JP6542484B2 - 負荷時タップ切換装置および負荷時タップ切換システム - Google Patents

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Description

本実施形態は電力の受変電システムに使用されるタップ切換装置およびタップ切換システムに関する。
電力系統には、送電線あるいは配電線の電圧を調整するために負荷時タップ切換装置が用いられている。負荷時タップ切換装置は、第1のタップに接続された第1の開閉部と、第2のタップに接続された第2の開閉部を有することを特徴としている。
特開2016−139701公報
電力系統には電圧を変圧するための変圧器が設置されている。この変圧器は、複数の電圧を出力するためのタップが、複数設けられている。電力系統の送電線あるいは配電線の電圧を調整するためには、負荷時タップ切換装置により変圧器のタップを切換えることが必要とされる。負荷時タップ切換装置は、第1の電圧が出力される第1のタップに接続された第1の開閉部と、第2の電圧が出力される第2のタップに接続された第2の開閉部を有する。電圧の調整時には、負荷時タップ切換装置の第1の開閉部を「開」状態とし、第2の開閉部を「閉」状態とする。
しかしながら、この第1の開閉部および第2の開閉部に流れる電流は多大なものであるため、第1の開閉部および第2の開閉部を開閉するときに、アークが発生する。このアークは第1の開閉部および第2の開閉部の開閉接点や絶縁油を劣化させる。
本実施形態は、開閉時におけるアークを抑制し開閉部の劣化を低減させ、耐久性能の優れた負荷時タップ切換装置を提供することを目的とする。
本実施形態の負荷時タップ切換装置は次のような構成を有することを特徴とする。
(1)電力系統に設けられた変圧器の第1のタップに接続され、第1のタップから供給される電力を開閉する第1の開閉部。
(2)第1の開閉部に直列に接続され、第1の開閉部の開閉動作時にインピダンスを上昇させる第1のインピダンス可変部。
(3)変圧器の第2のタップに接続され、第2のタップから供給される電力を開閉する第2の開閉部。
(4)第2の開閉部に直列に接続され、第2の開閉部の開閉動作時にインピダンスを上昇させる第2のインピダンス可変部。
また、上記の負荷時タップ切換装置を含み、負荷時タップ切換装置の第1の開閉部と並列に接続された第1の主開閉接点と、第2の開閉部と並列に接続された第2の主開閉接点とを有する負荷時タップ切換システムも本実施形態に含まれる。
第1実施形態にかかる負荷時タップ切換システムを示す図 第1実施形態の負荷時タップ切換装置の内部構成を示す側方からの斜視図 第1実施形態の負荷時タップ切換装置の内部構成を示す上方からの斜視図 第1実施形態の負荷時タップ切換装置の第1の開閉部を説明するための断面図 第1実施形態の負荷時タップ切換装置の第1の開閉部、第2の開閉部およびインピダンス可変部の動作を説明するための拡大図 第1実施形態の負荷時タップ切換装置の第1の開閉部、第2の開閉部およびインピダンス可変部の動作を説明するための駆動部の状態を示す図 第1実施形態の負荷時タップ切換装置の各部の動作状態を示すタイムチャート その他の実施形態の負荷時タップ切換システムを示す図
[第1実施形態]
[1.構成]
[1−1.負荷時タップ切換システムの構成]
図1を参照して本実施形態の一例としての負荷時タップ切換システムについて説明する。本システムは、電力系統の供給電圧を調整するために、電力系統に設置された変圧器のタップを切り替える。電力系統に接続された負荷が変動すると供給電流が増減し、その結果、供給電圧が変動する。電力系統に設置された変圧器には、複数の電圧を出力するためのタップが、複数設けられている。
負荷時タップ切換システムは、変圧器9、負荷時タップ切換装置1、主開閉接点8A、8B、8Cおよび限流抵抗器8Rを有する。
変圧器9は、発電所や変電所から供給された電力の電圧を、負荷に応じた電圧に変圧する。変圧器9は、電圧調整用の異なる電圧を出力するタップ91および92を備える。タップ91、92はそれぞれ変圧器9の異なる変圧比を有する巻き線の部分に設けられ、タップ92は、タップ91より高い電圧(以降「高電圧」と呼ぶ)を出力する。タップ91は、タップ92より低い電圧(以降「低電圧」と呼ぶ)を出力する。負荷に接続される接続点を中性点と呼ぶ。タップ91が、請求項中の第1のタップに、タップ92が、請求項中の第2のタップに相当する。
主開閉接点8Aは、サイリスタ等の電力用開閉器により構成される。主開閉接点8Aは、変圧器9の低電圧側のタップ91と負荷側である中性点との間に設けられる。主開閉接点8Aは、開閉制御装置(図中不示)により開閉制御され、変圧器9のタップ91から中性点への電力を導通または非導通とする。
主開閉接点8Bは、サイリスタ等の電力用開閉器であり、変圧器9の高電圧側のタップ92と負荷側である中性点との間に設けられる。主開閉接点8Bは、開閉制御装置(図中不示)により開閉制御され、変圧器9のタップ92から中性点への電力を導通または非導通とする。
主開閉接点8Cは、サイリスタ等の電力用開閉器であり、限流抵抗器8Rと直列に接続され、変圧器9の高い電圧側のタップ92と負荷側である中性点との間に設けられる。主開閉接点8Cは、開閉制御装置(図中不示)により開閉制御され、変圧器9のタップ92から中性点への電力を導通または非導通とする。
限流抵抗器8Rは、電気抵抗を有する抵抗体により構成される。限流抵抗器8Rは、主開閉接点8Cと直列に接続され、変圧器9の高い電圧側のタップ92と負荷側である中性点との間に設けられる。限流抵抗器8Rは、主開閉接点8Cに流れる電流を制限する。
負荷時タップ切換装置1は、変圧器9のタップ91、92と負荷側である中性点の間に設けられ、変圧器9のタップ91から中性点への電力および変圧器9のタップ92から中性点への電力を導通または非導通とする。負荷時タップ切換装置1は、変圧器9のタップ91、92にそれぞれ接続された第1の開閉部2(以降「開閉部2」とする)、第2の開閉部3(以降「開閉部3」とする)および、負荷側である中性点に接続された中性点端子4と、を有する。図中、2Taは開閉部2の端子であり、3Taは開閉部3の端子である。
負荷時タップ切換装置1は、開閉部2に直列に接続された第1のインピダンス可変部5(以降「インピダンス可変部5」とする)と、開閉部3に直列に接続された第2のインピダンス可変部6(以降「インピダンス可変部6」とする)を有する。
開閉部2は、機械式の開閉接点を持つ真空バルブ等の電力用開閉器により構成される。開閉部2は、インピダンス可変部5と直列に接続され、端子2Taと中性点端子4との間に設けられる。開閉部2は、負荷時タップ切換システムにおいて、変圧器9の低電圧側のタップ91と負荷側である中性点との間であって、負荷時タップ切換装置1外部の主開閉接点8Aと並列に接続される。開閉部2は、開閉制御装置(図中不示)の電動機により駆動される後述する駆動部により開閉制御され、変圧器9のタップ91から中性点への電力を導通または非導通とする。開閉部3は、開閉部2と同様の構成である。
インピダンス可変部5は、ボビンにコイルが巻かれたインダクタにより構成される。インピダンス可変部5は、開閉部2と中性点端子4との間に設けられる。インピダンス可変部5のインダクタのボビンには、後述するコア7aが挿入される。コア7aとコイルとの相対位置は可変であり、コア7aとコイルとの相対位置が変えられることにより、供給される電力の周波数に対する、インピダンス可変部5のインピダンスが変動させられる。インピダンス可変部5は、インピダンスが変動することにより、開閉部2に流れる電流を変動させる。インピダンス可変部6は、インピダンス可変部5と同様の構成である。
[1−2.負荷時タップ切換装置1の機械的構成]
負荷時タップ切換装置1の詳細な構成について図2〜5を参照して説明する。図2は第1の実施形態の内部構造を示している。負荷時タップ切換装置1は、真空が保たれたタンク(図中不示)内に、固定される。タンク外部には、接続部分として、第1の開閉部2の一部である端子2Taおよび2Tb、第2の開閉部3の一部である端子3Taおよび3Tb、および負荷側である中性点に接続される中性点端子4が露出する。
端子2Taには変圧器9のタップ91が、端子3Taには変圧器9のタップ92がそれぞれ接続される。中性点端子4には、負荷が接続される。負荷時タップ切換装置1は、一例として、開閉部2、インピダンス可変部5、開閉部3、インピダンス可変部6、コア7、駆動部71および中性点端子4を有する。
負荷時タップ切換装置1は、絶縁材料で構成されたフレーム11を有し、上記の各部がこのフレーム11に固定される。フレーム11は、下部に配置された略円盤状の下部軸受板12、上部に配置された円盤状の中間板13と、この下部軸受板12と中間板13とを挿通し固定する円柱状の支持軸14a、14b、14cを有する。さらに、このフレーム11は、下部軸受板12と中間板13との間に挟まれ固定された枠体形状の遮断ホルダ14を有する。このフレーム11に、開閉部2、インピダンス可変部5、開閉部3、インピダンス可変部6、コア7、駆動部71が配置される。フレーム11は、真空に保たれた円筒形のタンク(図中不示)内に、固定される。
(1.開閉部2および開閉部3の構成)
開閉部2と開閉部3は同様な機械的構成を有する。以下開閉部2を例に、両者の構成を説明する。
開閉部2は、端子2Ta、接触子21、端子2Tb、接触子22および通伝導体23を有する。開閉部2の上記各部は、下部軸受板12から中間板13にかけ、端子2Ta、接触子21、接触子22、端子2Tbの順に、フレーム11に固定される。通伝導体23はフレーム11に固定された駆動部71に、接続され保持される。開閉部2の端子2Taが負荷時タップ切換装置1外部の変圧器9の低電圧側のタップ91に接続され、端子2Tbがインピダンス可変部5に接続される。開閉部2は、変圧器9のタップ91から負荷側である中性点への電力を導通または非導通とする。
端子2Taおよび2Tbは、銅により構成され直方体状のブロック形状をした端子である。端子2Taおよび2Tbは、ボルトのような雄ねじが切られた接続用の突起をそれぞれ2つ有する。端子2Taおよび2Tbの2つの突起は、直方体状のブロック形状の長手方向に上下に並列に配置され、フレーム11が円筒形のタンクに固定されたときに円筒形のタンクの外面に突出する。端子2Ta、Tbは、負荷時タップ切換装置1内部でそれぞれ接触子21、接触子22に銅板にて接続される。端子2Taの2つの突起は、負荷時タップ切換装置1外部の変圧器9の低電圧側のタップ91に接続される。
接触子21および22は複数の銅板を組合せて構成された電極接点である。接触子21および22の複数の銅板は、弾力を持つように板ばね状に湾曲されており、複数枚が上下に並び基材にねじ止めにて配置される。接触子21は端子2Taに、接触子22は端子2Tbに銅板にて接続され、フレーム11に固定される。
通伝導体23は駆動部71に駆動され、通伝導体23が、接触子21および接触子22と接触することにより、端子2Ta、2Tb間が電気的に接続される。接触子21および接触子22の複数の銅板は、板ばね状に湾曲され弾力を持ち、通伝導体23と接触子21および接触子22との接触を確実なものとする。
また、通伝導体23が駆動部71に駆動され、通伝導体23と、接触子21および接触子22とは切離される。これにより端子2Ta、2Tb間が電気的に切り離される。
(2.インピダンス可変部5およびインピダンス可変部6の構成)
インピダンス可変部5とインピダンス可変部6は同様な機械的構成を有する。以下、インピダンス可変部5を例に、両者の構成を説明する。
インピダンス可変部5は、樹脂等の絶縁物により形成されたボビン51に、銅線のコイル52が巻かれたインダクタにより構成される。ボビン51は、後述する駆動部71のコアアーム72の回転半径と同等の曲率を有する湾曲した筒状体により構成される。コイル52は、このボビン51に巻かれており同じく湾曲した形状を有する。なお、ボビン51は、後述するインピダンス可変部6のボビン61と一体構造となっている。
インピダンス可変部5は、一方が導線5Lにより開閉部2の端子2Tbに接続され、他方が導線4Lにより中性点端子4に接続される。インピダンス可変部5には、後述するコア7が、コイル52が巻かれたボビン51に挿入される。コア7とコイル52の相対位置は可変であり、コア7とコイル52の相対位置が駆動部71により変えられることにより、インピダンス可変部5の、供給される電力の周波数に対するインピダンスが変動する。インピダンス可変部5は、インピダンスが変動することにより、負荷時タップ切換装置1の端子2Taと中性点端子4間に流れる電流を変動させる。
(3.コア7の構成)
コア7は、鉄等の磁性体により形成された集磁用の部材である。コア7は、後述する駆動部71のコアアーム72の回転半径と同等の曲率を有する湾曲した円柱形状を有する。コア7は、インピダンス可変部5のボビン51およびインピダンス可変部6のボビン61内を移動可能な円柱径を有する。また、コア7は、インピダンス可変部5のコイル52の長さに、インピダンス可変部6のコイル62の長さが加算された長さを有する円柱形状を構成する。なお、コア7は、図1におけるコア7aおよびコア7bが、一体となった構造を有する。
コア7は、駆動部71の後述するコアアーム72に保持される。コア7は、コアアーム72が、回転することによりインピダンス可変部5のボビン51およびインピダンス可変部6のボビン61内を移動する。
コア7が、インピダンス可変部5のボビン51内のコイル52内部に配置されることにより、インピダンス可変部5は高インピダンスとなる。コア7が、インピダンス可変部5のコイル52外部に配置されることにより、インピダンス可変部5は低インピダンスとなる。
コア7が、インピダンス可変部6のボビン61内のコイル62内部に配置されることにより、インピダンス可変部6は高インピダンスとなる。コア7が、インピダンス可変部6のコイル62外部に配置されることにより、インピダンス可変部6は低インピダンスとなる。
(4.駆動部71の構成)
駆動部71は、コアアーム72、アーム軸73、バネ74、コア用カム75、開閉用カム76、カム軸77を有する。
カム軸77は、樹脂等の絶縁部材により構成された円筒状の軸である。カム軸77は下部が下部軸受板12に、上部が中間板13に挿通され、回転可動に配置される。カム軸77には、コア用カム75および開閉用カム76が固定される。カム軸77は、開閉部2および開閉部3の開閉時に、外部の開閉制御装置(図中不示)により駆動される。
開閉用カム76は、樹脂等の絶縁部材により構成された、半径方向に凹凸を有するダルマ状の形状を有するカムである。開閉用カム76の径の中心部分がカム軸77に固定され、開閉用カム76の外周が、開閉部2の通伝導体23および開閉部3の通伝導体33に当接するように配置される。開閉用カム76は、カム軸77が回転されることにより、開閉部2の通伝導体23および開閉部3の通伝導体33を、カム軸77の半径方向の外側および内側に移動させる。
カム軸77の半径方向外側に移動させられた通伝導体23は、接触子21および接触子22に押し付けられ、開閉部2は「閉」状態となる。カム軸77の半径方向内側に移動させられた通伝導体23は、接触子21および接触子22から離れ、開閉部2は「開」状態となる。
カム軸77の半径方向外側に移動させられた通伝導体33は、接触子31および接触子32に押し付けられ、開閉部3が「閉」状態となる。カム軸77の半径方向内側に移動させられた通伝導体33は、接触子31および接触子32から離れ、開閉部3が「開」状態となる。
コア用カム75は、樹脂等の絶縁部材により構成された、半径方向に放射状の凹凸部分を有する形状を有するカムである。コア用カム75の径の中心部分がカム軸77に固定され、コア用カム75の凹凸部分が、コアアーム72に当接するように配置される。コア用カム75は、カム軸77が回転されることにより、コアアーム72を回転させる。
コアアーム72は、樹脂等の絶縁部材により構成された、コア7を支持するためのアームである。コアアーム72は、コア7が有する湾曲した円柱形状の2つの底面でコア7を支持する。またコアアーム72は、アーム部分を有し、アーム部分に設けられた中間板13に固定されたアーム軸73により、回転可動に配置される。コア用カム75がカム軸77とともに回転し、このコア用カム75がコアアーム72のアーム部分を押す。これによりコアアーム72は、アーム軸73を中心に回転する。コアアーム72の回転により、コア7は、インピダンス可変部5のボビン51およびインピダンス可変部6のボビン61中を移動させられる。
なお、コアアーム72は、コア用カム75がコアアーム72を押していない状態では、コア7がインピダンス可変部5のコイル52およびインピダンス可変部6のコイル62中に位置するよう、バネ74により引き戻される。
[2.作用]
[2−1.負荷時タップ切換システムの作用]
次に、本実施形態の負荷時タップ切換システムの動作の概要を図1に基づき説明する。一例として、負荷の電流が増加し、変圧器9のタップを、低電圧側のタップ91から高電圧側のタップ92に切替える場合の動作につき以下に説明する。
初期状態として、変圧器9の低電圧側のタップ91から、電力が負荷に供給されている。この段階での各部の状態は以下の通りである。
主開閉接点 8A:「閉」 8B:「開」 8C:「開」
負荷時タップ切換装置1 開閉部2:「閉」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5:「低インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
この状態で、インピダンス可変部5のインピダンスは、主開閉接点8Aが「閉」状態のインピダンスの1/10程度となっている。
次にインピダンス可変部5のインピダンスが上昇させられる。
この段階での各部の状態は以下の通りである。
主開閉接点 8A:「閉」 8B:「開」 8C:「開」
負荷時タップ切換装置1 開閉部2:「閉」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
インピダンス可変部5のインピダンスは、主開閉接点8Aが「閉」状態のインピダンスの10倍程度となる。これにより開閉部2に流れる電流は、主開閉接点8Aに流れる電流の1/10程度に低減される。
次に負荷時タップ切換装置1の開閉部2が「開」状態にされる。
この段階での各部の状態は以下の通りである。
主開閉接点 8A:「閉」 8B:「開」 8C:「開」
負荷時タップ切換装置1 開閉部2:「開」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
これにより変圧器9の低電圧側のタップ91から供給される電流は、開閉部2から主開閉接点8Aに移る(本動作を以降「転流」と呼ぶ)。転流させる電流が抑制されているので、開閉部2の開極時のダメージは、軽減される。
次に主開閉接点8Cが「閉」状態にされる。
この段階での各部の状態は以下の通りである。
主開閉接点 8A:「閉」 8B:「開」 8C:「閉」
負荷時タップ切換装置1 開閉部2:「開」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
これにより、変圧器9の低電圧側のタップ91からの電流は、主開閉接点8Aを介し負荷へ、変圧器9の低電圧側のタップ92からの電流は、主開閉接点8Cおよび限流抵抗器8Rを介し負荷へ流れる。変圧器9の低電圧側のタップ91と低電圧側のタップ92は、限流抵抗器8Rを介し接続されており、この状態を「橋絡」と呼ぶ。
次に主開閉接点8Aが「開」状態にされる。
この段階での各部の状態は以下の通りである。
主開閉接点 8A:「開」 8B:「開」 8C:「閉」
負荷時タップ切換装置1 開閉部2:「開」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
これにより、負荷へ流れる電流は、全て変圧器9の低電圧側のタップ92から主開閉接点8Cおよび限流抵抗器8Rを介し流れた電流となる。
次に主開閉接点8Bが「閉」状態にされる。
この段階での各部の状態は以下の通りである。
主開閉接点 8A:「開」 8B:「閉」 8C:「閉」
負荷時タップ切換装置1 開閉部2:「開」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
これにより、負荷へ流れる電流は、変圧器9の低電圧側のタップ92から主開閉接点8Bとこれに並列に設けられた、主開閉接点8Cおよび限流抵抗器8Rを介し流れた電流となる。
次に負荷時タップ切換装置1の開閉部3が「閉」状態にされる。
この段階での各部の状態は以下の通りである。
主開閉接点 8A:「開」 8B:「閉」 8C:「閉」
負荷時タップ切換装置1 開閉部2:「開」 開閉部3:「閉」
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
これにより、負荷時タップ切換装置1の開閉部3にも、変圧器9の低電圧側のタップ92からの電流が流れるようになる。この段階でインピダンス可変部6のインピダンスは、主開閉接点8Bが「閉」状態のインピダンスの10倍程度である。従って、開閉部3に流れる電流は、主開閉接点8Bに流れる電流の1/10程度である。主開閉接点8Bから開閉部3に転流させる電流が抑制されているので、開閉部3の閉極時のダメージは、軽減される。
次にインピダンス可変部6のインピダンスが低減させられる。
この段階での各部の状態は以下の通りである。
主開閉接点 8A:「開」 8B:「閉」 8C:「閉」
負荷時タップ切換装置1 開閉部2:「開」 開閉部3:「閉」
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「低インピダンス」
インピダンス可変部6のインピダンスは、主開閉接点8Bが「閉」状態のインピダンスの1/10程度となる。これにより開閉部3に流れる電流は、主開閉接点8Bに流れる電流の10倍程度になる。変圧器9の高電圧側のタップ92からの電流の大部分が開閉部3に流れるのでタップ切換の全工程が完了となる。
主開閉接点8A、8Bおよび8Cは、サイリスタにより構成されている。サイリスタは大きな電流を長時間通電させると発熱するため冷却が必要とされる。このため主開閉接点8A、8Bおよび8Cのみに電流を流す時間を短くすることが好ましく、タップ切換の時間を数100m秒から1秒程度にすることが望ましい。
[2−2.負荷時タップ切換装置1の作用]
次に、本実施形態の負荷時タップ切換装置1の動作を図6〜7に基づき説明する。以下は、一例として本負荷時タップ切換装置1が、図1に示す負荷時タップ切換システムに設置された場合の動作である。
負荷時タップ切換装置1の開閉部2および開閉部3は、駆動部71に駆動され開閉動作を行う。インピダンス可変部5およびインピダンス可変部6は、駆動部71に駆動されインピダンス上昇および低減動作を行う。駆動部71は、駆動部71のカム軸77が外部の開閉制御装置(図中不示)により回転駆動されることにより、開閉部2、開閉部3の開閉動作およびインピダンス可変部5、インピダンス可変部6のインピダンス上昇および低減動作を制御する。
駆動部71は、カム軸77に接続された開閉用カム76を用いて、開閉部2、開閉部3の開閉を行う。駆動部71は、カム軸77に接続されたコア用カム75を用いて、コア7が配置されたコアアーム72を駆動する。コアアーム72は、それぞれインピダンス可変部5およびインピダンス可変部6のコイル52、62のボビン51、61に、コア7を挿入および離脱させ、インピダンス可変部5、インピダンス可変部6のインピダンスを上昇および低減させる。
開閉用カム76およびコア用カム75は両者ともカム軸77に接続されており、開閉部2、開閉部3の開閉動作およびインピダンス可変部5、インピダンス可変部6のインピダンス上昇および低減動作は、開閉用カム76およびコア用カム75によりタイミングが制御される。その結果、インピダンス可変部5は、開閉部2の開閉動作時に高インピダンスとなり、インピダンス可変部6は、開閉部3の開閉動作時に高インピダンスとなる。一方、開閉部2および3が開閉動作を行わず、負荷に通常の電力供給を行っている状態では、インピダンス可変部5および6は低インピダンスとなる。
次に一例として、負荷の電流が増加し、変圧器9のタップが、低電圧側のタップ91から高電圧側のタップ92に切替えられる場合の動作手順につき説明する。以下の(1)〜(6)の各段階は、図6および図7のタイムチャート中に示す(1)〜(6)に対応する。
(1)初期状態として、変圧器9の低電圧側のタップ91から、開閉部2、中性点端子4を介し電力が負荷に供給されている。この段階での各部の状態は以下の通りである。
開閉部2:「閉」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5のコイル52中: コア7なし
インピダンス可変部6のコイル62中: コア7あり
インピダンス可変部5:「低インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
インピダンス可変部5のボビン51中からコア7は離脱しており、コイル52を有するインピダンス可変部5は低インピダンスとなっている。従って開閉部2を流れる電流は大きなものとなっている。
(2)次に、駆動部71のカム軸77は外部装置により回転され、カム軸77に接続されたコア用カム75および開閉用カム76が回転する。コア用カム75は、コアアーム72を回転させコア7を移動させる。コア7は、インピダンス可変部5のボビン51中に挿入され、コイル52を有するインピダンス可変部5は高インピダンスとなる。この段階での各部の状態は以下の通りである。
開閉部2:「閉」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5のコイル52中: コア7あり
インピダンス可変部6のコイル62中: コア7あり
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
なお、コア7はコアアーム72に配置されたバネ74の力により回転させられる。この動作により開閉部2を流れる電流は小さくなる。一方、変圧器9の高電圧側のタップ91に接続された主開閉接点8Aを流れる電流が増大する。
(3)次に、駆動部71のカム軸77は、さらに外部装置により回転され、カム軸77に接続されたコア用カム75および開閉用カム76が回転する。開閉用カム76は、開閉部2の通伝導体23を半径内側に牽引し、開閉部2を「開」状態にする。この段階での各部の状態は以下の通りである。
開閉部2:「開」 開閉部3:「開」
インピダンス可変部5のコイル52中: コア7あり
インピダンス可変部6のコイル62中: コア7あり
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
これにより、開閉部2を電流は流れなくなる。変圧器9の低電圧側のタップ91からの電流は、全て主開閉接点8Aを介し負荷へ流れる。
その後、限流抵抗器8Rと直列に接続された主開閉接点8Cが「閉」状態にされる。次に主開閉接点8Aが「開」状態にされる。さらに次に、主開閉接点8Bが「閉」状態にされる。これにより、負荷へ流れる電流は、変圧器9の低電圧側のタップ91から供給される電流から、高電圧側のタップ92から供給される電流に切替えられる。
(4)次に、駆動部71のカム軸77は、さらに外部装置により回転され、カム軸77に接続されたコア用カム75および開閉用カム76が回転する。開閉用カム76は、開閉部3の通伝導体33を半径外側に押出し、開閉部3を「閉」状態にする。この段階での各部の状態は以下の通りである。
開閉部2:「開」 開閉部3:「閉」
インピダンス可変部5のコイル52中: コア7あり
インピダンス可変部6のコイル62中: コア7あり
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「高インピダンス」
これにより、開閉部3に電流が流れるようになる。この段階では、インピダンス可変部6が高インピダンスであるので、開閉部3を流れる電流は、小さなものである。一方、主開閉接点8Bを流れる電流は大きなものである。
(5)次に、駆動部71のカム軸77は外部装置により回転され、カム軸77に接続されたコア用カム75および開閉用カム76が回転する。コア用カム75は、コアアーム72を回転させコア7を移動させる。コア7は、インピダンス可変部6のボビン61中から離脱し始める。
(6)さらに、駆動部71のカム軸77は外部装置により回転され、コア用カム75は、コアアーム72を回転させコア7を移動させる。コア7は、インピダンス可変部6のボビン61中から離脱する。この段階での各部の状態は以下の通りである。
開閉部2:「開」 開閉部3:「閉」
インピダンス可変部5のコイル52中: コア7あり
インピダンス可変部6のコイル62中: コア7なし
インピダンス可変部5:「高インピダンス」 インピダンス可変部6:「低インピダンス」
これにより、インピダンス可変部6が低インピダンスとなるので、開閉部3を流れる電流は、大きなものとなる。一方、主開閉接点8Bおよび8Cを流れる電流は小さなものとなる。変圧器9の高電圧側のタップ92から大電流を開閉部3に流すことができ、タップ切換の全工程が完了となる。
インピダンス可変部5または6は、主開閉接点8A、8Bまたは8Cに比べ、高インピダンス時には、10倍程度のインピダンスを、低インピダンス時には1/10程度のインピダンスを有する。このような、インピダンス可変部5または6のインダクタは下記のように実現することができる。インピダンス可変部5または6のインダクタの一例を以下に説明する。
インダクタのリアクタンス:X[Ω]は、以下で表される。
X=2πfL ・・・(1)
f:交流の周波数[HZ]
L:インダクタンス[H]
ここでLは以下の通りである。
L=k・μ0・n^2・πa^2/b ・・・(2)
k:長岡係数
μ0:透磁率(真空の透磁率×比透磁率)
真空の透磁率・・・4π×10^−7
空気比透磁率・・・1
フェライトコア比透磁率・・・600
n:コイル巻き数
a:コイル巻き半径
b:コイル巻き長さ
ここで、一例として各パラメータを下記の値とする。
a:5mm
b:20mm
n:4.5
k:0.82
L=0.082 μH
49.2 μH
X=25.7μΩ (空芯時)
15mΩ(フェライトコア入り時)
開閉部2または3の閉状態での抵抗値は150μΩ程度である。
また、主開閉接点8A、8Bまたは8Cの閉状態での抵抗値は1.5mΩ程度である。
インピダンス可変部5または6のインピダンスと比較すると以下のようになる
低インピダンス時 開閉部のインピダンス:主開閉接点インピダンス=約1:10
高インピダンス時 開閉部のインピダンス:主開閉接点インピダンス=約10:1
上記のように、本実施例のインピダンス可変部5または6を実現することができる。
[3.効果]
(1)本実施形態によれば、開閉部2に接続されたインピダンス可変部5または開閉部3に接続されたインピダンス可変部6を高インピダンスの状態にして、開閉部2または開閉部3の開閉を行うので、開閉時におけるアークを抑制し開閉部の劣化を低減させ、耐久性能の優れた負荷時タップ切換装置を提供することができる。
(2)本実施形態によれば、負荷時タップ切換装置1のインピダンス可変部は、コイルが巻かれたボビンにより構成されたインダクタのボビンにコアが挿入または離脱されることによりインピダンスが可変されるので、インピダンス可変部自体に開閉機構を有しない。このためインピダンス可変部5、6によるインピダンスの上昇および低減動作では、電流の開閉が行われることがなく、負荷への電流が遮断されることがないとともに、インピダンス可変部5、6自体の劣化が軽減される。また、簡単な機構にてインピダンス可変部5、6が実現され、その結果、負荷時タップ切換装置1の部品点数の増加を防ぐことができるとともに、故障率も低下させることができる。
(3)本実施形態によれば、駆動部71により、開閉部2、開閉部3、インピダンス可変部5およびインピダンス可変部6が連動して駆動されるので、インピダンス可変部5は、開閉部2の開閉動作時に高インピダンスとなり、インピダンス可変部6は、開閉部3の開閉動作時に高インピダンスとなるよう確実にタイミングがとられる。一方、開閉部2および3が開閉動作を行わず、負荷に通常の電力供給を行っている状態では、インピダンス可変部5および6は低インピダンスとなるよう制御される。
(4)インピダンス可変部5のコイル52と、インピダンス可変部6のコイル62は、中性点を介し直列接続されて共通のボビンに巻かれており、ボビン内を移動させられるコア7は、コイル52および62に共通の一つのコアにより構成され、構造を単純化することができるので、負荷時タップ切換装置1の部品点数の増加を防ぐことができるとともに、故障率も低下させることができる。
[4.他の実施形態]
本発明の変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
(1)上記本実施形態では、変圧器9のタップは、タップ91および92の二つとしたが、タップの数はこれに限られない。変圧器9は3つ以上のタップを有するものであってもよい。
(2)上記実施形態では、開閉部2,3は真空バルブとしたが油中遮断器としてもよい。
(3)上記実施形態では、インピダンス可変部5、6は、インダクタとしたがインピダンス可変の方法はこれに限られない。他の抵抗可変素子を用いてもよい。
(4)上記実施形態では、インピダンス可変部5、6のボビン51、61は湾曲した形状をした一体構造としたが、ボビンの構造はこれに限られない。ボビン51、61は湾曲した形状でなく直線状の形状でもよい。また、一体化しておらず別構造であってもよい。
(5)上記実施形態では、コア7は湾曲した形状をした一体構造としたが、コアの形状はこれに限られない。コア7は湾曲した形状でなく直線状の形状でもよい。また、コア7は、コア7aおよびコア7bが一体となった構造を有していなくてもよい。コア7aおよびコア7bは、別構造であってもよい。
(6)上記実施形態では、コア7はコア用カム75によりコアアーム72を介して移動されるようにしたがコア7の移動機構はこれに限られない。例えば、カム軸77に配置されたコア用カムを用いずに、開閉部2、3の開閉とは独立した機構を設けてコア7の移動を行うようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、本負荷時タップ切換装置1は、図1に示す負荷時タップ切換システムに設置されるものとしたが、本負荷時タップ切換装置1が使用されるシステムはこれに限られない。例えば、本負荷時タップ切換装置1単独で、電力系統に設置されるようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、変圧器9のタップを低電圧側のタップ91から高電圧側のタップ92に切替える場合であって、本負荷時タップ切換装置1の開閉部2が「開」状態となるときにインピダンス可変部5が高インピダンスに、開閉部3が「閉」状態となるときにインピダンス可変部6が高インピダンスになる場合について説明した。
変圧器9のタップを高電圧側のタップ92から低電圧側のタップ91に切替える場合であって、本負荷時タップ切換装置1の開閉部3が「開」状態となるときにもインピダンス可変部6が高インピダンスに、開閉部2が「閉」状態となるときにもインピダンス可変部5が高インピダンスになる。つまり、開閉部2および3が「開」から「閉」状態とされるとき、および「閉」から「開」状態とされるときに、インピダンス可変部5および6は高インピダンスとなる。一方、開閉部2および3が開閉動作を行わず、負荷に通常の電力供給を行っている状態では、インピダンス可変部5および6は低インピダンスとなる。
(9)上記実施形態では、図1に示すように本負荷時タップ切換システムの主開閉接点8A、8Bおよび8Cはサイリスタ等の半導体スイッチにより構成されるものとしたが、図8に示すように機械式接点を有する開閉器により構成されるようにしてもよい。
1・・・負荷時タップ切換装置
2,3・・・開閉部
2Ta,2Tb,3Ta,3Tb・・・端子
21,22,31,32・・・接触子
23,33・・・通伝導体
4・・・中性点端子
4L,5L,6L・・・導線
5,6・・・インピダンス可変部
51,61・・・ボビン
52,62・・・コイル
7・・・コア
71・・・駆動部
72・・・コアアーム
73・・・アーム軸
74・・・バネ
75・・・コア用カム
76・・・開閉用カム
77・・・カム軸
8A,8B,8C・・・主開閉接点
8R・・・限流抵抗器
7,7a,7b・・・コア
9・・・変圧器
91,92・・・タップ
71駆動部
11・・・フレーム
12・・・下部軸受板
13・・・中間板
14・・・遮断ホルダ
14a,14b,14c・・・支持軸

Claims (7)

  1. 電力系統に設けられた変圧器の第1のタップに接続され、前記第1のタップから供給される電力を開閉する第1の開閉部と、
    前記第1の開閉部に直列に接続され、前記第1の開閉部の開閉動作時にインピダンスを上昇させる第1のインピダンス可変部と、
    前記変圧器の第2のタップに接続され、前記第2のタップから供給される電力を開閉する第2の開閉部と、
    前記第2の開閉部に直列に接続され、前記第2の開閉部の開閉動作時にインピダンスを上昇させる第2のインピダンス可変部と、
    を備えた負荷時タップ切換装置。
  2. 前記第1の開閉部と前記第2の開閉部と前記第1のインピダンス可変部および第2のインピダンス可変部を連動して駆動する駆動部を有し、
    前記駆動部は、前記第1の開閉部および第2の開閉部を連動して開閉し、さらに前記第1の開閉部および第2の開閉部の開閉に連動して前記第1のインピダンス可変部および第2のインピダンス可変部のインピダンスを変動させる請求項1記載の負荷時タップ切換装置。
  3. 前記第1および第2のインピダンス可変部は、円筒状のボビンにまかれたコイルと、前記円筒状のボビン中を移動するコアを有するインダクタであり、前記コアが前記ボビン中を移動することにより前記コアと前記コイルに対する位置が可変されることにより前記インダクタのインピダンスが可変である請求項1乃至2のいずれか1項記載の負荷時タップ切換装置。
  4. 前記ボビンには前記第1のインピダンス可変部のコイルと、前記第2のインピダンス可変部のコイルが、中性点を介し直列接続されて巻かれており、前記コアは一つのコアであり、前記第1の開閉部および前記第2の開閉部の開閉動作に応じ前記第1のインピダンス可変部と、前記第2のインピダンス可変部のコイルに対する位置を変え、前記ボビン中を移動する請求項3記載の負荷時タップ切換装置。
  5. 前記ボビンは、開口部間を結ぶ円筒の高さ方向に円弧を描く形状をしており、
    前記コアは、円柱の高さ方向に円弧を描く形状をしており、
    前記コアは、軸に回動可能となるアームに固定され、
    前記軸を中心に前記アームが回動することにより、前記コアが前記ボビン内部を移動する
    請求項4記載の負荷時タップ切換装置。
  6. 電力系統に設けられた変圧器の第1のタップに接続され、前記第1のタップから供給される電力を開閉する第1の開閉部と、
    前記第1の開閉部に直列に接続され、前記第1の開閉部の開閉動作時にインピダンスを上昇させる第1のインピダンス可変部と、
    前記変圧器の第2のタップに接続され、前記第2のタップから供給される電力を開閉する第2の開閉部と、
    前記第2の開閉部に直列に接続され、前記第2の開閉部の開閉動作時にインピダンスを上昇させる第2のインピダンス可変部と、
    を備えた負荷時タップ切換装置と、
    前記負荷時タップ切換装置の第1の開閉部と並列に接続された第1の主開閉接点と、
    前記負荷時タップ切換装置の第2の開閉部と並列に接続された第2の主開閉接点と、
    を有し、
    前記負荷時タップ切換装置の前記第1のインピダンス可変部は、前記第1の開閉部の開閉動作時に前記第1の主開閉接点のインピダンスより高インピダンスになり、低インピダンス時に前記第1の主開閉接点のインピダンスより低インピダンスとなり、
    前記負荷時タップ切換装置の前記第2のインピダンス可変部は、前記第2の開閉部の開閉動作時に前記第2の主開閉接点のインピダンスより高インピダンスになり、低インピダンス時に前記第2の主開閉接点のインピダンスより低インピダンスとなる、
    負荷時タップ切換システム。
  7. 前記第1の主開閉接点および前記第2の主開閉接点は、半導体スイッチにより構成される請求項6記載の負荷時タップ切換システム。

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