JP6540617B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
特許文献1には、高電圧二次電池と低電圧二次電池とを備える燃料電池システムを搭載した車両が記載されている。高電圧二次電池と低電圧二次電池の間には、降圧コンバータが設けられている。
バスやトラック等の一部の車両では、低電圧二次電池として、電圧の異なる2つの低電圧二次電池(例えば、12V系バッテリと24V系バッテリ)が搭載される場合がある。この場合に、高電圧二次電池と2つの低電圧二次電池の間には、それぞれ降圧コンバータが設けられる。例えば、燃料電池システムの補機や制御部は、より低い電圧を出力する第1の低電圧二次電池の電力で動作し、車両の他の補機は、より高い電圧を出力する第2の低電圧二次電池の電力で動作するように構成される。但し、燃料電池システムのエアコンプレッサは、大電力を必要とするため、燃料電池と高電圧二次電池の電力で動作するように構成されるのが一般的である。
特開2015−91207号広報
ところで、燃料電池システムを搭載する車両では、燃料電池の凍結防止等のため、スタートスイッチがオフにされている期間に、コンプレッサや水素ポンプを駆動して燃料電池内のカソード流路やアノード流路の排水を実行する場合がある。この排水動作では、コンプレッサや水素ポンプのほかに上述した第1の低電圧二次電池に接続された制御部が動作する。一方、排水動作に無関係な車両の補機は、動作させる必要がない。また、このとき、制御部に電力を供給するため、2つの降圧コンバータのうち、第1の低電圧二次電池に接続された降圧コンバータ(第1降圧コンバータ)を動作させるが、他方の降圧コンバータ(第2降圧コンバータ)は、動作させる必要が無い。この状態では、第2降圧コンバータに制御信号が供給されないので、第2降圧コンバータ内のスイッチング素子(「スイッチ」とも呼ぶ。)が不定状態(オンともオフともなり得る状態)になる。かかる場合、第2降圧コンバータのスイッチング素子がオンとなると、高電圧二次電池から高電圧が印加されて大電流が流れる可能性があり、第2降圧コンバータが故障するおそれがあった。この課題は、燃料電池システムを搭載する車両に限られず、燃料電池システムに共通する課題である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、主配線に電力を供給する燃料電池と、それぞれ前記主配線に接続される双方向DC−DCコンバータである第1バッテリコンバータ及び第2バッテリコンバータと、第1バッテリ用リレーを介して前記第1バッテリコンバータに接続される第1高電圧二次電池と、第2バッテリ用リレーを介して前記第2バッテリコンバータに接続される第2高電圧二次電池と、前記主配線を介して電力の供給を受け、前記燃料電池にカソードガスを供給するコンプレッサと、前記第1バッテリコンバータと前記第1バッテリ用リレーとの間の配線に接続されるアノードガス循環ポンプと、前記第1バッテリ用リレーと前記第1バッテリコンバータとの間の配線に接続されるDC−DCコンバータである第1降圧コンバータと、前記第2バッテリ用リレーと前記第2バッテリコンバータとの間の配線に接続されるDC−DCコンバータである第2降圧コンバータと、前記第1降圧コンバータに接続され、前記第1高電圧二次電池の電圧よりも低い第1低電圧を有する第1低電圧二次電池と、前記第2降圧コンバータに接続され、前記第2高電圧二次電池の電圧よりも低く前記第1低電圧よりも高い第2低電圧を有する第2低電圧二次電池と、少なくとも前記第1低電圧二次電池と前記第1降圧コンバータとの間の配線から電力の供給を受けて前記燃料電池システム内の機器の動作を制御する制御部と、前記制御部に前記燃料電池システムの起動と停止を指示するためのスタートスイッチと、を備える。前記制御部は、ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に前記燃料電池内のカソードガス流路及び/又はアノードガス流路からの排水を実行する場合、前記第1バッテリ用リレーをオン状態にし、前記第2バッテリ用リレーをオフ状態にし、少なくとも前記第1バッテリコンバータと前記第1降圧コンバータとを動作状態とするとともに前記コンプレッサ及び/又は前記アノードガス循環ポンプを動作させ、少なくとも前記第2バッテリコンバータと前記第2降圧コンバータを非動作状態とする。
この形態によれば、制御部は、ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に排水を実行するときには、第2バッテリ用リレーをオフ状態にすると共に、第2バッテリコンバータを非動作状態とするので、非動作状態の第2降圧コンバータに高電圧が印加されることはなく、第2降圧コンバータが破損する可能性を低減できる。
(2)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、主配線に電力を供給する燃料電池と、前記主配線に接続される双方向DC−DCコンバータであるバッテリコンバータと、バッテリ用リレーを介して前記バッテリコンバータに接続される高電圧二次電池と、前記主配線を介して電力の供給を受け、前記燃料電池にカソードガスを供給するコンプレッサと、前記バッテリコンバータと前記バッテリ用リレーとの間の配線に接続されるアノードガス循環ポンプと、前記バッテリ用リレーと前記バッテリコンバータとの間の配線に接続されるDC−DCコンバータである第1降圧コンバータと、前記バッテリ用リレーと前記バッテリコンバータとの間の配線に、コンバータ用リレーを介して接続されるDC−DCコンバータである第2降圧コンバータと、前記第1降圧コンバータに接続され、前記高電圧二次電池の電圧よりも低い第1低電圧を有する第1低電圧二次電池と、前記第2降圧コンバータに接続され、前記高電圧二次電池の電圧よりも低く前記第1低電圧よりも高い第2低電圧を有する第2低電圧二次電池と、少なくとも前記第1低電圧二次電池と前記第1降圧コンバータとの間の配線から電力の供給を受けて前記燃料電池システム内の機器の動作を制御する制御部と、前記制御部に前記燃料電池システムの起動と停止を指示するためのスタートスイッチと、備える。前記制御部は、ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に前記燃料電池のカソードガス流路及び/又はアノードガス流路からの排水を実行する場合、前記バッテリ用リレーをオン状態にし、前記コンバータ用リレーをオフ状態にし、少なくとも前記バッテリコンバータと前記第1降圧コンバータとを動作状態とするとともに前記コンプレッサ及び/又は前記アノードガス循環ポンプを動作させ、少なくとも前記第2降圧コンバータを非動作状態とする。
この形態によれば、制御部は、ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に排水を実行するときには、コンバータ用リレーをオフ状態にするので、非動作状態の第2降圧コンバータに高電圧が印加されることがなく、第2降圧コンバータが破損する可能性を低減できる。
(3)上記形態の燃料電池システムにおいて、前記バッテリコンバータは、第1バッテリコンバータと第2バッテリコンバータとを含み、前記高電圧二次電池は、第1高電圧二次電池と第2高電圧二次電池とを含み、前記バッテリ用リレーは、第1バッテリ用リレーと第2バッテリ用リレーとを含み、前記第1高電圧二次電池は、前記第1バッテリ用リレーを介して前記第1バッテリコンバータに接続されており、前記第2高電圧二次電池は、前記第2バッテリ用リレーを介して前記第2バッテリコンバータに接続されており、前記第1降圧コンバータは、前記第1バッテリ用リレーと前記第1バッテリコンバータとの間の配線に接続されており、前記第2降圧コンバータは、前記第2バッテリ用リレーと前記第2バッテリコンバータとの間の配線に、前記コンバータ用リレーを介して接続されていてもよい。前記制御部は、前記ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に前記燃料電池のカソードガス流路及び/又はアノードガス流路からの排水を実行する場合、前記第1バッテリ用リレーをオン状態にし、前記コンバータ用リレーをオフ状態にし、少なくとも前記第1バッテリコンバータと前記第1降圧コンバータとを動作状態とするとともに前記コンプレッサ及び/又は前記アノードガス循環ポンプを動作させ、少なくとも前記第2降圧コンバータを非動作状態としてもよい。
この形態においても、制御部は、ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に排水を実行するときには、コンバータ用リレーをオフ状態にするので、非動作状態の第2降圧コンバータに高電圧が印加されることがなく、第2降圧コンバータが破損する可能性を低減できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムの他、燃料電池システムの制御方法、燃料電池システムを備えた車両や移動体等の形態で実現することができる。
第1の実施形態の燃料電池システムの概略構成を示す説明図。 降圧コンバータの回路構成の一例を示す回路図。 スタートスイッチがオフの期間に排水を実行するときの燃料電池システムの状態を示す説明図。 燃料電池システムの制御フローチャート。 第2の実施形態の燃料電池システムの概略構成を示す説明図。 スタートスイッチがオフの期間に排水を実行するときの燃料電池システムの状態を示す説明図。 第3の実施形態の燃料電池システム13の概略構成を示す説明図。 スタートスイッチがオフの期間に排水を実行するときの燃料電池システムの状態を示す説明図。
・第1の実施形態:
図1は、第1の実施形態の燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。この燃料電池システム10は、車両等の移動体に搭載される。燃料電池システム10は、燃料電池100と、FCコンバータ110と、主配線120と、第1バッテリコンバータ211と、第2バッテリコンバータ212と、第1高電圧二次電池221と、第2高電圧二次電池222と、第1降圧コンバータ231と、第2降圧コンバータ232と、第1低電圧二次電池241と、第2低電圧二次電池242と、インバータ300と、駆動モータ310と、コンプレッサ320と、第1補機331と、第2補機332と、制御部400と、スタートスイッチ500と、温度センサ510と、アノードガス循環ポンプ695と、を備える。温度センサ510は、外気温を測定する。但し、温度センサ510は、燃料電池100の温度を測定するセンサとしてもよい。図1において、いくつかの機器221、222、241、242、300に括弧書きで記載された「(300V)」等の文字は、その機器の典型的な電圧を示している。
燃料電池100は、アノードガスとカソードガスとを反応させて電力を発生させる発電装置である。燃料電池100にカソードガスを供給する構成として、燃料電池システム10は、コンプレッサ320と、カソードガス配管600と、弁610(電磁弁)と、カソードガス流路620と、カソードガス排出管630と、を備える。カソードガス配管600には、コンプレッサ320と弁610とが設けられている。カソードガス流路620は、燃料電池100内におけるカソードガスの流路である。カソードガス排出管630は、カソード排ガスを大気に放出する。図1では、便宜上、カソードガス配管600に設けられたコンプレッサ320と、インバータ300に接続されているコンプレッサ320との2つを図示しているが、これらは、同じものである。また、弁610は、第1補機331の一部である。
燃料電池100にアノードガスを供給する構成として、アノードガスタンク650と、アノードガス配管660と、主止弁665(電磁弁)と、アノードガス流路670と、気液分離器675と、アノードガス排出管680と、アノードガス排出弁685と、アノードガス還流管690と、アノードガス循環ポンプ695と、を備える。アノードガスタンク650は、燃料電池100に供給されるアノードガスを貯蔵する。アノードガス配管660は、アノードガスタンク650から供給されるアノードガスを燃料電池100に供給するための管である。アノードガス配管660には、主止弁665が設けられている。アノードガス流路670は、燃料電池100内におけるアノードガスの流路である。アノードガス排出管680は、燃料電池100からのアノード排ガスを大気に排出するための管である。なお、アノードガス排出管680は、アノード排ガスを希釈するために、カソードガス排出管630に接続されていることが好ましい。アノードガス排出管680には、アノードガス排出弁685が設けられている。アノードガス還流管690は、アノードガス排出管680とアノードガス配管660とを結ぶ配管である。アノードガス還流管690には、アノードガス循環ポンプ695が設けられている。アノードガス循環ポンプ695は、アノード排ガスをアノードガス配管660に供給するためのポンプである。すなわち、燃料電池100から排出されるアノード排ガスには、未反応のアノードガスが含まれているため、アノードガス配管660に還流して再利用する。気液分離器675は、アノードガス排出管680とアノードガス還流管690に接続されてり、アノード排ガス中の気体成分をアノードガス還流管690に戻す。なお、主止弁665及びアノードガス排出弁685は、第1補機331の一部である。
燃料電池100には、FCコンバータ110の入力側が接続されている。FCコンバータ110は、燃料電池100側の電圧を昇圧して、主配線120に出力するDC−DCコンバータである。FCコンバータ110に付した矢印は、電力の出力の向きを示している。FCコンバータ110は、出力側に図示しない平滑コンデンサを備えている。燃料電池100の電圧は、動作状態(発電状態)により異なるが、約150V〜300Vである。主配線120には、第1バッテリコンバータ211と第2バッテリコンバータ212とインバータ300とが接続されている。車両の運転時の主配線120の電圧は、例えば400V〜700Vであり、好ましくは500V〜680Vであり、より好ましくは600V〜650Vである。
インバータ300は、主配線120の直流の電力を、例えば3相交流の電力に変換し、駆動モータ310とコンプレッサ320(正確には、コンプレッサ320を駆動するモータ)にそれぞれ供給する。駆動モータ310は、車輪(図示せず)を駆動するモータである。コンプレッサ320は、燃料電池100にカソードガスを供給する装置である。コンプレッサ320は、車両の運転時には、主配線120を介して燃料電池100と第1高電圧二次電池221と第2高電圧二次電池222のうちの少なくとも1つから電力の供給を受ける。なお、駆動モータ310やコンプレッサ320として、交流駆動のモータではなく、直流駆動のモータを採用してもよい。この場合、インバータ300は、省略可能である。
第1バッテリコンバータ211及び第2バッテリコンバータ212は、いずれも、双方向のDC−DCコンバータであり、例えば、チョッパ方式の非絶縁型DC−DCコンバータが用いられる。第1バッテリコンバータ211及び第2バッテリコンバータ212は、入力側及び出力側の両方に図示しない平滑コンデンサを有している。第1バッテリコンバータ211には第1高電圧配線131が接続され、第2バッテリコンバータ212には第2高電圧配線132が接続されている。第1高電圧配線131には第1バッテリ用リレー141が設けられており、第1バッテリ用リレー141を介して第1高電圧二次電池221が接続されている。なお、上述したアノードガス循環ポンプ695は、第1バッテリコンバータ211と、第1バッテリ用リレー141との間の第1高電圧配線131に接続されている。第2高電圧配線132には第2バッテリ用リレー142が設けられており、第2バッテリ用リレー142を介して第2高電圧二次電池222が接続されている。第1高電圧二次電池221及び第2高電圧二次電池222の定格電圧は、同一であり、その電圧範囲は、例えば200V〜400Vであり、好ましくは240V〜350Vであり、さらに好ましくは260V〜300Vである。
第1降圧コンバータ231は、第1高電圧配線131の第1バッテリ用リレー141と第1バッテリコンバータ211との間に接続されている。第1降圧コンバータ231は、第1高電圧配線131の電圧を降圧して出力するDC−DCコンバータである。第1降圧コンバータ231の出力側には第1低電圧二次電池241が接続されている。第1低電圧二次電池241の電圧(「第1低電圧」とも呼ぶ。)は、高電圧二次電池221、222の電圧よりも低く、例えば12V〜15Vである。第1低電圧二次電池241には第1補機331が接続されている。第1補機331は、燃料電池100の補機(コンプレッサ320及びアノードガス循環ポンプを除く)や車両のアクセサリー機器を含んでいる。第1補機331に含まれる燃料電池100の補機は、例えば、カソードガス配管600の弁610や、冷却系配管のポンプや弁を含む。第1補機331に含まれる車両のアクセサリー機器は、例えば、インストルメントパネル、ヘッドライト、ストップランプ、ウインカー、ワイパー等を含む。なお、第1補機331は、燃料電池100の補機のうち、カソードガス配管600の弁610を少なくとも含むことが好ましい。
第2降圧コンバータ232は、第2高電圧配線132の第2バッテリ用リレー142と第2バッテリコンバータ212との間に接続されている。第2降圧コンバータ232は、第2高電圧配線132の電圧を降圧して出力するDC−DCコンバータである。第2降圧コンバータ232の出力側には第2低電圧二次電池242が接続されている。第2低電圧二次電池242の電圧(「第2低電圧」とも呼ぶ。)は、高電圧二次電池221、222の電圧よりも低く、また、第1低電圧二次電池241の電圧(第1低電圧)よりも高く、例えば、24V〜30Vである。第2低電圧二次電池242には第2補機332が接続されている。第2補機332は、車両の補機のうち第1補機331とコンプレッサ320を除いた補機であり、例えば、各種のヒーター、空調機器、ブレーキ用コンプレッサ等が含まれる。
制御部400は、第1制御部411と第2制御部412とを有している。第1制御部411は、第1低電圧二次電池241から供給される第1低電圧で動作する。第2制御部412は、第2低電圧二次電池242から供給される第2低電圧で動作する。第1制御部411は、主として燃料電池システム10の補機を含む第1補機331を制御するための制御部である。また、第1制御部411は、第1バッテリコンバータ211と第2バッテリコンバータ212と第1降圧コンバータ231と第1バッテリ用リレー141と第2バッテリ用リレー142と第1補機331とを制御している。さらに、第1制御部411は、インバータ300を制御することによって駆動モータ310とコンプレッサ320を制御している。
第2制御部412は、第1制御部411が制御する補機や装置を除いた車両の補機や装置を制御するための制御部である。具体的には、第2制御部412は、第2降圧コンバータ232と第2補機332とを制御している。ここで、第2降圧コンバータ232は、燃料電池システム10の構成要素であるが、車両の補機である第2補機332に電力を供給するため、第1の実施形態では、第1制御部411ではなく、第2制御部412により制御される。
なお、第1の実施形態では、制御対象に応じて、第1制御部411と第2制御部412とを分けているが、両者を分けずに1つの制御部として構成しても良い。なお、第1制御部411と第2制御部412とを分けない場合、その電力を、少なくとも第1低電圧二次電池241から受けることが好ましい。
スタートスイッチ500は、燃料電池システム10及び車両の起動と停止を制御部400に指示するためのスイッチである。
図2は、降圧コンバータ231、232の回路構成の一例を示す回路図である。第1降圧コンバータ231は、トランス710と、トランス710の入力側に配置されるスイッチ720及び還流ダイオード730と、トランス710の出力側に配置されるダイオード740及び平滑コンデンサ750と、を備える絶縁型DC−DCコンバータである。第2降圧コンバータ232も第1降圧コンバータ231と同様の構成を有している。但し、降圧コンバータ231、232として非絶縁型のDC−DCコンバータを用いても良い。
図1の燃料電池システム10を搭載した車両において、スタートスイッチ500がオフされると車両の動作が停止する。この車両の動作の停止中に外気温が低下し燃料電池100の温度が低下すると、燃料電池100内に残留している液水が凍結する可能性がある。そこで、制御部400は、車両の停止中に温度センサ510で測定された外気温又は燃料電池温度が予め定められた判定値(例えば0〜5℃の範囲の値)以下に下降すると、コンプレッサ320を駆動して燃料電池100内のカソード流路の排水動作を開始する。
図3は、スタートスイッチ500がオフの期間に排水を実行するときの燃料電池システム10の状態を示す説明図である。すなわち、車両のユーザによるスタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて燃料電池システム10が起動した時の状態を示している。なお、図1は、ユーザによってスタートスイッチ500がオンにされた状態、すなわち、車両の運転時の状態を示している。図3では、排水時に非動作状態にある機器を破線で描いており、動作状態にある機器を実線で描いている。具体的には、燃料電池100とFCコンバータ110と第2バッテリコンバータ212と第2降圧コンバータ232と駆動モータ310と第2補機332と第2制御部412は、非動作状態にある。また、第2バッテリ用リレー142はオフ状態である。図3の状態では、第2降圧コンバータ232の入力側(第2低電圧二次電池242と反対側)には、電圧が供給されないようになっていることがわかる。なお、本明細書において、「動作状態」とは、制御動作のための電源が供給されており、制御信号が活性化されて動作可能な状態を意味する。但し、動作状態にある機器が実際に動作するためには、制御信号によって動作が指示されるか否かによって決まる。また、「非動作状態」とは、制御動作のための電源が供給されていないため動作できない状態、または、制御動作のための電源が供給されているが制御信号が活性化されていないため動作していない状態を意味する。但し、制御部411、412については、「動作状態」は自ら動作している状態を意味し、「非動作状態」は、自ら動作していない状態(スリープ状態を含む)を意味する。
制御部400は、車両のユーザによるスタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて燃料電池システム10が起動した時にカソードガス流路620及び/又はアノードガス流路670からの排水を実行する場合、第1高電圧二次電池221の電力を用いて、コンプレッサ320及び/又はアノードガス循環ポンプ695を動作させる。また、カソードガスを燃料電池100に供給するために、第1補機331のうち少なくともカソードガス配管600の弁610を動作状態とする。また、主止弁665及びアノードガス排出弁685を閉じる、または主止弁665及びアノードガス排出弁685の閉状態を維持させる。アノードガス排出弁685を閉じるのは、アノードガス循環ポンプ695を動作させたときに、負圧によりアノードガス排出管680から、空気が逆流するのを抑制するためである。本実施形態では、気液分離器675を備えているため、アノードガス循環ポンプ695を動作させても、アノードガス還流管690やアノードガス配管660には、液体成分(水)が減少されたアノードガスが供給される。なお、第1補機331のうちカソードガス配管600の弁610と、アノードガス配管660の主止弁665と、アノードガス排出管680のアノードガス排出弁685、以外の機器は、非動作状態を維持しても良い。また、カソードガス配管600に電動式の弁610が設けられておらず、排水時に動作が必要な機器が第1補機331に含まれていない場合には、第1補機331の全体を非動作状態としてもよい。コンプレッサ320とアノードガス循環ポンプ695と第1補機331は第1制御部411により制御されるので、制御部400のうち第1制御部411のみ動作すれば良く、コンプレッサ320やアノードガス循環ポンプ695の動作に必要のない第2制御部412は、非動作状態に維持される。また、第2補機332も動作させる必要が無いので、第2補機332と第2降圧コンバータ232は非動作状態とされる。第2制御部412は、第2降圧コンバータ232が動作しない場合、第2降圧コンバータ232のスイッチ720(図2)が不定状態となり、スイッチ720がオン状態となる可能性がある。ここで、第2高電圧配線132には、第2バッテリコンバータ212が接続されており、また、第2バッテリ用リレー142を介して第2高電圧二次電池222が接続されている。そのため、第2バッテリコンバータ212の状態、及び第2バッテリ用リレー142の状態によっては、スイッチ720に高電圧がかかり、スイッチ720に大電流が流れて、スイッチ720を破損させる可能性がある。そこで、第1の実施形態では燃料電池100の排水を実行する場合には、図3に示すように、第2バッテリ用リレー142をオフ状態にすると共に、第2バッテリコンバータ212を非動作状態とすることにより、このような問題の発生を防止している。
図4は、燃料電池システム10の制御フローチャートである。ステップS100でスタートスイッチ500がオンにされると、ステップS110で、車両は運転状態となる。このとき、燃料電池システム10の状態は、図1に示す通りであり、バッテリ用リレー141、142はオン状態となり、すべての機器が動作状態となる。
ステップS120でスタートスイッチ500がオフにされると、バッテリ用リレー141、142はオフ状態となり、第1制御部411と温度センサ510以外の機器や回路は非動作状態となる。第1制御部411と温度センサ510が動作状態に維持されるのは、次のステップS130において、排水動作の要否を判断できるようにするためである。
ステップS130において、第1制御部411は、燃料電池100内のカソードガス流路からの排水が必要か否かを判断する。この判断は、前述したように、温度センサ510で測定された温度が予め定められた判定値以下に下降したかに応じて行われる。なお、温度以外の条件が満たされたときに、排水が必要であると判断してもよい。例えば、予約された時刻に到達したときに排水が必要であると判断してもよい。一般には、予め定められた排水実行条件が成立したときに、排水が必要であると判断される。ステップS130の判断は、スタートスイッチ500がオフにされている期間に一定時間毎に行われることが好ましい。排水が必要な場合には、ステップS140に移行して、排水を実行する。一方、排水が必要でない場合には、次にステップS130で排水が必要と判断されるか、又はスタートスイッチ500がオンにされるまで待機する。
ステップS140では、第1制御部411は、コンプレッサ320及び/又はアノードガス循環ポンプ695を動作させて、燃料電池100内のカソードガス流路及び又はアノードガス流路670からの排水を行う。具体的には、図3で示した様に第1制御部411は、第1バッテリ用リレー141をオン状態とし、第2バッテリ用リレー142をオフ状態とし、第1バッテリコンバータ211と第1降圧コンバータ231と第1補機331とを動作状態とするとともに、コンプレッサ320及び/又はアノードガス循環ポンプ695を動作させ、第2バッテリコンバータ212と第2降圧コンバータ232と第2補機332とを非動作状態に維持する。また、第2制御部412とFCコンバータ110も非動作状態に維持される。ここで、コンプレッサ320及び/又はアノードガス循環ポンプ695の駆動電力は、第1高電圧二次電池221から供給される。この状態では、第2バッテリコンバータ212が非動作状態であり、また、第2バッテリ用リレー142がオフ状態であるため、第2高電圧配線132には、電圧が供給されない。その結果、第2降圧コンバータ232内のスイッチ720(図2)に高電圧が印加されず、大電流が流れないため、スイッチ720が破損する可能性がない。すなわち、第2降圧コンバータ232が破損する可能性を低減できる。
排水が十分に行われたと判断すると、ステップS150では、第1制御部411は、第1バッテリ用リレー141及び第2バッテリ用リレー142をオフ状態とし、コンプレッサ320(及びインバータ300)及び/又はアノードガス循環ポンプ695と第1バッテリコンバータ211と第1降圧コンバータ231と第1補機331を非動作状態として排水動作を停止する。その後、制御部400は、スタートスイッチ500がオンにされるまで待機する。なお、排水が十分に行われたか否かの制御は、予め定められた排水終了条件(例えば予め定められた時間が経過した等)が成立したか否かによって行われる。
以上、第1の実施形態によれば、制御部400は、スタートスイッチ500がオフにされている期間に燃料電池100内のカソードガス流路からの排水を実行する場合、第1バッテリ用リレー141をオン状態にし、第2バッテリ用リレー142をオフ状態にし、第1バッテリコンバータ211と第1降圧コンバータ231と第1補機331とを動作状態とするとともに、コンプレッサ320及び/又はアノードガス循環ポンプ695を動作させ、第2バッテリコンバータ212と第2補機332を非動作状態とする。その結果、高電圧二次電池222の電圧や第2バッテリコンバータ212の出力電圧が第2降圧コンバータ232に供給されない。その結果、第2降圧コンバータ232の高電圧側には電圧がかからず、第2降圧コンバータ232のスイッチ720が不定状態となっても、スイッチ720に高電圧が印加されず、大電流が流れないため、第2降圧コンバータ232が破損する可能性を低減できる。
・第2の実施形態:
図5は、第2の実施形態の燃料電池システム12の概略構成を示す説明図である。図1に示す第1の実施形態との違いは、第2の実施形態の燃料電池システム12は、バッテリコンバータ211と高電圧二次電池221とバッテリ用リレー141とをそれぞれ1つのみ備えており、第1の実施形態の第2バッテリコンバータ212と第2高電圧二次電池222と第2バッテリ用リレー142とが省略されている点、及び、コンバータ用リレー152が追加されている点である。第2降圧コンバータ232は、コンバータ用リレー152を介して第1バッテリ用リレー141と第1バッテリコンバータ211の間の第1高電圧配線131に接続されている。第2の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同じである。
図6は、スタートスイッチ500がオフの期間に排水を実行するときの燃料電池システム12の状態を示す説明図である。この場合も、車両のユーザによるスタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて燃料電池システム12が起動した時の状態を示している。図3と同様に、図6では、排水時に非動作状態にある機器、具体的には、燃料電池100とFCコンバータ110と第2降圧コンバータ232と駆動モータ310と第2補機332と第2制御部412とが破線で図示されている。また、コンバータ用リレー152はオフ状態にある。図6の状態においても、図3と同様に、第2降圧コンバータ232の入力側(第2低電圧二次電池242と反対側)には、電圧が供給されないようになっていることがわかる。
第2の実施形態の燃料電池システム12の制御フローチャートは、図4に示す第1の実施形態の制御フローチャートと同じである。但し、第2の実施形態の燃料電池システム12では、第2バッテリコンバータ212と第2高電圧二次電池222と第2バッテリ用リレー142とが省略されているため、それらの制御が無く、また、コンバータ用リレー152を備えているため、第1制御部411がコンバータ用リレー152を制御する点が第1の実施形態と異なる。以下の説明では、図4を流用し、第2の実施形態におけるステップS110、S120、S140の動作を説明する。
図4のステップS110の車両の運転時には、図5で示したように、バッテリ用リレー141とコンバータ用リレー152はオン状態となり、すべての機器が動作状態となる。
図4のステップS120でスタートスイッチ500がオフにされると、バッテリ用リレー141とコンバータ用リレー152は、オフ状態となり、第1制御部411と温度センサ510以外の機器や回路は、非動作状態となる。
図4のステップS140の排水動作時には、図6に示した様に、第1制御部411は、バッテリ用リレー141をオン状態とし、コンバータ用リレー152をオフ状態とし、バッテリコンバータ211と第1降圧コンバータ231と第1補機331を動作状態とすると共に、コンプレッサ320(インバータ300)及び/又はアノードガス循環ポンプ695を動作させる。なお、排水動作に必要の無いFCコンバータ110と第2制御部412と第2補機332と第2降圧コンバータ232は非動作状態に維持される。
以上のように、第2の実施形態では、コンバータ用リレー152がオフ状態とされるため、高電圧二次電池221の電圧が第2降圧コンバータ232に供給されない。その結果、第2降圧コンバータ232(図2)のスイッチ720が不定状態となっても、スイッチ720に高電圧が印加されず、大電流が流れないため、スイッチ720を破損する可能性がない。すなわち、第2降圧コンバータ232が破損する可能性を低減できる。
・第3の実施形態:
図7は、第3の実施形態の燃料電池システム13の概略構成を示す説明図である。図1に示す第1の実施形態との違いは、第3の実施形態の燃料電池システム13は、第2降圧コンバータ232と第2高電圧配線132との間にコンバータ用リレー152が追加されている点だけであり、第3の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同じである。
図8は、スタートスイッチ500がオフの期間に排水を実行するときの燃料電池システム13の状態を示す説明図である。この場合も、車両のユーザによるスタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて燃料電池システム13が起動した時の状態を示している。図8では、排水時に非動作状態にある機器、具体的には、燃料電池100とFCコンバータ110と第2降圧コンバータ232と駆動モータ310と第2補機332と第2制御部412を破線で図示している。また、2つのバッテリ用リレー141、142はオン状態、コンバータ用リレー152はオフ状態にある。図8の例では、第2バッテリコンバータ212は動作状態であるが非動作状態としてもよい。また、第2バッテリ用リレー142はオン状態であるが、オフ状態としてもよい。図8の状態においても図6と同様に、第2降圧コンバータ232の入力側(第2低電圧二次電池242と反対側)には、電圧が供給されないようになっていることがわかる。
第3の実施形態の燃料電池システム13の制御フローチャートは、図4に示した第1の実施形態の制御フローチャートと同じである。但し、第3の実施形態の燃料電池システム13は、第2の実施形態と同様に、コンバータ用リレー152を有しているので、図4のステップS140の動作は、第2の実施形態に準じたものとなる。具体的には、図4に示したステップS110、S120、S140では、以下のように制御が行われる。
ステップS110の車両の運転時には、図7に示したように、第1バッテリ用リレー141と第2バッテリ用リレー142とコンバータ用リレー152はオン状態となり、すべての機器や回路が動作状態となる。
ステップS120でスタートスイッチ500がオフにされると、リレー141、142、152はオフ状態となり、第1制御部411と温度センサ以外の機器や回路は非動作状態となる。
ステップS140の排水動作時には、図8に示した様に、第1制御部411は、第1バッテリ用リレー141をオン状態とし、コンバータ用リレー152をオフ状態に維持し、第1バッテリコンバータ211と第1降圧コンバータ231と第1補機331を動作状態とするとともに、コンプレッサ320(及びインバータ300)及び/又はアノードガス循環ポンプ695を動作させる。第2バッテリコンバータ212は、動作状態と非動作状態のいずれとしても良い。また、第2バッテリ用リレー142は、オン状態とオフ状態のいずれとしても良い。コンプレッサ320の駆動電力は、第2バッテリ用リレー142がオン状態のときは、第1高電圧二次電池221と第2高電圧二次電池222から供給され、第2バッテリ用リレー142がオフ状態のときは、第1高電圧二次電池221から供給される。なお、排水動作に必要の無いFCコンバータ110と第2制御部412と第2補機332と第2降圧コンバータ232は非動作状態に維持される。第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、コンバータ用リレー152がオフ状態にされるため、高電圧二次電池221、222の電圧が第2降圧コンバータ232に供給されない。その結果、第2降圧コンバータ232のスイッチ720(図2)が不定状態となっても、スイッチ720に高電圧が印加されず、大電流が流れないため、スイッチ720が破損する可能性がない。すなわち、第2降圧コンバータ232が破損する可能性を低減できる。
なお、第3の実施形態において、排水動作のみを考慮すれば、第2バッテリ用リレー142は省略可能であるが、スタートスイッチ500がオフにされている期間では、第2高電圧二次電池222を第2バッテリコンバータ212から切り離して第2バッテリコンバータ212の平滑コンデンサの電力を放電させることが好ましい。そのため、第2バッテリ用リレー142は、省略しないことが好ましい。
・変形例1:
上記各実施形態では、車両は、燃料電池システムを1つ備えるものとしたが、複数の燃料電池システムを備えるものであってもよい。
・変形例2:
上記各実施形態では、燃料電池100は、FCコンバータ110を介して主配線120に接続されているが、FCコンバータ110は省略してもよい。この場合にも、燃料電池100が主配線120に電力を供給するという点では、上述した各実施形態と共通している。
・変形例3:
上記各実施形態において、低電圧二次電池として、第1低電圧二次電池241と第2低電圧二次電池242とを別個に備えているが、第1低電圧二次電池241と第2低電圧二次電池242とを、以下のように構成しても良い。低電圧二次電池は、一般に、複数個の単電池を直列に接続して構成される。したがって、例えば、第1低電圧二次電池241をn個(nは2以上の整数)の単電池を直列に接続したものとして構成し、その第1低電圧二次電池241にさらにm個(mは2以上の整数)の単電池を直列に付加したものを第2低電圧二次電池242として使用するようにしてもよい。この場合、第1低電圧二次電池241のn個の単電池は、第1低電圧二次電池241と、第2低電圧二次電池242に共用される。
・変形例4:
上記各実施形態では、燃料電池システムが車両等の移動体に搭載されているものとしたが、本発明は、移動体に搭載されていない、いわゆる定置型の燃料電池システムにも適用可能である。
・変形例5:
上記各実施形態では、ユーザによるスタートスイッチの操作以外のトリガーまたは事象に応じて燃料電池システム10等を起動する時の例として、スタートスイッチ500がオフの期間に温度センサ510で測定された温度が予め定められた判定値以下に下降したかに応じて起動する場合を例に取って説明したが、トリガーまたは事象として、例えば、燃料電池システム10等以外の外部電源により燃料電池システムを起動した時を含んでいてもよい。この場合も、外電源の供給というユーザによるスタートスイッチの操作以外のトリガーまたは事象による燃料電池システム10等の起動である。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…燃料電池システム
12…燃料電池システム
13…燃料電池システム
100…燃料電池
110…FCコンバータ
120…主配線
131…第1高電圧配線
132…第2高電圧配線
141…第1バッテリ用リレー(バッテリ用リレー)
142…第2バッテリ用リレー
152…コンバータ用リレー
211…第1バッテリコンバータ(バッテリコンバータ)
212…第2バッテリコンバータ
221…第1高電圧二次電池(高電圧二次電池)
222…第2高電圧二次電池
231…第1降圧コンバータ
232…第2降圧コンバータ
241…第1低電圧二次電池
242…第2低電圧二次電池
300…インバータ
310…駆動モータ
320…コンプレッサ
331…第1補機
332…第2補機
400…制御部
411…第1制御部
412…第2制御部
500…スタートスイッチ
510…温度センサ
600…カソードガス配管
610…弁
620…カソードガス流路
630…カソードガス排出管
650…アノードガスタンク
660…アノードガス供給管
670…アノードガス流路
675…気液分離器
680…カソードガス排出管
685…カソードガス排出弁
690…アノードガス還流管
695…カソードガス循環ポンプ
710…トランス
720…スイッチ
730…還流ダイオード
740…ダイオード
750…平滑コンデンサ

Claims (3)

  1. 燃料電池システムであって、
    主配線に電力を供給する燃料電池と、
    それぞれ前記主配線に接続される双方向DC−DCコンバータである第1バッテリコンバータ及び第2バッテリコンバータと、
    第1バッテリ用リレーを介して前記第1バッテリコンバータに接続される第1高電圧二次電池と、
    第2バッテリ用リレーを介して前記第2バッテリコンバータに接続される第2高電圧二次電池と、
    前記主配線を介して電力の供給を受け、前記燃料電池にカソードガスを供給するコンプレッサと、
    前記第1バッテリコンバータと前記第1バッテリ用リレーとの間の配線に接続されるアノードガス循環ポンプと、
    前記第1バッテリ用リレーと前記第1バッテリコンバータとの間の配線に接続されるDC−DCコンバータである第1降圧コンバータと、
    前記第2バッテリ用リレーと前記第2バッテリコンバータとの間の配線に接続されるDC−DCコンバータである第2降圧コンバータと、
    前記第1降圧コンバータに接続され、前記第1高電圧二次電池の電圧よりも低い第1低電圧を有する第1低電圧二次電池と、
    前記第2降圧コンバータに接続され、前記第2高電圧二次電池の電圧よりも低く前記第1低電圧よりも高い第2低電圧を有する第2低電圧二次電池と、
    少なくとも前記第1低電圧二次電池と前記第1降圧コンバータとの間の配線から電力の供給を受けて前記燃料電池システム内の機器の動作を制御する制御部と、
    前記制御部に前記燃料電池システムの起動と停止を指示するためのスタートスイッチと、
    を備え、
    前記制御部は、ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に前記燃料電池内のカソードガス流路及び/又はアノードガス流路からの排水を実行する場合、前記第1バッテリ用リレーをオン状態にし、前記第2バッテリ用リレーをオフ状態にし、少なくとも前記第1バッテリコンバータと前記第1降圧コンバータとを動作状態とするとともに前記コンプレッサ及び/又は前記アノードガス循環ポンプを動作させ、少なくとも前記第2バッテリコンバータと前記第2降圧コンバータを非動作状態とする、
    燃料電池システム。
  2. 燃料電池システムであって、
    主配線に電力を供給する燃料電池と、
    前記主配線に接続される双方向DC−DCコンバータであるバッテリコンバータと、
    バッテリ用リレーを介して前記バッテリコンバータに接続される高電圧二次電池と、
    前記主配線を介して電力の供給を受け、前記燃料電池にカソードガスを供給するコンプレッサと、
    前記バッテリコンバータと前記バッテリ用リレーとの間の配線に接続されるアノードガス循環ポンプと、
    前記バッテリ用リレーと前記バッテリコンバータとの間の配線に接続されるDC−DCコンバータである第1降圧コンバータと、
    前記バッテリ用リレーと前記バッテリコンバータとの間の配線に、コンバータ用リレーを介して接続されるDC−DCコンバータである第2降圧コンバータと、
    前記第1降圧コンバータに接続され、前記高電圧二次電池の電圧よりも低い第1低電圧を有する第1低電圧二次電池と、
    前記第2降圧コンバータに接続され、前記高電圧二次電池の電圧よりも低く前記第1低電圧よりも高い第2低電圧を有する第2低電圧二次電池と、
    少なくとも前記第1低電圧二次電池と前記第1降圧コンバータとの間の配線から電力の供給を受けて前記燃料電池システム内の機器の動作を制御する制御部と、
    前記制御部に前記燃料電池システムの起動と停止を指示するためのスタートスイッチと、
    を備え、
    前記制御部は、ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に前記燃料電池のカソードガス流路及び/又はアノードガス流路からの排水を実行する場合、前記バッテリ用リレーをオン状態にし、前記コンバータ用リレーをオフ状態にし、少なくとも前記バッテリコンバータと前記第1降圧コンバータとを動作状態とするとともに前記コンプレッサ及び/又は前記アノードガス循環ポンプを動作させ、少なくとも前記第2降圧コンバータを非動作状態とする、
    燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記バッテリコンバータは、第1バッテリコンバータと第2バッテリコンバータとを含み、
    前記高電圧二次電池は、第1高電圧二次電池と第2高電圧二次電池とを含み、
    前記バッテリ用リレーは、第1バッテリ用リレーと第2バッテリ用リレーとを含み、
    前記第1高電圧二次電池は、前記第1バッテリ用リレーを介して前記第1バッテリコンバータに接続されており、
    前記第2高電圧二次電池は、前記第2バッテリ用リレーを介して前記第2バッテリコンバータに接続されており、
    前記第1降圧コンバータは、前記第1バッテリ用リレーと前記第1バッテリコンバータとの間の配線に接続されており、
    前記第2降圧コンバータは、前記第2バッテリ用リレーと前記第2バッテリコンバータとの間の配線に、前記コンバータ用リレーを介して接続されており、
    前記制御部は、前記ユーザによる前記スタートスイッチの操作以外のトリガーに応じて前記燃料電池システムを起動する時に前記燃料電池のカソードガス流路及び/又はアノードガス流路からの排水を実行する場合、前記第1バッテリ用リレーをオン状態にし、前記コンバータ用リレーをオフ状態にし、少なくとも前記第1バッテリコンバータと前記第1降圧コンバータとを動作状態とするとともに前記コンプレッサ及び/又は前記アノードガス循環ポンプを動作させ、少なくとも前記第2降圧コンバータを非動作状態とする、
    燃料電池システム。
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