレメント13,13を互いに近づけたり向きを向かい合わせに変更したりするか、或いは、少し強い力でスライドさせることで、移動可能である。この操作によって、開口部10の広さを変えることができる。上側スライダ7aを寝袋1の上部にスライドさせることで、開口部10の下端部10aに近い部分から噛合エレメント13,13が合わさっていくので、開口部10の上端部、即ち顔部分Fの額部分に相当する部分が、開口部10の下端部10a、即ち顔部分Fの顎部分の方向に引っ張られることが無く、開口部10が横に広くなることがなく、小さな縦長の楕円形状にすることができ、開口部10の大きさを変更した場合でも、顔の周囲のシール性を高く維持できる。
使用者Nの足元位置になる寝袋下部4aには、寝袋下部4aを半円状に開く足元ファスナー16が設けられ、この足元ファスナー16により寝袋下部4aを開くことで足元を通気可能に、又は足を出して寝ることもできるようになっている。寝袋本体部4には、それぞれ、使用者Nの両手(図示省略)を出し入れする手用開口部17が設けられている。手用開口部17は、手用ファスナー(図示省略)で開閉可能になっている。掛部3の本体ファスナー6を閉じた状態でも、手用開口部17から手を出して自由に動かすことができる。
図2、図7及び図8に示すように、寝袋本体部4の本体ファスナー6の左側(図1及び図2)のシート状基材9よりも内側に本体用防寒裏縁20が配置されている。本体用防寒裏縁20は、本体ファスナー6の左右の噛合エレメント8,8が噛み合ったときに隙間風の通過を防止するものであって、中綿を有する袋状に形成され、本体ファスナー6の左側端で掛部3に縫製されている。また、本体ファスナー6の噛合エレメント8,8の噛込みを防止する噛込み防止片22が、左側の噛合エレメント8と本体用防寒裏縁20との間で掛部3に縫製されている。
なお、本体用防寒裏縁20や噛込み防止片22を左側の噛合エレメント8のみに設けたが、左側の代わりに右側に設けてもよく、或いは両側に設けてもよい。
図2〜図6に示すように、顔当て部21が本体用防寒裏縁20と一体に、同じ大きさで設けられている。なお、本体用防寒裏縁20は、噛合エレメント8,8が噛み合った際の隙間風の防止対策であり、顔当て部21は、顔部分F周りのシール性を高める防寒対策で有り、空気の漏れを防止する点では共通であるので、同じ大きさで形成している。しかし、本体用防寒裏縁20は、噛合エレメント8,8の隙間風の防止対策であり、大きな袋体とする必要が無いが、顔当て部21が、顔部分Fと開口部のシール性を高めるものであるので、本体用防寒裏縁20よりも少し大きな袋体とし、内部の中綿も多くしてもよい。顔当て部21は、本体用防寒裏縁20に連続して開口部10の下端部10aから周縁11に沿って設けられ、開口部10の下端部10aに戻って、本体ファスナー6の他方の噛合エレメント8の一部まで延びて、顔部分Fの回りのシール性を確実にできるようになっている。なお、顔当て部21は、この実施形態の構造に限られるものでは無く、例えば、顔当て部21は、開口部10の下端部10aに戻った後は、本体ファスナー6の他方の噛合エレメント8の一部まで延びたフリーな延出部(掛部3に縫製されずに、帯状にフリーになって延びたもの)として設けて、開口部10の周縁11を巻くようにして、シール性を更に高めてもよい。
次に、寝袋1に使用者Nが入る場合の状態を説明する。
本体ファスナー6のスライダ7a,7bを下端部6bに向かう方向に下げて掛部3を左右に開き、使用者Nの体部分を掛部3と敷部2との空間Kに挿入する。その後、顔当て部21を開口部10の周縁11から寝袋外側1bに飛び出させる。そして、本体ファスナー6のスライダ7aを上端部6aまでスライドさせて、寝袋本体部4を閉じる。このとき、スライダ7aを上端部6aに向かう方向にスライドさせると、開口部10の下端部10aで、開口部ファスナー12の噛合エレメント13及びシート状基材9の向きが本体ファスナー6と異なっているので、上端部6a(即ち開口部10の下端部10a)で、一旦スライダ7aのスライド抵抗が大きくなるか或いはスライダ7aが止まる。その結果、スライダ7aで、急に顔部分Fまで閉じられることが無く、あまり注意を要することなく、スライダ7aを素早く且つ安心して上方にスライドできる。使用者Nの顔の大きさが一般的な大きさであれば、この状態でもよいが、使用者Nの顔が小顔もしくは頭部が小さい場合に、その使用者Nに合わせて顔部分を小さく或いは顔部分F周りの露出を少なくして防寒したい場合には、開口部10の下端部10aに留まっているスライダ7aをさらに引き上げるようにすれば、左右に開いた噛合エレメント13,13を噛み合わすことができ、開口部10を狭くすることができる。なお、この操作で、スライダ7aがスムーズに引き上げられない場合には、開口部ファスナー12の噛合エレメント13,13を互いに対向する左右方向の向きにして近づけてから、スライダ7aを引き上げると、うまく操作できる。そして、スライダ7aが、顔部分Fに当たらないように、顔当て部21を顔部分Fとスライダ7aとの間に位置させる。この操作は、顔部分Fの内側で両手を使って行うことも可能で有り、また、手用開口部17から両手を出して操作することも可能である。
なお、開口部ファスナー12のスライダ7aを上端まで引き上げれば、開口部10を全閉状態にすることができる。スライダ7aの移動により開口部10の大きさは、スライダ7aが開口部10の下端部10aの位置から上端部(開口部10を全閉する状態)までの間で細かい微調整が可能で、使用者の好みの大きさに調整することができる。また全閉状態にするとき、噛合エレメント13が上端でループ状になるので、スライダ7aが外れることはない。
そして、顔部分Fを大きく露出したい場合や、寝袋1から出たい場合には、逆方向にスライダ7aをスライドさせればよい。また、スライダ7aだけで無くスライダ7bを上端部6a方向にスライドさせて、使用者Nの胴周りの掛部3を開けるようにして使用することもできる。なお、スライダ7bは省略することも可能である。
実施形態では、開口部10の周縁11は、開口部10の下端部10aから左右両方向に拡がってから斜め上方に向かって縦長の楕円形状になっているが、この実施形態の形状に限られない。本発明では、開口部10の大きさを変更するときに、顔部分Fの頬部分に隙間が出ない形状で大きさが変化するようにするものであればよく、開口部10の形状は、顔部分Fの形状に合わせるような形状で大きさを変更できることが好ましく、例えば縦長の楕円形状、略卵形状、略大豆形状、略三角むすび形状等が使用できる。
特に、開口部10の広さを変更可能な変更手段である開口部ファスナー12は、開口部10の広さを顔部分Fの形状に合わせるように変更できることが好ましく、縦長の楕円形状が好ましい。
本実施形態では、開口部10及び顔当て部21で顔部分F周りをシールして防寒対策できるようになったので、寝袋1の内側1aに、防寒対策として使用者Nの肩部分に相当する位置に従来から設けられているショルダーウォーマー(図示省略)を絞って防寒対策をしてもしなくてもよくなった。即ち、就寝時に、寒い中ごそごそと手間をかけて、ショルダーウォーマーを絞る作業を必ずしもする必要がなくなった。ショルダーウォーマーを操作するには、かなり手間をとられるので、この操作の省略化は非常に有用となる。また、本発明では、肩よりも下の温かい空気が逃げるのを別途に防がなくても、顔部分F周りから空気が逃げないため、寝袋全体で温められた空気を守り、逃げないようにできる。それにより、場合によっては、ショルダーウォーマーを省略することも可能となった。なお防寒対策とは、外部の冷気が侵入しないことと寝袋内部の暖まった空気が外に漏れない対策の両方を含む。
(その他の実施形態)
本実施形態では、寝袋1は、所謂マミー型として示したが、これに限られるものではなく、所謂封筒型や、より正方形に近い形状等、他の形状であってもよい。
また、本実施形態では、掛部3の本体ファスナー6は、寝袋1の幅方向の略中央位置に設けたが、必ずしも中央位置でなくてもよく、中央位置から左右にずれて設けられていてもよい。
また、顔当て部21は、本体用防寒裏縁20に延設されて一体に形成されているが、一体ではなく、別々に設けるようにしてもよい。
実施形態では、開口部ファスナー12を本体ファスナー6と一体のものとしたが、別体としてもよい。ただ、上記実施形態のように、本体ファスナー6と一体の開口部ファスナー12とすることが、実施形態で説明したような機能効果の上で優れているので、好ましい。
また、開口部10の大きさを変更する変更手段として、開口部ファスナー12としたが、これに限られるものでは無く、例えば、樹脂や金属の凹凸からなる嵌め込み溝と突起でもよく、伸縮自在のゴムのような芯棒を用いてもよい。
また、上記実施形態では、1枚のシート状基材9で、本体ファスナー6及び開口部ファスナー12とを構成したが、通常に2枚のシート状基材を左右に別々に縫製して、本体ファスナー6及び開口部ファスナー12として用いてもよい。なお、この場合には、開口部10の上端部の位置で、両方のシート状基材に噛合エレメントの止め具(図示省略)を設けて、2本のシート状基材を留めるようにすることが好ましい。また、開口部10を滑らかな縦長の楕円形状に維持するために、止め具よりも先端側同士を互いに縫製することで一体とするようにしてもよい。
本発明は、室内、車室内あるいは、登山、ハイキング、キャンプなど屋外で使用する寝袋であって、使用者の背面側に敷かれる敷部と、使用者の正面側を覆う掛部とを備えた寝袋に極めて有用である。
N 使用者
1 寝袋
3 掛部
4 寝袋本体部
5 寝袋頭部
6 本体ファスナー
7 スライダ
7a 上側スライダ
8 噛合エレメント
9 シート状基材
9a 外側面
9b 内側面
10 開口部
10a 下端部
11 周縁
12 変更手段(開口部ファスナー)
12a 下端部
13 噛合エレメント
16 足元ファスナー
20 本体用防寒裏縁
21 顔当て部
22 噛込み防止片

Claims (8)

  1. 使用者の体部分を収容する寝袋本体部と、該寝袋本体部の上方側に該使用者の頭部分を収容する寝袋頭部とを有し、該寝袋頭部に該使用者の顔部分を露出可能な開口部を有する寝袋であって、
    該開口部の周縁は、該開口部の下端部から寝袋の左右両方向に拡がってから斜め上方に向かって曲線状に延びて一体に繋がるように形成され、
    該開口部の該周縁に該開口部の広さを変更可能な変更手段を備え、
    該変更手段が設けられた寝袋内側に、該開口部の該周縁に沿って、該使用者の該顔部分に当接可能な顔当て部が設けられ
    該顔当て部は、内部に中綿を有する袋状になって、該開口部の周縁に縫製され、該周縁から寝袋外側へ向けて立ち上がっており、外側端部が該変更手段より外側に位置することを特徴とする寝袋。
  2. 請求項1において、
    上記寝袋本体部に、該開口部の該下端部から該寝袋本体部の足元方向にスライドして該寝袋本体部を開閉する本体ファスナーが設けられ、
    該本体ファスナーは、該寝袋本体部に縫製されたシート状基材と、該シート状基材に取り付けられた複数の噛合エレメント及びスライダとを備えることを特徴とする寝袋。
  3. 請求項2において、
    上記変更手段が、該本体ファスナーに一体に連続する開口部ファスナーで形成され、該本体ファスナーの該スライダが該開口部ファスナーにもスライドすることで、該開口部の広さが変更可能となっていることを特徴とする寝袋。
  4. 請求項3において、
    上記開口部の該開口部ファスナーは、該本体ファスナーを設けた該開口部の該下端部から、左右方向に拡がってから斜め上方に接近する方向に向かって延びて曲線状に一体に接続され、
    該開口部が縦長の楕円形状に形成されることを特徴とする寝袋。
  5. 請求項4において、
    該開口部ファスナーは、噛合エレメント及びシート状基材を備え、
    該開口部ファスナーの該噛合エレメント及び該シート状基材が、該本体ファスナーの該噛合エレメント及び該シート状基材の向きと異なる方向に向いて配置されていることを特徴とする寝袋。
  6. 請求項3ないし5のいずれか1つにおいて、
    上記本体ファスナー及び上記開口部ファスナーは、1枚のシート状基材が、上記本体ファスナーの一方の下端部から上端部に延びて、該上端部から該開口部の周縁を回った後、上記本体ファスナーの他方の上端部から下端部まで連続して設けられ、このシート状基材に該本体ファスナー及び該開口部ファスナーの各噛合エレメントが連続して設けられ、本体ファスナーのスライダが該本体ファスナー及び該開口部ファスナーに連続してスライドするようになっていることを特徴とする寝袋。
  7. 請求項2ないし6のいずれか1つにおいて、
    該本体ファスナーよりも寝袋内側に、該本体ファスナーの噛合エレメントの噛み合い部分からの空気漏れを防止する防寒裏縁片が設けられ、
    上記顔当て部は、該防寒裏縁片に連続して一体に設けられていることを特徴とする寝袋。
  8. 請求項7において、
    該顔当て部及び該防寒裏縁片は、中綿を有する袋体で形成されていることを特徴とする寝袋。
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