JP6541401B2 - 被保持物の結束装置、被保持物の結束構造、被保持物の固定構造、被保持物の結束方法、被保持物の固定方法、およびベースセット - Google Patents

被保持物の結束装置、被保持物の結束構造、被保持物の固定構造、被保持物の結束方法、被保持物の固定方法、およびベースセット Download PDF

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Description

この発明は、被保持物の結束の緩みを低減することができる、被保持物の結束装置、被保持物の結束構造、被保持物の固定構造、被保持物の結束方法、被保持物の固定方法、およびベースセットに関するものである。
従来、ヘッダー等の管状体を固定する固定具として、図15に示すものがあった(例えば、特許文献1、2参照)。この固定具23は、壁21に固定される台座24と、保持部材25とからなっていた。ここで、台座24は、受口24aを備えた。そして、保持部材25は、ヘッダー22を抱持するU字状の抱持部25aと、その抱持部25aの両端から延出する延出片25b、25bとを備えていた。そこで、それら延出片25b、25bが、前記受口24aに挿入されて係止されることで、保持部材25が台座24に取り付けられ、ヘッダー22は、これら台座24と保持部材25とからなる固定具23を介して、壁21に固定された。
また、ヘッダーを、保温材とともに固定する固定部材として、図16に示すものがあった(例えば、特許文献3参照)。この固定部材33は、壁等の支持部に固定される支持アングル34と、その支持アングル34に取り付けられるバンド部材35とからなっていた。バンド部材35は、U字状に形成され、このバンド部材35は、ヘッダー32aおよび保温材32bを取り囲むようにして支持アングル34に取り付けられた。こうして、ヘッダー32aおよび保温材32bは、これら支持アングル34とバンド部材35とからなる固定部材33を介すことで、支持部に固定された。
また、配線・配管材を吊りボルトに固定する保持具として、図17に示すものがあった(例えば特許文献4参照)。この保持具43は、吊りボルト41に固定される本体44と、その本体44から連設されて配線・配管材42を保持する保持部45とからなっていた。そして、保持部45は、配線・配管材42が載る台座45aと、その台座45aから延設され可撓性を有して配線・配管材42に回されるバンド45bとからなっていた。また、一般に、配線・配管材等を取り囲んで保持するものとして、可撓性を有する結束バンドが知られていた。
特開2007−285501号公報 特開2007−321808号公報 特開2005−180519号公報 特開2010−60086号公報
ところで、前記従来の固定具23(図15参照)とか固定部材33(図16参照)においては、決まったサイズのヘッダー22、32aとか保温材32bにしか用いることができず、異なるサイズのヘッダーとか保温材に対して用いることができなかった。また、前記従来の保持具43(図17参照)とか一般の結束バンドにおいては、可撓性を有するバンドによって、異なるサイズの配線・配管材に対して用いることはできたが、強い力で引っ張られたり振動等が加わることで緩みが生じ、さらには、その緩みが進む虞があった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、異なるサイズの被保持物に対して用いることができ、かつ、その被保持物の結束の緩みを低減することができる、被保持物の結束装置、被保持物の結束構造、被保持物の固定構造、被保持物の結束方法、被保持物の固定方法、およびベースセットを提供することにある。
この発明に係る被保持物の結束装置、被保持物の結束構造、被保持物の固定構造、被保持物の結束方法、被保持物の固定方法、およびベースセットは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る被保持物の結束装置は、被保持物を取り囲んで保持する結束具と、駒体とを備える。ここで、前記結束具は、前記被保持物を取り囲む可撓性を有する帯状部と、その帯状部の一方端側に連設される締結部とを備える。前記締結部は、締結部本体と、その締結部本体に設けられて前記帯状部がその一方端とは反対の先端から挿入されて貫通する挿入路と、その帯状部の、挿入方向への移動を許容するとともに反挿入方向への移動を規制するよう、その帯状部に係合する係合部とを有する。そして、前記駒体は、前記挿入路を貫通する前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並んで取り付けられるべく、駒体本体と、その駒体本体に設けられて前記帯状部を受け入れる貫通路と、前記駒体自身の、前記締結部側への移動を許容するとともに前記帯状部の先端側への移動を規制するよう、その帯状部に係合する規制部とを有する。そこで、前記締結部には、前記帯状部の、反挿入方向への移動を許容するよう、前記係合部を前記帯状部から外すように操作する操作部が、前記係合部から、前記帯状部の挿入方向側に延出するように設けられる。そして、前記駒体は、前記操作部を受容する受容空間を有する。
この結束装置によると、結束具における可撓性を有する帯状部で被保持物を取り囲むことで、この結束具、つまり結束装置を異なるサイズとか異なる断面形状の被保持物に対して用いることができる。そして、帯状部の一方端側に連設される締結部の挿入路に、帯状部をその先端側から挿入すると、その帯状部に係合部が係合し、その帯状部は、反挿入方向への移動が規制される。そこで、駒体を、その貫通路に帯状部を受け入れるようにして、帯状部の、締結部よりも先端側に並んで取り付けると、その帯状部に駒体の規制部が係合し、駒体は、帯状部の先端側への移動が規制される。したがって、係合部による帯状部の反挿入方向への移動の規制に抗して、帯状部が反挿入方向に移動しようとした場合、あるいは移動した場合であっても、締結部よりも帯状部の先端側に控える駒体が、帯状部が反挿入方向へ移動するのを阻止し、あるいは移動が進むのを阻止する。こうして、締結部に加えて、駒体が、帯状部の反挿入方向への移動を制限することで、被保持物の結束の緩みを低減することができる。
また、請求項2に記載の発明に係る被保持物の結束装置は、請求項1に記載の結束装置において、前記駒体本体と前記締結部本体との間に隙間を空けることなく、前記係合部が前記帯状部に係合するとともに前記規制部が前記帯状部に係合可能である
また、請求項3に記載の発明に係る被保持物の結束装置は、請求項1または2に記載の結束装置において、前記帯状部には、前記係合部と係合する被係合部が、その帯状部の長手方向に沿って複数並んで設けられる。そこで、前記係合部は、前記帯状部の、反挿入方向への移動に対しては、前記被係合部と係合して、その反挿入方向への移動を規制し、前記帯状部の、挿入方向への移動に対しては、前記被係合部から外れて、その挿入方向への移動を許容する。
また、請求項4に記載の発明に係る被保持物の結束構造は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の結束装置と被保持物とからなる。この結束構造においては、前記帯状部で前記被保持物を取り囲んだ状態で、その帯状部が前記締結部の挿入路に挿入されて、前記被保持物が前記結束具で締め付けられている。そして、前記操作部が前記受容空間に受容されるようにして、前記駒体が、前記挿入路を貫通する前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並んで取り付けられている
また、請求項5に記載の発明に係る被保持物の固定構造は、固定装置と被保持物とからなる。前記固定装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の結束装置と、取付面に固定されるベース体とを備える。前記ベース体は、前記被保持物を支持する支持部を備え、前記帯状部は、前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲むように回される。そこで、前記ベース体が、前記取付面に固定され、前記帯状部で前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲んだ状態で、その帯状部が前記締結部の挿入路に挿入されて、前記被保持物が前記ベース体で支持されて前記結束具で締め付けられている。そして、前記操作部が前記受容空間に受容されるようにして、前記駒体が、前記挿入路を貫通する前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並んで取り付けられている。
この固定構造によると、ベース体が取付面に固定され、結束装置における帯状部が、被保持物とベース体の支持部との両方を取り囲むように回されることで、被保持物は、これらベース体と結束装置とを介して、取付面に固定される。
また、請求項6に記載の発明に係る被保持物の結束方法は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の結束装置を用いた、被保持物の結束方法である。この結束方法は、前記帯状部で前記被保持物を取り囲むとともに、その帯状部を前記締結部の挿入路に挿入して、前記被保持物を前記結束具で締め付ける。その後、前記操作部を前記受容空間で受容するようにして、前記駒体を、前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並ぶように取り付ける
また、請求項7に記載の発明に係る被保持物の固定方法は、固定装置を用いた、被保持物の固定方法である。ここで、前記固定装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の結束装置と、取付面に固定されるベース体とを備える。前記ベース体は、前記被保持物を支持する支持部を備え、前記帯状部は、前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲むように回される。そこで、前記固定方法は、前記ベース体を、前記取付面に固定する。そして、前記帯状部で前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲むとともに、その帯状部を前記締結部の挿入路に挿入して、前記被保持物を前記ベース体で支持して前記結束具で締め付ける。その後、前記操作部を前記受容空間で受容するようにして、前記駒体を、前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並ぶように取り付ける。
この被保持物の固定方法によると、ベース体が取付面に固定され、結束装置における帯状部が、被保持物とベース体の支持部との両方を取り囲むように回されることで、被保持物は、これらベース体と結束装置とを介して、取付面に固定される。
また、請求項8に記載の発明に係るベースセットは、取付面に固定されるベース体と、被保持物を取り囲んで保持する結束具に対し用いられる駒体とを備える。ここで、前記ベース体は、前記被保持物を支持する支持部を備える。前記結束具は、前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲むように回される可撓性を有する帯状部と、その帯状部の一方端側に連設される締結部とを備える。前記締結部は、締結部本体と、その締結部本体に設けられて前記帯状部がその一方端とは反対の先端から挿入されて貫通する挿入路と、その帯状部の、挿入方向への移動を許容するとともに反挿入方向への移動を規制するよう、その帯状部に係合する係合部とを有する。そこで、前記駒体は、前記挿入路を貫通する前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並んで取り付けられるべく、駒体本体と、その駒体本体に設けられて前記帯状部を受け入れる貫通路と、前記駒体自身の、前記締結部側への移動を許容するとともに前記帯状部の先端側への移動を規制するよう、その帯状部に係合する規制部とを有する。そして、前記ベース体と前記駒体とが、分離可能に、合成樹脂により一体に成形されている。
このベースセットによると、駒体が用いられる結束具は、可撓性を有する帯状部で被保持物を取り囲むことで、この結束具を異なるサイズとか異なる断面形状の被保持物に対して用いることができる。そして、帯状部の一方端側に連設される締結部の挿入路に、帯状部をその先端側から挿入すると、その帯状部に係合部が係合し、その帯状部は、反挿入方向への移動が規制される。そこで、駒体を、その貫通路に帯状部を受け入れるようにして、帯状部の、締結部よりも先端側に並んで取り付けると、その帯状部に駒体の規制部が係合し、駒体は、帯状部の先端側への移動が規制される。したがって、係合部による帯状部の反挿入方向への移動の規制に抗して、帯状部が反挿入方向に移動しようとした場合、あるいは移動した場合であっても、締結部よりも帯状部の先端側に控える駒体が、帯状部が反挿入方向へ移動するのを阻止し、あるいは移動が進むのを阻止する。こうして、締結部に加えて、駒体が、帯状部の反挿入方向への移動を制限することで、被保持物の結束の緩みを低減することができる。また、ベース体が取付面に固定され、帯状部が、被保持物とベース体の支持部との両方を取り囲むように回されることで、被保持物は、ベース体と結束具および駒体とを介して、取付面に固定される。また、ベース体と駒体とが一体に成形されることで、施工の途中までは、一体のまま取り扱うことができる。そして、駒体が必要となったときに、ベース体から分離してその駒体を使用することで、駒体を別途用意することなく、施工作業を進めることができる。
また、請求項9に記載の発明に係るベースセットは、請求項8に記載のベースセットにおいて、前記ベース体は、前記支持部の両側に、前記帯状部が通る通孔を有し、それら通孔の少なくとも一方は、前記帯状部が圧入される大きさに形成されている。
この発明に係る被保持物の結束装置、被保持物の結束構造、被保持物の固定構造、被保持物の結束方法、被保持物の固定方法、およびベースセットによれば、結束具における可撓性を有する帯状部で被保持物を取り囲むことで、この結束具を異なるサイズとか異なる断面形状の被保持物に対して用いることができる。そして、この結束具に対し駒体を用いることで、被保持物の結束の緩みを低減することができる。
この発明の一実施の形態の、被保持物を結束具を用いて締め付けた状態を示す、断面図である。 同じく、駒体を用いた、被保持物の結束構造を示す、断面図である。 同じく、結束具を示す断面図である。 同じく、結束具を示す斜視図である。 同じく、結束具を示す他の斜視図である。 同じく、駒体を示し、(a)は、断面図、(b)は、斜視図、(c)は、他の斜視図である。 同じく、固定装置を示す断面図である。 同じく、被保持物をベース体で支持して結束具で締め付けた状態を示す、断面図である。 同じく、駒体を用いた、被保持物の固定構造を示す、断面図である。 同じく、ベースセットを示す断面図である。 同じく、ベースセットを示す平面図である。 同じく、ベースセットを示す斜視図である。 この発明の変形例の結束構造を示す、断面図である。 この発明の他の変形例の駒体を示す、断面図である。 従来の固定具を示す斜視図である。 従来の固定部材を示す斜視図である。 従来の保持具を示す部分断面図である。
以下、この発明に係る被保持物の結束装置、被保持物の結束構造、被保持物の固定構造、被保持物の結束方法、被保持物の固定方法、およびベースセットを実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図12は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、壁面とか床面等、その他の取付面を示す。2は、配線・配管材(配線材または配管材)とか、管継ぎ手(エルボー、チーズ、ヘッダー等、その他の管継ぎ手)とかの被保持物を示す。3は、その被保持物2を取り囲んで保持する結束具を示す。4は、結束具用の駒体を示す。5は、結束装置を示し、この結束装置5は、前記結束具3と前記駒体4とを備える。6は、前記取付面1に固定されるベース体を示す。7は、固定装置を示し、この固定装置7は、前記結束装置5と前記ベース体6とを備える。8は、結束構造を示す。9は、固定構造を示す。10は、ベースセットを示す。
ここで、結束具3は、図1ならびに図3〜図5に示すように、被保持物2を取り囲む可撓性を有する帯状部11と、その帯状部11の一方端側に連設される締結部12とを備える。そして、締結部12は、締結部本体12aと、その締結部本体12aに設けられて帯状部11がその一方端とは反対の先端から挿入されて貫通する挿入路12bと、その帯状部11の、挿入方向Pへの移動を許容するとともに反挿入方向Q(つまり、抜出し方向)への移動を規制するよう、その帯状部11に係合する係合部12cとを有する。詳細には、帯状部11には、締結部12の係合部12cと係合する被係合部11aが、その帯状部11の長手方向に沿って複数並んで設けられる。そこで、係合部12cは、帯状部11の、反挿入方向Qへの移動に対しては、被係合部11aと係合して、その反挿入方向Qへの移動を規制し、帯状部11の、挿入方向Pへの移動に対しては、被係合部11aから外れて、その挿入方向Pへの移動を許容する。
また、締結部12には、帯状部11の、反挿入方向Qへの移動を許容するよう、係合部12cを帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外すように操作する操作部12dが、係合部12cから、帯状部11の挿入方向P側に延出するように設けられる。
駒体4は、被保持物2を取り囲んで保持する前記結束具3に対し用いられる。この駒体4は、図2および図6に示すように、締結部12の挿入路12bを貫通する帯状部11の、締結部12よりも先端側に並んで取り付けられるべく、駒体本体4aと、その駒体本体4aに設けられて帯状部11を受け入れる貫通路4bと、駒体4自身の、締結部12側への移動を許容するとともに帯状部11の先端側への移動を規制するよう、その帯状部11に係合する規制部4cとを有する。詳細には、規制部4cは、駒体4自身の、帯状部11の先端側への移動に対しては、帯状部11の前記被係合部11aと係合して、その先端側への移動を規制し、駒体4自身の、締結部12側への移動に対しては、前記被係合部11aから外れて、その締結部12側への移動を許容する。そこで、これら貫通路4bと規制部4cによって、駒体4を帯状部11の所定位置に位置させるための位置保持手段Xが形成される。
また、駒体4は、締結部12における操作部12dを受容する受容空間4dを有する(図2参照)。そして、締結部12と同様に、駒体4には、駒体4自身の、帯状部11の先端側への移動を許容するよう、規制部4cを帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外すように操作する操作部4eが、規制部4cから、帯状部11の受け入れ方向P2側に延出するように設けられる。
ベース体6は、前記被保持物2を支持する支持部6aを備える(図8、図9参照)。そして、結束具3における帯状部11は、被保持物2と支持部6aとの両方を取り囲むように回される。詳細には、ベース体6は、支持部6aの両側に、帯状部11が通る通孔6bを有する。すなわち、帯状部11がこれら通孔6b、6bを通ることで、帯状部11は、支持部6aの裏側に回されて、被保持物2と支持部6aとの両方を取り囲むこととなる。そして、これら通孔6b、6bの少なくとも一方は、帯状部11が圧入される大きさに形成されている。
結束構造8は、結束具3と駒体4とを備えた前記結束装置5と、被保持物2とからなる(図2参照)。ここにおいて、結束構造8は、結束具3の帯状部11で被保持物2を取り囲んだ状態で、その帯状部11が締結部12の挿入路12bに挿入されている。そして、駒体4が、挿入路12bを貫通する帯状部11の、締結部12よりも先端側に並んで取り付けられている。
また、固定構造9は、結束装置5とベース体6とを備えた前記固定装置7と、被保持物2とかなる(図9参照)。ここにおいて、固定構造9は、ベース体6が、取付面1に固定されている。そして、結束具3の帯状部11で被保持物2と支持部6aとの両方を取り囲んだ状態で、その帯状部11が締結部12の挿入路12bに挿入されている。さらに、駒体4が、挿入路12bを貫通する帯状部11の、締結部12よりも先端側に並んで取り付けられている。
ベースセット10は、前記固定装置7における、ベース体6と駒体4とを備える(図10〜図12参照)。そして、ベースセット10は、それらベース体6と駒体4とが、分離可能に、合成樹脂により一体に成形されている。
具体的には、結束具3は、帯状部11と締結部12とが、合成樹脂により一体に成形されている(図3〜図5参照)。帯状部11においては、前記被係合部11aは、帯状部11の一方の面(詳しくは、被保持物2を取り囲んだとき外側となる面)に突出する凸部からなる。そして、この凸部は、帯状部11の先端側の面が、傾斜面11bとなり、その反対側の面が、略垂直に起立する起立面11cとなっている。また、この帯状部11には、取付孔11dがあけられており、この取付孔11dを用いることで、結束具3を取付面1に固定することもできる。
締結部12は、締結部本体12aが、略直方体形状に形成されて、その一面が、帯状部11における他方の面(詳しくは、被保持物2を取り囲んだときの内側となる面)と面一となって、帯状部11と繋がっている。そして、締結部本体12aには、前記挿入路12bを形成するために帯状部11の挿入方向Pに沿って貫通する孔12eがあけられている。そこで、前記係合部12cは、孔12eの天面12fにおける、帯状部11を挿入する入り口側(図示実施の形態においては、締結部12の、帯状部11に連設される側とは反対側)から突出し、孔12e内を、帯状部11の挿入方向Pに向かって延びている。この係合部12cは、その基端側を支点にして、弾性的に撓み変形可能であって、その延びた先に、孔12eの底面12gに向かって突出する爪12hを有する。この爪12hは、係合部12cの先端側が、略垂直に起立する起立面12iとなり、その反対側(つまり、係合部12cの基端側)が、傾斜面12jとなっている。そこで、この係合部12cと孔12eの底面12gとの間が、前記挿入路12bとなって、係合部12c(詳しくは、爪12h)が、挿入路12bに挿入された帯状部11(詳しくは、被係合部11a)と係合する。そして、係合部12cと孔12eの天面12fとの間が、係合部12c(詳しくは、爪12h)が帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外れる側(つまり、孔12eの天面12f側)に移動するための逃がし空間12kとなる。
また、係合部12cの先端からは、外に突出するようにして、前記操作部12dが延設されている。この操作部12dは、前述したように、係合部12cを帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外すように操作するためのものであって、人が、この操作部12dを帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から離れる側に操作することで、係合部12cを帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外すことができる。
駒体4は、図示実施の形態においては、帯状部11に、駒体本体4aと締結部本体12aとの間に隙間を空けるようにして取り付けられる(図2参照)。この駒体4は、図6に示すように、駒体本体4aが、略直方体形状に形成され、その駒体本体4aには、前記貫通路4bを形成するために、帯状部11の受け入れ方向P2に沿って貫通する孔4fがあけられている。そこで、前記規制部4cは、孔4fの天面4gにおける、帯状部11を受け入れる入り口側(つまり、締結部12と対面する側)から突出し、孔4f内を、帯状部11の受け入れ方向P2に向かって延びている。この規制部4cは、その基端側を支点にして、弾性的に撓み変形可能であって、その延びた先に、孔4fの底面4hに向かって突出する爪4iを有する。この爪4iは、規制部4cの先端側が、略垂直に起立する起立面4jとなり、その反対側(つまり、規制部4cの基端側)が、傾斜面4kとなっている。そこで、この規制部4cと孔4fの底面4hとの間が、前記貫通路4bとなって、規制部4c(詳しくは、爪4i)が、貫通路4bに受け入れられた帯状部11(詳しくは、被係合部11a)と係合する。ここにおいて、貫通路4bを通る帯状部11と規制部4cとの間には、締結部12と対面する側に、隙間があり、この隙間が、前述の受容空間4dとなる(図2参照)。そして、規制部4cと孔4fの天面4gとの間が、規制部4c(詳しくは、爪4i)が帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外れる側(つまり、孔4fの天面4g側)に移動するための逃がし空間4mとなっている。
また、規制部4cの先端からは、外に突出するようにして、前記操作部4eが延設されている。この操作部4eは、前述したように、規制部4cを帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外すように操作するためのものであって、人が、この操作部4eを帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から離れる側に操作することで、規制部4cを帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外すことができる。
また、駒体4は、締結部12における係合部12cが被係合部11aから外れる側に移動するのを抑制する抑制手段Yを備える。詳細には、駒体4は、この抑制手段Yとして、抑制部4nを備える。この抑制部4nは、前記受容空間4dに受容された操作部12dに当接して、係合部12cの、被係合部11aから外れる側への移動を抑制するものであり、図示実施の形態においては、この抑制部4nは、規制部4cにおける、爪4iが突出する側の面からなっている。また、駒体4は、抑制手段Yとして、挿入部4pを備える。この挿入部4pは、係合部12cの、被係合部11aから外れる側への移動経路内(つまり、前記逃がし空間12k内)に挿入されるものであって、図示実施の形態においては、この挿入部4pは、規制部4cの基端から締結部12側に突出する(すなわち、操作部4eが延設される方向とは反対の方向に突出する)ように延出して形成される。
ベース体6は、そのベース体6自身を取付面1に固定するための固定部6cと、前記支持部6aとを備える(図10〜図12参照)。固定部6cは、起立する筒部6dと、その筒部6dの下端部から側方に突出するフランジ部6eとを有する。そこで、筒部6dの内側の孔が固定のための第1固定孔6fとなる。そして、フランジ部6eには、固定のための第2固定孔6g、6gがあけられている。支持部6aは、筒部6dの側面から延設されており、被保持物2が当たる当接面6hが、弧状に窪んで形成される。そこで、前記通孔6bが、筒部6dから延設される支持部6aの、基端側と先端側とに設けられ、帯状部11は、これら通孔6b、6bを通ることで、支持部6aの裏側に回される。そして、図示実施の形態においては、基端側の通孔6bが、帯状部11が圧入される大きさ(詳しくは、圧入される幅)に形成される。
ベースセット10は、図10〜図12に示すように、ベース体6と駒体4とが、成形型において、セット取りされたものであって、これらベース体6と駒体4とは、例えばランナー等からなる連結部10aを介して一体となっている。そして、このベースセット10から連結部10aを除去することで、ベース体6と駒体4とが互いに分離される。図示実施の形態においては、ベース体6における筒部6dの下部と、駒体4における駒体本体4aの下部とが、連結部10aによって繋がっている。そして、このベースセット10においては、駒体4は、ベース体6が固定される取付面1よりも上方に位置している。
次に、以上に示す結束具3と駒体4とを備える結束装置5を用いた、被保持物2の結束方法、および、その結束装置5とベース体6とを備える固定装置7を用いた、被保持物2の固定方法について説明する。被保持物2の結束方法は、結束具3の帯状部11で、被保持物2を取り囲むともに、その帯状部11を結束具3における締結部12の挿入路12bに挿入する(図1参照)。その後、駒体4を、帯状部11の、締結部12よりも先端側に並ぶように取り付ける(図2参照)。また、被保持物2の固定方法は、始めに、ベース体6を、取付面1に固定する(図7参照)。そして、結束具3の帯状部11で、被保持物2とベース体6の支持部6aとの両方を取り囲むとともに、その帯状部11を結束具3における締結部12の挿入路12bに挿入する(図8参照)。その後、駒体4を、帯状部11の、締結部12よりも先端側に並ぶように取り付ける(図9参照)。
次に、以上の構成からなる結束装置5、固定装置7、結束構造8、固定構造9、結束方法、固定方法、駒体4、およびベースセット10の作用効果について説明する。結束具3は、可撓性を有する帯状部11を備えており、この結束具3における可撓性を有する帯状部11で被保持物2を取り囲むことで、この結束具3(つまり、結束装置5、固定装置7、結束構造8、固定構造9、結束方法、固定方法)を異なるサイズとか異なる断面形状の被保持物2に対して用いることができる。そして、帯状部11の一方端側に連設される締結部12の挿入路12bに、帯状部11をその先端側から挿入すると、その帯状部11(詳しくは、被係合部11a)に係合部12cが係合し、その帯状部11は、反挿入方向Qへの移動が規制される(図1、図8参照)。そこで、駒体4を、その貫通路4bに帯状部11を受け入れるようにして、帯状部11の、締結部12よりも先端側に並んで取り付ける(図2、図9参照)。すると、その帯状部11に駒体4の規制部4cが係合し、駒体4は、帯状部11の先端側への移動が規制される。したがって、係合部12cによる帯状部11の反挿入方向Qへの移動の規制に抗して、帯状部11が反挿入方向Qに移動しようとした場合、あるいは移動した場合であっても、締結部12よりも帯状部11の先端側に控える駒体4が、帯状部11が反挿入方向Qへ移動するのを阻止し、あるいは移動が進むのを阻止する。こうして、締結部12に加えて、駒体4が、帯状部11の反挿入方向Qへの移動を制限することで、被保持物2の結束の緩みを低減することができる。
すなわち、結束具3における可撓性を有する帯状部11で被保持物2を取り囲むことで、この結束具3を、異なるサイズとか異なる断面形状の被保持物2に対して用いることができ、さらには、この結束具3に対し駒体4を用いることで、被保持物2の結束の緩みを低減することができる。
また、駒体4は、帯状部11に、駒体本体4aと締結部本体12aとの間に隙間を空けるようにして取り付けられる(図2、図9参照)。このため、帯状部11が反挿入方向Qに移動しようとした場合、初めは締結部12が耐えてその移動を阻止するが、阻止しきれず移動した場合には、締結部12に加えて駒体4が耐えてその移動が進むのを阻止する。
また、固定装置7(あるいは、固定構造9とか固定方法)においては、ベース体6が取付面1に固定され、結束装置5(詳しくは、結束具3)における帯状部11が、被保持物2とベース体6の支持部6aとの両方を取り囲むように回されることで、被保持物2は、これらベース体6と結束装置5とを介して、取付面1に固定される(図9参照)。ここにおいて、ベース体6の支持部6aが、被保持物2を支持する。このため、被保持物2は、取付面1にしっかりと固定される。
また、ベース体6において、帯状部11が通る通孔6bの少なくとも一方は、帯状部11が圧入される大きさに形成されている。このため、通孔6bに帯状部11を通すと、結束具3は、ベース体6に保持される。したがって、これらベース体6と結束具3とは、安易に分離することはなく、これらベース体6と結束具3とを一体として扱うことができる(図7参照)。
また、ベースセット10として、ベース体6と駒体4とが一体に成形されることで(図10〜図12参照)、施工の途中までは、一体のまま取り扱うことができる。そして、駒体4が必要となったときに、ベース体6から分離してその駒体4を使用することで、駒体4を別途用意することなく、施工作業を進めることができる。
また、駒体4は、抑制手段Yとして、抑制部4nとか挿入部4pを備えており、それら抑制部4nとか挿入部4pにより、係合部12cが帯状部11(詳しくは、被係合部11a)から外れる側に移動するのが抑制される。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、図2において、駒体本体4aと締結部本体12aとの間の隙間は、帯状部11における複数の被係合部11a、11aのピッチと同一となっているが、必ずしも同じである必要はなく、そのピッチよりも小さい隙間であったり大きい隙間であったりしてもよい。そして、この駒体本体4aと締結部本体12aとの間の隙間は、帯状部11における緩み方向(つまり、反挿入方向Q)への負荷に対し、締結部12が破損するよりも前に、駒体4(詳しくは、駒体本体4a)が帯状部11とともに動いて締結部12(詳しくは、締結部本体12a)に当接する隙間とするのが良い。また、この図2においては、駒体本体4aが帯状部11における被保持物2を取り囲むリング部分に当接し、駒体4の規制部4c(詳しくは、爪4i)が帯状部11の被係合部11aと係合しているが、帯状部11に緩み方向(つまり、反挿入方向Q)への負荷がかかる前、つまり初期状態においては、駒体本体4aが帯状部11の前記リング部分に当接していなくともよく、また、規制部4c(詳しくは、爪4i)が、被係合部11aと係合していなくともよい。
また、駒体4は、帯状部11に、駒体本体4aと締結部本体12aとの間に隙間を空けるようにして取り付けられるが、図13に示すように、隙間を空けることなく取り付けられてもよい。
また、締結部12や駒体4には、操作部12d、4eが設けられているが、この操作部12d、4eは、なくともよい。また、駒体4には、抑制手段Yとしての挿入部4pが設けられているが、図14に示すように、この挿入部4pは、なくともよい。また、このように、挿入部4pがない場合には、締結部12と駒体4とは、同一形状に形成されてもよい。
また、帯状部11には、係合部12cと係合する被係合部11aが、その帯状部11の長手方向に沿って複数並んで設けられているが、この被係合部11aを設けることなく、帯状部11における、係合部12cと係合する面が、平滑に形成されてもよい。つまり、帯状部11の平滑面に対し、例えば、係合部12cが、薄い金属板からなって、帯状部11の挿入方向Pに向かって斜めに延びるようにしてもよい。これにより、帯状部11の、反挿入方向Qへの移動に対しては、係合部12cが、帯状部11の平滑面に斜めに食い込んで、その反挿入方向Qへの移動を規制し、帯状部11の、挿入方向Pへの移動に対しては、平滑面への食い込みから抜けて、その挿入方向Pへの移動が許容される。
また、結束具3において、締結部12(詳しくは、締結部本体12a)における、帯状部11を挿入する入り口側は、帯状部11に連設される側とは反対側でなくとも、係合部12cの延びる向きを逆にすることで、帯状部11に連設される側を、帯状部11を挿入する入り口側としてもよい。
また、駒体4における挿入部4pは、締結部12の逃がし空間12k内において、天面12fから離れているが(例えば、図2参照)、天面12fに当たる厚みを有してもよい。
また、ベース体6と駒体4とは、ベースセット10として一体に形成されるが、それらベース体6と駒体4とは、初めから別々に形成されていてもよい。
また、結束具3は、一体に成形されなくとも、帯状部11と締結部12とが別々に成形されて、それらが、組み付けられて一体化されてもよい。
1 取付面
2 被保持物
3 結束具
4 駒体
4a 駒体本体
4b 貫通路
4c 規制部
4d 受容空間
5 結束装置
6 ベース体
6a 支持部
6b 通孔
7 固定装置
8 結束構造
9 固定構造
10 ベースセット
11 帯状部
11a 被係合部
12 締結部
12a 締結部本体
12b 挿入路
12c 係合部
12d 操作部
P 挿入方向
Q 反挿入方向

Claims (9)

  1. 被保持物を取り囲んで保持する結束具と、駒体とを備える、結束装置であって、
    前記結束具は、前記被保持物を取り囲む可撓性を有する帯状部と、その帯状部の一方端側に連設される締結部とを備え、
    前記締結部は、締結部本体と、その締結部本体に設けられて前記帯状部がその一方端とは反対の先端から挿入されて貫通する挿入路と、その帯状部の、挿入方向への移動を許容するとともに反挿入方向への移動を規制するよう、その帯状部に係合する係合部とを有し、
    前記駒体は、前記挿入路を貫通する前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並んで取り付けられるべく、駒体本体と、その駒体本体に設けられて前記帯状部を受け入れる貫通路と、前記駒体自身の、前記締結部側への移動を許容するとともに前記帯状部の先端側への移動を規制するよう、その帯状部に係合する規制部とを有し、また、
    前記締結部には、前記帯状部の、反挿入方向への移動を許容するよう、前記係合部を前記帯状部から外すように操作する操作部が、前記係合部から、前記帯状部の挿入方向側に延出するように設けられ、前記駒体は、前記操作部を受容する受容空間を有する、被保持物の結束装置。
  2. 記駒体本体と前記締結部本体との間に隙間を空けることなく、前記係合部が前記帯状部に係合するとともに前記規制部が前記帯状部に係合可能である、請求項1に記載の被保持物の結束装置。
  3. 前記帯状部には、前記係合部と係合する被係合部が、その帯状部の長手方向に沿って複数並んで設けられ、前記係合部は、前記帯状部の、反挿入方向への移動に対しては、前記被係合部と係合して、その反挿入方向への移動を規制し、前記帯状部の、挿入方向への移動に対しては、前記被係合部から外れて、その挿入方向への移動を許容する、請求項1または2に記載の被保持物の結束装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の結束装置と被保持物とからなる結束構造であって、
    記帯状部で前記被保持物を取り囲んだ状態で、その帯状部が前記締結部の挿入路に挿入されて、前記被保持物が前記結束具で締め付けられており、
    前記操作部が前記受容空間に受容されるようにして、前記駒体が、前記挿入路を貫通する前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並んで取り付けられている、被保持物の結束構造。
  5. 固定装置と被保持物とからなる固定構造であって、
    前記固定装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の結束装置と、取付面に固定されるベース体とを備え、
    記ベース体は、前記被保持物を支持する支持部を備え、前記帯状部は、前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲むように回され、
    記ベース体が、前記取付面に固定され、
    前記帯状部で前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲んだ状態で、その帯状部が前記締結部の挿入路に挿入されて、前記被保持物が前記ベース体で支持されて前記結束具で締め付けられており、
    前記操作部が前記受容空間に受容されるようにして、前記駒体が、前記挿入路を貫通する前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並んで取り付けられている、被保持物の固定構造。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の結束装置を用いた、被保持物の結束方法であって、
    記帯状部で前記被保持物を取り囲むとともに、その帯状部を前記締結部の挿入路に挿入して、前記被保持物を前記結束具で締め付け、その後、
    前記操作部を前記受容空間で受容するようにして、前記駒体を、前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並ぶように取り付ける、被保持物の結束方法。
  7. 固定装置を用いた、被保持物の固定方法であって、
    前記固定装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の結束装置と、取付面に固定されるベース体とを備え、
    記ベース体は、前記被保持物を支持する支持部を備え、前記帯状部は、前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲むように回され、
    前記固定方法は、
    前記ベース体を、前記取付面に固定し、
    前記帯状部で前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲むとともに、その帯状部を前記締結部の挿入路に挿入して、前記被保持物を前記ベース体で支持して前記結束具で締め付け、その後、
    前記操作部を前記受容空間で受容するようにして、前記駒体を、前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並ぶように取り付ける、被保持物の固定方法。
  8. 取付面に固定されるベース体と、被保持物を取り囲んで保持する結束具に対し用いられる駒体とを備える、ベースセットであって、
    前記ベース体は、前記被保持物を支持する支持部を備え、
    前記結束具は、前記被保持物と前記支持部との両方を取り囲むように回される可撓性を有する帯状部と、その帯状部の一方端側に連設される締結部とを備え、
    前記締結部は、締結部本体と、その締結部本体に設けられて前記帯状部がその一方端とは反対の先端から挿入されて貫通する挿入路と、その帯状部の、挿入方向への移動を許容するとともに反挿入方向への移動を規制するよう、その帯状部に係合する係合部とを有し、
    前記駒体は、前記挿入路を貫通する前記帯状部の、前記締結部よりも先端側に並んで取り付けられるべく、駒体本体と、その駒体本体に設けられて前記帯状部を受け入れる貫通路と、前記駒体自身の、前記締結部側への移動を許容するとともに前記帯状部の先端側への移動を規制するよう、その帯状部に係合する規制部とを有し、
    前記ベース体と前記駒体とが、分離可能に、合成樹脂により一体に成形されている、ベースセット。
  9. 前記ベース体は、前記支持部の両側に、前記帯状部が通る通孔を有し、それら通孔の少なくとも一方は、前記帯状部が圧入される大きさに形成されている、請求項8に記載のベースセット。
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