JP4593489B2 - 無線通信方法及び無線通信装置 - Google Patents
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守倉正博・久保田周治 監修、"改訂版 802.11高速無線LAN教科書"、2004
(第1の実施形態)
図1は、本発明第1の実施形態における送信部の構成例を示す。図1において、100はデータ分割回路、101−1〜101−Lは変調回路、102は送信信号変換回路、103−1〜103−MTは無線部、104−1〜104−MTはアンテナ、105はチャネル情報取得回路、106は送信ウエイト候補演算回路、107は共通送信ウエイト演算回路を示す。110は送信ウエイト決定ブロックを示し、送信ウエイト決定ブロック110は、チャネル情報取得回路105、送信ウエイト候補演算回路106、共通送信ウエイト演算回路107からなる。
Hk=UkDkVk H
特異分解した際に得られる固有ベクトルVk
Vk=(vk,1, vk,2, ・・・, vk,M(k))
と、固有値λk,1, λk,2,・・・, λk,M(k)を演算し、共通送信ウエイト演算回路107に出力する。
λk,1>λk,2>・・・>λk,M(k)
とする。vk,1, vk,2, ・・・, vk,M(k)はこれらの固有値に対応するものとする。送信ウエイト候補演算回路106は、送信ウエイト候補、Vk、と、期待される伝送品質、λk,1, λk,2,・・・, λk,M(k)、を共通送信ウエイト演算回路107に出力する。
以下、1番目の通信相手の受信電力が、2番目の通信相手の第1固有値以下になった場合について、最大の伝送容量を実現する共通ウエイトの演算方法を示す。
1番目の通信相手の付加固有ベクトルと、2番目の通信相手の第1固有ベクトルの重ね合わせで、1番目と2番目の通信相手の受信電力を表わすと以下のようになる。
図3に本発明第2の実施形態における送信ウエイト決定ブロック110の構成例を示す。図3において、205はチャネル情報取得回路、206は送信ウエイト候補演算回路、207は共通送信ウエイト演算回路、208は直交空間チャネル演算回路を示す。
図5は、本発明第3の実施形態における送信ウエイト決定ブロック110の構成例を示す。図5において、305はチャネル情報取得回路、306は送信ウエイト候補演算回路、307は送信ウエイト演算回路、308は直交空間チャネル演算回路、309は通信相手グループ分け回路を示す。
[H(4) T,H(5) T]T((MR(4)+MR(5))×MT行列)
として定義すると、この行列で構成される空間に信号を送信すると、他グループの通信相手への干渉信号となる。
が第1のグループの通信相手に対する第1の干渉空間基底ベクトル群である。
H(4)=U(4)D(4)V(4) H、
H(5)=U(5)D(5)V(5) H
における送信側固有ベクトルV(4)
V(4)=(v4,1,…,v4,MR(4))、
V(5)=(v5,1,…,v5,MR(5))
の共役複素ベクトルに直交化法を用い手得られるベクトルをE(1)として選ぶこともできる。
H(1)=[h1,1 T,h1,2 T,・・・,h1,MR(1) T ]T、
H(2)=[h2,1 T,h2,2 T,・・・,h2,MR(2) T ]T、
H(3)=[h3,1 T,h3,2 T,・・・,h3,MR(3) T ]T
と干渉空間基底ベクトル群E(1)
E(1) =[e1,1 T, e1,2 T, ・・・,e1,MI (1) T]T
により、以下のようにして得ることができる。
H’k=U’kD’kV’k H (k=1,2,3)
特異分解した際に得られる固有ベクトルV’k
V’k=(v’k,1, v’k,2, ・・・, v’k,M(k))
と、固有値
λ’k,1, λ’k,2,・・・, λ’k,M(k)
を演算し、送信ウエイト演算回路307に出力する。
λ’k,1>λ’k,2>・・・>λ’k,M(k)
とし、v’k,1, v’k,2, ・・・, v’k,M(k)はこれらの固有値に対応するものとする。
χ(1,1) kl,ij=χ(1,1) lk,ji
となる。
上記受信ウエイトの複素共役行列を用いて、第2の干渉空間行列[(w1c1 HH(1) HH(1))T,(w1c1 HH(2) HH(2))T,(w1c1 HH(3) HH(3))T,(w1c2 HH’(1) HH’(1))T,(w1c2 HH’(2) HH’(2))T,(w1c2 HH’(3) HH’(3))T,H(5) T]T((6+MR(5))×MT行列)を定義すると、この行列で構成される空間に信号を送信すると、他グループの通信相手への干渉信号となる。
H(3)=[h3,1 T,h3,2 T,・・・,h3,MR(3) T ]T、
H(4)=[h4,1 T,h4,2 T,・・・,h4,MR(4) T ]T
と干渉空間基底ベクトル群E(2)
E(2)=[e1,1 T, e1,2 T, ・・・ e1,MI(2) T]T
として、以下のようにして得ることができる。
が第3のグループの通信相手に対する第3の干渉空間基底ベクトル群である。
H’’’(4)= U’’’(4)D’’’(4) V’’’(4) H
から得られる固有ベクトルV’’’(4)の列ベクトルを送信ウエイトとして決定できる。ここで、第3のグループへの送信ウエイトw3c1が決定されたものとする。
101−1〜101−L・・・ 変調回路
102・・・送信信号変換回路
103−1〜103−MT・・・無線部
104−1〜104MT・・・ アンテナ
105・・・チャネル情報取得回路
106・・・ 送信ウエイト候補演算回路
107・・・共通送信ウエイト演算回路
110・・・送信ウエイト決定ブロック
205・・・チャネル情報取得回路
206・・・送信ウエイト候補演算回路
207・・・共通送信ウエイト演算回路
208・・・直交空間チャネル演算回路
305・・・チャネル情報取得回路
306・・・送信ウエイト候補演算回路
307・・・送信ウエイト演算回路
308・・・直交空間チャネル演算回路
309・・・通信相手グループ分け回路
900・・・データ分割回路
Claims (18)
- 複数のアンテナ素子を備え、通信相手の具備するアンテナ間との伝搬環境を表すチャネル応答行列を推定し、送信ウエイトを決定して送信信号に送信重み付けを行ったうえで複数の通信相手に同一の送信信号を送信する無線通信方法であって、
共通のデータを送信する通信相手に対応するチャネル応答行列の送信側相関行列から得られる、固有ベクトルと、固有値を演算するステップと、
得られた固有ベクトルのうち二つ以上を用い、それぞれ補正値を乗算し、足し合わせたベクトルを共通送信ウエイトとして決定するステップと、
を備えることを特徴とする無線通信方法。 - 複数のアンテナ素子を備え、通信相手の具備するアンテナ間との伝搬環境を表すチャネル応答行列を推定し、送信ウエイトを決定して送信信号に送信重み付けを行ったうえで複数の通信相手に同一の送信信号を送信する無線通信方法であって、
共通のデータを送信する通信相手に対応するチャネル応答行列の送信側相関行列から得られる固有ベクトルを演算するステップと、
内積値からある通信相手に対する固有値を用いた場合に他の通信相手に受信される受信信号を推定するステップと、
各通信相手に同等の受信信号が受信されるように、選択された固有ベクトルに補正値を乗算し、足し合わせ、共通送信ウエイトとして決定するステップと、
を備えることを特徴とする無線通信方法。 - 複数のアンテナ素子を備え、通信相手の具備するアンテナ間との伝搬環境を表すチャネル応答行列を推定し、送信ウエイトを決定して送信信号に送信重み付けを行ったうえで複数の通信相手に同一の送信信号を送信する無線通信方法であって、
共通のデータを送信する通信相手に対応するチャネル応答行列の送信側相関行列から得られる、固有ベクトルと、固有値を演算するステップと、
各通信相手に対しどの固有ベクトルを用いるか決定するステップと、
ある通信相手に用いることを決定された固有ベクトルと、それ以外の通信相手の固有ベクトルの内積値を求めるステップと、
内積値からある通信相手に対する固有値を用いた場合に他の通信相手に受信される受信信号を推定し、各通信相手に同等の受信信号が受信されるように、選択された固有ベクトルに補正値を乗算し、足し合わせ、共通送信ウエイトを決定するステップと、
チャネル応答行列の得られた共通送信ウエイトを用いた際の受信側装置の受信ビームに直交する成分のみからなる直交空間チャネル応答行列を演算するステップと、
直交空間チャネル応答行列を用いて、再び第2の送信ウエイトとして決定するステップと、
を備えることを特徴とする無線通信方法。 - 請求項3記載の無線通信方法であって、
チャネル応答行列から、共通送信ウエイトを演算し、
共通送信ウエイトとチャネル応答行列から直交空間チャネル応答行列を演算し、
直交空間チャネル応答行列から第2の共通送信ウエイトを演算し、
第2の共通送信ウエイトと直交空間チャネル応答行列から第2の直交空間チャネル応答行列を演算し、
第2の直交空間チャネル応答行列から、第3の共通送信ウエイトを演算し、
上記の処理を繰り返すことにより任意の数の通信系列の送信ウエイトを決定することを特徴とする無線通信方法。 - 複数のアンテナ素子を備え、通信相手の具備するアンテナ間との伝搬環境を表すチャネル応答行列を推定し、送信ウエイトを決定して送信信号に送信重み付けを行ったうえで複数の通信相手に同一の送信信号を送信する無線通信方法であって、
同じ情報を送信する通信相手を同じグループに分け、送信を行う対象となる通信相手を複数のグループに分けるステップと、
あるグループへの送信ウエイトを決定する際には、当該グループに属さない通信相手のチャネル応答行列から、干渉空間基底ベクトルを定義するステップと、
当該グループの通信相手のチャネル応答行列を用い、干渉空間基底ベクトルに対し、直交する成分である直交空間チャネル応答行列を演算するステップと、
共通のデータを送信する通信相手に対応する直交空間チャネル応答行列の送信側相関行列から得られる、固有ベクトルと、固有値を演算するステップと、
各通信相手に対しどの固有ベクトルを用いるか決定するステップと、
ある通信相手に用いることを決定された固有ベクトルと、それ以外の通信相手の固有ベクトルの内積値求めるステップと、
内積値からある通信相手に対する固有値を用いた場合に他の通信相手に受信される受信信号を推定し、各通信相手に同等の受信信号が受信されるように、選択された固有ベクトルに補正値を乗算し、足し合わせ、共通送信ウエイトとして決定するステップと、
を備えることを特徴とする無線通信方法。 - 複数のアンテナ素子を備え、通信相手の具備するアンテナ間との伝搬環境を表すチャネル応答行列を推定し、送信ウエイトを決定して送信信号に送信重み付けを行ったうえで複数の通信相手に同一の送信信号を送信する無線通信方法であって、
同じ情報を送信する通信相手を同じグループに分け、送信を行う対象となる通信相手を複数のグループに分けるステップと、
あるグループへの送信ウエイトを決定する際には、当該グループに属さない通信相手のチャネル応答行列から、干渉空間基底ベクトルを定義するステップと、
当該グループの通信相手のチャネル応答行列を用い、干渉空間基底ベクトルに対し、直交する成分である直交空間チャネル応答行列を演算するステップと、
共通のデータを送信する通信相手に対応する直交空間チャネル応答行列の送信側相関行列から得られる、固有ベクトルと、固有値を演算するステップと、
各通信相手に対しどの固有ベクトルを用いるか決定するステップと、
ある通信相手に用いることを決定された固有ベクトルと、それ以外の通信相手の固有ベクトルの内積値を求めるステップと、
内積値からある通信相手に対する固有値を用いた場合に他の通信相手に受信される受信信号を推定し、各通信相手に同等の受信信号が受信されるように、選択された固有ベクトルに補正値を乗算し、足し合わせ、共通送信ウエイトを決定するステップと、
当該グループの直交空間チャネル応答行列の、得られた共通送信ウエイトを用いた際の受信側装置の受信ビームに直交する成分のみからなる第2の直交空間チャネル応答行列を演算するステップと、
直交空間チャネル応答行列をもちいて、再び第2の共通送信ウエイトを決定するステップと、
を備えることを特徴とする無線通信方法。 - 請求項6記載の無線通信方法であって、
当該グループに属する通信相手の直交空間チャネル応答行列から、共通送信ウエイトを演算し、
共通送信ウエイトと直交空間チャネル応答行列から第2の直交空間チャネル応答行列を演算し、
第2の直交空間チャネル応答行列から第2の共通送信ウエイトを演算し、
第2の共通送信ウエイトと第2の直交空間チャネル応答行列から第3の直交空間チャネル応答行列を演算し、
第3の直交空間チャネル応答行列から、第3の共通送信ウエイトを演算し、
上記の処理を繰り返すことにより任意の数の通信系列の送信ウエイトを決定することを特徴とする無線通信方法。 - 請求項6記載の無線通信方法において、
グループに該当する通信相手が1つである場合には、当該通信相手に対して得られた直交空間チャネル応答行列から線形演算によって得られるベクトルを送信ウエイトとすることを特徴とする無線通信方法。 - 請求項1〜7記載の無線通信方法において、
各通信相手に選択する固有ベクトルとして、第1固有ベクトルを選択することを特徴とする無線通信方法。 - 請求項1〜7記載の無線通信方法において、
各通信相手に選択する固有ベクトルとして、固有ベクトルに対応する固有値が近しい値をとるものを選択することを特徴とする無線通信方法。 - 複数本のアンテナ素子を備えた送信局と、
1つもしくは複数のアンテナ素子を備えた複数の通信相手局とにより構成され、
送信局と複数の通信相手局のアンテナ素子、もしくはそれらアンテナ素子に形成されるビームにより構成されるMIMO(Multiple Input Multiple Output)チャネルを介して、複数の通信相手局に対し、ひとつまたは複数の信号系列を同一周波数チャネルおよび同一時刻に空間多重してMIMO通信を行うことが可能な無線通信システムにおける、Mu個の通信相手について、共通の送信データを送信する無線通信装置において、
MT(MT>1:整数)本のアンテナ素子を具備し、
前記各アンテナ素子に接続され、受信時には受信信号からをベースバンド信号に変換し、チャネル情報取得回路へ出力し、送信時には送信信号を無線信号としてアンテナ素子から送信を行う無線部と、
無線部から入力された信号から、通信相手に対するチャネル応答行列の推定し、通信相手と送信信号が決定すると、送信を行う通信相手のチャネル応答行列を送信ウエイト候補演算回路へ出力するチャネル情報取得回路と、
チャネル情報取得回路から入力されたチャネル応答行列を元に、各通信相手に対する送信ウエイト候補を演算する送信ウエイト候補演算回路と、
送信ウエイト候補演算回路から出力された各通信相手に対する送信ウエイト候補に補正値をそれぞれ乗算し、足し合わせ、送信ウエイトを決定し、送信信号変換回路に出力し、各通信系列に適用する変調方式を変調回路とデータ分割回路に出力する共通送信ウエイト演算回路と、
上記チャネル応答行列取得回路、送信ウエイト候補演算回路、共通送信ウエイト演算回路から構成される送信ウエイト決定ブロックと、
送信データを通信系列数に変調方式に応じて分割するデータ分割回路と、各信号系列に変調を行う変調回路と、
変調された各通信系列に送信ウエイト演算回路で決定された送信ウエイトを乗算し、対応するのアンテナ素子に接続された無線部に出力を行う送信信号変換回路と、
を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項11記載の無線通信装置において、
前記送信ウエイト決定ブロックは、
無線部から入力された信号から、通信相手に対するチャネル応答行列を推定し、通信相手と送信信号が決定すると、送信を行う通信相手のチャネル応答行列を送信ウエイト候補演算回路へ出力するチャネル情報取得回路と、
チャネル情報取得回路から入力されたチャネル応答行列を元に、特異値分解により得られる送信側固有ベクトルおよび固有値を演算し、共通送信ウエイト演算回路に出力する送信ウエイト候補演算回路と、
送信ウエイト候補演算回路から入力された各通信相手に対する固有ベクトルから、共通送信ウエイトを求めるために用いる固有ベクトルを決定し、選択された固有ベクトルを他の通信相手に用いた場合の当該通信相手における受信信号を推定し、全ての通信相手における受信電力がほぼ等しくなるように、固有ベクトルに重み付けをして、足し合わせ、送信ウエイトを決定し、送信信号変換回路に出力し、各通信系列に適用する変調方式を変調回路とデータ分割回路に出力する共通送信ウエイト演算回路と、
を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項11記載の無線通信装置において、
前記送信ウエイト決定ブロックは、
無線部から入力された信号から、通信相手に対するチャネル応答行列の推定し、通信相手と送信信号が決定されると、送信を行う通信相手のチャネル応答行列を送信ウエイト候補演算回路へ出力するチャネル情報取得回路と、
チャネル情報取得回路から入力されたチャネル応答行列、もしくは、直交空間チャネル演算回路から入力された直交空間チャネル応答行列を元に、特異値分解により得られる送信側固有ベクトルおよび固有値を演算し、共通送信ウエイト演算回路に出力する送信ウエイト候補演算回路と、
送信ウエイト候補演算回路から入力された各通信相手に対する固有ベクトルから、共通送信ウエイトを求めるために用いる固有ベクトルを決定し、選択された固有ベクトルと、他通信相手のチャネル応答行列の固有ベクトルとの内積値を算出し、ある通信相手に選択された固有ベクトルを送信ウエイトとした際の他通信相手に対する信号の漏れこみを考慮し、全ての通信相手における受信電力がほぼ等しくなるように、固有ベクトルに重み付けをして、足し合わせ、送信ウエイトを決定し、送信信号変換回路と直交空間チャネル演算回路に出力し、各通信系列に適用する変調方式を変調回路とデータ分割回路に出力する共通送信ウエイト演算回路と、
入力された送信ウエイトと、各通信相手のチャネル応答行列から、送信ウエイトを用いた際の受信側装置の受信ビームに直交する直交空間チャネル応答行列を演算し、送信ウエイト候補演算回路に出力する直交空間チャネル演算回路と、
を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項11記載の無線通信装置において、
前記送信ウエイト決定ブロックは、
無線部から入力された信号から、通信相手に対するチャネル応答行列の推定し、通信相手と送信信号が決定されると、同じ情報を送信する通信相手を同じグループとしてグループ分けを行う通信相手グループ分け回路と、
送信を行う通信相手のチャネル応答行列を直交空間チャネル演算回路へ出力するチャネル情報取得回路と、
入力された送信ウエイトを決定する第k番目のグループに属する通信相手のチャネル応答行列に対し、第kのグループに属さない、且つ送信ウエイトが決定されていない通信相手に対応するチャネル応答行列と、送信ウエイト演算回路から入力された送信ウエイトから、演算された第kグループ第1の干渉空間基底ベクトルと、直交する第kグループ第1の直交空間チャネル応答行列を演算し、送信ウエイト候補演算回路に出力する、直交空間チャネル演算回路と、
直交空間チャネル演算回路から入力された直交空間チャネル応答行列を元に、特異値分解により得られる送信側固有ベクトルおよび固有値を演算し、共通送信ウエイト演算回路に出力する送信ウエイト候補演算回路と、
送信ウエイト候補演算回路から入力された各通信相手に対する固有ベクトルから、共通送信ウエイトを求めるために用いる固有ベクトルを決定し、選択された固有ベクトルと、他通信相手のチャネル応答行列の固有ベクトルとの内積値を算出し、ある通信相手に選択された固有ベクトルを送信ウエイトとした際の他通信相手に対する信号の漏れこみを考慮し、全ての通信相手における受信電力がほぼ等しくなるように、固有ベクトルに重み付けをして、足し合わせ、送信ウエイトを決定し、送信信号変換回路と直交空間チャネル演算回路に出力し、各通信系列に適用する変調方式を変調回路とデータ分割回路に出力する共通送信ウエイト演算回路と、
を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項11〜14記載の無線通信装置において、
前記送信ウエイト決定ブロックは、
送信ウエイト演算回路もしくは共通送信ウエイト演算回路において決定された送信ウエイトから、直交空間チャネル演算回路において、この送信ウエイトを用いた際の受信側装置の受信ビームに直交するチャネル応答行列、もしくは直交空間チャネル応答行列を求め、再び送信ウエイト候補演算回路を介して、送信ウエイトを決定する処理を任意の回数繰り返すことで、共通の通信相手に対する送信ウエイトを任意の通信系列数分演算することが可能な、送信ウエイト演算回路もしくは共通送信ウエイト演算回路、直交空間チャネル演算回路、送信ウエイト候補演算回路を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項11〜14記載の無線通信装置において、
前記送信ウエイト決定ブロックは、
グループに属する通信相手が一つである場合には、入力された固有ベクトルを送信ウエイトとする送信ウエイト演算回路を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項11〜14記載の無線通信装置において、
前記送信ウエイト決定ブロックは、
送信ウエイト候補演算回路から入力された各通信相手に対する固有ベクトルから、共通送信ウエイトを求めるために用いる固有ベクトルを決定する際に、第1固有ベクトルを選択する送信ウエイト演算回路もしくは共通送信ウエイト演算回路を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項11〜14記載の無線通信装置において、
前記送信ウエイト決定ブロックは、
送信ウエイト候補演算回路から入力された各通信相手に対する固有ベクトルから、共通送信ウエイトを求めるために用いる固有ベクトルを決定する際に、固有ベクトルに対応する固有値が近しい値をとる固有ベクトルを選択する送信ウエイト演算回路もしくは共通送信ウエイト演算回路、
を備えたことを特徴とする無線通信装置。
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