JP6540775B2 - 車載用光送受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の室内に取り付けられ、車両の外部に設置された光ビーコンとの間で光信号の送受信を行う車載用光送受信装置に関する。
従来、センタで処理された道路交通情報をリアルタイムに送信し、ナビゲーション装置などの車載装置に表示するシステムであるVICS(登録商標)が知られている。VICSでは、車両の走行路に設置された光ビーコンにより、車両に搭載された車載用光送受信装置との間で近赤外域の光信号を用いた双方向通信が行われ、車両に対して道路交通情報が提供される。
車載用光送受信装置は、光信号を送信する発光素子及び光信号を受信する受光素子を備え、ケーブルによって通信制御装置に接続されている。このような車載用光送受信装置は、光ビーコンとの光信号の送受信に適した向きとなるように、車両のインストルメントパネル上面またはフロントガラス内面に設置されることが一般的である。なお、車載用光送受信装置ではないが、フロントガラス内面に設置される車載用装置としては、線状の導体が用いられた車載アンテナ装置が知られている(特許文献1参照)。
特許第4693815号公報
ところで、車載用光送受信装置は、多くの車種において、光ビーコンとの光信号の送受信に適した向きとなるようにインストルメントパネル上面への設置が可能である。ただし、インストルメントパネル上面に車載用光送受信装置が設置されると、車載用光送受信装置がユーザ(例えば車両の乗員)の目に触れ、車両室内の外観が損なわれる。このため、近年では、車載用光送受信装置は、車両の乗員の目に触れにくい、フロントガラス内面(例えばルーフ側)に設置されるようになってきた。
しかしながら、フロントガラスの傾斜の度合いは車種によって大きく異なっている。このため、フロントガラス内面への設置が可能な車載用光送受信装置は、ある車種の車両のフロントガラスに対して光ビーコンとの光信号の送受信に適した向きに設置されたとしても、他の車種の車両のフロントガラスに対しても同様に光信号の送受信に適した向きに設置されるとは限らない。すなわち、フロントガラスの傾斜の度合いによっては、他の車種の車両において、この車載用光送受信装置が光ビーコンとの光信号の送受信に適した向きからずれて設置され、光ビーコンとの通信が困難になるという状況が生じ得る。したがって、フロントガラスの傾斜の度合いに応じた複数種類の車載用光送受信装置が必要となり、共通の車載用光送受信装置を多くの車種の車両に対応させることができない。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、一部の車種の車両に対してはフロントガラス内面への設置を可能にしつつ、残りの他の車種の車両に対しても設置を可能とした車載用光送受信装置を提供することを目的としている。
本発明の一側面は、車載用光送受信装置であって、車両の室内に取り付けられ、車両の外部に設置された光ビーコンとの間で光信号の送受信を行う。受光素子は、光ビーコンからの光信号を受信し、発光素子は、光ビーコンへ光信号を送信する。基板は、受光素子及び発光素子を搭載し、筐体は、基板を収容する。筐体は、受光素子及び発光素子が光ビーコン側を向くように車両のインストルメントパネル上面に接着可能な第1の接着面と、受光素子及び発光素子が光ビーコン側を向くように車両のフロントガラス内面に接着可能な第2の接着面と、を備える。
このような構成によれば、一部の車種の車両に対しては、第2の接着面を用いてフロントガラス内面へ車載用光送受信装置を設置することができ、残りの他の車種の車両に対しては、フロントガラス内面への設置ができなくても、第1の接着面を用いて車両のインストルメントパネル上面へ車載用光送受信装置を設置することができる。したがって、共通の車載用光送受信装置を、より多くの車種の車両に対応させることができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
車載用光送受信装置の概略構成を示す斜視図である。 車載用光送受信装置の分解斜視図である。 図1のIII−III線での概略断面を表す図である。 爪部にケーブルが掛止される様子を説明する図である。 図4の部分拡大図である。 基板にケーブルが接続される様子を説明する図である。 ケーブルが基板の反搭載面に接続される様子を説明する図である。 フロントガラス接着面方向から見たときの、LEDからの光の照射範囲を示す図である。 ケーブル40が延びる方向から見たときの、LEDからの光の照射範囲を示す図である。 インストルメントパネル接着面を底面として設置したときの車載用光送受信装置の外観を示す斜視図である。 インストルメントパネル接着面から見た車載用光送受信装置の外観を示す斜視図である。 図10のXII−XII線での概略断面を表す図である。 光ビーコンユニットがフロントガラスの内面及びインストルメントパネルの上面の両方に搭載可能であることを説明する図である。 フロントガラス角度を説明する図である。 (a)は車種毎のフロントガラス角度の分布、及び光ビーコンとの通信が可能となるように光ビーコンユニットを搭載できるフロントガラス角度の範囲(通信可能範囲)の一例を示す図であり、(b)はフロントガラス基準角度を20度としたときの通信可能範囲の一例を示す図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.構成]
図1に示す光ビーコンユニット1は、車両の室内に取り付けられ、車両の走行路に設置された光ビーコンとの間で近赤外域の光信号を用いた双方向通信を行うためのものである。周知のように、光ビーコンは、車両の走行路の上方に設置され、走行路上に形成した通信ゾーンに存在する車両との間で近赤外域の光信号を用いた双方向通信を行うように構成されている。通信ゾーンは、車両の進行方向を基準として光ビーコンよりも手前の位置に形成される。
光ビーコンユニット1は、図1及び図2に示すように、フォトダイオード(PD)31と、発光ダイオード(LED)32と、基板30と、ケーブル40と、筐体10とを備える。
PD31は、光ビーコンからの光信号(ダウンリンクデータ)を受信する受光素子であり、LED32は、光ビーコンへ光信号(アップリンクデータ)を送信する発光素子である。基板30は、両面に配線パタンが形成されており(図示せず)、PD31及びLED32を同一の搭載面33に搭載する。また、基板30は、PD31及びLED32の他に抵抗及びコンデンサ等(図示せず)を搭載する。
ケーブル40は、一端が基板30の搭載面33とは反対の反搭載面34に形成された配線パタンに接続され、他端が、筐体10に形成された開口52を介して、光ビーコンユニット1の外部に設けられた通信制御装置(図示せず)に接続されている。なお、通信制御装置は、PD31が受信した光信号(ダウンリンクデータ)をケーブル40を介して入力して信号処理し、更には、送信用の信号(アップリンクデータ)を生成し、このアップリンクデータを、ケーブル40を介してLED32へ出力し、LED32から光ビーコンに向けて送信させる装置である。
筐体10は、基板30及びケーブル40の一部を収容するものであり、近赤外線(近赤外域の光信号)を透過可能な素材によって形成された上部ケース20と、近赤外線を透過させない素材によって上部ケース20と噛み合うように形成された下部ケース50とを備える。また、筐体10は、PD31及びLED32が光ビーコン側を向くように車両のフロントガラスの内面に接着可能なフロントガラス接着面21を、上部ケース20に備える。さらにまた、筐体10は、PD31及びLED32が光ビーコン側を向くように車両のインストルメントパネルの上面に接着可能なインストルメントパネル接着面51を、下部ケース50に備える。また、筐体は、開口52から延びるケーブル40を筐体10の外側において掛止可能な爪部22を、上部ケース20に備える。なお、上部ケース20と下部ケース50との間に形成される隙間が開口52として機能する。
光ビーコンユニット1は、図3に示すように、フロントガラス接着面21に両面テープ60の一方の面が接着され、両面テープ60の他方の面が車両のフロントガラス70の内面71に接着されることにより、フロントガラス70の内面71に接着固定(設置)されるようになっている。
このとき、筐体10は、フロントガラス接着面21がフロントガラス70の内面71に接着された状態で、搭載面33が、フロントガラス接着面21に対して平行な面よりも車両の進行方向側を向くように、フロントガラス接着面21に対して傾斜するように、基板30を保持している。本実施形態では一例として、フロントガラス接着面21に平行な面(図3にて実線S1で示す)と、基板30の搭載面33(図3にて一点鎖線で示す)とのなす角度(フロントガラス基準角度という)θkが20度となるように、筐体10が基板30を保持している。
またこのとき、図4及び図5に示すように、爪部22は、開口52から伸びるケーブル40を、フロントガラス70の内面71に沿って車両のルーフ方向へ延びるように、掛止する。
このケーブル40は、図6及び図7に示すように、略長方形の基板30における4つの隅部35〜38のうちの開口52から最も離れた隅部37において、反搭載面34に形成された配線パタンに接続されている。開口52は、反搭載面34側では無く搭載面33側に設けられているため、ケーブル40は、隅部37の対角線上に位置する隅部35に形成された切り欠き部39を経由して、反搭載面34側から搭載面33側へ引き出されている。
なお、両面テープ60は、近赤外線を透過させる素材でできており、本実施形態では図8及び図9に一例として示すように、フロントガラス接着面21における両面テープ60の接着位置は、フロントガラス接着面21におけるLED32からの光の照射範囲Lに重なっている。
また、光ビーコンユニット1は、図10及び図11に示すように、インストルメントパネル接着面51に両面テープ61の一方の面が接着され、この両面テープ61の他方の面が図12に示すように車両のインストルメントパネル80の上面81に接着されることにより、インストルメントパネル80の上面81に接着固定(設置)されるようになっている。
このとき、筐体10は、インストルメントパネル接着面51がインストルメントパネル80の上面81に接着された状態で、搭載面33が、インストルメントパネル接着面51に対して平行な面よりも車両の進行方向側を向くように、フロントガラス接着面21に対して傾斜するように、基板30を保持している。本実施形態では一例として、インストルメントパネル接着面51に平行な面(図12にて実線S2で示す)と、基板30の搭載面33とのなす角度(インストルメントパネル基準角度という)が45度となるように、筐体10が基板30を保持している。
またこのとき、ケーブル40は、爪部22に掛止されていない状態で、開口52からインストルメントパネル80の上面81に沿って車両の進行方向へ延びている。
[2.作用]
このような構成により、図13に示す光ビーコンユニット1(1a)は、インストルメントパネル接着面51をインストルメントパネル80の上面81に接着することによって、インストルメントパネル80の上面81に設置される。また、図13に示す光ビーコンユニット1(1b)は、フロントガラス接着面21をフロントガラス70の内面71に接着することによって、フロントガラス70の内面71に設置される。
前述のように、フロントガラス70の傾斜の度合いは車種によって大きく異なっている。ここでは、フロントガラス70の傾斜の度合いを、図14に示すように、フロントガラス70の水平方向に対する傾斜角度であるフロントガラス角度θfで表すものとする。
図15(a)は、一例として、市販されている車両について、フロントガラス角度θfごとの車種の数の分布を示した図であり、一般的な傾向を示すものである。
ここで、角度θs〜θeの範囲として示されている設置可能範囲は、フロントガラス基準角度θkが0度であるような、本実施形態の光ビーコンユニット1とは異なる比較例の光ビーコンユニットがフロントガラス70の内面71に設置される場合に、この比較例の光ビーコンユニットが光ビーコンとの光信号の送受信に適した向きに設置可能となるフロントガラス角度θfの範囲を示す。なお、光ビーコンとの光信号の送受信に適したとは、車両の進行方向を基準として光ビーコンよりも手前の位置に形成される光ビーコンの通信ゾーンに車両が侵入する際、所定レベル以上の信号強度で光ビーコンユニット1にてダウンリンクデータを受信可能で、且つ、所定レベル以上の信号強度で光ビーコンにてアップリンクデータを受信可能となること、をいう。
比較例の光ビーコンユニットの場合、設置可能範囲は、図15(a)に示すように、フロントガラス角度θfが大きい側に位置する。以下では、設置可能範囲に含まれるフロントガラス角度θfのフロントガラス70を備える車種を設置可能車種といい、設置可能範囲に含まれないフロントガラス角度θfのフロントガラス70を備える車種を設置不適車種というものとする。図15(a)のようにフロントガラス角度θfの低い側にピークが存在するような分布において設置可能車種の数を増加させるためには、図15(a)に示されている設置可能範囲の中心を分布のピーク付近にシフトさせればよい。すなわち、フロントガラス角度θfに対してオフセットを加えればよい。
そこで、本実施形態の光ビーコンユニット1では、フロントガラス70の内面71に設置された状態で、基板30(搭載面33)が、フロントガラス接着面21に対して平行な面よりも車両の進行方向側を向くように、筐体10に保持されている。すなわち、基板30(搭載面33)が、フロントガラス70の内面71に対して平行な面よりも車両の進行方向側を向くように、フロントガラス基準角度θkだけ傾斜して(オフセットして)、筐体10に保持されている。本実施形態では一例として、図15(a)に示す分布において設置可能車種の数が最も多くなるように、フロントガラス基準角度θkが20度に設定されている。
なお参考のため、フロントガラス基準角度θkが0度である比較例の光ビーコンユニットがフロントガラス70の内面71に設置されたと仮定した場合の、フロントガラス70の内面71に対する基板30(搭載面33)の向きを、図14における点線で示す。また、光ビーコンユニット1(1a)が、フロントガラス70の内面71に設置された場合の、フロントガラス70の内面71に対する基板30(搭載面33)の向きを、図14における実線で示す。
したがって、フロントガラス基準角度θkが0度である比較例の光ビーコンユニットと比べて、フロントガラス基準角度θkが20度である本実施形態の光ビーコンユニット1は、より多くの車種に対してフロントガラス70の内面71への設置が可能となる。また、光ビーコンユニット1は、残りの車種に対してはインストルメントパネル80の上面81への設置が可能である。
なお、本実施形態では一例として、光ビーコンユニット1のフロントガラス70の内面71の設置は、次の(1)〜(4)の要件を満足させるように行われる。
(1)フロントガラス70のルーフ側の中央近傍(例えば、ルームミラーの背部)には
、ドライブレコーダ、レインセンサ、DCMアンテナ等の様々な装置が設置され得るため、これらの装置から所定距離以上離して、光ビーコンユニット1が設置されること。
(2)フロントガラス70の周縁には、黒セラと称される黒色セラミックペーストの焼成体が形成されている。黒セラ部は近赤外線を透過させないため、PD31の受光範囲及びLED32の発光範囲が黒セラ部と重ならないように、光ビーコンユニット1が設置されること。
(3)フロントガラス70の外面に付着した水アカ等の汚れによって近赤外線の透過が減衰されるため、フロントガラスのワイパー払拭範囲内にPD31の受光範囲及びLED32の発光範囲が含まれるように、光ビーコンユニット1が設置されること。
(4)フロントガラス70の内面71であって、上下方向において上部20%以内の範囲に、光ビーコンユニット1が設置されること。
[3.効果]
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[3A]筐体10は、PD31及びLED32が光ビーコン側を向くように車両のインストルメントパネル80の上面81に接着可能なインストルメントパネル接着面51と、PD31及びLED32が光ビーコン側を向くように車両のフロントガラス70の内面71に接着可能なフロントガラス接着面21と、を備える。これにより、一部の車種の車両に対してはフロントガラス70の内面71への設置を可能にしつつ、残りの他の車種の車両に対しては、インストルメントパネル80の上面81への設置が可能となる。
[3B]基板30の搭載面33は、インストルメントパネル接着面51がインストルメントパネル80の上面81に接着された状態で、インストルメントパネル接着面51に対して平行な面よりも車両の進行方向側を向くように、インストルメントパネル接着面51に対して傾斜して設けられている。すなわち、本実施形態では、搭載面33を進行方向側に傾斜させることによって、搭載面33がインストルメントパネル80の上面81と平行であるときと比較して、光ビーコンユニット1による光信号の送受信方向を光ビーコンとの光信号の送受信に適した方向にすることができる。
[3C]基板30の搭載面33は、フロントガラス接着面21がフロントガラス70の内面71に接着された状態で、フロントガラス接着面21に対して平行な面よりも車両の進行方向側を向くように、フロントガラス接着面21に対して傾斜して設けられている。すなわち、本実施形態では、搭載面33を進行方向側に傾斜させることによって、搭載面33がフロントガラス70と平行であるときと比較して、搭載面33を光ビーコン側に向かせることができる。これにより、前述の車種毎のフロントガラス角度の分布(図15(a))を前提としたときに、より多くの車種で、光ビーコンユニット1をフロントガラス70の内面71に設置することができる。
[3D]ケーブル40は、一端が基板30に接続され、他端が筐体10に形成された開口52を介して外部へ延びている。そして、筐体10には、当該筐体10の外側において開口52から延びるケーブル40を掛止可能な爪部22が形成されている。爪部22は、当該爪部22に掛止されていない状態で開口52からインストルメントパネル接着面51に沿った方向へ延びるケーブル40を、インストルメントパネル接着面51に沿った方向とは異なるフロントガラス接着面21に沿った方向へ延びるように掛止する。これによると、爪部22に掛止されない状態でケーブル40をインストルメントパネル接着面51に沿わせることで、ケーブル40をインストルメントパネル80の上面81から浮かないようにすることができる。また、爪部22に掛止された状態でケーブル40をフロントガラス接着面21に沿わせることで、ケーブル40をフロントガラス70の内面71から浮かないようにすることができる。すなわち、ケーブル40が、インストルメントパネル80の上面81またはフロントガラス70の内面71から浮かないようにすることで、例えばひっかけ等によってケーブル40が損傷されることを生じにくくすることができる。
[3E]ケーブル40は、基板30における隅部35〜38のうち、開口52から最も離れた隅部37に接続されている。これによると、ケーブル40が接続される隅部37と開口52とを可能な限り離して配置することによってケーブル40を緩やかに曲げることができるため、ケーブル40に作用する応力を低減することができる。
[3F]開口52は、基板30におけるケーブル40が接続されている反搭載面34とは反対の搭載面33側に設けられている。これによると、基板30の反搭載面34側から搭載面33側にケーブル40を配索することによって配線距離を確保することができるため、ケーブル40を緩やかに曲げることができ、ケーブル40に作用する応力を低減することができる。
[3G]インストルメントパネル接着面51は、近赤外線を透過する材料が用いられた両面テープ60によって、フロントガラス70内面71に接着される。すなわち、フロントガラス接着面21におけるLED32からの光の照射範囲Lに重なるような大きさの両面テープ60を用いたとしても、光信号(近赤外線)が両面テープ60を透過するため、光信号の減衰(阻害)が抑制される。これによると、フロントガラス接着面21の広範囲に両面テープ60を接着することができるため、光ビーコンユニット1をフロントガラス70の内面71に強固に接着固定することができる。
なお、本実施形態では、光ビーコンユニット1が車載用光送受信装置の一例に相当し、PD31が受光素子の一例に相当し、LED32が発光素子の一例に相当し、インストルメントパネル接着面51が第1の接着面の一例に相当し、フロントガラス接着面21が第2の接着面の一例に相当する。また、両面テープ60が両面接着テープの一例に相当する。さらにまた、インストルメントパネル接着面51に沿った車両の進行方向へ向かう方向が「第1の方向」の一例に相当し、フロントガラス接着面21に沿った車両のルーフ側へ向かう方向が「第2の方向」の一例に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
[4A]上記実施形態では、前述の車種毎のフロントガラス角度の分布(図15(a))に対する一例として、フロントガラス基準角度θkを20度に設定し、インストルメントパネル基準角度を45度に設定していたが、これに限らず、フロントガラス基準角度θk、及びインストルメントパネル基準角度を任意の角度に設定してよい。
[4B]上記実施形態では、爪部22は、開口52からインストルメントパネル接着面51に沿った方向へ延びるように、ケーブル40を当該爪部22に掛止されていない状態で保持し、フロントガラス接着面21に沿った方向へ延びるようにケーブル40を当該爪部22に掛止された状態で保持していたが、これに限らない。例えば、爪部22は、開口52からインストルメントパネル接着面51に沿った方向へ延びるように、ケーブル40を当該爪部22に掛止された状態で保持し、フロントガラス接着面21に沿った方向へ延びるように、ケーブル40を当該爪部22に掛止されていない状態で保持してもよい。
[4C]上記実施形態では、ケーブル40は、基板30における、開口52から最も離れた隅部37に接続されていたが、これに限らず、基板30における他の隅部に接続されていてもよい。また、ケーブル40は、基板30における隅部以外に接続されていてもよい。
[4D]上記実施形態では、開口52は、基板30におけるケーブル40が接続されている反搭載面34とは反対の搭載面33側に設けられていたが、これに限らず、反搭載面34側に設けられていてもよい。
[4E]上記実施形態では、両面テープ60は、近赤外線を透過する材料が用いられたものであったが、これに限らず、近赤外線を透過しない材料が用いられたものであってもよい。この場合、フロントガラス接着面21におけるLED32からの光の照射範囲Lに重なりにくい部分に両面テープを用いることで、光信号の減衰(阻害)を抑制しつつ、光ビーコンユニット1をフロントガラス70の内面71に接着固定することができる。
[4F]上記実施形態では、光ビーコンユニット1の上部ケース20側から見て左側にPD31が2個配置され、右側にLED32が2個配置されていたが、これに限らず、PD31及びLED32は、任意の位置に任意の個数が設置されてよい。
[4G]上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1…光ビーコンユニット 10…筐体 21…フロントガラス接着面 22…爪部 30…基板 33…搭載面 40…ケーブル 51…インストルメントパネル接着面 52…開口 60…両面テープ 70…フロントガラス 80…インストルメントパネル。

Claims (7)

  1. 車両の室内に取り付けられ、前記車両の外部に設置された光ビーコンとの間で光信号の送受信を行う車載用光送受信装置(1)であって、
    前記光ビーコンからの光信号を受信する受光素子(31)と、
    前記光ビーコンへ光信号を送信する発光素子(32)と、
    前記受光素子及び前記発光素子を搭載する基板(30)と、
    前記基板を収容する筐体(10)と、
    を備え、
    前記筐体は、前記受光素子及び前記発光素子が前記光ビーコン側を向くように前記車両のインストルメントパネル上面に接着可能な第1の接着面(51)と、前記受光素子及び前記発光素子が前記光ビーコン側を向くように前記車両のフロントガラス内面に接着可能な第2の接着面(21)と、を備え
    前記第1の接着面と前記第2の接着面とは、非平行であ
    ことを特徴とする車載用光送受信装置。
  2. 請求項1に記載の車載用光送受信装置であって、
    前記基板は、同一の搭載面(33)に前記受光素子及び前記発光素子を搭載し、
    前記搭載面は、前記第1の接着面が前記インストルメントパネル上面に接着された状態で、前記第1の接着面に対して平行な面よりも前記車両の進行方向側を向くように、前記第1の接着面に対して傾斜して設けられている
    ことを特徴とする車載用光送受信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車載用光送受信装置であって、
    前記基板は、同一の搭載面に前記受光素子及び前記発光素子を搭載し、
    前記搭載面は、前記第2の接着面が前記フロントガラス内面に接着された状態で、前記第2の接着面に対して平行な面よりも前記車両の進行方向側を向くように、前記第2の接着面に対して傾斜して設けられている
    ことを特徴とする車載用光送受信装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車載用光送受信装置であって、
    一端が前記基板に接続され、他端が前記筐体に形成された開口(52)を介して外部へ延びるケーブル(40)を備える
    ことを特徴とする車載用光送受信装置。
  5. 請求項4に記載の車載用光送受信装置であって、
    前記ケーブルは、前記基板における隅部のうち、前記開口から最も離れた前記隅部に接続されている
    ことを特徴とする車載用光送受信装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の車載用光送受信装置であって、
    前記開口は、前記基板における前記ケーブルが接続されている面とは反対の面側に設けられている
    ことを特徴とする車載用光送受信装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車載用光送受信装置であって、
    前記第2の接着面は、近赤外線を透過する材料が用いられた両面接着テープ(60)によって、前記フロントガラス内面に接着される
    ことを特徴とする車載用光送受信装置。
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