JP6542541B2 - 作業用具 - Google Patents

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Description

本発明は、データを記録できるデータキャリアを装着したメス、鉗子、剪刀、鑷子等の手術用具、ペンチ、スパナ等の工具等の作業用具に関する。
メス、鉗子、剪刀、鑷子等の手術用具、ペンチ、スパナ等の工具等の作業用具にメーカー名、型番、製造日、製造番号等のデータを保持させておけば、出荷時、販売時、保管時等において作業用具の個数確認、分別整理等するのに便利である。
また、メス、鉗子、剪刀、鑷子等の手術用具においては、手術前に指定された種類の用具と個数が正しく用意されていることを確認し、手術後に全ての用具が正しく回収されたことを確認するために、前記のデータに加えて、それぞれの用具に個別のID(個体番号)等の認識データを保持させておけば、確認作業等するのに便利である。
従来は、作業用具にデータを保持させる方法として、文字、数字、記号等から成るデータをラベルや銘板に印刷又は刻印して、これを作業用具に直接貼付したり、その梱包材に貼付したりしていた(特許文献1参照)。
しかし、文字、数字、記号等から成るデータを印刷又は刻印したラベルや銘板を作業用具に貼付したのでは、運搬時、作業時等にラベルや銘板が損傷し、脱落したりして、データが読み取れなくなるという問題があった。
又、ラベルや銘板に文字、数字、記号等から成るデータを印刷又は刻印するには手間が掛かると共に、人が視覚によってデータを読み取るので、読み間違いが起こるという問題もあった。
特に、メス、鉗子、剪刀、鑷子等の手術用具については、滅菌がされているか、個数がそろっているか、種類が合っているか、使用が禁止されていないか等を手術の前後において厳格に管理することが要求されている。
そのため、視覚によるデータの読み間違いを防止するために、最近では、手術用具に二次元バーコードを刻印して、読取装置によってデータを自動的に読み取る方法も採用されている。
しかし、二次元バーコードを刻印する方法では、その表面に血液等が付着すると読み取れなくなったり、ステンレス鋼製の用具は表面硬度が低いため、比較的短期間のうちに刻印が摩滅して消失したり、複数個を同時に読み取りできないため、手術用具を1個ずつ読み取らなければならず、読み取りに時間がかかった。
又、読み取り作業時に手術用具を把持して、二次元バーコードをリーダの読み取りエリアに正しく合せる必要があるため、作業者が血液に触れて、肝炎等に感染するという危険に曝されていた。
さらに、血液が付着すると、二次元バーコードの読み取りが出来ないため、手術用具に付いた血液を拭き取る必要があり、手間がかかった。読み取りの際に、先端が鋭利な手術用具では注意していても指に刺す等の事故の危険性が指摘されている。
又、RFIDデータキャリアを作業用具に装着して管理を行なう方法も検討されたが、近傍に金属があるとRFIDデータキャリアに読み書きを行なう電磁界が届き難く、RFIDデータキャリアが機能しないこと、又、通常のRFIDデータキャリアは合成樹脂製外装材で被覆されており、外部から衝撃を受けると容易に損傷することから、RFIDデータキャリアを装着する作業用具は実用化が困難であった。
さらに、手術用具は滅菌することが必要とされており、この滅菌処理時に手術用具は高温や薬液、薬ガスに曝されるのであるが、合成樹脂製外装材で被覆されたRFIDデータキャリアは耐熱性、耐薬品性に問題があり、このような用途には使用できなかった。
そこで、図19乃至図21に示すように、コイルアンテナ111にICチップ112を接合して一体化したICチップ装着体110(インレット)をセラミック製外装材120,130によって被覆したRFIDデータキャリア100を保持部材220に収納し、この保持部材220を作業用具210に固定自在とした作業用具200が開発された(特許文献2参照)。
特許文献2の作業用具200によれば、運搬時、作業時等にデータキャリア100が損傷、脱落することなく、滅菌作業時に高温や薬液に曝されてもデータキャリア100が損傷することなく、データキャリア100にデータを書き込むのが容易であると共に、データを確実かつ迅速に読み取ることができ、しかも、作業者が感染等の危険に曝されることもない。
又、作業用具に特別な加工をすることなく、後から簡単にデータキャリアを装着することができる。
特開2004−054553号公報 特開2007−183840号公報
しかし、特許文献2に記載の作業用具では、作業用具210に保持部材220をレーザー溶接してRFIDデータキャリア100を装着するので、保持部材220という余計な部材が必要になると共に、溶接作業に時間がかかって面倒であった。
又、保持部材220と作業用具210が隙間なく密着する必要があるため、作業用具の一部を削って、取り付け可能な平面に加工する必要があった。
又、作業用具210に保持部材220を固定するので、作業用具210を使用して作業する際に、保持部材220が邪魔になって、作業がやり難いという問題もあった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたものであって、保持部材という余計な部材を必要とせず、装着作業に時間がかからず容易であって、作業用具を使用して作業する際に、保持部材が邪魔になって、作業がやり難いという問題も生じない作業用具を提供することを目的とする。
併せて、RFIDデータキャリア100を取り付けるために、作業用具210に追加の加工をする必要がない取り付け方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の作業用具は、コイルアンテナにICチップを接合して一体化したICチップ装着体を合成樹脂製外装材によって被覆したRFIDデータキャリアを、作業用具に穿設した装着孔に嵌合、装着して構成される作業用具において、
前記RFIDデータキャリアの合成樹脂製外装材は、円筒状の本体に円板状の蓋体を接合したものであり、前記本体の一端部を、本体の中間部より若干拡径させると共に、若干弾性収縮するようにしたものであって、
前記本体の一端部を弾性収縮させて前記装着孔に圧入させた時、前記蓋体の外側部が前記作業用具の一方の表面の前記装着孔の周端部に掛止し、前記本体の一端部が前記作業用具の他方の表面の前記装着孔の周端部に掛止して、前記RFIDデータキャリアが前記装着孔から逸脱することなく装着されることを特徴とする。
前記作業用具に穿設した装着孔は、その表面側及び裏面側に段差部を形成したものであって、
前記本体の一端部を弾性収縮させて前記装着孔に圧入させた時、前記蓋体の外側部が前記作業用具の前記装着孔の一方の段差部に掛止し、前記本体の一端部が前記作業用具の前記装着孔の他方の段差部に掛止して、前記RFIDデータキャリアが前記装着孔から逸脱することなく、かつ前記作業用具の表面及び裏面から突出することなく、装着されるようにしても良い。
前記本体と前記蓋体との接合は、本体の他端部と蓋体の内側部とを超音波溶着するものであるのが好ましい。
本発明の作業用具は、又、コイルアンテナにICチップを接合して一体化したICチップ装着体を合成樹脂製外装材によって被覆したRFIDデータキャリアを、作業用具に穿設した装着孔に嵌合、装着して構成される作業用具において、
前記RFIDデータキャリアの合成樹脂製外装材は、円筒状の本体のみから構成され、前記前記ICチップ装着体をこの本体内に挿入し、本体内全体を耐熱性接着剤で封止してRFIDデータキャリアを構成してあり、前記本体の一端部を、本体の中間部より若干拡径させると共に、若干弾性収縮するようにしたものであって、
前記本体の一端部を弾性収縮させて前記装着孔に圧入させた時、前記本体の他端部が前記作業用具の一方の表面の前記装着孔の周端部に掛止し、前記本体の一端部が前記作業用具の他方の表面の前記装着孔の周端部に掛止して、前記RFIDデータキャリアが前記装着孔から逸脱されることなく装着されることを特徴とする。
前記作業用具に穿設した装着孔は、その表面側及び裏面側に段差部を形成したものであって、
前記本体の一端部を弾性収縮させて前記装着孔に圧入させた時、前記本体の他端部が前記作業用具の前記装着孔の一方の段差部に掛止し、前記本体の一端部が前記作業用具の前記装着孔の他方の段差部に掛止して、前記RFIDデータキャリアが前記装着孔から逸脱することなく、かつ前記作業用具の表面及び裏面から突出することなく、装着されるようにしても良い。
ここで、前記本体の開口部の内壁面に周方向に複数の突起を形成してもよい。
本発明の作業用具によれば、合成樹脂製外装材によって被覆したRFIDデータキャリアを作業用具に穿設した装着孔に嵌合すれば、直ちに、RFIDデータキャリアを装着することができ、作業用具にRFIDデータキャリアを装着するのに余計な部材を必要とせず、装着作業に時間もかからない。
又、作業用具の外側に保持部材を固定しないので、作業用具を使用して作業する際に、保持部材が邪魔になって、作業がやり難いという問題も生じない。
本発明の作業用具に装着するRFIDデータキャリアの(A)は側面図、(B)は断面図、(C)は斜視図である。 合成樹脂製外装材の本体の(A)は側面図、(B)は断面図、(C)は斜視図である。 合成樹脂製外装材の蓋体の(A)は側面図、(B)は断面図、(C)は斜視図である。 作業用具に嵌合孔を穿設した状態を示す正面図である。 作業用具にRFIDデータキャリアを装着する方法を示す断面図である。 作業用具にRFIDデータキャリアを装着する方法を示す断面図である。 本発明のRFIDデータキャリアを装着した作業用具の正面図である。 本発明の作業用具に装着するRFIDデータキャリアの構成を示す分解斜視図である。 作業用具にRFIDデータキャリアを装着した状態を示す断面図である。 開口部に突起を形成した合成樹脂製外装材の(A)は斜視図、(B)は断面図である。 嵌合孔を穿設すると共に、切欠溝を形成した状態の作業用具の要部斜視図である。 嵌合孔を穿設するが、切欠溝を形成しない状態の作業用具の要部斜視図である。 本発明の作業用具に装着する、RFIDデータキャリアをヘッド部に連結した結束バンドの(A)は平面図、(B)は正面図である。 結束バンドを装着する位置を説明するための作業用具の斜視図である。 本発明の作業用具に装着する、ICチップ装着体をヘッド部に内蔵した結束バンドの(A)は平面図、(B)は正面図である。 結束バンドを装着した状態を示す作業用具の要部斜視図である。 結束バンドのヘッド部の斜視図である。 結束バンドのヘッド部を作業用具に装着した状態を示す要部拡大斜視図である。 従来のRFIDデータキャリアの(A)は平面図、(B)は断面図である。 従来のRFIDデータキャリアのインレットの平面図である。 従来のRFIDデータキャリアを装着した作業用具の正面図である。 作業用具のデータ記録装置の概略構成図である。 本発明の作業用具に装着するRFIDデータキャリアの斜視図である。 作業用具に嵌合孔を穿設した状態を示す斜視図である。 作業用具にRFIDデータキャリアを装着した状態を示す斜視図である。
本発明のRFIDデータキャリアを装着した第1の作業用具の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明においては、RFID(Radio Frequency Identification)データキャリアとして、超小型のICチップと無線通信用のアンテナとを一体化し、合成樹脂製外装材によって被覆したRFIDデータキャリア10を使用している。
図1に示すように、RFIDデータキャリア10は、合成樹脂製外装材内にインレット20を挿入したものであり、合成樹脂製外装材は、円筒状の本体30に円板状の蓋体40を接合したものである。
インレット20は、円筒コイル状を呈するものであり、本体30内に挿入され、シリコン等の合成樹脂を充填して、固定してある。
本体30は、図2に示すように、その一端部31は、その中間部32より若干拡径させてあり、若干弾性収縮するようになっている。又、その他端部33は、周囲を若干外方に突出させてある。
蓋体40は、図3に示すように、その内側径を前記本体30の他端部33の外側径と略同一径としてある。
よって、図1に示すように、本体30の他端部33を蓋体40の内側部に嵌合させ、超音波溶着することによって、本体30と蓋体40とは完全に接合し、RFIDデータキャリア10を構成することができる。
図4に示す作業用具は、手術用具である鉗子50であって、鉗子50は、挟持部51、杆状部52及び把持部53から構成されている。
又、把持部53に装着孔53aを穿設すると共に、その装着孔53aから外周にかけて幅狭の切欠溝53bを形成してある。
この切欠溝53bは、RFIDデータキャリア10の周囲にショートリングを形成することを防止する役目がある。RFIDデータキャリア10の周囲に金属があると、その金属がショートリングを形成し、リーダからの電磁場のエネルギーを吸収するため、読み取り性能が落ちてしまう。又、ショートリングの影響でインレットの共振周波数がずれてしまい、エネルギーの伝達効率が悪化してしまう。
そして、図5(A)に示すように、段差の無い装着孔53aの場合には、鉗子50の表面側から本体30の一端部31を装着孔53aに圧入すれば、一端部31は縮径して装着孔53aを通過し、一端部31は裏面側から突出する。
一方、蓋体40の周辺部は、鉗子50の表面側に当接するから、RFIDデータキャリア10は、鉗子50の把持部53に装着される。
又、図6(A)に示すように、段差の有る装着孔53aの場合には、鉗子50の表面側から本体30の一端部31を装着孔53aに圧入すれば、一端部31は縮径して装着孔53aを通過し、一端部31は裏面側の段差部に当接する。
一方、蓋体40の周辺部は、鉗子50の表面側の段差部に当接するから、RFIDデータキャリア10は、鉗子50の把持部53に装着されると共に、把持部53の表面及び裏面から突出しない。
以上のように、作業用具である鉗子50にRFIDデータキャリア10を圧入することによって、図7に示すように、RFIDデータキャリア10を容易に鉗子50に装着することができる。
RFIDデータキャリア10にデータを書き込んだり、読み取ったりするには、図22に示すようなRFID装置300を使用する。
RFID装置300は、アンテナ301、コントローラ302及びコンピュータ303から構成され、電磁誘導方式により、RFIDデータキャリア10との間でデータ等の通信を行なうようになっている。
コントローラ302は、アンテナ301及びコンピュータ303とケーブルを介して接続されており、コンピュータ303からの指示により、RFIDデータキャリア10に送信するコマンド、例えば、データ書き込みコマンド、データ読み取りコマンド等をアンテナ301に出力する。又、アンテナ301が受信したRFIDデータキャリア10からのデータを入力する。
RFID装置300のアンテナ301とRFIDデータキャリア10のコイルアンテナ11との間では無線通信が行なわれる。
すなわち、RFID装置300からは、RFIDデータキャリア10に供給する電力、書き込み用のデータ、その他のコマンドが送信され、RFIDデータキャリア10からは、読みだしたデータ、その他の応答信号が送信される。
メス、鉗子、剪刀、鑷子50等の手術用具、ペンチ、スパナ等の工具等の作業用具にあっては、データの読み書きが片側方向からに限定されるのでは、作業用具が裏面を向いている場合にはデータを読み取ることができず、実用的ではない。
よって、手術用具、工具等の作業用具にあっては、データの読み書きが両側方向からできるようにRFIDデータキャリア10が装着されることが好ましい。
RFIDデータキャリア10は、合成樹脂製外装材内にインレット20を挿入したものであって、合成樹脂製外装材は、円筒状の本体30に円板状の蓋体40を接合したものであったが、図8に示すように、合成樹脂製外装材を円筒状の本体70のみから構成し、ICチップ装着体20をこの本体70内に挿入し、本体70内全体を耐熱性接着剤80で封止して、RFIDデータキャリア60を構成してもよい。
このRFIDデータキャリア60によれば、図1に示すRFIDデータキャリア10とは異なり、本体30と蓋体40とを超音波溶着する作業は不要となるから、RFIDデータキャリア60を構成するのが容易となる。
そして、図9に示すように、段差の有る装着孔53aの場合には、鉗子50の表面側から本体70の一端部71を装着孔53aに圧入すれば、一端部71は縮径して装着孔53aを通過し、一端部71は裏面側の段差部に当接する。
一方、本体70の他端部は、鉗子50の表面側の段差部に当接するから、RFIDデータキャリア60は、鉗子50の把持部53に装着されると共に、把持部53の表面及び裏面から突出しない。
以上のように、作業用具である鉗子50にRFIDデータキャリア60を圧入することによって、図9に示すように、RFIDデータキャリア60を容易に鉗子50に装着することができる。
但し、RFIDデータキャリア60の場合には、蓋体がなく、内装したインレット20を接着剤80のみで固定しているため、インレット20が本体70の開口部から脱出してしまう虞がある。
そこで、図10に示すように、本体70の開口部の内壁面に周方向に複数の突起70aを形成するのが好ましい。本実施例では、突起70aは半円形状とし、周方向に3個形成したが、形状、個数ともにこれに限定されるものではない。
尚、図11に示すように、RFIDデータキャリア10,60を装着する鉗子50の把持部53において、周囲にショートリングを形成することを防止するために、装着孔53aを穿設すると共に、その装着孔53aから外周にかけて幅狭の切欠溝53bを形成するのであるが、リーダ側のアンテナの形状を工夫することによって、図12に示すように、この切欠溝53bを形成することなく、通信が可能なRFIDデータキャリア10,60を構成することも可能である。
次に、本発明のRFIDデータキャリアを装着した第2の作業用具の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明においては、図13に示すように、超小型のICチップと無線通信用のアンテナとを一体化し、合成樹脂製外装材によって被覆したRFIDデータキャリア160を合成樹脂製結束バンド170のヘッド部171に固着して一体化したデータキャリア保持部材150を使用する。
データキャリア保持部材150は、図14に示すように、作業用具である鉗子50の把持部53の外周隅部53cに合成樹脂製結束バンド170のヘッド部171を位置させ、バンド部172を把持部53に巻き回すことによって、RFIDデータキャリア160を装着することができる。
又、図15に示すように、超小型のICチップと無線通信用のアンテナとを一体化したインレット20を合成樹脂製結束バンド190のヘッド部191に内蔵して一体化したデータキャリア保持部材180を使用してもよい。
データキャリア保持部材180は、図16に示すように、作業用具である鉗子50の把持部53の外周隅部53cに合成樹脂製結束バンド190のヘッド部191を位置させ、バンド部192を把持部53に巻き回すことによって、RFIDデータキャリアであるヘッド部191を装着することができる。
ここで、ヘッド部191は、図18に示すように、RFIDデータキャリアの向きがアンテナの読み取り面に正対するように方向を決めている。又、ヘッド部191には、鉗子50の把持部53の外周隅部53cに対して回転しないように、図17に示すように、上下に張出部191b,191bを形成し、その間を嵌合部191aとしてある。
このような構成とすれば、合成樹脂製結束バンド190のヘッド部191を鉗子50の把持部53の外周隅部53cに装着した時、ヘッド部191の嵌合部191aが外周隅部53cに嵌合して、RFIDデータキャリアが揺動することなく確実に固定され、データの読み取り及び書き込みを迅速かつ確実に行うことができる。
尚、上記において、合成樹脂製結束バンド170,190の材料としては、耐オートクレーブ性の高い、すなわち、高圧蒸気滅菌処理に十分に耐える医療用の合成樹脂材料を採用することが好ましく、特には、ポリフェニルサルホン(PPSU)、ポリサルホン(PSU)を採用することが好ましい。
本発明の第2の作業用具によれば、合成樹脂製結束バンド170,190を作業用具に巻き回せば、直ちにRFIDデータキャリアを装着することができ、作業用具にRFIDデータキャリアを装着するのに余計な部材を必要とせず、装着作業に時間もかからない。
又、作業用具に装着孔を穿設する必要がなく、作業用具を加工する手間が不要だから、
極めて便利である。
さらに、本発明のデータキャリア保持部材150,180,190によれば、特に訓練を受けていない一般の作業者であっても、簡単に作業用具に装着することができる。
次に、本発明のRFIDデータキャリアを装着した第3の作業用具の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明においては、図23に示すように、超小型のICチップと無線通信用のアンテナとを一体化し、合成樹脂製外装材によって被覆したRFIDデータキャリア201の一側面に嵌合突起202を形成したデータキャリア保持部材200を使用する。
ここで、RFIDデータキャリア201は、縦横の長さが6〜10mm、厚さが3〜5mmの矩形状を呈し、嵌合突起202は、直径が2〜3mm、長さが3〜4mmの円柱状を呈するものである。
一方、図24に示すように、作業用具である鉗子50には、その把持部53の適宜外周部に嵌合穴部53eを穿設してある。
そして、この嵌合穴部53eは、嵌合突起202に対応させて、直径が2〜3mm、深さが2〜3mmの円形状を呈するものとしてある。
尚、嵌合穴部53eは、貫通させたものであっても構わない。
データキャリア保持部材200は、図25に示すように、鉗子50の把持部53の嵌合穴部53eにデータキャリア保持部材200の嵌合突起202を嵌合させ、嵌合穴部53eと嵌合突起202とが当接する部分を全周に亘ってレーザー溶接することによって、鉗子50に固定することができ、RFIDデータキャリア200を装着することができる。
嵌合穴部53eと嵌合突起202との隙間を小さくするように、嵌合突起202は根元に向けて漸次径が太くなるようなテーパー形状であっても構わない。
ここで、レーザー溶接に代えて、前記嵌合穴部と前記嵌合突起とが当接する部分を全周に亘って銀ロウ付け、ハンダ付け、その他各種溶接方式によって固着してもよい。
本発明の第3の作業用具によれば、作業用具に嵌合穴部53eを穿設する必要はあるにせよ、鉗子50の嵌合穴部53eにデータキャリア保持部材200の嵌合突起202を嵌合させ、レーザー溶接することによって、直ちにRFIDデータキャリア201を装着することができ、RFIDデータキャリア201を装着するのに余計な部材を必要とせず、装着作業に時間がかからない。
又、RFIDデータキャリア201が破損等した場合には、容易に交換が可能であるから、極めて便利である。
さらに、円形状の嵌合穴部にピン形状の嵌合突起を差し込むものであるため、作業工具に対してRFIDデータキャリア201を回転させることができる。よって、RFIDデータキャリア201のアンテナとRFID装置のアンテナとが正対する向きに、RFIDデータキャリア201を固定することができる。
これによって、RFIDデータキャリア201のアンテナとRFID装置のアンテナとを正しく正対させて、最大の通信性能を得ることができるという効果を奏する。
10 RFIDデータキャリア
20 インレット
30 本体
31 一端部
32 中間部
33 他端部
40 蓋体
50 鉗子
53 把持部
53a 装着孔
53c 外周隅部
53e 嵌合穴部
150 データキャリア保持部材
160 RFIDデータキャリア
170 合成樹脂製結束バンド
171 ヘッド部
172 バンド部
180 データキャリア保持部材
190 合成樹脂製結束バンド
191 ヘッド部
191a 嵌合部
191b 張出部
192 バンド部
200 データキャリア保持部材
201 RFIDデータキャリア
202 嵌合突起

Claims (6)

  1. コイルアンテナにICチップを接合して一体化したICチップ装着体を合成樹脂製外装材によって被覆したRFIDデータキャリアを、作業用具に穿設した装着孔に嵌合、装着して構成される作業用具において、
    前記RFIDデータキャリアの合成樹脂製外装材は、円筒状の本体に円板状の蓋体を接合したものであり、前記本体の一端部を、本体の中間部より若干拡径させると共に、若干弾性収縮するようにしたものであって、
    前記本体の一端部を弾性収縮させて前記装着孔に圧入させた時、前記蓋体の外側部が前記作業用具の一方の表面の前記装着孔の周端部に掛止し、前記本体の一端部が前記作業用具の他方の表面の前記装着孔の周端部に掛止して、前記RFIDデータキャリアが前記装着孔から逸脱することなく装着されることを特徴とする作業用具。
  2. 前記作業用具に穿設した装着孔は、その表面側及び裏面側に段差部を形成したものであって、
    前記本体の一端部を弾性収縮させて前記装着孔に圧入させた時、前記蓋体の外側部が前記作業用具の前記装着孔の一方の段差部に掛止し、前記本体の一端部が前記作業用具の前記装着孔の他方の段差部に掛止して、前記RFIDデータキャリアが前記装着孔から逸脱することなく、かつ前記作業用具の表面及び裏面から突出することなく、装着されることを特徴とする請求項1に記載の作業用具。
  3. 前記本体と前記蓋体との接合は、本体の他端部と蓋体の内側部とを超音波溶着するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業用具。
  4. コイルアンテナにICチップを接合して一体化したICチップ装着体を合成樹脂製外装材によって被覆したRFIDデータキャリアを、作業用具に穿設した装着孔に嵌合、装着して構成される作業用具において、
    前記RFIDデータキャリアの合成樹脂製外装材は、円筒状の本体のみから構成され、前記前記ICチップ装着体をこの本体内に挿入し、本体内全体を耐熱性接着剤で封止してRFIDデータキャリアを構成してあり、前記本体の一端部を、本体の中間部より若干拡径させると共に、若干弾性収縮するようにしたものであって、
    前記本体の一端部を弾性収縮させて前記装着孔に圧入させた時、前記本体の他端部が前記作業用具の一方の表面の前記装着孔の周端部に掛止し、前記本体の一端部が前記作業用具の他方の表面の前記装着孔の周端部に掛止して、前記RFIDデータキャリアが前記装着孔から逸脱されることなく装着されることを特徴とする作業用具。
  5. 前記作業用具に穿設した装着孔は、その表面側及び裏面側に段差部を形成したものであって、
    前記本体の一端部を弾性収縮させて前記装着孔に圧入させた時、前記本体の他端部が前記作業用具の前記装着孔の一方の段差部に掛止し、前記本体の一端部が前記作業用具の前記装着孔の他方の段差部に掛止して、前記RFIDデータキャリアが前記装着孔から逸脱することなく、かつ前記作業用具の表面及び裏面から突出することなく、装着されることを特徴とする請求項4に記載の作業用具。
  6. 前記本体の開口部の内壁面に周方向に複数の突起を形成したことを特徴とする請求項4又は5に記載の作業用具。
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