JP6541915B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データを空間多重伝送する無線通信装置および無線通信方法に関する。
限られた周波数で大容量のデータを伝送するため、複数の送受信アンテナを用いて、空間多重伝送を行うMIMO(Multi-Input Multi-Output)システムの開発が進められている。さらなる周波数利用効率改善に向けて、今後も空間多重数の増大が予想されている。
空間多重数を増大させる方法として、MU−MIMO(Multi-User MIMO)と呼ばれる方法が提案されており、3GPP(Third Generation Partnership Project)においてMU−MIMO技術の規格化が進められている。MU−MIMOは、基地局が複数の端末に同一の無線周波数帯において同時に伝送を行う。MU−MIMO技術では、各端末への送信信号間で生じる干渉であるIUI(Inter−User Interference)の抑制が重要である。今後、最大ユーザ空間多重数が拡張されると想定されるため、IUIの抑制はますます重要になってくる。
IUIを抑制するために、ブロック対角化(BD:Block Diagonalization)法と呼ばれるプリコーディング法が検討されている。ブロック対角化法は、対象とする端末以外の全ての端末にヌルを向ける、すなわち受信電力を0とするような指向性を形成するビーム空間を形成するプリコーディング手法である。この手法により、IUIが生じないようにすることが可能となり、端末における処理および装置構成を簡略化することができる。
複数の送信アンテナを用いて通信する場合には、通常、送信ダイバーシチ効果が得られる。しかしながらブロック対角化法は、対象とする端末以外にヌルを向けるヌルステアリングを行うために、基地局が通信するために形成するビームの自由度が失われる。このため、ブロック対角化法を適用したプリコーディングでは、送信ダイバーシチ効果が増すように、すなわち各端末の信号対雑音電力比(SNR:Signal-to-Noise Ratio)を改善させるようにビームを形成することは難しい。特に多数の端末が存在する環境では、複数の端末に対するヌルステアリングによってビーム形成の自由度が大きく失われる。このように、ブロック対角化法では、送信ダイバーシチ利得を向上させることが難しいという課題があった。このため、MU−MIMO環境において、基地局が伝送相手端末を選択する方法の重要性が増してくると考えられる。
特許文献1には、MU−MIMO環境において基地局が伝送相手端末を選択する方法として、信号対漏洩比またはスペクトル効率等に関連するメトリックに基づいて、端末の異なる組み合わせの性能を評価して、複数の端末をスケジューリングする方法が開示されている。特許文献2には、MU−MIMO環境において基地局が伝送相手端末を選択する方法として、基地局を基準とした各端末の方位の差が予め定められた閾値以上となる端末を伝送相手端末とする方法が開示されている。
特開2014−90453号公報 特開2013−135426号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、端末数が多いほど、最大ユーザ空間多重数が多いほど、スペクトル効率などの演算量が増大してしまうという問題があった。特許文献2に開示された技術では、それぞれの端末の方位の差分が閾値以上とならない場合に、端末を選択することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、伝送相手端末の選択にかかる演算量を低減しつつ、伝送相手端末が選択されない確率を低減することが可能な無線通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の無線通信装置は、前記複数の端末の中から、伝送相手端末の候補である複数の候補端末を選択する一次選択部と、複数の前記候補端末の中から、複数の前記伝送相手端末を選択する二次選択部と、二次選択部により選択された複数の伝送相手端末へ送信する信号を同一周波数で同時に空間多重する送信処理部とを備える。一次選択部は、複数の端末のそれぞれから受信した信号の信号対干渉雑音比に基づいて、候補端末を選択し、二次選択部は、それぞれの前記候補端末の伝送路推定値に基づいて、伝送相手端末を選択することを特徴とする。
本発明にかかる無線通信装置は、伝送相手端末の選択にかかる演算量を低減しつつ、伝送相手端末を選択できなくなる確率を低減することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる無線通信システムの構成を示す図 図1に示す無線基地局の構成を示す図 図2に示す無線基地局の各機能を実現するために用いられるハードウェア構成の一例を示す図 図2に示す無線基地局が伝送相手端末を選択する動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2にかかる無線基地局の構成を示す図 図5に示す無線基地局が伝送相手端末を選択する動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態3にかかる無線基地局が伝送相手端末を選択する動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態4にかかる無線基地局が伝送相手端末を選択する動作を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる無線通信装置および無線通信方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す各実施形態において、無線通信装置の一例として無線基地局を示し、無線通信装置と通信する端末の一例として無線端末を示す。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる無線通信システム100の構成を示す図である。無線通信システム100は、無線基地局1と、複数の無線端末2と、上位装置3とを備える。
無線基地局1は、同一周波数で同時に空間多重を行うMU−MIMO伝送を行う無線通信装置である。無線基地局1は、複数のアンテナを用いて複数の無線端末2に向けた送信ビーム5を形成することができる。無線基地局1は、1つ以上の送信ビーム5を用いて、対向装置である無線端末2と通信する。
無線端末2は、複数のアンテナを備えており、無線基地局1と通信する端末である。図1では、2台の無線端末2を示しているが、無線基地局1は3台以上の無線端末2と同時に通信することもできる。
上位装置3は、無線基地局1よりも上位の装置であってコアネットワーク側の装置である。上位装置3は、ゲートウェイ装置、MME(Mobile Management Entity)などである。
無線基地局1は、通信回路を介して上位装置3に接続されている。上位装置3は、通信ネットワーク4に接続されている。通信ネットワーク4は、無線基地局1、無線端末2および上位装置3を含んで構成された無線通信ネットワークとは異なる通信ネットワークである。
図2は、図1に示す無線基地局1の構成を示す図である。無線基地局1は、送信側ベースバンド処理部10と、複数のDAC(Digital to Analog Converter)11と、局部発振器12と、複数のミキサ13と、複数のPA(Power Amplifier)14と、複数のアンテナ15と、受信側ベースバンド処理部16と、複数のADC(Analog to Digital Converter)17と、複数のミキサ18と、複数のLNA(Low Noise Amplifier)19と、MAC(Media Access Control)処理部20とを備える。
なお図2は、無線基地局1の主要な構成要素を示しており、本発明の実現に直接関係しない構成要素、例えば、上位装置3との通信処理を行うための構成要素については省略している。
また無線基地局1は、MU−MIMO技術またはシングルユーザMIMO技術を用いて、無線端末2宛ての信号を空間多重して同時に伝送する機能を有する。
送信側ベースバンド処理部10は、MIMO処理部102と、複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)処理部103とを備え、無線端末2に向けて送信する送信信号を生成する送信処理部である。送信側ベースバンド処理部10は、後述される二次選択部202により選択された複数の伝送相手端末へ送信する信号を同一周波数で同時に空間多重する。
MIMO処理部102は、空間多重で無線端末2に向けて送信する信号ストリーム群であるストリーム101がMAC処理部20から入力されると、ストリーム101に対して、変調処理を行った上でプリコーディングなどを含むMIMO処理を実行する。複数のストリーム101は、送信先の無線端末2が異なるデータを含み、空間で多重して送信するデータ列である。変調処理は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調方式に従って入力された信号を変調する処理である。プリコーディングとは、ストリーム101に対して送信ウェイトを乗算して重みづけを行い、送信信号を各アンテナ15に振り分ける処理である。MIMO処理部102は、無線基地局1と無線端末2との間の伝送路推定値を取得して送信ウェイトを算出する。このとき、対象となる無線端末2の組み合わせは、後述するMAC処理部20からMIMO処理部102に通知される。MIMO処理部102は、MIMO処理を実行した後、信号をOFDM処理部103に入力する。
OFDM処理部103は、MIMO処理部102から入力された信号に対して、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理、CP(Cyclic Prefix)付与処理などを実行してOFDM変調を行い、送信信号を生成する。
DAC11は、送信側ベースバンド処理部10が出力した送信信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。
局部発振器12は、周波数変換のための信号を発生する発振器である。ミキサ13は、局部発振器12から出力された信号に基づいて、DAC11から出力されたアナログ信号を搬送波周波数にアップコンバートする。PA14は、電力を増幅させる増幅器である。PA14は、ミキサ13から出力された信号の送信電力を増幅させて、アンテナ15に入力する。アンテナ15は、所望の電波を用いて送信信号を送信する。アンテナ15は、指向性を有するビームを形成することが可能な指向性アンテナであって、例えばアクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナのようなアレイ方向の制御が可能な多素子アンテナである。アンテナ15は、無線端末2によって送信された信号を受信することもできる。アンテナ15は、受信信号をLNA19に入力する。
LNA19は、入力された信号を増幅する増幅器である。LNA19は、アンテナ15から入力された受信信号を増幅してミキサ18に入力する。ミキサ18は、局部発振器12から出力された信号に基づいて、アンテナ15からLNA19を介して入力された搬送波周波数のアナログ受信信号をベースバンド周波数の信号にダウンコンバートする。ミキサ18は、ダウンコンバートした受信信号をADC17に入力する。ADC17は、ミキサ18から入力されたベースバンド周波数のアナログ受信信号をデジタル信号に変換する。ADC17は、デジタル信号に変換した受信信号を受信側ベースバンド処理部16に入力する。
受信側ベースバンド処理部16は、伝送路情報抽出部161と、MIMO処理部162と、複数のOFDM処理部163とを有する。受信側ベースバンド処理部16は、無線端末2から受信した信号を処理し、無線端末2から送信されたデータを復元する。
OFDM処理部163は、ADC17から入力された信号に対してCP除去処理、FFT(Fast Fourier Transform)処理などを実行して受信信号をOFDM復調する。
MIMO処理部162は、複数のOFDM処理部163のそれぞれから入力されたOFDM復調後の受信信号を重みづけ合成する。MIMO処理部162が行う重みづけ合成処理は、例えば、無線端末2からの受信信号に含まれている既知系列に基づいた伝送路推定と、伝送路推定の結果得られた伝送路推定値からOFDM処理部163から入力された各受信信号のウェイトを算出する処理と、算出したウェイトを各受信信号に乗算して重みづけを行った後、合成する処理とを含む。
伝送路情報抽出部161は、例えば、無線端末2からフィードバックされた伝送路情報を、MIMO処理部162で重みづけ合成された後の復調信号に基づいて、無線基地局1とそれぞれの無線端末2との間の伝送路の状態を示す伝送路情報を抽出する。伝送路情報抽出部161は、抽出した伝送路情報に含まれる伝送路推定値を送信側ベースバンド処理部10のMIMO処理部102に出力し、抽出した伝送路情報をMAC処理部20に出力する。或いは伝送路情報抽出部161は、無線端末2からの受信信号に含まれる既知系列、例えばSRS(Sounding Reference Signal)に基づいて伝送路推定を行い、得られた伝送路推定値をMIMO処理部102に出力してもよい。また伝送路情報抽出部161は、得られた伝送路推定値に基づいて、SINR(Signal-to-Interference Noise Ratio:信号対干渉雑音比)、RI(Rank Indicator)、受信アンテナ間相関値、送信アンテナ間相関値などの伝送路情報を算出してMAC処理部20に出力してもよいし、伝送路推定値自体をMAC処理部20に出力してもよい。
MAC処理部20は、受信側ベースバンド処理部16の伝送路情報抽出部161から入力される伝送路情報に基づいて、無線基地局1が同一周波数で同時に空間多重を行う伝送相手端末を無線端末2の中から選択する。MAC処理部20は、一次選択部201と、二次選択部202とを有する。MAC処理部20の詳細については後述される。
続いて、送信側ベースバンド処理部10内のMIMO処理部102の処理について、MU−MIMOダウンリンクシステムを用いて説明する。以下の説明中において、複数の無線端末2のそれぞれを区別する必要がある場合、無線端末2の番号として#i(i=1,2,・・・Nusr)を用いて、無線端末2#iと称する。また、バーが付された文字を示す場合、その文字の後に(バー)を記載し、ハットが付された文字を示す場合、その文字の後に(ハット)を記載し、チルダが付された文字を示す場合、その文字の後に(チルダ)を記載する場合がある。
無線端末2#iの送信信号ベクトルをsi(t)、送信電力配分行列をPi、送信プリコーディング行列をBi、真のNr×Nt伝送路行列をH(ハット)i、Nw,total×Nr受信ウェイト行列をWi、受信ウェイト乗積前の真の受信信号ベクトルをyi(t)、受信ウェイト乗積後の受信信号ベクトルをri(t)、真の受信熱雑音ベクトルをn(ハット)i(t)とした場合、システムモデルは、以下の数式(1)のように定義される。
Figure 0006541915
ここで、Nrは受信アンテナ数、Ntは送信アンテナ数、Nw,totalは受信ウェイト乗算後の全ユーザ合計受信信号数、Nusrはユーザ数を示す。
MIMO処理部102は、受信側ベースバンド処理部16内の伝送路情報抽出部161から取得した伝送路行列H(ハット)iを用いることにより、送信電力配分行列Piおよび送信プリコーディング行列Biを決定し、無線端末2#iは、受信ウェイト行列Wiを決定する。また、各無線端末2へ送信するストリーム数をMAC処理部20から通知しておくことで、送信しないストリームの送信電力を0とし、他のストリームにその分の送信電力を分配しておくことも可能である。
さらに、受信ウェイト行列と真の伝送路行列を乗積したNw,total×Nt行列を新たな伝送路行列Hiとし、真の受信熱雑音ベクトルに受信ウェイト行列を乗積したNw,total次ベクトルを新たな受信熱雑音ベクトルniとすると、システムモデルは、以下の数式(2)のようになる。
Figure 0006541915
さらに数式(2)は、以下の数式(3)のように表現することができる。
Figure 0006541915
ここで、H(バー)は受信ウェイトを含めたNw,total×Ntシステム伝送路行列、B(バー)はNt×Nstシステムプリコーディング行列とする。ここで、Nstは、全無線端末2への総ストリーム数である。またP(バー)は、無線端末2への送信電力配分を定めるシステム送信電力行列、s(バー)(t)は、Nst次システム送信ベクトル、n(バー)(t)は、受信ウェイト乗積後のNw,total次システム雑音ベクトルとする。さらに、H(バー)とB(バー)の積は、送信ビーム形成による実効的なシステム伝送路行列H(バー)eと捉えることができる。
実効システム伝送路行列は、以下の数式(4)で示される。
Figure 0006541915
BD法では、以下の数式(5)に示すように、数式(4)のブロック対角項、すなわちHii(i=1,2,・・・,Nusr)成分を残してそれ以外の非ブロック対角項をゼロ行列0とする。
Figure 0006541915
図3は、図2に示す無線基地局1の各機能を実現するために用いられるハードウェア構成の一例を示す図である。
プロセッサ301は、CPU(Central Processing Unit)、システムLSI(Large Scale Integration)などの処理回路である。CPUは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などとも呼ばれる。
メモリ302は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などである。メモリ302は、プロセッサ301が実行するコンピュータプログラムと、プロセッサ301がコンピュータプログラムを実行中に使用される各種のデータとを記憶する。
無線基地局1の送信側ベースバンド処理部10、受信側ベースバンド処理部16およびMAC処理部20は、プロセッサ301およびメモリ302と、メモリ302に記憶されたコンピュータプログラムとを用いて実現することができる。
送信側ベースバンド処理部10のMIMO処理部102、MIMO処理部162、伝送路情報抽出部161、MAC処理部20の機能の一部は、プロセッサ301がメモリ302に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより実現される。また送信側ベースバンド処理部10のMIMO処理部102、受信側ベースバンド処理部16のMIMO処理部162、およびMAC処理部20の機能の一部は、電子回路により実現される。OFDM処理部103およびOFDM処理部163の機能は、電子回路により実現することができる。伝送路情報抽出部161の機能は、プロセッサ301がメモリ302に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより実現してもよいし、電子回路により実現してもよい。
図4は、図2に示す無線基地局1が伝送相手端末を選択する動作を示すフローチャートである。以下、無線基地局1のMAC処理部20の機能のうち、無線基地局1の伝送相手端末を選択する機能を実現するための動作について説明する。なお図4に示す動作を行う前に、無線基地局1と無線端末2との間で接続処理が実行済であり、以下の説明中で処理対象の無線端末2は、無線基地局1と接続処理が実行済の無線端末2である。
MAC処理部20の一次選択部201は、無線基地局1が同時に同一周波数で空間多重する無線端末2の数であるMU−MIMOユーザ多重最大数を設定する(ステップS101)。一次選択部201は、無線基地局1のアンテナ数、プロセッサ処理能力などから決定される固定値をMU−MIMOユーザ多重最大数として設定することができる。或いは一次選択部201は、無線基地局1が接続している複数の無線端末2の伝送品質の平均が基準を上回っている場合、MU−MIMOユーザ多重最大数を基準値よりも増やして、伝送品質の平均が基準を下回っている場合、MU−MIMOユーザ多重最大数を基準値よりも減らしてもよい。
続いて一次選択部201は、MU−MIMOユーザ多重最大数に基づいて、無線端末2を一次選択する台数である一次選択数を設定する(ステップS102)。具体的には、一次選択部201は、MU−MIMOユーザ多重最大数に一定値を加えた値を一次選択数とすることができる。或いは一次選択部201は、MU−MIMOユーザ多重最大数に、MU−MIMOユーザ多重最大数の大きさに応じた一定割合の値を加えた値を一次選択数とすることができる。
一次選択部201は、設定した一次選択数と、複数の無線端末2のそれぞれから受信する信号のSINRとに基づいて、伝送相手端末の候補である複数の候補端末を選択する(ステップS103)。例えば一次選択部201は、Proportional Fairnessとして知られる方法を用いることができる。具体的には、一次選択部201は、無線端末2#iの瞬時的なSINRであるSINRiに基づいて、時間平均のSINRであるAve_SINRiを求めて、Ave_SINRiに基づいて以下の数式(6)で示されるメトリック値metriciを求める。
Figure 0006541915
一次選択部201は、求めたメトリック値metriciが大きい順に一次選択数分、無線端末2を選択する。ここで、SINRiは、無線基地局1の特定のアンテナ15と無線端末2の特定のアンテナとの間で観測されるSINRであってもよいし、無線基地局1の複数のアンテナ15と無線端末2の特定のアンテナとの間で観測される複数のSINRの平均値であってもよいし、無線基地局1の複数のアンテナ15と無線端末2の複数のアンテナとの間で観測される複数のSINRの平均値であってもよい。或いはSINRiは、MIMO技術により空間多重を行った際に無線端末2#iに対するストリーム毎のSINRを平均した値であってもよい。
無線端末2#iに対するストリーム毎のSINRを観測することが可能な場合、一次選択部201は、ストリーム#jの瞬時的なSINRであるSINRi,jを使って、時間平均のSINRであるAve_SINRi,jを求めることができる。この場合、一次選択部201は、上記のメトリック値metriciに代えて、以下の数式(7)で示されるメトリック値metriciを求め、このメトリック値metriciが大きい順に一次選択数分、無線端末2を選択することもできる。
Figure 0006541915
一次選択部201が候補端末を選択すると、二次選択部202が候補端末から伝送路推定値に基づいて伝送相手端末を選択する二次選択処理に移る。二次選択部202は、一次選択部201が選択した候補端末と無線基地局1との間の伝送路情報を取得する(ステップS104)。二次選択部202は、伝送路情報抽出部161から伝送路情報を取得することができる。このとき二次選択部202は、無線端末2に対する伝送路情報のフィードバック指示、または既知系列信号の送信指示を送信側ベースバンド処理部10に送信させて、無線端末2に伝送路情報または既知系列信号を送信させることができる。二次選択部202は、無線端末2にフィードバック指示を行う際に、無線基地局1がフィードバックを行うために用いるアンテナ15の数を、全アンテナ数よりも少ない数に制限することができる。また無線端末2がフィードバックを行うために用いるアンテナの数も同様に、全アンテナ数よりも少ない数に制限することができる。さらに二次選択部202は、フィードバックのために用いるサブキャリアを全サブキャリア数よりも少ない数に制限することができる。
二次選択部202は、候補端末の中から無線端末2の仮選択を行い、仮選択された無線端末2である仮選択端末を伝送相手端末とするか否かを判断する処理が、全ての候補端末について終わるまで、或いは、選択した伝送相手端末の数がMU−MIMOユーザ多重最大数となるまで繰り返す。以下、この繰り返し処理の詳細について説明する。
二次選択部202は、無線端末2の仮選択回数が一次選択数より小さいか否かを判断することによって、全ての候補端末について処理が終わったか否かを判断する(ステップS105)。仮選択回数が一次選択数よりも小さい場合(ステップS105:Yes)、二次選択部202は、候補端末の仮選択を行う(ステップS106)。そして既に伝送相手端末として選択された無線端末2である既選択端末と、仮選択端末との間で、受信アンテナ間相関値を計算する(ステップS107)。ステップS107の計算処理は、既選択端末の台数だけ繰り返される。
受信アンテナ間相関値は、それぞれの候補端末との間で伝送される信号間の相関を示す値であり、それぞれの候補端末の伝送路推定値を用いて計算することができる。具体的には、hi,kを仮選択端末のアンテナ#iと無線基地局1のアンテナ#kとの間の伝送路推定値、hj,kを既選択端末のアンテナ#jと無線基地局1のアンテナ#kとの間の伝送路推定値とすると、受信アンテナ間相関値は、以下の数式(8)で表すことができる。
Figure 0006541915
二次選択部202は、無線端末2が複数のアンテナを有している場合、アンテナ間の平均で受信アンテナ間相関値を決定してもよいし、複数のアンテナのうち1つのアンテナを代表として計算してもよい。数式(8)では、無線基地局1のアンテナ数分の加算を行っているが、代表する1つのアンテナについて相関値を計算してもよいし、加算するアンテナを任意に選択してもよい。また数式(8)は、1つのサブキャリアを用いて計算した例であるが、1つの代表するサブキャリアで計算してもよいし、複数のサブキャリアの平均を求めても良い。なお、ここでは二次選択部202が受信アンテナ間相関値を計算することとしたが、他の機能部にて受信アンテナ間相関値を計算して、二次選択部202は計算された受信アンテナ間相関値を取得してもよい。
二次選択部202は、仮選択端末について計算した全ての受信アンテナ間相関値が、予め定められた閾値以下であるか否かを判断する(ステップS108)。全ての受信アンテナ間相関値が閾値以下である場合(ステップS108:Yes)、二次選択部202は、仮選択端末を伝送相手端末として選択する(ステップS109)。そして二次選択部202は、端末選択数がMU−MIMOユーザ多重最大数以上となったか否かを判断する(ステップS110)。端末選択数がMU−MIMOユーザ多重最大数以上となった場合(ステップS110:Yes)、二次選択部202は、伝送相手端末の選択処理を終了する。端末選択数がMU−MIMOユーザ多重最大数以上でない場合(ステップS110:No)、二次選択部202は、ステップS105から処理を繰り返す。また仮選択端末について計算した全ての受信アンテナ間相関値が、閾値以下でない場合(ステップS108:No)、すなわち、計算した相関値のうち1つでも閾値を超えるものがあった場合、二次選択部202は、この仮選択端末を伝送相手端末とはせずに、ステップS105から処理を繰り返す。二次選択部202は、仮選択回数が一次選択数より小さくない場合、すなわち仮選択回数が一次選択数以上となった場合(ステップS105:No)、伝送相手端末の選択処理を終了する。
以上説明した伝送相手端末の選択処理では、仮選択端末と既選択端末との間の受信アンテナ間相関値を求めたが、本発明はかかる例に限定されない。送信アンテナ間相関値を用いてもよいし、他のメトリック値を用いてもよい。
以上説明した本発明の実施の形態1では、SINRに基づいて複数の無線端末2の中から伝送相手端末の候補である候補端末を選択する一次選択処理を行った後に、候補端末の中から、伝送路推定値に基づいて伝送相手端末が選択される。この構成により、最初から全ての無線端末2について複雑な演算を行うことなく、効率的に伝送相手端末を絞り込んでいくことが可能であるため、伝送相手端末を選択するための演算量を低減することが可能である。また、無線基地局1を基準としたそれぞれの無線端末2の方位の差が閾値未満である無線端末2の中でも伝送相手端末が選択されうるため、伝送相手端末が選択されない可能性を低減することが可能である。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2にかかる無線基地局1の構成を示す図である。図5に示す無線基地局1を含む無線通信システム100の構成は、実施の形態1と同様であるためここでは説明を省略する。また、図5に示す構成要素のうち、実施の形態1と同様の部分についてはここでは説明を省略し、実施の形態1と異なる点について主に説明する。
図5に示す無線基地局1は、図2に示す構成に加えて、ビーム形状制御部21を有する。アンテナ15は、アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナのようなアレイ方向の制御が可能な多素子アンテナであり、指向性ビームを形成することが可能な指向性アンテナである。ビーム形状制御部21は、アンテナ15のアレイ方向を制御することにより、アンテナ15が形成するビームの形状を制御することができる。MAC処理部20は、無線基地局1に対する無線端末2の方向を検出することができる。MAC処理部20は、例えば、アレイ方向をサーチするための既知系列信号を無線基地局1から送信して、無線端末2で観測したSINRが最大となるアレイ方向を示す識別情報を無線端末2から無線基地局1にフィードバックさせることにより、無線基地局1に対する無線端末2の方向を検出することができる。
本実施の形態2においては、二次選択部202は、無線基地局1に対する無線端末2の方向を用いて、無線基地局1に対する無線端末2の方向が近接している無線端末2間のアンテナ間相関値の計算を省略する。具体的には、二次選択部202は、候補端末のそれぞれについて、他の候補端末との間のアンテナ間相関値を計算するときに、候補端末のうち第1の候補端末と通信するときに形成されるビームの方向が、第2の候補端末と通信するときに形成されるビームの方向となす角度が予め定められた角度以上となる場合、第1の候補端末と第2の候補端末との間でアンテナ間相関値の計算を省略する。
図6は、図5に示す無線基地局1が伝送相手端末を選択する動作を示すフローチャートである。図6に示す動作についても、実施の形態1と同様である部分については説明を省略する。
ステップS106において候補端末の仮選択が行われた後、二次選択部202は、既選択端末と仮選択端末との間のアレイ方向が近接しているか、具体的にはアレイ方向の差が閾値以内であるか否かを判断する(ステップS201)。アレイ方向とは、無線基地局1が無線端末2と通信するときにアンテナ15を用いて形成されるビームの方向である。
アレイ方向の差が閾値以内である場合(ステップS201:Yes)、二次選択部202は、既選択端末と仮選択端末との間で受信アンテナ間相関値を計算する(ステップS107)。アレイ方向の差が閾値以内でない場合、すなわちアレイ方向の差が閾値を超える場合(ステップS201:No)、二次選択部202は、ステップS107に示す受信アンテナ間相関値の計算処理を省略する。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、既選択端末と仮選択端末との間のアレイ方向の差が閾値を超える場合、受信アンテナ間相関値の計算が省略される。この構成により、アンテナ間相関値が閾値以上となる可能性が高い候補端末の組み合わせについてのみアンテナ間相関値の計算が行われ、アンテナ間相関値が閾値未満となる可能性が高い候補端末の組み合わせについてはアンテナ間相関値の計算が省略される。したがって、無線基地局1は、伝送相手端末の選択のための演算量をさらに低減することが可能である。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3にかかる無線基地局1が伝送相手端末を選択する動作を示すフローチャートである。本実施の形態3にかかる無線基地局1の構成は図2に示す実施の形態1と同様であり、無線基地局1を含む無線通信システム100の構成は図1に示す実施の形態1と同様であるためここでは説明を省略する。以下、この無線基地局1の動作について、図4に示した実施の形態1の動作と異なる部分について主に説明する。
本実施の形態3では、一次選択部201が候補端末を選択する一次選択処理を行った後、二次選択処理を行う前に、二次選択部202は、二次選択処理における候補端末の処理順を伝送路の品質に基づいて並べ替える(ステップS301)。ここで二次選択部202は、伝送路情報に基づいて、それぞれの候補端末と無線基地局1との間の伝送路の品質が高い順に候補端末を並び替える。二次選択処理では、先に処理された候補端末の方が優先的に伝送相手端末として選択されるため、処理順を並び替えることにより、伝送路の品質が高いほど優先的に伝送相手端末として選択することが可能になる。したがって、MU−MIMO伝送の性能を向上させることが可能である。
実施の形態4.
図8は、本発明の実施の形態4にかかる無線基地局1が伝送相手端末を選択する動作を示すフローチャートである。本実施の形態3にかかる無線基地局1の構成は図2に示す実施の形態1と同様であり、無線基地局1を含む無線通信システム100の構成は図1に示す実施の形態1と同様であるためここでは説明を省略する。以下、この無線基地局1の動作について、図4に示した実施の形態1の動作と異なる部分について主に説明する。
本実施の形態4では、候補端末について計算したアンテナ間相関値が全て閾値以下でなかった場合(ステップS108:No)、二次選択部202は、その候補端末を非選択端末として記録する(ステップS402)。また同様に、ステップS110において端末選択数がMU−MIMOユーザ多重最大数以上となった場合(ステップS110:Yes)、その時点で処理対象とならなかった候補端末を非選択端末として記録する(ステップS403)。
そして、一次選択部201は、次回の伝送相手端末を選択するときに、記録された非選択端末を優先的に候補端末として選択する。具体的には、一次選択部201は、ステップS102において一次選択数を設定した後、ステップS103の一次選択処理を行う前に、前回の非選択端末を候補端末として選択する(ステップS401)。
以上説明したように、本発明の実施の形態4によれば、二次選択部202が選択しなかった候補端末を次回の伝送相手端末の選択のタイミングで優先的に処理することが可能になり、伝送相手端末の選択における公平性を確保することが可能になる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 無線基地局、2 無線端末、3 上位装置、4 通信ネットワーク、5 送信ビーム、10 送信側ベースバンド処理部、11 DAC、12 局部発振器、13,18 ミキサ、14 PA、15 アンテナ、16 受信側ベースバンド処理部、17 ADC、19 LNA、20 MAC処理部、21 ビーム形状制御部、101 ストリーム、102,162 MIMO処理部、103,163 OFDM処理部、161 伝送路情報抽出部、201 一次選択部、202 二次選択部、301 プロセッサ、302 メモリ。

Claims (2)

  1. 複数の端末のそれぞれから受信した信号の信号対干渉雑音比に基づいて、前記複数の端末の中から、伝送相手端末の候補である複数の候補端末を選択する一次選択部と、
    それぞれの前記候補端末との間で伝送される信号間の相関を示す値であり、それぞれの前記候補端末の伝送路推定値を用いて計算されるアンテナ間相関値に基づいて、複数の前記候補端末の中から、複数の前記伝送相手端末を選択する二次選択部と、
    前記二次選択部により選択された複数の前記伝送相手端末へ送信する信号を同一周波数で同時に空間多重する送信処理部と、
    指向性アンテナと、
    それぞれの前記端末と通信するときに前記指向性アンテナが形成するビームの形状を制御するビーム形状制御部と、
    を備え、
    前記二次選択部は、前記候補端末のうち第1の候補端末と通信するときに形成される前記ビームの方向が、前記候補端末のうち第2の候補端末と通信するときに形成される前記ビームの方向となす角度が予め定められた角度以上となる場合、前記第1の候補端末と前記第2の候補端末との間で前記アンテナ間相関値の計算を省略することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記二次選択部は、前記伝送相手端末として選択しなかった端末を非選択端末として記録し、
    前記一次選択部は、次回の伝送相手端末を選択するとき、記録された前記非選択端末を優先的に前記候補端末として選択することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
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