JP6541085B1 - 細胞処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の細胞培養用容器を処理する際の観察ユニットおよびレーザ照射ユニットの稼働率を向上できる細胞処理装置の提供。
【解決手段】細胞培養容器内の細胞が処理される細胞処理室と、前記細胞培養容器内の細胞を観察可能な観察ユニット2と、前記細胞に対して、レーザを照射可能なレーザ照射ユニット3と、前記観察ユニットを移動可能な第1の移動ユニット4と、前記レーザ照射ユニットを移動可能な第2の移動ユニット5とを含み、前記細胞処理室は、前記細胞を処理可能な領域を複数含み、各領域は、第1の細胞培養容器配置ユニット14aおよび第2の細胞培養容器配置ユニット15aを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、細胞処理装置に関する。
再生医療においては、1つの細胞シート等の細胞、組織、臓器等を作製するため、大量の細胞を培養する必要がある。また、細胞の大量培養時には、目的の細胞に加え、目的外の細胞が生じる。このため、大量培養中または大量培養後に、前記目的外の細胞を除去する必要がある。
前記目的外の細胞の除去方法としては、目的外の細胞に高い特異性を有する物質を使用する方法(非特許文献1)、特定の細胞のみで発現するように制御されたアポトーシス遺伝子をコードするmRNAを導入する方法(特許文献1)等があげられる。しかしながら、いずれの方法においても、前記目的外の細胞を除去しきれないという問題があった。
国際公開2016/010119号公報
Hiroaki Tateno et.al., "Elimination of Tumorigenic Human Pluripotent Stem Cells by a Recombinant Lectin-Toxin Fusion Protein", Stem Cell Reports, Volume 4, Issue 5, pages 811-820
そこで、本発明者らは、前記目的外の細胞を死滅または除去等の処理ができる新たな装置として、細胞培養容器に対して、前記細胞培養容器内の細胞を観察可能な観察ユニットと、前記細胞培養容器内の細胞にレーザを照射可能なレーザ照射ユニットとを備えた細胞処理装置を発明した。前記細胞処理装置では、前記観察ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞を観察し、前記目的の細胞または目的外の細胞を判別する。そして、前記レーザ照射ユニットにより、前記目的外の細胞を処理する。
しかしながら、前記細胞処理装置では、前記観察ユニットが動作している際には、前記レーザ照射ユニットが動作しておらず、逆に、前記レーザ照射ユニットが動作している際には、観察ユニットは動作していない。このため、複数の細胞培養容器を処理する際に、前記観察ユニットまたは前記レーザ照射ユニットのいずれかが処理待ちとなり、稼働率が低下するという課題が見出された。
そこで、本発明は、複数の細胞培養用容器を処理する際の観察ユニットおよびレーザ照射ユニットの稼働率を向上できる細胞処理装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の細胞処理装置は、細胞培養容器内の細胞が処理される細胞処理室と、
前記細胞培養容器内の細胞を観察可能な観察ユニットと、
前記細胞に対して、レーザを照射可能なレーザ照射ユニットと、
前記観察ユニットを移動可能な第1の移動ユニットと、
前記レーザ照射ユニットを移動可能な第2の移動ユニットとを含み、
前記細胞処理室は、前記細胞を処理可能な領域を複数含み、
各領域は、第1の細胞培養容器配置ユニットおよび第2の細胞培養容器配置ユニットを含み、
前記第1の細胞培養容器配置ユニットにおいて、前記観察ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞が観察され、
前記第2の細胞培養容器配置ユニットにおいて、前記レーザ照射ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞に対してレーザが照射され、
前記観察ユニットは、前記第1の移動ユニットにより、各領域の第1の細胞培養容器配置ユニットにおける細胞培養容器内の細胞を観察可能に移動され、
前記レーザ照射ユニットは、前記第2の移動ユニットにより、各領域の第2の細胞培養容器配置ユニットにおける細胞培養容器の細胞に対して、レーザを照射可能に移動される。
本発明によれば、複数の細胞培養用容器を処理する際の観察ユニットおよびレーザ照射ユニットの稼働率を向上できる。
図1は、実施形態1における細胞処理装置の一例を示す模式断面図である。 図2は、実施形態1における細胞処理装置の一例を示す模式断面図である。 図3は、実施形態1における細胞処理装置の一例を示す模式断面図である。 図4は、実施形態1における細胞処理装置の一例を示す模式断面図である。 図5は、実施形態1の細胞処理装置における制御ユニットを示すブロック図である。
以下、本発明において、「X軸方向」とは、細胞処理室の底面における細胞処理室の長手方向をいい、「Y軸方向」とは、前記底面において、X軸方向と直交する方向をいい、「Z軸方向」は、前記底面に対する垂直(直交)方向をいう。
本発明において、「細胞の処理」は、細胞に対する処理を意味し、例えば、細胞の死滅、細胞の細胞培養容器からの遊離等による、不要な細胞の除去、必要な細胞の選別、細胞シート、臓器等の細胞の集合体の形状加工等の処理があげられる。
以下、本発明の細胞処理装置について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の説明に限定されない。なお、以下の図1〜図5において、同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、図面においては、説明の便宜上、各部の構造は適宜簡略化して示す場合があり、各部の寸法比等は、実際とは異なり、模式的に示す場合がある。また、各実施形態は、特に言及しない限り、互いにその説明を援用できる。
(実施形態1)
本実施形態は、細胞処理装置の一例である。図1は、実施形態1の細胞処理装置100の側面方向からみた模式断面図である。図2は、図1におけるA−A方向からみた模式断面図である。図3は、図1におけるB−B方向からみた模式断面図である。図4は、図1におけるC−C方向からみた模式断面図である。図1および図2に示すように、細胞処理装置100は、細胞処理室1、観察ユニット2、レーザ処理ユニット3、第1の移動ユニット4、第2の移動ユニット5、供給ユニット6、回収ユニット7、および制御ユニット8を主要な構成として備える。細胞処理装置100内には、複数の細胞培養容器Dが収容されている。細胞培養容器Dは、未処理の細胞培養容器および処理後の細胞培養容器を含む。ただし、本実施形態の細胞処理装置100において、供給ユニット6、回収ユニット7、制御ユニット8、および細胞培養容器Dは、任意の構成であり、あってもよいし、なくてもよいし、いずれか1つ以上を含んでもよい。細胞処理装置100は、処理を自動化できることから、供給ユニット6および回収ユニット7の両者を備えることが好ましい。
細胞処理室1は、細胞培養容器D内の細胞が処理される室である。図2に示すように、本実施形態において、細胞処理室1は、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bを有する。第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bは、壁12により、両領域内の空気が混合しないように分離(隔離)されている。これにより、細胞処理装置100は、例えば、異なるヒト由来の細胞、異なる動物の細胞、異なる種類の細胞等の異なる細胞を細胞処理室1内の各領域で処理する際に、異なる細胞の混合等を防止でき、異なる細胞を1台で処理することができる。本実施形態において、細胞処理室1は、2つの細胞処理領域を有するが、複数であればよい。また、壁12は、任意の構成であり、あってもよいし、なくてもよい。
第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bは、前記細胞を処理可能な領域である。図2に示すように、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bは、観察ユニット2により、細胞培養容器D内の細胞を観察可能な第1の細胞培養容器配置ユニット14a、b、およびレーザ処理ユニット3により、細胞培養容器D内の細胞に対してレーザを照射可能な第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bを直線上に有し、それぞれが独立した処理レーンを形成する。このため、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bは、例えば、第1の細胞処理レーンおよび第2の細胞処理レーンということもできる。なお、図2の第1の細胞培養容器配置ユニット14aおよび第2の細胞培養容器配置ユニット15bにおける破線で示す円は、細胞培養容器Dを配置する場所の一例を示す。第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bでは、例えば、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bおよび第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bが直線状に配置されているため、細胞培養容器DをX軸方向に移動させることで、観察および処理を実施でき、迅速に細胞培養容器D内の細胞を処理できる。ただし、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bおよび第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bの配置は、これに限定されず、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bの任意の位置に配置できる。細胞処理室1は、例えば、細胞処理室1外の塵等のゴミの流入を抑制できることから、細胞処理室1外との接続部が、パッキン、シール部材等の封止部材により、封止されていることが好ましい。細胞処理室1の形成材料は、例えば、ステンレス等があげられる。細胞処理室1は、例えば、過酸化水素、紫外線等により滅菌可能であることが好ましい。
第1の細胞処理領域11aは、容器移動ユニットであるスカラロボット13a、b、c、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、および第2の細胞培養容器配置ユニット15aを備える。また、第1の細胞処理領域11aは、X軸方向の両端の壁に、開閉可能な開口16a、bを備え、開口16a、bにより供給ユニット6および回収ユニット7とそれぞれ接続している。また、第2の細胞処理領域11bは、容器移動ユニットであるスカラロボット13d、e、f、第1の細胞培養容器配置ユニット14b、および第2の細胞培養容器配置ユニット15bを備える。また、第2の細胞処理領域11bは、X軸方向の両端の壁に、開口16c、dを備え、開口16c、dにより供給ユニット6および回収ユニット7とそれぞれ接続している。開口16a、b、c、dは、例えば、扉等を設けて、開閉可能とすることが好ましい。これにより、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11b内に、塵等のゴミが流入することを防止できる。開口16a、b、c、dは、任意の構成であり、あってもよいし、なくてもよいが、細胞処理装置100が供給ユニット6および回収ユニット7の少なくとも一方を備える場合、供給ユニット6および回収ユニット7と接続する開口を有することが好ましい。
第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bでは、観察ユニット2により細胞培養容器D内の細胞が観察される。このため、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bは、例えば、観察部ということもできる。本実施形態において、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bは、細胞処理室1の底面(図1において、第1の細胞処理領域11aの下側の面)の光透過部として形成されているが、観察ユニット2により細胞培養容器D内の細胞を観察可能な構成であればよい。第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bは、例えば、観察ユニット2により観察される光を透過する部材(光透過部材)で構成されている。観察ユニット2が光学顕微鏡の場合、前記光透過部材は、例えば、透明なガラス板、アクリル板等があげられる。第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bは、例えば、細胞培養容器Dを配置可能な凹部を有してもよい。
第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bでは、レーザ照射ユニット3により細胞培養容器D内の細胞にレーザが照射される。このため、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bは、例えば、レーザ処理部ということもできる。本実施形態において、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bは、細胞処理室1の底面(図1において、第1の細胞処理領域11aの下側の面)のレーザ光透過部として形成されているが、レーザ照射ユニット3により細胞培養容器D内の細胞に対してレーザを照射可能な構成であればよい。第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bは、例えば、レーザ照射ユニット3により照射されるレーザ光を透過する部材(レーザ光透過部材)で構成されている。前記レーザ光透過部材は、例えば、透明なガラス板、アクリル板等があげられる。第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bは、例えば、細胞培養容器Dを配置可能な凹部を有してもよい。本実施形態において、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bおよび第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bは、形状、大きさ、形成材料等が同じであるが、異なってもよい。
本実施形態において、前記容器移動ユニットは、スカラロボット13a〜fであるが、前記容器移動ユニットは、細胞培養容器Dを移動可能であればよい。前記容器移動ユニットは、例えば、接触型または非接触型の搬送装置を使用できる。具体例として、前記接触型の搬送装置は、例えば、コンベア等があげられる。前記非接触型の搬送装置は、例えば、マグトラン(登録商標)等の磁気を利用した搬送装置等があげられる。本実施形態において、スカラロボット13a、dは、後述の供給ユニット6のパスボックス62a、bに供給された細胞培養容器Dを開口16a、cをまたいで回収し、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bに配置する。また、スカラロボット13b、eは、観察ユニット2により観察された細胞培養容器Dを第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bから回収し、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bに配置する。さらに、スカラロボット13c、fは、レーザ照射ユニット3によりレーザ処理された細胞培養容器Dを、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bを回収し、開口16b、dをまたいで、回収ユニット7のパスボックス72a、b内に配置する。
本実施形態において、細胞培養容器Dは、特に制限されず、例えば、細胞培養に用いられる公知のディッシュ、フラスコ等の培養容器があげられる。細胞培養容器Dの形成材料は、特に制限されず、例えば、後述のレーザ投射ユニットにより投射されるレーザ画像を透過する材料があげられ、具体例として、レーザを透過するプラスチック、ガラス等があげられる。プラスチックは、例えば、ポリスチレン系ポリマー、アクリル系ポリマー(ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等)、ポリビニルピリジン系ポリマー(ポリ(4−ビニルピリジン)、4−ビニルピリジン−スチレン共重合体等)、シリコーン系ポリマー(ポリジメチルシロキサン等)、ポリオレフィン系ポリマー(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等)、ポリエステルポリマー(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等)、ポリカーボネート系ポリマー、エポキシ系ポリマー等があげられる。
細胞培養容器Dは、例えば、細胞培養容器Dの内側(図1において、細胞の底面側)の底面に、レーザLを吸収する色素構造(発色団)を含むポリマー(光応答性材料)により形成されるレーザ吸収層、またはレーザLを吸収し酸性物質を発生する光酸発生剤により形成されるレーザ吸収層を含むことが好ましい。前記色素構造および光酸発生剤は、例えば、特許6033980号公報の説明を援用できる。細胞培養容器Dは、前記レーザ吸収層を含むことで、例えば、細胞処理装置100のレーザ照射ユニット3でレーザを照射した際に、前記レーザのエネルギーを熱、酸等に変換し、前記レーザ吸収層の上部に存在する細胞を死滅、遊離等させることができる。
前記細胞は、例えば、細胞、細胞から構成される細胞塊、組織、臓器等があげられる。前記細胞は、例えば、培養細胞でもよいし、生体から単離した細胞でもよい。また、前記細胞塊、組織または臓器は、例えば、前記細胞から作製した細胞塊、細胞シート、組織または臓器でもよいし、生体から単離した細胞塊、組織または臓器でもよい。
本実施形態において、観察ユニット2は、結像光学系21および撮像部22を備えるが、観察ユニット2は、細胞培養容器D内の細胞を観察できればよい。また、本実施形態において、観察ユニット2は、細胞培養容器Dの下部に配置されているが、細胞培養容器Dの上部に配置されてもよい。後者の場合、観察ユニット2は、例えば、細胞処理室1内に配置される。撮像部22は、例えば、Charge-Coupled Device(CCD、電荷結合素子)、Complementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)等を備える撮像素子等があげられる。観察ユニット2は、例えば、光学顕微鏡、電子顕微鏡等があげられる。前記光学顕微鏡は、例えば、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡、偏光顕微鏡、蛍光顕微鏡、共焦点レーザ顕微鏡、全反射照明蛍光顕微鏡、ラマン顕微鏡等があげられる。観察ユニット2が前記光学顕微鏡の場合、観察ユニット2は、例えば、光源を備えてもよい。前記光源は、特に制限されず、例えば、前記光学顕微鏡の種類に応じて、適宜決定でき、具体例として、ハロゲンランプ、タングステンランプ、白色LED(Light Emitting Diode)等があげられる。前記光源の配置場所は、特に制限されず、前記光学顕微鏡の種類に応じて、適宜設定でき、具体例として、細胞処理室1内等があげられる。この場合、前記光源は、例えば、撮像部22による撮像時に、細胞培養容器Dを挟んで、観察ユニット2の結像光学系および撮像素子等と対向するように配置される。また、前記光源を備える場合、細胞処理装置100は、例えば、前記光源を移動可能な光源移動ユニットを備えることが好ましい。前記光源移動ユニットは、例えば、観察ユニット2の結像光学系および撮像素子と連動するように、前記光源を移動させる。具体的には、前記光源移動ユニットは、例えば、観察ユニット2の結像光学系および撮像素子のXY座標と、前記光源のXY座標が一致するように移動させる。前記光源移動ユニットは、第1の移動ユニット4による観察ユニット2の移動前後に、前記光源を移動させてもよいし、移動中に移動させてもよい。観察ユニット2は、例えば、観察ユニット2の位置情報を取得できるように構成してもよい。前記位置情報は、例えば、第1の移動ユニット4における位置情報の説明を援用できる。
本実施形態において、レーザ照射ユニット3は、レーザ出射部31およびレーザ光源32を有するが、レーザ照射ユニット3は、細胞に対してレーザLを照射可能であればよい。レーザ照射ユニット3は、例えば、観察ユニット2により観察された細胞において、レーザの照射対象と判定された細胞に対してレーザLを照射する。前記レーザの照射対象の細胞は、例えば、観察ユニット2により細胞培養容器D内の細胞を撮像し、得られた画像に基づき、設定されてもよい。また、本実施形態において、レーザ照射ユニット3は、細胞培養容器Dの下部に配置されているが、細胞培養容器Dの上部に配置されてもよい。後者の場合、レーザ照射ユニット3は、例えば、細胞処理室1内に配置される。レーザLは、例えば、レーザ光源32により発振され、レーザ出射部31に導光される。すなわち、レーザ出射部31とレーザ光源32とは、光学的に接続されている。本実施形態において、レーザ光源32から発振されたレーザLは、光ファイバ(図示せず)によりレーザ出射部31に導光されているが、レーザ出射部31とレーザ光源32とは、ミラー、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等の導光手段を用いて、導光してもよい。レーザ照射ユニット3は、例えば、レーザ照射ユニット3の位置情報を取得できるように構成してもよい。前記位置情報は、例えば、第2の移動ユニット5における位置情報の説明を援用できる。
レーザ出射部31は、レーザLを出射する。具体的には、レーザ出射部31は、例えば、細胞培養容器D内の細胞または前記レーザ吸収層にレーザLを照射する。本実施形態において、レーザLの照射位置(レーザ照射位置)は、レーザ出射部31のXY軸における座標による。また、前記レーザ照射位置の移動は、例えば、後述の第2の移動ユニット5が、レーザ照射ユニット3を移動させることにより、レーザ出射部31を移動させることにより実施する。前記レーザ照射位置の移動方向(レーザLの走査方向)は、例えば、細胞培養容器Dの一端から他端方向である。レーザ照射ユニット3における前記レーザ照射位置の移動は、これに限定されず、前記レーザ照射位置を移動可能な照射位置移動部により実施されてもよい。この場合、レーザ照射ユニット3は、前記照射位置移動部を備える。前記照射位置移動部は、例えば、ガルバノスキャナ、ポリゴンスキャナ等があげられる。レーザ照射ユニット3は、前記照射位置移動部として、ガルバノスキャナを備えることにより、細胞培養容器Dに対してより短時間でレーザLによる処理を実施でき、例えば、複数の細胞培養用容器Dを処理する際の処理時間をより短縮できる。
レーザ光源32は、例えば、連続波レーザまたはパルスレーザを発振する装置である。レーザ光源32は、例えば、連続波に近い、パルス幅の長い高周波レーザでもよい。レーザ光源32から発振されるレーザの出力は、特に制限されず、例えば、処理および細胞に応じて、適宜決定できる。レーザ光源32が発振するレーザの波長は、特に制限されず、例えば、405nm、450nm、520nm、532nm、808nm等の可視光レーザ、赤外線レーザ等があげられる。前述のように、細胞培養容器Dにレーザ吸収層を設けている場合、レーザ光源32は、例えば、前記レーザ吸収層が吸収可能な波長を発振する。レーザ光源32は、細胞への影響を抑制できることから、波長が380nmより長いレーザを発振することが好ましい。レーザ光源32のレーザ出力は、例えば、レーザの波長、レーザのスポット径、レーザの移動速度に応じて設定できる。前記レーザの波長が405nmであり、前記スポット径が45μmであり、前記レーザの移動速度が80mm/秒である場合、レーザ光源32の出力は、例えば、0.4W以上である。具体例として、細胞培養容器Dにレーザ吸収層が形成されている場合、レーザ光源32は、波長が405nm近傍にある最大出力5Wの連続波ダイオードレーザがあげられる。
本実施形態において、第1の移動ユニット4は、台車41およびXYレール42を含むが、第1の移動ユニット4は、各領域の第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bにおける細胞培養容器D内の細胞を観察できるように観察ユニット2を移動可能であればよい。第1の移動ユニット4は、例えば、公知の移動手段(駆動手段)を使用できる。本実施形態において、第1の移動ユニット4の移動方向は、図1および図3において、破線および矢印で示すように、X軸方向およびY軸方向であるが、第1の移動ユニット4の移動方向は、特に制限されず、例えば、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向のうちのいずれか1方向、2方向または全方向であってもよい。第1の移動ユニット4は、例えば、観察ユニット2により、細胞培養容器D内の所望の位置の細胞を観察または撮像可能となるように、観察ユニット2を移動できる。前述のように、観察ユニット2が光源を含む場合、第1の移動ユニット4が、例えば、前記光源を移動可能であってもよい、すなわち、前記光源移動ユニットを兼ねてもよい。この場合、第1の移動ユニット4は、例えば、観察ユニット2および前記光源を1つの移動手段で移動させてもよい。第1の移動ユニット4は、例えば、その位置情報を取得してもよい。前記位置情報は、例えば、XY軸における座標(二次元座標)、XYZ軸における座標(三次元座標)等があげられる。第1の移動ユニット4が位置情報を取得する場合、第1の移動ユニット4は、例えば、その位置情報を、観察ユニット2の位置情報として取得してもよい。第1の移動ユニット4は、例えば、観察ユニット2を移動可能に配置されていればよく、使用する移動手段に応じて適宜配置できる。第1の移動ユニット4による移動は、例えば、後述するように、制御ユニット8により制御されてもよい。
本実施形態において、第2の移動ユニット5は、台車51およびXYレール52を含むが、第2の移動ユニット5は、各領域の第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bにおける細胞培養容器D内の細胞に対して、レーザ光Lを照射できるようにレーザ照射ユニット3を移動可能であればよい。第2の移動ユニット5は、例えば、公知の移動手段(駆動手段)を使用できる。また、第2の移動ユニット5は、レーザ照射ユニット3全体を移動可能であるが、レーザ照射ユニット3の一部を移動可能であってもよい。この場合、第2の移動ユニット5は、例えば、レーザ出射部31を移動可能である。本実施形態において、第2の移動ユニット5の移動方向は、図1および図4において、破線および矢印で示すように、X軸方向およびY軸方向であるが、第2の移動ユニット5の移動方向は、特に制限されず、例えば、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向のうちのいずれか1方向、2方向または全方向であってもよい。第2の移動ユニット5は、例えば、レーザ照射ユニット3により、細胞培養容器D内の所望の位置の細胞に対して、レーザを照射可能となるように、レーザ照射ユニット3を移動できる。第2の移動ユニット5は、例えば、その位置情報を取得してもよい。前記位置情報は、例えば、XY軸における座標(二次元座標)、XYZ軸における座標(三次元座標)等があげられる。第2の移動ユニット5が位置情報を取得する場合、第2の移動ユニット5は、例えば、その位置情報を、レーザ照射ユニット3の位置情報として取得してもよい。第2の移動ユニット5は、例えば、レーザ照射ユニット3を移動可能に配置されていればよく、使用する移動手段に応じて適宜配置できる。第2の移動ユニット5による移動は、例えば、後述するように、制御ユニット8により制御されてもよい。
本実施形態において、第1の移動ユニット4および第2の移動ユニット5は、独立のユニットとして構成されている。すなわち、第1の移動ユニット4および第2の移動ユニット5は、それぞれ、独立して観察ユニット2およびレーザ照射ユニット3を移動可能に構成されている。これにより、観察ユニット2による観察またはレーザ照射ユニット3によるレーザ照射中において、他方の構成を移動させることができるため、観察ユニット2およびレーザ照射ユニット3の稼働率をさらに向上できる。なお、本発明の細胞処理装置は、例えば、これに制限されず、第1の移動ユニット4および第2の移動ユニット5を一体のユニットとして構成してもよい。
本実施形態において、観察ユニット2、レーザ照射ユニット3、第1の移動ユニット4、および第2の移動ユニット5は、1つの室内に配置されているが、別々の室内に配置されてもよい。また、第1の移動ユニット4および第2の移動ユニット5の配置は、観察ユニット2およびレーザ照射ユニット3の配置および構成により、適宜設定できる。
本実施形態において、供給ユニット6は、スタッカー61およびパスボックス62a、bを備えるが、供給ユニット6は、細胞培養容器Dを供給できればよい。スタッカー61およびパスボックス62a、bを備えることにより、細胞培養容器Dを供給する際に、細胞処理室1外の塵等のゴミの流入を抑制できる。供給ユニット6のパスボックス62a、bは、それぞれ、開閉可能な開口63a、bを有する。これにより、細胞処理装置100の使用者が、例えば、細胞処理装置100内をメンテナンスが可能になる。スタッカー61は、例えば、複数の細胞培養容器Dを収容し、各細胞培養容器Dを細胞処理室1に供給できる。具体的には、スタッカー61は、1以上の細胞培養容器Dをパスボックス62a、bに供給する。なお、図2において、パスボックス62b内の破線で示す円は、スタッカー61により細胞培養容器Dが供給される場所を示す。本実施形態において、1つのスタッカー61が、パスボックス62a、bに細胞培養容器Dを供給するが、個別のスタッカー61を設け、それぞれから、パスボックス62a、bに細胞培養容器Dを供給してもよい。供給ユニット6は、例えば、細胞培養容器Dを内部に収容可能なインキュベータおよび細胞培養容器Dの搬送装置の組合せ等があげられる。供給ユニット6は、例えば、細胞培養容器Dのインキュベート機能を備えてもよい。この場合、供給ユニット6は、例えば、温度調節部、pH調節部、湿度調節部、酸素濃度調節部等を備える。前記温度調節部は、例えば、ヒータ等の加温手段があげられる。前記pH調節部としては、例えば、二酸化炭素濃度調節手段等があげられ、具体例として、細胞処理装置100外の二酸化炭素供給手段と接続する接続部等があげられる。前記湿度調節部は、例えば、加湿バット等があげられる。前記酸素濃度調節部は、例えば、窒素濃度調節手段等があげられ、具体例として、細胞処理装置100外の窒素供給手段と接続する接続部等があげられる。
本実施形態において、回収ユニット7は、リクレーマー71およびパスボックス72a、bを備えるが、回収ユニット7は、処理後の細胞培養容器Dを回収できればよい。リクレーマー71およびパスボックス72a、bを備えることにより、細胞培養容器Dを回収する際に、細胞処理室1外の塵等のゴミの流入を抑制できる。回収ユニット7のパスボックス72a、bは、それぞれ、開閉可能な開口73a、bを有する。これにより、細胞処理装置100の使用者が、例えば、細胞処理装置100内をメンテナンスが可能になる。リクレーマー71は、例えば、細胞処理室1で処理された細胞培養容器Dを回収し、収容できる。具体的には、リクレーマー71は、レーザ照射ユニット3により処理後、パスボックス72a、b内に移動された1以上の細胞培養容器Dを回収する。なお、図2において、パスボックス72a内の破線で示す円は、処理後の細胞培養容器Dが供給される場所を示す。本実施形態において、1つのリクレーマー71は、パスボックス72a、b内の細胞培養容器Dを回収するが、個別のリクレーマー71を設け、それぞれが、パスボックス72a、b内の細胞培養容器Dを回収してもよい。回収ユニット7は、例えば、細胞培養容器Dを内部に収容可能なインキュベータおよび細胞培養容器Dの搬送装置の組合せがあげられる。回収ユニット7は、例えば、細胞培養容器Dのインキュベート機能を備えてもよい。この場合、回収ユニット7は、例えば、前述の温度調節部、pH調節部、湿度調節部、酸素濃度調節部等を備える。
本実施形態において、細胞処理装置100は、制御ユニット8を含むが、制御ユニット8は、前述のように、任意の構成であり、あってもよいし、なくてもよい。細胞処理装置100が制御ユニット8を備えない場合、細胞処理装置100の各ユニットは、例えば、細胞処理装置100外のパーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ワークステーション等の制御装置により、制御されてもよい。
制御ユニット8は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ワークステーション等と類似する構成を含む。図5は、本実施形態の細胞処理装置100における制御ユニット8の一例を示すブロック図である。図5に示すように、制御ユニット5は、中央演算装置(CPU)81、メインメモリ82、補助記憶デバイス83、ビデオコーデック84、I/O(input-output)インターフェイス85等を含み、これらがコントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)86により制御され、連携動作する。補助記憶デバイス83は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記憶手段があげられる。ビデオコーデック84は、CPU81より受けた描画指示をもとに表示する画面を生成し、その画面信号を、例えば、細胞処理装置100外の表示装置等に向けて送信するGPU(Graphics Processing Unit)、画面および画像のデータを一時的に記憶しておくビデオメモリ等を含む。I/Oインターフェイス85は、観察ユニット2、レーザ照射ユニット3、第1の移動ユニット4、第2の移動ユニット5、供給ユニット6、回収ユニット7、および前記容器移動ユニット(スカラロボット13a〜f)等の各ユニットと通信可能に接続してこれらを制御するためのデバイスである。I/Oインターフェイス85は、サーボドライバ(サーボコントローラ)を含んでもよい。また、I/Oインターフェイス85は、例えば、細胞処理装置100外の入力手段(入力装置)と接続してもよい。前記表示装置は、映像により出力するモニター(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)ディスプレイ等の各種画像表示装置等)等があげられる。前記入力装置は、ユーザが手指で操作可能なタッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、押下ボタン等があげられる。
制御ユニット8が実行するプログラムおよび各情報は、補助記憶デバイス83に記憶されている。前記プログラムは、実行時にメインメモリ82に読み込まれ、CPU81によって解読される。そして、制御ユニット8は、プログラムに従い、各ユニットを制御する。
制御ユニット8は、例えば、観察ユニット2による細胞培養容器D内の細胞の観察を制御する。具体的には、制御ユニット8は、例えば、観察ユニット2の撮像部22による撮像のON/OFFの制御、画像の撮像、前記光源のON/OFF等を制御する。観察ユニット2が画像を撮像する場合、制御ユニット8は、例えば、撮像時の観察ユニット2の位置情報を取得してもよい。この場合、制御ユニット8は、例えば、前記撮像された画像と前記位置情報とを関連付けてもよい。また、観察ユニット2が撮像する場合、制御ユニット8は、例えば、得られた画像における細胞がレーザの照射対象か否かを判定してもよい。また、制御ユニット8は、例えば、得られた画像をメモリ82に記憶してもよい。前記判定方法は、特に制限されず、レーザの照射対象の細胞またはレーザの非照射対象の細胞を深層学習させた学習済モデルを用いて、判定する方法等があげられる。前記判定は、例えば、細胞処理装置100の使用者が、前記入力装置を用いて入力することにより、実施してもよい。
制御ユニット8は、例えば、レーザ照射ユニット3による細胞培養容器D内の細胞に対するレーザ照射を制御する。具体的には、制御ユニット8は、例えば、レーザ照射ユニット3によるレーザ照射のON/OFF、レーザの照射位置の変更等を制御する。レーザ照射ユニット3が前記照射位置移動部を備える場合、制御ユニット8は、例えば、前記照射位置移動部を制御し、レーザの照射位置を制御してもよい。制御ユニット8は、レーザ照射ユニット3の位置情報を取得してもよい。
制御ユニット8は、例えば、第1の移動ユニット4による観察ユニット2の移動を制御する。具体的には、制御ユニット8は、例えば、観察ユニット2が、所望の細胞を観察できる位置に配置されるように、第1の移動ユニット4による移動を制御する。制御ユニット8は、例えば、観察ユニット2の移動先の位置情報を指定することにより、第1の移動ユニット4による移動を制御してもよい。また、制御ユニット8は、第1の移動ユニット4の位置情報を取得してもよい。
制御ユニット8は、例えば、第2の移動ユニット5によるレーザ照射ユニット3の移動を制御する。具体的には、制御ユニット8は、例えば、レーザ照射ユニット3が、所望の細胞に対してレーザを照射できる位置に配置されるように、第2の移動ユニット5による移動を制御する。制御ユニット8は、例えば、レーザ照射ユニット3の移動先の位置情報を指定することにより、第2の移動ユニット5による移動を制御してもよい。また、制御ユニット8は、第2の移動ユニット5の位置情報を取得してもよい。
制御ユニット8は、例えば、供給ユニット6による細胞培養容器Dの供給を制御する。具体的には、制御ユニット8は、例えば、パスボックス62a、bに細胞培養容器Dがない場合、スタッカー61内の細胞培養容器Dをパスボックス62a、bに供給する。制御ユニット8は、例えば、パスボックス62a、b内の細胞培養容器Dが、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bに、スカラロボット13a、dにより移動された後に、スタッカー61内の細胞培養容器Dをパスボックス62a、bに供給するように制御してもよい。
制御ユニット8は、例えば、回収ユニット7による細胞培養容器Dの回収を制御する。具体的には、制御ユニット8は、例えば、パスボックス72a、bに細胞培養容器Dがある場合、パスボックス72a、bから細胞培養容器Dをリクレーマー71内に回収する。制御ユニット8は、例えば、細胞培養容器Dが、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bからパスボックス72a、b内に、スカラロボット13c、fにより移動された後に、パスボックス72a、b内の細胞培養容器Dをリクレーマー71に回収するように制御してもよい。
制御ユニット8は、例えば、前記容器移動ユニットによる細胞培養容器Dの移動を制御する。具体的には、制御ユニット8は、例えば、細胞培養容器Dの第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bへの移動(配置)、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bへの移動(配置)、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bからの移動(除去)を制御する。本実施形態において、制御ユニット8は、スカラロボット13a、dによるパスボックス62a、bから第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bへの細胞培養容器Dの移動を制御する。また、制御ユニット8は、スカラロボット13b、eによる第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bから第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bへの細胞培養容器Dの移動を制御する。さらに、制御ユニット8は、スカラロボット13c、fによる第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bからパスボックス72a、bへの細胞培養容器Dの移動を制御する。
制御ユニット8は、例えば、開口16a〜dが開閉可能な場合、開口16a〜dの開閉を制御してもよい。具体的には、制御ユニット8は、例えば、開口16a〜dを細胞培養容器Dの通過前に、開口16a〜dを開き、細胞培養容器Dの通過後に、開口16a〜dを閉じるように制御してもよい。
本実施形態の細胞処理装置100は、制御ユニット8に、観察ユニット2、レーザ照射ユニット3、第1の移動ユニット4、第2の移動ユニット5、供給ユニット6、および回収ユニット7の制御機能を持たせることで、各ユニットに制御ユニットを個別に設けなくてもよいため、装置の小型化を実現できる。ただし、本発明はこれに限定されない。本発明の細胞処理装置は、例えば、制御ユニット8として、観察ユニット2、レーザ照射ユニット3、第1の移動ユニット4、第2の移動ユニット5、供給ユニット6、および回収ユニット7のそれぞれに制御ユニットを設け、各ユニットの制御ユニットにより、各ユニットを制御してもよい。また、本発明の細胞処理装置は、例えば、制御ユニット8と各ユニットの制御ユニットとを設け、共同して各ユニットを制御してもよい。また、制御ユニット8は、一つの半導体素子で構成しても良いし、複数の半導体素子をワンパッケージしたチップとしても良いし、複数の半導体素子を基板上に設けた構成でもよい。
本実施形態の細胞処理装置100は、例えば、電源ユニットを有してもよい。前記電源ユニットは、例えば、各ユニットに電力を供給する。前記電源ユニットは、特に制限されず、公知の電源を使用できる。
本実施形態の細胞処理装置100は、例えば、各細胞処理領域(例えば、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11b)の細胞培養容器Dに、二酸化炭素、酸素等の気体を供給する給気部を備えてもよい。前記給気部は、例えば、細胞処理装置100外の気体供給手段(例えば、ガスボンベ等)と接続する接続部等があげられる。これにより、各細胞処理領域において細胞培養容器D内の細胞を処理する際に、細胞の培養条件の変動を抑制できる。また、本実施形態の細胞処理装置100は、例えば、各細胞処理領域(例えば、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11b)の細胞培養容器Dの気体を排気する排気部を備えてもよい。前記排気部は、例えば、細胞処理装置100外と接続する接続部等があげられる。これにより、本実施形態の細胞処理装置100は、各細胞処理領域において細胞培養容器D内の細胞を処理する際に、細胞の培養条件の変動を抑制できる。
細胞培養容器Dは、各細胞培養容器Dを識別可能な識別子を有してもよい。前記識別子は、例えば、QRコード(登録商標)、バーコード、刻印、印字、マーカー等があげられる。細胞培養容器Dは、細胞処理装置100による処理に先立ち、前記識別子を有してもよいし、細胞処理装置100における処理中に前記識別子を付与されてもよい。後者の場合、細胞培養容器Dの識別子は、例えば、レーザ照射ユニット3と同様の構成を有するレーザ照射装置を用いて形成されてもよいし、前記識別子がコードされたシール等の貼付け部材を、貼付装置を用いて貼付けることにより形成されてもよい。前記識別子の形成は、例えば、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bに配置された細胞培養容器Dに対して実施されてもよいし、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bに細胞培養容器Dが配置される前に形成されてもよい。前者の場合、前記レーザ照射装置、貼付装置等の識別子の形成装置は、例えば、細胞培養装置100の第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bにおいて、細胞培養容器Dに識別子を形成可能に配置されている。前記識別子の形成装置の配置位置は、例えば、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bにおいて、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bの上部があげられる。また、後者の場合、細胞培養装置100の第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bには、それぞれ、パスボックス62a、bと第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bとの間に、細胞培養容器Dを配置可能な識別子の形成領域を設けてもよい。そして、前記識別子の形成装置は、例えば、細胞培養装置100の第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bにおいて、細胞培養容器Dに識別子を形成可能に配置されている。前記識別子の形成装置の配置位置は、例えば、前記識別子の形成領域の上部があげられる。細胞培養容器Dが識別子を有する場合、本実施形態の細胞処理装置100は、細胞培養容器Dの識別子を識別する識別手段を有することが好ましい。前記識別手段は、例えば、カメラ等の撮像手段と、前記識別子を解読するデータ処理手段(制御ユニット8)との組合せ等があげられる。前記識別手段を有する場合、細胞処理装置100は、観察ユニット2により観察された観察像または撮像された画像と、前記識別子とを関連付けて記憶することが好ましい。前記識別手段は、例えば、第1の細胞処理領域11aおよび第2の細胞処理領域11bにおいて、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、b、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bに配置された細胞培養容器Dを識別可能に配置される。前記識別手段が撮像手段の場合、前記撮像手段は、例えば、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、b、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bの上部に配置される。
本実施形態の細胞処理装置100は、細胞培養容器Dの識別子に基づき、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bにおける細胞培養容器Dの位置および角度を、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bにおける細胞培養容器Dの位置および角度に揃える位置調整手段を備えてもよい。前記位置調整手段は、細胞培養容器Dの位置のみを揃えてもよいし、角度のみを揃えてもよいし、両者を揃えてもよい。本実施形態の細胞処理装置100では、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bにおいて観察ユニット2により細胞培養容器Dを観察後、細胞培養容器Dを第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bに移動させる。このため、移動時に細胞培養容器Dの向き(例えば、角度)が変わる可能性がある。本実施形態の細胞処理装置100は位置調整手段を含むことにより、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bにおける細胞培養容器Dの位置および角度と、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bにおける細胞培養容器Dの位置および角度とを揃えることができる。このため、前記位置調整手段を含む細胞処理装置100によれば、例えば、観察ユニット2による観察後、細胞培養容器D内のレーザ処理を実施する場合にも、レーザ照射ユニット3によりレーザ処理を実施する際に、レーザ処理の位置のずれが生じるのを抑制できる。前記位置調整手段は、例えば、前記撮像手段により得られた画像を用いて、細胞培養容器Dの位置(例えば、XY座標における位置)および角度を検出するデータ処理手段(制御ユニット)と、検出された位置および角度を調整する位置角度調整手段とがあげられる。前記位置角度調整手段としては、例えば、前述のスカラロボット13b、c、e、fを使用できる。
本実施形態の細胞処理装置100において、制御ユニット8は、細胞培養容器Dの識別子に基づき、レーザ照射ユニット3のレーザLの走査方向を調整してもよい。この場合、制御ユニット8は、例えば、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bに配置された細胞培養容器Dにおける識別子と、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bに配置された細胞培養容器Dにおける識別子とに基づき、レーザLの走査方向を調整する。具体的には、制御ユニット8は、例えば、前記識別手段により、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bに配置された細胞培養容器Dにおける識別子の位置と、第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bに配置された細胞培養容器Dにおける識別子の位置とを識別(検出)し、2つの識別子の位置に基づき、細胞培養容器Dが、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、bから第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bへの移動する際に生じた回転角度を検出する。そして、制御ユニット8は、例えば、観察ユニット2により撮像された画像に基づき決定されたレーザLの走査方向、またはレーザ出射部31のXY軸を、前記検出された回転角度にあわせて回転する。これにより、制御ユニット8は、レーザ照射ユニット3のレーザLの走査方向を調整できる。レーザLの走査方向の調整は、前記位置調整手段と組合せてもよい。
つぎに、本実施形態の細胞処理装置100を用いた細胞の処理方法について説明する。
まず、制御ユニット8は、供給ユニット6のスタッカー61からパスボックス62aに、細胞培養容器Dを、供給する。つぎに、制御ユニット8は、スカラロボット13aにより、パスボックス62a内の細胞培養容器Dを、第1の細胞培養容器配置ユニット14aに移動する。また、前記移動後、制御ユニット8は、供給ユニット6のスタッカー61からパスボックス62aに、細胞培養容器Dを供給してもよい。
つぎに、制御ユニット8は、例えば、観察ユニット2が観察中かを判断する。観察ユニット2が観察中の場合、制御ユニット8は、例えば、観察ユニット2による観察(撮像)が終了するまで、第1の細胞培養容器配置ユニット14aに配置された細胞培養容器Dの移動を停止する。そして、観察ユニット2による観察が終了した場合、制御ユニット8は、第1の移動ユニット4により、第1の細胞培養容器配置ユニット14aの下部に観察ユニット2を移動し、細胞培養容器D内の細胞を観察する。他方、観察ユニット2が観察中でない場合、制御ユニット8は、第1の移動ユニット4により、第1の細胞培養容器配置ユニット14aの下部に観察ユニット2を移動し、細胞培養容器D内の細胞を観察する。また、制御ユニット8は、撮像された画像におけるレーザ照射対象の細胞を判定する。つぎに、制御ユニット8は、スカラロボット13bにより、第1の細胞培養容器配置ユニット14aから第2の細胞培養容器配置ユニット15aに前記観察後の細胞培養容器Dを移動する。前記移動後、制御ユニット8は、パスボックス62a内に細胞培養容器Dが存在するかを判断する。パスボックス62a内に細胞培養容器Dが存在する場合、制御ユニット8は、スカラロボット13aにより、パスボックス62a内の細胞培養容器Dを、第1の細胞培養容器配置ユニット14aに移動してもよい。
つぎに、制御ユニット8は、例えば、レーザ照射ユニット3がレーザ照射中かを判断する。レーザ照射ユニット3がレーザ照射中の場合、制御ユニット8は、例えば、レーザ照射ユニット3によるレーザ照射が終了するまで、第2の細胞培養容器配置ユニット15aに配置された細胞培養容器Dの移動を停止する。そして、レーザ照射ユニット3によるレーザ照射が終了した場合、制御ユニット8は、第2の移動ユニット5により、第2の細胞培養容器配置ユニット15aの下部にレーザ照射ユニット3を移動し、細胞培養容器D内の照射対象の細胞に対してレーザを照射する。他方、レーザ照射ユニット3がレーザ照射中でない場合、制御ユニット8は、第2の移動ユニット5により、第2の細胞培養容器配置ユニット15aの下部にレーザ照射ユニット3を移動し、細胞培養容器D内の照射対象の細胞に対してレーザを照射する。つぎに、制御ユニット8は、スカラロボット13cにより、第2の細胞培養容器配置ユニット15aから回収ユニット7のパスボックス72aに前記処理後の細胞培養容器Dを移動する。前記移動後、制御ユニット8は、前記観察後の細胞培養容器Dが存在するかを判断する。前記観察後の細胞培養容器Dが存在する場合、制御ユニット8は、スカラロボット13bにより、第1の細胞培養容器配置ユニット14aから第2の細胞培養容器配置ユニット15aに前記観察後の細胞培養容器Dを移動してもよい。
つぎに、制御ユニット8は、回収ユニット7のパスボックス72a内の細胞培養容器Dをリクレーマー71内に回収する。前記回収後、制御ユニット8は、前記処理後の細胞培養容器Dが存在するかを判断する。前記処理後の細胞培養容器Dが存在する場合、制御ユニット8は、スカラロボット13cにより、第2の細胞培養容器配置ユニット15aから回収ユニット7のパスボックス72aに前記処理後の細胞培養容器Dを移動してもよい。
以上、本実施形態の細胞処理装置の第1の細胞処理領域11aにおける細胞の処理方法に説明したが、第2の細胞処理領域11bにおける細胞の処理方法は、「スカラロボット13a」を「スカラロボット13d」に、「スカラロボット13b」を「スカラロボット13e」に、「スカラロボット13c」を「スカラロボット13f」に、「第1の細胞培養容器配置ユニット14a」を「第1の細胞培養容器配置ユニット14b」に、「第2の細胞培養容器配置ユニット15a」を「第1の細胞培養容器配置ユニット15b」に、「パスボックス62a」を「パスボックス62b」に、「パスボックス72a」を「パスボックス72b」に読み替えて、その説明を援用できる。
一般的に、観察ユニット2による細胞培養容器D内の細胞の観察または撮像の時間は、例えば、細胞培養容器Dの大きさにより決定される。他方、レーザ照射ユニット3による細胞に対するレーザ照射時間は、例えば、点に近いレーザで照射を行なうため、細胞培養容器D内におけるレーザ照射対象の細胞の量に応じて大きく変動する。このため、細胞を処理可能な領域を複数含む場合に、観察ユニット2およびレーザ照射ユニット3を各領域に配置すると、例えば、観察ユニット2およびレーザ照射ユニット3が稼働していない時間が増加するため、観察ユニット2およびレーザ照射ユニット3の稼働率が低下する。本実施形態の細胞処理装置100は、各領域における観察およびレーザ照射に使用する観察ユニット2およびレーザ照射ユニット3を共用とし、各領域における観察およびレーザ照射を実施する位置を分離し、かつそれぞれが、第1の移動ユニット4および第2の移動ユニット5により、各領域間を移動できる。このため、細胞処理装置100では、1つの領域における観察ユニット2による観察またはレーザ照射ユニット3によるレーザ照射の終了後、他の領域において、観察ユニット2による観察またはレーザ照射ユニット3によるレーザ照射を実施できる。したがって、本実施形態の細胞処理装置100によれば、観察ユニット2およびレーザ照射ユニット3の稼働率を向上できる。また、本実施形態の細胞処理装置100は、稼働率を向上できるため、例えば、複数の細胞培養用容器を処理する際の処理時間を短縮でき、大量の細胞培養容器Dをより短い時間で処理できる。また、観察ユニット2による観察後、細胞培養容器D内のレーザ照射対象を特定する場合、例えば、観察ユニット2により得られた画像を分析する時間が必要となる。本実施形態の細胞処理装置100では、第1の細胞培養容器配置ユニット14a、14bで細胞培養容器Dを観察後、細胞培養容器Dを第2の細胞培養容器配置ユニット15a、bに移動させるため、観察ユニット2により得られた画像を分析する時間を確保できる。このため、本実施形態の細胞処理装置100は、例えば、観察ユニット2による観察後、細胞培養容器D内のレーザ処理を実施する場合にも、好適に使用できる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
細胞培養容器内の細胞が処理される細胞処理室と、
前記細胞培養容器内の細胞を観察可能な観察ユニットと、
前記細胞に対して、レーザを照射可能なレーザ照射ユニットと、
前記観察ユニットを移動可能な第1の移動ユニットと、
前記レーザ照射ユニットを移動可能な第2の移動ユニットとを含み、
前記細胞処理室は、前記細胞を処理可能な領域を複数含み、
各領域は、第1の細胞培養容器配置ユニットおよび第2の細胞培養容器配置ユニットを含み、
前記第1の細胞培養容器配置ユニットにおいて、前記観察ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞が観察され、
前記第2の細胞培養容器配置ユニットにおいて、前記レーザ照射ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞に対してレーザが照射され、
前記観察ユニットは、前記第1の移動ユニットにより、各領域の第1の細胞培養容器配置ユニットにおける細胞培養容器内の細胞を観察可能に移動され、
前記レーザ照射ユニットは、前記第2の移動ユニットにより、各領域の第2の細胞培養容器配置ユニットにおける細胞培養容器の細胞に対して、レーザを照射可能に移動される、細胞処理装置。
(付記2)
前記レーザ照射ユニットは、レーザ照射位置を移動可能な照射位置移動部を含む、付記1記載の細胞処理装置。
(付記3)
前記照射位置移動部は、ガルバノスキャナである、付記2記載の細胞処理装置。
(付記4)
前記第1の移動ユニットおよび前記第2の移動ユニットは、それぞれ、独立して前記観察ユニットおよび前記レーザ照射ユニットを移動可能に構成されている、付記1から3のいずれかに記載の細胞処理装置。
(付記5)
前記第1の細胞培養容器配置ユニットおよび前記第2の細胞培養容器配置ユニットは、前記装置における位置が固定されている、付記1から4のいずれかに記載の細胞処理装置。
(付記6)
各領域は、壁により分離されている、付記1から5のいずれかに記載の細胞処理装置。
(付記7)
前記細胞処理室は、前記細胞培養容器を移動可能な容器移動ユニットを含む、付記1から6のいずれかに記載の細胞処理装置。
(付記8)
前記細胞培養容器を供給する供給ユニットを含む、付記1から7のいずれかに記載の細胞処理装置。
(付記9)
処理後の細胞培養容器を回収する回収ユニットを含む、付記1から8のいずれかに記載の細胞処理装置。
以上説明したように、本発明の細胞処理装置によれば、複数の細胞培養用容器を処理する際の観察ユニットおよびレーザ照射ユニットの稼働率を向上できる。本発明の細胞処理装置によれば、例えば、複数の細胞培養用容器を処理する際の処理時間を短縮できる。このため、本発明は、例えば、細胞、組織等を処理する生命科学分野、医薬分野、再生医療分野等において、極めて有用である。
1 細胞処理室
11a 第1の細胞処理領域
11b 第2の細胞処理領域
12 壁
13a、b、c、d、e、f スカラロボット
14a、b 第1の細胞培養容器配置ユニット
15a、b 第2の細胞培養容器配置ユニット
16a、b、c、d 開口
2 観察ユニット
21 結像光学系
22 撮像部
3 レーザ照射ユニット
31 レーザ出射部
32 レーザ光源
4 第1の移動ユニット
41 台車
42 XYステージ
5 第2の移動ユニット
51 台車
52 XYステージ
6 供給ユニット
61 スタッカー
62a、b パスボックス
7 回収ユニット
71 リクレーマー
72a、b パスボックス
8 制御ユニット
81 CPU
82 メインメモリ
83 補助記憶デバイス
84 ビデオコーデック
85 I/Oインターフェイス
86 コントローラ
100 細胞処理装置

Claims (10)

  1. 細胞培養容器内の細胞が処理される細胞処理室と、
    前記細胞培養容器内の細胞を観察可能な観察ユニットと、
    前記細胞に対して、レーザを照射可能なレーザ照射ユニットと、
    前記観察ユニットを移動可能な第1の移動ユニットと、
    前記レーザ照射ユニットを移動可能な第2の移動ユニットとを含み、
    前記細胞処理室は、前記細胞を処理可能な領域を複数含み、
    各領域は、第1の細胞培養容器配置ユニットおよび第2の細胞培養容器配置ユニットを含み、
    前記第1の細胞培養容器配置ユニットにおいて、前記観察ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞が観察され、
    前記第2の細胞培養容器配置ユニットにおいて、前記レーザ照射ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞に対してレーザが照射され、
    前記観察ユニットは、前記第1の移動ユニットにより、各領域の第1の細胞培養容器配置ユニットにおける細胞培養容器内の細胞を観察可能に移動され、
    前記レーザ照射ユニットは、前記第2の移動ユニットにより、各領域の第2の細胞培養容器配置ユニットにおける細胞培養容器の細胞に対して、レーザを照射可能に移動され
    さらに、前記第1の細胞培養容器配置ユニットおよび前記第2の細胞培養容器配置ユニットに配置された細胞培養容器の識別子を識別する識別手段と、
    前記第1の細胞培養容器配置ユニットに配置された細胞培養容器における識別子と、前記第2の細胞培養容器配置ユニットに配置された前記細胞培養容器における識別子とに基づき、前記レーザ照射ユニットのレーザの走査方向を調整する制御ユニットとを含む、細胞処理装置。
  2. 前記第1の移動ユニットおよび前記第2の移動ユニットは、それぞれ、独立して前記観察ユニットおよび前記レーザ照射ユニットを移動可能に構成されている、請求項1記載の細胞処理装置。
  3. 細胞培養容器内の細胞が処理される細胞処理室と、
    前記細胞培養容器内の細胞を観察可能な観察ユニットと、
    前記細胞に対して、レーザを照射可能なレーザ照射ユニットと、
    前記観察ユニットを移動可能な第1の移動ユニットと、
    前記レーザ照射ユニットを移動可能な第2の移動ユニットとを含み、
    前記細胞処理室は、前記細胞を処理可能な領域を複数含み、
    各領域は、第1の細胞培養容器配置ユニットおよび第2の細胞培養容器配置ユニットを含み、
    前記第1の細胞培養容器配置ユニットにおいて、前記観察ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞が観察され、
    前記第2の細胞培養容器配置ユニットにおいて、前記レーザ照射ユニットにより、前記細胞培養容器内の細胞に対してレーザが照射され、
    前記観察ユニットは、前記第1の移動ユニットにより、各領域の第1の細胞培養容器配置ユニットにおける細胞培養容器内の細胞を観察可能に移動され、
    前記レーザ照射ユニットは、前記第2の移動ユニットにより、各領域の第2の細胞培養容器配置ユニットにおける細胞培養容器の細胞に対して、レーザを照射可能に移動され、
    前記第1の移動ユニットおよび前記第2の移動ユニットは、それぞれ、独立して前記観察ユニットおよび前記レーザ照射ユニットを移動可能に構成されている、細胞処理装置。
  4. 前記レーザ照射ユニットは、レーザ照射位置を移動可能な照射位置移動部を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の細胞処理装置。
  5. 前記照射位置移動部は、ガルバノスキャナである、請求項記載の細胞処理装置。
  6. 前記第1の細胞培養容器配置ユニットおよび前記第2の細胞培養容器配置ユニットは、前記装置における位置が固定されている、請求項1からのいずれか一項に記載の細胞処理装置。
  7. 各領域は、壁により分離されている、請求項1からのいずれか一項に記載の細胞処理装置。
  8. 前記細胞処理室は、前記細胞培養容器を移動可能な容器移動ユニットを含む、請求項1からのいずれか一項に記載の細胞処理装置。
  9. 前記細胞培養容器を供給する供給ユニットを含む、請求項1からのいずれか一項に記載の細胞処理装置。
  10. 処理後の細胞培養容器を回収する回収ユニットを含む、請求項1からのいずれか一項に記載の細胞処理装置。
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