JP6542134B2 - 熱分解装置及び熱分解方法 - Google Patents

熱分解装置及び熱分解方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6542134B2
JP6542134B2 JP2016004245A JP2016004245A JP6542134B2 JP 6542134 B2 JP6542134 B2 JP 6542134B2 JP 2016004245 A JP2016004245 A JP 2016004245A JP 2016004245 A JP2016004245 A JP 2016004245A JP 6542134 B2 JP6542134 B2 JP 6542134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
drum
wall surface
heating furnace
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016004245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017125104A (ja
Inventor
英武 仕入
英武 仕入
和高 小城
和高 小城
勝記 井手
勝記 井手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2016004245A priority Critical patent/JP6542134B2/ja
Publication of JP2017125104A publication Critical patent/JP2017125104A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6542134B2 publication Critical patent/JP6542134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Description

本発明の実施形態は、熱分解装置及び熱分解方法に関する。
従来、汚泥、家畜糞尿、食品廃材、木質廃材等の有機性廃棄物を被処理物として熱分解炉で加熱して、ガスと不揮発性成分を主とする残渣とに熱分解して分離する熱分解装置がある。
熱分解炉において汚泥等の有機性廃棄物を熱分解すると、熱分解で分離されたガス中には低分子のガス成分と高分子のガス成分が含まれることになる。高分子のガス成分には、タールと呼ばれる高分子の炭化水素が含まれる。特に熱分解炉における熱分解温度が低い場合、ガス成分に含まれるタールの含有量が増加する。例えば、熱分解炉の内部における加熱温度にムラがある場合、被処理物の加熱が不十分な場所ができ、ガス成分に含まれるタールが増加する。ガス成分に含まれるタールは粘性が高く、熱分解炉の内部に付着しやすい。熱分解路の内壁面にタールが付着すると、粉状化した残渣がタールに付着してタールと残渣の断熱層が形成される。特に熱分解炉を長期間運転した場合、タールと残渣の付着物が多層化して熱分解炉の内部に付着物の厚い断熱層が形成されてしまう。
熱分解炉の外壁面を加熱炉で加熱して熱分解炉の内部に投入された被処理物を熱分解する外部加熱方式の熱分解装置においては、熱分解炉の内部に付着した付着物によって熱分解炉の内部温度を上昇させることができず、被処理物を熱分解する性能が低下してしまう。また、ドラムの外壁面には熱分解炉を加熱する燃焼排ガス中に含まれる灰(煤)が付着し付着物として堆積することがあるため、加熱炉の熱エネルギーが付着物によってドラム外壁面に十分に伝わらない場合があった。このため、外部加熱方式の熱分解装置においては、熱分解装置の運転を定期的に停止して、熱分解炉の内壁面及び外壁面に付着した付着物を剥離する剥離作業を行うメンテナンスを行う必要があった。しかし、付着物の付着の進行は熱分解装置の使用状況によって一定ではないため、定期的なメンテナンスにおいては、付着の進行が遅いときには剥離作業が不要な場合がある一方、付着の進行が早いときには剥離作業前に加熱炉の性能が低下してしまう場合があった。従って、熱分解装置の熱分解性能が不安定になることがあった。
特開2008−056780号公報 特開2008−180451号公報 特開2001−051719号公報
本発明が解決しようとする課題は、熱分解性能の安定を図った熱分解装置及び熱分解方法を提供することである。
実施形態の熱分解装置は、ドラムと、加熱炉と、加熱炉測温部と、外壁面測温部と、内壁面温算出部と、被処理物測温部と、演算部とを持つ。ドラムは、内部に投入された被処理物を加熱して熱分解する。加熱炉は、ドラムの外側に設けられてドラムの外壁面を加熱する。加熱炉測温部は、加熱炉の温度を計測する。外壁面測温部は、ドラムの外壁面の温度を計測する。内壁面温算出部は、加熱炉測温部及び外壁面測温部の計測結果に基づきドラムの内壁面の温度を算出する。被処理物測温部は、被処理物の温度を計測する。演算部は、加熱炉測温部、外壁面測温部及び被処理物測温部の計測結果、並びに内壁面温算出部の算出結果に基づき、ドラムにおける伝熱状態を示す係数を取得する。
第1の実施形態の熱分解装置の構成を示す図。 第1の実施形態の熱分解装置のシステム構成を示す図。 第1の実施形態の熱分解装置の伝熱を示す図。 第2の実施形態の熱分解装置の構成を示す図。 第2の実施形態の熱分解装置のシステム構成を示す図。
以下、実施形態の熱分解装置及び熱分解方法を、図面を参照して説明する。なお、以下の図面の説明において同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
[第1の実施形態]
先ず、図1を用いて、第1の実施形態における熱分解装置の構成を説明する。図1は、第1の実施形態の熱分解装置の構成の一例を示す図である。
投入装置1は、被処理物101をドラム2の内部に投入する。投入装置1は、制御装置11によってドラム2の内部に投入する被処理物の量が制御される。投入装置1は、例えば、その軸回りに回転駆動されることにより、表面に形成されたスクリュー溝が遷移し、被処理物を図1図示左側から右側に移送する機能を有するものであってもよい。投入装置1の回転数を増加させると被処理物の移送速度が上がり、ドラム2に導かれる被処理物の量が増加する。一方、回転数を減少させると被処理物の移送速度が下がり、ドラム2に導かれる被処理物の量が減少する。すなわち、制御装置11は、投入装置1の回転数を制御することにより被処理物101の投入量を制御することができる。投入装置1は、被処理物101をベルトに載置してベルトの速度で被処理物101の投入量を増減させたり、被処理物101をコンテナに載置してコンテナの速度で被処理物101の投入量を増減させたりするものであってもよい。
ドラム2は、投入装置1によって投入された被処理物101を熱分解する、円筒形状の装置である。ドラム2は、図1図示左右方向の円筒中心軸を回転軸として回転する。ドラム2の図1図示の左右両端は開口部を形成している。図1図示左端の開口部には投入装置1が挿入されて被処理物101が投入される。ドラム2は図示左端から右端に向けて下方に傾斜している。従って、図示左端から投入された被処理物101は加熱されながら右端方向に移動していく。ドラム2は、内部を還元雰囲気として被処理物101を数百度で加熱する。還元雰囲気で数百度で加熱された被処理物101は、ドラム2の内部を移動中にガス(熱分解ガス)102と不揮発性成分を主とする残渣(熱分解残渣)103とに熱分解されて体積を減らしていく。ガス102は燃焼炉4に導かれ、ドラム2の右端の開口部からは残渣103が排出される。なお、還元雰囲気で熱分解によって得られる残渣103は、化石燃料の代替品として利用することができる。
加熱炉3は、燃焼炉4から排出される燃焼排ガス105によってドラム2の外壁面を加熱する。加熱炉3は、ドラム2の外周を覆うように円筒形状に配置され、ドラム2と共に回転する。加熱炉3には、燃焼炉4から排出された燃焼排ガス105が送入されて、送入された燃焼排ガス105が持つ熱エネルギーをドラム2の外壁面に伝達される。送入された燃焼排ガス105は、図示しない排出部から排出される。なお、燃焼排ガス105には燃焼炉4の燃焼により生成された灰が含まれる。
燃焼炉4は、ドラム2から加熱分解されたガス102を、バーナー5によって燃焼させて、補助燃料104とガス102の燃焼で生じる燃焼排ガス105を加熱炉3に排出する。バーナー5の燃焼力は制御装置11によって補助燃料104の燃焼量を制御することにより制御することができる。燃焼炉4から排出される燃焼排ガス105の量は、制御装置11によって開度が調整されるバルブ13によって制御される。すなわち、加熱炉3に供給される熱量は、バーナー5の燃焼力とバルブ13の開度によって制御することができる。
加熱炉3には、加熱炉の温度を計測する加熱炉測温センサ6が設置されている。ドラム2の外壁面には外壁面の温度を計測する外壁面測温センサ7が設置されている。ドラム2の内壁面には内壁面の温度を計測する内壁面測温センサ8が設置されている。また、ドラム2の内側には、投入された被処理物101の温度を計測する被処理物測温センサ9が設置されている。加熱炉測温センサ6、外壁面測温センサ7、内壁面測温センサ8、及び被処理物測温センサ9は、図1図示上下方向に整列して配置される。例えば、外壁面測温センサ7及び内壁面測温センサ8は、ドラム2の板厚だけ離れて配置されることになる。加熱炉測温センサ6、外壁面測温センサ7、内壁面測温センサ8、及び被処理物測温センサ9は、例えば、熱電対、又は白金測温抵抗体等の測温センサを用いることができる。加熱炉測温センサ6、外壁面測温センサ7、内壁面測温センサ8、被処理物測温センサ9は、ドラム2と共に回転するため、それぞれのセンサはスリップリング10によって制御装置11に接続されている。
図1においては、加熱炉3には、外壁面測温センサ7及び内壁面測温センサ8の両方が設置される場合を図示したが、本実施形態においては、外壁面測温センサ7又は内壁面測温センサ8は、いずれか1つのみが設置される。
制御装置11は、加熱炉測温センサ6で計測された加熱炉3の温度、外壁面測温センサ7で計測されたドラム2の外壁面の温度(又は内壁面測温センサ8で計測されたドラム2の内壁面の温度)及び被処理物測温センサ9で計測された被処理物101の温度に基づき、ドラム2における伝熱状態を示す係数を算出する。ドラム2における伝熱状態を示す係数とは、ドラム2の内壁面に形成された断熱層の状態とドラム2の外壁面に堆積した灰の状態を示す値である(ドラム2における伝熱状態を示す係数の算出の詳細は後述する。)。制御装置11は、算出した係数に基づき、投入装置1による被処理物101の投入量、バーナー5の燃焼力、及びバルブ13の開度を制御する。また、制御装置11は、算出した係数に基づき報知装置12を制御する。
報知装置12は、制御装置11によって制御され、熱分解装置の操作者に対してドラム2における伝熱状態を報知する。報知装置12は、表示装置、ランプ、又は警報等である。
ドラム2内部の温度や被処理物101の種類によっては、熱分解で生成されるガス102に粘性の高いタールが含まれる。タールはドラム2の内壁面に付着するため、粉状化した残渣103がタールに付着しやすくなる。残渣103には再びタールが付着してタールと残渣の断熱層が形成される。ドラム2の内壁面に断熱層が形成されると、ドラム2の熱エネルギーが被処理物101に十分伝わらないため、ドラム2の熱分解性能が低下する場合がある。従って、ドラム2の内壁面に断熱層が形成されてしまった場合、作業者による剥離作業が必要となる。
また、燃焼排ガス105に含まれる灰は、加熱炉3の内部やドラム2の外壁面に付着して堆積する場合がある。ドラム2の外壁面に堆積した灰はドラム2の加熱温度を下げてしまうため、堆積した灰は除去をする必要がある。
報知装置12は、上述した、ドラム2の内壁面に形成された断熱層の状態又はドラム2の外壁面に堆積した灰の状態等を操作者に報知する。
次に、図2及び図3を用いて、図1で説明した第1の実施形態の熱分解装置のシステム構成と熱分解装置の伝熱を説明する。図2は、第1の実施形態の熱分解装置のシステム構成の一例を示す図である。図3は、第1の実施形態の熱分解装置の伝熱の一例を示す図である。
図2において、熱分解装置は、加熱炉測温センサ6、外壁面測温センサ7(又は内壁面測温センサ8)、被処理物測温センサ9、制御装置11、報知装置12、投入装置1、バーナー5及びバルブ13を持つ。制御装置11は、演算部110、監視部111、投入量制御部112、及び供給エネルギー量制御部113を持つ。
図3において、熱分解装置は、ドラム2、加熱炉3、加熱炉測温センサ6、外壁面測温センサ7(又は内壁面測温センサ8)、及び被処理物測温センサ9を持つ。加熱炉測温センサ6、外壁面測温センサ7(又は内壁面測温センサ8)、及び被処理物測温センサ9は、図1で説明した通り、上下方向においても整列して配置される。図3は、図1で説明したドラム2及び加熱炉3の断面を示している。
演算部110は、加熱炉測温センサ6で計測された加熱炉3の温度、外壁面測温センサ7で計測されたドラム2の外壁面の温度(又は内壁面測温センサ8で計測されたドラム2の内壁面の温度)、及び被処理物測温センサ9で計測された被処理物101の温度に基づき、ドラム2における伝熱状態を示す総括伝熱係数Uを算出する。総括伝熱係数Uの算出方法を以下に説明する。
図3に図示するように、加熱炉3からドラム2の外壁面に伝わる熱量をQ1、ドラム2の壁面内を伝わる熱量をQ2、ドラム2の内壁面から被処理物101に伝わる熱量をQ3とする。Q1、Q2及びQ3は、対流伝熱及び伝導伝熱計算により求めることができるが、本実施形態では、Q1、Q2及びQ3は全て同一である(Q1=Q2=Q3)とすると総括伝熱係数Uは式(1)で表される。
U={(T2−T3)/(T1−T4)}・λ/L ・・・(1)
ここで、T1は、加熱炉測温センサ6で計測された加熱炉3の温度である。T2は、外壁面測温センサ7で計測されたドラム2の外壁面の温度である。T3は、内壁面測温センサ8で計測されたドラム2の内壁面の温度である。ここでQ1=Q2であるとすると、T3は、ドラム2の熱伝導率と外壁面測温センサ7で計測されたドラム2の外壁面の温度T2から算出することができる。同様に、T2は、ドラム2の熱伝導率と内壁面測温センサ8で計測されたドラム2の内壁面の温度T3から算出することができる。すなわち、外壁面測温センサ7又は内壁面測温センサ8のいずれか一方を設置することにより、他方を設置しない場合であってもT2及びT3は算出することができる。
T4は、被処理物測温センサ9で計測された被処理物101の温度である。λは、ドラム2の熱伝導率(W/(m・K))である。また、Lは、ドラム2の板厚(m)である。熱伝導率λと板厚Lはドラム2の材質と構造により決まる定数である。従って、総括伝熱係数Uは、加熱炉測温センサ6、外壁面測温センサ7(又は内壁面測温センサ8)、及び被処理物測温センサ9で測定された温度により変動することになる。総括伝熱係数Uは、ドラム2の設計時に被処理物101の熱分解に要求される設計値が設定される。すなわち、総括伝熱係数Uが変動して設計値を下回る場合には、被処理物101の熱分解が不十分となり、一方、設計値を上回る場合は、ドラム2の処理能力を十分使用していないことになる。
ドラム2の外壁面における灰の堆積が進行した場合、ドラム2の外壁面の温度T2が低下するため総括伝熱係数Uは低下する。一方、ドラム2の内壁面における断熱層の付着が進行した場合、被処理物101の温度T4が低下するため総括伝熱係数Uは低下する。従って、総括電熱係数Uの低下の原因がドラム2の外壁面の温度T2の低下によるものか、被処理物101の温度T4の低下によるものかを判断することにより、ドラム2における伝熱状態を知ることが可能となる。
ところで、Q1は、式(2)に示すように、加熱炉3の温度T1とドラム2の外壁面の温度T2との関数で表される。またQ2は、式(3)に示すように、ドラム2の外壁面の温度T2とドラム2の内壁面の温度T3との関数で表される。
Q1=F(T1,T2) ・・・(2)
Q2=F(T2,T3) ・・・(3)
上述のようにQ1=Q2である場合、ドラム2の内壁面の温度T3は、加熱炉3の温度T1とドラム2の外壁面の温度T2、式(2)及び式(3)から算出することができる。また、ドラム2の外壁面の温度T2は、同様に、加熱炉3の温度T1、ドラム2の内壁面の温度T3、式(2)及び式(3)から算出することができる。すなわち、本実施形態においては、加熱炉測温センサ6、外壁面測温センサ7、内壁面測温センサ8、及び被処理物測温センサ9の4つの測温センサの中で、外壁面測温センサ7又は内壁面測温センサ8のいずれか1つの設置を省略することができる。測温センサの設置数を削減することにより熱分解装置のイニシャルコストの削減を図ることが可能となる。
なお、総括伝熱係数Uを取得する方法は上記に限定されない。例えば、式(1)において、T1、T2、T3及びT4に対して所定の補正係数を適用するようにしてもよい。また、測定されたT1、T2、T3及びT4に基づき、所定のテーブルから総括伝熱係数Uを取得するようにしてもよい。
監視部111は、演算部110において算出された総括伝熱係数Uの経時変化を監視する。監視部111は、総括伝熱係数Uの経時変化において、総括電熱係数Uの低下の原因がドラム2の外壁面の温度T2の低下によるものか、被処理物101の温度T4の低下によるものかに基づき、ドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着する付着物の付着状態を監視することができる。例えば、監視部111は、演算部110において所定の時間間隔で算出された総括伝熱係数U、ドラム2の外壁面の温度T2、及び被処理物101の温度T4を記録していき所定の期間における総括伝熱係数U、ドラム2の外壁面の温度T2、及び被処理物101の温度T4の経時的変化を監視するようにしてもよい。加熱炉測温センサ6で計測された加熱炉3の温度T1、外壁面測温センサ7で計測されたドラム2の外壁面の温度T2、内壁面測温センサ8で計測されたドラム2の内壁面の温度T3、及び被処理物測温センサ9で計測された被処理物101の温度T4は、被処理物101の状態やバーナー5の燃焼状態等によって短期的に変動するため、総括伝熱係数U等の短期的な監視ではドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着する付着物の付着状態を把握することが困難となる。監視部111は、所定の期間における経時変化を監視することにより、ドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着する付着物の付着状態の把握が可能となる。監視部111は、ドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着する付着物の付着状態が異常であると判断したときには、報知装置12に対して異常の報知をするための信号を送信する。報知装置12は、作業者に対してドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着した付着物の付着状態を報知して、剥離作業等のメンテナンスを促すことができる。
投入量制御部112は、演算部110によって算出された総括伝熱係数Uに基づき投入装置1における被処理物101の投入量を制御する。投入量制御部112は、例えば、算出された総括伝熱係数Uを設計値に近付けるように被処理物101の投入量を制御する。投入量制御部112は、算出された総括伝熱係数Uが設計値を所定の値(安全マージン)上回るように被処理物101の投入量を制御してもよい。加熱炉3から供給される熱エネルギーが一定であるとすると、被処理物101の投入量が増えれば被処理物101の温度が低下する。一方、被処理物101の投入量が減れば被処理物101の温度が上昇する。投入量制御部112は、算出された総括伝熱係数Uに基づき投入装置1における被処理物101の投入量を制御して被処理物101の熱分解性能を安定させることができる。
供給エネルギー量制御部113は、演算部110によって算出された総括伝熱係数Uに基づき、バーナー5によって供給される補助燃料104の燃焼による加熱量とバルブ13の開度を制御する。例えば、供給エネルギー量制御部113は、算出された総括伝熱係数Uを設計値に近付けるようにバーナー5によって供給される補助燃料104の燃焼による加熱量とバルブ13の開度を制御する。供給エネルギー量制御部113は、算出された総括伝熱係数Uが設計値を所定の値(安全マージン)上回るようにバーナー5によって供給される補助燃料104の燃焼による加熱量とバルブ13の開度を制御してもよい。燃焼排ガス105は、燃焼炉4において補助燃料104とガス102が燃焼することによって生成され、バルブ13を介して燃焼炉4から加熱炉3に排出される。従って、バーナー5によって供給される加熱量を増加させれば燃焼排ガス105の温度が上昇し、バーナー5によって供給される加熱量を低下させれば燃焼排ガス105の温度も低下する。供給エネルギー量制御部113は、バーナー5に供給される補助燃料104の量やバーナー5に供給される空気の量によって燃焼による加熱量を制御する。また、バルブ13の開度を大きくすれば燃焼排ガス105の排出量が増えて加熱炉3の温度が上昇し、バルブ13の開度を小さくすれば燃焼排ガス105の排出量が減って加熱炉3の温度が低下する。供給エネルギー量制御部113は、バーナー5の燃焼とバルブ13の開度を制御することにより、加熱炉3に供給する熱量を制御して熱分解性能を安定させることができる。
[第2の実施形態]
先ず、図4を用いて、第2の実施形態における熱分解装置の構成を説明する。図4は、第2の実施形態の熱分解装置の構成の一例を示す図である。
加熱炉測温センサ6−1、加熱炉測温センサ6−2、及び加熱炉測温センサ6−3は、ドラム2に設定された複数の領域毎にそれぞれ対応して配置される。ドラム2に設定された複数の領域とは、ドラム2に対して設定された任意の複数の領域である。本実施形態では、図4に示すように、ドラム2の図4図示左右方向に3つの領域を設けて、それぞれの領域に対応した位置に加熱炉測温センサ6−1、加熱炉測温センサ6−2、及び加熱炉測温センサ6−3を配置する場合を例示する。ドラム2の左右方向に設けられる3つの領域は、被処理物101の投入位置から残渣103の排出口までの間に左右方向に略等間隔で設けられた領域である。3つの領域を左右方向に設けることにより、被処理物101の投入位置から残渣103の排出口までの温度分布を把握することが可能となる。加熱炉測温センサ6−1、加熱炉測温センサ6−2、及び加熱炉測温センサ6−3は、それぞれの領域に対応した位置における加熱炉3の温度を測定(測温)して、スリップリング10を介して制御装置11に測定結果を送る。なお、ドラム2に設定された領域に対応した位置とは、ドラム2の外壁部に設けられた1点を領域の中心とした場合、その中心を通過する外壁部に鉛直な直線に対して、略直線上にある位置をいう。同じ領域にある測温センサの配置は、図1、図3又は図4において直線状に表される。また、第2の実施形態では、3つの加熱炉測温センサを上記の3つの領域で配置する場合を説明したが、領域の数や位置は任意である。例えば、加熱炉3が図4図示左右方向に長い場合、加熱炉3の長さに応じて加熱炉測温センサを配置する領域の数を増やしてもよい。
外壁面測温センサ、内壁面測温センサ、及び被処理物測温センサは、加熱炉測温センサ6−1、加熱炉測温センサ6−2、及び加熱炉測温センサ6−3の配置に対応してドラム2の図4図示左右方向に設けられた3つの領域にそれぞれ配置される。すなわち、加熱炉測温センサ6−1が配置される領域に対応して、外壁面測温センサ7−1(又は内壁面測温センサ8−1)、及び被処理物測温センサ9−1を配置する。加熱炉測温センサ6−2が配置される領域に対応して、外壁面測温センサ7−2(又は内壁面測温センサ8−2)、及び被処理物測温センサ9−2を配置する。また、加熱炉測温センサ6−3が配置される領域に対応して、外壁面測温センサ7−3(又は内壁面測温センサ8−3)、及び被処理物測温センサ9−3を配置する。すなわち、加熱炉測温センサ、外壁面測温センサ(又は内壁面測温センサ)、及び被処理物測温センサは、それぞれの領域で1組のセンサ群を形成して、制御装置11は、各領域毎に上述した総括伝熱係数Uを算出する。
燃焼炉4には、加熱炉測温センサ6−1が配置される領域に対応して、バルブ13−1が配置されて、燃焼排ガス105−1を加熱炉測温センサ6−1が配置される領域に排出する。バルブ13−1の開度を大きくすると燃焼排ガス105−1の排出量が増加して加熱炉測温センサ6−1が配置される領域の温度が上昇する。同様に、加熱炉測温センサ6−2が配置される領域に対応して、バルブ13−2が配置されて、燃焼排ガス105−2を加熱炉測温センサ6−2が配置される領域に排出する。また、加熱炉測温センサ6−3が配置される領域に対応して、バルブ13−3が配置されて、燃焼排ガス105−3を加熱炉測温センサ6−3が配置される領域に排出する。制御装置11は、それぞれのセンサ群が配置される領域毎に総括伝熱係数Uを算出して、領域毎にバルブ13−1〜バルブ13−3の開度を調節し、加熱炉3の温度を領域毎に制御する。
次に、図5を用いて、図4で説明した第2の実施形態の熱分解装置のシステム構成を説明する。図5は、第2の実施形態の熱分解装置のシステム構成の一例を示す図である。
演算部110は、加熱炉測温センサ6−1で計測された加熱炉測温センサ6−1が配置された領域の加熱炉3の温度、外壁面測温センサ7−1で計測されたドラム2の同領域の外壁面の温度(又は内壁面測温センサ8−1で計測されたドラム2の同領域の内壁面の温度)、及び被処理物測温センサ9−1で計測された被処理物101の同領域の温度に基づき、ドラム2の同領域における伝熱状態を示す総括伝熱係数U1を算出する。総括伝熱係数U1の算出方法は式(1)と同様である。また、演算部110は、加熱炉測温センサ6−2で計測された加熱炉測温センサ6−2が配置された領域の加熱炉3の温度、外壁面測温センサ7−2で計測されたドラム2の同領域の外壁面の温度(又は内壁面測温センサ8−2で計測されたドラム2の同領域の内壁面の温度)、及び被処理物測温センサ9−2で計測された被処理物101の同領域の温度に基づき、ドラム2の同領域における伝熱状態を示す総括伝熱係数U2を算出する。さらに、演算部110は、加熱炉測温センサ6−3で計測された加熱炉測温センサ6−3が配置された領域の加熱炉3の温度、外壁面測温センサ7−3で計測されたドラム2の同領域の外壁面の温度(又は内壁面測温センサ8−3)で計測されたドラム2の同領域の内壁面の温度、及び被処理物測温センサ9−3で計測された被処理物101の同領域の温度に基づき、ドラム2の同領域における伝熱状態を示す総括伝熱係数U3を算出する。すなわち、演算部110は、上記領域毎に総括伝熱係数U1、U2及びU3(以下、「U1等」という。)を算出する。算出された総括電熱係数U1等によって領域毎にドラム2における伝熱状態を知ることが可能となる。
監視部111は、演算部110において算出された総括伝熱係数U1等の経時変化を監視する。監視部111は、総括伝熱係数U1等の経時変化において、総括電熱係数U1等の低下の原因がドラム2の外壁面の温度T2の低下によるものか、被処理物101の温度T4の低下によるものかに基づき、ドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着する付着物の付着状態を領域毎に監視することができる。監視部111は、所定の期間における経時変化を監視することにより、領域毎のドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着する付着物の付着状態の把握が可能となる。監視部111は、領域毎のドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着する付着物の付着状態が異常であると判断したときには、報知装置12に対して領域毎の異常の報知をするための信号を送信する。報知装置12は、作業者に対して領域毎のドラムの外壁面又はドラムの内壁面に付着した付着物の付着状態を報知して、領域毎の剥離作業等のメンテナンスを促すことができる。
投入量制御部112は、演算部110によって算出された総括伝熱係数U1等に基づき投入装置1における被処理物101の投入量を制御して熱分解性能を安定させることができる。投入量制御部112は、例えば、U1等の平均値に基づき被処理物101の投入量を制御する。また、投入量制御部112は、U1等の最低値に基づき被処理物101の投入量を制御してもよい。
供給エネルギー量制御部113は、演算部110によって算出された総括伝熱係数U1等に基づき、バーナー5によって供給される補助燃料104の燃焼による加熱量とバルブ13−1、バルブ13−2及びバルブ13−3の開度を制御する。供給エネルギー量制御部113は、総括伝熱係数U1等に基づき、領域毎にバルブ13−1、バルブ13−2及びバルブ13−3の開度を制御する。なお、バーナー5による加熱量は、U1等の平均値又は最低値に基づき制御してもよい。なお、バルブ13−1、バルブ13−2及びバルブ13−3は、いずれか1つのバルブの開度を変更すると他のバルブから排出される燃焼排ガス105−1〜3の排出量に影響を与える。従って、バルブの開度の制御は、各領域での加熱炉3の温度変化を考慮して行うようにしてもよい。例えば、ある領域における総括伝熱係数の低下が発生した場合、その領域のバルブ13の開度を大きくするとともに、他の領域での温度低下が発生しないようにバーナー5による加熱量を大きくしてもよい。供給エネルギー量制御部113は、バーナー5によって供給される補助燃料104の燃焼による加熱量を制御するとともに、領域毎のバルブ13−1、バルブ13−2及びバルブ13−3の開度を制御することにより、各領域での温度制御をして、熱分解性能を安定させることが可能となる。
なお、制御装置11の各機能は、それぞれハードウェアで実現されても、ソフトウェアで実現されても、又はハードウェアの一部にソフトウェアを用いたミドルウェアで実現されてもよい。また、制御装置11の各機能は、機能によって機能ブロックで表したものであるため、それぞれの機能は、複数の機能ブロックに分割して実現されてもよい。また、複数の機能の一部又は全部をまとめて1つの機能ブロックで実現されてもよい。すなわち、本実施形態で説明する制御装置11の各機能の区分は便宜上の区分であって、制御装置11がその機能を有する限り本実施形態に含まれるものとする。制御装置11の各機能は、例えば、制御装置11のCPU(Central Processing Unit)が実行するプログラムによって実現される。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、熱分解装置は、ドラムと、加熱炉と、加熱炉測温部と、外壁面測温部と、内壁面測温部と、被処理物測温部と、演算部とを持つことにより、熱分解性能の安定を図った熱分解装置及び熱分解方法を提供することができる。
なお、上述した装置は、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等の可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置を含む。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
また、図を用いて説明した装置の各機能部は、ソフトウェア機能部であるものとしたが、機能の一部又は全部は、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…投入装置、2…ドラム、3…加熱炉、4…燃焼炉、5…バーナー、6…加熱炉測温センサ、7…外壁面測温センサ、8…内壁面測温センサ、9…被処理物測温センサ、10…スリップリング、11…制御装置、110…演算部、111…監視部、112…投入量制御部、113…供給エネルギー量制御部、12…報知装置、13…バルブ

Claims (10)

  1. 内部に投入された被処理物を加熱して熱分解するドラムと、
    前記ドラムの外側に設けられて前記ドラムの外壁面を加熱する加熱炉と、
    前記加熱炉の温度を計測する加熱炉測温部と、
    前記ドラムの外壁面の温度を計測する外壁面測温部と、
    前記加熱炉測温部及び前記外壁面測温部の計測結果に基づき前記ドラムの内壁面の温度を算出する内壁面温算出部と、
    前記被処理物の温度を計測する被処理物測温部と、
    前記加熱炉測温部、前記外壁面測温部及び前記被処理物測温部の計測結果、並びに前記内壁面温算出部の算出結果に基づき、前記ドラムにおける伝熱状態を示す係数を取得する演算部と
    を備える、熱分解装置。
  2. 前記加熱炉測温部、前記外壁面測温部及び前記被処理物測温部は、前記ドラムに設定された複数の領域にそれぞれ対応して配置され、
    前記演算部は、前記複数の領域の領域毎に前記係数を取得する、請求項1に記載の熱分解装置。
  3. 内部に投入された被処理物を加熱して熱分解するドラムと、
    前記ドラムの外側に設けられて前記ドラムの外壁面を加熱する加熱炉と、
    前記加熱炉の温度を計測する加熱炉測温部と、
    前記ドラムの内壁面の温度を計測する内壁面測温部と、
    前記加熱炉測温部及び前記内壁面測温部の計測結果に基づき前記ドラムの外壁面の温度を算出する外壁面温算出部と、
    前記被処理物の温度を計測する被処理物測温部と、
    前記加熱炉測温部、前記内壁面測温部及び前記被処理物測温部の計測結果、並びに前記外壁面温算出部の算出結果に基づき、前記ドラムにおける伝熱状態を示す係数を取得する演算部と
    を備える、熱分解装置。
  4. 前記加熱炉測温部、前記内壁面測温部及び前記被処理物測温部は、前記ドラムに設定された複数の領域にそれぞれ対応して配置され、
    前記演算部は、前記複数の領域の領域毎に前記係数を取得する、請求項3に記載の熱分解装置。
  5. 前記被処理物を前記ドラムの内部に投入する投入装置と、
    取得された前記係数に基づき前記投入装置における前記被処理物の投入量を制御する投入量制御部と
    をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の熱分解装置。
  6. ドラムの外側に設けられた加熱炉で前記ドラムの外壁面を加熱して、前記ドラムの内側に投入された被処理物を熱分解する熱分解ステップと、
    前記加熱炉の温度を計測する加熱炉測温ステップと、
    前記ドラムの外壁面の温度を計測する外壁面測温ステップと、
    前記加熱炉測温ステップ及び前記外壁面測温ステップにおける計測結果に基づき前記ドラムの内壁面の温度を算出する内壁面温算出ステップと、
    前記被処理物の温度を計測する被処理物測温ステップと、
    前記加熱炉測温ステップ、前記外壁面測温ステップ及び前記被処理物測温ステップにおける計測結果、並びに前記内壁面温算出ステップにおける算出結果に基づき、前記ドラムにおける伝熱状態を示す係数を取得する演算ステップと
    を含む、熱分解方法。
  7. 前記加熱炉測温ステップ、前記外壁面測温ステップ及び前記被処理物測温ステップにおける温度の計測は、前記ドラムに設定された複数の領域にそれぞれ対応して実施され、
    前記演算ステップにおいて、前記複数の領域の領域毎に前記係数を取得する、請求項6に記載の熱分解方法。
  8. ドラムの外側に設けられた加熱炉で前記ドラムの外壁面を加熱して、前記ドラムの内側に投入された被処理物を熱分解する熱分解ステップと、
    前記加熱炉の温度を計測する加熱炉測温ステップと、
    前記ドラムの内壁面の温度を計測する内壁面測温ステップと、
    前記加熱炉測温ステップ及び前記内壁面測温ステップにおける計測結果に基づき前記ドラムの外壁面の温度を算出する外壁面温算出ステップと、
    前記被処理物の温度を計測する被処理物測温ステップと、
    前記加熱炉測温ステップ、前記内壁面測温ステップ及び前記被処理物測温ステップにおける計測結果、並びに前記外壁面温算出ステップにおける算出結果に基づき、前記ドラムにおける伝熱状態を示す係数を取得する演算ステップと
    を含む、熱分解方法。
  9. 前記加熱炉測温ステップ、前記内壁面測温ステップ及び前記被処理物測温ステップにおける温度の計測は、前記ドラムに設定された複数の領域にそれぞれ対応して実施され、
    前記演算ステップにおいて、前記複数の領域の領域毎に前記係数を取得する、請求項8に記載の熱分解方法。
  10. 被処理物を前記ドラムの内部に投入する投入ステップと、
    取得された前記係数に基づき前記投入ステップにおける被処理物の投入量を制御する投入量制御ステップと
    をさらに含む、請求項6から9のいずれか1項に記載の熱分解方法。
JP2016004245A 2016-01-13 2016-01-13 熱分解装置及び熱分解方法 Active JP6542134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004245A JP6542134B2 (ja) 2016-01-13 2016-01-13 熱分解装置及び熱分解方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004245A JP6542134B2 (ja) 2016-01-13 2016-01-13 熱分解装置及び熱分解方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017125104A JP2017125104A (ja) 2017-07-20
JP6542134B2 true JP6542134B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=59364735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016004245A Active JP6542134B2 (ja) 2016-01-13 2016-01-13 熱分解装置及び熱分解方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6542134B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11257861A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Murata Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP3637230B2 (ja) * 1999-02-25 2005-04-13 株式会社タクマ 熱分解ドラム設備のメンテナンス方法及びメンテナンス用装置
JP2001004283A (ja) * 1999-06-23 2001-01-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd ロータリーキルンの監視方法
JP3841016B2 (ja) * 2002-05-17 2006-11-01 株式会社日立製作所 廃棄物の熱分解方法及び熱分解ガス化装置
JP2004189779A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Toshiba Plant Systems & Services Corp 熱分解器のクリーニング方法および熱分解方法
JP2009216341A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Mitsubishi Materials Corp 溶融ロータリーキルンの操業方法及び溶融物の温度測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017125104A (ja) 2017-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5235308B2 (ja) 外熱式ロータリーキルン
CA3006272C (en) Gasification furnace, gasification system, reformer and reforming system
US20150330924A1 (en) Method for air flow fault and cause identification
KR101780752B1 (ko) 슬래깅 층의 모니터링을 통한 연소로 제어 시스템
JP6542134B2 (ja) 熱分解装置及び熱分解方法
JP6587940B2 (ja) 熱分解装置及び熱分解方法
JP3841016B2 (ja) 廃棄物の熱分解方法及び熱分解ガス化装置
JP6624723B2 (ja) ロータリーキルン
JP2007303737A (ja) 熱分解炉装置
WO2017042598A2 (en) Flash pyrolysis reactor
JP2017138031A (ja) 廃棄物ガス化溶融炉の運転方法
JP4928903B2 (ja) 熱分解炉装置
JP2005139338A (ja) 移動床式ガス化炉の燃焼帯の温度計測方法および廃棄物ガス化装置
JP5439239B2 (ja) 有機廃棄物の炭化装置
KR101810069B1 (ko) 마이크로 웨이브의 효율적인 제어를 통한 폐플라스틱 유화 시스템 및 그 방법
AU2020339655A1 (en) Furnace and method for operating a furnace
CN109312983A (zh) 用于矿物材料的热处理的装置和方法
JP2008196735A (ja) 炭化物生成装置
JP7434540B2 (ja) 少なくとも1つの加熱要素を含む、製品の熱処理用装置および対応する方法
JP5781868B2 (ja) 炭化処理システム
KR20110000555A (ko) 플라즈마 용융을 이용한 다중구역 탄소 변환 시스템
JP2009197077A (ja) 炭化物温度の水冷制御方法及び炭化物冷却システム
JP2003176985A (ja) ロータリーキルン
JP4663389B2 (ja) 廃棄物ガス化溶融処理設備の集じん灰加熱装置
JPH11285680A (ja) 廃棄物熱処理設備の熱分解室への廃棄物供給制御方法並びに廃棄物熱処理設備

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170912

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6542134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150